婆娑羅海賊団 学園編
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『三成と入学式』
私には血の繋がらない姉上がいる。名前はメイだ。幼き頃父上が再婚した相手が連れてきた連れ子だ。
初めは姉上を無視していた。私に姉など必要なかったからだ。というよりも姉とは呼びたくなかったと言ったほうがいいかもしれない。
だが私はいつからかメイを姉上と呼ぶようになった。秀吉様と半兵衛様に姉弟になれと言われたからだった。今でも秀吉様、半兵衛様の言うことだから何か考えがあったに違いないが私には分からないことだらけだ。
今は心からメイが私の姉でよかったと思っている。私の大切な大切な姉だ
少し私の話をしよう。私は前世の記憶がある輪廻転生者だ。前世は戦国時代で武将をしていた。石田三成と言えば聞き覚えがあるだろう。が歴史の教科書に書いてある石田三成と私は別人だ。
ほかにも沢山いるが秀吉様、半兵衛様、形部もそうだ。何故ここに転生したかは分かっていないがお二人が笑っていてくださるならそれでいいと思う。家康も転生していることだけが気に食わないがまぁ、いい秀吉様、半兵衛様がお許しになったのだから私がとやかく言うことはできない。他の者も記憶は有るようだが皆郷に入っては郷に従えと皆この世界を楽しみ、前世の関係をリセットしているようだ。
ただ皆が皆困惑する点があった。それは婆娑羅だ。ここでは婆娑羅が使えない。婆娑羅そのものが無いようだ。しかしこの世界で生活する上で婆娑羅がなくとも特に困ることはなかった。
「只今より入学式を始めます」とスピーカーから入学式の挨拶が聞こえてくる。各先生の話など私には興味がない。先ほど入学式のしおりを見たところ生徒会会長の祝辞と言う項目があった。これだけしっかりと聞いておけばいい
「生徒会長の祝辞」と聞こえたので私は真剣に前を見始めた。そこには秀吉様が堂々とステージに登っていく姿だった。そしてマイクの前まで来た秀吉様は私にこう言ってくださったのだ
「新入生の皆、ご入学おめでとう。
皆、まだ見慣れない校舎で、期待や不安、様々な思いが膨らみ複雑な心境でいるだろう。
毎日の授業は、多くのことを学び、知識を身につけ、学習することの大切さ、楽しさを感じ、部活動では、先輩方に技術面、礼儀面など多くのことを教わりながら練習を重ね、技術向上に努めていくのであろう。
毎日の生活に積極的に挑戦し、経験したことは全て自分の財産となり、成長へと導いて行き同時に大きな達成感を感じ、自信へとつながり、その自信をバネにさらなる挑戦へと自分を運び、高め、自分自身の成長を繰り返していくことが未来への道となる。
しかし、時には降り懸かる苦難に直面し、どうすればいいか困ることがあるだろうが、そんな時は、我ら上級生や先生方に遠慮なく尋ねるがいい。さすれば道が開けるであろう。
新入生の皆、これからの高校生活を大切に、そして楽しみながら過ごせ。我らも皆と送る生活を楽しみにしている。
以上を持ち我からの歓迎の言葉とする。
生徒会会長 豊臣秀吉」と言い終わった秀吉様は元いた場所へ戻って行かれた。その場所には半兵衛様、刑部そして姉上がいらしゃった。私もこれからそこへ参りますと誓い残りのくだらない話を聞き流した
そして私の入学式が終わった