先日狸が金１０００両になる。話を持ってきた。秀麗がやりますとその場で了承してしまった。秀麗もう少し吹っかければよかったのにと思うこのごろです。

私が帰ってきた日。私は一度黎叔父様のところに連れて行かれ。そこで父と叔父様に再開した。少し老けたと思ったのは内緒だけど、帰ってきたと感じた。それから私は色々とアルバイト、仕事をして生活の助けをしている。

まぁ、家柄だけの我が家には手が出るほど欲しい金額だけれども、うまい話には裏があるのは当たり前で、秀麗は今大変なようだ。
私は今狸、いや朝廷三師とまったりとお茶をしている。原作通り秀麗は紅貴妃として、静蘭も同じく原作通り。私は女官としてここにいる。ただ、朝廷三師付の女官だけれども。


「あ」と私が声を上げると皆がどうしたと聞いてくる。
「この話し合いは意味がなくなってしまいましたね」と私はそちらに目をやる。
「いい出会い方を考えていたのに」
「どう考えても老人会でしたよ・・・でも、まぁ。出会えたならそれで」









夜、秀麗の部屋に行くと今日の出来事を秀麗は話し始めた。
「ねぇ、姉さま、藍楸瑛だって笑っちゃうでしょ」と出会った過程を細かく教えてくれる秀麗に私は笑みを漏らした。
「そうね」
「もう、ほんとおかしくて」
「でも、秀麗ここからが、本番よ。頑張ってね」
「うん、分かってるわ。姉さま」
「じゃ、秀麗お休みなさい」
「お休みなさい、姉さま」








「藍、楸瑛様・・・か」と私は中庭でかの人の名前を呟いた。

「そこに、誰かいるのかい？」とその声は６年前に最後に聞いた。かの人のものだった。

「後宮だとしてもこんな時間に女性が一人でいるのは感心しないよ」と言いながら廊下の奥から歩いてきた貴方に私は顔を下に向けてしまった。

「そうですね。すみません。もう部屋に戻ります。藍将軍」

「部屋まで、送っていこうか？」

「いえ、結構です。藍将軍こそ何故こちらに？」

「きれいな花たちを見にね。君の顔を見せてくれないかい？」

「・・・」

「恥ずかしがらないで、ね」とだんだんと近づいてくる楸瑛様に私は逃げ出すように、その場から立ち去った

「・・・残念、あれ、これは！！」と楸瑛の足元に落ちていた物を拾い、その手にはいつぞやの簪が収まっていた。そして、彼は彼女が消えた方に向かって走り出した。










部屋にあわてて戻った私は簪がないことには気づかないまま
「・・・この時間に後宮か、藍楸瑛だものね。彼は・・・」
私は、どうしてこんなに動揺しているのかわからなかった。これでは私が他の女性に、嫉妬している・・・
「そっか、嫉妬か・・・はは、かなわない恋か。自覚した瞬間失恋とか・・・」私は楸瑛様から貰った簪を抜こうとした時簪が無いことに気が付いた。
「嘘、ない。いつ落としたの・・・」そう思った時私は室から飛び出していた。飛び出したそこには息を荒げた楸瑛様がそこにいた