彩雲国×十二国記
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はぁ、お休みと言われたが寝れない
さてとどうしようか?と思い部屋の中を見回すと露台が目に付いた。外の空気でも吸おうかなと思い寝台から起き上がろうとしたが上手いように体が動かない。それでも無理に体を動かしなんとか寝台から降りることができた。降りるというより落ちると言ったほうが正しい気がするが、まぁ気にしないことにする
体の筋肉を酷使して私はやっとの思いで露台に着いた。そこからの眺めは壮大だった。そこには雄大な自然が広がっていた。ああここなら気が直ぐに回復するはずだと納得してしまった。
私は露台に置いてあった椅子に腰掛けその風景を見つめていた。頭の中では色々なことを考えて・・・
あと六年は寝ている予定だったのに、天帝のせいで早まった。まぁそれは仕方がないとして何故藍州?九彩江?深く考えてもしかたがないか・・・
それより藍楸瑛がまだ藍州にいるということはまだ官吏になる前だということだ。私が眠ってから4年ということは現在私は9歳、楸瑛は8歳上だったはずだから17歳。楸瑛官吏になるのが・・・18歳だったかな?ということは楸瑛は今年の秋頃に州試を受け来年には紫州に行くのか。じゃ私もそれに合わせて紫州に帰るのかな?
帰ったあとも問題だ。あの家が今どうなっているのか分からない。まぁ、母様が亡くなったせいで貧乏になっているでしょうけ・・・
私も賃仕事しないといけないでしょうね。何をしようかと今から考えておくのもいいかもしれない
16歳になるまでは好きに生きていこう。秀麗の姉として生まれたからには私は物語に巻き込まれるのだから
コンコンと部屋の扉を軽くたたく音が聞こえた
「はい」と言うと三つ子が中に入ってきた。
「こんなところにいたら体に触るよ」
「目覚めたばかりなのに」と雪様と月様が心配したように仰ったので私は大丈夫ですと三人に言いながら笑を向けた
「夏とは言えここは冷えるから、何か羽織りなさい」と言って私の肩に上着を被せてくれたのが花様だった
「有難うございます・・・」と言いながら私は花様を見上げた
「私は花だよ」と分からなかったのだろうと思ってくれた花様に感謝しながら「すみません」と謝ると私の頭を撫でてくれた
「気にしなくていいよ。楸瑛すら私たちを見分けられないからね」と言いながら少し寂しそうながっかりした顔をなさっていた
「そうだ。ここに来た用を忘れるところだった」
「夕餉の準備が出来たのだけれど食べれそうかな?」
「李彩のご飯は粥だけどね」
「食べれそうかい?」
「はい、いただきます」と言ったら雪様自ら私の膝の下に腕を通し、横抱き、お姫様抱っこの体制にして私を部屋から連れ出した
連れ出された先にはテーブルに色鮮やかな菜が並べられていた。そして席に楸瑛がついていた。私の姿を見ると苦笑していた
私は楸瑛の横に座らされ向かいに三つ子が並んで座って食事をすることになり私は4人の会話を聞きながら粥をすすった