彩雲国×十二国記
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「うわーんわーん」と泣く秀麗の声が邸に響いた
「こりゃ邵可!自分の娘がピーピー泣いておるのに、放ったらかしとは何じゃ」と横になっている邵可の前髪を軽く引っ張りながら注意するのは李彩と秀麗の母親薔薇姫こと紅薔君
「ああ見えて玖琅はあやすのが上手いから大丈夫だよ」と横になりながら薔君の手をとり言うのは李彩と秀麗の父親紅邵可
「それに君だってお母さんのくせに動かないじゃないか」と体を起こしながら言う邵可に対し
「行っても二人にすごい顔で追っ払われるだけゆえ・・・」と片手を口元に当てため息を吐きながら諦めがちに言う薔君
二人は邸の外を眺めながら会話を続ける
「すっかり李彩と秀麗を人質にとられたよね・・・自業自得だけど」
「全くじゃ。あの二人は李彩と秀麗がおれば、そなたがどこにも行かぬと睨んでおる。ほとんど毎日見張りのごとく揺りかごの傍をうろついておるわ」
「君のとことに行くとき相当心配をかけたからなぁ。ずっと里帰りもできなかったし。僕は二人に嘘ばかりついているからね信用がないんだよ」と言いながら邸の外を眺めるのを止め薔君の膝の上に頭を置き薔君の手を取る
「これが、そなたの守りたかったものなのじゃな」
「・・・うん。君と李彩、秀麗に見せてあげたくて、今度紅山に登ろう雲海がとても綺麗でね。それにしても李彩は泣かないね」
「あの子は・・・特別な子じゃからな」
「特別・・・」
「特別といえど妾がお腹を痛めて生んだ可愛い子じゃ、それは変わらない事実じゃ。邵可は李彩が嫌いかえ?」
「そんなことあるものか、李彩は可愛い愛しい我が子だよ。君と私の」