本編
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お父さんが言っていた今日本当の父が出てくるそうだ。私にとってそんなことどうでもいい、私のお父さんは黒澤翼ただ一人だ。だから血の繋がった父なんて知らない。
そういえば今日色々な人がお父さんのところに来るんだった。今日お父さんの帰りはいつもより遅いかな?
遅くなるから先に寝てなさいって言われたから先に寝よう
「お父さんおやすみなさい」と誰もいない部屋に向かって私は呟いてから布団に入った。
「お父さん早く帰ってこないかな?」
SIDE 黒澤
俺には今息子と娘がいる。息子はどうでもいい知らないうちに育ったからな。娘は俺自身が養護施設から引き取った。
彼女に一目惚れに似たものを感じたからだ。
彼女を一目見た瞬間彼女が欲しいと思ったのは事実だ。
今まだ彼女は10歳甘えたい盛りなのに俺は彼女のそばにあまり居てやれない。それでも彼女は俺に甘えたりはあまりしてこない。未だ父親になった俺に遠慮している節がある。
早く彼女の本当の父親になれたらと思う。そう思っているのにも関わらずなかなか俺の思い通りにならないのが現実らしい。
早く彼女のもとに帰りたい。
今俺の家は彼女の元だ。
と思っていたところを俺の駒(部下)である勝矢と渡瀬に気づかれたようだ。
「親父、どうかしたんか?」と心配そうに俺に言ってくるのは渡瀬だ。
「渡瀬、なんでもねぇ」
「そうは言いますが何か深刻そうな顔をしていらしゃいましたよ」と俺の顔色を伺いながらいうのは勝矢だ。
「・・・俺が養女をもらったのは知っているな?」
「・・・」
「まあいい、その子が心配なだけだ」
「なら親父早く帰ったほうがええんやないか
」
「ならお開きにしましょうか」
「そうだな。と言いたいところだが俺がいなくなるわけにはいかねぇだろ」
「なら、お嬢をこちらに連れてきてはいかがですか?」
「勝っちゃんそれはええ考えや!」
「アホか、こんな時間に10歳のガキをここに連れてくることがか、まぁいい連れてくることにする。お前たちに俺の娘を紹介しようと思っていたからな」
「それじゃ」
「ああ、渡瀬お前が連れてこい。俺の家はわかるな。鍵はこれだ。娘は家の一番奥の部屋にいるはずだ。後部屋に着いたら部屋に入る前に電話して来い」
「ほな、行ってくるで親父」と颯爽に出て行く渡瀬に俺は苦笑いを送った。
「お嬢が怖がらなければいいんですが・・・」と心配そうに言う勝矢
「大丈夫だ。そのために電話しろって言ったんだからな。うちの娘は渡瀬じゃ怖がらん」
渡瀬の方が娘にド肝を抜かしそうだが・・・