IFストーリー:龍が如く7(メインストーリー)
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また会話文が多いです。
それでも言い方は↓↓↓
乙姫ランドに入り野々宮さんとサエコさんの最後のやりとりを聞く
「それが店長と最後のやり取りか、、、、、」
「そう」
「最後ドタバタしてたってのは何だ?」
「分からないけど、多分中国語、、、、、かなり怒ってる感じで」
「だから、、、、自殺とは思えないと」
「うん」
「店長がその中国人たちにやられたんだとしたら、、、、そいつらが自殺に偽装したってことか?」
「今からでも遅くねえだろ。すぐ警察に言おうぜ!」
「なるほど」
「とっくに言ったって。ここの電話の通話履歴から署轄の刑事が聞き込みにきたの。だから私はありのままをすべて話した」
「だったら何で自殺で処理されてんだよ?」
「分からない。刑事も途中までは熱心に聞いてくれた。でも私が電話で聞いた中国語をモノマネしてみせたら急に引き上げていったの、、、、」
「紗栄子さんだったな?ちょっとそのモノマネやってみてくんねえか」
「いいけど私中国語なんて知らないから意味は分からないわよ?いい?こんな感じ、、、、『ラオマー!ラオマー!』」
「!!やっぱりそういう事、、、、」
私はスマホを取り出しある人に連絡を入れた
メッセージアプリ《趙さん》
「ラオマー、、、、、?どういう意味だ??」
「だから意味は分からないって」
「いや、良くわかった」ひとり納得したような顔をした足立さんは知っていることを話し始めた
「老馬ってのは、横浜流氓の幹部の愛称だ」
「横浜流氓の幹部、、、、、!?異人三の、、、、、??」
「あぁ、実際の名は、、、、、馬淵」
「馬淵、、、横浜流氓の幹部の名前を大声で呼んでた、、、、?」
「恐らくこの部屋に乗り込んで来たのは馬淵の手下だな。で、野々宮を見つけた手下は大声で馬淵にそのことを知らせた、、、、。彼女が聞いたのはその声ってわけだ」
「その馬淵って奴が野々宮を殺したのか!?でもここは星龍会のシマだろう『異人三』は冷戦状態で戦争はしねえんじゃねえのか?」
「ああ、、、、だからその掟が破られたとなると大ごとだな」
「警察は何で彼女の証言を無視したんだ?」
「その刑事が知らなかったんじゃねえのか?老馬って言葉を」
「逆だろうな。知っていたからこそ。捜査をやめたんだ」
「はぁ?どういうことだよ」
「異人町の刑事で老馬を知らねえ奴はいねえよ。なんたって馬淵は刑事課を丸ごと買収してるんだから」
「町の刑事を丸ごと!?」
「やつは異人町の刑事に子供の七五三祝いから入学祝い、冠婚葬祭なんかの経費まで、まめまめしく世話してやってんだ」
「何だそりゃ?」
「そんな事していたんだ馬淵って」
「もっとも、、、、刑事連中にしてみりゃ賄賂を貰える有り難さもあるが、馬淵に自分らの個人情報が全部筒抜けになってる弱みもある」
「なるほどアメとムチってやつか」
「ああ、もともと異人町の警察は“肉の壁”ん中のごたごたには及び腰だ。そのうえ馬淵が相手で被害者がソープの店長とくりゃ、、、、まともな捜査は期待できねえかもな」
「なあ、その馬淵が怪しいとして、、、、なんで店長は殺されなきゃなんなかったんだ?」
「さあな、、、、とりあえず窃盗が目的じゃないことだけは確かだ、、、、」
「珍しいわね。あの店長が大入りを出すなんて」
「ちゃんと準備しておいてくれたんだな。俺らのこと信じて」
「野々宮との電話、詳しく教えてもらえて助かったぜ。ありがとうよ」
「悔しいのよ、、、、なんか、、、、」
「ん?」
「全部私の知らないところで勝手に心配されて、勝手に誰かが頑張って、こんなことになったのが、、、、」
「サエコさん」
「、、、、私さ父や妹とはずっと不仲で。あいだを取り持っていた母が死んじゃってからは、もう居場所がなくて、、、、、だから家を出たんだよね。けど、家族を捨ててきた私に野々宮は、、、、曲がりなりにも居場所をくれた。そして美月とも知り合わせてくれた。そんな人を私は最後までろくでなし呼ばわりしてさ。ありがとうなんて一度も言ったこともなかった。だって、、、、急にこんなお別れが来るなんて思ってもなかったから」と涙声で言うサエコさんを私は抱きしめた。男3人は声をかけれないようで、喉を唸らせていた
「ありがとう美月。私は、、、、自分ひとりで気ままに生きてきたつもりだったけど、、、、案外、身近な人間と重っ苦しくて厄介な繋がりを持ってたんだなって。野々宮がいなくなって初めてそう気が付いた」
「重っ苦しい厄介なもんか、、、、でもそりゃ、絆っていうんじゃねえのか?」この言葉を聞いたサエコさんは今まで溜めていた感情を表に出したかのように泣き叫びだした
「ワタシね悔しいのよ!野々宮はデリカシーないし。言うことも汚いサイテーのオヤジよ!でもだからって、、、、殺されたのに警察も知らん顔!?野々宮は殺されても仕方がない人だったていうの!?そんなわけないよ!!ワタシ一人じゃ何もできない、、、、でも、死ぬ前に野々宮がアンタたちは頼りになるヤツだって言ってたから、、、、だから、、、、」と言い本格的に泣き出してしまったサエコさんをより抱きしめて私は立ちすくんでいる男たちを睨んだ。その睨みに春日さんが答えてくれた
「だから、俺らに会いにきたんだよな?」と優しい声で言ってくれる春日さんに私は安心した。それを聞いたサエコさんも頷き答える
「OK」とサエコさんの頷きに応える春日さんは優しいかををしてサエコさんを見て答えた
「OKって、ひょっとしてまだやる気かよ?」
「だんだん俺のコト分かってきたじゃないナンバ先生」
「はぁやっぱりそうなるのか、足立さんは?」
「現役の刑事たちが尻込みする相手だ。、、、、俺の刑事魂は『やれ』と言ってるぜ」
「フッ、、、、、じゃあ決まりだな」というと春日さんはサエコさんに目と合わせられるよう前に座り
「サッちゃん」と声わかける。涙と驚きの表情でサエコさんは顔を上げ春日さんを見つめ返す
「一緒にやろうぜ。あんたは、、、、今日からまたひとりじゃねえってことだ」
「うん」頷くサエコさんに私は安心し抱きしめていた腕を緩めた
「よろしくな」と言って軽く笑うみんなを見て本当に安心した。私は私にできることをしよう。もうサエコさんを泣かせないために
「美月もありがとう。今日ずっと側にいてくれたのにワタシ」というサエコさんに涙を拭くようにハンカチを渡しながら
「いいよ。サエコさん。気にしてないよ」と返事をした
「で、美月ちゃんはどうして野々宮が自殺じゃないと思ったんだ?」
「私?うーんこの間、サバイバーに春日さん達が来る前数日前に野々宮さん飲みにきたのよね。その時色々話してね。自殺しる感じではなかったわけ。お金の心配もないし、店の経営がうまくいっていないわけどもない。女の子のことはあったけど大丈夫だって言っていていたしね。まぁ菜乃葉さんのことなんだけど、無理そうならサエコさんに言うて脅すって言っていたからね。だから心配はしていたけど大丈夫かなって思ってたんだよ。だから昨日サエコさん聞いて驚いたよ本当に、なんでってだからね。ちょっと調べたんだ。お店の監視カメラの映像をね。そしたら、ある時間だけ消されていたんだ。だから、事件性あるなって思ってさ」
「ある時間?」
「時間的には30分ぐらいかな。不自然に切れた映像がね。加工するなならもっと上手くやれって感じの。春日さん達がお店に帰ってくる2時間ぐらい前かな」
「あれ?証拠として監視カメラの映像は警察に押収されたんじゃ」
「ああ、この偉人町で警察信用する人間なんかほぼいないでしょ。野々宮さんもその1人監視カメラの撮った映像は一握りしか知らないサーバーへ保管されるようになっているの」
「それじゃ!」
「ただ、決まった時間にそれまでのデータがサーバーに保管されるんだけど、今言ったように加工データが保管されているのよ。でも加工されたってことは逆に言えば何かあったって事でしょ。だからかな」
「なるほどな」
「まぁ私はサエコさんほどでないにしろ。野々宮さんにお世話になってるからね。こんなことしたやつら許せないんだけどね」
「だから、お世話になったじゃないでしょ。その逆でお世話したでしょうが」
「いつものサエコさんに戻ったね。安心した」
「気になったんだが、美月ちゃんは馬淵知ってるよな?」と少し強めに行ってくる足立さんにさすが元刑事だなっと思いながら「「「え?」」」という皆んなの驚きの声を聞きながら
「さっき『そんなことしてたんだ馬淵って』って言っていただろ」と追撃してくる足立さんに答えた
「ああ、うん会ったことあるよ」
「どこで」
「うーん、横浜流氓のシマでだけど」
「何で会ったの?」と詰め寄ってくるサエコさんに私はタジタジになりながら
「何でって仕事でかな?まぁ黙っていてもしょうがないから言うけどマフィアなりヤクザなりシノギあるでしょ。そこには真っ当な会社もあったりするわけで、まぁ本当に真っ当かは表向きじゃ分からないけどさ」
「まあ、そうだな」
「で、そういうところって普通の税理士なり会計士って行かないわけ。お金積まれても怖いじゃん。だからさ私に回ってくるのそういうの」
「え?」
「横浜流氓の表企業のそういう仕事私の管轄なのよ。ここら辺の常識ね。馬淵はね私の約束破ったわけよ。もし本当に馬淵が野々宮さんやったなら」
「約束って?」
「私が引き受けている企業、個人事業主には手を出さないってね。ただ、決定的な証拠がないからね。残念だけどさ。映像も加工され、サエコさんの証言だけじゃ馬淵がやったとは言い切れない。誰かが馬淵の名を騙った可能性もあるからね」
「なら、証拠を手に入れれば」
「馬淵は粛清対象になるね。異人三の均衡を崩そうとしたことによってね。だからまず。情報を集めないと」
全員が頷き覚悟を決意し店を出た
それでも言い方は↓↓↓
乙姫ランドに入り野々宮さんとサエコさんの最後のやりとりを聞く
「それが店長と最後のやり取りか、、、、、」
「そう」
「最後ドタバタしてたってのは何だ?」
「分からないけど、多分中国語、、、、、かなり怒ってる感じで」
「だから、、、、自殺とは思えないと」
「うん」
「店長がその中国人たちにやられたんだとしたら、、、、そいつらが自殺に偽装したってことか?」
「今からでも遅くねえだろ。すぐ警察に言おうぜ!」
「なるほど」
「とっくに言ったって。ここの電話の通話履歴から署轄の刑事が聞き込みにきたの。だから私はありのままをすべて話した」
「だったら何で自殺で処理されてんだよ?」
「分からない。刑事も途中までは熱心に聞いてくれた。でも私が電話で聞いた中国語をモノマネしてみせたら急に引き上げていったの、、、、」
「紗栄子さんだったな?ちょっとそのモノマネやってみてくんねえか」
「いいけど私中国語なんて知らないから意味は分からないわよ?いい?こんな感じ、、、、『ラオマー!ラオマー!』」
「!!やっぱりそういう事、、、、」
私はスマホを取り出しある人に連絡を入れた
メッセージアプリ《趙さん》
「ラオマー、、、、、?どういう意味だ??」
「だから意味は分からないって」
「いや、良くわかった」ひとり納得したような顔をした足立さんは知っていることを話し始めた
「老馬ってのは、横浜流氓の幹部の愛称だ」
「横浜流氓の幹部、、、、、!?異人三の、、、、、??」
「あぁ、実際の名は、、、、、馬淵」
「馬淵、、、横浜流氓の幹部の名前を大声で呼んでた、、、、?」
「恐らくこの部屋に乗り込んで来たのは馬淵の手下だな。で、野々宮を見つけた手下は大声で馬淵にそのことを知らせた、、、、。彼女が聞いたのはその声ってわけだ」
「その馬淵って奴が野々宮を殺したのか!?でもここは星龍会のシマだろう『異人三』は冷戦状態で戦争はしねえんじゃねえのか?」
「ああ、、、、だからその掟が破られたとなると大ごとだな」
「警察は何で彼女の証言を無視したんだ?」
「その刑事が知らなかったんじゃねえのか?老馬って言葉を」
「逆だろうな。知っていたからこそ。捜査をやめたんだ」
「はぁ?どういうことだよ」
「異人町の刑事で老馬を知らねえ奴はいねえよ。なんたって馬淵は刑事課を丸ごと買収してるんだから」
「町の刑事を丸ごと!?」
「やつは異人町の刑事に子供の七五三祝いから入学祝い、冠婚葬祭なんかの経費まで、まめまめしく世話してやってんだ」
「何だそりゃ?」
「そんな事していたんだ馬淵って」
「もっとも、、、、刑事連中にしてみりゃ賄賂を貰える有り難さもあるが、馬淵に自分らの個人情報が全部筒抜けになってる弱みもある」
「なるほどアメとムチってやつか」
「ああ、もともと異人町の警察は“肉の壁”ん中のごたごたには及び腰だ。そのうえ馬淵が相手で被害者がソープの店長とくりゃ、、、、まともな捜査は期待できねえかもな」
「なあ、その馬淵が怪しいとして、、、、なんで店長は殺されなきゃなんなかったんだ?」
「さあな、、、、とりあえず窃盗が目的じゃないことだけは確かだ、、、、」
「珍しいわね。あの店長が大入りを出すなんて」
「ちゃんと準備しておいてくれたんだな。俺らのこと信じて」
「野々宮との電話、詳しく教えてもらえて助かったぜ。ありがとうよ」
「悔しいのよ、、、、なんか、、、、」
「ん?」
「全部私の知らないところで勝手に心配されて、勝手に誰かが頑張って、こんなことになったのが、、、、」
「サエコさん」
「、、、、私さ父や妹とはずっと不仲で。あいだを取り持っていた母が死んじゃってからは、もう居場所がなくて、、、、、だから家を出たんだよね。けど、家族を捨ててきた私に野々宮は、、、、曲がりなりにも居場所をくれた。そして美月とも知り合わせてくれた。そんな人を私は最後までろくでなし呼ばわりしてさ。ありがとうなんて一度も言ったこともなかった。だって、、、、急にこんなお別れが来るなんて思ってもなかったから」と涙声で言うサエコさんを私は抱きしめた。男3人は声をかけれないようで、喉を唸らせていた
「ありがとう美月。私は、、、、自分ひとりで気ままに生きてきたつもりだったけど、、、、案外、身近な人間と重っ苦しくて厄介な繋がりを持ってたんだなって。野々宮がいなくなって初めてそう気が付いた」
「重っ苦しい厄介なもんか、、、、でもそりゃ、絆っていうんじゃねえのか?」この言葉を聞いたサエコさんは今まで溜めていた感情を表に出したかのように泣き叫びだした
「ワタシね悔しいのよ!野々宮はデリカシーないし。言うことも汚いサイテーのオヤジよ!でもだからって、、、、殺されたのに警察も知らん顔!?野々宮は殺されても仕方がない人だったていうの!?そんなわけないよ!!ワタシ一人じゃ何もできない、、、、でも、死ぬ前に野々宮がアンタたちは頼りになるヤツだって言ってたから、、、、だから、、、、」と言い本格的に泣き出してしまったサエコさんをより抱きしめて私は立ちすくんでいる男たちを睨んだ。その睨みに春日さんが答えてくれた
「だから、俺らに会いにきたんだよな?」と優しい声で言ってくれる春日さんに私は安心した。それを聞いたサエコさんも頷き答える
「OK」とサエコさんの頷きに応える春日さんは優しいかををしてサエコさんを見て答えた
「OKって、ひょっとしてまだやる気かよ?」
「だんだん俺のコト分かってきたじゃないナンバ先生」
「はぁやっぱりそうなるのか、足立さんは?」
「現役の刑事たちが尻込みする相手だ。、、、、俺の刑事魂は『やれ』と言ってるぜ」
「フッ、、、、、じゃあ決まりだな」というと春日さんはサエコさんに目と合わせられるよう前に座り
「サッちゃん」と声わかける。涙と驚きの表情でサエコさんは顔を上げ春日さんを見つめ返す
「一緒にやろうぜ。あんたは、、、、今日からまたひとりじゃねえってことだ」
「うん」頷くサエコさんに私は安心し抱きしめていた腕を緩めた
「よろしくな」と言って軽く笑うみんなを見て本当に安心した。私は私にできることをしよう。もうサエコさんを泣かせないために
「美月もありがとう。今日ずっと側にいてくれたのにワタシ」というサエコさんに涙を拭くようにハンカチを渡しながら
「いいよ。サエコさん。気にしてないよ」と返事をした
「で、美月ちゃんはどうして野々宮が自殺じゃないと思ったんだ?」
「私?うーんこの間、サバイバーに春日さん達が来る前数日前に野々宮さん飲みにきたのよね。その時色々話してね。自殺しる感じではなかったわけ。お金の心配もないし、店の経営がうまくいっていないわけどもない。女の子のことはあったけど大丈夫だって言っていていたしね。まぁ菜乃葉さんのことなんだけど、無理そうならサエコさんに言うて脅すって言っていたからね。だから心配はしていたけど大丈夫かなって思ってたんだよ。だから昨日サエコさん聞いて驚いたよ本当に、なんでってだからね。ちょっと調べたんだ。お店の監視カメラの映像をね。そしたら、ある時間だけ消されていたんだ。だから、事件性あるなって思ってさ」
「ある時間?」
「時間的には30分ぐらいかな。不自然に切れた映像がね。加工するなならもっと上手くやれって感じの。春日さん達がお店に帰ってくる2時間ぐらい前かな」
「あれ?証拠として監視カメラの映像は警察に押収されたんじゃ」
「ああ、この偉人町で警察信用する人間なんかほぼいないでしょ。野々宮さんもその1人監視カメラの撮った映像は一握りしか知らないサーバーへ保管されるようになっているの」
「それじゃ!」
「ただ、決まった時間にそれまでのデータがサーバーに保管されるんだけど、今言ったように加工データが保管されているのよ。でも加工されたってことは逆に言えば何かあったって事でしょ。だからかな」
「なるほどな」
「まぁ私はサエコさんほどでないにしろ。野々宮さんにお世話になってるからね。こんなことしたやつら許せないんだけどね」
「だから、お世話になったじゃないでしょ。その逆でお世話したでしょうが」
「いつものサエコさんに戻ったね。安心した」
「気になったんだが、美月ちゃんは馬淵知ってるよな?」と少し強めに行ってくる足立さんにさすが元刑事だなっと思いながら「「「え?」」」という皆んなの驚きの声を聞きながら
「さっき『そんなことしてたんだ馬淵って』って言っていただろ」と追撃してくる足立さんに答えた
「ああ、うん会ったことあるよ」
「どこで」
「うーん、横浜流氓のシマでだけど」
「何で会ったの?」と詰め寄ってくるサエコさんに私はタジタジになりながら
「何でって仕事でかな?まぁ黙っていてもしょうがないから言うけどマフィアなりヤクザなりシノギあるでしょ。そこには真っ当な会社もあったりするわけで、まぁ本当に真っ当かは表向きじゃ分からないけどさ」
「まあ、そうだな」
「で、そういうところって普通の税理士なり会計士って行かないわけ。お金積まれても怖いじゃん。だからさ私に回ってくるのそういうの」
「え?」
「横浜流氓の表企業のそういう仕事私の管轄なのよ。ここら辺の常識ね。馬淵はね私の約束破ったわけよ。もし本当に馬淵が野々宮さんやったなら」
「約束って?」
「私が引き受けている企業、個人事業主には手を出さないってね。ただ、決定的な証拠がないからね。残念だけどさ。映像も加工され、サエコさんの証言だけじゃ馬淵がやったとは言い切れない。誰かが馬淵の名を騙った可能性もあるからね」
「なら、証拠を手に入れれば」
「馬淵は粛清対象になるね。異人三の均衡を崩そうとしたことによってね。だからまず。情報を集めないと」
全員が頷き覚悟を決意し店を出た