会話ばっかです。
それでも言い方はどうぞ↓↓↓



メッセージアプリ:《サエコさん》






次の日、野々宮さんの葬儀に彼らはいた
サエコさんと彼らのもとに近づいていていく
彼らの話し声が聞こえてくる所まで近づいた

「さっきすれ違った連中が言っていたように。その気になりゃ営業権を高値で売りさばくこともできたはずだ。なんで自殺なんかしたんだろうな、、、、」

「、、、、わかんねえ、でも菜乃葉さんのこともそうだけど、他に色々と悩んでたのかもな。意外と真面目だったし、繊細な人だったのかも、、、、」

サエコさんと私は彼らにさらに近づいて話に入っていった

「真面目で繊細な人？、、、、、そうかしらねぇ」

「菜乃葉さん、、、、、か？それに美月ちゃんも」

「どうも春日さん、ナンバさん、足立さん」と言いながら会釈をし勘違いをしている3人とサエコさんの話を聞く。サエコさん昨日気になる事があるって言ってたけど何が気になるんだろう

「そっか、お父さんの件んも片付いたしな元気になったんだ？ていうか見違えたよ。へへ、改めて見ると、、、、、やっぱセクシーじゃん」

「バカ、店長のためにわざわざ来てくれたんだ。わきまえろ」

「菜乃葉さん、君がお父さんを引き取った後。我々が店に戻った時すでに店長は、、、、野々宮さんは、、、、、、、首をくくって自殺を、、、、、」

「あのねぇ、さっきから聞いてりゃ真面目だとか繊細だとか勝手なこと言ってるけど、あの店長は一流のクズよ。自分で死ぬワケないでしょ？ねぇ、美月」

「そうだね。ありえない」
それはそう思う。だってこの間お店に来て楽しそうに飲んで。
悩みなんかも話してくれて。菜乃葉さんの事とかあったけど
それで、自殺はない

「菜乃葉さん、美月ちゃん、、、、パニクってるのもわかる。けど、この場でそんなこと言うもんじゃ、、、、」

「だから違うんだってば。まったくもう、、、、」
サエコさんはそう言うとタバコに火をつけ。吸い始めた

「違うって、何が？」

「足立さん、彼女は菜乃葉さんじゃないですよ」と3人は声を揃え驚いていた「「「え？」」」と

「私の名前はね、、、、紗栄子」

「ちょっと待ってくれ、どういうことなんだ？」

「私はね。あなた達とは今日が初対面なの。理解できた？おじいちゃん」

「お、おじいちゃん！？」

「まだわかんない？じゃ、そこのメガネはわかった？」

「メ、メガネって、いや。全然わかんねえ、、、、、」

「ふふ」

「もう、笑わないの美月」

「ごめんねサエコさん」

「モジャモジャ頭は？」

「つまり、ストレートに考えりゃ。双子だろ？？」

「大正解！モジャモジャ頭は頭がイイね！そう、菜乃葉は妹なの」

「で、あんたは姉の紗栄子か」

「じゃあ、あんたも、その、、、、風俗嬢なのか？」

「風俗嬢じゃにけど、、、、キャバクラで雇われママをしている。その店のオーナーが野々宮だったの」

「あの店長。ソープの他にキャバも持っていたのか？」

「あの店長、ああみえて異人町の風俗街じゃ指折りの名士だったみたいよ。だから一応乙女ランドと私の任されているキャバクラは系列ってことになるの」

「じゃあ、あんたら姉妹で揃って野々宮のキャバと風俗に入店したのか？」

「最初に入店したのは私。でもまさか、、、、妹が系列店に、、、、風俗で働いているなんて、ずっと知らなかった」

「知らなかった？」

「そう、、、、、妹が乙姫ランドで働いていたのは、この間まで知らなかったのよ。妹がお父さんの介護でそこまでお金を必要としていたってことも。知らなかった」

「姉妹だろ？それに、あんたが先にキャバクラにいたのに？どうしてだ？」

「足立さん無神経すぎますよ」

「いいのよ。美月本当の事だもの、、、、、複雑な家庭事情ってやつのせいでね、、、、私は若いころに家を飛び出してそれっきりだったから」

「絶縁状態だったってことか」

「うん、でもある日。妹が乙姫ランドに入店したの」

「じゃあ、店長はそこで2人は身内だって気づいたんだろ？」

「そりゃ、気づいたわよ、、、、双子なんだから当たり前よね。だから菜乃葉にはあったその場で私がキャバクラで働いてるって伝えたみたい。でも菜乃葉が、、、、、ソープで働くことを私には絶対内緒にしてほしいって頼んだのよ」

「絶縁状態だからこそか、、、、」

「ところが何日か前よ。いきなり野々宮から私に、、、、「君の妹と親父さんがピンチだ」って連絡があったの。ヤクザがらみの介護施設にハメられたみたいだって」

「そこで、、、、、初めて妹さんたちの事情を知らされたわけか」

「そう、何年かぶりにね。でも菜乃葉に内緒にしてひしいって言われてずっと隠してたのに伝えてきたってことは、、、、よほどマズい状況だったんでしょ？」

「あぁ、でも今はもう大丈夫だ。心配はねぇよ」

「そっか、、、、、、お父さんもあの娘もずいぶん世話になったみたいね。だからお礼と言っとかなきゃと思ってさ。、、、、、春日さに足立さん、それとナンバさん」

「名前知ってたんなら名前で呼べよ！俺ら親父さんと妹の命の恩人だぞ？」

「わかってる。本当に感謝してるって、ありがと」

「あんた、その後菜乃葉さんとは？」

「会ってない。私はこのお先もずっと、、、、、何も知らないままってことの方がいいんじゃないかって思うし」

「なあ、ちょっといいか、、、、あんたさっき施設のこと野々宮に聞いたって言ってたよな？電話か何かで？」

「うん」

「だとするとそれ、、、、時間的にはあいつが首吊る直前ってことにならねえか？」

「、、、、え？それ本当サエコさん！！」

「本当よ美月。ここから昨日話していた気になることに繋がるの」

「わかった」だとしたら、野々宮さんは誰かに殺された可能性が出てくる。詳しくサエコさんに聞かないと

「死んだ当日。つまり私はあの人が死ぬ直前に直接電話していた人間ってこと」

「なんだって、、、、、？」

「そのうえで言ってるの。あの人が自殺だったワケがないってね」

「あんた、、、、店長とは、どんな話を？」

「サエコさん」とサエコさんの服を掴みここではダメだよという感じに服を少し引っ張りサエコさんに目配せをした

「そうね美月。内容が内容だからここでは話せないわ。乙姫ランドで話しましょう。美月大丈夫？」

「うん、大丈夫。そっか、自殺じゃないんだ。自殺する理由が野々宮さんになかったからおかしいなって思ってたんだけど、そっかそうかそういう事か」と言いながら私は乙姫ランドに向かって歩き出しスマホを取り出しマスターにメッセージを送った

メッセージアプリ《マスター》

「え？美月ちゃん何で納得してるんだ」

「そりゃ、あんた達より野々宮さんとつきやい長いからね美月は」

「え？美月ちゃんも風俗で？」

「あんたそんな事サバイバーのマスターに聞かれたら殺されるわよ。美月はね。すごい娘なのよ。私や、野々宮は美月に頭が上がらないもの。美月は野々宮の系列店の顧問だからね」

「顧問？」

「うーん、顧問税理士って言った方がわかりやすいかしら。会計士になってから税理士登録もしたからね。色々面倒臭い手続きとかやってくれるのよ。だから、野々宮からしたら神様みたいな子よ」

「知らなかったぜ。美月ちゃんは。バーテンダーとばかり」

「それが正解。会計士も税理士もあの子からしたらマスターへの恩返しでしかないみたいだから」

「恩返し？」

「ああ、知らないのかなら私からここまでね。知りたいなら美月に聞きなさい。さてと乙姫ランドに着いたわね」