途中で飽きた零敬。
ふとわんちゃんと生真面目なクラスメイトの姿が重なって見えていた。
几帳面で融通の聞かなそうな蓮巳君とちょっとバカっぽいけど何処までも真っ直ぐなわんちゃんが一瞬だけ重なって見える事に気付いたのはこの間の授業の時、蓮巳君が後半ターンをする時少し加速する癖を見つけてしまったからだ。一人だけ回る速さが明らかに違うのはやっぱり目立つ。思わずらしくないのに注意してしまった。
「蓮巳君後半のココ回る時早くなってるよ。
ほらここら辺。」
わかりやすく俺がターンしてみると蓮巳君は狼狽え、
「う……そこか……終盤はいつも早くなりがちだから気をつけていたのだがやはり早くなっていたのか……」
とブツブツと一人言を呟いていたのだった。
「まぁまぁたかが授業なんだし気楽に行こーよ。ね?」
といつもの口調で軽く言ってみたら軽く頭を叩かれた。度し難い。なんて彼の口調を真似してみる。
几帳面で融通の聞かなそうな蓮巳君とちょっとバカっぽいけど何処までも真っ直ぐなわんちゃんが一瞬だけ重なって見える事に気付いたのはこの間の授業の時、蓮巳君が後半ターンをする時少し加速する癖を見つけてしまったからだ。一人だけ回る速さが明らかに違うのはやっぱり目立つ。思わずらしくないのに注意してしまった。
「蓮巳君後半のココ回る時早くなってるよ。
ほらここら辺。」
わかりやすく俺がターンしてみると蓮巳君は狼狽え、
「う……そこか……終盤はいつも早くなりがちだから気をつけていたのだがやはり早くなっていたのか……」
とブツブツと一人言を呟いていたのだった。
「まぁまぁたかが授業なんだし気楽に行こーよ。ね?」
といつもの口調で軽く言ってみたら軽く頭を叩かれた。度し難い。なんて彼の口調を真似してみる。
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