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加瀬部長ただいま～。
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加瀬部長
あれ？
ウェイ～？
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加瀬部長
ウェイ～？
ウェイさ～ん？
ウェイウェイ～？ -
加瀬部長
おらんのか？
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郎威軍
いるに決まってます。
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郎威軍
帰りを待つように言ったのは、あなたですよ。
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加瀬部長
お～、いたんか！
お利口さんで待ってたか？ -
郎威軍
珍しく、酔ってますね。
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加瀬部長
領事館関係者との、久しぶりの飲み会やぞ。
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加瀬部長
そんなに目くじら立てんでも。
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郎威軍
目くじらなんて、立てません。
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郎威軍
日本人同士の会で、盛り上がったんですね。
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加瀬部長
あ？
拗ねてんのか？
連れて行かへんかったから？ -
郎威軍
いいえ。
私は、拗ねたりしません。 -
加瀬部長
なんや。
ほんまにアンドロイドみたいやな。 -
加瀬部長
１人で寂しくて、怒ってんのか？
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郎威軍
違うって言ってるでしょう。
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郎威軍
肩は貸しますけど、不用意に触るのは、やめていただけませんか。
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加瀬部長
え？なに？
これ？
ここ、アカン？ -
郎威軍
やめて下さい！
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郎威軍
言うことを聞かないなら、ここに放置しますからね。
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加瀬部長
分かってくれへんのか～？
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郎威軍
何をです？
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加瀬部長
お前が一緒やなかったから、寂しかったのは俺なんやぞ。
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郎威軍
…何を、言ってるんです。
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加瀬部長
副領事には、嫁の世話するとか言われるし。
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加瀬部長
領事館付きの護衛官で、自衛隊から出向しているヤツには、色目使われるし。
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加瀬部長
カワイイ女の子にはボディタッチされるし。
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郎威軍
それは…、お楽しみでしたね。
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加瀬部長
俺に触ってエエのは、お前だけと違うんか、郎威軍？
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郎威軍
……。
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加瀬部長
触って、くれへんのか？
ウェイ。 -
郎威軍
やめて…下さい。
こんな、ところで…。 -
加瀬部長
ほら、リビングまで行ったらソファあるし。
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加瀬部長
ちょっとそこで、横になってみよか。
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加瀬部長
せっかくソファに座ったし、ちょっと服脱いでみよか。
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郎威軍
な、何するんですか。
その手…、や、いや。 -
加瀬部長
エエから、エエから。
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加瀬部長
うわ～。
やっぱりお前はエエ匂いするな。 -
郎威軍
そんなに抱きつかれたら、動けないじゃないですか。
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加瀬部長
もう、動くなって。
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郎威軍
先に酔いを醒ましましょう。
水を取ってきますね。 -
加瀬部長
俺から逃げんでもエエやんけ。
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郎威軍
あ！
ちょ、ちょっと！ -
郎威軍
ダメですって。
そんな…。
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郎威軍
そこ、そんな風に…。
ゆ、指、いや…、あ…。 -
加瀬部長
いい子だから、俺に任せろ。
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郎威軍
待って。
ちょっと、待って下さい。 -
加瀬部長
お前相手に、待てるわけない。
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加瀬部長
俺では、不満か？
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郎威軍
酔っ払いの相手は嫌なんです。
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郎威軍
あなたの手が…、熱い。
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加瀬部長
手ぇ、だけか？
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郎威軍
……。
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加瀬部長
……。
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郎威軍
……。
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加瀬部長
……。
なあ。 -
郎威軍
はい。
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加瀬部長
熱いのは、俺の手だけか？
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郎威軍
…唇も、熱いですね。
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加瀬部長
よっしゃ～！
その気になったな！ -
郎威軍
え？
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加瀬部長
ベッド、行こか！
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郎威軍
は？
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加瀬部長
前戯はここまでや。
もう、寝よ♪ -
郎威軍
酔っ払いに、何ができるんです。
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加瀬部長
！
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加瀬部長
それは、ゆっくり教えてやる。
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加瀬部長
エエやろ？
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郎威軍
……。
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郎威軍
望むところです。
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加瀬部長
お前、日本語上手すぎや。
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