読者からの繋がり*
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
秘密の逢瀬からのその先は*
読者からの繋がりの恋人になる経緯をちょろっと。
「失礼します」
今日もまた夜の団長執務室に彼女が訪れた。
これで三度目ぐらいだろうか。いつものように初めはたわいもない業務の話などをした後、服を脱ぐ。いつもなら「本当に団長の筋肉は凄いですね!」と好奇の目で見るのだが今日は様子がおかしい。
「どうした?もう私の体には飽きてしまったのか?」
ここだけのセリフを聞けば自分たちはそんな仲だと思われるだろう。しかし、そんな関係でもなければ恋人でもない。今はただの上司と部下だが少し変わった関係だ。
「い、いえ!そんなことは!ただ……」
「ただ……なんだ?」
彼女は顔を赤くして下を俯いている。
「団長は……私なんかに見せて良かったのですか?」
「それはどういう意味だ?」
「団長が夜な夜なお出かけされてると話を伺いました。夜に出かけているのだからそういう関係の女性がいるのではないのかと……」
彼女が顔を上げると少し悲しげな表情をしていた。確かに、兵団のため体を売っているのも事実。
── そこまで知らずとも女の影があることを気にしているのか…
「それは私の事を心配しているのか?それとも自分のためか?」
「そ、それは……」
わかりません、と小さく呟く彼女。
「でも団長……まとまりのない話でよければ聞いてもらえますか?」
「聞くとしよう」
彼女は深呼吸をするとじっとこちらを見つめる。
「初めは団長の体を見て本当に凄いと思ってました。こんな体になるには本当に長い年月の鍛錬の賜物、幾つもの壁外調査を乗り越えてきたのだと…尊敬しました」
そこでそっと視線を落としさらけ出している筋肉に手が添えられた。
「だけど、途中から自分が何をしているのか、こんな事をしてもいいのかと分からなくなってしまって…」
「それに団長、なんだか自分がおかしいんです……」
「おかしい?」
「はい……団長の体を見てたらだんだんドキドキして心臓がうるさいんです…」
今だってそうです、と小さく困ったように笑う。
「もっと触りたい……そんな風に考えてしまう自分もいて…おかしいですよね…」
「そんな時に夜の話を聞いて、ああ、私だけじゃなかったんだ、と悲しくなってしまって……なので…今日でここに来るのは辞めることにしました」
その話を聞いて静かに目を閉じる。最も恐れていたことが起きたからだ。思ってたよりも早い展開だな。
「今日で最後…ということか?」
「はい……」
「ならば最後に私の話を聞いて君の答えも教えてもらおう」
キョトンと呆けている彼女を見て小さく笑うと話し出す。
「私は君に興味があると言ったね。兵士としてではなく女性として、と。あれは今でも変わらない。それに気にかけている女性にこんなマジマジと裸を見られて平静でいられると思うか?答えは否、だ」
彼女の手を取り自分の左胸に添えた。
鼓動が速く脈を打ってるのが彼女に伝わればとしばらくそのままでいると彼女が驚いたように顔を上げ、視線が交わる。彼女を愛でるように優しい瞳で見つめ返した。
「こんなに鼓動が速くなるのは君だけだ」
そしてあの時お酒を飲んだ日のように額にそっとキスをする。今度は彼女は驚かず頬を染めて俯いている。
「君はもっと触りたい、と言ったね。私もずっと我慢しているのだよ…」
掴んでいた彼女の手を持ち上げると手にキスをしていく。指を口に入れれば彼女が小さく反応を示すのでそのまま指に舌を絡ませ舐め上げた。
「んっ…ゃッ……」
「私はもっと先に進みたいと考えている。君はどうなんだ?」
また指を舌で舐めチュッと官能的に音を立て彼女の返事を待つ。
「ふっ…でも、団長……私は他の人と同じにされるのは嫌です…」
「他の人と同じ、とは?」
彼女の言いたいことは分からなくもないが彼女の言葉で聞きたかった。
「夜抱かれるだけの一人にはなりなくない……です」
彼女は俯いたまま小さく震えている。
「君はまだ分からないのか?」
「え?」
掴んでいた手を引っ張り彼女を抱きしめた。
「だ、団長!」
「ここまではっきり言わないといけないとはな…」
彼女の耳元に顔を近付けるとそっと囁いた。
"ハル……君が好きだ"
そしてぎゅっと彼女のその小さな体を抱きしめた。
「ほ、本当に…?」
「ああ、本当だ」
「嘘じゃないですよね?」
「ははっ。こんな状況で嘘をついてどうする」
すると彼女も抱きしめ返して「嬉しいです」と声が聞こえた。
「ならばこの先に進んでもいいな?」
「はい。あ、でも今日はまだシャワー浴びてないから……えっ、あの、団長?」
話す彼女をゆっくりソファーに押し倒すと不思議そうにしている。
「もう私たちは恋人同士。名前で呼んでもらおうか」
「そ、そんな急には無理です!」
「ならば呼ばせるまでだ」
彼女の耳に甘噛みをしては舐めその隙にシャツのボタンを外す。
「んっ…ふッ……やぁ…音が……っ!」
唾液を少し絡めていたのでダイレクトに音が伝わるのだろう。敢えてそうさせているのもあるのだがどうやら効果は抜群のようだ。
「やっ…だん、ちょ……」
「名前だ」
耳を愛撫しながら手を首筋に優しく触れていく。少し触れているくらいのタッチだ。
彼女はくすぐったいのか小さく体を跳ねさせ甘い声が出始める。
「あッ……んっ…」
口を耳から離すと今度は首筋を舐める。
ゆっくり下から上へ、時折ちゅっと音を立てながら首にキスを、彼女の今露出している肌に愛撫を続けた。
「んっ、んんッ……」
「君は随分と敏感なんだな」
クスリと笑うと彼女は顔を真っ赤にさせている。
「そんな…私には分かりません……」
「まさか……初めて、か?」
それを聞くと顔を更に真っ赤にして目をキツく閉じている。
── なるほど…初めてなのか…
好きな女性の初めてをもらうことは男にとってどんなに嬉しいことか。
「優しくする」
彼女は目を開けるとコクンと遠慮がちに頷いた。視線を交差させたままゆっくり顔を近づけると唇を重ねた。彼女の唇は小さく柔らかい。啄むようなキスに変えその感触を楽しんだ。
ちゅッと音を立て唇を離し顔を見る。目を潤ませて少し怯えているような表情だ。
「怖いか?」
「…正直怖いです…」
ごめんなさい、彼女は涙を流して謝ってくる。
「すまない…これ以上はしない」
「そんな!やっぱり初めての女って面倒なのでしょうか…」
「誰かに言われたことがあるのか?」
「はい…前の彼氏に…もう随分と前ですけど……」
彼女に昔ではあっても男の影があるのを知って胸の中がざわついた。
「それは男の方が悪いだろう。好いた女性の初めてなんて男にとっては嬉しいものだ」
「団長も私が初めてで嬉しいですか?」
「もちろんだ」
「よかった…」
彼女はふわっと笑って安堵した様子だった。
「それを気にしていたのか?」
「はい…だって随分と慣れてる様子でしたので…」
少し悲しげに話す彼女を抱きしめた。
「団長……」
「君を悲しませることになるとはな……分かってくれとは言わない。こんな私が嫌になったらいつでも離れていってくれて構わん」
自分で言っておきながら胸が締め付けられる。
「団長は兵団のためにされているは知っています。嫌ですけど仕方のないことです」
それに、と彼女は言葉を続けた。
「それに、さっき団長に好きと言って頂けて嬉しかったです。私も同じ気持ちですから…」
彼女の抱きしめる腕に力が入ったのが分かった。
"エルヴィン、好きです"
「だから、離れたりなんて……わぁ!」
抱きしめ合ったまま話をしており耳元で囁かれた告白の言葉。しかも不意打ちの名前呼び。それを聞いた途端理性の糸が殆ど切れた。シャツを羽織り数個だけボタンをとめると彼女を抱き上げ執務室を出る。鍵を閉め三階にある自室へと向かった。
「え、あの、団長?」
「君がいけないんだ。煽るようなことを言うから…」
煽ってなんか!、と言う彼女の唇をその場で奪う。今度は舌を入れて濃厚に。
「はぁ…こんな、所で……」
今いる場所は階段下の廊下だ。
いつ誰が通ってもおかしくない。まだ兵士達の活動時間でもある。小さく笑うと何も言わずまた足を進めた。自室へ着くと彼女をゆっくりベッドへ下ろし、シャツを脱いで彼女を組み敷く。
「さて。どこから触ろう」
ここか?、と首筋を指でなぞり服の上から胸、お腹、太ももへと這わせていく。場所が変わるたびに彼女の体がピクリと反応する。
「やはりまずはここからだな」
ニヤリと妖しい笑みを浮かべると親指で唇を優しくなぞりちゅっと下唇をゆっくり吸った。そしてペロリと舌で唇を舐めるともう一度唇を重ね舌を割り込ませ彼女の口の中を堪能していった。
「恋人の夜は長い」
小さく笑って彼女を見れば顔を真っ赤にさせていた。
今では秘密の逢瀬の関係から恋人同士になった。
あの時本を執務室に置いてなかったら…
お酒を飲んでいなかったら…
きっと今のような関係には至らなかったかもしれない。
激務の中で見つけた小さな幸せ。
ともに兵士で明日の命は分からない。
命が尽きるまで彼女を愛そう。
隣でスヤスヤと眠る彼女を見つめ額にキスをすると自分も眠りについたのだった。
秘密の逢瀬からのその先は、
恋人という秘蜜の関係に…。
fin.
2019.1.21
読者からの繋がりの恋人になる経緯をちょろっと。
「失礼します」
今日もまた夜の団長執務室に彼女が訪れた。
これで三度目ぐらいだろうか。いつものように初めはたわいもない業務の話などをした後、服を脱ぐ。いつもなら「本当に団長の筋肉は凄いですね!」と好奇の目で見るのだが今日は様子がおかしい。
「どうした?もう私の体には飽きてしまったのか?」
ここだけのセリフを聞けば自分たちはそんな仲だと思われるだろう。しかし、そんな関係でもなければ恋人でもない。今はただの上司と部下だが少し変わった関係だ。
「い、いえ!そんなことは!ただ……」
「ただ……なんだ?」
彼女は顔を赤くして下を俯いている。
「団長は……私なんかに見せて良かったのですか?」
「それはどういう意味だ?」
「団長が夜な夜なお出かけされてると話を伺いました。夜に出かけているのだからそういう関係の女性がいるのではないのかと……」
彼女が顔を上げると少し悲しげな表情をしていた。確かに、兵団のため体を売っているのも事実。
── そこまで知らずとも女の影があることを気にしているのか…
「それは私の事を心配しているのか?それとも自分のためか?」
「そ、それは……」
わかりません、と小さく呟く彼女。
「でも団長……まとまりのない話でよければ聞いてもらえますか?」
「聞くとしよう」
彼女は深呼吸をするとじっとこちらを見つめる。
「初めは団長の体を見て本当に凄いと思ってました。こんな体になるには本当に長い年月の鍛錬の賜物、幾つもの壁外調査を乗り越えてきたのだと…尊敬しました」
そこでそっと視線を落としさらけ出している筋肉に手が添えられた。
「だけど、途中から自分が何をしているのか、こんな事をしてもいいのかと分からなくなってしまって…」
「それに団長、なんだか自分がおかしいんです……」
「おかしい?」
「はい……団長の体を見てたらだんだんドキドキして心臓がうるさいんです…」
今だってそうです、と小さく困ったように笑う。
「もっと触りたい……そんな風に考えてしまう自分もいて…おかしいですよね…」
「そんな時に夜の話を聞いて、ああ、私だけじゃなかったんだ、と悲しくなってしまって……なので…今日でここに来るのは辞めることにしました」
その話を聞いて静かに目を閉じる。最も恐れていたことが起きたからだ。思ってたよりも早い展開だな。
「今日で最後…ということか?」
「はい……」
「ならば最後に私の話を聞いて君の答えも教えてもらおう」
キョトンと呆けている彼女を見て小さく笑うと話し出す。
「私は君に興味があると言ったね。兵士としてではなく女性として、と。あれは今でも変わらない。それに気にかけている女性にこんなマジマジと裸を見られて平静でいられると思うか?答えは否、だ」
彼女の手を取り自分の左胸に添えた。
鼓動が速く脈を打ってるのが彼女に伝わればとしばらくそのままでいると彼女が驚いたように顔を上げ、視線が交わる。彼女を愛でるように優しい瞳で見つめ返した。
「こんなに鼓動が速くなるのは君だけだ」
そしてあの時お酒を飲んだ日のように額にそっとキスをする。今度は彼女は驚かず頬を染めて俯いている。
「君はもっと触りたい、と言ったね。私もずっと我慢しているのだよ…」
掴んでいた彼女の手を持ち上げると手にキスをしていく。指を口に入れれば彼女が小さく反応を示すのでそのまま指に舌を絡ませ舐め上げた。
「んっ…ゃッ……」
「私はもっと先に進みたいと考えている。君はどうなんだ?」
また指を舌で舐めチュッと官能的に音を立て彼女の返事を待つ。
「ふっ…でも、団長……私は他の人と同じにされるのは嫌です…」
「他の人と同じ、とは?」
彼女の言いたいことは分からなくもないが彼女の言葉で聞きたかった。
「夜抱かれるだけの一人にはなりなくない……です」
彼女は俯いたまま小さく震えている。
「君はまだ分からないのか?」
「え?」
掴んでいた手を引っ張り彼女を抱きしめた。
「だ、団長!」
「ここまではっきり言わないといけないとはな…」
彼女の耳元に顔を近付けるとそっと囁いた。
"ハル……君が好きだ"
そしてぎゅっと彼女のその小さな体を抱きしめた。
「ほ、本当に…?」
「ああ、本当だ」
「嘘じゃないですよね?」
「ははっ。こんな状況で嘘をついてどうする」
すると彼女も抱きしめ返して「嬉しいです」と声が聞こえた。
「ならばこの先に進んでもいいな?」
「はい。あ、でも今日はまだシャワー浴びてないから……えっ、あの、団長?」
話す彼女をゆっくりソファーに押し倒すと不思議そうにしている。
「もう私たちは恋人同士。名前で呼んでもらおうか」
「そ、そんな急には無理です!」
「ならば呼ばせるまでだ」
彼女の耳に甘噛みをしては舐めその隙にシャツのボタンを外す。
「んっ…ふッ……やぁ…音が……っ!」
唾液を少し絡めていたのでダイレクトに音が伝わるのだろう。敢えてそうさせているのもあるのだがどうやら効果は抜群のようだ。
「やっ…だん、ちょ……」
「名前だ」
耳を愛撫しながら手を首筋に優しく触れていく。少し触れているくらいのタッチだ。
彼女はくすぐったいのか小さく体を跳ねさせ甘い声が出始める。
「あッ……んっ…」
口を耳から離すと今度は首筋を舐める。
ゆっくり下から上へ、時折ちゅっと音を立てながら首にキスを、彼女の今露出している肌に愛撫を続けた。
「んっ、んんッ……」
「君は随分と敏感なんだな」
クスリと笑うと彼女は顔を真っ赤にさせている。
「そんな…私には分かりません……」
「まさか……初めて、か?」
それを聞くと顔を更に真っ赤にして目をキツく閉じている。
── なるほど…初めてなのか…
好きな女性の初めてをもらうことは男にとってどんなに嬉しいことか。
「優しくする」
彼女は目を開けるとコクンと遠慮がちに頷いた。視線を交差させたままゆっくり顔を近づけると唇を重ねた。彼女の唇は小さく柔らかい。啄むようなキスに変えその感触を楽しんだ。
ちゅッと音を立て唇を離し顔を見る。目を潤ませて少し怯えているような表情だ。
「怖いか?」
「…正直怖いです…」
ごめんなさい、彼女は涙を流して謝ってくる。
「すまない…これ以上はしない」
「そんな!やっぱり初めての女って面倒なのでしょうか…」
「誰かに言われたことがあるのか?」
「はい…前の彼氏に…もう随分と前ですけど……」
彼女に昔ではあっても男の影があるのを知って胸の中がざわついた。
「それは男の方が悪いだろう。好いた女性の初めてなんて男にとっては嬉しいものだ」
「団長も私が初めてで嬉しいですか?」
「もちろんだ」
「よかった…」
彼女はふわっと笑って安堵した様子だった。
「それを気にしていたのか?」
「はい…だって随分と慣れてる様子でしたので…」
少し悲しげに話す彼女を抱きしめた。
「団長……」
「君を悲しませることになるとはな……分かってくれとは言わない。こんな私が嫌になったらいつでも離れていってくれて構わん」
自分で言っておきながら胸が締め付けられる。
「団長は兵団のためにされているは知っています。嫌ですけど仕方のないことです」
それに、と彼女は言葉を続けた。
「それに、さっき団長に好きと言って頂けて嬉しかったです。私も同じ気持ちですから…」
彼女の抱きしめる腕に力が入ったのが分かった。
"エルヴィン、好きです"
「だから、離れたりなんて……わぁ!」
抱きしめ合ったまま話をしており耳元で囁かれた告白の言葉。しかも不意打ちの名前呼び。それを聞いた途端理性の糸が殆ど切れた。シャツを羽織り数個だけボタンをとめると彼女を抱き上げ執務室を出る。鍵を閉め三階にある自室へと向かった。
「え、あの、団長?」
「君がいけないんだ。煽るようなことを言うから…」
煽ってなんか!、と言う彼女の唇をその場で奪う。今度は舌を入れて濃厚に。
「はぁ…こんな、所で……」
今いる場所は階段下の廊下だ。
いつ誰が通ってもおかしくない。まだ兵士達の活動時間でもある。小さく笑うと何も言わずまた足を進めた。自室へ着くと彼女をゆっくりベッドへ下ろし、シャツを脱いで彼女を組み敷く。
「さて。どこから触ろう」
ここか?、と首筋を指でなぞり服の上から胸、お腹、太ももへと這わせていく。場所が変わるたびに彼女の体がピクリと反応する。
「やはりまずはここからだな」
ニヤリと妖しい笑みを浮かべると親指で唇を優しくなぞりちゅっと下唇をゆっくり吸った。そしてペロリと舌で唇を舐めるともう一度唇を重ね舌を割り込ませ彼女の口の中を堪能していった。
「恋人の夜は長い」
小さく笑って彼女を見れば顔を真っ赤にさせていた。
今では秘密の逢瀬の関係から恋人同士になった。
あの時本を執務室に置いてなかったら…
お酒を飲んでいなかったら…
きっと今のような関係には至らなかったかもしれない。
激務の中で見つけた小さな幸せ。
ともに兵士で明日の命は分からない。
命が尽きるまで彼女を愛そう。
隣でスヤスヤと眠る彼女を見つめ額にキスをすると自分も眠りについたのだった。
秘密の逢瀬からのその先は、
恋人という秘蜜の関係に…。
fin.
2019.1.21
2/2ページ