プロローグ
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プロローグ
俺の容姿は生まれた時から他の子どもとは少し違っていた。俺だけ金色で肌もみんなより黒い。
だからか、小さな頃からずっと俺は周りから虐められる対象だった。外国人みたい!その言葉が嫌いだった。石を投げられるのが痛くて嫌だった。
その日も、いつものように周りの子ども達からの罵声に耐えているときだった。
「ダメだよ。ひとをわるくいうのも、いしをなげるのも、どっちもすごくいたいことだから」
鈴のような可愛らしい声が聞こえたんだ。
少し舌足らずで小さな声だったが、とても凛とした声。その時の俺は突然現れた救世主に困惑した。大丈夫?と手を差し伸べてくれた女の子の手が、俺の奥底にある誰かの記憶と重なったのだ。
思いのままに女の子の手を取った。そのとき、ぎゅっと包まれた自分の手を見て、酷く暖かい気持ちになったのをよく覚えている。
この時だった。俺が前世の記憶を思い出したのは。そして、今世の俺が一生をかけて愛する人に恋をしたのは。
前世の記憶を持って転生した降谷零。今世では大好きな奥さんと一緒に喫茶店を経営しながら名探偵たちと関わっていく。
東京都米花市米花町5丁目1階、喫茶ポアロ。カランカランと軽快に鳴る鈴の音を聞きながら扉を開けると、暖かい橙色の明かりに包まれる。全体的には明るい茶色や白い装飾、比較的物の少ない店内は開放的だ。
レジ横のショーケースにはお洒落に作られたケーキやクッキーが並べられている。
⚪️
『喫茶ポアロ』
営業時間
火水木 8:30-14:00/金土日 10:00-19:00
毎月第二日曜日は定休日
看板メニュー
ブレンドコーヒー/ショートケーキ/ハムサンド
『喫茶ポアロ』
営業時間
火水木 8:30-14:00/金土日 10:00-19:00
毎月第二日曜日は定休日
看板メニュー
ブレンドコーヒー/ショートケーキ/ハムサンド
従業員はポアロマスターである降谷零、副店長の降谷ユキ、アルバイトの榎本梓。そして時折ヘルプに来てくれる諸伏景光。
これは、喫茶ポアロを経営する若い夫婦が周囲の人達から愛される日常のおはなし。
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