青春微炭酸
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容姿が良いのを自覚したのは早かった。
道を歩けば常にちやほやされていたし、
困っていれば周りが助けに来てくれるし、
告白された回数だって、数知れず。
ああ、なんだ。私の人生ってチートじゃん。
勿論いい事ばかりではなかった。
歳を重ねるにつれ、嫉妬されることも増えた。
最初こそ傷付いたりしていた訳だけど、
私は「顔が可愛い」だけで
何も悪いことはしていない。
中学に入学する頃には周りの嫉妬を
スルーすることができるようになっていった。
中学は無理やり、
いとこのゆうくんと同じ北川第一中学に通うことにした。
両親が忙しい日は大体ゆうくんの家に預けられていたから、関係性は兄妹のようなもので。
それに、恐らくゆうくんは私のことを可愛いと思っていない。
というか、そもそも異性として見ていない。
ほかの女性と接する時は面白いくらい狼狽えるのに
私に対して狼狽えたことなどない。
見ず知らずの相手から好意を寄せられる私にとって、居心地のいい相手だった。
中学に入学してからも、私の日常は変わらない。
見た目を見て近付いてくる男も、
嫉妬心を剥き出しにしてくる女も、私の周囲は変わらない。仲が良い友人なんて作らない。いろいろと面倒だから。
「うわ、遠野また新しい男といるよ~」
「あいつほんとに男好きだよね、キモッ」
わざと聞こえるような声で言う、
先輩らしき女の声。
私が反論しないのをいいことに、
彼女たちはヒートアップして、
悪口のオンパレード。
「(悪口のセンスがない人たち。)」
そのまま過ぎ去るのを無言で待つ。
反応したら負けだ。相手の思う壷。
涼しい顔してやり過ごせばいい。
「あのさ、ああいう悪口とか
気にならないの?」
ゆうくんと同じバレー部で友達の国見くんが、
若干の気まずさを残して言う。
「違うよ、って否定してもね、
騒ぐ人は騒ぐから。」
「そう……」
なんて声をかければいいのやら、といった表情を
浮かべた彼に苦笑する。
なんとなくだけど、この人意外と優しいのではないだろうか。
「それに、
私はすごく可愛いから、
ああいう根も葉もない噂を立てられてしまうのは
仕方の無いことなのかなって」
私は気にしてないから大丈夫だよ、と伝えたくて
強気の言葉を述べた。痩せ我慢かもしれないけれど
変に気を遣われるよりはずっと良い。
私の言葉に目を丸くした国見くんに、改めて伝えておきたいことを声に出す。
「あ、そうだ。
先に言っておくね。
私、ゆうくんのお友達である国見くんとは
仲良くなりたいと思ってるけど、
友情以上のものは望んでないから。
私の事は好きにならないでね」
これは、大事なこと。
至って真面目に言ったのだが、言われた彼は
若干引いていた。
私という女。
道を歩けば常にちやほやされていたし、
困っていれば周りが助けに来てくれるし、
告白された回数だって、数知れず。
ああ、なんだ。私の人生ってチートじゃん。
勿論いい事ばかりではなかった。
歳を重ねるにつれ、嫉妬されることも増えた。
最初こそ傷付いたりしていた訳だけど、
私は「顔が可愛い」だけで
何も悪いことはしていない。
中学に入学する頃には周りの嫉妬を
スルーすることができるようになっていった。
中学は無理やり、
いとこのゆうくんと同じ北川第一中学に通うことにした。
両親が忙しい日は大体ゆうくんの家に預けられていたから、関係性は兄妹のようなもので。
それに、恐らくゆうくんは私のことを可愛いと思っていない。
というか、そもそも異性として見ていない。
ほかの女性と接する時は面白いくらい狼狽えるのに
私に対して狼狽えたことなどない。
見ず知らずの相手から好意を寄せられる私にとって、居心地のいい相手だった。
中学に入学してからも、私の日常は変わらない。
見た目を見て近付いてくる男も、
嫉妬心を剥き出しにしてくる女も、私の周囲は変わらない。仲が良い友人なんて作らない。いろいろと面倒だから。
「うわ、遠野また新しい男といるよ~」
「あいつほんとに男好きだよね、キモッ」
わざと聞こえるような声で言う、
先輩らしき女の声。
私が反論しないのをいいことに、
彼女たちはヒートアップして、
悪口のオンパレード。
「(悪口のセンスがない人たち。)」
そのまま過ぎ去るのを無言で待つ。
反応したら負けだ。相手の思う壷。
涼しい顔してやり過ごせばいい。
「あのさ、ああいう悪口とか
気にならないの?」
ゆうくんと同じバレー部で友達の国見くんが、
若干の気まずさを残して言う。
「違うよ、って否定してもね、
騒ぐ人は騒ぐから。」
「そう……」
なんて声をかければいいのやら、といった表情を
浮かべた彼に苦笑する。
なんとなくだけど、この人意外と優しいのではないだろうか。
「それに、
私はすごく可愛いから、
ああいう根も葉もない噂を立てられてしまうのは
仕方の無いことなのかなって」
私は気にしてないから大丈夫だよ、と伝えたくて
強気の言葉を述べた。痩せ我慢かもしれないけれど
変に気を遣われるよりはずっと良い。
私の言葉に目を丸くした国見くんに、改めて伝えておきたいことを声に出す。
「あ、そうだ。
先に言っておくね。
私、ゆうくんのお友達である国見くんとは
仲良くなりたいと思ってるけど、
友情以上のものは望んでないから。
私の事は好きにならないでね」
これは、大事なこと。
至って真面目に言ったのだが、言われた彼は
若干引いていた。
私という女。
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