青春微炭酸
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あれは、中学一年生の頃。
北川第一中学に入学して、
バレー部に入部したばかりの頃。
レベルの高い学校と言うだけあって、
なかなかハードな練習に
必死について行くことしか出来ずにいた。
練習に耐えきれず、
1人、また1人と辞めていく。
それをぼんやりと見送るばかりの毎日の中、
なんとなく仲良くなった同級生の、金田一。
あの日も、金田一と帰ろうとしたところだった。
「ゆうくん」
練習を切り上げて帰るか、と
体育館から出た先に彼女はいた。
栗茶色の髪を風に靡かせた彼女は、
隣のクラスの遠野雛。
美少女と噂されている女の子。
「え、雛!?
お前なんでここに」
ゆうくんというのは金田一のことだったらしい。
彼女は俺の存在など見えていないとでも言うように
金田一に駆け寄る。
「今日、ゆうくんのお家に
お世話になる日だよ?
忘れちゃった?」
ぷく、と頬をふくらませていじけたような
表情を浮かべた彼女は、
誰がどう見ても可愛いと言うだろう。
「悪い、忘れてた。
ちょっと部室に忘れ物あるから
もう少し待っててもらっていいか?」
「仕方ないなぁ」
「国見も悪い!」
うん、と適当に頷いて、
部室棟に走る金田一を見送る。
残された俺達初対面の2人。
特に話題がある訳でもないと
ジャージのファスナーを首元まで上げて黙る。
「国見くん、っていうの?
私は遠野雛。
ゆうくんのいとこだよ。
よろしくね」
ふんわりと柔らかい笑みを浮かべる遠野に
短くよろしく、と答える。
どこかホッとした表情を浮かべた遠野に
違和感を覚えつつ、もうそろそろ来るであろう金田一を待つ。
「うわ、遠野また新しい男といるよ~」
「あいつほんとに男好きだよね、キモッ」
わざと聞こえるような声で言う、
先輩らしき女の声。
反論しないのをいいことに、
彼女たちはヒートアップして、
悪口のオンパレード。
そのまま過ぎ去るのを無言で待つ。
気まずくなってそっと彼女の顔を盗み見れば、
予想外にも涼しい顔をしていた。
「あのさ、ああいう悪口とか
気にならないの?」
「違うよ、って否定してもね、
騒ぐ人は騒ぐから。」
「そう……」
「それに、
私はすごく可愛いから、
ああいう根も葉もない噂を立てられてしまうのは
仕方の無いことなのかなって」
我慢強い子なんだな、という風に思ったのは、
ほんの一瞬のこと。
この子は我慢強いというか、なんというか、強い。
その一言に限る気がした。
「あ、そうだ。
先に言っておくね。
私、ゆうくんのお友達である国見くんとは
仲良くなりたいと思ってるけど、
友情以上のものは望んでないから。
私の事は好きにならないでね」
それが、見た目は儚げ美少女、
中身は自信家で強気な遠野雛との出会いだった。
イメージ通りにはいかないもので
北川第一中学に入学して、
バレー部に入部したばかりの頃。
レベルの高い学校と言うだけあって、
なかなかハードな練習に
必死について行くことしか出来ずにいた。
練習に耐えきれず、
1人、また1人と辞めていく。
それをぼんやりと見送るばかりの毎日の中、
なんとなく仲良くなった同級生の、金田一。
あの日も、金田一と帰ろうとしたところだった。
「ゆうくん」
練習を切り上げて帰るか、と
体育館から出た先に彼女はいた。
栗茶色の髪を風に靡かせた彼女は、
隣のクラスの遠野雛。
美少女と噂されている女の子。
「え、雛!?
お前なんでここに」
ゆうくんというのは金田一のことだったらしい。
彼女は俺の存在など見えていないとでも言うように
金田一に駆け寄る。
「今日、ゆうくんのお家に
お世話になる日だよ?
忘れちゃった?」
ぷく、と頬をふくらませていじけたような
表情を浮かべた彼女は、
誰がどう見ても可愛いと言うだろう。
「悪い、忘れてた。
ちょっと部室に忘れ物あるから
もう少し待っててもらっていいか?」
「仕方ないなぁ」
「国見も悪い!」
うん、と適当に頷いて、
部室棟に走る金田一を見送る。
残された俺達初対面の2人。
特に話題がある訳でもないと
ジャージのファスナーを首元まで上げて黙る。
「国見くん、っていうの?
私は遠野雛。
ゆうくんのいとこだよ。
よろしくね」
ふんわりと柔らかい笑みを浮かべる遠野に
短くよろしく、と答える。
どこかホッとした表情を浮かべた遠野に
違和感を覚えつつ、もうそろそろ来るであろう金田一を待つ。
「うわ、遠野また新しい男といるよ~」
「あいつほんとに男好きだよね、キモッ」
わざと聞こえるような声で言う、
先輩らしき女の声。
反論しないのをいいことに、
彼女たちはヒートアップして、
悪口のオンパレード。
そのまま過ぎ去るのを無言で待つ。
気まずくなってそっと彼女の顔を盗み見れば、
予想外にも涼しい顔をしていた。
「あのさ、ああいう悪口とか
気にならないの?」
「違うよ、って否定してもね、
騒ぐ人は騒ぐから。」
「そう……」
「それに、
私はすごく可愛いから、
ああいう根も葉もない噂を立てられてしまうのは
仕方の無いことなのかなって」
我慢強い子なんだな、という風に思ったのは、
ほんの一瞬のこと。
この子は我慢強いというか、なんというか、強い。
その一言に限る気がした。
「あ、そうだ。
先に言っておくね。
私、ゆうくんのお友達である国見くんとは
仲良くなりたいと思ってるけど、
友情以上のものは望んでないから。
私の事は好きにならないでね」
それが、見た目は儚げ美少女、
中身は自信家で強気な遠野雛との出会いだった。
イメージ通りにはいかないもので
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