友達、だよね?
夜中に目が覚めた。
完全に飲みすぎ。すでに頭が痛い。
自分ちの天井がすごく高く見える。部屋の電気は消えていて、薄ぼんやりとわかる程度だけれど。
内定もらってから、遊んでばっかりいる。
だってもう、こんなに自由な時間はじじいになるまでないんだ。たくさん思い出作って、大事にする。
柿崎と野村は東京に行っちゃうし。
昨日はいつもの4人で飲んで、なんだか忘れたけど息できないくらい笑って、飲みすぎて、途中から記憶が無い。
暑いからビールが異常にうまかった。
ふぁー、とあくびをして隣を見ると、死んだように動かない相内。
「幸せ!なあ、俺幸せだよ!目が覚めたら隣に相内がいるなんてさー!同棲したら毎日こうなの?信じられない!」
俺の声にびっくりしたのか相内がぱっと目を開ける。
「うるさい……」
「愛してるよ」
「寝ろ」
「相内のアイは並木愛してるのアイってことでいい?」
「寝ろ」
「寝てたよ、今まで」
「まだ寝ろ」
「起きようよ、飲み直そう?ダメ?」
「……まだ酔ってるな」
「相内ー」
抱きつこうとしたら、顔を手で押しのけられた。ひどい。
「朝まで寝なさい」
相内の目はいつもの半分くらいになっている。眠いのかな。
「前から思ってたんだけど、俺お前に叱られるのすげえ好きかもしれない、どうする?」
「…上目遣いで言われても」
「もっと叱られたい」
「…その話はまた明日…」
ああ。相内、寝そう。
「寝るの?」
かすかに頷く相内。
「明日、大学ある?」
今度は横に首を振る。
「バイトは?ある?」
縦。
「バイトまで遊べる?」
縦。
「かわいいね」
縦。
「あはは。かわいいんだ。うん。確かにかわいいよ。相内ってこの世の奇跡」
寝入った相内のほっぺにそっとキスをする。
肌もつるつるだ。色が白くて、眼鏡が似合って、まつ毛が長くて、女子にモテて、俺のもので。
「あー。勃起した」
どうしよう。
と迷う隙もなく、俺は股間に手をやる。
パンいちで寝たみたいだ。
固くなったそこをパンツの上からさわさわ撫でると、ピクっと持ち上がる。
「ん…」
少し声が出た。相内は目を閉じて寝息を立てている。
躊躇なくパンツの中に手を入れて、ゆっくり扱く。
ああ。相内が寝てる隣でオナニーなんて、どうしたって気持ちいいに決まってる。
悪いことをしてる。見つかったらどうしよう。怒られる。怒られたい。
「…は…ん」
これ見たら相内なんて言うかな。
まず目を見開いて、口をパクパクさせるかも。
怒りで目が据わるかもしれない。
「はぁ…っ、あ…」
やばい。気持ちいい。
ガチガチになってしまったペニスの先端を、親指でくりくり撫でる。ぬるぬるしてきた。
相内の顔を見る。寝てる。
かわいい。かっこいい。大好きだ。早く同棲したい。部屋の半分が相内の私物で埋まるんだ。どうしよう。そのひとつひとつで1回ずつオナニーできそう。
「やべえ…」
俺は変態か。
ああ。すっげ、気持ちいい。
「あいうち…」
「何」
あ?
「ああ、っ、やべ、いく、イ、っ」
目を覚まして半目で俺を見る相内。その顔を見ながら、パンツの中に勢いよく射精した。
「いく…?ってお前、何して、」
タオルケットをバサッとめくられ、パンツの中に手を突っ込んで腹筋がびくんびくんしてるところを完全に見られた。
なにこれ。死ぬほど気持ちいいんだけど。
「ごめ、ごめんなさい、相内、俺、」
叱ってください。こんな悪い子、どうぞ叱りつけてください。
相内は呆然として俺の股間を見てる。パンツが濡れていく。ベタベタする。
ふんっ、と息を吐いて、相内は体ごと向こうを向いてしまった。タオルケットをかぶり直している。
「相内?怒った?怒って?」
パンツから手を出して相内の背中ににじり寄る。少し迷ってからテイッシュで手を拭いて、それから相内を抱きしめた。
「なあ、放置?放置もいいね?」
はー。何されても幸せで俺は本格的に頭が湧いたのかもしれん。
俺に抱かれてひくりと動いた相内の体に、いい予感がする。
「相内?もしかして相内もしたい?」
背中で拒否する相内。
片手をその股間に移動させた。
「おま!やめろ!」
「あ!やっぱり!勃ってるじゃん!」
「ち、違う、これは朝の、あれだ」
「まだ夜だよ」
「起きたからだ!お前がうるさ、い、から、っん、やめ…」
もう片方の手を胸に這わせると、相内の体から一気に力が抜ける。
「お前はほんとにおっぱいいじられるのが好きだね」
半ば感心しながら、部屋着の上からぷっくり勃ち上がった乳首をくりくりしてあげる。
「ああ、っん…」
相内がいつもより甘い声を出した。眠いからかな。俺も復活しそう。
「気持ちいいの?すげえこっちもガチガチになってる…」
そろそろとパンツに手を入れても何の抵抗もしない。珍しい。今のうちだ。完全に目が覚めないうちに。
ペニスを握ってくちゅくちゅと扱き、乳首もこりこり触る。ぷちっとしてかわいい。
後ろからだと触りづらい。
相内が自分で下の方触ってくれれば、自分で。
と考えて生唾を飲む。
久しぶりに相内のオナニー見たい。
起き上がって相内に跨る。性器だけ露出した相内は壮絶なエロさを放っている。
「なあ。乳首すっげえ気持ちよくしてあげるから、ここ、自分でして」
相内のペニスを自分で握らせて、Tシャツを捲り上げ、白い肌に浮かんだ丸い突起を両手の親指で優しく撫でてやった。
「ああ…あ…は……」
相内は顔を背けながら、背中を少し反らして喘いだ。
最初は手がペニスに添えられているだけだったのに、乳首をつまんだり少し強めにつねったりしていると、だんだん握って動かすようになった。
かわいい。相内のオナニーかわいい。
すごく控えめにシコシコしてる。
「俺も…」
完全に復活した自分のペニスをベタベタのパンツから出して扱く。片方の乳首があいてしまったので、体を倒して口に含んだ。
「ああっ!だめ…舐めちゃ…あっ…やめっ…並木…」
相内の体がびくんと跳ねる。
相内と俺の体の間でお互いに自分のを擦ってるんだと思うと、勝手に腰が動いた。
「相内…」
「お前っ、そこで声出すな…はぁっ」
「もっと声出して」
「っあ、だからやめろ…」
頭上で聞こえる相内の呼吸が、少しずつ荒くなってくる。
唇で乳首を挟んで舌で転がし、少し歯を当てて刺激する。
「はぁ、ん、ああっ、…気持ち、いい…」
相内が感じてる。
「だめだごめん、俺も気持ちいい…」
体を起こして相内を見下ろす。片手は自分のペニスに。もう片方の手は、相内の乳首をつまんでクニクニいじる。押しつぶして、そのまま優しくつねる。
「あ、だめ…」
「俺もだめ…」
「並木、あぁ、ん…」
「エロい…相内…相内のチンポにぶっかけていい?」
「だっだめ、だめ…」
「やらしいな、あーだめだ、イきそ」
「んっ、」
眼鏡してないから顔射は我慢しよう、と思いながらラストスパート。
「あっ、ああ、く、やべえ」
「…並木……」
「っん、あ!っ、…あ…」
「い、…あ……ああっ…は…はぁ…」
2人分の精液が相内の手にかかって濡れている。
気付いた。相内の目は、眼鏡があってもなくてもえろい。
テイッシュを取って拭いてやり、なんだかすごく愛おしくなって、もう片方の手も握って両手を頭上でまとめて、触れるだけのキスを何度も何度も繰り返す。
性的な意味は全然なくて、本当にかわいくてかわいくてどうしようもないと思っていただけなのに、相内はなぜかもぞもぞ動いて、呼吸も少し乱れてきた。
おかしいなと思ってふと下を見ると、なんと相内が復活しかけていた。
「あれ?」
「大丈夫、放っておけば落ち着くから」
「それはそうだけど」
何も大丈夫ではないと思いつつ、相内の雰囲気がもうえろくないので上から退いて横になった。
「もう一回する?」
「いや、いいんだ。気にしないでくれ」
「どうしたの?まさか俺キスうまくなってる?」
「いや」
「…あっそ」
「俺はもしかしたら、拘束されたいという欲求があるかもしれない。意識下に」
思わず顔を見るけど、相内の顔は大真面目だ。
「拘束?縛ったりとか?」
「まあ、そうだな。さっきみたいに押さえつけられるとか」
「…試す?」
「まあ、今度、そんな機会があれば」
照れもせず、きっぱり言い放つ相内を、俺はやっぱりかっこいいと思ってしまう。
理科の実験する人みたいだ。
「相内。旅行行きたいね。今度は2人で」
暑いから、少し涼しい場所なんか。
「時間もあるし、いいよ」
「本当?バイト休める?」
「日程によるけど」
拘束プレイを試したい欲が半端無い。
4人で旅行に行った時は一回しか抱けなかったし。
と考えていたら、相内が、何もしないでゆっくりしたい、と呟いた。
「自然いっぱいで景色の綺麗な田舎のホテルとか、探してみる」
答えながら、薄暗い深夜の部屋の中で、それでも整っているとわかる相内の姿に吸い込まれるような気がした。
「並木と行くならどこでもいいんだけどね」
珍しくそんな甘いことを言い、相内は天井を見つめたまま微かに笑った。
ぴかぴかひかっているみたい。
-end-
2015.5.1
完全に飲みすぎ。すでに頭が痛い。
自分ちの天井がすごく高く見える。部屋の電気は消えていて、薄ぼんやりとわかる程度だけれど。
内定もらってから、遊んでばっかりいる。
だってもう、こんなに自由な時間はじじいになるまでないんだ。たくさん思い出作って、大事にする。
柿崎と野村は東京に行っちゃうし。
昨日はいつもの4人で飲んで、なんだか忘れたけど息できないくらい笑って、飲みすぎて、途中から記憶が無い。
暑いからビールが異常にうまかった。
ふぁー、とあくびをして隣を見ると、死んだように動かない相内。
「幸せ!なあ、俺幸せだよ!目が覚めたら隣に相内がいるなんてさー!同棲したら毎日こうなの?信じられない!」
俺の声にびっくりしたのか相内がぱっと目を開ける。
「うるさい……」
「愛してるよ」
「寝ろ」
「相内のアイは並木愛してるのアイってことでいい?」
「寝ろ」
「寝てたよ、今まで」
「まだ寝ろ」
「起きようよ、飲み直そう?ダメ?」
「……まだ酔ってるな」
「相内ー」
抱きつこうとしたら、顔を手で押しのけられた。ひどい。
「朝まで寝なさい」
相内の目はいつもの半分くらいになっている。眠いのかな。
「前から思ってたんだけど、俺お前に叱られるのすげえ好きかもしれない、どうする?」
「…上目遣いで言われても」
「もっと叱られたい」
「…その話はまた明日…」
ああ。相内、寝そう。
「寝るの?」
かすかに頷く相内。
「明日、大学ある?」
今度は横に首を振る。
「バイトは?ある?」
縦。
「バイトまで遊べる?」
縦。
「かわいいね」
縦。
「あはは。かわいいんだ。うん。確かにかわいいよ。相内ってこの世の奇跡」
寝入った相内のほっぺにそっとキスをする。
肌もつるつるだ。色が白くて、眼鏡が似合って、まつ毛が長くて、女子にモテて、俺のもので。
「あー。勃起した」
どうしよう。
と迷う隙もなく、俺は股間に手をやる。
パンいちで寝たみたいだ。
固くなったそこをパンツの上からさわさわ撫でると、ピクっと持ち上がる。
「ん…」
少し声が出た。相内は目を閉じて寝息を立てている。
躊躇なくパンツの中に手を入れて、ゆっくり扱く。
ああ。相内が寝てる隣でオナニーなんて、どうしたって気持ちいいに決まってる。
悪いことをしてる。見つかったらどうしよう。怒られる。怒られたい。
「…は…ん」
これ見たら相内なんて言うかな。
まず目を見開いて、口をパクパクさせるかも。
怒りで目が据わるかもしれない。
「はぁ…っ、あ…」
やばい。気持ちいい。
ガチガチになってしまったペニスの先端を、親指でくりくり撫でる。ぬるぬるしてきた。
相内の顔を見る。寝てる。
かわいい。かっこいい。大好きだ。早く同棲したい。部屋の半分が相内の私物で埋まるんだ。どうしよう。そのひとつひとつで1回ずつオナニーできそう。
「やべえ…」
俺は変態か。
ああ。すっげ、気持ちいい。
「あいうち…」
「何」
あ?
「ああ、っ、やべ、いく、イ、っ」
目を覚まして半目で俺を見る相内。その顔を見ながら、パンツの中に勢いよく射精した。
「いく…?ってお前、何して、」
タオルケットをバサッとめくられ、パンツの中に手を突っ込んで腹筋がびくんびくんしてるところを完全に見られた。
なにこれ。死ぬほど気持ちいいんだけど。
「ごめ、ごめんなさい、相内、俺、」
叱ってください。こんな悪い子、どうぞ叱りつけてください。
相内は呆然として俺の股間を見てる。パンツが濡れていく。ベタベタする。
ふんっ、と息を吐いて、相内は体ごと向こうを向いてしまった。タオルケットをかぶり直している。
「相内?怒った?怒って?」
パンツから手を出して相内の背中ににじり寄る。少し迷ってからテイッシュで手を拭いて、それから相内を抱きしめた。
「なあ、放置?放置もいいね?」
はー。何されても幸せで俺は本格的に頭が湧いたのかもしれん。
俺に抱かれてひくりと動いた相内の体に、いい予感がする。
「相内?もしかして相内もしたい?」
背中で拒否する相内。
片手をその股間に移動させた。
「おま!やめろ!」
「あ!やっぱり!勃ってるじゃん!」
「ち、違う、これは朝の、あれだ」
「まだ夜だよ」
「起きたからだ!お前がうるさ、い、から、っん、やめ…」
もう片方の手を胸に這わせると、相内の体から一気に力が抜ける。
「お前はほんとにおっぱいいじられるのが好きだね」
半ば感心しながら、部屋着の上からぷっくり勃ち上がった乳首をくりくりしてあげる。
「ああ、っん…」
相内がいつもより甘い声を出した。眠いからかな。俺も復活しそう。
「気持ちいいの?すげえこっちもガチガチになってる…」
そろそろとパンツに手を入れても何の抵抗もしない。珍しい。今のうちだ。完全に目が覚めないうちに。
ペニスを握ってくちゅくちゅと扱き、乳首もこりこり触る。ぷちっとしてかわいい。
後ろからだと触りづらい。
相内が自分で下の方触ってくれれば、自分で。
と考えて生唾を飲む。
久しぶりに相内のオナニー見たい。
起き上がって相内に跨る。性器だけ露出した相内は壮絶なエロさを放っている。
「なあ。乳首すっげえ気持ちよくしてあげるから、ここ、自分でして」
相内のペニスを自分で握らせて、Tシャツを捲り上げ、白い肌に浮かんだ丸い突起を両手の親指で優しく撫でてやった。
「ああ…あ…は……」
相内は顔を背けながら、背中を少し反らして喘いだ。
最初は手がペニスに添えられているだけだったのに、乳首をつまんだり少し強めにつねったりしていると、だんだん握って動かすようになった。
かわいい。相内のオナニーかわいい。
すごく控えめにシコシコしてる。
「俺も…」
完全に復活した自分のペニスをベタベタのパンツから出して扱く。片方の乳首があいてしまったので、体を倒して口に含んだ。
「ああっ!だめ…舐めちゃ…あっ…やめっ…並木…」
相内の体がびくんと跳ねる。
相内と俺の体の間でお互いに自分のを擦ってるんだと思うと、勝手に腰が動いた。
「相内…」
「お前っ、そこで声出すな…はぁっ」
「もっと声出して」
「っあ、だからやめろ…」
頭上で聞こえる相内の呼吸が、少しずつ荒くなってくる。
唇で乳首を挟んで舌で転がし、少し歯を当てて刺激する。
「はぁ、ん、ああっ、…気持ち、いい…」
相内が感じてる。
「だめだごめん、俺も気持ちいい…」
体を起こして相内を見下ろす。片手は自分のペニスに。もう片方の手は、相内の乳首をつまんでクニクニいじる。押しつぶして、そのまま優しくつねる。
「あ、だめ…」
「俺もだめ…」
「並木、あぁ、ん…」
「エロい…相内…相内のチンポにぶっかけていい?」
「だっだめ、だめ…」
「やらしいな、あーだめだ、イきそ」
「んっ、」
眼鏡してないから顔射は我慢しよう、と思いながらラストスパート。
「あっ、ああ、く、やべえ」
「…並木……」
「っん、あ!っ、…あ…」
「い、…あ……ああっ…は…はぁ…」
2人分の精液が相内の手にかかって濡れている。
気付いた。相内の目は、眼鏡があってもなくてもえろい。
テイッシュを取って拭いてやり、なんだかすごく愛おしくなって、もう片方の手も握って両手を頭上でまとめて、触れるだけのキスを何度も何度も繰り返す。
性的な意味は全然なくて、本当にかわいくてかわいくてどうしようもないと思っていただけなのに、相内はなぜかもぞもぞ動いて、呼吸も少し乱れてきた。
おかしいなと思ってふと下を見ると、なんと相内が復活しかけていた。
「あれ?」
「大丈夫、放っておけば落ち着くから」
「それはそうだけど」
何も大丈夫ではないと思いつつ、相内の雰囲気がもうえろくないので上から退いて横になった。
「もう一回する?」
「いや、いいんだ。気にしないでくれ」
「どうしたの?まさか俺キスうまくなってる?」
「いや」
「…あっそ」
「俺はもしかしたら、拘束されたいという欲求があるかもしれない。意識下に」
思わず顔を見るけど、相内の顔は大真面目だ。
「拘束?縛ったりとか?」
「まあ、そうだな。さっきみたいに押さえつけられるとか」
「…試す?」
「まあ、今度、そんな機会があれば」
照れもせず、きっぱり言い放つ相内を、俺はやっぱりかっこいいと思ってしまう。
理科の実験する人みたいだ。
「相内。旅行行きたいね。今度は2人で」
暑いから、少し涼しい場所なんか。
「時間もあるし、いいよ」
「本当?バイト休める?」
「日程によるけど」
拘束プレイを試したい欲が半端無い。
4人で旅行に行った時は一回しか抱けなかったし。
と考えていたら、相内が、何もしないでゆっくりしたい、と呟いた。
「自然いっぱいで景色の綺麗な田舎のホテルとか、探してみる」
答えながら、薄暗い深夜の部屋の中で、それでも整っているとわかる相内の姿に吸い込まれるような気がした。
「並木と行くならどこでもいいんだけどね」
珍しくそんな甘いことを言い、相内は天井を見つめたまま微かに笑った。
ぴかぴかひかっているみたい。
-end-
2015.5.1