大きな声では言わないけど

パロ なつめ王子と囚われの彰人



※ご注意

激しくファンタジィなパロディです。

・なつめ×彰人、そして彰人×なつめ のリバ設定
・なつめがとある国の変態ヘタレ王子様
・彰人が囚われの身
・双子がショタでなつめのお世話係

管理人は、リク頂いて設定考えた時点から楽しくて仕方ありません。
よければ読んでみて下さい。

なお、続きそうな終わり方をしてしまいましたが、続く予定は今のところありません。













「ああ…疲れた……」

馬鹿でかい王冠をはずし、茶色い髪の毛をぷるぷると振る。
白タイツを脱ぎながら、王子のなつめは呟いた。

「ときに創樹くん。どうして王子は白タイツを履くのかな?」
「知るか」

世話係のくせに随分な口のきき方だが、なつめは全く気にしていない様子。

「それはぁ、多分ちょっと恥ずかしい気持ちになれて、なっつ王子にぴったりだからですよぅ」
「広樹くん!それは正解だね、そうだ、そうか。僕がこうだからか」

うんうん、と頷くなつめ。
風呂に入り、部屋着に着替えて巨大なベッドにどさりと倒れこんだ。

「王子、明日も明後日も晩餐会だよぉ?」
「今日のメンツごときでそんななってたらもたねえぞクソ王子」
「そうだねー、疲れるわぁ、ストレスたまるわぁ…王子疲れる…」

半分寝かかったなつめの両脇に、双子が添い寝のために横たわった。

「かわいいショタに挟まれて眠るこのひと時が、僕の癒しの時間。…ふふふふふふふふ」
「おいキモいんだけど王子」
「おつかれさま、なっつ王子」

擦り寄ってくる双子を抱き締めながら、ふと思い出すことがある。

「あれ。そういえば、今日誰かを地下牢に入れたとか報告を受けたような受けなかったような」
「そう!忘れてた!俺たちもちょっと見に行ったんだけど、すっごいイケメンだよ!王様の悪口言ったっていう噂があって、それで捕まえちゃうぞっていう体だけど。ほんとはイケメンだからお城にほしいっていう。えへへ」

広樹が照れたように言う。

「すっごいイケメン。そんで、すげえいい体してる。王子よりずっといい男」

創樹は真顔だ。

「まじですかー。いいな、ちょっと見に行きたい。僕」
「えーダメですよ、もう寝る時間。良い子は」

小さな広樹に頭を撫でられながら、それでもどうしてもそのイケメンが気になるなつめ王子はうずうずして貧乏ゆすりが止まらない。

「うぜえ。振動うぜえ」
「ごめんね創樹くん。ちょっと僕地下牢行ってくるよ」
「えー。どうしても?どうしても行くの?」
「俺たち寝てていい?」
「俺も寝たい」
「いいよいいよ、本当は側近の君たちが外に出る王子ほっぽって王子のベッドで寝てるとかありえないけどいいよいいよ」

そわそわと部屋着の上に変装用のマントを羽織り、なつめはイケメンを襲いたくなった時のためにいろいろな道具をアタッシュケースへつめた。

「エネマグラも使うかな…どうかな…一応持ってくか…」

独り言を言うなつめを冷ややかな目で見つめる双子。

「じゃあ行ってきますね」
「行ってらっしゃい」

申し訳程度に返事を返してくれた広樹に微笑んでから、なつめ王子は黒いマントを翻して部屋を出た。



「…お邪魔しますよ……」

呟きながら重い鉄の扉を開き、真っ暗な部屋へ入ると、そこには黴臭い空気が澱んでいた。

ろうそくをかざしながら前へ進むと、左側に無人の牢。壁は岩がむき出しになっており、ところどころそれも崩れておどろおどろしい様相。
どこからか水でも漏れているのか、ぴちゃり、ぴちゃりと音がする。

そしてその先にもう一つの牢があり、その奥の方に黒くうずくまるもの。

牢の中には古びたベッドもあるが、彼はそこには寝たくないらしい。

「そうだよね…汚いもんね…僕だって嫌だ」

呟くと、その塊が動いた。

「あ、どうも、王子です」

間抜けな自己紹介をしたなつめ王子に、イケメンは鋭い視線を投げてよこした。

うわ!サディスティックな香り!いいね!

密かに興奮するなつめ。

「こんばんは。お休みのところごめんね」

愛想笑いで鉄格子へと近づく。イケメンは動かない。

「…外に出たいでしょ。家族は?愛する人はいる?」

イケメンは少し表情を動かした。

「名前を教えてほしいんだ。少し話をしよう。場合によっては外に出してあげられるかもしれない」

人が好さそうと評判の微笑を浮かべて言うと、イケメンは体を起こした。

「……彰人です」
「彰人くん。そう。今回はごめんね。きっと濡れ衣だよね?父の悪口を言ったなんて」

彼が捕えられる元凶となったデマについて触れると、彰人は立ち上がって王子に近づいた。

「そうだ!俺はそんなこと一言も言ってない!」

彰人が鉄格子に手をかける。
と同時、王子が素早く動いた。

ガキン、と、鉄と鉄のぶつかる音が響いた。

「え…」

呆然とする彰人の両手は、頑丈そうな手錠で鉄格子に固定されていた。

「いやあ!ほんとにイケメンだね!ごめんね、すぐ終わるからね」
「何、を」
「気持ちいいことしよう!しようね!」

急いで牢の扉を開けるなつめ王子に、少し怯えたような表情を浮かべる彰人。

「さあさあ…あ、その布の下ってもしかして!」
「う、や、やめろ」
「裸だー!ワー!イケメンの裸!昼間の監視係がいい仕事してる!」

なつめのテンションが上がる。布を無理矢理剥がれた彰人は、なつめを睨みつけた。

「お前…!」
「あっ、もっと蔑んで下さい。王子とかもう忘れていいんで。敬語とかいらないんで」

素っ裸で手錠をされ、身動きのできないイケメンを前に、なつめの欲望は膨らみ続ける。

持って来たアタッシュケースを開け、中からロープと透明のチューブを出した。

「ちょっとこう、お尻を突き出すみたいにできる?」
「できるか!ふざけんな!」
「ああっ、そんな、そんな冷たい目をして…」

嬉しそうに言うなつめ。彰人は完全に怯えだす。

「大丈夫だよ。すごく気持ちよくなるって。さあ彰人くん。ね」
「ね、じゃねえんだよ!」
「気持ちいいって!絶対!保証するから!まあ、僕は後ろの経験ないんだけど」

じりじりと近づいて、足だけで暴れようとする彰人の左足首を掴み、地面から20センチほど高いところにある横の格子にロープで縛りつける。

「貴様…!」
「これで、あんまり暴れられないね、ごめんね彰人くん。おしり借りるね」
「てめえ!消しゴム借りるね的な軽さで!やめろ!」

片足を少し上げた位置で固定され、不安定な彰人は満足に抵抗もできない。
なつめ王子は手にチューブの中身をとろりと出した。

「はあ、濡らそうね、彰人くん」

恐怖で顔を引きつらせる彰人の股間に後ろから手を伸ばす。

「あらら、縮こまっちゃって」
「うっせえ!変態!」
「あっ…僕は勃っちゃった…完全に…」

王子は彰人のそこをくにくにと揉みながら、嬉々としてマントを取った。

「てめえ!なんでマントの下全裸なんだよ!」
「脱ぐのが面倒だと思ったから廊下に全部落として来た。僕、なつめっていうんだ」
「いや名前とか知らねえよ!」
「呼び捨てでいいから!お前もしくは変態でもいいです!」

チューブの中身を手に足し、今度は後ろへ指を滑らせる。

「くっそ…てめえ…」
「いいね、いいね、いいです、イケメン」

ぶつぶつ呟きながら、なつめはうっとりと、そこへ指を挿入した。

「…っく」

奥歯を噛んで泣き言を漏らすまいと耐えるその横顔は、壮絶な色気を放った。

「彰人くん…」

それを見て甘い気持ちになりながら、なつめは指を動かす。

ゆっくりと、粘膜にぬめりを与えるように。

「や、…やめ、ろ…」
「ごめんね彰人くん」

抵抗する体を後ろから抱きかかえ、なつめはくちゅくちゅと指でそこを広げていく。
すると、彰人の体に変化が起き始める。

「な、……この変態、何しやがった」
「少し、気持ちよくなる薬を混ぜてあるんだよ。その方がお互い楽しめるし。僕ね、そんなにテクがある方じゃないから…ごめんね」

ローションに混ぜてあるのは、少量の媚薬。

うっすら汗をかいている彰人の首筋に、なつめが軽く噛みつく。

「やっ…やめ……ふぁ…」
「我慢しなくていいよ。指より少し太いの、挿れようね」

なつめが次に取り出したのは、細めのディルドだった。そこにまたローションを絡めて、彰人に見せる。

「これだよ」
「は!入んねえ、そんなの…!」
「入るよ、大丈夫。痛くないよ」

いやだ、やめろ、と、か細く鳴く彰人。媚薬が効いてきているのか、抵抗は弱くなる一方で、王子は彰人の頭を撫でてやった。

「すっごくかわいいよ。彰人くん」

言いながら、ディルドをゆっくりと埋めていく。

「あっ……く………う……あぁ……」

首を反らせて喉を見せ、彰人は少しずつ喘ぎだした。

「壮絶だ…イケメンの受け声壮絶……あの二人にも見せてあげたいなあ…はぁ…はぁ」
「き、気持ちわりいんだよ…っ、この変態」
「はい!すみません!ああ…すっごいよ、すっごい勃起しちゃった。ほら」
「あぅ」

ディルドを出し入れしているその場所に、王子は自分のペニスの先端を押し当てた。
彰人がそれを感じて体をびくつかせた。

ゆっくりゆっくり、ディルドをそのまま出し入れしていると、彰人の呼吸がだんだん荒くなる。

「どうしたの、彰人くん」

大丈夫かな、薬のせいで具合が悪くなってたりして、と、鈍感力を発揮する変態王子なつめ。

「おま……この……くそが…」
「いいです、好きです、王子そういう態度大好きです」
「…もう…抜けよ…」
「抜く?これを?それは…もうちょっと入れてちゃだめ?」

思いっきり舌打ちをする彰人と、ビビる王子。

「抜け!」
「え……そう…?」
「挿れろ」
「え、あの、どっちかな?でも僕、わがままな子、好きだよ。翻弄されたい…」
「ちげえ!…お前の…入れろって、言ってんだよ……」
「…ホワッ?!」

なつめは急いでディルドを抜いた。

「あっ!……あ……」

彰人がぶるっと体を痙攣させた。

「挿れるね、今すぐ……ほら……」

自分のペニスを少し扱いてから、それを彰人へ挿入し始める。

「あ…はぁ……く…ぅ、あ、もっと…もっと奥まで、早く…!」
「ほしいの…?彰人くん、僕の…ほしい?奥まで」
「ほ、ほし……なつめ…」
「うん…いいよ、ほら…もっと中、こすってあげるね…」

腰の動きを速めたり、奥を擦ったりしてやると、彰人のそこがきゅんと締まる。

「ああ、彰人くん…すっごい、中、狭いよ…」
「…ん……は……」

彰人も腰を動かし始め、2人は夢中で相手の体を貪った。かちゃかちゃと手錠が鉄格子に擦れる音がする。

「もっとおもちゃを…使う予定だったけど…」
「…お前のが、いい…」
「ちょっと…!あんまり煽んないで…出ちゃうよ…」
「んっ…早い……プライドとか…ねえのかよ」
「ないよ…」
「ないんだ…う…はぁ…」

じっとりと汗をかいたその首を舐めあげる。彰人がまた身震いをした。

「なあ…」
「…ん?はぁ、なに、彰人くん」
「手錠…はずして…」
「それは……」
「なつめの体、抱きたい…から…外して」

きゅんとしてその精悍な横顔を見つめる。彰人は気持ちよさそうに目を閉じて息を乱している。

超絶エロい…!でも大丈夫かな…殴られない?

恐怖しつつも、「抱きたいから」という言葉の甘さにどうしようもなく惹かれ、どうなってもいいや、というかもう殴られてもおいしいです、痛いことされながら致すとか新境地の開拓でしかない、と多分にワクワクしながら、ケースから手錠のカギを取り出した。

後ろから抱き込むようにして、彰人の手錠に鍵を挿し込む。

「はい…外れたよ」
「…お前の顔…見せて」
「うん」

一度抜いて、縛った足を軸に彰人の体をこちらに向かせる。上気した顔が正面からはっきり見えて、非常に興奮する王子。

「それ、ちょっと俺にもくれ」
「それ?あ、ローション?」
「手に、出して」
「うん、いいよ、どうするの?」
「ここ」

にやりと笑って、彰人は自分のペニスをくにくにと弄った。

「うおお…」

呻くなつめ。

「ここ、それでぬるぬるにしたら、すげえよさそうだし」
「うん。うんうん。いいと思う」

差し出された手に、ローションをとろりと出してやる。

「ああ…すっげ…」
「彰人くん、つっこむね」

彰人の背中を鉄格子に押し付け、縛られた足を持ち上げて、前から再び挿入する。

「っく…は」
「ああ…あ……」

ぐちゅ、と音がして、王子のペニスが彰人に埋まっていく。
彰人ははあはあと息をしながら自分のペニスを扱いている。

うええ。どうしよう。あんまりもちそうにない。
とろりと顔を緩めるなつめの背中に、彰人が腕を回す。

「はあ、いいよ、いい…彰人くん」
「もっと…もっと激しく…突いて、奥……変態王子…」
「はい…!」
「あっ…う、ぐ……ん…」

回された手が、背中をなぞる。その感覚にも煽られて、なつめの動きが激しくなる。
その手がどんどん下に下りていくのに、違和感を覚える余裕がない。

「もっと…もっと…!」
「がんばります…!」

下りて、下りて、そして。

「あ!ちょっと!どこになにするの!」

後ろの違和感になつめがやっと気づいた時にはもう、彰人のローションまみれの中指が、なつめの中に入っていた。

驚いて顔を見ると、冷たい微笑を浮かべた彰人がそこにいた。

「お前も同じ目に遭えばいい」

ぞくりとしたなつめの中で、指がうごめく。

「あ…!ちょ、っと、彰人くん…」
「おら、どうしたんだよ、腰動かせよ。足りねえよ」

なつめのペニスはまだ彰人に埋まったまま。挑発するようなその表情と、自分の中でちゅくちゅくとうごめく彰人の指に、頭がくらくらした。

「は…なにこれ…」
「…お前みたいなのが、王子でいるなんて…終わってんな」
「っ、そんなこと…ごめ、ごめんなさい…あぁ…熱い…」
「く、あ…あぁ、…んっ」

打ち付けるように腰を動かすと、彰人の中が引きこむようにうごめいた。

「感じる?…中、気持ちいい?…彰人くん…」
「はあっ……くそが…」
「いいね、とってもいいよ、すっごく…かわいい…」
「…ふざっけんな…気持ちわりい…」

侮蔑の色が浮かぶ彰人の顔を見つめながら、段々と自分の後ろも熱くなってくるのをなつめは感じた。

なにこれ…!初めての感覚!

「ああ…」

熱い息を吐いたなつめに、彰人がにやりと笑う。

「後ろもいいんだろ、このど変態が」
「…そうなのかな…はあ…僕、どうなっちゃうの…」
「もっと太くしてやろうか」

羞恥と興奮でくらくらしながら、主導権を握られつつあることになつめは気づかない。

「いや…そんな…」
「お前の道具なんか貸せよ。たくさん持ってんだろ、自分に使ってほしくて入れてきたんだろ」
「ちが、違います…」
「るせえよ、黙れ。選ばせてやる。どれがいいんだよ」
「…こ、困りますよ…」
「嬉しそうにしてんじゃねえよ」
「ひっ、や…」

急に指を増やされて、それでもローションの効果で痛みは全く感じない。

「あぁ…は…」

次の瞬間、なつめは鉄格子に押さえつけられていた。
やだ!困ります!僕王子なのに!

「ああ!」
「指抜けたけど。これでも入れるか?」

首を押さえられながら目だけを動かすと、彰人の手に握られているものが視界に入った。

「あー!それはだめ!なんとなく恐いからだめー!」
「は?お前これ俺に使うつもりだったんだろ?いいじゃねえか。どんなもんだか試してやるから」
「困ります!困りますー!ああ!だ、め…」

ゆっくりと沈められていくエネマグラ。

「このへんだろ?」
「あっうぅ!…いやっ!何、そこ…!」
「知るか。あーあ、ビンビンになっちゃって。いいの?ここが、そんなに?」

耳元で囁く声は笑っている。
体がしびれたようにびく、びくと跳ねる。ものすごい快感に包まれた。

「ああ…あっ…もっと…彰人くん!もっと弄って!」
「変態だな」
「あああああ」

うねるように腰を動かし、もっともっととねだるなつめに、ローションで刺激された彰人のペニスもどくどくと反応を示している。

「気持ちいいの?あ?どうなんだよ」
「すっごくいいです…すっごくいいです…!」

よく見ると綺麗な顔してんのな。女顔ってか。
彰人はじっとなつめを観察した。
いいもの食ってんだろうな。王子だもんな。こんな変態のくせして。

優しく素直そうで、上品な顔が快感に緩んでいるのを見て、彰人の嗜虐心が刺激される。

前立腺を刺激するその性具の、外に出ている部分を持ってぐりぐりと動かしてやると、なつめの体が跳ね、下半身を突き出すような恰好になった。

「あ、彰人くん…あっ、ああっ」
「何」
「あの…い、入れてほしい…もっと、太いの、ほしい…」
「は?何言ってんの、意味わかんねえし。もっとわかりやすく、ちゃんと説明しろ」

くちゅりと、また、エネマグラを動かす。

「あぐ…は…はあ……彰人くん…すっごい…あの、お願い」

言いながら、なつめが後ろにいる彰人を見ようと首をひねる。彰人はその仕草に、思わず甘いキスをしてやった。

「んっふ、うんっ…」

ぴちゃ、くちゅ、と濡れた音をたてて、王子と囚われ者のキスが深まっていく。

「あう…あきひ、と、くん…」

つと顔を離して、とろけきった顔を見つめる彰人。

「中…熱いから…お願い、彰人くんの、これ、い、挿れて…?…うああ!」

中に埋められていた器具を一気に抜かれたと思えば、そこにぬめった指が挿入された。

「ああ!い、いやぁっ!」
「ここ、好きなのか…」

彰人に前立腺を思い切り押され、体を反らす。

「そんないいの?」
「いい…すご、知らな、かった、こんなの…っ」
「…欲しいか?」

ぴちゃぴちゃとわざと音をたてて指を出し入れしながら、そこへ彰人が猛ったペニスを押し当てた。

「ひっ…い……ああ……」

ふと脚から力が抜け、倒れそうになるなつめをがっしりと抱き、支えた彰人は、ゆっくりとなつめから指を抜いた。

「んぐぅ…は、はぁ、ああ、ああああ!」

ゆっくりとそこへ、彰人のものが押し込まれる。

「あ、彰人くん…おっきい、すごく、固い…」
「お前の、変な薬の、せいだろ」

お互いの汗まみれの体を押し付け合うようにして、今まで経験したことのない快楽を追う。

「あ…あっすごい…」
「はあ、っ中、なんかの生き物みてえ」
「う、動いちゃうよ…気持ちいい…」
「お前、なんかいい匂いする」
「…さっき、お風呂、入ったから…」
「1人で?それとも、側近とかと入んの?」

なつめはショタ双子の世話係を思い浮かべる。
一方、彰人は巷でまことしやかに囁かれる噂について考えていた。

――王子には非常に愛らしい容姿をした世話係が2人いる。城外には出ないが、自室ではあらゆることの面倒をみるらしい。あらゆることの――

「体を…洗ってもらうから…一緒に入る、ことも、ん、あるよ」

一度抜かれて、ゆるくなったそこへ一気に押し込まれる。

「ああ!う…!」
「そいつらとも、こんなの、してんの、お前」
「してな、してないよ、初めて、する…」

じんじんと熱が高まるようなペニスの疼きを我慢できなくなった彰人は、なつめのほっそりした手首をつかみ、鉄格子に固定して腰をぶつけ始める。

「いやあ!王子なのにー!」

大声を上げたなつめは、言葉と裏腹に、いいところに当たるように腰を突き出すようにした。それに煽られる彰人。

「困ります!こんなの!だめ、だめー!」
「ふざけんな…どの口が駄目だなんて、言えんの」
「王子、凌辱…!」

自分で言って自分で興奮する、どうしようもない王子。

「だめです…もう、彰人くん…僕…」
「お前、俺の奴隷になれよ」

へ、と声を上げたなつめを、彰人が冷たい目で見つめる。そうして激しく突き上げる。

「うう…!」
「俺を、ここから出せ。…そしたら、毎日、抱いてやるよ」

まいにち、とうわ言のようになつめが繰り返した。

「お前の側近に、俺も交ぜろ」
「そ、そんなこと…」
「できるだろ…?ほら…」
「あああっ!あ、もっと、もっと激しくして!犯して!王子凌辱して!」
「う…、出そう」
「ぼくも…イっちゃう…っ」

パンパンと、肌と肌をぶつけ合う音が響く中、薄暗い笑みを浮かべた彰人は、なつめの肩にがぶりと噛みついた。

どんな側近だか、この目で確かめてやる。

なつめは初めて後ろでイかされて鉄格子の外へ向けて射精しながら、これから毎晩どうなっちゃうんだろうと、ぼうっとした頭で考えていた。


-end-
2014.8.15
英恵さまへ
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