大きな声では言わないけど

17 創樹の譲歩



「なーつめっ!ドライブデートだねー!キャハ!うふ」
「……創樹くんが楽しそうでほんと…なによりだよ……」

俺のテンションは助手席でマックスを超えた。今日はこれからも超え続けるだろう。
広樹が目の前で彰人とヤり始めても穏やかな笑顔を浮かべていられる自信がある。

「なつめ、今日もかわいいよ!」
「創樹くん…褒めてくれるのはすごく嬉しい…嬉しいけど…」

なつめは女装が似合う。つか女装の方が自然。逆に女装しか似合わない。もう女装しかしてほしくない。女装を仕事にすればいい。

「明日から大学もそれで行けば?」
「捕まるよ…最低でも職質は免れないよ…」
「大丈夫だって!だって超かわいい。ミニのワンピそんな似合うやつ女でもいねえよ」



休みの日の朝、車借りて迎えに来いって言って、普通に車でうちまで来たなつめに、別れるぞとか脅してワンピを着せた。
古着屋の通販って便利でお得。
その黒いワンピは袖がシフォンで、全体的に柔らかい印象でありつつミニ丈。もう。かわいい。エロい。うっかり間違って惚れそう。

「どこに向かえばいいの……」
「おうおう、テンション低いぞばか野郎!お買い物でもするぅ?」
「無理だよ!人のいないとこにしようよ……」
「もうっ、なつったら人のいないとこに行って何するつもりっ、イヤラシイんだからぁっ。卑猥!卑猥だわ!」
「創樹くん、キャラ崩壊してるよ」
「うるせえお前のせいだ」

とりあえず郊外の方へ向かって移動した。
体を横に向けてまじまじと女装運転中のなつめを観察する。なつめは俺の視線に気づいて居心地悪そうにした。

「そんなに……見ないで」

恥ずかしそうな、嫌そうな顔。
まじで、そそる。

「なにその顔。ヤりたいの?」
「なんでそうなるの!」
「お前ほんと脚きれいなのな」

スカートから覗く白い太ももを撫でた。ナマ脚だ。

「ちょっと、だめだよ創樹くん、事故るよ」
「大丈夫だ、がんばれ」
「がんばりでどうにかなる問題じゃないよ!」
「いいから。気にすんじゃねえよ」

すべすべでムダ毛がほとんどない。

「剃ってんの?」
「剃らないよ!」
「ふふん、ふふふん」
「こわい……創樹くん、ほんと、こら、危ないから」

超なで回した。勢い余らせて股間にソフトタッチ。

「ちょっ!」
「あらぁ、なぁになつめさん、あなた今日は勃ってらっしゃらないのね」
「創樹くん!もう!怒るよ!」
「やれるもんならやってみろ」
「……まったく、もうっ」
「怒ったの?なつめちゃん怒ったの?なーちゃん?今ので怒りを表現しきれたの?」
「もういいよ…」

機嫌悪いなつめとか、激レア過ぎて勃つな。

「ごめんごめん。お詫びにフェラしてやる」
「いっ?!今?!いやいやだめだよ創樹くんのばか!」
「ばかとはいい度胸だなぁおい」
「事故って創樹くんが怪我でもしたら僕はどうすればいいのかわかんないよ!」
「なつめ…」
「…ね?」
「悪かった。お詫びにフェラしてやる」
「こらこらこらー!」

スカートぴらってしたら、イチゴのパンツが出てきた。
黒っぽいワンピからイチゴのパンツー!アンバランスやっほー!
用意したの俺だけど。
今日はほんとに勃ってない。
ぽろんって取り出して、体を横に倒してぱくっとした。

「ちょ!やめ!創樹くん!」

肩を掴まれて抵抗されながらも、口の中でムニムニと転がす。

「だめだってば、創、樹くんっ」

なつめは半分くらい諦めている。いい判断だと思う。
まだ柔らかい。軽く噛んだりくちゃくちゃしたりして感触を楽しむ。

「あぁっ……」

よし。落ちた。
ちょっとずつ硬くなってきた。

「隣に車高高い車来たら終わりだな。恥ずかしいやつ」
「ひっひどいよ、だめ、恥ずかしい…」
「むちゅ」

なつめは恥ずかしいとか言いながら完全に勃たせた。

「変態」
「だって…」
「ワンピとか着て外出て車でちんこ出して、かわいい男の子にフェラさせて」
「かわいい…あふっ」
「おいド変態、ちゃんと運転しろよ?」
「はあ…創樹くん…」

手も使って丁寧に入念に舐めて扱いてしゃぶる。わざとじゅるじゅる音を立てたら、なつめが体をびくっと強張らせた。

「だめっ、もうだめ、あぶ、ない、ほんとやめて」
「ええーやぁだ、まだ舐めるのっ」

ふざけて広樹みたいな声を出したら、なつめが車のスピードを上げた。

「どしたの?」
「もう、我慢できない」

なつめは眉間に皺を寄せて呟いた。

車はだだっ広い空き地を回り込んで止まった。
スムーズにギアをパーキングに入れてエンジンを切ると、なつめはいつになく忙しない仕草で助手席の俺に覆い被さった。
何か言う前に唇ごとがぶっと噛まれ、中に舌を突っ込まれる。

「んっ、ぅふん」

思わず声を上げると、なつめが座席のレバーを引いた。シートが思いっきり後ろへ倒れる。
目を開けたら、白い太ももをさらけ出して俺の上に乗っている。

「創樹くん…」

なつめが呟きながら俺の服を捲る。

「ぁっ…」
「脇責めちゃうよ」
「だめっ、いきなり、やっ!」
「かわいいよ創樹くん…もう少しでほんと…事故るとこだったんだから…」
「ああぁん…!」

脇を舐められて一気に理性がぶっ飛んだ。

「早くっ、なつめの挿れて!」
「解さなきゃ、痛いよ?」
「大丈夫だから早くしろ!」

なつめは一瞬迷ってから、イチゴパンツを太ももまで下げて、ちんこを出した。
よし、勃ってる勃ってる。

「あっ、ああ、なつ、早く」
「ん、創樹くん」

なつめが俺のアナに先っぽをくちゅっとくっつけた。

「はやく、きてっ」

なつめはくっつけたまま全然動かない。

「なつ、早く」

すると体をひっくり返されて、俺はヘッドレストを抱き込んだ。

「だ、だめだ、創樹くん、ちゃんと解さないと。怪我したら、かわいそうだから…」
「あっ、や、…舌、きもちぃ」

なつめが舌を入れて奥の方でくちゅくちゅ動かした。

「んんっ、いい…あっ、」
「んく、そうきくん、ごめん、僕、」

舌を抜いて指を入れられる。

「っ、なに」
「僕、べつに、怒ってないから…」
「ふはっ、あんっ、ばかやろ、笑わすなっ」
「創樹くんが喜んでくれて…うれしいから…」
「ふふ、うれしいから?んんっ、これからも女装します宣言?」
「……創樹くんが笑ってくれるなら」
「んっふふ」

俺は体勢を仰向けに戻した。
ぶっ、いちごパンツ。
ふふ。

「正常位で挿れさせてやる」
「へっ、え、いいの?」
「今日だけ。早く、なつめの、かったいのちょうだい」

流し目をしたら、なつめの顔が真っ赤になった。



「あっ、あ、あ、あっ、ん、ぁ」
「はあっ創樹くん、かわいい、かわいいよ」
「きもち、い、あはぁん、んんっ、もっと、」
「ん…」

下になって突き上げられながら、なつめの黒いスカートの中に手を入れてケツを撫でた。

「はあ、スカート、エロい。興奮する」
「う、うれしい」
「あっ!やあっ、ぅ、ん、ぁん、なつぅ」

気持ちよくてのけぞったら、なつめが首にしゃぶりついた。

「んん、かわい、そうきくんっ」
「ああん!もっと、もっとして!」

腰をがんがんぶつけられながらちんこも握られた。

「いやあっ!だめだ、でそ、はぁあ」
「んん、ぼくも、もう、っ」
「なつ、好き、」
「っ!あ…」
「あああ!あ、い、いっ…あん…はぁ…」

あれ、なんかいっぱい出た。
と思ってたら、ハアハアしてるなつめがおでこにおでこくっつけて、笑った。

「ふふ、創樹くん。大好きだよ、僕も」
「だろうな」
「知ってた?」
「知ってた」
「ああ、いとこの車、汚してないかな、大丈夫かな」
「絶対変なにおいするって」

女装させられて運転させられて何が楽しいのか俺には全然わかんないけど、なつめは楽しそうに笑った。
ワンピ着てるけど。いちごパンツ丸出しだけど。

「喉乾いたからコンビニ寄ろうぜ」
「え、や、じゃあ僕車で待ってるから」
「だめぇ、俺一人じゃ買い物できないもんっ」
「自販機じゃだめ?」
「腹も減ったからだめ。ラーメン屋でも行く?」
「もっと無理だし!」

ああ、楽しいな、ドMの彼氏。





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