##IMGLU83##翼

(泪さん、着替えて来るって言ったきりいなくなっちゃったけど、どこに行ったんだろう？

まだ、懺悔の下働きが終わらないのかしら。

もうじき花火が上がって、夏祭りも終わる時間なのに……

首からタオルでＴシャツジャージでも格好良かったけど、浴衣姿の泪さんと歩きたかったな……なんて。)

男性署員Ａ
「櫻井さん、やっと一人になれた？」

翼
「えっ？」

男性署員Ｂ
「浴衣の櫻井さん、いつにも増して可愛いからさ。一緒に露店巡りしたくてタイミング計ってたんだけど」

男性署員Ｃ
「いつ見ても穂積室長が近くにいてさ、誘えなかったんだよね」

男性署員Ｄ
「疲れただろ？俺たちと、あっちの涼しい部屋に行って休まない？」

翼
(どうしよう。警察官だから大丈夫のはずだけど、普段話した事もない人ばかりで怖い……)

「いえ、ご心配ありがとうございます。あの、私、捜査室のみんながいる方へ戻らないと」

男性署員Ａ
「ちょっとくらいいいじゃん。あっ、ほら、警備部の出し物のお化け屋敷があるから入ろう」

男性署員Ｂ
「行こう行こう」

翼
「あっ、やだ離して」

男性署員Ｃ
「暗い場所に入るから手を繋ぐだけだよ。何もしないって」

男性署員Ｄ
「そうそう。何もしない何もしない」

男性署員Ａ
「ほら、いい感じに真っ暗で……」

##IMGU61##穂積(暗闇で下から懐中電灯)

あ～ん～た～た～ち～

表に出なさい～

もうすぐ花火が上がるわよ～


　男性署員ＡＢＣＤ
　「ぎゃー！すみませーん！」


##IMGU61##穂積

あらあらそっちに逃げるとお～

お客が少なくて待ち構えてる～

警備のマッチョなお化けたちに捕まって～(ピーーー)されちゃうわよお～


　(……ぎゃー……っ……←遠い悲鳴)


##IMGLU83##翼

泪さん！

##IMGU61##穂積

あっという間にナンパされてんじゃないわよ。

ワタシがたまたま警備への差し入れを終えてお化け屋敷の入り口近くにいなかったら、アンタ、連れ込まれて、あんな事やこんな事されたかもしれないのよ。

##IMGLU83##翼

……泪さんにされるなら、嬉しい事ばかりだけど……

##IMGU61##穂積

……アホの子。

(ちゅ)

続きは家に帰ってからよ。

##IMGLU83##翼

泪さんは最後までずるい。

##IMGU61##穂積

さあて、せっかく浴衣に着替えた事だし、うちの連中の所に戻って、軽くひと商売しましょうか。

##IMGLU83##翼

何を売るの？

その段ボール、何が入ってるの？

##IMGU61##穂積

開けてご覧なさい。

##IMGLU83##翼

これ……いわゆる、アイドルうちわ？

≪明智さん狙い撃って❤≫

≪小野瀬さんウインクして♥≫

≪藤守さんツッコミ入れて♥≫

……しかも、文字の背景が泪さんの顔写真。

##IMGU61##穂積

それなら逆らえないでしょ。

絶対にお願いきいてもらえるわよ。

##IMGLU83##翼

あはは、私にも全種類売ってほしいな。

……出来れば、泪さんの顔写真だけのうちわも。

##IMGU61##穂積

駄目。

なぜなら、ワタシがうちわに嫉妬するから。

##IMGLU83##翼

……もう♥