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明智誠臣、出張先からの手紙。

2018/09/24 13:51
##IMGU60##

拝啓

 ようやく朝夕しのぎやすい季節になってきました

元気にお過ごしでしょうか

……いや、昨日の朝、出発前に顔を合わせたばかりだから、これは大袈裟か。

東京の暑さはどうだ、相変わらずか?

こちらは連日晴天で、日中は少し汗ばむほどだが、風は爽やかだ。

駅前は賑やかで、ショーウインドウに並ぶ手作りの可愛らしい小物や、美味そうなケーキや惣菜などを見るたびに、ついお前を思い出してしまう。

会いたいな。

日記によると、もう、12日間、お前と触れ合っていない。

帰ったら、土産話を披露するから、俺の家に来てほしい。

家族には家を留守にするよう言っておくから、出来ればゆっくりしていってほしい。

お前さえ良ければ、そのまま泊まってくれてもいいぞ。

楽しみにしている。

あ、楽しみにしているというのは、家族の留守を、ではなく、もちろん、お前に会えるのを、だからな。

では、明後日の夜、会おう。

駅に着いたら連絡する。

風邪をひかないでいてくれよ。

敬具

明智誠臣

***

##IMGLU83##翼

(…………明智さん、おみやげ買い込んで来そう………)
追記
名前:冬子
本文:
出張先でも彼女のことを思い出してくれるっていい彼氏ですね。

というより、心は乙女なのかしら。

明智さんの場合、家族の世話やら家事やらから解放されて嬉しいんじゃないんでしょうか。

明智さんの方こそ、体調崩して『触れ合っていない期間』を伸ばさないように気を付けてくださいねっ

名前:ジュン
本文:
出張先ででも自分のことを考えててくれる彼氏は最高ですよね。

明智さんなら「これを作ったら喜びそうだ」とか考えてくれてるんでしょうか(^-^)

でも泊まりに行ってお姉さんたちがいないっといい雰囲気になったところで帰ってきそうで(笑)

早くお姉様たちがお嫁にいってくれるといいですね(^^;

名前:明智誠臣
本文:

冬子もジュンもありがとう。

一人で出張は気が楽だが、いや、楽なはずなんだが。

姉たちの世話から解放される一方、あいつらが俺の留守にやらかす事を監視出来ないというのもそれはそれで心配になるものなんだな。

初日は翼の好きそうな雑貨なんかを買っていたのに、帰路についたらご当地弁当やら唐揚げやらカニ焼売やら、帰宅してすぐ食卓に出せそうな物ばかり買ってしまうしな。

心が乙女どころか主婦みたいじゃないか?

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