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Twitter昔ばなし・その7

2019/01/31 09:30

むかーしむかし、心優しいけれどなぜか運の悪い慶史お兄さんがおりました。

慶史お兄さんは、観音さまのお堂に行って、願掛けをしました。

##IMGU75##慶史お兄さん

とうとう神頼みをするようになってしまったか……


手を合わせた慶史お兄さんの前に観音様が現れました。

##IMGU63##小笠原観音

お堂を出た時に初めて手にした物を大切にして、西へ行きなさい信じなさい。


すると、慶史お兄さんはお堂を出た途端に転んで、一本の藁を手にしました。

##IMGU75##慶史お兄さん

痛ててて……

は?

これか?


半信半疑になりつつもそれを持って西へ向かうと、アブが飛んでまつわりついてきたので、藁の先に縛って歩き続けました。

##IMGU75##慶史お兄さん

俺は飛ぶ虫が苦手なのだがなあ……


さらに歩くと、泣いている子供がいました。

子供が欲しがったので、慶史お兄さんは快く、藁につけたアブをあげました。

すると、子供が泣き止んだ事に喜んだ母親が、お礼にミカンをくれました。

もらったミカンを食べようと木の下へ行くと、女の人が、喉が渇いたらしい様子で苦しんでいました。

そこでミカンを渡したところ、お礼に、上等な絹の反物をくれました。

##IMGLU83##翼

どうもありがとうございました。


慶史お兄さんは上機嫌になり、さらに歩いていくと、今度は馬が倒れていて、慶史お兄さんに気付いた持ち主が、馬と反物を取り替えようと言い出しました。

半ば強引に、瀕死の馬を押し付けられてしまった慶史お兄さんでしたが、文句は多くても心は優しいので、懸命に馬を介抱しました。

馬はすっかり元気になりました。

馬を連れた慶史お兄さんが城下町まで行くと、慶史お兄さんの馬を気に入った長者が、千両で買うと言いました。

あまりの金額に驚いて目眩を起こした慶史お兄さんは、長者の家に運ばれ、長者の娘に介抱されました。

ところがなんということでしょう、その娘は、以前、ミカンをあげたあの娘だったのです。

##IMGLU83##翼

こんなご縁があるのですね。


慶史お兄さんは事情を知った長者に気に入られ、娘を嫁に貰ってくれと言われました。

##IMGU75##慶史お兄さん

罠ではないだろうな……


罠ではありません。

こうして、慶史お兄さんは藁一本から大長者になって、このお話はめでたしめでたしと終わるのでした。
追記
名前:ジュン
本文:
普段の扱いがアレなだけに幸せが信じられない体質になってるんですね。

不幸体質な慶史さん。

でも昔ばなしの中でくらい幸せになってもいいじゃないですか。

現実では無理でも・・・

名前:昔ばなし捜査室
本文:
アニ
「そ、そうだな。昔話の中なのだから、素直に幸せを享受しよう」

穂積
「酒呑童子だー。お前の嫁をもらってゆくぞー」

アニ
「待たんか鬼ー!」

名前:冬子
本文:
わーっ

鬼にお嫁さんさらわれちゃったーーー(棒)

大変だあ

でも、長者様のアニさんはお金持ちだから、侍を雇えるのではないでしょうかww

それにしても、小笠原観音の台詞も棒っぽいですね

ご利益はすごいけど、めんどくさそうに喋ってる(笑)

名前:昔ばなし捜査室
本文:
小笠原
「信じる者は救われる。ところで、お礼参りがまだだよメガネ」

アニ
「む、確かに」

穂積
「お礼参りの作法なら小野瀬に聞けば?」

小野瀬
「そのお礼参りとは意味が違うから」

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