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アブナイ☆恋の元ヤン剣士青春編(飛び入り歓迎)
2019/11/26 15:55##IMGU64##如月
「ハイハーイ!並んで並んで!イケメン二人の真剣対決が見られる剣道場はこちらだよー!」
##IMGU75##アニ
「おいこら愚弟!卵焼きのタマゴが足りんぞ!」
##IMGU62##藤守
「テントの後ろにあるやろ?!俺かてタコ焼きの準備で忙しいねん!」
##IMGU60##明智
「すまんな小笠原」
##IMGU63##小笠原
「別に。軽食メニューや菓子の値札シールをプリントするぐらい、簡単だし」
大はしゃぎしながら、まるで露店商のようなノリで演し物の準備を進めている運動部員。
イケメン目当ての来客を見込んで、この日のために作った小野瀬Tシャツやら、諏訪野クリアファイルやら、オリジナルグッズを並べるのに余念が無いのは、文化部員たちだ。
##IMGU61##穂積
「お祭り騒ぎにしちまいやがって……」
##IMGU65##小野瀬
「穂積も知らなかったの?」
##IMGU61##穂積
「他校の生徒である諏訪野を招待して試合をするんだからと思って、許可を取りに行ったら、校長と理事長(※)がノリノリで……」
***
正門に掲げられた、『歓迎!諏訪野翔様、ようこそアブ☆高へ!』と書かれた紅白の横断幕を見上げて、諏訪野が苦笑いしている。
そこへ、穂積と小野瀬が小走りに駆け寄って来た。
##IMGU61##穂積
「諏訪野!」
諏訪野
「こんにちは、穂積くん。小野瀬、今日はよろしく」
##IMGU65##小野瀬
「ああ」
諏訪野
「ところで……もしかして、文化祭だった?」
「違う違う」と、二人は声を揃えて否定した。
##IMGU65##小野瀬
「校長がお祭り好きで、理事長はイケメン好きなんだ(※)」
諏訪野
「もしかして、さっき握手とハグで出迎えてくれた、黒髪の美形と和服の美女かな」
##IMGU61##穂積
「……それだわ」
諏訪野
「なるほどね。……賑やかなのはいいけど、試合会場には、観客を入れないようにしてもらえるかな」
##IMGU61##穂積
「それは、ワタシの権限で出来るけど」
諏訪野
「負ける姿を見せたくないからね」
##IMGU65##小野瀬
「俺の、だろ?」
諏訪野はそれには答えず、小野瀬を見つめて微笑んだだけだった。
それを受けて、小野瀬の眼差しには火が灯った。
##IMGU65##小野瀬
「柄にもなく挑発してくれてありがとう、諏訪野。……お前の方が強いのは分かってる。でも、今回は穂積がかかってるんだ。この一ヶ月の成果を見せる!」
諏訪野
「お前こそ、柄にもなく熱くなってくれていて嬉しいよ、小野瀬。俺が勝ったら穂積くんは好きにさせてもらうから、そのつもりでかかっておいで」
二人の間に、静かな火花が散る。
間に挟まれて、穂積は、ツッコむタイミングを逃したまま、頭を抱えていた……。
***
※あの二人。