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アブナイ☆恋の元ヤン剣士青春編(飛び入り歓迎)

2019/11/27 15:53

##IMGLU83##翼
「小野瀬さん、新しい手拭いどうぞ。
お水はいかがですか?
速効性のゼリー飲料もありますけど。
面を着ける時は教えてくださいね、お手伝いします!」


 剣道着の上に胴を着け、剣道場の床に正座する小野瀬の傍らで、翼が心配そうにあれこれと声をかけている。

 剣道部員として一ヶ月間小野瀬の特訓に付き合った(肝心の剣道は素人で、掃除や洗濯以外ではほとんど役に立たなかったが)翼は、小野瀬の努力を間近で見てきた。

 正直、最初は、顔は綺麗で物腰は柔らかだけど、女性関係が派手で気まぐれで、掴み所の無い先輩だと思っていた。

 でも、どこか放っておけない。

 自分が小野瀬に抱いているこの気持ちが恋愛感情なのかさえ、まだあやふやなままだけど。

 現に、道場の下手からこちらを見ている穂積と目が合えば、思わず駆け寄りたくなるほどの安心感を感じるし、

 道場の向こう側、小野瀬と対峙する位置で身支度を済ませた諏訪野が小さく手を挙げてくれれば、嬉しくてこちらも手を振り返してしまう。

##IMGLU83##翼

(私、気が多い、のかな……)


 こっそり赤面していると、小野瀬の声がした。

##IMGU65##小野瀬
「櫻井さん、ありがとう。もういいよ。
アブナイから、穂積の所まで下がってて」

##IMGLU83##翼
「……はい」

 ……結局、最後まで、小野瀬さんとの距離は縮まらなかった。

それでも、この人を応援したい気持ちは変わらない。

だって、本当に、真面目に練習していたんだもの。


 ……穂積会長の為に。


##IMGLU83##翼
「小野瀬さんの、会長への想いは真剣です。お二人の間に、私なんかが割り込む隙は無いですよね」


 隣に座ったかと思えば、悟ったような表情でとんでもない事を言い出す。

穂積は泣きたくなったが、どこからツッコめばいいのか分からない。

むしろ割り込んで来い。

もし小野瀬を諦めたのなら、俺の方を向け。

小野瀬にも諏訪野にも、誰にも渡したくないんだよ。

そう叫んでやりたいが、どう考えてもそれは今じゃない。

いやもしかしたら今か?!

今、俺が叫べば、諏訪野は笑って協力してくれるだろう。

試合は中止、あるいは諏訪野の負けでいい。約束は無効、全て水に流してそれでおしまい。

いやいやダメだ。

それじゃあ、いくらなんでも小野瀬が可哀想だ。

小野瀬。

絶対にどこか根本的に間違っているんだが、俺の為に諏訪野と戦うと決めて、懸命に努力してくれた。

だからと言って万が一小野瀬が勝ってしまったら俺はこの先どうなっちゃうんだよと思うが、それでも、あの努力を見てしまったら、それを無駄にはしたくない。

諏訪野にも、この一ヶ月の間、何だかんだと相談に乗ってもらった。

いつも穏やかで落ち着いている男には、ずいぶん助けられた。

だが、諏訪野が勝つと、櫻井は諏訪野の彼女になってしまうわけで。

それは……辛い。

諏訪野はいい奴だが、こればかりは別だ。

##IMGU61##穂積
「……はあ」

##IMGLU83##翼
「分かります会長、悩ましいですよね」

誰のせいだと思ってるんだか。

穂積はもう一度、溜め息をついた。
追記
名前:ジュン
本文:
お祭り騒ぎいいですね~(^-^)

賢史くんのたこ焼きを食べれるなんて得しちゃった。

室長ったらため息ついてばかりだと幸せが逃げちゃいますよ。はい、私が捕まえておきましたから今度は手放さないで下さいね?

大丈夫ですよ、きっと室長にとって悪い結果にはなりませんよ。

ならないよね?(笑)

名前:小野瀬月間捜査室
本文:
小春
「小野瀬月間だから始めた連載なのに、油断するとすぐに翼✖穂積に」

穂積
「ワタシは別にいいわよ」

小野瀬
「良くないよ!俺を幸せにしてよ!」

小春
「ジュンさんはおのほづを希望してるんですよ」

穂積
「最近隠さないわね」

小野瀬
「俺は別にいいよ」

穂積
「よくねえよ!」

せめぎあう小春とジュンさん。

小春
「ジュンさんやや優勢」

穂積
「踏ん張りなさい小春!」


元ヤン剣士の明日はどっちだ?!

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