『非公式Twitter』
何だか盛り上がっているな。
2014/09/22 15:05##IMGU75##
昨日は穂積の当番だったのに、何故か俺の名前が頻繁に聞こえた気がする。
どうせろくでもない噂をされていたんだろうがな、ふん。
今日からのテーマは、おお、香奈子からではないか。
「もし高校時代に捜査室のみなさんと運命の出会いがあったとしたら、どんなシチュエーションがドキドキしますか?」
ということだ。
お前らの大好きな妄想ネタだな。
……アニもでしょ、とはどういう意味だ。
高校時代か。
俺はその頃からもちろん品行方正、成績優秀で、ミスター北高と呼ばれるような模範生だったぞ。
運命の出会いは、無かったがな……
*****
名前:とも
本文:おはよー、アニ(^-^)
アニの噂が立ってるってことは、それだけアニが何をしても似合うからとちゃうのかな~(笑)
えーと、今日のテーマは高校時代に捜査室メンバーと出会ってたら…。
アニは自分で言うてるけど、超真面目なインテリメガネやったんやろな~( ̄◇ ̄;)
私も高校は共学やったけど、アニみたいなタイプの人には近づこうと思わんかったわ…。 でも同級生で、選択科目が同じやったりでちょいちょい話すうちにお互い気になる存在になって、偶然帰りが一緒になってアニに途中まで送ってもらった時にアニに告白される\(//∇//)
高校生なんてもう何年前のことか忘れたけど、よう考えたら私の頭では北高なんてムリやったな(~_~;)
名前:藤守慶史
本文:
それまでは授業で時々会うだけの顔見知りだった存在が、偶然帰り道が一緒だった事から徐々に親しくなってゆくわけだな。
夕暮れに、軽音楽部が練習している音が、校舎を離れてもまだ聞こえてくる。
お前もこの曲が好きなのか。
俺もだ。
意外?
俺だって音楽ぐらい聞くさ。
CDだって持ってるぞ。
そうだ、今度一緒にコンサートに行かないか?
……その前に、俺の部屋でCDを聞きたい?
聞きたいなら貸してやろうか?
何だよ急に不機嫌になって。
……鈍感?
……
あっ、ああっすまん。そういう意味か。俺とした事が。
なあ、とも。
頼むから機嫌を直してくれ……
名前:穂積泪
本文:
(……今日も面倒くさい事になりそうね……)
名前:香奈子
本文:
うわ…!!嬉しい…!!
確かに面倒ですね、室長。…アニの場合は(苦笑)
アニの妄想クオリティ高いし!!
なんかもうそれでいい!
「…バカ」とか頬を染めていいたい。
あ、関西は「…アホ」かな?
アニってミスター北高でしょ?
何も接点なさそうなんだもの…!
しかしここは妄想の翼を広げて…!!
賢ちゃんの幼なじみで同級生。
ピピピピピンポーン
香奈子「こんにちはー!けーんちゃーん!あっそびましょー!」
アニ「…ドコのガキじゃ!!」
香奈子「…!?」
ビックリして紙袋を取り落とす私。
アニ「弟は不在だ。…おい、落ちたぞ…ってこれは!アッ○イじゃないか!」
香奈子「や、私のと違いますよ!?うちの…えっとそう!お兄ちゃんが!!け、賢ちゃんにプラモ作って欲しいっていうから!!」
…こうして私とアニはガン○ム友達に!
…なんか違ーう(泣)
名前:泉
本文:こんにちはー。
高校時代ですか、共学だったけど、恐怖感抱くくらい男嫌いだったから、よっぽどの事がない限り女の子としか話さなかったなぁ。
アニとなら先輩後輩ですね。図書室にいる事が多かったから、出会うならそこですかね。
最初は嫌いなのかってくらいアニに素っ気なくて(嫌いなわけではないですよ!)、でも慣れると軽口叩きつつめちゃくちゃ懐いてる、みたいな感じですねー。
………妹くらいにしか思われなさそうだ。
名前:冬子
本文:
品行方正、成績優秀で、ミスター北高かぁ……私お話できないかも。高嶺の花ですかね。
こういうのはどうでしょう?
両親とともに海外赴任先から一時帰国した冬子。海外帰国子女受け入れ校の北高に10日間だけ編入することになった。あくまで日本滞在中だけなので、制服も教科書もない。品行方正、成績優秀のアニさんの隣の席に座り、面倒をみてもらうことになった。
「よろしくお願いします……」
「なんだ、お前日本語喋れるんじゃないか」
「わたし、日本人です」
「まったく、なんで俺が女の編入生の面倒なんて……」
「あの、ご迷惑ですか?」
「いや、そんなことはない。断じてないぞ。ほら、教科書もないんだろう。一緒にみるぞ」
「はい」(アニさんに体があたりそうなほど擦り寄って行く)
「お、お前、近いぞ。近すぎるぞ」
「はい、すみません」(うんと、遠ざかる)
「それじゃ、遠すぎる!文字が見えんだろうが」
なんていう出会いはどうでしょう。
そして明日は赴任先に戻るって日に、当時まだ珍しかった外国のお酒とかチョコレートとか持って、アニさんのお家にご挨拶にいく冬子。藤守家メンバーに歓待され、楽しかった一時帰国の思い出がますます募り、日本にいたくなってしまって涙ぐんでしまうの。
「泣くな。必ず手紙を書くから」(メールとかまだない)
「うう(涙)……お父さん、また転勤で、今度の住所まだわかんないです」
「そうか、なら手紙を書け。必ずだ。ここの住所を渡しておく」
「藤守さん………」
「泣くな。お前は笑っていろ。そのほうがずっといい」
ああ、青春の甘酸っぱい思い出!!!こうでもしないとミスター北高とお話するなんて私にはできないわ~
昨日は穂積の当番だったのに、何故か俺の名前が頻繁に聞こえた気がする。
どうせろくでもない噂をされていたんだろうがな、ふん。
今日からのテーマは、おお、香奈子からではないか。
「もし高校時代に捜査室のみなさんと運命の出会いがあったとしたら、どんなシチュエーションがドキドキしますか?」
ということだ。
お前らの大好きな妄想ネタだな。
……アニもでしょ、とはどういう意味だ。
高校時代か。
俺はその頃からもちろん品行方正、成績優秀で、ミスター北高と呼ばれるような模範生だったぞ。
運命の出会いは、無かったがな……
*****
名前:とも
本文:おはよー、アニ(^-^)
アニの噂が立ってるってことは、それだけアニが何をしても似合うからとちゃうのかな~(笑)
えーと、今日のテーマは高校時代に捜査室メンバーと出会ってたら…。
アニは自分で言うてるけど、超真面目なインテリメガネやったんやろな~( ̄◇ ̄;)
私も高校は共学やったけど、アニみたいなタイプの人には近づこうと思わんかったわ…。 でも同級生で、選択科目が同じやったりでちょいちょい話すうちにお互い気になる存在になって、偶然帰りが一緒になってアニに途中まで送ってもらった時にアニに告白される\(//∇//)
高校生なんてもう何年前のことか忘れたけど、よう考えたら私の頭では北高なんてムリやったな(~_~;)
名前:藤守慶史
本文:
それまでは授業で時々会うだけの顔見知りだった存在が、偶然帰り道が一緒だった事から徐々に親しくなってゆくわけだな。
夕暮れに、軽音楽部が練習している音が、校舎を離れてもまだ聞こえてくる。
お前もこの曲が好きなのか。
俺もだ。
意外?
俺だって音楽ぐらい聞くさ。
CDだって持ってるぞ。
そうだ、今度一緒にコンサートに行かないか?
……その前に、俺の部屋でCDを聞きたい?
聞きたいなら貸してやろうか?
何だよ急に不機嫌になって。
……鈍感?
……
あっ、ああっすまん。そういう意味か。俺とした事が。
なあ、とも。
頼むから機嫌を直してくれ……
名前:穂積泪
本文:
(……今日も面倒くさい事になりそうね……)
名前:香奈子
本文:
うわ…!!嬉しい…!!
確かに面倒ですね、室長。…アニの場合は(苦笑)
アニの妄想クオリティ高いし!!
なんかもうそれでいい!
「…バカ」とか頬を染めていいたい。
あ、関西は「…アホ」かな?
アニってミスター北高でしょ?
何も接点なさそうなんだもの…!
しかしここは妄想の翼を広げて…!!
賢ちゃんの幼なじみで同級生。
ピピピピピンポーン
香奈子「こんにちはー!けーんちゃーん!あっそびましょー!」
アニ「…ドコのガキじゃ!!」
香奈子「…!?」
ビックリして紙袋を取り落とす私。
アニ「弟は不在だ。…おい、落ちたぞ…ってこれは!アッ○イじゃないか!」
香奈子「や、私のと違いますよ!?うちの…えっとそう!お兄ちゃんが!!け、賢ちゃんにプラモ作って欲しいっていうから!!」
…こうして私とアニはガン○ム友達に!
…なんか違ーう(泣)
名前:泉
本文:こんにちはー。
高校時代ですか、共学だったけど、恐怖感抱くくらい男嫌いだったから、よっぽどの事がない限り女の子としか話さなかったなぁ。
アニとなら先輩後輩ですね。図書室にいる事が多かったから、出会うならそこですかね。
最初は嫌いなのかってくらいアニに素っ気なくて(嫌いなわけではないですよ!)、でも慣れると軽口叩きつつめちゃくちゃ懐いてる、みたいな感じですねー。
………妹くらいにしか思われなさそうだ。
名前:冬子
本文:
品行方正、成績優秀で、ミスター北高かぁ……私お話できないかも。高嶺の花ですかね。
こういうのはどうでしょう?
両親とともに海外赴任先から一時帰国した冬子。海外帰国子女受け入れ校の北高に10日間だけ編入することになった。あくまで日本滞在中だけなので、制服も教科書もない。品行方正、成績優秀のアニさんの隣の席に座り、面倒をみてもらうことになった。
「よろしくお願いします……」
「なんだ、お前日本語喋れるんじゃないか」
「わたし、日本人です」
「まったく、なんで俺が女の編入生の面倒なんて……」
「あの、ご迷惑ですか?」
「いや、そんなことはない。断じてないぞ。ほら、教科書もないんだろう。一緒にみるぞ」
「はい」(アニさんに体があたりそうなほど擦り寄って行く)
「お、お前、近いぞ。近すぎるぞ」
「はい、すみません」(うんと、遠ざかる)
「それじゃ、遠すぎる!文字が見えんだろうが」
なんていう出会いはどうでしょう。
そして明日は赴任先に戻るって日に、当時まだ珍しかった外国のお酒とかチョコレートとか持って、アニさんのお家にご挨拶にいく冬子。藤守家メンバーに歓待され、楽しかった一時帰国の思い出がますます募り、日本にいたくなってしまって涙ぐんでしまうの。
「泣くな。必ず手紙を書くから」(メールとかまだない)
「うう(涙)……お父さん、また転勤で、今度の住所まだわかんないです」
「そうか、なら手紙を書け。必ずだ。ここの住所を渡しておく」
「藤守さん………」
「泣くな。お前は笑っていろ。そのほうがずっといい」
ああ、青春の甘酸っぱい思い出!!!こうでもしないとミスター北高とお話するなんて私にはできないわ~
追記
名前:藤守慶史
本文:むう、みんな冴えているな。
おかげで俺は今日昼飯が喉を通らないほど妄想で腹が一杯だ。
清く美しい想い出のアルバム。
甘く酸っぱい青春の1ページ……。
ところで香奈子、愚弟と幼馴染みなら、当然、兄の俺とも幼馴染みのはずなのだが、なぜ俺とはそんなによそよそしいのだ。
まあいい、愚弟ならレンタルCDを返しに行っただけだからすぐに帰って来る。
家の中で待っているがいい。
家族?
誰もいない。
父親は仕事だし、母親はパートに出たばかりだ。
……どうした面白い顔をして。
……二人きり?
ああ、俺と二人きりだな。
父親は仕事だし、母親はパートに出たばかりだからな。
……そうだ二人きりだ。
愚弟はCDを返しに行ったし、父親は仕事だし、母親はパートに出たばかりだ。
今、この家の中には、俺とお前の二人きりだぞ。
……お前、顔が赤いぞ?
ああ、そうか。気付かなくてすまなかったな。
俺とお前しかいないんだ。
麦茶ぐらい出してやらなくてはな。
……違う?
……鈍感?
どういう意味だ?
何だよ急に不機嫌になって。
トランプでもしたいのか?
あっ、ああっすまん。もしかしてそういう意味か?俺とした事が!
名前:藤守慶史
本文:お、泉、今日は早いな。
いつからか、毎日のようにここで会うようになってしまったな。
ん?
『そうですね』?
ああ、筆談か。
図書室では私語を慎まねばならないからな。
……
ん、指で俺の腕をとんとんして、何だ?
『』
桃だな。
ああ桃食いたいのか、美味いよな。
あ痛。
何だよ急に不機嫌になって。
……鈍感?
あ、
『』
ああっ、ハートマークだったのか!
泉、悪かった!
悪かったと言ってるだろうが!おーい!
名前:ジュン
本文:慶史さん、こんにちは。
私も慶史さんと出会うなら図書館かなぁ。
図書委員の私と毎日受験勉強しに来る先輩の慶史さん。
毎日顔を合わして、挨拶とかを交わすようになった頃、突然、慶史さんから一緒に帰ろうって誘われるの。
それからは毎日のように一緒に帰って、慶史さんの卒業式の日に思いきって告白したら思いが通じるの。
そんな恋愛したことないけどね~
名前:藤守慶史
本文:うーむ、こうして思い返してみると、ともや香奈子や泉のように、俺に好意を寄せてくれていた女がいなかったわけではないのだな。
俺はてっきり、俺という男の魅力は自分でも気付かないくらい隠れた魅力で、だから女の方でも気付かないのかと思っていたのだが。
俺とした事が、チャンスを再三逃がしてきている気がする。
冬子の妄想に至っては、完全に両思いになっているではないか。
うーむ。
孫子も言っている。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず。
今回のテーマは、他の連中の恋愛シチュエーションを研究するいい機会かもしれんな。
名前:藤守慶史
本文:おおジュン。
卒業式の日に、『これ、賢史くんに渡してください』とラブレターを押し付けられるオチじゃなくてホッとしたぞ。
ジュンの妄想の中でも俺は一途なのだな。
そんな恋愛、俺もした事が無い……。
奇遇だな。
ではど、どどどうだ?今からでも遅くない、よな?
……そんな目で見るな!いい言ってみただけだ!
名前:香奈子
本文:
…なんてもったいないんだアニ!!
いや、さすがっていうのかな?(苦笑)
香奈子「…最近慶お兄ちゃん、カッコ良くなってさ、なんか話しかけづらかったんだよ。べ、別に慶お兄ちゃんがすすす好きとかじゃないんだからねっ!!バカバカバカー!けんちゃーん早く帰ってきてぇぇ(泣)」
名前:藤守慶史
本文:(妄想中)
かかか香奈子、泣くのはやめろ!
そういう意味でもなかったのか?
それともトランプが間違ってたのか?
二人だけど人生ゲームやるか?!
俺の大事なザクのプラモをやるから泣かないでくれ、なっ!
愚弟!
早く帰って来ーい!(蒼白)
名前:藤守賢史
本文:(現実)
……兄貴、なんで、俺がTwitter部屋に入った途端にしがみついてきてんねん。
どうせまたしょーもない妄想してたんやろ。
とりあえずたこ焼き食うか?
名前:泉
本文:鈍感かぁ。アニらしいですけど、そりゃモテねーわ。
泉
「先輩、先輩が私の事妹くらいにしか思ってないのは分かっているんで、すっぱり振ってもらって良いですか?そしたら私も諦めがつくので」
答え方間違えると、もれなく顔面に蹴りが入ります(笑)。
名前:藤守慶史
本文:
泉、ちょっと待て、情報を整理しようじゃないか。
すっぱり振られたら諦めるとお前は言うが、俺がお前をすっぱり振る為には、お前が俺に好意を抱いているという前提条件が必要だろう?
もしかして、お前は俺を好きなのか?
俺はお前を妹のようだと思った事なんかないし、お前が俺とこれからも付き合いたいと言ってくれるなら、嬉しいと思っている。
だからたぶん、俺はお前の事が、嫌いじゃないぞ?
結論を言うと、俺にはお前を振る理由が無いし、もしもお前が俺を好きなら、諦める必要はない。
むしろ、これからはもっと恋人らしく……
痛い!
痛い痛い痛い、真っ赤な顔をして蹴りまくるのはやめろ!
絶対、何と答えても蹴られると思ったー!
名前:香奈子
本文:
お父さんとお母さんと弟さんが出かけていてふたりきりって現実を客観的に述べ、それ以上でもそれ以下でもなさそうな…。
しかもなにげにイイ人…。
騙されちゃだめだよアニ!!
泣き真似だから!
うん、やっぱり残念なアニが好きです(苦笑)
図書館は鉄板。
名前:藤守慶史
本文:
な、泣き真似?
香奈子、お前、高校生なのにそんな高度なテクニックを使えるとは。
何という事だ……
俺はこれでも、女子から告白されて、デートまがいの事をした経験は何度かあるのだぞ。
俺の中で神だと思っているアニメの劇場版を見に行ったり、喫茶店で何時間もガ●ダムの魅力を語ったり、プラモ屋で片っ端から機体の説明をしたりしてやったこともある。
だがなぜか、俺が張り切れば張り切るほど、彼女たちは引いてしまうのだ。
「藤守先輩って、イメージと違いすぎるんです」「ごめんなさい理解出来ません」「ありがとうございましたさようなら」……
俺のロマンは女には通用しないのか?
なぜみんな口を揃えて「いい人だけど残念なんです」と言いながら去ってゆくのだ?
「鈍感」とか「残念」とか「すみませんついて行けません」とか、言葉の中に「ん」を2回入れるゲームなのか?!
俺は完璧な男なはずなのだ。
いったいどこが残念だというのだ?
誰か教えてくれ。
名前:泉
本文:不覚にもアニに胸キュンした…(´,,・ω・,,`)ドキドキ
あー、アニの事ね、うん。
………スキデス。
名前:藤守慶史
本文:泉ー?
そんな遠くで何をしてるのだ。
何か言ったかー?
え?
「鈍感?」
なんだそれ、意味がわからんぞ?
痛い!
たっぷり助走をつけての飛び蹴りはやめろ!
本文:むう、みんな冴えているな。
おかげで俺は今日昼飯が喉を通らないほど妄想で腹が一杯だ。
清く美しい想い出のアルバム。
甘く酸っぱい青春の1ページ……。
ところで香奈子、愚弟と幼馴染みなら、当然、兄の俺とも幼馴染みのはずなのだが、なぜ俺とはそんなによそよそしいのだ。
まあいい、愚弟ならレンタルCDを返しに行っただけだからすぐに帰って来る。
家の中で待っているがいい。
家族?
誰もいない。
父親は仕事だし、母親はパートに出たばかりだ。
……どうした面白い顔をして。
……二人きり?
ああ、俺と二人きりだな。
父親は仕事だし、母親はパートに出たばかりだからな。
……そうだ二人きりだ。
愚弟はCDを返しに行ったし、父親は仕事だし、母親はパートに出たばかりだ。
今、この家の中には、俺とお前の二人きりだぞ。
……お前、顔が赤いぞ?
ああ、そうか。気付かなくてすまなかったな。
俺とお前しかいないんだ。
麦茶ぐらい出してやらなくてはな。
……違う?
……鈍感?
どういう意味だ?
何だよ急に不機嫌になって。
トランプでもしたいのか?
あっ、ああっすまん。もしかしてそういう意味か?俺とした事が!
名前:藤守慶史
本文:お、泉、今日は早いな。
いつからか、毎日のようにここで会うようになってしまったな。
ん?
『そうですね』?
ああ、筆談か。
図書室では私語を慎まねばならないからな。
……
ん、指で俺の腕をとんとんして、何だ?
『』
桃だな。
ああ桃食いたいのか、美味いよな。
あ痛。
何だよ急に不機嫌になって。
……鈍感?
あ、
『』
ああっ、ハートマークだったのか!
泉、悪かった!
悪かったと言ってるだろうが!おーい!
名前:ジュン
本文:慶史さん、こんにちは。
私も慶史さんと出会うなら図書館かなぁ。
図書委員の私と毎日受験勉強しに来る先輩の慶史さん。
毎日顔を合わして、挨拶とかを交わすようになった頃、突然、慶史さんから一緒に帰ろうって誘われるの。
それからは毎日のように一緒に帰って、慶史さんの卒業式の日に思いきって告白したら思いが通じるの。
そんな恋愛したことないけどね~
名前:藤守慶史
本文:うーむ、こうして思い返してみると、ともや香奈子や泉のように、俺に好意を寄せてくれていた女がいなかったわけではないのだな。
俺はてっきり、俺という男の魅力は自分でも気付かないくらい隠れた魅力で、だから女の方でも気付かないのかと思っていたのだが。
俺とした事が、チャンスを再三逃がしてきている気がする。
冬子の妄想に至っては、完全に両思いになっているではないか。
うーむ。
孫子も言っている。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず。
今回のテーマは、他の連中の恋愛シチュエーションを研究するいい機会かもしれんな。
名前:藤守慶史
本文:おおジュン。
卒業式の日に、『これ、賢史くんに渡してください』とラブレターを押し付けられるオチじゃなくてホッとしたぞ。
ジュンの妄想の中でも俺は一途なのだな。
そんな恋愛、俺もした事が無い……。
奇遇だな。
ではど、どどどうだ?今からでも遅くない、よな?
……そんな目で見るな!いい言ってみただけだ!
名前:香奈子
本文:
…なんてもったいないんだアニ!!
いや、さすがっていうのかな?(苦笑)
香奈子「…最近慶お兄ちゃん、カッコ良くなってさ、なんか話しかけづらかったんだよ。べ、別に慶お兄ちゃんがすすす好きとかじゃないんだからねっ!!バカバカバカー!けんちゃーん早く帰ってきてぇぇ(泣)」
名前:藤守慶史
本文:(妄想中)
かかか香奈子、泣くのはやめろ!
そういう意味でもなかったのか?
それともトランプが間違ってたのか?
二人だけど人生ゲームやるか?!
俺の大事なザクのプラモをやるから泣かないでくれ、なっ!
愚弟!
早く帰って来ーい!(蒼白)
名前:藤守賢史
本文:(現実)
……兄貴、なんで、俺がTwitter部屋に入った途端にしがみついてきてんねん。
どうせまたしょーもない妄想してたんやろ。
とりあえずたこ焼き食うか?
名前:泉
本文:鈍感かぁ。アニらしいですけど、そりゃモテねーわ。
泉
「先輩、先輩が私の事妹くらいにしか思ってないのは分かっているんで、すっぱり振ってもらって良いですか?そしたら私も諦めがつくので」
答え方間違えると、もれなく顔面に蹴りが入ります(笑)。
名前:藤守慶史
本文:
泉、ちょっと待て、情報を整理しようじゃないか。
すっぱり振られたら諦めるとお前は言うが、俺がお前をすっぱり振る為には、お前が俺に好意を抱いているという前提条件が必要だろう?
もしかして、お前は俺を好きなのか?
俺はお前を妹のようだと思った事なんかないし、お前が俺とこれからも付き合いたいと言ってくれるなら、嬉しいと思っている。
だからたぶん、俺はお前の事が、嫌いじゃないぞ?
結論を言うと、俺にはお前を振る理由が無いし、もしもお前が俺を好きなら、諦める必要はない。
むしろ、これからはもっと恋人らしく……
痛い!
痛い痛い痛い、真っ赤な顔をして蹴りまくるのはやめろ!
絶対、何と答えても蹴られると思ったー!
名前:香奈子
本文:
お父さんとお母さんと弟さんが出かけていてふたりきりって現実を客観的に述べ、それ以上でもそれ以下でもなさそうな…。
しかもなにげにイイ人…。
騙されちゃだめだよアニ!!
泣き真似だから!
うん、やっぱり残念なアニが好きです(苦笑)
図書館は鉄板。
名前:藤守慶史
本文:
な、泣き真似?
香奈子、お前、高校生なのにそんな高度なテクニックを使えるとは。
何という事だ……
俺はこれでも、女子から告白されて、デートまがいの事をした経験は何度かあるのだぞ。
俺の中で神だと思っているアニメの劇場版を見に行ったり、喫茶店で何時間もガ●ダムの魅力を語ったり、プラモ屋で片っ端から機体の説明をしたりしてやったこともある。
だがなぜか、俺が張り切れば張り切るほど、彼女たちは引いてしまうのだ。
「藤守先輩って、イメージと違いすぎるんです」「ごめんなさい理解出来ません」「ありがとうございましたさようなら」……
俺のロマンは女には通用しないのか?
なぜみんな口を揃えて「いい人だけど残念なんです」と言いながら去ってゆくのだ?
「鈍感」とか「残念」とか「すみませんついて行けません」とか、言葉の中に「ん」を2回入れるゲームなのか?!
俺は完璧な男なはずなのだ。
いったいどこが残念だというのだ?
誰か教えてくれ。
名前:泉
本文:不覚にもアニに胸キュンした…(´,,・ω・,,`)ドキドキ
あー、アニの事ね、うん。
………スキデス。
名前:藤守慶史
本文:泉ー?
そんな遠くで何をしてるのだ。
何か言ったかー?
え?
「鈍感?」
なんだそれ、意味がわからんぞ?
痛い!
たっぷり助走をつけての飛び蹴りはやめろ!