『非公式Twitter』

地獄の?夏合宿・穂積~番外編『そうだ、海へ行こう』より~

2015/08/14 10:56

##IMGU61##

お前は本当に可愛いな。

##IMGLU83##

……

##IMGU61##

帰宅しかけてたのに、俺が電話で『部屋に来い』って言ったらちゃんと来て。

『シャワー浴びて待ってろ』って言ったら素直に浴びて。

『新しいガウン用意してあるから着ろ』って言ったら裸のままで真面目に探して。

##IMGLU83##

……室長がそうしろって言ったんじゃないですか……

まさか、からかわれてたなんて知らないから、私……!

##IMGU61##

うんうん。

可愛い、可愛い。

そのまま裸でいれば良かったのに、なんで元の服をまた着ちゃうかなあ。

どうせ脱ぐのに。

##IMGLU83##

……

##IMGU61##

なあ、合宿と同じ日程で、花火大会があるの知ってるか?

夜、抜け出して、どこかに二人で泊まろうぜ。

どうせ泊まるなら、ふたりで入れる露天風呂があるところにしよう。

それに、夜の海なら翼とふたりきりだ。

どんなことだってしていいんだろう?

##IMGLU83##

ちょっちょっと、待ってください!

抜け出すとか外泊するとか……

##IMGU61##

要するにバレなきゃいいんだ。

その時は浴衣着て来いよ。

俺が脱がせてやる。

##IMGLU83##

(室長……、

そんな風に抱き締められて優しくキスされながらだと、ツッコミが追い付きません……)

##IMGU61##

PPPPPPPP……

##IMGLU83##

?!

##IMGU61##

おっと時間切れだ。

これから繁華街の見回りに行かなきゃならん。

……だから脱いだままでいろと言ったのに。

じゃあな。

外泊の話は、俺とお前だけの機密事項だ。絶対に他言しないように。

今夜は遅くなるから待たなくていい。

先にベッドで寝ていろ。

裸で寝ててもいいぞ。

##IMGLU83##

……行っちゃった。

もう、いつだって強引で、あんな話をする時は、悪戯っ子みたいな顔をしてるんだから……!

でも、そんな顔を知ってるのは、私だけ、なのかな……


……なんて、やだもう私ったら!

*****

合宿二日目。

私は施設内の会議室で、情報分析のお手伝い。

デスクには何台ものパソコンがずらりと並んでいて、捜査室からは小笠原さんが参加している。

小笠原
「設定された少ない情報を元に、データベースと照合して、犯人や盗難車を見つけ出す訓練だよ」

小笠原さんが説明してくれた。

小笠原
「今出ていた10問では、ヒントは数件の目撃証言と、容疑者の血液型と足跡、現場の状況。

その内容から犯人の人物像を割り出して、全国の指名手配者のデータベースと照合、犯人を特定する。

設定された情報は少なくても、指名手配者の中から特定するってことは、その性格や生活、行動パターンは確定してる。

その中から照合できるってことだから、犯人が残した手掛かりは少なくても、それが合致する人物を、データベースの方から逆算して探り出せばいい」


「(小笠原さん、サラッと言ってるけど、それって膨大な作業なのでは……?)」

私が驚いていると、係官が近付いてきた。

係官
「さっき、この解答を提出したのはきみだね」

小笠原
「え?そうだけど」


「(小笠原さん、敬語!敬語使って!)」

係官
「正解率は100%、犯人像の割り出しも完璧だった」

小笠原
「そうですか。じゃあもう行っていいですか?」

係官
「あ、ああ……」

他の参加者はまだ作業を続けているし、時間も半分は残っているけど、的中率が100%では、係官も止めるわけにはいかなかったらしい。

小笠原
「じゃあ俺はこれで。さて、部屋に戻って昼寝でもするかな」

*****

穂積
「翼」

情報分析の講義が終わった後。

待ち合わせの場所に行くと、室長が待っていた。

なんと、大きくて豪華なキャンピングカーで。

穂積
「早く乗れ」


「露天風呂の旅館はどうしたんですか?」

穂積
「いい部屋は、花火大会と重なっている事もあって満杯だった。それで、急遽これを借りたんだ」


「私、キャンピングカー乗るの初めてです……」

穂積
「そうか。心配するな、シャワーもキッチンも冷蔵庫も全部付いてる。もちろんベッドも」


「……」

室長は車を走らせ、やがて、海岸沿いの道路から、砂浜の一角に乗り入れた。

車を停めた室長に手を引かれて、後部座席に移る。

そこはちょっとしたホテルの部屋のようで、カウンターキッチンでは、銀のシャンパンクーラーにボトルが冷やされている。

穂積
「気に入ったか」


「はい!」

穂積
「ここならふたりきりだし、無粋な邪魔が入ることも無い」


「泪さん……」

大好きな室長の匂いと温もりに抱かれて、口づけを受け止める。

穂積
「だから、朝までゆっくり……」

引き寄せられて、私も、広い背中に腕をまわした。

ふわりと抱き上げられるのがわかった時……


ドーーーン!


ハッとして、車の窓から外を見る。

海の上に、大輪の花火が開いた。


「泪さん、花火!」

窓の向こうに釘付けになる私の背中で、室長が溜め息をつく。

穂積
「しかたない、約束だからな」

そう言って、シャンパンの入ったグラスを差し出してくれる。

穂積
「露天風呂を逃したのは残念だったが、こんなのもたまにはいいだろう?

旅館でお代官ごっこはまた次だ」

神妙な顔でつぶやいた室長に思わず噴き出しながらも、胸の底にはじんわりと愛しさが広がった。


「泪さん、好き」

穂積
「シャンパン1杯で酔ったのか?判り切ったこと言うな」

つぶやいた室長が肩を抱き寄せる。

穂積
「ずっとそばにいる。おまえが望む限り、ずっとだ」

キャンピンクカーにはルーフウィンドウがついていて、横たわると満点の星空が見えた。

穂積
「お前と過ごす夏の夜はよけい短いな」

その夜、私は、そうつぶやいた室長の腕に抱かれて眠った。


*****


合宿最終日。

砂浜に全員を集めた室長は、高らかに自由時間を宣言した。

藤守さんや如月さん、明智さんが「昨夜どこにいたんですか」と聞きにきたけれど、「捜査課や実業団と揉め事を起こした、アンタたちの後始末!」で黙らせてしまった。

穂積
「今度は仕事抜きで来ような。

ただし、露天風呂とお代官ごっこ付きで、だ」

悪戯っぽいあの顔で笑う室長と、私は、秘密で約束のキスをした。


*****


泪さん。

そういえば、真夏の砂浜にスーツで現れた謎は、結局謎のままでしたね。

もしかして、本当に、海パンを穿こうかビキニを着ようか迷ったから……じゃない……ですよね?
追記
名前:ジュン
本文:室長、こんにちは。

小笠原さんはすごいですね。

さすが、室長の頭脳。

情報処理に関しては右に出るものがいませんね。

室長とキャンピングカーなんて憧れます。

一度乗ってみたい。

でも、室長自ら抜け出しちゃうなんて、小野瀬さんに負けないくらい室長もヤンチャですね。

ところで、本当にどうして砂浜でスーツだったんです?

名前:穂積泪
本文:
こんにちは、ジュン。

だってワタシまで水着で砂浜に出たら、櫻井が水着を着ないわけにはいかなくなるでしょ?

そうしたらあのコの水着姿を、他のアホワンコたちにも披露しなきゃならなくなるでしょ?

そんなの勿体無いじゃないの。

翼の肌を見ていいのは俺だけの特権なんだから。

おっと。

じゃなくて、ワタシったらホラ、デリケートでしょ?

だから、炎天下で日焼けしないように、キッチリスーツでガッチリUVカットなのよ。

ほほほ。

じゃあ、そーゆー事で。

名前:せつな
本文:
こんばんは!

夏合宿ラスボス(笑)室長!! さすがの存在感ですね(≧▽≦)
誰も、室長を脅したり、静止させたりできませんでした~( *´艸`)
・・・花火には負けたけどネ


今回のサブは、お待ちかねの小笠原さん!(小笠原さんのターンでは小野瀬さんに転げまわったワタクシ。いいやって言わせちゃってごめんなさいねオホホ)

「情報を元に、データベースと照合して、犯人や盗難車を見つけ出す」その、ソフト自体を作った・もしくは改良したのは、あなたじゃないですか??

訓練受ける側じゃなくて、むしろ、教官になるべき・・・イエイエ;

それにしても、情報分析のお仕事になると、断然カッコよくなりますね~~!
常にそうなら翼cも室長も楽だと思うのに。
・・・ただ、小野瀬さんや明智さんあたりは、さみしがっちゃいそうですケド(;´Д`)アハハ


室長が、お家に、
『新しいガウン用意してあるから着ろ』って、小野瀬さんみたいなこと言ってるwww
でも、あの会話からだと、嘘ついてたのかな??
よっぽど翼cに裸でいて欲しかったのね(*ノωノ)イヤンモウ

キャンピングカーのカウンターキッチンでは、銀のシャンパンクーラーにボトルが冷やされているとか!!
新しいガウンの件といい、今回の室長はシティ派ですね(。-`ω-)

「旅館でお代官ごっこはまた次だ」

・・・あーー。そうでもありませんでした、ね。スミマセン。

「そういえば、真夏の砂浜にスーツで現れた謎は、結局謎のままでしたね。
もしかして、本当に、海パンを穿こうかビキニを着ようか迷ったから……じゃない……ですよね?」

ええ?翼c!!!真相は?真相は分かるんじゃなかったの???
めっちゃ気になる~~~(≧◇≦);


小春さん、『そうだ、海へ行こう』全キャラUPしてくださり、感謝です!!
毎日、盛りだくさんの内容。大変だったでしょう;
お忙しい中、本当にありがとうございました!!

名前:エミ
本文:
こんばんは。

番外編の室長も、エロさ数割増しですよねー。
(〃艸)

室長のビキニは、やっぱり黒よねっ♪(←掲示板・ちび泪さんのイラストより)

名前:櫻井翼&小春
本文:

「せつなさん、エミさん、こんばんは」

小春
「こんばんはー(≧∇≦)ノシ」


「ええと、せつなさんのご質問からですね。

『小笠原さん教官になるべき』」

小春
「小笠原さんは『二年目の強化合宿』で、室長に講師を命じられますね。大人数を相手にするのも人に何かを教える事も嫌いな小笠原さんの奮闘に乞うご期待です」


「『室長がガウンを用意してあるって言ったのは嘘だったの?』

……厳密には、「散らかってはいるがシーツは替えてある。新しいタルクとガウンも用意してある。シャワーでも浴びて待っていろ」って誘われたんですよ。

だから探したんですけど、新しいガウンも、ボディパウダーも見当たりませんでした。

探してる最中に、室長が帰ってきて「冗談だ」って言われたんです」

小春
「シーツは?」


「……変わってました……/////」

小春
「ふーん。だとしたら……」

穂積
「嘘じゃないぞ。本当に用意して、上の棚に隠してあったんだ。だから「冗談だ」って言ったんだ。嘘なら嘘だとちゃんと言う」

小春
「あっ室長」


「変な自慢はやめてください。探したけど見つからなかったですよ」

穂積
「お前には踏み台が無いと届かない所だからだ」


「狡い!というか何気に失礼!」

小春
「犬も食わない喧嘩はやめてー(´∇`∩)(←喧嘩見るのも楽しいらしい)」


「『今回の室長はシティ派』って言われてますよ。

ですよねー。

シャンパン片手に

「長い夏と短い夜に乾杯」

なんて言ってますもんねー」

穂積
「バラすな恥ずかしい!

せっかく小春が隠してくれたのに!!」

小春
「だから喧嘩はやめなさーい(´∇`∩)」


「『砂浜にスーツの謎は?』

これ、謎のままですよね。

どうしてなんですか?」

穂積
「黙秘権を行使します」

小春
「うふふ」


「エミさんの『室長のエロさも数割り増し』に同意します」

穂積
「俺はエロくない。

正直なだけだ。

お前が可愛いのがいけない」


「……もう!!」

小春
「今度はお月見番外編でお会いしましょう(´∇`∩)」

コメント

コメントを受け付けていません。