『非公式Twitter』

番外編『雨の日は家デート』より~如月編~

2016/07/05 12:20

「翼ちゃんとニ人きりでランチなんて、一週間ぶりだね。やっぱり、好きな子と食べるご飯は美味しいな」

ランチタイム、署から少し離れたレストランで、私は如月さんと向かい合っていた。

二人で一つのサラダを食べ、お店オリジナルのドレッシングの美味しさを語り合う。

彼の言う通り、たったそれだけの事が、二人でなら幸せ。

##IMGU64##
「今日も酷い雨だね。雨が嫌いってわけじゃないけどさ、やっぱり続くと嫌になるよね」

##IMGLU83##
「そうだね。少し気分も沈んじゃうし…」

「外へ出る事が億劫になる!」

「あ、それ分かる」

「でしょ。おかげで、俺、最近、身体が鈍っちゃってさ」

「私も」

捜査のために外へ出る事はあっても、車での移動が多くなるから、やっぱり、身体が鈍ってしまうのだ。

「だから、こーちゃんは最近、署内の道場にいる事が多いんだね」

「うん。外で運動出来れば良いんだけど、この雨だし」

如月さんは小さく唸った。

「あ、実は俺、最近、身体動かすゲームにハマッてるんだよね」

「どういうゲームなの?」

「画面に合わせてジャンプしたり、走ったり…すごく楽しいよ。ヨガなんかもあって、家の中でも、短時間で結構汗掻けるんだ」

「楽しそう」

如月さんの話を聞いていると、すごくやりたくなってしまう。

「じゃあ、今度の休みも雨なら、そのゲームがデートっていうのはどう?」

私が言うと、如月さんは首を傾げた。

「ゲームがデートでも良いの?」

「うん」

「じゃあ、決まりだね。約束」

如月さんの差し出した小指に、私も自分の小指を絡めて、そっと指切りした。


***


数日後、私は明智さんと共に車でのパトロールへと出掛けた。

今日もすごい雨で、フロントガラスの前が見えないぐらい。

「こんな視界なら、事故も多発しますよね」

「そうだな。俺たちも気を引き締めていこう」

「はい。このあたり、交通事故多発地帯になってますしね」

「さすが元交通課だな」

信号が赤に変わり、車はゆっくりと停車する。

「櫻井、向こうの歩道を見てみろ。幼稚園生が集団下校してる。もうそんな時間なんだな」

「本当、可愛らしいですね」

「みんな黄色い雨ガッパでも、それぞれ傘は違うんだな。色とりどりだ」

「まるで花が咲いてるみたい」

「ああ。こういう光景も、この時期にしか見れないものだな」

「そうですね」

前を歩く園児たちに、私たちは揃って目を細める。

「楽しそうに傘をさす子どもたちを見ていると、雨も悪くないと思えるな。傘も、見方によっては花になる」

私は大きく頷いた。

「明智さんのおかげで、私も何だか楽しくなってきました」

「俺じゃない。教えてくれたのは、あの子たちだ」

信号が青に変わり、車が動き出すと、無線で本庁から連絡が入る。

「さっそく事故のようだな。行くぞ」

「了解です」

私たちは気持ちを切り替え、事故現場へと急行した。


***

仕事も一段落着いた休日、そして、如月さんとの久しぶりのデートは、案の定、雨。

「でも、予定通り、翼ちゃんとの家デートだからね」

如月さんはご機嫌だ。

「外へ出掛ける約束してたら、翼ちゃんを悲しませる事になって、落ち込むところだったけど」

いつでも私の事を一番に考えてくれるのが嬉しくて、自然と頬緩む。

如月さんが部屋にセットしたのは、私もテレビCMで何度か見た事のある、体感型ゲームだった。

「画面に出てくるキャラの動きに合わせて、身体を動かすんだ」

(な、なかなか難しいかも……)

最初は簡単かと思ったけど、思っていたよりずっと体力を使う。

でも、如月さんが褒めながら教えてくれるおかげで、すごく楽しい。

いつの間にか、汗をかくほど夢中になって身体を動かしていた。

「せっかくだからさ、勝負にしない?負けたら罰ゲーム!」

「えっ?どんな?」

「それは負けてからのお楽しみ」

何だか妙な流れになったけど、とにかく、画面の中のボールを、より多く避ければ勝ち。

先攻は私、後攻が如月さん。

お互いに応援しながらそれぞれが挑戦して、勝ったのは私の方だった。

「おめでとう。じゃあオレが負けたから、罰ゲームだね」

そう言って、如月さんは私の手の甲にキスをした。

「負けた方が、勝った方にキスする事!」

「えっ?!」

次のゲームはスキージャンプで、なんとまた私の勝ち。

(如月さんが手を抜いてるようには見えないのに…)

ソファーに座らされ、今度は太ももに、何度もキスを落とされる。

「んっ…!」

「翼ちゃんの太もも、柔らかくてスベスベだね」

「そんなに、したら…」

「そんなに顔赤くして…気持ち良すぎる?可愛いなあ」

「もう…イジワル…」

何度も口付けを繰り返した後、如月さんはやっと唇を離した。

三回戦の、ボールをカゴに入れるゲームは、如月さんの勝ち。

「やったあ!じゃあ今度は、翼ちゃんからキスして。唇になら、いつもしてるから出来るよね」

(…それなら、なんとか…)

すると、腕を掴まれて引き寄せられ、如月さんの膝の上に乗るような形になってしまった。

「こ、こーちゃん」

「こうして、俺のこと、ぎゅって抱き締めながら、唇を奪ってよ」

「う、奪うなんて…」

「罰ゲームだから」

顔が火照っていくのを感じながら、目を閉じてキスをした。

「じゃあ、次でラストにしようか」

内心まだやるのかと思いながらも、負けたままはちょっと悔しいし、何より如月さんが乗り気だ。

そして…

「ま、負けちゃった…」

「翼ちゃん、罰ゲームに動揺しすぎだよ」

さすがに如月さんが苦笑い。

「じゃあ翼ちゃん、俺を押し倒して、そのまま上に乗って」

「こ、こう?恥ずかしいんだけど…」

如月さんをソファーに押し倒してしまうと、彼の腕が腰に回され、私の身体を優しく撫でた。

「あっ、やだこんなところで…」

「良いじゃん。俺の家だし、最後の罰ゲームなんだからさ」

身体を重ね合わせながら、私から如月さんへキスをする。

「でも、これじゃあ、罰ゲームにならないかな」

「え?」

「だって翼ちゃん、すごく気持ち良さそうだから」

「…」

私はキスでとろけそうになりながら、如月さんの腕に身体を預けた。

~終わり~
追記
名前:如月&小春
本文:
如月
「小春ちゃん、何日待たせるのさ。28℃を越えた途端に創作脳が働かなくなるって暑さに弱過ぎでしょ」

小春
「うううすみません」
 
如月
「俺の番外編なんて、部屋でゲームやるだけでちゅー止まりの可愛い話なのにさ」

小春
「ですよね。(ピー)しないのは如月さんだけなんですよね。びっくりしました」

如月
「『自分からキスするのがそんなに恥ずかしいなら、罰ゲームは裸エプロンにする?』って冗談もカットされたし」

小春
「すみません文字数の関係で。でも、あれ冗談でしたか?」

如月
「半分は本気だったけど」

小春
「ですよねー」

名前:ジュン
本文:
こんにちは。

毎日暑いですね。小春さん、大丈夫ですか?

いつまでも待つので安心してくださいね。

しかし、こーちゃんはキス止まりとは……意外。

一番意地悪しそうなのに(笑)

汗かいたから罰ゲームは一緒にお風呂とか。

罰ゲームは裸エプロンって……翼ちゃん意地でも負けない気がする(笑)

名前:小春&如月
本文:
小春
「ジュンさん、優しいお言葉ありがとうございます( ノД;)」

如月
「気のせいか、俺へのお言葉は優しくないような…」

小春
「あ、思い出したので今言っておきますが、如月さんは公式番外編では『オレ』という一人称を使っています。が、当サイトでは便宜上、『俺』を使用しています。ご了承ください」

如月
「小春ちゃん、俺の個性…」

小春
「ちなみに室長もうちでは『ワタシ』だけど公式では『私』って言ってる気がする」

如月
「…もう訂正する気も無いんだね」

名前:冬子
本文:
おはようございます

私も暑いのダメです。ちなみに寒いのもダメです。

適温の幅がせまいのです。

小春さん、はい、パピ○差し入れです。

皆で食べて涼みましょう。


こーちゃんは、可愛い顔して実際はおにいちゃんですからね。

北海道で下の子たちにゲームを教えたりとかしてそう。

だから教えるのが上手なんでしょうね。

さてどんなイジワルをするのか…と思ったらチューなんですね。

可愛い☆

名前:小春&如月
本文:小春
「冬子さん、パピ◇差し入れありがとうございます。

小春感謝感激です( ノД`)。

お礼に昨日仕込んだイチゴのフローズンヨーグルトをご一緒にいかがですか?

旬にたくさん頂いたイチゴを冷凍してありましたから、それにプレーンヨーグルトと練乳とハチミツを加えてミキサーにかけて冷凍庫に一晩入れました。

さっぱりしていて、溶けても美味しいですよ。

はい、室長にもあーん」
 
如月
「俺にもあーんしてよ!」

名前:冬子
本文:
(^O^ )あーん

もぐもぐ、しゃくしゃく おいしーっっ

さすが手作りですね。最高☆

え??こーちゃんの分ですか?

あー全部食べちゃいました。

すみません。てへぺろ♪

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