ターイムジャーンプ！

＊＊＊

小野瀬
「ただいまー、っと、何、この玄関の靴の数？！」

翼
「ごめんなさい、捜査室のみんなが遊びに来てるの」

小野瀬
「はぁ？！」

穂積
「やっほー小野瀬。悪いわねえ、せっかくの夏期休暇、新婚家庭にお邪魔しちゃって」

小野瀬
「分かってるなら来るなよ！そもそもなんで未来に来てるの？！昨日は小学生時代の藤守くんの実家だっただろ？！」

穂積
「あら、だって、中学校までのアンタは良い子ぶってて普通で面白くないだろうし。大学時代はうっかり部屋に飛び込んだら女がいて※◆★＄◆※の真っ最中だったら困っちゃうし。うーん、やっぱり、高校時代の夏休みに行けば良かったかしら？」

小野瀬
「…どんな高校生だったか知ってるくせに……」

穂積
「ナンパなスポ根剣士ならともかく、ヤンチャな元ヤン姿を櫻井に見られたくはないんでしょ？というわけで、こうしてやむを得ず未来の小野瀬家に来る羽目になったのよ櫻井おかわり」

小野瀬
「なんで俺の留守に全員で嫁さんと飯を食ってるんだよ！」

穂積
「いいじゃない別に。アンタの留守に全員で嫁さんを食ってたならそりゃ怒られても仕方ないけど」

明智
「すみません小野瀬さん台所お借りしてます」

翼
「室長はいおかわりでーす」

小野瀬
「きみまで一緒になって…」

如月
「でも、小野瀬さんて独り暮らし長かったからこういうの新鮮じゃないですか？」

藤守
「飯は大勢で食うのが楽しいですやん！」

小笠原
「小野瀬さんの部屋、生活感が無いので有名だったけど、櫻井さんと暮らし始めたら変わってきたね」

翼
「私も悪いとは思ってるんですけど、つい、可愛い紙袋を捨てられなかったり、冷蔵庫にマグネットでクーポン券を留めたりしてしまって」

小野瀬
「…うん、別にいいんだけど、あまり所帯染みて欲しくないというか」

穂積
「賢い主婦の知恵なのに細かい男ねえ。ワタシなら気にしないわ。櫻井、なんなら我が家の冷蔵庫にクーポン券貼りに来てもいいわよ」

小野瀬
「なんで俺の嫁さんがお前の家の冷蔵庫に通わなきゃいけないんだよ！」

穂積
「そのまま住んでもいいわよ」

小野瀬
「笑えない！！」