『非公式Twitter』
夏休み☆ツリーハウス捜査室
2017/08/05 12:31##IMGU61##
あー…涼しい森のログハウスの中で、可愛い翼の膝枕で昼寝。
夏休み最高。
##IMGLU83##
うふふ、私も、大好きな泪さんとこんなにゆっくり時間を過ごせるなんて、幸せです。
##IMGU61##
翼…
##IMGLU83##
泪さん…
##IMGU64##
暑ー!
藤守さん、まだあのジュゴン探すんですかぁー?!
##IMGU62##
当たり前や、俺の恩人やぞ!
##IMGU63##
厳密には恩ジュゴンだけどね。
##IMGU60##
まあ、どうせ今ツリーハウスでは室長と櫻井が甘い時間を過ごしていて、とても一緒の空間に居られる雰囲気じゃないから、海でジュゴンを探すのは一向に構わないんだが。
それにしても、この広い海で一頭のジュゴンを探すのは、途方もないプロジェクト過ぎないか?
##IMGU65##
しかも、前に如月くんがペンギンをさらおうとしたおかげで、浜の方に近付くとあの若いシャチが怒って威嚇してくるしね。
##IMGU64##
いっぺん謝った方がいいかなぁ。
##IMGU60##
どうやって?
##IMGU64##
シャチは肉食ですからね、バーベキューでおもてなしするとか!
##IMGU60##
うちの肉食獣が先に全部食ってしまったらどうする。
##IMGU61##
誰が肉食獣ですって?
##IMGU60##
肉食…わあっ室長!
すみませんすみません!!
熱い砂の上で逆エビ固めは勘弁してください!
追記
名前:ジュン
本文:
明智さん、暑そうですね(^_^;)
恩ジュゴンを探してるんですか?
きっとちょっとひねくれ者なんじゃないかな?
素直になれないと言うか、照れて出てこれないとか?
慶史さんに似てるんでしょうね。
シャチに餌付けするんですか?
じゃあ今日はバーベキューですね。
お肉食べながらビール飲みましょーo(^o^)o
名前:冬子
本文:
明智さんが砂浜で逆エビ固めになる、その数時間前
まだ朝早い海岸で冬子は小笠原さんと一生懸命走っていた。
正確には冬子は走り、小笠原さんは早歩き程度だが。
冬子
「藤守さんはジュゴンを探したいって言ってますけど、見つかりますかねー」
小笠原
「なかなか見れるものじゃないのに、ジュゴンに助けられるって……」
冬子
「額にV字、メガネのような模様って、とっても珍しいですよね」
ふーふー言いながら、走る冬子。
小笠原さんの計算によれば、消費カロリーが摂取カロリーを上回れば痩せるらしい(←当たり前ww)
冬子
「どうしてもって言うなら、同じ状況をもう一度つくればいいんですよ。藤守さんが海に入ればまた来てくれるかも」
小笠原
「冬子ちゃんって時々とんでもないよね」
冬子
「そうですか?藤守さんだって泳ぎの練習したほうが絶対いいですよお。せっかく海のそばに来てるんだし」
↑↑↑
最近は小学校のプールの授業で泳ぎ教えないところもあるんですってね。
泳げない子も増えてるとか。でも泳げた方が安心ですよね、藤守さん♪
ところで今日はバーベキューなんですね。楽しみ。
シャチはおとなしく餌付けされてくれるのかな~
名前:ツリーハウスで共同生活
本文:
如月
「野生動物だから、やっぱり生肉の方がいいのかなぁ?」
遠浅の砂浜のほとんど最上段にバーベキューをセッティングして、シャチの様子を窺いながら恐る恐る肉を焼き始める人間たち。
波打ち際にいるシャチは大きな背中にお気に入りのペンギンを乗せ、興味津々に集まっていた数匹のペンギン(※部下)たちを従えて、威嚇のオーラを放ち続けている。
明智
「如月、少しずつ近付いて行って、試しにひと切れ食べさせてみろ」
如月
「嫌ですよ!いくら小笠原さん提供の特上肉でも、シャチからしたら新鮮なこーちゃんを食べる方が美味しいに決まってるじゃないですか!」
明智
「じゃあ藤守」
藤守
「俺、ジュゴンに救われたばかりですやん!命は大事にせなあかんですやん!」
明智
「……」
小野瀬
「無言で見つめるのはやめて」
穂積
「あーもう、揃いも揃って意気地がない連中ねえ!明智、ワタシが行くわ」
翼
「室長、アブナイですよ!」
穂積
「大丈夫自信ある。櫻井、これ持って一緒に来なさい」
翼
「えっ?」
万が一の為の武器も持たず、すたすた歩いて行く穂積。
穂積に持たされた物を手に、びくびくしながら後に続く翼。
穂積が近付くに従い、ペンギンたち(※部下)が、警戒してシャチの身体の陰に隠れる。
波打ち際に着いた穂積は、牙を剥いてこちらを睨んでいるシャチに構わず近付くと、シャチではなく、その背中にしがみついているペンギンの方に微笑んだ。
穂積
「これが噂のペンギンね。なるほど確かに可愛いわぁ」
穂積がそっと両手を伸ばすと、驚いた事に、ペンギンは、抱かれた赤ん坊が隣の人に手を伸ばすようにして、穂積の腕の中におさまった。
穂積はそのペンギンの背中を優しく撫でる。
穂積
「ワタシの部下が、不躾な事をしたみたいでごめんなさい。危害を加えるつもりはなかったの。9月になったら帰るから、それまでここで一緒に暮らしていいかしら?」
穂積がペンギンに謝罪するのを聞きながら、シャチはまだじっとしている。
それを肯定と受け止めたのか、穂積は、シャチの顔のすぐ前にどかりと胡座をかいた。
少し離れた場所で足を停めていた翼が、穂積の背後でひっ、と声にならない悲鳴を上げる。
名前:ツリーハウスで共同生活
本文: 穂積が、シャチに向かい合ったまま、後ろにいる翼に向かって手を伸ばした。
翼は、手に持っていたカップのバニラアイスに木のスプーンを添えて、穂積の手に乗せる。
穂積
「これはバニラアイス。牛という生き物の乳から出来てるの。美味しいけど、人間の食べ物だから少しだけね」
説明しながら、穂積は胡座を組んだ足の上にいるペンギンに、アイスを掬ったスプーンを差し出した。
ペンギンは顔を振ってシャチと穂積を交互に何度か見た後、無言の了承と好奇心とに負けて、スプーンの中身をぺろりと舐めた。
「!」
ペンギンの目が煌めく。
穂積
「気に入ってくれた?ふふ、アンタもワタシの恋人とおんなじねえ」
密かに赤くなる翼をよそに、穂積は、心配そうに様子を見ているシャチにも、同じようにしてアイスを勧めた。
大きな口を開けたシャチの大きな舌の上に、穂積は怖じけづくことなくアイスを乗せる。
一同が固唾を呑んで見守る中、シャチは口を閉じ、アイスの味を確かめると、身体を揺すって、自分の身体の陰に隠れているペンギン(※部下)たちを、穂積の前へと促した。
穂積は先頭にいた黒いペンギンから順に、アイスを舐めさせてやる。
アイスを舐めて味を知ると、ペンギンたちは、ツバメの巣に並んだ子ツバメを連想させるように、順番に口を開けて穂積にまとわりついてアイスをねだるようになった。
穂積は笑いながら翼にアイスのカップとペンギンたちを任せると立ち上がり、シャチに「ワタシの名前は穂積泪」と挨拶をした。
シャチはじっと穂積を見ていたが、やがて、身体を巡らせると、アイスに夢中になっているペンギンたちを残して、沖へと泳ぎ去って行った。
翼
「…信用してくれた、と思っていいんでしょうか?」
穂積
「さあ、どうかしら」
穂積は首を傾げてから、シャチが一番大切に守っていた、小さいペンギンの頭を撫でた。
本文:
明智さん、暑そうですね(^_^;)
恩ジュゴンを探してるんですか?
きっとちょっとひねくれ者なんじゃないかな?
素直になれないと言うか、照れて出てこれないとか?
慶史さんに似てるんでしょうね。
シャチに餌付けするんですか?
じゃあ今日はバーベキューですね。
お肉食べながらビール飲みましょーo(^o^)o
名前:冬子
本文:
明智さんが砂浜で逆エビ固めになる、その数時間前
まだ朝早い海岸で冬子は小笠原さんと一生懸命走っていた。
正確には冬子は走り、小笠原さんは早歩き程度だが。
冬子
「藤守さんはジュゴンを探したいって言ってますけど、見つかりますかねー」
小笠原
「なかなか見れるものじゃないのに、ジュゴンに助けられるって……」
冬子
「額にV字、メガネのような模様って、とっても珍しいですよね」
ふーふー言いながら、走る冬子。
小笠原さんの計算によれば、消費カロリーが摂取カロリーを上回れば痩せるらしい(←当たり前ww)
冬子
「どうしてもって言うなら、同じ状況をもう一度つくればいいんですよ。藤守さんが海に入ればまた来てくれるかも」
小笠原
「冬子ちゃんって時々とんでもないよね」
冬子
「そうですか?藤守さんだって泳ぎの練習したほうが絶対いいですよお。せっかく海のそばに来てるんだし」
↑↑↑
最近は小学校のプールの授業で泳ぎ教えないところもあるんですってね。
泳げない子も増えてるとか。でも泳げた方が安心ですよね、藤守さん♪
ところで今日はバーベキューなんですね。楽しみ。
シャチはおとなしく餌付けされてくれるのかな~
名前:ツリーハウスで共同生活
本文:
如月
「野生動物だから、やっぱり生肉の方がいいのかなぁ?」
遠浅の砂浜のほとんど最上段にバーベキューをセッティングして、シャチの様子を窺いながら恐る恐る肉を焼き始める人間たち。
波打ち際にいるシャチは大きな背中にお気に入りのペンギンを乗せ、興味津々に集まっていた数匹のペンギン(※部下)たちを従えて、威嚇のオーラを放ち続けている。
明智
「如月、少しずつ近付いて行って、試しにひと切れ食べさせてみろ」
如月
「嫌ですよ!いくら小笠原さん提供の特上肉でも、シャチからしたら新鮮なこーちゃんを食べる方が美味しいに決まってるじゃないですか!」
明智
「じゃあ藤守」
藤守
「俺、ジュゴンに救われたばかりですやん!命は大事にせなあかんですやん!」
明智
「……」
小野瀬
「無言で見つめるのはやめて」
穂積
「あーもう、揃いも揃って意気地がない連中ねえ!明智、ワタシが行くわ」
翼
「室長、アブナイですよ!」
穂積
「大丈夫自信ある。櫻井、これ持って一緒に来なさい」
翼
「えっ?」
万が一の為の武器も持たず、すたすた歩いて行く穂積。
穂積に持たされた物を手に、びくびくしながら後に続く翼。
穂積が近付くに従い、ペンギンたち(※部下)が、警戒してシャチの身体の陰に隠れる。
波打ち際に着いた穂積は、牙を剥いてこちらを睨んでいるシャチに構わず近付くと、シャチではなく、その背中にしがみついているペンギンの方に微笑んだ。
穂積
「これが噂のペンギンね。なるほど確かに可愛いわぁ」
穂積がそっと両手を伸ばすと、驚いた事に、ペンギンは、抱かれた赤ん坊が隣の人に手を伸ばすようにして、穂積の腕の中におさまった。
穂積はそのペンギンの背中を優しく撫でる。
穂積
「ワタシの部下が、不躾な事をしたみたいでごめんなさい。危害を加えるつもりはなかったの。9月になったら帰るから、それまでここで一緒に暮らしていいかしら?」
穂積がペンギンに謝罪するのを聞きながら、シャチはまだじっとしている。
それを肯定と受け止めたのか、穂積は、シャチの顔のすぐ前にどかりと胡座をかいた。
少し離れた場所で足を停めていた翼が、穂積の背後でひっ、と声にならない悲鳴を上げる。
名前:ツリーハウスで共同生活
本文: 穂積が、シャチに向かい合ったまま、後ろにいる翼に向かって手を伸ばした。
翼は、手に持っていたカップのバニラアイスに木のスプーンを添えて、穂積の手に乗せる。
穂積
「これはバニラアイス。牛という生き物の乳から出来てるの。美味しいけど、人間の食べ物だから少しだけね」
説明しながら、穂積は胡座を組んだ足の上にいるペンギンに、アイスを掬ったスプーンを差し出した。
ペンギンは顔を振ってシャチと穂積を交互に何度か見た後、無言の了承と好奇心とに負けて、スプーンの中身をぺろりと舐めた。
「!」
ペンギンの目が煌めく。
穂積
「気に入ってくれた?ふふ、アンタもワタシの恋人とおんなじねえ」
密かに赤くなる翼をよそに、穂積は、心配そうに様子を見ているシャチにも、同じようにしてアイスを勧めた。
大きな口を開けたシャチの大きな舌の上に、穂積は怖じけづくことなくアイスを乗せる。
一同が固唾を呑んで見守る中、シャチは口を閉じ、アイスの味を確かめると、身体を揺すって、自分の身体の陰に隠れているペンギン(※部下)たちを、穂積の前へと促した。
穂積は先頭にいた黒いペンギンから順に、アイスを舐めさせてやる。
アイスを舐めて味を知ると、ペンギンたちは、ツバメの巣に並んだ子ツバメを連想させるように、順番に口を開けて穂積にまとわりついてアイスをねだるようになった。
穂積は笑いながら翼にアイスのカップとペンギンたちを任せると立ち上がり、シャチに「ワタシの名前は穂積泪」と挨拶をした。
シャチはじっと穂積を見ていたが、やがて、身体を巡らせると、アイスに夢中になっているペンギンたちを残して、沖へと泳ぎ去って行った。
翼
「…信用してくれた、と思っていいんでしょうか?」
穂積
「さあ、どうかしら」
穂積は首を傾げてから、シャチが一番大切に守っていた、小さいペンギンの頭を撫でた。