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夏休み☆ツリーハウス捜査室

2017/08/14 12:12

##IMGLU142##

うーん。


  エミは悩んでいた。

  JSに連れられて洞穴に来た小野瀬と、後から来た穂積が、相変わらずイチャイチャしているのを岩陰からニヤニヤ眺めていたのはいいが、三人の姿が水の中に消えた途端、真っ暗になった洞穴の中で迷ってしまっていたのだ。


##IMGLU142##

何だか、昼間に来た時と雰囲気が違うような……この洞穴、こんなに広かったかしら?


  岩壁を伝うように手探りで進みながら、心細い胸中が無意識に声となって漏れてしまうが、応える声があるはずもなく、エミの独り言はどんどん深くなる洞穴に虚しく反響するだけ。

  こんな時に限って、一羽のコウモリも一匹のGも出てこない。

  動いているものは自分しかいない暗闇の奥で、エミは途方に暮れた。


##IMGLU142##  

うっうっ、

助けて室長ぉーーー!


##IMGU61##

  キイィィィィーン…


ん、今のはエミの声。


 旧知の女性の窮地の声を、翼のビキニの紐を結んでやっていた穂積の聴覚が捉えた。


##IMGLU83##

何も聞こえませんでしたけど…

##IMGU61##

遠くて微かな声だったけど、確かにワタシを呼ぶ声が聞こえたのよ。

コウモリ、道案内に付いてらっしゃい。


  すぐに立ち上がり、海パンとビーサンにTシャツを羽織って歩き出した穂積の背中と、ヒラヒラ舞いながら素直にそれに付いていくオガサワラコウモリを見送りながら、翼は思った。

##IMGLU83##

(泪さん、マヨネーズ舐めてないはずなのに……能力がだんだん人間離れして魔界に近付いていく気がするなぁ…)


  こうして、海底の出口で待つ穂積の声に導かれて(穂積の身体では通れない)狭く細く険しい秘密通路をどうにかこうにか抜けて来たエミを加え、メイン舞台を森から竜宮城に移した夏休みはさらに続くのであった。


##IMGU63##

エミさん、みんなで沈没船を見に行こうよ。

##IMGLU142##

ち、ちょっと休ませて…

##IMGU65##

(穂積の膝枕に甘えていたいだけじゃないのかなぁ……)
 
追記
前:ジュン
本文:
エミさん、無事に合流できて良かったですね。

しかし、室長は翼ちゃんと何してたんでしょう?

相変わらずエロいんだから(*^^*)

マヨちゅっちゅっしたので恩ジュゴンさんとお話しできるようになりましたよ。

慶史さんみたいで可愛いの。

名前:エミ
本文:
皆さんと合流できて良かった良かった。

暗闇の先に見えた室長とコウモリさんに、一瞬、あの世(魔界)に来てしまったのか!?と思ってしまったのは内緒(笑)

室長ぉ~、ありがとーございます♪

よし!室長のお膝で充電完了!

沈没船はドコですか?

名前:ツリーハウスで共同生活
本文:
  ☆ジュンさん、冬子さん、小笠原さんと翼ちゃんは現時点でマヨラー……っと。((φ( ̄ー ̄ )メモメモ

  室長が翼ちゃんのビキニの紐を結んでいるのは、普通に着替えを手伝ってあげているんだと思っていました……

  なのにジュンさんの目にエロく映ったとは!

  まさか、すでに二人だけで温泉に入って、そんなビバノンノンな事をしていたとは?!Σ(´□`*)

  さすが室長!←妄想過多による冤罪のおそれあり(笑)

名前:ツリーハウスで共同生活
本文:
穂積
「エミといいジュンといい、ワタシを何だと思ってるの」

ジュン
「エロいと思ってますけど」

エミ
「私も。あと悪魔かなって」

穂積
「おっと手が滑ったわぁ」

ジュン・エミ
「あーっ!」

   海 Σ\◎/\◎/; 海
海海海    人  人   海海海

  ドッボーン!

穂積
「ごっめーん。イルカやジュゴンに助けてもらってぇ?」

名前:ジュン
本文:
しつちょー!!

何するんですかぁ!!←ゴボゴボ 溺れている

賢史くん、助けて!

慶史さんジュゴン助けて~(/≧◇≦\)

名前:エミ
本文:
うぎゃぁぁぁ!!

浮き輪持ってきてないのにぃぃぃぃ!!

シャチさーん!イルカさーん!助けて~!

名前:ツリーハウスで共同生活
本文:
穂積
「あらっ?ジュンは溺れないマヨネーズの方は舐めてなかったの?!」

  ケンジペンギンは懸命にジュンを助けようと悪戦苦闘しているが、小さいのでうまくいかない。

  ケイジジュゴンが素早く助け上げて、ようやく岸辺に上半身を乗せられた。

穂積
「ごめんジュン、大丈夫?」

ジュン
「…はい、なんとか…ペンギンちゃんの賢史くんもジュゴンの慶史さんもありがとう。二人は私の恩ペンギンと恩ジュゴンです」

ケンジペンギン
〈俺、泳ぎが下手やから…うまく助けてやれんと、ごめんな〉

ケイジジュゴン
〈ふ、ふん、何度でも助けてやるがな。海獣は気紛れなのだ。だから、次からはもっと気をつけろよ〉

ジュン
「はい!」

穂積
「エミは…と、シャチに助けられたのね。悪かったわ大丈夫?」

エミ
「大丈夫じゃないです室長、人工呼吸お願いします。ぜひマウストゥマウスで、んー。あ、ちょっとお待ちを、しっかりお化粧します」

穂積
「……大丈夫のようね」
 
エミ
「そこをなんとか!メンタルが重傷なんですよ!」

穂積
「メンタルには人工呼吸関係無いでしょ!」

名前:冬子
本文:
その頃冬子は……

ゴムボードに浮輪を積み込んで海面をウロウロしていた。

ゴムボートの紐をスワノイルカが引っ張ってくれ、後ろからコウヘイペンギンが押してくれている。

ゴムボートも浮輪も冬子が運び込んだ大荷物の一部である。

冬子
「あれ?なんか溺れている人の声が聞こえてきたような気がしたんですけど、大丈夫ですかね?」

スワノイルカが岸辺に戻るように、ゴムボードの方向を変えてくれる。

そこへオガサワラコウモリがヒラヒラと飛んできた。

オガサワラコウモリ
「冬子ちゃん、冬子ちゃん、空気の素マヨネーズはどこにあるのー」

冬子
「それならこの浮輪の下あたりに」

冬子がゴソゴソするのでゴムボートがぐわんぐわん揺れる。

スワノイルカ・コウヘイペンギン
「冬子さん、アブナイよ。あんまり動かないでー」




ところで、フユコバンザメが小野瀬さんにくっついてるということは

オノセザメの方は久々にフリーなんでしょうか。

ホヅミシャチを追いかけまわしてるんだろうなあ。

名前:ツリーハウスで共同生活
本文:
  ☆ひさしぶりにフユコバンザメにから解放されたオノセザメは、岸辺の喧騒から離れた場所でぷかぶか浮いてリラックスしていた。

  のんびりと薄目を開いて辺りを見ようとしたちょうどその時、ゴムボートが勢いよく転覆するのが見えた。

「あーれー!」

  垣間見えたあれは、たぶん人間の足…。

  と、思った瞬間。

  オノセザメに誰かがしがみついてきた。

オノセザメ
「えっ?えっ?!」

冬子
「ピンクのサメさん!助けてください!」

オノセザメ
「えっ?いや、スワノが言ってたけど、きみ、不思議な薬を持ってて、俺たちの言葉もわかるし、水中でも息ができるんでしょ?」

冬子
「息ができるのと溺れないのは別の話なのです!今は急な事で、足が、足がつってしまって!」

オノセザメ
「…ああ、やっとフユコさんが離れて一息ついていたのに…あれ?君とは、前にもどこかで逢ったかな?」

冬子
「あっ、知ってますよ。それ、女性をナンパする時の常套句ですね」

オノセザメ
「きみをナンパするつもりはないけど」

冬子
「次は『待ってて、名前を当ててみせるよ』でしょ?」

オノセザメ
「…もしかして、きみも『フユコ』さん?」

冬子
「当りー」

オノセザメ
「あー!お願いだからヒレにしがみつくのはやめて!一緒に溺れるよ!」


  その騒ぎを、岸からエミの双眼鏡で眺めている小笠原。

小笠原
「冬子ちゃん、サメ相手に何してるのさ……?」

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