『非公式Twitter』
番外編紹介「お見合い大作戦」プロローグ
2017/10/14 16:15日本列島が梅雨入りして数日後。
久しぶりに晴れた午後の陽射しが窓から差し込む中、捜査室にはのんびりとした空気が流れていた。
##IMGU64##
「やっと雨が上がったのに、内勤で書類仕事なんてもったいないですよねぇ」
##IMGU62##
「せやなぁ、事件が無いのはええ事やけど、せっかく天気が良くなったんやから、外に出たいなぁ」
書類作成の苦手な如月さんと藤守さんは、ついつい無駄話で現実逃避しがち。
そんな二人に溜め息をつきながら、明智さんと小笠原さんが、手を休めずに話に加わる。
##IMGU60##
「確かに、内勤ばかりで身体が鈍りそうだけどな」
##IMGU63##
「晴れたら外、なんて単純」
明智
「それより、早く提出書類を仕上げろ」
如月
「ねえ翼ちゃん、梅雨の晴れ間にお出掛けするなら、どこへ行きたい?」
鬼の室長が会議に呼び出されてここにいないせいか、如月さんはなかなか仕事に戻らない。
他のメンバーも集中出来ないらしく、いつしか全員で、この時期にデートするならどこに行きたいか、なんて話に。
如月さんは遊園地。藤守さんはカフェでお茶&ナイター。明智さんは手作り弁当でピクニック、そして小笠原さんは家の中。
##IMGLU83##
「うーん、一つに絞るのは難しいですけど…今日みたいなお天気だったら、外でランチなんて、気持ちよさそうですね」
すると、今度は話題がお弁当の中身に移る。
藤守
「櫻井はどんなお弁当が得意なん?俺は甘い卵の三色弁当なんかええなぁ」
如月
「俺は普通のおにぎりがいい。おかずも唐揚げとかミートボールとかそういうの」
翼
(ふたりとも小学生的なお弁当が好きなのね……)
小笠原
「俺は部屋で食べる」
藤守
「はい却下!」
明智
「櫻井、もし、俺と出かけるとしたら、お前が弁当を作る必要はないぞ。俺が準備する」
如月
「あー!それって反則」
藤守
「抜けがけですやん!」
明智
「何が」
その時、捜査室のドアが開いて、さわやかな柑橘系の香りが漂った。
##IMGU65##
「捜査室は今日も賑やかだね」
翼
「今、ピクニックに行くならどんなお弁当がいいかって話してたところなんです」
小野瀬
「俺は櫻井さんが作ってくるものなら何でもいいな」
小笠原
「……出た」
藤守
「ああやって、いつもオイシイところ持ってくし」
藤守さんが如月さんにそっと耳打ちする。けれど小野瀬さんはまるで気にする様子もなく続けた。
小野瀬
「そうか、それなら訂正しよう。俺は櫻井さんが作ってくれる弁当より櫻井さんが食べたいな」
明智
「セクハラですね」
小野瀬
「そう?」
優雅に首をかしげる小野瀬さんの後ろから、穂積室長が顔を出した。
穂積
「ふぅぅん、そんなに欲求不満が溜まっててエネルギーを持て余してるなら、楽しいお仕事をあげましょうか」
藤守
「何ですか?」
穂積
「非行防止教室です」
藤守
「あー……もうそんな季節なんやなぁ」
梅雨が明ければ夏はもうすぐそこ。夏は性犯罪や未成年の家出が激増する季節でもある。そこで毎年、地域課と生活安全課が合同で、地域の人たちを集めた非行防止教室を行っているのだという。
私たちは後日、二人一組でそれに協力する事になった。
穂積
「……ところで、お前ら。精算申請は今日の5時が提出期限だと知っていたか?」
そう言うと、室長は仁王立ちになって私たちをにらんだ。
その日の夕方。
帰宅しようとしていたら、柱の陰で待っていた、交通課時代の上司に呼び止められた。
「櫻井さん、櫻井さん」
翼
「課長?どうしたんですか?」
すると、課長はいきなり私に手を合わせ、ペコペコと頭を下げた。
課長
「実は、上司の友人が息子さんの結婚相手を探していて…、誰かいい子はいないかと相談されて、きみの名前を出してしまったんだ。櫻井さん!頼む!」
翼
「か、課長、ひとが見ますから、拝まないでください」
課長
「頼むよ、お見合いに行ってくれないか?私としてもしっかりした子を紹介したいんだ!」
課長が両手をあわせて私に哀願する姿を、行きかう人たちがじろじろと見ている。
課長
「もう上司に君の名前を言っちゃったんだよ~!交通課時代の写真も見せちゃったんだよ~!そしたら、向こうがすごく気に入っちゃったんだよ~!」
翼
「ちなみに、課長の上司というのは、どのくらい上司なんですか?」
彼は静かに指を上に2回上げた。
翼
(そ、それは断れなかっただろうな……)
私は心から同情した。
警察は上下関係が厳しい組織だ。
課長
「行くだけでいい。行って、お茶を飲んで、断ってくれたらいいから。とにかく、行って欲しいんだ」
気づくと、課長に押し切られるような形で、私は曖昧にうなずいてしまっていたのだった。
翼
(どうしよう…。課長にはあんなふうに返事しちゃったけど……私には付き合っている彼がいる)
職場を出た私は、ため息で携帯を取り出した。あの後、庁内を探したけれど彼の姿は見当たらなかった。
翼
(いくら前の上司に頼まれたからって、勝手にお見合いするなんて言ったら怒られちゃうかな…)
私は悩みながらメールを送った。
「明日、非行防止教室の資料を一緒にあたりませんか?その時にちょっと相談したいこともあって…。もし他に誰かいるようならお昼に抜け出してランチの時でもいいですけど。ダメですか?」
~ここから各キャラに分岐~
久しぶりに晴れた午後の陽射しが窓から差し込む中、捜査室にはのんびりとした空気が流れていた。
##IMGU64##
「やっと雨が上がったのに、内勤で書類仕事なんてもったいないですよねぇ」
##IMGU62##
「せやなぁ、事件が無いのはええ事やけど、せっかく天気が良くなったんやから、外に出たいなぁ」
書類作成の苦手な如月さんと藤守さんは、ついつい無駄話で現実逃避しがち。
そんな二人に溜め息をつきながら、明智さんと小笠原さんが、手を休めずに話に加わる。
##IMGU60##
「確かに、内勤ばかりで身体が鈍りそうだけどな」
##IMGU63##
「晴れたら外、なんて単純」
明智
「それより、早く提出書類を仕上げろ」
如月
「ねえ翼ちゃん、梅雨の晴れ間にお出掛けするなら、どこへ行きたい?」
鬼の室長が会議に呼び出されてここにいないせいか、如月さんはなかなか仕事に戻らない。
他のメンバーも集中出来ないらしく、いつしか全員で、この時期にデートするならどこに行きたいか、なんて話に。
如月さんは遊園地。藤守さんはカフェでお茶&ナイター。明智さんは手作り弁当でピクニック、そして小笠原さんは家の中。
##IMGLU83##
「うーん、一つに絞るのは難しいですけど…今日みたいなお天気だったら、外でランチなんて、気持ちよさそうですね」
すると、今度は話題がお弁当の中身に移る。
藤守
「櫻井はどんなお弁当が得意なん?俺は甘い卵の三色弁当なんかええなぁ」
如月
「俺は普通のおにぎりがいい。おかずも唐揚げとかミートボールとかそういうの」
翼
(ふたりとも小学生的なお弁当が好きなのね……)
小笠原
「俺は部屋で食べる」
藤守
「はい却下!」
明智
「櫻井、もし、俺と出かけるとしたら、お前が弁当を作る必要はないぞ。俺が準備する」
如月
「あー!それって反則」
藤守
「抜けがけですやん!」
明智
「何が」
その時、捜査室のドアが開いて、さわやかな柑橘系の香りが漂った。
##IMGU65##
「捜査室は今日も賑やかだね」
翼
「今、ピクニックに行くならどんなお弁当がいいかって話してたところなんです」
小野瀬
「俺は櫻井さんが作ってくるものなら何でもいいな」
小笠原
「……出た」
藤守
「ああやって、いつもオイシイところ持ってくし」
藤守さんが如月さんにそっと耳打ちする。けれど小野瀬さんはまるで気にする様子もなく続けた。
小野瀬
「そうか、それなら訂正しよう。俺は櫻井さんが作ってくれる弁当より櫻井さんが食べたいな」
明智
「セクハラですね」
小野瀬
「そう?」
優雅に首をかしげる小野瀬さんの後ろから、穂積室長が顔を出した。
穂積
「ふぅぅん、そんなに欲求不満が溜まっててエネルギーを持て余してるなら、楽しいお仕事をあげましょうか」
藤守
「何ですか?」
穂積
「非行防止教室です」
藤守
「あー……もうそんな季節なんやなぁ」
梅雨が明ければ夏はもうすぐそこ。夏は性犯罪や未成年の家出が激増する季節でもある。そこで毎年、地域課と生活安全課が合同で、地域の人たちを集めた非行防止教室を行っているのだという。
私たちは後日、二人一組でそれに協力する事になった。
穂積
「……ところで、お前ら。精算申請は今日の5時が提出期限だと知っていたか?」
そう言うと、室長は仁王立ちになって私たちをにらんだ。
その日の夕方。
帰宅しようとしていたら、柱の陰で待っていた、交通課時代の上司に呼び止められた。
「櫻井さん、櫻井さん」
翼
「課長?どうしたんですか?」
すると、課長はいきなり私に手を合わせ、ペコペコと頭を下げた。
課長
「実は、上司の友人が息子さんの結婚相手を探していて…、誰かいい子はいないかと相談されて、きみの名前を出してしまったんだ。櫻井さん!頼む!」
翼
「か、課長、ひとが見ますから、拝まないでください」
課長
「頼むよ、お見合いに行ってくれないか?私としてもしっかりした子を紹介したいんだ!」
課長が両手をあわせて私に哀願する姿を、行きかう人たちがじろじろと見ている。
課長
「もう上司に君の名前を言っちゃったんだよ~!交通課時代の写真も見せちゃったんだよ~!そしたら、向こうがすごく気に入っちゃったんだよ~!」
翼
「ちなみに、課長の上司というのは、どのくらい上司なんですか?」
彼は静かに指を上に2回上げた。
翼
(そ、それは断れなかっただろうな……)
私は心から同情した。
警察は上下関係が厳しい組織だ。
課長
「行くだけでいい。行って、お茶を飲んで、断ってくれたらいいから。とにかく、行って欲しいんだ」
気づくと、課長に押し切られるような形で、私は曖昧にうなずいてしまっていたのだった。
翼
(どうしよう…。課長にはあんなふうに返事しちゃったけど……私には付き合っている彼がいる)
職場を出た私は、ため息で携帯を取り出した。あの後、庁内を探したけれど彼の姿は見当たらなかった。
翼
(いくら前の上司に頼まれたからって、勝手にお見合いするなんて言ったら怒られちゃうかな…)
私は悩みながらメールを送った。
「明日、非行防止教室の資料を一緒にあたりませんか?その時にちょっと相談したいこともあって…。もし他に誰かいるようならお昼に抜け出してランチの時でもいいですけど。ダメですか?」
~ここから各キャラに分岐~
追記
名前:ジュン
本文:
番外編~o(^o^)o
今回はどんな話になるのかしら?ワクワク
しかも翼ちゃんがお見合い!!
彼氏もハラハラドキドキですね。
続き楽しみにしていまーす。
本文:
番外編~o(^o^)o
今回はどんな話になるのかしら?ワクワク
しかも翼ちゃんがお見合い!!
彼氏もハラハラドキドキですね。
続き楽しみにしていまーす。