『非公式Twitter』
番外編から零れたふたり~JS編~
2017/11/24 13:08(JS…返信くれないなあ…)
室長が運転してくれる車で非行防止教室の会場に向かいながら、私は悶々としていた。
(…メール、見てくれてないのかな…忙しいのかな…)
私の彼、ジョンスミスは詐欺師で怪盗。
彼好みのミステリーやお宝があるところ、好奇心の赴くままに世界中を飛び回るから、いつだって、どこにいるのか分からない。
昨夜、ダメで元々だと思いながらも、『今日の昼に会いたい』とメールを送った。
返事を待ちながら、彼の行動の軌跡が見つからないかと、あれこれ情報を漁ってもみた。
(自分の恋人の近況を知るのに、海外の事件記事やネットニュースを調べるってどうなの…)
けれど、結果はどちらも空振り。
「はあ…」
(それとも…怒らせちゃったのかな…)
『実は、上司に頼まれて、お見合いする事になってしまったから、相談したいの』
(あんな事まで、メールに書かなければ良かったかな…)
私は溜め息をついた。
「ちょっと、溜め息を繰り返すのはやめてくれない?」
運転席から室長に注意される。
「すみません」
「仕事中だってのに、まったく、集中力が無いったら」
ぶつぶつ言う室長に、まだJSの事を頭の隅に置きながら、私は尋ねてみた。
「あの、室長…もし、自分の彼女から、『お見合いします』ってメールが届いたら、どうしますか?」
「は?何で、彼氏にそんなメールを送るの?」
「え?そっち目線なんですか?さすが室長は違いますね」
「アンタ馬鹿でしょ!ワタシは、彼氏がいるのに見合いするような、しかもそれを彼氏に報告するような、無神経な女がこの世にいるのか、って訊いてんのよ!」
「痛い!地味に痛いです!髪の毛を引っ張らないで下さい!…無神経な女だ、と思いますか?」
「思うわ」
室長は、私の髪を引っ張っていた左手を開いた。
「こういう組織の中にいると、断りにくい相手からの見合い話も確かにあるわよ。でも、縁談が成立してしまうリスクを考えたら、彼氏がいる場合は、予めそれを仲人に伝えるべきだわ。彼氏に相談するなんて、言語道断」
「ご、言語道断、ですか」
「言われた彼氏の身になってみれば分かるでしょ」
室長はハンドルを両手で握り直した。
「だから、そんなヒロイン気取りの女からのメール、ワタシなら返事なんかしないわ」
「…」
私は心の中で、室長の意見に一票を投じた。
(…JSも、同じように思ったのかな。私、嫌われちゃったのかも…)
室長に見つからないように、私はまた、こっそりと溜め息をついた。
非行防止教室。
室長が講義と質疑応答を終えると、満員の体育館から拍手が起きた。
慣れているせいもあるだろうけど、室長の非行防止教室は内容が具体的で分かりやすく、いつも好評だ。
特に今日は、スポーツウェアに身を包んだ女子大生や若いママさんたちが対象だったので、なおさら。
説明用の資料や並べた椅子を片付けていると、私と年齢の近い女性たちが、周りに集まってきた。
「すみません、あの、今日の講師の方って、独身ですか?」
「はい」
「本当に?あんなに格好いいのに?」
その会話を聞いていた他の女性たちも、続々と集まってくる。
「ねえねえ、どんなタイプが好みなのかな?」
「ちょ、ちょっと」
「警視庁のどこに行けば会えるの?」
「連絡先知ってたら教えて?」
「し、室長!助けて下さい!」
人垣の向こうにいる室長に助けを求めた時、室長の携帯が鳴った。
どうやら呼び出しがかかったらしく、通話を終えるとすぐに、室長は資料の入った段ボールを抱え上げる。
「櫻井、悪いけど後は頼むわ」
「そんな!」
「教えていいのはワタシの名前と、オカマだっていう事までよ?」
「室長ー!」
私の叫びは、遠ざかる室長の背中に投げ掛けられる、たくさんの女性たちの黄色い声に紛れて、掻き消されてしまった……
***
(ううう、遅くなっちゃった…)
室長からかなり遅れたものの、ようやく非行防止教室を後にした私は、タクシーを拾って、品川のホテルに辿り着いた。
事前にお見合い写真で見せられていた相手がラウンジにいるのを見つけ、駆け寄って頭を下げた時には、待ち合わせ時刻を5分ほど過ぎてしまっていた。
「お待たせしてしまって、申し訳ありません!」
「いいえ。来てくださって嬉しいですよ」
平謝りする私に、相手は自らカウンターへ取りに行ったミネラルウォーターを差し出してくれ、仕事熱心なのを褒めてくれ、さりげなくパウダールームの場所を教えてくれたりした。
お言葉に甘えて席を立ち、走ったせいで乱れた髪やお化粧を直して戻れば、写真よりもっと綺麗だと褒めてくれ、過去に自分も取り引きに遅刻して危うく大失敗するところだったという話とか、逆に遅刻したおかげで大成功した話などを、面白おかしく聞かせてくれた。
彼の話を笑いながら聞くうちに、私も自然とリラックスして、捜査室の皆にもしたことの無いような、プライベートな思い出を語ったり。
本当に楽しくて、すっかり会話が弾んで、気づけばいつの間にか、大きな窓の外は暗くなっていた。
「ああ、すみません。こんな時間までお引き留めして……でも、まだ、お別れするのは寂しいな。もし、お時間が許すなら、ここで夕食をご一緒にいかがですか?」
霞ヶ関では有名な人の息子さんだと聞いていたけれど、礼儀正しくて、気さくで優しくて、楽しくて、魅力的な男性。
でも……
「すみません。せっかくのお誘いですけど、もう帰らないと」
「では、また、お誘いしていいですか?来週の火曜日、同じ場所と時間では?」
私はぎゅっと拳を握ると、もう一度、頭を下げた。
「すみません。本当は最初にお断りしなければいけなかったんですけど……私、好きな人がいるんです」
「……僕は、その人に及びませんでしたか?」
彼は静かに、けれど、少し寂しそうな顔で訊いてきた。
「あなたは、とても立派で、素敵な方です。でも、私、どうしても彼の事が」
そこまで言った時、くらり、と目眩がした。
「……あれ……?」
「危ない」
ふらついてテーブルに手をついた私を、駆け寄った彼が支えてくれる。
彼の髪が、頬に触れた。
「合格だよ、マルガレーテ。……でも、初対面の男に勧められた飲み物を、疑わずに飲んではいけないな」
「えっ?!」
にやりと笑った顔を寄せられて、見合い相手の豹変に私は目を見開いた。
「あなた……JS?!」
「大丈夫、ただの媚薬だから」
声が変わっている。
「ど、どうして?いつから?本物のお見合い相手は?」
「きみが来る前に、うまいこと言いくるめて帰らせたよ。きみの姿に化けた、僕がね」
「ええっ?!」
JSが、私に変装してお見合いをした?
その後、今度は相手に化けて……?
頭の中がぐるぐるして、余計に熱が上がりそう。
「でも、でも、どうして、お見合いの時間や場所を知ったの?」
「きみからのメールをもらった後、ルイルイに電話をかけたら教えてくれたよ」
「えっ、室長?!」
「交通課の課長から聞いたんだってさ。『どうりで、あの子この頃仕事に集中してないと思った。JS、アンタがお仕置きしてくれるなら、見合いの妨害を許可するわ』って」
(室長~~!)
だから私を置き去りにして時間を稼いだのか、と、今頃になって私は気付く。
「ちなみに本物の見合い相手は、きみに化けた僕をいきなり部屋に連れ込もうとした、とんでもなく下品な男だったよ。……まあ、悪い噂がある相手だと知っていたからこそ、ルイルイが許可してくれたんだろうけど」
見合い相手をどんな風に『うまいこと言いくるめて帰らせた』のか気になったけど、怖くて聞けなかった。
顔も声もすっかり本来の姿に戻ったJSが、ふらつく私を、上階の部屋へと続くエレベーターへと誘う。
二人きりになった瞬間に、横抱きに抱え上げられた。
「きみを拐っていいのは、この僕だけだよ」
媚薬なんて、きっと嘘だと分かっている。
けれど、与えられた口づけは、たまらなく甘くて、身体が蕩けてしまいそうで……、私はいつしか彼に縋りついて、唇を重ねていた……。
~終わり~
名前:ジュン
本文:
お見合い相手に変装してくるなんてさすがJS!
しかも室長と共謀してたなんて(笑)
室長はJSと翼ちゃんの関係に気付いてるのかな?
それにしてもJSはお見合い相手に何て言って帰らせたのかしら?
知りたいわ~(^_^;)
名前:エミ
本文:
今回は翼ちゃんが置き去りにされちゃったよ~と笑ってたら、ちゃんと理由があったとは!
小春さん、さすがです。
番外編紹介はこれが最後でしたよね。お疲れさまでした。
名前:冬子
本文:
JSの特技(?)を生かしたお見合い邪魔するぞ作戦、お見事です。
室長とJSが連携したら、誰もかなわないかも……
番外編紹介、ありがとうございました。
何度も読み返しちゃうかも。特に零れた二人ww
名前:小春
本文:
ジュンさん、エミさん、冬子さん、ありがとうございます。
最後までお付き合いいただいて感謝しております。
冬子さん、お誕生日おめでとうございます。
再読、と言っていただけるのはとても嬉しいです。
読み返して、そして、皆さんも皆さんの「番外編の番外編」を想像してみると、きっと楽しいと思いますよ。
さあ、レッツトライ。
室長が運転してくれる車で非行防止教室の会場に向かいながら、私は悶々としていた。
(…メール、見てくれてないのかな…忙しいのかな…)
私の彼、ジョンスミスは詐欺師で怪盗。
彼好みのミステリーやお宝があるところ、好奇心の赴くままに世界中を飛び回るから、いつだって、どこにいるのか分からない。
昨夜、ダメで元々だと思いながらも、『今日の昼に会いたい』とメールを送った。
返事を待ちながら、彼の行動の軌跡が見つからないかと、あれこれ情報を漁ってもみた。
(自分の恋人の近況を知るのに、海外の事件記事やネットニュースを調べるってどうなの…)
けれど、結果はどちらも空振り。
「はあ…」
(それとも…怒らせちゃったのかな…)
『実は、上司に頼まれて、お見合いする事になってしまったから、相談したいの』
(あんな事まで、メールに書かなければ良かったかな…)
私は溜め息をついた。
「ちょっと、溜め息を繰り返すのはやめてくれない?」
運転席から室長に注意される。
「すみません」
「仕事中だってのに、まったく、集中力が無いったら」
ぶつぶつ言う室長に、まだJSの事を頭の隅に置きながら、私は尋ねてみた。
「あの、室長…もし、自分の彼女から、『お見合いします』ってメールが届いたら、どうしますか?」
「は?何で、彼氏にそんなメールを送るの?」
「え?そっち目線なんですか?さすが室長は違いますね」
「アンタ馬鹿でしょ!ワタシは、彼氏がいるのに見合いするような、しかもそれを彼氏に報告するような、無神経な女がこの世にいるのか、って訊いてんのよ!」
「痛い!地味に痛いです!髪の毛を引っ張らないで下さい!…無神経な女だ、と思いますか?」
「思うわ」
室長は、私の髪を引っ張っていた左手を開いた。
「こういう組織の中にいると、断りにくい相手からの見合い話も確かにあるわよ。でも、縁談が成立してしまうリスクを考えたら、彼氏がいる場合は、予めそれを仲人に伝えるべきだわ。彼氏に相談するなんて、言語道断」
「ご、言語道断、ですか」
「言われた彼氏の身になってみれば分かるでしょ」
室長はハンドルを両手で握り直した。
「だから、そんなヒロイン気取りの女からのメール、ワタシなら返事なんかしないわ」
「…」
私は心の中で、室長の意見に一票を投じた。
(…JSも、同じように思ったのかな。私、嫌われちゃったのかも…)
室長に見つからないように、私はまた、こっそりと溜め息をついた。
非行防止教室。
室長が講義と質疑応答を終えると、満員の体育館から拍手が起きた。
慣れているせいもあるだろうけど、室長の非行防止教室は内容が具体的で分かりやすく、いつも好評だ。
特に今日は、スポーツウェアに身を包んだ女子大生や若いママさんたちが対象だったので、なおさら。
説明用の資料や並べた椅子を片付けていると、私と年齢の近い女性たちが、周りに集まってきた。
「すみません、あの、今日の講師の方って、独身ですか?」
「はい」
「本当に?あんなに格好いいのに?」
その会話を聞いていた他の女性たちも、続々と集まってくる。
「ねえねえ、どんなタイプが好みなのかな?」
「ちょ、ちょっと」
「警視庁のどこに行けば会えるの?」
「連絡先知ってたら教えて?」
「し、室長!助けて下さい!」
人垣の向こうにいる室長に助けを求めた時、室長の携帯が鳴った。
どうやら呼び出しがかかったらしく、通話を終えるとすぐに、室長は資料の入った段ボールを抱え上げる。
「櫻井、悪いけど後は頼むわ」
「そんな!」
「教えていいのはワタシの名前と、オカマだっていう事までよ?」
「室長ー!」
私の叫びは、遠ざかる室長の背中に投げ掛けられる、たくさんの女性たちの黄色い声に紛れて、掻き消されてしまった……
***
(ううう、遅くなっちゃった…)
室長からかなり遅れたものの、ようやく非行防止教室を後にした私は、タクシーを拾って、品川のホテルに辿り着いた。
事前にお見合い写真で見せられていた相手がラウンジにいるのを見つけ、駆け寄って頭を下げた時には、待ち合わせ時刻を5分ほど過ぎてしまっていた。
「お待たせしてしまって、申し訳ありません!」
「いいえ。来てくださって嬉しいですよ」
平謝りする私に、相手は自らカウンターへ取りに行ったミネラルウォーターを差し出してくれ、仕事熱心なのを褒めてくれ、さりげなくパウダールームの場所を教えてくれたりした。
お言葉に甘えて席を立ち、走ったせいで乱れた髪やお化粧を直して戻れば、写真よりもっと綺麗だと褒めてくれ、過去に自分も取り引きに遅刻して危うく大失敗するところだったという話とか、逆に遅刻したおかげで大成功した話などを、面白おかしく聞かせてくれた。
彼の話を笑いながら聞くうちに、私も自然とリラックスして、捜査室の皆にもしたことの無いような、プライベートな思い出を語ったり。
本当に楽しくて、すっかり会話が弾んで、気づけばいつの間にか、大きな窓の外は暗くなっていた。
「ああ、すみません。こんな時間までお引き留めして……でも、まだ、お別れするのは寂しいな。もし、お時間が許すなら、ここで夕食をご一緒にいかがですか?」
霞ヶ関では有名な人の息子さんだと聞いていたけれど、礼儀正しくて、気さくで優しくて、楽しくて、魅力的な男性。
でも……
「すみません。せっかくのお誘いですけど、もう帰らないと」
「では、また、お誘いしていいですか?来週の火曜日、同じ場所と時間では?」
私はぎゅっと拳を握ると、もう一度、頭を下げた。
「すみません。本当は最初にお断りしなければいけなかったんですけど……私、好きな人がいるんです」
「……僕は、その人に及びませんでしたか?」
彼は静かに、けれど、少し寂しそうな顔で訊いてきた。
「あなたは、とても立派で、素敵な方です。でも、私、どうしても彼の事が」
そこまで言った時、くらり、と目眩がした。
「……あれ……?」
「危ない」
ふらついてテーブルに手をついた私を、駆け寄った彼が支えてくれる。
彼の髪が、頬に触れた。
「合格だよ、マルガレーテ。……でも、初対面の男に勧められた飲み物を、疑わずに飲んではいけないな」
「えっ?!」
にやりと笑った顔を寄せられて、見合い相手の豹変に私は目を見開いた。
「あなた……JS?!」
「大丈夫、ただの媚薬だから」
声が変わっている。
「ど、どうして?いつから?本物のお見合い相手は?」
「きみが来る前に、うまいこと言いくるめて帰らせたよ。きみの姿に化けた、僕がね」
「ええっ?!」
JSが、私に変装してお見合いをした?
その後、今度は相手に化けて……?
頭の中がぐるぐるして、余計に熱が上がりそう。
「でも、でも、どうして、お見合いの時間や場所を知ったの?」
「きみからのメールをもらった後、ルイルイに電話をかけたら教えてくれたよ」
「えっ、室長?!」
「交通課の課長から聞いたんだってさ。『どうりで、あの子この頃仕事に集中してないと思った。JS、アンタがお仕置きしてくれるなら、見合いの妨害を許可するわ』って」
(室長~~!)
だから私を置き去りにして時間を稼いだのか、と、今頃になって私は気付く。
「ちなみに本物の見合い相手は、きみに化けた僕をいきなり部屋に連れ込もうとした、とんでもなく下品な男だったよ。……まあ、悪い噂がある相手だと知っていたからこそ、ルイルイが許可してくれたんだろうけど」
見合い相手をどんな風に『うまいこと言いくるめて帰らせた』のか気になったけど、怖くて聞けなかった。
顔も声もすっかり本来の姿に戻ったJSが、ふらつく私を、上階の部屋へと続くエレベーターへと誘う。
二人きりになった瞬間に、横抱きに抱え上げられた。
「きみを拐っていいのは、この僕だけだよ」
媚薬なんて、きっと嘘だと分かっている。
けれど、与えられた口づけは、たまらなく甘くて、身体が蕩けてしまいそうで……、私はいつしか彼に縋りついて、唇を重ねていた……。
~終わり~
追記
名前:ジュン
本文:
お見合い相手に変装してくるなんてさすがJS!
しかも室長と共謀してたなんて(笑)
室長はJSと翼ちゃんの関係に気付いてるのかな?
それにしてもJSはお見合い相手に何て言って帰らせたのかしら?
知りたいわ~(^_^;)
名前:エミ
本文:
今回は翼ちゃんが置き去りにされちゃったよ~と笑ってたら、ちゃんと理由があったとは!
小春さん、さすがです。
番外編紹介はこれが最後でしたよね。お疲れさまでした。
名前:冬子
本文:
JSの特技(?)を生かしたお見合い邪魔するぞ作戦、お見事です。
室長とJSが連携したら、誰もかなわないかも……
番外編紹介、ありがとうございました。
何度も読み返しちゃうかも。特に零れた二人ww
名前:小春
本文:
ジュンさん、エミさん、冬子さん、ありがとうございます。
最後までお付き合いいただいて感謝しております。
冬子さん、お誕生日おめでとうございます。
再読、と言っていただけるのはとても嬉しいです。
読み返して、そして、皆さんも皆さんの「番外編の番外編」を想像してみると、きっと楽しいと思いますよ。
さあ、レッツトライ。