『アブナイ☆恋をもう一度』
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
12/14(Fri) 07:06
翼は翼で
小春
翼
「最初のデートは遊園地でした……」
同じ頃、翼は、鑑識の小野瀬がいるラボに相談に来ていた。
小野瀬は、知っているよ、と頷いてから、苦笑を浮かべた。
小野瀬
「きみとデートした翌日に、穂積が、『ガキっぽすぎて、うるさすぎて、天気が良すぎて、健康的すぎて、エロくなかった……』みたいな事を言ってたからね」
翼
「ああ……それ、言われました……」
思い出して落ち込みそうになった翼に、今度は慌てたように小野瀬がフォローする。
小野瀬
「誤解しないで欲しい。穂積はすごく喜んでた。きみとデートした事をのろけに来たんだからね。俺が言いたいのは、そうじゃないんだ」
翼
「?」
小野瀬
「穂積は、そんな場所に、つまり、きみにはとてもよく似合う、若い子たちが楽しそうにはしゃぎ回る、明るくて健全な、もちろんエロくない遊園地という場所に、きみという女性に対して邪な思いを抱いて来てしまった三十路男の自分が、あまりに不釣り合いに思えてしまったんだよ」
そう説明されれば、翼にも、思い当たる節はいくつもある。
翼
「邪な思いを抱いていたかどうかはわかりませんでしたけど、確かにそんな雰囲気でした」
小野瀬
「うん。……さっきも言ったけど、穂積はきみとのデートを楽しんだようだったよ。きっと、デートする前より、距離が縮まったんじゃないのかな?」
翼
「そうですね。観覧車で……」
小野瀬の言葉に思い出が蘇りかけた翼は、無意識に出かかった自分の言葉にハッとした。
翼
「な、何でもないです」
何でもない、という顔ではない。
もちろん、百戦錬磨の小野瀬には、翼が赤面した理由などお見通しだ。
小野瀬
「なるほど、観覧車でね」
にやにや笑われて、もう顔から火が出そう。
小野瀬
「……でも、まだ、今の穂積と観覧車に乗ったとしても、その時の再現にはならないだろうね」
翼
「…………そうですね」
熱い頬に手をあてて冷ましながら、しばらく考えてから、翼も頷いた。
穂積は翼の気持ちを知っている。
穂積が知らないのは、穂積自身の気持ちなのだ。
恋をしよう、という言葉は、裏を返せば、今はまだ恋をしていないから、とも受け取れてしまう。
翼
「……」
小野瀬
「心配しないで、櫻井さん。穂積が、高校生のきみを見る前から、きみの事が気になっていたのは間違いない。理由は俺には分からないけどね。そうだ、せっかくだから、この機会に、穂積に聞いてみたらどうかな?今なら、教えてくれそうな気がするよ」
ラボを出ると、終業時刻も近くなっていた。
翼は捜査室に戻ると残っていた仕事を整理し、昨日と同じように帰宅の途についた。
昨日と同じように喫茶店で待っている、と穂積に告げて、一足先に待ち合わせ場所に向かう。
具体的なデートプランはまだまとまらない。
翼
(前に、泪さんが連れていってくれた場所に行くのもいいかもしれないけど、記憶を失った泪さんと行くのは、かえって辛いかも……逆に、これから二人で新しい思い出を作る方がいいのかな……でもやっぱり……)
ぐるぐると考え事をしていた翼の席の傍らに、不意に、人の気配が近付いた。
いつの間に、穂積が来るほど時間が経ってしまっていたのか。
それとも、喫茶店のウェイターか……
翼が顔を上げるより早く、向かい合う席に、長い黒髪の男性が座った。
「祖父の遺言で、女性が一人でいたら、必ず声をかけるようにと……」
翼
「ジョンスミス!」
その時。
穂積
「誰だ?」
顔を上げた翼の前には、向かい合う席で頬笑むJSと、怪訝な表情でそのJSと翼とを見比べる、穂積の姿があった。
JSも出してみちゃった。
アニやジュンさんや捜査室メンバーももっと活躍させたい。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
12/15(Sat) 07:40
小春
JS
「お久し振りですね、ルイルイ」
穂積
「……」
JS
「あれ?」
翼
「ちち、ちょっと来てJS!」
翼は立ち上がるが早いか、穂積と店員に「すぐ戻ります!」「すぐ戻ります!」と連呼しながら、JSの手を引いて喫茶店の外へ引っ張り出した。
翼
「これ以上ややこしくしないで!」
JS
「ちょっと待って意味が分からない」
翼
「実は……」
一瞬悩んだものの、翼は、JSに穂積が記憶喪失なのだという事実だけを告げた。
詳しく説明する義理はないし、穂積の記憶喪失は外傷性のものなので、JSがマインドコントロールで治せる種類のものではない。
だとしたら、詐欺師で怪盗で何かと翼にちょっかいを出して来る、などという存在であるJSには、さっさとお引き取り願いたい。
今の穂積が何も知らないのを良いことに、余計なマインドコントロールでも植え付けられたら、もう、収拾がつかなくなってしまう。
JS
「じゃあ、僕の事は、誰だと説明するの?」
翼
「通りすがりのナンパ男でいいでしょ」
JS
「それはあまりに酷すぎないかなあ。今後、ルイルイときみの為に、僕に出来る事があれば喜んで手伝うつもりなのに」
翼
「関わらないでくれるのが一番なんだけど」
JS
「本当につれないねえきみは」
翼
「じゃあ……『小野瀬さんの友達の、元・詐欺師』は?」
JS
「……今考えたにしては、わりといいんじゃないかな」
JSは、彼特有の人を食ったような表情を浮かべると、喫茶店の窓をちらりと振り返ってから、翼に向かって微笑んだ。
JS
「じゃあ、またねマルガレーテ。またふらりと現れるから、ルイルイにはお大事に、と伝えて」
翼
「早く更正して」
JS
「はいはい。あっ、と忘れ物」
翼
「忘れ物?」
JS
「これだよ」
JSは、翼の頬に、ちゅっ、と素早くキスをした。
翼
「きゃっ!」
驚いた翼が振り払おうとした時には、もういない。
翼
「本当に早く更正して!」
JSの姿が消えた店先で、翼は、見えない相手に叫ばなければならなかった……。
***
席に戻ると、穂積はカフェオレを飲んでいた。
穂積
「用事は済んだのか」
翼
「は、はい」
穂積
「そうか」
穂積は翼の顔を見ない。
……気のせいかしら、機嫌が悪いみたい。
穂積
「それで、あいつは誰だ」
翼
「えっと、小野瀬さんの友達です。元は詐欺師で、今は……更生中」
穂積
「そうか」
穂積はカップを置き、カフェオレの揺らぎが静まるまで見つめていた。
穂積
「たとえ、以前は詐欺師だったとしても、今は償いを終えて更生しようとしているなら、警察官としても応援するべきだと俺は思う」
翼
「で、ですよね」
穂積
「まして小野瀬の友達ならなおさらだ」
翼
「で、ですよね」
なんだろう、穂積は静かにつぶやいているだけなのに、この緊張感。
翼が背筋にひやりと寒さを感じた時、穂積が目線を上げた。
穂積
「だが、お前にキスをしたのはどういう理由だ」
ひっ、と、声が出そうになった。
ちらりと探れば、喫茶店の窓からは、さっきまで翼がJSといた場所が見える。
穂積の視力は2.0を超える。
これはもしかしなくても、ばっちり見られていた!
翼
「あ、あの人、いつもあんな感じなんですよ!」
穂積
「いつも?」
穂積が眉間に皺を寄せる。
穂積
「俺はそれを許していたのか?」
おや?と翼は思った。
翼
「いえ、あの……いつも、烈火の如く怒ってました」
穂積
「だろうな」
穂積は、カフェオレを一息に飲み干した。
穂積
「不愉快だ」
これは。
もしかして、と思うと、自然に顔がにやけてしまいそうになる。
JSに感謝しないといけないかも……と、翼は思った。
穂積
「あいつと俺を二股にかけてるわけじゃないだろうな?」
翼
「とんでもない!」
穂積
「ならいい。かけてたところで、渡さないけどな」
穂積は不敵に笑ってみせた。
翼はますます嬉しくなる。
穂積
「それより、デートしないか」
翼
「えっ?」
穂積
「俺は最近の流行を全然知らないから、すまんが藤守とジュンにらデートプランを練ってもらった」
そう言うと、穂積は、胸ポケットから取り出した紙片をテーブルの上で開いた。
穂積
「この中に、お前の好みのプランはあるか?」
はてさて、どんなデートになることやら(←オイ)
という事で再び、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
12/19(Wed) 07:35
お約束の展開
とも
翼は穂積から受け取ったメモを読み上げた。
翼
「プラン1 映画デート
プラン2 遊園地デート
プラン3 水族館デート
プラン4 電車で日帰りぶらり旅
プラン5 車でドライブデート
プラン6 夜のイルミネーションデート
…
これって全部藤守さんとジュンさんが考えたの?」
穂積
「あぁ、全部2人でデートして楽しかったやつって言ってたな。俺にはどれもガキっぽすぎて、うるさすぎて、明るすぎて、健康的すぎて、ちっともエロくないんだが」
翼
(あの時の泪さんと同じこと言ってる…)
翼は一瞬記憶が戻ったのかと思うほど同じセリフを口にする穂積に思わず笑みがこぼれた。
メモを見てなにやらブツブツ言っていた穂積も翼の様子に気がつき怪訝な顔をする。
穂積
「なんだ?何かおかしなこと言ったか?」
翼
「ううん、前に私とお付き合いし始めた頃に、私が考えたデートでも同じことを言ってたから、不思議だなって思って」
穂積
「俺が?無意識のうちに言ってるとか、昔も今もちっとも変わってないのかよ」
そう口を尖らせながら言う穂積とあれこれデートプランを練っていると、穂積の携帯が着信を告げる。
電話のディスプレイには「明智」の名前が出ていたため、穂積が話を中断して電話に出た。
明智
「新宿で立て篭もり事件が発生、捜査室に出動要請がありました」
デートもいいけど、ちょっと事件起こしちゃいました(´∀`=)
デートプラン、こんな感じでどうでしょう?
あっ、ともがどこにも出てへん∑(゚Д゚)
でも続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
12/19(Wed) 14:52
ともさんありがとうございます(いろんな意味で)
小春
明智
「調べによりますと、立てこもりの被害に遭っているのは『白河とも』、年齢は23歳、職業は……、ティーディーエル……の、キャスト。両親は京都に住所があり、彼女は現在、独り暮らし」
穂積
「……これまでの状況は?」
新宿の一等地にあるマンションの周りには黄色いテープで規制線が張られ、警察以外の立ち入りが禁じられている。
白河ともが人質にされている3階の窓を見上げながら、穂積と翼は明智からの説明を受けていた。
明智
「犯人について詳しい事はまだ分かりません。が、目撃者の話を総合すると、近くのコンビニで強盗事件を起こした二人組の犯人が、逃走中にこのマンションに逃げ込み、たまたま外出しようと部屋を出た白河ともと鉢合わせ、白河ともはそのまま、部屋に押し戻されたようです」
穂積
「犯人は、強盗に使用した凶器を持っているわけだな」
規制線をくぐって、藤守が駆け寄ってくる。
藤守
「京都のご両親と連絡が取れました。父親によると、白河ともには交際中の男性がおり、今日はその恋人とデートする予定なのだと、朝、LINEが入ったそうで」
小野瀬
「仲の良い親子だね」
いつの間にか、鑑識の小野瀬も到着していたようだ。
小野瀬
「あれ?……穂積、大丈夫?」
穂積の顔色を見て、小野瀬が心配そうに覗き込んだ。
穂積
「ああ……大丈夫。少し、頭痛がするだけだ」
実は穂積は、先程からしきりに頭を押さえていた。
きっと、「少し」どころの痛みではないのだろう。
辺りは既に暗くなっていて、穂積の吐く息は誰よりも白い。
翼は気が気ではなかった。
翼
「室長、無理しないでくださいね。私、代わりに頑張りますから」
穂積
「確かに、今の俺より、お前の方が警察官としての経験は上だな」
穂積は微笑んで、集まってきた捜査室の一同を見渡した。
穂積
「全員、よろしく頼む。記憶を失う前の俺が、今まで、お前たちに上司として教えてきた事の成果を、実践して見せてくれ」
如月
「うわープレッシャーだなー!」
如月が笑い、全員の緊張がほぐれる。
翼
「頑張ります!」
翼は、ぎゅっ、と拳を握った。
ともさんの書き込みで一気に警察ものらしい展開に(笑)
続きをパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
12/24(Mon) 10:23
思い付きません~(>_<)
ジュン
各々が明智の指示により配置につく。
交渉役に明智、その後ろに穂積と翼が控えている。小野瀬と小笠原は犯人の情報を得るために被害にあったコンビニに向かっている。如月はマンションの対面にあるビルから犯人たちの動向を観察。藤守は万一に逃走されたときのために車で待機していた。
如月
「ダメですね。カーテンをきっちり閉められてて中の様子はわかんないですね。」
インカムを通じて如月から報告が入る。
明智
「そうか。」
明智は短く答えた。中の様子もわからない。犯人たちの凶器もまだわかっていない。どう交渉したものだろう?
(落ち着け。以前の室長ならどうする?)
明智は人質である白河ともに電話をかける。
しばらくして応答があった。男の声だ。
明智
「警視庁の明智だ。人質は無事か?」
犯人との交渉が始まった!
明智さんは上手く交渉できるのか!?室長はどう動くのか!?
それは次のあなたにかかっている!?(笑)
ということでパース(⌒∇⌒)ノ⌒〇
[削除]
12/25(Tue) 18:00
ともさんだから(笑)
小春
犯人A
『人質は無事だ。というか元気過ぎる。なんだこの女は!』
電話口で、どういうわけか困った様子の犯人の背後で、もう一人の犯人と白河ともが室内で交わしている会話が、明智の耳に入ってくる。
とも
『あんたら早う自首しいや!うち、これからデートやねんて言うたやろ!』
犯人B
『お姉さん、あなた、一応人質なんですから、少しはおとなしくしててくださいよ!』
とも
『デートの為におしゃれして、おとなしくしてたから巻き込まれたんや!普段なら、あんたらなんかとっくにケチョンケチョンにしてやってるわ!』
犯人B
『野蛮だなあ。本当にデートなんですかぁ?』
とも
『あったり前や!うちの彼氏、めっちゃイケメンで優しいねんで!』
明智
「……本当に、元気なようだな」
犯人Aと明智の通話は、明智のインカムを介して捜査室メンバー全員に伝わる。
如月や藤守たちが笑い出すのを堪えている息遣いもまた、インカムを通して翼にも伝わっていた。
少しずつ刻んでいく作戦(笑)
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
12/30(Sun) 19:11
イケメン彼氏
とも
明智と立てこもりの犯人との会話が続いている頃、1人の男性が現場であるマンションに現れた。
⁇
「待ち合わせの時間になっても来ないと思って来てみたが、何かあったのか…?」
辺りにいた野次馬たちが話していた話から、恋人がいるマンションでコンビニ強盗犯が立てこもっているらしいことがわかった。
彼女の携帯に連絡するがすぐに留守電に変わってしまい、どうしたものかと思案していると、目の前に自分の知り合いと同じ赤い髪が見えた。
⁇
「小野瀬」
小野瀬
「あれ?諏訪野じゃないか。 こんなところで仕事…じゃあないよね」
諏訪野
「あぁ、今日は恋人とデートの予定でね。そこのマンション、彼女の家なんだけど…何があった?」
ともの彼氏がわかったところで続きをパース
( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
01/01(Tue) 21:54
年を越しちゃいました
小春
白河ともさんの恋人の諏訪野について詳しく知りたい方は、ブック「小野瀬葵」の『瀕死の白鳥』をお読みください(笑)
諏訪野
「……コンビニ強盗?」
小野瀬の説明に、諏訪野の切れ長の目が一瞬見開かれ、次いで、すうっと細められた。
諏訪野は珍しいアルビノで、光彩や肌の色が薄く、髪の色も睫毛も透けるような純白だ。
顔立ちもすっきりと整っていて、ともの言う通り、穂積や小野瀬と並んでも見劣りしない。
小野瀬
「ああ。……だが、諏訪野、早まるなよ。言うまでもないけど、お前は今、執行猶予中の身なんだから」
実は諏訪野は、大麻取締法違反で逮捕され、裁判で情状酌量が認められて執行猶予付きの判決を受けている。
新たな事件を起こしたりすれば、再度逮捕され、執行猶予が取り消されて実刑を受ける事になってしまう身なのだ。
諏訪野
「分かってる。でも、ともさんに何かあったら……」
諏訪野はともの部屋の窓を見上げて、呟く。
諏訪野
「俺は、犯人たちを許せないな」
恋人が強盗の人質にされていると知っても、諏訪野はきわめて冷静だ。
けれど、諏訪野の事件を担当した捜査室のメンバーは全員、彼の持つ影響力の大きさを知っている。
諏訪野本人は剣道の有段者ではあるものの、物腰も柔らかく聡明で、面倒見も良く、優し過ぎるほどに優しい男だ。
だが神奈川を中心とする関東一円のライダーや暴走族たちにとっては伝説のカリスマであり、
その人脈と財力は暴力団さえ一目置くほど。
怒らせると怖い、というよりは、諏訪野を慕い、守ろうとする人間が多過ぎるせいで、警察も手出ししにくく、看過できない存在なのだった。
交渉を続ける明智のP-phoneからは、まだ、諏訪野を自慢するともの声が漏れていた。
とも
『ほんま言うたら、罪を犯してしまった人やねん。でも、反省してるし、真剣にやり直そうとしてるんや。そこが大事やろ?そうやろ?』
諏訪野
「……ともさん」
とも
『間違いは誰にでもある。うちかて不完全や。けど、何度でもやり直したらええねん!アンタらも、早う、こんな立てこもりなんかやめて、罪を償う方がええねん。ここに来るまでの事情は知らんけど、明日からの自分に、今日の事を後悔させたらあかん!』
翼
「明日からの、自分……」
ともの言葉は、穂積への接し方に迷う翼にも、響いた。
こんなところでパスしてみる。
パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
01/02(Wed) 13:39
解決!
ジュン
ともの言葉は聞いていた全員に何かを気づかせた。
「俺たちはただ家族に普通の年越しをさせたかっただけなんだ。」
犯人たちがともに打ち明けるように呟いた。
明智
「こんなことで家族は喜ばないだろう?わかっているはずだ。」
「出てこい」という明智の言葉に犯人たちは素直に従った。
手錠をかけた犯人たちを警官に引き渡し、捜査室の仕事はひとまず区切りをつけた。
ともも翼に支えられて部屋から出てきた。
諏訪野
「ともさん!」
とも
「諏訪野さん!」
諏訪野に抱き締められるともを見て捜査室のメンバーは安堵の息をついた。
穂積
「白河ともさん、あなたのご協力のおかげで早期に解決ができました。ありがとうございます。」
穂積が頭を下げるとともはニッコリと微笑んで
とも
「私は何もしてません。皆さんのおかげです。これでデートに行けますわ。」
ともは諏訪野を見てニコニコしている。
諏訪野
「え~っと、ともさん?流石に今からデートには行けないと思うよ?事情聴取とかあるだろうしね?」
とも
「ええ~!?楽しみにしとったのに~!?」
ともの言葉は格好良かったですね(^-^)そしてあっさり解決させてよかったかしら?
まぁ、いいってことで。ここでパース(⌒∇⌒)ノ⌒〇
[削除]
01/04(Fri) 08:16
よかったよかった
小春
とも
「あっ、デートで思い出した!」
不意にそう叫ぶが早いか、ともは、自分の部屋に駆け戻り、またすぐに駆け戻ってきた。
とも
「これ、さっきのコンビニ強盗のお兄さんたちの家族にあげてほしいんやけど」
ともが差し出したのは、細長い紙の束。
受け取る穂積の横から、翼が覗き込んで声をあげた。
翼
「あっ、TDLのチケット!」
明智
「てぃーでぃーえるって何だ?」
如月
「やだなあ、明智さん、自分が言ったじゃないですか。ともさんの仕事ははTDLのキャストだ、って」
とも
「もうすぐ冬休みやし、クリスマスもお正月もあるやろ?うち、友達多いやん。みんなに頼まれるから、先に買うてあるねん」
穂積
「今、『さっきのコンビニ強盗たちの家族に』と?」
ともは頷いた。
とも
「二人とも、小さい子供がおる言うてたんや。父親が逮捕されたら、しばらくは、家族は肩身の狭い思いを強いられるやろ?そんな時、せめて、いっときでも、夢の国で、楽しい時間を過ごしてほしいねん」
諏訪野
「子供に罪はないよね」
小野瀬
「珍しい申し出だけど、ともさんは被害者の方だし、利益供与にはならないんじゃないかな」
とも
「たくさんあるから、残りは捜査室のみなさんで使うて。友達としてなら、ええやろ?うちからやとあかんかったら、諏訪野さんから小野瀬さんへって事にして」
穂積と明智と小野瀬が顔を見合せ、明智と小野瀬が頷いた。
穂積
「では、お預かりして、ご好意に沿えるようにしましょう」
とも
「おおきに!」
如月
「こちらこそ!」
藤守
「俺、ジュンを誘お!」
早速、藤守と如月がはしゃぎ始める。
とも
「諏訪野さん、ごめんな。うちらのデートは延期になってしもて」
諏訪野が頬笑む。
諏訪野
「おや、そうなのかい?俺はきみの用事が済むまで、ずっと待っているつもりなんだけど」
とも
「へ?」
長身の諏訪野を見上げて、ともはきょとんとする。
けれどその言葉の意味に気付いて、パッと顔を輝かせた。
諏訪野
「夜はまだ長いよ、ともさん」
とも
「いやんもう、イケメンが過ぎるわ諏訪野さん!」
抱きつくとも、ともを抱き締める諏訪野。
とも
「諏訪野さん……」
諏訪野
「……ともさん」
小野瀬
「ごほんごほんごほん!」
ここで、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
01/07(Mon) 08:00
あんまし進んでないけど
とも
小野瀬
「あー、うん、2人の仲がいいのはわかったから。とりあえずともさんには事情聴取を受けてもらうから捜査室に来てもらおうかな。諏訪野、キミはどうする?」
目の前で友人がいちゃついているのをやんわりと止めた小野瀬が諏訪野の方を向いて聞いた。
諏訪野
「もちろん付いていくよ、って言いたいところだけど、今の自分の立場的には何もしていないとはいえあまり気持ち的にいいものではないからね。
近くのカフェで待っていることにするよ。ともさんは終わったら俺に連絡くれる?」
とも
「はい、わかりました。よし、そうと決まったらはよ行って、はよ終わらせましょ。ウチらのデートの時間、ちょっとでも多くなるように捜査室のみなさんも協力してや~」
事件があってすぐで、しかも自分が被害者なのにもかかわらず明るく話すともに捜査室のメンバーだけでなく、現場にいた所轄の警察官たちもその様子を見て笑顔になっていた。
諏訪野
「あ、ともさん、…忘れ物だよ」
チュッ。
一度離したともの手をもう一度掴んだ諏訪野は、そのまま手を引き寄せてともの頬に軽くリップ音を立ててキスをした。
諏訪野
「…待ってるね」
…最後のやつがしたかっただけです。
続きをパース( ´ ▽ ` )/⌒◯
[削除]
01/09(Wed) 13:51
ともさんたらラブラブね
小春
仲睦まじい諏訪野ととも、それに、「ジュンを誘お」と嬉しそうに話している藤守を見て、翼は複雑な思いでいた。
それは、日付が変わった翌朝、出勤してからもモヤモヤしたままで。
翼よりも早く出勤した穂積は、迎えに来た明智と共に、既に早朝からの管理職会議に参加している。
翼
「……はあ……」
思わず溜め息が漏れた。
小笠原
「寂しい?」
誰もいないと思っていた捜査室の中から聞こえた声に、翼は飛び上がった。
翼
「あっ、お、小笠原さん。……びっくりした」
小笠原
「ごめんね」
謝りながらも、小笠原は相変わらず、こちらの反応などにはお構い無しだ。
小笠原
「室長との距離がなかなか埋まらなくて、寂しい?」
それでも、さっきよりは若干、分かりやすく問い掛けてきてくれた。
翼
「そうですね……寂しいです」
小笠原は、無駄に他人と関わりを持とうとはしない。
本当に翼と穂積の事を心配しているからこそ、尋ねてくるのだ。
小笠原
「ちなみに、小野瀬さんから聞いた情報によると、諏訪野さんと白河さんの関係は、まだ、プラトニックなものらしい」
翼
「そうなんですか?」
あんなに仲良しなのに?
翼
「小野瀬さんの親友なのに?」
小笠原
「……櫻井さん、もしかして、思ってる事と、口に出た言葉が逆かもしれないよ」
翼
「あ」
小笠原は、こほんと小さく咳払いをしてから、改めて翼を見た。
小笠原
「つまりさ、あの二人も、ゆっくりと気持ちを育んでいる最中だってこと」
小笠原が自分に伝えようとしている事が分かってきた。
翼
「ありがとうございます、小笠原さん」
小笠原
「お礼を言われるほどの事じゃないよ」
小笠原が、珍しくちょっと慌てる。
小笠原
「ただ……白河さんにもらったTDLのチケットで、今度の公休でトリプルデートをするって藤守さんから聞いたからさ。……焦ることは無いよって、言いたかっただけ」
翼
「小笠原さん……ありがとうございます」
翼に頭を下げられて、小笠原は、困ったようにそっぽを向いた。
小笠原
「ああ、正確には、トリプルデート・プラスワンだね。心配だから、小野瀬さんもついていくって言ってたから」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
01/11(Fri) 19:47
明智VSJS
ジュン
その日のお昼はいつものさくら庵で出前を取ることになった。
小春
「お待たせしました~。」
いつもの笑顔で小春が注文の品々をミーティングテーブルの上に置いていく。
如月
「小春ちゃん、いつもありがとう。」
如月の微笑みに小春も応え、
小春
「じゃあ、器はあとで取りに来ますね。」
小春はいつものように捜査室を出ていった。
それを追いかけたのは明智。
明智
「小春!」
明智の声に小春は笑顔で振り向いた。
小春
「明智さん、どうかしましたか?」
明智
「あ、あの、次の日曜が休みなんだが・・・」
そこで言葉に詰まった明智に小春は首を傾げる。
明智が口を開こうとした瞬間、
「おや、ムッツリさん、小春さんに何か?」
そこに現れたのはJSだった。
明智は顔をしかめて問いただす。
明智
「お前が何故ここにいる?」
小春を庇うように明智はJSの前に立った。
JS
「小春さんを次の日曜にTDLにお誘いしようと思いましてね。」
JSは小春に向かって微笑んだ。
明智
「なっ!?小春は俺と一緒に!」
明智とJSの間に目に見えない火花が飛ぶ。
小春
「あ、あの・・・」
小春はどちらの誘いを受けるのか!?それとも・・・?
ここでパース(⌒∇⌒)ノ⌒〇
翼は翼で
小春
翼
「最初のデートは遊園地でした……」
同じ頃、翼は、鑑識の小野瀬がいるラボに相談に来ていた。
小野瀬は、知っているよ、と頷いてから、苦笑を浮かべた。
小野瀬
「きみとデートした翌日に、穂積が、『ガキっぽすぎて、うるさすぎて、天気が良すぎて、健康的すぎて、エロくなかった……』みたいな事を言ってたからね」
翼
「ああ……それ、言われました……」
思い出して落ち込みそうになった翼に、今度は慌てたように小野瀬がフォローする。
小野瀬
「誤解しないで欲しい。穂積はすごく喜んでた。きみとデートした事をのろけに来たんだからね。俺が言いたいのは、そうじゃないんだ」
翼
「?」
小野瀬
「穂積は、そんな場所に、つまり、きみにはとてもよく似合う、若い子たちが楽しそうにはしゃぎ回る、明るくて健全な、もちろんエロくない遊園地という場所に、きみという女性に対して邪な思いを抱いて来てしまった三十路男の自分が、あまりに不釣り合いに思えてしまったんだよ」
そう説明されれば、翼にも、思い当たる節はいくつもある。
翼
「邪な思いを抱いていたかどうかはわかりませんでしたけど、確かにそんな雰囲気でした」
小野瀬
「うん。……さっきも言ったけど、穂積はきみとのデートを楽しんだようだったよ。きっと、デートする前より、距離が縮まったんじゃないのかな?」
翼
「そうですね。観覧車で……」
小野瀬の言葉に思い出が蘇りかけた翼は、無意識に出かかった自分の言葉にハッとした。
翼
「な、何でもないです」
何でもない、という顔ではない。
もちろん、百戦錬磨の小野瀬には、翼が赤面した理由などお見通しだ。
小野瀬
「なるほど、観覧車でね」
にやにや笑われて、もう顔から火が出そう。
小野瀬
「……でも、まだ、今の穂積と観覧車に乗ったとしても、その時の再現にはならないだろうね」
翼
「…………そうですね」
熱い頬に手をあてて冷ましながら、しばらく考えてから、翼も頷いた。
穂積は翼の気持ちを知っている。
穂積が知らないのは、穂積自身の気持ちなのだ。
恋をしよう、という言葉は、裏を返せば、今はまだ恋をしていないから、とも受け取れてしまう。
翼
「……」
小野瀬
「心配しないで、櫻井さん。穂積が、高校生のきみを見る前から、きみの事が気になっていたのは間違いない。理由は俺には分からないけどね。そうだ、せっかくだから、この機会に、穂積に聞いてみたらどうかな?今なら、教えてくれそうな気がするよ」
ラボを出ると、終業時刻も近くなっていた。
翼は捜査室に戻ると残っていた仕事を整理し、昨日と同じように帰宅の途についた。
昨日と同じように喫茶店で待っている、と穂積に告げて、一足先に待ち合わせ場所に向かう。
具体的なデートプランはまだまとまらない。
翼
(前に、泪さんが連れていってくれた場所に行くのもいいかもしれないけど、記憶を失った泪さんと行くのは、かえって辛いかも……逆に、これから二人で新しい思い出を作る方がいいのかな……でもやっぱり……)
ぐるぐると考え事をしていた翼の席の傍らに、不意に、人の気配が近付いた。
いつの間に、穂積が来るほど時間が経ってしまっていたのか。
それとも、喫茶店のウェイターか……
翼が顔を上げるより早く、向かい合う席に、長い黒髪の男性が座った。
「祖父の遺言で、女性が一人でいたら、必ず声をかけるようにと……」
翼
「ジョンスミス!」
その時。
穂積
「誰だ?」
顔を上げた翼の前には、向かい合う席で頬笑むJSと、怪訝な表情でそのJSと翼とを見比べる、穂積の姿があった。
JSも出してみちゃった。
アニやジュンさんや捜査室メンバーももっと活躍させたい。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
12/15(Sat) 07:40
小春
JS
「お久し振りですね、ルイルイ」
穂積
「……」
JS
「あれ?」
翼
「ちち、ちょっと来てJS!」
翼は立ち上がるが早いか、穂積と店員に「すぐ戻ります!」「すぐ戻ります!」と連呼しながら、JSの手を引いて喫茶店の外へ引っ張り出した。
翼
「これ以上ややこしくしないで!」
JS
「ちょっと待って意味が分からない」
翼
「実は……」
一瞬悩んだものの、翼は、JSに穂積が記憶喪失なのだという事実だけを告げた。
詳しく説明する義理はないし、穂積の記憶喪失は外傷性のものなので、JSがマインドコントロールで治せる種類のものではない。
だとしたら、詐欺師で怪盗で何かと翼にちょっかいを出して来る、などという存在であるJSには、さっさとお引き取り願いたい。
今の穂積が何も知らないのを良いことに、余計なマインドコントロールでも植え付けられたら、もう、収拾がつかなくなってしまう。
JS
「じゃあ、僕の事は、誰だと説明するの?」
翼
「通りすがりのナンパ男でいいでしょ」
JS
「それはあまりに酷すぎないかなあ。今後、ルイルイときみの為に、僕に出来る事があれば喜んで手伝うつもりなのに」
翼
「関わらないでくれるのが一番なんだけど」
JS
「本当につれないねえきみは」
翼
「じゃあ……『小野瀬さんの友達の、元・詐欺師』は?」
JS
「……今考えたにしては、わりといいんじゃないかな」
JSは、彼特有の人を食ったような表情を浮かべると、喫茶店の窓をちらりと振り返ってから、翼に向かって微笑んだ。
JS
「じゃあ、またねマルガレーテ。またふらりと現れるから、ルイルイにはお大事に、と伝えて」
翼
「早く更正して」
JS
「はいはい。あっ、と忘れ物」
翼
「忘れ物?」
JS
「これだよ」
JSは、翼の頬に、ちゅっ、と素早くキスをした。
翼
「きゃっ!」
驚いた翼が振り払おうとした時には、もういない。
翼
「本当に早く更正して!」
JSの姿が消えた店先で、翼は、見えない相手に叫ばなければならなかった……。
***
席に戻ると、穂積はカフェオレを飲んでいた。
穂積
「用事は済んだのか」
翼
「は、はい」
穂積
「そうか」
穂積は翼の顔を見ない。
……気のせいかしら、機嫌が悪いみたい。
穂積
「それで、あいつは誰だ」
翼
「えっと、小野瀬さんの友達です。元は詐欺師で、今は……更生中」
穂積
「そうか」
穂積はカップを置き、カフェオレの揺らぎが静まるまで見つめていた。
穂積
「たとえ、以前は詐欺師だったとしても、今は償いを終えて更生しようとしているなら、警察官としても応援するべきだと俺は思う」
翼
「で、ですよね」
穂積
「まして小野瀬の友達ならなおさらだ」
翼
「で、ですよね」
なんだろう、穂積は静かにつぶやいているだけなのに、この緊張感。
翼が背筋にひやりと寒さを感じた時、穂積が目線を上げた。
穂積
「だが、お前にキスをしたのはどういう理由だ」
ひっ、と、声が出そうになった。
ちらりと探れば、喫茶店の窓からは、さっきまで翼がJSといた場所が見える。
穂積の視力は2.0を超える。
これはもしかしなくても、ばっちり見られていた!
翼
「あ、あの人、いつもあんな感じなんですよ!」
穂積
「いつも?」
穂積が眉間に皺を寄せる。
穂積
「俺はそれを許していたのか?」
おや?と翼は思った。
翼
「いえ、あの……いつも、烈火の如く怒ってました」
穂積
「だろうな」
穂積は、カフェオレを一息に飲み干した。
穂積
「不愉快だ」
これは。
もしかして、と思うと、自然に顔がにやけてしまいそうになる。
JSに感謝しないといけないかも……と、翼は思った。
穂積
「あいつと俺を二股にかけてるわけじゃないだろうな?」
翼
「とんでもない!」
穂積
「ならいい。かけてたところで、渡さないけどな」
穂積は不敵に笑ってみせた。
翼はますます嬉しくなる。
穂積
「それより、デートしないか」
翼
「えっ?」
穂積
「俺は最近の流行を全然知らないから、すまんが藤守とジュンにらデートプランを練ってもらった」
そう言うと、穂積は、胸ポケットから取り出した紙片をテーブルの上で開いた。
穂積
「この中に、お前の好みのプランはあるか?」
はてさて、どんなデートになることやら(←オイ)
という事で再び、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
12/19(Wed) 07:35
お約束の展開
とも
翼は穂積から受け取ったメモを読み上げた。
翼
「プラン1 映画デート
プラン2 遊園地デート
プラン3 水族館デート
プラン4 電車で日帰りぶらり旅
プラン5 車でドライブデート
プラン6 夜のイルミネーションデート
…
これって全部藤守さんとジュンさんが考えたの?」
穂積
「あぁ、全部2人でデートして楽しかったやつって言ってたな。俺にはどれもガキっぽすぎて、うるさすぎて、明るすぎて、健康的すぎて、ちっともエロくないんだが」
翼
(あの時の泪さんと同じこと言ってる…)
翼は一瞬記憶が戻ったのかと思うほど同じセリフを口にする穂積に思わず笑みがこぼれた。
メモを見てなにやらブツブツ言っていた穂積も翼の様子に気がつき怪訝な顔をする。
穂積
「なんだ?何かおかしなこと言ったか?」
翼
「ううん、前に私とお付き合いし始めた頃に、私が考えたデートでも同じことを言ってたから、不思議だなって思って」
穂積
「俺が?無意識のうちに言ってるとか、昔も今もちっとも変わってないのかよ」
そう口を尖らせながら言う穂積とあれこれデートプランを練っていると、穂積の携帯が着信を告げる。
電話のディスプレイには「明智」の名前が出ていたため、穂積が話を中断して電話に出た。
明智
「新宿で立て篭もり事件が発生、捜査室に出動要請がありました」
デートもいいけど、ちょっと事件起こしちゃいました(´∀`=)
デートプラン、こんな感じでどうでしょう?
あっ、ともがどこにも出てへん∑(゚Д゚)
でも続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
12/19(Wed) 14:52
ともさんありがとうございます(いろんな意味で)
小春
明智
「調べによりますと、立てこもりの被害に遭っているのは『白河とも』、年齢は23歳、職業は……、ティーディーエル……の、キャスト。両親は京都に住所があり、彼女は現在、独り暮らし」
穂積
「……これまでの状況は?」
新宿の一等地にあるマンションの周りには黄色いテープで規制線が張られ、警察以外の立ち入りが禁じられている。
白河ともが人質にされている3階の窓を見上げながら、穂積と翼は明智からの説明を受けていた。
明智
「犯人について詳しい事はまだ分かりません。が、目撃者の話を総合すると、近くのコンビニで強盗事件を起こした二人組の犯人が、逃走中にこのマンションに逃げ込み、たまたま外出しようと部屋を出た白河ともと鉢合わせ、白河ともはそのまま、部屋に押し戻されたようです」
穂積
「犯人は、強盗に使用した凶器を持っているわけだな」
規制線をくぐって、藤守が駆け寄ってくる。
藤守
「京都のご両親と連絡が取れました。父親によると、白河ともには交際中の男性がおり、今日はその恋人とデートする予定なのだと、朝、LINEが入ったそうで」
小野瀬
「仲の良い親子だね」
いつの間にか、鑑識の小野瀬も到着していたようだ。
小野瀬
「あれ?……穂積、大丈夫?」
穂積の顔色を見て、小野瀬が心配そうに覗き込んだ。
穂積
「ああ……大丈夫。少し、頭痛がするだけだ」
実は穂積は、先程からしきりに頭を押さえていた。
きっと、「少し」どころの痛みではないのだろう。
辺りは既に暗くなっていて、穂積の吐く息は誰よりも白い。
翼は気が気ではなかった。
翼
「室長、無理しないでくださいね。私、代わりに頑張りますから」
穂積
「確かに、今の俺より、お前の方が警察官としての経験は上だな」
穂積は微笑んで、集まってきた捜査室の一同を見渡した。
穂積
「全員、よろしく頼む。記憶を失う前の俺が、今まで、お前たちに上司として教えてきた事の成果を、実践して見せてくれ」
如月
「うわープレッシャーだなー!」
如月が笑い、全員の緊張がほぐれる。
翼
「頑張ります!」
翼は、ぎゅっ、と拳を握った。
ともさんの書き込みで一気に警察ものらしい展開に(笑)
続きをパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
12/24(Mon) 10:23
思い付きません~(>_<)
ジュン
各々が明智の指示により配置につく。
交渉役に明智、その後ろに穂積と翼が控えている。小野瀬と小笠原は犯人の情報を得るために被害にあったコンビニに向かっている。如月はマンションの対面にあるビルから犯人たちの動向を観察。藤守は万一に逃走されたときのために車で待機していた。
如月
「ダメですね。カーテンをきっちり閉められてて中の様子はわかんないですね。」
インカムを通じて如月から報告が入る。
明智
「そうか。」
明智は短く答えた。中の様子もわからない。犯人たちの凶器もまだわかっていない。どう交渉したものだろう?
(落ち着け。以前の室長ならどうする?)
明智は人質である白河ともに電話をかける。
しばらくして応答があった。男の声だ。
明智
「警視庁の明智だ。人質は無事か?」
犯人との交渉が始まった!
明智さんは上手く交渉できるのか!?室長はどう動くのか!?
それは次のあなたにかかっている!?(笑)
ということでパース(⌒∇⌒)ノ⌒〇
[削除]
12/25(Tue) 18:00
ともさんだから(笑)
小春
犯人A
『人質は無事だ。というか元気過ぎる。なんだこの女は!』
電話口で、どういうわけか困った様子の犯人の背後で、もう一人の犯人と白河ともが室内で交わしている会話が、明智の耳に入ってくる。
とも
『あんたら早う自首しいや!うち、これからデートやねんて言うたやろ!』
犯人B
『お姉さん、あなた、一応人質なんですから、少しはおとなしくしててくださいよ!』
とも
『デートの為におしゃれして、おとなしくしてたから巻き込まれたんや!普段なら、あんたらなんかとっくにケチョンケチョンにしてやってるわ!』
犯人B
『野蛮だなあ。本当にデートなんですかぁ?』
とも
『あったり前や!うちの彼氏、めっちゃイケメンで優しいねんで!』
明智
「……本当に、元気なようだな」
犯人Aと明智の通話は、明智のインカムを介して捜査室メンバー全員に伝わる。
如月や藤守たちが笑い出すのを堪えている息遣いもまた、インカムを通して翼にも伝わっていた。
少しずつ刻んでいく作戦(笑)
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
12/30(Sun) 19:11
イケメン彼氏
とも
明智と立てこもりの犯人との会話が続いている頃、1人の男性が現場であるマンションに現れた。
⁇
「待ち合わせの時間になっても来ないと思って来てみたが、何かあったのか…?」
辺りにいた野次馬たちが話していた話から、恋人がいるマンションでコンビニ強盗犯が立てこもっているらしいことがわかった。
彼女の携帯に連絡するがすぐに留守電に変わってしまい、どうしたものかと思案していると、目の前に自分の知り合いと同じ赤い髪が見えた。
⁇
「小野瀬」
小野瀬
「あれ?諏訪野じゃないか。 こんなところで仕事…じゃあないよね」
諏訪野
「あぁ、今日は恋人とデートの予定でね。そこのマンション、彼女の家なんだけど…何があった?」
ともの彼氏がわかったところで続きをパース
( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
01/01(Tue) 21:54
年を越しちゃいました
小春
白河ともさんの恋人の諏訪野について詳しく知りたい方は、ブック「小野瀬葵」の『瀕死の白鳥』をお読みください(笑)
諏訪野
「……コンビニ強盗?」
小野瀬の説明に、諏訪野の切れ長の目が一瞬見開かれ、次いで、すうっと細められた。
諏訪野は珍しいアルビノで、光彩や肌の色が薄く、髪の色も睫毛も透けるような純白だ。
顔立ちもすっきりと整っていて、ともの言う通り、穂積や小野瀬と並んでも見劣りしない。
小野瀬
「ああ。……だが、諏訪野、早まるなよ。言うまでもないけど、お前は今、執行猶予中の身なんだから」
実は諏訪野は、大麻取締法違反で逮捕され、裁判で情状酌量が認められて執行猶予付きの判決を受けている。
新たな事件を起こしたりすれば、再度逮捕され、執行猶予が取り消されて実刑を受ける事になってしまう身なのだ。
諏訪野
「分かってる。でも、ともさんに何かあったら……」
諏訪野はともの部屋の窓を見上げて、呟く。
諏訪野
「俺は、犯人たちを許せないな」
恋人が強盗の人質にされていると知っても、諏訪野はきわめて冷静だ。
けれど、諏訪野の事件を担当した捜査室のメンバーは全員、彼の持つ影響力の大きさを知っている。
諏訪野本人は剣道の有段者ではあるものの、物腰も柔らかく聡明で、面倒見も良く、優し過ぎるほどに優しい男だ。
だが神奈川を中心とする関東一円のライダーや暴走族たちにとっては伝説のカリスマであり、
その人脈と財力は暴力団さえ一目置くほど。
怒らせると怖い、というよりは、諏訪野を慕い、守ろうとする人間が多過ぎるせいで、警察も手出ししにくく、看過できない存在なのだった。
交渉を続ける明智のP-phoneからは、まだ、諏訪野を自慢するともの声が漏れていた。
とも
『ほんま言うたら、罪を犯してしまった人やねん。でも、反省してるし、真剣にやり直そうとしてるんや。そこが大事やろ?そうやろ?』
諏訪野
「……ともさん」
とも
『間違いは誰にでもある。うちかて不完全や。けど、何度でもやり直したらええねん!アンタらも、早う、こんな立てこもりなんかやめて、罪を償う方がええねん。ここに来るまでの事情は知らんけど、明日からの自分に、今日の事を後悔させたらあかん!』
翼
「明日からの、自分……」
ともの言葉は、穂積への接し方に迷う翼にも、響いた。
こんなところでパスしてみる。
パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
01/02(Wed) 13:39
解決!
ジュン
ともの言葉は聞いていた全員に何かを気づかせた。
「俺たちはただ家族に普通の年越しをさせたかっただけなんだ。」
犯人たちがともに打ち明けるように呟いた。
明智
「こんなことで家族は喜ばないだろう?わかっているはずだ。」
「出てこい」という明智の言葉に犯人たちは素直に従った。
手錠をかけた犯人たちを警官に引き渡し、捜査室の仕事はひとまず区切りをつけた。
ともも翼に支えられて部屋から出てきた。
諏訪野
「ともさん!」
とも
「諏訪野さん!」
諏訪野に抱き締められるともを見て捜査室のメンバーは安堵の息をついた。
穂積
「白河ともさん、あなたのご協力のおかげで早期に解決ができました。ありがとうございます。」
穂積が頭を下げるとともはニッコリと微笑んで
とも
「私は何もしてません。皆さんのおかげです。これでデートに行けますわ。」
ともは諏訪野を見てニコニコしている。
諏訪野
「え~っと、ともさん?流石に今からデートには行けないと思うよ?事情聴取とかあるだろうしね?」
とも
「ええ~!?楽しみにしとったのに~!?」
ともの言葉は格好良かったですね(^-^)そしてあっさり解決させてよかったかしら?
まぁ、いいってことで。ここでパース(⌒∇⌒)ノ⌒〇
[削除]
01/04(Fri) 08:16
よかったよかった
小春
とも
「あっ、デートで思い出した!」
不意にそう叫ぶが早いか、ともは、自分の部屋に駆け戻り、またすぐに駆け戻ってきた。
とも
「これ、さっきのコンビニ強盗のお兄さんたちの家族にあげてほしいんやけど」
ともが差し出したのは、細長い紙の束。
受け取る穂積の横から、翼が覗き込んで声をあげた。
翼
「あっ、TDLのチケット!」
明智
「てぃーでぃーえるって何だ?」
如月
「やだなあ、明智さん、自分が言ったじゃないですか。ともさんの仕事ははTDLのキャストだ、って」
とも
「もうすぐ冬休みやし、クリスマスもお正月もあるやろ?うち、友達多いやん。みんなに頼まれるから、先に買うてあるねん」
穂積
「今、『さっきのコンビニ強盗たちの家族に』と?」
ともは頷いた。
とも
「二人とも、小さい子供がおる言うてたんや。父親が逮捕されたら、しばらくは、家族は肩身の狭い思いを強いられるやろ?そんな時、せめて、いっときでも、夢の国で、楽しい時間を過ごしてほしいねん」
諏訪野
「子供に罪はないよね」
小野瀬
「珍しい申し出だけど、ともさんは被害者の方だし、利益供与にはならないんじゃないかな」
とも
「たくさんあるから、残りは捜査室のみなさんで使うて。友達としてなら、ええやろ?うちからやとあかんかったら、諏訪野さんから小野瀬さんへって事にして」
穂積と明智と小野瀬が顔を見合せ、明智と小野瀬が頷いた。
穂積
「では、お預かりして、ご好意に沿えるようにしましょう」
とも
「おおきに!」
如月
「こちらこそ!」
藤守
「俺、ジュンを誘お!」
早速、藤守と如月がはしゃぎ始める。
とも
「諏訪野さん、ごめんな。うちらのデートは延期になってしもて」
諏訪野が頬笑む。
諏訪野
「おや、そうなのかい?俺はきみの用事が済むまで、ずっと待っているつもりなんだけど」
とも
「へ?」
長身の諏訪野を見上げて、ともはきょとんとする。
けれどその言葉の意味に気付いて、パッと顔を輝かせた。
諏訪野
「夜はまだ長いよ、ともさん」
とも
「いやんもう、イケメンが過ぎるわ諏訪野さん!」
抱きつくとも、ともを抱き締める諏訪野。
とも
「諏訪野さん……」
諏訪野
「……ともさん」
小野瀬
「ごほんごほんごほん!」
ここで、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
01/07(Mon) 08:00
あんまし進んでないけど
とも
小野瀬
「あー、うん、2人の仲がいいのはわかったから。とりあえずともさんには事情聴取を受けてもらうから捜査室に来てもらおうかな。諏訪野、キミはどうする?」
目の前で友人がいちゃついているのをやんわりと止めた小野瀬が諏訪野の方を向いて聞いた。
諏訪野
「もちろん付いていくよ、って言いたいところだけど、今の自分の立場的には何もしていないとはいえあまり気持ち的にいいものではないからね。
近くのカフェで待っていることにするよ。ともさんは終わったら俺に連絡くれる?」
とも
「はい、わかりました。よし、そうと決まったらはよ行って、はよ終わらせましょ。ウチらのデートの時間、ちょっとでも多くなるように捜査室のみなさんも協力してや~」
事件があってすぐで、しかも自分が被害者なのにもかかわらず明るく話すともに捜査室のメンバーだけでなく、現場にいた所轄の警察官たちもその様子を見て笑顔になっていた。
諏訪野
「あ、ともさん、…忘れ物だよ」
チュッ。
一度離したともの手をもう一度掴んだ諏訪野は、そのまま手を引き寄せてともの頬に軽くリップ音を立ててキスをした。
諏訪野
「…待ってるね」
…最後のやつがしたかっただけです。
続きをパース( ´ ▽ ` )/⌒◯
[削除]
01/09(Wed) 13:51
ともさんたらラブラブね
小春
仲睦まじい諏訪野ととも、それに、「ジュンを誘お」と嬉しそうに話している藤守を見て、翼は複雑な思いでいた。
それは、日付が変わった翌朝、出勤してからもモヤモヤしたままで。
翼よりも早く出勤した穂積は、迎えに来た明智と共に、既に早朝からの管理職会議に参加している。
翼
「……はあ……」
思わず溜め息が漏れた。
小笠原
「寂しい?」
誰もいないと思っていた捜査室の中から聞こえた声に、翼は飛び上がった。
翼
「あっ、お、小笠原さん。……びっくりした」
小笠原
「ごめんね」
謝りながらも、小笠原は相変わらず、こちらの反応などにはお構い無しだ。
小笠原
「室長との距離がなかなか埋まらなくて、寂しい?」
それでも、さっきよりは若干、分かりやすく問い掛けてきてくれた。
翼
「そうですね……寂しいです」
小笠原は、無駄に他人と関わりを持とうとはしない。
本当に翼と穂積の事を心配しているからこそ、尋ねてくるのだ。
小笠原
「ちなみに、小野瀬さんから聞いた情報によると、諏訪野さんと白河さんの関係は、まだ、プラトニックなものらしい」
翼
「そうなんですか?」
あんなに仲良しなのに?
翼
「小野瀬さんの親友なのに?」
小笠原
「……櫻井さん、もしかして、思ってる事と、口に出た言葉が逆かもしれないよ」
翼
「あ」
小笠原は、こほんと小さく咳払いをしてから、改めて翼を見た。
小笠原
「つまりさ、あの二人も、ゆっくりと気持ちを育んでいる最中だってこと」
小笠原が自分に伝えようとしている事が分かってきた。
翼
「ありがとうございます、小笠原さん」
小笠原
「お礼を言われるほどの事じゃないよ」
小笠原が、珍しくちょっと慌てる。
小笠原
「ただ……白河さんにもらったTDLのチケットで、今度の公休でトリプルデートをするって藤守さんから聞いたからさ。……焦ることは無いよって、言いたかっただけ」
翼
「小笠原さん……ありがとうございます」
翼に頭を下げられて、小笠原は、困ったようにそっぽを向いた。
小笠原
「ああ、正確には、トリプルデート・プラスワンだね。心配だから、小野瀬さんもついていくって言ってたから」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
01/11(Fri) 19:47
明智VSJS
ジュン
その日のお昼はいつものさくら庵で出前を取ることになった。
小春
「お待たせしました~。」
いつもの笑顔で小春が注文の品々をミーティングテーブルの上に置いていく。
如月
「小春ちゃん、いつもありがとう。」
如月の微笑みに小春も応え、
小春
「じゃあ、器はあとで取りに来ますね。」
小春はいつものように捜査室を出ていった。
それを追いかけたのは明智。
明智
「小春!」
明智の声に小春は笑顔で振り向いた。
小春
「明智さん、どうかしましたか?」
明智
「あ、あの、次の日曜が休みなんだが・・・」
そこで言葉に詰まった明智に小春は首を傾げる。
明智が口を開こうとした瞬間、
「おや、ムッツリさん、小春さんに何か?」
そこに現れたのはJSだった。
明智は顔をしかめて問いただす。
明智
「お前が何故ここにいる?」
小春を庇うように明智はJSの前に立った。
JS
「小春さんを次の日曜にTDLにお誘いしようと思いましてね。」
JSは小春に向かって微笑んだ。
明智
「なっ!?小春は俺と一緒に!」
明智とJSの間に目に見えない火花が飛ぶ。
小春
「あ、あの・・・」
小春はどちらの誘いを受けるのか!?それとも・・・?
ここでパース(⌒∇⌒)ノ⌒〇