『アブナイ☆恋の共同生活』
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泪と葵が笑いあっていた時。
本日すでに何度目かの玄関チャイムが鳴って、新たな訪問者を告げた。
泪
「まさか、また誰か来たのか?」
葵
「……もしかして」
バターン!
澪
「慶史ー!」
思い切り扉を開けて入って来たのは、澪。
慶史
「なんだお前」
ちっちっち、と澪が指を振る。
澪
「『なんだ』は無いんじゃない?前から探してた、関西限定のレアなガ●プラを見つけたから買ってきてあげたのに」
澪は慶史の職場の同僚で、集まっている人々の大半とも顔見知りだ。
元々は泪と親しかったのだが、今は、むしろ翼や葵の良き(?)相談相手になっている。
慶史
「な、なんだと?!ナニワモデルが手に入ったのか?!」
澪
「どっちが先に見つけられるか、とも父さんと競争してたの。私の勝ちだね!」
澪は慶史にプラモの箱を渡して胸を張ってから、ぐるり、と辺りを見回した。
澪
「……ところで、今日は何のパーティー?」
「相変わらずだな……」
泪と葵は溜め息をついた。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
06/18(Sat) 22:09
父、登場!
ジュン
澪の突然の訪問も藤守家には嬉しいこと。
そしていつの間にか誠臣とともが料理を運んでくる。
それに小春とJSの持ってきた料理で益々食卓は豪華に。
それぞれが自分の相手の顔を見て微笑む。
翼も泪にそっと微笑みかけた。
泪も翼に微笑み返す。
それぞれが幸せを噛み締めていたとき、インターフォンがなった。
誠臣がインターフォンに出るとそこには翼の父の姿があった。
慌てて翼が玄関に出ると出張先にいるはずの父の姿。
東京に用があり、藤守家に寄ったと言う。
そして藤守家の幸せな雰囲気に気付いた。
父
「何かお祝い事か?」
父のその質問に翼はそれぞれの結婚報告をする。
父
「そうか、それはめでたいな。」
子供の頃から知っている藤守家の子供たちが結婚をするというので翼の父も満面の笑みを浮かべている。
その時、泪が立ち上がり、翼の父に頭を下げた。
泪
「お父さん、翼さんと結婚させてください!」
いきなり頭を下げた泪に翼の父は固まった。
[削除]
06/22(Wed) 10:34
ジュンさんありがとうございます
小春
泪からのいきなりの懇願に、翼の父は面食らって泪を見つめた。
視界の中に、翼が入って来る。
ああ、と父は思った。
ついに、この時が来た。
翼
「お父さん…」
知っていた。
娘の気持ちは、ずっと前から。
父
「……泪」
泪
「はい」
泪が、一歩歩み寄った。
翼の父が、拳を握り締めたからだ。
だが、殴られる事も覚悟した泪に向けられた翼の父の口から出た言葉は、意外なものだった。
父
「お前、『櫻井』の姓になれるか」
警察庁キャリアの藤守泪の名を、櫻井泪に変えて生きる事が出来るか。
父
「私や妻や、小春と一緒に暮らせるか」
家族と同居出来るか。
翼を、櫻井家の娘のままでいさせてくれるか。
泪
「…!…」
言外にそこまでを含まれた決断を迫られて、泪が振り返ったのは、翼ではなかった。
藤守家の長男、慶史だ。
泪
「…慶史兄さん…」
慶史はいまだかつて、この弟から、こんな表情で、こんなふうに呼ばれた事はなかった。
アニ
「…分かった、そんな顔で俺を見るな!」
慶史はつかつかと翼の父の前に行くと、泪と並んで頭を下げた。
アニ
「櫻井さん、不在の両親に代わり、藤守家を預かる家長である俺からも、お願いします。不出来な弟ですが、櫻井家の為に、粉骨砕身働かせます。どうか、翼さんと結婚させてやってください」
泪
「お願いします!」
慶史と泪の速断は、翼の父にとっては計算外だったのかもしれない。
慶史にまで泪の婿養子を認められてしまい、翼の父は即答に困った。
泪が、もう昔のような腕白小僧ではなく立派な警察官であることも、翼と泪が子供の頃から好き合っていたことも、知っている。
認めたくなかっただけだ。
翼
「る、泪さん、でも、男の人が、名字を変えるなんて」
むしろ翼の方が、父の言葉に動揺している。
泪が翼を振り返り、安心させるように微笑んだ。
泪
「これまでの俺より、これからのお前の方が、俺には必要だ。
…順番が逆になったが、翼。俺と結婚して欲しい」
泪の言葉に、翼が感極まって父親を見る。
嬉し涙を堪えた娘の無言の懇願を、押し戻す理由はもう、父には無かった。
父
「…まあ、葵のように女癖が悪くないだけ、ましな婿か」
葵
「いい場面なのに、ひどいな櫻井のおじさん!」
一座の空気が、笑いと共に緩む。
その一瞬のどさくさをついて、翼の父は泪に頭を下げた。
父
「泪、翼を頼む」
[削除]
06/22(Wed) 10:40
澪さんどうでしょう
小春
翼を頼む、と言われて、硬かった泪の顔が、泣きそうだった翼の顔が、ぱあっと笑顔に花開いた。
泪
「はい!」
そして、その笑顔が翼に向けられると同時に、翼は、泪に抱き締められていた。
泪
「翼!愛してる!」
翼
「泪さん…わ、私も、」
父
「こら!父親の目の前で、娘を抱くな!」
怒鳴る父に、泪は翼を抱き締める腕に力を込めながら、笑顔を返す。
泪
「お義父さんには、すぐに、孫を抱かせて差し上げますよ」
かっ、と、翼の父の顔が赤くなった。
父
「ここ、この悪ガキ!いっ、一瞬でも、お前の事をしおらしいと思ってしまった私が馬鹿だった!翼!父さんやっぱり許さんぞ!」
喚く父にも、泪はニコニコしている。
泪
「手遅れですよ、お義父さん」
そう言って翼を見つめる眼差しは、どこまでも優しい。
泪
「もう、確保しましたから」
翼を抱いて離さない泪と翼の父の、いつ終わるともしれない漫才のようなやり取りを眺めながら、葵は、澪の隣に席を移していた。
葵
「やれやれ、ひどいとばっちりだ」
澪
「自業自得でしょ」
葵
「ひどいなあ。俺だって、好きな子が出来たら誠実に尽くすよ」
微妙な文脈に、澪は首をかしげる。
澪
「…あのさ。それってもしかして、私を口説いてる?」
葵
「きみに興味がわいた、って、俺、だいぶ前にきみに伝えたはずだけど」
澪
「ごめん、私、今まで泪しか見て来なかったから」
葵
「いいよ、これからは俺だけを見てくれれば」
澪は半分呆れながら、隣で微笑む葵の顔を見つめ返した。
澪
「…なるほど、確かに双子だね。前向きなところはよく似てる」
澪の辛口な評価に、葵は烏龍茶のグラスを軽く持ち上げて笑う。
澪はそのグラスに、自分のグラスを合わせて音を立てた。
葵の恋は、まだ、始まったばかりの片想い。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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06/23(Thu) 20:38
お久しぶりです
澪
わあああ私お待たせしていたんですね、すみません(/ _ ; )
設定で楽しませていただいたのにも関わらず活かせなくて、小春さんにも皆さんにも、せつなさんにも申し訳ないです。
澪はちょっと外国感の強い〝泪さんの女性版〟イメージでいたためか設定のせいか、私の願いに反してどうしても葵さんの方を向かせることができなくて(⌒-⌒; )
まさかの葵さんからの片思いというオイシイ展開をいただいたので、小春さんに感謝して、せめて少しは散らかしたものを片付けられるように頑張ります。
というわけで、メモ帳にポチポチやり始めましたので、ここまでお待たせして重ねて恐縮ですが、しばしお待ちいただけると助かります(._.)
小春ちゃんと太郎くん、紅花ちゃんたち高校生組にセツナ姉、謎の女エミに諏訪野、何なら鳥川先生、そして公平くんまで気になることが沢山ですが、皆幸せになれますように!
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07/07(Thu) 09:20
お待たせしましたm(_ _)m
澪
昼休憩に出た澪は、職場から程近い公園のベンチに腰掛けて手帳を広げ、メモを確認しながら予定を幾つか書き留める。
そうして手帳を仕舞おうとした時、ひらりと一枚の写真が滑り落ちた。
「…これからもうすぐ一年…か」
拾い上げたそれに写るのは、たくさんの笑顔──そう、藤守家にたくさんの幸せが訪れたあの日、集った全員で撮ったものだ。
写真の中央辺りではにかんだ翼を挟むのは、翼の父と、泪。
幸せそうな顔しちゃって。
心の中で呟き、指先でそっと泪と翼の顔をなぞった。
思い返せば、長い片思いだった。
似た考え方や感覚と男も女もなく外見を気にかけない態度に、はじめは人として好きになった。
そのくせ目立つ容姿のために面倒な絡みや誘いにあうと助けてくれたのはいつも泪で、気が付けば異性として惹かれていた。
けれど遠い日、セツナを迎えに行った藤守家で翼を見て、一目で叶わない恋だとわかった。
羨み時には妬んだ翼をすっかり可愛く思ってしまっていることも、泪と翼が想い合っていることも、二人が恋人になったことも、泪が自分を友人としか見ていないことも、全部頭ではわかっていて、それでもずっと好きだった。
そう、好きだった──好きな人と、その大切な人の幸せが、我が事のように嬉しいほどに。
あの日、まさかプロポーズを目の当たりにするとは思わなかったけれど。
でも、櫻井泪になることを少しも躊躇わず翼に愛を伝えた泪を見て、ようやくこの片思いに終止符を打つことができたのだ。
可愛い妹と悪友の幸せが嬉しい。
何の曇りもなくただそう思える心の穏やかさに、そっと息を吐いた時だった。
「澪さん!」
背後から声を掛けられ驚いて振り向くと、タイムリーな姿に澪は思わず目を瞬かせた。
澪
「翼……」
翼
「おつかいの帰りで、公園の中を通り抜けようと思ったら澪さんが見えたんです。日差しに髪が透けてキラキラしてて…とっても綺麗で、すぐ分かりましたよ」
ニコニコと笑って答えた翼に思わず言葉が詰まる。
澪
「あはは、ま、泪の方がもうちょい淡くて綺麗な色してると思うけどね。ありがとう」
泪より少し濃いブロンドを指先で払って礼を言うと、翼は意外そうにきょとん、とした。
翼
「泪さんも綺麗ですけど…澪さんも綺麗ですよ。明るくて華やかで、素敵です」
他意のない純真な瞳に笑いかけられて、胸が優しく包まれる感覚に澪はふっと口元を緩めた。
きっと泪も、こんな翼だから好きになったんだろう。
澪
「ありがとう。…そうだ、ちょっと待って」
ハッとしてバッグから一枚のハガキを取り出した澪は、翼に向き直ると両手でそれを差し出した。
澪
「慶んで、出席させていただきます」
数ヶ月後に予定されている、翼たちの結婚披露宴の招待状の返信ハガキ。
受け取った翼はそれを確認すると、目を輝かせて澪を見た。
翼
「あ…、ありがとうございます!澪さんにはたくさん相談に乗ってもらったり、お姉ちゃんみたいに思ってて…だから、本当に嬉しいです」
澪
「うん…ありがとう。私も可愛い妹の花嫁姿が見られるなんて、嬉しい」
微かに頬を染めて、心底嬉しそうに笑う翼を見ていると、心が凪いでいく。
きっと今の自分は締まりのない顔をしているだろうと澪がぼんやり思っていると、今度は翼がハッと顔を上げた。
翼
「そういえば澪さん、葵さんが」
澪
「……何?」
翼
「…その、泪さんに話してるのを聞いてしまっただけなんですが…澪さんから返事がこないと気にかけていらっしゃったので」
澪
「…そっか」
翼
「…あの…何かあったんですか?」
澪
「別に何も?私から返事がなくたって他の子からいくらでも、」
言いかけて咄嗟に口を噤むと、翼は驚いた表情を徐々に和らげた。
翼
「…私も、泪さんが他の女性と話していると、ヤキモチ焼いちゃうんです」
澪
「……そっか」
翼
「はい」
ニコニコと笑う翼を前に、澪は考え込むように目を伏せた。
07/07(Thu) 09:25
少し進展*\(^o^)/*
澪
葵とのこともあの日からだった。
ずっと共に泪と翼を気にかけていた葵が?と正直驚きしかなかったけれど。
葵
「…きみからのお誘いなんて珍しいね」
ぼんやり思考を巡らしていたところに声を掛けられ、澪はああ、とグラスを置いた。
あの後、翼がおつかいの帰りだったと慌てて警視庁へ駆けていくのを見送って、澪は葵へメッセージを送った。
そうして終業後、常連のバーで二人カウンターに並んでいる。
澪
「話したいことがあるの」
葵がうん、とこちらを向いたのを感じて、ぽつりぽつりと言葉を選んでいく。
澪
「まず…夏祭りのことなんだけど」
去年の夏祭り、澪は葵の誘いを仕事が忙しくて、と断った。
意外な話だったのか、葵が目を瞬かせるのを横目で見て、澪は話す。
高校生になった夏、初めての彼氏との初デートとなる予定だった夏祭り。
待ち合わせ場所に彼氏が来る前に会った同級生たちに、「浴衣はガイジンには似合わない」と笑われたこと。
その場にやって来た彼氏に同調され、そのまま関係さえなかったことにされたこと。
適当な店で買った服に着替えて、浴衣を捨てて、親元に帰りたくなくてセツナに泣きついたこと。
澪
「まあ…ありがちだけど、ちょっとトラウマになっちゃって。私はハーフでも父は色んな国の血が入ってるし、半分占めてる日本人の血が一番濃いはずなんだけど、見た目がコレだから──だから、あれからずっと考えてた。国籍選択」
葵
「…二十二歳までに、だっけ」
そう、と頷いた澪はグラスに視線を落とし、また話し始める。
日本は法律上重国籍を認めていないものの、国籍選択はしないからといって罰則があるわけでもなく、実際は多くの重国籍者がいる。
しかし法学部に入り、自然とその分野で就職したいと思うと同時に、澪の中では国籍選択しようという思いが強まっていった。
澪
「別にいい子ぶるつもりでもないけど…でもま、法律に関わりたかったのもあって、選びたかったの。自分はどこの国の人間かハッキリさせたかった」
でも、日本ではこの容姿じゃ周りからはずっとガイジン扱いかもしれない。
いつまでもあの思い出に囚われるかもしれない。
そんな風に考えていた時に泪と出会い、そして、葵や慶史たち藤守家の兄弟、翼や小春たちに出会った。
セツナ以外に、心から笑い合える人たちと出会えた。
それらを手放したくなくて、日本国籍を選び、法律的には努力義務であるイギリス国籍の離脱もした。
澪
「セツナ姉を見てて、教師もいいなって思ってたんだけど…国籍選択の手続きも全部終えたら、もともと志望してた方向だし覚悟ができたのかな。もうこの道しか考えられなくてね。今すごく楽しいし、就いてよかったって思ってる。…でも」
葵
「…でも?」
澪の穏やかな表情と口調に影が差した気がして、葵は微かに眉を寄せる。
すると、澪は横目でじろりと葵を見た。
澪
「近場で働いてる上、組対の協力で結構警視庁にも行くし。見たくないものまで見ちゃうのは有難くないかな」
葵
「…見たくないもの?」
眉間の皺を深くした葵に、澪は大袈裟に溜息を吐くと、忙しなくグラスの淵を弄びながら口を開いた。
澪
「…だから…相変わらず、そこら中の女の子に囲まれてるでしょ、葵」
葵
「……え、それって」
たっぷり間を取って何度か頭の中で言葉を反芻した葵は、驚きを隠さずに目を見張った。
澪
「あーもう、その、ヤキモチ!だと思う!…翼が言ってた」
気恥ずかしさを振り切るような澪の言葉に、葵はまだ反応が出来ない。
前は葵がどれだけハーレム作ってても何ともなかったのに。
ぶつぶつと呟いた後ごくりと唾を飲んで、澪は顔を葵に向ける。
澪
「私、葵が──」
葵
「待って、やっぱり俺から言わせて」
言いかけた言葉を遮られた澪の視線を受けながら、葵は一度軽く息を吐いてグラスに手を伸ばす。
いつものノンアルコールカクテルが入ったグラスを手に取り喉を潤わせ、その唇を開いた──
はずだった。
澪
「っえ、あ!それ私の!」
みるみる顔色を赤くする葵は、ガクリとカウンターに肘をつく。
澪
「ちょっ、大丈夫!? マスターお水ちょうだい!」
葵
「…だ…いじょうぶ…少し、しか…」
澪
「ほら、いいからお水飲んで」
素早く提供された水を葵に飲むよう促し、澪は手早く勘定を済ませた。
葵の目は次第にとろんとしてきて、既に閉じかかっている。
微かな声でごめん、と呟く葵の腕を肩に回すと、体を支えながらバーを出た。
通りに出ればタクシーはいくらでも走っている。
澪
「今日は送ってあげる。…続きはまた今度、ね」
すぐ横にある目を閉じた赤い顔を眺め、澪はふっと笑って、その頬にキスを落とした。
*
たいへん長らくお待たせ致しました!
設定を楽しんで色々散らかした挙句放置してしまって申し訳ありませんでした>_<
失恋と散らかしたものを何とかできたでしょうか…
翼ちゃんと仲良くさせたかったのはただの願望です( ̄∇ ̄*)ゞ
葵さんとはイイオモイかと思いきや(笑)ご実家まで丁重にお送り致しますご安心を。
皆さんはどんな感じになるんでしょうか?ではここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
07/07(Thu) 12:04
澪さんありがとうございます
小春
澪さんが夏祭りの話を出して、今も夏なので、季節は夏という事でお願いします。
***
小春
「いらっしゃいませ!」
『冷やし中華はじめました』と鮮やかに染め抜かれた暖簾を背に、黒髪に桜色の三角巾を被り、共布のエプロンを小柄な身に着けた小春が、来客を笑顔で迎え入れた。
泪
「小春、冷やし中華ふたつ。ひとつは大盛りで」
小春
「はい!」
翼
「小春、『さくら庵』の皆さんにご迷惑かけていない?」
二人掛けのテーブルに案内され、泪と向かい合う席に腰掛けながら、翼は心配そうに妹の顔を見つめた。
小春が返事をしようと口を開いたところに、厨房から、中年の女性が出てきた。
水差しと冷えた水の入ったグラスとを置きながら、その女性は泪と翼に微笑む。
こはる
「小春ちゃんはよく頑張ってくれてますよ。従業員さんたちからも可愛がられてます。安心してください」
こはるに誉められて、小春は嬉しそう。
高校卒業を期に、太郎は実の両親であるJSとこはるの経営する『さくら庵』に引っ越した。
その時、小春もちゃっかり一緒に越してきて、かつて「そうさしつ」だったあの部屋に、太郎と二人で住んでいる。
翼
「私が泪さんと結婚したら、自分は一人になっちゃう、なんて、泣いて騒いだくせに」
小春
「だって、泪さんが櫻井の家に入ってくれるなら、やっぱり私はいつか出なくちゃならなくなるんだって事に気付いたんだもん」
すると、小春の頭に、ぽん、と誰かの手が乗った。
JS
「僕らは全然構いませんよ。最初から、小春さんは太郎のお嫁さんにもらうつもりでしたし。ねーっ」
小春
「ねーっ」
翼
「こら小春!」
太郎
「お父さん、小春に触らないでください」
反対側から、また別の手が現れて、今度は小春の肩を引き寄せる。
黒髪に碧眼、そっくりな二人の男性に取り合いされて、小春は嬉しそう。
こはる
「ご覧の通り、小春ちゃんはうちで大切にします。お店が忙しいので苦労はさせますけど、不幸にはさせません。お約束します」
穏やかな口調のこはるに言われ、ジョンスミスと太郎に挟まれた小春を見れば、泪と翼の頬も安堵に緩む。
泪
「ジョン、こはるさん、義妹をよろしくお願いします。それから、『さくら庵』での、俺たちの披露宴も」
泪と翼は、揃って深々と頭を下げた。
へっへっ。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
07/07(Thu) 12:14
ちなみに
小春
小春は太郎くんと住んでますがまだちゅーもしてません。
太郎くんの目下の悩みは、いつ小春とそういう関係になるかですが、子供の頃から一緒に育ったので、なかなか難しいようです。
さっさとプロポーズしないと、泪&翼の二の舞な展開になるかも…
なにしろ小春にはハーレムがありますからね!(←今思い出した)…太郎くんの所に行くのはもっとモテモテを味わってからの方がよかったかな?←オイ(笑)
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07/08(Fri) 02:17
ちょっと整理
小春
藤守家大集合の時小春は高2で、その時は冬で、丸1年経ってて、さらに葵さんが澪さんを誘った夏祭りが去年あったということは、高卒の小春は今、さくら庵で働きはじめて数ヵ月目、という風に考えたのですが計算合ってますか?
もしかしたら今はまだ高3の夏で良かったのかもしれないけど、…もう書いちゃったもんね!
澪さん、違ってたらごめんなさい。
という事で、すみませんが他の皆様、そんな感じで続きをお願いします。
相変わらずのご都合主義インフォメーションでした(ρω< )⌒☆
ついでに言うと泪さんの言っている『さくら庵での披露宴』は、正確には『披露宴の二次会(藤守兄弟関係者限定)』です。
重ね重ねすみませんがそちらもそんな感じでお願いします。
***
あとはセツナ先生ですね…
***
泪と翼の結婚式の招待状は、翼と小春のかつての恩師である空間セツナの元にも届いていた。
…この辺りが自然でしょうか?
『学園物語』の方から引っ張ると収拾つかなくなりそうですからね(^-^;)
取り敢えずネタ振りだけしてみる(笑)。
どなたか続きをよろしく。
パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
07/09(Sat) 15:22
結婚式当日!
ジュン
翼と泪の結婚式当日。
神前式を終え、白無垢からウェディングドレスに着替えた翼は化粧室に控えていた。
ノックの音がして泉とジュンが入ってきた。
泉
「翼ちゃん、準備はできた?もうすぐ披露宴の時間だよ。」
ジュン
「わぁ、綺麗。」
泉は慶史とジュンは賢史と既に結婚している。
泉と慶史は藤守家に残り、ジュンと賢史は藤守家から程近いマンションで暮らしていた。
泉
「白無垢も良く似合ってたけど、ウェディングドレスも似合うね。」
ジュン
「泪さんのあの顔がまた見られるかも?」
泪は先程、白無垢を着た翼を見て顔を赤くしていた。翼の白無垢姿があまりに綺麗で見とれていたのだ。
その顔が普段見る泪の顔とは違って家族みんながビックリしたのだ。
和やかな雰囲気の中、またノックの音が聞こえた。
「お時間です。式場の方へ。」
仕事先の人やお世話になった人を招待しての披露宴がいよいよ始まるのだ。
どうなる披露宴(笑)
セツナさん登場か!?
この後にはさくら庵での二次会もある。
ここでパース!!
07/13(Wed) 02:57
ジュンさんありがとうございます
小春
小春
「あっ、セツナ先生!」
式場に到着し、順次受付を済ませた大勢の招待客たちが、ロビーから披露宴会場までの間に人の波を作っている。
小春はその中に、高校時代の担任だった空間セツナの姿を見つけて手を振った。
大好きな姉の結婚を祝福する言葉をかけてくれる人たちに律儀に挨拶しながら、小春は空間の元に辿り着いた。
セツナ
「本日はおめでとうございます、小春さん。お招きいただいて、どうもありがとう」
小春
「ありがとうございます。セツナ先生、来てくださって嬉しいです!」
セツナ
「こちらこそ。可愛い教え子の花嫁姿を見せてもらえるなんて、感激だわ」
小春に言いながら、セツナはもう、少し目を潤ませている。
美人で落ち着いているので冷たいと誤解されがちだが、セツナは繊細で感受性も豊かなのだ。
セツナ
「小春さんの時にも、ぜひ…」
そこでふと、セツナは気付いた。
ニコニコと話を聞いている小春の後ろに、いつの間にか、太郎を筆頭にるいやまさおみ、りょう、けんじ、こうへい、あおいやけいじが集まってきている。
高校時代、「そうさしつ」と名乗る探偵クラブに入っていたメンバーだ。
全員が幼馴染みで、現在は、小春以外の全員が大学に進学しているはずだが、どうやらまだ「そうさしつ」は解散していないらしい。
太郎
「お久し振りです、先生」
礼儀正しくお辞儀をする太郎にセツナは微笑んで、そっと囁いた。
セツナ
「(ライバルが多いみたいだけど、私はあなたを応援するわよ、太郎くん)」
一瞬きょとんとしてから、セツナの言葉の意味に気付いたのか、太郎の顔が、微かに赤くなった。
この子も、だいぶ人間らしくなったなとセツナは思う。
館内に、披露宴会場への入場を促すアナウンスが流れた。
小春
「先生、このあと『さくら庵』での二次会にも、来てくださいね」
太郎
「僕からもお願いします。両親が、先生にご挨拶したいと」
セツナ
「ええ、ぜひ」
小春
「わあ、嬉しい!」
約束、と小春はセツナと小指を絡めた。
***
泪と翼が高砂の席に並んで一礼すると、会場は盛大な拍手に包まれた。
この辺りで、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
07/18(Mon) 15:13
自分のお尻は拭きますorzスミマセン
ご無沙汰☆せつなです
高砂で、少し緊張した二人の幸せそうな姿をみて、じんわりと涙がにじむ。
あんな風に、小野瀬先生の隣で花嫁衣裳を着るのを夢見ていた頃があった。
もう私もみそ・・・コホン、 だけど。
目尻をハンカチで押さえながら、初めて藤守家の兄弟と櫻井さん姉妹たちに出会った日のことを思い出す。
葵くんを見て失神したりして・・・本当に迷惑をかけた。
澪の淡い片思いが、人魚姫の泡のように切なく昇華して行くのもこの目で見て来た。
失恋して泣く澪を慰め。
でも、それが泪の幸せなら仕方ない。ぶつかってみて良かったと言う。
犯罪者にならないよう見張ってると泣きながら笑顔をみせる澪に、もらい泣きして。
私の方が慰められたのは、情けなかったけれど。
今、澪は、櫻井さんの妹小春さんと話をしている。
自分の目の前の、泪くんと櫻井さんを祝福する澪の表情は、高砂の二人に負けない位晴れやかで。
それが、澪の傍に寄り添う葵くんのおかげであることは一目瞭然だ。
葵
「お久しぶりですね、セツナ先生」
半ば保護者のような目で二人の姿を見つめていたら、視線に気付いた
葵くんが、私に向かってにっこりと微笑んできた。
ちっ、近い近いっ、相変わらず心臓に悪い!!!
というか、年月を重ねて、葵くんはますますあの頃の小野瀬先生の容姿に近づいているのだから。
セツナ
「本当にお久しぶり。お仕事忙しいんですってね、澪から聞いてるわ。・・・あの子は、気が強くて我儘で、そのくせ淋しがりで、大変でしょう?」
葵
「あはは、確かに大変ですね。でも、忙しい毎日の中で、澪さんとの時間が俺の癒しなんですよ」
う・・・、こういうことをサラッと言ってしまうあたりも、まさに小野瀬先生。
ただ、全く違うのが、笑顔。
記憶の中の小野瀬先生のこんな表情は見たことがない。
葵くんの心の澱を映し出したような写真を破ったあの頃から、随分変わったと思う。
セツナ
「あら、次はあなた達のお式かしらね?」
澪が、ぽっと顔を赤らめる。
恋人の前では、可愛いところもあるのだ。この子も。
澪
「・・・セツナ姉は、いいの?」
セツナ
「え?」
澪
「セツナ姉が王子様と幸せにならないと、私・・・」
ふっと澪が真面目な顔になる。
セツナ
「いやね、王子様なんて、もう何年前の話をしてるの」
小春
「セツナ先生の王子様?」
セツナ
「ふふ、私にも憧れの王子様がいたのよ。いやね、もう誰かと結婚して幸せな家庭を作っているわ、きっと」
乾いた笑顔を取り繕って・・・、
唐突に、自分の言葉とあの日の小春さんの言葉が重なった。
小春
『あ、もう、フラれて、別の人と結婚してるとか』
そう。
もう、ずっと自分に言い聞かせて来た言葉。
けれど。
・・・フラれていない
私は、何もしていない
突然気付いて、愕然としてしまった。
葵
「・・・俺、最初に澪と逢った時、まさか付き合うようになるなんて正直、思っていませんでした」
そんな私をいたわるように、葵くんが話し出す。
葵
「泪のことが本気で好きだったのか・・・俺が慰めてあげようか? って言ったら、澪は、『結構よ。泪じゃなきゃ要らない』そう言ったんです」
澪の言葉に惹かれる葵。自分も言って欲しい言葉。
君に、その気持ちの正体を教えて欲しいと、葵が澪に迫り出したのだと。
葵は、澪を見て、自分も欲しいものを欲しいと素直に言えばいいのだと気付いたそうだ。
葵
「自分が本気じゃなければ、誰も自分と本気で向き合ってくれるわけなかったんですよね。俺は澪に出会えて・・・こうして隣にいられて幸せだと思ってます」
セツナ
「葵くん・・・」
澪
「あ、葵ったら・・・!・・・でも、私も、葵のおかげで、今とっても幸せだよ」
目の前の高砂といい、澪たちといい、小春さんをそっとも見守る太郎くんといい・・・。
若さゆえの情熱にやられて、熱中症で昏倒しそうだ。
でも、この子たちは自分の想いを育みながら成長してきたのだ。
自分はどうだろう?
もちろん、あの当時は気付かなかった。
気付けなかった。
小野瀬先生が、何に悩み、本当は何を求めていたのか。
私が見ていたのは、『憧れの小野瀬先生』で、ありのままの小野瀬先生ではなかったからだ。
小野瀬先生が、少しずつ少しずつ縮めてくれた距離を、結局自分で大きくあけてしまったことに気付かないまま、小野瀬先生はイギリスへ行ってしまった。
裏返した写真立てに写った、ハタチの記念日。
あの日から、一歩も動けないままの自分が嫌になる。
警察官僚を目指したこともあった。
でも、それでは一生小野瀬先生のことは理解できないと思い、
同じ教員の道を選んだ。
そして、こんな素敵な教え子たちに出会えた。
教える立場でありながら、大事なコトを教えられてきた。
そうだ、私も動いてみなくちゃ。
もう、三十路なんだから!!!(・・・あ、言っちゃった)
フラれて・・・、終わらせて来なければ、前には進めない。
セツナ
「小春さん、ありがとう」
小春
「え?」
あの日、小春さんはまだ小学生だった。覚えていなくて当然だ。お礼を言われても何のことかわからないだろう。
でも、言わずにはいられなかった。
さあ、行動だ。
きっと、穂積先生なら、小野瀬先生の連絡先を知っているはず。
セツナ
「・・・ごめんなさい。急用が・・・、行くところができてしまったわ。二人にはよろしくと言っておいてくれないかしら?」
今すぐ尋ねて。
・・・とにかく、小野瀬先生のところへ行ってみよう。
澪
「りょーかい!頑張って、セツナ姉!!」
葵
「素敵な決意だと思いますよ」
小春
「よくわからないけど、今じゃなきゃだめな用事なんですよね?先生」
セツナ
「ええ!今すぐに!」
そして、小野瀬先生に、きちんと自分の想いを告げよう。
すべてはそれからだ。
やったよ!
やっと、初回学園もの以来の片思いに終止符を打てたよ!!!
長かったwww本当に引っ張って引っ張ってごめんなさい。
セツナも三十路(←たぶん越えてるよね大汗)
小野瀬先生の歳はいくつだろう?でもいいの永遠のスーパー色男だからね☆
イギリスでどんな結末がまっているのかな?
まあそれはそれ、セツナにとってはきっと意味あることでしょう
割り込んでしまったけど幸せな皆様の恋路を楽しみに、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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07/21(Thu) 13:46
皆さん最後までありがとうございました。(T 3T)ちゅー
小春
泪と翼の結婚式&披露宴からおよそ三週間後。
バリ島への新婚旅行から帰った二人が、櫻井家で夫婦水入らずの幸せな生活を始めた頃。
「「「ただいまー!!」」」
泪と翼の暮らす櫻井家に、小春と太郎と…けいじ、るい、あおい、まさおみ、けんじ、りょう、こうへいが揃ってやって来た。
小春
「泪兄さーん!」
玄関で出迎えてくれた泪に、サンダルを脱ぐのももどかしく小春が抱きついた。
「あっ!小春さん!」
「こら小春!抱きつくなら俺にしろ!」
後ろの男性陣から、一斉にブーイングが起こる。
泪
「おお、賑やかだな」
泪は笑いながら小春の頭を撫で、一同に上がるよう促した。
泪
「そうか、大学はまだ夏休みか」
太郎
「はい。お邪魔します」
小春
「あのね、泪兄さん。『そうさしつ』のみんなが、夏休みの間、『さくら庵』でアルバイトしてくれてるの、知ってるでしょ?」
リビングまでの廊下を、泪の腕にぶら下がるようにくっついて歩きながら小春が話し続ける。
泪
「ああ、お前から聞いてる」
小春
「それが『人気店の夏にイケメンバイト集結』って話題になって。いま、『さくら庵』はすっごく繁盛してるんだよ」
泪
「へえ。凄いじゃないか、お前ら」
振り返る泪に、先頭のこうへいが胸を張った。
こうへい
「居候の身ですからね!売上に貢献しないと、太郎のお父さんお母さんに悪い」
るい
「馬鹿っ、こうへい!」
翼
「居候?」
和室の居間にアイスティーや冷たい果物の用意をしていた翼が、こうへいとるいの会話に眉をひそめた。
翼
「こうへいくんが居候ってどういう事、小春?」
小春はようやく泪から離れ、居間の畳に来客用の藺草の座布団を並べていたが、翼に問われて、姉と泪とを交互に見た。
小春
「……これからちゃんと話をしようと思ってたの」
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07/21(Thu) 13:53
小春
泪
「もしかしてお前ら、全員『さくら庵』に下宿してるのか?」
上座に胡座をかいた泪と座卓を挟んで、正座した『そうさしつ』の大学生たちが、揃って長身をすくめた。
まさおみ
「ご報告が遅れてすみません。実は、ご存知の通り『さくら庵』は元々年中無休で24時間営業なんですが」
あおい
「さっき小春さんが説明した通りの大繁盛で、俺たちシフトを組んで交代でアルバイトに入ってるんですけど」
けんじ
「そらもう目が回るくらい忙しくて」
りょう
「シフト以外の時間、『さくら庵』の居住スペースで仮眠したり大学の課題をやったりしているうちに」
こうへい
「いつの間にかそのまま寝泊まりするようになっちゃって」
けいじ
「すっかり慣れてしまったので、夏休みが終わっても、この生活は続きそうで…」
翼
「……」
泪
「小春、お前まさか」
小春
「?」
太郎
「る、泪さん!」
すかさず太郎が座卓を回り込んで、泪と翼に耳打ちした。
太郎
「(小声)安心してください。確かに全員と同居してますが、小春さんは清らかなままです」
泪
「(小声)それならひと安心だが…太郎、お前よく平気だな」
太郎
「(小声)一応、小春さんが誰か一人に決めるまで、という紳士協定を結びましたから…一歩リードしてるとはいえ、僕だって内心は平気じゃないですけど」
泪
「(小声)しかし、今さらお前と小春を山田家(=さくら庵)から藤守の家や櫻井の家に戻すわけにもいかないしな」
翼
「(小声)小春だけでも戻して、ここからさくら庵さんに通わせましょうか」
太郎
「(小声)それは逆にうちの両親が心配します。もう娘のつもりでいますから」
泪・翼・太郎
「……」
三人の保護者の見守る先で、当の小春は幼馴染みの男の子たちに囲まれて無邪気に笑っている。
小春
「ところで、今朝、イギリスのセツナ先生から手紙が届いたんだよ。『やっと会うことが出来ました。ずっと待ってたよ、と迎えてもらえました。小春さんありがとう』って。みんなでこの文章の謎を解明しよう!」
るい
「イギリスまで行くのかあ?」
けんじ
「とも父から大阪にも誘われてんねんで」
まさおみ
「そうだな。澪さんから、葵さんの素行調査の依頼も来てるし」
りょう
「エミさんから、諏訪野さんとのデートをセッティングするのも頼まれてるじゃない」
こうへい
「俺たち『そうさしつ』は大忙しなんだよ!」
泪
「…駄目だな、これは」
翼
「…まさか、こんな事になるなんて…」
太郎が、深々と溜め息をついた。
太郎
「…『アブナイ☆恋の共同生活』第二部突入、です」
~『アブナイ☆恋の共同生活』END~