『アブナイ☆恋の共同生活』
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04/07(Tue) 11:14
~新リレー『アブナイ☆恋の共同生活』スタート~
小春
リレーSS
『アブナイ☆恋の共同生活』
~登場人物設定~
★櫻井家★
☆翼☆
桜高校の2年生。
父親の転勤を機に、わけあって両親と離れて暮らす事になった。
いわゆる箱入り娘、しかしなかなかタフな一面もある。
小春の保護者として、小さな妹を守ってあげなければと使命感に燃えているのだが……
☆小春☆
翼の妹で、桜小学校5年生。
黒髪で小柄な女の子。
小春が転校を嫌がった為に、翼も家に残る事になり、この不思議な生活が始まる。
翼同様の箱入り娘でおっとりした性格だが、好奇心旺盛で、藤守家にしょっちゅうお邪魔してさまざまなスペックを身につけている。
★藤守家★
翼たちのお隣さん。両親はいるがいつも不在。
☆長男……慶史
通称アニ。
大学生。
在学中に司法試験に合格している秀才だが、高卒後一年間留学していたため、大学には葵や泪と同時に入学している。
完璧なはずなのに彼女が出来ない、残念な男。
現在、魔法使いへの道を真っ直ぐに進んでいる。
☆二男……葵
「桜大学の光源氏」と呼ばれる、美貌で甘い声を持つ理系男子。
泪とは双子。
アニとは対照的に、常に女性に囲まれている。
軟派に見えるが、じつは真実の愛を模索中。
元ヤン。
☆三男……泪
双子の弟。
母方の旧姓は穂積で、祖父が外国人なせいか一人だけ金髪碧眼。
何故か外ではおネエ言葉。
アニと法学部の首席を争い、男性人気では葵を上回る「桜大学の悪魔」。
葵同様大変モテるが、ひそかに翼を好きなので他の女性に関心が無い。
☆四男……誠臣
桜高校3年生。
柔道と射撃の才能があり、数々の大会で優勝していて、どちらもオリンピックの選手候補に選ばれたが辞退したほどのツワモノ。
家事が万能で面倒見の良い、そして生真面目で苦労性で実はムッツリな藤守家のオカン的存在。
☆五男……賢史
桜高校2年生。
翼と同じクラスで隠れ鉄オタ。
何故か関西弁。
いわゆる「いい人」で人気者だが、特定の彼女はまだいない。
☆六男……諒
桜高校1年生。
軽く引きこもりがちだが、IT関係の会社をいくつか起業し利益を上げている学生実業家。
☆七男……公平
桜中学校3年生。
自慢の髪がゆくゆく無くなるのを心配しているオシャレ番長。
趣味は女装で、中学ではミスコンで優勝したこともある。
☆山田太郎
桜小学校5年生。
小春と同じクラス。
藤守家に居候している留学生。
遠い親戚になる人の子供らしいが、時々アニたちの大学に現れる「ジョン・スミス」にそっくりだったり、やけに大人びていたり外国語が堪能だったり、と謎の多い少年。
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04/07(Tue) 11:17
『アブナイ☆恋の共同生活』~プロローグ~
小春
桜の季節。
翼と小春の両親は、玄関先で見送りに立つ娘たちの前から、なかなか出発出来ずにいた。
母
「お父さん、そろそろ行きませんと飛行機の時間が」
背後に車を停めて待っているタクシーの運転手にすみませんと頭を下げながら、母親が控え目に催促した。
父
「分かっとる!しかしお前は心配ではないのか、こんなあどけなくも頼りない二人を残して、新しい赴任先に旅立つことが!」
判事である父は、よく通る声で妻を叱咤するが、言葉とは裏腹にその顔と声は泣きそうだ。
さっきから、いや厳密には何ヵ月も前から繰り返されてきたやりとりにうんざりしながらも、母親は辛抱強く言葉を返す。
母
「もちろん心配ですとも。でも、学校の事は先生方によーくお願いしてありますし、生活の事は、お隣の藤守さんのご夫妻によーくお願いしてあります」
やっと離れたのにまた戻って性懲りもなく小春の頭を撫でている父に、妻の言葉は届いているのかいないのか。
母
「それに、お隣にはお兄ちゃんたちが大勢いて、みんな優しいですしね」
父
「それも心配の種そのものではないか!」
至近距離の父に突然大声を出されて、小春の身体がびくりと跳ねる。
父
「あいつらときたら、揃いも揃って無駄にキレイな顔をしおって、無闇にうちの娘たちに優しくしおって!特にあの泪ときたら……」
母
「キレイな子たちに優しくしてもらってるんだから、文句を言うのは失礼ですよ」
父
「しかしだな……」
翼
「もうっ、お父さん、いいかげんにして!早く行かないと、本当に飛行機に乗り遅れるよ!」
ついに、翼の堪忍袋の緒が切れた。
この娘は辛抱強い半面、一度怒るとなかなか頑固で手に負えない。
まさしくこの親にしてこの子ありだ。
そして、父親はこの、普段は若い頃の母親そっくりで可愛いのに、怒ると自分そっくりになる娘に、頭が上がらない。
父
「し、しかしだな翼……」
小春
「お父さん、ごめんなさい。私がわがまま言ったから」
そして、この、いつもニコニコしている下の娘がめったに見せない泣き顔にもまた、めっぽう弱いのであった。
怒る翼に背中を押され、目を潤ませる小春をなだめながら、父と母はようやく、タクシーに乗り込んだ。
母
「じゃあ翼、家の事はよろしくね。困った時にはお隣を頼りになさい」
翼
「うん、分かった」
小春
「行ってらっしゃい」
父と離れ、ぎゅうと自分の手を握り締めてくる小春の手を握り返しながら、翼は反対の手で、ぎゅっ、と拳を作った。
翼
「大丈夫!お父さんとお母さんも、新しい場所で頑張るんだもん!」
翼は自分にも言い聞かせるように、声を張った。
翼
「私、頑張る!」
こうして、翼と小春の二人暮らしが始まった。
それは、隣に住む八人の男子たちとの、不思議な共同生活の始まりでもあった……
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04/07(Tue) 11:19
『アブナイ☆恋の共同生活』
小春
両親を見送った翼と小春が一旦家に戻り、登校の為の身支度を整えて再び出てくると、同じタイミングで、隣の家から、バッグを背負った黒髪の少年が出てきた。
山田太郎。
藤守家に住んでいる、小春と同級生で同じクラスの少年だ。
小春とは仲良しで、いつも一緒に登下校している。
気が利いて親切な子なのだが、なぜか得体の知れないところもあって、翼は正直、この子がちょっと苦手だ。
小春
「太郎くん、おはよう」
小春が手を振ると、太郎はにっこり笑って、駆け寄って来た。
太郎
「おはよう、小春さん」
そう挨拶を返して、翼にも頭を下げる。
翼
「おはよう、太郎くん」
太郎
「おはようございます、翼さん。ちょうど良かった。誠臣さんから、翼さんに、弟さんたちを起こして欲しいと伝えてくれって頼まれてたんです」
翼
「賢史くんたち、まだ寝てるの?新学期も始まったのに、仕方ないなあ」
藤守家の四男、誠臣は、毎朝、忙しい。
たくさんいる兄弟の朝食と、お弁当を作っているからだ。
翼
「分かった、行ってあげる。太郎くん、小春をよろしくね」
太郎
「はい。行こう、小春さん」
小春
「うん」
ふたつ並んだ小さな背中が、元気よく小学校に向かうのを見送って、翼は、さて、と隣の家を見上げた。
……このあたりからのスタートでどうでしょう。
今回もよろしくお願いします。
では、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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04/07(Tue) 19:52
起こすぞ
ジュン
小春たちを見送った翼は藤守家のドアをくぐる。
翼
「まーくん、おはよう。」
誠臣
「翼、おはよう。いつも悪いな。」
まず挨拶を交わしたのはキッチンで忙しそうに動いている誠臣。
誠臣は兄弟たちのお弁当と朝食の支度に忙しそうだ。
そんな誠臣を毎日大変そうだなっと思いながら翼は次に向かう。
翼
「賢史くん、起きて?」
賢史
「お~、翼か。起こしに来てくれたん?おおきに。」
声をかけると目を擦りながら賢史が目を覚ます。
なぜ関西弁なんだろう?と思いながら次へ向かう。
翼
「こーちゃん、起きて?」
公平
「翼ちゃん?おはよう。」
爽やかな笑顔で起きてきたのは七男の公平。
翼は公平と笑顔を交わし次へ向かう。
翼
「諒くん、起きて?」
諒
「……」
返事がないので翼はベッドへと近づく。
翼
「諒くん?」
ポンポンと布団を叩けば諒が眼だけを覗かせた。
翼
「起きないと遅刻しちゃうよ?」
諒
「今日は行きたくない。」
グズる諒の布団を剥ぎ取り「起きてね。」と声をかけ翼は次へと向かう。
ここからは年長者の3人。
一筋縄ではいかない。
翼はギュッギュッと手を握りしめた。
年長者は寝起きも一癖ありそうだなぁ。
今回もよろしくお願いしまーす。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
04/08(Wed) 20:13
ちょっとだけ
エミ
翼は、次に起こす人物の部屋の前で、気合いを入れる。
「桜大学の光源氏」と呼ばれる葵は、その美貌とフェロモンと甘い声を武器に、いつも翼にちょっかいを出してくる。からかわれていると分かっていても、そういうことに奥手な翼には刺激が強すぎるのだ。
翼
「葵さん、起きてくださ……あれ?」
翼はキョロキョロと部屋を見回すが、誰もいない。少しだけ拍子抜けしたものの、次の部屋へ移動することにした。
翼
「泪さん、おはようございます。起きてくだ…さ…!?」
翼の手足はその場でフリーズ。
なぜなら、泪に寄り添うように、葵が幸せそうな顔で眠っていたから。
ハイ、お約束の二人ですよー。中途半端なところですがパース!
(ノ^ー^)ノ⌒○
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04/08(Wed) 20:16
あっ被った(笑)
小春
ジュンさんエミさんありがとうございます。
被ったので、ちょっと直して続けます。
少々お待ちを。
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04/08(Wed) 21:04
大学チーム(笑)
小春
翼
「……あれっ?葵さん?どうして……?」
確かこちらは泪の部屋だったはず……
翼が首を傾げたその時。
慶史
「何事だ、騒々しい……」
双子が仲良く同じベッドに寝ている姿をぼんやり見つめていた翼は、背後で開いたドアから現れた声に振り向いた。
そこにいたのは、すでに着替えを済ませ、あとはネクタイを結ぶだけという姿の藤守家の長男、慶史。
慶史
「……おわっ、なんだ、隣の長女ではないか!ど、どどどどどうしたのだこんな朝っぱらからこんなところで?!」
翼
「おはようございます、慶史さん。みんなを起こしてほしい、って、まーくんに頼まれたんです」
そう聞いて、慶史は合点のいった表情になった。
たった今開放して出てきた部屋の扉を振り返って、自室の壁に張られたアニメのカレンダーを見る。
慶史
「そうか、もう新学期だからな。全く、どいつもこいつもいつまでも春休みのつもりでいて……」
そこまで言った慶史は、翼の視線の先を辿って、慌ててドアを閉めた。
慶史の部屋、それはいわゆるガン●ムオタクの部屋。
慶史
「あ、いや、気を悪くしないでくれ。別に今さらお前に見られて困るようなものは無いのだが」
翼
「相変わらずなんですね」
確かに、大学生の部屋として世間から見れば少々アレかもしれないが、翼にとっては小さい頃から見慣れた部屋の一つに過ぎない。
翼は気にしない。
それより、今は、目の前の双子の処理だ。
そもそも、なんで二人は同じベッドで寝ているのか。
慶史
「お前は知らなかったかもしれないが、我が家は先日内部を改装して、泪は葵と二人部屋になったのだ」
翼
「えっ?!」
道理で、本当なら壁がある場所は、収納式の引き戸で仕切られている。
今はそこが閉められているので、さっき葵の部屋を覗いた時には、続き部屋だと気付かなかったのだ。
慶史
「泪は部屋を散らかす。だから葵に片付けさせる。葵は家に女を連れ込む。だから泪に見張らせるためだ」
翼
「……」
なんとも呆れた理由。
でも、まあ、とにかく、そういう事なら、こちらにすれば手間が省けるというもの。
翼
「改めて考えてみたら、双子で二人部屋なんて、楽しそう。そういえば、昔は三人で一緒に寝たこともあるなあ」
慶史
「いくつの時の話だ!……それにしても、こいつらはいい年をしてまったく……おい!愚弟ども、起きろ!」
慶史に大声で怒鳴られて、赤い長髪の方の青年が、うーん、と呻いてもぞもぞと身を起こす。
双子の兄の方、葵だ。
葵
「……アニ……部屋に入るなら、ノックぐらいしてよ。いつも言ってるでしょ……」
文句を言いながらも起き上がってベッドの端に腰掛け、手櫛で髪を梳く。
いきなり起こされてさすがに不機嫌そうだったが、翼に気付くと、たちまち、葵は、花のかんばせを綻ばせた。
葵
「あれ、翼ちゃん、部屋まで来るの久し振りだね。起こしに来てくれたの?」
光源氏は寝起きも爽やかだ。
翼
「まーくんに頼まれて」
葵
「そうか、ありがとう。今日は俺も泪も午後からだからのんびり寝てたんだけど、まさか、きみに起こしてもらえるなんてね」
翼
「そうだったんですか?ごめんなさい」
葵
「いいのいいの。泪、るーいー。起きてー」
呼ばれても、泪は布団に潜り込んで唸るだけだ。
泪
「…………ん゙、んーー…………」
そういえば、昔から寝起きが悪かったな。
泪は眠りが浅くて、夜の微かな物音や気配で起きてしまうので、明け方になって深く眠る。
そのせいで、目覚めが悪いのだ。
血圧も低いのかもしれない。
葵
「るーいー。翼ちゃんだよ。起きないなら、くすぐっちゃうよ!」
泪
「ひゃははははっ!!」
布団の中で葵にどこをくすぐられたのか、悶えた泪がベッドから転がり落ちた。
高校の登校時間は大丈夫なのか。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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04/08(Wed) 21:38
高校生組行く
ジュン
泪
「ってぇ~、葵!何すんだよ!?」
葵にくすぐられた泪は床から起き上がり文句を言う。
葵
「翼ちゃんが起こしに来てくれてるよ?」
葵につかみかかろうとしていた泪は翼をみて舌打ちをし、すぐに笑顔になった。
泪
「あら、翼。おはよう。」
翼
「お、おはようございます、泪さん。」
なぜだか葵とは違う意味で翼は泪を前にすると身構えてしまう。
泪
「……」
翼
「……」
なぜたかわからない、不思議な沈黙。そのとき沈黙を破ったのは賢史だった。
賢史
「翼、もう行かんと遅刻するで?」
翼
「う、うん。」
葵
「行ってらっしゃい。」
泪
「気を付けてね。」
慶史
「車には注意しろ。」
年長者に見送られて翼は慌てて賢史と誠臣、諒と家を出たのだった。
少しだけど、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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04/11(Sat) 00:16
大学組&小学組
小春
~藤守家~
葵
「それにしても翼ちゃんに起こされるなんて、久し振りでびっくりしたなあ。ね、泪」
泪
「……ああ……」
葵
「嬉しかったんじゃない?」
慶史
「嬉しい?なぜ、隣の長女に起こされて泪が嬉しがるのだ」
泪
「葵、余計な事言うんじゃねえ」
葵
「翼ちゃんも、久し振りに泪に会って、緊張してたみたいだったし」
泪
「……」
確かに、泪もそれは感じた。
いつの頃からか、翼は泪の前に来ると、がちがちに緊張するようになった。
昔はきょうだいの一員のように一緒に遊んだのに、なぜ、どうしてそうなってしまったのか。
どうすればまた昔のように互いに意識せずに話せるようになるのか、泪には分からない。
そのせいで、翼に対する泪の態度もまた、なんだか不自然になってしまうのだ。
子供の頃からずっと好きだった女の子だというのに……
葵
「泪ったら真剣な顔しちゃって」
泪
「うるせえ」
慶史
「お前らの会話は意味が分からん。そんな事はどうでもいいから、起きて、誠臣が支度してくれた飯を食え」
葵・泪
「はーい……」
慶史
「返事は短く、『ハイ』!」
葵・泪
「はーい……」
慶史
「貴様ら!!」
~桜小学校・5年1組~
太郎
「小春さん、これ見て」
登校して席につくとすぐ、太郎が、後ろの席の小春に、椅子ごと向き直って話し掛けてきた。
そうして、小春の机の上に、小さな紙を広げる。
小春
「これ、何語?」
太郎
「中国語、かな」
首を傾げていた小春は、目を輝かせた。
太郎はたまに、こういう不思議なものを小春に見せてくれる事がある。
それはフリーマーケットで見つけたという古い指輪だったり、たくさんのきれいなビー玉が入った缶を見つける、宝の地図だったりした。
小春
「太郎くん、これ、暗号?」
太郎が、しい、と人差し指を立てる。
太郎
「秘密の呪文」
小春
「えっ、すごい」
両手で口を押さえていたのに、思わず声が出てしまった。
すると、隣の列から、日焼けした少年が近付いてきた。
けんじ
「小春、太郎、何の話や?」
いかにも好奇心旺盛そうな、ニコニコした少年。
クラスメイトの『藤守けんじ』。
太郎が暮らす藤守家の五男と同姓同名だが、正真正銘本名の、小学5年生だ。
なぜか関西弁なところまで、よく似ている。
小春が「ごめんなさい」と太郎に向かって手を合わせた。
太郎
「小春さんとの秘密にしたかったんだけど」
太郎は肩をすくめた。
が、けんじの顔を見上げて、にっこり笑う。
太郎
「でも、けんじくんなら、いいかな」
けんじ
「ほんま?おおきに」
けんじはニコニコしながら、まだ空いている、小春の隣の席に座った。
太郎が見せる紙の文字を、指でなぞる。
けんじ
「『汽……鍋、鶏宮保鶏丁……(発音できない)』なんやこれ」
太郎
「この紙は、僕の知っている大人の人からもらったんだけど。ある場所に行って、ここに書かれた呪文を唱えると、楽しい事が起きるらしいんだ」
けんじ
「へー?すごいな!おもしろそうやん」
太郎
「『担担麺回鍋肉青椒肉絲……』読み方から調べる必要がありそうだね」
小春
「それなら、放課後、図書室で調べてみる?」
けんじ
「図書室かあ、俺、苦手なんやけどなあ……」
桜小探偵団発足。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
04/16(Thu) 13:12
小学組
小春
みんな薄々気付いてると思いますが、七男如月くんが中学校でぼっちです。
誰か何とかしてあげて←
~桜小学校・放課後・図書室~
小春
「みんな、何か分かった?」
本棚から漢和辞典を持って、小春が戻って来た。
図書室特有の大きな机には、太郎とけんじの他にも、数人の児童が頭を突き合わせていた。
りょう
「点や丸がついていないから長い文章みたいだけど、いくつかの単語の集まりなんじゃないかな」
こうへい
「俺、この『糸』がふたつ並んだ字とか、見たことある。たしか、親父に連れてってもらったラーメン屋で」
この二人は同級生。
同じクラスで、けんじたち3人と仲良しだ。
あおい
「料理の名前だとしたら、るいに聞けばいい。大食いだから」
るい
「失礼なやつ。でも、ここの『回、鍋、肉』の3文字で『ホイコーロー』と読めるぞ。偶然かな」
この二人は、6年生。
桜小学校のクラブ活動であり、ここにいる全員が所属している『探偵クラブ』の先輩たちだ。
ちなみに、『探偵クラブ』にはもう一人、明智まさおみという6年生もいるが、学校が終わるとすぐ、いつもまっすぐに帰ってしまう。
けんじ
「じゃあ、ラーメン屋に行けばヒントがあるかな」
小春
「こどもばっかりでラーメン屋さんには入れないよ」
太郎
「……あのね、ぼくにこの暗号をくれた人の、彼女さんが、桜田門の駅の近くの『さくら庵』ていうお蕎麦屋さんの娘さんなんだけど、そこなら、『いつ来てもいいよ』って言われてる」
るい
「すげえな。でも、ソバ屋かあ」
太郎
「ステーキもプリンもあるよ」
ぐー、と、全員のお腹が鳴った。
るい
「これからすぐに行こうぜ」
クラブのリーダー、るいの一言で、全員一旦自宅に帰り、家の人に外出を告げてから、改めて、暗号を解くために(そしてもしかしたらおいしいものを食べられるかもしれないから)、学校に集合する事になったのだった。
ひとまず
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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04/17(Fri) 10:04
こーちゃん、ゴメン
ジュン
高校生組の朝
???
「先輩、おはようございます。諒くん、おはよう。」
学校の校門付近で声をかけてきたのは諒と同じクラスの玉木ジュン。
陸上部のマネージャーをしている低身長、童顔(胸だけ大きめ)の一年生だ。
翼
「ジュンちゃん、おはよう。」
賢史
「玉木、おはようさん。」
誠臣
「おはよう。」
諒
「……」
翼たちとは中学から一緒で仲がいい。
ジュンも皆と並んで歩き始めた。
諒
「朝から声かけないでよ……」
ジュン
「どうして?」
諒
「クラスの奴らに睨まれる……」
ジュンは目立つタイプではないが人懐っこい性格で、秘かにクラスでの人気が高い。
しかし、鈍感なのか本人は気づいていない。
諒の言葉に首を傾げるジュンを心配そうに見つめる賢史。
賢史とジュンは中学時代からウワサされるほど仲がいいが、賢史の性格か、あと一歩を踏み出せないでいた。
諒と話ながら一年の教室に向かうジュンを黙って見送る賢史の肩を翼と誠臣が叩いた。
いいように書きすぎちゃったかしら?
っていうか、いきなり賢史くんを独り占めしちゃっていいのかな?(^^;
ダメなら削除しまーす。
とりあえずパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
04/17(Fri) 10:54
ジュンさん、大丈夫。
小春
今のうちに設定した者勝ちです。
というわけでオイラも詰め込みます。←
~小学組・放課後・さくら庵~
小春
「ここ?」
あおい
「お客さん、いっぱいだね」
るい
「うまいのかな」
りょう
「ここ、有名なお店だよ。頼めばなんでも出てきて、全部おいしいらしい。うちの親が言ってた」
こうへい
「うちの親父も同じこと言ってた。りょうくんのお父さんたちも言うなら、ほんとうにほんものかな」
けんじ
「忙しそうなのに、子供の呪文なんかきいてくれるかな」
その時、小柄な女性が一人、お盆に重箱とクリームソーダを乗せて、小走りに出てきた。
太郎
「あ」
太郎が思わず声を出す。
太郎
「彼女さん」
太郎の声に振り向いたその女性は、一同に気付くと、たちまち、にっこり笑った。
「太郎くん、こんにちは。ちょっと待っててね」
そう言い置いてから、元通りに顔を向けて、店の奥へと料理を運ぶために消えていく。
るい
「彼女さん、て、お前。名前知らないのかよ」
るいに小突かれて、太郎が困った顔をする。
太郎
「ジョンは教えてくれない」
あおい
「ジョンって誰」
太郎
「僕のお父さん……の友達……な」
あおい
「?もう一度言って」
太郎
「僕のお父さんの友達みたいな人」
るい
「なんだそれ」
小春
「生まれた時から隣にいたけど、太郎くんのお父さん、私、会ったこと無い」
太郎
「僕も」
こうへい
「えっ?!」
太郎
「でも、ジョンは僕にそっくりなんだ。だから、僕、本当はジョンが僕のお父さんなんじゃないかと思ってる。それなのに、ジョンは自分の事を『お父さんの友達だよ』って言うんだ」
けんじ
「……なぞなぞ?」
けんじが首をかしげる横で、じっと話を聞いていたりょうが、ぽつりと呟いた。
りょう
「あのさ、ジョンて人が本当は太郎のお父さんだったら、もしかして、さっきの女の人は、太郎の」
「お待たせ」
りょうの推理は、戻ってきた女性の声に遮られた。
全員
「こんにちは」
太郎
「彼女さん、この呪文、解ける?僕たち、食べ物の名前じゃないかって推理したんだけど」
太郎が差し出した紙を受け取って、女性は微笑んだ。
「正解です。では、2階のお座敷へどうぞ」
けんじ
「やったあ!」
女性に案内されて、わいわいと2階に上がりながら、太郎が少し赤い顔をして彼女を見上げるのを、小春は見逃さなかった。
小春
「(りょうくんの推理が当たってるといいね、太郎くん)」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
04/19(Sun) 21:45
長くて分割σ(^_^;)どんだけ
澪
~大学組~
午後。
新入生のオリエンテーションも終わらない時期、混み合うキャンパスを揃って歩く泪と葵に、多くの視線が集中していた。
葵
「やっぱ新入生ってなんか若いよね」
泪
「ひと月前まで高校生だったしな」
「あの二人が桜大の悪魔と光源氏」と噂する声が聞こえる中を、泪と葵は足早に通り抜けた。
慶史
「泪!!」
法学部の校舎に差し掛かり、泪と葵が別れようとした時。
急に目の前に飛び込んできた慶史に、双子は露骨に嫌な顔をした。
泪
「何だよ」
慶史
「おっお前のこここ恋人が、研究室に来ている!!!何とかしろ!!」
泪・葵
「……は?」
鼻息荒くひどく動揺した長兄に、双子は今度こそ怪訝な声をあげた。
葵
「…泪、お前」
泪
「ちげーよ。いねーよ」
葵
「だよなあ」
泪
「お前じゃあるまいし、俺は女にそんなこと言われるような付き合いはしてない」
葵
「おーお、言うねえ」
おどけて肩を竦めた葵が、ガシッと泪の腕を掴んだ。
葵
「まあいいよ、それより見に行こうよ泪の恋人」
泪
「おまっ、面白がってんじゃねえ!」
楽しげに泪を引っ張り法学部校舎に入った葵は、泪に案内させながら真っ直ぐ研究室へ向かう。
葵
「失礼します」
軽くノックをして躊躇いなくドアを開けた葵が研究室に足を踏み入れた。
続いて研究室に入ろうとした泪だったが、急に立ち止まった葵にそれを阻まれて顔を顰める。
泪
「おい、何──」
「泪!」
言葉を遮った声に、泪は顔を顰めたまま目をやった。
書棚の前、並ぶ論文の背表紙を見ていたのだろう女がこちらに笑顔を向けている。
[削除]
04/19(Sun) 21:51
公平くん、ごめん
澪
泪
「…げ」
女を見た途端、泪は顔を引き攣らせた。
それを見て女は不服そうに唇を尖らせる。
「人の顔見てげ、って失礼じゃない?」
泪
「いや、うん。悪い」
珍しく泪が圧されているような状況に、立ち尽くしていた葵と、泪の背後にいた慶史が顔を見合わせる。
すると、女は葵と慶史に顔を向けた。
「ああ、いきなりごめんなさい。初めまして、澪です。泪とは友達なんです」
澪がにっこり微笑むと、すかさず泪が口を挟んだ。
泪
「去年コンソーシアムで一緒だったんだ。今年から編入して、うちの研究室に来る」
そこまで言って、泪はハッと澪を見た。
泪
「お前、まさか、俺の恋人とか言ったのか!」
澪
「?言ってな……ああ、さっき、そちらの方に泪が来てるか聞いたら、泪とどういう関係だって聞かれたから、ご想像にお任せしますって言った。ね?」
そう言って慶史を見た澪の頭と慶史の頭を、泪が素早く殴った。
澪
「痛!」
慶史
「泪、お前、兄を殴るとは何事だ!」
泪
「うるせー!想像に任せるな友人か知人でいいだろ!アニも変な想像するな!」
憤慨する泪を横目に、葵は澪を見つめた。
研究室に入った時、こちらを振り向いた澪を見て、思わず足を止めてしまった。
振り向いた拍子に、無造作に下ろしたダークブロンドの髪が揺れ、長い睫毛に縁取られた──泪と同じ色の瞳が、葵を見たからだ。
澪はフラットシューズだが十分背が高い上に、スキニーパンツに覆われた脚は長い。
容姿からして、どこか外国の血が入っていることを考えるのは容易い。
だからだろうか。
澪の紛らわしい言葉を抜きにしても、慶史が泪の恋人と誤解したのも無理はないかもしれない、と葵は思った。
実際日本人離れした泪と澪は、絵になって見えるのだ。
慶史
「……なんだ、その、あの女、泪とお前のようだな」
ギャーギャーと言い合う泪と澪を見ながら、慶史が葵に呟いた。
葵
「え?」
慶史の言葉に改めて葵は泪と澪を見た。
普段の泪と葵のように、言い合う泪と澪。
……少し色味の違う、金髪。それに、泪の男言葉。
葵
「(……双子みたい、ってことか)」
そう気づくと同時に、葵の胸には澪に対する興味と同時に複雑な感情が生じたのだった。
お邪魔します。
前回はイイオモイどころかまともに会話もできなかったので、今回は意気込んで来ましたよ!
澪には泪翼のヤキモチ要員を期待(´ε` )♪おい
設定は早い者勝ちとのことですが、アオイストの皆様に敬意を表したつもりです。欲が滲み出てますが←
04/23(Thu) 17:39
一応中学生やけど
とも
~桜中学・校門~
キーンコーン。
公平
「あっぶねー、ギリギリセーフ!」
1日の始まりを告げるチャイムが鳴り終わる直前、藤守家の七男、公平は学校の門をくぐり抜けた。
ダッシュして息を切らしていた公平がスーハーと呼吸を整えていると、後ろから女子生徒に大声で呼ばれた。
???
「あーっ、藤守ったら、また朝練サボってると思ったら遅刻ギリギリやんか! 女子だけやなく、男子の面倒まで見なあかん私の身にもなってよ!」
公平
「うわっ、と、ともちゃん⁈ イヤ、これには訳が…って、あ、そろそろチャイム鳴っちゃうから、また後でね!」
逃げるように走り去る公平の後ろ姿を見てため息をついたとも、と呼ばれた彼女は、公平と同じ桜中学3年で女子柔道部主将の白河とも。
公平と同じ時期くらいから柔道を始めた幼馴染で、昨年には中学生の全国大会で優勝する程の実力を持っている。 ちなみに学力も常にトップを保つ才女だ。
公平の方も男子柔道部主将なのだが、今日のように寝坊して朝練に出られない時は主将のいない男子部員の練習のことも気にかけてあげるなど、部員からは「姐さん」と呼ばれている。
とも
「誠臣先輩とは全然似てへんのに、なんで柔道はあんなに出来るんやろ…?」
そう呟いたともだったが、本礼のチャイムが鳴ったことで、自分もあわてて教室に向かったのだった。
とりあえずこーちゃんぼっちは回避しましたので、
次にパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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04/24(Fri) 06:48
着々とヽ( ̄▽ ̄)ノ
小春
澪さん、ともさん、ありがとうございます。
おっしゃる通り、イイオモイには準備と積み重ねが必要ですね(笑)
引き続きよろしくお願いしますパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○←書けや
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04/25(Sat) 15:36
まだ朝なのに突然その日の夜の(全然ストーリーに関係なさげな)ブッコミをするせつな
せつな
すみませんすみません小中高校生のネタが全く浮かびませんでしたゴメンナサイ;
*小春さん、アレでしたら、他のお嬢様の書き込みと入れ替えてくださいね(#^^#)
ふぅ・・・
今日も一日疲れた・・・
職場である桜高校から帰宅し、一人暮らしのマンションのエレベーターに乗り込むのは、
教員生活3年目の今年、初めてクラス担任を持たされ、疲労困憊の日々を送っている、空間セツナ、25歳だ。
卒業・・・新入学・・・新学年・・・新学期
『学校というものは永遠のスパイラルみたいな場所』
そう言ったのは、かつて自分が高校時代ずっとずっと憧れていた先生だ。
実際に自分も同じ立場になって分かる。
送り出し、迎え入れる方は、とにかく大仕事で、緊張の連続だということ。
まだ、20代だというのに、ひどい肩コリで頭痛がする。
自慢の長いストレートの黒髪も艶はなく、ぼさぼさ。
たしか、以前には才色兼備なんて言われたこともあったはずなのに・・・
もういいや、お風呂入ってビールでも飲んで寝よう・・・そう思って玄関のドアを開けようとして、
部屋に明りが付いていることに気付いた。
朝、消し忘れたっけ?とうとう健忘症まで出て来たかしら・・・
そう思いながら鍵を開けると。
「おっかえりー!!セっちゃん!!」
ぶわーっっと目の前にダークブロンドが広がり、自分より10cm以上も背の高い大女が飛びついて来た。
「げっっ、澪??」
受け止めそこねて、背中が閉まったばかりのドアにぶつかった。
「ひっどーい、久しぶりに会う可愛いイトコに向かって、げっっなんて、もう、今日2回目だよぅ、ソレ言われたの」
「あなた、可愛いって言葉の使い方が間違っているわよ。イタイから、放しなさい~~」
イケメンから壁ドンされたって、今のセツナなら同じ反応をしただろう。
目の前で、綺麗な唇を尖らせながら、セツナ姉はやさしくなーいとブツブツ言っている澪を押しのけて部屋へ入る。
「澪、どうやってここに入ったの?鍵かかってたでしょ?」
「空間叔母さんに貸してもらったもん、今日からしばらくお世話になるから、宜しくw」
「えぇっ?聞いてないわよ、そんなこと」
「昨日、叔母さんのトコに行って、お願いしたの。住処が決まったら出て行くから」
本人には事後承諾か・・・
なんて親だろう。頭痛に加えて眩暈がしてきた。
おまけに居間のテーブルの上には、飲みかけの缶ビール。
「あーーー!!私のビール!!!」
「えへへ、頂いてマース」
「~~~~~~~~~」
昔っから外国の血が混ざったこのイトコは、能天気というか天真爛漫な振る舞いで、気付くとそのペースに乗せられていることがよくあった。そのくせ憎めないから始末が悪い。
だが、今のセツナは非常に機嫌が悪かった。
このまま叩き出してやろうかと本気で思案し始めたセツナに、澪は、肩越しにスマホをかざして見せる。
「まま、そう熱くならないで。イイもの見せてあげるから」
「いらないわよ、あなたと趣味は被ってないし」
「あれ~~。いいのかな?絶対、せつな姉は飛びつくと思うよ」
綺麗に手入れされた指先で、画像をクリックすると。
「・・・・・・!!!」
セツナはいきなりその手からスマホを奪い取り、画面を食い入るように見つめた。
「ね?驚いたでしょ?」
そこにあるのは、今日、桜大学の研究室で、再会の記念と称し、泪だけでなく藤守三兄弟を捕まえて無理矢理自撮りした写真だ。
おもしろそうに澪が画面を指して説明する。
「大学でも有名なイケメン双子なんだって。もう一人写ってる黒髪メガネが二人のお兄さん。・・・はどうでもいいんだけど、こっちの紅い髪のカレ・・・似てない?せつな姉の王子様に」
あまりの衝撃に、頭痛も眩暈もビールを取られた憤りも、全てが一瞬で吹き飛んだ。
汗が手に滲み出し、スマホがカタカタ小さく震える。
似てるなんてもんじゃない・・・。
高校生の時から・・・大・大・大好きだったひとの姿そのもので。
今でも忘れられない、小野瀬先生にそっくりだったのだ。
澪がからかうのも無理はない。
セツナの小野瀬先生への入れ込みようはすごかった。
澪が中学生だった頃から、どれだけ王子様の話を聞かされたことだろう。
王子様の秘蔵アルバムは50冊を超えていた。
壁には小野瀬先生の大小様々な自作ポスターが貼られ、成人式で時計をもらい一緒に写真を撮った時の、振袖姿で緊張にひきつったセツナと小野瀬先生のツーショットがチェストの上の写真立てに飾られている。
なのに、ある日、ぱったりと話をしなくなったと思ったら、
小野瀬先生はイギリスの大学へ研究のために留学したと泣きながら教えてくれた。
時差もある上、セツナも就職が決まり、多忙な毎日を過ごすうちに自然と連絡も途絶えてしまったようだった。
(大体、付き合っていたわけでもなかったらしい・・・残念;)
「ちなみに。私の狙いはコッチの金髪碧眼のほう・・・って、聞いてる???」
「・・・写・・・」
「え?」
「一人だけのバストショットとって来なさい!それが同居の条件よ!!いいわね!!!」
飲みかけのビールの缶を引っ掴むと、ごくごく一気に飲み干してしまう。
血走った眼は、座布団3枚ひいているくらい、すわっている。
あまりのセツナの勢いに
「り・・・、了解」
澪はホールドアップして頷くことしか出来なかった。
コンソーシアム・・・って何?的なくらい無知なワタクシ。
澪さんの真意も分からないくせに、勝手にイトコにしてしまったというね;
素晴らしい暴挙に出ちゃったけど、まぁこういう周囲の関係もアリかなwと思い書いちゃった(^^♪
澪さん、ゴメンナサイm(__)m
良かったら今後もイトコとしてセツナの暴走を手助けお願いします←
てことで、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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04/26(Sun) 17:43
朝練
ジュン
朝、誠臣と賢史、そして珍しく早起きした公平は朝練のために早めに家を出た。
朝練~陸上部~
「位置について、よーい、スタート!」
合図と共に何人かの生徒が走り出す。その中に賢史もいた。
賢史
「ふぅ~」
走り終えて深く息を吐き出す。
「きゃー、藤守くーん。」
「藤守先輩、格好いい~」
グランドの周りには沢山の女子生徒がひしめき合っていた。
さすがは藤守家の一人。
顔も良く、スタイルもいい賢史も校内での人気は高い。
もちろん、柔道場の方の誠臣も同じ状態だ。
賢史は軽く外野に向かって手を振る。
ジュン
「賢史先輩、相変わらずですね。」
タイムを記録したノートを片手にニコニコしながらジュンが近寄ってくる。
中学から同じ陸上部にいたジュンにもこの光景は見慣れたものだった。
ジュンは中学時代は陸上部の部員だったが、何故入部したのかと思うほどの運動音痴で、いつの間にかマネージャーのような仕事をするようになった。
高校からはマネージャーとして陸上部に在籍している。
賢史
「タイム、どうやった?」
ジュン
「また縮まりましたよ。〇〇先輩も△△先輩もいい感じです。」
誰に対してもニコニコと分け隔てなく接するジュンの人柄を好意的に思う一方で何故か胸が痛い。
相反する感情を振り払うかのように賢史は再びスタート地点へと戻っていった。
何が書きたかったのか!?
とりあえずパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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04/29(Wed) 22:03
みんな設定頑張ってp(^-^)q
小春
~さくら庵二階座敷・小学校組~
「5月に運動会があるの?」
太郎
「はい」
太郎が「ジョン」からもらった暗号に書かれていた漢字の羅列を中華料理の名前だと見抜いたご褒美に、桜小探偵クラブのメンバーは、指定された店「さくら庵」で、お腹一杯になるまでの料理を食べ終わっていた。
「じゃあ、その日はお店を抜け出して、ちょっとだけ応援に行こうかな」
太郎
「ほんとですか?嬉しいです」
太郎はさっきからずっと、この店の店員で、「ジョン」の彼女さんだという「こはる」さんに、一生懸命に色々な話をしている。
藤守けんじ
「太郎、ずいぶんあの人に懐いてるな。珍しい事や」
小春
「もしかしたら、お母さんかもしれないと思ってるんだよ。自分そっくりな『ジョン』の彼女さんだから」
如月こうへい
「太郎は自分のお父さんとお母さんを知らないの?」
小春
「うん」
こはると指切りげんまんしている太郎を見ながら、小春は如月の言葉に頷いていた。
穂積るい
「こはるさん」
こはる
「はい、なあに?」
小野瀬あおい
「俺たち、時々お邪魔してもいいですか?」
思いがけない6年生二人の言葉に、5年生たちが驚く。
けれど、こはるはにっこり笑った。
こはる
「もしかして、探偵さんたちの秘密基地にしたいのかしら」
今度は全員が驚いた。
小野瀬あおい
「すごいですね。まだ何も言ってないのに」
穂積るい
「下校時刻を過ぎると学校にはいられないし、俺たちの家、みんな家族の帰りが遅くて、帰ってもつまんないし」
小野瀬あおい
「放課後から、家に帰って夕飯食べるまでの間でいいんです」
小笠原りょう
「うちの親も留守が多いから、俺、みんなと時間を過ごせたら嬉しいかも」
如月こうへい
「学校が終わってここに来たら、みんながいるの?うわあ、宿題教えてもらっちゃおうかな」
藤守けんじ
「そらおもろいけど……」
太郎
「……いいんですか?」
こはる
「いいわよ。それなら、三階の、私の部屋を使ったらいいわ。その時間は下の店で働いてるから、部屋はいつも空いているの」
小春
「散らかさないようにします」
こはるは頷いた。
こはる
「じゃあ、決まり。でも、今日帰ったら、お家の人にちゃんと言うのよ。『放課後はさくら庵にいます』って」
全員
「はい!」
※
小学校組は放課後さくら庵を拠点にする事が決定。
こはるからおやつ出ます。
三階のこはるの部屋には謎の男ジョンがたまに出没する事あります。
次からは明智まさおみくんも入れなくては。(藤守けいじくんは留年させるとややこしくなるので登場させない:笑)
桜小学校は5月に運動会があるもようです。
小学校組は恋愛要素をすっ飛ばして我が道を暴走中。
という感じで、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
~新リレー『アブナイ☆恋の共同生活』スタート~
小春
リレーSS
『アブナイ☆恋の共同生活』
~登場人物設定~
★櫻井家★
☆翼☆
桜高校の2年生。
父親の転勤を機に、わけあって両親と離れて暮らす事になった。
いわゆる箱入り娘、しかしなかなかタフな一面もある。
小春の保護者として、小さな妹を守ってあげなければと使命感に燃えているのだが……
☆小春☆
翼の妹で、桜小学校5年生。
黒髪で小柄な女の子。
小春が転校を嫌がった為に、翼も家に残る事になり、この不思議な生活が始まる。
翼同様の箱入り娘でおっとりした性格だが、好奇心旺盛で、藤守家にしょっちゅうお邪魔してさまざまなスペックを身につけている。
★藤守家★
翼たちのお隣さん。両親はいるがいつも不在。
☆長男……慶史
通称アニ。
大学生。
在学中に司法試験に合格している秀才だが、高卒後一年間留学していたため、大学には葵や泪と同時に入学している。
完璧なはずなのに彼女が出来ない、残念な男。
現在、魔法使いへの道を真っ直ぐに進んでいる。
☆二男……葵
「桜大学の光源氏」と呼ばれる、美貌で甘い声を持つ理系男子。
泪とは双子。
アニとは対照的に、常に女性に囲まれている。
軟派に見えるが、じつは真実の愛を模索中。
元ヤン。
☆三男……泪
双子の弟。
母方の旧姓は穂積で、祖父が外国人なせいか一人だけ金髪碧眼。
何故か外ではおネエ言葉。
アニと法学部の首席を争い、男性人気では葵を上回る「桜大学の悪魔」。
葵同様大変モテるが、ひそかに翼を好きなので他の女性に関心が無い。
☆四男……誠臣
桜高校3年生。
柔道と射撃の才能があり、数々の大会で優勝していて、どちらもオリンピックの選手候補に選ばれたが辞退したほどのツワモノ。
家事が万能で面倒見の良い、そして生真面目で苦労性で実はムッツリな藤守家のオカン的存在。
☆五男……賢史
桜高校2年生。
翼と同じクラスで隠れ鉄オタ。
何故か関西弁。
いわゆる「いい人」で人気者だが、特定の彼女はまだいない。
☆六男……諒
桜高校1年生。
軽く引きこもりがちだが、IT関係の会社をいくつか起業し利益を上げている学生実業家。
☆七男……公平
桜中学校3年生。
自慢の髪がゆくゆく無くなるのを心配しているオシャレ番長。
趣味は女装で、中学ではミスコンで優勝したこともある。
☆山田太郎
桜小学校5年生。
小春と同じクラス。
藤守家に居候している留学生。
遠い親戚になる人の子供らしいが、時々アニたちの大学に現れる「ジョン・スミス」にそっくりだったり、やけに大人びていたり外国語が堪能だったり、と謎の多い少年。
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04/07(Tue) 11:17
『アブナイ☆恋の共同生活』~プロローグ~
小春
桜の季節。
翼と小春の両親は、玄関先で見送りに立つ娘たちの前から、なかなか出発出来ずにいた。
母
「お父さん、そろそろ行きませんと飛行機の時間が」
背後に車を停めて待っているタクシーの運転手にすみませんと頭を下げながら、母親が控え目に催促した。
父
「分かっとる!しかしお前は心配ではないのか、こんなあどけなくも頼りない二人を残して、新しい赴任先に旅立つことが!」
判事である父は、よく通る声で妻を叱咤するが、言葉とは裏腹にその顔と声は泣きそうだ。
さっきから、いや厳密には何ヵ月も前から繰り返されてきたやりとりにうんざりしながらも、母親は辛抱強く言葉を返す。
母
「もちろん心配ですとも。でも、学校の事は先生方によーくお願いしてありますし、生活の事は、お隣の藤守さんのご夫妻によーくお願いしてあります」
やっと離れたのにまた戻って性懲りもなく小春の頭を撫でている父に、妻の言葉は届いているのかいないのか。
母
「それに、お隣にはお兄ちゃんたちが大勢いて、みんな優しいですしね」
父
「それも心配の種そのものではないか!」
至近距離の父に突然大声を出されて、小春の身体がびくりと跳ねる。
父
「あいつらときたら、揃いも揃って無駄にキレイな顔をしおって、無闇にうちの娘たちに優しくしおって!特にあの泪ときたら……」
母
「キレイな子たちに優しくしてもらってるんだから、文句を言うのは失礼ですよ」
父
「しかしだな……」
翼
「もうっ、お父さん、いいかげんにして!早く行かないと、本当に飛行機に乗り遅れるよ!」
ついに、翼の堪忍袋の緒が切れた。
この娘は辛抱強い半面、一度怒るとなかなか頑固で手に負えない。
まさしくこの親にしてこの子ありだ。
そして、父親はこの、普段は若い頃の母親そっくりで可愛いのに、怒ると自分そっくりになる娘に、頭が上がらない。
父
「し、しかしだな翼……」
小春
「お父さん、ごめんなさい。私がわがまま言ったから」
そして、この、いつもニコニコしている下の娘がめったに見せない泣き顔にもまた、めっぽう弱いのであった。
怒る翼に背中を押され、目を潤ませる小春をなだめながら、父と母はようやく、タクシーに乗り込んだ。
母
「じゃあ翼、家の事はよろしくね。困った時にはお隣を頼りになさい」
翼
「うん、分かった」
小春
「行ってらっしゃい」
父と離れ、ぎゅうと自分の手を握り締めてくる小春の手を握り返しながら、翼は反対の手で、ぎゅっ、と拳を作った。
翼
「大丈夫!お父さんとお母さんも、新しい場所で頑張るんだもん!」
翼は自分にも言い聞かせるように、声を張った。
翼
「私、頑張る!」
こうして、翼と小春の二人暮らしが始まった。
それは、隣に住む八人の男子たちとの、不思議な共同生活の始まりでもあった……
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04/07(Tue) 11:19
『アブナイ☆恋の共同生活』
小春
両親を見送った翼と小春が一旦家に戻り、登校の為の身支度を整えて再び出てくると、同じタイミングで、隣の家から、バッグを背負った黒髪の少年が出てきた。
山田太郎。
藤守家に住んでいる、小春と同級生で同じクラスの少年だ。
小春とは仲良しで、いつも一緒に登下校している。
気が利いて親切な子なのだが、なぜか得体の知れないところもあって、翼は正直、この子がちょっと苦手だ。
小春
「太郎くん、おはよう」
小春が手を振ると、太郎はにっこり笑って、駆け寄って来た。
太郎
「おはよう、小春さん」
そう挨拶を返して、翼にも頭を下げる。
翼
「おはよう、太郎くん」
太郎
「おはようございます、翼さん。ちょうど良かった。誠臣さんから、翼さんに、弟さんたちを起こして欲しいと伝えてくれって頼まれてたんです」
翼
「賢史くんたち、まだ寝てるの?新学期も始まったのに、仕方ないなあ」
藤守家の四男、誠臣は、毎朝、忙しい。
たくさんいる兄弟の朝食と、お弁当を作っているからだ。
翼
「分かった、行ってあげる。太郎くん、小春をよろしくね」
太郎
「はい。行こう、小春さん」
小春
「うん」
ふたつ並んだ小さな背中が、元気よく小学校に向かうのを見送って、翼は、さて、と隣の家を見上げた。
……このあたりからのスタートでどうでしょう。
今回もよろしくお願いします。
では、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
04/07(Tue) 19:52
起こすぞ
ジュン
小春たちを見送った翼は藤守家のドアをくぐる。
翼
「まーくん、おはよう。」
誠臣
「翼、おはよう。いつも悪いな。」
まず挨拶を交わしたのはキッチンで忙しそうに動いている誠臣。
誠臣は兄弟たちのお弁当と朝食の支度に忙しそうだ。
そんな誠臣を毎日大変そうだなっと思いながら翼は次に向かう。
翼
「賢史くん、起きて?」
賢史
「お~、翼か。起こしに来てくれたん?おおきに。」
声をかけると目を擦りながら賢史が目を覚ます。
なぜ関西弁なんだろう?と思いながら次へ向かう。
翼
「こーちゃん、起きて?」
公平
「翼ちゃん?おはよう。」
爽やかな笑顔で起きてきたのは七男の公平。
翼は公平と笑顔を交わし次へ向かう。
翼
「諒くん、起きて?」
諒
「……」
返事がないので翼はベッドへと近づく。
翼
「諒くん?」
ポンポンと布団を叩けば諒が眼だけを覗かせた。
翼
「起きないと遅刻しちゃうよ?」
諒
「今日は行きたくない。」
グズる諒の布団を剥ぎ取り「起きてね。」と声をかけ翼は次へと向かう。
ここからは年長者の3人。
一筋縄ではいかない。
翼はギュッギュッと手を握りしめた。
年長者は寝起きも一癖ありそうだなぁ。
今回もよろしくお願いしまーす。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
04/08(Wed) 20:13
ちょっとだけ
エミ
翼は、次に起こす人物の部屋の前で、気合いを入れる。
「桜大学の光源氏」と呼ばれる葵は、その美貌とフェロモンと甘い声を武器に、いつも翼にちょっかいを出してくる。からかわれていると分かっていても、そういうことに奥手な翼には刺激が強すぎるのだ。
翼
「葵さん、起きてくださ……あれ?」
翼はキョロキョロと部屋を見回すが、誰もいない。少しだけ拍子抜けしたものの、次の部屋へ移動することにした。
翼
「泪さん、おはようございます。起きてくだ…さ…!?」
翼の手足はその場でフリーズ。
なぜなら、泪に寄り添うように、葵が幸せそうな顔で眠っていたから。
ハイ、お約束の二人ですよー。中途半端なところですがパース!
(ノ^ー^)ノ⌒○
[削除]
04/08(Wed) 20:16
あっ被った(笑)
小春
ジュンさんエミさんありがとうございます。
被ったので、ちょっと直して続けます。
少々お待ちを。
[削除]
04/08(Wed) 21:04
大学チーム(笑)
小春
翼
「……あれっ?葵さん?どうして……?」
確かこちらは泪の部屋だったはず……
翼が首を傾げたその時。
慶史
「何事だ、騒々しい……」
双子が仲良く同じベッドに寝ている姿をぼんやり見つめていた翼は、背後で開いたドアから現れた声に振り向いた。
そこにいたのは、すでに着替えを済ませ、あとはネクタイを結ぶだけという姿の藤守家の長男、慶史。
慶史
「……おわっ、なんだ、隣の長女ではないか!ど、どどどどどうしたのだこんな朝っぱらからこんなところで?!」
翼
「おはようございます、慶史さん。みんなを起こしてほしい、って、まーくんに頼まれたんです」
そう聞いて、慶史は合点のいった表情になった。
たった今開放して出てきた部屋の扉を振り返って、自室の壁に張られたアニメのカレンダーを見る。
慶史
「そうか、もう新学期だからな。全く、どいつもこいつもいつまでも春休みのつもりでいて……」
そこまで言った慶史は、翼の視線の先を辿って、慌ててドアを閉めた。
慶史の部屋、それはいわゆるガン●ムオタクの部屋。
慶史
「あ、いや、気を悪くしないでくれ。別に今さらお前に見られて困るようなものは無いのだが」
翼
「相変わらずなんですね」
確かに、大学生の部屋として世間から見れば少々アレかもしれないが、翼にとっては小さい頃から見慣れた部屋の一つに過ぎない。
翼は気にしない。
それより、今は、目の前の双子の処理だ。
そもそも、なんで二人は同じベッドで寝ているのか。
慶史
「お前は知らなかったかもしれないが、我が家は先日内部を改装して、泪は葵と二人部屋になったのだ」
翼
「えっ?!」
道理で、本当なら壁がある場所は、収納式の引き戸で仕切られている。
今はそこが閉められているので、さっき葵の部屋を覗いた時には、続き部屋だと気付かなかったのだ。
慶史
「泪は部屋を散らかす。だから葵に片付けさせる。葵は家に女を連れ込む。だから泪に見張らせるためだ」
翼
「……」
なんとも呆れた理由。
でも、まあ、とにかく、そういう事なら、こちらにすれば手間が省けるというもの。
翼
「改めて考えてみたら、双子で二人部屋なんて、楽しそう。そういえば、昔は三人で一緒に寝たこともあるなあ」
慶史
「いくつの時の話だ!……それにしても、こいつらはいい年をしてまったく……おい!愚弟ども、起きろ!」
慶史に大声で怒鳴られて、赤い長髪の方の青年が、うーん、と呻いてもぞもぞと身を起こす。
双子の兄の方、葵だ。
葵
「……アニ……部屋に入るなら、ノックぐらいしてよ。いつも言ってるでしょ……」
文句を言いながらも起き上がってベッドの端に腰掛け、手櫛で髪を梳く。
いきなり起こされてさすがに不機嫌そうだったが、翼に気付くと、たちまち、葵は、花のかんばせを綻ばせた。
葵
「あれ、翼ちゃん、部屋まで来るの久し振りだね。起こしに来てくれたの?」
光源氏は寝起きも爽やかだ。
翼
「まーくんに頼まれて」
葵
「そうか、ありがとう。今日は俺も泪も午後からだからのんびり寝てたんだけど、まさか、きみに起こしてもらえるなんてね」
翼
「そうだったんですか?ごめんなさい」
葵
「いいのいいの。泪、るーいー。起きてー」
呼ばれても、泪は布団に潜り込んで唸るだけだ。
泪
「…………ん゙、んーー…………」
そういえば、昔から寝起きが悪かったな。
泪は眠りが浅くて、夜の微かな物音や気配で起きてしまうので、明け方になって深く眠る。
そのせいで、目覚めが悪いのだ。
血圧も低いのかもしれない。
葵
「るーいー。翼ちゃんだよ。起きないなら、くすぐっちゃうよ!」
泪
「ひゃははははっ!!」
布団の中で葵にどこをくすぐられたのか、悶えた泪がベッドから転がり落ちた。
高校の登校時間は大丈夫なのか。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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04/08(Wed) 21:38
高校生組行く
ジュン
泪
「ってぇ~、葵!何すんだよ!?」
葵にくすぐられた泪は床から起き上がり文句を言う。
葵
「翼ちゃんが起こしに来てくれてるよ?」
葵につかみかかろうとしていた泪は翼をみて舌打ちをし、すぐに笑顔になった。
泪
「あら、翼。おはよう。」
翼
「お、おはようございます、泪さん。」
なぜだか葵とは違う意味で翼は泪を前にすると身構えてしまう。
泪
「……」
翼
「……」
なぜたかわからない、不思議な沈黙。そのとき沈黙を破ったのは賢史だった。
賢史
「翼、もう行かんと遅刻するで?」
翼
「う、うん。」
葵
「行ってらっしゃい。」
泪
「気を付けてね。」
慶史
「車には注意しろ。」
年長者に見送られて翼は慌てて賢史と誠臣、諒と家を出たのだった。
少しだけど、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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04/11(Sat) 00:16
大学組&小学組
小春
~藤守家~
葵
「それにしても翼ちゃんに起こされるなんて、久し振りでびっくりしたなあ。ね、泪」
泪
「……ああ……」
葵
「嬉しかったんじゃない?」
慶史
「嬉しい?なぜ、隣の長女に起こされて泪が嬉しがるのだ」
泪
「葵、余計な事言うんじゃねえ」
葵
「翼ちゃんも、久し振りに泪に会って、緊張してたみたいだったし」
泪
「……」
確かに、泪もそれは感じた。
いつの頃からか、翼は泪の前に来ると、がちがちに緊張するようになった。
昔はきょうだいの一員のように一緒に遊んだのに、なぜ、どうしてそうなってしまったのか。
どうすればまた昔のように互いに意識せずに話せるようになるのか、泪には分からない。
そのせいで、翼に対する泪の態度もまた、なんだか不自然になってしまうのだ。
子供の頃からずっと好きだった女の子だというのに……
葵
「泪ったら真剣な顔しちゃって」
泪
「うるせえ」
慶史
「お前らの会話は意味が分からん。そんな事はどうでもいいから、起きて、誠臣が支度してくれた飯を食え」
葵・泪
「はーい……」
慶史
「返事は短く、『ハイ』!」
葵・泪
「はーい……」
慶史
「貴様ら!!」
~桜小学校・5年1組~
太郎
「小春さん、これ見て」
登校して席につくとすぐ、太郎が、後ろの席の小春に、椅子ごと向き直って話し掛けてきた。
そうして、小春の机の上に、小さな紙を広げる。
小春
「これ、何語?」
太郎
「中国語、かな」
首を傾げていた小春は、目を輝かせた。
太郎はたまに、こういう不思議なものを小春に見せてくれる事がある。
それはフリーマーケットで見つけたという古い指輪だったり、たくさんのきれいなビー玉が入った缶を見つける、宝の地図だったりした。
小春
「太郎くん、これ、暗号?」
太郎が、しい、と人差し指を立てる。
太郎
「秘密の呪文」
小春
「えっ、すごい」
両手で口を押さえていたのに、思わず声が出てしまった。
すると、隣の列から、日焼けした少年が近付いてきた。
けんじ
「小春、太郎、何の話や?」
いかにも好奇心旺盛そうな、ニコニコした少年。
クラスメイトの『藤守けんじ』。
太郎が暮らす藤守家の五男と同姓同名だが、正真正銘本名の、小学5年生だ。
なぜか関西弁なところまで、よく似ている。
小春が「ごめんなさい」と太郎に向かって手を合わせた。
太郎
「小春さんとの秘密にしたかったんだけど」
太郎は肩をすくめた。
が、けんじの顔を見上げて、にっこり笑う。
太郎
「でも、けんじくんなら、いいかな」
けんじ
「ほんま?おおきに」
けんじはニコニコしながら、まだ空いている、小春の隣の席に座った。
太郎が見せる紙の文字を、指でなぞる。
けんじ
「『汽……鍋、鶏宮保鶏丁……(発音できない)』なんやこれ」
太郎
「この紙は、僕の知っている大人の人からもらったんだけど。ある場所に行って、ここに書かれた呪文を唱えると、楽しい事が起きるらしいんだ」
けんじ
「へー?すごいな!おもしろそうやん」
太郎
「『担担麺回鍋肉青椒肉絲……』読み方から調べる必要がありそうだね」
小春
「それなら、放課後、図書室で調べてみる?」
けんじ
「図書室かあ、俺、苦手なんやけどなあ……」
桜小探偵団発足。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
04/16(Thu) 13:12
小学組
小春
みんな薄々気付いてると思いますが、七男如月くんが中学校でぼっちです。
誰か何とかしてあげて←
~桜小学校・放課後・図書室~
小春
「みんな、何か分かった?」
本棚から漢和辞典を持って、小春が戻って来た。
図書室特有の大きな机には、太郎とけんじの他にも、数人の児童が頭を突き合わせていた。
りょう
「点や丸がついていないから長い文章みたいだけど、いくつかの単語の集まりなんじゃないかな」
こうへい
「俺、この『糸』がふたつ並んだ字とか、見たことある。たしか、親父に連れてってもらったラーメン屋で」
この二人は同級生。
同じクラスで、けんじたち3人と仲良しだ。
あおい
「料理の名前だとしたら、るいに聞けばいい。大食いだから」
るい
「失礼なやつ。でも、ここの『回、鍋、肉』の3文字で『ホイコーロー』と読めるぞ。偶然かな」
この二人は、6年生。
桜小学校のクラブ活動であり、ここにいる全員が所属している『探偵クラブ』の先輩たちだ。
ちなみに、『探偵クラブ』にはもう一人、明智まさおみという6年生もいるが、学校が終わるとすぐ、いつもまっすぐに帰ってしまう。
けんじ
「じゃあ、ラーメン屋に行けばヒントがあるかな」
小春
「こどもばっかりでラーメン屋さんには入れないよ」
太郎
「……あのね、ぼくにこの暗号をくれた人の、彼女さんが、桜田門の駅の近くの『さくら庵』ていうお蕎麦屋さんの娘さんなんだけど、そこなら、『いつ来てもいいよ』って言われてる」
るい
「すげえな。でも、ソバ屋かあ」
太郎
「ステーキもプリンもあるよ」
ぐー、と、全員のお腹が鳴った。
るい
「これからすぐに行こうぜ」
クラブのリーダー、るいの一言で、全員一旦自宅に帰り、家の人に外出を告げてから、改めて、暗号を解くために(そしてもしかしたらおいしいものを食べられるかもしれないから)、学校に集合する事になったのだった。
ひとまず
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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04/17(Fri) 10:04
こーちゃん、ゴメン
ジュン
高校生組の朝
???
「先輩、おはようございます。諒くん、おはよう。」
学校の校門付近で声をかけてきたのは諒と同じクラスの玉木ジュン。
陸上部のマネージャーをしている低身長、童顔(胸だけ大きめ)の一年生だ。
翼
「ジュンちゃん、おはよう。」
賢史
「玉木、おはようさん。」
誠臣
「おはよう。」
諒
「……」
翼たちとは中学から一緒で仲がいい。
ジュンも皆と並んで歩き始めた。
諒
「朝から声かけないでよ……」
ジュン
「どうして?」
諒
「クラスの奴らに睨まれる……」
ジュンは目立つタイプではないが人懐っこい性格で、秘かにクラスでの人気が高い。
しかし、鈍感なのか本人は気づいていない。
諒の言葉に首を傾げるジュンを心配そうに見つめる賢史。
賢史とジュンは中学時代からウワサされるほど仲がいいが、賢史の性格か、あと一歩を踏み出せないでいた。
諒と話ながら一年の教室に向かうジュンを黙って見送る賢史の肩を翼と誠臣が叩いた。
いいように書きすぎちゃったかしら?
っていうか、いきなり賢史くんを独り占めしちゃっていいのかな?(^^;
ダメなら削除しまーす。
とりあえずパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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04/17(Fri) 10:54
ジュンさん、大丈夫。
小春
今のうちに設定した者勝ちです。
というわけでオイラも詰め込みます。←
~小学組・放課後・さくら庵~
小春
「ここ?」
あおい
「お客さん、いっぱいだね」
るい
「うまいのかな」
りょう
「ここ、有名なお店だよ。頼めばなんでも出てきて、全部おいしいらしい。うちの親が言ってた」
こうへい
「うちの親父も同じこと言ってた。りょうくんのお父さんたちも言うなら、ほんとうにほんものかな」
けんじ
「忙しそうなのに、子供の呪文なんかきいてくれるかな」
その時、小柄な女性が一人、お盆に重箱とクリームソーダを乗せて、小走りに出てきた。
太郎
「あ」
太郎が思わず声を出す。
太郎
「彼女さん」
太郎の声に振り向いたその女性は、一同に気付くと、たちまち、にっこり笑った。
「太郎くん、こんにちは。ちょっと待っててね」
そう言い置いてから、元通りに顔を向けて、店の奥へと料理を運ぶために消えていく。
るい
「彼女さん、て、お前。名前知らないのかよ」
るいに小突かれて、太郎が困った顔をする。
太郎
「ジョンは教えてくれない」
あおい
「ジョンって誰」
太郎
「僕のお父さん……の友達……な」
あおい
「?もう一度言って」
太郎
「僕のお父さんの友達みたいな人」
るい
「なんだそれ」
小春
「生まれた時から隣にいたけど、太郎くんのお父さん、私、会ったこと無い」
太郎
「僕も」
こうへい
「えっ?!」
太郎
「でも、ジョンは僕にそっくりなんだ。だから、僕、本当はジョンが僕のお父さんなんじゃないかと思ってる。それなのに、ジョンは自分の事を『お父さんの友達だよ』って言うんだ」
けんじ
「……なぞなぞ?」
けんじが首をかしげる横で、じっと話を聞いていたりょうが、ぽつりと呟いた。
りょう
「あのさ、ジョンて人が本当は太郎のお父さんだったら、もしかして、さっきの女の人は、太郎の」
「お待たせ」
りょうの推理は、戻ってきた女性の声に遮られた。
全員
「こんにちは」
太郎
「彼女さん、この呪文、解ける?僕たち、食べ物の名前じゃないかって推理したんだけど」
太郎が差し出した紙を受け取って、女性は微笑んだ。
「正解です。では、2階のお座敷へどうぞ」
けんじ
「やったあ!」
女性に案内されて、わいわいと2階に上がりながら、太郎が少し赤い顔をして彼女を見上げるのを、小春は見逃さなかった。
小春
「(りょうくんの推理が当たってるといいね、太郎くん)」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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04/19(Sun) 21:45
長くて分割σ(^_^;)どんだけ
澪
~大学組~
午後。
新入生のオリエンテーションも終わらない時期、混み合うキャンパスを揃って歩く泪と葵に、多くの視線が集中していた。
葵
「やっぱ新入生ってなんか若いよね」
泪
「ひと月前まで高校生だったしな」
「あの二人が桜大の悪魔と光源氏」と噂する声が聞こえる中を、泪と葵は足早に通り抜けた。
慶史
「泪!!」
法学部の校舎に差し掛かり、泪と葵が別れようとした時。
急に目の前に飛び込んできた慶史に、双子は露骨に嫌な顔をした。
泪
「何だよ」
慶史
「おっお前のこここ恋人が、研究室に来ている!!!何とかしろ!!」
泪・葵
「……は?」
鼻息荒くひどく動揺した長兄に、双子は今度こそ怪訝な声をあげた。
葵
「…泪、お前」
泪
「ちげーよ。いねーよ」
葵
「だよなあ」
泪
「お前じゃあるまいし、俺は女にそんなこと言われるような付き合いはしてない」
葵
「おーお、言うねえ」
おどけて肩を竦めた葵が、ガシッと泪の腕を掴んだ。
葵
「まあいいよ、それより見に行こうよ泪の恋人」
泪
「おまっ、面白がってんじゃねえ!」
楽しげに泪を引っ張り法学部校舎に入った葵は、泪に案内させながら真っ直ぐ研究室へ向かう。
葵
「失礼します」
軽くノックをして躊躇いなくドアを開けた葵が研究室に足を踏み入れた。
続いて研究室に入ろうとした泪だったが、急に立ち止まった葵にそれを阻まれて顔を顰める。
泪
「おい、何──」
「泪!」
言葉を遮った声に、泪は顔を顰めたまま目をやった。
書棚の前、並ぶ論文の背表紙を見ていたのだろう女がこちらに笑顔を向けている。
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04/19(Sun) 21:51
公平くん、ごめん
澪
泪
「…げ」
女を見た途端、泪は顔を引き攣らせた。
それを見て女は不服そうに唇を尖らせる。
「人の顔見てげ、って失礼じゃない?」
泪
「いや、うん。悪い」
珍しく泪が圧されているような状況に、立ち尽くしていた葵と、泪の背後にいた慶史が顔を見合わせる。
すると、女は葵と慶史に顔を向けた。
「ああ、いきなりごめんなさい。初めまして、澪です。泪とは友達なんです」
澪がにっこり微笑むと、すかさず泪が口を挟んだ。
泪
「去年コンソーシアムで一緒だったんだ。今年から編入して、うちの研究室に来る」
そこまで言って、泪はハッと澪を見た。
泪
「お前、まさか、俺の恋人とか言ったのか!」
澪
「?言ってな……ああ、さっき、そちらの方に泪が来てるか聞いたら、泪とどういう関係だって聞かれたから、ご想像にお任せしますって言った。ね?」
そう言って慶史を見た澪の頭と慶史の頭を、泪が素早く殴った。
澪
「痛!」
慶史
「泪、お前、兄を殴るとは何事だ!」
泪
「うるせー!想像に任せるな友人か知人でいいだろ!アニも変な想像するな!」
憤慨する泪を横目に、葵は澪を見つめた。
研究室に入った時、こちらを振り向いた澪を見て、思わず足を止めてしまった。
振り向いた拍子に、無造作に下ろしたダークブロンドの髪が揺れ、長い睫毛に縁取られた──泪と同じ色の瞳が、葵を見たからだ。
澪はフラットシューズだが十分背が高い上に、スキニーパンツに覆われた脚は長い。
容姿からして、どこか外国の血が入っていることを考えるのは容易い。
だからだろうか。
澪の紛らわしい言葉を抜きにしても、慶史が泪の恋人と誤解したのも無理はないかもしれない、と葵は思った。
実際日本人離れした泪と澪は、絵になって見えるのだ。
慶史
「……なんだ、その、あの女、泪とお前のようだな」
ギャーギャーと言い合う泪と澪を見ながら、慶史が葵に呟いた。
葵
「え?」
慶史の言葉に改めて葵は泪と澪を見た。
普段の泪と葵のように、言い合う泪と澪。
……少し色味の違う、金髪。それに、泪の男言葉。
葵
「(……双子みたい、ってことか)」
そう気づくと同時に、葵の胸には澪に対する興味と同時に複雑な感情が生じたのだった。
お邪魔します。
前回はイイオモイどころかまともに会話もできなかったので、今回は意気込んで来ましたよ!
澪には泪翼のヤキモチ要員を期待(´ε` )♪おい
設定は早い者勝ちとのことですが、アオイストの皆様に敬意を表したつもりです。欲が滲み出てますが←
04/23(Thu) 17:39
一応中学生やけど
とも
~桜中学・校門~
キーンコーン。
公平
「あっぶねー、ギリギリセーフ!」
1日の始まりを告げるチャイムが鳴り終わる直前、藤守家の七男、公平は学校の門をくぐり抜けた。
ダッシュして息を切らしていた公平がスーハーと呼吸を整えていると、後ろから女子生徒に大声で呼ばれた。
???
「あーっ、藤守ったら、また朝練サボってると思ったら遅刻ギリギリやんか! 女子だけやなく、男子の面倒まで見なあかん私の身にもなってよ!」
公平
「うわっ、と、ともちゃん⁈ イヤ、これには訳が…って、あ、そろそろチャイム鳴っちゃうから、また後でね!」
逃げるように走り去る公平の後ろ姿を見てため息をついたとも、と呼ばれた彼女は、公平と同じ桜中学3年で女子柔道部主将の白河とも。
公平と同じ時期くらいから柔道を始めた幼馴染で、昨年には中学生の全国大会で優勝する程の実力を持っている。 ちなみに学力も常にトップを保つ才女だ。
公平の方も男子柔道部主将なのだが、今日のように寝坊して朝練に出られない時は主将のいない男子部員の練習のことも気にかけてあげるなど、部員からは「姐さん」と呼ばれている。
とも
「誠臣先輩とは全然似てへんのに、なんで柔道はあんなに出来るんやろ…?」
そう呟いたともだったが、本礼のチャイムが鳴ったことで、自分もあわてて教室に向かったのだった。
とりあえずこーちゃんぼっちは回避しましたので、
次にパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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04/24(Fri) 06:48
着々とヽ( ̄▽ ̄)ノ
小春
澪さん、ともさん、ありがとうございます。
おっしゃる通り、イイオモイには準備と積み重ねが必要ですね(笑)
引き続きよろしくお願いしますパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○←書けや
[削除]
04/25(Sat) 15:36
まだ朝なのに突然その日の夜の(全然ストーリーに関係なさげな)ブッコミをするせつな
せつな
すみませんすみません小中高校生のネタが全く浮かびませんでしたゴメンナサイ;
*小春さん、アレでしたら、他のお嬢様の書き込みと入れ替えてくださいね(#^^#)
ふぅ・・・
今日も一日疲れた・・・
職場である桜高校から帰宅し、一人暮らしのマンションのエレベーターに乗り込むのは、
教員生活3年目の今年、初めてクラス担任を持たされ、疲労困憊の日々を送っている、空間セツナ、25歳だ。
卒業・・・新入学・・・新学年・・・新学期
『学校というものは永遠のスパイラルみたいな場所』
そう言ったのは、かつて自分が高校時代ずっとずっと憧れていた先生だ。
実際に自分も同じ立場になって分かる。
送り出し、迎え入れる方は、とにかく大仕事で、緊張の連続だということ。
まだ、20代だというのに、ひどい肩コリで頭痛がする。
自慢の長いストレートの黒髪も艶はなく、ぼさぼさ。
たしか、以前には才色兼備なんて言われたこともあったはずなのに・・・
もういいや、お風呂入ってビールでも飲んで寝よう・・・そう思って玄関のドアを開けようとして、
部屋に明りが付いていることに気付いた。
朝、消し忘れたっけ?とうとう健忘症まで出て来たかしら・・・
そう思いながら鍵を開けると。
「おっかえりー!!セっちゃん!!」
ぶわーっっと目の前にダークブロンドが広がり、自分より10cm以上も背の高い大女が飛びついて来た。
「げっっ、澪??」
受け止めそこねて、背中が閉まったばかりのドアにぶつかった。
「ひっどーい、久しぶりに会う可愛いイトコに向かって、げっっなんて、もう、今日2回目だよぅ、ソレ言われたの」
「あなた、可愛いって言葉の使い方が間違っているわよ。イタイから、放しなさい~~」
イケメンから壁ドンされたって、今のセツナなら同じ反応をしただろう。
目の前で、綺麗な唇を尖らせながら、セツナ姉はやさしくなーいとブツブツ言っている澪を押しのけて部屋へ入る。
「澪、どうやってここに入ったの?鍵かかってたでしょ?」
「空間叔母さんに貸してもらったもん、今日からしばらくお世話になるから、宜しくw」
「えぇっ?聞いてないわよ、そんなこと」
「昨日、叔母さんのトコに行って、お願いしたの。住処が決まったら出て行くから」
本人には事後承諾か・・・
なんて親だろう。頭痛に加えて眩暈がしてきた。
おまけに居間のテーブルの上には、飲みかけの缶ビール。
「あーーー!!私のビール!!!」
「えへへ、頂いてマース」
「~~~~~~~~~」
昔っから外国の血が混ざったこのイトコは、能天気というか天真爛漫な振る舞いで、気付くとそのペースに乗せられていることがよくあった。そのくせ憎めないから始末が悪い。
だが、今のセツナは非常に機嫌が悪かった。
このまま叩き出してやろうかと本気で思案し始めたセツナに、澪は、肩越しにスマホをかざして見せる。
「まま、そう熱くならないで。イイもの見せてあげるから」
「いらないわよ、あなたと趣味は被ってないし」
「あれ~~。いいのかな?絶対、せつな姉は飛びつくと思うよ」
綺麗に手入れされた指先で、画像をクリックすると。
「・・・・・・!!!」
セツナはいきなりその手からスマホを奪い取り、画面を食い入るように見つめた。
「ね?驚いたでしょ?」
そこにあるのは、今日、桜大学の研究室で、再会の記念と称し、泪だけでなく藤守三兄弟を捕まえて無理矢理自撮りした写真だ。
おもしろそうに澪が画面を指して説明する。
「大学でも有名なイケメン双子なんだって。もう一人写ってる黒髪メガネが二人のお兄さん。・・・はどうでもいいんだけど、こっちの紅い髪のカレ・・・似てない?せつな姉の王子様に」
あまりの衝撃に、頭痛も眩暈もビールを取られた憤りも、全てが一瞬で吹き飛んだ。
汗が手に滲み出し、スマホがカタカタ小さく震える。
似てるなんてもんじゃない・・・。
高校生の時から・・・大・大・大好きだったひとの姿そのもので。
今でも忘れられない、小野瀬先生にそっくりだったのだ。
澪がからかうのも無理はない。
セツナの小野瀬先生への入れ込みようはすごかった。
澪が中学生だった頃から、どれだけ王子様の話を聞かされたことだろう。
王子様の秘蔵アルバムは50冊を超えていた。
壁には小野瀬先生の大小様々な自作ポスターが貼られ、成人式で時計をもらい一緒に写真を撮った時の、振袖姿で緊張にひきつったセツナと小野瀬先生のツーショットがチェストの上の写真立てに飾られている。
なのに、ある日、ぱったりと話をしなくなったと思ったら、
小野瀬先生はイギリスの大学へ研究のために留学したと泣きながら教えてくれた。
時差もある上、セツナも就職が決まり、多忙な毎日を過ごすうちに自然と連絡も途絶えてしまったようだった。
(大体、付き合っていたわけでもなかったらしい・・・残念;)
「ちなみに。私の狙いはコッチの金髪碧眼のほう・・・って、聞いてる???」
「・・・写・・・」
「え?」
「一人だけのバストショットとって来なさい!それが同居の条件よ!!いいわね!!!」
飲みかけのビールの缶を引っ掴むと、ごくごく一気に飲み干してしまう。
血走った眼は、座布団3枚ひいているくらい、すわっている。
あまりのセツナの勢いに
「り・・・、了解」
澪はホールドアップして頷くことしか出来なかった。
コンソーシアム・・・って何?的なくらい無知なワタクシ。
澪さんの真意も分からないくせに、勝手にイトコにしてしまったというね;
素晴らしい暴挙に出ちゃったけど、まぁこういう周囲の関係もアリかなwと思い書いちゃった(^^♪
澪さん、ゴメンナサイm(__)m
良かったら今後もイトコとしてセツナの暴走を手助けお願いします←
てことで、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
04/26(Sun) 17:43
朝練
ジュン
朝、誠臣と賢史、そして珍しく早起きした公平は朝練のために早めに家を出た。
朝練~陸上部~
「位置について、よーい、スタート!」
合図と共に何人かの生徒が走り出す。その中に賢史もいた。
賢史
「ふぅ~」
走り終えて深く息を吐き出す。
「きゃー、藤守くーん。」
「藤守先輩、格好いい~」
グランドの周りには沢山の女子生徒がひしめき合っていた。
さすがは藤守家の一人。
顔も良く、スタイルもいい賢史も校内での人気は高い。
もちろん、柔道場の方の誠臣も同じ状態だ。
賢史は軽く外野に向かって手を振る。
ジュン
「賢史先輩、相変わらずですね。」
タイムを記録したノートを片手にニコニコしながらジュンが近寄ってくる。
中学から同じ陸上部にいたジュンにもこの光景は見慣れたものだった。
ジュンは中学時代は陸上部の部員だったが、何故入部したのかと思うほどの運動音痴で、いつの間にかマネージャーのような仕事をするようになった。
高校からはマネージャーとして陸上部に在籍している。
賢史
「タイム、どうやった?」
ジュン
「また縮まりましたよ。〇〇先輩も△△先輩もいい感じです。」
誰に対してもニコニコと分け隔てなく接するジュンの人柄を好意的に思う一方で何故か胸が痛い。
相反する感情を振り払うかのように賢史は再びスタート地点へと戻っていった。
何が書きたかったのか!?
とりあえずパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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04/29(Wed) 22:03
みんな設定頑張ってp(^-^)q
小春
~さくら庵二階座敷・小学校組~
「5月に運動会があるの?」
太郎
「はい」
太郎が「ジョン」からもらった暗号に書かれていた漢字の羅列を中華料理の名前だと見抜いたご褒美に、桜小探偵クラブのメンバーは、指定された店「さくら庵」で、お腹一杯になるまでの料理を食べ終わっていた。
「じゃあ、その日はお店を抜け出して、ちょっとだけ応援に行こうかな」
太郎
「ほんとですか?嬉しいです」
太郎はさっきからずっと、この店の店員で、「ジョン」の彼女さんだという「こはる」さんに、一生懸命に色々な話をしている。
藤守けんじ
「太郎、ずいぶんあの人に懐いてるな。珍しい事や」
小春
「もしかしたら、お母さんかもしれないと思ってるんだよ。自分そっくりな『ジョン』の彼女さんだから」
如月こうへい
「太郎は自分のお父さんとお母さんを知らないの?」
小春
「うん」
こはると指切りげんまんしている太郎を見ながら、小春は如月の言葉に頷いていた。
穂積るい
「こはるさん」
こはる
「はい、なあに?」
小野瀬あおい
「俺たち、時々お邪魔してもいいですか?」
思いがけない6年生二人の言葉に、5年生たちが驚く。
けれど、こはるはにっこり笑った。
こはる
「もしかして、探偵さんたちの秘密基地にしたいのかしら」
今度は全員が驚いた。
小野瀬あおい
「すごいですね。まだ何も言ってないのに」
穂積るい
「下校時刻を過ぎると学校にはいられないし、俺たちの家、みんな家族の帰りが遅くて、帰ってもつまんないし」
小野瀬あおい
「放課後から、家に帰って夕飯食べるまでの間でいいんです」
小笠原りょう
「うちの親も留守が多いから、俺、みんなと時間を過ごせたら嬉しいかも」
如月こうへい
「学校が終わってここに来たら、みんながいるの?うわあ、宿題教えてもらっちゃおうかな」
藤守けんじ
「そらおもろいけど……」
太郎
「……いいんですか?」
こはる
「いいわよ。それなら、三階の、私の部屋を使ったらいいわ。その時間は下の店で働いてるから、部屋はいつも空いているの」
小春
「散らかさないようにします」
こはるは頷いた。
こはる
「じゃあ、決まり。でも、今日帰ったら、お家の人にちゃんと言うのよ。『放課後はさくら庵にいます』って」
全員
「はい!」
※
小学校組は放課後さくら庵を拠点にする事が決定。
こはるからおやつ出ます。
三階のこはるの部屋には謎の男ジョンがたまに出没する事あります。
次からは明智まさおみくんも入れなくては。(藤守けいじくんは留年させるとややこしくなるので登場させない:笑)
桜小学校は5月に運動会があるもようです。
小学校組は恋愛要素をすっ飛ばして我が道を暴走中。
という感じで、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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