『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』
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08/17(Sun) 11:00
桐子さん、退院おめでとうございます
ジュン
藤守兄
「そんなことより!」
散々兄弟で言い合いをした後、藤守兄は穂積を振り返った。
藤守兄
「ここに赤の媚薬があるんだな?山田太郎がそれを狙っている!」
藤守兄の言葉に穂積は呆れながら言葉を返す。
穂積
「確かに赤の媚薬はここにあるわ。でも、それをJSが狙っているなんて百も承知よ。」
藤守兄
「違う!今、現在、山田が警視庁内に入り込んでいるんだ!」
藤守兄の言葉に全員が顔を見合わす。
穂積
「何を根拠に?」
藤守
「なんでそんなことわかるんや?」
藤守兄
「こいつだ。」
藤守兄は泉の背中を押して前に出させた。
藤守兄
「お前、さっきの話をもう一度説明しろ。」
藤守兄に促されて、泉は先程あったことを説明した。
穂積
「じゃあ、最初のアニがJSだったと?」
泉
「私にはわかりませんが、藤守検察官が二人いたと考えた方が自然なんです。」
青ざめながらもキッパリとした口調の泉を見て、穂積は指示を出した。
穂積
「明智、小笠原は白河の様子を見てきて。JSが接触している可能性があるわ。藤守と如月は偽物のアニを捜索して。櫻井はここでアニを見張っていなさい。一歩も捜査室の外に出すんじゃないわよ。私は小野瀬のところに行ってくるから。」
全員
「はい!」
各々が捜査室を飛び出していった。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
08/17(Sun) 12:53
こっちだったりして。
小春
全員が散り散りに飛び出して行き、仕事に戻ると出ていった紅花と泉を見送ってしまうと、室内にはアニとジュン、そして翼だけになった。
ジュンが不安げに廊下の外を窺った後、捜査室の扉を閉め、そして……内から鍵をかけた。
ジュンの意外な行動に、翼はぎくりとする。
……おかしい。
すると。
アニ???
「やれやれ、相変わらず不用心だなあ」
ジュン???
「それだけ、この二人は信用されているって事かしら。……いえ、」
アニとジュンの声が変わった。
ジュン???
「太郎さんの言葉のマインドコントロールが、それだけ優れていたって言うべきかしら?」
翼
「?!」
携帯で穂積を呼び戻そうとした翼の手を、完全にJSの声に戻ったアニの手が押さえて止めた。
JS
「こんばんは、マルガレーテ」
ジュン???
「初めまして」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/17(Sun) 21:24
角煮さん(笑)と、あなたはだあれ?
エミ
ジュン???
「初めまして。ちょっとその前に、いいかしら?」
ジュンの姿をした人物が、室長席へ移動する。椅子の背もたれを愛おしそうに指先でなぞり、遠慮がちに腰掛けた。
ジュン???
「いやん♪穂積さんの温もりが残ってるわ」
翼は、穂積の席で頬を染めながらきゃっきゃうふふ♪している人物と、手首を掴んでいるJSを交互に見やった。
JS
「エミさんはルイルイのファンでね」
ため息混じりに翼に説明する。
翼
「……エミ、さん?」
エミ
「櫻井さん、エミです。よろしくね」
室長席を立ち、翼の前に戻ったエミがにっこり微笑む。ジュンの顔だが、声が違う。
翼
「あの…、帝堂さんの骨董仲間の、エミさん?」
エミ
「当たり」
翼
「も、もしかして…、室長に、その…、ハートマークの手紙を送ったのも?」
エミ
「気になる?」
エミはどこか楽しそうに首を傾げて翼の反応を窺う。
翼
「そ、それは……」
エミ
「ふふふ。櫻井さんは素直で可愛いわね」
JS
「エミさん、あまりマルガレーテを苛めないでくれるかな」
エミ
「はいはい」
エミは肩を竦めて翼から離れた。
はい、パース!
(*^∀^)ノ⌒○
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08/17(Sun) 22:36
進んでる!
くちびる
桐子さん退院おめでとうございます!
やっと伺えました(^-^;
おっと!JSともう1人謎の人物が!
翼ちゃんピンチか?
どんどんミステリアスな展開になってきましたね。
ちょっと読み専になってますが、また閃いたらぶっこんでみますね(-_-;)
ふと思ったんですが、媚薬ってどんな香りがするのかなあ....?
....疑問を投げ掛けたところで(笑)
パ-ス( ̄▽ ̄;)/◯
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08/19(Tue) 08:47
おはようございます
小春
少し前、小野瀬ラボ。
ノックの音に返事をすると、藤守兄が入って来た。
アニ
「邪魔するぞ、桃色鑑識官」
小野瀬
「……礼儀正しく入って来たかと思ったら、ご挨拶だね」
そうは言いながらも、小野瀬はアニに、空いているともの椅子を勧める。
アニ
「捜査室と違って、ここは繊細な仕事をしているからな。白河のところにも行ったが、そこでも礼儀正しくしたぞ。病人がいるのだからな。そのぐらいの分別はある男なのだ、俺は」
小野瀬
「それはお見逸れしました」
おどけて頭を下げて見せたものの、小野瀬の表情は真面目だ。
小野瀬
「白河さんはどうだった?」
アニ
「落ち着いて寝ていたぞ。データも落ち着いていた。ただ、脈拍がやや速い。媚薬は心臓に作用するのか」
小野瀬
「まだ何も分からないけど、俺は、脳か、甲状腺からの影響を考えている。要するに、ホルモンに作用するんじゃないかとね。そこからの信号で、動悸が高まる」
アニ
「なるほど」
アニは頷いた。
アニ
「そちらの分析はお前に任せる。餅は餅屋だからな。だが、保管に関してはもっと慎重にしろ。科警研の倉庫はどうだ?必要なら自衛隊にでも預けろ」
小野瀬
「まさか、と言いたいけど、あの効き目を見たら、ちょっと考えるね」
アニ
「最初の手紙の差出人がJSだとすると、内容は犯行予告とも、『危ないから警察がしっかり保管しろ』という風にも読み取れる。だとすると」
小野瀬
「うん。JSの他にも、媚薬を狙っている人物または組織がいるかもしれないという事に……」
そこへ、再びノックの音がして、穂積が入って来た。
小野瀬
「今度は穂積か。お前までノックして入ってくるなんて、今日はおかしいな」
穂積
「うん……」
当の穂積も首を傾げている。
穂積
「なんだかおかしい。……アニ、アンタ本物よね?」
アニ
「はあ?しっかりしろ穂積。豚玉焼いて見せてやろうか?」
アニのツッコミの切れが悪いのは、穂積がしきりにこめかみを揉んでいるからだ。
穂積
「…………」
アニ
「穂積」
小野瀬
「穂積」
穂積
「…………櫻井」
ハッ、と、穂積の目が焦点を結んだ。
穂積
「櫻井が危ない!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/20(Wed) 17:58
少しだけ
ジュン
一方、藤守と如月は警視庁の玄関付近にいた。
藤守
「どうやった?」
如月
「立番の警官はアニさんが出ていくのを見てはいないそうです。」
藤守
「ということは、偽兄貴はまだ警視庁内にいるってことやな。」
その時、二人に近付いてくる足音があった。
ジュン
「賢史くん、如月くん。慶史さんがこっちに来てない?また勝手にいなくなっちゃって……」
如月
「え?アニさん、捜査室を出ちゃったの?」
ジュン
「ん?検察庁からいなくなっちゃったんだけど……こっちに来てない?」
噛み合わない二人の話に藤守が首を傾げる。
藤守
「ジュン、今玄関から来たか?」
ジュン
「もちろん。」
藤守
「……」
如月
「……」
段々と二人の目の焦点が合っていき、藤守と如月は顔を見合わす。
藤守
「アカン!櫻井が危ない!捜査室に戻るで!」
如月
「ラジャー」
二人は慌てて捜査室に引き返した。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
08/20(Wed) 21:58
ジュンさんありがとうm(__)m
小春
ジュンさんをエミさんにしちゃってごめんなさいね(T人T)←
藤守、如月
「櫻井!」「翼ちゃん!」
ジュンを背後に従えて廊下を走ってきた藤守と如月は、その勢いで捜査室に飛び込んだ。
しかし、次の瞬間、二人は、翼の名を叫んだままの顔で、固まってしまった。
「……」
てっきり、捜査室には翼と、アニに化けたジョン・スミス、そして、偽者のジュンがいるとばかり思っていたのに……
そこにいたのは、しっかりと穂積の背中に腕をまわしてしがみついた翼と、それを抱き止めて、頭を撫でてやっている穂積だった。
ジュン
「……あら」
二人から数歩遅れて到着したジュンが、それを見て、後ろから藤守と如月の目を、自分の手で柔らかく塞いだ。
それで、二人は我にかえって真っ赤になる。
「し」
「しし失礼しました!」
穂積
「バカ!そんな事を言っている場合か!JSたちと擦れ違わなかったのか?!」
藤守
「い、いえ」
穂積は舌打ちをした。
「逆方向か」
藤守たちが落ち着いて室内を見れば、そこにはアニと小野瀬もいて、床や椅子の痕跡を探っているようだ。
どうやら逃げられたらしい。
穂積
「……櫻井、大丈夫?」
翼は震えながら、それでも、穂積の問い掛けに頷いた。
翼
「大丈夫、です。でも……JSと、エミさんが言ってました。本当に危険なのはこれからだって。一刻も早く、青の媚薬を探し出せって……」
如月
「エミ?」
アニ
「くそっ、わざわざ警告に来たのか?!」
小野瀬
「だが、実際、またしても捜査室まで入り込まれた」
穂積
「捜査と警備の態勢を立て直す必要があるわね」
翼
「……」
青の媚薬。
翼は穂積を見上げた。
あの人が、室長を好きなあの綺麗な女性が、それを手に入れたら……
思わず、穂積の上着を握り締める手に力がこもった。
それに気付いて、穂積が静かに翼の背中を撫でてくれる。
不安で泣きたいような気持ちになりながらも、穂積の温もりを確かめる翼だった……。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/21(Thu) 01:56
ヘックション(*=д=)・∴あれ?風邪かなー?(笑)
エミ
翌日・ミーティング
明智
「昨日、藤守ジュンに化けていたエミという女ですが、帝堂や他の骨董仲間の証言によると、歳は30歳前後、浮世絵や古文書、恐竜好き。小柄、肩よりやや長い黒髪、某女優に似た別嬪で、…む、むむ、胸はこれくらい……」
小野瀬
「Dカップ、かな」
如月
「あの説明でわかるなんて、さすが小野瀬さん」
小野瀬
「たぶん、穂積もわかるよ」
穂積
「外野!うるせぇ!俺を巻き込むんじゃねえ!」
如月
「ぎゃあー!なんで俺なんですかぁー?」
大事な頭皮に分厚いファイルの角がヒットし、悶絶する如月を横目に明智が報告を続ける。
明智
「……えー、桜が透かし彫りされた指輪をしている、という話です」
藤守
「なんや前にも聞いたような……」
明智
「はい。小春に封筒を渡した女がしていた指輪の特徴と一致します」
翼はみんなの話す声こそ聞いてはいるものの、不安な気持ちは膨らむ一方でミーティングに集中できずにいた。
はい、パース!
(*^-^)ノ⌒○
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08/21(Thu) 11:21
ともちゃん復活
小春
そこへ。
小野瀬
「おはよう」
とも
「おはようございます……」
いつものように颯爽と入ってきた小野瀬に続いて、ともが現れた。
いつものように元気よく……と思いきや、赤い顔をして俯いたまま、入口の扉の陰でもじもじしている。
どうやら、今朝は正気に戻っているようだ。
あの様子だと、昨日の事を覚えているのか。それとも小野瀬から聞いたのか。
全員、何となく今の彼女の気持ちが分かるので黙って様子を見ていると、ともが意を決したように室内に入ってきて、頭を下げた。
とも
「皆さん、すみません!ご迷惑をお掛けしましたぁっ!」
穂積
「白河、もう、大丈夫なの?」
穂積の顔を見て、ともの顔が一層赤くなる。
とも
「はい、一晩寝たらすっきりしました。でもあの……すみませんでした。特に、室長と……明智さんには、ご迷惑をお掛けしてしまったみたいで」
明智
「あ、いや、俺は別に。それより、その……もう、全然、元通りなのか?誰を見ても、触られても、平気なのか?」
如月
「明智さん、その言い方、ちょっとやらしいですよ」
明智
「なっ……!俺はただ、白河は薬が効いている時、触られた相手に欲情するようだったから、それでだな……!」
明智はおたおたするが、今度は、ともの方が落ち着いていた。
とも
「今は、昨日のような事はないです」
明智
「そ、そうか。それはよかった」
けれど、笑った明智を見つめるともの頬はまだ赤い。
そんなともを見ながら、勘のいい小野瀬や小笠原が意味ありげな視線を交わしている。
そして、それ以上に勘のいい穂積が、ぱんぱんと手を叩いて空気を変えた。
穂積
「さあ、作戦を立て直しましょ。JS、エミを追うチーム、赤の媚薬を調べるチーム、青の媚薬を探すチーム、取扱説明書を解読するチーム……、総括するのはワタシがやるとしても、仕事が増えてきたわね」
穂積は言いながら、メンバーを見渡した。
穂積
「……ある程度分担しての作業となると、他からの応援も借りなきゃならないかしら」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/23(Sat) 17:17
とりあえず、登場してみた(≧▽≦)
空間セツナ
時間は少しさかのぼる。(*8/13の殺人事件参照)
「媚薬ですって??」
その日、未明に呼集された 空間セツナ は、ものすごく不機嫌だった。
在庁中、せっかく穏やかに過ぎた一日だったのに、大好きなあの方の顔を一度も拝むことができなかったからだ。
おまけに、
警視庁捜査一課第四強行犯捜査-殺人犯捜査第7係 主任を務める 空間セツナ警部補 3●歳 もちろん、花の独身である─────は、
今回の被害者が殺された原因が、『メフィストフェレスの媚薬』なるいかがわしいものを巡ったトラブルの可能性があると聞いて、眩暈を覚えた。
殺された被害者は、まだ20~30歳の素人男性。
痴情のもつれから殺しに発展した、凄惨な現場もドロドロな人間関係も、数多く見て来たけれど。
「ふざけた原因でめった刺しされたなんて、このホトケサマも浮かばれないわね・・・」
セツナは、物言わぬ被害者の全身を目視で確認すると、鑑識に向かって次の指示を出した。
係長と強行犯捜査庶務管理官が、携帯を片手に話し合いをしている。
当然、特別捜査本部が立ち上がるだろう。
向こう1か月は休暇ナシの日々が始まる。
媚薬なんぞで人の心身をもて遊ぶことを目的とし、人の命まで奪ってしまうような輩のために、ますます彼氏いない歴を更新してしまうのかと考えたら、セツナの繊細なハートは潰れそうになるのだった。
「空間主任」
強面の係長が、自分を呼んでいる。
空間の直属の上司である係長は、その風貌からは想像もつかないくらい温厚な人物である。
「ホンブ立ち上げですか?」
「ああ、そうだ。合同捜査本部を本庁に立てる」
「合同?ウチだけじゃなくて、どこかと・・・ですか?しかも渋谷じゃなくて?」
「ブツが、面倒な部署と絡んでいるんだよ」
「どこと、でしょう」
「今、例の『メフィストフェレスの媚薬』の捜査にあたっているのが、特捜なんだ。しかも、検察も一枚噛んでるらしい」
それを聞いた途端、空間の顔が般若のように変わった。
「え・・・、もしかして、穂積警視の・・・ところですか?」
ものすごく・・・、ものすごーーーーーーく嫌なんですけど!!
警察機構の中で、知らない人間はいないだろう、あの、金髪碧眼のオカマ!!!
若造キャリアのくせに、嫌味なくらい全ての能力に秀でているためか、話をするときには、いつも傲岸不遜な態度なのだ。
しかも、刑事部長のお気に入りで、緊急特命捜査室などという御大層な部署の室長に大抜擢され、ゲイである自分の好みの若~~~いイケメンを侍らせている。
そいつらを逃がさない餌として、見た目の可愛いペーペーの新人婦警をも引っ張り込む、極悪非道人だ。
更に、というか、これが一番気に入らないのだけれど!────世にも稀な美しく優しい、お、お、小野瀬分析官に手を出し、自分の手下のようにこき使っている、正に『桜田門の魔王』、それが、私の(勝手な)天敵、穂積泪。
「あんなヤツには、負けない。絶対に私の所で被疑者をあげてみせるわ!!」
「あーーー、もしもし、空間くん?」
「係長・・・、いつもの発作ですよ。穂積警視の名前なんか出しちゃうから」
「だって、言わないと合同捜査できないじゃないか。どうにかしてよ、野崎くん」
話を振られた野崎巡査部長は、いいですけど、もう慣れましたから、とため息をついた。
28歳で捜査一課第四強行犯捜査殺人犯捜査第7係に抜擢されたのは、空間主任の噛ませ犬役のためだったのでは?と、真面目に考えてしまうようになった今日この頃・・・。
「空間主任・・・、ブツを解析しているのは、小野瀬ラボだそうですよ?」
空間の身体から発せられていたどす黒いオーラが、一瞬にしてピンク色に変わる。
「え・・・、そ、そうなの?」
「そうですよ。だから、穂積警視とケンカなんかしないで、さっさと事件解決に励んでくださいよ?小野瀬分析官も喜ばれるんじゃないですか?しょっちゅう睡眠不足だ~って嘆いていらっしゃるようですからね」
「あ、あたり前じゃない、そんなの!そうよね、小野瀬分析官のためよね。うん、頑張るわ」
一気に乙女な表情で恥じらう空間を見つめ、係長と野崎巡査部長の二人は、同時に今日何度目かのため息をつく。
「あれでも、有能なんだから、世の中わからないよね・・・」
「俺もそう思います。穂積警視も、魔王でオカマなのも本当みたいだし、誰を目標にしていいのかよく分からなくなりますよ」
深夜の渋谷という不夜城で起こった凶悪犯罪は、さまざまな人物を巻き込んで波乱を巻き起こす一部でしかないことを、捜査一課の面々はまだ知る由もなかった。
こんにちは!
ご無沙汰してます。
小春さん、板にいらっしゃるお嬢様方、皆さんお元気でしょうか?
ワタクシは体調をぶっこわし、創作どころではない日々を送っていましたが、まあなんとか復活しまして、板にお邪魔しています(;^ω^)
夏場はいけませんねぇ;
さてさて、媚薬のお話はドンドン面白い方向に進んでいますね!
殺人事件をどうやって解決していけばいいのか犯人のめぼしもつかないのに、登場しちゃってよかったのか?!空間セツナ主任!
ま、まぁ、ノープランなのは今に始まったことではないので、今日はセツナとその周辺の人物紹介って感じでww
1stで捜査一課の皆さんとはケンカしてるほど仲悪いですからね~~その雰囲気が出てたらいいな~~w
でも、やっぱりあの方は大好き!!デフォでゴメンナサイ( *´艸`)
上手く絡んで行けたら嬉しいです!
[削除]
08/23(Sat) 17:22
あ、忘れてたwww
せつな
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/23(Sat) 17:40
せつなさんキターー(≧∇≦)
小春
お待ちしてましたー(´∇`)ノシ
うちのリレーに参加してくださるお嬢様たちったら、土日はすっかり「セ☆ナ待ち」の習慣がついてしまってるんですから。
それにしても相変わらずの勢いあるキャラ造形!
泉さんのお姉ちゃんを守って命を落としたA(←名前つけてやれよ)のためにも、頑張って頂きたい!
体調はもうよろしいのでしょうか?
ご自愛いただきながら、引き続きよろしくお願いしますm(__)m
[削除]
08/23(Sat) 20:34
こんばんは( ´ ▽ ` )ノ
とも
せつなさん、やっとキター(*≧▽≦)ノシ))
週末のたびにまだかまだかとお待ちしていましたよ~♪( ´▽`)
←最近全然書き込んでない私が言うか(゚O゚)\(- -;
今回は室長は天敵なんですか? 部下の野崎さんも気になります(*ノε` )σ
[削除]
08/25(Mon) 09:00
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
少しだけ繋げまーす。
小野瀬
「俺は引き続き赤の媚薬の分析の方を進めていくよ。 白河さんはしばらくラボへの出入りは控えてもらうよ」
とも
「えぇ⁈ あの、その間は私はどこで何をすれば…?」
穂積
「白河は小笠原のサポートをお願いするわ。媚薬の取扱説明書の解読、青の媚薬の所在、JSとエミの居場所をつきとめる…」
藤守
「室長、あとの二つは白河は専門外なんとちゃいますか?」
ともに次々と指示を出す穂積に、藤守は思わずそう質問していた。
穂積
「白河の実力は小野瀬と小笠原が認めているわ。 サポートを頼むのはラボに居られない間だけよ」
藤守
「それはそうなんスけど…」
とも
「藤守くん、私なら大丈夫やで。それに媚薬の事で説明書の内容を確認したいし。捜査で外に聞き込みに行く皆に有意義な情報を提供できるように頑張るから」
ともはそう言っていつものようにニッコリ笑うと、小笠原の元へと向かった。
ともは小笠原のお手伝いをしまーす。
続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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08/25(Mon) 21:18
ともさん、青い手紙の香料のフラグもお願いしますよ
小春
清香
「穂積くん、これ見て」
小柄なナイスバディに2m超えの巨漢二人を従えて入ってきた篠崎が、穂積に写真を差し出した。
穂積
「小春じゃないの」
どうやら渋谷らしい通りに停車している、『さくら庵』の店名の入った、桜色の見慣れた保冷車。
行き交う車や通行人の間で、居酒屋の建物の片隅で膝をつき、手を合わせている小柄な姿は、紛れもなく小春だ。
ただそれだけの写真だが、穂積はすぐに、篠崎が伝えたい事を察した。
ささやかな献花スペースの設けられているその場所は、先日、殺人事件の起きた現場。
そして、手を合わせている小春の隣で、小春を見ている若い男。
穂積
「JSだ」
清香
「殺人事件の場合、犯人が現場付近に戻ったり、献花に訪れたりする事があるでしょう。だから、渋谷署では、署員が待機して、終日、現場の写真撮影をしていたの。その中の一枚よ」
穂積
「……」
ロバート
『でも、サヤカ。ジョン・スミスは怪盗で、過去にも殺人事件の周辺で目撃された事はあるけど、彼自身が手を汚す事は無かったデショ?』
ポール
『今までしなかったからと言って、全く可能性が無いとは言えないワ。特に今回のこの殺人には、「青の媚薬」が関わっているという情報もあるし』
清香は二人に頷きながら、穂積に視線を戻した。
清香
「目撃した渋谷署の署員の話では、小春さんはこの時、JSと会話していたそうよ」
穂積
「JSはさくら庵にも出入りしている。顔見知りである可能性は高いわね」
清香
「二人がこの件に関わりを持った事は間違いない。小春さんを守る為にも、JSを捕まえる為にも、《パーティー仲間》に、小春さんとJSの接触に注意してくれるよう依頼したわ。承知しておいて」
篠崎の言う《パーティー仲間》とは、アニこと藤守慶史の誕生日パーティーに参加していた、捜査室以外のメンバーを指す暗号だ。
穂積は写真を見つめた。
すでに、泉の姉の梓が、殺人事件の犯人に狙われている事は分かっている。
穂積も現段階でJSが殺人に関わっているとは思っていないが、JSが青の媚薬を探している事もまた、分かっている。
これ以上の被害者を出すのはごめんだ。
その為には、どんな些細な事実も見逃せない。
穂積は頷いていた。
翼
「室長、私は、エミさんを探すチームに加えてください」
検察のアニたち、外事の篠崎たちと協力して明智がJSを、藤守と如月は捜査一課と協力して青の媚薬を持っていると思われる犯人をそれぞれ探す事が次々と決められてゆく中、翼が控え目に手を挙げた。
翼
「エミさんと直接会ったのは、小春ちゃんを除けば私だけです。ですから」
穂積は柳眉をひそめた。
穂積
「確かにそうだけど、でもねえ。エミはJSよりさらに謎の人物よ」
翼
「堺さんが、エミさんからの手紙や今までの言動を分析してくれています。外へ出る時には、交通課のべに……木崎さんのミニパトに乗せてもらいます」
穂積
「……」
翼の提案は、帝堂の殺人未遂事件に関わりのある謎の女に対峙するにしては、あまりにも頼りない布陣だ。
穂積
「……分かった。ただし、アンタの捜査活動には、ワタシも同行するわ。くれぐれも、勝手な行動は禁物よ」
穂積が一緒にいてくれることに決まった途端、翼の顔から、わかりやすく不安の影が消えた。
翼
「はい!」
ここでパースヽ( ̄∇ ̄)/⌒◯
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08/29(Fri) 05:51
少しだけ……
ジュン
各々が持ち場へと移動しようとする中、ジュンだけが青い顔をして動こうとしない。
藤守
「ジュン?どないした?」
そんなジュンに一番に気がついたのは藤守だった。
ジュン
「今回、JSとエミさんっていう女性は慶史さんと私に化けてたんだよね?それに捜査室のメンバーは気が付かなかった……」
藤守兄
「確かにそのようだが、それがどうした?」
藤守
「JSが変装を得意としてるのは今更やん?」
ジュン
「そうなんだけど……これから知り合いに会っても疑心暗鬼になりそうで怖いの……」
穂積
「確かにそれはあるかもしれないわね。すでに二回もここに入り込んでいるし。」
知り合いを疑わなければいけないかもしれない、そんな状況に全員が無言になってしまう。
穂積
「いい?単独行動は禁止。連絡はまめにすること。疑いだしたら切りがないわ。私たちがお互いを警戒し合う方がJSの思う壺かもしれないわ。」
全員
「はい!」
穂積
「みんな、頼んだわよ。」
こんな風にしか繋げませんでしたが……
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
08/29(Fri) 09:23
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
小春さんに言われるまで手紙の香料のフラグ、すっかり忘れてました(´Д` ) もう少し後で書きます…m(_ _)m
捜査室に残ったともは、小笠原の隣の席で捜査一課の殺人事件で採取した血痕や遺留品の鑑定結果をラボから取り寄せて、犯人の特徴を割り出していた。
とも
「小笠原くん、プロファイリングでピックアップした、媚薬を入手しそうな人物、帝堂以外に何人くらいいた?」
小笠原
「データでは帝堂以外にあと3人かな。 アンティークショップのオーナー、 薬物学の大学教授…」
とも
「あと1人は?」
小笠原
「ベンチャー企業の社長。30歳の若さで年収50億円だよ」
ふんふん、と自分の作業の手は止めずに話を聞いていたともが、ふと疑問を口にした。
とも
「前の2人は媚薬を手に入れたい理由はわかるけど、最後のは何で?」
小笠原
「ここ1、2年の間にオークションでいろいろ買いあさってるようだね。品物も様々だし、こういうのにも興味ありそう」
とも
「ふーん…。ちょっとマークしといた方がよさそうやな」
少し話が進みましたかね?
続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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08/30(Sat) 17:23
ジュンさんともさんありがとうございます(´∇`)
小春
こちらは、捜査室に最も近い応接室。
穂積と翼の前には、小春が、小さな身体をさらに小さくして、座っていた。
穂積
「……あの時にあの男と交わした会話は、それで全部?」
小春
「はい」
穂積が小春を呼んで確かめていたのは、先日の、渋谷でJSと小春が会っていた件についてだった。
小春
「それで、あの……」
正直に話を終えた小春だが、まだ、心配そうな顔で穂積を見ている。
穂積
「大丈夫よ、小春。アンタとの約束があれば、あの男も、犯人への制裁なんか思いとどまると思うわ」
本当は、穂積にも、大丈夫、と言えるだけの自信はない。
けれど、真剣な顔で穂積を見つめる小春に、「泥棒の言う事なんか真に受けて」と言うほど穂積も強くはない。
そうして、小春は、そんな穂積のささやかな嘘に頷く。
小春
「ありがとうございます。室長さんにそう言ってもらえて、安心しました」
穂積の隣にいる翼には、穂積と小春の、どちらの胸の内もよく分かった。
穂積
「良かったわ。こちらこそ、ご協力ありがとう。気を付けて帰ってね」
翼
「あっ、そうだ。室長、小野瀬さんのところで、小春ちゃんのお店から借りてた食器の分析が終わったって言ってましたよね」
小春の顔を見て思い出した翼が何気なく言った言葉に、小春がすぐに立ち上がって扉に向かった。
小春
「それなら、私が帰りにラボに寄って、器をもらって帰ります」
小野瀬のラボ、と聞き、ハッとして穂積が引き留めようとしたが、小春は行動が早い。
穂積
「小春待て!今、ラボは駄目だ!」
コンコン。
小野瀬
「はーい」
小春
「小野瀬さん、小春です。食器を引き取りに来ました」
小野瀬
「え、小春さん?」
小春
「失礼します」
小野瀬
「待って、今……」
小春
「あ、これですね」
翼を捜査室に残して、穂積が走ってきた。
心配に反し、けろりとした顔で食器を風呂敷に包んでいる小春を見てホッとしたものの、傍らで小野瀬が蒼白な顔をしている事に気付く。
小野瀬
「……小春さん……平気なの?」
穂積もまた、ゴーグルとマスクを着けてスポイトを手にした小野瀬の驚いた顔を見れば、今、何が起きたのかはすぐに分かる。
穂積
「小春お前……赤の媚薬が効かないのか?」
小春
「?」
穂積
「……もしかして、JSが小春に何かしたのか……?よーく思い出せ、小春。何でもないようなやりとりも、全部だ!」
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08/30(Sat) 17:25
もう少し
小春
同じ頃、渋谷の片隅で、新たな殺人未遂事件が起きていた。
とあるIT企業に勤めている、女装男性、Bが刺されたのだ。
Bは性同一性障害の治療の為、女性ホルモンの投与を受けながら、女性として生活していた。
いずれは手術を受けて女性の身体になるつもりで頑張って働いていたのだが、この日突然、何者かに車で連れ去られた。
そして、郊外の廃屋で、何者かに乱暴されかけたものの、半裸にされたところで相手が急に気後れをして未遂。
さらに刃物で数ヵ所を刺されたが、幸いにも逃げ出すことが出来、その足で最寄りの交番に駆け込んだのだった。
彼は語った。
「すごく臭いハンカチで、鼻と口を塞がれました。不思議と気持ちよくなって、身体から力が抜けそうになったけど、刃物が見えたので必死で逃げたんです」
赤の媚薬が効かないらしい小春、青の媚薬が効きかけたけど効かなくて命をとりとめた男性(←笑)。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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09/02(Tue) 08:50
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
小笠原
「ねぇ、白河さん、赤の媚薬の分析を始めた時の状況を教えてくれる?」
捜査と並行して媚薬の取扱説明書を解読していた小笠原が、ふいにともに問いかけた。
とも
「え、あの時? えっと、…白衣を着て、マスクに手袋を装着してから媚薬のビンを手にしたんやけど…。ビンの蓋は完全に密閉してある様子やったのに、手にとった途端にものすごくいい匂いがしてきてたのがマスクごしにわかってん。
近くにいた太田くんにそこまで匂いが届いてるか聞いたけど、全く無臭やて言うて、首を傾げたのは覚えてるわ」
小笠原
「そのあとは?」
とも
「媚薬をスポイトでとって、試験管に入れて、ガスクロの中で気化し始めるのを確認したわ。匂い以外に変わったことはなかったと思うけど…」
当時の事を思い出しながら話すともに相槌を打ちながら小笠原は続けた。
小笠原
「明智さんが来た時はどうだったの?」
とも
「ラボにいた他の鑑識官たちは現場に臨場してたり、他の部署に行ってみんな出払ってて、私1人やった。明智さんに呼ばれて振り返った時は何ともなかったのに、肩を叩かれた途端になんか、こう、もっと触れてほしくなるというか、気持ち良くなってきて…、あとは知ってるとおりや。 これ以上は恥ずかしいから聞かんとって」
顔を真っ赤にしてそっぽを向くともに、小笠原は説明書の内容を記したメモを見せた。
小笠原
「帝堂の話だと、『紅は女性、碧は男性を表し、それぞれが持つ'悦び'を湧き上がらせる』と書いてあったそうだよ。帝堂が持っていたのが赤の媚薬だったから、すぐに室長に電話したけどひと足遅かったんだね」
とも
「それなら青の媚薬が見つかった時は、男性陣は近づいたらアカンてことやね。
小笠原くん、今言うてた『悦びを湧き上がらせる』ってどういう意味やろ? やっぱ気持ち良くなっちゃうってことなんかな? …あれ、これ続きがあるやん。『'悦び'を持たぬ者には効果はない』やって。 ホンマにこんなもん手に入れてJSは何がしたいんやろ?」
小春ちゃんに媚薬が効かない謎になってますかね?
ここでパスしてみる( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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09/02(Tue) 10:00
ともさんたらいやーん(*v.v)。でも気付いてくれて嬉しいわ( ̄▽ ̄)b
小春
穂積
「『悦びを湧き上がらせる』、『'悦び'を持たぬ者には効果はない』ねえ……」
穂積と小野瀬、そして小笠原は、少し離れたソファーセットで北京ダックの作り方と食べ方を身ぶり手振りで実演している小春と翼を眺めながら、互いの情報を交換していた。
穂積
「……小春って、そうなのか」
全員何となく赤面したところで、小笠原が口を開いた。
小笠原
「小春さん本人からの事情聴取はどうだったの?」
穂積
「どうやら、JSと会った時に、何らかの暗示がかけられているらしい。小春に赤の媚薬が効かないのは、その、二重のガードがあるからなんだな」
小野瀬
「しかし、赤の媚薬は既にここにあるからまだいいとして」
小野瀬が眉根を寄せた。
小野瀬
「青の媚薬にそんな効果があるとしたら、俺たち全員近付けないよ」
穂積
「……いや、待て」
閃くものがあって、三人は顔を見合わせた。
穂積
「いるぞ、『青の媚薬』に安全に近付ける奴が!」
さて誰の事でしょう(大笑い)
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
09/02(Tue) 14:52
これであってるかな?
ジュン
バァーン!!
藤守兄
「今、帰ったぞ!」
明智
「帰ったぞじゃありません、藤守検察官。」
ジュン
「いつもいつも、慶史さんがすみません。」
扉を勢いよく開けて入ってきたのは藤守兄。そして、捜査に同行していた明智とジュンだった。
小野瀬
「噂をすればなんとやらだね。」
穂積と小野瀬が意味深な笑みを浮かべるのに三人は首を傾げた。
明智
「なんのお話ですか?」
小笠原
「青の媚薬についてだよ。」
小笠原は簡単に今の話を説明した。
ジュン
「悦びを持たぬ者?どういう意味ですか?」
穂積
「つまり、『ピー』には媚薬は効かないってことよ。」
穂積の言葉にジュンが赤面したところで明智が口を開いた。
明智
「あ、いや、その……俺はその、違います。」
モゴモゴと口を動かし懸命に弁解する明智。
穂積
「誰もアンタのことだとは言ってないわよ。」
穂積は笑いながら明智の肩を叩く。
穂積
「私たちが言ってるのはアニ……」
藤守兄
「ほ、穂積!貴様何を言っている!」
藤守兄は慌てて穂積の口を塞いだ。しかし、回りにいた者には穂積の言いたいことは既にまるわかりだ。翼や小春、ジュンまで顔を真っ赤にして藤守兄を見ていた。
藤守兄
「……」
ガックリと肩を落とした藤守兄に穂積は更なる追い討ちをかける。
穂積
「アニ、青の媚薬は任せたわよ♪」
その顔は『桜田門の悪魔』と呼ばれるに相応しいものだった。
アニ可哀想に……(笑)
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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09/03(Wed) 08:53
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
媚薬が効かない謎、と聞いて思いついたのがそれしかなかったんやけど、合っててよかった(*≧▽≦)ノシ))
青の媚薬が効かない人 = 童ピー やということをアニは認めてしもて、ワタクシ、朝から大爆笑してます(σ´∀`)σ
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09/03(Wed) 16:47
お約束
小春
アニ
「しかし、具体的に何をどうすればいいのだ?」
赤い顔を不機嫌に歪めたまま、アニが穂積を睨んだ。
アニ
「媚薬のありかは分からないし、まだ容疑者もあがっていないんだろう」
小笠原
「それなんだけど」
待ってました、とばかりに、小笠原がノートパソコンの向きを変えて、アニに画面を見せた。
小笠原
「とあるベンチャー企業の社長を探ってもらえないかな。30歳の若さで年収50億円」
アニ
「何かのゲームのキャラか?」
小笠原
「実在の人物だよ」
アニは少し考えてから、そこにいる女性たちに顔を向けて、咳払いをひとつした。
アニ
「これは女性蔑視の発言ととられてしまうかもしれないが、お前たちの意見を聞きたい。。そんな金持ちなら、媚薬ではなく金を使えばいいんじゃないのか?」
ジュンが、不快そうに眉をひそめた。
ジュン
「慶史さんの意見は一理あります。でも、逆に、自分の恋愛なんかにお金を使いたくない人という事もありますよ」
翼
「それに、お金は証拠に残ります。その点、揮発性の液体である媚薬なら、消えて無くなって終わりです」
小春
「純粋に好奇心旺盛なのかも」
穂積
「……小春の意見はおいといて」
穂積が、小春の頭に手を置きながらアニを見た。
穂積
「その男が青の媚薬を手に入れたかどうかを確かめるためには、とにかく会ってみるしかないわ。ベンチャー企業と言えば、小笠原。その世界では有名だから、相手も会ってくれる可能性が高いわ」
アニも頷いた。
アニ
「なるほどな。しっかり働けよ、メガネ」
小笠原
「何言ってるのさ、メガネ。アンタも行くんだよ。と言うか、アンタをそいつに会わせるために、俺が行くんだけど」
アニ
「はあ?……どういう意味だ?」
穂積
「こういう意味よ」
穂積がパチン、と指を鳴らすと、扉が開いた。
待機していた明智と藤守が、両脇からアニを羽交い締めにする。
アニ
「な、何をする気だお前ら!」
扉の向こうから現れたのは、如月。
手には化粧道具一式。
アニの顔色が変わった。
アニ
「ま、まさか女装?!かーらーのー、色仕掛け?!やめろ!ワンパターンだぞ貴様ら!」
穂積
「お約束、と言ってちょうだい」
小野瀬
「大丈夫、需要あるから」
藤守
「よかったなあ、兄貴。童ピーが役立つ日が来たで」
アニ
「やめろーーー!」
需要あるよね?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
09/03(Wed) 21:38
需要ありますよ(笑)
泉
如月
「大丈夫ですよアニさん!ちゃんと美人にしますから!!」
藤守兄
「そういう問題じゃない!」
ガチャッ
泉
「失礼します。お疲れ様で…す」
タイミングが良いのか悪いのか、泉が捜査室へやってくる。目の前の光景に思わずドアを開けた状態で固まる。
明智と藤守に羽交い締めにされ、衣服の乱れたアニと、アニに迫っている(ように見える)如月。
なにも知らない泉があらぬ誤解をするには、充分な光景だった。
泉
「………お取り込み中失礼しました」
パタンと、静かにドアを閉め捜査室を出て行く泉。
明智、藤守、如月、アニ
「「待て、誤解だ!」」
その様子に穂積と小野瀬は笑い転げ、女性陣は急いで泉を連れ戻し、誤解を解いた。
アニの女装楽しみだ(*´∇`)
ここでパース(・∀・)ノ⌒○
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09/04(Thu) 00:05
あ~可笑しい!
エミ
アニ、頑張れ!
(´艸`)プププ
桐子さん、退院おめでとうございます
ジュン
藤守兄
「そんなことより!」
散々兄弟で言い合いをした後、藤守兄は穂積を振り返った。
藤守兄
「ここに赤の媚薬があるんだな?山田太郎がそれを狙っている!」
藤守兄の言葉に穂積は呆れながら言葉を返す。
穂積
「確かに赤の媚薬はここにあるわ。でも、それをJSが狙っているなんて百も承知よ。」
藤守兄
「違う!今、現在、山田が警視庁内に入り込んでいるんだ!」
藤守兄の言葉に全員が顔を見合わす。
穂積
「何を根拠に?」
藤守
「なんでそんなことわかるんや?」
藤守兄
「こいつだ。」
藤守兄は泉の背中を押して前に出させた。
藤守兄
「お前、さっきの話をもう一度説明しろ。」
藤守兄に促されて、泉は先程あったことを説明した。
穂積
「じゃあ、最初のアニがJSだったと?」
泉
「私にはわかりませんが、藤守検察官が二人いたと考えた方が自然なんです。」
青ざめながらもキッパリとした口調の泉を見て、穂積は指示を出した。
穂積
「明智、小笠原は白河の様子を見てきて。JSが接触している可能性があるわ。藤守と如月は偽物のアニを捜索して。櫻井はここでアニを見張っていなさい。一歩も捜査室の外に出すんじゃないわよ。私は小野瀬のところに行ってくるから。」
全員
「はい!」
各々が捜査室を飛び出していった。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
08/17(Sun) 12:53
こっちだったりして。
小春
全員が散り散りに飛び出して行き、仕事に戻ると出ていった紅花と泉を見送ってしまうと、室内にはアニとジュン、そして翼だけになった。
ジュンが不安げに廊下の外を窺った後、捜査室の扉を閉め、そして……内から鍵をかけた。
ジュンの意外な行動に、翼はぎくりとする。
……おかしい。
すると。
アニ???
「やれやれ、相変わらず不用心だなあ」
ジュン???
「それだけ、この二人は信用されているって事かしら。……いえ、」
アニとジュンの声が変わった。
ジュン???
「太郎さんの言葉のマインドコントロールが、それだけ優れていたって言うべきかしら?」
翼
「?!」
携帯で穂積を呼び戻そうとした翼の手を、完全にJSの声に戻ったアニの手が押さえて止めた。
JS
「こんばんは、マルガレーテ」
ジュン???
「初めまして」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/17(Sun) 21:24
角煮さん(笑)と、あなたはだあれ?
エミ
ジュン???
「初めまして。ちょっとその前に、いいかしら?」
ジュンの姿をした人物が、室長席へ移動する。椅子の背もたれを愛おしそうに指先でなぞり、遠慮がちに腰掛けた。
ジュン???
「いやん♪穂積さんの温もりが残ってるわ」
翼は、穂積の席で頬を染めながらきゃっきゃうふふ♪している人物と、手首を掴んでいるJSを交互に見やった。
JS
「エミさんはルイルイのファンでね」
ため息混じりに翼に説明する。
翼
「……エミ、さん?」
エミ
「櫻井さん、エミです。よろしくね」
室長席を立ち、翼の前に戻ったエミがにっこり微笑む。ジュンの顔だが、声が違う。
翼
「あの…、帝堂さんの骨董仲間の、エミさん?」
エミ
「当たり」
翼
「も、もしかして…、室長に、その…、ハートマークの手紙を送ったのも?」
エミ
「気になる?」
エミはどこか楽しそうに首を傾げて翼の反応を窺う。
翼
「そ、それは……」
エミ
「ふふふ。櫻井さんは素直で可愛いわね」
JS
「エミさん、あまりマルガレーテを苛めないでくれるかな」
エミ
「はいはい」
エミは肩を竦めて翼から離れた。
はい、パース!
(*^∀^)ノ⌒○
[削除]
08/17(Sun) 22:36
進んでる!
くちびる
桐子さん退院おめでとうございます!
やっと伺えました(^-^;
おっと!JSともう1人謎の人物が!
翼ちゃんピンチか?
どんどんミステリアスな展開になってきましたね。
ちょっと読み専になってますが、また閃いたらぶっこんでみますね(-_-;)
ふと思ったんですが、媚薬ってどんな香りがするのかなあ....?
....疑問を投げ掛けたところで(笑)
パ-ス( ̄▽ ̄;)/◯
[削除]
08/19(Tue) 08:47
おはようございます
小春
少し前、小野瀬ラボ。
ノックの音に返事をすると、藤守兄が入って来た。
アニ
「邪魔するぞ、桃色鑑識官」
小野瀬
「……礼儀正しく入って来たかと思ったら、ご挨拶だね」
そうは言いながらも、小野瀬はアニに、空いているともの椅子を勧める。
アニ
「捜査室と違って、ここは繊細な仕事をしているからな。白河のところにも行ったが、そこでも礼儀正しくしたぞ。病人がいるのだからな。そのぐらいの分別はある男なのだ、俺は」
小野瀬
「それはお見逸れしました」
おどけて頭を下げて見せたものの、小野瀬の表情は真面目だ。
小野瀬
「白河さんはどうだった?」
アニ
「落ち着いて寝ていたぞ。データも落ち着いていた。ただ、脈拍がやや速い。媚薬は心臓に作用するのか」
小野瀬
「まだ何も分からないけど、俺は、脳か、甲状腺からの影響を考えている。要するに、ホルモンに作用するんじゃないかとね。そこからの信号で、動悸が高まる」
アニ
「なるほど」
アニは頷いた。
アニ
「そちらの分析はお前に任せる。餅は餅屋だからな。だが、保管に関してはもっと慎重にしろ。科警研の倉庫はどうだ?必要なら自衛隊にでも預けろ」
小野瀬
「まさか、と言いたいけど、あの効き目を見たら、ちょっと考えるね」
アニ
「最初の手紙の差出人がJSだとすると、内容は犯行予告とも、『危ないから警察がしっかり保管しろ』という風にも読み取れる。だとすると」
小野瀬
「うん。JSの他にも、媚薬を狙っている人物または組織がいるかもしれないという事に……」
そこへ、再びノックの音がして、穂積が入って来た。
小野瀬
「今度は穂積か。お前までノックして入ってくるなんて、今日はおかしいな」
穂積
「うん……」
当の穂積も首を傾げている。
穂積
「なんだかおかしい。……アニ、アンタ本物よね?」
アニ
「はあ?しっかりしろ穂積。豚玉焼いて見せてやろうか?」
アニのツッコミの切れが悪いのは、穂積がしきりにこめかみを揉んでいるからだ。
穂積
「…………」
アニ
「穂積」
小野瀬
「穂積」
穂積
「…………櫻井」
ハッ、と、穂積の目が焦点を結んだ。
穂積
「櫻井が危ない!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
08/20(Wed) 17:58
少しだけ
ジュン
一方、藤守と如月は警視庁の玄関付近にいた。
藤守
「どうやった?」
如月
「立番の警官はアニさんが出ていくのを見てはいないそうです。」
藤守
「ということは、偽兄貴はまだ警視庁内にいるってことやな。」
その時、二人に近付いてくる足音があった。
ジュン
「賢史くん、如月くん。慶史さんがこっちに来てない?また勝手にいなくなっちゃって……」
如月
「え?アニさん、捜査室を出ちゃったの?」
ジュン
「ん?検察庁からいなくなっちゃったんだけど……こっちに来てない?」
噛み合わない二人の話に藤守が首を傾げる。
藤守
「ジュン、今玄関から来たか?」
ジュン
「もちろん。」
藤守
「……」
如月
「……」
段々と二人の目の焦点が合っていき、藤守と如月は顔を見合わす。
藤守
「アカン!櫻井が危ない!捜査室に戻るで!」
如月
「ラジャー」
二人は慌てて捜査室に引き返した。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
08/20(Wed) 21:58
ジュンさんありがとうm(__)m
小春
ジュンさんをエミさんにしちゃってごめんなさいね(T人T)←
藤守、如月
「櫻井!」「翼ちゃん!」
ジュンを背後に従えて廊下を走ってきた藤守と如月は、その勢いで捜査室に飛び込んだ。
しかし、次の瞬間、二人は、翼の名を叫んだままの顔で、固まってしまった。
「……」
てっきり、捜査室には翼と、アニに化けたジョン・スミス、そして、偽者のジュンがいるとばかり思っていたのに……
そこにいたのは、しっかりと穂積の背中に腕をまわしてしがみついた翼と、それを抱き止めて、頭を撫でてやっている穂積だった。
ジュン
「……あら」
二人から数歩遅れて到着したジュンが、それを見て、後ろから藤守と如月の目を、自分の手で柔らかく塞いだ。
それで、二人は我にかえって真っ赤になる。
「し」
「しし失礼しました!」
穂積
「バカ!そんな事を言っている場合か!JSたちと擦れ違わなかったのか?!」
藤守
「い、いえ」
穂積は舌打ちをした。
「逆方向か」
藤守たちが落ち着いて室内を見れば、そこにはアニと小野瀬もいて、床や椅子の痕跡を探っているようだ。
どうやら逃げられたらしい。
穂積
「……櫻井、大丈夫?」
翼は震えながら、それでも、穂積の問い掛けに頷いた。
翼
「大丈夫、です。でも……JSと、エミさんが言ってました。本当に危険なのはこれからだって。一刻も早く、青の媚薬を探し出せって……」
如月
「エミ?」
アニ
「くそっ、わざわざ警告に来たのか?!」
小野瀬
「だが、実際、またしても捜査室まで入り込まれた」
穂積
「捜査と警備の態勢を立て直す必要があるわね」
翼
「……」
青の媚薬。
翼は穂積を見上げた。
あの人が、室長を好きなあの綺麗な女性が、それを手に入れたら……
思わず、穂積の上着を握り締める手に力がこもった。
それに気付いて、穂積が静かに翼の背中を撫でてくれる。
不安で泣きたいような気持ちになりながらも、穂積の温もりを確かめる翼だった……。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/21(Thu) 01:56
ヘックション(*=д=)・∴あれ?風邪かなー?(笑)
エミ
翌日・ミーティング
明智
「昨日、藤守ジュンに化けていたエミという女ですが、帝堂や他の骨董仲間の証言によると、歳は30歳前後、浮世絵や古文書、恐竜好き。小柄、肩よりやや長い黒髪、某女優に似た別嬪で、…む、むむ、胸はこれくらい……」
小野瀬
「Dカップ、かな」
如月
「あの説明でわかるなんて、さすが小野瀬さん」
小野瀬
「たぶん、穂積もわかるよ」
穂積
「外野!うるせぇ!俺を巻き込むんじゃねえ!」
如月
「ぎゃあー!なんで俺なんですかぁー?」
大事な頭皮に分厚いファイルの角がヒットし、悶絶する如月を横目に明智が報告を続ける。
明智
「……えー、桜が透かし彫りされた指輪をしている、という話です」
藤守
「なんや前にも聞いたような……」
明智
「はい。小春に封筒を渡した女がしていた指輪の特徴と一致します」
翼はみんなの話す声こそ聞いてはいるものの、不安な気持ちは膨らむ一方でミーティングに集中できずにいた。
はい、パース!
(*^-^)ノ⌒○
[削除]
08/21(Thu) 11:21
ともちゃん復活
小春
そこへ。
小野瀬
「おはよう」
とも
「おはようございます……」
いつものように颯爽と入ってきた小野瀬に続いて、ともが現れた。
いつものように元気よく……と思いきや、赤い顔をして俯いたまま、入口の扉の陰でもじもじしている。
どうやら、今朝は正気に戻っているようだ。
あの様子だと、昨日の事を覚えているのか。それとも小野瀬から聞いたのか。
全員、何となく今の彼女の気持ちが分かるので黙って様子を見ていると、ともが意を決したように室内に入ってきて、頭を下げた。
とも
「皆さん、すみません!ご迷惑をお掛けしましたぁっ!」
穂積
「白河、もう、大丈夫なの?」
穂積の顔を見て、ともの顔が一層赤くなる。
とも
「はい、一晩寝たらすっきりしました。でもあの……すみませんでした。特に、室長と……明智さんには、ご迷惑をお掛けしてしまったみたいで」
明智
「あ、いや、俺は別に。それより、その……もう、全然、元通りなのか?誰を見ても、触られても、平気なのか?」
如月
「明智さん、その言い方、ちょっとやらしいですよ」
明智
「なっ……!俺はただ、白河は薬が効いている時、触られた相手に欲情するようだったから、それでだな……!」
明智はおたおたするが、今度は、ともの方が落ち着いていた。
とも
「今は、昨日のような事はないです」
明智
「そ、そうか。それはよかった」
けれど、笑った明智を見つめるともの頬はまだ赤い。
そんなともを見ながら、勘のいい小野瀬や小笠原が意味ありげな視線を交わしている。
そして、それ以上に勘のいい穂積が、ぱんぱんと手を叩いて空気を変えた。
穂積
「さあ、作戦を立て直しましょ。JS、エミを追うチーム、赤の媚薬を調べるチーム、青の媚薬を探すチーム、取扱説明書を解読するチーム……、総括するのはワタシがやるとしても、仕事が増えてきたわね」
穂積は言いながら、メンバーを見渡した。
穂積
「……ある程度分担しての作業となると、他からの応援も借りなきゃならないかしら」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
08/23(Sat) 17:17
とりあえず、登場してみた(≧▽≦)
空間セツナ
時間は少しさかのぼる。(*8/13の殺人事件参照)
「媚薬ですって??」
その日、未明に呼集された 空間セツナ は、ものすごく不機嫌だった。
在庁中、せっかく穏やかに過ぎた一日だったのに、大好きなあの方の顔を一度も拝むことができなかったからだ。
おまけに、
警視庁捜査一課第四強行犯捜査-殺人犯捜査第7係 主任を務める 空間セツナ警部補 3●歳 もちろん、花の独身である─────は、
今回の被害者が殺された原因が、『メフィストフェレスの媚薬』なるいかがわしいものを巡ったトラブルの可能性があると聞いて、眩暈を覚えた。
殺された被害者は、まだ20~30歳の素人男性。
痴情のもつれから殺しに発展した、凄惨な現場もドロドロな人間関係も、数多く見て来たけれど。
「ふざけた原因でめった刺しされたなんて、このホトケサマも浮かばれないわね・・・」
セツナは、物言わぬ被害者の全身を目視で確認すると、鑑識に向かって次の指示を出した。
係長と強行犯捜査庶務管理官が、携帯を片手に話し合いをしている。
当然、特別捜査本部が立ち上がるだろう。
向こう1か月は休暇ナシの日々が始まる。
媚薬なんぞで人の心身をもて遊ぶことを目的とし、人の命まで奪ってしまうような輩のために、ますます彼氏いない歴を更新してしまうのかと考えたら、セツナの繊細なハートは潰れそうになるのだった。
「空間主任」
強面の係長が、自分を呼んでいる。
空間の直属の上司である係長は、その風貌からは想像もつかないくらい温厚な人物である。
「ホンブ立ち上げですか?」
「ああ、そうだ。合同捜査本部を本庁に立てる」
「合同?ウチだけじゃなくて、どこかと・・・ですか?しかも渋谷じゃなくて?」
「ブツが、面倒な部署と絡んでいるんだよ」
「どこと、でしょう」
「今、例の『メフィストフェレスの媚薬』の捜査にあたっているのが、特捜なんだ。しかも、検察も一枚噛んでるらしい」
それを聞いた途端、空間の顔が般若のように変わった。
「え・・・、もしかして、穂積警視の・・・ところですか?」
ものすごく・・・、ものすごーーーーーーく嫌なんですけど!!
警察機構の中で、知らない人間はいないだろう、あの、金髪碧眼のオカマ!!!
若造キャリアのくせに、嫌味なくらい全ての能力に秀でているためか、話をするときには、いつも傲岸不遜な態度なのだ。
しかも、刑事部長のお気に入りで、緊急特命捜査室などという御大層な部署の室長に大抜擢され、ゲイである自分の好みの若~~~いイケメンを侍らせている。
そいつらを逃がさない餌として、見た目の可愛いペーペーの新人婦警をも引っ張り込む、極悪非道人だ。
更に、というか、これが一番気に入らないのだけれど!────世にも稀な美しく優しい、お、お、小野瀬分析官に手を出し、自分の手下のようにこき使っている、正に『桜田門の魔王』、それが、私の(勝手な)天敵、穂積泪。
「あんなヤツには、負けない。絶対に私の所で被疑者をあげてみせるわ!!」
「あーーー、もしもし、空間くん?」
「係長・・・、いつもの発作ですよ。穂積警視の名前なんか出しちゃうから」
「だって、言わないと合同捜査できないじゃないか。どうにかしてよ、野崎くん」
話を振られた野崎巡査部長は、いいですけど、もう慣れましたから、とため息をついた。
28歳で捜査一課第四強行犯捜査殺人犯捜査第7係に抜擢されたのは、空間主任の噛ませ犬役のためだったのでは?と、真面目に考えてしまうようになった今日この頃・・・。
「空間主任・・・、ブツを解析しているのは、小野瀬ラボだそうですよ?」
空間の身体から発せられていたどす黒いオーラが、一瞬にしてピンク色に変わる。
「え・・・、そ、そうなの?」
「そうですよ。だから、穂積警視とケンカなんかしないで、さっさと事件解決に励んでくださいよ?小野瀬分析官も喜ばれるんじゃないですか?しょっちゅう睡眠不足だ~って嘆いていらっしゃるようですからね」
「あ、あたり前じゃない、そんなの!そうよね、小野瀬分析官のためよね。うん、頑張るわ」
一気に乙女な表情で恥じらう空間を見つめ、係長と野崎巡査部長の二人は、同時に今日何度目かのため息をつく。
「あれでも、有能なんだから、世の中わからないよね・・・」
「俺もそう思います。穂積警視も、魔王でオカマなのも本当みたいだし、誰を目標にしていいのかよく分からなくなりますよ」
深夜の渋谷という不夜城で起こった凶悪犯罪は、さまざまな人物を巻き込んで波乱を巻き起こす一部でしかないことを、捜査一課の面々はまだ知る由もなかった。
こんにちは!
ご無沙汰してます。
小春さん、板にいらっしゃるお嬢様方、皆さんお元気でしょうか?
ワタクシは体調をぶっこわし、創作どころではない日々を送っていましたが、まあなんとか復活しまして、板にお邪魔しています(;^ω^)
夏場はいけませんねぇ;
さてさて、媚薬のお話はドンドン面白い方向に進んでいますね!
殺人事件をどうやって解決していけばいいのか犯人のめぼしもつかないのに、登場しちゃってよかったのか?!空間セツナ主任!
ま、まぁ、ノープランなのは今に始まったことではないので、今日はセツナとその周辺の人物紹介って感じでww
1stで捜査一課の皆さんとはケンカしてるほど仲悪いですからね~~その雰囲気が出てたらいいな~~w
でも、やっぱりあの方は大好き!!デフォでゴメンナサイ( *´艸`)
上手く絡んで行けたら嬉しいです!
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08/23(Sat) 17:22
あ、忘れてたwww
せつな
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/23(Sat) 17:40
せつなさんキターー(≧∇≦)
小春
お待ちしてましたー(´∇`)ノシ
うちのリレーに参加してくださるお嬢様たちったら、土日はすっかり「セ☆ナ待ち」の習慣がついてしまってるんですから。
それにしても相変わらずの勢いあるキャラ造形!
泉さんのお姉ちゃんを守って命を落としたA(←名前つけてやれよ)のためにも、頑張って頂きたい!
体調はもうよろしいのでしょうか?
ご自愛いただきながら、引き続きよろしくお願いしますm(__)m
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08/23(Sat) 20:34
こんばんは( ´ ▽ ` )ノ
とも
せつなさん、やっとキター(*≧▽≦)ノシ))
週末のたびにまだかまだかとお待ちしていましたよ~♪( ´▽`)
←最近全然書き込んでない私が言うか(゚O゚)\(- -;
今回は室長は天敵なんですか? 部下の野崎さんも気になります(*ノε` )σ
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08/25(Mon) 09:00
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
少しだけ繋げまーす。
小野瀬
「俺は引き続き赤の媚薬の分析の方を進めていくよ。 白河さんはしばらくラボへの出入りは控えてもらうよ」
とも
「えぇ⁈ あの、その間は私はどこで何をすれば…?」
穂積
「白河は小笠原のサポートをお願いするわ。媚薬の取扱説明書の解読、青の媚薬の所在、JSとエミの居場所をつきとめる…」
藤守
「室長、あとの二つは白河は専門外なんとちゃいますか?」
ともに次々と指示を出す穂積に、藤守は思わずそう質問していた。
穂積
「白河の実力は小野瀬と小笠原が認めているわ。 サポートを頼むのはラボに居られない間だけよ」
藤守
「それはそうなんスけど…」
とも
「藤守くん、私なら大丈夫やで。それに媚薬の事で説明書の内容を確認したいし。捜査で外に聞き込みに行く皆に有意義な情報を提供できるように頑張るから」
ともはそう言っていつものようにニッコリ笑うと、小笠原の元へと向かった。
ともは小笠原のお手伝いをしまーす。
続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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08/25(Mon) 21:18
ともさん、青い手紙の香料のフラグもお願いしますよ
小春
清香
「穂積くん、これ見て」
小柄なナイスバディに2m超えの巨漢二人を従えて入ってきた篠崎が、穂積に写真を差し出した。
穂積
「小春じゃないの」
どうやら渋谷らしい通りに停車している、『さくら庵』の店名の入った、桜色の見慣れた保冷車。
行き交う車や通行人の間で、居酒屋の建物の片隅で膝をつき、手を合わせている小柄な姿は、紛れもなく小春だ。
ただそれだけの写真だが、穂積はすぐに、篠崎が伝えたい事を察した。
ささやかな献花スペースの設けられているその場所は、先日、殺人事件の起きた現場。
そして、手を合わせている小春の隣で、小春を見ている若い男。
穂積
「JSだ」
清香
「殺人事件の場合、犯人が現場付近に戻ったり、献花に訪れたりする事があるでしょう。だから、渋谷署では、署員が待機して、終日、現場の写真撮影をしていたの。その中の一枚よ」
穂積
「……」
ロバート
『でも、サヤカ。ジョン・スミスは怪盗で、過去にも殺人事件の周辺で目撃された事はあるけど、彼自身が手を汚す事は無かったデショ?』
ポール
『今までしなかったからと言って、全く可能性が無いとは言えないワ。特に今回のこの殺人には、「青の媚薬」が関わっているという情報もあるし』
清香は二人に頷きながら、穂積に視線を戻した。
清香
「目撃した渋谷署の署員の話では、小春さんはこの時、JSと会話していたそうよ」
穂積
「JSはさくら庵にも出入りしている。顔見知りである可能性は高いわね」
清香
「二人がこの件に関わりを持った事は間違いない。小春さんを守る為にも、JSを捕まえる為にも、《パーティー仲間》に、小春さんとJSの接触に注意してくれるよう依頼したわ。承知しておいて」
篠崎の言う《パーティー仲間》とは、アニこと藤守慶史の誕生日パーティーに参加していた、捜査室以外のメンバーを指す暗号だ。
穂積は写真を見つめた。
すでに、泉の姉の梓が、殺人事件の犯人に狙われている事は分かっている。
穂積も現段階でJSが殺人に関わっているとは思っていないが、JSが青の媚薬を探している事もまた、分かっている。
これ以上の被害者を出すのはごめんだ。
その為には、どんな些細な事実も見逃せない。
穂積は頷いていた。
翼
「室長、私は、エミさんを探すチームに加えてください」
検察のアニたち、外事の篠崎たちと協力して明智がJSを、藤守と如月は捜査一課と協力して青の媚薬を持っていると思われる犯人をそれぞれ探す事が次々と決められてゆく中、翼が控え目に手を挙げた。
翼
「エミさんと直接会ったのは、小春ちゃんを除けば私だけです。ですから」
穂積は柳眉をひそめた。
穂積
「確かにそうだけど、でもねえ。エミはJSよりさらに謎の人物よ」
翼
「堺さんが、エミさんからの手紙や今までの言動を分析してくれています。外へ出る時には、交通課のべに……木崎さんのミニパトに乗せてもらいます」
穂積
「……」
翼の提案は、帝堂の殺人未遂事件に関わりのある謎の女に対峙するにしては、あまりにも頼りない布陣だ。
穂積
「……分かった。ただし、アンタの捜査活動には、ワタシも同行するわ。くれぐれも、勝手な行動は禁物よ」
穂積が一緒にいてくれることに決まった途端、翼の顔から、わかりやすく不安の影が消えた。
翼
「はい!」
ここでパースヽ( ̄∇ ̄)/⌒◯
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08/29(Fri) 05:51
少しだけ……
ジュン
各々が持ち場へと移動しようとする中、ジュンだけが青い顔をして動こうとしない。
藤守
「ジュン?どないした?」
そんなジュンに一番に気がついたのは藤守だった。
ジュン
「今回、JSとエミさんっていう女性は慶史さんと私に化けてたんだよね?それに捜査室のメンバーは気が付かなかった……」
藤守兄
「確かにそのようだが、それがどうした?」
藤守
「JSが変装を得意としてるのは今更やん?」
ジュン
「そうなんだけど……これから知り合いに会っても疑心暗鬼になりそうで怖いの……」
穂積
「確かにそれはあるかもしれないわね。すでに二回もここに入り込んでいるし。」
知り合いを疑わなければいけないかもしれない、そんな状況に全員が無言になってしまう。
穂積
「いい?単独行動は禁止。連絡はまめにすること。疑いだしたら切りがないわ。私たちがお互いを警戒し合う方がJSの思う壺かもしれないわ。」
全員
「はい!」
穂積
「みんな、頼んだわよ。」
こんな風にしか繋げませんでしたが……
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
08/29(Fri) 09:23
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
小春さんに言われるまで手紙の香料のフラグ、すっかり忘れてました(´Д` ) もう少し後で書きます…m(_ _)m
捜査室に残ったともは、小笠原の隣の席で捜査一課の殺人事件で採取した血痕や遺留品の鑑定結果をラボから取り寄せて、犯人の特徴を割り出していた。
とも
「小笠原くん、プロファイリングでピックアップした、媚薬を入手しそうな人物、帝堂以外に何人くらいいた?」
小笠原
「データでは帝堂以外にあと3人かな。 アンティークショップのオーナー、 薬物学の大学教授…」
とも
「あと1人は?」
小笠原
「ベンチャー企業の社長。30歳の若さで年収50億円だよ」
ふんふん、と自分の作業の手は止めずに話を聞いていたともが、ふと疑問を口にした。
とも
「前の2人は媚薬を手に入れたい理由はわかるけど、最後のは何で?」
小笠原
「ここ1、2年の間にオークションでいろいろ買いあさってるようだね。品物も様々だし、こういうのにも興味ありそう」
とも
「ふーん…。ちょっとマークしといた方がよさそうやな」
少し話が進みましたかね?
続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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08/30(Sat) 17:23
ジュンさんともさんありがとうございます(´∇`)
小春
こちらは、捜査室に最も近い応接室。
穂積と翼の前には、小春が、小さな身体をさらに小さくして、座っていた。
穂積
「……あの時にあの男と交わした会話は、それで全部?」
小春
「はい」
穂積が小春を呼んで確かめていたのは、先日の、渋谷でJSと小春が会っていた件についてだった。
小春
「それで、あの……」
正直に話を終えた小春だが、まだ、心配そうな顔で穂積を見ている。
穂積
「大丈夫よ、小春。アンタとの約束があれば、あの男も、犯人への制裁なんか思いとどまると思うわ」
本当は、穂積にも、大丈夫、と言えるだけの自信はない。
けれど、真剣な顔で穂積を見つめる小春に、「泥棒の言う事なんか真に受けて」と言うほど穂積も強くはない。
そうして、小春は、そんな穂積のささやかな嘘に頷く。
小春
「ありがとうございます。室長さんにそう言ってもらえて、安心しました」
穂積の隣にいる翼には、穂積と小春の、どちらの胸の内もよく分かった。
穂積
「良かったわ。こちらこそ、ご協力ありがとう。気を付けて帰ってね」
翼
「あっ、そうだ。室長、小野瀬さんのところで、小春ちゃんのお店から借りてた食器の分析が終わったって言ってましたよね」
小春の顔を見て思い出した翼が何気なく言った言葉に、小春がすぐに立ち上がって扉に向かった。
小春
「それなら、私が帰りにラボに寄って、器をもらって帰ります」
小野瀬のラボ、と聞き、ハッとして穂積が引き留めようとしたが、小春は行動が早い。
穂積
「小春待て!今、ラボは駄目だ!」
コンコン。
小野瀬
「はーい」
小春
「小野瀬さん、小春です。食器を引き取りに来ました」
小野瀬
「え、小春さん?」
小春
「失礼します」
小野瀬
「待って、今……」
小春
「あ、これですね」
翼を捜査室に残して、穂積が走ってきた。
心配に反し、けろりとした顔で食器を風呂敷に包んでいる小春を見てホッとしたものの、傍らで小野瀬が蒼白な顔をしている事に気付く。
小野瀬
「……小春さん……平気なの?」
穂積もまた、ゴーグルとマスクを着けてスポイトを手にした小野瀬の驚いた顔を見れば、今、何が起きたのかはすぐに分かる。
穂積
「小春お前……赤の媚薬が効かないのか?」
小春
「?」
穂積
「……もしかして、JSが小春に何かしたのか……?よーく思い出せ、小春。何でもないようなやりとりも、全部だ!」
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08/30(Sat) 17:25
もう少し
小春
同じ頃、渋谷の片隅で、新たな殺人未遂事件が起きていた。
とあるIT企業に勤めている、女装男性、Bが刺されたのだ。
Bは性同一性障害の治療の為、女性ホルモンの投与を受けながら、女性として生活していた。
いずれは手術を受けて女性の身体になるつもりで頑張って働いていたのだが、この日突然、何者かに車で連れ去られた。
そして、郊外の廃屋で、何者かに乱暴されかけたものの、半裸にされたところで相手が急に気後れをして未遂。
さらに刃物で数ヵ所を刺されたが、幸いにも逃げ出すことが出来、その足で最寄りの交番に駆け込んだのだった。
彼は語った。
「すごく臭いハンカチで、鼻と口を塞がれました。不思議と気持ちよくなって、身体から力が抜けそうになったけど、刃物が見えたので必死で逃げたんです」
赤の媚薬が効かないらしい小春、青の媚薬が効きかけたけど効かなくて命をとりとめた男性(←笑)。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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09/02(Tue) 08:50
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
小笠原
「ねぇ、白河さん、赤の媚薬の分析を始めた時の状況を教えてくれる?」
捜査と並行して媚薬の取扱説明書を解読していた小笠原が、ふいにともに問いかけた。
とも
「え、あの時? えっと、…白衣を着て、マスクに手袋を装着してから媚薬のビンを手にしたんやけど…。ビンの蓋は完全に密閉してある様子やったのに、手にとった途端にものすごくいい匂いがしてきてたのがマスクごしにわかってん。
近くにいた太田くんにそこまで匂いが届いてるか聞いたけど、全く無臭やて言うて、首を傾げたのは覚えてるわ」
小笠原
「そのあとは?」
とも
「媚薬をスポイトでとって、試験管に入れて、ガスクロの中で気化し始めるのを確認したわ。匂い以外に変わったことはなかったと思うけど…」
当時の事を思い出しながら話すともに相槌を打ちながら小笠原は続けた。
小笠原
「明智さんが来た時はどうだったの?」
とも
「ラボにいた他の鑑識官たちは現場に臨場してたり、他の部署に行ってみんな出払ってて、私1人やった。明智さんに呼ばれて振り返った時は何ともなかったのに、肩を叩かれた途端になんか、こう、もっと触れてほしくなるというか、気持ち良くなってきて…、あとは知ってるとおりや。 これ以上は恥ずかしいから聞かんとって」
顔を真っ赤にしてそっぽを向くともに、小笠原は説明書の内容を記したメモを見せた。
小笠原
「帝堂の話だと、『紅は女性、碧は男性を表し、それぞれが持つ'悦び'を湧き上がらせる』と書いてあったそうだよ。帝堂が持っていたのが赤の媚薬だったから、すぐに室長に電話したけどひと足遅かったんだね」
とも
「それなら青の媚薬が見つかった時は、男性陣は近づいたらアカンてことやね。
小笠原くん、今言うてた『悦びを湧き上がらせる』ってどういう意味やろ? やっぱ気持ち良くなっちゃうってことなんかな? …あれ、これ続きがあるやん。『'悦び'を持たぬ者には効果はない』やって。 ホンマにこんなもん手に入れてJSは何がしたいんやろ?」
小春ちゃんに媚薬が効かない謎になってますかね?
ここでパスしてみる( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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09/02(Tue) 10:00
ともさんたらいやーん(*v.v)。でも気付いてくれて嬉しいわ( ̄▽ ̄)b
小春
穂積
「『悦びを湧き上がらせる』、『'悦び'を持たぬ者には効果はない』ねえ……」
穂積と小野瀬、そして小笠原は、少し離れたソファーセットで北京ダックの作り方と食べ方を身ぶり手振りで実演している小春と翼を眺めながら、互いの情報を交換していた。
穂積
「……小春って、そうなのか」
全員何となく赤面したところで、小笠原が口を開いた。
小笠原
「小春さん本人からの事情聴取はどうだったの?」
穂積
「どうやら、JSと会った時に、何らかの暗示がかけられているらしい。小春に赤の媚薬が効かないのは、その、二重のガードがあるからなんだな」
小野瀬
「しかし、赤の媚薬は既にここにあるからまだいいとして」
小野瀬が眉根を寄せた。
小野瀬
「青の媚薬にそんな効果があるとしたら、俺たち全員近付けないよ」
穂積
「……いや、待て」
閃くものがあって、三人は顔を見合わせた。
穂積
「いるぞ、『青の媚薬』に安全に近付ける奴が!」
さて誰の事でしょう(大笑い)
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
09/02(Tue) 14:52
これであってるかな?
ジュン
バァーン!!
藤守兄
「今、帰ったぞ!」
明智
「帰ったぞじゃありません、藤守検察官。」
ジュン
「いつもいつも、慶史さんがすみません。」
扉を勢いよく開けて入ってきたのは藤守兄。そして、捜査に同行していた明智とジュンだった。
小野瀬
「噂をすればなんとやらだね。」
穂積と小野瀬が意味深な笑みを浮かべるのに三人は首を傾げた。
明智
「なんのお話ですか?」
小笠原
「青の媚薬についてだよ。」
小笠原は簡単に今の話を説明した。
ジュン
「悦びを持たぬ者?どういう意味ですか?」
穂積
「つまり、『ピー』には媚薬は効かないってことよ。」
穂積の言葉にジュンが赤面したところで明智が口を開いた。
明智
「あ、いや、その……俺はその、違います。」
モゴモゴと口を動かし懸命に弁解する明智。
穂積
「誰もアンタのことだとは言ってないわよ。」
穂積は笑いながら明智の肩を叩く。
穂積
「私たちが言ってるのはアニ……」
藤守兄
「ほ、穂積!貴様何を言っている!」
藤守兄は慌てて穂積の口を塞いだ。しかし、回りにいた者には穂積の言いたいことは既にまるわかりだ。翼や小春、ジュンまで顔を真っ赤にして藤守兄を見ていた。
藤守兄
「……」
ガックリと肩を落とした藤守兄に穂積は更なる追い討ちをかける。
穂積
「アニ、青の媚薬は任せたわよ♪」
その顔は『桜田門の悪魔』と呼ばれるに相応しいものだった。
アニ可哀想に……(笑)
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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09/03(Wed) 08:53
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
媚薬が効かない謎、と聞いて思いついたのがそれしかなかったんやけど、合っててよかった(*≧▽≦)ノシ))
青の媚薬が効かない人 = 童ピー やということをアニは認めてしもて、ワタクシ、朝から大爆笑してます(σ´∀`)σ
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09/03(Wed) 16:47
お約束
小春
アニ
「しかし、具体的に何をどうすればいいのだ?」
赤い顔を不機嫌に歪めたまま、アニが穂積を睨んだ。
アニ
「媚薬のありかは分からないし、まだ容疑者もあがっていないんだろう」
小笠原
「それなんだけど」
待ってました、とばかりに、小笠原がノートパソコンの向きを変えて、アニに画面を見せた。
小笠原
「とあるベンチャー企業の社長を探ってもらえないかな。30歳の若さで年収50億円」
アニ
「何かのゲームのキャラか?」
小笠原
「実在の人物だよ」
アニは少し考えてから、そこにいる女性たちに顔を向けて、咳払いをひとつした。
アニ
「これは女性蔑視の発言ととられてしまうかもしれないが、お前たちの意見を聞きたい。。そんな金持ちなら、媚薬ではなく金を使えばいいんじゃないのか?」
ジュンが、不快そうに眉をひそめた。
ジュン
「慶史さんの意見は一理あります。でも、逆に、自分の恋愛なんかにお金を使いたくない人という事もありますよ」
翼
「それに、お金は証拠に残ります。その点、揮発性の液体である媚薬なら、消えて無くなって終わりです」
小春
「純粋に好奇心旺盛なのかも」
穂積
「……小春の意見はおいといて」
穂積が、小春の頭に手を置きながらアニを見た。
穂積
「その男が青の媚薬を手に入れたかどうかを確かめるためには、とにかく会ってみるしかないわ。ベンチャー企業と言えば、小笠原。その世界では有名だから、相手も会ってくれる可能性が高いわ」
アニも頷いた。
アニ
「なるほどな。しっかり働けよ、メガネ」
小笠原
「何言ってるのさ、メガネ。アンタも行くんだよ。と言うか、アンタをそいつに会わせるために、俺が行くんだけど」
アニ
「はあ?……どういう意味だ?」
穂積
「こういう意味よ」
穂積がパチン、と指を鳴らすと、扉が開いた。
待機していた明智と藤守が、両脇からアニを羽交い締めにする。
アニ
「な、何をする気だお前ら!」
扉の向こうから現れたのは、如月。
手には化粧道具一式。
アニの顔色が変わった。
アニ
「ま、まさか女装?!かーらーのー、色仕掛け?!やめろ!ワンパターンだぞ貴様ら!」
穂積
「お約束、と言ってちょうだい」
小野瀬
「大丈夫、需要あるから」
藤守
「よかったなあ、兄貴。童ピーが役立つ日が来たで」
アニ
「やめろーーー!」
需要あるよね?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
09/03(Wed) 21:38
需要ありますよ(笑)
泉
如月
「大丈夫ですよアニさん!ちゃんと美人にしますから!!」
藤守兄
「そういう問題じゃない!」
ガチャッ
泉
「失礼します。お疲れ様で…す」
タイミングが良いのか悪いのか、泉が捜査室へやってくる。目の前の光景に思わずドアを開けた状態で固まる。
明智と藤守に羽交い締めにされ、衣服の乱れたアニと、アニに迫っている(ように見える)如月。
なにも知らない泉があらぬ誤解をするには、充分な光景だった。
泉
「………お取り込み中失礼しました」
パタンと、静かにドアを閉め捜査室を出て行く泉。
明智、藤守、如月、アニ
「「待て、誤解だ!」」
その様子に穂積と小野瀬は笑い転げ、女性陣は急いで泉を連れ戻し、誤解を解いた。
アニの女装楽しみだ(*´∇`)
ここでパース(・∀・)ノ⌒○
[削除]
09/04(Thu) 00:05
あ~可笑しい!
エミ
アニ、頑張れ!
(´艸`)プププ