『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』
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08/10(Sun) 21:34
くちびるさん大丈夫でしょうか
小春
ノックするのももどかしく、明智がラボの扉を開けた。
報告にでも行っているのか、小野瀬の姿はない。
さらに奥を覗き込むと、ガスクロマトグラフの前に、気がかりだったともの姿が見えた。
明智
「白河」
声をかければ、いつものように「はい」と返事をして笑顔でこちらを向く。
ホッとして一歩踏み出すと、作業の手を止めて、ともの方も明智に歩み寄ってきた。
明智
「白河、……その、調子はどうだ?」
とも
「分析の事ですか?先ほどガスクロに試料を入れて、内部で気化が始まったところです。順調です」
様子におかしな所は無い。
明智
「……そうか。体調も、大丈夫だな?」
取り越し苦労の予感に明智が頬を緩めると、何故か、ともはさらに近付いて来た。
とも
「明智さん、私の事、心配してくれてはるんですか?」
明智
「え?あ、ああ、もちろんだ」
とも
「それは、私が新入りだからですか?それとも……」
熱い胸板に指先でそっと触れながら、ともが明智を見上げてきた。
とも
「……個人的な関心から、って思ってええんやろか?」
明智
「!!!」
まずい、と思った次の瞬間、明智は、背伸びしたともに勢いよく抱きつかれていた。
きゃー!明智さんがぁっ!
というところで、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
08/10(Sun) 22:33
その頃の少年課
泉
泉
「はぁ…」
キーボードを叩きながら本日何度目かの溜め息を吐く。理由は目の前に積まれた山のような仕事―――もあるが、一番の理由は姉の事件である。
今朝、事件を担当している渋谷署の刑事に捜査状況を教えてほしいと頼んでみた。最初は断られたがしつこく頼み続け、なんとか聞き出す事が出来た。
結論を言ってしまえば、進展なし、だそうだ。
犯行に使われたミニバンは盗難車で、現場から5km離れた場所で発見されたものも、車内から犯人に繋がりそうなものは出てこなかった。
不審人物に関しても特定は出来たものの、証拠はなく、本人も知らない、自分には関係ないの一点張りで、今のところはマークしているだけらしい。どこの誰かまでは流石に教えてはくれなかった。
梓は裏方ながら職場復帰しているが、未だに優香里のところに泊まらせてもらっている。それが梓にも優香里にも申し訳ない。
どうにかしたいと思っていても部署も管轄も違う自分は、なにも出来ずにただ結果を待つしかない。それがもどかしい。
泉
「はぁ…」
明日は梓と一緒に夕飯を食べる約束をしている。出来れば、良い報告をしたかった。
同僚A
「おーい御上ー。凹んでるところ悪いけど聞き込み行くぞー」
泉
「凹んでないでーす」
泉は今までやっていた分を保存し、パソコンの電源を落とすと席を立つ。
同僚A
「どうした。彼氏にフラれたか」
泉
「フラれる彼氏がいません」
同僚A
「じゃあお姉さん関係か」
泉
「なんでその二択なんですか?」
同僚A
「だってお前、シスコンだろ?」
泉
「こんなに可愛くて美人な姉を持って、シスコンになるな、という方が無理があります」
ほら、と言って泉は携帯を差し出す。同僚は画面に写っている梓の写真を見て、ニヤニヤと笑う。
同僚A
「何回見てもそっくりだな。違うの髪型だけで。双子だっけ?」
泉
「年子です。というか似てませんよ、姉の方が数倍可愛くて美人です」
携帯を返してもらい画面を見つめるが、泉には自分と別の顔にしか見えない。辛うじて姉妹と分かるくらいじゃないかな、と思う。
同僚A
「瓜二つだぞ。で、お姉さん、なにかあったのか」
泉
「なにもないです」
泉が吐いた嘘は多分同僚にはバレていたが、そうか、としか言われなかった。心配されているのは分かっているので、心が痛む。
そんな自分に軽く自己嫌悪に陥りながらも、無理矢理意識を仕事に集中させた。
捜査室メンバーと全然絡んでない事に今気付きました(笑)
ひとまず明智さんとともさんが気になりますね!
て事でパース(ノ-o-)ノ⌒○
08/10(Sun) 22:58
満杯御礼
小春
泉さんが、このままではお姉さんルートに誰も絡めないと気付いたところで、
赤の媚薬ルートの明智さんとともさんはどうなる?!なところで、
おかげさまで、こちらのスレッドは満杯です。
引き続き、リレー専用スレ・27でお楽しみください。
全体的な話の流れが出来てこないうちはなかなか参加しにくいと思いますが、新スレッドでは徐々に展開が具体的になってくるはずです。
今回参加できなかった皆さんも、新スレッドで虎視眈々と出番を狙ってくださいね!
作家さんも読み専さんもみんなありがとう!
引き続き応援よろしくお願いします!
ではまた27でお会いしましょう!
とう!
08/10(Sun) 02:01
『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』
小春
ありがとうございます。おかげさまでスレッド増設です。
こちらのスレッドでは、ただいまリレーSS『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』が開催されております。
『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』は飛び込み執筆者大歓迎。
執筆参加ご希望の方は、飛び込む前に上記ルールをお確かめのうえ、ここまでのストーリーを把握するという準備運動をしてからお入りくださいね。
求む勇者!
~feat.小春日和版登場人物~(五十音順)
☆エミ(仮名)
小春に二通の手紙を預け、JSに与し、帝堂の事件にも関わる、某女優似の謎の美女。穂積にハートマークのついた手紙を贈った人物か?
☆木崎紅花
翼と同期の仲良しで、目鼻立ちのはっきりした小柄な交通課の婦警。
本人が知らない間に、彼女の姿を借りたJSがアニの誕生会に参加していた。
☆小日向小春
どんな注文にも応じるため、霞が関の官公庁で重宝されていているソバ屋「さくら庵」の一人娘。黒髪ショートのちびっこだが、じつは翼より1コ年上。
☆堺桐子
ロングの黒髪をひっつめてメガネをかけた総務課の小柄な女性。捜査室の機密を入手しようとして警視庁にサイバー攻撃を仕掛けたが察知され、逮捕を免れる代わりに捜査に協力する事に。
☆篠崎清香
緩くパーマのかかった長い髪、小柄だがナイスバディ。
警視庁公安部外事第二課に所属する準キャリアで、穂積と小野瀬とは同期。
滞在中のNYベアーズの管理者でもある。
☆白河とも
小野瀬ラボに新入した鑑識官。パンツスーツでスラっと背が高く、こげ茶色のゆるくパーマのかかったロングヘアーが特徴。藤守と同期。
☆せつな(仮名)
捜査一課の垢一点、いや、紅一点。バリバリの女警部補強行斑係長らしいが、本当にいつ登場するのであろうか。
☆帝堂虎之助
骨董品のコレクターで、「メフィストフェレスの媚薬(赤)」「悪魔の媚薬の取扱説明書」を所持していた富豪。
☆藤守ジュン
黒髪ロング、低身長の検察事務官。同じ名字だが親戚ではないらしい。
藤守アニの手綱を握る、真面目なしっかり者。
☆御上泉
天パの茶髪ショートで、大人しそうな小柄の女性。少年課で、藤守の一つ下の後輩。美容院に勤める姉が、媚薬絡みで誘拐されかけたりしている。
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08/10(Sun) 16:38
☆ここまでのあらすじ☆
小春
アニこと藤守慶史の誕生パーティーの日、緊急特命捜査室に届けられた二通の手紙。
穂積と小野瀬あてだという手紙の一通にはピンクのハートマーク、そして、もう一通には「メフィストフェレスの媚薬」と書かれた二種類の液体の絵とともに、
『この、赤と青の媚薬は、どちらもつい最近、日本の国内にいる別々の好事家が手に入れた事が分かっています。必ず、周辺で血生臭い事件が起きるでしょう。その前に、あなた方が手に入れる事をおすすめします』
というメッセージが添えられていた。
これを国際的なアンティーク専門の窃盗犯、ジョン・スミスからの挑戦状だと判断したアニは、警視庁に協力を要請。
しかし、媚薬の所在すら分からないまま、パーティー参加者たちの周辺で不審な出来事が重なりながらの数日が過ぎる。
そんな中、ついに、殺人未遂事件が起きてしまった。
幸いにも被害者の帝堂は軽傷で済んだが、事件の際に、彼のコレクションの中の『悪魔の媚薬の取扱説明書』が無くなっていた。
外事からの依頼でニューヨークからの二人の刑事を加え、正式にジョン・スミスの行方を追う事になった穂積ら捜査室メンバーは、帝堂に事情を聞きに行く。
すると、意外な成り行きから、帝堂の元にあった『メフィストフェレスの赤の媚薬』を手にすることが出来た。
早速持ち帰り、鑑識での分析を開始した小野瀬ラボで、作業にあたった白河に異変が……?!
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08/11(Mon) 12:15
明智とともと小野瀬
ジュン
勢いよく抱きつかれた明智がなんとか体勢を保ちつつともを抱き止めたとき、鑑識の扉が開いた。
小野瀬
「おや?お邪魔だったかな?」
小野瀬は抱き合う二人をみてクスっと笑って小首を傾げた。
明智
「違います!これは白河が……」
明智はともを抱き止めたまま、小野瀬に事の成り行きを説明した。
小野瀬
「なるほど。女性に効果のある媚薬か。鑑定は俺がした方が良さそうだね。」
明智
「白河はどうなるんでしょう?」
いまだに明智に抱きついたままのともを明智が引き剥がそうとするもビクともしない。
小野瀬
「薬さえ抜ければ元に戻るだろうけど、効果がどれくらい続くかはわからないね。」
明智
「そんな……」
小野瀬
「まぁ、役得じゃないか。頑張って、明智くん。」
ともさんと明智さんはどうなるのか?
そしてここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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08/11(Mon) 17:23
紅花ちゃん目撃する
小春
明智
「と、とにかく、ここには媚薬がありますので、白河は、捜査室へ避難させます」
小野瀬
「ああ、その方がいいね」
ともに抱きつかれて思うように動けない明智は、カニのように横ばいに歩きながら、やっとラボの扉を開けた。
幸い、廊下を見渡しても人はいない。
頬を擦り付けて来るともを押し返しながらどうにか捜査室に向かった、その時。
二人は、エレベータから降りてきた翼、そして、交通課の木崎紅花の二人と鉢合わせした。
「!」
見つめあったまま固まる4人。
明智
「ち、違うんだ、これは」
とも
「『これ』なんて、嫌やわあ。『とも』て呼んで?」
翼
「べ、紅花ちゃん、早く行こ。小笠原さんも、きっと、もう少ししたら帰って来るから……」
紅花
「……」
木崎は、小野瀬の「パーティー参加者が捜査室に出入りできるように」という提案をうけて、各種のセキュリティにデータを登録するよう、穂積に呼ばれて来ていたのだ。
警備会社の審査を終え、小笠原が聴取から帰ってきたら顔認識システムの登録をする予定だった。
……のだが、小笠原が帝堂の所に残ったため、予定がずれて、ここで、抱き合う明智とともを目撃する羽目になった。
こうして、捜査室には、薬が切れるのを待つ明智&とも、そして、小笠原を待つ翼と紅花が加わって、ソファーで向き合ったのだった……
どうする紅花ちゃん!
どうなるともちゃん!
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/11(Mon) 19:48
凄いのを目撃!
くちびる
気まずい雰囲気の中、最初に言葉を発したのは紅花だった。
紅花 「えぇっと、お小笠原さんはまだですかねぇ…。」
翼 「もう少し待ってよう。そっそうだ、コ-ヒ-でも淹れましょうか?」
こんばんは♪ちょっとだけ繋げてみました。
台風も去って、ほっとしました。
今帰宅中です(笑)
捜査室の中では何やら台風の予感?
続きパ-ス( ̄▽ ̄;)/◯
[削除]
08/11(Mon) 21:24
救世主現る、か?
小春
そこへ、小笠原が帰ってきた。
珍しく早足で、しかも、息まで切らしている。
小笠原は扉を開けた時だけ一瞬驚いて室内を凝視したものの、すぐにいつもの顔に戻って、ソファーの四人に近付いていった。
小笠原
「……」
明智
「小笠原、何とかしてくれ……!」
懇願する明智はトマトのような赤い顔をしていて、ほとんど半泣きだ。
小笠原
「いつから?」
穂積
「少なくとも30分以上はこの状態ね。小野瀬によれば、媚薬をスポイトで吸い上げて、ガスクロマトグラフの試料皿に一滴落としただけのようよ」
説明したのは、室長席の穂積だ。
穂積
「手袋とマスク、白衣を着用していたから、直接触れてもいないし、もちろん舐めてもいない。気化したといっても、密封された機械の中での事よ」
翼
「凄い効き目ですね……」
藤守
「みんなが見てるのに、明智さんにうっとりべったりやもんな、あの白河が」
藤守が、信じられない、という風に呟いて、まるで恋人どうしのように密着するともと明智を見ている。
如月
「小笠原さん、帝堂の『悪魔の媚薬の取扱説明書』には、何て書いてあったんですか?」
小笠原は如月をちらりと見てから、手にしていた数枚の紙を穂積に渡した。
小笠原
「帝堂の記憶を元に、写しを作って来た。媚薬の成分や、解毒剤の作り方まで書いてあるよ」
翼
「だったら!」
小笠原の言葉を聞いて、全員の顔がぱあっと明るくなる。
が、渡された資料を見た穂積は、顔をしかめた。
穂積
「『コウモリの羽根、マンドラゴラ、一角獣の角……』……何これ」
全員
「え?!」
小笠原は溜め息をついた。
小笠原
「そう、伝説上の成分だ。もちろん全く架空のものかもしれないし、もしかすると、何かの比喩なのかもしれない。つまり、暗号のようなもの」
全員
「……」
一瞬、解決方法が見つかったかと思っただけに、その場の落胆は大きかった。
ともだけが、幸せそうに、明智の胸板にすりすりと顔を擦り付けている。
その時。
紅花
「あの、小笠原さん」
小笠原
「何?……ああ、木崎さん。顔認識システムに登録するって約束していたのに、忘れてた。ごめんね」
紅花はふるふると顔を左右に振った。
紅花
「特命捜査室の人との約束はあてにならない事は、翼ちゃんで慣れてます。そうじゃなくて」
小笠原
「……何?」
紅花が、意を決したように立ち上がった。
紅花
「その解毒剤を作れないかどうか、やってみてください。私、お手伝いします。必要なら、私が実験台になります!」
小笠原
「!」
全員
「何だってえ?!」
おお!GOGO紅花ちゃん!←
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
08/12(Tue) 09:00
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
紅花からの思わぬ提案に隣にいた翼が驚いていると、静かに穂積が立ち上がり、紅花の頭を撫でた。
穂積
「ありがとう、木崎。でもこれ以上誰かを巻き込むわけにはいかないわ。媚薬に直接触れてもないのに白河があの状態よ、副作用があるかもしれないし、実験台になるということはどうなってしまうのか、…その覚悟はある?」
咄嗟に自分が実験台になると言ってしまったが、いざ穂積に言われると、躊躇してしまった。
ともは明智にべったりくっついているだけで済んでいるが、本来の媚薬の効力はこんなものではないだろう。 今更だがそのことに気づいてしまった。
翼
「あの、私もお手伝いしますから、その…」
穂積
「アホの子、木崎だけじゃなく、アンタにも言ってんの! …とにかく白河が元に戻るまではここにいさせるから2人で監視しておいて。明智が誘惑に負けてマチガイを起こさないように、しっかり見張ってるのよ」
穂積は翼の言葉に被せるように一息で喋ると、ラボへ向かうと言って藤守と如月を連れて出て行った。
恐るべし媚薬の効力!
紅花ちゃんがせっかく実験台にって言うてくれたけど、危険な目にはあわせられないわっ(´・Д・)」
というわけで続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
08/12(Tue) 09:13
おっと!凄い展開に?
くちびる
翼 「ちょっ、ちょっと紅花ちゃん!?なっ何言ってるの?実験台って..!媚薬を試されるって事だよ!解毒剤の成分だって特定出来ないって言うのに!無茶だよ!」
紅花はにっこり笑って「少しでもお役に立てるなら。私だって警察官だからね。それに........小笠原さんの事、信頼してますから。」
小笠原 「......っ!」
傍らには、ともに胸元をすりすりされて小笠原以上に顔を真っ赤にした明智がいた。
「頼むから何とかしてくれ~!」
おはようございます(笑)あいにくの天気ですが、紅花は一大決心したみたいですね♪
今から仕事なので(泣)続きパ-ス( ̄▽ ̄;)/◯
[削除]
08/12(Tue) 09:23
おっとともさんと紅花ちゃんが被りましたね(´∇`)
小春
穂積たちが出ていった後、諦めきれずに小笠原を説得しようとする紅花の姿に、翼は思い悩んでいた。
翼は、紅花が、秘かに小笠原に想いを寄せている事を知っている。
紅花は小笠原の力になりたいのだ。
けれど、室長の言うように、媚薬や解毒剤に関わることがどれほど危険な事かも、分かってきたつもり。
いったいどうすれば……
その時、捜査室に入って来たのは……
ロバートとポールだった。
ロバート&ポール
「『メフィストフェレスの媚薬』が見つかったんですってえ?!」
とりあえず繋いでみる!
ここでパース!ヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/12(Tue) 14:08
ありゃ\(゜ロ\)(/ロ゜)/
くちびる
被っちゃいましたね(^-^;
ともさん、スミマセン(-_-;)
小春さん上手く繋げて頂いてありがとうございます(笑)
ここでロバート&ポ-ル登場ですね♪
ウフフ♪
ではまたっ( ̄▽ ̄;)/◯
[削除]
08/13(Wed) 09:21
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
くちびるさん、思いっきりかぶってスミマセン!
でも話は繋がってるからオッケー…ですよね?
勢いよく入ってきたNYベアーズは、捜査室の奥に視線をやり、明智とともの姿を見た途端に悲鳴をあげた。
ロバート
『キャアアアアア! なんてことなの⁈ アケチとともは恋人だったのね⁈』
明智
「ち、違うんだ! 白河は媚薬のせいで…」
ポール
『ステキ!すごくお似合いよ!さっそくダディに教えてあげなくちゃ!』
明智
「待て、そんなことしなくていい!」
とも
「えー、明智さん、照れんでもええのにー。明智さん、カワイイわぁ♪」
明智の必死の弁明も全く聞く耳を持っていないNYベアーズは顔を真っ赤にしながら盛り上がっている。
すると、隣で腕を絡ませて座っていたともが、明智の膝の上に跨るように乗ってきた。
明智
「お、おい白河⁈ どうしたんだ⁈」
とも
「…どうって、この方が明智さん、私のことずっと見てくれるでしょ?」
そう耳元で囁くと、ともは自分のブラウスのボタンを一つずつはずしていく。
明智は驚いてともを見るが、視線の先に
開いたブラウスの間からともの胸の谷間がチラチラ見えてしまい、思わず顔を背けた。
明智
「白河、お、落ち着け! これはお互い本意じゃないことだろう!」
とも
「…私はそれでもいいんですよ? 明智さんの好きなように…」
ついに明智さんがともの毒牙に…(笑)
続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
08/13(Wed) 11:02
大胆な明智さん
ジュン
ともがまた一つとブラウスのボタンに手をかけた時
翼
「白河さん、ダメです!」
紅花
「そ、そうです。落ち着いてください。」
翼がともの右腕を、紅花が左腕をガシッと押さえた。
とも
「いや!離してえや!」
両腕を押さえられたともはイヤイヤをするように暴れる。普段のともからは想像できない姿にこれも媚薬の効果かと誰もが思っていた。
とも
「いや!明智さん……」
ともはイヤイヤしながら潤んだ瞳で明智に助けを求めるように見つめてくる。
明智
「……白河!」
明智はガバッとともを抱き締めた。この行動に翼と紅花は驚き、ロバートとポールは悲鳴をあげた。
ロバート
『きゃあ!アツアツね。』
ポール
『明智は情熱的ね。』
明智はなんとかともを落ち着けようと咄嗟にとった行動だった。案の定ともは明智の腕の中で大人しくしている。
それに抱き締めてしまえば胸の谷間も見なくてすむ……と明智は考えたのだが、密着してしまったおかげでとものやわらかな二つの膨らみを体が感じてしまっていた。
(ど、どうしたらいいんだ……)
明智は顔を真っ赤にし、この後どうすればいいのか途方にくれていた。
たまには明智さんに大胆な事をしてもらいましょう(笑)
そしてパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
08/13(Wed) 11:14
毒牙ブロック(笑)
小春
その時扉が開いて、穂積と小野瀬が入って来た。
明智
「室長!」
翼
「小野瀬さん!」
ロバート・ポール
「キャー、キャー!」
二人は、騒然とする室内の様子にも眉ひとつ動かさない。
小野瀬は従えてきた如月の引く台車に載せられたボンベから伸びたチューブを手に、穂積はジャケットを脱ぎながら、つかつかとソファーに近付いて来た。
穂積
「白河」
ばさり、と音を立てるのが早いか、穂積は、脱いだジャケットでともを包んで、そのまま明智の膝から横抱きに抱き上げた。
とも
「あぁん、穂積室長……」
色っぽい声を出して、ともは、今度は穂積の首に腕をまわして抱きついた。
そこへ小野瀬が音もなく近付き、ともの鼻にチューブ付きのカップを当てる。
小野瀬の合図で、如月がボンベのバルブを開いた。
たちまちともの目がとろんとして、おとなしくなる。
穂積はともをソファーに下ろして横にすると、慎重に様子を見ながら、そこから離れた。
ともはくたりと身体を横たえたまま、そのうち、眠るように瞼を閉じてしまう。
翼
「室長、と、ともさん大丈夫なんですか?」
思わず穂積に駆け寄り、青いシャツを握り締めて見上げる翼。
穂積
「ワタシは小野瀬の言う通りにしただけよ」
今度は小野瀬に注目が集まる。
小野瀬
「とりあえず、笑気吸入を試してみた。歯医者さんでも使われるようなごく弱い麻酔だから人体への影響も少ない」
説明を聞いて、全員がともを見つめた。
ともはすっかりおとなしく、ほとんど眠っているかのように、静かに横になっている。
小野瀬
「ガスを嗅がせるのをやめれば、すぐに目覚めるよ。普通ならそれで元通りだ。ただ、媚薬と笑気との相性は未知数だから、油断は禁物だけどね」
それでもひとまずはともの色気攻勢から解放されて、明智が穂積に縋りついた。
明智
「ありがとうございます、室長。一時はどうなる事かと……」
よしよし、と穂積に頭を撫でられている半泣きの明智の姿に、翼と紅花は安堵し、ロバートとポールはちょっぴりジェラシーを感じている様子。
ロバート
『でも、ルイに甘えるアケチ、これはこれでアリね!』
ポール
『寄り添う美青年ふたり、萌えるわ!』
あっという間に穂積と明智に殴られるロバートとポールを横目に、小笠原と小野瀬は真剣な顔で話し合っていた。
小笠原
「だけど、いつまでもこのままにはしておけない」
小野瀬
「そうだね。とりあえず、白河さんの監視と経過観察は堺桐子さんに頼む事にしようか。この階の仮眠室をひとつ貸し切りにするから、そこで様子を見ていてもらおう」
小笠原
「分かった。彼女なら、モニターや記録機の扱いもすぐ覚えるからね。……でも、さっきの様子だと、白河さんは、室長に抱き上げられたら、今度は室長にくっついた。媚薬の効果は明智さん限定ではないのかもしれない。とすると……」
小野瀬
「とにかく、帝堂の『取扱説明書』も含めて、まだまだ検証が必要だね」
紅花
「……ねえ、翼ちゃん……」
騒ぎがひと段落ついたところで、紅花がぽつりと呟いた。
紅花
「ロバートやポールが媚薬の影響を受けたら、いったいどうなるのかな……」
ともでさえこの騒ぎだ。
もしめ、あの巨漢の乙女たちが暴れ出したら……
紅花の言葉に、翼は身を震わせたのだった……
ジュンさんナイスお色気。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
08/13(Wed) 22:00
一方、もうひとつの媚薬は。
小春
泉
「犯人が分かった?!」
梓
「うん。さっき、渋谷警察署に呼ばれて、優香里と一緒に話を聞いてきたの」
終業後、誘拐未遂以来、ずっと親友の優香里の家に身を寄せている姉の梓を訪ねた泉に、お茶を入れながら、梓が、そう言って頷いた。
梓
「泉にもたくさん心配かけてて、ごめんね」
泉
「姉ちゃんが謝る事じゃない」
泉はテーブルを叩いた。
泉
「それより、犯人は誰だった?例の、ここ何週間か、姉ちゃんをじっと見てたり、声をかけてきたりしたっていう変態?」
最愛の梓を苦しめた奴。
絶対、絶対許さない。
梓
「……それがね……」
梓はまた表情を曇らせた。
梓
「……あの人、死んじゃったの……」
泉
「……はあ?!」
梓
「あの人は犯人じゃなかったの」
そう言って、梓はぽろぽろと涙をこぼした。
渋谷署から聞いたという、梓の話はこうだった。
警察は当初、梓と接触を持とうとしていた例の男(Aと呼ぶ)を疑い、身辺調査を行った。
しかし、二浪して入った大学を三年留年している二十七歳だという他に、特に変わったことは無い。
Aは渋谷区にある美容室、Cieloにほど近い居酒屋でアルバイトをしていて、通勤や帰宅の途中で見かける梓に恋をした。
これもまたよく聞く話だろう。
そして事件当日。
Aはいつものように、空き時間に梓を見ていた。
梓が、白いミニバンに押し込まれそうになったのを見ていた。
そう。
大声を上げて周囲に梓の異変を知らせ、犯行を未遂に終わらせたのは、Aだった。
ミニバンの特徴を覚えていて、警察に知らせたのも、Aだったのだ。
梓
「その話を警察から聞いて、私、私……あの人に、ひどいことを」
しゃくりあげる梓に、泉も、かける言葉が見つからなかった。
長い、涙だけの時間があって、やがて、梓がまた、ぽつりぽつりと話し出した。
Aは、昨日、帰宅しようと居酒屋の裏口を出たところで、めった刺しにされたらしい。
「……『こんなはずじゃなかった』、と犯人は言っていた」
「……『媚薬が効かなかった』、『何かの間違いなんだ』『お前が邪魔をしなければ』『あの女だけでも奴隷に出来たのに』……あの美容室の人の事だ、と思った」
仲間の店員の通報で駆け付けた時、Aは署員に犯人の言葉を伝え、さらに、虫の息の下から、犯人の特徴を告げ、息を引き取ったという。
まだ捜査中ということで、梓にはその犯人の特徴は伝えられなかったが、犯人を捕まえたら必ず報告しますから、と言って、渋谷署から帰されたそうだ。
ほとんど犯人だと決めてかかっていた相手が、実は姉の恩人だったと知って、そしてその人が命を落としたと聞いて、泉は唇を噛んだ。
今の話では、犯人は『媚薬』を使って、複数の女性を手に入れようとしているように思えた。
だとしたらきっと、一連の事件は、警視庁にまわってくる。
精鋭揃いの捜査一課なら、きっと、全てを明らかにしてくれる。
そのために自分に出来る事があれば、何でもする。
姉のためにも、そして、Aのためにも。
強い決心をするとともに、気丈な泉の目にも、熱い涙がこみあげるのだった。
思い付いたので挟んでみました。
泉さん、せつなさん、いかがでしょうか……
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/14(Thu) 07:36
小春さん、ありがとうございます
泉
翌日、昼休みを利用して泉は梓と優香里と共に例の男性が殺害された現場を訪れていた。
規制線が張られ、地面には血痕が残っている。
その近くに花束やビールが供えてあり、泉達も持参した花束を供え、手を合わせて帰ろうとした時だった。
ゴミ出しのために中から出てきた従業員と鉢合わせし、話し掛けてきたのだ。
従業員
「あいつ、就活中だったんですけど、全然上手くいかなくて、ずっと落ち込んでたんですよ」
そんな時、Cieloで梓を見かけた。
叱られても笑顔で働く梓に心惹かれ、そして勇気を貰った。
従業員
「就職が決まったら、告白したい、そう言ってました」
梓はずっと泣いていた。泉は歯を噛みしめて、姉の背中を擦り続けた。
泣き止んだ梓と優香里とその場で別れ、泉は警視庁に戻ったのだが、途中から泣いてしまっていた。
あんなに姉を想ってくれた事と、助けてくれた事への感謝と、そんな人を犯人扱いしてしまった罪悪感でいっぱいになってしまったのだ。
警視庁に着く頃には涙は止まっていたが、腫れた眼と崩れた化粧で仕事に戻れるわけもなく、化粧室に駆け込んだ。目元を冷やし、化粧を直す。
それでも泣いた事は一目瞭然だが、そこはなんとか誤魔化そうと思い、言い訳を考えながら少年課に戻る。
言い訳を考えるのに夢中で、途中人にぶつかってしまった。
泉
「あ、すみません…」
藤守兄
「いや、こちらこそすまない。………ん?お前、確か御上だったな。どうしたんだ?その顔」
泉
「ふ、藤守検察官!?」
まさかの顔見知りと遭遇してしまった。まだ言い訳を思い付いていなかった泉は混乱し、
泉
「も、元からこんな顔です!」
と、言い訳にすらならない事をのたまった。
藤守兄
「そんなわけがあるか。なにかあったのか」
その言葉に身体が跳ねる。
自分にはなにもなかった。あったのは姉と、姉を助けてくれた人で…
再び涙が溢れてくる。泉は俯き、声を振り絞る。
泉
「なにもない、です。失礼します」
声が涙声になってしまった。慌てて立ち去ろうとすると、腕を掴まれる。
藤守兄
「なにもなくて泣く奴が…」
歪む視界の中で、泉は呆気にとられたような藤守兄の顔を見た。
泉
「ほ、本当に、なにもないですから!」
泣き顔を見られた羞恥で耳まで真っ赤にしながら、泉はその場を逃げるように走り去った。
泣いたところでパス(*/ω・*)ノ○
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08/14(Thu) 09:49
再び……
ジュン
藤守兄
「早くしろ!」
ジュン
「待ってください。」
警視庁の入り口に藤守兄とジュンの姿があった。藤守兄はジュンのことなどお構いなしにスタスタと進んでいく。
藤守兄
「毎回ついてくることはないだろう。」
ジュン
「事務官は検察官と行動を共にすることも仕事なんです。」
ジュンは小走りで藤守兄を追いかける。その時、ジュンは誰かとぶつかった。
泉
「す、すみません。」
ぶつかってきたのは少年課の御上泉だった。
ジュン
「こちらこそ、すみません。」
藤守兄
「大丈夫か?」
藤守兄が二人に近付いてきた。
泉
「えっ!?藤守検察官……」
藤守兄
「ん?お前は確か愚弟の後輩だったか?」
泉
「なんで検察官がこっちに……?」
泉はパニックを起こしそうだった。先程、泣き顔を見られてしまい逃げるように藤守兄から離れたのに……なぜ、その先にまた藤守兄がいるのだろうか?
藤守兄
「おい?どうかしたか?」
青ざめる泉の顔を藤守兄が覗き込む。
泉
「だって、さっき向こうに……」
泉はパニくる頭をなんとか動かして藤守兄に先程の事を説明した。説明を聞いた藤守兄の顔が険しくなる。
藤守兄
「……お前、一緒に特捜まで来い!」
藤守兄は泉の腕を掴んで連れていく。
藤守兄
「ジュン、お前も離れるな。」
泉さんが遭遇した藤守兄は……?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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08/14(Thu) 10:28
神出鬼没だ(笑)
小春
少し前、別の場所。
車で渋谷の路地を走っていた小春は、前方の道端に見覚えのある男性が屈んでいるのに気付いて、車を路肩に寄せた。
小春の愛車は、配達や集荷に使っている、『さくら庵』のロゴの入った、桜色の小型保冷車だ。
ハザードを灯して車を停め、降りて近付いてみる。
すると、やはりそれは桜田門の店に何度か来てくれた客で、いつも角煮とマンゴーを頼むので、小春が秘かに『角煮さん』と呼んでいる男性だった。
ふと、男性が屈んで瞑目し、一心に祈りを捧げている先を見た小春は、そこに真新しい花や飲み物が捧げられているのに気付いて、慌ててエプロンを取り、すぐ隣に跪いて手を合わせた。
どなたか存じ上げませんが、ここでお亡くなりになったのですね。通りすがりの者ですが、ご冥福をお祈りします……。
小春がそれなり真面目に祈っていると、隣から、男性の声がした。
JS
「中世ヨーロッパでも同じことが起きたんだよ」
小春
「……?」
小春が声の方に顔を向けると、長い黒髪の青年の、緑色の目線とぶつかった。
JS
「犯人は青の媚薬を手に入れた。だが、その薬では女性の心を惹く事は出来ない。それが全ての悲劇の始まり」
小春
「……?」
頻繁に官公庁に出入りする小春は、意識して、そこで見聞きする情報を頭に入れないようにしている。
それは職業としての守秘義務でもあるけれど、小春を信頼して、食器を片付ける傍らでも重要な秘密を話し合う相手への礼儀でもあると考えているのだ。
しかも、小春はこの時、「メフィストフェレスの媚薬」の事を本当に何も知らなかった。
だから、角煮青年の言う言葉の意味は全く理解できなかったが、それでも、彼の目に悲しみと、奥底にある怒りを感じ取る事は出来た。
JS
「罪なき者の命を奪った犯人は、報いを受けるべきだよ。そう思わない?」
小春は、ぞくりと震えた。
小春
「角煮さん、駄目です」
咄嗟に出た小春の言葉に、黒髪の青年は、意外そうな顔をして、眉間に刻んでいた皺を消した。
JS
「……僕に言ってるの?」
小春はこくこくと頷く。
小春
「亡くなった方とどんなご関係なのか知りません。でも、仕返しは駄目です。そのために法律が、警察があるんです」
JS
「犯人に聞かせてやりたいね」
青年のシニカルな返答に、小春の目に涙が浮かぶ。
JS
「でも、ご忠告ありがとう。胸に刻んでおくよ」
まだ震える拳を握り締めて涙を堪え、真っ赤な顔で自分を睨み付けている小春を笑うと、青年は指先で彼女の涙を拭った。
JS
「それにしても、角煮さん、はあんまりだ。僕には山田……いや、今度からはこう呼んで。……『好春』」
小春
「……『はおちゅん』?」
JS
「そう」
青年は、ようやく、いつもの表情に戻って、小春に頷いてみせた。
JS
「じゃあね、小春さん、また『さくら庵』で。再見」
信号が変わって、通りを車が流れ始める。
小春がそちらに気を取られた一瞬に、青年は姿を消していた。
ストーリーが流れ始めて、みんな「一人一回イイオモイ」を思い出してきたかな?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/15(Fri) 08:55
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
「一人一回イイオモイ」 覚えてますとも!
明智さんに抱きしめられ、室長にお姫様抱っこ…\(//∇//)
これって、イイオモイしたことになります?
それやったら…もう終わってもうたやーんΣ(゚д゚lll)
そして続き。
バターン。
アニ
「おい、愚民ども、ここにJSの狙っている『メフィストフェレスの媚薬』の片方があるというのは本当か⁈」
いつものように勢いよく捜査室の扉を開けてアニが入ってきた。 その後ろからジュンと御上が申し訳なさそうに入る。
藤守
「あのなぁ、壊れるから扉を開ける時はもうちょい優しいしたってって何回も言わすなや!」
ジュン
「賢史くん、ごめんね。 私がついていながら…」
アニ
「うるさいぞお前ら! 俺の質問の答えはどうしたんだ!」
藤守
「今はそれどころとちゃうねん! その媚薬のせいで白河がエライ目にあってるんや!」
ジュン
「櫻井さん、どういうこと?」
ギャーギャー兄弟喧嘩を始めた2人をよそに、ジュンと御上は近くにいた翼に尋ねた。
ジュン
「それは明智さん大変だったね…」
翼
「白河さんはこの階の仮眠室でまだ眠らされているんですけど、あくまで一時的な処置でしかないのでどうなるか…」
隣でじっと聞いていた御上は姉の事件を思い出していた。
御上
(青の媚薬の所有者はこの近くにいる。…そいつが赤の媚薬の存在を知ったら? 姉ちゃんが今度こそ危ない!)
こんな感じでどうでしょう? のパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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08/15(Fri) 10:19
ともさん大丈夫。
小春
前回のリレーから換算しますと、今回のともさんはまだイイオモイレベルMAXには達していないのではないでしょうか。
その節はくれぐれも×××伏せ字と婉曲な表現でお願いしますね( ̄- ̄)b←
同じ頃。
ノックの音を受けて、桐子が仮眠室の扉を開けると、藤守兄が立っていた。
アニ
「白河ともが媚薬に当たってここにいると聞いてな。具合はどうだ」
警視庁内では知らない事の無い桐子も、まだ、検察官であるアニの個人的な人となりまではよく知らなかった。
だから、この時のアニがいつになく礼儀正しいという事に、大きな疑問を抱く事もなかったのだ。
桐子
「藤守検察官は、JSと媚薬の事を調査していらっしゃるんでしたよね」
アニ
「よく知っているな」
感心したように言われれば、やはり嬉しい。
アニ
「血液検査の結果と心電図を見せてくれ。……ありがとう」
入口近くに立ったまま、データにざっと目を通し、仮眠室のベッドに横たわるともの様子を桐子の肩越しにじっと見てから、アニは桐子にデータを返した。
アニ
「これなら命には別状なさそうだな。逆に免疫もつかなそうではあるが……とにかく、微量で良かった」
桐子
「はい」
アニ
「赤の媚薬は小野瀬のところか。……なら、ひとまずは安心だが、あそこも意外とセキュリティが甘いからな。軽く釘をさしておく方がいいかな」
そう言うと、アニは桐子に礼を言い、眠るともにも「大事にしろ」と静かに声をかけて、出て行ったのだった……。
ちょこっと繋いでみました。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/15(Fri) 17:01
おぉ、セーフでしたかd(^_^o)
とも
小春さん、ありがとうございます(人゚∀゚*)
全くノープランなので、皆さんの様子を見て考えまーす( ´ ▽ ` )ノ
ところで私の様子を見に来たアニは本物?
[削除]
08/15(Fri) 17:31
怪しいですね
小春
礼儀正しいアニ。
限りなく怪しいですね(笑)
ただ、泉さんと最初にぶつかった人と、ジュンさんと一緒に来た人の、どちらが本物なのか私には分かりません(笑)
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08/16(Sat) 13:16
おぉ、進んでる
桐子
昨日、無事に退院しました~\(^o^)/
退院って手続き色々大変なのね(´д`|||) 入院はすぐに出来たのに←
という事で、これで消灯時間を気にしなくて良くなりました~(*´ω`*)
ちょっと頭を整理したら、また絡みに来ますね♪
とう!←逃げた
[削除]
08/16(Sat) 13:20
桐子さん(*^▽^)/★*☆♪
小春
退院おめでとうございます
もう落ちないでね(つд;*)
病み上がり、まだまだ暑いですからお大事に!
くちびるさん大丈夫でしょうか
小春
ノックするのももどかしく、明智がラボの扉を開けた。
報告にでも行っているのか、小野瀬の姿はない。
さらに奥を覗き込むと、ガスクロマトグラフの前に、気がかりだったともの姿が見えた。
明智
「白河」
声をかければ、いつものように「はい」と返事をして笑顔でこちらを向く。
ホッとして一歩踏み出すと、作業の手を止めて、ともの方も明智に歩み寄ってきた。
明智
「白河、……その、調子はどうだ?」
とも
「分析の事ですか?先ほどガスクロに試料を入れて、内部で気化が始まったところです。順調です」
様子におかしな所は無い。
明智
「……そうか。体調も、大丈夫だな?」
取り越し苦労の予感に明智が頬を緩めると、何故か、ともはさらに近付いて来た。
とも
「明智さん、私の事、心配してくれてはるんですか?」
明智
「え?あ、ああ、もちろんだ」
とも
「それは、私が新入りだからですか?それとも……」
熱い胸板に指先でそっと触れながら、ともが明智を見上げてきた。
とも
「……個人的な関心から、って思ってええんやろか?」
明智
「!!!」
まずい、と思った次の瞬間、明智は、背伸びしたともに勢いよく抱きつかれていた。
きゃー!明智さんがぁっ!
というところで、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
08/10(Sun) 22:33
その頃の少年課
泉
泉
「はぁ…」
キーボードを叩きながら本日何度目かの溜め息を吐く。理由は目の前に積まれた山のような仕事―――もあるが、一番の理由は姉の事件である。
今朝、事件を担当している渋谷署の刑事に捜査状況を教えてほしいと頼んでみた。最初は断られたがしつこく頼み続け、なんとか聞き出す事が出来た。
結論を言ってしまえば、進展なし、だそうだ。
犯行に使われたミニバンは盗難車で、現場から5km離れた場所で発見されたものも、車内から犯人に繋がりそうなものは出てこなかった。
不審人物に関しても特定は出来たものの、証拠はなく、本人も知らない、自分には関係ないの一点張りで、今のところはマークしているだけらしい。どこの誰かまでは流石に教えてはくれなかった。
梓は裏方ながら職場復帰しているが、未だに優香里のところに泊まらせてもらっている。それが梓にも優香里にも申し訳ない。
どうにかしたいと思っていても部署も管轄も違う自分は、なにも出来ずにただ結果を待つしかない。それがもどかしい。
泉
「はぁ…」
明日は梓と一緒に夕飯を食べる約束をしている。出来れば、良い報告をしたかった。
同僚A
「おーい御上ー。凹んでるところ悪いけど聞き込み行くぞー」
泉
「凹んでないでーす」
泉は今までやっていた分を保存し、パソコンの電源を落とすと席を立つ。
同僚A
「どうした。彼氏にフラれたか」
泉
「フラれる彼氏がいません」
同僚A
「じゃあお姉さん関係か」
泉
「なんでその二択なんですか?」
同僚A
「だってお前、シスコンだろ?」
泉
「こんなに可愛くて美人な姉を持って、シスコンになるな、という方が無理があります」
ほら、と言って泉は携帯を差し出す。同僚は画面に写っている梓の写真を見て、ニヤニヤと笑う。
同僚A
「何回見てもそっくりだな。違うの髪型だけで。双子だっけ?」
泉
「年子です。というか似てませんよ、姉の方が数倍可愛くて美人です」
携帯を返してもらい画面を見つめるが、泉には自分と別の顔にしか見えない。辛うじて姉妹と分かるくらいじゃないかな、と思う。
同僚A
「瓜二つだぞ。で、お姉さん、なにかあったのか」
泉
「なにもないです」
泉が吐いた嘘は多分同僚にはバレていたが、そうか、としか言われなかった。心配されているのは分かっているので、心が痛む。
そんな自分に軽く自己嫌悪に陥りながらも、無理矢理意識を仕事に集中させた。
捜査室メンバーと全然絡んでない事に今気付きました(笑)
ひとまず明智さんとともさんが気になりますね!
て事でパース(ノ-o-)ノ⌒○
08/10(Sun) 22:58
満杯御礼
小春
泉さんが、このままではお姉さんルートに誰も絡めないと気付いたところで、
赤の媚薬ルートの明智さんとともさんはどうなる?!なところで、
おかげさまで、こちらのスレッドは満杯です。
引き続き、リレー専用スレ・27でお楽しみください。
全体的な話の流れが出来てこないうちはなかなか参加しにくいと思いますが、新スレッドでは徐々に展開が具体的になってくるはずです。
今回参加できなかった皆さんも、新スレッドで虎視眈々と出番を狙ってくださいね!
作家さんも読み専さんもみんなありがとう!
引き続き応援よろしくお願いします!
ではまた27でお会いしましょう!
とう!
08/10(Sun) 02:01
『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』
小春
ありがとうございます。おかげさまでスレッド増設です。
こちらのスレッドでは、ただいまリレーSS『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』が開催されております。
『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』は飛び込み執筆者大歓迎。
執筆参加ご希望の方は、飛び込む前に上記ルールをお確かめのうえ、ここまでのストーリーを把握するという準備運動をしてからお入りくださいね。
求む勇者!
~feat.小春日和版登場人物~(五十音順)
☆エミ(仮名)
小春に二通の手紙を預け、JSに与し、帝堂の事件にも関わる、某女優似の謎の美女。穂積にハートマークのついた手紙を贈った人物か?
☆木崎紅花
翼と同期の仲良しで、目鼻立ちのはっきりした小柄な交通課の婦警。
本人が知らない間に、彼女の姿を借りたJSがアニの誕生会に参加していた。
☆小日向小春
どんな注文にも応じるため、霞が関の官公庁で重宝されていているソバ屋「さくら庵」の一人娘。黒髪ショートのちびっこだが、じつは翼より1コ年上。
☆堺桐子
ロングの黒髪をひっつめてメガネをかけた総務課の小柄な女性。捜査室の機密を入手しようとして警視庁にサイバー攻撃を仕掛けたが察知され、逮捕を免れる代わりに捜査に協力する事に。
☆篠崎清香
緩くパーマのかかった長い髪、小柄だがナイスバディ。
警視庁公安部外事第二課に所属する準キャリアで、穂積と小野瀬とは同期。
滞在中のNYベアーズの管理者でもある。
☆白河とも
小野瀬ラボに新入した鑑識官。パンツスーツでスラっと背が高く、こげ茶色のゆるくパーマのかかったロングヘアーが特徴。藤守と同期。
☆せつな(仮名)
捜査一課の垢一点、いや、紅一点。バリバリの女警部補強行斑係長らしいが、本当にいつ登場するのであろうか。
☆帝堂虎之助
骨董品のコレクターで、「メフィストフェレスの媚薬(赤)」「悪魔の媚薬の取扱説明書」を所持していた富豪。
☆藤守ジュン
黒髪ロング、低身長の検察事務官。同じ名字だが親戚ではないらしい。
藤守アニの手綱を握る、真面目なしっかり者。
☆御上泉
天パの茶髪ショートで、大人しそうな小柄の女性。少年課で、藤守の一つ下の後輩。美容院に勤める姉が、媚薬絡みで誘拐されかけたりしている。
[削除]
08/10(Sun) 16:38
☆ここまでのあらすじ☆
小春
アニこと藤守慶史の誕生パーティーの日、緊急特命捜査室に届けられた二通の手紙。
穂積と小野瀬あてだという手紙の一通にはピンクのハートマーク、そして、もう一通には「メフィストフェレスの媚薬」と書かれた二種類の液体の絵とともに、
『この、赤と青の媚薬は、どちらもつい最近、日本の国内にいる別々の好事家が手に入れた事が分かっています。必ず、周辺で血生臭い事件が起きるでしょう。その前に、あなた方が手に入れる事をおすすめします』
というメッセージが添えられていた。
これを国際的なアンティーク専門の窃盗犯、ジョン・スミスからの挑戦状だと判断したアニは、警視庁に協力を要請。
しかし、媚薬の所在すら分からないまま、パーティー参加者たちの周辺で不審な出来事が重なりながらの数日が過ぎる。
そんな中、ついに、殺人未遂事件が起きてしまった。
幸いにも被害者の帝堂は軽傷で済んだが、事件の際に、彼のコレクションの中の『悪魔の媚薬の取扱説明書』が無くなっていた。
外事からの依頼でニューヨークからの二人の刑事を加え、正式にジョン・スミスの行方を追う事になった穂積ら捜査室メンバーは、帝堂に事情を聞きに行く。
すると、意外な成り行きから、帝堂の元にあった『メフィストフェレスの赤の媚薬』を手にすることが出来た。
早速持ち帰り、鑑識での分析を開始した小野瀬ラボで、作業にあたった白河に異変が……?!
[削除]
08/11(Mon) 12:15
明智とともと小野瀬
ジュン
勢いよく抱きつかれた明智がなんとか体勢を保ちつつともを抱き止めたとき、鑑識の扉が開いた。
小野瀬
「おや?お邪魔だったかな?」
小野瀬は抱き合う二人をみてクスっと笑って小首を傾げた。
明智
「違います!これは白河が……」
明智はともを抱き止めたまま、小野瀬に事の成り行きを説明した。
小野瀬
「なるほど。女性に効果のある媚薬か。鑑定は俺がした方が良さそうだね。」
明智
「白河はどうなるんでしょう?」
いまだに明智に抱きついたままのともを明智が引き剥がそうとするもビクともしない。
小野瀬
「薬さえ抜ければ元に戻るだろうけど、効果がどれくらい続くかはわからないね。」
明智
「そんな……」
小野瀬
「まぁ、役得じゃないか。頑張って、明智くん。」
ともさんと明智さんはどうなるのか?
そしてここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
08/11(Mon) 17:23
紅花ちゃん目撃する
小春
明智
「と、とにかく、ここには媚薬がありますので、白河は、捜査室へ避難させます」
小野瀬
「ああ、その方がいいね」
ともに抱きつかれて思うように動けない明智は、カニのように横ばいに歩きながら、やっとラボの扉を開けた。
幸い、廊下を見渡しても人はいない。
頬を擦り付けて来るともを押し返しながらどうにか捜査室に向かった、その時。
二人は、エレベータから降りてきた翼、そして、交通課の木崎紅花の二人と鉢合わせした。
「!」
見つめあったまま固まる4人。
明智
「ち、違うんだ、これは」
とも
「『これ』なんて、嫌やわあ。『とも』て呼んで?」
翼
「べ、紅花ちゃん、早く行こ。小笠原さんも、きっと、もう少ししたら帰って来るから……」
紅花
「……」
木崎は、小野瀬の「パーティー参加者が捜査室に出入りできるように」という提案をうけて、各種のセキュリティにデータを登録するよう、穂積に呼ばれて来ていたのだ。
警備会社の審査を終え、小笠原が聴取から帰ってきたら顔認識システムの登録をする予定だった。
……のだが、小笠原が帝堂の所に残ったため、予定がずれて、ここで、抱き合う明智とともを目撃する羽目になった。
こうして、捜査室には、薬が切れるのを待つ明智&とも、そして、小笠原を待つ翼と紅花が加わって、ソファーで向き合ったのだった……
どうする紅花ちゃん!
どうなるともちゃん!
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/11(Mon) 19:48
凄いのを目撃!
くちびる
気まずい雰囲気の中、最初に言葉を発したのは紅花だった。
紅花 「えぇっと、お小笠原さんはまだですかねぇ…。」
翼 「もう少し待ってよう。そっそうだ、コ-ヒ-でも淹れましょうか?」
こんばんは♪ちょっとだけ繋げてみました。
台風も去って、ほっとしました。
今帰宅中です(笑)
捜査室の中では何やら台風の予感?
続きパ-ス( ̄▽ ̄;)/◯
[削除]
08/11(Mon) 21:24
救世主現る、か?
小春
そこへ、小笠原が帰ってきた。
珍しく早足で、しかも、息まで切らしている。
小笠原は扉を開けた時だけ一瞬驚いて室内を凝視したものの、すぐにいつもの顔に戻って、ソファーの四人に近付いていった。
小笠原
「……」
明智
「小笠原、何とかしてくれ……!」
懇願する明智はトマトのような赤い顔をしていて、ほとんど半泣きだ。
小笠原
「いつから?」
穂積
「少なくとも30分以上はこの状態ね。小野瀬によれば、媚薬をスポイトで吸い上げて、ガスクロマトグラフの試料皿に一滴落としただけのようよ」
説明したのは、室長席の穂積だ。
穂積
「手袋とマスク、白衣を着用していたから、直接触れてもいないし、もちろん舐めてもいない。気化したといっても、密封された機械の中での事よ」
翼
「凄い効き目ですね……」
藤守
「みんなが見てるのに、明智さんにうっとりべったりやもんな、あの白河が」
藤守が、信じられない、という風に呟いて、まるで恋人どうしのように密着するともと明智を見ている。
如月
「小笠原さん、帝堂の『悪魔の媚薬の取扱説明書』には、何て書いてあったんですか?」
小笠原は如月をちらりと見てから、手にしていた数枚の紙を穂積に渡した。
小笠原
「帝堂の記憶を元に、写しを作って来た。媚薬の成分や、解毒剤の作り方まで書いてあるよ」
翼
「だったら!」
小笠原の言葉を聞いて、全員の顔がぱあっと明るくなる。
が、渡された資料を見た穂積は、顔をしかめた。
穂積
「『コウモリの羽根、マンドラゴラ、一角獣の角……』……何これ」
全員
「え?!」
小笠原は溜め息をついた。
小笠原
「そう、伝説上の成分だ。もちろん全く架空のものかもしれないし、もしかすると、何かの比喩なのかもしれない。つまり、暗号のようなもの」
全員
「……」
一瞬、解決方法が見つかったかと思っただけに、その場の落胆は大きかった。
ともだけが、幸せそうに、明智の胸板にすりすりと顔を擦り付けている。
その時。
紅花
「あの、小笠原さん」
小笠原
「何?……ああ、木崎さん。顔認識システムに登録するって約束していたのに、忘れてた。ごめんね」
紅花はふるふると顔を左右に振った。
紅花
「特命捜査室の人との約束はあてにならない事は、翼ちゃんで慣れてます。そうじゃなくて」
小笠原
「……何?」
紅花が、意を決したように立ち上がった。
紅花
「その解毒剤を作れないかどうか、やってみてください。私、お手伝いします。必要なら、私が実験台になります!」
小笠原
「!」
全員
「何だってえ?!」
おお!GOGO紅花ちゃん!←
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
08/12(Tue) 09:00
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
紅花からの思わぬ提案に隣にいた翼が驚いていると、静かに穂積が立ち上がり、紅花の頭を撫でた。
穂積
「ありがとう、木崎。でもこれ以上誰かを巻き込むわけにはいかないわ。媚薬に直接触れてもないのに白河があの状態よ、副作用があるかもしれないし、実験台になるということはどうなってしまうのか、…その覚悟はある?」
咄嗟に自分が実験台になると言ってしまったが、いざ穂積に言われると、躊躇してしまった。
ともは明智にべったりくっついているだけで済んでいるが、本来の媚薬の効力はこんなものではないだろう。 今更だがそのことに気づいてしまった。
翼
「あの、私もお手伝いしますから、その…」
穂積
「アホの子、木崎だけじゃなく、アンタにも言ってんの! …とにかく白河が元に戻るまではここにいさせるから2人で監視しておいて。明智が誘惑に負けてマチガイを起こさないように、しっかり見張ってるのよ」
穂積は翼の言葉に被せるように一息で喋ると、ラボへ向かうと言って藤守と如月を連れて出て行った。
恐るべし媚薬の効力!
紅花ちゃんがせっかく実験台にって言うてくれたけど、危険な目にはあわせられないわっ(´・Д・)」
というわけで続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
08/12(Tue) 09:13
おっと!凄い展開に?
くちびる
翼 「ちょっ、ちょっと紅花ちゃん!?なっ何言ってるの?実験台って..!媚薬を試されるって事だよ!解毒剤の成分だって特定出来ないって言うのに!無茶だよ!」
紅花はにっこり笑って「少しでもお役に立てるなら。私だって警察官だからね。それに........小笠原さんの事、信頼してますから。」
小笠原 「......っ!」
傍らには、ともに胸元をすりすりされて小笠原以上に顔を真っ赤にした明智がいた。
「頼むから何とかしてくれ~!」
おはようございます(笑)あいにくの天気ですが、紅花は一大決心したみたいですね♪
今から仕事なので(泣)続きパ-ス( ̄▽ ̄;)/◯
[削除]
08/12(Tue) 09:23
おっとともさんと紅花ちゃんが被りましたね(´∇`)
小春
穂積たちが出ていった後、諦めきれずに小笠原を説得しようとする紅花の姿に、翼は思い悩んでいた。
翼は、紅花が、秘かに小笠原に想いを寄せている事を知っている。
紅花は小笠原の力になりたいのだ。
けれど、室長の言うように、媚薬や解毒剤に関わることがどれほど危険な事かも、分かってきたつもり。
いったいどうすれば……
その時、捜査室に入って来たのは……
ロバートとポールだった。
ロバート&ポール
「『メフィストフェレスの媚薬』が見つかったんですってえ?!」
とりあえず繋いでみる!
ここでパース!ヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/12(Tue) 14:08
ありゃ\(゜ロ\)(/ロ゜)/
くちびる
被っちゃいましたね(^-^;
ともさん、スミマセン(-_-;)
小春さん上手く繋げて頂いてありがとうございます(笑)
ここでロバート&ポ-ル登場ですね♪
ウフフ♪
ではまたっ( ̄▽ ̄;)/◯
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08/13(Wed) 09:21
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
くちびるさん、思いっきりかぶってスミマセン!
でも話は繋がってるからオッケー…ですよね?
勢いよく入ってきたNYベアーズは、捜査室の奥に視線をやり、明智とともの姿を見た途端に悲鳴をあげた。
ロバート
『キャアアアアア! なんてことなの⁈ アケチとともは恋人だったのね⁈』
明智
「ち、違うんだ! 白河は媚薬のせいで…」
ポール
『ステキ!すごくお似合いよ!さっそくダディに教えてあげなくちゃ!』
明智
「待て、そんなことしなくていい!」
とも
「えー、明智さん、照れんでもええのにー。明智さん、カワイイわぁ♪」
明智の必死の弁明も全く聞く耳を持っていないNYベアーズは顔を真っ赤にしながら盛り上がっている。
すると、隣で腕を絡ませて座っていたともが、明智の膝の上に跨るように乗ってきた。
明智
「お、おい白河⁈ どうしたんだ⁈」
とも
「…どうって、この方が明智さん、私のことずっと見てくれるでしょ?」
そう耳元で囁くと、ともは自分のブラウスのボタンを一つずつはずしていく。
明智は驚いてともを見るが、視線の先に
開いたブラウスの間からともの胸の谷間がチラチラ見えてしまい、思わず顔を背けた。
明智
「白河、お、落ち着け! これはお互い本意じゃないことだろう!」
とも
「…私はそれでもいいんですよ? 明智さんの好きなように…」
ついに明智さんがともの毒牙に…(笑)
続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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08/13(Wed) 11:02
大胆な明智さん
ジュン
ともがまた一つとブラウスのボタンに手をかけた時
翼
「白河さん、ダメです!」
紅花
「そ、そうです。落ち着いてください。」
翼がともの右腕を、紅花が左腕をガシッと押さえた。
とも
「いや!離してえや!」
両腕を押さえられたともはイヤイヤをするように暴れる。普段のともからは想像できない姿にこれも媚薬の効果かと誰もが思っていた。
とも
「いや!明智さん……」
ともはイヤイヤしながら潤んだ瞳で明智に助けを求めるように見つめてくる。
明智
「……白河!」
明智はガバッとともを抱き締めた。この行動に翼と紅花は驚き、ロバートとポールは悲鳴をあげた。
ロバート
『きゃあ!アツアツね。』
ポール
『明智は情熱的ね。』
明智はなんとかともを落ち着けようと咄嗟にとった行動だった。案の定ともは明智の腕の中で大人しくしている。
それに抱き締めてしまえば胸の谷間も見なくてすむ……と明智は考えたのだが、密着してしまったおかげでとものやわらかな二つの膨らみを体が感じてしまっていた。
(ど、どうしたらいいんだ……)
明智は顔を真っ赤にし、この後どうすればいいのか途方にくれていた。
たまには明智さんに大胆な事をしてもらいましょう(笑)
そしてパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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08/13(Wed) 11:14
毒牙ブロック(笑)
小春
その時扉が開いて、穂積と小野瀬が入って来た。
明智
「室長!」
翼
「小野瀬さん!」
ロバート・ポール
「キャー、キャー!」
二人は、騒然とする室内の様子にも眉ひとつ動かさない。
小野瀬は従えてきた如月の引く台車に載せられたボンベから伸びたチューブを手に、穂積はジャケットを脱ぎながら、つかつかとソファーに近付いて来た。
穂積
「白河」
ばさり、と音を立てるのが早いか、穂積は、脱いだジャケットでともを包んで、そのまま明智の膝から横抱きに抱き上げた。
とも
「あぁん、穂積室長……」
色っぽい声を出して、ともは、今度は穂積の首に腕をまわして抱きついた。
そこへ小野瀬が音もなく近付き、ともの鼻にチューブ付きのカップを当てる。
小野瀬の合図で、如月がボンベのバルブを開いた。
たちまちともの目がとろんとして、おとなしくなる。
穂積はともをソファーに下ろして横にすると、慎重に様子を見ながら、そこから離れた。
ともはくたりと身体を横たえたまま、そのうち、眠るように瞼を閉じてしまう。
翼
「室長、と、ともさん大丈夫なんですか?」
思わず穂積に駆け寄り、青いシャツを握り締めて見上げる翼。
穂積
「ワタシは小野瀬の言う通りにしただけよ」
今度は小野瀬に注目が集まる。
小野瀬
「とりあえず、笑気吸入を試してみた。歯医者さんでも使われるようなごく弱い麻酔だから人体への影響も少ない」
説明を聞いて、全員がともを見つめた。
ともはすっかりおとなしく、ほとんど眠っているかのように、静かに横になっている。
小野瀬
「ガスを嗅がせるのをやめれば、すぐに目覚めるよ。普通ならそれで元通りだ。ただ、媚薬と笑気との相性は未知数だから、油断は禁物だけどね」
それでもひとまずはともの色気攻勢から解放されて、明智が穂積に縋りついた。
明智
「ありがとうございます、室長。一時はどうなる事かと……」
よしよし、と穂積に頭を撫でられている半泣きの明智の姿に、翼と紅花は安堵し、ロバートとポールはちょっぴりジェラシーを感じている様子。
ロバート
『でも、ルイに甘えるアケチ、これはこれでアリね!』
ポール
『寄り添う美青年ふたり、萌えるわ!』
あっという間に穂積と明智に殴られるロバートとポールを横目に、小笠原と小野瀬は真剣な顔で話し合っていた。
小笠原
「だけど、いつまでもこのままにはしておけない」
小野瀬
「そうだね。とりあえず、白河さんの監視と経過観察は堺桐子さんに頼む事にしようか。この階の仮眠室をひとつ貸し切りにするから、そこで様子を見ていてもらおう」
小笠原
「分かった。彼女なら、モニターや記録機の扱いもすぐ覚えるからね。……でも、さっきの様子だと、白河さんは、室長に抱き上げられたら、今度は室長にくっついた。媚薬の効果は明智さん限定ではないのかもしれない。とすると……」
小野瀬
「とにかく、帝堂の『取扱説明書』も含めて、まだまだ検証が必要だね」
紅花
「……ねえ、翼ちゃん……」
騒ぎがひと段落ついたところで、紅花がぽつりと呟いた。
紅花
「ロバートやポールが媚薬の影響を受けたら、いったいどうなるのかな……」
ともでさえこの騒ぎだ。
もしめ、あの巨漢の乙女たちが暴れ出したら……
紅花の言葉に、翼は身を震わせたのだった……
ジュンさんナイスお色気。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/13(Wed) 22:00
一方、もうひとつの媚薬は。
小春
泉
「犯人が分かった?!」
梓
「うん。さっき、渋谷警察署に呼ばれて、優香里と一緒に話を聞いてきたの」
終業後、誘拐未遂以来、ずっと親友の優香里の家に身を寄せている姉の梓を訪ねた泉に、お茶を入れながら、梓が、そう言って頷いた。
梓
「泉にもたくさん心配かけてて、ごめんね」
泉
「姉ちゃんが謝る事じゃない」
泉はテーブルを叩いた。
泉
「それより、犯人は誰だった?例の、ここ何週間か、姉ちゃんをじっと見てたり、声をかけてきたりしたっていう変態?」
最愛の梓を苦しめた奴。
絶対、絶対許さない。
梓
「……それがね……」
梓はまた表情を曇らせた。
梓
「……あの人、死んじゃったの……」
泉
「……はあ?!」
梓
「あの人は犯人じゃなかったの」
そう言って、梓はぽろぽろと涙をこぼした。
渋谷署から聞いたという、梓の話はこうだった。
警察は当初、梓と接触を持とうとしていた例の男(Aと呼ぶ)を疑い、身辺調査を行った。
しかし、二浪して入った大学を三年留年している二十七歳だという他に、特に変わったことは無い。
Aは渋谷区にある美容室、Cieloにほど近い居酒屋でアルバイトをしていて、通勤や帰宅の途中で見かける梓に恋をした。
これもまたよく聞く話だろう。
そして事件当日。
Aはいつものように、空き時間に梓を見ていた。
梓が、白いミニバンに押し込まれそうになったのを見ていた。
そう。
大声を上げて周囲に梓の異変を知らせ、犯行を未遂に終わらせたのは、Aだった。
ミニバンの特徴を覚えていて、警察に知らせたのも、Aだったのだ。
梓
「その話を警察から聞いて、私、私……あの人に、ひどいことを」
しゃくりあげる梓に、泉も、かける言葉が見つからなかった。
長い、涙だけの時間があって、やがて、梓がまた、ぽつりぽつりと話し出した。
Aは、昨日、帰宅しようと居酒屋の裏口を出たところで、めった刺しにされたらしい。
「……『こんなはずじゃなかった』、と犯人は言っていた」
「……『媚薬が効かなかった』、『何かの間違いなんだ』『お前が邪魔をしなければ』『あの女だけでも奴隷に出来たのに』……あの美容室の人の事だ、と思った」
仲間の店員の通報で駆け付けた時、Aは署員に犯人の言葉を伝え、さらに、虫の息の下から、犯人の特徴を告げ、息を引き取ったという。
まだ捜査中ということで、梓にはその犯人の特徴は伝えられなかったが、犯人を捕まえたら必ず報告しますから、と言って、渋谷署から帰されたそうだ。
ほとんど犯人だと決めてかかっていた相手が、実は姉の恩人だったと知って、そしてその人が命を落としたと聞いて、泉は唇を噛んだ。
今の話では、犯人は『媚薬』を使って、複数の女性を手に入れようとしているように思えた。
だとしたらきっと、一連の事件は、警視庁にまわってくる。
精鋭揃いの捜査一課なら、きっと、全てを明らかにしてくれる。
そのために自分に出来る事があれば、何でもする。
姉のためにも、そして、Aのためにも。
強い決心をするとともに、気丈な泉の目にも、熱い涙がこみあげるのだった。
思い付いたので挟んでみました。
泉さん、せつなさん、いかがでしょうか……
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/14(Thu) 07:36
小春さん、ありがとうございます
泉
翌日、昼休みを利用して泉は梓と優香里と共に例の男性が殺害された現場を訪れていた。
規制線が張られ、地面には血痕が残っている。
その近くに花束やビールが供えてあり、泉達も持参した花束を供え、手を合わせて帰ろうとした時だった。
ゴミ出しのために中から出てきた従業員と鉢合わせし、話し掛けてきたのだ。
従業員
「あいつ、就活中だったんですけど、全然上手くいかなくて、ずっと落ち込んでたんですよ」
そんな時、Cieloで梓を見かけた。
叱られても笑顔で働く梓に心惹かれ、そして勇気を貰った。
従業員
「就職が決まったら、告白したい、そう言ってました」
梓はずっと泣いていた。泉は歯を噛みしめて、姉の背中を擦り続けた。
泣き止んだ梓と優香里とその場で別れ、泉は警視庁に戻ったのだが、途中から泣いてしまっていた。
あんなに姉を想ってくれた事と、助けてくれた事への感謝と、そんな人を犯人扱いしてしまった罪悪感でいっぱいになってしまったのだ。
警視庁に着く頃には涙は止まっていたが、腫れた眼と崩れた化粧で仕事に戻れるわけもなく、化粧室に駆け込んだ。目元を冷やし、化粧を直す。
それでも泣いた事は一目瞭然だが、そこはなんとか誤魔化そうと思い、言い訳を考えながら少年課に戻る。
言い訳を考えるのに夢中で、途中人にぶつかってしまった。
泉
「あ、すみません…」
藤守兄
「いや、こちらこそすまない。………ん?お前、確か御上だったな。どうしたんだ?その顔」
泉
「ふ、藤守検察官!?」
まさかの顔見知りと遭遇してしまった。まだ言い訳を思い付いていなかった泉は混乱し、
泉
「も、元からこんな顔です!」
と、言い訳にすらならない事をのたまった。
藤守兄
「そんなわけがあるか。なにかあったのか」
その言葉に身体が跳ねる。
自分にはなにもなかった。あったのは姉と、姉を助けてくれた人で…
再び涙が溢れてくる。泉は俯き、声を振り絞る。
泉
「なにもない、です。失礼します」
声が涙声になってしまった。慌てて立ち去ろうとすると、腕を掴まれる。
藤守兄
「なにもなくて泣く奴が…」
歪む視界の中で、泉は呆気にとられたような藤守兄の顔を見た。
泉
「ほ、本当に、なにもないですから!」
泣き顔を見られた羞恥で耳まで真っ赤にしながら、泉はその場を逃げるように走り去った。
泣いたところでパス(*/ω・*)ノ○
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08/14(Thu) 09:49
再び……
ジュン
藤守兄
「早くしろ!」
ジュン
「待ってください。」
警視庁の入り口に藤守兄とジュンの姿があった。藤守兄はジュンのことなどお構いなしにスタスタと進んでいく。
藤守兄
「毎回ついてくることはないだろう。」
ジュン
「事務官は検察官と行動を共にすることも仕事なんです。」
ジュンは小走りで藤守兄を追いかける。その時、ジュンは誰かとぶつかった。
泉
「す、すみません。」
ぶつかってきたのは少年課の御上泉だった。
ジュン
「こちらこそ、すみません。」
藤守兄
「大丈夫か?」
藤守兄が二人に近付いてきた。
泉
「えっ!?藤守検察官……」
藤守兄
「ん?お前は確か愚弟の後輩だったか?」
泉
「なんで検察官がこっちに……?」
泉はパニックを起こしそうだった。先程、泣き顔を見られてしまい逃げるように藤守兄から離れたのに……なぜ、その先にまた藤守兄がいるのだろうか?
藤守兄
「おい?どうかしたか?」
青ざめる泉の顔を藤守兄が覗き込む。
泉
「だって、さっき向こうに……」
泉はパニくる頭をなんとか動かして藤守兄に先程の事を説明した。説明を聞いた藤守兄の顔が険しくなる。
藤守兄
「……お前、一緒に特捜まで来い!」
藤守兄は泉の腕を掴んで連れていく。
藤守兄
「ジュン、お前も離れるな。」
泉さんが遭遇した藤守兄は……?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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08/14(Thu) 10:28
神出鬼没だ(笑)
小春
少し前、別の場所。
車で渋谷の路地を走っていた小春は、前方の道端に見覚えのある男性が屈んでいるのに気付いて、車を路肩に寄せた。
小春の愛車は、配達や集荷に使っている、『さくら庵』のロゴの入った、桜色の小型保冷車だ。
ハザードを灯して車を停め、降りて近付いてみる。
すると、やはりそれは桜田門の店に何度か来てくれた客で、いつも角煮とマンゴーを頼むので、小春が秘かに『角煮さん』と呼んでいる男性だった。
ふと、男性が屈んで瞑目し、一心に祈りを捧げている先を見た小春は、そこに真新しい花や飲み物が捧げられているのに気付いて、慌ててエプロンを取り、すぐ隣に跪いて手を合わせた。
どなたか存じ上げませんが、ここでお亡くなりになったのですね。通りすがりの者ですが、ご冥福をお祈りします……。
小春がそれなり真面目に祈っていると、隣から、男性の声がした。
JS
「中世ヨーロッパでも同じことが起きたんだよ」
小春
「……?」
小春が声の方に顔を向けると、長い黒髪の青年の、緑色の目線とぶつかった。
JS
「犯人は青の媚薬を手に入れた。だが、その薬では女性の心を惹く事は出来ない。それが全ての悲劇の始まり」
小春
「……?」
頻繁に官公庁に出入りする小春は、意識して、そこで見聞きする情報を頭に入れないようにしている。
それは職業としての守秘義務でもあるけれど、小春を信頼して、食器を片付ける傍らでも重要な秘密を話し合う相手への礼儀でもあると考えているのだ。
しかも、小春はこの時、「メフィストフェレスの媚薬」の事を本当に何も知らなかった。
だから、角煮青年の言う言葉の意味は全く理解できなかったが、それでも、彼の目に悲しみと、奥底にある怒りを感じ取る事は出来た。
JS
「罪なき者の命を奪った犯人は、報いを受けるべきだよ。そう思わない?」
小春は、ぞくりと震えた。
小春
「角煮さん、駄目です」
咄嗟に出た小春の言葉に、黒髪の青年は、意外そうな顔をして、眉間に刻んでいた皺を消した。
JS
「……僕に言ってるの?」
小春はこくこくと頷く。
小春
「亡くなった方とどんなご関係なのか知りません。でも、仕返しは駄目です。そのために法律が、警察があるんです」
JS
「犯人に聞かせてやりたいね」
青年のシニカルな返答に、小春の目に涙が浮かぶ。
JS
「でも、ご忠告ありがとう。胸に刻んでおくよ」
まだ震える拳を握り締めて涙を堪え、真っ赤な顔で自分を睨み付けている小春を笑うと、青年は指先で彼女の涙を拭った。
JS
「それにしても、角煮さん、はあんまりだ。僕には山田……いや、今度からはこう呼んで。……『好春』」
小春
「……『はおちゅん』?」
JS
「そう」
青年は、ようやく、いつもの表情に戻って、小春に頷いてみせた。
JS
「じゃあね、小春さん、また『さくら庵』で。再見」
信号が変わって、通りを車が流れ始める。
小春がそちらに気を取られた一瞬に、青年は姿を消していた。
ストーリーが流れ始めて、みんな「一人一回イイオモイ」を思い出してきたかな?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/15(Fri) 08:55
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
「一人一回イイオモイ」 覚えてますとも!
明智さんに抱きしめられ、室長にお姫様抱っこ…\(//∇//)
これって、イイオモイしたことになります?
それやったら…もう終わってもうたやーんΣ(゚д゚lll)
そして続き。
バターン。
アニ
「おい、愚民ども、ここにJSの狙っている『メフィストフェレスの媚薬』の片方があるというのは本当か⁈」
いつものように勢いよく捜査室の扉を開けてアニが入ってきた。 その後ろからジュンと御上が申し訳なさそうに入る。
藤守
「あのなぁ、壊れるから扉を開ける時はもうちょい優しいしたってって何回も言わすなや!」
ジュン
「賢史くん、ごめんね。 私がついていながら…」
アニ
「うるさいぞお前ら! 俺の質問の答えはどうしたんだ!」
藤守
「今はそれどころとちゃうねん! その媚薬のせいで白河がエライ目にあってるんや!」
ジュン
「櫻井さん、どういうこと?」
ギャーギャー兄弟喧嘩を始めた2人をよそに、ジュンと御上は近くにいた翼に尋ねた。
ジュン
「それは明智さん大変だったね…」
翼
「白河さんはこの階の仮眠室でまだ眠らされているんですけど、あくまで一時的な処置でしかないのでどうなるか…」
隣でじっと聞いていた御上は姉の事件を思い出していた。
御上
(青の媚薬の所有者はこの近くにいる。…そいつが赤の媚薬の存在を知ったら? 姉ちゃんが今度こそ危ない!)
こんな感じでどうでしょう? のパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
08/15(Fri) 10:19
ともさん大丈夫。
小春
前回のリレーから換算しますと、今回のともさんはまだイイオモイレベルMAXには達していないのではないでしょうか。
その節はくれぐれも×××伏せ字と婉曲な表現でお願いしますね( ̄- ̄)b←
同じ頃。
ノックの音を受けて、桐子が仮眠室の扉を開けると、藤守兄が立っていた。
アニ
「白河ともが媚薬に当たってここにいると聞いてな。具合はどうだ」
警視庁内では知らない事の無い桐子も、まだ、検察官であるアニの個人的な人となりまではよく知らなかった。
だから、この時のアニがいつになく礼儀正しいという事に、大きな疑問を抱く事もなかったのだ。
桐子
「藤守検察官は、JSと媚薬の事を調査していらっしゃるんでしたよね」
アニ
「よく知っているな」
感心したように言われれば、やはり嬉しい。
アニ
「血液検査の結果と心電図を見せてくれ。……ありがとう」
入口近くに立ったまま、データにざっと目を通し、仮眠室のベッドに横たわるともの様子を桐子の肩越しにじっと見てから、アニは桐子にデータを返した。
アニ
「これなら命には別状なさそうだな。逆に免疫もつかなそうではあるが……とにかく、微量で良かった」
桐子
「はい」
アニ
「赤の媚薬は小野瀬のところか。……なら、ひとまずは安心だが、あそこも意外とセキュリティが甘いからな。軽く釘をさしておく方がいいかな」
そう言うと、アニは桐子に礼を言い、眠るともにも「大事にしろ」と静かに声をかけて、出て行ったのだった……。
ちょこっと繋いでみました。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/15(Fri) 17:01
おぉ、セーフでしたかd(^_^o)
とも
小春さん、ありがとうございます(人゚∀゚*)
全くノープランなので、皆さんの様子を見て考えまーす( ´ ▽ ` )ノ
ところで私の様子を見に来たアニは本物?
[削除]
08/15(Fri) 17:31
怪しいですね
小春
礼儀正しいアニ。
限りなく怪しいですね(笑)
ただ、泉さんと最初にぶつかった人と、ジュンさんと一緒に来た人の、どちらが本物なのか私には分かりません(笑)
[削除]
08/16(Sat) 13:16
おぉ、進んでる
桐子
昨日、無事に退院しました~\(^o^)/
退院って手続き色々大変なのね(´д`|||) 入院はすぐに出来たのに←
という事で、これで消灯時間を気にしなくて良くなりました~(*´ω`*)
ちょっと頭を整理したら、また絡みに来ますね♪
とう!←逃げた
[削除]
08/16(Sat) 13:20
桐子さん(*^▽^)/★*☆♪
小春
退院おめでとうございます
もう落ちないでね(つд;*)
病み上がり、まだまだ暑いですからお大事に!