『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』
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08/01(Fri) 17:34
その頃、警察病院
小春
頭部の裂傷の治療と精密検査を終えた帝堂虎之助は、廊下に警察官が立ち、面会謝絶の札がかけられた個室のベッドで、鼻の下を伸ばしていた。
「虎之助さん、リンゴ召し上がる?はい、あーん」
ウサギの形に皮を剥いたリンゴをフォークに刺して差し出した美女の笑顔に応えて、帝堂が言われるままにあーんと口を開ける。
帝堂は彫りが深く精悍な顔立ちをしていて、目に輝きがあるので年齢よりも若く見える。
今は入院用の浴衣だが、普段から和服を愛用していて、近所では「三十年後の平●堅」と呼ばれてもいるらしい。
時々、瞳を閉じて歩く癖があるのはそのせいだろうか。
帝堂
「うむ、美味い。エミさんには、何から何まで世話になってしまうなあ」
帝堂に礼を言われて、エミが微笑みを返した。
エミ
「虎之助さんは、大切な骨董仲間ですもの。その方が大ケガをしたんですから、このぐらいのお世話をするのは当たり前ですわ」
帝堂
「本当にありがとう。家政婦の事情聴取が終われば、エミさんにご迷惑をおかけする事もなくなるかと思うんだが……」
そう言うと、帝堂はエミの手を握った。
帝堂
「いや……いっそ、このまま、エミさんにずっと傍にいてほしいと思うのは、わがままだろうか……」
エミ
「後妻のお話なら、お断りしたつもりですわ。私なんかには、勿体無いお話過ぎて」
寂しげに俯いて首を振るエミの白い手を、帝堂はさらに強く握り締めた。
帝堂
「何を言う。エミさんは素晴らしい女性だ。……いや、もう言うまい。無理強いして、友情まで失いたくない」
エミ
「そうですわよ。今回の事件でも、大切なコレクションをひとつ、無くしたばかりじゃないですか」
帝堂はエミの手を離しながら、ここに無い何かを思い出すような顔をした。
帝堂
「うむ、まあ、コレクションといっても、宝の地図のようなものだからな。あれ自体にはたいして価値は無いのだろうが、わたしは気に入っていたんだ」
エミ
「お察ししますわ」
事件の後、帝堂の元から無くなっていたのは、ヨーロッパの古い文字で書かれた、一枚の古い覚え書き。
ヨーロッパの古文書のコレクターでもある帝堂は、半年ほど前、旅先でたまたまそれを手に入れた。
帝堂
「わたしが持っていたのは、『悪魔の媚薬』の効能や用法が書かれているだけの紙だ。あれだけでは、ただのロマンティックな古文書だよ」
エミ
「でも、『悪魔の媚薬』を揃えようとしている者にとっては、虎之助さんの持っていた『取り扱い説明書』は、とても重要なものですわ。だから狙われたのかも」
帝堂は微笑んだ。
帝堂
「そもそも『悪魔の媚薬』なんてものが本当に存在するのかどうかさえ疑わしいし、しかもそれは二種類あるというじゃないか。今はどこの誰の手の中にあるのかも分からない。気の遠くなるような夢物語だね」
エミ
「虎之助さんは、もう、『悪魔の媚薬の取り扱い説明書』に未練は無いのですか?」
帝堂は、包帯を巻かれた白髪頭を撫でた。
帝堂
「何度も読んだから、内容は頭に入っているしね。確かに面白い代物だが、命あっての物種だよ」
エミ
「ではもし見つかったら、私にくださる?」
帝堂
「いいとも。警察が言うから盗難届けは出したが、あんな物騒なもの、たとえ見つかっても、また手元に置きたいとは思わない」
エミ
「それもそうですわね」
二人して顔を見合わせて笑ったところで、エミは時計を見た。
もう、この老人に用はない。
エミ
「では、そろそろおいとましますわ。虎之助さん、お大事に」
帝堂
「色々ありがとう、エミさん」
感謝の言葉で、ベッドからエミの背中を見送る帝堂には、エミの、ほどよい大きさの胸元にしまわれていた、小さく畳まれた紙に気付く事は出来なかった……。
エミさん、こんな感じでいかがでしょうか。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/01(Fri) 22:35
時間をちょっと遡って
泉
渋谷区にある美容室、Cielo。
午後に急遽休業となったその店のバックヤードに、泉はいた。事情聴取を終え、友人に背中を擦られながらパイプ椅子に座る姉の梓の前に、視線を合わせるようにしゃがみこむ。
泉
「姉ちゃん、お疲れ様」
梓
「泉、ごめんね、仕事中なのに…」
泉
「気にすんなって。優香里さんも、ありがとうございます」
優香里
「どういたしまして」
にっこりと優香里が笑う。梓も優香里も、Cieloで美容師として働いている。
電話で泉に助けを求めた直後から梓は泣き出してしまい、戸惑う泉に事情を説明してくれたのが、優香里だった。
優香里
『梓が誘拐されかけた』
そう聞いて慌てて警視庁を飛び出し、丁度事情聴取が始まる時にCieloに到着、無理を言って聴取に同席させてもらった。
事件が起きたのは午後2時頃、梓が遅めの昼食を取ろうと裏口から外に出たところを後ろから羽交い締めにされ、白のミニバンに乗せられそうになった。幸い通行人が気付き大声を上げた為、犯人は梓を放し車に乗って逃走した。
梓は犯人の顔は見ていないが、30代くらいの痩せた男がここ数週間、毎日のように外から店内をじっと見ていたり、先日は帰宅中の梓に声をかけたりしている為、この男が犯人ではないか、と考えている。
泉
「今日は疲れただろうし、帰ろう。送ってく」
優香里
「ねぇ泉ちゃん、梓うちに泊めても良い?梓一人にさせるの、不安でしょ」
泉
「物凄く助かります」
三人並んでCieloを出る。近くに停めていた車に乗り、優香里の住むマンションに向かう。
泉
「ところで姉ちゃん、話しかけられたって言ってたけど、具体的にはどんな話?」
梓
「えっと、確か媚薬がどうとか言ってたかな。気持ち悪くて逃げたからよく覚えてないけど」
泉
「はぁ?媚薬?本当に気持ち悪いなそいつ」
優香里
「変態ね。さっさと捕まれば良いのに」
口々に感想を言っているうちにマンションに着き、泉は二人を降ろす。
泉
「戸締まりちゃんとしてよ。来客があったら、必ず誰か確認する事。姉ちゃんは絶対、一人になるな。防犯ブザー持ち歩け」
梓
「泉、いつからそんなに過保護になったの?」
泉
「昔からじゃん?どっかの姉があり得ねぇくらい頼りないからさ」
梓
「酷ーい」
そう言って笑う梓に泉は内心ホッとする。ずっと表情が固くて、心配していたのだ。
泉
「じゃあ仕事戻るね。優香里さん、姉ちゃん頼みます」
優香里
「うん。泉ちゃんも頑張ってね」
手を振って送り出してくれる二人に心が暖かくなりながら、泉は警視庁に戻った。
―――無断で出てきた事がバレて、課長に怒られるまで、後20分。
うー、難しい…。
はいパース(* ̄∇ ̄)ノ⌒○
08/03(Sun) 13:35
NYベアーズ登場
小春
穂積と小野瀬が「さくら庵」でJSと邂逅した、二日後の朝。
捜査室では朝の幹部会議から穂積が戻るのを待ちながら、明智と櫻井がお茶の準備を整えている。
別の一角では、藤守と如月は席でパソコンを操作する小笠原を両脇から覗き込みながら、ああだこうだと茶々を入れていた。
穂積と小野瀬に届いた手紙についても、一課の富豪殺人未遂事件も、捜査室に大きな進展の報告はまだ入らない。
自分たちに出来るのは、どちらにも全く関係の無い通常の雑多な他課からの仕事ばかり。
誰も口には出さないが、徐々に全員にフラストレーションが溜まっていた。
そんな中。
何やら廊下が騒がしくなったと思った直後、捜査室の扉が開いて、穂積と、続いて二人の巨漢が入って来た。
???
『きゃあっ、本当にイケメンばっかり!』
???
『さすが、ルイの部下ね!』
穂積
「全員、集合!ミーティング始めるわよ!」
不機嫌に声を張り上げる185cmの穂積が小さく見える。
穂積
「この二人は、ロバートとポール。ニューヨーク市警察に所属する、外国人犯罪担当の刑事よ。NYから警視庁の外事に協力要請があり、外事からウチに廻されて来たの」
外国人犯罪、と聞いて、全員の顔色が変わった。
もしかして。
穂積
「そう、彼らはジョン・スミスを追って来たの」
穂積はそんな部下たちの顔を見渡して、唇の端を吊り上げた。
穂積
「よく聞きなさい。今、ワタシたちの担当している雑務は、全て、本来の担当部署に戻される。そして」
背後の二人を後ろ手に示しながら、穂積は明らかに不敵な笑みを浮かべた。
穂積
「今日からはこの二人に協力して、ジョン・スミスの行動を追う事になるわ」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/03(Sun) 17:27
ロバートとポールってまさか(笑)
桐子
その頃、総務課の堺はキレていた。
堺
「まったく!どうして!特捜だけはハック出来ないのよ~!!」
捜1の殺人未遂は興味ない。
外事のネタがちょっと面白そう♪
JSだって♪
とか思って覗いていたら、特捜の預りですって~~~?!
あそこだけは、どうやっても覗けないのだ。
堺
「こうなったら、何が何でもハックしてやる~!!」
物騒な事を呟きつつ、PCを駆使し始めたのだった。
か、絡めないわっ(。´Д⊂)
いっそ特捜に乗り込もうかしら←
ということでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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08/03(Sun) 20:10
もう少し待っていてくださいね(笑)
小春
互いに紹介が済んでからも、怪しい二人の巨漢外国人は穂積の両脇から離れない。
一人は中東の血を感じる黒髪に髭面の大男、もう一人は、灰色の髪で色白丸顔の男だ。
クロクマとシロクマのような二人を見比べつつ、全員を代表して、明智が手を挙げた。
明智
「あの、室長。こちらのお二人とは、ファーストネームで呼びあうご関係で?」
穂積は露骨に嫌そうな顔をした。
穂積
「ワタシがアメリカに研修している時の同僚よ。それ以上でもそれ以下でもないわ!」
するとたちまち、二頭のクマが……もとい、二人の刑事が身を捩った。
ロバート
『ルイ、冷たい!』
ポール
『そうよ!ワタシたちを恋の奴隷にしておいて、ヒドイわ!』
ロバート・ポール
『でも、そういうトコロも好きなの』
穂積
「やかましい!」
怒鳴るや否や、穂積は、頬をピンク色に染めて悶える二人を、明智たちの方に押しやった。
穂積
「とにかくそういうわけだから。今日から頼むわよ!猛獣の扱いに困ったら、外事の篠崎がこいつらの責任者だから、篠崎に言うこと!分かったわね!」
はい、と返事が揃うはずのところだが、突き飛ばされたロバートとポールがそれぞれ藤守と如月に抱きついたものだから、室内に悲鳴が響き渡った。
ロバート
『んまあ、セクシーなムスクの香り!ワタシ、もう、フジモリにfall in loveよ!』
藤守
「ぎゃー!」
ポール
『キサラギ!なーんてキュートなの!』
如月
「助けてー!」
阿鼻叫喚の中で、このところずっとパソコンに張り付いていた小笠原が顔を上げて、物言いたげに穂積を見た。
穂積はすぐに気付いて、無言で小笠原の横に立つ。
小笠原
「見付けた」
穂積
「捜査室の、いえ、アンタの構築したネットワークに侵入しようとしていた、身の程知らずな不届き者?」
小笠原
「足取りを消しながら、あらゆるルートからの侵入を試みていたけどね。俺のセキュリティだ。絶対、入れるはずがない」
穂積は微弱なアラート音を絶え間なく発しているパソコンの画面を見ながら、肩凝りをほぐすように首を回した。
穂積
「で、誰?」
小笠原
「警視庁総務の、堺桐子」
穂積の明敏な脳裏には、瞬時に、アニの誕生会の日に現れた女性の姿が浮かんでいた。
穂積
「凄い執念ね。味方にしたいぐらいだわ」
小笠原
「その前に、ハッキングは犯罪だと教えてやらないと」
小笠原の呟きに、穂積は思わず噴き出した。
桐子さん、いかがでしょうか。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/03(Sun) 21:53
どうしましょ(^_^;)
桐子
堺
「え?!あ!いやん!!」
学級委員タイプの真面目そうな見た目とは裏腹な自証ハッカーの桐子は焦った。
堺
「ヤバいわ~!逆追掛けられちゃったじゃない💦 バレたかしら~?」
こうなったらしらを切るしかないわ。
堺
「あ~ん、穂積さんに嫌われちゃったらどうしよう(泣)」
そうだ!アノ情報でチャラにしてくれるかも!
いい事を思い付いて、他部署にまたハッキングする桐子であった。
アノ情報って何だろう←
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒💣
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08/04(Mon) 15:55
NYベアーズ来たー!
エミ
瞳を閉じて歩く癖のある帝堂虎之助氏、唄う時は手を上げ下げするらしい(笑)
~とある場所~
エミ
「はい、太郎さん。これ」
バッグから古びた紙を取り出してテーブルに置く。
JS
「案外、早かったね」
エミ
「家政婦さんのおかげよ」
あの日、帝堂邸のコレクションを見せてもらっていたエミは、後妻になってもらえないかと帝堂に迫られた。それを目撃し逆上した家政婦が帝堂と揉め、帝堂がケガを負ったのだ。
ただの家政婦と雇い主の関係ではなかった、ということらしい。
そのドサクサに失敬した『悪魔の媚薬の取り扱い説明書』が、今、JSの手に渡った。
JS
「帝堂氏にはとんだ災難だったかな」
エミ
「そうね。でも、サッサと済んでホッとしてるわ。男女間のドロドロを見るのは好きだけど、巻き込まれるのはイヤ」
JS
「キミは悪魔の媚薬に興味は無いの?」
エミ
「媚薬に振り回される人たちの心の裏側を見たいだけよ」
JS
「ふふ、キミらしいね」
(*^∀^)ノ⌒ パース!
08/04(Mon) 18:38
まさかの?
くちびる
シロクマ&クロクマ登場!
また会えるなんて思いませんでした(笑)
....ってことはあのお方も?
仕事がたて込んでまして、絡めませんでした。
グタグタにお疲れモ-ドの紅花です(泣)
捜査室に入り浸りたい!明智さんの手料理食べたいなあ(笑)
続きはどうなるのでしょうか?
閃いたら突然、ぶっこみするかも..です(笑)
ではまたっ!( ̄▽ ̄;)/◯
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08/05(Tue) 08:32
おはようございます(^-^)/
とも
NYベアーズキター♪(*≧▽≦)ノシ
今回は誰がターゲットになるんでしょう? ←
事情聴取を受けている家政婦は、帝堂と言い争ったことは認めたが、自分が帝堂を襲ったのでは?という捜査官の問いには黙秘を貫いた。
帝堂の後頭部の裂傷部分と帝堂のコレクションの一つだったクリスタルの灰皿の形状、血痕のDNAから、凶器が灰皿であったことは証明されたが、その灰皿からは指紋が拭き取られた形跡があり、鑑識で現在特定を急いでいる状況だ。
小野瀬
「白河さん、一旦休憩しておいで。 後は俺の方でやっておくから」
小野瀬はPCで解析をかけたところで両手を挙げ、背伸びをしながらともに声をかけた。
とも
「小野瀬さんこそ休まはった方がいいですよ。さくら庵から借りてきた食器もずっと小野瀬さん1人で調べてるし」
今まで小野瀬がほとんどをこなしてきた鑑定作業が、ともが異動してきたことによって分担することが可能になり、ラボでは今までよりも格段に効率よく作業を進めることができるようになっていた。
とも
「一課からの、凶器になった灰皿の方は、私がちょっと気になるところがあるので、そこをやっつけたら休憩しますから。小野瀬さんは特捜にでも行ってコーヒータイムにして下さい」
ともの言葉に後ろで太田と細野も頷く。
太田
「御大、桜田門の光源氏がそのザマじゃあ、千年の恋も冷めますよ」
細野
「休憩ついでに着替えもどうぞ。 白河さんも」
とも
「え、私も?」
振り返るとどうぞどうぞと促している。
小野瀬
「ふふっ、じゃあお言葉に甘えてそうさせてもらおうか。白河さん、俺と捜査室までデートしてくれる?」
小野瀬がともに手を差し出したその時、バターン、とラボの扉が開き、ロバートとポールが入ってきた。
ロバート・ポール
『アオイー!会いたかったわ!』
突然入ってきた2人の巨漢にラボは騒然となったが、小野瀬はそんな2人に気づき、笑顔でハグをした。
小野瀬
『やぁ、ロバート、ポール元気だったかい? また会えて嬉しいよ』
ロバート
『アオイもますますイケメンになったわね!』
ポール
『ホントね! ところで、あちらのレディは?どこかで彼女に似た人を見たんだけど…』
ポールに言われてロバートもともをじっと見つめる。
小野瀬
「え、白河さん、あの2人と知り合い?」
とも
「いいえ、今日初めてお会いしましたけど…。誰ですか?」
小野瀬はともにロバートとポールを紹介し、彼らが来日した理由をかいつまんで説明した。
とも
『ロバートさんとポールさんが私に似た人を知っていると仰ってるなら、たぶん私の父やないですかね? 父はNY市警で警察官として働いてますし』
ロバート
『そうなの⁈ とものラストネームは白河だったわよね?』
ポール
『キャーキャー、ダディの娘は日本の警察で働いてるの⁈ ステキ!』
ますますテンションの上がったNYベアーズを見て、小野瀬はボソっと呟いた。
小野瀬
「早くこの2人アメリカに帰ってくれないかな…」
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08/05(Tue) 13:02
泉姉に続いてとも父も登場♪
小春
外事部。
篠崎
「来たわね」
自分の前の机に複数のパソコンを並べた小笠原の後ろで、穂積とともに作業を見つめていた篠崎が冷静に呟きながら、垂れた髪を耳にかけ直した。
穂積
「捜査室どころか公安の情報を探ろうとしてくるんだから、もうクラッカーと呼んでいいんじゃないかしら」
穂積もまた冷たく言い放つ。
篠崎
「庁内の犯行でなければとっくに逮捕してるわよ」
篠崎の傍らには、公安のサイバー対策班の姿もある。
技術者A
「ダミーのセキュリティウォールを一枚ずつ突破してきます」
彼らはもちろん外部からの不正アクセスに気付いていたが、セキュリティホールはごく狭いもので、そこから侵入できるデータには、今回のジョン・スミスの入国のような、最新かつ不確定な情報しか入っていなかった。
そのため、小笠原に協力要請して、侵入ルート特定を待っていたのだ。
現在はこのセキュリティホールはそのままに、害の無いデータだけが閲覧出来る状態になっている。
待ち構えていたそこに、ターゲット(堺桐子)が現れたのだ。
万が一にもメインデータに侵入されないよう、外事部のサイバー専門家たちが一斉に対策に動き出す。
小笠原は静かに穂積を見上げた。
穂積
「用意しておいたアレを出してあげなさい」
穂積の言う『アレ』。
それは、小笠原が大学の後輩に命じて急遽作らせた、紙芝居のようなアニメ。
しかも、閲覧と同時に受動側のコンピュータをクラッシュさせるウイルス付きだ。
そしてクラッシュしたパソコンの画面では、アニメーションのロバートとポールが、ビキニ姿で波打ち際を延々走り続ける事になるのだった……。
穂積
「こんな警告で懲りてくれればいいんだけど」
穂積と篠崎は顔を見合わせて、「たぶん懲りないでしょうね」と言いながら、溜め息をついた。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/07(Thu) 05:52
小笠原さん、ごめんなさい
桐子
堺
「あらら? や~ねぇ。ウィルス発見ー♪ 公安の連中にこ~んな事出来るワケないから……もしかして小笠原クンかしら?」
やっだ~!本気になっちゃうわよ?
至極物騒な微笑みを浮かべた堺は、おもむろに自己開発したウィルスキラーとウィルスバスターをほぼ同時に放つ。
勿論、踏み台を使っているので、自分には実害はない。
堺
「は~い。ウィルス破壊終了♪ こ~んなカワイイ事されちゃったらお返ししたくなるじゃないねぇ?」
一瞬、ロジックボムでも仕掛けてやろうかと思ったが、事を荒立てたくないので、我慢する。
堺
「仕方ないからDDOSだけで勘弁してあ・げ・る☆ 耐えられるかしらね?」
かなり愉しそうだ。
現在捕捉されているのは、実は全てダミーだった。
堺
「うふふ。本命はそろそろメインにたどり着いた頃ね💛 情報ありがと♪」
本命も踏み台を重ねている為、絶対に追跡出来ない様になっている。
堺
「2度と逆追なんてさせるものですか!」
証拠も痕跡も一切残さなかった。
堺
「小笠原クン、また遊びましょうねぇ」
そう呟くと、PCを通常画面に戻して、なに食わぬ顔で、業務を再開するのだった。
ごめんなさい💦つい負けず嫌いな性格にしてしまった(^_^;)
ダメなら消して下さいませ~~
そして事件は放置して逃げる三🏃
続き(?)はパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
08/07(Thu) 06:24
この手は使いたくなかったのに(穂積&小笠原)
小春
ウイルスが駆逐され、不正アクセスの痕跡が消されてゆく過程を眺めながら、穂積、篠崎、そして、小笠原は溜め息をついた。
篠崎
「……仕方がないわね」
穂積
「仕方ないわ」
小笠原
「うん、仕方がない」
三人は、揃って、それぞれの携帯を取り出した。
小笠原
「……生活安全部?サイバー犯罪対策課の課長に繋いで。うん。例の件。問題発生の経過から今の攻防まで、全部記録されてるよね」
穂積
「穂積です。お久し振りです。現在、警察庁のサイバー犯罪対策を担当されてるのはあなたでしたよね。残念なお知らせです」
篠崎
「総務課よ。どこって、警視庁の総務課。堺桐子。緊急逮捕よ」
三人はこれまでの経過を相手にざっと伝えると、後を任せて通話を切った。
篠崎
「……仕方がないわね」
穂積
「仕方ないわ」
小笠原
「うん、仕方がない」
穂積、篠崎、そして、小笠原は溜め息をついた。
穂積
「負けん気が強いのは嫌いじゃないけど、ここは警視庁で相手は小笠原よ。見つかればワタシに捕まるに決まってるじゃない。……ま、反論は取調室で聞くわ」
ああ、ついにこのサイトから逮捕者を出してしまったわ。
桐子さんにはいっそJS側についてもらいたい。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/07(Thu) 09:03
おはよーございます
エミ
雑談スレのアブ☆島のおかげで想像しやすくなったせいか、ビキニ姿で波打ち際を走るロバート&ポールの画が頭の中から離れません(笑)
壁|д・)ノシ じゃ!
とぅ!←逃げた
[削除]
08/07(Thu) 13:05
大変ご迷惑をおかけしましたm(__)m
桐子
リハビリ必死でこなして来ました💦
ご迷惑おかけして申し訳ありません。
逮捕後ノープランですので・・・
サイバーテロ対策本部から、ただちに総務課へ捜査員が派遣された。
その時堺は、通常業務を行っていた。
堺
「逮捕状はあるんですか?無ければ任意ですよね」
口調は冷静を装っているが、内心は驚愕していた。
堺
「同行する前に1ヵ所だけ電話させて下さい。業務に関する事ですので」
そう断って、内線をかける。
堺
「緊急特命捜査室ですか?総務の堺と申しますが、穂積室長は居られますか?……はい……でしたら伝言をお願いします。
先月の経費精算書ですが、本日16時が締め切りとなっておりますので、くれぐれもお忘れなさいませんようにとお伝え願います。16時以降は受け付け出来ませんのでよろしくお願いいたします」
言うだけ言うと、そのまま受話器を置いた。
堺
「お待たせ致しました。どちらに同行すれば宜しいでしょうか?」
どうやら、腹を括ったらしく堂々と捜査員達に付いていった。
逮捕されちゃった(泣) 捜査室側がよかったけど、これはJS側フラグなのかなぁ…
ということで、私ノープランですので、続きをよろしくお願いいたします。
パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
08/07(Thu) 16:47
削除は本当にやりたくないんです((T_T))
小春
ううう、逮捕しちゃってすみませんΣ(ノд<)
でもとりあえず退場は免れてくださったので、桐子さんにはまた本筋に戻ってきて頂くのを期待します。
桐子さんのキャラなら今後の流れの中でJS側の方が出番あるかなと私が思っただけで、それにとらわれる必要は全くありません。
捜査室側でも全然大丈夫と思いますよ。
桐子さんは書ける人ですので、自力復活を強く希望します。
とう!←逃げた
[削除]
08/07(Thu) 17:56
お久しぶりです
ジュン
小笠原
「本当に逮捕するの?」
小笠原が穂積に尋ねた。
穂積
「敬語!なんのこと?」
小笠原
「堺桐子のこと……です。」
穂積
「……お前はどう思う?」
穂積は一瞬考えるように沈黙し、小笠原に意見を求める。
小笠原
「あれだけの腕だ。捜査室にいれば役に立つと思う。」
穂積
「ただ今回は少しイタズラが過ぎたからね。お灸は据えないと……それからどうするかは堺次第ね。」
小笠原
「そうだね。」
穂積と小笠原は堺桐子の取り調べへと向かった。
これで桐子さんが捜査室にスカウトされるかも?それともJS側につくのか?
あとはお任せしまーす。
パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
08/07(Thu) 22:15
ジュンさんありがとうございます(*´ω`*)
桐子
でもでも取り調べってどうすれば良いのでしょうかね?
消灯時間過ぎてるので、ひとまず退散します←
08/07(Thu) 22:36
看護師さんの目を盗んで
桐子
書き忘れたので、連投します。
どうぞ先に進めて下さいませ。
取り調べは…寝ながら考えますので(^_^;)←をい
それではパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
08/08(Fri) 07:41
おはようございます
冬子
逮捕者が出てる~えらいこっちゃですね。
私の貧困な脳みそでは、取調べ→カツ丼を食べるしか思い浮かばないですが、この後どうなるのでしょうか。
捜査室最強の取調べコンビと言われる、室長+明智 を引っ張りだせるのでしょうか。
そして、二人のうちどっちが優しくする役で、どっちが厳しくする役なんでしょうか。
あちこちで起きてるらしい事件も気になるし、JS側はかっこいいし、引き続き楽しみに読ませていただきます。
[削除]
08/08(Fri) 14:00
こんなんで良いのかなぁ 柱|_*))))
桐子
穂積と小笠原が取り調べ室に入ると、堺が起立して敬礼した。
堺
「この度は、ご迷惑をおかけしました」
穂積は軽く答礼し、堺に座るよう促した。
穂積
「全て話して貰うわよ」
そして長い取り調べが始まった。
堺は問われる事に対して、実に素直に、全て包み隠さず答えた。
堺
「………以上が全てです」
穂積
「で?アンタはこれからどうするの?」
自分は懲戒免職になるだろうと覚悟はとうに決めていた。
だから、穂積の言葉は今後の身の振り方を問われたのだと思った。
堺
「……まだ、何も考えてはおりませんが、2度とこんな馬鹿な真似は致しません」
本心からの言葉だった。
ハッキングが犯罪だという認識はあったが、自分に対する甘さがあった。それが今回の騒ぎを引き起こしたのだという事は、誰に言われるまでもなく、自覚していた。
穂積
「……そう。充分懲りたってことかしら?」
堺
「はい。肝に命じました」
穂積
「なら、事情聴取はこれでおしまい・・・・・仕事に戻りなさい」
堺
「………は?! あの……?」
穂積
「何よ?なんか文句あるの?」
堺
「私は…免職なのでは…?」
穂積
「免職?何で?」
堺
「公安にハッキングして、機密情報を……」
穂積
「これはあくまで事情聴取。その件に関しては、アンタがやったって証拠は無い」
ただし!と、穂積がニッコリ笑う。
穂積
「二度目はないわよ」
堺
「は、はい!」
思わず敬礼していた。
穂積
「アンタには、今後、役に立って貰うから」
堺
「私に出来る事でしたら、何なりとお申し付け下さい!」
その返事に気をよくしたのか、堺の頭を大きな手でぽんっと撫でると、穂積と小笠原は取り調べ室を後にした。
温い取り調べになっちゃいました💦
後はパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
08/08(Fri) 20:58
皆様色々すみませんm(__)m
小春
良かったぁ。桐子さんが戻って来てくれて一安心です。
ジュンさん素早い助け船をありがとうございます・゜・(つД`)・゜・
ともさん、流れで途中のコメント消しちゃってごめんなさい。
くちびるさん、エミさん、冬子さん、いつも応援ありがとうございます。
泉さん全然フォロー出来なくてすみません。
毎回ごたついてご迷惑をお掛けしてしまってすみません。いいかげん成長しろよ私orz。
心機一転して私もまた頑張りますので、引き続きよろしくお願いします。
[削除]
08/09(Sat) 07:29
おはようございます
小春
富豪ルート書いております。
赤の媚薬まで出すつもりです。
帝堂ファンの皆様、少しお時間ください(笑)。
08/09(Sat) 13:27
連投します
小春
帝堂虎之助が退院した。
ここまでの関係者の事情聴取で、殺人未遂事件は結局、家政婦との痴話喧嘩によるものとされ、家政婦は傷害容疑のまま勾留、紛失したのも古文書一枚という事で、マスコミの報道は一気に鎮静化した。
だが、捜査室による彼への捜査は、むしろこれからだった。
場所は帝堂の屋敷。
千代田にある豪邸を訪れたのは、穂積、明智、小笠原の三人だった。
座敷に通され、正座した三人が、一枚ガラスの向こうに広がる見事な和風庭園を声も無く眺めていると、和服に身を包んだ帝堂が、静かに廊下を渡って来た。
帝堂
「お待たせしました」
帝堂は、欅の座卓を挟んで三人の向かい側に置かれた座布団に腰を据えると、一礼して顔を上げた。
穂積
「警視庁、緊急特命捜査室室長の穂積です。これは部下の明智と、小笠原」
帝堂
「帝堂です」
穂積
「まずは退院おめでとうございます」
帝堂
「ありがとうございます。いや、お恥ずかしい話です」
ひととおりの挨拶が済むと、帝堂は相好を崩した。
ついでに、穂積たちに正座を崩すよう勧めてくれ、自らも胡座をかく。
帝堂
「今までの捜査ではお見かけしませんでしたな」
穂積
「はい、帝堂さんの事件は、捜査一課が担当しておりましたから。わたしたちは、美術品盗難の方でお話をうかがいたいのです」
帝堂
「ほう」
すると。
小笠原
「コレクションルームを拝見できますか」
帝堂
「おや、ご興味がおありですか?」
突然敬語で喋りだした小笠原に、穂積と明智は驚いて顔を見合わせた。
小笠原
「はい」
帝堂
「小笠原さんとおっしゃいましたな。……少しお待ちを……」
帝堂は瞳を閉じて、しばし黙考した。
帝堂
「もしかしたら、元華族の」
小笠原
「はい、その小笠原です」
小笠原が頷くと、帝堂は嬉しそうな顔をした。
帝堂
「それはそれは。いや、小笠原家のコレクションにはとても及びませんが、さあ、どうぞ」
小笠原
「ご謙遜を。帝堂家は元伯爵家ですし、家柄はこちらの方が上ですよ」
先に立ち上がっていそいそと道案内する帝堂と会話しながら、小笠原はすたすた歩いてゆく。
明智
「……こんなところでセレブ繋がりがあるとは、驚きましたね……」
穂積
「ワタシはアイツが敬語で会話している事の方に驚いてるんだけど……」
明智と穂積がひそひそ話をしながら歩くうち、裏庭に着いた。
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08/09(Sat) 13:30
小春
裏庭には表のような凝った拵えは無いが、それでも芝生が生え揃い、立派な蔵が並んでいる。
帝堂はその中でも一番手前にある大きな蔵の南京錠を外すと、三人を中に案内した。
すると、意外にも中は改装されていて、電気を点けると、畳敷の広い空間が現れた。
綺麗に整頓されていて、ちょっとした博物館のようだ。
帝堂
「この辺りが、最近仕入れたものです」
そこには平たく細長いガラスケースがいくつも置かれ、その中に、手紙や書籍など、さまざまな形式の古い文書がまるで展示のように保管されていた。
小笠原
「素晴らしいですね」
説明する帝堂の隣で、小笠原が目をキラキラさせている。
小笠原
「カエサルの遺産、ドン・ペドロの資産目録、ナポレオンの埋蔵金……」
帝堂
「こういうものがお好きなら、曹操の墓にまつわる記述書もございます」
小笠原
「拝見します。曹操については数年前にそれらしい墳墓が発掘されてますけど、僕はやっぱり……」
普段の小笠原からは想像出来ないほど盛り上がる二人をよそに、穂積は全く違う物に目を付けていた。
それは、蔵の隅にある、大きな古時計の下に置かれていた、真新しい小さな荷物。
穂積
「帝堂さん、この荷物は?……伝票によると、今朝届いたようですが」
穂積は30cm四方ほどの小さな箱を持ち上げると、帝堂に掲げて見せた。
帝堂
「ああ」
それを見た帝堂は、イタズラを見つかったような顔をして、頬を染める。
帝堂
「それは、『メフィストフェレスの赤の媚薬』と呼ばれる香水ですよ」
穂積
「……はい?!」
小さな木箱を手にしたまま、穂積は思わず聞き返してしまった。
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08/09(Sat) 13:35
小春
帝堂
「これは、事件の前に、わたしがドイツのオークションで落札したものでしてね。古い瓶に入った液体ですので、手続きや検疫に時間がかかるため、私だけ先に帰国したのですよ」
座敷に戻り、座卓の上で梱包を解きながら、帝堂が説明する。
帝堂
「ところが、帰国したわたしは、荷物が届く前に事件に巻き込まれ、入院してしまった。そのため、この荷物は輸送業者に保管され、今朝になって届いたというわけですな」
明智
「先ほど、『香水』だと……」
帝堂
「そういう説明でしたよ。しかし、わたしは以前『悪魔の媚薬の取扱説明書』という古文書も持っていまして、この品物が、その文書の内容と奇妙に符合します。ですからひょっとして、ひょっとするかも」
帝堂は笑った。
小笠原
「帝堂さんは、どうして、これを落札したんですか?」
帝堂
「実は、骨董仲間に、エミさんという女性がいるのです。彼女がこの手の面白い物が好きなので、プレゼントしようと思いまして、内緒で準備していたのです」
メモをとりながら、明智が尋ねる。
明智
「内緒で?……では、エミさんという方は、帝堂さんがこれを手に入れた事も、エミさんにプレゼントするつもりだった事も、ご存じないのですか?」
帝堂
「ええ。オークション自体、氏名非公表のものでしたし、サプライズのつもりで、教えてありませんよ」
帝堂が頷く。
帝堂
「以前、彼女に『悪魔の媚薬の取扱説明書』を見せた時、興味があるようでしたので、驚かせてやりたいと思いまして」
穂積ら三人は、顔を見合わせた。
穂積
「……帝堂さん、これ、お預かりして、微量を分析させて頂いてもよろしいですか」
帝堂
「ええ、どうぞ」
帝堂は鷹揚に頷いた。
穂積
「早速帰って小野瀬の所に行きましょう」
明智は頷いて膝を立てたが、小笠原は立たない。
明智
「おい、小笠原」
小笠原
「俺は、残って帝堂さんから『悪魔の媚薬の取扱説明書』の内容を教えてもらう」
帝堂
「もちろんいいですとも。うちには今家政婦がおりませんが、夕飯は桜田門の『さくら庵』から出前をとりましょう。小笠原さん、どうぞ、ごゆっくり」
すっかり意気投合したようだ。
こうして、穂積と明智は小笠原をそのまま残し、『メフィストフェレスの赤の媚薬』を手に、帝堂邸を後にした。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/09(Sat) 19:14
凄い展開!
リアルせつな
一気に、小春日和板のル●ン三世の峰不●子「妖しい女エミ」さんがクローズアップされてきましたね!
展開を期待しつつ、読み逃げする とう!
あ、桐子さんにひとつおねだりです~m(__)m
ワタクシ、目が弱くて、桐子さんの水色の文字が読めません;;
もしも宜しかったら、もうちょっと濃い色に変えて頂けると嬉しいです( ;∀;)
・・・誰?
ワタクシの歳を探ろうとするのは!?
[削除]
08/09(Sat) 20:03
せつなさん♪
桐子
やっぱり見辛いですよね~(^_^;)
実は私自身見辛いんですよ←
もしかして、せつなさん同年代?←をい
何色だと被らないかしらね?
とう!←逃げた
08/09(Sat) 23:42
凄い!
くちびる
話しが進んでますね( ̄▽ ̄;)
みなさん、台風はどうですか?
私の地域は今ちょうど暴風域に入っているみたいです。風がゴ-ゴ-いっててなかなか寝つけないので書き込みしてみました(笑)
明日は早朝から家を出ないといけないのに~←だったら早く寝ろよ!
なかなか話しに絡めなくて悶々?としていますが、登場人物がどんどん増えて賑やかな事になってますね(笑)
メフィストフェレスの媚薬、私もめっちゃくちゃ気になります。←もし手に入ったら、どどどどどうしましょ~(*^^*)
アブ恋ツィッタ-に参加しそびれたので、ここに書き込みしてみました(笑)
ではまたっ( ̄▽ ̄;)/◯
[削除]
08/10(Sun) 09:43
色の数に限りがありますからね(-_-;)
小春
おかげさまでリレー参加者が増えたので、そろそろ、文字色を固定にすると色が足りない事態になってきました。
そもそも、書く側の人が流れを読み返す時に、誰が書いたか分かる方がいいという理由で文字色を変えていただいたものです。
ですから基本的には黒でもいいし、前の人と違う色ならいいのですが……白もイエローも見にくいしなあ。
今回の『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』参加者で、グリーン使ってる人いましたっけ?(←調べろ(゜o゜)\(-_-))
桐子さん、思い切って黒にしますか?
[削除]
08/10(Sun) 12:09
こんにちは
とも
皆さんの所は台風や雨風大丈夫ですか~?
久しぶりに書き込みまーす(^-^)/
警視庁に戻った穂積と明智は、捜査室に向かう途中で鑑識の小野瀬のラボに寄り、帝堂から預かった赤の媚薬の分析を依頼した。
穂積
「小野瀬、今すぐコイツの分析を頼む」
小野瀬
「あのねぇ、今俺が何してるか見てわかんない? こっちの方が先だよ。お前のは後で」
しっしっ、と手で追い払うが、穂積は全く聞く耳を持っていない。
穂積
「…これは入院していた帝堂が退院して、盗まれた美術品について聴取に行った時に届いていたモンだ。 メフィストフェレスの赤の媚薬らしい」
小野瀬
「やっぱり帝堂が落札してたのか」
穂積
「ああ。盗られた美術品はその媚薬の説明書らしい。小笠原が今その内容について詳しく聞いているところだ」
小野瀬は手袋をはめて箱から媚薬の入った瓶を丁重に取り出した。
小野瀬
「へぇ、ホントにあるんだ。 あの手紙の絵と同じだな。 わかった、なるべく早く分析できるようにするよ。白河さんにも手伝ってもらおう」
とも
「こっちは後は分析結果待ちなんで、いつでもオッケーですよ」
呼ばれたともが小野瀬の机までやってきた。
穂積
「頼もしいわね、じゃあとはよろしくね」
捜査室に戻り、櫻井の淹れてくれたお茶を飲もうとしたところで、穂積の携帯が鳴った。
穂積
「はい、穂積。 …あぁ、小笠原? 何かわかった?」
小笠原
「室長、あの赤の媚薬は女性の方に効果が表れるらしい。だから分析には白河さんは関わらない方が…」
穂積
「なんですって⁈ さっき小野瀬の所に渡してきた時、白河にも手伝わせるって…。明智!急いでラボに向かって!」
ともがピーンチ((((;゚Д゚)))))))
でも自分で書かない( ̄▽ ̄)エヘン
続きお願いしますのパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
その頃、警察病院
小春
頭部の裂傷の治療と精密検査を終えた帝堂虎之助は、廊下に警察官が立ち、面会謝絶の札がかけられた個室のベッドで、鼻の下を伸ばしていた。
「虎之助さん、リンゴ召し上がる?はい、あーん」
ウサギの形に皮を剥いたリンゴをフォークに刺して差し出した美女の笑顔に応えて、帝堂が言われるままにあーんと口を開ける。
帝堂は彫りが深く精悍な顔立ちをしていて、目に輝きがあるので年齢よりも若く見える。
今は入院用の浴衣だが、普段から和服を愛用していて、近所では「三十年後の平●堅」と呼ばれてもいるらしい。
時々、瞳を閉じて歩く癖があるのはそのせいだろうか。
帝堂
「うむ、美味い。エミさんには、何から何まで世話になってしまうなあ」
帝堂に礼を言われて、エミが微笑みを返した。
エミ
「虎之助さんは、大切な骨董仲間ですもの。その方が大ケガをしたんですから、このぐらいのお世話をするのは当たり前ですわ」
帝堂
「本当にありがとう。家政婦の事情聴取が終われば、エミさんにご迷惑をおかけする事もなくなるかと思うんだが……」
そう言うと、帝堂はエミの手を握った。
帝堂
「いや……いっそ、このまま、エミさんにずっと傍にいてほしいと思うのは、わがままだろうか……」
エミ
「後妻のお話なら、お断りしたつもりですわ。私なんかには、勿体無いお話過ぎて」
寂しげに俯いて首を振るエミの白い手を、帝堂はさらに強く握り締めた。
帝堂
「何を言う。エミさんは素晴らしい女性だ。……いや、もう言うまい。無理強いして、友情まで失いたくない」
エミ
「そうですわよ。今回の事件でも、大切なコレクションをひとつ、無くしたばかりじゃないですか」
帝堂はエミの手を離しながら、ここに無い何かを思い出すような顔をした。
帝堂
「うむ、まあ、コレクションといっても、宝の地図のようなものだからな。あれ自体にはたいして価値は無いのだろうが、わたしは気に入っていたんだ」
エミ
「お察ししますわ」
事件の後、帝堂の元から無くなっていたのは、ヨーロッパの古い文字で書かれた、一枚の古い覚え書き。
ヨーロッパの古文書のコレクターでもある帝堂は、半年ほど前、旅先でたまたまそれを手に入れた。
帝堂
「わたしが持っていたのは、『悪魔の媚薬』の効能や用法が書かれているだけの紙だ。あれだけでは、ただのロマンティックな古文書だよ」
エミ
「でも、『悪魔の媚薬』を揃えようとしている者にとっては、虎之助さんの持っていた『取り扱い説明書』は、とても重要なものですわ。だから狙われたのかも」
帝堂は微笑んだ。
帝堂
「そもそも『悪魔の媚薬』なんてものが本当に存在するのかどうかさえ疑わしいし、しかもそれは二種類あるというじゃないか。今はどこの誰の手の中にあるのかも分からない。気の遠くなるような夢物語だね」
エミ
「虎之助さんは、もう、『悪魔の媚薬の取り扱い説明書』に未練は無いのですか?」
帝堂は、包帯を巻かれた白髪頭を撫でた。
帝堂
「何度も読んだから、内容は頭に入っているしね。確かに面白い代物だが、命あっての物種だよ」
エミ
「ではもし見つかったら、私にくださる?」
帝堂
「いいとも。警察が言うから盗難届けは出したが、あんな物騒なもの、たとえ見つかっても、また手元に置きたいとは思わない」
エミ
「それもそうですわね」
二人して顔を見合わせて笑ったところで、エミは時計を見た。
もう、この老人に用はない。
エミ
「では、そろそろおいとましますわ。虎之助さん、お大事に」
帝堂
「色々ありがとう、エミさん」
感謝の言葉で、ベッドからエミの背中を見送る帝堂には、エミの、ほどよい大きさの胸元にしまわれていた、小さく畳まれた紙に気付く事は出来なかった……。
エミさん、こんな感じでいかがでしょうか。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/01(Fri) 22:35
時間をちょっと遡って
泉
渋谷区にある美容室、Cielo。
午後に急遽休業となったその店のバックヤードに、泉はいた。事情聴取を終え、友人に背中を擦られながらパイプ椅子に座る姉の梓の前に、視線を合わせるようにしゃがみこむ。
泉
「姉ちゃん、お疲れ様」
梓
「泉、ごめんね、仕事中なのに…」
泉
「気にすんなって。優香里さんも、ありがとうございます」
優香里
「どういたしまして」
にっこりと優香里が笑う。梓も優香里も、Cieloで美容師として働いている。
電話で泉に助けを求めた直後から梓は泣き出してしまい、戸惑う泉に事情を説明してくれたのが、優香里だった。
優香里
『梓が誘拐されかけた』
そう聞いて慌てて警視庁を飛び出し、丁度事情聴取が始まる時にCieloに到着、無理を言って聴取に同席させてもらった。
事件が起きたのは午後2時頃、梓が遅めの昼食を取ろうと裏口から外に出たところを後ろから羽交い締めにされ、白のミニバンに乗せられそうになった。幸い通行人が気付き大声を上げた為、犯人は梓を放し車に乗って逃走した。
梓は犯人の顔は見ていないが、30代くらいの痩せた男がここ数週間、毎日のように外から店内をじっと見ていたり、先日は帰宅中の梓に声をかけたりしている為、この男が犯人ではないか、と考えている。
泉
「今日は疲れただろうし、帰ろう。送ってく」
優香里
「ねぇ泉ちゃん、梓うちに泊めても良い?梓一人にさせるの、不安でしょ」
泉
「物凄く助かります」
三人並んでCieloを出る。近くに停めていた車に乗り、優香里の住むマンションに向かう。
泉
「ところで姉ちゃん、話しかけられたって言ってたけど、具体的にはどんな話?」
梓
「えっと、確か媚薬がどうとか言ってたかな。気持ち悪くて逃げたからよく覚えてないけど」
泉
「はぁ?媚薬?本当に気持ち悪いなそいつ」
優香里
「変態ね。さっさと捕まれば良いのに」
口々に感想を言っているうちにマンションに着き、泉は二人を降ろす。
泉
「戸締まりちゃんとしてよ。来客があったら、必ず誰か確認する事。姉ちゃんは絶対、一人になるな。防犯ブザー持ち歩け」
梓
「泉、いつからそんなに過保護になったの?」
泉
「昔からじゃん?どっかの姉があり得ねぇくらい頼りないからさ」
梓
「酷ーい」
そう言って笑う梓に泉は内心ホッとする。ずっと表情が固くて、心配していたのだ。
泉
「じゃあ仕事戻るね。優香里さん、姉ちゃん頼みます」
優香里
「うん。泉ちゃんも頑張ってね」
手を振って送り出してくれる二人に心が暖かくなりながら、泉は警視庁に戻った。
―――無断で出てきた事がバレて、課長に怒られるまで、後20分。
うー、難しい…。
はいパース(* ̄∇ ̄)ノ⌒○
08/03(Sun) 13:35
NYベアーズ登場
小春
穂積と小野瀬が「さくら庵」でJSと邂逅した、二日後の朝。
捜査室では朝の幹部会議から穂積が戻るのを待ちながら、明智と櫻井がお茶の準備を整えている。
別の一角では、藤守と如月は席でパソコンを操作する小笠原を両脇から覗き込みながら、ああだこうだと茶々を入れていた。
穂積と小野瀬に届いた手紙についても、一課の富豪殺人未遂事件も、捜査室に大きな進展の報告はまだ入らない。
自分たちに出来るのは、どちらにも全く関係の無い通常の雑多な他課からの仕事ばかり。
誰も口には出さないが、徐々に全員にフラストレーションが溜まっていた。
そんな中。
何やら廊下が騒がしくなったと思った直後、捜査室の扉が開いて、穂積と、続いて二人の巨漢が入って来た。
???
『きゃあっ、本当にイケメンばっかり!』
???
『さすが、ルイの部下ね!』
穂積
「全員、集合!ミーティング始めるわよ!」
不機嫌に声を張り上げる185cmの穂積が小さく見える。
穂積
「この二人は、ロバートとポール。ニューヨーク市警察に所属する、外国人犯罪担当の刑事よ。NYから警視庁の外事に協力要請があり、外事からウチに廻されて来たの」
外国人犯罪、と聞いて、全員の顔色が変わった。
もしかして。
穂積
「そう、彼らはジョン・スミスを追って来たの」
穂積はそんな部下たちの顔を見渡して、唇の端を吊り上げた。
穂積
「よく聞きなさい。今、ワタシたちの担当している雑務は、全て、本来の担当部署に戻される。そして」
背後の二人を後ろ手に示しながら、穂積は明らかに不敵な笑みを浮かべた。
穂積
「今日からはこの二人に協力して、ジョン・スミスの行動を追う事になるわ」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
08/03(Sun) 17:27
ロバートとポールってまさか(笑)
桐子
その頃、総務課の堺はキレていた。
堺
「まったく!どうして!特捜だけはハック出来ないのよ~!!」
捜1の殺人未遂は興味ない。
外事のネタがちょっと面白そう♪
JSだって♪
とか思って覗いていたら、特捜の預りですって~~~?!
あそこだけは、どうやっても覗けないのだ。
堺
「こうなったら、何が何でもハックしてやる~!!」
物騒な事を呟きつつ、PCを駆使し始めたのだった。
か、絡めないわっ(。´Д⊂)
いっそ特捜に乗り込もうかしら←
ということでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
08/03(Sun) 20:10
もう少し待っていてくださいね(笑)
小春
互いに紹介が済んでからも、怪しい二人の巨漢外国人は穂積の両脇から離れない。
一人は中東の血を感じる黒髪に髭面の大男、もう一人は、灰色の髪で色白丸顔の男だ。
クロクマとシロクマのような二人を見比べつつ、全員を代表して、明智が手を挙げた。
明智
「あの、室長。こちらのお二人とは、ファーストネームで呼びあうご関係で?」
穂積は露骨に嫌そうな顔をした。
穂積
「ワタシがアメリカに研修している時の同僚よ。それ以上でもそれ以下でもないわ!」
するとたちまち、二頭のクマが……もとい、二人の刑事が身を捩った。
ロバート
『ルイ、冷たい!』
ポール
『そうよ!ワタシたちを恋の奴隷にしておいて、ヒドイわ!』
ロバート・ポール
『でも、そういうトコロも好きなの』
穂積
「やかましい!」
怒鳴るや否や、穂積は、頬をピンク色に染めて悶える二人を、明智たちの方に押しやった。
穂積
「とにかくそういうわけだから。今日から頼むわよ!猛獣の扱いに困ったら、外事の篠崎がこいつらの責任者だから、篠崎に言うこと!分かったわね!」
はい、と返事が揃うはずのところだが、突き飛ばされたロバートとポールがそれぞれ藤守と如月に抱きついたものだから、室内に悲鳴が響き渡った。
ロバート
『んまあ、セクシーなムスクの香り!ワタシ、もう、フジモリにfall in loveよ!』
藤守
「ぎゃー!」
ポール
『キサラギ!なーんてキュートなの!』
如月
「助けてー!」
阿鼻叫喚の中で、このところずっとパソコンに張り付いていた小笠原が顔を上げて、物言いたげに穂積を見た。
穂積はすぐに気付いて、無言で小笠原の横に立つ。
小笠原
「見付けた」
穂積
「捜査室の、いえ、アンタの構築したネットワークに侵入しようとしていた、身の程知らずな不届き者?」
小笠原
「足取りを消しながら、あらゆるルートからの侵入を試みていたけどね。俺のセキュリティだ。絶対、入れるはずがない」
穂積は微弱なアラート音を絶え間なく発しているパソコンの画面を見ながら、肩凝りをほぐすように首を回した。
穂積
「で、誰?」
小笠原
「警視庁総務の、堺桐子」
穂積の明敏な脳裏には、瞬時に、アニの誕生会の日に現れた女性の姿が浮かんでいた。
穂積
「凄い執念ね。味方にしたいぐらいだわ」
小笠原
「その前に、ハッキングは犯罪だと教えてやらないと」
小笠原の呟きに、穂積は思わず噴き出した。
桐子さん、いかがでしょうか。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
08/03(Sun) 21:53
どうしましょ(^_^;)
桐子
堺
「え?!あ!いやん!!」
学級委員タイプの真面目そうな見た目とは裏腹な自証ハッカーの桐子は焦った。
堺
「ヤバいわ~!逆追掛けられちゃったじゃない💦 バレたかしら~?」
こうなったらしらを切るしかないわ。
堺
「あ~ん、穂積さんに嫌われちゃったらどうしよう(泣)」
そうだ!アノ情報でチャラにしてくれるかも!
いい事を思い付いて、他部署にまたハッキングする桐子であった。
アノ情報って何だろう←
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒💣
[削除]
08/04(Mon) 15:55
NYベアーズ来たー!
エミ
瞳を閉じて歩く癖のある帝堂虎之助氏、唄う時は手を上げ下げするらしい(笑)
~とある場所~
エミ
「はい、太郎さん。これ」
バッグから古びた紙を取り出してテーブルに置く。
JS
「案外、早かったね」
エミ
「家政婦さんのおかげよ」
あの日、帝堂邸のコレクションを見せてもらっていたエミは、後妻になってもらえないかと帝堂に迫られた。それを目撃し逆上した家政婦が帝堂と揉め、帝堂がケガを負ったのだ。
ただの家政婦と雇い主の関係ではなかった、ということらしい。
そのドサクサに失敬した『悪魔の媚薬の取り扱い説明書』が、今、JSの手に渡った。
JS
「帝堂氏にはとんだ災難だったかな」
エミ
「そうね。でも、サッサと済んでホッとしてるわ。男女間のドロドロを見るのは好きだけど、巻き込まれるのはイヤ」
JS
「キミは悪魔の媚薬に興味は無いの?」
エミ
「媚薬に振り回される人たちの心の裏側を見たいだけよ」
JS
「ふふ、キミらしいね」
(*^∀^)ノ⌒ パース!
08/04(Mon) 18:38
まさかの?
くちびる
シロクマ&クロクマ登場!
また会えるなんて思いませんでした(笑)
....ってことはあのお方も?
仕事がたて込んでまして、絡めませんでした。
グタグタにお疲れモ-ドの紅花です(泣)
捜査室に入り浸りたい!明智さんの手料理食べたいなあ(笑)
続きはどうなるのでしょうか?
閃いたら突然、ぶっこみするかも..です(笑)
ではまたっ!( ̄▽ ̄;)/◯
[削除]
08/05(Tue) 08:32
おはようございます(^-^)/
とも
NYベアーズキター♪(*≧▽≦)ノシ
今回は誰がターゲットになるんでしょう? ←
事情聴取を受けている家政婦は、帝堂と言い争ったことは認めたが、自分が帝堂を襲ったのでは?という捜査官の問いには黙秘を貫いた。
帝堂の後頭部の裂傷部分と帝堂のコレクションの一つだったクリスタルの灰皿の形状、血痕のDNAから、凶器が灰皿であったことは証明されたが、その灰皿からは指紋が拭き取られた形跡があり、鑑識で現在特定を急いでいる状況だ。
小野瀬
「白河さん、一旦休憩しておいで。 後は俺の方でやっておくから」
小野瀬はPCで解析をかけたところで両手を挙げ、背伸びをしながらともに声をかけた。
とも
「小野瀬さんこそ休まはった方がいいですよ。さくら庵から借りてきた食器もずっと小野瀬さん1人で調べてるし」
今まで小野瀬がほとんどをこなしてきた鑑定作業が、ともが異動してきたことによって分担することが可能になり、ラボでは今までよりも格段に効率よく作業を進めることができるようになっていた。
とも
「一課からの、凶器になった灰皿の方は、私がちょっと気になるところがあるので、そこをやっつけたら休憩しますから。小野瀬さんは特捜にでも行ってコーヒータイムにして下さい」
ともの言葉に後ろで太田と細野も頷く。
太田
「御大、桜田門の光源氏がそのザマじゃあ、千年の恋も冷めますよ」
細野
「休憩ついでに着替えもどうぞ。 白河さんも」
とも
「え、私も?」
振り返るとどうぞどうぞと促している。
小野瀬
「ふふっ、じゃあお言葉に甘えてそうさせてもらおうか。白河さん、俺と捜査室までデートしてくれる?」
小野瀬がともに手を差し出したその時、バターン、とラボの扉が開き、ロバートとポールが入ってきた。
ロバート・ポール
『アオイー!会いたかったわ!』
突然入ってきた2人の巨漢にラボは騒然となったが、小野瀬はそんな2人に気づき、笑顔でハグをした。
小野瀬
『やぁ、ロバート、ポール元気だったかい? また会えて嬉しいよ』
ロバート
『アオイもますますイケメンになったわね!』
ポール
『ホントね! ところで、あちらのレディは?どこかで彼女に似た人を見たんだけど…』
ポールに言われてロバートもともをじっと見つめる。
小野瀬
「え、白河さん、あの2人と知り合い?」
とも
「いいえ、今日初めてお会いしましたけど…。誰ですか?」
小野瀬はともにロバートとポールを紹介し、彼らが来日した理由をかいつまんで説明した。
とも
『ロバートさんとポールさんが私に似た人を知っていると仰ってるなら、たぶん私の父やないですかね? 父はNY市警で警察官として働いてますし』
ロバート
『そうなの⁈ とものラストネームは白河だったわよね?』
ポール
『キャーキャー、ダディの娘は日本の警察で働いてるの⁈ ステキ!』
ますますテンションの上がったNYベアーズを見て、小野瀬はボソっと呟いた。
小野瀬
「早くこの2人アメリカに帰ってくれないかな…」
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08/05(Tue) 13:02
泉姉に続いてとも父も登場♪
小春
外事部。
篠崎
「来たわね」
自分の前の机に複数のパソコンを並べた小笠原の後ろで、穂積とともに作業を見つめていた篠崎が冷静に呟きながら、垂れた髪を耳にかけ直した。
穂積
「捜査室どころか公安の情報を探ろうとしてくるんだから、もうクラッカーと呼んでいいんじゃないかしら」
穂積もまた冷たく言い放つ。
篠崎
「庁内の犯行でなければとっくに逮捕してるわよ」
篠崎の傍らには、公安のサイバー対策班の姿もある。
技術者A
「ダミーのセキュリティウォールを一枚ずつ突破してきます」
彼らはもちろん外部からの不正アクセスに気付いていたが、セキュリティホールはごく狭いもので、そこから侵入できるデータには、今回のジョン・スミスの入国のような、最新かつ不確定な情報しか入っていなかった。
そのため、小笠原に協力要請して、侵入ルート特定を待っていたのだ。
現在はこのセキュリティホールはそのままに、害の無いデータだけが閲覧出来る状態になっている。
待ち構えていたそこに、ターゲット(堺桐子)が現れたのだ。
万が一にもメインデータに侵入されないよう、外事部のサイバー専門家たちが一斉に対策に動き出す。
小笠原は静かに穂積を見上げた。
穂積
「用意しておいたアレを出してあげなさい」
穂積の言う『アレ』。
それは、小笠原が大学の後輩に命じて急遽作らせた、紙芝居のようなアニメ。
しかも、閲覧と同時に受動側のコンピュータをクラッシュさせるウイルス付きだ。
そしてクラッシュしたパソコンの画面では、アニメーションのロバートとポールが、ビキニ姿で波打ち際を延々走り続ける事になるのだった……。
穂積
「こんな警告で懲りてくれればいいんだけど」
穂積と篠崎は顔を見合わせて、「たぶん懲りないでしょうね」と言いながら、溜め息をついた。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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08/07(Thu) 05:52
小笠原さん、ごめんなさい
桐子
堺
「あらら? や~ねぇ。ウィルス発見ー♪ 公安の連中にこ~んな事出来るワケないから……もしかして小笠原クンかしら?」
やっだ~!本気になっちゃうわよ?
至極物騒な微笑みを浮かべた堺は、おもむろに自己開発したウィルスキラーとウィルスバスターをほぼ同時に放つ。
勿論、踏み台を使っているので、自分には実害はない。
堺
「は~い。ウィルス破壊終了♪ こ~んなカワイイ事されちゃったらお返ししたくなるじゃないねぇ?」
一瞬、ロジックボムでも仕掛けてやろうかと思ったが、事を荒立てたくないので、我慢する。
堺
「仕方ないからDDOSだけで勘弁してあ・げ・る☆ 耐えられるかしらね?」
かなり愉しそうだ。
現在捕捉されているのは、実は全てダミーだった。
堺
「うふふ。本命はそろそろメインにたどり着いた頃ね💛 情報ありがと♪」
本命も踏み台を重ねている為、絶対に追跡出来ない様になっている。
堺
「2度と逆追なんてさせるものですか!」
証拠も痕跡も一切残さなかった。
堺
「小笠原クン、また遊びましょうねぇ」
そう呟くと、PCを通常画面に戻して、なに食わぬ顔で、業務を再開するのだった。
ごめんなさい💦つい負けず嫌いな性格にしてしまった(^_^;)
ダメなら消して下さいませ~~
そして事件は放置して逃げる三🏃
続き(?)はパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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08/07(Thu) 06:24
この手は使いたくなかったのに(穂積&小笠原)
小春
ウイルスが駆逐され、不正アクセスの痕跡が消されてゆく過程を眺めながら、穂積、篠崎、そして、小笠原は溜め息をついた。
篠崎
「……仕方がないわね」
穂積
「仕方ないわ」
小笠原
「うん、仕方がない」
三人は、揃って、それぞれの携帯を取り出した。
小笠原
「……生活安全部?サイバー犯罪対策課の課長に繋いで。うん。例の件。問題発生の経過から今の攻防まで、全部記録されてるよね」
穂積
「穂積です。お久し振りです。現在、警察庁のサイバー犯罪対策を担当されてるのはあなたでしたよね。残念なお知らせです」
篠崎
「総務課よ。どこって、警視庁の総務課。堺桐子。緊急逮捕よ」
三人はこれまでの経過を相手にざっと伝えると、後を任せて通話を切った。
篠崎
「……仕方がないわね」
穂積
「仕方ないわ」
小笠原
「うん、仕方がない」
穂積、篠崎、そして、小笠原は溜め息をついた。
穂積
「負けん気が強いのは嫌いじゃないけど、ここは警視庁で相手は小笠原よ。見つかればワタシに捕まるに決まってるじゃない。……ま、反論は取調室で聞くわ」
ああ、ついにこのサイトから逮捕者を出してしまったわ。
桐子さんにはいっそJS側についてもらいたい。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
08/07(Thu) 09:03
おはよーございます
エミ
雑談スレのアブ☆島のおかげで想像しやすくなったせいか、ビキニ姿で波打ち際を走るロバート&ポールの画が頭の中から離れません(笑)
壁|д・)ノシ じゃ!
とぅ!←逃げた
[削除]
08/07(Thu) 13:05
大変ご迷惑をおかけしましたm(__)m
桐子
リハビリ必死でこなして来ました💦
ご迷惑おかけして申し訳ありません。
逮捕後ノープランですので・・・
サイバーテロ対策本部から、ただちに総務課へ捜査員が派遣された。
その時堺は、通常業務を行っていた。
堺
「逮捕状はあるんですか?無ければ任意ですよね」
口調は冷静を装っているが、内心は驚愕していた。
堺
「同行する前に1ヵ所だけ電話させて下さい。業務に関する事ですので」
そう断って、内線をかける。
堺
「緊急特命捜査室ですか?総務の堺と申しますが、穂積室長は居られますか?……はい……でしたら伝言をお願いします。
先月の経費精算書ですが、本日16時が締め切りとなっておりますので、くれぐれもお忘れなさいませんようにとお伝え願います。16時以降は受け付け出来ませんのでよろしくお願いいたします」
言うだけ言うと、そのまま受話器を置いた。
堺
「お待たせ致しました。どちらに同行すれば宜しいでしょうか?」
どうやら、腹を括ったらしく堂々と捜査員達に付いていった。
逮捕されちゃった(泣) 捜査室側がよかったけど、これはJS側フラグなのかなぁ…
ということで、私ノープランですので、続きをよろしくお願いいたします。
パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
08/07(Thu) 16:47
削除は本当にやりたくないんです((T_T))
小春
ううう、逮捕しちゃってすみませんΣ(ノд<)
でもとりあえず退場は免れてくださったので、桐子さんにはまた本筋に戻ってきて頂くのを期待します。
桐子さんのキャラなら今後の流れの中でJS側の方が出番あるかなと私が思っただけで、それにとらわれる必要は全くありません。
捜査室側でも全然大丈夫と思いますよ。
桐子さんは書ける人ですので、自力復活を強く希望します。
とう!←逃げた
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08/07(Thu) 17:56
お久しぶりです
ジュン
小笠原
「本当に逮捕するの?」
小笠原が穂積に尋ねた。
穂積
「敬語!なんのこと?」
小笠原
「堺桐子のこと……です。」
穂積
「……お前はどう思う?」
穂積は一瞬考えるように沈黙し、小笠原に意見を求める。
小笠原
「あれだけの腕だ。捜査室にいれば役に立つと思う。」
穂積
「ただ今回は少しイタズラが過ぎたからね。お灸は据えないと……それからどうするかは堺次第ね。」
小笠原
「そうだね。」
穂積と小笠原は堺桐子の取り調べへと向かった。
これで桐子さんが捜査室にスカウトされるかも?それともJS側につくのか?
あとはお任せしまーす。
パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
08/07(Thu) 22:15
ジュンさんありがとうございます(*´ω`*)
桐子
でもでも取り調べってどうすれば良いのでしょうかね?
消灯時間過ぎてるので、ひとまず退散します←
08/07(Thu) 22:36
看護師さんの目を盗んで
桐子
書き忘れたので、連投します。
どうぞ先に進めて下さいませ。
取り調べは…寝ながら考えますので(^_^;)←をい
それではパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
08/08(Fri) 07:41
おはようございます
冬子
逮捕者が出てる~えらいこっちゃですね。
私の貧困な脳みそでは、取調べ→カツ丼を食べるしか思い浮かばないですが、この後どうなるのでしょうか。
捜査室最強の取調べコンビと言われる、室長+明智 を引っ張りだせるのでしょうか。
そして、二人のうちどっちが優しくする役で、どっちが厳しくする役なんでしょうか。
あちこちで起きてるらしい事件も気になるし、JS側はかっこいいし、引き続き楽しみに読ませていただきます。
[削除]
08/08(Fri) 14:00
こんなんで良いのかなぁ 柱|_*))))
桐子
穂積と小笠原が取り調べ室に入ると、堺が起立して敬礼した。
堺
「この度は、ご迷惑をおかけしました」
穂積は軽く答礼し、堺に座るよう促した。
穂積
「全て話して貰うわよ」
そして長い取り調べが始まった。
堺は問われる事に対して、実に素直に、全て包み隠さず答えた。
堺
「………以上が全てです」
穂積
「で?アンタはこれからどうするの?」
自分は懲戒免職になるだろうと覚悟はとうに決めていた。
だから、穂積の言葉は今後の身の振り方を問われたのだと思った。
堺
「……まだ、何も考えてはおりませんが、2度とこんな馬鹿な真似は致しません」
本心からの言葉だった。
ハッキングが犯罪だという認識はあったが、自分に対する甘さがあった。それが今回の騒ぎを引き起こしたのだという事は、誰に言われるまでもなく、自覚していた。
穂積
「……そう。充分懲りたってことかしら?」
堺
「はい。肝に命じました」
穂積
「なら、事情聴取はこれでおしまい・・・・・仕事に戻りなさい」
堺
「………は?! あの……?」
穂積
「何よ?なんか文句あるの?」
堺
「私は…免職なのでは…?」
穂積
「免職?何で?」
堺
「公安にハッキングして、機密情報を……」
穂積
「これはあくまで事情聴取。その件に関しては、アンタがやったって証拠は無い」
ただし!と、穂積がニッコリ笑う。
穂積
「二度目はないわよ」
堺
「は、はい!」
思わず敬礼していた。
穂積
「アンタには、今後、役に立って貰うから」
堺
「私に出来る事でしたら、何なりとお申し付け下さい!」
その返事に気をよくしたのか、堺の頭を大きな手でぽんっと撫でると、穂積と小笠原は取り調べ室を後にした。
温い取り調べになっちゃいました💦
後はパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
08/08(Fri) 20:58
皆様色々すみませんm(__)m
小春
良かったぁ。桐子さんが戻って来てくれて一安心です。
ジュンさん素早い助け船をありがとうございます・゜・(つД`)・゜・
ともさん、流れで途中のコメント消しちゃってごめんなさい。
くちびるさん、エミさん、冬子さん、いつも応援ありがとうございます。
泉さん全然フォロー出来なくてすみません。
毎回ごたついてご迷惑をお掛けしてしまってすみません。いいかげん成長しろよ私orz。
心機一転して私もまた頑張りますので、引き続きよろしくお願いします。
[削除]
08/09(Sat) 07:29
おはようございます
小春
富豪ルート書いております。
赤の媚薬まで出すつもりです。
帝堂ファンの皆様、少しお時間ください(笑)。
08/09(Sat) 13:27
連投します
小春
帝堂虎之助が退院した。
ここまでの関係者の事情聴取で、殺人未遂事件は結局、家政婦との痴話喧嘩によるものとされ、家政婦は傷害容疑のまま勾留、紛失したのも古文書一枚という事で、マスコミの報道は一気に鎮静化した。
だが、捜査室による彼への捜査は、むしろこれからだった。
場所は帝堂の屋敷。
千代田にある豪邸を訪れたのは、穂積、明智、小笠原の三人だった。
座敷に通され、正座した三人が、一枚ガラスの向こうに広がる見事な和風庭園を声も無く眺めていると、和服に身を包んだ帝堂が、静かに廊下を渡って来た。
帝堂
「お待たせしました」
帝堂は、欅の座卓を挟んで三人の向かい側に置かれた座布団に腰を据えると、一礼して顔を上げた。
穂積
「警視庁、緊急特命捜査室室長の穂積です。これは部下の明智と、小笠原」
帝堂
「帝堂です」
穂積
「まずは退院おめでとうございます」
帝堂
「ありがとうございます。いや、お恥ずかしい話です」
ひととおりの挨拶が済むと、帝堂は相好を崩した。
ついでに、穂積たちに正座を崩すよう勧めてくれ、自らも胡座をかく。
帝堂
「今までの捜査ではお見かけしませんでしたな」
穂積
「はい、帝堂さんの事件は、捜査一課が担当しておりましたから。わたしたちは、美術品盗難の方でお話をうかがいたいのです」
帝堂
「ほう」
すると。
小笠原
「コレクションルームを拝見できますか」
帝堂
「おや、ご興味がおありですか?」
突然敬語で喋りだした小笠原に、穂積と明智は驚いて顔を見合わせた。
小笠原
「はい」
帝堂
「小笠原さんとおっしゃいましたな。……少しお待ちを……」
帝堂は瞳を閉じて、しばし黙考した。
帝堂
「もしかしたら、元華族の」
小笠原
「はい、その小笠原です」
小笠原が頷くと、帝堂は嬉しそうな顔をした。
帝堂
「それはそれは。いや、小笠原家のコレクションにはとても及びませんが、さあ、どうぞ」
小笠原
「ご謙遜を。帝堂家は元伯爵家ですし、家柄はこちらの方が上ですよ」
先に立ち上がっていそいそと道案内する帝堂と会話しながら、小笠原はすたすた歩いてゆく。
明智
「……こんなところでセレブ繋がりがあるとは、驚きましたね……」
穂積
「ワタシはアイツが敬語で会話している事の方に驚いてるんだけど……」
明智と穂積がひそひそ話をしながら歩くうち、裏庭に着いた。
[削除]
08/09(Sat) 13:30
小春
裏庭には表のような凝った拵えは無いが、それでも芝生が生え揃い、立派な蔵が並んでいる。
帝堂はその中でも一番手前にある大きな蔵の南京錠を外すと、三人を中に案内した。
すると、意外にも中は改装されていて、電気を点けると、畳敷の広い空間が現れた。
綺麗に整頓されていて、ちょっとした博物館のようだ。
帝堂
「この辺りが、最近仕入れたものです」
そこには平たく細長いガラスケースがいくつも置かれ、その中に、手紙や書籍など、さまざまな形式の古い文書がまるで展示のように保管されていた。
小笠原
「素晴らしいですね」
説明する帝堂の隣で、小笠原が目をキラキラさせている。
小笠原
「カエサルの遺産、ドン・ペドロの資産目録、ナポレオンの埋蔵金……」
帝堂
「こういうものがお好きなら、曹操の墓にまつわる記述書もございます」
小笠原
「拝見します。曹操については数年前にそれらしい墳墓が発掘されてますけど、僕はやっぱり……」
普段の小笠原からは想像出来ないほど盛り上がる二人をよそに、穂積は全く違う物に目を付けていた。
それは、蔵の隅にある、大きな古時計の下に置かれていた、真新しい小さな荷物。
穂積
「帝堂さん、この荷物は?……伝票によると、今朝届いたようですが」
穂積は30cm四方ほどの小さな箱を持ち上げると、帝堂に掲げて見せた。
帝堂
「ああ」
それを見た帝堂は、イタズラを見つかったような顔をして、頬を染める。
帝堂
「それは、『メフィストフェレスの赤の媚薬』と呼ばれる香水ですよ」
穂積
「……はい?!」
小さな木箱を手にしたまま、穂積は思わず聞き返してしまった。
[削除]
08/09(Sat) 13:35
小春
帝堂
「これは、事件の前に、わたしがドイツのオークションで落札したものでしてね。古い瓶に入った液体ですので、手続きや検疫に時間がかかるため、私だけ先に帰国したのですよ」
座敷に戻り、座卓の上で梱包を解きながら、帝堂が説明する。
帝堂
「ところが、帰国したわたしは、荷物が届く前に事件に巻き込まれ、入院してしまった。そのため、この荷物は輸送業者に保管され、今朝になって届いたというわけですな」
明智
「先ほど、『香水』だと……」
帝堂
「そういう説明でしたよ。しかし、わたしは以前『悪魔の媚薬の取扱説明書』という古文書も持っていまして、この品物が、その文書の内容と奇妙に符合します。ですからひょっとして、ひょっとするかも」
帝堂は笑った。
小笠原
「帝堂さんは、どうして、これを落札したんですか?」
帝堂
「実は、骨董仲間に、エミさんという女性がいるのです。彼女がこの手の面白い物が好きなので、プレゼントしようと思いまして、内緒で準備していたのです」
メモをとりながら、明智が尋ねる。
明智
「内緒で?……では、エミさんという方は、帝堂さんがこれを手に入れた事も、エミさんにプレゼントするつもりだった事も、ご存じないのですか?」
帝堂
「ええ。オークション自体、氏名非公表のものでしたし、サプライズのつもりで、教えてありませんよ」
帝堂が頷く。
帝堂
「以前、彼女に『悪魔の媚薬の取扱説明書』を見せた時、興味があるようでしたので、驚かせてやりたいと思いまして」
穂積ら三人は、顔を見合わせた。
穂積
「……帝堂さん、これ、お預かりして、微量を分析させて頂いてもよろしいですか」
帝堂
「ええ、どうぞ」
帝堂は鷹揚に頷いた。
穂積
「早速帰って小野瀬の所に行きましょう」
明智は頷いて膝を立てたが、小笠原は立たない。
明智
「おい、小笠原」
小笠原
「俺は、残って帝堂さんから『悪魔の媚薬の取扱説明書』の内容を教えてもらう」
帝堂
「もちろんいいですとも。うちには今家政婦がおりませんが、夕飯は桜田門の『さくら庵』から出前をとりましょう。小笠原さん、どうぞ、ごゆっくり」
すっかり意気投合したようだ。
こうして、穂積と明智は小笠原をそのまま残し、『メフィストフェレスの赤の媚薬』を手に、帝堂邸を後にした。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
08/09(Sat) 19:14
凄い展開!
リアルせつな
一気に、小春日和板のル●ン三世の峰不●子「妖しい女エミ」さんがクローズアップされてきましたね!
展開を期待しつつ、読み逃げする とう!
あ、桐子さんにひとつおねだりです~m(__)m
ワタクシ、目が弱くて、桐子さんの水色の文字が読めません;;
もしも宜しかったら、もうちょっと濃い色に変えて頂けると嬉しいです( ;∀;)
・・・誰?
ワタクシの歳を探ろうとするのは!?
[削除]
08/09(Sat) 20:03
せつなさん♪
桐子
やっぱり見辛いですよね~(^_^;)
実は私自身見辛いんですよ←
もしかして、せつなさん同年代?←をい
何色だと被らないかしらね?
とう!←逃げた
08/09(Sat) 23:42
凄い!
くちびる
話しが進んでますね( ̄▽ ̄;)
みなさん、台風はどうですか?
私の地域は今ちょうど暴風域に入っているみたいです。風がゴ-ゴ-いっててなかなか寝つけないので書き込みしてみました(笑)
明日は早朝から家を出ないといけないのに~←だったら早く寝ろよ!
なかなか話しに絡めなくて悶々?としていますが、登場人物がどんどん増えて賑やかな事になってますね(笑)
メフィストフェレスの媚薬、私もめっちゃくちゃ気になります。←もし手に入ったら、どどどどどうしましょ~(*^^*)
アブ恋ツィッタ-に参加しそびれたので、ここに書き込みしてみました(笑)
ではまたっ( ̄▽ ̄;)/◯
[削除]
08/10(Sun) 09:43
色の数に限りがありますからね(-_-;)
小春
おかげさまでリレー参加者が増えたので、そろそろ、文字色を固定にすると色が足りない事態になってきました。
そもそも、書く側の人が流れを読み返す時に、誰が書いたか分かる方がいいという理由で文字色を変えていただいたものです。
ですから基本的には黒でもいいし、前の人と違う色ならいいのですが……白もイエローも見にくいしなあ。
今回の『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』参加者で、グリーン使ってる人いましたっけ?(←調べろ(゜o゜)\(-_-))
桐子さん、思い切って黒にしますか?
[削除]
08/10(Sun) 12:09
こんにちは
とも
皆さんの所は台風や雨風大丈夫ですか~?
久しぶりに書き込みまーす(^-^)/
警視庁に戻った穂積と明智は、捜査室に向かう途中で鑑識の小野瀬のラボに寄り、帝堂から預かった赤の媚薬の分析を依頼した。
穂積
「小野瀬、今すぐコイツの分析を頼む」
小野瀬
「あのねぇ、今俺が何してるか見てわかんない? こっちの方が先だよ。お前のは後で」
しっしっ、と手で追い払うが、穂積は全く聞く耳を持っていない。
穂積
「…これは入院していた帝堂が退院して、盗まれた美術品について聴取に行った時に届いていたモンだ。 メフィストフェレスの赤の媚薬らしい」
小野瀬
「やっぱり帝堂が落札してたのか」
穂積
「ああ。盗られた美術品はその媚薬の説明書らしい。小笠原が今その内容について詳しく聞いているところだ」
小野瀬は手袋をはめて箱から媚薬の入った瓶を丁重に取り出した。
小野瀬
「へぇ、ホントにあるんだ。 あの手紙の絵と同じだな。 わかった、なるべく早く分析できるようにするよ。白河さんにも手伝ってもらおう」
とも
「こっちは後は分析結果待ちなんで、いつでもオッケーですよ」
呼ばれたともが小野瀬の机までやってきた。
穂積
「頼もしいわね、じゃあとはよろしくね」
捜査室に戻り、櫻井の淹れてくれたお茶を飲もうとしたところで、穂積の携帯が鳴った。
穂積
「はい、穂積。 …あぁ、小笠原? 何かわかった?」
小笠原
「室長、あの赤の媚薬は女性の方に効果が表れるらしい。だから分析には白河さんは関わらない方が…」
穂積
「なんですって⁈ さっき小野瀬の所に渡してきた時、白河にも手伝わせるって…。明智!急いでラボに向かって!」
ともがピーンチ((((;゚Д゚)))))))
でも自分で書かない( ̄▽ ̄)エヘン
続きお願いしますのパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯