『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』
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11/28(Fri) 19:29
イイオモイ??(@Д@;)
せつな
空間
「なんてこと・・・!!
小野瀬分析官がこんなことになっているとは、全然知らなかったわ」
わたくしとしたことが!
不覚のあまり涙を浮かべながら、仮眠室の狭いベッドの上に横たわる小野瀬を見つめた。
(それもそのはず、リアでは月日が経過しているけど板上ではまだほんの数日Σ(゚Д゚;)
笑気麻酔で眠らされている小野瀬の蒼褪めた白皙の面には、いつもの笑顔は無く、
まるで、毒りんごを食べさせられてガラスの棺に眠っている白雪姫のように見えた。
小野瀬さんを見守り続けて早5年。
初めてその人を知ったのは、私が警視庁捜査一課に配属された日のこと。
流石に緊張して気分が悪くなり、休憩室のソファーに座っていたら、
小野瀬
『顔色が良くないけど、大丈夫?』
そう言って、オレンジジュースの缶を差し出してくれた。
後で、私の方がほんの少しだけ(ここ重要!)年上だとわかって、
『あの時の空間さんは、あまりに儚げで可愛らしい雰囲気だったから』
と、敬語じゃなかったことを謝ってくれた爽やかさも、全部が素敵すぎて忘れられなくなった。
華やかで、美しくて、優しくて・・・。
紅い長髪も白衣とマッチしていて、あのひとの存在する場所だけ別世界のようだ。
いつも、たくさんの女性職員に囲まているのに、不思議と特定の恋人がいるといううわさは聞かない。
時折見せる憂い顔が気になって、でも、声をかける勇気も無く遠くから見つめることしかできない自分だけれど。
今、セツナが手に握っているのは、解毒剤の入った小さな薬杯だ。
これが、葵姫・・・もとい、小野瀬王子の愛をGET・・・もとい、意識を取り戻すための大切な大切なアイテム・・・。
それを与薬するのが崇高な役目というのであれば、これはもう、神の思し召し!
いざ!!!
・・・しかし。
目の前に美しい小野瀬のドアップだ。
眩暈がしてきて、薬杯を持つ手がカタカタと震えだす。
近づかなければ、まして、口移しでなければ薬を飲ませることができないのに。
殺人犯にナイフを突きつけられたってこんなに緊張したことは無い。
しっかりするのよ!セツナ!!
──モニター画面を見つめる別室──
藤守アニ
「アレは、任せておいていいのか?いつまでたっても、硬直したままじゃないか。しかも、勝手に空間警部補をけしかけたりして、小野瀬が目覚めた時恨まれるんじゃないのか?」
如月
「藤守検事は、優しいですねぇ?俺はいっそ、空間主任に赤の媚薬飲んでもらって、思いっ切り迫ってもらうのが、世の男子のためだと思うんですけど」
穂積
「小野瀬には、・・・まぁ、いい薬になるんじゃない?・・・ただ、空間警部補には無理ね」
小笠原
「赤の媚薬は、空間主任には200%効かない」
藤守
「そ、それって・・・まさか、魔法使い女性バージョン、別称妖精さんともいう・・・」
如月
「えぇ?マジですか?だって、空間さんって、三十路越えのハズですよね?」
藤守
「アホ!・・・お前、聞かれたら確実にあの世行きやぞ」
明智
「そうだぞ。何しろ、空間さんは、合気道も空手も2段の腕前で、階級はお前より上だ。女性ながら捜査一課で主任を務めているなんて、ゴーゴン並に恐ろしい存在だ」
穂積
「そうなのよね~。ノンキャリだから目立った功績がないとまず刑事になれないでしょ。資質はいいのよ。なのに、残念な病気持ちだから」
ジュン
「病気?」
穂積
「シンデレラ症候群ってやつ。彼女が捜査一課に配属されたころ小野瀬を見染めてかららしいから、もう5年位白馬の王子様だって夢見てるのよ」
如月
「うわ~~、痛すぎる。・・・あ!だから、室長を目の敵にしてるのか!」
翼
「それは、その、上司の奥さまが原因で室長と小野瀬さんがキスしたという・・」
とも
「アカン、翼ちゃん、地雷」
如月
「そう、それ!オカマの室長がぁ、小野瀬さんを誘惑してぇ、できちゃってるって話ですかぁ?!今回も、皆の前でお二人が濃厚~~~なちゅーをしちゃったなんて知ったら」
穂積
「・・・如月、お前どうしても、いっぺん死にたいらしいな」
澪
「でも・・・、空間さんの純潔は紛れもない小野瀬さんへの愛の証明、ですよね。小野瀬さんのことを好きだっていうだけの女性なら警視庁中にごまんといるでしょうけど、5年間見守るだけの愛を貫いているなんて」
泉
「それを世間では、ストーカーというんじゃ・・・」
小野瀬を前にして硬直したまま、一向に動く気配の見られない空間の評価が続く。
それを同じ部屋で聞いている野崎は、限りなく存在感のない男だった。
仕方ない・・・。
わざと盛大にため息をついて見せると、
野崎
「うちの空間が鈍くさくって申し訳ありません。もう、ちゃっちゃと終わらせましょう。・・・全く、見ちゃいられない」
ぼやきながら、野崎が隣の部屋に入っていく。
常日頃、自分も思っていることだが、あんなのでもとりあえず直属上司だ。
いたたまれない。
野崎
「ほら、さっさと解毒剤を口に含む!小野瀬分析官の鼻をつまんであげますから、彼が口開けたところで一気にやっちゃって下さいよ」
空間
「げっ、野崎、アンタ何邪魔しに来てんのよ~~~!!!」
野崎
「ああ、鬱陶しい!エイッ」
野崎に、薬杯をあおらされ後頭部をぐいっと押されて、セツナは小野瀬に思いっきりマウストゥマウス人工呼吸そのもののキスを一瞬で終える。
空間
「ああああああああああああ;」
小野瀬
「ぐっっ、ゴホッ、ゴホッ!」
セツナの絶叫と、小野瀬がむせて目を開けたのは同時だった。
小野瀬
「は~、苦し・・・あれ?」
空間
「!!き、きすが、ききききす・・・しちゃ・・・っ!」
小野瀬
「空間さん?どうしてここに?」
空間
(ひやぁぁあぁ~~~~~~~~~)
小野瀬に声をかけられた途端、空間は意識を失い、バッタリとその場に倒れ込む。
小野瀬
「あ、ちょ、空間さん?」
野崎
「・・・あ~~、緊張と小野瀬分析官が目覚めた感激で気絶しちゃったんですよ。お気になさらず。じゃ、そういうことで」
野崎は、失神したセツナを慣れた様子でズルズルと引きずって、そそくさと部屋を出て行った。
小野瀬
「?????」
残された小野瀬は、訳が分からず周囲を見回している。
別室では、大爆笑と失笑と同情のため息が入り混じった、複雑な空気が流れていた・・・。
合掌。
お待たせしすぎて、本当に申し訳ありません;;
小野瀬さん、目覚める!!
が、セツナが昏睡状態に(笑)
続きは、あなた次第だ!
タリッキーな、ぱーーーす!!ヽ(T▽T)ノ⌒◯
[削除]
11/28(Fri) 19:37
セツナさんありがとうございます(合掌)
小春
ちなみにリアル小春は同情涙派・゜・(つД`)・゜・
[削除]
11/28(Fri) 21:59
セツナ主任……!
澪
せつなさん、ありがとうございます!
空間先輩を思い出す切なさ……
小野瀬さんを一途に想い続ける健気でいじらしい姿。
捜査室は爆笑でも私は涙ぐんで読みました←重症
合掌。
[削除]
11/28(Fri) 23:30
せつなさん、サイコーです(T▽T)b
ジュン
小野瀬の目覚める少し前……
JS
「起きてください。」
JSに揺り起こされて藤守兄は目が覚めた。
藤守兄
「なっ、山田!はっ!?じゅ、ジュンは!?」
JS
「落ち着いてください。」
慌てふためくアニの目がようやく横で眠るジュンと藤守を捉えた。
藤守兄
「ど、どうなっているのだ?」
小春
「藤守検察官は倒れられたんですよ?」
JS
「弟さんと彼女は僕の催眠術で眠ってもらっています。」
藤守兄
「そ、そうか……」
自分がジュンに迫られて倒れたことを思い出し、藤守兄はばつが悪そうに顔を背ける。
JS
「それでは検察官どの。これを弟さんに。」
JSはそう言って解毒剤を藤守兄に手渡す。
藤守兄
「お、俺が賢史にか!?ジュンじゃないのか?」
JS
「ジュンさんを目覚めさすことが出来ないのはあなたが一番ご存じでしょう。」
藤守兄
「うっ……しかしだなぁ、俺が賢史に飲ませるのは……」
穂積
「愚弟だけど愛してるんでしょ?」
別室から穂積が後押しする。
藤守兄
「それはそうだが……まさか本当にするとは……(そんなことになれば俺のファーストキスが……)」
…………
暫しの沈黙が流れる。
如月
「アニさん、まさか!?」
明智
「まさか、あり得ないだろう?」
小笠原
「あのメガネなら分からないよ。」
翼
「何の話ですか?」
別室がガヤガヤと騒がしくなる。
JS
「早くした方が要らぬ疑いを持たれずにすみますよ?検察官どの。」
肩にポンっと手を置きJSが藤守兄に囁く。
藤守兄
「疑いとはなんだ!疑いとは!俺かてキスのひとつやふたつ……」
「…………」
藤守兄
「俺も男だ!武士に二言はない!やってやろうではないか!!」
藤守兄はなぜかガッツポーズをしながら叫んだ。
JS
「では、弟さんを起こしますね。小春さんと澪さんはアブナイので部屋を出ていてくださいね。」
再び藤守に迫られることがないよう小春たちを部屋の外に出しJSはパチンと指をならした。
藤守兄
「んっ!」
本人の意図しない藤守兄の可愛らしい声が響き兄弟が口づけを交わした。
アニは藤守の後頭部を押さえ逃げられないようにキスを交わす。
藤守
「……んー!ん、んー!!」
藤守が暴れて二人の顔が離れる。
藤守
「兄貴ー!何すんねん!?」
JS
「解毒剤効いたみたいですね。」
藤守兄
「俺かてしたくてしたんちゃうわ!このボケぇ!」
藤守
「一体なんやっちゅーねん!?」
JSが拍手を贈る中、凄い勢いでアニから離れる藤守と、そっと涙を拭うアニの姿があった。
わたくし、男同士を書いたのは初めててございます(笑)
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
11/29(Sat) 00:33
満杯御礼
小春
ジュンさん、ありがとうございます。
セツナさんに続いてアニと藤守さんにも同情の涙が止まりません・゜・(つД`)・゜・
というところでこちらのスレッドは満杯です。
皆様ありがとうございました。
続きはリレースレッド30でお楽しみくださいませ。
次スレッドではいよいよ完結に向かうのか?
エミの手に残る媚薬、そして、それぞれのカップルのアブナイ☆恋の行方は?
引き続きよろしくお願いしますヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
11/29(Sat) 07:48
あー笑った
泉
このままじゃアニが不憫なので救済処置(笑)
泉
「藤守検察官」
弟とのファーストキスを終え、なにか大切なものを失った気分のアニは、後ろからの呼び掛けに振り返る。
泉
「えーと、なにかで読んだんですけどね」
アニ
「?」
泉
「キスとかって、大切なのは最初に誰としたかじゃなくて、最後に誰としたかなんですって」
アニ
「それは俺を励ましているのか!?」
最初も最後もキスの相手は愚弟になる。泉の発言は、最早とどめでしかない。
泉
「あー、だから、最後の相手は上書きしちゃえば良いんですよ」
アニ
「う、上書き?」
泉
「はい」
言うが早いか、泉はアニのネクタイを引っ張り強引に屈ませると、素早く唇を重ねる。
一瞬だけ触れ合い、すぐに離される。
アニ
「は…?」
突然の出来事に、アニは呆然とする。
泉
「とりあえず、異性って事で当分最後の相手は私で我慢してください」
早口で言い切る泉の顔は、真っ赤に染まっていた。
なにやってんだ私(笑)
続きをパス( ´∇`)ノ⌒○
[削除]
11/29(Sat) 07:51
泉さんナイス。
小春
ちくしょう可愛いなあ(笑)
良かったですねアニ・゜・(つД`)・゜・
[削除]
12/03(Wed) 17:47
皆様イイ思いしてる~
桐子
こんにちは♪お久し振りです\(^o^)/
澪さん初めまして(*´ω`*)
気が付いたら皆様イイ思いしてますね~
しまった出遅れた😵
隙間時間に来たので、また今度
とうっ
12/07(Sun) 17:23
まぜて~♪
桐子
私もちょっとイイ思いしに来ました~\(^o^)/
穂積
「何とかなったようね」
モニターを見つめていた穂積が呟く。
そこへノックの音と共に堺が入って来た。
桐子
「はぁ…暑い」
総務科から捜査室までエレベーターを使わずに階段で来たらしい。
桐子
「あ、このジュース頂いて良いですか?」
テーブルに置いてあった瓶を手に取ると、返事を待たずに手近にあった『さくら庵』のコップに注いで一気に飲み干してしまった。
穂積
「ジュース?」
ハッとした穂積が慌てて立ち上がったが、遅かった。
桐子
「ふにゃ~」
その場にへにゃりと座り込んでしまった。
穂積
「お、おい。堺、大丈夫か?」
思わず近づいてしまった穂積をトロンとした目で見つめてくる。
桐子
「穂積さ~ん」
荒い息遣いで抱き付いた。
そのまま、穂積の胸にスリスリする。
穂積
「赤い媚薬を飲んじまったか…」
テーブルに放置したままにした自分のミスだ。
取り合えず、医務室で笑気麻酔を、と抱き上げた時、別室組がどやどやと入って来た。
JS
「ルイルイ?どうしたんですか?」
藤守兄
「総務の堺じゃないか。……まさか!」
穂積の首筋に顔を埋めている堺の様子に嫌な予感がしたらしい。
穂積
「あぁ、媚薬を飲んじまった。取り合えず医務室に連れて行く」
すると
小笠原
「解毒薬がまだあるから、飲ませれば良いんじゃないの?」
穂積
「飲ませればって…誰が飲ませるんだよ?」
まだ少し続けさせて頂きます。
[削除]
12/07(Sun) 17:44
桐子
何か言いかけた小笠原が、心配そうな様子で見つめている翼に気付いて
小笠原
「取り合えず医務室に行こう」
と言って、解毒薬を持って出ていく。
その後に堺を抱いた穂積と何故かJSが付いてきた。
穂積
「おい、小笠原。誰が飲ませるんだ?」
医務室に着いて穂積が不思議そうに訊ねる。
小笠原
「それは勿論…」
JS
「ルイルイですよね」
穂積
「はぁ?!何で俺?」
小笠原
「気付いてなかったの?堺さんは室長が好きなんだよ」
驚く穂積に小笠原が説明すると
JS
「そうそう。なんと言っても自分のPCに『ルイルイ3世』と名付けているくらいですからねぇ」
JSまでもが言う。
小笠原
「そういう事だから、よろしくね」
解毒薬を渡して、二人はさっさと出て行った。
穂積
「仕方ない…か」
ネクタイを取ろうとする堺をベッドに横たえ、解毒薬を口に含むと、悶える堺を押さえつけて口移しで飲ませた。
うわ~/// ここまでが限界っっ
後はタリッキーにパスします。
ごめんなさいっっ!!
[削除]
12/08(Mon) 08:52
忘れられたジュン
ジュン
桐子の出現する少し前……
藤守
「兄貴に口移しで飲まされるなんて最悪や……」
アニ
「こっちこそじゃ!ボケ!」
口喧嘩を続ける藤守兄弟におずおずと小春が声をかける。
小春
「あ、あの、ジュンさんは?」
藤守
「……」
アニ
「……忘れていたな。」
二人はいまだに眠っているジュンに目をやる。
JS
「では、彼女を起こしましょうか。」
JSが指を鳴らそうとした時……
藤守
「ちょっ、ちょっと待ってくれ!」
アニ
「なんだ?」
藤守
「ジュンの目が覚めたら二人きりにしてくれへんか?」
JS
「どうしてです?」
藤守
「い、いや……またジュンが兄貴に迫ってもアカンし、それにジュンかてキスしてるとこをいろんなやつに見られるのは嫌やろ?」
穂積
「確かにそうね。ジュンも女の子だしね。JS、アニ、言う通りにしてやって。」
スピーカーから穂積の声が聞こえる。
アニ
「あ、ああ。」
JS
「わかりましたよ、ボス。」
穂積
「その代わり、解毒剤を飲ませる以上のことするんじゃないわよ、藤守。」
藤守
「し、しませんよ!」
JS
「じゃあ、今度こそ。」
そう言ってパチンと指を鳴らしたJSはアニたちと一緒に部屋を出ていった。
ジュン
「……賢史くん。」
目を覚ましたジュンは藤守と目が合うと首に腕を回してきた。
そして、そのまま藤守の首筋にキスをする。
藤守
「じゅ、ジュン……」
(あ、アカン!理性が飛びそうや。)
藤守はそのままジュンをぎゅっと抱き締める。
そして解毒剤を口に含んだ。
藤守
「んっ……」
ジュン
「んんっ」
ジュンの顎を持ち上げキスをする。
ジュンの暖かい舌が藤守の唇を割って入ってくる。
藤守
「んっ、んん……」
ジュン
「んっ、んっ……」
二人の唇が離れお互いが荒い息を吐く。
ジュン
「賢史くん……」
顔を真っ赤にしたジュンが藤守を見つめる。
藤守
「よかった。もとに戻ったんやな。」
ジュンは無言でコクコクと頷いた。
藤守
「今度、続きしてもエエかな?」
藤守はジュンの耳元で囁いた。
頬を更に赤くしたジュンが頷くのを見て藤守はジュンの頭をポンポンと叩き笑ったのだった。
イイオモイさせていただきました(〃∇〃)
これで皆、媚薬が抜けたかな?
続きはどうなる!?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
12/08(Mon) 10:20
にやにや
小春
桐子さんもジュンさんもやるなあ(にやにや)
とう!←続き書けやΣ(´□`;)
[削除]
12/09(Tue) 09:13
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
とも
「はぁ……」
媚薬とその解毒剤の効果を確認し、これでひとまずは安心だな、とともは小さく息を吐いた。
アニが起こしたハプニングにヒヤヒヤし、身体中に力をこめていたようで、あちこちがだるくなっている。
両腕を上に伸ばし、それを振り下ろした勢いで立ち上がると並べていたモニター等の機材を片づけ始めた。
あとはテーブルと椅子を戻すだけ、となったところで、コトリ、と目の前のテーブルに紅茶の入ったマグカップが置かれた。
顔を上げると、そこに立っていたのは明智だった。
明智
「他の連中はみんな捜査室に戻っているのに姿が見えないと思って来てみて正解だったな。 悪かったな、1人で片づけていたんだろう?」
とも
「あ、ありがとうございます。片づけのことは気にしないでください、重いものはあとで誰かに運ぶのを手伝ってもらうつもりでしたから」
ともが明智が淹れてくれた紅茶を一口飲んで、「おいしい…」と小さく呟くと、明智も「それはよかった」と笑って返してくれた。
明智
「さぁ、飲み終わったら捜査室に戻ろう。エミが何か仕掛けてくるかもしれないからな、対策を練らないと」
とも
「はい!」
…なんだコレ(゚д゚lll)
私もイイオモイしたいと思って書いたのに失敗(ー ー;)
でも次に繋がるかな~のパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
12/09(Tue) 09:38
ともさんありがとう(´∇`)
小春
明智
「それから……」
とも
「?」
振り返ったともの唇に、明智の唇がそっと触れた。
とも
「!」
明智はその距離のまま、赤い顔でともを見つめた。
明智
「……これは、媚薬のせいじゃないから」
ともの顔も、みるみる赤くなる。
が、照れた明智が身を引くよりも速く、今度はともが、明智の頬に、ちゅ、とキスを返した。
明智
「?!」
とも
「……これも、媚薬のせいじゃないですから」
そう言って笑い、離れようとしたともの手を、明智が掴んで引き止めた。
目が合って、見つめあううちに二人の距離は徐々に近付き、やがて、再び重なる。
明智とともは、初めて媚薬を介さない本当の感情で互いを求め、いつまでも抱き合っていた……
へっへっへっ、勝手に盛り上げちゃったぜ(←悪い顔)
ストーリーを展開しろよ私。と言いつつ、
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
12/09(Tue) 17:02
わーいo(≧▽≦)o
とも
小春さん、ありがとう‼︎
事件が解決したらもっとイイオモイするぞ~(゚O゚)\(- -;
←だから続きは?
[削除]
12/10(Wed) 14:33
きゃ~!!
桐子
ジュンさんごめんなさいっ!
まだ起っきしてなかったのに、皆を捜査室に帰してしまいました~(-_-;)
そして私はこれから子供の三者懇談会に行って来ます。胃が痛いわ~
とうっ←だから続きを書けっての
[削除]
12/10(Wed) 15:05
桐子さんドンマイ(´∇`)
小春
「……」
足早になりながら捜査室に戻って来た小笠原とJSが見たのは、小春や澪たちとお茶の支度をしている翼の姿だった。
ただならぬ様子の桐子と、その桐子を抱き上げて外へ出た穂積の姿を目撃してしまった翼には、おおよその事態は分かっているはずだ。
今、桐子に何が起き、それを解決する為に穂積が何をしているのかも。
「……」
顔を見合わせた後、小笠原が、そっと翼に近づいて、一人だけを壁際に呼び寄せた。
小笠原
「……大丈夫?」
翼は、小笠原の表情を見ただけで、何も聞かずに頷いた。
翼
「大丈夫です」
小笠原
「あのさ、室長は」
翼
「小笠原さん、ありがとうございます。……本当に、大丈夫です」
それから、翼は、もう一段声を低くした。
翼
「……室長は、最初に言ってくれました。『何が起きても、俺が好きなのは、お前だ』って」
小笠原
「……本当?……」
翼
「室長が好きなのは、私です」
翼は頬を染めながら、穂積の前でも復唱させられた言葉を、繰り返した。
そこへ、扉が開いて、穂積が帰ってきた。
穂積の視線はすぐに翼を見つけ出し、じっと見つめる。
小笠原の横で、翼はその視線に笑顔を返した。
穂積はそれを確かめると、すぐにまた他へ視線を移し、新たな指示を出し始めた。
小笠原
「なるほどね」
離れた場所で、JSもまた、この無言のやり取りを見て、安堵したような表情を浮かべていた。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
12/10(Wed) 19:00
ホッと一息
ジュン
いえいえ、桐子さん、お気になさらず。
室長と翼ちゃんの絆はしっかりしたものですね。
なんだかホロリ。
媚薬騒動も一段落して、さてこの先の展開はどうなる!?
とうっ←逃げた
12/18(Thu) 10:26
この先どうなる?
小春
媚薬と解毒剤が引き起こした一連の騒動がひとまず終息して。
ようやく全員が揃って捜査室に戻ったものの、メンバーとパーティー仲間たちの間には、どことなく恥ずかしいというか気まずいというか甘酸っぱいというか、とにかく妙な雰囲気が流れていた。
穂積
「小笠原が交渉した結果、帝堂氏は、このまま赤の媚薬を譲ってくださるそうよ」
何となくふわふわした空気を変えたのは、やはり室長の穂積だった。
穂積
「彼はもともと、媚薬に執着があったわけではないしね。エミとも連絡が途絶えたという事で、手放す事に未練は無いそうなの」
穂積は、再び小春の首に提げられたペットボトルホルダーを指差した。
穂積
「幸い、赤の媚薬は事件とは関係ない。JS、アンタが帝堂から買い取るという形でいいわね?」
JSは頷いた。
JS
「いいですよ。帝堂さんには敬意を払って、真っ当な値段で買わせていただきます」
小春
「好春さん、真っ当なお値段てどのくらいなのですか?」
隣からJSを見上げて首を傾げた小春に微笑んで、JSは身を屈めると、小春の耳にだけ聞こえるように金額を囁いた。
聞いた小春がびっくりして跳ねる。
穂積
「一方、青の媚薬だけど。こちらは芝浦の所有物である上に、事件で使われている。捜査一課の領分だわ」
小野瀬
「俺から空間さんに頼んで、資料として鑑識預かりにしようか?」
小野瀬の提案に、穂積は首を横に振った。
穂積
「彼女はクソ真面目だから、小野瀬からのアプローチは逆効果かもね。となると、このまま手元に残す為には、偽物を用意する事になるかしら」
アニ
「……?なぜ、そんな手間をかける必要がある?一課に渡せばいいだけだろうが」
穂積
「二つの媚薬は、JSにあげると約束したからよ」
「えっ」
JSと穂積の約束を知らなかった一同が驚いた。
穂積
「そもそもの発端は、JSからの『この二つの媚薬が日本人に落札されたから気を付けろ』という手紙だったはずよ」
穂積は一同を見渡した。
穂積
「彼の警告にも関わらず、ワタシたちは『青の媚薬』にまつわる事件で、誘拐されかけた御上梓、殺された青年A、暴行未遂に遭った青年Bという被害者を出してしまったわ。もっと言えば、芝浦に狙われた小春や、青の媚薬を飲まされた藤守や小笠原も被害者よ」
一同が黙り込む。
穂積
「JSの目的は、媚薬の入った瓶の方。媚薬そのものに関しては、加熱して無効になった状態でいいと言ってるわ。だから、現在ここにある二つの媚薬は、鍋で煮沸した後、JSに渡してしまう方がいいと判断したのよ」
「話は分かりましたけどね」
「なんか勿体ないな」
藤守と如月がぼそりと呟くのを聞いたアニが、呆れたように溜め息をついた。
アニ
「お前らのような奴らがいるから、保管しておくより無効化した方がいいんだと穂積は言うんだろう……」
久し振りの
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
12/20(Sat) 13:58
こんにちは( ´ ▽ ` )ノ
とも
とも
「あの、赤と青の媚薬の件はひとまず解決したとして、…エミが持っている紫の媚薬はどうしましょう?」
そっと手を挙げて発言したともの言葉にその場の雰囲気がピシッと凍りついた。
藤守
「…そんなんもあったな。あんなんまだ持ってたらかなりヤバイんとちゃうか?」
小野瀬
「あれはかなり危険だね。なんとかしないと、と言いたいところだけど、穂積、どうする?」
小野瀬の言葉に、捜査室にいたメンバーが腕組みをして考えていた穂積を見た。
穂積
「…JS、アンタならエミのこれからの行動、どう考える?」
JS
「まだ微量の媚薬を持っているだろうけど、赤と青の媚薬はどちらもここにある。だから新たに作ることはできないとなれば…」
穂積
「また誰かに変装して潜り込んでいるかもしれないわね。 早急に媚薬の処理をしないと」
まだ一波乱ありそうな感じですね←自分がフっておいて
続き、誰か繋いでくださいのパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
12/26(Fri) 05:57
小春
穂積の命を受け、急遽、給湯室に大きめの鍋が用意され(明智の私物)、水を張ったその中に、赤と青の媚薬の瓶が並べて立てられた。
室内にはアニと泉と澪と小春。
気化した媚薬が外に漏れないよう、いつも開いてる給湯室の扉は閉めきられ、中の様子は例によって捜査室でモニタリングされている。
アニによって、密封されている瓶の蓋が緩められると、温度計を構える小春の手によって点火された鍋は、徐々に加熱されてゆく。
小野瀬の実験結果によれば70℃で無毒化するはずだから、いっそ煮沸してしまえばいいのだが、古いガラス瓶だという事で、細心の注意を払いつつ、弱火で80℃まで加熱する予定だ。
如月
「明智さん、もうじき媚薬が無毒化されちゃいますよ」
明智
「なぜ俺に言う」
如月
「だってえ。……塗るの、試してみなくて良かったんですか?」
明智
「ばっ……!」
明智が焦ってともを見る。
藤守
「あー、言うてはったな。そういう使い方もあるんやないかって」
小笠原
「混ぜたら凄い事になるんじゃないかって」
小野瀬
「そんな話してたの?なるほどねえ、さすが明智くん」
小野瀬にまでからかわれて、明智の顔が赤くなる。
話の流れから、内容をなんとなく理解したともも、赤くなっていた。
その時。
ドアが開いて、外事の篠崎清香が、ロバートとポールを従えて入って来た。
清香
「穂積くん、媚薬の回収ありがとう。それと、JSの確保もね。逮捕するわ、ジョン・スミス」
JSが、隣でモニターを見つめていた穂積に視線を向ける。
穂積は篠崎を見据えていた。
穂積
「篠崎、お前……」
さらに。
セツナ
「穂積室長、証拠品に勝手な事をされては困ります!」
ヒステリックな声で言いながらつかつかと入って来たのは、捜査一課の、空間セツナだった。
全員集結。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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12/26(Fri) 08:24
モクモク
ジュン
清香
「穂積室長、JSをこちらに。」
清香の声にロバートとポールが一歩踏み出す。
穂積
「篠崎、それは……」
穂積が清香に答えようとしたのと同時にモニターを見ていた小笠原が声をあげた。
小笠原
「煙!?」
小笠原の声に全員がモニターに目を向ける。すると確かにモクモクと給湯室に煙が立ち上っている。
穂積
「アニ!どうなっている!?」
アニ
「わからない!急に煙が入ってきて……ゴホゴホっ!」
ほんの僅かな間にモニターは白く覆われ給湯室の様子はわからなくなってしまった。
穂積
「アニ!とにかく、火を止めて媚薬を回収してくれ!」
アニ
「何も見えない!とにかくドアを開けろ!」
緊迫したやり取りだけが聞こえる。それを捜査室にいる全員が固唾を飲んで見守っていた。
やがてドアが開けられたのか煙が薄くなってくる。
泉
「媚薬がありません!」
アニ
「なっ、なんだと!」
慌てた様子のアニたちの声が聞こえる。
藤守
「兄貴!媚薬がないってどういうことやねん!?」
穂積
「やられた……」
穂積の冷たい声が響き渡った。
媚薬を持ち去ったのは!?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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01/03(Sat) 09:32
再開♪
小春
篠崎
『ロバート、ポール、GO!』
ロバート&ポール
『YES!』
篠崎の号令一下、二人のアメリカ人の巨漢が捜査室を飛び出して給湯室へ向かった。
穂積
「篠崎、何をする気だ!」
篠崎
「こうするのよ!」
スーツのポケットから抜いた手を振りかざした篠崎の右手には、穂積と小野瀬には見覚えのある、青紫の液体が入ったアトマイザー。
小野瀬
「『紫の媚薬』!」
そして、桜の模様が浮き彫りにされた指輪。
とも
「その指輪!」
最初の手紙の封蝋に捺されていた桜の印と同じ模様……。
穂積
「エミ!」
篠崎
「室長、覚えてくださったのね。嬉しい」
にっこり微笑んだエミの手から、捜査室メンバーたちが勢揃いする室内に向かって、スプレーが勢いよく噴霧された。
小春
「澪さん、大丈夫?」
澪
「はいっ。でも、これからどうしましょう?」
二人は給湯室に煙が入ってきた瞬間、咄嗟に火を消し、元栓を締め、それぞれ赤と青の媚薬の瓶を抱えてしゃがみ、這うようにして部屋を抜け出していた。
毎日のように厨房での避難訓練を繰り返してきた「さくら庵」従業員ならではの反射的な行動である。
澪
「藤守検察官と泉さんを避難させられませんでしたね」
小春
「うちの訓練でも使ってるから分かるけど、あれは発煙筒の煙だから大丈夫。誰の仕業か分からないけど、きっと目的はこの媚薬だから、これを守らなきゃ」
澪
「確かに、まだ無効化する温度に達しませんでしたから、もし撒かれたらまた大変ですもんね」
小春
「さあ、助手席に乗って。『さくら庵』に帰って、急いで加熱しよう」
澪
「はいっ」
小春は澪とともに、愛車「さくら号」(本人命名)の運転席に乗り込むと、エンジンをかけた。
走り出そうとした途端、車体が揺れた。
澪
「小春さん、今、もしかしたら、後ろのコンテナに誰か乗り込んだかも?!」
小春
「とにかくこのまま行く!」
小春はアクセルを踏み込んだ。
今年もよろしくお願いします。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
01/07(Wed) 08:35
ではもう少し♪
小春
明智
「し……室長……っ」
穂積
「明智っ、気を確かに持て!ダメだ、そんな目で俺を見るな……!」
如月
「藤守さぁーん」
藤守
「小笠原ー」
小笠原
「小野瀬さーん」
小野瀬
「小笠原くん落ち着いて!穂積!明智くんと離れて!」
セツナ
「なっなっなっ……何なの、これはっ?」
突然花開いた薔薇の園で、セツナは赤くなったり青くなったり。
そのセツナの背後では、篠崎清香の姿のエミが、せっせと写真を撮っている。
セツナ
「あなた……篠崎さんじゃないわね?!」
そこへ、泉とアニが駆け戻って来た。
泉
「うひゃー、美味しい光景!」
アニ
「そんな事を言っている場合か!」
アニが、泉の頭を軽く小突いた。
アニ
「と、とにかく、全員を引き剥がさねばならんが……穂積と小野瀬は『紫の媚薬』に免疫がついているのか、若干理性が残っているように見える。とりあえず、あの二人を連れて部屋を出るぞ!空間、手伝え!」
セツナ
「は、はい。あっ?!JSがいない!」
アニ
「JSも、篠崎に化けたエミも、愚弟どもも全部後だ!とにかく出るぞ!」
翼
「泉さーん」
泉
「わー」
アニ
「そいつもそのまま引きずって来い!」
どうするんだコレ。
ここで再びパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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01/08(Thu) 15:21
困った女ねぇ(笑)
エミ
薔薇の園と化した場からJSの姿が消えたのを確認し、篠崎に化けたエミも退散しようと身を翻したところで、何かにぶつかりそうになった。
エミ
「!!」
目の前には青いシャツ。
ハッと顔を上げると、そこには綺麗な笑顔の穂積がいた。
ほんの僅か、エミは次の行動に移るのが遅れる。
その隙を逃さなかった穂積の長い腕がエミの腰を引き寄せた。
さてさて、どうなる?
パス(*゚∀゚)ノ⌒○
[削除]
01/09(Fri) 20:53
書かれてなくてもちゃんとおるで!
小春
次の瞬間。
とも、ジュン
「「えい!」」
穂積がエミの動きを封じたのとほぼ同時に。
ジュンがタンクのバルブを捻り、ともが、エミの鼻と口をカップで塞いだ。
エミ
「?!」
笑気麻酔だ。
抵抗しようにも、穂積の両腕が、しっかりとエミを抱えて離さない。
エミ
「あっ、あなたたち、なぜ、媚薬の効き目が弱いの……?!」
穂積
「さあな、免疫がついたのか、そっちの媚薬の効果が薄れたのか。何故かは分からないが、最初ほど効かないのは確かだ」
エミの身体から、徐々に力が抜けてゆく。
エミ
「うふん、でも、穂積室長の腕の中に囚われて眠るなんて、幸せかも……誰か、私のカメラで撮って……」
ジュン
「別に、いいですけど」
とも
「エミさん、今、見た目、篠崎さんやで」
エミ
「あっ?!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
01/18(Sun) 04:17
小春
今まさに、穂積の腕の中で、篠崎に化けたエミが麻酔の眠りに落ちそうになっていた、その時。
ロバート
『サヤカ!JSに逃げられたわ!』
ポール
『キャーッ、ルイ!サヤカと何してるの?!』
ロバート
『ズルいわ!ルイ、ワタシも抱いてえっ!』
給湯室から戻ってきたロバートとポールが、ともとジュンを掻き分けて穂積に飛び付き、エミを引き離した。
とも
「わあっ!」
その弾みに笑気麻酔のカップが外れて、エミが、あっという間に捜査室から駆け出して行ってしまう。
穂積
「エミ!戻って来い!くそっ、ロバート!ポール!離せ!」
普通なら戻って来るはずはないのだが、そこはエミ。
エミ
「穂積室長、ごめんなさーい。名残惜しいですけど、今回はここまでですわ。ごきげんよう、また会う日まで!」
♪会えるときまでー……♪と謎の歌を歌う声を廊下に残しながら、今度こそ、エミの姿は消えた。
『さくら庵』に到着した小春と澪は、急いで車から降りると、荷室に乗り込んだ何者かを確かめようとするよりも先に、厨房に駆け込んだ。
車内で打ち合わせた通り、すぐに鍋に水を張って赤と青の媚薬を並べ、給湯室で中断した、無効化の作業を再開する。
小春
「……」
澪
「……」
一分一秒が長い。
やきもきする二人の元に現れたのは、JSだった。
澪
「!」
澪が、鍋を守る小春とJSの間に立って両手を広げる。
JS
「澪さん、大丈夫。本物の僕です。邪魔はしませんよ」
穏やかに微笑むJSが、右手の甲を澪に見せた。
その中指には、龍の模様が浮き彫りにされた指輪が嵌まっている。
澪は知らないが、それは、最初の手紙の封蝋に押されていたのと同じ龍の模様だった。
言葉通り、JSは作業を見ているだけで手を出さない。
澪は、JSが見ているのが、媚薬だけではい事に気付いた。
そして、温度計を持って鍋と媚薬を見つめているはずの小春が、目にいっぱいの涙を溜めている事にも。
澪はそっとJSを促して、奥にいた自分と場所を代わった。
澪は厨房の入り口に立って、二人に背を向けるように外を向く。
「……」
JSが厨房に足を踏み入れ、小春のすぐ傍らに立った途端、小春の涙が零れた。
JS
「あなたの事は忘れない」
小春はぼろぼろ涙をこぼし始める。
やがて、ピピッ、とガス台が電子音を発した。
弱火で熱してきた鍋の中の温度が、80度に達したのだ。
小春は火を止めると、新しいタオルを取り出して、赤と青の媚薬……だった液体の入った二本の瓶を、それぞれきちんと包んだ。
さらにそれを、桜の柄の風呂敷に載せると、瓶二本包みの要領で、くるくると巻いてとんと立て、きゅっと縛る。
日本古来の風呂敷包みに感心しているJSに、小春は、まだ暖かいそれの底を持ち、結び目に手を添えて、差し出した。
嗚咽を堪える顔は真っ赤で、固く閉じた瞼と唇が震えている。
JSは、小春の差し出したそれを一旦両手で受け取ると、静かに傍らに置いた。
小春はハンカチで顔を覆って、そのままうつむいている。
JS
「小春さん」
JSに抱き締められても、まだ、小春は頑なに瞼と唇を開かなかった。
JS
「僕を見て。声を聞かせて」
小春は首を振る。
瞼を開けば、また涙が溢れてしまう。
唇を開けば、言ってはいけない事を言ってしまう。
だから。
JS
「帰って来るから」
小春は目を見開いた。
JS
「約束します」
JSは龍の指輪を外して、小春の、左手の薬指に嵌めた。
大きな指輪は、重心を下にするように、小春の指を軸にくるんと回った。
抜けそうになったそれを、小春は慌てて握り締める。
JS
「待ってて、くれますか」
頷く小春の頬を、溢れる涙ごと、JSの掌が包んだ。
唇が重なる。
小春は背伸びをして、JSの肩に乗せた腕で、JSにしがみつく。
JSは小春を抱き締めて、さらに口付けを深くした。
3rd発売前に攻略(されてる)
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
01/18(Sun) 18:40
そろそろ締めに向かいましょうか
小春
さー皆様、ついに媚薬が無効化されたところで、リレーSS『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』、そろそろお話をまとめにかかりましょうか。
小春は一人で勝手にイイオモイさせてますよ?
皆さまはお目当ての彼と思い残すことなくいちゃラブ出来ましたか?
カップル成立してない方はここからが最後のチャンス。
イイカンジになってる方は、イイオモイする最後のチャンスです。
レッツイイオモイ!
イイオモイ??(@Д@;)
せつな
空間
「なんてこと・・・!!
小野瀬分析官がこんなことになっているとは、全然知らなかったわ」
わたくしとしたことが!
不覚のあまり涙を浮かべながら、仮眠室の狭いベッドの上に横たわる小野瀬を見つめた。
(それもそのはず、リアでは月日が経過しているけど板上ではまだほんの数日Σ(゚Д゚;)
笑気麻酔で眠らされている小野瀬の蒼褪めた白皙の面には、いつもの笑顔は無く、
まるで、毒りんごを食べさせられてガラスの棺に眠っている白雪姫のように見えた。
小野瀬さんを見守り続けて早5年。
初めてその人を知ったのは、私が警視庁捜査一課に配属された日のこと。
流石に緊張して気分が悪くなり、休憩室のソファーに座っていたら、
小野瀬
『顔色が良くないけど、大丈夫?』
そう言って、オレンジジュースの缶を差し出してくれた。
後で、私の方がほんの少しだけ(ここ重要!)年上だとわかって、
『あの時の空間さんは、あまりに儚げで可愛らしい雰囲気だったから』
と、敬語じゃなかったことを謝ってくれた爽やかさも、全部が素敵すぎて忘れられなくなった。
華やかで、美しくて、優しくて・・・。
紅い長髪も白衣とマッチしていて、あのひとの存在する場所だけ別世界のようだ。
いつも、たくさんの女性職員に囲まているのに、不思議と特定の恋人がいるといううわさは聞かない。
時折見せる憂い顔が気になって、でも、声をかける勇気も無く遠くから見つめることしかできない自分だけれど。
今、セツナが手に握っているのは、解毒剤の入った小さな薬杯だ。
これが、葵姫・・・もとい、小野瀬王子の愛をGET・・・もとい、意識を取り戻すための大切な大切なアイテム・・・。
それを与薬するのが崇高な役目というのであれば、これはもう、神の思し召し!
いざ!!!
・・・しかし。
目の前に美しい小野瀬のドアップだ。
眩暈がしてきて、薬杯を持つ手がカタカタと震えだす。
近づかなければ、まして、口移しでなければ薬を飲ませることができないのに。
殺人犯にナイフを突きつけられたってこんなに緊張したことは無い。
しっかりするのよ!セツナ!!
──モニター画面を見つめる別室──
藤守アニ
「アレは、任せておいていいのか?いつまでたっても、硬直したままじゃないか。しかも、勝手に空間警部補をけしかけたりして、小野瀬が目覚めた時恨まれるんじゃないのか?」
如月
「藤守検事は、優しいですねぇ?俺はいっそ、空間主任に赤の媚薬飲んでもらって、思いっ切り迫ってもらうのが、世の男子のためだと思うんですけど」
穂積
「小野瀬には、・・・まぁ、いい薬になるんじゃない?・・・ただ、空間警部補には無理ね」
小笠原
「赤の媚薬は、空間主任には200%効かない」
藤守
「そ、それって・・・まさか、魔法使い女性バージョン、別称妖精さんともいう・・・」
如月
「えぇ?マジですか?だって、空間さんって、三十路越えのハズですよね?」
藤守
「アホ!・・・お前、聞かれたら確実にあの世行きやぞ」
明智
「そうだぞ。何しろ、空間さんは、合気道も空手も2段の腕前で、階級はお前より上だ。女性ながら捜査一課で主任を務めているなんて、ゴーゴン並に恐ろしい存在だ」
穂積
「そうなのよね~。ノンキャリだから目立った功績がないとまず刑事になれないでしょ。資質はいいのよ。なのに、残念な病気持ちだから」
ジュン
「病気?」
穂積
「シンデレラ症候群ってやつ。彼女が捜査一課に配属されたころ小野瀬を見染めてかららしいから、もう5年位白馬の王子様だって夢見てるのよ」
如月
「うわ~~、痛すぎる。・・・あ!だから、室長を目の敵にしてるのか!」
翼
「それは、その、上司の奥さまが原因で室長と小野瀬さんがキスしたという・・」
とも
「アカン、翼ちゃん、地雷」
如月
「そう、それ!オカマの室長がぁ、小野瀬さんを誘惑してぇ、できちゃってるって話ですかぁ?!今回も、皆の前でお二人が濃厚~~~なちゅーをしちゃったなんて知ったら」
穂積
「・・・如月、お前どうしても、いっぺん死にたいらしいな」
澪
「でも・・・、空間さんの純潔は紛れもない小野瀬さんへの愛の証明、ですよね。小野瀬さんのことを好きだっていうだけの女性なら警視庁中にごまんといるでしょうけど、5年間見守るだけの愛を貫いているなんて」
泉
「それを世間では、ストーカーというんじゃ・・・」
小野瀬を前にして硬直したまま、一向に動く気配の見られない空間の評価が続く。
それを同じ部屋で聞いている野崎は、限りなく存在感のない男だった。
仕方ない・・・。
わざと盛大にため息をついて見せると、
野崎
「うちの空間が鈍くさくって申し訳ありません。もう、ちゃっちゃと終わらせましょう。・・・全く、見ちゃいられない」
ぼやきながら、野崎が隣の部屋に入っていく。
常日頃、自分も思っていることだが、あんなのでもとりあえず直属上司だ。
いたたまれない。
野崎
「ほら、さっさと解毒剤を口に含む!小野瀬分析官の鼻をつまんであげますから、彼が口開けたところで一気にやっちゃって下さいよ」
空間
「げっ、野崎、アンタ何邪魔しに来てんのよ~~~!!!」
野崎
「ああ、鬱陶しい!エイッ」
野崎に、薬杯をあおらされ後頭部をぐいっと押されて、セツナは小野瀬に思いっきりマウストゥマウス人工呼吸そのもののキスを一瞬で終える。
空間
「ああああああああああああ;」
小野瀬
「ぐっっ、ゴホッ、ゴホッ!」
セツナの絶叫と、小野瀬がむせて目を開けたのは同時だった。
小野瀬
「は~、苦し・・・あれ?」
空間
「!!き、きすが、ききききす・・・しちゃ・・・っ!」
小野瀬
「空間さん?どうしてここに?」
空間
(ひやぁぁあぁ~~~~~~~~~)
小野瀬に声をかけられた途端、空間は意識を失い、バッタリとその場に倒れ込む。
小野瀬
「あ、ちょ、空間さん?」
野崎
「・・・あ~~、緊張と小野瀬分析官が目覚めた感激で気絶しちゃったんですよ。お気になさらず。じゃ、そういうことで」
野崎は、失神したセツナを慣れた様子でズルズルと引きずって、そそくさと部屋を出て行った。
小野瀬
「?????」
残された小野瀬は、訳が分からず周囲を見回している。
別室では、大爆笑と失笑と同情のため息が入り混じった、複雑な空気が流れていた・・・。
合掌。
お待たせしすぎて、本当に申し訳ありません;;
小野瀬さん、目覚める!!
が、セツナが昏睡状態に(笑)
続きは、あなた次第だ!
タリッキーな、ぱーーーす!!ヽ(T▽T)ノ⌒◯
[削除]
11/28(Fri) 19:37
セツナさんありがとうございます(合掌)
小春
ちなみにリアル小春は同情涙派・゜・(つД`)・゜・
[削除]
11/28(Fri) 21:59
セツナ主任……!
澪
せつなさん、ありがとうございます!
空間先輩を思い出す切なさ……
小野瀬さんを一途に想い続ける健気でいじらしい姿。
捜査室は爆笑でも私は涙ぐんで読みました←重症
合掌。
[削除]
11/28(Fri) 23:30
せつなさん、サイコーです(T▽T)b
ジュン
小野瀬の目覚める少し前……
JS
「起きてください。」
JSに揺り起こされて藤守兄は目が覚めた。
藤守兄
「なっ、山田!はっ!?じゅ、ジュンは!?」
JS
「落ち着いてください。」
慌てふためくアニの目がようやく横で眠るジュンと藤守を捉えた。
藤守兄
「ど、どうなっているのだ?」
小春
「藤守検察官は倒れられたんですよ?」
JS
「弟さんと彼女は僕の催眠術で眠ってもらっています。」
藤守兄
「そ、そうか……」
自分がジュンに迫られて倒れたことを思い出し、藤守兄はばつが悪そうに顔を背ける。
JS
「それでは検察官どの。これを弟さんに。」
JSはそう言って解毒剤を藤守兄に手渡す。
藤守兄
「お、俺が賢史にか!?ジュンじゃないのか?」
JS
「ジュンさんを目覚めさすことが出来ないのはあなたが一番ご存じでしょう。」
藤守兄
「うっ……しかしだなぁ、俺が賢史に飲ませるのは……」
穂積
「愚弟だけど愛してるんでしょ?」
別室から穂積が後押しする。
藤守兄
「それはそうだが……まさか本当にするとは……(そんなことになれば俺のファーストキスが……)」
…………
暫しの沈黙が流れる。
如月
「アニさん、まさか!?」
明智
「まさか、あり得ないだろう?」
小笠原
「あのメガネなら分からないよ。」
翼
「何の話ですか?」
別室がガヤガヤと騒がしくなる。
JS
「早くした方が要らぬ疑いを持たれずにすみますよ?検察官どの。」
肩にポンっと手を置きJSが藤守兄に囁く。
藤守兄
「疑いとはなんだ!疑いとは!俺かてキスのひとつやふたつ……」
「…………」
藤守兄
「俺も男だ!武士に二言はない!やってやろうではないか!!」
藤守兄はなぜかガッツポーズをしながら叫んだ。
JS
「では、弟さんを起こしますね。小春さんと澪さんはアブナイので部屋を出ていてくださいね。」
再び藤守に迫られることがないよう小春たちを部屋の外に出しJSはパチンと指をならした。
藤守兄
「んっ!」
本人の意図しない藤守兄の可愛らしい声が響き兄弟が口づけを交わした。
アニは藤守の後頭部を押さえ逃げられないようにキスを交わす。
藤守
「……んー!ん、んー!!」
藤守が暴れて二人の顔が離れる。
藤守
「兄貴ー!何すんねん!?」
JS
「解毒剤効いたみたいですね。」
藤守兄
「俺かてしたくてしたんちゃうわ!このボケぇ!」
藤守
「一体なんやっちゅーねん!?」
JSが拍手を贈る中、凄い勢いでアニから離れる藤守と、そっと涙を拭うアニの姿があった。
わたくし、男同士を書いたのは初めててございます(笑)
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
11/29(Sat) 00:33
満杯御礼
小春
ジュンさん、ありがとうございます。
セツナさんに続いてアニと藤守さんにも同情の涙が止まりません・゜・(つД`)・゜・
というところでこちらのスレッドは満杯です。
皆様ありがとうございました。
続きはリレースレッド30でお楽しみくださいませ。
次スレッドではいよいよ完結に向かうのか?
エミの手に残る媚薬、そして、それぞれのカップルのアブナイ☆恋の行方は?
引き続きよろしくお願いしますヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
11/29(Sat) 07:48
あー笑った
泉
このままじゃアニが不憫なので救済処置(笑)
泉
「藤守検察官」
弟とのファーストキスを終え、なにか大切なものを失った気分のアニは、後ろからの呼び掛けに振り返る。
泉
「えーと、なにかで読んだんですけどね」
アニ
「?」
泉
「キスとかって、大切なのは最初に誰としたかじゃなくて、最後に誰としたかなんですって」
アニ
「それは俺を励ましているのか!?」
最初も最後もキスの相手は愚弟になる。泉の発言は、最早とどめでしかない。
泉
「あー、だから、最後の相手は上書きしちゃえば良いんですよ」
アニ
「う、上書き?」
泉
「はい」
言うが早いか、泉はアニのネクタイを引っ張り強引に屈ませると、素早く唇を重ねる。
一瞬だけ触れ合い、すぐに離される。
アニ
「は…?」
突然の出来事に、アニは呆然とする。
泉
「とりあえず、異性って事で当分最後の相手は私で我慢してください」
早口で言い切る泉の顔は、真っ赤に染まっていた。
なにやってんだ私(笑)
続きをパス( ´∇`)ノ⌒○
[削除]
11/29(Sat) 07:51
泉さんナイス。
小春
ちくしょう可愛いなあ(笑)
良かったですねアニ・゜・(つД`)・゜・
[削除]
12/03(Wed) 17:47
皆様イイ思いしてる~
桐子
こんにちは♪お久し振りです\(^o^)/
澪さん初めまして(*´ω`*)
気が付いたら皆様イイ思いしてますね~
しまった出遅れた😵
隙間時間に来たので、また今度
とうっ
12/07(Sun) 17:23
まぜて~♪
桐子
私もちょっとイイ思いしに来ました~\(^o^)/
穂積
「何とかなったようね」
モニターを見つめていた穂積が呟く。
そこへノックの音と共に堺が入って来た。
桐子
「はぁ…暑い」
総務科から捜査室までエレベーターを使わずに階段で来たらしい。
桐子
「あ、このジュース頂いて良いですか?」
テーブルに置いてあった瓶を手に取ると、返事を待たずに手近にあった『さくら庵』のコップに注いで一気に飲み干してしまった。
穂積
「ジュース?」
ハッとした穂積が慌てて立ち上がったが、遅かった。
桐子
「ふにゃ~」
その場にへにゃりと座り込んでしまった。
穂積
「お、おい。堺、大丈夫か?」
思わず近づいてしまった穂積をトロンとした目で見つめてくる。
桐子
「穂積さ~ん」
荒い息遣いで抱き付いた。
そのまま、穂積の胸にスリスリする。
穂積
「赤い媚薬を飲んじまったか…」
テーブルに放置したままにした自分のミスだ。
取り合えず、医務室で笑気麻酔を、と抱き上げた時、別室組がどやどやと入って来た。
JS
「ルイルイ?どうしたんですか?」
藤守兄
「総務の堺じゃないか。……まさか!」
穂積の首筋に顔を埋めている堺の様子に嫌な予感がしたらしい。
穂積
「あぁ、媚薬を飲んじまった。取り合えず医務室に連れて行く」
すると
小笠原
「解毒薬がまだあるから、飲ませれば良いんじゃないの?」
穂積
「飲ませればって…誰が飲ませるんだよ?」
まだ少し続けさせて頂きます。
[削除]
12/07(Sun) 17:44
桐子
何か言いかけた小笠原が、心配そうな様子で見つめている翼に気付いて
小笠原
「取り合えず医務室に行こう」
と言って、解毒薬を持って出ていく。
その後に堺を抱いた穂積と何故かJSが付いてきた。
穂積
「おい、小笠原。誰が飲ませるんだ?」
医務室に着いて穂積が不思議そうに訊ねる。
小笠原
「それは勿論…」
JS
「ルイルイですよね」
穂積
「はぁ?!何で俺?」
小笠原
「気付いてなかったの?堺さんは室長が好きなんだよ」
驚く穂積に小笠原が説明すると
JS
「そうそう。なんと言っても自分のPCに『ルイルイ3世』と名付けているくらいですからねぇ」
JSまでもが言う。
小笠原
「そういう事だから、よろしくね」
解毒薬を渡して、二人はさっさと出て行った。
穂積
「仕方ない…か」
ネクタイを取ろうとする堺をベッドに横たえ、解毒薬を口に含むと、悶える堺を押さえつけて口移しで飲ませた。
うわ~/// ここまでが限界っっ
後はタリッキーにパスします。
ごめんなさいっっ!!
[削除]
12/08(Mon) 08:52
忘れられたジュン
ジュン
桐子の出現する少し前……
藤守
「兄貴に口移しで飲まされるなんて最悪や……」
アニ
「こっちこそじゃ!ボケ!」
口喧嘩を続ける藤守兄弟におずおずと小春が声をかける。
小春
「あ、あの、ジュンさんは?」
藤守
「……」
アニ
「……忘れていたな。」
二人はいまだに眠っているジュンに目をやる。
JS
「では、彼女を起こしましょうか。」
JSが指を鳴らそうとした時……
藤守
「ちょっ、ちょっと待ってくれ!」
アニ
「なんだ?」
藤守
「ジュンの目が覚めたら二人きりにしてくれへんか?」
JS
「どうしてです?」
藤守
「い、いや……またジュンが兄貴に迫ってもアカンし、それにジュンかてキスしてるとこをいろんなやつに見られるのは嫌やろ?」
穂積
「確かにそうね。ジュンも女の子だしね。JS、アニ、言う通りにしてやって。」
スピーカーから穂積の声が聞こえる。
アニ
「あ、ああ。」
JS
「わかりましたよ、ボス。」
穂積
「その代わり、解毒剤を飲ませる以上のことするんじゃないわよ、藤守。」
藤守
「し、しませんよ!」
JS
「じゃあ、今度こそ。」
そう言ってパチンと指を鳴らしたJSはアニたちと一緒に部屋を出ていった。
ジュン
「……賢史くん。」
目を覚ましたジュンは藤守と目が合うと首に腕を回してきた。
そして、そのまま藤守の首筋にキスをする。
藤守
「じゅ、ジュン……」
(あ、アカン!理性が飛びそうや。)
藤守はそのままジュンをぎゅっと抱き締める。
そして解毒剤を口に含んだ。
藤守
「んっ……」
ジュン
「んんっ」
ジュンの顎を持ち上げキスをする。
ジュンの暖かい舌が藤守の唇を割って入ってくる。
藤守
「んっ、んん……」
ジュン
「んっ、んっ……」
二人の唇が離れお互いが荒い息を吐く。
ジュン
「賢史くん……」
顔を真っ赤にしたジュンが藤守を見つめる。
藤守
「よかった。もとに戻ったんやな。」
ジュンは無言でコクコクと頷いた。
藤守
「今度、続きしてもエエかな?」
藤守はジュンの耳元で囁いた。
頬を更に赤くしたジュンが頷くのを見て藤守はジュンの頭をポンポンと叩き笑ったのだった。
イイオモイさせていただきました(〃∇〃)
これで皆、媚薬が抜けたかな?
続きはどうなる!?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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12/08(Mon) 10:20
にやにや
小春
桐子さんもジュンさんもやるなあ(にやにや)
とう!←続き書けやΣ(´□`;)
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12/09(Tue) 09:13
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
とも
「はぁ……」
媚薬とその解毒剤の効果を確認し、これでひとまずは安心だな、とともは小さく息を吐いた。
アニが起こしたハプニングにヒヤヒヤし、身体中に力をこめていたようで、あちこちがだるくなっている。
両腕を上に伸ばし、それを振り下ろした勢いで立ち上がると並べていたモニター等の機材を片づけ始めた。
あとはテーブルと椅子を戻すだけ、となったところで、コトリ、と目の前のテーブルに紅茶の入ったマグカップが置かれた。
顔を上げると、そこに立っていたのは明智だった。
明智
「他の連中はみんな捜査室に戻っているのに姿が見えないと思って来てみて正解だったな。 悪かったな、1人で片づけていたんだろう?」
とも
「あ、ありがとうございます。片づけのことは気にしないでください、重いものはあとで誰かに運ぶのを手伝ってもらうつもりでしたから」
ともが明智が淹れてくれた紅茶を一口飲んで、「おいしい…」と小さく呟くと、明智も「それはよかった」と笑って返してくれた。
明智
「さぁ、飲み終わったら捜査室に戻ろう。エミが何か仕掛けてくるかもしれないからな、対策を練らないと」
とも
「はい!」
…なんだコレ(゚д゚lll)
私もイイオモイしたいと思って書いたのに失敗(ー ー;)
でも次に繋がるかな~のパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
12/09(Tue) 09:38
ともさんありがとう(´∇`)
小春
明智
「それから……」
とも
「?」
振り返ったともの唇に、明智の唇がそっと触れた。
とも
「!」
明智はその距離のまま、赤い顔でともを見つめた。
明智
「……これは、媚薬のせいじゃないから」
ともの顔も、みるみる赤くなる。
が、照れた明智が身を引くよりも速く、今度はともが、明智の頬に、ちゅ、とキスを返した。
明智
「?!」
とも
「……これも、媚薬のせいじゃないですから」
そう言って笑い、離れようとしたともの手を、明智が掴んで引き止めた。
目が合って、見つめあううちに二人の距離は徐々に近付き、やがて、再び重なる。
明智とともは、初めて媚薬を介さない本当の感情で互いを求め、いつまでも抱き合っていた……
へっへっへっ、勝手に盛り上げちゃったぜ(←悪い顔)
ストーリーを展開しろよ私。と言いつつ、
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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12/09(Tue) 17:02
わーいo(≧▽≦)o
とも
小春さん、ありがとう‼︎
事件が解決したらもっとイイオモイするぞ~(゚O゚)\(- -;
←だから続きは?
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12/10(Wed) 14:33
きゃ~!!
桐子
ジュンさんごめんなさいっ!
まだ起っきしてなかったのに、皆を捜査室に帰してしまいました~(-_-;)
そして私はこれから子供の三者懇談会に行って来ます。胃が痛いわ~
とうっ←だから続きを書けっての
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12/10(Wed) 15:05
桐子さんドンマイ(´∇`)
小春
「……」
足早になりながら捜査室に戻って来た小笠原とJSが見たのは、小春や澪たちとお茶の支度をしている翼の姿だった。
ただならぬ様子の桐子と、その桐子を抱き上げて外へ出た穂積の姿を目撃してしまった翼には、おおよその事態は分かっているはずだ。
今、桐子に何が起き、それを解決する為に穂積が何をしているのかも。
「……」
顔を見合わせた後、小笠原が、そっと翼に近づいて、一人だけを壁際に呼び寄せた。
小笠原
「……大丈夫?」
翼は、小笠原の表情を見ただけで、何も聞かずに頷いた。
翼
「大丈夫です」
小笠原
「あのさ、室長は」
翼
「小笠原さん、ありがとうございます。……本当に、大丈夫です」
それから、翼は、もう一段声を低くした。
翼
「……室長は、最初に言ってくれました。『何が起きても、俺が好きなのは、お前だ』って」
小笠原
「……本当?……」
翼
「室長が好きなのは、私です」
翼は頬を染めながら、穂積の前でも復唱させられた言葉を、繰り返した。
そこへ、扉が開いて、穂積が帰ってきた。
穂積の視線はすぐに翼を見つけ出し、じっと見つめる。
小笠原の横で、翼はその視線に笑顔を返した。
穂積はそれを確かめると、すぐにまた他へ視線を移し、新たな指示を出し始めた。
小笠原
「なるほどね」
離れた場所で、JSもまた、この無言のやり取りを見て、安堵したような表情を浮かべていた。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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12/10(Wed) 19:00
ホッと一息
ジュン
いえいえ、桐子さん、お気になさらず。
室長と翼ちゃんの絆はしっかりしたものですね。
なんだかホロリ。
媚薬騒動も一段落して、さてこの先の展開はどうなる!?
とうっ←逃げた
12/18(Thu) 10:26
この先どうなる?
小春
媚薬と解毒剤が引き起こした一連の騒動がひとまず終息して。
ようやく全員が揃って捜査室に戻ったものの、メンバーとパーティー仲間たちの間には、どことなく恥ずかしいというか気まずいというか甘酸っぱいというか、とにかく妙な雰囲気が流れていた。
穂積
「小笠原が交渉した結果、帝堂氏は、このまま赤の媚薬を譲ってくださるそうよ」
何となくふわふわした空気を変えたのは、やはり室長の穂積だった。
穂積
「彼はもともと、媚薬に執着があったわけではないしね。エミとも連絡が途絶えたという事で、手放す事に未練は無いそうなの」
穂積は、再び小春の首に提げられたペットボトルホルダーを指差した。
穂積
「幸い、赤の媚薬は事件とは関係ない。JS、アンタが帝堂から買い取るという形でいいわね?」
JSは頷いた。
JS
「いいですよ。帝堂さんには敬意を払って、真っ当な値段で買わせていただきます」
小春
「好春さん、真っ当なお値段てどのくらいなのですか?」
隣からJSを見上げて首を傾げた小春に微笑んで、JSは身を屈めると、小春の耳にだけ聞こえるように金額を囁いた。
聞いた小春がびっくりして跳ねる。
穂積
「一方、青の媚薬だけど。こちらは芝浦の所有物である上に、事件で使われている。捜査一課の領分だわ」
小野瀬
「俺から空間さんに頼んで、資料として鑑識預かりにしようか?」
小野瀬の提案に、穂積は首を横に振った。
穂積
「彼女はクソ真面目だから、小野瀬からのアプローチは逆効果かもね。となると、このまま手元に残す為には、偽物を用意する事になるかしら」
アニ
「……?なぜ、そんな手間をかける必要がある?一課に渡せばいいだけだろうが」
穂積
「二つの媚薬は、JSにあげると約束したからよ」
「えっ」
JSと穂積の約束を知らなかった一同が驚いた。
穂積
「そもそもの発端は、JSからの『この二つの媚薬が日本人に落札されたから気を付けろ』という手紙だったはずよ」
穂積は一同を見渡した。
穂積
「彼の警告にも関わらず、ワタシたちは『青の媚薬』にまつわる事件で、誘拐されかけた御上梓、殺された青年A、暴行未遂に遭った青年Bという被害者を出してしまったわ。もっと言えば、芝浦に狙われた小春や、青の媚薬を飲まされた藤守や小笠原も被害者よ」
一同が黙り込む。
穂積
「JSの目的は、媚薬の入った瓶の方。媚薬そのものに関しては、加熱して無効になった状態でいいと言ってるわ。だから、現在ここにある二つの媚薬は、鍋で煮沸した後、JSに渡してしまう方がいいと判断したのよ」
「話は分かりましたけどね」
「なんか勿体ないな」
藤守と如月がぼそりと呟くのを聞いたアニが、呆れたように溜め息をついた。
アニ
「お前らのような奴らがいるから、保管しておくより無効化した方がいいんだと穂積は言うんだろう……」
久し振りの
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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12/20(Sat) 13:58
こんにちは( ´ ▽ ` )ノ
とも
とも
「あの、赤と青の媚薬の件はひとまず解決したとして、…エミが持っている紫の媚薬はどうしましょう?」
そっと手を挙げて発言したともの言葉にその場の雰囲気がピシッと凍りついた。
藤守
「…そんなんもあったな。あんなんまだ持ってたらかなりヤバイんとちゃうか?」
小野瀬
「あれはかなり危険だね。なんとかしないと、と言いたいところだけど、穂積、どうする?」
小野瀬の言葉に、捜査室にいたメンバーが腕組みをして考えていた穂積を見た。
穂積
「…JS、アンタならエミのこれからの行動、どう考える?」
JS
「まだ微量の媚薬を持っているだろうけど、赤と青の媚薬はどちらもここにある。だから新たに作ることはできないとなれば…」
穂積
「また誰かに変装して潜り込んでいるかもしれないわね。 早急に媚薬の処理をしないと」
まだ一波乱ありそうな感じですね←自分がフっておいて
続き、誰か繋いでくださいのパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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12/26(Fri) 05:57
小春
穂積の命を受け、急遽、給湯室に大きめの鍋が用意され(明智の私物)、水を張ったその中に、赤と青の媚薬の瓶が並べて立てられた。
室内にはアニと泉と澪と小春。
気化した媚薬が外に漏れないよう、いつも開いてる給湯室の扉は閉めきられ、中の様子は例によって捜査室でモニタリングされている。
アニによって、密封されている瓶の蓋が緩められると、温度計を構える小春の手によって点火された鍋は、徐々に加熱されてゆく。
小野瀬の実験結果によれば70℃で無毒化するはずだから、いっそ煮沸してしまえばいいのだが、古いガラス瓶だという事で、細心の注意を払いつつ、弱火で80℃まで加熱する予定だ。
如月
「明智さん、もうじき媚薬が無毒化されちゃいますよ」
明智
「なぜ俺に言う」
如月
「だってえ。……塗るの、試してみなくて良かったんですか?」
明智
「ばっ……!」
明智が焦ってともを見る。
藤守
「あー、言うてはったな。そういう使い方もあるんやないかって」
小笠原
「混ぜたら凄い事になるんじゃないかって」
小野瀬
「そんな話してたの?なるほどねえ、さすが明智くん」
小野瀬にまでからかわれて、明智の顔が赤くなる。
話の流れから、内容をなんとなく理解したともも、赤くなっていた。
その時。
ドアが開いて、外事の篠崎清香が、ロバートとポールを従えて入って来た。
清香
「穂積くん、媚薬の回収ありがとう。それと、JSの確保もね。逮捕するわ、ジョン・スミス」
JSが、隣でモニターを見つめていた穂積に視線を向ける。
穂積は篠崎を見据えていた。
穂積
「篠崎、お前……」
さらに。
セツナ
「穂積室長、証拠品に勝手な事をされては困ります!」
ヒステリックな声で言いながらつかつかと入って来たのは、捜査一課の、空間セツナだった。
全員集結。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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12/26(Fri) 08:24
モクモク
ジュン
清香
「穂積室長、JSをこちらに。」
清香の声にロバートとポールが一歩踏み出す。
穂積
「篠崎、それは……」
穂積が清香に答えようとしたのと同時にモニターを見ていた小笠原が声をあげた。
小笠原
「煙!?」
小笠原の声に全員がモニターに目を向ける。すると確かにモクモクと給湯室に煙が立ち上っている。
穂積
「アニ!どうなっている!?」
アニ
「わからない!急に煙が入ってきて……ゴホゴホっ!」
ほんの僅かな間にモニターは白く覆われ給湯室の様子はわからなくなってしまった。
穂積
「アニ!とにかく、火を止めて媚薬を回収してくれ!」
アニ
「何も見えない!とにかくドアを開けろ!」
緊迫したやり取りだけが聞こえる。それを捜査室にいる全員が固唾を飲んで見守っていた。
やがてドアが開けられたのか煙が薄くなってくる。
泉
「媚薬がありません!」
アニ
「なっ、なんだと!」
慌てた様子のアニたちの声が聞こえる。
藤守
「兄貴!媚薬がないってどういうことやねん!?」
穂積
「やられた……」
穂積の冷たい声が響き渡った。
媚薬を持ち去ったのは!?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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01/03(Sat) 09:32
再開♪
小春
篠崎
『ロバート、ポール、GO!』
ロバート&ポール
『YES!』
篠崎の号令一下、二人のアメリカ人の巨漢が捜査室を飛び出して給湯室へ向かった。
穂積
「篠崎、何をする気だ!」
篠崎
「こうするのよ!」
スーツのポケットから抜いた手を振りかざした篠崎の右手には、穂積と小野瀬には見覚えのある、青紫の液体が入ったアトマイザー。
小野瀬
「『紫の媚薬』!」
そして、桜の模様が浮き彫りにされた指輪。
とも
「その指輪!」
最初の手紙の封蝋に捺されていた桜の印と同じ模様……。
穂積
「エミ!」
篠崎
「室長、覚えてくださったのね。嬉しい」
にっこり微笑んだエミの手から、捜査室メンバーたちが勢揃いする室内に向かって、スプレーが勢いよく噴霧された。
小春
「澪さん、大丈夫?」
澪
「はいっ。でも、これからどうしましょう?」
二人は給湯室に煙が入ってきた瞬間、咄嗟に火を消し、元栓を締め、それぞれ赤と青の媚薬の瓶を抱えてしゃがみ、這うようにして部屋を抜け出していた。
毎日のように厨房での避難訓練を繰り返してきた「さくら庵」従業員ならではの反射的な行動である。
澪
「藤守検察官と泉さんを避難させられませんでしたね」
小春
「うちの訓練でも使ってるから分かるけど、あれは発煙筒の煙だから大丈夫。誰の仕業か分からないけど、きっと目的はこの媚薬だから、これを守らなきゃ」
澪
「確かに、まだ無効化する温度に達しませんでしたから、もし撒かれたらまた大変ですもんね」
小春
「さあ、助手席に乗って。『さくら庵』に帰って、急いで加熱しよう」
澪
「はいっ」
小春は澪とともに、愛車「さくら号」(本人命名)の運転席に乗り込むと、エンジンをかけた。
走り出そうとした途端、車体が揺れた。
澪
「小春さん、今、もしかしたら、後ろのコンテナに誰か乗り込んだかも?!」
小春
「とにかくこのまま行く!」
小春はアクセルを踏み込んだ。
今年もよろしくお願いします。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
01/07(Wed) 08:35
ではもう少し♪
小春
明智
「し……室長……っ」
穂積
「明智っ、気を確かに持て!ダメだ、そんな目で俺を見るな……!」
如月
「藤守さぁーん」
藤守
「小笠原ー」
小笠原
「小野瀬さーん」
小野瀬
「小笠原くん落ち着いて!穂積!明智くんと離れて!」
セツナ
「なっなっなっ……何なの、これはっ?」
突然花開いた薔薇の園で、セツナは赤くなったり青くなったり。
そのセツナの背後では、篠崎清香の姿のエミが、せっせと写真を撮っている。
セツナ
「あなた……篠崎さんじゃないわね?!」
そこへ、泉とアニが駆け戻って来た。
泉
「うひゃー、美味しい光景!」
アニ
「そんな事を言っている場合か!」
アニが、泉の頭を軽く小突いた。
アニ
「と、とにかく、全員を引き剥がさねばならんが……穂積と小野瀬は『紫の媚薬』に免疫がついているのか、若干理性が残っているように見える。とりあえず、あの二人を連れて部屋を出るぞ!空間、手伝え!」
セツナ
「は、はい。あっ?!JSがいない!」
アニ
「JSも、篠崎に化けたエミも、愚弟どもも全部後だ!とにかく出るぞ!」
翼
「泉さーん」
泉
「わー」
アニ
「そいつもそのまま引きずって来い!」
どうするんだコレ。
ここで再びパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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01/08(Thu) 15:21
困った女ねぇ(笑)
エミ
薔薇の園と化した場からJSの姿が消えたのを確認し、篠崎に化けたエミも退散しようと身を翻したところで、何かにぶつかりそうになった。
エミ
「!!」
目の前には青いシャツ。
ハッと顔を上げると、そこには綺麗な笑顔の穂積がいた。
ほんの僅か、エミは次の行動に移るのが遅れる。
その隙を逃さなかった穂積の長い腕がエミの腰を引き寄せた。
さてさて、どうなる?
パス(*゚∀゚)ノ⌒○
[削除]
01/09(Fri) 20:53
書かれてなくてもちゃんとおるで!
小春
次の瞬間。
とも、ジュン
「「えい!」」
穂積がエミの動きを封じたのとほぼ同時に。
ジュンがタンクのバルブを捻り、ともが、エミの鼻と口をカップで塞いだ。
エミ
「?!」
笑気麻酔だ。
抵抗しようにも、穂積の両腕が、しっかりとエミを抱えて離さない。
エミ
「あっ、あなたたち、なぜ、媚薬の効き目が弱いの……?!」
穂積
「さあな、免疫がついたのか、そっちの媚薬の効果が薄れたのか。何故かは分からないが、最初ほど効かないのは確かだ」
エミの身体から、徐々に力が抜けてゆく。
エミ
「うふん、でも、穂積室長の腕の中に囚われて眠るなんて、幸せかも……誰か、私のカメラで撮って……」
ジュン
「別に、いいですけど」
とも
「エミさん、今、見た目、篠崎さんやで」
エミ
「あっ?!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
01/18(Sun) 04:17
小春
今まさに、穂積の腕の中で、篠崎に化けたエミが麻酔の眠りに落ちそうになっていた、その時。
ロバート
『サヤカ!JSに逃げられたわ!』
ポール
『キャーッ、ルイ!サヤカと何してるの?!』
ロバート
『ズルいわ!ルイ、ワタシも抱いてえっ!』
給湯室から戻ってきたロバートとポールが、ともとジュンを掻き分けて穂積に飛び付き、エミを引き離した。
とも
「わあっ!」
その弾みに笑気麻酔のカップが外れて、エミが、あっという間に捜査室から駆け出して行ってしまう。
穂積
「エミ!戻って来い!くそっ、ロバート!ポール!離せ!」
普通なら戻って来るはずはないのだが、そこはエミ。
エミ
「穂積室長、ごめんなさーい。名残惜しいですけど、今回はここまでですわ。ごきげんよう、また会う日まで!」
♪会えるときまでー……♪と謎の歌を歌う声を廊下に残しながら、今度こそ、エミの姿は消えた。
『さくら庵』に到着した小春と澪は、急いで車から降りると、荷室に乗り込んだ何者かを確かめようとするよりも先に、厨房に駆け込んだ。
車内で打ち合わせた通り、すぐに鍋に水を張って赤と青の媚薬を並べ、給湯室で中断した、無効化の作業を再開する。
小春
「……」
澪
「……」
一分一秒が長い。
やきもきする二人の元に現れたのは、JSだった。
澪
「!」
澪が、鍋を守る小春とJSの間に立って両手を広げる。
JS
「澪さん、大丈夫。本物の僕です。邪魔はしませんよ」
穏やかに微笑むJSが、右手の甲を澪に見せた。
その中指には、龍の模様が浮き彫りにされた指輪が嵌まっている。
澪は知らないが、それは、最初の手紙の封蝋に押されていたのと同じ龍の模様だった。
言葉通り、JSは作業を見ているだけで手を出さない。
澪は、JSが見ているのが、媚薬だけではい事に気付いた。
そして、温度計を持って鍋と媚薬を見つめているはずの小春が、目にいっぱいの涙を溜めている事にも。
澪はそっとJSを促して、奥にいた自分と場所を代わった。
澪は厨房の入り口に立って、二人に背を向けるように外を向く。
「……」
JSが厨房に足を踏み入れ、小春のすぐ傍らに立った途端、小春の涙が零れた。
JS
「あなたの事は忘れない」
小春はぼろぼろ涙をこぼし始める。
やがて、ピピッ、とガス台が電子音を発した。
弱火で熱してきた鍋の中の温度が、80度に達したのだ。
小春は火を止めると、新しいタオルを取り出して、赤と青の媚薬……だった液体の入った二本の瓶を、それぞれきちんと包んだ。
さらにそれを、桜の柄の風呂敷に載せると、瓶二本包みの要領で、くるくると巻いてとんと立て、きゅっと縛る。
日本古来の風呂敷包みに感心しているJSに、小春は、まだ暖かいそれの底を持ち、結び目に手を添えて、差し出した。
嗚咽を堪える顔は真っ赤で、固く閉じた瞼と唇が震えている。
JSは、小春の差し出したそれを一旦両手で受け取ると、静かに傍らに置いた。
小春はハンカチで顔を覆って、そのままうつむいている。
JS
「小春さん」
JSに抱き締められても、まだ、小春は頑なに瞼と唇を開かなかった。
JS
「僕を見て。声を聞かせて」
小春は首を振る。
瞼を開けば、また涙が溢れてしまう。
唇を開けば、言ってはいけない事を言ってしまう。
だから。
JS
「帰って来るから」
小春は目を見開いた。
JS
「約束します」
JSは龍の指輪を外して、小春の、左手の薬指に嵌めた。
大きな指輪は、重心を下にするように、小春の指を軸にくるんと回った。
抜けそうになったそれを、小春は慌てて握り締める。
JS
「待ってて、くれますか」
頷く小春の頬を、溢れる涙ごと、JSの掌が包んだ。
唇が重なる。
小春は背伸びをして、JSの肩に乗せた腕で、JSにしがみつく。
JSは小春を抱き締めて、さらに口付けを深くした。
3rd発売前に攻略(されてる)
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
01/18(Sun) 18:40
そろそろ締めに向かいましょうか
小春
さー皆様、ついに媚薬が無効化されたところで、リレーSS『アブナイ☆恋の捜査室feat.小春日和』、そろそろお話をまとめにかかりましょうか。
小春は一人で勝手にイイオモイさせてますよ?
皆さまはお目当ての彼と思い残すことなくいちゃラブ出来ましたか?
カップル成立してない方はここからが最後のチャンス。
イイカンジになってる方は、イイオモイする最後のチャンスです。
レッツイイオモイ!