『ストロベリー☆パニック』
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07/01(Tue) 20:48
×××を×××in医務室(笑)
小春
翼
「……矢追はなぜ、葛西さんを騙したんでしょうか」
穂積
「葛西さんの孫はかなりの美少年で、一度、矢追の勤めるドラッグストアに、葛西さんと一緒に来店した事があるそうよ」
医務室。
薄明かりの中、ベッドの端に腰掛けた自分の前に踞っている翼のくぐもった声の問い掛けに、長い髪を弄びながら、穂積が答える。
上半身はネクタイを緩め、シャツの第ニボタンまでを外しただけ。
下半身はベルトを外し、ズボンの前をくつろがせただけ。
一方の翼はと言えば、こちらも仕事着のままで穂積の脚の間の床に膝をつき、ボクサーパンツの布越しに、手と舌で懸命に穂積への奉仕を続けていた。
翼の唾液ですっかり濡れた下着の中の穂積はもう外からでも形がくっきりと分かるほどだが、穂積よりもむしろ翼の方が羞恥で顔を赤くして、熱い吐息を漏らしている。
穂積
「矢追はその時に孫を気に入り、祖母である葛西さんのポイントカードから住所を割り出し、まずは直接孫に会い、計画中の女装カフェの構想を熱く語り、キャストに誘った」
翼
「でも、断られた……」
穂積
「そう」
穂積の手が優しく翼の頭を撫でて、行為の続きを促す。
穂積
「そこで、倉田たちに命じて葛西さんから金を巻き上げた後、それをネタにさらに孫を騙す作戦を思い付いたらしいわ」
翼が眉をひそめて、上目遣いに穂積を見上げた。
翼
「葛西さんを騙す時には、『お孫さんが胡散臭いプロダクションのスカウトに狙われてる』と言って不安にさせたんでしたよね。それで、『追い払ってあげる』と言って、お金を請求した」
穂積
「てめえが一番胡散臭えよ、って話だけどね。孫には『お祖母さんを騙した犯人を知っている』『お金を取り返してあげる』と言って再び近付く。……うまくいけば金と美少年が同時に手に入って一石二鳥、となるはずだった……けど、まあ、とにかく、孫を騙す方の計画は未遂に終わったわけ」
翼は遣りきれない思いにとらわれて、溜め息をついた。
翼
「そんな身勝手に振り回されて、葛西さんが傷付いただけじゃなく、倉田優子や荒木、下川の人生まで変わってしまいました」
穂積
「起きてしまった事件を無かった事には出来ないわ。罪を犯した者には相応しい罰を。幸い、彼らは全員まだ若い。罪を償ってから、また新しい人生を歩めばいいのよ」
翼
「……そうですね」
穂積の指先が翼の額に触れる。
うっすらと滲んだ汗を穂積に拭ってもらって、翼は気持ち良さそうな顔をした。
穂積
「……ねえ」
翼
「はい」
穂積
「つまんない」
翼
「はっはい?」
うっとりしかけていた翼は、ハッと我にかえった。
慌てて顔を上げれば、穂積が白けた顔で見下ろしている。
穂積
「アンタにこんな事をさせたの、初めてなのにさ。アンタときたら、ワタシの×××を×××しながら、いつまでも敬語で仕事の話で」
翼
「そ、それは、だって、恥ずかしいんですもん!」
穂積
「恥ずかしくなきゃお仕置きにならないでしょうが!」
翼
「だって、だって、ここ、医務室ですよ!警視庁の中ですよ!」
穂積
「つーまーんーなーーいーー」
はあ、と大袈裟に溜め息をついた穂積は、靴を脱いでベッドに上がると、横になって布団に潜り込んだ。
穂積
「もういいわ、寝る」
拗ねたように言って背を向けてしまった穂積を見て、翼は途方に暮れる。
翼
「……あの、室長」
穂積
「ついて来てくれてありがと。大丈夫よ、今夜は自分で慰めて寝るから。みんなの所に帰りなさい」
翼
「室長」
穂積
「……」
翼
「泪さん」
穂積
「……」
翼
「……そしたら……明日は、私が、慰めてあげ、ます、から……」
がばっ、と穂積が跳ね起きた。
穂積
「本当?!」
が、次の瞬間、穂積は胸を押さえて丸くなった。
穂積
「~~~~~」
翼
「だ、だだだ大丈夫ですか?!……ですから、今夜は、おとなしく寝て、身体を休めて下さいね?」
穂積
「ハイ」
泪さんが、私に、「ハイ」だって。
翼は可笑しくなってしまった。
穂積
「じゃあ、イイコで寝るから、約束のしるしに、ちゅーして」
何だか今夜の泪さんは可愛い。
くすくす笑いながら翼が軽くキスすると、穂積はおとなしくベッドに横になった。
穂積
「おやすみ、翼」
翼
「おやすみなさい、泪さん」
穂積
「……」
翼がそっと覗き込むと、穂積はもう、静かな寝息を立てていた。
おほほほ。
引っ張ってしまったわ(笑)
私の清純な表師匠のイメージと、板の倫理はまだ大丈夫かしら……(手遅れになりつつある気も)
というところで、パスでーすヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
07/02(Wed) 08:31
おはようございます♪( ´▽`)
とも
わ~、室長ったら翼ちゃんにxxxをxxxさせちゃうなんて\(//∇//)
小春さん板では大きな進歩ですね! ←何が
どうせなら布ごしじゃなく直接…
(゚O゚)\(- -; オイ
ハッ、私、今電車の中でしたわ((((;゚Д゚))))))) ココロの声がダダ漏れ…
[削除]
07/02(Wed) 08:49
セーフですか?(笑)
小春
ともさんおはようございます。
通勤電車でセーフな表現でしたでしょうか。ドキドキ
ワタクシ、基本のSSでは本家レベルのエロを基準としておりますが、板やコメントでは生来のサービス精神がちょっぴり出ちゃうというね(笑)
サイト開設からもうすぐ二年。
おかげさまで私もオトナになってきました(遠い目)
生はまずいでしょう(小声)。
[削除]
07/02(Wed) 18:07
エミ
壁|д・`)あー…
翼ちゃん、いくら室長でもそりゃ萎えるわー(笑)
布越しで×××って、それはそれでまたエロいです。
(*´艸`)プププ
[削除]
07/02(Wed) 19:14
生はまずいですか?(小声)
ジュン
医務室で×××を×××しちゃうなんて(〃∇〃)
小春さん、グッドです(^^)d
穂積
「おはよう。」
翌朝、穂積はご機嫌な様子で捜査室にやってきた。
イチゴ
「室長さん、おはよう。なんだかご機嫌だね。」
穂積
「あら、わかる?昨日イイコトがあってね。」
穂積の言葉に翼は顔を赤くする。
藤守
「エエことがあったんやて。」
如月
「そりゃ翼ちゃんにゴニョゴニョ。」
小笠原
「そろそろ電話が掛かってくるんじゃないの?」
明智
「そうすれば、一周回って俺のターン。」
小野瀬
「誰が電話するの?今、電話なんかしてら穂積に殺されるよ?」
全員
「……」
藤守
「無理やな……」
如月
「触らぬ悪魔に祟りなしですよ。」
穂積
「さあ、今日も頑張ってお仕事するわよ♪」
[削除]
07/03(Thu) 02:15
みんな大人なのね
小春
布越しの×××、常連の作家さんたちの反応がおおむね良好(むしろも少し過激でも大丈夫?)だったのでひと安心しました。
ジュンさんにgoodを頂いて嬉しいです。
エミさん、「いくら室長でも」って何(笑)
今のところ他の読者様からのクレームも無いようで、この調子で室長にイイオモイさせてあげたいです。
でもあまり露骨にして皆様にドン引きされ、せつなさんの娘さんも読みに来てくれなくなると困るので、この後もなるべく下品にならないように気を付けながら、お話はエンディングへと向かいます。
さー、イチゴちゃんの研修もいよいよ最終日!
皆様よろしくお願いします!
穂積
「さてイチゴ、今日はいよいよ最終日ね」
通常の朝のミーティングを終えた後、穂積がイチゴに顔を向けた。
イチゴ
「はい!すっごく勉強になりました!みんなありがとう!」
如月
「俺たちこそ、イチゴちゃんからたくさん教わったよ」
藤守
「ホンマやな。イチゴがおらんかったら、捜査はもっと手こずったかも知れへんで」
明智
「確かにそうだな。TV番組の為の研修とはいえ、立派な捜査員だった」
小笠原
「空気マネージャーさんもね」
空気マネージャーの名前を聞いて、翼の胸はちくりと痛んだ。
けれど、そんな翼にお構い無く話は進む。
イチゴ
「ホント?イチゴ、役に立てた?嬉しいな!」
穂積
「もっと役に立ってもらうわよ。最初の約束、覚えてる?」
穂積に頭を撫でられて、イチゴが頷く。
イチゴ
「うん!これ以上、葛西のおばあちゃんみたいな被害者が出ないよう、詐欺なんかで人を騙したり、騙されたりしちゃダメだよ!って、イチゴ、番組の中で、ちゃーんと呼びかける!」
穂積
「いい子、いい子。頼むわよ」
イチゴ
「はーい!」
イチゴは穂積の右腕に抱きついて、そこに頬を擦り付けた。
穂積
「そんなわけで、今日は、それぞれの供述調書の仕上げ。終わったら、イチゴたちの送別会をやりましょ」
全員
「賛成ー」
イチゴ
「わーい!ありがとう!そしたらまた、『最強の男決定戦』だね!」
張り切るイチゴに、全員が「いやいやいや」とツッコむのだった……。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
07/04(Fri) 01:27
事件解決
ake
桐子さん、初めまして。
さすが室長編になると皆さん筆の糊が半端ないですね。少しお邪魔しない間に話がどんどん進んでて、まとめ読みが出来てとても嬉しいです。ドキドキわくわくニヤニヤがたっぷり詰まったリレーでした。
最新の所で言うとジュンさんの「一周回って俺のターン」に大爆笑です。
さて、取り調べや事件の真相や難しい所は手に負えませんが繋ぎで参加です
日が沈むにつれて、室内に事件上がりの独特の高揚感が高まってくる。持ち込まれる事件の大小は様々あれど、やはり星が挙がった報告書は書きやすい。
「お疲れ様でしたー!」
穂積にOKをもらえた面々が次々に帰り支度をするのを感じながら、翼は必死に報告書を纏めていた。人の心の闇を思えば、言葉選びに悩んでいた当初だが、今は少しはマシになり、客観的に事件を纏められるようになった。
ほぼ穂積の口述調書(小笠原作)に付け足す形だが、今回は打ち上げに間に合いそうだ。
「うん、お疲れ様」
目を通した穂積にそう言われて翼はホッと息をつく。安堵が一気に泥のような疲労を連れてくる。
急激に目の前の穂積に甘えたくなるが、パソコンから視線を上げた穂積の目の色を見て、翼ははっと気を引き締めた。
「それでは先にあがらせて頂きます」
まだ業務が残っている穂積に「お疲れ様でした」と言えなくて一瞬の間があいた翼に、全て分かっているような笑顔で穂積が言った。
「お疲れ様」
室長の醸し出す優しさとか出せないので他の作家様にお任せです!
飲み会風景も楽しみにしております!
[削除]
07/04(Fri) 08:32
おはようございます♪( ´▽`)
とも
すんなり打ち上げにいってもええかな~と思いましたが、ここでもう少し伸ばしてみる。
捜査室を出て、廊下を歩いていると、前からイチゴがやってくるのが見えた。
イチゴ
「あーっ、櫻井さん! 報告書はもうできたの?」
翼
「はい、バッチリです。他の皆さんは先に終わって、打ち上げ会場の居酒屋に向かってますよ」
一緒に行きませんか?と声をかける前に、イチゴの目がキラーンと光るのを翼は見た。
イチゴ
「そっか、じゃあ室長さんはまだ捜査室にいるよね? イチゴ、会いに行ってこよーっと」
翼
「えっ?イチゴちゃん⁈」
気づいた時にはもう遅く、翼は捜査室へ向かって駆け出していったイチゴの後を慌てて追いかけていった。
続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
07/04(Fri) 08:38
おっと(笑)
小春
私今乾杯のところ書いてました。
誰か間を繋いでくれないかしら(←タリッキー発言)
[削除]
07/04(Fri) 13:12
無事に繋がるかしら
ジュン
イチゴの後を慌てて追いかけ捜査室に戻ってきた翼。
イチゴ
「室長さーん!」
イチゴが席に座っている穂積に抱きつこうとするのを腕を引くことでなんとか止めることができた。
イチゴ
「えー?櫻井さんなんで邪魔するのー?」
翼
「そ、それは室長はこう見えても重傷ですし、飛び付くのは駄目ですよ。」
室長は私の恋人だからとは言えない翼はもっともらしいことを言ってイチゴを諌める。
イチゴ
「うーん……じゃあ、イチゴが椅子の後ろから抱っこしてあげる。それなら室長さんの負担にもならないでしょ?」
翼
「えっ!?」
止めるための言葉が思い付かない間に、イチゴは穂積へと駆け寄った。
イチゴ
「室長さん、いいよね?イチゴがギュッてしてあげる。」
イチゴが穂積の後ろから腕を伸ばす。だが、その手は穂積によって止められてしまった。
穂積
「イチゴ、ごめんなさいね。そんなことされたら私の恋人が焼きもち妬いちゃうわ。」
恋人と言う言葉に翼は驚いた。穂積は自分のことを大切に思ってくれている。ただそれだけで嬉しかった。
イチゴ
「えー!?室長さん、恋人いたんだぁ。」
イチゴは驚くより残念そうな声を出す。
穂積
「だから、ごめんなさいね。」
穂積はそう言いながら立ち上がった。
穂積
「さて、仕事も終わったし、打ち上げ会場に向かいましょうか。」
イチゴ
「はーい。」
翼は穂積に背中を押されるようにして会場に向かった。
こんなんしか書けなかったけど、無事に小春さんへと繋がるでしょうか?
パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
07/04(Fri) 13:38
ジュンさんありがとうっ(´ 3`)ちゅー
小春
ジュンさんいつもありがとうございますm(__)m
室長が優しくて泣ける・゜・(つД`)・゜・
そして、ご謙遜なさってますが私はakeさんの文章は趣があって大好きですので、もっと書いて欲しいですよ。
どんどん参加して、次回もぜひ乗っかって頂きたい(´∇`)
清香さんは言わずもがなですしともさんの頼もしさったらパネェですしジュンさんは温かいですしエミさんは面白いですしくちびるさんは忘れず読みに来てくれますし泉さんはパワフルですし瑠璃さんは達者ですしせつなさんは何でも来いですし桐子さんは大腿骨骨折しても来てくれてます。
本当に有り難いです。私は幸せ者です・゜・(つД`)・゜・
ディレクター
「それでは僭越ながら、警視庁緊急特命捜査室の皆様!十日間の取材お世話になりました!そして、事件解決お見事でした。お疲れ様でした!乾杯!」
全員
「ありがとうございました!乾杯!」
いつもなら穂積か、穂積に指名されたメンバーが音頭を取る乾杯だが、今夜は、撮影と取材のスタッフたちを指揮してきたディレクターが宴会の開始を告げた。
わっと賑やかになるいつもの居酒屋の座敷で、穂積だけは浮かない顔だ。
なぜなら、右に明智、左に小野瀬がいて、穂積に一切のアルコール摂取を禁じているから。
穂積
「せめて乾杯のビールだけでも……」
穂積は涙目で訴えるが、明智はぴしゃりと却下する。
明智
「駄目です。本当なら入院していなければならない重傷なんです。酒なんてとんでもない」
小野瀬
「ははは、今夜は俺も明智くんと同意見だね。はい、烏龍茶」
穂積はがっくりと肩を落とした。
如月
「ノンアルコールビールもダメなんですかぁ?」
小野瀬
「だめだめ、パッケージが似てる。こいつが本物とすり替えるから、手と足が届く範囲には置かないで」
明智
「焼酎や日本酒と見分けがつけにくいから水も置くな。今日は俺も飲まん」
穂積
「明智ぃ……」
藤守
「愛されてますねえ、室長。ほな俺も乾杯だけにしますわ。あとはサイダーでええわ」
如月
「それなら俺はコーラ」
小笠原
「じゃあ俺も烏龍茶にする」
翼
「私も」
イチゴ
「イチゴはジュースにするー」
穂積
「……それじゃあ盛り上がらないでしょうが」
穂積は目を閉じ、はあ、と大きく息を吐いた。
穂積
「分かった、今夜はワタシ酒を飲まない。約束するから、アンタたちは好きなだけ飲みなさい」
穂積が場の雰囲気やTV局のスタッフに気を遣ったのはすぐに分かったので、藤守と如月が素早く反応する。
藤守
「そうですかー?ほな遠慮なくビール!」
如月
「おっと藤守さん、俺がお注ぎしますよ!」
藤守
「悪いねえ如月くーん。ほなお返し」
穂積
「明智も飲みなさい。ワタシ、アンタが酔ってグダグダになるの見るの好きなの」
明智
「えっ?!じ、自分では、グダグダになってる自覚は無いのですが」
狼狽えながらも、穂積が注いでくれるビールにコップを差し出す明智。
穂積は有言実行なので、「飲まない」と言ったら絶対飲まないと信じているのだ。
穂積
「さ、小笠原も櫻井も飲みなさい。お疲れ様、頑張ったわね」
小笠原
「うん」
穂積
「敬・語!」
翼
「あの、室長、私は」
穂積
「いいから飲みなさい。帰りはワタシが送ってあげる」
如月
「うわー!もうお持ち帰り宣言出た!」
穂積
「うるせーわよ如月くん」
如月に茶化されるのをさらりとかわして、穂積はニッコリ笑った。
穂積
「ワタシに気を遣う事は無いわよ。治ったら、人の三倍飲む事にするから」
小野瀬
「それじゃいつもと同じだよ」
全員が、どっと笑った。
座が沸いてそれぞれが箸を持ち、飲み食いが始まったところで、イチゴが、穂積のそばににじり寄ってきた。
イチゴ
「ねえねえ明智さん、室長さんの恋人って誰?」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
07/04(Fri) 17:14
壁|д・)
エミ
イチゴの質問に、明智は咽せてしまい、近くにいた翼は思わず箸を落としそうになった。
小野瀬
「おや?桃井さん、見てわからないかな?」
穂積の為に甲斐甲斐しく料理を取り分けていた小野瀬が、穂積を両腕に抱えながら微笑む。
穂積
「あのなー、なんでオマエはいつもノリノリなんだよ!」
頬をすり寄せようとする小野瀬を振り解こうともがくが、今の穂積は手負いの悪魔。どうにも分が悪い。
イチゴ
「あー、小野瀬さんズルーい!」
そこにイチゴも加わってしまう。
穂積
「ちょっと、明智ぃ~助けてちょうだい!」
イチゴ
「明智さーん」
助けに入ったはずの明智がすかさずイチゴに抱きつかれた。
イチゴ
「ねぇ、明智さん。私がグラビアでデビューした時から注目してくれてたって、本当?」
瞳をキラキラさせて明智を見つめる。
明智
「えっ!?いや…その…」
穂積
「明智は足が綺麗な子がタイプなのよね?」
小野瀬
「へぇ~。明智くんも隅に置けないね」
イチゴ
「明智さん……私、やっぱり明智さん大好きー!」
明智
「うわ、コラ、離せ!」
如月
「へー、この次は相撲部屋の体験の仕事なんだぁ」
そこそこ酒も進み、ようやく落ち着いた一行はおしゃべりに花が咲く。
如月
「注目の若手力士がいる相撲部屋?」
藤守
「あれやろ、近藤とかいうイケメンの」
イチゴ
「ピンポーン!当たり~!」
如月
「えー?ってことは、イチゴちゃんも稽古とかしちゃうの?」
明智
「おい、土俵は女人禁制だろう?…あ、イチゴは男か。ややこしいな」
イチゴ
「何をするかはヒミツ~♪でも私、今でも朝晩、四股踏みしてるんだよ!」
そう言うと、イチゴは立ち上がって片足をゆっくり上げて静止し、トスッと地に下ろして腰を落とした。
イチゴの、見た目からは想像のつかない足腰の強さの理由は、元相撲部とか男の娘だからだけでなく、それだったのか…と、言葉には出さないが、みんな納得した様子でイチゴの四股を見ている。
穂積
「さすが元相撲部ね。キレイな四股だわ」
イチゴ
「えへへー」
褒められたイチゴは照れながらも誇らしげだ。
穂積
「でも…、そのヒラヒラしたスカートで四股踏んじゃダメねぇ。そこのムッツリが目のやり場に困ってるわ」
イチゴ
「きゃあ!やだ!もうっ!!」
慌ててスカートを押さえてペタンと座り、近くに居る明智を上目遣いで可愛く睨んだ。
明智
「なっ!?なぜ俺なのか理由がわからないんだが……」
ブツブツ言いながら手酌で酒を呑む明智は、穂積の期待通りにグダグダになりかけている。
イチゴ
「でも、イチゴ、明智さんになら……お持ち帰りされてもいいよ?」
明智は盛大にビールを噴き出した。
イチゴの質問をスルーしたまま、パース!
壁|^∀^)ノ⌒○
[削除]
07/04(Fri) 17:46
わーいo(^▽^)o
とも
お話が進んでる~(*≧▽≦)ノシ))
室長と翼ちゃんの関係はイチゴちゃんにバレてしまうのか⁈
明智さんはこのままグダグダに酔ってイチゴちゃんをお持ち帰りしちゃうのか⁈
続きも楽しみにしとこ~ ←タリッキー
[削除]
07/05(Sat) 07:15
ともさんの期待をスルーしつつ(笑)
小春
イチゴ
「うーん、小野瀬さんやみんなにはぐらかされちゃったなあ」
渇いた喉を潤すために自分の席に戻ってきたイチゴに、ミネラルウォーターを差し出しながら、マネージャーが微笑んだ。
空気マネージャー
「ありがとう、イチゴ。私の為に、穂積室長の恋人が誰か、聞きに行ってくれたんでしょ?」
イチゴは目を見開く。
イチゴ
「ち、違うよ。イチゴが、気になったからだもん」
そっか、とマネージャーは頷く。
空気マネージャー
「でも、私、何となく分かるから」
聡明な彼女は翼の方を見ないで言った。
マネージャー
「大丈夫。あんな王子様みたいな人に優しくされて、素敵な夢を見せてもらって、それだけでじゅうぶん幸せ」
イチゴ
「…………」
マネージャー
「今日が終われば、二度と会わない人だし」
イチゴ
「あのね、マネージャーさんは可愛いよ」
イチゴは少しムキになって言った。
イチゴ
「そりゃ、櫻井さんも可愛いけどさ。マネージャーさんだって負けてない」
マネージャー
「やっぱり気付いてたんだ」
マネージャーはくすくす笑った。
イチゴは敏感だ。
自分でさえ気付く事が出来た穂積と翼の関係を、イチゴが見抜けないはずがない。
イチゴ
「本当だよ。顔立ちはキレイだし、胸だってあるし。これで、腹筋が割れてて投げ技が得意だったらなあ」
マネージャー
「……誉め言葉だと思っておくね」
十日間一緒に行動していれば、TVスタッフと捜査室メンバーの間にも、奇妙な友情というか、連帯感が育まれている。
宴会では互いの守秘義務に引っ掛からないように気遣いながらも、現場での体験談や失敗談、裏話から珍事件まで披露され、大いに盛り上がった。
そんな中、ディレクターがそっと穂積に近付いてきて耳打ちする。
どうやら「支払いはTV局の経費で落とすから」と囁いたようだったが、穂積はこれを即座に断った。
穂積
「お気持ちだけ頂きますわ。代金は折半にしましょう。警察官が民間の方にごちそうになるわけにはいきませんからね」
穂積の笑顔は柔らかいが、声には有無を言わせない強さがある。
ディレクターは申し訳ないからと粘ったが、穂積は譲らなかった。
穂積
「今後の友情の為にも、ね」
穂積にそう言われてしまっては、ディレクターもそれ以上言えない。
ディレクターが引き下がると、穂積は頃合いを見計らって、パンパンと手を叩いた。
穂積
「さあ、そろそろお開きにするわよ」
ちょっと挟んでみました。
パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
07/06(Sun) 15:44
もうすぐ、千秋楽(≧▽≦)
小野瀬☆せつな
いよいよ、室長の魅力全開シーン??!
終わっちゃうのはさみしいですが、お楽しみはこれからですね( *´艸`)フフフ
待ってます!
いつの間にか、『なんでもこい』なワタクシ・・・@@;←否定できず
[削除]
07/07(Mon) 02:55
……この雰囲気はもう私待ちかしら?
小春
さて、そろそろ本当に最終章でしょうか?
名残惜しいですねー。
この後、私、宴会が終わって解散した所からエンディングまで書いて仕上げますので、書き残しのある方はここで入れておいてくださいね。
皆様、長々ありがとうございました。
07/07(Mon) 08:30
おはようございます♪( ´▽`)
とも
いよいよエンディングなんですね~。
名残惜しいですが、小春さんのエンディングを楽しみに待っておりますよ~*\(^o^)/*
[削除]
07/08(Tue) 14:21
こんな感じでどうでしょう
小春
大変お待たせしました。
「板ギリギリ」を書くつもりが「ギリギリアウト」ばかり書いてしまい←
書いては消しを繰り返すうちにすっかり遅くなってしまいました。
エピローグまで一気にUPしますのでよろしくお願いします。
~穂積vision~
打ち上げが終わって帰る夜道、駐車場で星空を見上げるこの瞬間、俺はいつも柄にも無くセンチメンタルな気分になる。
事件は何故起こってしまったのかとか。
今回も良く働いてくれた部下たち一人一人の顔とか。
被害者や被疑者たちの今後の事だとか。
耳を澄ませば遠くからはまだ、「もう一軒行きましょう」なんてはしゃぐ如月と藤守の声や、
いつものように抱きつこうとしたものの、酔って手加減無しの明智に投げ飛ばされて文句を言うイチゴの声や、
笑いながら双方を宥める小野瀬や、呆れながらも楽しそうな小笠原の声が、風に乗って聞こえてくる。
さっきまでの大騒ぎが嘘のような、静謐で、幸せな時間だ。
ふと気付けば、俺の左手にそっと指を絡ませて、翼が俺を見上げていた。
目を合わせれば静かに微笑んでくれる恋人の温もりに、自分の心と顔が綻ぶのが分かる。
翼
「……泪さん」
少し恥じらうように俺の名を呼んだ愛らしい唇に引き寄せられて、俺は、翼と唇を重ねた。
[削除]
07/08(Tue) 14:29
寝室にて(cv三木眞一郎)
小春
~翼vision~
穂積
「翼、こっち来い」
口を漱いで寝室に戻ってきた私を、ベッドで横になっていた泪さんが手招きする。
私は泪さんと目を合わせないようにしつつ、彼とひとつの掛布の中に潜り込んで、背中を向けた。
そんな私を笑いながら、後ろから抱き寄せた泪さんは、羞恥で紅く、熱くなった私の耳朶を軽く噛んだ。
穂積
「よしよし。可愛い、可愛い」
耳元で囁かれ、頭を撫でられると、さっきまでの自分の大胆な行為が思い出されて、ますます恥ずかしい。
泪さんの視線から逃れようと顔を背けたけれど、彼は私の首筋に顔を近付けて、くすくす笑いながらさらに囁いた。
穂積
「よく頑張ったな」
翼
「だって……昨日、約束した、から……」
穂積
「気持ち良かったよ」
翼
「……もう言わないで……」
穂積
「お仕置きは完了にしてやる」
そう言いながら、泪さんは肩越しに、私の頬にキスをくれた。
安堵と幸せを感じる半面、その行為が、私の記憶を蘇らせる。
翼
「泪さん……」
穂積
「ん?」
翼
「……カフェで……マネージャーさんにも、今みたいに、キス、したでしょ」
背中を向けてるから泪さんの顔は見えないけど、彼が、まじまじと私を見ているのが分かった。
穂積
「あんなの芝居だ」
翼
「でも、私、すごくショックだったの。それに、マネージャーさん、泪さんのこと」
穂積
「翼」
込み上げそうになった涙を堪えていると、泪さんは私の肩に手をかけて、自分の方に向き直らせた。
穂積
「あの時は、ああする事が自然だと思った。より安全に、民間人である彼女を外に出すために必要だと思ったから、したんだ」
翼
「それは、分かったけど」
言い返すと、涙が滲んだ。
穂積
「彼女だって、あのキスに意味が無い事ぐらい分かってる。気にしてるのは、世界中でお前だけだ」
翼
「私だって、分かってる。でも、好きな人が、目の前で、他の素敵な女の人に……キス、したんだもの」
段々と声が小さくなっていき、我慢していた涙が零れてしまった。
穂積
「……」
泪さんは私を見つめていたけど、やがて、こつん、と額をぶつけた。
穂積
「……だよな。悪かった。逆の立場だったら、俺だって頭に来る」
翼
「泪さんが、私の事で、やきもち?」
穂積
「意外か?だが、世界中で俺だけは、お前の事でやきもちを妬く権利があるんだぞ」
泪さんは照れたように笑って、私を抱き寄せた。
穂積
「俺はお前の恋人だからな」
トクントクントクン、泪さんの少し速くなった鼓動が伝わって来る。
翼
「泪さん、ドキドキしてる」
穂積
「お前の事が好きだからだ」
泪さんが、指先で、私の頬の涙の跡をなぞった。
翼
「泪さん……」
穂積
「……俺が、本当に好きな女にするキスを教えてやるよ」
指が離れ、唇が重なった。
激しくされるのかと思いきや、それは、思いがけないほど優しいキスだった。
抱き締められて、泪さんの体温と、息遣いと、私への想いが伝わって来る。
泪さんの欲求を押し付けるのではなく、私が求めるものばかりを与えてくれる。
唇が、舌が、肌が触れ合うたび、溶け合うように満たされてゆくのを感じる。
泣きたくなるほど嬉しくて気持ちよくて、それなのにもっと欲しくて、私は知らず知らず、泪さんの頭を引き寄せていた。
私を抱き締めていた泪さんの手が背中にまわって、ブラのホックを外す。
翼
「あっ」
身体を起こした泪さんが、私を組敷く体勢になって、掛布を剥いだ。
穂積
「脱げ」
翼
「……でも……」
包帯を巻いた泪さんの身体が露になって心配がよぎったけれど、平気だ、って言うに決まってる。
穂積
「脱いで、開け」
泪さんの声には魔力がある。
身体の芯が熱くなる。
いつからか私は、この人の目に見つめられたら逆らえなくなっている。
そのことが、嫌じゃなくなっている。
穂積
「電話」
翼
「え?」
穂積
「電源切ってあるか?」
翼
「……うん」
穂積
「いい子、だ」
翼
「あ、ーーーっ!」
泪さんを受け入れたのと同時に全身を支配されて、私はもう、何も考えられなくなってしまった。
なおも繰り返し訪れる甘い波に溺れ乱され、ひときわ高い快感の波に何度も何度も突き上げられる。
やがて、絶頂の中で、身体の奥で白い泡が弾けるのを感じて彼の腕の中で気を失いかけた瞬間、
泪さんの電話が鳴った。
トゥルルルル……トゥルルルル……
穂積
「は、い、穂積」
……何で出ちゃうんだろう。
真っ白に飛んだ意識の中からゆるゆると目覚めながら、私はぼんやりと彼を見つめていた。
泪さんは息を整えながら相槌を打っていたけれど、やがて相手の方から通話が切れたらしく、溜め息混じりに電話を切った。
それにしても、捜査室のメンバーはみんな「命が惜しいから電話はしない」と言っていたのに。
泪さんも居留守を使わず電話に出たし。
唯一、私に思い当たるのは……
翼
「……もしかして、小野瀬さん?」
穂積
「あいつからの電話なら出ねえ」
泪さんは本気か冗談か分からない事を言ってベッドから跳ね起き、仕事の顔になって電話をかけ始めた。
穂積
「刑事部長だ」
翼
「えっ?!」
[削除]
07/08(Tue) 14:31
小春
穂積
「翼、先にシャワー使っていいぞ」
電話が繋がったらしく、泪さんが唇の前で指を立てて私を制した。
穂積
「明智、強殺で緊急配備だ。……頭が痛い?ふざけんな!」
シャワールームへ向かう私の背後で、同じように藤守さん、如月さんも呼び出される。
もちろん、小笠原さんだって逃れられないだろう。
気の毒なのは小野瀬さんだ。
穂積
「小野瀬、緊急配備だ。あぁ?……鑑識関係無い?けっ、どうせ知らない女引っ掛けて寝てるだけだろ。……当たりだ?馬鹿野郎!2分でイかせて来い!いいか、明智と小笠原は自宅だ。藤守と如月はいつもの居酒屋の近くでまだ飲んでる。車に乗せて警視庁まで連れて来い。分かったな!」
……本当に気の毒。
でも、十三連勤でやっと帰宅して、本当なら入院しなければならない身体の「室長」が呼び出されたのだから、みんなが出ないわけにはいかない。
もちろん私も。
翼
「泪さん、支度出来ました」
穂積
「ああ、俺もすぐ支度する」
立ち上がって擦れ違いざま、泪さんがふと、長身を屈めた。
翼
「?」
穂積
「後戯が無くてごめん。次回ゆっくり、な」
翼
「!」
とんでもない言葉を耳に吹き込まれて真っ赤になる私をそのままに、泪さんは笑いながらシャワールームに消えて行った。
[削除]
07/08(Tue) 14:48
エピローグ
小春
~エピローグ~
それから、ニ週間後。
朝のミーティングで、室長が私たちに、左右の手に一枚ずつのプリントを掲げて見せた。
穂積
「良いニュースと悪いニュースがあるわ……まずは、良いニュースからね」
藤守
「なぜ良い方から?」
お約束のツッコミを入れる藤守に笑ってから、穂積は一同を見渡した。
穂積
「先週、例の、イチゴの研修体験をまとめたTV番組が放送されたわよね。あれ、かなり視聴率良かったらしいわ」
如月
「あー。すごく警察に好意的に編集してくれてありましたよね」
明智
「ああいう番組にありがちな誇張も無かったしな」
小笠原
「それでも、室長や明智さんなんて、スーパーマンみたいだったよ」
藤守
「小笠原のプロファイルや取り調べも、格好よく映ってたやんか」
翼
「でもやっぱり、最後の、イチゴちゃんからの、詐欺撲滅メッセージに感動しました」
全員がわいわい言っていると、小野瀬も入って来た。
小野瀬
「あ、例の話?」
穂積
「ええ」
穂積が頷く。
穂積
「それでね。番組を見たイチゴのファンたちが、同じイチゴファンの下川を応援するサイトを立ち上げたらしいの」
全員
「えっ!」
穂積
「下川は取り調べの時から改悛の様子が見られたし、社会復帰する時まで支援して、罪を償ったあかつきには、温かくコンサートに迎えようっていうコンセプトらしいわ」
穂積の説明に全員が喜び、特に、下川の説得に当たった藤守や小笠原と翼は顔を見合わせ、頷きあった。
穂積
「それとね。倉田優子と荒木にも、同じ校区の同級生や同窓生たちから、減刑嘆願書が寄せられているらしいわよ」
これには、明智と如月が反応した。
明智
「もしかして」
穂積がにっこり笑う。
穂積
「そう。A子が、署名を集める運動をしているの」
如月
「明智さん!」
明智
「ああ」
如月と明智は言葉少なだが、どちらの目にも、うっすらと涙が滲んでいるのが見える。
翼ももらい泣きしそうだった。
穂積
「矢追も現在は大人しく、余罪の取り調べに応じているそうよ」
小野瀬
「あいつには同情しない」
穂積
「ま、同感だけど。条件が整えば、葛西さんが騙し取られた金も戻ってくるかもしれない。引き続き厳しく取り調べてもらいたいわね」
穂積は笑いながら、片方のプリントを下ろした。
明智
「それで、室長、悪いニュースと言うのは?」
明智の声に、一同が、穂積の手に残るもう一枚のプリントに注目する。
穂積
「来月の第一週の水曜日、イチゴが世田谷警察署で一日署長になる事が決まったの」
全員
「えっ?!」
穂積
「で、ウチから一人、世話係を選出するように言われたんだけど……」
全員
「……」
沈黙の後、全員が、明智に注目した。
明智
「何故、みんな俺を見るんだ!」
藤守
「いやー、やっぱり、イチゴと言うたら明智さんでしょ」
如月
「いいじゃないですか、脚のキレイな現役アイドルですよ」
明智
「男だし!」
小笠原
「世田谷といえば明智さんの地元じゃん」
翼
「新曲歌ってくれるかなあ」
明智
「お前らまで!」
明智は半泣きだ。
明智
「室長!何とか言って下さい!」
穂積
「でもねえ。一周回ってアンタのターンだし」
明智
「小野瀬さん!」
小野瀬
「俺はきみの恋愛事情には関わらない事にしてるから」
ばーん、と捜査室の扉が開いた。
イチゴ
「あっ、みんな揃ってる!明智さーん!来週よろしくね!」
明智
「わーーー!」
ストロベリー☆パニックは、どうやら、まだまだ終わらない。
~END~
×××を×××in医務室(笑)
小春
翼
「……矢追はなぜ、葛西さんを騙したんでしょうか」
穂積
「葛西さんの孫はかなりの美少年で、一度、矢追の勤めるドラッグストアに、葛西さんと一緒に来店した事があるそうよ」
医務室。
薄明かりの中、ベッドの端に腰掛けた自分の前に踞っている翼のくぐもった声の問い掛けに、長い髪を弄びながら、穂積が答える。
上半身はネクタイを緩め、シャツの第ニボタンまでを外しただけ。
下半身はベルトを外し、ズボンの前をくつろがせただけ。
一方の翼はと言えば、こちらも仕事着のままで穂積の脚の間の床に膝をつき、ボクサーパンツの布越しに、手と舌で懸命に穂積への奉仕を続けていた。
翼の唾液ですっかり濡れた下着の中の穂積はもう外からでも形がくっきりと分かるほどだが、穂積よりもむしろ翼の方が羞恥で顔を赤くして、熱い吐息を漏らしている。
穂積
「矢追はその時に孫を気に入り、祖母である葛西さんのポイントカードから住所を割り出し、まずは直接孫に会い、計画中の女装カフェの構想を熱く語り、キャストに誘った」
翼
「でも、断られた……」
穂積
「そう」
穂積の手が優しく翼の頭を撫でて、行為の続きを促す。
穂積
「そこで、倉田たちに命じて葛西さんから金を巻き上げた後、それをネタにさらに孫を騙す作戦を思い付いたらしいわ」
翼が眉をひそめて、上目遣いに穂積を見上げた。
翼
「葛西さんを騙す時には、『お孫さんが胡散臭いプロダクションのスカウトに狙われてる』と言って不安にさせたんでしたよね。それで、『追い払ってあげる』と言って、お金を請求した」
穂積
「てめえが一番胡散臭えよ、って話だけどね。孫には『お祖母さんを騙した犯人を知っている』『お金を取り返してあげる』と言って再び近付く。……うまくいけば金と美少年が同時に手に入って一石二鳥、となるはずだった……けど、まあ、とにかく、孫を騙す方の計画は未遂に終わったわけ」
翼は遣りきれない思いにとらわれて、溜め息をついた。
翼
「そんな身勝手に振り回されて、葛西さんが傷付いただけじゃなく、倉田優子や荒木、下川の人生まで変わってしまいました」
穂積
「起きてしまった事件を無かった事には出来ないわ。罪を犯した者には相応しい罰を。幸い、彼らは全員まだ若い。罪を償ってから、また新しい人生を歩めばいいのよ」
翼
「……そうですね」
穂積の指先が翼の額に触れる。
うっすらと滲んだ汗を穂積に拭ってもらって、翼は気持ち良さそうな顔をした。
穂積
「……ねえ」
翼
「はい」
穂積
「つまんない」
翼
「はっはい?」
うっとりしかけていた翼は、ハッと我にかえった。
慌てて顔を上げれば、穂積が白けた顔で見下ろしている。
穂積
「アンタにこんな事をさせたの、初めてなのにさ。アンタときたら、ワタシの×××を×××しながら、いつまでも敬語で仕事の話で」
翼
「そ、それは、だって、恥ずかしいんですもん!」
穂積
「恥ずかしくなきゃお仕置きにならないでしょうが!」
翼
「だって、だって、ここ、医務室ですよ!警視庁の中ですよ!」
穂積
「つーまーんーなーーいーー」
はあ、と大袈裟に溜め息をついた穂積は、靴を脱いでベッドに上がると、横になって布団に潜り込んだ。
穂積
「もういいわ、寝る」
拗ねたように言って背を向けてしまった穂積を見て、翼は途方に暮れる。
翼
「……あの、室長」
穂積
「ついて来てくれてありがと。大丈夫よ、今夜は自分で慰めて寝るから。みんなの所に帰りなさい」
翼
「室長」
穂積
「……」
翼
「泪さん」
穂積
「……」
翼
「……そしたら……明日は、私が、慰めてあげ、ます、から……」
がばっ、と穂積が跳ね起きた。
穂積
「本当?!」
が、次の瞬間、穂積は胸を押さえて丸くなった。
穂積
「~~~~~」
翼
「だ、だだだ大丈夫ですか?!……ですから、今夜は、おとなしく寝て、身体を休めて下さいね?」
穂積
「ハイ」
泪さんが、私に、「ハイ」だって。
翼は可笑しくなってしまった。
穂積
「じゃあ、イイコで寝るから、約束のしるしに、ちゅーして」
何だか今夜の泪さんは可愛い。
くすくす笑いながら翼が軽くキスすると、穂積はおとなしくベッドに横になった。
穂積
「おやすみ、翼」
翼
「おやすみなさい、泪さん」
穂積
「……」
翼がそっと覗き込むと、穂積はもう、静かな寝息を立てていた。
おほほほ。
引っ張ってしまったわ(笑)
私の清純な表師匠のイメージと、板の倫理はまだ大丈夫かしら……(手遅れになりつつある気も)
というところで、パスでーすヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
07/02(Wed) 08:31
おはようございます♪( ´▽`)
とも
わ~、室長ったら翼ちゃんにxxxをxxxさせちゃうなんて\(//∇//)
小春さん板では大きな進歩ですね! ←何が
どうせなら布ごしじゃなく直接…
(゚O゚)\(- -; オイ
ハッ、私、今電車の中でしたわ((((;゚Д゚))))))) ココロの声がダダ漏れ…
[削除]
07/02(Wed) 08:49
セーフですか?(笑)
小春
ともさんおはようございます。
通勤電車でセーフな表現でしたでしょうか。ドキドキ
ワタクシ、基本のSSでは本家レベルのエロを基準としておりますが、板やコメントでは生来のサービス精神がちょっぴり出ちゃうというね(笑)
サイト開設からもうすぐ二年。
おかげさまで私もオトナになってきました(遠い目)
生はまずいでしょう(小声)。
[削除]
07/02(Wed) 18:07
エミ
壁|д・`)あー…
翼ちゃん、いくら室長でもそりゃ萎えるわー(笑)
布越しで×××って、それはそれでまたエロいです。
(*´艸`)プププ
[削除]
07/02(Wed) 19:14
生はまずいですか?(小声)
ジュン
医務室で×××を×××しちゃうなんて(〃∇〃)
小春さん、グッドです(^^)d
穂積
「おはよう。」
翌朝、穂積はご機嫌な様子で捜査室にやってきた。
イチゴ
「室長さん、おはよう。なんだかご機嫌だね。」
穂積
「あら、わかる?昨日イイコトがあってね。」
穂積の言葉に翼は顔を赤くする。
藤守
「エエことがあったんやて。」
如月
「そりゃ翼ちゃんにゴニョゴニョ。」
小笠原
「そろそろ電話が掛かってくるんじゃないの?」
明智
「そうすれば、一周回って俺のターン。」
小野瀬
「誰が電話するの?今、電話なんかしてら穂積に殺されるよ?」
全員
「……」
藤守
「無理やな……」
如月
「触らぬ悪魔に祟りなしですよ。」
穂積
「さあ、今日も頑張ってお仕事するわよ♪」
[削除]
07/03(Thu) 02:15
みんな大人なのね
小春
布越しの×××、常連の作家さんたちの反応がおおむね良好(むしろも少し過激でも大丈夫?)だったのでひと安心しました。
ジュンさんにgoodを頂いて嬉しいです。
エミさん、「いくら室長でも」って何(笑)
今のところ他の読者様からのクレームも無いようで、この調子で室長にイイオモイさせてあげたいです。
でもあまり露骨にして皆様にドン引きされ、せつなさんの娘さんも読みに来てくれなくなると困るので、この後もなるべく下品にならないように気を付けながら、お話はエンディングへと向かいます。
さー、イチゴちゃんの研修もいよいよ最終日!
皆様よろしくお願いします!
穂積
「さてイチゴ、今日はいよいよ最終日ね」
通常の朝のミーティングを終えた後、穂積がイチゴに顔を向けた。
イチゴ
「はい!すっごく勉強になりました!みんなありがとう!」
如月
「俺たちこそ、イチゴちゃんからたくさん教わったよ」
藤守
「ホンマやな。イチゴがおらんかったら、捜査はもっと手こずったかも知れへんで」
明智
「確かにそうだな。TV番組の為の研修とはいえ、立派な捜査員だった」
小笠原
「空気マネージャーさんもね」
空気マネージャーの名前を聞いて、翼の胸はちくりと痛んだ。
けれど、そんな翼にお構い無く話は進む。
イチゴ
「ホント?イチゴ、役に立てた?嬉しいな!」
穂積
「もっと役に立ってもらうわよ。最初の約束、覚えてる?」
穂積に頭を撫でられて、イチゴが頷く。
イチゴ
「うん!これ以上、葛西のおばあちゃんみたいな被害者が出ないよう、詐欺なんかで人を騙したり、騙されたりしちゃダメだよ!って、イチゴ、番組の中で、ちゃーんと呼びかける!」
穂積
「いい子、いい子。頼むわよ」
イチゴ
「はーい!」
イチゴは穂積の右腕に抱きついて、そこに頬を擦り付けた。
穂積
「そんなわけで、今日は、それぞれの供述調書の仕上げ。終わったら、イチゴたちの送別会をやりましょ」
全員
「賛成ー」
イチゴ
「わーい!ありがとう!そしたらまた、『最強の男決定戦』だね!」
張り切るイチゴに、全員が「いやいやいや」とツッコむのだった……。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
07/04(Fri) 01:27
事件解決
ake
桐子さん、初めまして。
さすが室長編になると皆さん筆の糊が半端ないですね。少しお邪魔しない間に話がどんどん進んでて、まとめ読みが出来てとても嬉しいです。ドキドキわくわくニヤニヤがたっぷり詰まったリレーでした。
最新の所で言うとジュンさんの「一周回って俺のターン」に大爆笑です。
さて、取り調べや事件の真相や難しい所は手に負えませんが繋ぎで参加です
日が沈むにつれて、室内に事件上がりの独特の高揚感が高まってくる。持ち込まれる事件の大小は様々あれど、やはり星が挙がった報告書は書きやすい。
「お疲れ様でしたー!」
穂積にOKをもらえた面々が次々に帰り支度をするのを感じながら、翼は必死に報告書を纏めていた。人の心の闇を思えば、言葉選びに悩んでいた当初だが、今は少しはマシになり、客観的に事件を纏められるようになった。
ほぼ穂積の口述調書(小笠原作)に付け足す形だが、今回は打ち上げに間に合いそうだ。
「うん、お疲れ様」
目を通した穂積にそう言われて翼はホッと息をつく。安堵が一気に泥のような疲労を連れてくる。
急激に目の前の穂積に甘えたくなるが、パソコンから視線を上げた穂積の目の色を見て、翼ははっと気を引き締めた。
「それでは先にあがらせて頂きます」
まだ業務が残っている穂積に「お疲れ様でした」と言えなくて一瞬の間があいた翼に、全て分かっているような笑顔で穂積が言った。
「お疲れ様」
室長の醸し出す優しさとか出せないので他の作家様にお任せです!
飲み会風景も楽しみにしております!
[削除]
07/04(Fri) 08:32
おはようございます♪( ´▽`)
とも
すんなり打ち上げにいってもええかな~と思いましたが、ここでもう少し伸ばしてみる。
捜査室を出て、廊下を歩いていると、前からイチゴがやってくるのが見えた。
イチゴ
「あーっ、櫻井さん! 報告書はもうできたの?」
翼
「はい、バッチリです。他の皆さんは先に終わって、打ち上げ会場の居酒屋に向かってますよ」
一緒に行きませんか?と声をかける前に、イチゴの目がキラーンと光るのを翼は見た。
イチゴ
「そっか、じゃあ室長さんはまだ捜査室にいるよね? イチゴ、会いに行ってこよーっと」
翼
「えっ?イチゴちゃん⁈」
気づいた時にはもう遅く、翼は捜査室へ向かって駆け出していったイチゴの後を慌てて追いかけていった。
続きをパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
07/04(Fri) 08:38
おっと(笑)
小春
私今乾杯のところ書いてました。
誰か間を繋いでくれないかしら(←タリッキー発言)
[削除]
07/04(Fri) 13:12
無事に繋がるかしら
ジュン
イチゴの後を慌てて追いかけ捜査室に戻ってきた翼。
イチゴ
「室長さーん!」
イチゴが席に座っている穂積に抱きつこうとするのを腕を引くことでなんとか止めることができた。
イチゴ
「えー?櫻井さんなんで邪魔するのー?」
翼
「そ、それは室長はこう見えても重傷ですし、飛び付くのは駄目ですよ。」
室長は私の恋人だからとは言えない翼はもっともらしいことを言ってイチゴを諌める。
イチゴ
「うーん……じゃあ、イチゴが椅子の後ろから抱っこしてあげる。それなら室長さんの負担にもならないでしょ?」
翼
「えっ!?」
止めるための言葉が思い付かない間に、イチゴは穂積へと駆け寄った。
イチゴ
「室長さん、いいよね?イチゴがギュッてしてあげる。」
イチゴが穂積の後ろから腕を伸ばす。だが、その手は穂積によって止められてしまった。
穂積
「イチゴ、ごめんなさいね。そんなことされたら私の恋人が焼きもち妬いちゃうわ。」
恋人と言う言葉に翼は驚いた。穂積は自分のことを大切に思ってくれている。ただそれだけで嬉しかった。
イチゴ
「えー!?室長さん、恋人いたんだぁ。」
イチゴは驚くより残念そうな声を出す。
穂積
「だから、ごめんなさいね。」
穂積はそう言いながら立ち上がった。
穂積
「さて、仕事も終わったし、打ち上げ会場に向かいましょうか。」
イチゴ
「はーい。」
翼は穂積に背中を押されるようにして会場に向かった。
こんなんしか書けなかったけど、無事に小春さんへと繋がるでしょうか?
パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
07/04(Fri) 13:38
ジュンさんありがとうっ(´ 3`)ちゅー
小春
ジュンさんいつもありがとうございますm(__)m
室長が優しくて泣ける・゜・(つД`)・゜・
そして、ご謙遜なさってますが私はakeさんの文章は趣があって大好きですので、もっと書いて欲しいですよ。
どんどん参加して、次回もぜひ乗っかって頂きたい(´∇`)
清香さんは言わずもがなですしともさんの頼もしさったらパネェですしジュンさんは温かいですしエミさんは面白いですしくちびるさんは忘れず読みに来てくれますし泉さんはパワフルですし瑠璃さんは達者ですしせつなさんは何でも来いですし桐子さんは大腿骨骨折しても来てくれてます。
本当に有り難いです。私は幸せ者です・゜・(つД`)・゜・
ディレクター
「それでは僭越ながら、警視庁緊急特命捜査室の皆様!十日間の取材お世話になりました!そして、事件解決お見事でした。お疲れ様でした!乾杯!」
全員
「ありがとうございました!乾杯!」
いつもなら穂積か、穂積に指名されたメンバーが音頭を取る乾杯だが、今夜は、撮影と取材のスタッフたちを指揮してきたディレクターが宴会の開始を告げた。
わっと賑やかになるいつもの居酒屋の座敷で、穂積だけは浮かない顔だ。
なぜなら、右に明智、左に小野瀬がいて、穂積に一切のアルコール摂取を禁じているから。
穂積
「せめて乾杯のビールだけでも……」
穂積は涙目で訴えるが、明智はぴしゃりと却下する。
明智
「駄目です。本当なら入院していなければならない重傷なんです。酒なんてとんでもない」
小野瀬
「ははは、今夜は俺も明智くんと同意見だね。はい、烏龍茶」
穂積はがっくりと肩を落とした。
如月
「ノンアルコールビールもダメなんですかぁ?」
小野瀬
「だめだめ、パッケージが似てる。こいつが本物とすり替えるから、手と足が届く範囲には置かないで」
明智
「焼酎や日本酒と見分けがつけにくいから水も置くな。今日は俺も飲まん」
穂積
「明智ぃ……」
藤守
「愛されてますねえ、室長。ほな俺も乾杯だけにしますわ。あとはサイダーでええわ」
如月
「それなら俺はコーラ」
小笠原
「じゃあ俺も烏龍茶にする」
翼
「私も」
イチゴ
「イチゴはジュースにするー」
穂積
「……それじゃあ盛り上がらないでしょうが」
穂積は目を閉じ、はあ、と大きく息を吐いた。
穂積
「分かった、今夜はワタシ酒を飲まない。約束するから、アンタたちは好きなだけ飲みなさい」
穂積が場の雰囲気やTV局のスタッフに気を遣ったのはすぐに分かったので、藤守と如月が素早く反応する。
藤守
「そうですかー?ほな遠慮なくビール!」
如月
「おっと藤守さん、俺がお注ぎしますよ!」
藤守
「悪いねえ如月くーん。ほなお返し」
穂積
「明智も飲みなさい。ワタシ、アンタが酔ってグダグダになるの見るの好きなの」
明智
「えっ?!じ、自分では、グダグダになってる自覚は無いのですが」
狼狽えながらも、穂積が注いでくれるビールにコップを差し出す明智。
穂積は有言実行なので、「飲まない」と言ったら絶対飲まないと信じているのだ。
穂積
「さ、小笠原も櫻井も飲みなさい。お疲れ様、頑張ったわね」
小笠原
「うん」
穂積
「敬・語!」
翼
「あの、室長、私は」
穂積
「いいから飲みなさい。帰りはワタシが送ってあげる」
如月
「うわー!もうお持ち帰り宣言出た!」
穂積
「うるせーわよ如月くん」
如月に茶化されるのをさらりとかわして、穂積はニッコリ笑った。
穂積
「ワタシに気を遣う事は無いわよ。治ったら、人の三倍飲む事にするから」
小野瀬
「それじゃいつもと同じだよ」
全員が、どっと笑った。
座が沸いてそれぞれが箸を持ち、飲み食いが始まったところで、イチゴが、穂積のそばににじり寄ってきた。
イチゴ
「ねえねえ明智さん、室長さんの恋人って誰?」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
07/04(Fri) 17:14
壁|д・)
エミ
イチゴの質問に、明智は咽せてしまい、近くにいた翼は思わず箸を落としそうになった。
小野瀬
「おや?桃井さん、見てわからないかな?」
穂積の為に甲斐甲斐しく料理を取り分けていた小野瀬が、穂積を両腕に抱えながら微笑む。
穂積
「あのなー、なんでオマエはいつもノリノリなんだよ!」
頬をすり寄せようとする小野瀬を振り解こうともがくが、今の穂積は手負いの悪魔。どうにも分が悪い。
イチゴ
「あー、小野瀬さんズルーい!」
そこにイチゴも加わってしまう。
穂積
「ちょっと、明智ぃ~助けてちょうだい!」
イチゴ
「明智さーん」
助けに入ったはずの明智がすかさずイチゴに抱きつかれた。
イチゴ
「ねぇ、明智さん。私がグラビアでデビューした時から注目してくれてたって、本当?」
瞳をキラキラさせて明智を見つめる。
明智
「えっ!?いや…その…」
穂積
「明智は足が綺麗な子がタイプなのよね?」
小野瀬
「へぇ~。明智くんも隅に置けないね」
イチゴ
「明智さん……私、やっぱり明智さん大好きー!」
明智
「うわ、コラ、離せ!」
如月
「へー、この次は相撲部屋の体験の仕事なんだぁ」
そこそこ酒も進み、ようやく落ち着いた一行はおしゃべりに花が咲く。
如月
「注目の若手力士がいる相撲部屋?」
藤守
「あれやろ、近藤とかいうイケメンの」
イチゴ
「ピンポーン!当たり~!」
如月
「えー?ってことは、イチゴちゃんも稽古とかしちゃうの?」
明智
「おい、土俵は女人禁制だろう?…あ、イチゴは男か。ややこしいな」
イチゴ
「何をするかはヒミツ~♪でも私、今でも朝晩、四股踏みしてるんだよ!」
そう言うと、イチゴは立ち上がって片足をゆっくり上げて静止し、トスッと地に下ろして腰を落とした。
イチゴの、見た目からは想像のつかない足腰の強さの理由は、元相撲部とか男の娘だからだけでなく、それだったのか…と、言葉には出さないが、みんな納得した様子でイチゴの四股を見ている。
穂積
「さすが元相撲部ね。キレイな四股だわ」
イチゴ
「えへへー」
褒められたイチゴは照れながらも誇らしげだ。
穂積
「でも…、そのヒラヒラしたスカートで四股踏んじゃダメねぇ。そこのムッツリが目のやり場に困ってるわ」
イチゴ
「きゃあ!やだ!もうっ!!」
慌ててスカートを押さえてペタンと座り、近くに居る明智を上目遣いで可愛く睨んだ。
明智
「なっ!?なぜ俺なのか理由がわからないんだが……」
ブツブツ言いながら手酌で酒を呑む明智は、穂積の期待通りにグダグダになりかけている。
イチゴ
「でも、イチゴ、明智さんになら……お持ち帰りされてもいいよ?」
明智は盛大にビールを噴き出した。
イチゴの質問をスルーしたまま、パース!
壁|^∀^)ノ⌒○
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07/04(Fri) 17:46
わーいo(^▽^)o
とも
お話が進んでる~(*≧▽≦)ノシ))
室長と翼ちゃんの関係はイチゴちゃんにバレてしまうのか⁈
明智さんはこのままグダグダに酔ってイチゴちゃんをお持ち帰りしちゃうのか⁈
続きも楽しみにしとこ~ ←タリッキー
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07/05(Sat) 07:15
ともさんの期待をスルーしつつ(笑)
小春
イチゴ
「うーん、小野瀬さんやみんなにはぐらかされちゃったなあ」
渇いた喉を潤すために自分の席に戻ってきたイチゴに、ミネラルウォーターを差し出しながら、マネージャーが微笑んだ。
空気マネージャー
「ありがとう、イチゴ。私の為に、穂積室長の恋人が誰か、聞きに行ってくれたんでしょ?」
イチゴは目を見開く。
イチゴ
「ち、違うよ。イチゴが、気になったからだもん」
そっか、とマネージャーは頷く。
空気マネージャー
「でも、私、何となく分かるから」
聡明な彼女は翼の方を見ないで言った。
マネージャー
「大丈夫。あんな王子様みたいな人に優しくされて、素敵な夢を見せてもらって、それだけでじゅうぶん幸せ」
イチゴ
「…………」
マネージャー
「今日が終われば、二度と会わない人だし」
イチゴ
「あのね、マネージャーさんは可愛いよ」
イチゴは少しムキになって言った。
イチゴ
「そりゃ、櫻井さんも可愛いけどさ。マネージャーさんだって負けてない」
マネージャー
「やっぱり気付いてたんだ」
マネージャーはくすくす笑った。
イチゴは敏感だ。
自分でさえ気付く事が出来た穂積と翼の関係を、イチゴが見抜けないはずがない。
イチゴ
「本当だよ。顔立ちはキレイだし、胸だってあるし。これで、腹筋が割れてて投げ技が得意だったらなあ」
マネージャー
「……誉め言葉だと思っておくね」
十日間一緒に行動していれば、TVスタッフと捜査室メンバーの間にも、奇妙な友情というか、連帯感が育まれている。
宴会では互いの守秘義務に引っ掛からないように気遣いながらも、現場での体験談や失敗談、裏話から珍事件まで披露され、大いに盛り上がった。
そんな中、ディレクターがそっと穂積に近付いてきて耳打ちする。
どうやら「支払いはTV局の経費で落とすから」と囁いたようだったが、穂積はこれを即座に断った。
穂積
「お気持ちだけ頂きますわ。代金は折半にしましょう。警察官が民間の方にごちそうになるわけにはいきませんからね」
穂積の笑顔は柔らかいが、声には有無を言わせない強さがある。
ディレクターは申し訳ないからと粘ったが、穂積は譲らなかった。
穂積
「今後の友情の為にも、ね」
穂積にそう言われてしまっては、ディレクターもそれ以上言えない。
ディレクターが引き下がると、穂積は頃合いを見計らって、パンパンと手を叩いた。
穂積
「さあ、そろそろお開きにするわよ」
ちょっと挟んでみました。
パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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07/06(Sun) 15:44
もうすぐ、千秋楽(≧▽≦)
小野瀬☆せつな
いよいよ、室長の魅力全開シーン??!
終わっちゃうのはさみしいですが、お楽しみはこれからですね( *´艸`)フフフ
待ってます!
いつの間にか、『なんでもこい』なワタクシ・・・@@;←否定できず
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07/07(Mon) 02:55
……この雰囲気はもう私待ちかしら?
小春
さて、そろそろ本当に最終章でしょうか?
名残惜しいですねー。
この後、私、宴会が終わって解散した所からエンディングまで書いて仕上げますので、書き残しのある方はここで入れておいてくださいね。
皆様、長々ありがとうございました。
07/07(Mon) 08:30
おはようございます♪( ´▽`)
とも
いよいよエンディングなんですね~。
名残惜しいですが、小春さんのエンディングを楽しみに待っておりますよ~*\(^o^)/*
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07/08(Tue) 14:21
こんな感じでどうでしょう
小春
大変お待たせしました。
「板ギリギリ」を書くつもりが「ギリギリアウト」ばかり書いてしまい←
書いては消しを繰り返すうちにすっかり遅くなってしまいました。
エピローグまで一気にUPしますのでよろしくお願いします。
~穂積vision~
打ち上げが終わって帰る夜道、駐車場で星空を見上げるこの瞬間、俺はいつも柄にも無くセンチメンタルな気分になる。
事件は何故起こってしまったのかとか。
今回も良く働いてくれた部下たち一人一人の顔とか。
被害者や被疑者たちの今後の事だとか。
耳を澄ませば遠くからはまだ、「もう一軒行きましょう」なんてはしゃぐ如月と藤守の声や、
いつものように抱きつこうとしたものの、酔って手加減無しの明智に投げ飛ばされて文句を言うイチゴの声や、
笑いながら双方を宥める小野瀬や、呆れながらも楽しそうな小笠原の声が、風に乗って聞こえてくる。
さっきまでの大騒ぎが嘘のような、静謐で、幸せな時間だ。
ふと気付けば、俺の左手にそっと指を絡ませて、翼が俺を見上げていた。
目を合わせれば静かに微笑んでくれる恋人の温もりに、自分の心と顔が綻ぶのが分かる。
翼
「……泪さん」
少し恥じらうように俺の名を呼んだ愛らしい唇に引き寄せられて、俺は、翼と唇を重ねた。
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07/08(Tue) 14:29
寝室にて(cv三木眞一郎)
小春
~翼vision~
穂積
「翼、こっち来い」
口を漱いで寝室に戻ってきた私を、ベッドで横になっていた泪さんが手招きする。
私は泪さんと目を合わせないようにしつつ、彼とひとつの掛布の中に潜り込んで、背中を向けた。
そんな私を笑いながら、後ろから抱き寄せた泪さんは、羞恥で紅く、熱くなった私の耳朶を軽く噛んだ。
穂積
「よしよし。可愛い、可愛い」
耳元で囁かれ、頭を撫でられると、さっきまでの自分の大胆な行為が思い出されて、ますます恥ずかしい。
泪さんの視線から逃れようと顔を背けたけれど、彼は私の首筋に顔を近付けて、くすくす笑いながらさらに囁いた。
穂積
「よく頑張ったな」
翼
「だって……昨日、約束した、から……」
穂積
「気持ち良かったよ」
翼
「……もう言わないで……」
穂積
「お仕置きは完了にしてやる」
そう言いながら、泪さんは肩越しに、私の頬にキスをくれた。
安堵と幸せを感じる半面、その行為が、私の記憶を蘇らせる。
翼
「泪さん……」
穂積
「ん?」
翼
「……カフェで……マネージャーさんにも、今みたいに、キス、したでしょ」
背中を向けてるから泪さんの顔は見えないけど、彼が、まじまじと私を見ているのが分かった。
穂積
「あんなの芝居だ」
翼
「でも、私、すごくショックだったの。それに、マネージャーさん、泪さんのこと」
穂積
「翼」
込み上げそうになった涙を堪えていると、泪さんは私の肩に手をかけて、自分の方に向き直らせた。
穂積
「あの時は、ああする事が自然だと思った。より安全に、民間人である彼女を外に出すために必要だと思ったから、したんだ」
翼
「それは、分かったけど」
言い返すと、涙が滲んだ。
穂積
「彼女だって、あのキスに意味が無い事ぐらい分かってる。気にしてるのは、世界中でお前だけだ」
翼
「私だって、分かってる。でも、好きな人が、目の前で、他の素敵な女の人に……キス、したんだもの」
段々と声が小さくなっていき、我慢していた涙が零れてしまった。
穂積
「……」
泪さんは私を見つめていたけど、やがて、こつん、と額をぶつけた。
穂積
「……だよな。悪かった。逆の立場だったら、俺だって頭に来る」
翼
「泪さんが、私の事で、やきもち?」
穂積
「意外か?だが、世界中で俺だけは、お前の事でやきもちを妬く権利があるんだぞ」
泪さんは照れたように笑って、私を抱き寄せた。
穂積
「俺はお前の恋人だからな」
トクントクントクン、泪さんの少し速くなった鼓動が伝わって来る。
翼
「泪さん、ドキドキしてる」
穂積
「お前の事が好きだからだ」
泪さんが、指先で、私の頬の涙の跡をなぞった。
翼
「泪さん……」
穂積
「……俺が、本当に好きな女にするキスを教えてやるよ」
指が離れ、唇が重なった。
激しくされるのかと思いきや、それは、思いがけないほど優しいキスだった。
抱き締められて、泪さんの体温と、息遣いと、私への想いが伝わって来る。
泪さんの欲求を押し付けるのではなく、私が求めるものばかりを与えてくれる。
唇が、舌が、肌が触れ合うたび、溶け合うように満たされてゆくのを感じる。
泣きたくなるほど嬉しくて気持ちよくて、それなのにもっと欲しくて、私は知らず知らず、泪さんの頭を引き寄せていた。
私を抱き締めていた泪さんの手が背中にまわって、ブラのホックを外す。
翼
「あっ」
身体を起こした泪さんが、私を組敷く体勢になって、掛布を剥いだ。
穂積
「脱げ」
翼
「……でも……」
包帯を巻いた泪さんの身体が露になって心配がよぎったけれど、平気だ、って言うに決まってる。
穂積
「脱いで、開け」
泪さんの声には魔力がある。
身体の芯が熱くなる。
いつからか私は、この人の目に見つめられたら逆らえなくなっている。
そのことが、嫌じゃなくなっている。
穂積
「電話」
翼
「え?」
穂積
「電源切ってあるか?」
翼
「……うん」
穂積
「いい子、だ」
翼
「あ、ーーーっ!」
泪さんを受け入れたのと同時に全身を支配されて、私はもう、何も考えられなくなってしまった。
なおも繰り返し訪れる甘い波に溺れ乱され、ひときわ高い快感の波に何度も何度も突き上げられる。
やがて、絶頂の中で、身体の奥で白い泡が弾けるのを感じて彼の腕の中で気を失いかけた瞬間、
泪さんの電話が鳴った。
トゥルルルル……トゥルルルル……
穂積
「は、い、穂積」
……何で出ちゃうんだろう。
真っ白に飛んだ意識の中からゆるゆると目覚めながら、私はぼんやりと彼を見つめていた。
泪さんは息を整えながら相槌を打っていたけれど、やがて相手の方から通話が切れたらしく、溜め息混じりに電話を切った。
それにしても、捜査室のメンバーはみんな「命が惜しいから電話はしない」と言っていたのに。
泪さんも居留守を使わず電話に出たし。
唯一、私に思い当たるのは……
翼
「……もしかして、小野瀬さん?」
穂積
「あいつからの電話なら出ねえ」
泪さんは本気か冗談か分からない事を言ってベッドから跳ね起き、仕事の顔になって電話をかけ始めた。
穂積
「刑事部長だ」
翼
「えっ?!」
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07/08(Tue) 14:31
小春
穂積
「翼、先にシャワー使っていいぞ」
電話が繋がったらしく、泪さんが唇の前で指を立てて私を制した。
穂積
「明智、強殺で緊急配備だ。……頭が痛い?ふざけんな!」
シャワールームへ向かう私の背後で、同じように藤守さん、如月さんも呼び出される。
もちろん、小笠原さんだって逃れられないだろう。
気の毒なのは小野瀬さんだ。
穂積
「小野瀬、緊急配備だ。あぁ?……鑑識関係無い?けっ、どうせ知らない女引っ掛けて寝てるだけだろ。……当たりだ?馬鹿野郎!2分でイかせて来い!いいか、明智と小笠原は自宅だ。藤守と如月はいつもの居酒屋の近くでまだ飲んでる。車に乗せて警視庁まで連れて来い。分かったな!」
……本当に気の毒。
でも、十三連勤でやっと帰宅して、本当なら入院しなければならない身体の「室長」が呼び出されたのだから、みんなが出ないわけにはいかない。
もちろん私も。
翼
「泪さん、支度出来ました」
穂積
「ああ、俺もすぐ支度する」
立ち上がって擦れ違いざま、泪さんがふと、長身を屈めた。
翼
「?」
穂積
「後戯が無くてごめん。次回ゆっくり、な」
翼
「!」
とんでもない言葉を耳に吹き込まれて真っ赤になる私をそのままに、泪さんは笑いながらシャワールームに消えて行った。
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07/08(Tue) 14:48
エピローグ
小春
~エピローグ~
それから、ニ週間後。
朝のミーティングで、室長が私たちに、左右の手に一枚ずつのプリントを掲げて見せた。
穂積
「良いニュースと悪いニュースがあるわ……まずは、良いニュースからね」
藤守
「なぜ良い方から?」
お約束のツッコミを入れる藤守に笑ってから、穂積は一同を見渡した。
穂積
「先週、例の、イチゴの研修体験をまとめたTV番組が放送されたわよね。あれ、かなり視聴率良かったらしいわ」
如月
「あー。すごく警察に好意的に編集してくれてありましたよね」
明智
「ああいう番組にありがちな誇張も無かったしな」
小笠原
「それでも、室長や明智さんなんて、スーパーマンみたいだったよ」
藤守
「小笠原のプロファイルや取り調べも、格好よく映ってたやんか」
翼
「でもやっぱり、最後の、イチゴちゃんからの、詐欺撲滅メッセージに感動しました」
全員がわいわい言っていると、小野瀬も入って来た。
小野瀬
「あ、例の話?」
穂積
「ええ」
穂積が頷く。
穂積
「それでね。番組を見たイチゴのファンたちが、同じイチゴファンの下川を応援するサイトを立ち上げたらしいの」
全員
「えっ!」
穂積
「下川は取り調べの時から改悛の様子が見られたし、社会復帰する時まで支援して、罪を償ったあかつきには、温かくコンサートに迎えようっていうコンセプトらしいわ」
穂積の説明に全員が喜び、特に、下川の説得に当たった藤守や小笠原と翼は顔を見合わせ、頷きあった。
穂積
「それとね。倉田優子と荒木にも、同じ校区の同級生や同窓生たちから、減刑嘆願書が寄せられているらしいわよ」
これには、明智と如月が反応した。
明智
「もしかして」
穂積がにっこり笑う。
穂積
「そう。A子が、署名を集める運動をしているの」
如月
「明智さん!」
明智
「ああ」
如月と明智は言葉少なだが、どちらの目にも、うっすらと涙が滲んでいるのが見える。
翼ももらい泣きしそうだった。
穂積
「矢追も現在は大人しく、余罪の取り調べに応じているそうよ」
小野瀬
「あいつには同情しない」
穂積
「ま、同感だけど。条件が整えば、葛西さんが騙し取られた金も戻ってくるかもしれない。引き続き厳しく取り調べてもらいたいわね」
穂積は笑いながら、片方のプリントを下ろした。
明智
「それで、室長、悪いニュースと言うのは?」
明智の声に、一同が、穂積の手に残るもう一枚のプリントに注目する。
穂積
「来月の第一週の水曜日、イチゴが世田谷警察署で一日署長になる事が決まったの」
全員
「えっ?!」
穂積
「で、ウチから一人、世話係を選出するように言われたんだけど……」
全員
「……」
沈黙の後、全員が、明智に注目した。
明智
「何故、みんな俺を見るんだ!」
藤守
「いやー、やっぱり、イチゴと言うたら明智さんでしょ」
如月
「いいじゃないですか、脚のキレイな現役アイドルですよ」
明智
「男だし!」
小笠原
「世田谷といえば明智さんの地元じゃん」
翼
「新曲歌ってくれるかなあ」
明智
「お前らまで!」
明智は半泣きだ。
明智
「室長!何とか言って下さい!」
穂積
「でもねえ。一周回ってアンタのターンだし」
明智
「小野瀬さん!」
小野瀬
「俺はきみの恋愛事情には関わらない事にしてるから」
ばーん、と捜査室の扉が開いた。
イチゴ
「あっ、みんな揃ってる!明智さーん!来週よろしくね!」
明智
「わーーー!」
ストロベリー☆パニックは、どうやら、まだまだ終わらない。
~END~