『ストロベリー☆パニック』
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06/14(Sat) 21:28
爆笑!
ake
腐も嫌いでない自分は多いに受け止めて笑いました!室長、ちゃんと真面目に演技してるのに、なんだか大ピンチ。矢追の心の声が怖すぎです(笑)
室長、逃げてーっ!
いや、せっかく接触したのに駄目か。
助っ人として登場した筈の小野瀬さんが、そうじゃないのが笑えました。
続きでなくてゴメンナサイw
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06/14(Sat) 21:44
うっわー
小春
akeさん、その気持ちはよくわかりますよ(私も笑った)
「湧き上がる強いリビドーを抑えきれず思わず起ち上がってしまった矢追」の漢字変換と肉食っぷりに腹筋がつるほど悶絶し、
「邪眼の火花を散らす」小野瀬さんの流し目に萌えていたら、物凄く続きが気になる所で切られてしまった(笑)。
あーあ。(←はしゃぎすぎて疲れた溜め息)
それにしてもせつなさんの↓
(くれぐれも返却不可でお願いします~( ;∀;))
↑これはあれかしら。
「やるなやるなはやれ」ってフリかしら。←半分本気
カフェから少し離れた場所に停められた、小野瀬の車の中。
小野瀬は穂積の指示を受けてカフェに入っていってしまい、現在、車内にはイチゴと翼だけ。
翼は、先ほどからずっと、首の後ろが痛いほどチリチリするのを感じていた。
……この感覚がする時は、ろくな事が起きない。
そして、今、この感覚の原因と思われる状況の渦中には、間違いなく穂積がいる。
その事が、翼を落ち着かなくさせていた。
イチゴ
「翼ちゃん、室長さんたち、大丈夫かな?」
翼
「はい、きっと大丈夫です!」
翼はぎゅっと拳を握り締め、イチゴに、と言うよりは、自分に言い聞かせるように答えた。
本当に大丈夫なのか、誰か教えて欲しいのはむしろ翼の方なのだが。
そこへ。
低速で近付いて来た車が、隣に停まった。
イチゴと翼が振り向いた視線の先で、その車から降りてきたのは、如月と小笠原。
二人はさりげない動きでこちらに近付き、そして、如月は運転席に、小笠原は後部座席に素早く乗り移った。
先輩たちの到着に、翼はホッとする。
如月
「矢追と倉田は中にいるんだね?」
翼
「はい。室長とマネージャーさん、小野瀬さんも入っています。私は、指示があるまで待機するようにメールで言われて……」
小笠原
「あの人たちなら、放っておいても大丈夫だよ。それより」
小笠原が、膝の上でノートPCを開いた。
小笠原
「これ見て」
イチゴ
「なーにー?」
翼の肩越しに、イチゴも画面を覗き込む。
運転席から、如月も後部座席に身を乗り出した。
如月
「葛西のおばあちゃんの孫の顔写真だよ」
如月の指差した先を見て、たちまちイチゴが叫んだ。
イチゴ
「うそ、なにこれ超カワイイーーー!!」
もう少し書きますのでお待ちを。
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06/15(Sun) 04:09
すみません落ちてました
小春
一方、店内は、異様な雰囲気に包まれていた。
長い脚を組んで椅子に座っている、ホストに扮した穂積。
そのテーブルの傍らに立つ絶世の美女、矢追。中身は男。
穂積を守って立ちはだかり、矢追を見据えている小野瀬。
状況を知らぬまま化粧室で腹痛と戦う空気マネージャー。
状況がよく分からず、店の奥の席で様子を伺う倉田優子。
なんだこの状況。
穂積の体内で、警報が鳴り続けていた。
矢追と小野瀬は、双方ともに、世にも美しい笑顔を浮かべて対峙している。
無言で火花を散らす二人を見上げながら、穂積は、さっきから感じている、本能的な危機感の原因を探していた。
この状況はまずい。
何か、ろくでもない災難が降りかかりつつある。
突然、翼に会いたくてたまらなくなったのがその証拠だ。
自分は重大な思い違いをしていた。
矢追が、葛西和代に端を発した振り込め詐欺に関与している事は、もはや疑いようがない。
倉田優子はドラッグストアで矢追と知り合い、矢追に詐欺を持ち掛けられ、幼馴染みの荒木に相談した。
荒木は変装の得意な下川を仲間に加えて、計画を実行した。
では、なぜ、矢追は詐欺を計画したのか?
穂積はそれを、かつてイチゴを働かせたような女装パブ、またはそれに類似した店をオープンさせるため、開店費用を捻出するためだと推測していた。
雇われ店長ではなく、自分自身の経営で、倉田のように従順な従業員を雇い、趣味の女装をして、同じ趣味の男装女子を集めて。
詐欺で集めた金は、その資金だと。
だが。
穂積はたった今まで、矢追が男色家だとは知らなかった。
だから、矢追と直接対面し、矢追が穂積を見る視線の意味に気付いた時、鳥肌が立ったのだ。
穂積が抱いていた今までの概念が、音を立てて違う方向に動き始めた。
『お金ならいくらでも用意出来るわよ』
そうだろう。
矢追の女装パブは繁盛していたはずだ。
金のためではない。少なくとも、金のためだけではない。
さっき全身に感じた悪寒は、穂積が念のため、あくまでも念のために、如月に命じておいた懸念を裏打ちするものだった。
もしも。
もしも、矢追の目的が、最初から『金』ではなく『孫』の方だったとしたら?
『金』はあくまでも副産物で、詐欺を利用して『キレイな男』を集める事が本当の目的だったとしたら?
そんな邪な目的のために葛西さんが、倉田が、荒木が、下川が巻き込まれ、そして、これから、さらに葛西さんの孫が巻き込まれるところだったとしたら?
穂積の頭脳の中で、凄まじい速度と正確さで、事件の全貌を読み解く仮説が組み上げられてゆく。
鳥肌がおさまらない。
矢追の目を見ていると殺意が芽生えてしまいそうだ。
翼。
翼に会いたい。
この時小野瀬が、穂積の変化に気付いた。
もちろん、穂積が到達した結論に、同じように達したわけではない。
ただ、穂積がそこに達した、と気付いたのだ。
小野瀬は、事件が全面解決に向けて動き出すのを予感し内心喜ぶとともに、今のこの状況を俯瞰で捉えていた。
どうやって、矢追と倉田の身柄を確保するか。
倉田優子なら、多少抵抗されても押さえ込む自信はある。
矢追は長身だが、それでも穂積の敵ではないだろう……。
だが、化粧室に、いつ出てくるか分からない空気マネージャーがいる事を思い出して、小野瀬はハッと考え直した。
他にも客はいるし、店員もいる。
店内で格闘は危険だ。
となると、やはり芝居を続けながら、外へ出すしかないか……。
小野瀬は穂積を見た。
小野瀬の目を見て、据わりかけていた穂積の目から険しさが消えた。
穂積もまた、小野瀬の思考を読んだのだ。
二人は視線を交わしただけで、再び、それぞれの役に戻った。
ここでパースzzzz( ̄ ̄)/⌒◯
06/15(Sun) 13:43
文字色コレで良いかしら?
桐子
皆様初めまして。桐子(とうこ)と申します。
やっと追い付きました~\(^o^)/
もう、腹筋痛いくらいドツボにハマって子供に不審がられてます(^_^;)
1.5は知らないので、ワタクシ読み逃げします←
続き楽しみにしてますね~(*^^*)
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06/15(Sun) 14:13
よっしゃ。
小春
桐子さん、このリレーは1.5知らなくても大丈夫です。
追い付いたならぜひ参加して下さい( ̄▽ ̄)b
[削除]
06/15(Sun) 20:03
本筋はコワイので(^_^;)
桐子
その頃、化粧室では空気マネージャーが、痛みと焦りで滲んだ脂汗を拭いながら悩んでいた。
「どうしよう…」
今までこの手の方面には、殆ど無縁だった為、穂積の待つ席にどう戻ったら良いのかわからないのだ。
「そ、そうだ。イチゴなら…」
バッグから携帯を取り出し、イチゴの番号をタップした。
こんなんでも大丈夫ですか?(^_^;)
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06/15(Sun) 21:14
大丈夫です!
小春
桐子さんようこそありがとう!
イチゴ
「あれ?」
車内に響く、耳慣れない着信音に驚いた捜査室の三人の傍らで、イチゴが平然とスマホを耳に当てた。
イチゴ
「マネージャーさんだ。はーい」
マネージャー、と聞いて、翼がぴくりと反応した。
なにしろ、つい数分前にマネージャーと穂積が仲良く写っている写メを受け取って、加速したモヤモヤを持て余している真っ最中だったのだから。
イチゴ
「室長さんの恋人役はどう?イチゴ羨ましいな!…え?…何?…それどころじゃない?」
小笠原
「(小声)空気マネージャーは、店内にいるんじゃなかった?」
如月
「(小声)恋人役ってどういう事?」
イチゴ
「お腹痛くなっちゃったの?大丈夫?」
翼はイチゴの声に耳を傾けながらも、先ほど送られてきた、穂積が撮影したと思われるマネージャーとのツーショット写真を、如月と小笠原に見えるよう、無言で突き出した。
如月
「(小声)うっわ、これは、刺激強いよね」
小笠原
「(小声)察するにマネージャーさんは男性に免疫がなく、そのため、室長とのスキンシップで急性胃腸炎を発症した上、どうしていいか分からずにトイレから出られなくなってる確率98%」
眼鏡を直しながら、小笠原が冷静に分析した。
イチゴ
「どうすればいい?って聞かれても……、イチゴは矢追さんと面識があるから行くの止められてるし、翼ちゃんも、明智さんたちの応援待ちだし……」
が、翼の気持ちは固まっていた。
マネージャーさんは、一般人だ。
そして、自分は警察官。
こんな時、どうするべきかは分かっている。
翼
「私、行きます」
如月
「えっ、翼ちゃん!それ、命令違反だよ!」
翼
「イチゴちゃん、マネージャーさんに、5分後に私がカフェの正面から入るので、タイミングを合わせて、入れ代わりに外へ逃げるように伝えて下さい」
翼は時計を見た。
翼
「小笠原さん、今の計画を、室長のプライベート携帯にメールしておいて下さい」
小笠原
「……分かった」
さっきからずっと、チリチリと異変を知らせているうなじの痛み。
行かなければ、室長の無事な姿を見なければ、この痛みはきっとおさまらない。
翼は小笠原に頭を下げると、身支度をして車のドアを開けた。
小野瀬
「彼をヘッドハントする気なら、まず、俺を通してもらわないとね?」
矢追
「あなた、彼のボス?にしては、年が近すぎるわね。もしかして、『彼の彼?』」
小野瀬
「ご想像にお任せするよ」
穂積
「(否定しろ!)」
穂積の心の声は届いているだろうに、小野瀬は矢追の挑発をやめない。
小野瀬
「見れば分かると思うけど、彼は、滅多に無い美しい宝石なんだ。ここまで磨いた身としては、そうそう手放す気にはなれなくてね」
言いながら小野瀬は振り返り、指先で穂積の顎を持ち上げた。
小野瀬
「百やニ百じゃ譲れないな」
小野瀬は矢追に見せつけるように穂積の頬に顔を寄せると指先を滑らせ、金色の髪を梳いた。
穂積はテーブルの下で拳を握りながらも、小野瀬の演技に合わせて、従順な「小野瀬の所有物」を演じている。
矢追は小野瀬の艶かしい指の動きを羨ましそうに眺めつつ、バッグの口を開いた。
矢追
「手持ちは足りないけど、小切手ならあるわよ」
矢追が小切手を取り出したその一瞬、穂積は見た。
バッグの中の不自然な、そして、よく知っている形の膨らみ。
……拳銃。
矢追が手近な席に腰掛け、小切手を広げる。
矢追
「さあ、何桁書き込めば、私の物になってくれるのかしら?」
まさにその瞬間、穂積の手の中の携帯が鳴った。
こんな感じでいかがですかパースヽ(´∇`)/⌒◯
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06/15(Sun) 23:17
こんなんでいいかなぁ?
ジュン
矢追に気付かれないよう手の中の携帯を見る穂積。
メールを見た瞬間、背筋が凍るような思いがした。
……翼が入ってくる……
先程までは会いたくて仕方なかった。
翼の顔を見たくて抱き締めたくて……
だが、矢追のバッグに拳銃を見てしまった。
もし、倉田が翼に気付いたら……
警察だとバレれば翼の身が危ないかもしれない。
乱闘になれば他の客や従業員にも危険が及ぶかもしれない。
穂積はどうすることが最善なのか頭を働かせた。
そして、ひとつの結論を導きだしたのだった。
むつかしいなぁ……ってことでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
06/16(Mon) 20:32
ジュンさん、いいですよ(´∇`)ノシ
小春
すみません、ちょっとテイスト違ったので書き足しましたm(__)m
翼に賭けるしかない、と穂積は思った。
計画を立て直す時間はない。
翼が扉を開けるまでに、出来るだけの対策はする。
だが、その後どうなるか。
それは、実際にやってみるしかないのだ。
決断すると、穂積は、矢追と穂積の席を隔てる通路に立っている、小野瀬の靴のかかとを軽く蹴って背もたれから身を起こした。
それを何かの合図だと察した小野瀬は敢えて穂積を振り返らず、矢追に向かって、意味深な笑いを浮かべた。
小野瀬
「話が早いね。……さて、と。どうしようかな……」
白紙の小切手を見て満更でもない風を装いながら、のらりくらりと小野瀬が返事を引き延ばす。
穂積は内心「それでいい」と頷いたが、実際に起こした行動は真逆だった。
つまり、煮え切らない小野瀬の態度に業を煮やしたように、音を立てて椅子から立ち上がったのだ。
穂積
「待てよ!」
そしてそのままの勢いで小野瀬の腕を掴むと、化粧室の扉に向かって突き飛ばした。
どん、と音がして、小野瀬は扉で背中を強かに打つ。
小野瀬
「うっ」
あまりの痛みに小野瀬が呻いた。
だが、穂積は足を止めない。
穂積は小野瀬に詰め寄ると、両手で小野瀬のジャケットの胸を掴んで、握り締めた。
穂積
「葵、本気か?」
鼻先がぶつかりそうな距離で穂積に名前を呼ばれて、小野瀬はどきりとした。
さすがの矢追も穂積のいきなりの行動に驚いて、小切手と万年筆を手にしたまま、固まっている。
視線を戻した小野瀬の目の前で、穂積の碧眼が潤んだ。
穂積
「本気で、俺を売るのか?」
目にいっぱいの涙を浮かべた穂積が、震える声を振り絞る。
穂積
「俺とお前、二人でテッペン獲ろうって約束、忘れたのかよ」
迫真の演技に、思いがけず、そんなつもりはないのに小野瀬の胸が疼いた。
穂積
「分かってるんだ。女だろ?今日だって、ここで待ち合わせなんだろ?もうじき女が来るんだろう?」
小野瀬
「……あ」
もうじき女が来る。
その一言で、ようやく、小野瀬にも、穂積の突然の行動の理由が見えた。
見えましたか?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
数えてみたらイチゴの研修は8日め(残り2日間)です、たぶん←オイ
[削除]
06/17(Tue) 06:05
おはようございます(=゚ω゚)ノ
とも
一方、化粧室の空気マネージャーは、イチゴと連絡がとれたせいか、なんとか腹痛がおさまってきた。
マネージャー
「あとは櫻井さんが来てくれた時にお店の外に出るだけ…。 だけどどうやってタイミングを図ったらいいの?」
化粧室には小さな小窓があったが、イチゴらが待機している車のある空き地とは逆の位置にあり、外を窺うことはできなかった。
マネージャー
「穂積さん……」
先ほど店内で撮った穂積とのツーショット写真を見ながらウットリしていると、化粧室の外が騒がしいことに気づいた。
そしてすぐにドン、と大きな音を立てて、扉のすぐそばで怒鳴りあっている声が聞こえてきた。
???
「葵、本気か?(もうすぐ櫻井が来てくれる)」
マネージャー
「(この声は、穂積さん⁈)」
穂積
「分かってるんだ。女だろ?今日だって、ここで待ち合わせなんだろ?もうじき女が来るんだろう?(だから、ビックリして出てきたように装って飛び出して行くんだ。いいな?)」
大声で怒鳴る間に小声で指示を出しながら、穂積は演技を続けていた。
小野瀬も、穂積のやりとりの意図が見えたので、それに合わせて演技を続ける。
小野瀬
「なんだ、知ってたんだ。…でもね、彼女とお前とを比べようなんて最初から思ってないよ? 今日はれっきとした仕事で会うんだ。それでもダメなのか、泪?」
カランコロン。
5分きっかりのタイミングでカフェの玄関が開いた先に…翼が立っていた。
室長と小野瀬さんのアブナイ関係(演技やけど)の方にどんどん妄想が膨らんでいってしまう私…(゚O゚)\(- -;
あとはパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
06/17(Tue) 08:32
ともさん、愛あるフォローありがとうございます(´∇`)ノシ
小春
今だ、と空気マネージャーは思った。
それを証明するように、小野瀬が背中を押し付けていて動かなかった化粧室の扉が、軽くなった。
マネージャーは息を吸い込んだ。
穂積を信じて、そして思い切って扉を押し開ける。
マネージャー
「い、今の音、何?」
マネージャーが見たものは、遠く店の奥の席に座ったまま、こちらの騒ぎを凝視している倉田優子。
その手前のテーブル席二つに、それぞれ二人ずつの客たちの唖然としている顔。
通路の右手の席に、赤い顔をして固まっている矢追。
目の前で、まるで抱き合っているような穂積と小野瀬。
正確には穂積が小野瀬の胸倉を掴み、小野瀬がそれを押し戻そうとして穂積の腕に手をかけているのだが。
二人は完全に通路を塞いでいて、矢追とマネージャーを隔てる壁となる位置にいた。
緊迫した雰囲気にマネージャーが息を飲むと、目があった穂積が、瞬時に声を出した。
小野瀬を怒鳴っていた声とは打って変わった、優しい声と眼差し。
穂積
「くうちゃん、ごめん。先に車に戻っててくれる?」
くうちゃん?
マネージャーは戸惑ったが、どう考えても、穂積が呼び掛けた相手は自分だ。
マネージャー
「えっ……う、うん、分かった、けど、るい、喧嘩はしないでね」
さっき小野瀬の言葉から知った、穂積の名前。
マネージャーは、これまた思い切って、穂積をその名で呼んでみた。
同伴するホストを呼ぶなら、その方がきっと自然なはず。
穂積
「大丈夫」
心配しないで、と言って微笑むと、穂積は小野瀬から手を離し、マネージャーに近付いて来た。
穂積
「びっくりさせてごめんね」
カランコロン。
謝りながらマネージャーの為に扉を開け、穂積はポケットから車の鍵を取り出した。
入口の近くに立ったままの翼には目もくれない。
(イチゴの所へ戻れ。明智と藤守が来たら、突入に備えろ、と伝えてくれ)
穂積はマネージャーの退室を促すように肩を抱きながら素早くそう囁いた後、車の鍵を手渡した。
穂積
「話が済んだらすぐに行くから。また、後でね」
マネージャー
「うん」
穂積
「いい子」
微笑んで身を屈めた穂積は、マネージャーの頬にキスをした。
……翼の目の前で。
(あの、櫻井さん、ありがとうございました)
カランコロン。
マネージャーが店から外へと駆け出して行く一連の音を、翼は、どこか遠くの出来事のように聞いた。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
06/17(Tue) 22:33
壁|д・) ←不安げ
エミ
空気マネージャーは、カフェからどうやってイチゴの所へ戻ったのか、まったく覚えていなかった。
小笠原と如月に穂積からの伝言を伝えると、途端に全身の力が抜け、深く息を吐き後部座席に沈んだ。
疲労困憊のマネージャーの両肩を掴んだイチゴは、ゆっさゆっさ揺さぶってツーショット写真の件を問いただす。
カフェに向かう途中で穂積に問われた選択。『OLと同僚のカップル』はとても自分に務まるはずがないので『ホストと客』を選んだ。消去法だった。が、ハマり役すぎる穂積のオーラや、警察の仕事の手伝いをしている緊張感に心身共に耐えられず腹痛を起こしたのだ。
小笠原
「アノ人のことだから、ホストの設定で行ったんでしょ?で、倉田優子と矢追は奥の席のまま?」
マネージャー
「あ、えっと…」
まるで見ていたような小笠原の発言に驚きつつも、捜査に重要なことだと察した空気マネージャーは、トイレから出た時に見た倉田優子と矢追の位置を答えた。小笠原はノートPCに映し出された店内の見取り図に入力する。
イチゴ
「えっ?店長はここにいたの?……ってことは」
小笠原
「矢追が室長に声を掛けた確率120%」
イチゴ
「……室長さん、大丈夫かなぁ?」
如月
「小野瀬さんもいるから平気だよ」
マネージャー
「そういえば…」
穂積と小野瀬がまるで抱き合っているようだったとポロッと口にしてしまった。
イチゴの眉がピクッと動く。
車内に微妙な空気が漂うなか、明智と藤守の乗った車が到着した。
壁|д・)ノ⌒ パース!
[削除]
06/17(Tue) 23:58
突入秒読み
ジュン
頭がガンガンとして目には何も写らない。
(今、何が……)
翼は先程見た光景を信じることができずにカフェの入り口で呆然と立ち尽くしていた。
(泪さん……)
芝居だとはわかっている。だけど、気持ちは割りきれない。だからといって泣くこともできない状況に翼は一歩も動けずにいた。
明智
「櫻井、とりあえず車に戻ってこい。」
肩を掴まれ、明智が声をかけて車に促す。
それを遠くで聞きつつ明智に連れられて一旦車に戻った。
藤守
「応援も到着したし、もうすぐ突入や。櫻井、大丈夫か?」
事情を把握しているらしい藤守から心配そうな声がかけられるが、翼はただ頷くことしかできないでいた。
小笠原が穂積の携帯に連絡を入れる。
明智
「突入まで1分だ。」
突入までのカウントダウンが始まった。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
06/18(Wed) 12:00
寝落ちの間に急展開( ̄▽ ̄)
小春
店内。
奥の席にいた倉田優子が立ち上がった。
「矢追さん、警察です」
その声は、明智が翼を連れて店を離れるのを見送り、ホッと息をついたばかりだった穂積と小野瀬を凍りつかせた。
矢追
「何ですって?」
倉田
「さっき、入りかけて出て行った女の人。刑事さんでした」
穂積は密かに舌打ちした。
やはり、気付かれたか。
これで矢追が逃走を企てれば、身体を張ってでも止めなければならない。
だが、まだ、店内には客がいる。
その客たちは、さっきまでは穂積と小野瀬の芝居の成り行きを眺めて面白がっていたものの、今度は、倉田優子の「警察」という言葉を聞いて、半信半疑ながらも、互いに顔を見合わせたり、緊張しているのが見てとれた。
倉田優子や矢追の行動しだいで、一気に店内がパニックになる事も考えられる。
どうする。
忙しく考えながらも、穂積は倉田の顔を見た。
倉田と目が合った時、穂積はぎくりとした。
倉田優子は笑っていた。
倉田
「たぶん、その人たちも、警察の人だと思いますよ」
指を指されて、穂積と小野瀬は青ざめた。が、矢追はまるで信じない。
矢追
「何言ってるの、優子……こんな金髪ピアスの超美形や、ロン毛で脚の長い警察官がいるわけないでしょッ。乙女ゲームじゃあるまいし!」
倉田優子の話に気を取られている間に、穂積と小野瀬は矢追との距離を詰めていく。
倉田
「でも、さっきの、若い女の人が刑事さんなのは間違いありません」
確かに間違いない。
しかし、そこにいる倉田優子は、任意同行して事情聴取していた時の、あの、感情の無い人形のような倉田優子ではなかった。
倉田
「関係の無いお客さんたち、外に出てください。その人、拳銃を持っています」
倉田優子の指先が、今度は矢追に向けられる。
今度は拳銃、と聞かされて、とうとう、四人の客は次々と席を立ち、悲鳴をあげながら、扉へ向かう通路を争うようにして逃げ出した。
店の外で、突入までのカウントダウンを開始していた明智の目が、店の扉が開くのを捉えた。
明智
「作戦停止!」
その声で、身構えていた藤守や如月も動きを止める。
直後に、四人の客と、数人の店員たちが飛び出してきた。
矢追
「逃げるわよ、優子」
全員が逃げ出したのに平然と残っている穂積と小野瀬とを見比べながら、矢追はバッグから拳銃を取り出した。
さっきまで赤い顔をして二人を見つめていたのに、今はもう目が据わっている。
矢追
「高飛びして、誰にも知られてない場所で、また最初からやり直すのよ」
倉田
「矢追さん」
倉田優子は悲しげな顔をして、首を横に振った。
倉田
「任意同行している最中に、宿泊先から私がいなくなれば、きっと、警察は私を探すと思いました。だから、私、わざと矢追さんを呼び出したんです」
矢追
「優子……?」
倉田
「もう、これ以上罪を重ねるのはやめましょう。最初の約束通り、女装趣味の男性の為の専門店を作りましょう。そこで私は化粧品を売って、矢追さんは、キレイになった男の人たちが楽しく遊べるパブを経営する。それでいいじゃないですか」
矢追
「世間の需要はどんどん変わるのよ!店の客の好みもね。だから、キレイな子がいたらこちらから探しだして、取り込んでいかないと!」
倉田
「詐欺という手段を使ってまで、ですか?お金だけじゃなく、調べた家庭環境を悪用してまで?」
穂積
「……倉田、その続きは警察で聞かせてくれ」
興奮してきた倉田優子は気付いていないようだが、穂積は、矢追が拳銃の安全装置を外したのを見た。
じりっ、と動いた穂積が、矢追の照準から倉田優子を隠してゆく。
穂積
「矢追、銃刀法違反の現行犯で逮捕する」
矢追
「優子ーーー!」
矢追は叫び声と同時に、拳銃の引き金を引いた。
穂積は、左胸に灼けつくような激痛と衝撃を受けながらも、矢追に飛びかかっていた。
穂積に押し倒された矢追と穂積とを、小野瀬が穂積の手錠で繋ぐ。
小野瀬
「穂積!」
穂積は呻くだけで応えない。
小野瀬
「穂積ー!」
どうなる?
ここでパースヽ( ̄△ ̄)ノ⌒◯
[削除]
06/18(Wed) 22:26
((((;゚Д゚)))))))
とも
ぎゃー((((;゚Д゚)))))))
室長が撃たれちゃったぁぁぁΣ(oдo)
バーン!
店内から銃声が聞こえ、外で待機していた明智たちに緊張が走った。
藤守
「どういうことや! 中で何が起こってんねん!」
如月
「明智さん! 早く中に突入しましょう!」
2人が明智に詰め寄っている間、翼の首の後ろの痛みは激しくなるばかりだった。
翼
「(もしかして…室長が⁈)」
そう思った時には翼の足は自然とカフェへ向かって動き出していた。
明智
「待て、櫻井! 藤守、如月、店内へ行くぞ。小笠原は念のため救急車を手配してくれ」
藤守、如月、小笠原
「了解!」
店内へ入ると、1番奥に倉田優子が顔面蒼白で立ちすくみ、その手前で手錠をかけられ茫然としている矢追と、胸に手を当て呻いている穂積を支える小野瀬が目に入った。
状況を素早く把握した明智が藤守と如月に倉田の確保を命じ、自分は小野瀬の元へと向かおうとしたところで、隣で肩を震わせている翼が目に入った。
明智
「櫻井は室長を頼む。小笠原が救急車の手配をしたから、じきに到着するだろう。俺たちは小笠原とこの2人を連れて警視庁に戻る。小野瀬さんは、イチゴとマネージャーをお願いできますか?」
小野瀬
「わかった。櫻井さん、穂積ならこれくらいでヘバる奴じゃない。きっと大丈夫だから、そばについててあげて?」
両側から頭と肩をポンポンと叩かれ、ようやく落ち着いた翼は小野瀬の代わりに穂積を支え、傷口にハンカチを当てて、止血をした。
翼
「室長、もうすぐ救急車が来ますから、それまでの辛抱ですよ!」
意識が遠のきそうな穂積に翼は何度も声をかけた。
穂積
「…翼、…矢追と、倉…田…は、どう、なった…?」
虚ろな目で見上げる穂積に、翼は努めて明るく話した。
翼
「倉田は藤守さんと如月さんが、矢追は明智さんと小笠原さんが身柄を確保して警視庁に連行していきましたよ。 けが人は室長以外誰もいません」
穂積
「…そうか、俺だけか。…それにしても、これはちょっとヤバいな…」
翼
「何言ってるんですか、室長! 室長がいない捜査室なんて、私はイヤですよ!
…泪さんがいなくなったら、私はどうすればいいんですか…」
泣いたらいけないと我慢していた涙がとうとう溢れてしまい、翼の頬をつたって穂積の頬に落ちた。
穂積
「…アホの子、…俺が、お前を、1人に、するわけ…ないだろ…」
遠くでサイレンの音が聞こえたところで穂積の意識は途切れた。
こんな感じでどうでしょうか?
続きはパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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06/19(Thu) 07:53
おなじみ警察病院
小春
小野瀬
「櫻井さん、穂積は?」
処置室の前で、椅子にも座らず震えていた翼の元に、イチゴとマネージャーを警視庁まで送り届けた小野瀬が戻ってきた。
小野瀬の顔を見た途端、翼の目からは涙がぶわっと湧き上がってしまう。
小野瀬
「よしよし、一人で怖かったね。……まだ、処置は終わらないのかな」
小野瀬に抱き寄せられて頭を撫でられ、わんわん泣く翼をなだめながら、小野瀬は彼女を誘って椅子に座った。
翼
「わ、私の、せいです」
小野瀬
「……ん?」
翼
「待て、って、命令だった、のに。勝手に、店に、行って、倉田に、見つかった、から、だから」
あの時……店に入ろうとした時、穂積がマネージャーにキスをしたのを見たせいで足が止まり、明智に連れ戻された。
もしもあのまま店内に踏み込んで、刑事だと知られたなら、矢追が撃ったのは翼の方だったかもしれない。
小野瀬
「それでも、穂積はきみの代わりに撃たれたと思うよ」
避けられなかったんだよ、と小野瀬は慰めてくれる。
けれど、翼は自分を許せない。
自分の小さなやきもちが、こんな重大な事態を引き起こすなんて。
翼
「るいさ、に、もしも」
小野瀬
「そんな事、考えちゃいけない」
少し強い口調で言ってから、小野瀬はまた翼を励ます口調に戻って言った。
小野瀬
「大丈夫。あいつ、45口径で撃たれても死ななかった事あるんだよ?矢追の銃は、22口径のモデルガンを改造したものだ。あれじゃ穂積は殺せない」
穂積
「当たり前だ。お前とは鍛え方が違う」
不機嫌な声がして、処置室から穂積が出て来た。
上半身が裸で、包帯を巻いている。
小野瀬と翼は、反射的に立ち上がっていた。
穂積
「それより、着替え持って来てくれたか?」
小野瀬
「はいはい」
小野瀬が、足元に置いてあった紙袋を差し出す。
穂積
「着せてくれ」
小野瀬
「はい喜んで」
穂積はどかりと椅子に座り、小野瀬は甲斐甲斐しく裸の穂積に服を着せ始める。
立ち尽くしていた翼を見上げると、穂積は、少し怖い顔をした。
穂積
「怒ってるんだぞ」
翼は身体を強張らせる。
翼
「……すみません」
穂積
「後でお仕置きだからな」
翼
「ですよね……」
穂積
「翼」
不意に名前で呼ばれて、俯いていた顔を上げると、穂積が両腕を広げた。
穂積
「だから、今は抱きついて来い」
見たかった、穂積の笑顔。
翼
「……はい!」
遠慮なく抱きつくと、抱き締めてくれた。
穂積
「会いたかった」
翼
「私も……」
小野瀬
「俺もー」
背中側から、小野瀬も穂積におぶさるように抱きつく。
穂積
「痛えったら!……お前ら、二人とも、後で覚えてろよ!」
文句を言いながら、穂積は、両手を伸ばして、翼と小野瀬の頭を同時にがしがしと撫でる。
小野瀬と翼は穂積の前後から互いの顔を見合わせて、「はーい」と笑った。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
エミさんの壁からのパスにも笑ったわ♪
ともさんありがとう♪
ジュンさん、今気付いたけど突入の電話フラグ飛ばしちゃっいましたごめんなさいm(__)m
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06/19(Thu) 20:43
寝込んでる間に!
桐子
急展開(゜ロ゜;ノ)ノ
室長撃たれてるし…
小野瀬さんの俺も~に萌えた←
続きじゃなくてごめんなさいm(__)m
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06/19(Thu) 21:36
桐子さん(´∇`)ノシ
小春
寝込んでたって、大丈夫ですか?
風邪かな?
続きじゃなくても、感想大歓迎ですよ。
我々書き手は全員がリアクションに飢えているのです。
小野瀬さんの「俺もー」に萌えてくれて嬉しいです(笑)。
可愛い小野瀬さんが書けて私も満足♪
引き続き桐子さんからの感想もご参加もお待ちしております。
まずはお大事に
しかしいいですねー、この、週末に向けて減速していく感じ。
きっとみんなタリッキー大明神に願掛けしてるのね。
と言いつつ私も続きを書かずに去る(←オイ)。
06/20(Fri) 05:58
おはようございます(^-^)
とも
私も室長の、両腕を広げて「抱きついてこい」に「はーい!」と迷わず飛びつきました←気持ちだけ
そして続きは書かずにパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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06/20(Fri) 08:19
ともさんもスルーパス(笑)
小春
翼ちゃんと小野瀬さん、そしてともさんにも抱きつかれてます。
室長、無事で良かったねえ。
このままみんなでパス回ししてるのも楽しいと思いますが、土日の女せ●なさんが我々のタリッキーぶりに呆れて書いてくれないと困るわ(笑)
愛する室長を撃った矢追を鬼のようにネチネチ攻める小野瀬さんのどSぶりとか←
現時点で8日め、いよいよ終盤です。
皆様引き続きよろしくお願いします。
応援もお願いします!
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06/20(Fri) 12:49
少しだけ~
ジュン
せ〇なさんに書いてもらえないのは嫌~(。>д<)と、いうことで、少しだけ……
医者の絶対安静の言葉をなんとかかわし、穂積たちは捜査室に戻ってきた。
「室長!」
捜査室に入ると全員が穂積のそばに駆け寄ってきた。
穂積
「心配をかけて悪かった。」
穂積がそう言って微笑むと皆の間に安堵の空気が漂った。
藤守
「ホンマに心配しましたよ。」
如月
「本当ですよ。大事にならなくてよかったです。」
全員が口々に穂積の体調を心配し、安堵の声をあげる。
和みかけた場の空気を引き締めたのは、やはり穂積の言葉だった。
穂積
「ところで、矢追と倉田はどうなっている?」
明智
「矢追は銃刀法違反で現行犯逮捕しました。このあと、傷害でも引っ張りますが、今のところ黙りをきめています。」
藤守
「倉田の方は現場では呆然としていましたが、今は落ち着きを取り戻し、少しずつ事件の自供を始めています。」
穂積
「よし、矢追と倉田を追い込むぞ!」
全員
「はい!」
ではでは、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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06/21(Sat) 06:38
ジュンさんありがとうございます(´∇`)
小春
ちょい被りだけど気にしないでね。
これで被疑者の身柄は全員確保する事が出来た。
捜査室のメンバーたちはひとしきり穂積の無事を喜んだ後、別行動をしていた間の報告書をまとめるため、机に向かう。
倉田や矢追の勾留手続きが整うまでの時間も無駄には出来ない。
穂積
「……ものの、倉田優子に逃走の意思は無く、矢追好介の逮捕において重要な役割を果たした事は特筆に値する……」
めいめいに自分の席でPCに向かい、それぞれの行動を報告書にする作業をするメンバーたちだったが、実際、手を動かしているのは小笠原だけだった。
小笠原は、目を閉じてソファーにもたれている穂積の傍らで、穂積が口述する内容を、穂積の代わりにPCに打ち込んでいる。
穂積は、本来なら絶対安静の重傷なのだ。
だが、倉田優子と矢追がどんな様子だったのか、何を話していたのか。潜入した空気マネージャーと穂積、小野瀬はどう行動したのか、穂積は何故撃たれたのか。
カフェの店内で起きた事を最初から最後まで知っているのは、穂積だけだ。
その穂積が語る声に、メンバーたちは全員聞き入ってしまっていた。
穂積
「……矢追の発砲を防げなかった事を反省するとともに、拳銃の入手先、また余罪の有無、別件の詐欺との関与について、引き続き調査してゆくものとする。…………以上……」
口述を終えた穂積が深々と息を吐くとすぐ、報告書を打ち込む小笠原の指も止まった。
小笠原
「出来た」
穂積
「ありがとう」
小笠原
「……少し、休んだら?」
隣から小笠原が、うっすらと汗ばんで額に張り付いた穂積の前髪を指先で弄ぶ。
穂積は微笑みを浮かべながら、閉じていた瞼を開いて小笠原を見つめた。
穂積
「アンタの手、冷たくて気持ちいいわ」
小笠原
「室長が熱っぽいんだよ」
明智
「室長、休んでください」
立ち上がった明智が、ソファーの傍らに来た。
明智
「明日から本格的な取り調べが始まります。今、室長に無理をされて、捜査に支障が出るのは困ります」
穂積の容態が、と言うのではなく、捜査に支障が、と言うあたり、明智は穂積の気質をよく理解している。
この上司は勤務中は自分の体調など二の次で、事件解決が長引くのを何より嫌うからだ。
案の定、穂積は笑みを消して考え込んだ。
もうひと押しだ。
明智
「明日から、倉田優子は藤守と櫻井が、矢追は自分と小笠原が取り調べします。室長は如月と、荒木の口を割らせてください」
如月
「室長、お願いします」
如月も駆け寄ってくる。
藤守
「お願いします。これ以上室長に何かあったら俺……」
涙声を出す藤守に、穂積の表情にも迷いが出てきた。
明智
「今夜はこのまま医務室で休んでいてください」
穂積
「でも……」
明智
「時々、様子見に櫻井を行かせますから」
穂積
「……」
櫻井、と言われて黙り込む穂積に皆が笑いを堪えていると、タイミングよく捜査室の扉が開いて、小野瀬が入って来た。
小野瀬
「医務室だね。俺がベッドまで連れていってあげるよ、ほ、づ、み♪」
ここでパースヽヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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06/21(Sat) 10:54
きゃ~( 〃▽〃)
桐子
(医務室の)ベッドに連れて行く小野瀬さんと連れられて行く室長!うらやましい(^q^)←
私も是非お姫様抱っこで←重いからムリ
あ、コッソリ覗くのも美味しそう←
段々、へんた…ゴホンゲフン こんなアホ度合いが露呈してますが(^_^;)
熱のせいにしておこう♪
風邪なのか不明な熱が下がりませんが、続き楽しみにしてますね~\(^o^)/←そして書かないヤツ
06/21(Sat) 11:09
桐子さん、なんか違うお熱が(笑)
小春
桐子さんもリレー楽しんでくださっているようで何よりです。
くれぐれもお大事に
というところで、こちらのスレッドは満杯です。
事件の全容解明は?
イチゴや登場人物たちの恋の行方は?
医務室では何かが起こるのか?(笑)
引き続きリレーSS専用スレッド23でお楽しみくださいませ。
皆様ありがとうございました。
(´ 3`)ちゅー
爆笑!
ake
腐も嫌いでない自分は多いに受け止めて笑いました!室長、ちゃんと真面目に演技してるのに、なんだか大ピンチ。矢追の心の声が怖すぎです(笑)
室長、逃げてーっ!
いや、せっかく接触したのに駄目か。
助っ人として登場した筈の小野瀬さんが、そうじゃないのが笑えました。
続きでなくてゴメンナサイw
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06/14(Sat) 21:44
うっわー
小春
akeさん、その気持ちはよくわかりますよ(私も笑った)
「湧き上がる強いリビドーを抑えきれず思わず起ち上がってしまった矢追」の漢字変換と肉食っぷりに腹筋がつるほど悶絶し、
「邪眼の火花を散らす」小野瀬さんの流し目に萌えていたら、物凄く続きが気になる所で切られてしまった(笑)。
あーあ。(←はしゃぎすぎて疲れた溜め息)
それにしてもせつなさんの↓
(くれぐれも返却不可でお願いします~( ;∀;))
↑これはあれかしら。
「やるなやるなはやれ」ってフリかしら。←半分本気
カフェから少し離れた場所に停められた、小野瀬の車の中。
小野瀬は穂積の指示を受けてカフェに入っていってしまい、現在、車内にはイチゴと翼だけ。
翼は、先ほどからずっと、首の後ろが痛いほどチリチリするのを感じていた。
……この感覚がする時は、ろくな事が起きない。
そして、今、この感覚の原因と思われる状況の渦中には、間違いなく穂積がいる。
その事が、翼を落ち着かなくさせていた。
イチゴ
「翼ちゃん、室長さんたち、大丈夫かな?」
翼
「はい、きっと大丈夫です!」
翼はぎゅっと拳を握り締め、イチゴに、と言うよりは、自分に言い聞かせるように答えた。
本当に大丈夫なのか、誰か教えて欲しいのはむしろ翼の方なのだが。
そこへ。
低速で近付いて来た車が、隣に停まった。
イチゴと翼が振り向いた視線の先で、その車から降りてきたのは、如月と小笠原。
二人はさりげない動きでこちらに近付き、そして、如月は運転席に、小笠原は後部座席に素早く乗り移った。
先輩たちの到着に、翼はホッとする。
如月
「矢追と倉田は中にいるんだね?」
翼
「はい。室長とマネージャーさん、小野瀬さんも入っています。私は、指示があるまで待機するようにメールで言われて……」
小笠原
「あの人たちなら、放っておいても大丈夫だよ。それより」
小笠原が、膝の上でノートPCを開いた。
小笠原
「これ見て」
イチゴ
「なーにー?」
翼の肩越しに、イチゴも画面を覗き込む。
運転席から、如月も後部座席に身を乗り出した。
如月
「葛西のおばあちゃんの孫の顔写真だよ」
如月の指差した先を見て、たちまちイチゴが叫んだ。
イチゴ
「うそ、なにこれ超カワイイーーー!!」
もう少し書きますのでお待ちを。
[削除]
06/15(Sun) 04:09
すみません落ちてました
小春
一方、店内は、異様な雰囲気に包まれていた。
長い脚を組んで椅子に座っている、ホストに扮した穂積。
そのテーブルの傍らに立つ絶世の美女、矢追。中身は男。
穂積を守って立ちはだかり、矢追を見据えている小野瀬。
状況を知らぬまま化粧室で腹痛と戦う空気マネージャー。
状況がよく分からず、店の奥の席で様子を伺う倉田優子。
なんだこの状況。
穂積の体内で、警報が鳴り続けていた。
矢追と小野瀬は、双方ともに、世にも美しい笑顔を浮かべて対峙している。
無言で火花を散らす二人を見上げながら、穂積は、さっきから感じている、本能的な危機感の原因を探していた。
この状況はまずい。
何か、ろくでもない災難が降りかかりつつある。
突然、翼に会いたくてたまらなくなったのがその証拠だ。
自分は重大な思い違いをしていた。
矢追が、葛西和代に端を発した振り込め詐欺に関与している事は、もはや疑いようがない。
倉田優子はドラッグストアで矢追と知り合い、矢追に詐欺を持ち掛けられ、幼馴染みの荒木に相談した。
荒木は変装の得意な下川を仲間に加えて、計画を実行した。
では、なぜ、矢追は詐欺を計画したのか?
穂積はそれを、かつてイチゴを働かせたような女装パブ、またはそれに類似した店をオープンさせるため、開店費用を捻出するためだと推測していた。
雇われ店長ではなく、自分自身の経営で、倉田のように従順な従業員を雇い、趣味の女装をして、同じ趣味の男装女子を集めて。
詐欺で集めた金は、その資金だと。
だが。
穂積はたった今まで、矢追が男色家だとは知らなかった。
だから、矢追と直接対面し、矢追が穂積を見る視線の意味に気付いた時、鳥肌が立ったのだ。
穂積が抱いていた今までの概念が、音を立てて違う方向に動き始めた。
『お金ならいくらでも用意出来るわよ』
そうだろう。
矢追の女装パブは繁盛していたはずだ。
金のためではない。少なくとも、金のためだけではない。
さっき全身に感じた悪寒は、穂積が念のため、あくまでも念のために、如月に命じておいた懸念を裏打ちするものだった。
もしも。
もしも、矢追の目的が、最初から『金』ではなく『孫』の方だったとしたら?
『金』はあくまでも副産物で、詐欺を利用して『キレイな男』を集める事が本当の目的だったとしたら?
そんな邪な目的のために葛西さんが、倉田が、荒木が、下川が巻き込まれ、そして、これから、さらに葛西さんの孫が巻き込まれるところだったとしたら?
穂積の頭脳の中で、凄まじい速度と正確さで、事件の全貌を読み解く仮説が組み上げられてゆく。
鳥肌がおさまらない。
矢追の目を見ていると殺意が芽生えてしまいそうだ。
翼。
翼に会いたい。
この時小野瀬が、穂積の変化に気付いた。
もちろん、穂積が到達した結論に、同じように達したわけではない。
ただ、穂積がそこに達した、と気付いたのだ。
小野瀬は、事件が全面解決に向けて動き出すのを予感し内心喜ぶとともに、今のこの状況を俯瞰で捉えていた。
どうやって、矢追と倉田の身柄を確保するか。
倉田優子なら、多少抵抗されても押さえ込む自信はある。
矢追は長身だが、それでも穂積の敵ではないだろう……。
だが、化粧室に、いつ出てくるか分からない空気マネージャーがいる事を思い出して、小野瀬はハッと考え直した。
他にも客はいるし、店員もいる。
店内で格闘は危険だ。
となると、やはり芝居を続けながら、外へ出すしかないか……。
小野瀬は穂積を見た。
小野瀬の目を見て、据わりかけていた穂積の目から険しさが消えた。
穂積もまた、小野瀬の思考を読んだのだ。
二人は視線を交わしただけで、再び、それぞれの役に戻った。
ここでパースzzzz( ̄ ̄)/⌒◯
06/15(Sun) 13:43
文字色コレで良いかしら?
桐子
皆様初めまして。桐子(とうこ)と申します。
やっと追い付きました~\(^o^)/
もう、腹筋痛いくらいドツボにハマって子供に不審がられてます(^_^;)
1.5は知らないので、ワタクシ読み逃げします←
続き楽しみにしてますね~(*^^*)
[削除]
06/15(Sun) 14:13
よっしゃ。
小春
桐子さん、このリレーは1.5知らなくても大丈夫です。
追い付いたならぜひ参加して下さい( ̄▽ ̄)b
[削除]
06/15(Sun) 20:03
本筋はコワイので(^_^;)
桐子
その頃、化粧室では空気マネージャーが、痛みと焦りで滲んだ脂汗を拭いながら悩んでいた。
「どうしよう…」
今までこの手の方面には、殆ど無縁だった為、穂積の待つ席にどう戻ったら良いのかわからないのだ。
「そ、そうだ。イチゴなら…」
バッグから携帯を取り出し、イチゴの番号をタップした。
こんなんでも大丈夫ですか?(^_^;)
[削除]
06/15(Sun) 21:14
大丈夫です!
小春
桐子さんようこそありがとう!
イチゴ
「あれ?」
車内に響く、耳慣れない着信音に驚いた捜査室の三人の傍らで、イチゴが平然とスマホを耳に当てた。
イチゴ
「マネージャーさんだ。はーい」
マネージャー、と聞いて、翼がぴくりと反応した。
なにしろ、つい数分前にマネージャーと穂積が仲良く写っている写メを受け取って、加速したモヤモヤを持て余している真っ最中だったのだから。
イチゴ
「室長さんの恋人役はどう?イチゴ羨ましいな!…え?…何?…それどころじゃない?」
小笠原
「(小声)空気マネージャーは、店内にいるんじゃなかった?」
如月
「(小声)恋人役ってどういう事?」
イチゴ
「お腹痛くなっちゃったの?大丈夫?」
翼はイチゴの声に耳を傾けながらも、先ほど送られてきた、穂積が撮影したと思われるマネージャーとのツーショット写真を、如月と小笠原に見えるよう、無言で突き出した。
如月
「(小声)うっわ、これは、刺激強いよね」
小笠原
「(小声)察するにマネージャーさんは男性に免疫がなく、そのため、室長とのスキンシップで急性胃腸炎を発症した上、どうしていいか分からずにトイレから出られなくなってる確率98%」
眼鏡を直しながら、小笠原が冷静に分析した。
イチゴ
「どうすればいい?って聞かれても……、イチゴは矢追さんと面識があるから行くの止められてるし、翼ちゃんも、明智さんたちの応援待ちだし……」
が、翼の気持ちは固まっていた。
マネージャーさんは、一般人だ。
そして、自分は警察官。
こんな時、どうするべきかは分かっている。
翼
「私、行きます」
如月
「えっ、翼ちゃん!それ、命令違反だよ!」
翼
「イチゴちゃん、マネージャーさんに、5分後に私がカフェの正面から入るので、タイミングを合わせて、入れ代わりに外へ逃げるように伝えて下さい」
翼は時計を見た。
翼
「小笠原さん、今の計画を、室長のプライベート携帯にメールしておいて下さい」
小笠原
「……分かった」
さっきからずっと、チリチリと異変を知らせているうなじの痛み。
行かなければ、室長の無事な姿を見なければ、この痛みはきっとおさまらない。
翼は小笠原に頭を下げると、身支度をして車のドアを開けた。
小野瀬
「彼をヘッドハントする気なら、まず、俺を通してもらわないとね?」
矢追
「あなた、彼のボス?にしては、年が近すぎるわね。もしかして、『彼の彼?』」
小野瀬
「ご想像にお任せするよ」
穂積
「(否定しろ!)」
穂積の心の声は届いているだろうに、小野瀬は矢追の挑発をやめない。
小野瀬
「見れば分かると思うけど、彼は、滅多に無い美しい宝石なんだ。ここまで磨いた身としては、そうそう手放す気にはなれなくてね」
言いながら小野瀬は振り返り、指先で穂積の顎を持ち上げた。
小野瀬
「百やニ百じゃ譲れないな」
小野瀬は矢追に見せつけるように穂積の頬に顔を寄せると指先を滑らせ、金色の髪を梳いた。
穂積はテーブルの下で拳を握りながらも、小野瀬の演技に合わせて、従順な「小野瀬の所有物」を演じている。
矢追は小野瀬の艶かしい指の動きを羨ましそうに眺めつつ、バッグの口を開いた。
矢追
「手持ちは足りないけど、小切手ならあるわよ」
矢追が小切手を取り出したその一瞬、穂積は見た。
バッグの中の不自然な、そして、よく知っている形の膨らみ。
……拳銃。
矢追が手近な席に腰掛け、小切手を広げる。
矢追
「さあ、何桁書き込めば、私の物になってくれるのかしら?」
まさにその瞬間、穂積の手の中の携帯が鳴った。
こんな感じでいかがですかパースヽ(´∇`)/⌒◯
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06/15(Sun) 23:17
こんなんでいいかなぁ?
ジュン
矢追に気付かれないよう手の中の携帯を見る穂積。
メールを見た瞬間、背筋が凍るような思いがした。
……翼が入ってくる……
先程までは会いたくて仕方なかった。
翼の顔を見たくて抱き締めたくて……
だが、矢追のバッグに拳銃を見てしまった。
もし、倉田が翼に気付いたら……
警察だとバレれば翼の身が危ないかもしれない。
乱闘になれば他の客や従業員にも危険が及ぶかもしれない。
穂積はどうすることが最善なのか頭を働かせた。
そして、ひとつの結論を導きだしたのだった。
むつかしいなぁ……ってことでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
06/16(Mon) 20:32
ジュンさん、いいですよ(´∇`)ノシ
小春
すみません、ちょっとテイスト違ったので書き足しましたm(__)m
翼に賭けるしかない、と穂積は思った。
計画を立て直す時間はない。
翼が扉を開けるまでに、出来るだけの対策はする。
だが、その後どうなるか。
それは、実際にやってみるしかないのだ。
決断すると、穂積は、矢追と穂積の席を隔てる通路に立っている、小野瀬の靴のかかとを軽く蹴って背もたれから身を起こした。
それを何かの合図だと察した小野瀬は敢えて穂積を振り返らず、矢追に向かって、意味深な笑いを浮かべた。
小野瀬
「話が早いね。……さて、と。どうしようかな……」
白紙の小切手を見て満更でもない風を装いながら、のらりくらりと小野瀬が返事を引き延ばす。
穂積は内心「それでいい」と頷いたが、実際に起こした行動は真逆だった。
つまり、煮え切らない小野瀬の態度に業を煮やしたように、音を立てて椅子から立ち上がったのだ。
穂積
「待てよ!」
そしてそのままの勢いで小野瀬の腕を掴むと、化粧室の扉に向かって突き飛ばした。
どん、と音がして、小野瀬は扉で背中を強かに打つ。
小野瀬
「うっ」
あまりの痛みに小野瀬が呻いた。
だが、穂積は足を止めない。
穂積は小野瀬に詰め寄ると、両手で小野瀬のジャケットの胸を掴んで、握り締めた。
穂積
「葵、本気か?」
鼻先がぶつかりそうな距離で穂積に名前を呼ばれて、小野瀬はどきりとした。
さすがの矢追も穂積のいきなりの行動に驚いて、小切手と万年筆を手にしたまま、固まっている。
視線を戻した小野瀬の目の前で、穂積の碧眼が潤んだ。
穂積
「本気で、俺を売るのか?」
目にいっぱいの涙を浮かべた穂積が、震える声を振り絞る。
穂積
「俺とお前、二人でテッペン獲ろうって約束、忘れたのかよ」
迫真の演技に、思いがけず、そんなつもりはないのに小野瀬の胸が疼いた。
穂積
「分かってるんだ。女だろ?今日だって、ここで待ち合わせなんだろ?もうじき女が来るんだろう?」
小野瀬
「……あ」
もうじき女が来る。
その一言で、ようやく、小野瀬にも、穂積の突然の行動の理由が見えた。
見えましたか?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
数えてみたらイチゴの研修は8日め(残り2日間)です、たぶん←オイ
[削除]
06/17(Tue) 06:05
おはようございます(=゚ω゚)ノ
とも
一方、化粧室の空気マネージャーは、イチゴと連絡がとれたせいか、なんとか腹痛がおさまってきた。
マネージャー
「あとは櫻井さんが来てくれた時にお店の外に出るだけ…。 だけどどうやってタイミングを図ったらいいの?」
化粧室には小さな小窓があったが、イチゴらが待機している車のある空き地とは逆の位置にあり、外を窺うことはできなかった。
マネージャー
「穂積さん……」
先ほど店内で撮った穂積とのツーショット写真を見ながらウットリしていると、化粧室の外が騒がしいことに気づいた。
そしてすぐにドン、と大きな音を立てて、扉のすぐそばで怒鳴りあっている声が聞こえてきた。
???
「葵、本気か?(もうすぐ櫻井が来てくれる)」
マネージャー
「(この声は、穂積さん⁈)」
穂積
「分かってるんだ。女だろ?今日だって、ここで待ち合わせなんだろ?もうじき女が来るんだろう?(だから、ビックリして出てきたように装って飛び出して行くんだ。いいな?)」
大声で怒鳴る間に小声で指示を出しながら、穂積は演技を続けていた。
小野瀬も、穂積のやりとりの意図が見えたので、それに合わせて演技を続ける。
小野瀬
「なんだ、知ってたんだ。…でもね、彼女とお前とを比べようなんて最初から思ってないよ? 今日はれっきとした仕事で会うんだ。それでもダメなのか、泪?」
カランコロン。
5分きっかりのタイミングでカフェの玄関が開いた先に…翼が立っていた。
室長と小野瀬さんのアブナイ関係(演技やけど)の方にどんどん妄想が膨らんでいってしまう私…(゚O゚)\(- -;
あとはパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
06/17(Tue) 08:32
ともさん、愛あるフォローありがとうございます(´∇`)ノシ
小春
今だ、と空気マネージャーは思った。
それを証明するように、小野瀬が背中を押し付けていて動かなかった化粧室の扉が、軽くなった。
マネージャーは息を吸い込んだ。
穂積を信じて、そして思い切って扉を押し開ける。
マネージャー
「い、今の音、何?」
マネージャーが見たものは、遠く店の奥の席に座ったまま、こちらの騒ぎを凝視している倉田優子。
その手前のテーブル席二つに、それぞれ二人ずつの客たちの唖然としている顔。
通路の右手の席に、赤い顔をして固まっている矢追。
目の前で、まるで抱き合っているような穂積と小野瀬。
正確には穂積が小野瀬の胸倉を掴み、小野瀬がそれを押し戻そうとして穂積の腕に手をかけているのだが。
二人は完全に通路を塞いでいて、矢追とマネージャーを隔てる壁となる位置にいた。
緊迫した雰囲気にマネージャーが息を飲むと、目があった穂積が、瞬時に声を出した。
小野瀬を怒鳴っていた声とは打って変わった、優しい声と眼差し。
穂積
「くうちゃん、ごめん。先に車に戻っててくれる?」
くうちゃん?
マネージャーは戸惑ったが、どう考えても、穂積が呼び掛けた相手は自分だ。
マネージャー
「えっ……う、うん、分かった、けど、るい、喧嘩はしないでね」
さっき小野瀬の言葉から知った、穂積の名前。
マネージャーは、これまた思い切って、穂積をその名で呼んでみた。
同伴するホストを呼ぶなら、その方がきっと自然なはず。
穂積
「大丈夫」
心配しないで、と言って微笑むと、穂積は小野瀬から手を離し、マネージャーに近付いて来た。
穂積
「びっくりさせてごめんね」
カランコロン。
謝りながらマネージャーの為に扉を開け、穂積はポケットから車の鍵を取り出した。
入口の近くに立ったままの翼には目もくれない。
(イチゴの所へ戻れ。明智と藤守が来たら、突入に備えろ、と伝えてくれ)
穂積はマネージャーの退室を促すように肩を抱きながら素早くそう囁いた後、車の鍵を手渡した。
穂積
「話が済んだらすぐに行くから。また、後でね」
マネージャー
「うん」
穂積
「いい子」
微笑んで身を屈めた穂積は、マネージャーの頬にキスをした。
……翼の目の前で。
(あの、櫻井さん、ありがとうございました)
カランコロン。
マネージャーが店から外へと駆け出して行く一連の音を、翼は、どこか遠くの出来事のように聞いた。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
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06/17(Tue) 22:33
壁|д・) ←不安げ
エミ
空気マネージャーは、カフェからどうやってイチゴの所へ戻ったのか、まったく覚えていなかった。
小笠原と如月に穂積からの伝言を伝えると、途端に全身の力が抜け、深く息を吐き後部座席に沈んだ。
疲労困憊のマネージャーの両肩を掴んだイチゴは、ゆっさゆっさ揺さぶってツーショット写真の件を問いただす。
カフェに向かう途中で穂積に問われた選択。『OLと同僚のカップル』はとても自分に務まるはずがないので『ホストと客』を選んだ。消去法だった。が、ハマり役すぎる穂積のオーラや、警察の仕事の手伝いをしている緊張感に心身共に耐えられず腹痛を起こしたのだ。
小笠原
「アノ人のことだから、ホストの設定で行ったんでしょ?で、倉田優子と矢追は奥の席のまま?」
マネージャー
「あ、えっと…」
まるで見ていたような小笠原の発言に驚きつつも、捜査に重要なことだと察した空気マネージャーは、トイレから出た時に見た倉田優子と矢追の位置を答えた。小笠原はノートPCに映し出された店内の見取り図に入力する。
イチゴ
「えっ?店長はここにいたの?……ってことは」
小笠原
「矢追が室長に声を掛けた確率120%」
イチゴ
「……室長さん、大丈夫かなぁ?」
如月
「小野瀬さんもいるから平気だよ」
マネージャー
「そういえば…」
穂積と小野瀬がまるで抱き合っているようだったとポロッと口にしてしまった。
イチゴの眉がピクッと動く。
車内に微妙な空気が漂うなか、明智と藤守の乗った車が到着した。
壁|д・)ノ⌒ パース!
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06/17(Tue) 23:58
突入秒読み
ジュン
頭がガンガンとして目には何も写らない。
(今、何が……)
翼は先程見た光景を信じることができずにカフェの入り口で呆然と立ち尽くしていた。
(泪さん……)
芝居だとはわかっている。だけど、気持ちは割りきれない。だからといって泣くこともできない状況に翼は一歩も動けずにいた。
明智
「櫻井、とりあえず車に戻ってこい。」
肩を掴まれ、明智が声をかけて車に促す。
それを遠くで聞きつつ明智に連れられて一旦車に戻った。
藤守
「応援も到着したし、もうすぐ突入や。櫻井、大丈夫か?」
事情を把握しているらしい藤守から心配そうな声がかけられるが、翼はただ頷くことしかできないでいた。
小笠原が穂積の携帯に連絡を入れる。
明智
「突入まで1分だ。」
突入までのカウントダウンが始まった。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
06/18(Wed) 12:00
寝落ちの間に急展開( ̄▽ ̄)
小春
店内。
奥の席にいた倉田優子が立ち上がった。
「矢追さん、警察です」
その声は、明智が翼を連れて店を離れるのを見送り、ホッと息をついたばかりだった穂積と小野瀬を凍りつかせた。
矢追
「何ですって?」
倉田
「さっき、入りかけて出て行った女の人。刑事さんでした」
穂積は密かに舌打ちした。
やはり、気付かれたか。
これで矢追が逃走を企てれば、身体を張ってでも止めなければならない。
だが、まだ、店内には客がいる。
その客たちは、さっきまでは穂積と小野瀬の芝居の成り行きを眺めて面白がっていたものの、今度は、倉田優子の「警察」という言葉を聞いて、半信半疑ながらも、互いに顔を見合わせたり、緊張しているのが見てとれた。
倉田優子や矢追の行動しだいで、一気に店内がパニックになる事も考えられる。
どうする。
忙しく考えながらも、穂積は倉田の顔を見た。
倉田と目が合った時、穂積はぎくりとした。
倉田優子は笑っていた。
倉田
「たぶん、その人たちも、警察の人だと思いますよ」
指を指されて、穂積と小野瀬は青ざめた。が、矢追はまるで信じない。
矢追
「何言ってるの、優子……こんな金髪ピアスの超美形や、ロン毛で脚の長い警察官がいるわけないでしょッ。乙女ゲームじゃあるまいし!」
倉田優子の話に気を取られている間に、穂積と小野瀬は矢追との距離を詰めていく。
倉田
「でも、さっきの、若い女の人が刑事さんなのは間違いありません」
確かに間違いない。
しかし、そこにいる倉田優子は、任意同行して事情聴取していた時の、あの、感情の無い人形のような倉田優子ではなかった。
倉田
「関係の無いお客さんたち、外に出てください。その人、拳銃を持っています」
倉田優子の指先が、今度は矢追に向けられる。
今度は拳銃、と聞かされて、とうとう、四人の客は次々と席を立ち、悲鳴をあげながら、扉へ向かう通路を争うようにして逃げ出した。
店の外で、突入までのカウントダウンを開始していた明智の目が、店の扉が開くのを捉えた。
明智
「作戦停止!」
その声で、身構えていた藤守や如月も動きを止める。
直後に、四人の客と、数人の店員たちが飛び出してきた。
矢追
「逃げるわよ、優子」
全員が逃げ出したのに平然と残っている穂積と小野瀬とを見比べながら、矢追はバッグから拳銃を取り出した。
さっきまで赤い顔をして二人を見つめていたのに、今はもう目が据わっている。
矢追
「高飛びして、誰にも知られてない場所で、また最初からやり直すのよ」
倉田
「矢追さん」
倉田優子は悲しげな顔をして、首を横に振った。
倉田
「任意同行している最中に、宿泊先から私がいなくなれば、きっと、警察は私を探すと思いました。だから、私、わざと矢追さんを呼び出したんです」
矢追
「優子……?」
倉田
「もう、これ以上罪を重ねるのはやめましょう。最初の約束通り、女装趣味の男性の為の専門店を作りましょう。そこで私は化粧品を売って、矢追さんは、キレイになった男の人たちが楽しく遊べるパブを経営する。それでいいじゃないですか」
矢追
「世間の需要はどんどん変わるのよ!店の客の好みもね。だから、キレイな子がいたらこちらから探しだして、取り込んでいかないと!」
倉田
「詐欺という手段を使ってまで、ですか?お金だけじゃなく、調べた家庭環境を悪用してまで?」
穂積
「……倉田、その続きは警察で聞かせてくれ」
興奮してきた倉田優子は気付いていないようだが、穂積は、矢追が拳銃の安全装置を外したのを見た。
じりっ、と動いた穂積が、矢追の照準から倉田優子を隠してゆく。
穂積
「矢追、銃刀法違反の現行犯で逮捕する」
矢追
「優子ーーー!」
矢追は叫び声と同時に、拳銃の引き金を引いた。
穂積は、左胸に灼けつくような激痛と衝撃を受けながらも、矢追に飛びかかっていた。
穂積に押し倒された矢追と穂積とを、小野瀬が穂積の手錠で繋ぐ。
小野瀬
「穂積!」
穂積は呻くだけで応えない。
小野瀬
「穂積ー!」
どうなる?
ここでパースヽ( ̄△ ̄)ノ⌒◯
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06/18(Wed) 22:26
((((;゚Д゚)))))))
とも
ぎゃー((((;゚Д゚)))))))
室長が撃たれちゃったぁぁぁΣ(oдo)
バーン!
店内から銃声が聞こえ、外で待機していた明智たちに緊張が走った。
藤守
「どういうことや! 中で何が起こってんねん!」
如月
「明智さん! 早く中に突入しましょう!」
2人が明智に詰め寄っている間、翼の首の後ろの痛みは激しくなるばかりだった。
翼
「(もしかして…室長が⁈)」
そう思った時には翼の足は自然とカフェへ向かって動き出していた。
明智
「待て、櫻井! 藤守、如月、店内へ行くぞ。小笠原は念のため救急車を手配してくれ」
藤守、如月、小笠原
「了解!」
店内へ入ると、1番奥に倉田優子が顔面蒼白で立ちすくみ、その手前で手錠をかけられ茫然としている矢追と、胸に手を当て呻いている穂積を支える小野瀬が目に入った。
状況を素早く把握した明智が藤守と如月に倉田の確保を命じ、自分は小野瀬の元へと向かおうとしたところで、隣で肩を震わせている翼が目に入った。
明智
「櫻井は室長を頼む。小笠原が救急車の手配をしたから、じきに到着するだろう。俺たちは小笠原とこの2人を連れて警視庁に戻る。小野瀬さんは、イチゴとマネージャーをお願いできますか?」
小野瀬
「わかった。櫻井さん、穂積ならこれくらいでヘバる奴じゃない。きっと大丈夫だから、そばについててあげて?」
両側から頭と肩をポンポンと叩かれ、ようやく落ち着いた翼は小野瀬の代わりに穂積を支え、傷口にハンカチを当てて、止血をした。
翼
「室長、もうすぐ救急車が来ますから、それまでの辛抱ですよ!」
意識が遠のきそうな穂積に翼は何度も声をかけた。
穂積
「…翼、…矢追と、倉…田…は、どう、なった…?」
虚ろな目で見上げる穂積に、翼は努めて明るく話した。
翼
「倉田は藤守さんと如月さんが、矢追は明智さんと小笠原さんが身柄を確保して警視庁に連行していきましたよ。 けが人は室長以外誰もいません」
穂積
「…そうか、俺だけか。…それにしても、これはちょっとヤバいな…」
翼
「何言ってるんですか、室長! 室長がいない捜査室なんて、私はイヤですよ!
…泪さんがいなくなったら、私はどうすればいいんですか…」
泣いたらいけないと我慢していた涙がとうとう溢れてしまい、翼の頬をつたって穂積の頬に落ちた。
穂積
「…アホの子、…俺が、お前を、1人に、するわけ…ないだろ…」
遠くでサイレンの音が聞こえたところで穂積の意識は途切れた。
こんな感じでどうでしょうか?
続きはパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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06/19(Thu) 07:53
おなじみ警察病院
小春
小野瀬
「櫻井さん、穂積は?」
処置室の前で、椅子にも座らず震えていた翼の元に、イチゴとマネージャーを警視庁まで送り届けた小野瀬が戻ってきた。
小野瀬の顔を見た途端、翼の目からは涙がぶわっと湧き上がってしまう。
小野瀬
「よしよし、一人で怖かったね。……まだ、処置は終わらないのかな」
小野瀬に抱き寄せられて頭を撫でられ、わんわん泣く翼をなだめながら、小野瀬は彼女を誘って椅子に座った。
翼
「わ、私の、せいです」
小野瀬
「……ん?」
翼
「待て、って、命令だった、のに。勝手に、店に、行って、倉田に、見つかった、から、だから」
あの時……店に入ろうとした時、穂積がマネージャーにキスをしたのを見たせいで足が止まり、明智に連れ戻された。
もしもあのまま店内に踏み込んで、刑事だと知られたなら、矢追が撃ったのは翼の方だったかもしれない。
小野瀬
「それでも、穂積はきみの代わりに撃たれたと思うよ」
避けられなかったんだよ、と小野瀬は慰めてくれる。
けれど、翼は自分を許せない。
自分の小さなやきもちが、こんな重大な事態を引き起こすなんて。
翼
「るいさ、に、もしも」
小野瀬
「そんな事、考えちゃいけない」
少し強い口調で言ってから、小野瀬はまた翼を励ます口調に戻って言った。
小野瀬
「大丈夫。あいつ、45口径で撃たれても死ななかった事あるんだよ?矢追の銃は、22口径のモデルガンを改造したものだ。あれじゃ穂積は殺せない」
穂積
「当たり前だ。お前とは鍛え方が違う」
不機嫌な声がして、処置室から穂積が出て来た。
上半身が裸で、包帯を巻いている。
小野瀬と翼は、反射的に立ち上がっていた。
穂積
「それより、着替え持って来てくれたか?」
小野瀬
「はいはい」
小野瀬が、足元に置いてあった紙袋を差し出す。
穂積
「着せてくれ」
小野瀬
「はい喜んで」
穂積はどかりと椅子に座り、小野瀬は甲斐甲斐しく裸の穂積に服を着せ始める。
立ち尽くしていた翼を見上げると、穂積は、少し怖い顔をした。
穂積
「怒ってるんだぞ」
翼は身体を強張らせる。
翼
「……すみません」
穂積
「後でお仕置きだからな」
翼
「ですよね……」
穂積
「翼」
不意に名前で呼ばれて、俯いていた顔を上げると、穂積が両腕を広げた。
穂積
「だから、今は抱きついて来い」
見たかった、穂積の笑顔。
翼
「……はい!」
遠慮なく抱きつくと、抱き締めてくれた。
穂積
「会いたかった」
翼
「私も……」
小野瀬
「俺もー」
背中側から、小野瀬も穂積におぶさるように抱きつく。
穂積
「痛えったら!……お前ら、二人とも、後で覚えてろよ!」
文句を言いながら、穂積は、両手を伸ばして、翼と小野瀬の頭を同時にがしがしと撫でる。
小野瀬と翼は穂積の前後から互いの顔を見合わせて、「はーい」と笑った。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
エミさんの壁からのパスにも笑ったわ♪
ともさんありがとう♪
ジュンさん、今気付いたけど突入の電話フラグ飛ばしちゃっいましたごめんなさいm(__)m
[削除]
06/19(Thu) 20:43
寝込んでる間に!
桐子
急展開(゜ロ゜;ノ)ノ
室長撃たれてるし…
小野瀬さんの俺も~に萌えた←
続きじゃなくてごめんなさいm(__)m
[削除]
06/19(Thu) 21:36
桐子さん(´∇`)ノシ
小春
寝込んでたって、大丈夫ですか?
風邪かな?
続きじゃなくても、感想大歓迎ですよ。
我々書き手は全員がリアクションに飢えているのです。
小野瀬さんの「俺もー」に萌えてくれて嬉しいです(笑)。
可愛い小野瀬さんが書けて私も満足♪
引き続き桐子さんからの感想もご参加もお待ちしております。
まずはお大事に
しかしいいですねー、この、週末に向けて減速していく感じ。
きっとみんなタリッキー大明神に願掛けしてるのね。
と言いつつ私も続きを書かずに去る(←オイ)。
06/20(Fri) 05:58
おはようございます(^-^)
とも
私も室長の、両腕を広げて「抱きついてこい」に「はーい!」と迷わず飛びつきました←気持ちだけ
そして続きは書かずにパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
06/20(Fri) 08:19
ともさんもスルーパス(笑)
小春
翼ちゃんと小野瀬さん、そしてともさんにも抱きつかれてます。
室長、無事で良かったねえ。
このままみんなでパス回ししてるのも楽しいと思いますが、土日の女せ●なさんが我々のタリッキーぶりに呆れて書いてくれないと困るわ(笑)
愛する室長を撃った矢追を鬼のようにネチネチ攻める小野瀬さんのどSぶりとか←
現時点で8日め、いよいよ終盤です。
皆様引き続きよろしくお願いします。
応援もお願いします!
[削除]
06/20(Fri) 12:49
少しだけ~
ジュン
せ〇なさんに書いてもらえないのは嫌~(。>д<)と、いうことで、少しだけ……
医者の絶対安静の言葉をなんとかかわし、穂積たちは捜査室に戻ってきた。
「室長!」
捜査室に入ると全員が穂積のそばに駆け寄ってきた。
穂積
「心配をかけて悪かった。」
穂積がそう言って微笑むと皆の間に安堵の空気が漂った。
藤守
「ホンマに心配しましたよ。」
如月
「本当ですよ。大事にならなくてよかったです。」
全員が口々に穂積の体調を心配し、安堵の声をあげる。
和みかけた場の空気を引き締めたのは、やはり穂積の言葉だった。
穂積
「ところで、矢追と倉田はどうなっている?」
明智
「矢追は銃刀法違反で現行犯逮捕しました。このあと、傷害でも引っ張りますが、今のところ黙りをきめています。」
藤守
「倉田の方は現場では呆然としていましたが、今は落ち着きを取り戻し、少しずつ事件の自供を始めています。」
穂積
「よし、矢追と倉田を追い込むぞ!」
全員
「はい!」
ではでは、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
06/21(Sat) 06:38
ジュンさんありがとうございます(´∇`)
小春
ちょい被りだけど気にしないでね。
これで被疑者の身柄は全員確保する事が出来た。
捜査室のメンバーたちはひとしきり穂積の無事を喜んだ後、別行動をしていた間の報告書をまとめるため、机に向かう。
倉田や矢追の勾留手続きが整うまでの時間も無駄には出来ない。
穂積
「……ものの、倉田優子に逃走の意思は無く、矢追好介の逮捕において重要な役割を果たした事は特筆に値する……」
めいめいに自分の席でPCに向かい、それぞれの行動を報告書にする作業をするメンバーたちだったが、実際、手を動かしているのは小笠原だけだった。
小笠原は、目を閉じてソファーにもたれている穂積の傍らで、穂積が口述する内容を、穂積の代わりにPCに打ち込んでいる。
穂積は、本来なら絶対安静の重傷なのだ。
だが、倉田優子と矢追がどんな様子だったのか、何を話していたのか。潜入した空気マネージャーと穂積、小野瀬はどう行動したのか、穂積は何故撃たれたのか。
カフェの店内で起きた事を最初から最後まで知っているのは、穂積だけだ。
その穂積が語る声に、メンバーたちは全員聞き入ってしまっていた。
穂積
「……矢追の発砲を防げなかった事を反省するとともに、拳銃の入手先、また余罪の有無、別件の詐欺との関与について、引き続き調査してゆくものとする。…………以上……」
口述を終えた穂積が深々と息を吐くとすぐ、報告書を打ち込む小笠原の指も止まった。
小笠原
「出来た」
穂積
「ありがとう」
小笠原
「……少し、休んだら?」
隣から小笠原が、うっすらと汗ばんで額に張り付いた穂積の前髪を指先で弄ぶ。
穂積は微笑みを浮かべながら、閉じていた瞼を開いて小笠原を見つめた。
穂積
「アンタの手、冷たくて気持ちいいわ」
小笠原
「室長が熱っぽいんだよ」
明智
「室長、休んでください」
立ち上がった明智が、ソファーの傍らに来た。
明智
「明日から本格的な取り調べが始まります。今、室長に無理をされて、捜査に支障が出るのは困ります」
穂積の容態が、と言うのではなく、捜査に支障が、と言うあたり、明智は穂積の気質をよく理解している。
この上司は勤務中は自分の体調など二の次で、事件解決が長引くのを何より嫌うからだ。
案の定、穂積は笑みを消して考え込んだ。
もうひと押しだ。
明智
「明日から、倉田優子は藤守と櫻井が、矢追は自分と小笠原が取り調べします。室長は如月と、荒木の口を割らせてください」
如月
「室長、お願いします」
如月も駆け寄ってくる。
藤守
「お願いします。これ以上室長に何かあったら俺……」
涙声を出す藤守に、穂積の表情にも迷いが出てきた。
明智
「今夜はこのまま医務室で休んでいてください」
穂積
「でも……」
明智
「時々、様子見に櫻井を行かせますから」
穂積
「……」
櫻井、と言われて黙り込む穂積に皆が笑いを堪えていると、タイミングよく捜査室の扉が開いて、小野瀬が入って来た。
小野瀬
「医務室だね。俺がベッドまで連れていってあげるよ、ほ、づ、み♪」
ここでパースヽヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒◯
[削除]
06/21(Sat) 10:54
きゃ~( 〃▽〃)
桐子
(医務室の)ベッドに連れて行く小野瀬さんと連れられて行く室長!うらやましい(^q^)←
私も是非お姫様抱っこで←重いからムリ
あ、コッソリ覗くのも美味しそう←
段々、へんた…ゴホンゲフン こんなアホ度合いが露呈してますが(^_^;)
熱のせいにしておこう♪
風邪なのか不明な熱が下がりませんが、続き楽しみにしてますね~\(^o^)/←そして書かないヤツ
06/21(Sat) 11:09
桐子さん、なんか違うお熱が(笑)
小春
桐子さんもリレー楽しんでくださっているようで何よりです。
くれぐれもお大事に
というところで、こちらのスレッドは満杯です。
事件の全容解明は?
イチゴや登場人物たちの恋の行方は?
医務室では何かが起こるのか?(笑)
引き続きリレーSS専用スレッド23でお楽しみくださいませ。
皆様ありがとうございました。
(´ 3`)ちゅー