『ストロベリー☆パニック』
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06/08(Sun) 14:50
いよいよ真相解明!!・・・その前に。
小野瀬★せつな
>スマホを持ってトイレに向かった翼ちゃんに、Σ(´□`;)もしかして小部屋で小野瀬さんとテレフォン●●●?その手があったか、さすが小野瀬さん!
ワタクシも!そのシーンを是非、書きたかった!!(;^ω^)イェイェ
しかーし、
・・・正直に言いますと。
リレー板や、DSトモコレのお話は、娘が読んでいるんですね~
ですから、過激な内容は絶対に書けないのですよ;
イチゴちゃんに「パックでツヤツヤお肌」を指摘されたシーンも、
「顔にかけられたのか?!」とか「タンパク質は飲んでも効くのか?」的な会話にしたかっ・・・(*ノωノ)イヤーン←人様のサイトで暴走するせつなを、誰か止めて。
>室長からの電話に出てしまった翼ちゃんの「しまった」には笑いました(笑)
だって~^w^;電話に出ちゃったら、せっかくの小野瀬さんとのお楽しみが終了しちゃうんですもの!そりゃ翼ちゃんもイイトコ邪魔されちゃったら・・・え?邪魔されて舌打ちしたのはせつなだけだって?
スミマセン。心の声が翼ちゃんに乗り移ってダダ漏れしましたm(__)m
倉田優子の変身願望や、葛西のお祖母ちゃんの孫の交友関係、A子の同棲相手・・・
こうして並べてみると、モヤモヤしたものがどんどんでてきますね~~~!
さすが、小春師匠\(^o^)/
室長ターンにふさわしい展開!
インスピレーションを刺激された作家のお嬢様方!!
違うインスピレーションを刺激されちゃったお嬢様も、ぜひ!せつなや腐大好き女子の願望を満たしてくださいましね(≧▽≦)ノシ
[削除]
06/08(Sun) 17:22
せつなさんの暴走は止めません。だって面白いから♪
エミ
スマホを手にトイレ→テレフォン●●●だなんて、これっぽっちも想像しなかったわー。
小野瀬さんのエロい声とキワドイ言葉で……なるほど!
私、まだまだ修行が足りないようです(笑)
そんなリレーも事件解決の糸口が見えてきましたね。メモしながら読んでいるんですけど、ひらめきません。難しいっス……orz
小野瀬さんの強敵になるかもしれない元店長の存在が気になるぅ~♪
(*´艸`)腐腐腐←
[削除]
06/08(Sun) 19:16
難しい~!!
ジュン
小野瀬さんとテレフォン〇〇〇だなんて私も思い付かなかったですわ(*≧∀≦*)
下川
「変身願望?」
下川は首を傾げる。
翼は今、倉田に変身願望がなかったか下川に問いていた。
下川
「……そういえば、自分を変えたいみたいなことを言っていたような……」
翼
「本当ですか!?」
翼は食い付き気味に下川に確認する。
室長の言う通り倉田には自分を変えたいという気持ちがあったのだ。
藤守
「櫻井!」
下川に確認が取れ、いよいよ倉田と対峙しようと意気込んでいた翼に藤守の声が響いた。
翼
「藤守さん?どうしましまか?」
あまりに切羽詰まった様子の藤守に翼は身構えてしまう。
藤守
「倉田が逃げた。」
……倉田優子が逃げた?……
藤守
「宿泊してるホテルに迎えに行ったんやけど、姿が見えへんのや。」
翼と藤守の間に沈黙が降りる。
藤守
「とにかく思い付く限り探してみるから……」
藤守は俯く翼の肩に手を置いた。その時、翼は勢いよく顔を上げてハッキリといい放った。
翼
「倉田優子はきっと店長と一緒です!」
ノープラン!
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
06/08(Sun) 20:46
☆満杯御礼☆
小春
皆様ありがとうございます。
おかげさまでこちらのスレッドは満杯です。
引き続き、リレーSS専用スレ・22でお楽しみくださいませ。
テレフォン問題でエミさんとジュンさんの共感が得られず、汚れっちまった悲しみに暮れる小春(*T△T)そしてせつなさん。室長ルートでのリベンジはあるのか?(←何の)。
倉田優子の行方は?
新スレッドではついに噂のアブナイ☆店長も登場するはず?
そしてさらなる超展開も?
作家全員が堂々とノープランを宣言して憚らない、このリレーの明日はどっちだ?!
06/08(Sun) 20:53
新スレッドもよろしくお願いしますm(__)m
小春
~『ストロベリー・パニック』登場人物~
☆葛西和代……振り込め詐欺の被害者である初老の女性。
☆荒木修治……葛西と直接会って、カードと少額の現金を受け取った「受け子」で「副犯」。〈葛西による首実検で、「受け子」と判明しているが否定黙秘〉。
☆下川歩……荒木からカードを受け取り、変装してATMから現金を引き出した「出し子」で「荒木の後輩」。イチゴの大ファン。〈現在は捜査に協力的。カードから葛西の指紋とともに下川の指紋が出ている〉。
☆倉田優子……荒木の交際相手で主犯の疑いがもたれている。
☆矢追好介……イチゴがデビュー前にバイトしていた女装パブの元店長。本人にも潜在的な女装癖のある美形。倉田優子との接触が防犯カメラに捉えられている。穂積がタイプらしい。
~ここまでのあらすじ~
TV番組の企画で、捜査室に人気アイドルの女装男子「イチゴぱにゅぱにゅ」こと桃井イチゴ(21)が職業体験にやってきた。
(※当初設定では、1.5シーズンの後日談という事で、小春が気を利かせて22歳にしたが、その後、そんなことをすっかり忘れた当の本人が室長に「イチゴは21歳」と言わせてしまう。というわけで、21歳を正解にします。てへ♪)
元相撲部のイチゴは「腹筋の割れた投げ技の得意な男性」が好みのタイプ。
タイプど真ん中の明智を筆頭に、腹筋の割れたイケメン揃いの捜査室にイチゴは大興奮。
イチゴの世話を担当する事になった翼は、付き合い始めたばかりの彼氏に迫るイチゴに戦々恐々としながらも、その積極的な姿を羨ましくも思う。
イチゴの取材と並行して、捜査室には振り込め詐欺の事件がまわってきた。
意外にも、アイドルであるイチゴの存在や機転がきっかけとなって、捜査は順調に進んでゆく。
しかし、手に入る証拠はいずれも決め手に欠け、浮かび上がる被疑者や参考人には謎が多い。
イチゴの職業体験も終盤だが、事件の全容はなかなか明らかにならない。
ブレーンに小野瀬を加えた捜査室メンバーは、事件を解決する事が出来るのか?
そして翼の、イチゴの、メンバーたちの恋の行方は?
皆様、ふるってご参加くださいませm(__)m
[削除]
06/08(Sun) 21:00
中原中也だw←ど忘れして、娘に教えてもらったww
小野瀬★せつな
ワタクシ、娘の前では汚れた姿を決して暴露いたしません!
ハッッ!だめじゃん!
ここに書き込んだらばれちゃうΣ(゚Д゚)
以後、貝になります。
ジュンさん、エミさん、ワタクシのかわりに是非汚れてくださいね(*´з`)ちゅー
[削除]
06/09(Mon) 17:40
なんと⁉︎
とも
きっと週末にせつなさんが話を進めてくれてはるハズ♪ と今日ウキウキしてきてみたら、室長のターンに! その前には私もしっかり翼ちゃんの「しまった!」に反応しましたです。
倉田が行方をくらませてしまい、事情聴取ができない間、翼は室長と如月が行っている、副犯である荒木修治の取り調べの記録係として立ち会っていた。
荒木
「だから~、俺は詐欺とかやってねーから。下川が1人で勝手にやったんだろ」
威圧的な態度を崩さないまま睨みつける荒木に、如月は素知らぬ顔で話を続ける。室長は如月の後ろでその様子を見ていた。
如月
「えー、でも下川は、詐欺の指示をしたのは彼の先輩であるキミと、キミの彼女の倉田優子だって言ってるんだけど。 ホントに違うの?」
荒木
「優子⁈ ア、アイツは違う!詐欺とは関係ない!」
倉田優子の名前が出た途端、荒木の表情が変わった。 如月がテレビ局で推察していたとおり、やはり倉田はこの事件で何らかの関係があるのかもしれない。
すると、後方で取調べの様子を見守っていた室長が口を開いた。
穂積
「あら、アンタは関係ないと思ってるかもしれないんだけどね、事件の被疑者であるアンタの彼女、となると少しでも疑わないといけない対象になるの。 いくら弁解してもらっても、肝心の本人の行方が分からなくなってしまってるし、ますます怪しいと考えざるを得ないわ」
荒木
「…え? 優子が行方不明?何で?」
穂積
「昨日、任意で事情聴取をしたんだけど、今日になって姿を消したのよ」
そんな…、と俯く荒木を見て、室長は更に続ける。
穂積
「やましいコトがなければ姿を消すなんてことしないと思うんだけど。アンタが倉田優子を庇ったところで、本人はあっさりとアンタを捨てて、他の男の所へ逃げているかもしれない。ホントのところはどうなのかしらね?」
室長の言葉をじっと唇を噛んで聞いていた荒木は意を決したように話し始めた。
こんなんでいかがでしょう?のパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
06/09(Mon) 18:27
ともさん(´∇`)ノシ
小春
ねーねーともさんはテレフォン●問題をどう(°o°ΣC=(_ _;←引っ張るな!
コホン。
荒木
「……彼女、じゃ、ねえよ」
如月 、翼
「え?」
穂積
「……」
荒木の意外な言葉に、如月と、記録係の翼までが思わず声を上げてしまった。
穂積だけはその答えを予想していたのか、眉ひとつ動かさず、荒木の顔を見つめている。
荒木
「俺と、優子は、幼馴染みなんだ。小さい頃から、ずっと家族ぐるみの付き合いなんだよ。高校を出てからも、互いの家を行き来してたぐらいだった。……だから、周りからはそう見えてたかもしれねえけど、実際は、同い年でも、妹みたいな感覚だった」
穂積
「……倉田の方も、そう思ってたかしら?」
荒木は首を傾げた。
荒木
「優子は真面目でおとなしかったし、友達も少なかった。特に、二年前の事件の後はな。話し相手は俺しかいなかったし、俺が側にいれば、優子をいじめる奴らも近付いてこない。だから、毎日一緒にいた。でも、キスもしてねえよ。本当だ」
急に饒舌になった荒木の言葉が真実かどうか、如月には判断がつきかねた。
だが、少なくとも荒木の表情は真剣で、嘘をついているようには思えない。
如月
「……倉田優子を、守ってたんだね」
穂積
「信じるわよ」
すみません、ひとまずここまで。
後でも少し書きますm(__)m
06/09(Mon) 20:12
小春さん( ´ ▽ ` )ノ
とも
あらやだ、せつなさんの娘さんも読んでらっしゃるってことだったから言わなかったのに←
電話→耳元で囁かれる →悶える
しっかり脳内変換しましたわよ~(*≧▽≦)ノシ))
これを朝の通勤電車でやってたことはナイショですΣ(゚艸゚*)
[削除]
06/09(Mon) 23:29
続き☆
小春
ほら!←何が
ともさんも仲間だと分かって元気出ました。
しかも通勤電車の中でって、さすがです(←だから何が)
荒木
「……なあ、優子が行方不明って、ホントか?あんたらさっき、他の男がどうとか……」
如月
「うん、それはまだ断定出来ないんだけどね。キミ、倉田優子の行方に心当たり無い?倉田さんは友達が少ないって言ってたよね?」
荒木
「俺以上に、親しい男はいないはずだけど。……女なら、最近、ドラッグストアの店員してる人と親しくなった、って言ってたけどな」
詐欺に関係無い話になると、荒木はよく喋った。
それとも、話しながら、倉田優子を探す手掛かりになりそうな事を、荒木なりに考えているのだろうか。
如月
「その女性、キミも会った事ある?」
荒木
「話した事はねえけどな。すげえ美人だったよ。やっぱ、化粧品売ってるだけあるなって感じ」
穂積が、ちらりと翼を振り返った。
穂積
「ドラッグストアって、薬局でしょ。化粧品なんか売ってたっけ?」
翼
「ありますよ。デパートの化粧品売り場やコスメショップほど広くはないですけど」
穂積
「コスメ?」
聞き直す穂積に翼が説明しようとすると、如月が、笑いながら「ムリムリ」と手を振った。
如月
「室長、ドラッグストアなんか行かないし。行っても、せいぜい栄養ドリンクぐらいしか買わないんだから。●ンケルとか」
穂積
「悪かったわね。でも●ンケルは効くのよ!」
穂積がむくれ、如月と翼が笑うと、意外にも、荒木も笑った。
荒木
「俺もそんな感じ。化粧品なんか興味ねえしさ。だけど、ああいう所は、店員が試供品を使って、客にメイクをしてくれるんだってな。さっき、その子が言ったような専門店よりも気楽だからって言って、優子はよくそこへ行った」
如月
「一人で?」
荒木
「時々は俺も一緒に行ったよ。俺は優子を化粧品コーナーに置いて、店内をブラブラして。菓子なんか適当に買ってると、そのうち、優子が化粧して来るんだ。別人みたいになって、外へ出て知り合いに会っても、優子だって気付かれないぐらいでさ」
如月
「あー、そういうの、気持ち良かっただろうな。俺、なんか分かるー」
穂積
「なんでアンタが分かるのかしら……」
翼
「でも、そうたびたびだと、だんだん気が引けてきて、さすがに毎回試供品でメイクしてもらうだけ、ってわけにはいかなくなるのでは?優子さんは、頻繁に化粧品を買うようになっていったんでしょうか?」
化粧品は単価が高い。
倉田優子が化粧に凝って、様々な化粧品を買い揃えていくと、かなり高額な買い物になるはずだ。
それでも、詐欺に引っ掛かったせいで元々少なかった友人を失い、周囲からの冷たい仕打ちに苦しんでいた倉田優子にとって、ほんの一時でも「別人」になれる方法が、「化粧」だったとしたら……?
翼はこの時、倉田優子は、化粧品に注ぎ込む金欲しさに詐欺に手を染めたのかと考え始めた。
だが……
荒木
「いや。ああいう所の試供品はメーカーが次々に新作を提供してくるんで、優子が時々フルメイクするぐらい、店は痛くも痒くもないらしい。むしろ、メイクモデルみたいな感じで、集客効果もあるし、店には歓迎されてたみたいだぜ。もちろん、たまには商品を買うしな」
翼の予想に反して、倉田優子の化粧品購入は、常識の範囲内のものだった。
だとすると。
穂積
「たとえば、その店員は独立を考えていて、倉田優子はその計画に誘われていた、とかいう話は無かった?」
荒木
「さあ……でも、そういえば、なんか、資格取りたい、みたいな事言ってたかな」
荒木の言葉に頷きながら、穂積は何か考えているようだった。
穂積
「ドラッグストアって、ポイントカードみたいなのあるわよね」
相変わらず、穂積の思考は飛躍する。
翼も如月も、ついていくのがやっとだ。
如月
「ありますね。ね、櫻井さん」
翼
「は、はい。買い物をするとポイントが溜まって、後日、そのポイントを利用すると割り引きが受けられるんです」
穂積
「申し込み方法は?」
翼
「住所と名前と、生年月日ぐらいだったと思いますけど……」
穂積
「店員なら、利用履歴を見て、カードの持ち主がどんなものを買ったかまで調べられるはずよね」
如月
「あっ」
言いながら、如月同様、翼にもピンと来るものがあった。
確か、この手のカードには、年配の人の場合、同じ買い物でもより多くのポイントがつくサービスがあったはず。
葛西のおばあちゃんは、このドラッグストアチェーンのポイントカードを利用していなかっただろうか?
確認してみなくては。
メモを取りながら翼が顔を上げた先で、穂積は荒木を見ていた。
穂積
「その美人店員の名前分かる?」
荒木
「たしか、『矢追』って名札つけてた。美人なのに、UFO研究家みたいな名前だなって思って、覚えてたんだ」
如月が小声で「ビンゴ」と呟く。
やおい。
それは、イチゴから聞いた、女装パブの店長と同じ名前だった。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)/⌒◯
[削除]
06/10(Tue) 08:20
おはようございます
ジュン
翼は急いで葛西のおばあちゃんに連絡を入れた。
答えは例のドラッグストアを利用しているとのことだった。
翼
「矢追はドラッグストアで葛西さんに目をつけたんですね。」
これで矢追と倉田は被害者と繋がった。
穂積
「今日、矢追は出勤してるのかしら?」
穂積が明智に目配せする。
明智
「確認してみます。」
明智はすぐにドラッグストアに電話をかけ始めた。
捜査室のメンバーが固唾を飲んで明智の電話が終わるのを待つ。
明智は顔を上げると首を横に振った。
明智
「今日は無断欠勤しているらしいです。」
メンバー全員がため息をつく。
穂積
「可能性は低いかもしれないけど、矢追の自宅を調べましょう。もしかすると倉田と矢追の二人とも身柄を確保できるかもしれないわ。明智はドラッグストアの方を当たってちょうだい。」
全員
「はい!」
穂積の言葉に全員が捜査室を飛び出そうとした。
イチゴ
「ちょっと、待った~!!」
ドアノブに手をかけようとした途端にドアが開き、イチゴが飛び込んでくる。
穂積
「アンタ、なんなの?このタイミングで……」
さすがの穂積も呆れ顔だ。
小野瀬
「悪いね、みんな。」
イチゴの後ろから小野瀬がクスクスと笑いながら顔を見せた。
穂積
「何かわかったの?」
小野瀬の顔を見て穂積が尋ねる。
イチゴ
「カフェ!店長がカフェ!」
イチゴはどや顔で話すが興奮して話す言葉はよくわからない。
小野瀬
「イチゴちゃん、落ち着いて。」
小野瀬がイチゴの肩をトンっと叩く。
小野瀬
「店長が倉田とよく立ち寄っているカフェがわかったんだよ。」
映像の分析を進めていた小野瀬とイチゴは二人がよく利用しているカフェを突き止めたという。
穂積
「そのカフェも調べてみてちょうだい。」
全員
「はい!」
今度こそ全員が捜査室を飛び出していった。
こんなんしか書けなかったですけどパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
06/11(Wed) 09:55
おはようございます(二回目)。
小春
すみません少し書き直しました。
明智
『ドラッグストアの店内に設置された防犯カメラの映像や、店の関係者たちへの聞き込みで分かった事なんですが』
イチゴと小野瀬が洗い出した、矢追と倉田優子が会っていたというカフェに向かう車中で、穂積は明智からの電話報告を受けていた。
運転手は小野瀬、助手席に穂積。
後部座席に、翼とイチゴと。
穂積は電話をスピーカーホンにしているので、車内の全員に会話の内容が聞こえている。
明智
『矢追が、ポイントカード利用客の情報を閲覧していたのは間違いありません。ただ、パートタイマーではあったものの、矢追には年単位の勤続経験があり、勤務態度も真面目で販売成績も抜群でした。そのため、店長も、販促目的に制限するという形で、閲覧を許可していたそうです』
ふむ、と穂積が頷く。
穂積
「住所、氏名、生年月日、そして、店内での会話や、買う品物の内容でおよその家庭環境は分かる。矢追は情報を総合して、葛西さんには孫がいると判断した……」
イチゴ
「おばあちゃんの住所氏名まで分かっていれば、孫を見つけ出すぐらい簡単だよね」
神妙な表情で穂積の顔を覗き込むイチゴに、穂積は、溜め息混じりに、そうね、と応えた。
穂積
「明智、引き続き、ドラッグストアの顧客を中心に、矢追の最近の言動、さらに余罪が無いか調べてちょうだい。振り込め詐欺への関与が明らかになれば、より重い罪で送検出来るわ」
明智
『分かりました』
イチゴ
「明智さん!イチゴ、小野瀬さんのお手伝いして、店長の通うカフェ見つけたんだよ!偉い?」
明智
『ああ、偉い偉い』
棒読みで呟いた明智との通話が切れるとすぐ、今度は藤守から電話がかかってきた。
藤守
『二年前に倉田優子を騙して金を巻き上げた、A子の元交際相手ですけどね。懲役三年の実刑判決でしたが、被害額を親が肩代わりして被害者に弁償していた経緯もあり、二年間の執行猶予中です。現在は実家にいて、親の経営する工場で働いていましたわ』
穂積
「本件との関与は?」
藤守
『今のところは無さそうです』
藤守の声に、穂積はホッと安堵したような息を吐いた。
穂積
「それは何よりだわ。倉田優子には気の毒だけど、被害額が比較的小さく、初犯だったのも幸いしたのかしらね。とにかく反省して、無事に更正して欲しいわ」
藤守
『はい』
穂積
「藤守、ご苦労様。葛西さんの孫の周辺は如月が調べているから、アンタは明智に合流して。ドラッグストアで矢追の住所がわかるはずだから、そちらもお願いね。調査結果は、捜査室にいる小笠原にも報告しておいて」
藤守
『分かりました』
藤守との通話が終わると、イチゴが後部座席から穂積の肩をつついた。
イチゴ
「室長さん。倉田優子の場合、取られたお金は戻ってきてたんだね?」
穂積
「そうね。でも、倉田優子は、金銭よりももっと大事なものを奪われ、深刻な被害を受けたようだわ」
イチゴ
「……そうだね……」
車内に一瞬、静寂が訪れた時。
???
「振り込め詐欺って、懲役三年では軽い方なんですか?」
翼
「ひゃあっ!」
小野瀬
「びっくりした!マネージャーさん、乗ってたんだね?」
空気マネージャー
「すみません」
イチゴ
「マネージャーさんはいつでも常にイチゴの側にいるんだけど?」
マネージャー
「ハンディカメラで撮影もしてますし」
穂積
「気配を消しているのよね。プロだわ。……で、さっきの質問だけど。振り込め詐欺ってのは十年以下の懲役だから、世間が考えている以上に、重い罪だと思うわよ」
小野瀬
「最も罪が軽いと思われている『出し子』でも、一~二年の実刑になるしね。主犯クラスなら七、八年の判決が多い。被害者の人数や金額、改悛の程度によっては、十年以上の実刑になることもあるよ」
小野瀬がそこまで言い、マネージャーが頷いたところで、車はカフェを見渡せる、少し離れた空き地に停まった。
小野瀬が店を指差す。
小野瀬
「あそこだよ」
ここでパースヽ(  ̄o ̄)/⌒◯
[削除]
06/11(Wed) 17:48
こんにちは(^-^)
とも
話の流れ的にはやっぱこうなるよね~(σ´∀`)σ
穂積
「さてと、誰に中の様子を見てきてもらおうかしらね?」
助手席で長い手足をうーんと伸ばしながら、穂積は1人ずつの顔を見た。
穂積
「櫻井は倉田に顔が割れてるからダメね、イチゴも同様に矢追と面識があるから…」
顎に手を当てて考える穂積の横で小野瀬がのんびり手を挙げる。
小野瀬
「じゃあ、俺かな?」
穂積
「アンタが行くとカフェの店員たちが騒ぎ出すでしょうが!」
…それを言うなら、室長だって同じです、と喉まで出かかったがなんとか抑えた。
イチゴ
「じゃあ室長さんと、マネージャーが行ってきてよ。 2人で行ったらカップルっぽく見えなくもないよ」
小野瀬
「そうだね。イチゴさん、名案だ」
穂積
「確かにそれが手っ取り早いかもね。仕方ない、マネージャー、さっさと行くわよ。 何かあったら、小野瀬、指示を頼んだわ」
颯爽と車を降りて歩いていく室長と、その後を小走りで追う空気マネージャーを見送りながら、翼は何か大事な事を忘れているような気がして思わず首筋に手を当てたのだった。
あとはパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
06/11(Wed) 18:57
空気マネージャー、まさかのオイシイ役(´∇`)
小春
私はおのほづコンビもありかと思った(笑)
空気マネージャー、まさかの活躍を見せるか?((o(^∇^)o))
マネージャー
「あの、あの、穂積室長」
穂積
「あ、ごめんなさい。歩くの速かった?」
歩調を緩めて振り向いた穂積に見つめられて、空気マネージャーの顔が真っ赤に染まる。
マネージャー
「す、すみません。じゃなくて、その、私、何をどうすればいいのでしょうか」
穂積は足を止めた。
穂積
「そうねえ、そんなにしどろもどろじゃ、付き合いの長い恋人どうしの演技は無理ね……」
少し考え、穂積は長身を屈めて、マネージャーの顔の高さまで顔を下ろした。
穂積
「じゃあ……、付き合い始めたばかりのOLと同僚のカップルと、これから同伴でホストクラブに向かうホストと客だったら、どっちの設定がいい?」
マネージャー
「え……」
うろたえるマネージャーを見つめて穂積は目を細め、静かに本当の声を出した。
穂積
「……お前に任せるよ」
一方、こちらは車内。
翼
「あのう、小野瀬さん」
小野瀬
「なあに?……ああ、心配しなくても、仕事だから。穂積は割り切って演技するよ」
翼
「そうじゃなくて……私、任務の事を優先して考えてたので、うっかり忘れてて……今、思い出したんですけど」
小野瀬
「……うん?」
翼
「矢追って、女装してますけど実は男性で、その……」
小野瀬、イチゴ
「…………あ?!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)/⌒◯
[削除]
06/11(Wed) 20:50
ムフフ♪
とも
室長の「……お前に任せるよ」いただきました(*≧▽≦)ノシ))
しっかり三木さんボイスに変換しましたよ~♪
小春さんのいうようにおの×ほづもええかな、と思ったんですが、あえて空気マネージャーに頑張ってもらおうかと。
←出てくるまですっかり存在を忘れてた
[削除]
06/12(Thu) 09:10
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
少しだけ繋ぎます。
小野瀬
「すっかり忘れてたけど、穂積は矢追の好みのタイプにどストライクだったんだね」
イチゴ
「室長さんは、話さなければモデルだっていわれても納得しちゃうな」
翼
「……」
翼のなかで一抹の不安がよぎる。
女装した矢追はすごく美人だっていう話だし、もし、泪さんが彼の目に止まったら…。
小野瀬
「ほらほら、そんなに心配しないの。穂積は正真正銘、女性が好きだってこと、櫻井さんはよく知ってるはずじゃなかったかな?」
翼の不安を察してか、小野瀬が頭を撫でながら話した。
イチゴ
「えー、それじゃあイチゴは全然室長さんの眼中にないんじゃん!」
イチゴの言葉に翼は思わず笑ってしまった。
小野瀬
「大丈夫、きっと穂積は今考えた事は頭にあった上でカフェに向かってる。 俺たちは、とりあえずカフェで何か動きがあった時に対応できるように様子を見ていよう」
翼
「はい」
力強く頷き、翼はカフェの方へと視線を移した。
室長と店長の出会いのシーンはどなたかにお任せしま~す←
壁|*ω)r)) ⌒◯
[削除]
06/12(Thu) 11:40
こっちを膨らませてみたりして。(笑)
小春
イチゴ
「でもさ、それなら、小野瀬さんも同じだよね?」
小野瀬
「ん?」
穂積は正真正銘女性が好き、と言った小野瀬自身の言葉をイチゴに蒸し返されて、小野瀬が微かに眉根を寄せる。
イチゴ
「小野瀬さんも、男だから、室長さんの眼中には無いって事。だから、イチゴとおんなじー」
挑発的なイチゴの言葉は失恋の反動の強がりか、それとも小野瀬の同情が欲しいのか。
普通に考えれば、「当たり前でしょ」と受け流せばいいと思うのだが、小野瀬は何故か、穂積が絡むと妙に意地になる時がある。
小野瀬
「……だね。それでも、イチゴちゃんよりは俺の方がまだ可能性は高かったんだよ」
イチゴ
「えー、どうして?」
小野瀬
「だって俺、穂積にキスされたことあるし」
翼
「小野瀬さん!」
小野瀬
「あっ」
イチゴ
「えっ!」
たちまち、イチゴの目が輝いた。
イチゴ
「室長さんと小野瀬さんって、やっぱりそうなの?……実は、警視庁の中でそんな噂を聞いた事はあったんだけど、実際の二人は全然そんな感じじゃないし、ただの噂だと思ってたんだけど!」
翼
「い、イチゴちゃん、室長は本当に、男性より女性の方が」
イチゴ
「うんうん分かってる。どっちも好きなんだよね。いるいるそういう人。なーんだ、だったら、イチゴにもまだ望みはあるよね!」
翼の説得にも、イチゴは目をキラキラさせて頷いただけ。
……せっかく、あきらめかけたみたいだったのに。
翼
「小野瀬さん……」
小野瀬
「ごめん、ほんとごめん」
困ったように睨んだ翼に、小野瀬は手を合わせて頭を下げている。
小野瀬
「ほんとごめん、許して。イチゴちゃんからも、矢追からも、穂積は俺が守るから」
翼
「……」
その発言も引っ掛かるんだけど。
翼
「(……泪さんは、私のなのに)」
本当は、仕事とはいえマネージャーさんと穂積が一緒にカフェに入るのを見るのも辛いのに。
それでなくても、明智さんにまでやきもちをやいてしまったほど、自分は穂積を好きなのに。
このうえ、超キレイな女装男子(しかも二人)と小野瀬とか。
翼
「(……そういえば、もう、一週間以上、泪さんと二人の時間を過ごしてないかも……。どうしよう、モヤモヤしてきちゃった)」
こうなると、モテすぎる彼氏も考えものだ。
翼は、はあ、と溜め息をついて、こめかみを押さえた。
腐向けにプチサービス出来ましたかしら?
ここでパースヽ( ̄o ̄)/⌒◯
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06/14(Sat) 10:40
誰も来ないのでもう少し
小春
誰か(Sさんとか)に書かせる気満々:笑
いた。
マネージャーの為にカフェの扉を開けた直後、穂積の眼は、店の一番奥の席にいた二人組を捉えた。
店員に案内されるまでもなく、空いていた入口付近の四人席のひとつにマネージャーを促すと、不安げな眼差しに応えて、にっこり微笑んでやる。
穂積
「(小声)そこなら奥から顔は見えないから」
大丈夫、と囁けば、マネージャーはようやく頬を緩めて、矢追や倉田に背を向ける椅子に腰を下ろした。
一拍置いて、穂積も席につく。
マネージャーと向かい合う、入口を背にした場所。
細い格子状のトレリスやそこに飾られた色とりどりの造花の陰になりながら、右方向の奥にいる二人を見る事の出来る、絶好の場所だ。
もっとも、穂積にとって、必要なものは、この時、もう全て見えていたと言っていい。
先ほど、穂積が店に入る直前、奥の席にいた倉田が、テーブルの上に置かれていた物を、矢追の方に押しやったのを、穂積は窓から見逃さなかった。
そして、穂積が扉を開けた次の瞬間、矢追はそれをバッグに入れたのだ。
それは透明なビニール袋のような物に入れられた紙包みで、今は、矢追の座る席の隣の、空いた椅子の上に置かれているバッグに入っている。
倉田は穂積を一瞬見たかもしれないが、矢追の反応を気にしていて、こちらに関心は向かなかった様子。
願ったり叶ったりだった。
マネージャーにメニューを差し出してやりながら、穂積の頭脳は忙しく状況を分析していた。
おそらくあの紙包みは現金だろう。
あれを手に入れて小野瀬に分析させ、紙幣から葛西の痕跡が出ればいいのだが。
18歳未満のイチゴを働かせた件での矢追の逮捕状は準備出来ていて、いつでも執行できる。
ただ、もしも矢追に逃走の意思や武器の所持があれば、今ここで動いて、倉田とマネージャーを守りながら身柄を確保するのは、穂積一人では難しいかもしれない。
(ひとまず、外の車の中で待機している小野瀬や翼に、矢追たちの事を知らせるのが先か)
穂積
「美味しそうだね」
穂積は、マネージャーがしっかり注文したワンプレートランチが届くのを待って、笑顔でマネージャーの隣の席に移った。
マネージャー
「だ、だよね」
どかりと座った穂積に肩を抱かれながら、マネージャーが懸命に合わせる。
穂積は右手でマネージャーの肩を抱き、左手で、プライベート携帯のカメラを自分たちに向けた。
そして、自分たちを写す振りをしながら、後方の席を画面に入れてシャッターを押した。
微かなシャッター音に矢追が振り返った気配がしたが、穂積は構わず、今度は自分とマネージャー、そしてランチプレートが入るようにして、再びシャッターを押す。
穂積
「ホラ、今度はちゃんと撮れたよ」
マネージャー
「なんか……恥ずかしいな」
穂積
「同伴デートの記念だよ。ねっ、可愛く撮れてる」
今撮影したばかりの写真を仲良く確認する振りをしながら(そして小野瀬っぽい事を言ってみたりしながら)穂積は二枚の写真を翼と小野瀬に送信した。
直後、嫉妬の嵐が車の中で吹き荒れる事を穂積は知らない。
そして、立ち上がって席に戻る穂積の後ろ姿を、矢追が、獲物を見つけた猛禽のような眼で見ていた事も……。
ここで再びパースヽ( ̄- ̄)/⌒◯
06/14(Sat) 11:37
ギャーーーーーー(≧▽≦)ノ キター!!!!
小野瀬★せつな
はぁはぁはぁ。
今、ワタクシはマネージャーさんです。
今、ワタクシはマネージャーさんです。
今、ワタクシはマネージャーさんです。
大事なトコなので3回言います。
マネージャーさんにのりうつってしまいたいお嬢様は私だけではないはず( *´艸`)イヤーン
いよいよ皆様ご期待の場面ですね!!!!
うわー・・・めっちゃ続きが読みたい!!!
・・・ところで、Sさんって、、、誰ですか?\(゜ロ\)? (/ロ゜)/?
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06/14(Sat) 11:51
土曜になったのね(せつなさんをカレンダー代わり)
小春
私がリレーでSさんと言ったら、篠崎●香さんか小野●せ●なさんですよ。うふふ。
そして土日だったら間違いなくそれはせつなさんですよ。あっ伏せてない。
てなわけで矢追はよろしくー(´∇`)ノシ
ともさんや他の作家さんたちも、楽しみに待ってくれてると思いますよー。
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06/14(Sat) 12:34
待ってます!
とも
最近の週末はせつなさんがお話を進めてくれるので、私はいい子にして待っとりますよ~(人゚∀゚*)
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06/14(Sat) 12:38
私も
ジュン
私も!!
私もいい子で待ってますo(^o^)o
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06/14(Sat) 13:11
みんなチェックしてくれてるのね
小春
せつなさん、ほらね(笑)
てなわけで改めてよろしくですー♪
06/14(Sat) 14:59
私は土日の女・・・娘は読みませんように・・・|д゚)
小野瀬☆せつな
矢追がバッグを手にして、席を立つのが見えた。
・・・まずいな。
まだ外の連中は作戦を思案中だろう。
武器の所持の有無だけでも確かめられれば・・・。
その時。
<私はイチゴのマネージャー>
ああ、びっくりした・・・。
確かに日常的に仕事でイケメンと呼ばれる芸能人を毎日見ている。
だけど、イチゴはオタク系イロモノアイドルなので、いわゆる大物と呼ばれる部類の俳優やジャニーズアイドルとはあまり共演の機会が無い。
そもそも、共演者とべたべたする機会があったとしても、それはイチゴがくっついてるわけで、マネージャーである自分は離れた場所から見守るだけだ。
ものすごい迫力の美形男性が、自分の肩を抱き、顔を寄せて甘く囁く・・・。
そんなことに免疫の無い私は、どうリアクションをとっていいのかわからなくなってしまった。
「同伴デートの記念だよ。ねっ、可愛く撮れてる」
しかも、室長さんは、まるで周囲にアピールするかのように良く通る美声で話すものだから、周囲の視線が怖くなって緊張した私は、急にお腹が痛くなってしまった。
「あ、あの、ゴメンナサイ、ちょっと洗面所に行ってもいいですか?」
しどろもどろでそう切り出し、私は席を立ち上がる。
今のこの状況で勝手な行動に対して不快になるかと思ったら、室長さんは意外にも明るい声で
「どうぞ。ゆっくりお化粧を直してきて?俺のために・・・ね?」
にっこりと優雅に微笑んで、やっぱり、はっきりとした口調で室長さんが答える。
その微笑みは、悪巧みを仕掛ける前の悪党ホストのようだ。
なのに、どうしてだろう?
私には、まるで『空気を読めるなんてイイコだ』と褒められたように感じられ、不謹慎にも、うっとりしながら化粧室のドアを開けたのだった。
<私は矢追>
「同伴デートの記念だよ。ねっ、可愛く撮れてる」
私の耳が、その音を拾ったのは、偶然ではないはずだ。
振り向いたところに見えた長身。
なめらかな金髪に、あの瞳は碧色だろうか?
なんて、ドストライクな男なのだろう。
『欲しい』
抑えきれないほどの、湧き上がる強いリビドーに、俺は思わず席を起ち上がっていた。
すると、まるで俺の意図を読んだかのように、同伴予定の女性が離席する。
これは神の啓示に違いない。
・・・さあ、狩りを始めよう。
おーかしーなー
小野瀬さんのターンで好き勝手に書き込んだから、もう、お嬢様方から「休んでくださいね!」とか、暗に『いい加減黙れば』と思われてるハズ・・・←Σ(゚Д゚)自分で書いててヤバイと気付く
いいんです。
ワタクシ、妄想を食べて一週間を乗り切ってるから。
小春さん、ともさん、ジュンさん、皆様、もうちょっとお付合いくださいませねw
きわどいところで続きを誰かにパスっちゃうから! フッフフフ
06/14(Sat) 15:05
やっと追いついた!
ake
私も続き楽しみに待ってます!
如月編から小野瀬編に入ったかと思ったらあっという間に室長編になりましたね!私、空気マネージャー男だと思ってました。
疑似カップルとはいえ凄い役得ですね。心臓持たなさそうやけど。
06/14(Sat) 15:20
大丈夫。
小春
せつなさん、ご心配は無用です。
わたくし、せつなさんに対しては
「小野瀬さんのターン、きっとせつなさんには物足りなかったはず」
「大丈夫、室長はベツバラだから」
「今週も来週も、オイシイ展開お願いしますね」
と思ってますよ。
マネージャーも矢追もキレてます。( ̄▽ ̄)b
akeさんも追い付いてくれたし、このままお願いしますね←書かせる気満々(笑)
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06/14(Sat) 15:28
あっそうだ
小春
akeさん、イチゴちゃんは女装男子で女性に興味がないので、マネージャーは女性の方がマチガイが起きない、という事だと思いますよ。
知ってる人は納得するし、知らない人が見れば女同士でフツーだしね!(´∇`)
でも、私も、マネージャーさんの顔はイメージが全く湧きません(笑)
06/14(Sat) 16:53
こんにちは
エミ
空気マネージャー、オイシイなぁ~。
私が想像する空気マネージャーは、スーツで化粧っけが無くて黒髪を引っつめて後ろで束ねてて、超近眼でメガネ。でも、よ~く見ると美人の類。特技は三味線。
私も週末のせつなさんの書き込みを楽しみにしている一人です!続きが楽しみ♪
壁|ω´*)むふふ
06/14(Sat) 16:59
エミさん(´∇`)ノシ
小春
あー。
それでいきましょう。( ̄ー ̄)b
06/14(Sat) 17:20
ご期待に沿えたでしょうか??(;^ω^)
小野瀬★せつな
好都合にも、イチゴのマネージャーがトイレに避難した。
残るのは倉田。
これで緊急時にも対応しやすくなった。
時刻を確認すると、写メールを送信してから10分が経過している。
応援もそろそろ到着するころだろう。
いつ小野瀬が乗り込んできても、安全に矢追の身柄を確保できる。
俺は、努めて優雅にソファーの背に左腕を乗せ足を組んでゆったりとソファーに座ると、携帯を手にする。
さり気ない風を装い、再度、小野瀬にメールを送信した。
『小野瀬突入、櫻井車内で待機。応援待て』
送信ボタンを押したところで、隣に立つ人物の気配に顔を上げた。
美しく飾った女性の外見。
だが、その唇からはイチゴの訴え通り、低音ボイスが繰り出された。
矢追
「こんにちは」
穂積
「・・・誰?」
わざと存在をアピールしていた自分に喰い付いてきた矢追に対し、警察官であることを悟られぬよう、ホストを装って返答する。
こちらからコナをかけようかとも思っていただけに、渡りに船だ。
矢追
「お邪魔してご免なさい。今、同伴って言葉が聞こえてしまったの。営業中なのかしら?」
同業系だと思われたなら、口も軽くなるかもしれないとふんではいたが、どうやら思惑が当たったらしい。
夜の街で風俗営業をしていた矢追。
イチゴのような芸能人を輩出するような店だ。儲けもそれなりだっただろう。
なのに、雇われ店長を辞めて、ドラッグストアの店員をやっているからには、何か理由があるはずだ。
振り込め詐欺のターゲットを漁る目的だけなのか?
そして、詐欺で得た金の使用目的は何なのか?
矢追の、造られた偽りの仮面の下に潜む真意を測りながら、穂積は計画通り、少し気だるい雰囲気を出しながら頷いて見せた。
穂積
「お察しのとおりですよ」
矢追
「こんな大人で素敵なキャストのいるお店の情報・・・いえ、噂を聞いたことがなかったから、もしかして新人?私も、お店に伺いたいわ・・・」
穂積
「・・・もしかして、ヘッドハントでもしてくれるのかな?俺、これでも結構高いんですが」
矢追の言葉に少し違和感を感じながらも、穂積はあくどい笑顔を振りまいて見せる。
矢追
「ふふふ、正直なのね。そこも魅力的。お金で独占できるならいくらでも用意できるわよ?」
そのうち、私だけのものにして思いっきり食べてあげる・・・と、妖艶に微笑まれた。
一瞬にして、穂積の全身に鳥肌が立ち悪寒が走る。
・・・ヤバいな。
もしかして自分はとんでもない勘違いをしていたかもしれない。
穂積は悪寒の正体に気付いて、口を割らせる前にうっかり被疑者を殴り倒さないよう、自らを戒めた。
小野瀬
「おや、これはまた素敵なお嬢様と、密談中?」
そこにようやく小野瀬が入って来た。
来るのが遅せぇよ!!!と、心の中でフルボッコにしながら。
小野瀬
「妬けるね・・・営業先で、もう別のお客様をGETするなんて、流石だ!俺の教え方がいいのかな?」
強烈な小野瀬の流し目。だが、向けられたのは自分にではない。
目の前で邪眼同士の火花が見えたのは、気のせいだろうか?
小野瀬の役どころは、察するに、ホストである俺の雇主。
だが、この雰囲気は、ホストを引き抜かれちゃ困るという立場を超えている。
・・・穂積の明晰な頭脳は、目の前に迫る危機を敏感にキャッチした。
が、出せた結論は、「何が何でも櫻井の突入だけは阻止しないといけない」・・・それだけだった。
邪な愛あるお嬢様方に、あつーーーい応援を頂き(他力本願の極みとも?Σ(゚Д゚))、邪のてっぺんにいるかもしれないワタクシが書きなぐってしまいましたよ\(^o^)/
こーんなところで切っちゃうもんね!
さあ!どうする?!
続きは、ここを他力本願で読んでるお嬢様!!
あなたに、パスだ!!( *▼皿▼ )ノ⌒◯
わーーーっはっはっはっ
(くれぐれも返却不可でお願いします~( ;∀;))
いよいよ真相解明!!・・・その前に。
小野瀬★せつな
>スマホを持ってトイレに向かった翼ちゃんに、Σ(´□`;)もしかして小部屋で小野瀬さんとテレフォン●●●?その手があったか、さすが小野瀬さん!
ワタクシも!そのシーンを是非、書きたかった!!(;^ω^)イェイェ
しかーし、
・・・正直に言いますと。
リレー板や、DSトモコレのお話は、娘が読んでいるんですね~
ですから、過激な内容は絶対に書けないのですよ;
イチゴちゃんに「パックでツヤツヤお肌」を指摘されたシーンも、
「顔にかけられたのか?!」とか「タンパク質は飲んでも効くのか?」的な会話にしたかっ・・・(*ノωノ)イヤーン←人様のサイトで暴走するせつなを、誰か止めて。
>室長からの電話に出てしまった翼ちゃんの「しまった」には笑いました(笑)
だって~^w^;電話に出ちゃったら、せっかくの小野瀬さんとのお楽しみが終了しちゃうんですもの!そりゃ翼ちゃんもイイトコ邪魔されちゃったら・・・え?邪魔されて舌打ちしたのはせつなだけだって?
スミマセン。心の声が翼ちゃんに乗り移ってダダ漏れしましたm(__)m
倉田優子の変身願望や、葛西のお祖母ちゃんの孫の交友関係、A子の同棲相手・・・
こうして並べてみると、モヤモヤしたものがどんどんでてきますね~~~!
さすが、小春師匠\(^o^)/
室長ターンにふさわしい展開!
インスピレーションを刺激された作家のお嬢様方!!
違うインスピレーションを刺激されちゃったお嬢様も、ぜひ!せつなや腐大好き女子の願望を満たしてくださいましね(≧▽≦)ノシ
[削除]
06/08(Sun) 17:22
せつなさんの暴走は止めません。だって面白いから♪
エミ
スマホを手にトイレ→テレフォン●●●だなんて、これっぽっちも想像しなかったわー。
小野瀬さんのエロい声とキワドイ言葉で……なるほど!
私、まだまだ修行が足りないようです(笑)
そんなリレーも事件解決の糸口が見えてきましたね。メモしながら読んでいるんですけど、ひらめきません。難しいっス……orz
小野瀬さんの強敵になるかもしれない元店長の存在が気になるぅ~♪
(*´艸`)腐腐腐←
[削除]
06/08(Sun) 19:16
難しい~!!
ジュン
小野瀬さんとテレフォン〇〇〇だなんて私も思い付かなかったですわ(*≧∀≦*)
下川
「変身願望?」
下川は首を傾げる。
翼は今、倉田に変身願望がなかったか下川に問いていた。
下川
「……そういえば、自分を変えたいみたいなことを言っていたような……」
翼
「本当ですか!?」
翼は食い付き気味に下川に確認する。
室長の言う通り倉田には自分を変えたいという気持ちがあったのだ。
藤守
「櫻井!」
下川に確認が取れ、いよいよ倉田と対峙しようと意気込んでいた翼に藤守の声が響いた。
翼
「藤守さん?どうしましまか?」
あまりに切羽詰まった様子の藤守に翼は身構えてしまう。
藤守
「倉田が逃げた。」
……倉田優子が逃げた?……
藤守
「宿泊してるホテルに迎えに行ったんやけど、姿が見えへんのや。」
翼と藤守の間に沈黙が降りる。
藤守
「とにかく思い付く限り探してみるから……」
藤守は俯く翼の肩に手を置いた。その時、翼は勢いよく顔を上げてハッキリといい放った。
翼
「倉田優子はきっと店長と一緒です!」
ノープラン!
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
06/08(Sun) 20:46
☆満杯御礼☆
小春
皆様ありがとうございます。
おかげさまでこちらのスレッドは満杯です。
引き続き、リレーSS専用スレ・22でお楽しみくださいませ。
テレフォン問題でエミさんとジュンさんの共感が得られず、汚れっちまった悲しみに暮れる小春(*T△T)そしてせつなさん。室長ルートでのリベンジはあるのか?(←何の)。
倉田優子の行方は?
新スレッドではついに噂のアブナイ☆店長も登場するはず?
そしてさらなる超展開も?
作家全員が堂々とノープランを宣言して憚らない、このリレーの明日はどっちだ?!
06/08(Sun) 20:53
新スレッドもよろしくお願いしますm(__)m
小春
~『ストロベリー・パニック』登場人物~
☆葛西和代……振り込め詐欺の被害者である初老の女性。
☆荒木修治……葛西と直接会って、カードと少額の現金を受け取った「受け子」で「副犯」。〈葛西による首実検で、「受け子」と判明しているが否定黙秘〉。
☆下川歩……荒木からカードを受け取り、変装してATMから現金を引き出した「出し子」で「荒木の後輩」。イチゴの大ファン。〈現在は捜査に協力的。カードから葛西の指紋とともに下川の指紋が出ている〉。
☆倉田優子……荒木の交際相手で主犯の疑いがもたれている。
☆矢追好介……イチゴがデビュー前にバイトしていた女装パブの元店長。本人にも潜在的な女装癖のある美形。倉田優子との接触が防犯カメラに捉えられている。穂積がタイプらしい。
~ここまでのあらすじ~
TV番組の企画で、捜査室に人気アイドルの女装男子「イチゴぱにゅぱにゅ」こと桃井イチゴ(21)が職業体験にやってきた。
(※当初設定では、1.5シーズンの後日談という事で、小春が気を利かせて22歳にしたが、その後、そんなことをすっかり忘れた当の本人が室長に「イチゴは21歳」と言わせてしまう。というわけで、21歳を正解にします。てへ♪)
元相撲部のイチゴは「腹筋の割れた投げ技の得意な男性」が好みのタイプ。
タイプど真ん中の明智を筆頭に、腹筋の割れたイケメン揃いの捜査室にイチゴは大興奮。
イチゴの世話を担当する事になった翼は、付き合い始めたばかりの彼氏に迫るイチゴに戦々恐々としながらも、その積極的な姿を羨ましくも思う。
イチゴの取材と並行して、捜査室には振り込め詐欺の事件がまわってきた。
意外にも、アイドルであるイチゴの存在や機転がきっかけとなって、捜査は順調に進んでゆく。
しかし、手に入る証拠はいずれも決め手に欠け、浮かび上がる被疑者や参考人には謎が多い。
イチゴの職業体験も終盤だが、事件の全容はなかなか明らかにならない。
ブレーンに小野瀬を加えた捜査室メンバーは、事件を解決する事が出来るのか?
そして翼の、イチゴの、メンバーたちの恋の行方は?
皆様、ふるってご参加くださいませm(__)m
[削除]
06/08(Sun) 21:00
中原中也だw←ど忘れして、娘に教えてもらったww
小野瀬★せつな
ワタクシ、娘の前では汚れた姿を決して暴露いたしません!
ハッッ!だめじゃん!
ここに書き込んだらばれちゃうΣ(゚Д゚)
以後、貝になります。
ジュンさん、エミさん、ワタクシのかわりに是非汚れてくださいね(*´з`)ちゅー
[削除]
06/09(Mon) 17:40
なんと⁉︎
とも
きっと週末にせつなさんが話を進めてくれてはるハズ♪ と今日ウキウキしてきてみたら、室長のターンに! その前には私もしっかり翼ちゃんの「しまった!」に反応しましたです。
倉田が行方をくらませてしまい、事情聴取ができない間、翼は室長と如月が行っている、副犯である荒木修治の取り調べの記録係として立ち会っていた。
荒木
「だから~、俺は詐欺とかやってねーから。下川が1人で勝手にやったんだろ」
威圧的な態度を崩さないまま睨みつける荒木に、如月は素知らぬ顔で話を続ける。室長は如月の後ろでその様子を見ていた。
如月
「えー、でも下川は、詐欺の指示をしたのは彼の先輩であるキミと、キミの彼女の倉田優子だって言ってるんだけど。 ホントに違うの?」
荒木
「優子⁈ ア、アイツは違う!詐欺とは関係ない!」
倉田優子の名前が出た途端、荒木の表情が変わった。 如月がテレビ局で推察していたとおり、やはり倉田はこの事件で何らかの関係があるのかもしれない。
すると、後方で取調べの様子を見守っていた室長が口を開いた。
穂積
「あら、アンタは関係ないと思ってるかもしれないんだけどね、事件の被疑者であるアンタの彼女、となると少しでも疑わないといけない対象になるの。 いくら弁解してもらっても、肝心の本人の行方が分からなくなってしまってるし、ますます怪しいと考えざるを得ないわ」
荒木
「…え? 優子が行方不明?何で?」
穂積
「昨日、任意で事情聴取をしたんだけど、今日になって姿を消したのよ」
そんな…、と俯く荒木を見て、室長は更に続ける。
穂積
「やましいコトがなければ姿を消すなんてことしないと思うんだけど。アンタが倉田優子を庇ったところで、本人はあっさりとアンタを捨てて、他の男の所へ逃げているかもしれない。ホントのところはどうなのかしらね?」
室長の言葉をじっと唇を噛んで聞いていた荒木は意を決したように話し始めた。
こんなんでいかがでしょう?のパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
06/09(Mon) 18:27
ともさん(´∇`)ノシ
小春
ねーねーともさんはテレフォン●問題をどう(°o°ΣC=(_ _;←引っ張るな!
コホン。
荒木
「……彼女、じゃ、ねえよ」
如月 、翼
「え?」
穂積
「……」
荒木の意外な言葉に、如月と、記録係の翼までが思わず声を上げてしまった。
穂積だけはその答えを予想していたのか、眉ひとつ動かさず、荒木の顔を見つめている。
荒木
「俺と、優子は、幼馴染みなんだ。小さい頃から、ずっと家族ぐるみの付き合いなんだよ。高校を出てからも、互いの家を行き来してたぐらいだった。……だから、周りからはそう見えてたかもしれねえけど、実際は、同い年でも、妹みたいな感覚だった」
穂積
「……倉田の方も、そう思ってたかしら?」
荒木は首を傾げた。
荒木
「優子は真面目でおとなしかったし、友達も少なかった。特に、二年前の事件の後はな。話し相手は俺しかいなかったし、俺が側にいれば、優子をいじめる奴らも近付いてこない。だから、毎日一緒にいた。でも、キスもしてねえよ。本当だ」
急に饒舌になった荒木の言葉が真実かどうか、如月には判断がつきかねた。
だが、少なくとも荒木の表情は真剣で、嘘をついているようには思えない。
如月
「……倉田優子を、守ってたんだね」
穂積
「信じるわよ」
すみません、ひとまずここまで。
後でも少し書きますm(__)m
06/09(Mon) 20:12
小春さん( ´ ▽ ` )ノ
とも
あらやだ、せつなさんの娘さんも読んでらっしゃるってことだったから言わなかったのに←
電話→耳元で囁かれる →悶える
しっかり脳内変換しましたわよ~(*≧▽≦)ノシ))
これを朝の通勤電車でやってたことはナイショですΣ(゚艸゚*)
[削除]
06/09(Mon) 23:29
続き☆
小春
ほら!←何が
ともさんも仲間だと分かって元気出ました。
しかも通勤電車の中でって、さすがです(←だから何が)
荒木
「……なあ、優子が行方不明って、ホントか?あんたらさっき、他の男がどうとか……」
如月
「うん、それはまだ断定出来ないんだけどね。キミ、倉田優子の行方に心当たり無い?倉田さんは友達が少ないって言ってたよね?」
荒木
「俺以上に、親しい男はいないはずだけど。……女なら、最近、ドラッグストアの店員してる人と親しくなった、って言ってたけどな」
詐欺に関係無い話になると、荒木はよく喋った。
それとも、話しながら、倉田優子を探す手掛かりになりそうな事を、荒木なりに考えているのだろうか。
如月
「その女性、キミも会った事ある?」
荒木
「話した事はねえけどな。すげえ美人だったよ。やっぱ、化粧品売ってるだけあるなって感じ」
穂積が、ちらりと翼を振り返った。
穂積
「ドラッグストアって、薬局でしょ。化粧品なんか売ってたっけ?」
翼
「ありますよ。デパートの化粧品売り場やコスメショップほど広くはないですけど」
穂積
「コスメ?」
聞き直す穂積に翼が説明しようとすると、如月が、笑いながら「ムリムリ」と手を振った。
如月
「室長、ドラッグストアなんか行かないし。行っても、せいぜい栄養ドリンクぐらいしか買わないんだから。●ンケルとか」
穂積
「悪かったわね。でも●ンケルは効くのよ!」
穂積がむくれ、如月と翼が笑うと、意外にも、荒木も笑った。
荒木
「俺もそんな感じ。化粧品なんか興味ねえしさ。だけど、ああいう所は、店員が試供品を使って、客にメイクをしてくれるんだってな。さっき、その子が言ったような専門店よりも気楽だからって言って、優子はよくそこへ行った」
如月
「一人で?」
荒木
「時々は俺も一緒に行ったよ。俺は優子を化粧品コーナーに置いて、店内をブラブラして。菓子なんか適当に買ってると、そのうち、優子が化粧して来るんだ。別人みたいになって、外へ出て知り合いに会っても、優子だって気付かれないぐらいでさ」
如月
「あー、そういうの、気持ち良かっただろうな。俺、なんか分かるー」
穂積
「なんでアンタが分かるのかしら……」
翼
「でも、そうたびたびだと、だんだん気が引けてきて、さすがに毎回試供品でメイクしてもらうだけ、ってわけにはいかなくなるのでは?優子さんは、頻繁に化粧品を買うようになっていったんでしょうか?」
化粧品は単価が高い。
倉田優子が化粧に凝って、様々な化粧品を買い揃えていくと、かなり高額な買い物になるはずだ。
それでも、詐欺に引っ掛かったせいで元々少なかった友人を失い、周囲からの冷たい仕打ちに苦しんでいた倉田優子にとって、ほんの一時でも「別人」になれる方法が、「化粧」だったとしたら……?
翼はこの時、倉田優子は、化粧品に注ぎ込む金欲しさに詐欺に手を染めたのかと考え始めた。
だが……
荒木
「いや。ああいう所の試供品はメーカーが次々に新作を提供してくるんで、優子が時々フルメイクするぐらい、店は痛くも痒くもないらしい。むしろ、メイクモデルみたいな感じで、集客効果もあるし、店には歓迎されてたみたいだぜ。もちろん、たまには商品を買うしな」
翼の予想に反して、倉田優子の化粧品購入は、常識の範囲内のものだった。
だとすると。
穂積
「たとえば、その店員は独立を考えていて、倉田優子はその計画に誘われていた、とかいう話は無かった?」
荒木
「さあ……でも、そういえば、なんか、資格取りたい、みたいな事言ってたかな」
荒木の言葉に頷きながら、穂積は何か考えているようだった。
穂積
「ドラッグストアって、ポイントカードみたいなのあるわよね」
相変わらず、穂積の思考は飛躍する。
翼も如月も、ついていくのがやっとだ。
如月
「ありますね。ね、櫻井さん」
翼
「は、はい。買い物をするとポイントが溜まって、後日、そのポイントを利用すると割り引きが受けられるんです」
穂積
「申し込み方法は?」
翼
「住所と名前と、生年月日ぐらいだったと思いますけど……」
穂積
「店員なら、利用履歴を見て、カードの持ち主がどんなものを買ったかまで調べられるはずよね」
如月
「あっ」
言いながら、如月同様、翼にもピンと来るものがあった。
確か、この手のカードには、年配の人の場合、同じ買い物でもより多くのポイントがつくサービスがあったはず。
葛西のおばあちゃんは、このドラッグストアチェーンのポイントカードを利用していなかっただろうか?
確認してみなくては。
メモを取りながら翼が顔を上げた先で、穂積は荒木を見ていた。
穂積
「その美人店員の名前分かる?」
荒木
「たしか、『矢追』って名札つけてた。美人なのに、UFO研究家みたいな名前だなって思って、覚えてたんだ」
如月が小声で「ビンゴ」と呟く。
やおい。
それは、イチゴから聞いた、女装パブの店長と同じ名前だった。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)/⌒◯
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06/10(Tue) 08:20
おはようございます
ジュン
翼は急いで葛西のおばあちゃんに連絡を入れた。
答えは例のドラッグストアを利用しているとのことだった。
翼
「矢追はドラッグストアで葛西さんに目をつけたんですね。」
これで矢追と倉田は被害者と繋がった。
穂積
「今日、矢追は出勤してるのかしら?」
穂積が明智に目配せする。
明智
「確認してみます。」
明智はすぐにドラッグストアに電話をかけ始めた。
捜査室のメンバーが固唾を飲んで明智の電話が終わるのを待つ。
明智は顔を上げると首を横に振った。
明智
「今日は無断欠勤しているらしいです。」
メンバー全員がため息をつく。
穂積
「可能性は低いかもしれないけど、矢追の自宅を調べましょう。もしかすると倉田と矢追の二人とも身柄を確保できるかもしれないわ。明智はドラッグストアの方を当たってちょうだい。」
全員
「はい!」
穂積の言葉に全員が捜査室を飛び出そうとした。
イチゴ
「ちょっと、待った~!!」
ドアノブに手をかけようとした途端にドアが開き、イチゴが飛び込んでくる。
穂積
「アンタ、なんなの?このタイミングで……」
さすがの穂積も呆れ顔だ。
小野瀬
「悪いね、みんな。」
イチゴの後ろから小野瀬がクスクスと笑いながら顔を見せた。
穂積
「何かわかったの?」
小野瀬の顔を見て穂積が尋ねる。
イチゴ
「カフェ!店長がカフェ!」
イチゴはどや顔で話すが興奮して話す言葉はよくわからない。
小野瀬
「イチゴちゃん、落ち着いて。」
小野瀬がイチゴの肩をトンっと叩く。
小野瀬
「店長が倉田とよく立ち寄っているカフェがわかったんだよ。」
映像の分析を進めていた小野瀬とイチゴは二人がよく利用しているカフェを突き止めたという。
穂積
「そのカフェも調べてみてちょうだい。」
全員
「はい!」
今度こそ全員が捜査室を飛び出していった。
こんなんしか書けなかったですけどパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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06/11(Wed) 09:55
おはようございます(二回目)。
小春
すみません少し書き直しました。
明智
『ドラッグストアの店内に設置された防犯カメラの映像や、店の関係者たちへの聞き込みで分かった事なんですが』
イチゴと小野瀬が洗い出した、矢追と倉田優子が会っていたというカフェに向かう車中で、穂積は明智からの電話報告を受けていた。
運転手は小野瀬、助手席に穂積。
後部座席に、翼とイチゴと。
穂積は電話をスピーカーホンにしているので、車内の全員に会話の内容が聞こえている。
明智
『矢追が、ポイントカード利用客の情報を閲覧していたのは間違いありません。ただ、パートタイマーではあったものの、矢追には年単位の勤続経験があり、勤務態度も真面目で販売成績も抜群でした。そのため、店長も、販促目的に制限するという形で、閲覧を許可していたそうです』
ふむ、と穂積が頷く。
穂積
「住所、氏名、生年月日、そして、店内での会話や、買う品物の内容でおよその家庭環境は分かる。矢追は情報を総合して、葛西さんには孫がいると判断した……」
イチゴ
「おばあちゃんの住所氏名まで分かっていれば、孫を見つけ出すぐらい簡単だよね」
神妙な表情で穂積の顔を覗き込むイチゴに、穂積は、溜め息混じりに、そうね、と応えた。
穂積
「明智、引き続き、ドラッグストアの顧客を中心に、矢追の最近の言動、さらに余罪が無いか調べてちょうだい。振り込め詐欺への関与が明らかになれば、より重い罪で送検出来るわ」
明智
『分かりました』
イチゴ
「明智さん!イチゴ、小野瀬さんのお手伝いして、店長の通うカフェ見つけたんだよ!偉い?」
明智
『ああ、偉い偉い』
棒読みで呟いた明智との通話が切れるとすぐ、今度は藤守から電話がかかってきた。
藤守
『二年前に倉田優子を騙して金を巻き上げた、A子の元交際相手ですけどね。懲役三年の実刑判決でしたが、被害額を親が肩代わりして被害者に弁償していた経緯もあり、二年間の執行猶予中です。現在は実家にいて、親の経営する工場で働いていましたわ』
穂積
「本件との関与は?」
藤守
『今のところは無さそうです』
藤守の声に、穂積はホッと安堵したような息を吐いた。
穂積
「それは何よりだわ。倉田優子には気の毒だけど、被害額が比較的小さく、初犯だったのも幸いしたのかしらね。とにかく反省して、無事に更正して欲しいわ」
藤守
『はい』
穂積
「藤守、ご苦労様。葛西さんの孫の周辺は如月が調べているから、アンタは明智に合流して。ドラッグストアで矢追の住所がわかるはずだから、そちらもお願いね。調査結果は、捜査室にいる小笠原にも報告しておいて」
藤守
『分かりました』
藤守との通話が終わると、イチゴが後部座席から穂積の肩をつついた。
イチゴ
「室長さん。倉田優子の場合、取られたお金は戻ってきてたんだね?」
穂積
「そうね。でも、倉田優子は、金銭よりももっと大事なものを奪われ、深刻な被害を受けたようだわ」
イチゴ
「……そうだね……」
車内に一瞬、静寂が訪れた時。
???
「振り込め詐欺って、懲役三年では軽い方なんですか?」
翼
「ひゃあっ!」
小野瀬
「びっくりした!マネージャーさん、乗ってたんだね?」
空気マネージャー
「すみません」
イチゴ
「マネージャーさんはいつでも常にイチゴの側にいるんだけど?」
マネージャー
「ハンディカメラで撮影もしてますし」
穂積
「気配を消しているのよね。プロだわ。……で、さっきの質問だけど。振り込め詐欺ってのは十年以下の懲役だから、世間が考えている以上に、重い罪だと思うわよ」
小野瀬
「最も罪が軽いと思われている『出し子』でも、一~二年の実刑になるしね。主犯クラスなら七、八年の判決が多い。被害者の人数や金額、改悛の程度によっては、十年以上の実刑になることもあるよ」
小野瀬がそこまで言い、マネージャーが頷いたところで、車はカフェを見渡せる、少し離れた空き地に停まった。
小野瀬が店を指差す。
小野瀬
「あそこだよ」
ここでパースヽ(  ̄o ̄)/⌒◯
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06/11(Wed) 17:48
こんにちは(^-^)
とも
話の流れ的にはやっぱこうなるよね~(σ´∀`)σ
穂積
「さてと、誰に中の様子を見てきてもらおうかしらね?」
助手席で長い手足をうーんと伸ばしながら、穂積は1人ずつの顔を見た。
穂積
「櫻井は倉田に顔が割れてるからダメね、イチゴも同様に矢追と面識があるから…」
顎に手を当てて考える穂積の横で小野瀬がのんびり手を挙げる。
小野瀬
「じゃあ、俺かな?」
穂積
「アンタが行くとカフェの店員たちが騒ぎ出すでしょうが!」
…それを言うなら、室長だって同じです、と喉まで出かかったがなんとか抑えた。
イチゴ
「じゃあ室長さんと、マネージャーが行ってきてよ。 2人で行ったらカップルっぽく見えなくもないよ」
小野瀬
「そうだね。イチゴさん、名案だ」
穂積
「確かにそれが手っ取り早いかもね。仕方ない、マネージャー、さっさと行くわよ。 何かあったら、小野瀬、指示を頼んだわ」
颯爽と車を降りて歩いていく室長と、その後を小走りで追う空気マネージャーを見送りながら、翼は何か大事な事を忘れているような気がして思わず首筋に手を当てたのだった。
あとはパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
06/11(Wed) 18:57
空気マネージャー、まさかのオイシイ役(´∇`)
小春
私はおのほづコンビもありかと思った(笑)
空気マネージャー、まさかの活躍を見せるか?((o(^∇^)o))
マネージャー
「あの、あの、穂積室長」
穂積
「あ、ごめんなさい。歩くの速かった?」
歩調を緩めて振り向いた穂積に見つめられて、空気マネージャーの顔が真っ赤に染まる。
マネージャー
「す、すみません。じゃなくて、その、私、何をどうすればいいのでしょうか」
穂積は足を止めた。
穂積
「そうねえ、そんなにしどろもどろじゃ、付き合いの長い恋人どうしの演技は無理ね……」
少し考え、穂積は長身を屈めて、マネージャーの顔の高さまで顔を下ろした。
穂積
「じゃあ……、付き合い始めたばかりのOLと同僚のカップルと、これから同伴でホストクラブに向かうホストと客だったら、どっちの設定がいい?」
マネージャー
「え……」
うろたえるマネージャーを見つめて穂積は目を細め、静かに本当の声を出した。
穂積
「……お前に任せるよ」
一方、こちらは車内。
翼
「あのう、小野瀬さん」
小野瀬
「なあに?……ああ、心配しなくても、仕事だから。穂積は割り切って演技するよ」
翼
「そうじゃなくて……私、任務の事を優先して考えてたので、うっかり忘れてて……今、思い出したんですけど」
小野瀬
「……うん?」
翼
「矢追って、女装してますけど実は男性で、その……」
小野瀬、イチゴ
「…………あ?!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)/⌒◯
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06/11(Wed) 20:50
ムフフ♪
とも
室長の「……お前に任せるよ」いただきました(*≧▽≦)ノシ))
しっかり三木さんボイスに変換しましたよ~♪
小春さんのいうようにおの×ほづもええかな、と思ったんですが、あえて空気マネージャーに頑張ってもらおうかと。
←出てくるまですっかり存在を忘れてた
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06/12(Thu) 09:10
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
少しだけ繋ぎます。
小野瀬
「すっかり忘れてたけど、穂積は矢追の好みのタイプにどストライクだったんだね」
イチゴ
「室長さんは、話さなければモデルだっていわれても納得しちゃうな」
翼
「……」
翼のなかで一抹の不安がよぎる。
女装した矢追はすごく美人だっていう話だし、もし、泪さんが彼の目に止まったら…。
小野瀬
「ほらほら、そんなに心配しないの。穂積は正真正銘、女性が好きだってこと、櫻井さんはよく知ってるはずじゃなかったかな?」
翼の不安を察してか、小野瀬が頭を撫でながら話した。
イチゴ
「えー、それじゃあイチゴは全然室長さんの眼中にないんじゃん!」
イチゴの言葉に翼は思わず笑ってしまった。
小野瀬
「大丈夫、きっと穂積は今考えた事は頭にあった上でカフェに向かってる。 俺たちは、とりあえずカフェで何か動きがあった時に対応できるように様子を見ていよう」
翼
「はい」
力強く頷き、翼はカフェの方へと視線を移した。
室長と店長の出会いのシーンはどなたかにお任せしま~す←
壁|*ω)r)) ⌒◯
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06/12(Thu) 11:40
こっちを膨らませてみたりして。(笑)
小春
イチゴ
「でもさ、それなら、小野瀬さんも同じだよね?」
小野瀬
「ん?」
穂積は正真正銘女性が好き、と言った小野瀬自身の言葉をイチゴに蒸し返されて、小野瀬が微かに眉根を寄せる。
イチゴ
「小野瀬さんも、男だから、室長さんの眼中には無いって事。だから、イチゴとおんなじー」
挑発的なイチゴの言葉は失恋の反動の強がりか、それとも小野瀬の同情が欲しいのか。
普通に考えれば、「当たり前でしょ」と受け流せばいいと思うのだが、小野瀬は何故か、穂積が絡むと妙に意地になる時がある。
小野瀬
「……だね。それでも、イチゴちゃんよりは俺の方がまだ可能性は高かったんだよ」
イチゴ
「えー、どうして?」
小野瀬
「だって俺、穂積にキスされたことあるし」
翼
「小野瀬さん!」
小野瀬
「あっ」
イチゴ
「えっ!」
たちまち、イチゴの目が輝いた。
イチゴ
「室長さんと小野瀬さんって、やっぱりそうなの?……実は、警視庁の中でそんな噂を聞いた事はあったんだけど、実際の二人は全然そんな感じじゃないし、ただの噂だと思ってたんだけど!」
翼
「い、イチゴちゃん、室長は本当に、男性より女性の方が」
イチゴ
「うんうん分かってる。どっちも好きなんだよね。いるいるそういう人。なーんだ、だったら、イチゴにもまだ望みはあるよね!」
翼の説得にも、イチゴは目をキラキラさせて頷いただけ。
……せっかく、あきらめかけたみたいだったのに。
翼
「小野瀬さん……」
小野瀬
「ごめん、ほんとごめん」
困ったように睨んだ翼に、小野瀬は手を合わせて頭を下げている。
小野瀬
「ほんとごめん、許して。イチゴちゃんからも、矢追からも、穂積は俺が守るから」
翼
「……」
その発言も引っ掛かるんだけど。
翼
「(……泪さんは、私のなのに)」
本当は、仕事とはいえマネージャーさんと穂積が一緒にカフェに入るのを見るのも辛いのに。
それでなくても、明智さんにまでやきもちをやいてしまったほど、自分は穂積を好きなのに。
このうえ、超キレイな女装男子(しかも二人)と小野瀬とか。
翼
「(……そういえば、もう、一週間以上、泪さんと二人の時間を過ごしてないかも……。どうしよう、モヤモヤしてきちゃった)」
こうなると、モテすぎる彼氏も考えものだ。
翼は、はあ、と溜め息をついて、こめかみを押さえた。
腐向けにプチサービス出来ましたかしら?
ここでパースヽ( ̄o ̄)/⌒◯
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06/14(Sat) 10:40
誰も来ないのでもう少し
小春
誰か(Sさんとか)に書かせる気満々:笑
いた。
マネージャーの為にカフェの扉を開けた直後、穂積の眼は、店の一番奥の席にいた二人組を捉えた。
店員に案内されるまでもなく、空いていた入口付近の四人席のひとつにマネージャーを促すと、不安げな眼差しに応えて、にっこり微笑んでやる。
穂積
「(小声)そこなら奥から顔は見えないから」
大丈夫、と囁けば、マネージャーはようやく頬を緩めて、矢追や倉田に背を向ける椅子に腰を下ろした。
一拍置いて、穂積も席につく。
マネージャーと向かい合う、入口を背にした場所。
細い格子状のトレリスやそこに飾られた色とりどりの造花の陰になりながら、右方向の奥にいる二人を見る事の出来る、絶好の場所だ。
もっとも、穂積にとって、必要なものは、この時、もう全て見えていたと言っていい。
先ほど、穂積が店に入る直前、奥の席にいた倉田が、テーブルの上に置かれていた物を、矢追の方に押しやったのを、穂積は窓から見逃さなかった。
そして、穂積が扉を開けた次の瞬間、矢追はそれをバッグに入れたのだ。
それは透明なビニール袋のような物に入れられた紙包みで、今は、矢追の座る席の隣の、空いた椅子の上に置かれているバッグに入っている。
倉田は穂積を一瞬見たかもしれないが、矢追の反応を気にしていて、こちらに関心は向かなかった様子。
願ったり叶ったりだった。
マネージャーにメニューを差し出してやりながら、穂積の頭脳は忙しく状況を分析していた。
おそらくあの紙包みは現金だろう。
あれを手に入れて小野瀬に分析させ、紙幣から葛西の痕跡が出ればいいのだが。
18歳未満のイチゴを働かせた件での矢追の逮捕状は準備出来ていて、いつでも執行できる。
ただ、もしも矢追に逃走の意思や武器の所持があれば、今ここで動いて、倉田とマネージャーを守りながら身柄を確保するのは、穂積一人では難しいかもしれない。
(ひとまず、外の車の中で待機している小野瀬や翼に、矢追たちの事を知らせるのが先か)
穂積
「美味しそうだね」
穂積は、マネージャーがしっかり注文したワンプレートランチが届くのを待って、笑顔でマネージャーの隣の席に移った。
マネージャー
「だ、だよね」
どかりと座った穂積に肩を抱かれながら、マネージャーが懸命に合わせる。
穂積は右手でマネージャーの肩を抱き、左手で、プライベート携帯のカメラを自分たちに向けた。
そして、自分たちを写す振りをしながら、後方の席を画面に入れてシャッターを押した。
微かなシャッター音に矢追が振り返った気配がしたが、穂積は構わず、今度は自分とマネージャー、そしてランチプレートが入るようにして、再びシャッターを押す。
穂積
「ホラ、今度はちゃんと撮れたよ」
マネージャー
「なんか……恥ずかしいな」
穂積
「同伴デートの記念だよ。ねっ、可愛く撮れてる」
今撮影したばかりの写真を仲良く確認する振りをしながら(そして小野瀬っぽい事を言ってみたりしながら)穂積は二枚の写真を翼と小野瀬に送信した。
直後、嫉妬の嵐が車の中で吹き荒れる事を穂積は知らない。
そして、立ち上がって席に戻る穂積の後ろ姿を、矢追が、獲物を見つけた猛禽のような眼で見ていた事も……。
ここで再びパースヽ( ̄- ̄)/⌒◯
06/14(Sat) 11:37
ギャーーーーーー(≧▽≦)ノ キター!!!!
小野瀬★せつな
はぁはぁはぁ。
今、ワタクシはマネージャーさんです。
今、ワタクシはマネージャーさんです。
今、ワタクシはマネージャーさんです。
大事なトコなので3回言います。
マネージャーさんにのりうつってしまいたいお嬢様は私だけではないはず( *´艸`)イヤーン
いよいよ皆様ご期待の場面ですね!!!!
うわー・・・めっちゃ続きが読みたい!!!
・・・ところで、Sさんって、、、誰ですか?\(゜ロ\)? (/ロ゜)/?
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06/14(Sat) 11:51
土曜になったのね(せつなさんをカレンダー代わり)
小春
私がリレーでSさんと言ったら、篠崎●香さんか小野●せ●なさんですよ。うふふ。
そして土日だったら間違いなくそれはせつなさんですよ。あっ伏せてない。
てなわけで矢追はよろしくー(´∇`)ノシ
ともさんや他の作家さんたちも、楽しみに待ってくれてると思いますよー。
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06/14(Sat) 12:34
待ってます!
とも
最近の週末はせつなさんがお話を進めてくれるので、私はいい子にして待っとりますよ~(人゚∀゚*)
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06/14(Sat) 12:38
私も
ジュン
私も!!
私もいい子で待ってますo(^o^)o
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06/14(Sat) 13:11
みんなチェックしてくれてるのね
小春
せつなさん、ほらね(笑)
てなわけで改めてよろしくですー♪
06/14(Sat) 14:59
私は土日の女・・・娘は読みませんように・・・|д゚)
小野瀬☆せつな
矢追がバッグを手にして、席を立つのが見えた。
・・・まずいな。
まだ外の連中は作戦を思案中だろう。
武器の所持の有無だけでも確かめられれば・・・。
その時。
<私はイチゴのマネージャー>
ああ、びっくりした・・・。
確かに日常的に仕事でイケメンと呼ばれる芸能人を毎日見ている。
だけど、イチゴはオタク系イロモノアイドルなので、いわゆる大物と呼ばれる部類の俳優やジャニーズアイドルとはあまり共演の機会が無い。
そもそも、共演者とべたべたする機会があったとしても、それはイチゴがくっついてるわけで、マネージャーである自分は離れた場所から見守るだけだ。
ものすごい迫力の美形男性が、自分の肩を抱き、顔を寄せて甘く囁く・・・。
そんなことに免疫の無い私は、どうリアクションをとっていいのかわからなくなってしまった。
「同伴デートの記念だよ。ねっ、可愛く撮れてる」
しかも、室長さんは、まるで周囲にアピールするかのように良く通る美声で話すものだから、周囲の視線が怖くなって緊張した私は、急にお腹が痛くなってしまった。
「あ、あの、ゴメンナサイ、ちょっと洗面所に行ってもいいですか?」
しどろもどろでそう切り出し、私は席を立ち上がる。
今のこの状況で勝手な行動に対して不快になるかと思ったら、室長さんは意外にも明るい声で
「どうぞ。ゆっくりお化粧を直してきて?俺のために・・・ね?」
にっこりと優雅に微笑んで、やっぱり、はっきりとした口調で室長さんが答える。
その微笑みは、悪巧みを仕掛ける前の悪党ホストのようだ。
なのに、どうしてだろう?
私には、まるで『空気を読めるなんてイイコだ』と褒められたように感じられ、不謹慎にも、うっとりしながら化粧室のドアを開けたのだった。
<私は矢追>
「同伴デートの記念だよ。ねっ、可愛く撮れてる」
私の耳が、その音を拾ったのは、偶然ではないはずだ。
振り向いたところに見えた長身。
なめらかな金髪に、あの瞳は碧色だろうか?
なんて、ドストライクな男なのだろう。
『欲しい』
抑えきれないほどの、湧き上がる強いリビドーに、俺は思わず席を起ち上がっていた。
すると、まるで俺の意図を読んだかのように、同伴予定の女性が離席する。
これは神の啓示に違いない。
・・・さあ、狩りを始めよう。
おーかしーなー
小野瀬さんのターンで好き勝手に書き込んだから、もう、お嬢様方から「休んでくださいね!」とか、暗に『いい加減黙れば』と思われてるハズ・・・←Σ(゚Д゚)自分で書いててヤバイと気付く
いいんです。
ワタクシ、妄想を食べて一週間を乗り切ってるから。
小春さん、ともさん、ジュンさん、皆様、もうちょっとお付合いくださいませねw
きわどいところで続きを誰かにパスっちゃうから! フッフフフ
06/14(Sat) 15:05
やっと追いついた!
ake
私も続き楽しみに待ってます!
如月編から小野瀬編に入ったかと思ったらあっという間に室長編になりましたね!私、空気マネージャー男だと思ってました。
疑似カップルとはいえ凄い役得ですね。心臓持たなさそうやけど。
06/14(Sat) 15:20
大丈夫。
小春
せつなさん、ご心配は無用です。
わたくし、せつなさんに対しては
「小野瀬さんのターン、きっとせつなさんには物足りなかったはず」
「大丈夫、室長はベツバラだから」
「今週も来週も、オイシイ展開お願いしますね」
と思ってますよ。
マネージャーも矢追もキレてます。( ̄▽ ̄)b
akeさんも追い付いてくれたし、このままお願いしますね←書かせる気満々(笑)
[削除]
06/14(Sat) 15:28
あっそうだ
小春
akeさん、イチゴちゃんは女装男子で女性に興味がないので、マネージャーは女性の方がマチガイが起きない、という事だと思いますよ。
知ってる人は納得するし、知らない人が見れば女同士でフツーだしね!(´∇`)
でも、私も、マネージャーさんの顔はイメージが全く湧きません(笑)
06/14(Sat) 16:53
こんにちは
エミ
空気マネージャー、オイシイなぁ~。
私が想像する空気マネージャーは、スーツで化粧っけが無くて黒髪を引っつめて後ろで束ねてて、超近眼でメガネ。でも、よ~く見ると美人の類。特技は三味線。
私も週末のせつなさんの書き込みを楽しみにしている一人です!続きが楽しみ♪
壁|ω´*)むふふ
06/14(Sat) 16:59
エミさん(´∇`)ノシ
小春
あー。
それでいきましょう。( ̄ー ̄)b
06/14(Sat) 17:20
ご期待に沿えたでしょうか??(;^ω^)
小野瀬★せつな
好都合にも、イチゴのマネージャーがトイレに避難した。
残るのは倉田。
これで緊急時にも対応しやすくなった。
時刻を確認すると、写メールを送信してから10分が経過している。
応援もそろそろ到着するころだろう。
いつ小野瀬が乗り込んできても、安全に矢追の身柄を確保できる。
俺は、努めて優雅にソファーの背に左腕を乗せ足を組んでゆったりとソファーに座ると、携帯を手にする。
さり気ない風を装い、再度、小野瀬にメールを送信した。
『小野瀬突入、櫻井車内で待機。応援待て』
送信ボタンを押したところで、隣に立つ人物の気配に顔を上げた。
美しく飾った女性の外見。
だが、その唇からはイチゴの訴え通り、低音ボイスが繰り出された。
矢追
「こんにちは」
穂積
「・・・誰?」
わざと存在をアピールしていた自分に喰い付いてきた矢追に対し、警察官であることを悟られぬよう、ホストを装って返答する。
こちらからコナをかけようかとも思っていただけに、渡りに船だ。
矢追
「お邪魔してご免なさい。今、同伴って言葉が聞こえてしまったの。営業中なのかしら?」
同業系だと思われたなら、口も軽くなるかもしれないとふんではいたが、どうやら思惑が当たったらしい。
夜の街で風俗営業をしていた矢追。
イチゴのような芸能人を輩出するような店だ。儲けもそれなりだっただろう。
なのに、雇われ店長を辞めて、ドラッグストアの店員をやっているからには、何か理由があるはずだ。
振り込め詐欺のターゲットを漁る目的だけなのか?
そして、詐欺で得た金の使用目的は何なのか?
矢追の、造られた偽りの仮面の下に潜む真意を測りながら、穂積は計画通り、少し気だるい雰囲気を出しながら頷いて見せた。
穂積
「お察しのとおりですよ」
矢追
「こんな大人で素敵なキャストのいるお店の情報・・・いえ、噂を聞いたことがなかったから、もしかして新人?私も、お店に伺いたいわ・・・」
穂積
「・・・もしかして、ヘッドハントでもしてくれるのかな?俺、これでも結構高いんですが」
矢追の言葉に少し違和感を感じながらも、穂積はあくどい笑顔を振りまいて見せる。
矢追
「ふふふ、正直なのね。そこも魅力的。お金で独占できるならいくらでも用意できるわよ?」
そのうち、私だけのものにして思いっきり食べてあげる・・・と、妖艶に微笑まれた。
一瞬にして、穂積の全身に鳥肌が立ち悪寒が走る。
・・・ヤバいな。
もしかして自分はとんでもない勘違いをしていたかもしれない。
穂積は悪寒の正体に気付いて、口を割らせる前にうっかり被疑者を殴り倒さないよう、自らを戒めた。
小野瀬
「おや、これはまた素敵なお嬢様と、密談中?」
そこにようやく小野瀬が入って来た。
来るのが遅せぇよ!!!と、心の中でフルボッコにしながら。
小野瀬
「妬けるね・・・営業先で、もう別のお客様をGETするなんて、流石だ!俺の教え方がいいのかな?」
強烈な小野瀬の流し目。だが、向けられたのは自分にではない。
目の前で邪眼同士の火花が見えたのは、気のせいだろうか?
小野瀬の役どころは、察するに、ホストである俺の雇主。
だが、この雰囲気は、ホストを引き抜かれちゃ困るという立場を超えている。
・・・穂積の明晰な頭脳は、目の前に迫る危機を敏感にキャッチした。
が、出せた結論は、「何が何でも櫻井の突入だけは阻止しないといけない」・・・それだけだった。
邪な愛あるお嬢様方に、あつーーーい応援を頂き(他力本願の極みとも?Σ(゚Д゚))、邪のてっぺんにいるかもしれないワタクシが書きなぐってしまいましたよ\(^o^)/
こーんなところで切っちゃうもんね!
さあ!どうする?!
続きは、ここを他力本願で読んでるお嬢様!!
あなたに、パスだ!!( *▼皿▼ )ノ⌒◯
わーーーっはっはっはっ
(くれぐれも返却不可でお願いします~( ;∀;))