『ストロベリー☆パニック』
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05/24(Sat) 15:08
明智さんたちが頑張っている間に・・・
小野瀬せつな←
その女性は、おとなしく任意出頭に応じたらしい。
隣接した部屋のマジックミラー越しに取調べ室の女性を見つめる。
左目の下の小さな泣きぼくろが特徴的な、か弱く儚げな印象のある女性だった。
これから私は、捜査の導入として、まず相手の身元確認やこれからの予定、聴取内容の説明を行う。プロファイリングとの照合目的の小笠原さんが、書記として一緒に部屋に入ることになった。
最初に自分をどう相手に印象付けるか、今後情報をを上手く引き出していくためにとても重要だ。
私はぎゅっと拳を握りしめた。
穂積
「どう?聴取のイメージはつかめた?」
翼
「はい。防犯カメラの映像でも思いましたが、二年前の写真とあんまり雰囲気が変わっていませんね」
小野瀬
「そうだね。今のところ、こちら側に対する目だった敵意は感じられないかな。でも、被害者が加害者になったということは、必ず心に闇を抱えているはずだからね。呑まれないように自分をしっかり持つんだよ」
まぁ、君なら大丈夫だろうけど、と言って、小野瀬さんは視線を女性から外さないまま、私の背後から両手を肩に添える。
穂積
「・・・小野瀬、気安く娘に触るんじゃねぇ」
小野瀬
「応援しているだけでしょ。自分はもっと濃厚接触するくせに焼きもちは見苦しいよ」
穂積
「うるせえ。娘を構って何が悪い!お前の下心まみれの接触と一緒にするな」
小笠原
「・・・櫻井さん、こんなのほっといて行こうか」
翼
「ふふ、そうですね」
三人の掛け合いを聞いているうちに、いつのまにか握りしめていた拳がほどけていた。
少し汗ばんだ手のひらを閉じたり開いたりして、一つ大きく深呼吸する。
室長と小野瀬さんが柔らかく微笑んだ。
穂積
「今回の捜査は、動機を探ることが事件を早期解決するカギになるだろう。まずはお前の考えるとおりにやってみろ。まかせたぞ」
翼
「はい!」
気を引き締めると同時に、私は取調室のドアを開けた。
イチゴ
「・・・室長さんと小野瀬さんって、ホントは仲いいんだ」
穂積
「は??何を言ってるの、アンタ、ふざけたこと言うとつまみ出すわよ?!」
イチゴ
「だって~~、今、翼ちゃんがすっごく緊張してたのをさり気なく二人で笑わせてたでしょ?あ、小笠原さんもいたから三人か。いいなぁ~~」
小野瀬
「うーん、仲は良くないけど、他はまぁ当たってるかも。君、よく見てるね?」
イチゴ
「へへ、これでも芸能人ですからね!周りの人が何を求めてるのかとか、どんなことしてるのかわかんないと、すーぐ置いてかれちゃうもん」
穂積
「アタマのイイ子は好きよ?その勘で、あの女の表情を見ていてくれるかしら?」
イチゴ
「了解です!!わーい、室長さんに褒められちゃった。室長さんダイスキー!!ぎゅーってしたい!!!」
穂積
「抱き付いてこなくていいから。櫻井もね、そういうところが結構鋭いから、案外、アンタも小野瀬の趣味かもしれないわよ?あっちにしなさい。あれでいて小野瀬は剣道で鍛えているから、新しい展開が期待できるんじゃないかしら」
イチゴ
「小野瀬さんって、そうなの?男の娘でもいいの?お試ししてみちゃう?」
小野瀬
「うわ!待って!俺は女の子限定だから!ほーずーみー!!!!」
捜査が進展しないのは、ワタクシの腐萌えのせいではないはず(;´Д`)
小笠原さんにはプロファイリングのあとに、監視カメラの解析を進めていただきましょう~~ と、勝手に。
では、続きをパース!ヽ(  ̄∇ ̄)/⌒◯
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05/26(Mon) 09:32
では私はこちらの捜査を(←逃げた?)
小春
「正直言うとさ、迷惑だったんだよね」
公園のベンチで長い髪を掻き上げながら、その女性、A子は吐き捨てるように言った。
如月
「迷惑?」
明智
「しかし、彼女は、あなたが困ってると思ったから、貯金をはたいて50万以上の金を犯人に渡したんですよ?戸惑いや感謝の気持ちならともかく、迷惑、とはどういう事ですか?」
A子は、ベンチの傍らに立っている明智を、上目遣いに見上げた。
A子
「あたしが本当に妊娠してて、だけどどうしても中絶しなきゃならなくて、それであの子に頼ったなら、そりゃ、ありがたいし、申し訳ないと思うよ。でもさ、詐欺の犯人が、あたしの名前を使っただけじゃん。あたし関係無いじゃん」
つまり、A子の言い分はこうだった。
主犯の疑いがかけられている女が詐欺に遭った二年前の事件は、実は、当時A子と同棲中だった男の犯行だった。
しかも、犯人は同棲していたA子の部屋からA子の卒業名簿を使って元同級生に電話をかけ、結果、女を含む複数の被害者が出た。
そのせいで、A子は事情聴取や家宅捜索を受ける羽目になってしまったと言うのだ。
A子にすれば寝耳に水の話なのに、周囲からは詐欺の片棒を担いだかのように見られ、無罪だと証明されても、「ふしだらな生活をしている娘だから」「あの子なら有り得る話だと思ったから、同級生の子たちも騙されたんでしょ」などと陰口を言われたりもしたらしい。
A子
「あの子が子供の頃から貯めたお小遣いを盗られたのは、そりゃ可哀想だと思うよ。でも、あの子はあたしに確かめずに、勝手に金を渡したんだ。だから、あたしは別に感謝なんかしない」
A子は顔をしかめた。
A子
「あの子はあたしに、じゃなく、あたしを含む周りの人間に、『良い人』だと思われたかったんじゃない?中絶を止める為にあたしを説得したり、直接会って真実を確かめようとするより先に、金で解決しようとしたんだから」
ああ、それとも、とA子は言い足した。
A子
「面倒な電話で揉め事に巻き込まれるのは嫌だから、さっさとノルマを果たそうとしたのかもね。……どっちにしても、安い自己満足と安心のために、大事なお金を失ったんだよ」
休憩時間が終わり、派遣の事務仕事に戻ると言うA子を見送って、如月が呟いた。
如月
「あんな女の子のために詐欺に遭ったのかと思うと、主犯容疑の女が気の毒になってきましたよ」
明智もまた、A子の背中を、ずっと目で追っていた。
明智
「そうかな。泣いてたぞ、今の彼女」
如月
「えっ」
明智
「彼女も間違いなく被害者だ。心の中は誰にも見えないが……あんな風に言わなければ自分を保てないほど、傷付いたんじゃないかな」
如月
「……不幸の連鎖ですね」
明智
「……だな。さあ、行こう。これ以上被害者を増やさないよう、俺たちに出来るだけの事をするんだ」
ここでパースヽ( ̄∇ ̄)/⌒◯
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05/26(Mon) 13:12
うう~む
ジュン
人定確認等を終えて、翼はその女性と向き合っていた。
儚げな印象は変わらず人定確認にも素直に応じてくれた。でも、何処かとらえどころのない不思議な印象を受けていた。
翼
「この男性たちをご存知ですか?」
翼は副犯と出し子の写真を女性に見せる。
女性
「知っています。」
女性はあっさりと認めた。
翼
「どういうご関係ですか?」
女性
「ただの知り合いです。」
翼
「この二人はある振り込め詐欺事件に関係があると思われます。」
女性
「そうですか。」
それだけ答えると女性は黙ってしまう。焦っている様子もなく、しらを切る様子でもない。でも、なぜか『不思議な印象』は拭えない。追い詰める証拠があがっていないのもあり、翼はこのあとどう話を持っていくかを考えあぐねていた。
穂積
「追い詰められる材料が揃っていないから、櫻井も難しそうね。」
マジックミラー越しに取り調べを見守っていた穂積が呟いた。
小野瀬
「紙幣から指紋が出なかったのは痛かったな。」
穂積
「まあな。でも、今藤守が副犯宅周辺の監視カメラ映像を根こそぎ集めているから解析が進めば突破口も開けるかもしれないわ。」
取調室には静かな沈黙が流れていた。
どうやって攻めていいのかわからず、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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05/26(Mon) 20:36
攻めあぐねてます
小春
翼
「……はあ……」
深夜、翼はくたくたに疲れて、鑑識ラボで小野瀬の膝に座らせてもらっていた。
小野瀬は癒すような微笑みを浮かべ、ずっと静かに翼の肩を揉んだり、髪や背中を撫でてくれている。
普段なら気配を察して飛び込んで来る穂積も、翼の疲れを分かっての事なのか、捜査室を出てくる気配はない。
穂積の指示のもと、常に二人の間に割り込んでいたイチゴも、既に帰宅している。
翼
「難しいです……物的証拠の無い被疑者への尋問が、こんなに神経を遣うものだとは思いませんでした……」
翼は、彼女にしては珍しく泣き言を言って、小野瀬の胸に、ことんと頭を預けた。
翼
「まだ、あくまでも『重要参考人』なんですもんね……」
刑事として素人だった翼も、捜査室に入ってからは、自分自身でもかなり取り調べの経験を積んできたと思っていた。
けれど、それは穂積を始めとするメンバーたちが、翼が手応えを感じやすいようにお膳立てしてくれていたのだという事を、しみじみ思い知らされた。
翼
「……はあ……」
小野瀬
「元気出して、翼。まだ、この事件に取り組んで、ほんの一週間だよ。むしろ順調過ぎるぐらいだ」
小野瀬が励ましてくれるが、翼の顔は晴れない。
翼
「それはそうなんですけど。……出来れば、イチゴちゃんがいるうちに、せめて事件解決の糸口を掴むぐらいのところまで、辿り着きたかったんです……」
小野瀬
「翼らしい理由だね。でも、焦りは禁物だよ」
そう言って、小野瀬は翼の頭を撫でた。
小野瀬
「それに、穂積は、もしかすると、一旦、主犯を家に返すかもしれない」
翼
「えっ?!」
小野瀬
「翼が言ったように、まだ参考人だからね。それを逆手にとって、自由に行動させ、張り込んで尻尾を出すのを待つ手もある」
翼
「あっ……」
小野瀬
「そうすればもしかして、新たな動きをするかもしれないし、手に入れた金を使う可能性もあるでしょ
小野瀬は翼に、ウインクをしてみせた。
小野瀬
「もちろん、これまでの足取りや、既に使った金については、カメラの映像や目撃情報などから小笠原くんが行動を割り出し、藤守くんたちが裏付けを続けてくれている。少しでも怪しい物があれば持ち帰って来るから、そしたら、片っ端から俺が分析にかけるよ」
翼は、小野瀬の言葉の中に、わずかながら希望を見出だした。
翼
「葵……」
小野瀬
「だから、翼はとにかく、彼女の心の動きに集中して取り調べをして。何気無い言葉にも、ヒントが隠れてるかもしれないからね」
翼
「うん……!」
小野瀬の唇が、ちょん、と翼の額に触れた。
小野瀬
「まだ、キス以上はお預け。英気を養って、明日からまた頑張ろう?」
翼
「……うん!」
ここでパースヽ( ̄△ ̄;)/⌒◯
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05/27(Tue) 08:52
も少し付け足しておきます
小春
穂積
「おはよう、櫻井」
翼
「あ、室長。おはようございます」
結局、庁内の仮眠室に泊まった翼は、シャワーと身支度を終えて出てきたところで、早朝会議を終えて廊下を歩いてきた穂積と顔を合わせた。
穂積は身を屈めるのと同時に、翼の顎の下に指を添えて、そっと上向かせた。
穂積
「うん、昨日よりは顔色がいいわね。忌々しいけど、小野瀬の励ましが効いたかしら?」
間近から碧色の眼差しに見つめられ、言葉の後半は耳元で囁くように言われて、翼は顔を赤らめた。
翼
「あ、あの、励ましの言葉はかけてもらいましたけど、他には何もされてませんから!」
穂積
「当たり前でしょ。他のものをかけてたらぶん殴るわよ」
小野瀬
「かけてないから。朝から生々しい話はやめてよ」
いつの間にか翼の背後にいた小野瀬が、溜め息混じりに文句を言った。
翼
「あ、小野瀬さん、おはようございます」
小野瀬
「おはよう。穂積、今日の捜査は?」
穂積に歩み寄って尋ねながら、小野瀬はやんわりと穂積の手を翼の顎から外させる。
穂積
「そうね、全員で小笠原の報告を聞いてから、櫻井には引き続き主犯の情報を引き出してもらうわ。明智と藤守には証言の裏付けと証拠集め。イチゴは、今日は交通課のミニパト警邏に同行するらしいからそっちに任せるわ」
翼
「……あの、私の取り調べは、小笠原さんが補助してくれるんですよね」
穂積
「そうよ」
翼
「そうしたら、如月さんは?」
ああ、と穂積が頷いた。
穂積
「今日は、ワタシが副犯に話を聞いてみるつもりなの。だから、如月にはその補助についてもらうわ」
如月がもう一度副犯の取り調べに関われると聞いて、翼の表情が明るくなった。
みんなの前では気丈に振る舞っているけど、如月は副犯から何も引き出せなかった事を、ずっと気にしていたからだ。
強情な副犯だけど、穂積が一緒なら、何か自供を得られるかもしれない。
副犯が詐欺行為を認め、主犯の事件への関係を白状すれば、捜査はぐっと楽になるはずだ。
小野瀬
「穂積は、直接触らなくても櫻井さんを元気に出来るんだね。ちょっと妬けるな」
小野瀬が不満そうに鼻を鳴らした。
翼
「あっ……」
翼はどきりとして小野瀬を見たけれど、言葉に反して、小野瀬は笑っていた。
小野瀬
「嘘だよ。さあ、捜査室に行って、小笠原くんに、プロファイリングとの照合結果を聞こう。こちらも総力戦だ」
再びパースヽ( ̄◇ ̄)/⌒◯
05/27(Tue) 18:48
こんばんわ
ジュン
穂積
「じゃあ、主犯と思われる女性について各々報告して。」
穂積の言葉にまず答えたのは明智と如月だった。
明智
「女性は真面目な性格だったようですね。仕事も無断欠勤などはなく真面目な働きぶりだったようです。」
如月
「金遣いが荒いと言うこともなかったようですね。」
翼
「女性はお金を使ってはいないんでしょうか?」
穂積
「藤守が集めてきた監視カメラの映像は?」
藤守
「小笠原と解析を進めた結果、副犯の家に何度か出入りしているのが確認できました。しかし、副犯の家を出てからは真っ直ぐに最寄りの駅に向かってますね。何処かに寄ったりしている様子はなかったです。」
小笠原
「彼女、頭は悪くないよ。でも、嘘は苦手かもね。櫻井さんの取り調べにもひとつ聞いたらひとつ答えるか無言だったからね。あまり隠し事が得意じゃないと思う。」
翼
「じゃあ、何か突破口さえあれば自供させられるかもしれませんね。」
翼の顔が少し明るくなった。
穂積
「今日は私と如月で副犯の取り調べをするわ。明智と藤守は引き続き女性の身辺調査と監視カメラの映像集め。何か怪しいものがあったら小野瀬に解析を回してね。櫻井と小笠原は女性の取り調べを引き続きお願いね。みんな、頑張ってちょうだい!」
全員
「はい!」
全員が一斉に立ち上がり捜査に向かうのだった。
こんなんでもいいでしょうか?パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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05/28(Wed) 09:04
ジュンさんありがとうございますm(__)m
小春
☆ご都合主義インフォメーション☆
5月21日の私の書き込みで、「受け子」と書くべきところを「出し子」と書いてしまっております。
しかも後半では同じ人物を「副犯」と書いてしまっておりまして、大変紛らわしくなってしまいました。
その他の場所にも怪しいところがいくつかあります。
お詫びして訂正します。
※葛西さんと直接会って、カードと少額の現金を受け取ったのは「受け子」の「副犯」、名前は『荒木修治』〈葛西の首実検で、「受け子」と判明しているが否定黙秘している〉。
※荒木からカードを受け取り、変装してATMから現金を引き出したのは「出し子」「荒木の後輩」の『下川歩』〈現在は捜査に協力的。カードから葛西の指紋とともに下川の指紋が出ている〉。
※荒木の交際相手で主犯の疑いがもたれているのは「主犯」の「女」で『倉田優子』。
事件だけでもややこしいのにミス連発ですみません。
引き続きよろしくお願いします。
[削除]
06/01(Sun) 12:44
おなじみ週末のブッコミです~
小野瀬せつな
ふう・・・
捜査は進んではいたが、なかなか聴取は実りのある内容にならない。
結局夜になり、私は、主犯の容疑がかかっている倉木優子を最寄りのホテルへ送り届け、所轄の捜査員に監視をまかせて捜査室に戻って来た。
任意同行しての事情聴取なので、今の段階では深夜までの事情聴取はできないし、証拠保全のために帰宅させるわけにもいかないからだ。
事件を解決する糸口をつかむきっかけが欲しくて、私は小野瀬さんのラボを訪ねた。
・・・小野瀬さんの顔を見たかったのも事実だけど。
小野瀬
「ため息も色っぽいね」
翼
「小野瀬さん・・・」
小野瀬
「こんな状況じゃなければ、その唇にいっぱいキスして、ため息さえも俺の物にしたいくらいなんだけど」
小野瀬さんは、落ち込んでいる私の気持ちを慰めるように、そっと頬を撫でてくれた。
小野瀬
「頑張りすぎないの。捜査はみんなでするものだよ?もちろん、俺も一緒だからね」
翼
「はい。ありがとうございます」
イチゴ
「ハイハーイ、イチゴもここにいるんだけどなー」
思わず小野瀬さんの笑顔に吸い込まれそうになったところで、イチゴちゃんが立ち上がる。
小野瀬
「君、まだ帰らなくていいの?」
小野瀬さんがニッコリと微笑みながら、思いっきり嫌そうに言う。
イチゴ
「だって、室長さんから、翼ちゃんを守るように言いつけられてるもん」
ね?翼ちゃん、と、イチゴちゃんは私の腕に手を組ませながら抱き付いてきた。
小野瀬
「・・・まさか、穂積の執念が乗り移ってるのかな」
翼
「あはは、そうだ、小野瀬さん、女性の行動範囲のデータが集まってるんですよね?私も分析のお手伝いをします」
イチゴ
「防犯カメラのチェック?翼ちゃんって、人の顔を一度見たら忘れないってほんとなの?」
翼
「まぁ、それだけが警察官としての特技っていうか・・・」
小野瀬
「それだけじゃないでしょ?しかも、それを犯罪と結びつける感性の良さは素晴らしいよ」
私を褒めてくれながら、小野瀬さんは防犯カメラの映像解析のプログラムをセッティングする。
イチゴ
「そうなんだー、翼ちゃんすごいんだね!あ、これがその映像なんだ。ずっと眺めてるのって大変そう~~」
イチゴちゃんがディスプレイに目を向けた瞬間、私だけに聞こえるように耳元で小野瀬さんが意地悪く囁く。
小野瀬
「アノ時の感度の良さも最高だしね」
翼
「~~~~~~~~~」
思わず腰が砕けちゃいそうになるのを必死で踏ん張り、私は慌ててイチゴちゃんの見ている画像に目線を移した。
うわー、調子こいて長くなっちゃったΣ(゚Д゚)
ちょっと切って、続く・・・←まだ書く気だ;
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06/01(Sun) 13:40
続けちゃった(;^ω^)
小野瀬せつなw
イチゴ
「こういうのって、すごーーく根気と集中力がいるお仕事だよね・・・。事件を解決するのって大変なんだなーって思う」
翼
「起きてしまった犯罪は悲しみしか生みません。だから室長は、起こさせない努力をしたいっていつも言っているんですよ。私たちの力で出来ることは限られていますが、やれることをして行きたいって思うんです」
流れていく画像に神経を巡らせながら、室長の想いを噛みしめる。
イチゴ
「そっかー、イチゴも何ができるか考えてみるね!」
小野瀬さんは黙って私たちを見守ってくれている。
そういうところは室長とよく似ていると思う。
きっと、二人は絶対に認めないだろうけど。
そんな風に考えていると、ある画像に映る女性との接触場面に目が吸い寄せられた。
画像を停止させて拡大する。
イチゴ
「翼ちゃん、どうしたの?」
翼
「気になった画像を綺麗に見えるように処理するんですよ」
キー操作してみると、画面に、サングラスで眼を隠した背の高い女性が現れた。
小野瀬
「この女性でしょ?小笠原くんのプログラムで解析中に数回接触しているのが確認されている」
アップされた別の画像を見ると、やはりサングラス姿。
小野瀬
「翼にも何か気になる所があるんだね」
翼
「サングラスが気になるだけなのかもしれませんが・・・」
イチゴ
「顔が良く分からないけど、たぶんすごい美人だよ。イチゴのセンサーがそう言ってる」
小野瀬
「・・・うーん、確かにすごい美人の気配は感じるけど、・・・なぜだろう。俺のセンサーに引っかかるものがなかった。あ、いや、俺の目には翼以上に可愛く映る女性はいないから」
イチゴ
「イチゴ、あの人、見覚えがある気がする」
翼
「知ってるの?」
しばらく画面を凝視したイチゴちゃんは、画面から目を逸らさないままいつになく怖いくらいの真剣な表情で口にした。
イチゴ
「・・・うん、思い出した。多分、イチゴがまだデビューする前にバイトしてたパブの店長さんだよ」
小野瀬
「イチゴちゃんのバイト先のパブっていったら、もしかして」
翼
「もしかして・・・」
もしかしちゃったお嬢様に、ここでパース!ヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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06/01(Sun) 16:29
せつなさん(^▽^)ノシ
小春
翼センサー、イチゴセンサー、小野瀬センサーの性能の違いに笑ってしまいました。
そして新キャラ。
誰?!(笑)
おはようございます(^-^)
とも
週末は子供の運動会でバテてましたil||li_| ̄|○ il||li
急に気温が上がってきましたね。 皆様も体調にはお気をつけて…。
翼
「…イチゴちゃんがバイトしてたってことは、そのお店は、いわゆる…」
イチゴ
「うん、イチゴみたいな男の娘たちが働いているお店だよ。 店長は普段はキリッとした男性の姿でお店にいたけど、時々ショーに出るのに女性に変身してたの」
バイト当時の事を思い出しながらイチゴは続けた。
イチゴ
「お客さんたちにスゴい人気だったのに、名前は出さない、接客もしない、ショーにしか登場しないから、『あの娘は誰⁈』ってよく質問攻めにあったなぁ」
小野瀬
「なるほど、違和感はそのせいだったのか。 俺のセンサーも捨てたもんじゃないね」
2人の話を聞きながら、翼は考えていた。
そして、ある仮説にたどり着いた翼はその内容を報告すべく両手をギュッと握りしめて立ち上がった。
新キャラ登場で更に事件が進展しそうですね!
でもこんなんしか思いつかなかった(^_^;)
なので次にパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
06/03(Tue) 08:30
おはようございます
小春
翼
「室長、これ、見て下さい」
私たちは、室長をラボに呼んで、例の映像を見てもらっていた。
室長は、私たちが示した複数の映像を最後までじっと見て、顔を上げた。
穂積
「この男が何者か、もう調べた?」
小野瀬
「ほらね!」
室長が「この男」と言った瞬間、小野瀬さんが手を叩いた。
小野瀬
「穂積なら一目で見抜く、って言ったろ?」
穂積
「?」
翼
「本当ですね。室長はやっぱり凄い!」
イチゴ
「室長さん、ホントすごい。女装してる時の店長が男性だって見抜いた人、誰もいなかったのに!」
小野瀬
「穂積のセンサーが一番正確って事かな」
翼
「ですね」
私たちが盛り上がっていると、室長は、モニターを見つめていた体勢から、ゆっくりと身体を起こした。
穂積
「……これ、性別当てゲーム?アンタたち、鑑識ラボで遊んでたの?」
にっこり笑って向き直り、私たちを順番に指差す。
穂積
「そういうのなら得意よ。女、男好きの変態男、女好きの変態男」
最後の小野瀬さんを指差した時だけ、室長は、ぴん、と彼の額を指で弾いた。
小野瀬
「痛!」
穂積
「この映像の男は誰だ、と聞いてんだよ!」
小野瀬さんの胸倉を掴んで捻り上げそうな室長の勢いに、私は慌てて二人の間に割り込んだ。
翼
「し、室長すみません!実は、」
イチゴ
「この人、イチゴがデビュー前にバイトしてた、女装パブの店長さんなの!」
穂積
「デビュー前にバイト?」
室長の目が、今度はイチゴちゃんをじろりと睨む。
直後に室長はラボの扉を開き、捜査室に向かって大声を出した。
穂積
「明智!」
すぐに明智さんがすっ飛んで来る。
室長は、静止画面になっていた、パブの店長と、倉田優子が同時に映っている映像を指差した。
穂積
「こいつの逮捕状を請求する。手続きしろ!」
明智
「は、…………誰ですか?」
イチゴ
「ち、ちょっと待って室長さん!店長、ここに映ってるだけだよ?!まだ何も悪いことしてないじゃん!!」
穂積
「アンタ高卒デビューで今まだ21でしょ。こいつ、未成年を女装パブで働かせてたんでしょ」
イチゴ
「うっ」
翼
「あっ」
室長はイチゴちゃんの額にも跡が残らない程度のデコピンをかましてから、私を振り返った。
穂積
「さて、アンタが報告したいと言った仮説を聞かせてもらえるかしら」
ここでパースヽ( ̄∇ ̄)/⌒◯
[削除]
06/03(Tue) 13:47
仮説になってない?
ジュン
翼
「倉田優子はパブの店長にお金を渡していたんじゃないでしょうか。」
翼は穂積としっかりと向き合って言葉を発した。
穂積
「そう思う根拠は?」
翼
「根拠と言えるかは……でも、副犯の家の帰りに何度も店長と会っているのが確認できました。怪しいと思います。」
穂積
「金を渡していた理由は?」
翼
「わかりません。何か事情があったのか……でも、店長にお金を渡していたのは間違いないと思うんです!」
きっぱりと言う翼に穂積は笑顔を見せた。
穂積
「なら、店長にじっくり話を聞いてみましょう。」
翼
「はい!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
06/05(Thu) 08:04
謎は深まるばかり
小春
明智に映像の説明を始めた穂積と翼から少し離れた場所で、小野瀬はイチゴに、ふと心に浮かんだ疑問を口にしていた。
小野瀬
「……ところで、イチゴちゃん。店長さんて、どうして女装するの?」
イチゴ
「え、普通に趣味だからじゃない?」
その趣味はあまり普通ではない、とは思うが。
イチゴ
「でも、普段は男の人のカッコしてて、女装はショーの時だけだったから、ビジネス女装かなあ」
ビジネス女装って何だ。それなら穂積はビジネスオカマか。
小野瀬
「あ、いや、俺の聞き方が悪かったね。つまり、イチゴちゃんみたいに、その……」
言葉を選んでいるうちに、イチゴはぴんと来たらしく、大きな目をくりっと動かして小野瀬を見上げた。
イチゴ
「ああ!店長は男女どちらが好きなのか、って事だね」
小野瀬
「察してくれて嬉しいよ」
イチゴは小野瀬と笑顔を交わした後、記憶を辿るような表情になった。
イチゴ
「店長は、自分もキレイだから、やっぱりキレイな人が好きみたいだった。でも、女の人との噂は聞いた事が無いな」
小野瀬
「……男の人との噂はあった、みたいな言い方だね」
イチゴ
「当時働いてた男の娘たちの間では『店長はノンケの外国人モデルに片想いしてる』って噂だったよ」
小野瀬
「……キレイな、男で、ノンケで、外国人の、モデル……が、好みのタイプ?」
小野瀬の言葉の途中から、イチゴの顔色も変わってきた。
イチゴ
「……」
小野瀬
「……」
二人は顔を見合わせ、それから、背の高い穂積のすらりとした後ろ姿を見つめた。
イチゴ
「室長さんは、ダメだよね」
小野瀬
「穂積はダメだよ」
揃って呟いた後、互いに驚いたような顔を見合わせる。
イチゴ
「小野瀬さんは翼ちゃんが好きなんでしょ?」
小野瀬
「きみは明智くん狙いじゃなかったの?」
思いがけず、ぶつかった視線の間で火花が散った。
何だこの展開(´□`;)
しかしここでパースヽ( ̄ー ̄)/⌒◯
[削除]
06/05(Thu) 13:20
リレーならでは(*≧▽≦)ノシ))
とも
なんだか事件とは別でも面白くなってきましたね ←
室長が狙われちゃう⁈ ←ちょっと期待Σ(゚艸゚*)
あれ、今はまだ小野瀬さんのターン?
06/05(Thu) 13:50
ともさん(´∇`)ノシ
小春
たぶん、まだ小野瀬さんのターンですよね。
小野瀬さんには捜査権限が無いので、たくさんの(我々の書き散らかす)情報から、事件の全体像を掴んで頂く辺りまで頭脳派の働きをお願いしましょう。
イチゴに邪魔され、さらに新キャラ店長も加わって小野瀬さんの恋はピンチですが(←ヒロインとの?室長との?(笑))
後の事は小野瀬せつなさんに任せて、我々は今を楽しく無責任にリレーしましょう(←オイ)
[削除]
06/07(Sat) 14:18
おおおおおおーーーーーーい\(゜ロ\) (/ロ゜)/
小野瀬☆せつな
振ったつもりが難題背負って戻って来るんですけど・・・Σ(゚Д゚)
うぅ・・・
小笠原さんのプロファイリングも、
主犯の倉田優子とパブの店長との繋がりも、
室長による副犯の取調べも、
翼ちゃんの、主犯への取調べの内容も、
全くノープラン!!!!
・・・でも、パブの店長が逮捕されちゃったら、室長との絡みと、小野瀬さんのヤキモチ?なんかを・・・イェイェ
早々に室長ターンに持ってっちゃおうかしらwww
( *´艸`)ムフフ
しばし、悪巧み~~~
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06/07(Sat) 18:35
それほどの悪巧みじゃないけど(;^ω^) その1
小野瀬☆せつな
明智さんは、イチゴちゃんから店の情報を得た後、飛ぶような勢いでラボを出て行った。
(明智さん・・・巻き込まれるのを極端に恐れているっぽかったな・・・)
私は、明智さんの意後姿を見送りながら思った。
小野瀬
「こっちは、その怪しい店長の足取りを追ってみるよ」
翼
「私もお手伝いします」
イチゴ
「イチゴもー♪」
小野瀬
「もう遅いし、君、今日はもう帰ったほうがいいんじゃないかな?」
穂積
「もう遅いし、櫻井、アンタも今日はもう帰んなさい。小野瀬は徹夜するみたいだから、気をつけて帰るのよ?」
小野瀬
「えぇ?何勝手に決めてんの!」
イチゴ
「そうだねー、店長のことは気になるけど、翼ちゃん、一緒に帰ろう?ウチのマネージャーが送っていくよ?」
穂積
「ナイスアシスト!イチゴ、あんたいい仕事するわね」
小野瀬
「・・・はいはい・・・」
ため息とともに諸手をあげて小野瀬さんは背を向けてしまった。
・・・どうしてこうなっちゃうんだろう・・・。折角、一緒にお仕事ができて、新たな展開になってきたのに・・・。
室長とイチゴちゃんがラボのドアをくぐり、後ろ髪をひかれるように振り向いた私に、小野瀬さんは、プライベート用のスマホをヒラヒラさせてみせた。
私は慌てて頷き、二人を追いかけて、
翼
「す、すみません。少しお腹が痛くて・・・。トイレに行きますので、先に戻ってて下さい」
イチゴ
「えー、大丈夫?」
翼
「うん、イチゴちゃん、薬局に寄ったりするから、私を待たないで帰ってね。待たれちゃう方が・・・その、恥ずかしいし・・・」
室長は、私をじろりと一瞥して、諦めたように言った。
穂積
「・・・さっさと済ませなさいよ。イチゴ、アンタもワタシも男だから、少しは気を使わなくっちゃね。乙女が●痢なんて言いにくいでしょうから」
イチゴ
「うわー・・・室長さん、鬼畜発言・・・。分かった。翼ちゃん、お大事にね」
室長には嘘がバレバレだったはず。
心配そうな表情をするイチゴちゃんに心の中で謝りつつ、それでも、私はポケットのスマホを握りしめ、一人になるためにトイレに駆け込んだ。
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06/07(Sat) 21:15
悪巧み その2
小野瀬☆せつな
小野瀬
「ははは、ごめんね。恥ずかしい嘘つかせちゃったかな」
『ラボに戻って来れる?』
スマホに届いたメールに、一も二もなくラボに逆戻りした私は、手を引かれるまま小野瀬さんとソファーに座った。
赤くなった頬を撫でられると、さっきの恥ずかしさも吹き飛ぶ。
小野瀬
「でも、良かった。まだまだ忙しい日が続くだろうから、翼を補給したかったし、翼にも、元気になって欲しいからね」
小野瀬さんがいたずらっぽく眼を細める。
と同時に、唇にバードキスが降って来た。
背中に、ソファーのシートを感じる。
あれ?いつの間にか私押し倒されてる???
翼
「あ、あの、小野瀬さん・・・私、捜査室に戻らないと・・・」
小野瀬
「うん、分かってるよ。翼はちょっとお腹が痛いから、ここで休憩してるだけ。でしょ?」
翼
「小野瀬さん・・・」
小野瀬
「なぁに?」
今度は深いキス。
あぁ、ダメダメ。こんなドアップの小野瀬さんの笑顔ととろけるようなキス・・・。
確かにもう帰っていいって言われたけど、小野瀬さんはまだまだお仕事だし、それなら私もお手伝いしなきゃだし!
このままずっとこうしていたくなっちゃう・・・
けれど。
その音楽が鳴り響いたのは、小野瀬さんの背中に手を回そうとした瞬間だった。
デ~ンデデデ~ンデデデ~ンデデデ~ン♪
翼
「きゃぁ!!」
ダースベーダーのテーマに、私は反射的に小野瀬さんを押しのけ、仕事用の携帯電話に出る。
(しまった!)
通話ボタンを押した瞬間、
穂積
『小野瀬に替わりなさい』
震える私の手に握られた携帯からは、地獄の底から響くような有無を言わせない声。
小野瀬さんは、片手で顔を覆っている。
小野瀬
「捜査室では反射的に携帯に出るよう、よっぽど恐ろしくて厳しい訓練がされてるんだね」
穂積
『何とでも言え。小春日和のリレー板には、お楽しみは一回だけという厳格な決まりがある。お前もそれで如月から櫻井を奪い取っただろう』
小野瀬
「・・・」
穂積
『乗り込まれたくなかったら、さっさとその手を放して仕事に取り掛かれ、いいな?』
はーっはっはっは
高笑いと共に悪魔のようなセリフを残し、通話は切れたのだった・・・。
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06/07(Sat) 21:21
悪巧み これで終了(∩´∀`)∩
小野瀬☆せつな
翌朝。
現在、捜査室でミーティングが行われている。
明智
「イチゴのバイト先は、現在、ネットカフェになっていました」
如月
「イチゴちゃんがバイトしてたのがそもそも3年前ですし、当時、容疑者は雇われ店長だったこともあり、現在の所在が確認できていません」
藤守
「防犯カメラに映っていることから考えれば、近辺に居住している可能性が高い。問題は、探し出すことよりも、店が存在していないことの方やね」
穂積
「その通り。証拠不十分で、拘留時間内に締め上げるのが面倒だわ。攻め方を考えないと」
イチゴ
「どっちかっていうと、店長は締め上げられたら喜んじゃったりするかも」
穂積
「イチゴ!今度不吉なことを口にしたら、その口、二度と開けないようにひん曲げてやるから」
すると、ドアが開いた。
徹夜明けにもかかわらず、爽やかな笑顔の小野瀬さんが入って来た。
小野瀬
「ああ、櫻井さん、今日も可愛いね。俺にもコーヒーもらえる?」
さりげなく肩に手を添え、耳元で囁かれる。
近い!近すぎてクラクラします!!
翼
「あ、はい!今ご用意しますね!」
私は急いで離れるとパーテーションの奥に駆け込んだ。
小野瀬
「変態男を喜ばせてやるのは癪だけど、その変態店長の最寄り駅が判明したよ」
(え?ここ防音効果高いのに、小野瀬さんには話の内容が聞こえてたのかしら?)
私は素朴な疑問を抱くが、誰も気にする素振りが無い。
穂積
「小野瀬、遅い!そして、わざわざ櫻井の肩に手を回すな!お前のターンは終了しただろうが!」
室長に至っては、問題は別のところにあるらしいし。
穂積
「明智と如月はその駅周辺を捜査して。櫻井!」
翼
「はい!」
穂積
「アンタは倉田優子に、その男女店長との関係を聞き出してちょうだい」
翼
「了解です。今日こそは頑張ります!!」
私はぎゅぎゅっと力を入れて拳を握りしめた。
小野瀬
「・・・倉田優子は、嘘をつけない、無口な女性だよね。でも、頭が悪いわけじゃない。いろんなことを考えて行動している。副犯の荒木との関係を、知人の紹介で知り合ったと言っているけど、おそらく現在はもう少し親密な関係なんだろう」
小野瀬さんの言葉を受け、小笠原さんが話し始める。
小笠原
「この事件は、常習集団による振り込め詐欺とは違うタイプ。でも、素人がたまたま思いついてやったというわけじゃなく、指南役がいるなど、それなりの準備性を伺わせる」
翼
「指南役というのが、その店長というわけですか?」
小野瀬
「まだ、どうやってこの3人が結びついたのかが不明だけどね」
イチゴ
「ねぇ、常習集団と違うってどういうこと?」
小野瀬
「振り込め詐欺の容疑者になったのはどんな人間か――。警察庁のデータによると、犯罪者集団は、20代、30代の若者が全体の約8割を占めていて、男が圧倒的に多い。いわゆる暴力団などのプロ犯罪集団ではなく、都会の若者たちからなる、遊興費や生活費などの「カネ目当て」の新しい犯罪だと分析されている。都会育ちは人間関係が希薄で祖父母の顔も思い浮かばない、だから罪悪感もわかないんだろうね。
約19億円をだまし取ったとして警視庁に摘発された「キンググループ」には現役の私立大学生もいたんだよ」
穂積
「全く、何しに大学に通ってるんだか・・・、親も泣くに泣けないわよね」
小野瀬
「そういう、風俗・飲食関係者や金融関係者、または経験者による常習犯罪集団がある一方、素人の思い付き犯罪も多いんだ」
イチゴ
「そういうものだったなんて・・・イチゴ、てっきりコワイお兄さんたちの仕業なんだと思ってた」
翼
「倉田優子自身は多くを語りませんが、周りの人たちからは、『年寄りなら騙されても仕方ないけど、若いのに情けない』って評価が聞かれ、名前を騙られた友人からも冷たい反応で、随分辛い思いをしたのではないでしょうか」
小野瀬
「彼女、結構プライドが高い女性なんだろうね。アイデンティティクライシス・・・ってやつかな」
穂積
「誤った方向に思考が向き、自分が加害者側になることで自己の存在価値が回復するとでも考えたとしたら、動機としては十分あり得るな」
室長の真剣な声。
強い眼差しの奥に、事件の真相を暴く決意が見える。
私の一番大切で、一番勇気が出る瞬間。
穂積
「櫻井、できるな?」
翼
「はい!」
室長と・・・泪さんと一緒なら、何も怖くない。
私は背筋を伸ばして、大きく頷いた。
こんなんですみませーーん(;^ω^)
なんとなく、小野瀬さんに活躍させられたかな??
無い知恵をふりしぼってみました!
さぁ、みなさまお待ちかねの室長のターンですよ!!
室長大好き作家様のご活躍を期待してます!!!!!
是非、店長に追っかけられ、小野瀬さんに迫られる室長を見たいぞ!←なんて勝手なことをほざいて去る!
(本気にしなくていいですからね!)
そんでは、パースヽ( ̄∇ ̄)ノ⌒◯
06/08(Sun) 12:17
私もノープラン←オイ
小春
せつなさん、ありがとうございますさすがです。
スマホを持ってトイレに向かった翼ちゃんに、Σ(´□`;)もしかして小部屋で小野瀬さんとテレフォン●●●?その手があったか、さすが小野瀬さん!Σ(/////)と勘繰ってしまった自分が恥ずかしいorz。
ここは『小春日和』ですから!←自分にツッコミ☆
翼
「……?」
ミーティングが解散した直後なのに、穂積の姿が見えない。
穂積はいつでも所在を告げて行動するので、行方が分からなくなるという事は滅多に無いのだが。
翼がきょろきょろしていると、その様子に気付いた明智が足を止めた。
明智
「どうした、櫻井?」
翼
「あ、明智さん。倉田優子の事情聴取の事で、室長に相談したい事があったんですけど……」
明智
「室長なら、医務室で点滴を受けている」
翼
「えっ?!」
翼は飛び上がるほど驚いた。
翼
「室長、まさか過労で倒れちゃったんですか?」
いや、と苦笑いした明智が、首を横に振る。
明智
「そうならないように、俺が無理やり頼んだんだ。室長は、もう一週間以上帰宅してないし、ろくに寝てもいない。だから、せめてブドウ糖を打ってもらって、その間だけでも横になってくれって」
翼
「……」
翼の表情を見た明智が、自分の腕時計をちらりと見た。
明智
「倉田の聴取にも荒木の取り調べにも、まだ時間がある。医務室に行ってきていいぞ。だが、室長を休ませるのを忘れるなよ」
翼
「……はい!」
医務室の白いベッドに青いワイシャツ姿の長身を横たえていた穂積は、翼が近付くと、うっすらと瞼を開いた。
穂積
「……どうしたの?」
翼
「……」
点滴のチューブが繋がれた白い腕を見つめて立ちすくんでいた翼に向かって、穂積は静かに微笑むと、もう一方の指先で翼を手招いた。
窓からの風にも後押しされて、翼は穂積の枕元に立つ。
穂積の手が、翼の頬を撫でた。
翼
「……すみません……私……自分の事で精一杯で、室長の体調が万全じゃない、って、気付かなくて……」
穂積が、ふ、と笑う。
穂積
「ワタシもよ」
翼
「え?」
微笑みながら、穂積は目を閉じた。
穂積
「ワタシは、仕事に集中していると、つい寝食を後回しにしてしまう。集中している間はいいけど、事件が解決すると、溜まった疲れがどっと出て体調を崩してしまう事がある。その繰り返しだから、明智は先回りをして、今みたいに、体調を整えるよう促してくれる」
翼
「……」
穂積
「だから、明智には頭が上がらないのよねえ」
穂積の手は、まだ、ゆっくりと翼の頬を撫でている。
翼はその手に自分の手を重ねた。
翼
「……明智さんに、やきもちをやきそうです」
穂積
「……そうね。アンタにはまだ、ワタシの気持ちが分かってないみたい」
翼を撫でていた手が動いて、柔らかい頬を軽くつまんだ。
驚いた翼を、碧色の眼差しが優しく見つめている。
穂積
「明智とアンタとは別」
それは、上司が部下を見る眼差しではなかった。
その事に気付いて赤くなった翼の額を、穂積の指先がちょんとつついて、離れた。
穂積
「聴取の前に、下川に聞いてみなさい。倉田優子に、変身願望は無かったか」
翼
「へっ、変身?」
唐突に仕事の話に戻って、翼はちょっと反応が遅れた。
穂積は気にしない。
穂積
「ワタシは荒木から、二年前に騙された後の倉田優子の変化を聞き出してみるわ。あの時の犯人……A子の同棲相手は、今どこにいたかしら」
相変わらず、穂積の頭脳の駆動の速度に、翼はついていけない。
翼
「えと、ええと……元店長は?」
穂積
「小野瀬とイチゴに探させておけばいいわ、なんか張り切ってるから。見つかるまでに、倉田優子との関係はもちろんだけど、A子の同棲相手との関係も調べておいて」
翼
「は、はい」
穂積
「それより、葛西さんの孫の交遊関係を洗い直させて。どこかで今回の犯人たちと繋がっているはず。それから……」
どうやらブドウ糖が効いてきたらしい。
翼はエンジンのかかった穂積から次々に出される指示を他のメンバーに伝えるため、必死でメモをとるのだった。
ここでパースヽ( ̄ー ̄)/⌒◯
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06/08(Sun) 13:31
言い忘れたけど
小春
室長からの電話に出てしまった翼ちゃんの「しまった」には笑いました(笑)
明智さんたちが頑張っている間に・・・
小野瀬せつな←
その女性は、おとなしく任意出頭に応じたらしい。
隣接した部屋のマジックミラー越しに取調べ室の女性を見つめる。
左目の下の小さな泣きぼくろが特徴的な、か弱く儚げな印象のある女性だった。
これから私は、捜査の導入として、まず相手の身元確認やこれからの予定、聴取内容の説明を行う。プロファイリングとの照合目的の小笠原さんが、書記として一緒に部屋に入ることになった。
最初に自分をどう相手に印象付けるか、今後情報をを上手く引き出していくためにとても重要だ。
私はぎゅっと拳を握りしめた。
穂積
「どう?聴取のイメージはつかめた?」
翼
「はい。防犯カメラの映像でも思いましたが、二年前の写真とあんまり雰囲気が変わっていませんね」
小野瀬
「そうだね。今のところ、こちら側に対する目だった敵意は感じられないかな。でも、被害者が加害者になったということは、必ず心に闇を抱えているはずだからね。呑まれないように自分をしっかり持つんだよ」
まぁ、君なら大丈夫だろうけど、と言って、小野瀬さんは視線を女性から外さないまま、私の背後から両手を肩に添える。
穂積
「・・・小野瀬、気安く娘に触るんじゃねぇ」
小野瀬
「応援しているだけでしょ。自分はもっと濃厚接触するくせに焼きもちは見苦しいよ」
穂積
「うるせえ。娘を構って何が悪い!お前の下心まみれの接触と一緒にするな」
小笠原
「・・・櫻井さん、こんなのほっといて行こうか」
翼
「ふふ、そうですね」
三人の掛け合いを聞いているうちに、いつのまにか握りしめていた拳がほどけていた。
少し汗ばんだ手のひらを閉じたり開いたりして、一つ大きく深呼吸する。
室長と小野瀬さんが柔らかく微笑んだ。
穂積
「今回の捜査は、動機を探ることが事件を早期解決するカギになるだろう。まずはお前の考えるとおりにやってみろ。まかせたぞ」
翼
「はい!」
気を引き締めると同時に、私は取調室のドアを開けた。
イチゴ
「・・・室長さんと小野瀬さんって、ホントは仲いいんだ」
穂積
「は??何を言ってるの、アンタ、ふざけたこと言うとつまみ出すわよ?!」
イチゴ
「だって~~、今、翼ちゃんがすっごく緊張してたのをさり気なく二人で笑わせてたでしょ?あ、小笠原さんもいたから三人か。いいなぁ~~」
小野瀬
「うーん、仲は良くないけど、他はまぁ当たってるかも。君、よく見てるね?」
イチゴ
「へへ、これでも芸能人ですからね!周りの人が何を求めてるのかとか、どんなことしてるのかわかんないと、すーぐ置いてかれちゃうもん」
穂積
「アタマのイイ子は好きよ?その勘で、あの女の表情を見ていてくれるかしら?」
イチゴ
「了解です!!わーい、室長さんに褒められちゃった。室長さんダイスキー!!ぎゅーってしたい!!!」
穂積
「抱き付いてこなくていいから。櫻井もね、そういうところが結構鋭いから、案外、アンタも小野瀬の趣味かもしれないわよ?あっちにしなさい。あれでいて小野瀬は剣道で鍛えているから、新しい展開が期待できるんじゃないかしら」
イチゴ
「小野瀬さんって、そうなの?男の娘でもいいの?お試ししてみちゃう?」
小野瀬
「うわ!待って!俺は女の子限定だから!ほーずーみー!!!!」
捜査が進展しないのは、ワタクシの腐萌えのせいではないはず(;´Д`)
小笠原さんにはプロファイリングのあとに、監視カメラの解析を進めていただきましょう~~ と、勝手に。
では、続きをパース!ヽ(  ̄∇ ̄)/⌒◯
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05/26(Mon) 09:32
では私はこちらの捜査を(←逃げた?)
小春
「正直言うとさ、迷惑だったんだよね」
公園のベンチで長い髪を掻き上げながら、その女性、A子は吐き捨てるように言った。
如月
「迷惑?」
明智
「しかし、彼女は、あなたが困ってると思ったから、貯金をはたいて50万以上の金を犯人に渡したんですよ?戸惑いや感謝の気持ちならともかく、迷惑、とはどういう事ですか?」
A子は、ベンチの傍らに立っている明智を、上目遣いに見上げた。
A子
「あたしが本当に妊娠してて、だけどどうしても中絶しなきゃならなくて、それであの子に頼ったなら、そりゃ、ありがたいし、申し訳ないと思うよ。でもさ、詐欺の犯人が、あたしの名前を使っただけじゃん。あたし関係無いじゃん」
つまり、A子の言い分はこうだった。
主犯の疑いがかけられている女が詐欺に遭った二年前の事件は、実は、当時A子と同棲中だった男の犯行だった。
しかも、犯人は同棲していたA子の部屋からA子の卒業名簿を使って元同級生に電話をかけ、結果、女を含む複数の被害者が出た。
そのせいで、A子は事情聴取や家宅捜索を受ける羽目になってしまったと言うのだ。
A子にすれば寝耳に水の話なのに、周囲からは詐欺の片棒を担いだかのように見られ、無罪だと証明されても、「ふしだらな生活をしている娘だから」「あの子なら有り得る話だと思ったから、同級生の子たちも騙されたんでしょ」などと陰口を言われたりもしたらしい。
A子
「あの子が子供の頃から貯めたお小遣いを盗られたのは、そりゃ可哀想だと思うよ。でも、あの子はあたしに確かめずに、勝手に金を渡したんだ。だから、あたしは別に感謝なんかしない」
A子は顔をしかめた。
A子
「あの子はあたしに、じゃなく、あたしを含む周りの人間に、『良い人』だと思われたかったんじゃない?中絶を止める為にあたしを説得したり、直接会って真実を確かめようとするより先に、金で解決しようとしたんだから」
ああ、それとも、とA子は言い足した。
A子
「面倒な電話で揉め事に巻き込まれるのは嫌だから、さっさとノルマを果たそうとしたのかもね。……どっちにしても、安い自己満足と安心のために、大事なお金を失ったんだよ」
休憩時間が終わり、派遣の事務仕事に戻ると言うA子を見送って、如月が呟いた。
如月
「あんな女の子のために詐欺に遭ったのかと思うと、主犯容疑の女が気の毒になってきましたよ」
明智もまた、A子の背中を、ずっと目で追っていた。
明智
「そうかな。泣いてたぞ、今の彼女」
如月
「えっ」
明智
「彼女も間違いなく被害者だ。心の中は誰にも見えないが……あんな風に言わなければ自分を保てないほど、傷付いたんじゃないかな」
如月
「……不幸の連鎖ですね」
明智
「……だな。さあ、行こう。これ以上被害者を増やさないよう、俺たちに出来るだけの事をするんだ」
ここでパースヽ( ̄∇ ̄)/⌒◯
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05/26(Mon) 13:12
うう~む
ジュン
人定確認等を終えて、翼はその女性と向き合っていた。
儚げな印象は変わらず人定確認にも素直に応じてくれた。でも、何処かとらえどころのない不思議な印象を受けていた。
翼
「この男性たちをご存知ですか?」
翼は副犯と出し子の写真を女性に見せる。
女性
「知っています。」
女性はあっさりと認めた。
翼
「どういうご関係ですか?」
女性
「ただの知り合いです。」
翼
「この二人はある振り込め詐欺事件に関係があると思われます。」
女性
「そうですか。」
それだけ答えると女性は黙ってしまう。焦っている様子もなく、しらを切る様子でもない。でも、なぜか『不思議な印象』は拭えない。追い詰める証拠があがっていないのもあり、翼はこのあとどう話を持っていくかを考えあぐねていた。
穂積
「追い詰められる材料が揃っていないから、櫻井も難しそうね。」
マジックミラー越しに取り調べを見守っていた穂積が呟いた。
小野瀬
「紙幣から指紋が出なかったのは痛かったな。」
穂積
「まあな。でも、今藤守が副犯宅周辺の監視カメラ映像を根こそぎ集めているから解析が進めば突破口も開けるかもしれないわ。」
取調室には静かな沈黙が流れていた。
どうやって攻めていいのかわからず、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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05/26(Mon) 20:36
攻めあぐねてます
小春
翼
「……はあ……」
深夜、翼はくたくたに疲れて、鑑識ラボで小野瀬の膝に座らせてもらっていた。
小野瀬は癒すような微笑みを浮かべ、ずっと静かに翼の肩を揉んだり、髪や背中を撫でてくれている。
普段なら気配を察して飛び込んで来る穂積も、翼の疲れを分かっての事なのか、捜査室を出てくる気配はない。
穂積の指示のもと、常に二人の間に割り込んでいたイチゴも、既に帰宅している。
翼
「難しいです……物的証拠の無い被疑者への尋問が、こんなに神経を遣うものだとは思いませんでした……」
翼は、彼女にしては珍しく泣き言を言って、小野瀬の胸に、ことんと頭を預けた。
翼
「まだ、あくまでも『重要参考人』なんですもんね……」
刑事として素人だった翼も、捜査室に入ってからは、自分自身でもかなり取り調べの経験を積んできたと思っていた。
けれど、それは穂積を始めとするメンバーたちが、翼が手応えを感じやすいようにお膳立てしてくれていたのだという事を、しみじみ思い知らされた。
翼
「……はあ……」
小野瀬
「元気出して、翼。まだ、この事件に取り組んで、ほんの一週間だよ。むしろ順調過ぎるぐらいだ」
小野瀬が励ましてくれるが、翼の顔は晴れない。
翼
「それはそうなんですけど。……出来れば、イチゴちゃんがいるうちに、せめて事件解決の糸口を掴むぐらいのところまで、辿り着きたかったんです……」
小野瀬
「翼らしい理由だね。でも、焦りは禁物だよ」
そう言って、小野瀬は翼の頭を撫でた。
小野瀬
「それに、穂積は、もしかすると、一旦、主犯を家に返すかもしれない」
翼
「えっ?!」
小野瀬
「翼が言ったように、まだ参考人だからね。それを逆手にとって、自由に行動させ、張り込んで尻尾を出すのを待つ手もある」
翼
「あっ……」
小野瀬
「そうすればもしかして、新たな動きをするかもしれないし、手に入れた金を使う可能性もあるでしょ
小野瀬は翼に、ウインクをしてみせた。
小野瀬
「もちろん、これまでの足取りや、既に使った金については、カメラの映像や目撃情報などから小笠原くんが行動を割り出し、藤守くんたちが裏付けを続けてくれている。少しでも怪しい物があれば持ち帰って来るから、そしたら、片っ端から俺が分析にかけるよ」
翼は、小野瀬の言葉の中に、わずかながら希望を見出だした。
翼
「葵……」
小野瀬
「だから、翼はとにかく、彼女の心の動きに集中して取り調べをして。何気無い言葉にも、ヒントが隠れてるかもしれないからね」
翼
「うん……!」
小野瀬の唇が、ちょん、と翼の額に触れた。
小野瀬
「まだ、キス以上はお預け。英気を養って、明日からまた頑張ろう?」
翼
「……うん!」
ここでパースヽ( ̄△ ̄;)/⌒◯
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05/27(Tue) 08:52
も少し付け足しておきます
小春
穂積
「おはよう、櫻井」
翼
「あ、室長。おはようございます」
結局、庁内の仮眠室に泊まった翼は、シャワーと身支度を終えて出てきたところで、早朝会議を終えて廊下を歩いてきた穂積と顔を合わせた。
穂積は身を屈めるのと同時に、翼の顎の下に指を添えて、そっと上向かせた。
穂積
「うん、昨日よりは顔色がいいわね。忌々しいけど、小野瀬の励ましが効いたかしら?」
間近から碧色の眼差しに見つめられ、言葉の後半は耳元で囁くように言われて、翼は顔を赤らめた。
翼
「あ、あの、励ましの言葉はかけてもらいましたけど、他には何もされてませんから!」
穂積
「当たり前でしょ。他のものをかけてたらぶん殴るわよ」
小野瀬
「かけてないから。朝から生々しい話はやめてよ」
いつの間にか翼の背後にいた小野瀬が、溜め息混じりに文句を言った。
翼
「あ、小野瀬さん、おはようございます」
小野瀬
「おはよう。穂積、今日の捜査は?」
穂積に歩み寄って尋ねながら、小野瀬はやんわりと穂積の手を翼の顎から外させる。
穂積
「そうね、全員で小笠原の報告を聞いてから、櫻井には引き続き主犯の情報を引き出してもらうわ。明智と藤守には証言の裏付けと証拠集め。イチゴは、今日は交通課のミニパト警邏に同行するらしいからそっちに任せるわ」
翼
「……あの、私の取り調べは、小笠原さんが補助してくれるんですよね」
穂積
「そうよ」
翼
「そうしたら、如月さんは?」
ああ、と穂積が頷いた。
穂積
「今日は、ワタシが副犯に話を聞いてみるつもりなの。だから、如月にはその補助についてもらうわ」
如月がもう一度副犯の取り調べに関われると聞いて、翼の表情が明るくなった。
みんなの前では気丈に振る舞っているけど、如月は副犯から何も引き出せなかった事を、ずっと気にしていたからだ。
強情な副犯だけど、穂積が一緒なら、何か自供を得られるかもしれない。
副犯が詐欺行為を認め、主犯の事件への関係を白状すれば、捜査はぐっと楽になるはずだ。
小野瀬
「穂積は、直接触らなくても櫻井さんを元気に出来るんだね。ちょっと妬けるな」
小野瀬が不満そうに鼻を鳴らした。
翼
「あっ……」
翼はどきりとして小野瀬を見たけれど、言葉に反して、小野瀬は笑っていた。
小野瀬
「嘘だよ。さあ、捜査室に行って、小笠原くんに、プロファイリングとの照合結果を聞こう。こちらも総力戦だ」
再びパースヽ( ̄◇ ̄)/⌒◯
05/27(Tue) 18:48
こんばんわ
ジュン
穂積
「じゃあ、主犯と思われる女性について各々報告して。」
穂積の言葉にまず答えたのは明智と如月だった。
明智
「女性は真面目な性格だったようですね。仕事も無断欠勤などはなく真面目な働きぶりだったようです。」
如月
「金遣いが荒いと言うこともなかったようですね。」
翼
「女性はお金を使ってはいないんでしょうか?」
穂積
「藤守が集めてきた監視カメラの映像は?」
藤守
「小笠原と解析を進めた結果、副犯の家に何度か出入りしているのが確認できました。しかし、副犯の家を出てからは真っ直ぐに最寄りの駅に向かってますね。何処かに寄ったりしている様子はなかったです。」
小笠原
「彼女、頭は悪くないよ。でも、嘘は苦手かもね。櫻井さんの取り調べにもひとつ聞いたらひとつ答えるか無言だったからね。あまり隠し事が得意じゃないと思う。」
翼
「じゃあ、何か突破口さえあれば自供させられるかもしれませんね。」
翼の顔が少し明るくなった。
穂積
「今日は私と如月で副犯の取り調べをするわ。明智と藤守は引き続き女性の身辺調査と監視カメラの映像集め。何か怪しいものがあったら小野瀬に解析を回してね。櫻井と小笠原は女性の取り調べを引き続きお願いね。みんな、頑張ってちょうだい!」
全員
「はい!」
全員が一斉に立ち上がり捜査に向かうのだった。
こんなんでもいいでしょうか?パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
05/28(Wed) 09:04
ジュンさんありがとうございますm(__)m
小春
☆ご都合主義インフォメーション☆
5月21日の私の書き込みで、「受け子」と書くべきところを「出し子」と書いてしまっております。
しかも後半では同じ人物を「副犯」と書いてしまっておりまして、大変紛らわしくなってしまいました。
その他の場所にも怪しいところがいくつかあります。
お詫びして訂正します。
※葛西さんと直接会って、カードと少額の現金を受け取ったのは「受け子」の「副犯」、名前は『荒木修治』〈葛西の首実検で、「受け子」と判明しているが否定黙秘している〉。
※荒木からカードを受け取り、変装してATMから現金を引き出したのは「出し子」「荒木の後輩」の『下川歩』〈現在は捜査に協力的。カードから葛西の指紋とともに下川の指紋が出ている〉。
※荒木の交際相手で主犯の疑いがもたれているのは「主犯」の「女」で『倉田優子』。
事件だけでもややこしいのにミス連発ですみません。
引き続きよろしくお願いします。
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06/01(Sun) 12:44
おなじみ週末のブッコミです~
小野瀬せつな
ふう・・・
捜査は進んではいたが、なかなか聴取は実りのある内容にならない。
結局夜になり、私は、主犯の容疑がかかっている倉木優子を最寄りのホテルへ送り届け、所轄の捜査員に監視をまかせて捜査室に戻って来た。
任意同行しての事情聴取なので、今の段階では深夜までの事情聴取はできないし、証拠保全のために帰宅させるわけにもいかないからだ。
事件を解決する糸口をつかむきっかけが欲しくて、私は小野瀬さんのラボを訪ねた。
・・・小野瀬さんの顔を見たかったのも事実だけど。
小野瀬
「ため息も色っぽいね」
翼
「小野瀬さん・・・」
小野瀬
「こんな状況じゃなければ、その唇にいっぱいキスして、ため息さえも俺の物にしたいくらいなんだけど」
小野瀬さんは、落ち込んでいる私の気持ちを慰めるように、そっと頬を撫でてくれた。
小野瀬
「頑張りすぎないの。捜査はみんなでするものだよ?もちろん、俺も一緒だからね」
翼
「はい。ありがとうございます」
イチゴ
「ハイハーイ、イチゴもここにいるんだけどなー」
思わず小野瀬さんの笑顔に吸い込まれそうになったところで、イチゴちゃんが立ち上がる。
小野瀬
「君、まだ帰らなくていいの?」
小野瀬さんがニッコリと微笑みながら、思いっきり嫌そうに言う。
イチゴ
「だって、室長さんから、翼ちゃんを守るように言いつけられてるもん」
ね?翼ちゃん、と、イチゴちゃんは私の腕に手を組ませながら抱き付いてきた。
小野瀬
「・・・まさか、穂積の執念が乗り移ってるのかな」
翼
「あはは、そうだ、小野瀬さん、女性の行動範囲のデータが集まってるんですよね?私も分析のお手伝いをします」
イチゴ
「防犯カメラのチェック?翼ちゃんって、人の顔を一度見たら忘れないってほんとなの?」
翼
「まぁ、それだけが警察官としての特技っていうか・・・」
小野瀬
「それだけじゃないでしょ?しかも、それを犯罪と結びつける感性の良さは素晴らしいよ」
私を褒めてくれながら、小野瀬さんは防犯カメラの映像解析のプログラムをセッティングする。
イチゴ
「そうなんだー、翼ちゃんすごいんだね!あ、これがその映像なんだ。ずっと眺めてるのって大変そう~~」
イチゴちゃんがディスプレイに目を向けた瞬間、私だけに聞こえるように耳元で小野瀬さんが意地悪く囁く。
小野瀬
「アノ時の感度の良さも最高だしね」
翼
「~~~~~~~~~」
思わず腰が砕けちゃいそうになるのを必死で踏ん張り、私は慌ててイチゴちゃんの見ている画像に目線を移した。
うわー、調子こいて長くなっちゃったΣ(゚Д゚)
ちょっと切って、続く・・・←まだ書く気だ;
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06/01(Sun) 13:40
続けちゃった(;^ω^)
小野瀬せつなw
イチゴ
「こういうのって、すごーーく根気と集中力がいるお仕事だよね・・・。事件を解決するのって大変なんだなーって思う」
翼
「起きてしまった犯罪は悲しみしか生みません。だから室長は、起こさせない努力をしたいっていつも言っているんですよ。私たちの力で出来ることは限られていますが、やれることをして行きたいって思うんです」
流れていく画像に神経を巡らせながら、室長の想いを噛みしめる。
イチゴ
「そっかー、イチゴも何ができるか考えてみるね!」
小野瀬さんは黙って私たちを見守ってくれている。
そういうところは室長とよく似ていると思う。
きっと、二人は絶対に認めないだろうけど。
そんな風に考えていると、ある画像に映る女性との接触場面に目が吸い寄せられた。
画像を停止させて拡大する。
イチゴ
「翼ちゃん、どうしたの?」
翼
「気になった画像を綺麗に見えるように処理するんですよ」
キー操作してみると、画面に、サングラスで眼を隠した背の高い女性が現れた。
小野瀬
「この女性でしょ?小笠原くんのプログラムで解析中に数回接触しているのが確認されている」
アップされた別の画像を見ると、やはりサングラス姿。
小野瀬
「翼にも何か気になる所があるんだね」
翼
「サングラスが気になるだけなのかもしれませんが・・・」
イチゴ
「顔が良く分からないけど、たぶんすごい美人だよ。イチゴのセンサーがそう言ってる」
小野瀬
「・・・うーん、確かにすごい美人の気配は感じるけど、・・・なぜだろう。俺のセンサーに引っかかるものがなかった。あ、いや、俺の目には翼以上に可愛く映る女性はいないから」
イチゴ
「イチゴ、あの人、見覚えがある気がする」
翼
「知ってるの?」
しばらく画面を凝視したイチゴちゃんは、画面から目を逸らさないままいつになく怖いくらいの真剣な表情で口にした。
イチゴ
「・・・うん、思い出した。多分、イチゴがまだデビューする前にバイトしてたパブの店長さんだよ」
小野瀬
「イチゴちゃんのバイト先のパブっていったら、もしかして」
翼
「もしかして・・・」
もしかしちゃったお嬢様に、ここでパース!ヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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06/01(Sun) 16:29
せつなさん(^▽^)ノシ
小春
翼センサー、イチゴセンサー、小野瀬センサーの性能の違いに笑ってしまいました。
そして新キャラ。
誰?!(笑)
おはようございます(^-^)
とも
週末は子供の運動会でバテてましたil||li_| ̄|○ il||li
急に気温が上がってきましたね。 皆様も体調にはお気をつけて…。
翼
「…イチゴちゃんがバイトしてたってことは、そのお店は、いわゆる…」
イチゴ
「うん、イチゴみたいな男の娘たちが働いているお店だよ。 店長は普段はキリッとした男性の姿でお店にいたけど、時々ショーに出るのに女性に変身してたの」
バイト当時の事を思い出しながらイチゴは続けた。
イチゴ
「お客さんたちにスゴい人気だったのに、名前は出さない、接客もしない、ショーにしか登場しないから、『あの娘は誰⁈』ってよく質問攻めにあったなぁ」
小野瀬
「なるほど、違和感はそのせいだったのか。 俺のセンサーも捨てたもんじゃないね」
2人の話を聞きながら、翼は考えていた。
そして、ある仮説にたどり着いた翼はその内容を報告すべく両手をギュッと握りしめて立ち上がった。
新キャラ登場で更に事件が進展しそうですね!
でもこんなんしか思いつかなかった(^_^;)
なので次にパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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06/03(Tue) 08:30
おはようございます
小春
翼
「室長、これ、見て下さい」
私たちは、室長をラボに呼んで、例の映像を見てもらっていた。
室長は、私たちが示した複数の映像を最後までじっと見て、顔を上げた。
穂積
「この男が何者か、もう調べた?」
小野瀬
「ほらね!」
室長が「この男」と言った瞬間、小野瀬さんが手を叩いた。
小野瀬
「穂積なら一目で見抜く、って言ったろ?」
穂積
「?」
翼
「本当ですね。室長はやっぱり凄い!」
イチゴ
「室長さん、ホントすごい。女装してる時の店長が男性だって見抜いた人、誰もいなかったのに!」
小野瀬
「穂積のセンサーが一番正確って事かな」
翼
「ですね」
私たちが盛り上がっていると、室長は、モニターを見つめていた体勢から、ゆっくりと身体を起こした。
穂積
「……これ、性別当てゲーム?アンタたち、鑑識ラボで遊んでたの?」
にっこり笑って向き直り、私たちを順番に指差す。
穂積
「そういうのなら得意よ。女、男好きの変態男、女好きの変態男」
最後の小野瀬さんを指差した時だけ、室長は、ぴん、と彼の額を指で弾いた。
小野瀬
「痛!」
穂積
「この映像の男は誰だ、と聞いてんだよ!」
小野瀬さんの胸倉を掴んで捻り上げそうな室長の勢いに、私は慌てて二人の間に割り込んだ。
翼
「し、室長すみません!実は、」
イチゴ
「この人、イチゴがデビュー前にバイトしてた、女装パブの店長さんなの!」
穂積
「デビュー前にバイト?」
室長の目が、今度はイチゴちゃんをじろりと睨む。
直後に室長はラボの扉を開き、捜査室に向かって大声を出した。
穂積
「明智!」
すぐに明智さんがすっ飛んで来る。
室長は、静止画面になっていた、パブの店長と、倉田優子が同時に映っている映像を指差した。
穂積
「こいつの逮捕状を請求する。手続きしろ!」
明智
「は、…………誰ですか?」
イチゴ
「ち、ちょっと待って室長さん!店長、ここに映ってるだけだよ?!まだ何も悪いことしてないじゃん!!」
穂積
「アンタ高卒デビューで今まだ21でしょ。こいつ、未成年を女装パブで働かせてたんでしょ」
イチゴ
「うっ」
翼
「あっ」
室長はイチゴちゃんの額にも跡が残らない程度のデコピンをかましてから、私を振り返った。
穂積
「さて、アンタが報告したいと言った仮説を聞かせてもらえるかしら」
ここでパースヽ( ̄∇ ̄)/⌒◯
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06/03(Tue) 13:47
仮説になってない?
ジュン
翼
「倉田優子はパブの店長にお金を渡していたんじゃないでしょうか。」
翼は穂積としっかりと向き合って言葉を発した。
穂積
「そう思う根拠は?」
翼
「根拠と言えるかは……でも、副犯の家の帰りに何度も店長と会っているのが確認できました。怪しいと思います。」
穂積
「金を渡していた理由は?」
翼
「わかりません。何か事情があったのか……でも、店長にお金を渡していたのは間違いないと思うんです!」
きっぱりと言う翼に穂積は笑顔を見せた。
穂積
「なら、店長にじっくり話を聞いてみましょう。」
翼
「はい!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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06/05(Thu) 08:04
謎は深まるばかり
小春
明智に映像の説明を始めた穂積と翼から少し離れた場所で、小野瀬はイチゴに、ふと心に浮かんだ疑問を口にしていた。
小野瀬
「……ところで、イチゴちゃん。店長さんて、どうして女装するの?」
イチゴ
「え、普通に趣味だからじゃない?」
その趣味はあまり普通ではない、とは思うが。
イチゴ
「でも、普段は男の人のカッコしてて、女装はショーの時だけだったから、ビジネス女装かなあ」
ビジネス女装って何だ。それなら穂積はビジネスオカマか。
小野瀬
「あ、いや、俺の聞き方が悪かったね。つまり、イチゴちゃんみたいに、その……」
言葉を選んでいるうちに、イチゴはぴんと来たらしく、大きな目をくりっと動かして小野瀬を見上げた。
イチゴ
「ああ!店長は男女どちらが好きなのか、って事だね」
小野瀬
「察してくれて嬉しいよ」
イチゴは小野瀬と笑顔を交わした後、記憶を辿るような表情になった。
イチゴ
「店長は、自分もキレイだから、やっぱりキレイな人が好きみたいだった。でも、女の人との噂は聞いた事が無いな」
小野瀬
「……男の人との噂はあった、みたいな言い方だね」
イチゴ
「当時働いてた男の娘たちの間では『店長はノンケの外国人モデルに片想いしてる』って噂だったよ」
小野瀬
「……キレイな、男で、ノンケで、外国人の、モデル……が、好みのタイプ?」
小野瀬の言葉の途中から、イチゴの顔色も変わってきた。
イチゴ
「……」
小野瀬
「……」
二人は顔を見合わせ、それから、背の高い穂積のすらりとした後ろ姿を見つめた。
イチゴ
「室長さんは、ダメだよね」
小野瀬
「穂積はダメだよ」
揃って呟いた後、互いに驚いたような顔を見合わせる。
イチゴ
「小野瀬さんは翼ちゃんが好きなんでしょ?」
小野瀬
「きみは明智くん狙いじゃなかったの?」
思いがけず、ぶつかった視線の間で火花が散った。
何だこの展開(´□`;)
しかしここでパースヽ( ̄ー ̄)/⌒◯
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06/05(Thu) 13:20
リレーならでは(*≧▽≦)ノシ))
とも
なんだか事件とは別でも面白くなってきましたね ←
室長が狙われちゃう⁈ ←ちょっと期待Σ(゚艸゚*)
あれ、今はまだ小野瀬さんのターン?
06/05(Thu) 13:50
ともさん(´∇`)ノシ
小春
たぶん、まだ小野瀬さんのターンですよね。
小野瀬さんには捜査権限が無いので、たくさんの(我々の書き散らかす)情報から、事件の全体像を掴んで頂く辺りまで頭脳派の働きをお願いしましょう。
イチゴに邪魔され、さらに新キャラ店長も加わって小野瀬さんの恋はピンチですが(←ヒロインとの?室長との?(笑))
後の事は小野瀬せつなさんに任せて、我々は今を楽しく無責任にリレーしましょう(←オイ)
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06/07(Sat) 14:18
おおおおおおーーーーーーい\(゜ロ\) (/ロ゜)/
小野瀬☆せつな
振ったつもりが難題背負って戻って来るんですけど・・・Σ(゚Д゚)
うぅ・・・
小笠原さんのプロファイリングも、
主犯の倉田優子とパブの店長との繋がりも、
室長による副犯の取調べも、
翼ちゃんの、主犯への取調べの内容も、
全くノープラン!!!!
・・・でも、パブの店長が逮捕されちゃったら、室長との絡みと、小野瀬さんのヤキモチ?なんかを・・・イェイェ
早々に室長ターンに持ってっちゃおうかしらwww
( *´艸`)ムフフ
しばし、悪巧み~~~
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06/07(Sat) 18:35
それほどの悪巧みじゃないけど(;^ω^) その1
小野瀬☆せつな
明智さんは、イチゴちゃんから店の情報を得た後、飛ぶような勢いでラボを出て行った。
(明智さん・・・巻き込まれるのを極端に恐れているっぽかったな・・・)
私は、明智さんの意後姿を見送りながら思った。
小野瀬
「こっちは、その怪しい店長の足取りを追ってみるよ」
翼
「私もお手伝いします」
イチゴ
「イチゴもー♪」
小野瀬
「もう遅いし、君、今日はもう帰ったほうがいいんじゃないかな?」
穂積
「もう遅いし、櫻井、アンタも今日はもう帰んなさい。小野瀬は徹夜するみたいだから、気をつけて帰るのよ?」
小野瀬
「えぇ?何勝手に決めてんの!」
イチゴ
「そうだねー、店長のことは気になるけど、翼ちゃん、一緒に帰ろう?ウチのマネージャーが送っていくよ?」
穂積
「ナイスアシスト!イチゴ、あんたいい仕事するわね」
小野瀬
「・・・はいはい・・・」
ため息とともに諸手をあげて小野瀬さんは背を向けてしまった。
・・・どうしてこうなっちゃうんだろう・・・。折角、一緒にお仕事ができて、新たな展開になってきたのに・・・。
室長とイチゴちゃんがラボのドアをくぐり、後ろ髪をひかれるように振り向いた私に、小野瀬さんは、プライベート用のスマホをヒラヒラさせてみせた。
私は慌てて頷き、二人を追いかけて、
翼
「す、すみません。少しお腹が痛くて・・・。トイレに行きますので、先に戻ってて下さい」
イチゴ
「えー、大丈夫?」
翼
「うん、イチゴちゃん、薬局に寄ったりするから、私を待たないで帰ってね。待たれちゃう方が・・・その、恥ずかしいし・・・」
室長は、私をじろりと一瞥して、諦めたように言った。
穂積
「・・・さっさと済ませなさいよ。イチゴ、アンタもワタシも男だから、少しは気を使わなくっちゃね。乙女が●痢なんて言いにくいでしょうから」
イチゴ
「うわー・・・室長さん、鬼畜発言・・・。分かった。翼ちゃん、お大事にね」
室長には嘘がバレバレだったはず。
心配そうな表情をするイチゴちゃんに心の中で謝りつつ、それでも、私はポケットのスマホを握りしめ、一人になるためにトイレに駆け込んだ。
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06/07(Sat) 21:15
悪巧み その2
小野瀬☆せつな
小野瀬
「ははは、ごめんね。恥ずかしい嘘つかせちゃったかな」
『ラボに戻って来れる?』
スマホに届いたメールに、一も二もなくラボに逆戻りした私は、手を引かれるまま小野瀬さんとソファーに座った。
赤くなった頬を撫でられると、さっきの恥ずかしさも吹き飛ぶ。
小野瀬
「でも、良かった。まだまだ忙しい日が続くだろうから、翼を補給したかったし、翼にも、元気になって欲しいからね」
小野瀬さんがいたずらっぽく眼を細める。
と同時に、唇にバードキスが降って来た。
背中に、ソファーのシートを感じる。
あれ?いつの間にか私押し倒されてる???
翼
「あ、あの、小野瀬さん・・・私、捜査室に戻らないと・・・」
小野瀬
「うん、分かってるよ。翼はちょっとお腹が痛いから、ここで休憩してるだけ。でしょ?」
翼
「小野瀬さん・・・」
小野瀬
「なぁに?」
今度は深いキス。
あぁ、ダメダメ。こんなドアップの小野瀬さんの笑顔ととろけるようなキス・・・。
確かにもう帰っていいって言われたけど、小野瀬さんはまだまだお仕事だし、それなら私もお手伝いしなきゃだし!
このままずっとこうしていたくなっちゃう・・・
けれど。
その音楽が鳴り響いたのは、小野瀬さんの背中に手を回そうとした瞬間だった。
デ~ンデデデ~ンデデデ~ンデデデ~ン♪
翼
「きゃぁ!!」
ダースベーダーのテーマに、私は反射的に小野瀬さんを押しのけ、仕事用の携帯電話に出る。
(しまった!)
通話ボタンを押した瞬間、
穂積
『小野瀬に替わりなさい』
震える私の手に握られた携帯からは、地獄の底から響くような有無を言わせない声。
小野瀬さんは、片手で顔を覆っている。
小野瀬
「捜査室では反射的に携帯に出るよう、よっぽど恐ろしくて厳しい訓練がされてるんだね」
穂積
『何とでも言え。小春日和のリレー板には、お楽しみは一回だけという厳格な決まりがある。お前もそれで如月から櫻井を奪い取っただろう』
小野瀬
「・・・」
穂積
『乗り込まれたくなかったら、さっさとその手を放して仕事に取り掛かれ、いいな?』
はーっはっはっは
高笑いと共に悪魔のようなセリフを残し、通話は切れたのだった・・・。
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06/07(Sat) 21:21
悪巧み これで終了(∩´∀`)∩
小野瀬☆せつな
翌朝。
現在、捜査室でミーティングが行われている。
明智
「イチゴのバイト先は、現在、ネットカフェになっていました」
如月
「イチゴちゃんがバイトしてたのがそもそも3年前ですし、当時、容疑者は雇われ店長だったこともあり、現在の所在が確認できていません」
藤守
「防犯カメラに映っていることから考えれば、近辺に居住している可能性が高い。問題は、探し出すことよりも、店が存在していないことの方やね」
穂積
「その通り。証拠不十分で、拘留時間内に締め上げるのが面倒だわ。攻め方を考えないと」
イチゴ
「どっちかっていうと、店長は締め上げられたら喜んじゃったりするかも」
穂積
「イチゴ!今度不吉なことを口にしたら、その口、二度と開けないようにひん曲げてやるから」
すると、ドアが開いた。
徹夜明けにもかかわらず、爽やかな笑顔の小野瀬さんが入って来た。
小野瀬
「ああ、櫻井さん、今日も可愛いね。俺にもコーヒーもらえる?」
さりげなく肩に手を添え、耳元で囁かれる。
近い!近すぎてクラクラします!!
翼
「あ、はい!今ご用意しますね!」
私は急いで離れるとパーテーションの奥に駆け込んだ。
小野瀬
「変態男を喜ばせてやるのは癪だけど、その変態店長の最寄り駅が判明したよ」
(え?ここ防音効果高いのに、小野瀬さんには話の内容が聞こえてたのかしら?)
私は素朴な疑問を抱くが、誰も気にする素振りが無い。
穂積
「小野瀬、遅い!そして、わざわざ櫻井の肩に手を回すな!お前のターンは終了しただろうが!」
室長に至っては、問題は別のところにあるらしいし。
穂積
「明智と如月はその駅周辺を捜査して。櫻井!」
翼
「はい!」
穂積
「アンタは倉田優子に、その男女店長との関係を聞き出してちょうだい」
翼
「了解です。今日こそは頑張ります!!」
私はぎゅぎゅっと力を入れて拳を握りしめた。
小野瀬
「・・・倉田優子は、嘘をつけない、無口な女性だよね。でも、頭が悪いわけじゃない。いろんなことを考えて行動している。副犯の荒木との関係を、知人の紹介で知り合ったと言っているけど、おそらく現在はもう少し親密な関係なんだろう」
小野瀬さんの言葉を受け、小笠原さんが話し始める。
小笠原
「この事件は、常習集団による振り込め詐欺とは違うタイプ。でも、素人がたまたま思いついてやったというわけじゃなく、指南役がいるなど、それなりの準備性を伺わせる」
翼
「指南役というのが、その店長というわけですか?」
小野瀬
「まだ、どうやってこの3人が結びついたのかが不明だけどね」
イチゴ
「ねぇ、常習集団と違うってどういうこと?」
小野瀬
「振り込め詐欺の容疑者になったのはどんな人間か――。警察庁のデータによると、犯罪者集団は、20代、30代の若者が全体の約8割を占めていて、男が圧倒的に多い。いわゆる暴力団などのプロ犯罪集団ではなく、都会の若者たちからなる、遊興費や生活費などの「カネ目当て」の新しい犯罪だと分析されている。都会育ちは人間関係が希薄で祖父母の顔も思い浮かばない、だから罪悪感もわかないんだろうね。
約19億円をだまし取ったとして警視庁に摘発された「キンググループ」には現役の私立大学生もいたんだよ」
穂積
「全く、何しに大学に通ってるんだか・・・、親も泣くに泣けないわよね」
小野瀬
「そういう、風俗・飲食関係者や金融関係者、または経験者による常習犯罪集団がある一方、素人の思い付き犯罪も多いんだ」
イチゴ
「そういうものだったなんて・・・イチゴ、てっきりコワイお兄さんたちの仕業なんだと思ってた」
翼
「倉田優子自身は多くを語りませんが、周りの人たちからは、『年寄りなら騙されても仕方ないけど、若いのに情けない』って評価が聞かれ、名前を騙られた友人からも冷たい反応で、随分辛い思いをしたのではないでしょうか」
小野瀬
「彼女、結構プライドが高い女性なんだろうね。アイデンティティクライシス・・・ってやつかな」
穂積
「誤った方向に思考が向き、自分が加害者側になることで自己の存在価値が回復するとでも考えたとしたら、動機としては十分あり得るな」
室長の真剣な声。
強い眼差しの奥に、事件の真相を暴く決意が見える。
私の一番大切で、一番勇気が出る瞬間。
穂積
「櫻井、できるな?」
翼
「はい!」
室長と・・・泪さんと一緒なら、何も怖くない。
私は背筋を伸ばして、大きく頷いた。
こんなんですみませーーん(;^ω^)
なんとなく、小野瀬さんに活躍させられたかな??
無い知恵をふりしぼってみました!
さぁ、みなさまお待ちかねの室長のターンですよ!!
室長大好き作家様のご活躍を期待してます!!!!!
是非、店長に追っかけられ、小野瀬さんに迫られる室長を見たいぞ!←なんて勝手なことをほざいて去る!
(本気にしなくていいですからね!)
そんでは、パースヽ( ̄∇ ̄)ノ⌒◯
06/08(Sun) 12:17
私もノープラン←オイ
小春
せつなさん、ありがとうございますさすがです。
スマホを持ってトイレに向かった翼ちゃんに、Σ(´□`;)もしかして小部屋で小野瀬さんとテレフォン●●●?その手があったか、さすが小野瀬さん!Σ(/////)と勘繰ってしまった自分が恥ずかしいorz。
ここは『小春日和』ですから!←自分にツッコミ☆
翼
「……?」
ミーティングが解散した直後なのに、穂積の姿が見えない。
穂積はいつでも所在を告げて行動するので、行方が分からなくなるという事は滅多に無いのだが。
翼がきょろきょろしていると、その様子に気付いた明智が足を止めた。
明智
「どうした、櫻井?」
翼
「あ、明智さん。倉田優子の事情聴取の事で、室長に相談したい事があったんですけど……」
明智
「室長なら、医務室で点滴を受けている」
翼
「えっ?!」
翼は飛び上がるほど驚いた。
翼
「室長、まさか過労で倒れちゃったんですか?」
いや、と苦笑いした明智が、首を横に振る。
明智
「そうならないように、俺が無理やり頼んだんだ。室長は、もう一週間以上帰宅してないし、ろくに寝てもいない。だから、せめてブドウ糖を打ってもらって、その間だけでも横になってくれって」
翼
「……」
翼の表情を見た明智が、自分の腕時計をちらりと見た。
明智
「倉田の聴取にも荒木の取り調べにも、まだ時間がある。医務室に行ってきていいぞ。だが、室長を休ませるのを忘れるなよ」
翼
「……はい!」
医務室の白いベッドに青いワイシャツ姿の長身を横たえていた穂積は、翼が近付くと、うっすらと瞼を開いた。
穂積
「……どうしたの?」
翼
「……」
点滴のチューブが繋がれた白い腕を見つめて立ちすくんでいた翼に向かって、穂積は静かに微笑むと、もう一方の指先で翼を手招いた。
窓からの風にも後押しされて、翼は穂積の枕元に立つ。
穂積の手が、翼の頬を撫でた。
翼
「……すみません……私……自分の事で精一杯で、室長の体調が万全じゃない、って、気付かなくて……」
穂積が、ふ、と笑う。
穂積
「ワタシもよ」
翼
「え?」
微笑みながら、穂積は目を閉じた。
穂積
「ワタシは、仕事に集中していると、つい寝食を後回しにしてしまう。集中している間はいいけど、事件が解決すると、溜まった疲れがどっと出て体調を崩してしまう事がある。その繰り返しだから、明智は先回りをして、今みたいに、体調を整えるよう促してくれる」
翼
「……」
穂積
「だから、明智には頭が上がらないのよねえ」
穂積の手は、まだ、ゆっくりと翼の頬を撫でている。
翼はその手に自分の手を重ねた。
翼
「……明智さんに、やきもちをやきそうです」
穂積
「……そうね。アンタにはまだ、ワタシの気持ちが分かってないみたい」
翼を撫でていた手が動いて、柔らかい頬を軽くつまんだ。
驚いた翼を、碧色の眼差しが優しく見つめている。
穂積
「明智とアンタとは別」
それは、上司が部下を見る眼差しではなかった。
その事に気付いて赤くなった翼の額を、穂積の指先がちょんとつついて、離れた。
穂積
「聴取の前に、下川に聞いてみなさい。倉田優子に、変身願望は無かったか」
翼
「へっ、変身?」
唐突に仕事の話に戻って、翼はちょっと反応が遅れた。
穂積は気にしない。
穂積
「ワタシは荒木から、二年前に騙された後の倉田優子の変化を聞き出してみるわ。あの時の犯人……A子の同棲相手は、今どこにいたかしら」
相変わらず、穂積の頭脳の駆動の速度に、翼はついていけない。
翼
「えと、ええと……元店長は?」
穂積
「小野瀬とイチゴに探させておけばいいわ、なんか張り切ってるから。見つかるまでに、倉田優子との関係はもちろんだけど、A子の同棲相手との関係も調べておいて」
翼
「は、はい」
穂積
「それより、葛西さんの孫の交遊関係を洗い直させて。どこかで今回の犯人たちと繋がっているはず。それから……」
どうやらブドウ糖が効いてきたらしい。
翼はエンジンのかかった穂積から次々に出される指示を他のメンバーに伝えるため、必死でメモをとるのだった。
ここでパースヽ( ̄ー ̄)/⌒◯
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06/08(Sun) 13:31
言い忘れたけど
小春
室長からの電話に出てしまった翼ちゃんの「しまった」には笑いました(笑)