『ストロベリー☆パニック』
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05/07(Wed) 08:55
おはようございます
とも
やっと書き込めた~(´Д` )
皆さんGWはいかがでしたか?
~某TV局~
取調べを終えた如月と翼はイチゴが出演するTV局へと向かった。
警察手帳を見せ、収録をしているスタジオへ行く途中で見かける有名人にテンションが上がりそうになるのをお互いに抑え合いながらどうにかたどり着いた。
如月
「翼ちゃん、収録が終わってないみたいだから、まだ中には入れないみたいだよ」
扉の上にある『本番中』のランプを見て如月は残念そうな顔をした。
翼
「そうですね。室長と小笠原さんも中に入ってるみたいですし、終わるまでは交代できませんね」
2人で他愛もない話をして待っていると、ランプが消えて、中から扉が開けられると観覧者たちがゾロゾロと出てきた。
その波の合間を縫ってスタジオに入ったが、室長たちの姿が見当たらない。 すると、すれ違い様にこんな声が聞こえてきた。
観覧者A
「ねえねえ、スタジオの隅にいた金髪の背の高い人、超イケメンだったよね!」
観覧者B
「ホントホント! あの人芸能人じゃないのかな? あと隣のメガネの人もなかなかだと思ったんだけど!」
金髪の長身とメガネの人。
如月とスタジオの隅を探していると、室長の頭が見えた。…が近づいていくと周りにはありえない程の人だかりができていた。
室長がTV局行ったら、やっぱ目立つよね~(σ´∀`)σ
ハイ次パース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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05/08(Thu) 08:38
ともさんありがとうございますm(__)m
小春
GWですか?
私はもちろん、し、ご、と、よ
気付けば今年に入って正月1、2日と休んだだけだわ(笑)……って笑えなーい!
穂積と小笠原の周りにありえないほどの人だかりを作っているのは、48人という多人数を誇る人気アイドルグループの美少女たち。
しかも、本日はスペシャルな事に、東京と名古屋から同系列のグループが2組参加していて、総勢は96人にも達していた。
それだけの数の女の子たちが、スタジオの一角で穂積と小笠原を完全に包囲している。
収録が一段落したばかりのスタジオはそれでなくても人の出入りが多いのに、彼女たちが、きゃあきゃあと歓声を上げながら少しでも穂積たちに近付こうとするので、現場は大変な賑やかさだ。
如月と翼は顔を見合わせた後、背伸びをするようにして騒ぎを眺めた。
さぞかし不機嫌になっていると思いきや、少女たちの作る幾重もの人垣の中心で、頭ひとつ抜き出ている穂積は、にこやかに応対している。
「えー、おまわりさんなんですかー?」
穂積
「そうです。今日は、局内の防犯対策を検証する為に、あちこち見せてもらっているんですよ」
「かっこいいから、同業者かモデルさんかと思いましたー」
「大変なお仕事ですよねー!」
小笠原
「そんな事ないよー。君たちの方がすごいって」
驚いた事に、穂積の傍らで、小笠原までがアイドルと対話している。
小笠原
「ストーキングやセクハラみたいな怖い目にあってる子がいたら、そっちの大きい人に言ってね。ネットや電話での不安なら俺が聞くよ」
「うわー、頼もしい!」
「さすがおまわりさん!」
小笠原
「それほどでも……あるかな?」
「きゃははは」
女の子たちに囲まれていながら、如才なく受け答えをする二人を見ていた如月が、頬を緩めて呟いた。
如月
「なるほど」
翼
「?……如月さん、なにが『なるほど』ですか?」
如月がにやりとする。
如月
「室長は基本的に、一般人には親切だからね。あれは普通でしょ。彼女たちはイチゴちゃんの同業者でもあるし、だから『模範的な警察官』を装ってる。名付けて『秘技・猫被り』」
翼
「ぷっ」
如月
「室長には『奥義・大猫被り』って技もあるんだよ」
翼
「その話はちょっと詳しく聞きたいけど……」
如月
「それより、小笠原さんが意外にも爽やかに応対してるのが不思議なんだよね。あれはどういう事なんだろ?」
どうやら軽口を叩いて女の子たちを笑わせているらしい小笠原の姿を眺めながら、如月が首を傾げる。
だが、こちらの疑問には、翼が答えを出した。
翼
「私、分かりますよ。あれはたぶん、室長が小笠原さんに秘策を授けたんです」
如月
「へっ?」
翼
「つまり、小笠原さんに、『如月さんになったつもりで会話しろ』って命令してるんです。名付けて『秘技・如月被り』」
如月
「えーっ?俺、あんな感じなの?」
思わず声を出した如月に、一瞬、注目が集まる。
人垣からは数人が振り返っただけだったが、穂積には如月と翼の到着が分かったはずだ。
如月
「……っと」
口を押さえる如月に、翼はくすくす笑った。
翼
「室長が気付いてくれたみたいだから、これで交代出来ますね
。そろそろ2本目の収録が始まると思いますけど、イチゴちゃんはどこかなあ」
如月
「ねえ、翼ちゃん、ホント?ホントに俺ってあんな軽い感じ?」
翼
「うーん。いえ、むしろもっと」
イチゴ
「隙あり!」
ここでパースヽ(  ̄▽ ̄)/⌒◯
04/27(Sun) 11:50
リレーSS専用スレ・21
小春
おかげさまでスレッド増設です。
こちらではただいま、リレーSS『ストロベリー☆パニック』を開催中です。
~ここまでのあらすじ~
捜査室のみんなには内緒で、(と、本人たちだけが思っている)彼とお付き合いを始めたばかりの翼。
交際は順調だけれど、まだまだ、お互いにぎこちなさが抜けない。
そんなある日、以前に事件に巻き込まれた縁で顔見知りになった、人気アイドルの桃井イチゴが、捜査室に職業体験にやって来た。
実はイチゴは女装男子なのだが、「腹筋が割れてて投げ技が得意な男性」が好みのタイプで、狙われた捜査室のメンバーたちは戦々恐々。
期間中、イチゴの世話を命じられた翼は、明智、藤守、小笠原、如月……と順番に組んで取材に協力しながら、同時期に発生した振り込め詐欺にも挑む。
意外と役立つイチゴを加えた捜査室は、詐欺グループの犯人たちを全員検挙する事が出来るのか?
イチゴの職業体験は無事に終わるのか?
そして、最後に笑うのはいったい誰だ?
皆様、ふるってご参加ください。
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05/10(Sat) 22:07
お久しぶりです
ake
皆様GWお疲れ様です。
如月さんといえばコレでしょう!と思って参加です。
イチゴの声がして如月が咄嗟に身を引くと、背後から両腕をがしりと押さえ込まれた。
「え?」
振り払おうとしたが、鍛えられていない柔らかな感触に動きを止める。流行りの香りと地味ながらも洒落た服装にメイクスタッフだと気づく。
「何なに!?どーゆーことっ!」
反射的に穂積を見るとニヤニヤ笑っていた。
「それじゃ交代ね、
後はヨロシク」
「室ち…」
翼が如月拘束の理由を聞くために呼び止めようとした時、イチゴが翼に腕を絡ませてきた。
「次は翼ちゃんなの?わーい、ヨロシクね♪」
それに気をとられている一瞬のまに48人が如月と翼の間に入った。
穂積に引き連れられるように翼の前を色とりどりの衣装を纏った少女達が通りすぎる。まるで蝶の群れに飛び込んでしまったかのような錯覚がした。
「…と言うわけで、私のオトモダチ紹介のコーナーの人が出られなくなって、そうしたら穂積さんが如月さんでいいんじゃない?ってことで協力してもらうことになってね。」
イチゴの声に翼は現実に引き戻される。
え?
「ねぇ翼ちゃん。
私のオトモダチ、
女の子がいいと思う?
男の娘がいいと思う?」
にっこり
イチゴの天使のような笑顔と悪魔のような提案に惑わされている間に。
「こーちゃん!?」
翼は如月を見失ってしまった。
と、いうことで
次の方にお任せパースっ!
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05/11(Sun) 05:26
akeさんありがとうございます(´∇`)ノシ
小春
でもどうしましょう。如月さんが「女の子になる」のはわかるけど、「男の娘になる」のがイメージ出来ませんorz
ごめんなさい「男の娘」って何?
ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿アワワ
勉強してきますので、どなたか続き書いててくださいΣ(ノд<)
むしろ教えてくださいΣ(ノд<)
と言うわけでひとまずパースヽ( ̄∇ ̄)ノ⌒◯
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05/11(Sun) 22:18
わあスミマセン(-_-;)
ake
男の娘とは女装男子のことです(^_^;)
普通に男の人としてゲストに出て、翼ヤキモキ…な展開も捨てがたかったのですが、つい…。
女の子如月が出るのか、美青年如月がでるのか、イチゴちゃんと同じような女装男子が出るのか楽しみにします。
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05/12(Mon) 08:52
オトコノコと読むのね
小春
akeさん(´∇`)ノシ
ありがとうございます、勉強不足ですみません(笑)。
そして三択ですね。
私としては「男の娘」を採用したいです(←覚えたばかりだから)
室長や小笠原さんも、TV局を出るまでモテまくってたんでしょうね。
MC
「イチゴちゃん、最近髪切った?」
オールバックでサングラスのベテランMCが、大勢の歌手の居並ぶ雛壇を背にしたインタビュー席で、隣に座らせたイチゴに笑顔で話し掛けて来た。
イチゴ
「あっ、さっすが林田さん!毛先をカットして、トリートメントしてもらったばかりなんですよ!」
イチゴも、如才なく笑顔で返している。
MC
「えーと、今日は、イチゴちゃんのお友達を紹介してもらえるという話なんだけど?」
イチゴ
「はい!紹介します、こーちゃんです!」
舞台の隅で本番の収録を見ていた翼は、イチゴが如月を「こーちゃん」と呼んだ事にどきりとした。
そりゃ、「如月公平さんです、警視庁にお勤めの刑事さんです」と紹介するわけにいかないのは分かってるけど。
翼
「……」
翼のモヤモヤする気持ちをよそに、今度は、ステージの端にいた女性MCがマイクを握って、ニコニコしながら傍らの扉を開いた。
一瞬、暗くなった扉にスポットライトが当たる。
そこから、TV局で用意してくれた、プロのメイクさんの技と可愛らしい服で完璧に美少女に変身した、如月……「こーちゃん」が現れた。
ここでパースヽ( ̄∇ ̄)ノ⌒◯
05/12(Mon) 17:39
とも
如月
「ハーイ! イチゴちゃんのお友達のこーちゃんでぇ~す♪ ヨロシクお願いしまーす!」
翼
「(カッ、カワイイ…!)」
スポットライトがあたって見えた如月の姿は、見違える程の美少女っぷりだった。
本人もすっかりその気になっていて、MCとイチゴ相手に堂々と受け答えしている。
MC
「イチゴちゃん、そっちのコもカワイイね! ねぇねぇ、普段は何してるの?どっか事務所入ってる?」
その質問にスタジオの隅で様子を見ていた翼はドキッとして慌てて如月の方を見た。
如月
「えーっとね、芸能事務所には入ってないけどー、ちゃんとお仕事はしてるよー♪」
イチゴ
「ねー♪ イチゴもこーちゃんがお仕事してるとこ見たことあるけど、すごーくカッコいいの!」
そう言いながら、イチゴは如月の片方の腕にガバッとしがみついた。
翼
「!!」
如月
「え? あ、いや、カッコいいなんて大げさだよー」
如月は不自然にならないようにやんわり腕を解こうとするが、イチゴはこう見えて力があるためなかなか離れない。
そして次の瞬間、翼の耳にとんでもない言葉が聞こえてきた。
こーちゃんにうっかり「ハイハーイ、ベッキーでーす♪」って言わしそうになった∑(゚Д゚)
『男の娘』って言葉は私も初めて聞いたかも…。
イメージはイヴァンっていうハーフのオネエモデルなんですが、あってますか?
そんでもって次にパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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05/12(Mon) 18:38
ともさんにもごめんなさい人( ̄ω ̄;)
小春
「とんでもない言葉」って何だ?!Σ(´□`;)
いつもわくわくするような引きをありがとうございます。
さすがです。
でもごめんなさい、今度はイヴァンがわからない。←
勉強してきますのでどなたか続きをお願いします・゜・(つД`)・゜・
というところで、パースヽ( ̄∇ ̄)ノ⌒◯
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05/12(Mon) 19:16
男の娘……難しいですね
ジュン
イチゴ
「こーちゃんはイチゴの恋人候補でーす。」
MC
「えっ?イチゴちゃんの恋人候補?イチゴちゃんは女の子でその子も女の子で?あっ、イチゴちゃんは男の子だから相手は女の子でいいのか?でも、イチゴちゃんは心は女の子で……」
イチゴの発言にMCは軽くパニック状態になる。
如月
「やだなぁ、イチゴちゃんたらそんな冗談いって。イチゴちゃんと私はいいお友だちでーす。」
イチゴ
「ええ~、イチゴは恋人候補でもいいのにぃ」
頬を膨らませるイチゴの腕を如月がなんとかはずしながら友達宣言するとざわついていた会場もなんとか落ち着いた。
MC
「なんだ、イチゴちゃんの冗談か~。」
イチゴ
「ちなみにこーちゃんは男の娘でーす。」
また軽くパニックになる会場の片隅で翼は自分の胸が重くなるのを感じていた。
ということで、とんでも発言になったでしょうか?
次の方にパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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05/12(Mon) 20:15
ありがとうジュンさん(つ∀`).+°o*。.
小春
おお。
こんな難問をサラッと解決。
なんて頼もしいのかしら・゜・(つД`)・゜・
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05/12(Mon) 20:55
わぁぁヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
とも
小春さん、ややこしくしてごめんなさい(´Д` )
とんでもない発言はそんな大それた意味ではなかったんです…。 ジュンさんが書いてくださったみたいな感じで誰か繋いでくれるかな~って思ってたので( ´ ▽ ` )ノ
…私、いつもヘンな所でパスしてますかね?
ムフフ、I LOVE 他力本願(=゚ω゚)ノ
05/13(Tue) 08:41
ともさん(´∇`)ノシ
小春
大丈夫、タリッキー精神こそリレーSSの秘訣です。
話の流れも大事ですけど、いろんな人が関わって楽しく話が広がって行く方が大切♪
たぶん、その方が書き込みもしやすいですしね。
次の人がどんな風に繋げてくれるか楽しみながら、前の人に心の中でツッコミを入れながら、
のんびりやりましょう(´∇`)
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05/16(Fri) 08:40
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
イチゴの衝撃発言の後、ザワザワとした雰囲気が収まらないまま、その日の収録が終わった。
イチゴ
「みなさん、今日はお疲れさまでしたー‼︎ またよろしくお願いしまーす♪」
と出演者たちに笑顔で挨拶をし、観客たちにも手を振りながらスタジオを後にする。 その隣には先ほどからずっと腕を絡まれたままの如月がいた。
観客A
「イチゴちゃーん、今日も可愛いかったよ~!」
イチゴ
「ありがとー!」
観客B
「こーちゃんもカワイイよ~!」
如月
「……///」
何ともいえない表情で愛想笑いを浮かべていた如月だったが、入口近くで待っていた翼を見つけると、如月はイチゴの手を振り払ってダッシュで駆け寄ってきた。
翼
「如月さん、お疲れさまです」
如月
「ホント、こーちゃん、ものすごーく疲れちゃったぁ」
言葉が女の子のままの如月に翼はおかしくてクスクス笑っていると、如月は口を尖らせる。
如月
「ちょっと、翼ちゃん笑いすぎじゃない?」
翼
「あはは、すみません、あまりにカワイイから、つい」
イチゴ
「ホントだよねー。ま、イチゴは男の子でも男の娘でもどっちのこーちゃんも好きだから問題ないけど♪」
突然2人の間にイチゴが割り込んできて、如月の顔が若干引きつる。
イチゴ
「ねーねー、イチゴは今日はお仕事これで終わりなんだー。これから林田サンと収録の打ち上げに行くんだけど、こーちゃんもどうかな?」
驚いた如月だったが、イチゴに向かってこう言った。
如月
「…悪いけど、仕事が終わったんならオレは翼ちゃんと帰るよ。 プライベートまで女の子の格好でウロつきたくないからね 。それに、オレはれっきとした男だから!」
翼
「如月さん…」
ポカンとするイチゴを横目に如月は翼の手をとると、控室へと向かったのだった。
そろそろ電話かかってくる頃ですかね?
続きをお願いしま~すのパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
05/16(Fri) 12:00
久々にちょびっと参加
エミ
如月
「翼ちゃんってさ、やっぱりオヤジキラーだよね」
控え室のドアが閉じると同時に『こーちゃん』が少し拗ねたように呟いた。
翼
「え?」
予想外の唐突な一言に翼はキョトンとして如月を見る。
如月
「俺の親父も、ルイルイもそうだし」
室長をルイルイと呼ぶだけでなく、オヤジ扱い。
近くに居るはずがないのに、室長がどこかで聞いているような気がして、翼はキョロキョロしてしまう。
如月
「MCの林田さんも翼ちゃんのこと気に入ったみたいだったし」
翼
「えー?そうですか?」
控え室へ戻る途中で挨拶をしたとき、林田さんは照れ臭そうにはにかんでいた。側にいたイチゴが『林田さん、デレデレしてるぅ』と、チャチャを入れてたっけ。
翼
(普段通りの林田さんにしか見えなかったけどなぁ…)
如月
「大所帯アイドルグループの子にも『カワイイ~♪』って言われてたしさ」
如月にやたらと絡むイチゴや、『こーちゃん』の可愛いさに女としても彼女としても複雑だった翼と同じように、如月もモヤモヤしていたらしい。
如月
「……翼ちゃん」
翼
「えっ?あ、あの……」
如月は『こーちゃん』のまま、翼を抱きしめた。
はいっ!パス!
(ノ´∀`)ノ⌒〇
[削除]
05/16(Fri) 12:27
こんな事してていいのかしら
小春
翼
「っ、こーちゃ、んんっ……」
女装する時にも使ったという控え室に入った途端、振り返った如月は翼に唇を重ねてきた。
キスをしたまま、間に翼を挟んで、もどかしそうに入口の扉に鍵をかける。
扉に押し付けられるような体勢で続けられるキスに、翼は外の廊下を行き交う人たちに気付かれはしないか、気が気ではない。
鍵がかかったのを確かめると、ようやく、室内に引き込まれた。
とはいっても、狭い部屋だ。
奥に、着替えに使うロッカーと、二畳ほどの板張りのスペース。
室内には簡易なテーブル、それとパイプ椅子が2脚あるだけ。
如月は体重をかけるようにして、そのテーブルに、翼をゆっくりと押し倒した。
まさか。
翼は目を見開いた。
翼
「こ、こーちゃん、いえ如月さん!待って、まさか」
見上げた先にいるのは、完璧な美少女に扮していながら、明らかな男性の空気を纏っている、如月。
如月
「女の子の俺じゃ、イヤ?でも、俺もう我慢出来ないし」
翼
「い、イヤっていうか、落ち着いて!落ち着こう、ねっ?!」
如月
「翼ちゃん、どこに行っても人気者だしさ。俺、こんなカッコだから、翼ちゃんに色目を使う男たちを牽制することも出来なかったしさ。もう、心配で心配でたまらなかった」
言いながらも続けられる浅いキスは首筋から鎖骨へ下り、翼の脚を撫でる手は膝から大腿へと徐々に上がってゆく。
こんな場所でと慌てる半面、翼の胸には甘酸っぱい感情が湧き上がってきた。
如月が、そんな風に思っていたなんて。
人気者だったのは如月の方なのに。
心配だったのは私の方なのに。
イチゴが如月にくっつくたびに、嫉妬した。
たとえ仕事でも、女装してても。
如月の恋人は自分なのに。
翼
「如月さ……、こーちゃん」
如月
「翼ちゃん?」
翼は如月の背中に腕をまわして、引き寄せた。
翼
「私も、もうっ、我慢、出来ない……!」
あ、ご飯食べないと。←
ともさんエミさんありがとうございます。
大丈夫、如月さんは副犯の取り調べが終わらないので、まだ電話は来ませんよ。
で、パースヽ(´∇`)/⌒◯
[削除]
05/18(Sun) 10:44
ではもう少し。
小春
今日の如月のキスは口紅の味がする。
ここはテレビ局で、壁一枚向こうの廊下を、大勢の関係者が行き交っている。
こんな格好で、こんな場所で、こんな行為はダメだと思えば思うほど、欲しくて欲しくてたまらなくなる。
そうして如月にすがりつけば、髪からは甘い香りがして、いつもなら逞しいはずの胸はブラをつけていて、でも、押し付けられる下半身はやっぱり男性のもので。
翼
(……頭がおかしくなりそう、っ……)
如月
「翼ちゃん、声、我慢して、ねっ」
翼
「!」
如月の大きな掌が翼の口を塞いで、その瞬間の声を抑え込む。
息苦しさと一気に達した快感で、きつく瞑った翼の目からは大粒の涙が溢れ落ちた。
如月
「ね、翼ちゃん。俺、考えたんだけど」
脱力している翼の傍らで、ロッカーにしまってあった仕事着に着替えを終えた如月が、ネクタイを結びながら言った。
メイクも落とし、そこにいるのは、もう、すっかりいつもの如月公平だ。
翼
「……?」
如月
「副犯の、あいつ。かなり、しぶといタイプだと思うんだよね」
翼
「……うん、私もそう思うよ。葛西のおばあちゃんに確認してもらったから、犯人グループの一員なのは間違いないけど。自供を得るのは、こ……、如月さんでも、なかなか難しいかも……」
翼はゆっくりと、重たい身体を起こした。
行為を終えて、じわじわと頭脳が仕事モードに回復してくる。
如月
「でしょ。それで、俺、ずっと考えてたんだ。ああいう奴と組んで、命令を出せた主犯って、どんな奴なんだろうって」
如月は、翼の乱れた衣服や髪を直すのを手伝いながら、続けた。
如月
「主犯は、もしかしたら、女なんじゃないかな?」
翼
「女?!」
それは、翼には全く予想できない結論だった。
あんな屈強な副犯を従えて、詐欺を計画し実行したのが、女だなんて。
もちろん、「オレオレ詐欺」とは言うけれど、グループ内に女がいても不思議はない。
翼
「副犯の恋人とか、でしょうか?」
如月
「それはまだ分からないけどさ。出し子は、主犯と副犯で儲けを山分けしたって言ったんでしょ?だったら、可能性はあるよね。ただ、副犯が頑固でなかなか自供しないなら、周辺捜査に力を入れて、先に主犯を押さえる手もあるかなあって」
翼も、だんだん、如月の推理が当たっているような気がしてきた。
如月
「俺、今の話、室長にしてみようかな」
翼
「えっ」
如月
「電話してみる」
翼
「えっ今?!電話?!如月さんから?!」
如月
「何か変?」
翼
「いや、あの……」
すると。
如月がポケットから取り出した携帯から、ピッタリのタイミングでダース●イダーのテーマが……。
如月
「うわ!さすが室長」
翼
「……」
複雑な表情で黙り込む翼をよそに、如月は、電話の向こうの穂積に、さっき翼に話したばかりの自説を展開した。
穂積
『なるほど、その可能性はあるわね。よく考えたわね、如月。副犯の周辺は明智に調べさせているところだから、連絡しておくわ』
如月
「お願いします」
如月は穂積に褒められて嬉しそうだったが、次の穂積の言葉を聞いて、顔を強張らせた。
穂積
『じゃ、如月にも明智と合流してもらおうかしら。引き続き、副犯に関わる捜査をしてちょうだい。イチゴの世話と櫻井は、今度は小野瀬に預けるわ』
如月
「へっ?明智さん?……いえあの、俺、このまま翼ちゃんとがいいんですけど」
穂積
『もう小野瀬が待ってるのよ』
如月
「えっ?えっ?」
穂積
『ワタシは明日の朝まで待つつもりだったんだけどねえ?小野瀬が隣にいて、早く電話をかけろかけろってうるさいもんだから』
ごめんなさいねえ、と謝る穂積の声が、翼にも聞こえた。
心なしか、その声が、面白がっているように思えたのは気のせいだろうか……
如月さん、自爆( ノД`)…
あーあ(笑)
というところで、パースヽ(  ̄∇ ̄)/⌒◯
05/18(Sun) 16:14
ワタクシのこと、忘れられてなければいいのですが(T-T)
小野瀬せつな←
お久しぶりです~~;
気付いたら小野瀬さんのターンじゃありませんか(ノД`)・゜・。
慌てて全部読み返してきましたよ~~
どっかおかしなところがあるかも;とヒヤヒヤしながらも、書き込むワタクシ。
久しぶりの乱入参戦ですが、よろしくお願いしますね!
翼
「ただいま戻りました」
小野瀬
「ああ、やっと帰って来た。おかえり、翼」
捜査室のドアを開けるなり、華やかな笑顔の小野瀬さんが両手を広げて迎えてくれた。
何度姿を見ても、何度声を聴いても、そのたびに胸がドキドキする。
最近はイチゴちゃんのお世話とオレオレ詐欺の捜査とで忙しかった。
小野瀬さんとゆっくり過ごす時間が取れなかったから、メールや電話以外で顔を見れたのも久しぶり。
嬉しさで熱くなった頬を手のひらで押さえながら小野瀬さんに近づこうとすると・・・。
穂積
「はい、ストップ!」
その瞬間、室長の長い脚が座ってる椅子から伸びてきた。
穂積
「お~の~せ~~、まさか、仕事中に、ワタシの目の届く所で、娘に手を触れたりできると思ってるんじゃないわよねぇ?」
のっそりと立ち上がりながら小野瀬さんを一瞥すると、室長は私の頭を抱き寄せ、いつものように頭をくしゃくしゃと撫でる。
穂積
「イチゴと如月の収録はうまくいったようね。お疲れ様」
翼
「はい、如月さんは明智さんのところに向かいました」
室長の大きな手のひらも腕の中も、私にとってはとても安心できる温かな場所だ。
されるがままになっている私に、小野瀬さんはため息をひとつついた。
小野瀬
「・・・毎度のことながら、おまえの職権を乱用した横暴さに殺意が芽生えるよ」
穂積
「本当に職権乱用できるなら、小野瀬の捜査室出入り自体を差し止めして、櫻井は捜査室から出さずにずっと傍に置いておくさ」
いつの間にか娘を毒牙にかけやがってとぶつぶつ呪いの言葉を吐き、室長は一枚の書類を差し出した。
穂積
「今日の副犯の家宅捜索の押収品から共犯者の痕跡を解析する為、小野瀬のラボからの協力要請だ。・・・忌々しいが、櫻井、行って来い」
翼
「え!?本当ですか?」
つい、声が弾んでしまう。
小野瀬
「ちゃんとした依頼だからね、堂々と二人で一緒に仕事ができるよ?よろしくね」
翼
「はい!私、頑張ります!!」
穂積
「全く、どっちが職権乱用だ!!いいか?小野瀬、ラボで娘に邪なことしやがったら承知しねぇから!!」
室長が釘をさす。
それをスルーするように、小野瀬さんが私の左手をとり捜査室のドアを開けた。
小野瀬
「さ、じゃ行こうか」
穂積
「お父さんは許さないからな~~~」
振り返りもせず後ろ手にさっさとドアを閉める小野瀬さん。
室長の叫び声が遠くに聞こえた・・・。
お約束のベタな展開にしてみましたよ(^ω^)
ここでパースヽ( ^∇^)/⌒◯←やってみたかったw
[削除]
05/18(Sun) 16:23
せつなさん(´∇`)ノシ
小春
まさか、今日もう小野瀬さんのターンになるとは誰も予想していなかったはずなのに(←私自身が予想していなかったから)せつなさんたらすごい嗅覚!
さすがです。
そして話の流れも素晴らしい。室長が可愛い。
引き続きよろしくお願いします!( ̄▽ ̄)ノ ♪
[削除]
05/18(Sun) 18:11
調子こいて連投しちゃう(*´з`)
小野瀬せつな←シツコイ
小野瀬
「邪なことって、あいつは人のことを何だと思っているんだろうな」
小野瀬さんは嫌そうに言うけれど、表情は悪戯を企んでいる子供のように楽しそうだ。
小野瀬
「実は、今日はもう毛根や体液を疑わせる残留物の解析を機械にかけちゃったから、仕事自体は終わりなんだよね」
翼
「そうなんですか?小野瀬さんが呼んでるから早く帰って来いって室長に・・・あれ?」
小野瀬
「ふふ、あれも職権乱用。でも、穂積がうるさいし、今回は正式な仕事上での関係になるから、ラボでは何も悪いことはしないよ」
そう微笑んで私の唇に人差し指を当てた。
小野瀬さんから漂う柑橘系のコロンに官能の甘さが混ざる。
小野瀬
「今日はこのままずっと一緒にいられるよね?ただし、俺の家で」
思わず酩酊してしまうような香り。
私の返事なんてひとつしかない。
翼
「はい・・・もちろんです」
朝までの夢のような時間を想像するだけで身体の奥が痺れるような気がした。
イチゴ
「あれ~~?翼ちゃん、今朝はすっごく顔の色艶がいい!」
翌日、捜査室に顔を出すと同時にイチゴちゃんの鋭い指摘が飛んできた。
イチゴ
「昨夜パックとかしたの?どんなのつかってるの?」
翼
「え、いえ、まぁ・・・そんな大したもの使ってないですよ~~」
まさか久しぶりに大好きな人と過ごしたからですなんて言えるわけない。
一晩中小野瀬さんに抱きしめられ、いっぱいキスしてもらって、『愛してるよ』と囁かれていたことを思い出してしまった。
うっとりしていたら、室長のコメカミに青筋が立って頬がひきつっているのが見えた。
それを敏感に察知した如月さんが慌ててフォローに入ってくれる。
如月
「ほ、ほら、イチゴちゃん。今日から警視庁特別科捜研小野瀬ラボへの取材だよ!頑張ってきてね!」
イチゴ
「うん!いよいよ、オレオレ詐欺主犯に迫るんだもんね。イチゴ、頑張る!」
穂積
「イチゴ、あそこのボスはあんたには害がないからあえて言うわ。今回は櫻井を守りなさい。いいわね」
室長の迫力に押され、イチゴちゃんは反射的に頷く。
イチゴ
「は、はい。了解です。・・・って、誰から守るの?」
翼
「あははは。じゃあ、イチゴちゃん、行きましょうか!皆さん、捜査よろしくお願いします!」
パスしといて自分で書くなよ(((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.・
小野瀬さんとなると、つい歯止めが;;
皆様の素晴らしいリレー、いつも楽しませて頂いてますw
今度こそ、続きをお願いしま~~すヽ( ´∇`)/⌒◯
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05/19(Mon) 08:20
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
いよいよ小野瀬さんのターンに変わった~と思ってたら、さすがせつなさん(小野瀬さんとお呼びした方が?)です‼︎ 早くも連投してくれはったんですね(≧∇≦)更に続きもお願いしたいくらいです←
小野瀬さんはイチゴちゃんの守備範囲外ですよね~?
どうやって絡むかな~(´Д` )
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05/20(Tue) 19:01
少しだけ
とも
翼
「おはようございまーす、櫻井でーす」
コンコン、とラボのドアをノックして中へ入ると、小野瀬さんをはじめ、鑑識の人たちが忙しなく仕事をしていた。
イチゴ
「へぇ、ここが鑑識かぁ。何かいっぱい機械とかあるね」
捜査室とは違う雰囲気にイチゴはあちこち見ては感嘆の声をあげる。
小野瀬
「やぁ、櫻井さんおはよう。 今日はよろしくね」
小野瀬が翼に伸ばした手は、パチンとイチゴによってはたかれた。
小野瀬
「イタっ、何でイチゴちゃんが⁈」
イチゴ
「今日は室長さんから、ラボにいる間はイチゴが小野瀬さんから櫻井さんを守るように命じられてきたの。ねー?」
翼
「はは……」
冗談だと思っていた室長の言葉を忠実に守るイチゴに、翼は苦笑するしかなかった。
小野瀬
「全く穂積のやつめ。…じゃ、早速だけど、昨日解析にかけた残留物の仕分けと特定作業に入るから、櫻井さん、手伝ってくれるかな? イチゴちゃんはそこで見ててね」
小野瀬さんはそう言って白衣を翻し自席へ戻った。
翼
「(仕事モードのスイッチが入った小野瀬さんもやっぱりカッコいいな…)」
じっと見ていると、クスクス笑いながら小野瀬さんが声をかける。
小野瀬
「櫻井さん? そろそろ手伝って欲しいんだけど、いいかな?」
翼
「あっ、ハイっ、すみません!」
翼は慌てて仕事に取りかかった。
こんなんでましたけど…後はお願いします~。
ほいパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
05/20(Tue) 21:18
私もせつなさんに続けてもらいたいですわ(笑)
小春
ともさんありがとう(´∇`)
うまく繋がるでしょうか。
分析完了を告げる、ピー、という音が鳴り響いた。
待ち時間を利用して、イチゴと撮影スタッフに鑑識業務とラボの説明をしていた小野瀬が一旦言葉を切り、コンピュータの画面を見つめる。
小野瀬
「櫻井さん、穂積を呼んで来てくれる?」
翼
「はい」
イチゴ
「えっと、小野瀬さん。この機械は、副犯の部屋から集めてきた怪しいものを調べてたんだよね?今、何が分かったの?」
イチゴが小野瀬に質問するのを背中で聞きながら、翼は急いで捜査室に向かい、穂積を伴って戻った。
扉を開けた時、小野瀬は、イチゴに分析結果の説明をしているところだった。
小野瀬
「……つまりね。副犯の部屋から出た指紋や髪の毛などを調べた結果、最近、部屋に出入りしていたのは、出し子だった後輩、それと、一人の女性だけらしいって事が、分かったんだよ」
穂積
「へえ、女の痕跡は一人だけ?キレイなものね。誰かさんとはえらい違いねー」
カメラを気にしない穂積の言葉に小野瀬が咳払いで無言の抗議をし、翼が苦笑いで顔をひきつらせる。
それを見て、イチゴが、ははーん、と頷いた。
イチゴ
「なるほど。室長さんが翼ちゃんを守れって言った意味、イチゴ、分かったような気がするぅ」
穂積
「イチゴは賢いわねー」
穂積が、ニコニコしながらイチゴの頭を撫でた。
イチゴ
「えへへー」
いつも厳しい穂積に笑顔で褒められて、イチゴは嬉しそう。
穂積
「それで小野瀬、女の身元は?」
真顔に戻った穂積が、小野瀬に顔を向けた。
小野瀬
「過去の犯罪者データベースには無いね。少なくとも前科はない。ただ」
穂積
「……ただ?」
小野瀬は複雑な表情を浮かべて、穂積を見つめた。
小野瀬
「二年前、女友達の名前を騙って中絶費用を請求した振り込め詐欺で、50万超の被害に遭った女性と、特徴が一致した」
穂積が溜め息をついて、片手で顔を覆った。
イチゴ
「えっ?えっ?どういう事?」
小野瀬
「つまりね、主犯の疑いのある女性は、過去に、振り込め詐欺の被害に遭ったという事」
穂積
「おそらく、二年前、名前を使われた友人の家を捜索した時に、今問題になっている女の毛髪か何かが、友人の家から採取されたんでしょう。その時のデータが、警視庁のデータベースに残ってたってわけ」
イチゴ
「そんな……被害者が一転、加害者になるなんて」
翼
「……でも」
それまで黙っていた翼が、抑えていた声を出した。
翼
「だからって、葛西のおばあちゃんのお金を奪った罪が消えるわけじゃありません」
イチゴが、ちょっと驚いたように翼の顔を見た。
この時イチゴは気づかなかったが、翼の握り締めた拳は震えていた。
小野瀬
「そうだね」
穂積
「情状酌量を決めるのは、櫻井判事やアニの仕事よ。ワタシたちは事実を調べるだけ」
翼
「はい」
父親の名前が出た事で、翼の顔がさらに引き締まった。
穂積
「櫻井、やってみる?」
主犯の取り調べを。
翼は穂積を見、小野瀬を見つめた。
翼
「はい!」
ここでパースヽ(  ̄∇ ̄)/⌒◯
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05/21(Wed) 08:19
少しですが……
ジュン
穂積
「とりあえず、今日は1日レンタルだから、女性のお迎えには藤守と小笠原に行ってもらうわ。」
翼
「でも……」
予想外の穂積の言葉に翼は動揺を隠せなかった。主犯の取り調べを任せてもらえたのではなかったのだろうか……。
穂積
「お迎えの間にもっと有力な情報が見つかることを期待してるのよ。」
翼
「もっと有力な情報……?」
小野瀬
「まだお札の鑑定結果が出ていないからね。」
翼
「あっ!」
翼が納得したように頷く。お札の鑑定結果で同じ札から葛西のおばあちゃんと副犯、そしてその女性の指紋が出たら……
翼
「小野瀬さん!私、お手伝い頑張ります。だから……」
小野瀬
「もちろん、お姫様のためにも頑張りますよ。」
笑みを浮かべてそう言う小野瀬に翼は頼もしさを感じていた。
こんなんでどうでしょ?
で、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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05/21(Wed) 12:10
ああやっちゃったあorz
小春
ジュンさんすみません、フォローありがとうございますm(__)m
小野瀬さん、裏付けよろしくお願いしますm(__)m
以下つじつま合わせですm(__)m←平謝り
イチゴ
「お札の鑑定って?」
小野瀬
「うん、まだ、奪われた現金そのものが出たわけじゃないんだけどね」
首を傾げるイチゴに、小野瀬が説明する。
小野瀬
「葛西のおばあちゃんが引っ掛かった詐欺では、まず、お孫さんを名乗る電話でおばあちゃんを不安にさせた後、知り合いになりすました出し子が、直接、おばあちゃんと会ってる」
イチゴ
「うん」
小野瀬
「その時、おばあちゃんは、暗証番号を貼ったカードと一緒に、その時手元にあった現金を手渡してる」
穂積
「少しでも多くの金を、一刻も早く渡してやりたくて、ね。文字通り、老婆心ってやつだわ」
穂積の言葉に、小野瀬も頷いた。
小野瀬
「そうだね。でも、そのおかげで、お札には、おばあちゃんと出し子の汗や指紋がついたはずだ。実際、出し子が持っていたカードからは、二人分の指紋が検出出来ている」
小野瀬の説明に、イチゴが、ぽんと手を打つ。
イチゴ
「そっか。イチゴ、お札って、出し子の子が変装して引き出したお札の事かと思っちゃった」
小野瀬
「それだと、おばあちゃんの痕跡は検出出来ないよね。だから現在は、副犯の部屋の捜索で見つかった現金の中に、何らかの痕跡が残ってないか、調べているところ。テレビドラマなんかだと簡単に出るけど、実際には、紙幣からの指紋検出は難しいんだよ」
穂積
「副犯の持っていた札から、葛西さんと女の両方の痕跡を検出出来るか。もしくは、女から詐欺への関与を認める供述を引き出せるか。そうすれば、捜査は大きく進展する」
穂積はそう言って、翼の肩を抱いた。
穂積
「藤守たちはあくまでも任意同行で連れてくるだけだから、全ては、櫻井の事情聴取と、その結果を受けての小野瀬の鑑識作業にかかっているのよ。ある程度容疑が固まれば、今度は女の周辺の捜索が出来る。そこで痕跡の残る札が出れば、完璧」
翼の見上げた先で、穂積が優しい眼差しを向けていた。
穂積
「主犯が吐けば副犯も折れるでしょう。櫻井、ワタシもフォローするから、頑張れるわね?」
穂積に見つめられて、翼は気合いを入れ直す。
翼
「はい!」
小野瀬 、イチゴ
「はいはーい、近過ぎ!」
至近距離で見つめあう翼と穂積を、小野瀬とイチゴが間に入って引き離した。
苦しい。
しかし、こんなところで何とかなるでしょうか?m(__)m
パースヽ(  ̄∇ ̄)/⌒◯
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05/23(Fri) 17:23
こんにちは
とも
穂積
「じゃあワタシは一旦捜査室に戻って女性の事情聴取の準備をしておくわ。 櫻井、続きは小野瀬の指示を仰いで。 イチゴ、櫻井を頼んだわよ」
櫻井
「はい!」
イチゴ
「ハーイ、イチゴ、頑張りまーす!」
穂積がラボを出ていくと、小野瀬はお札の鑑定作業の続きにとりかかった。
パソコンにデータを打ち込み、解析にかける。
小野瀬
「さ、あとは結果が出るのを待つだけだよ。 イチゴちゃんは鑑識の仕事でわからないことはある?今のうちなら答えてあげられるけど」
イチゴ
「ホント? えーっとね…」
2人のやりとりを見ながら翼はコーヒーでも淹れようと立ち上がった。
コーヒーを淹れる準備をしながら先ほどの話を頭の中で思い出していた。
詐欺の主犯と思われる人物が過去に自分も被害にあっていたということ。
同じ被害者なら、騙された時の気持ちは自身もよくわかってるはずなのに。
女性はどんな事を思って詐欺をしようとしたのだろう。私には理解し難かった。
そんなことを暫く考えていると、ふわっと柑橘系の香りがして、小野瀬さんに後ろから抱きしめられていた。
小野瀬
「翼? なかなか戻ってこないからどうしたのかと思ったよ」
翼
「あ、葵⁈ ごめんね、ちょっと事件のことで考えてたの。これから来る女性のことでね。…被害者が加害者になるなんてどんなきっかけがあったんだろうって」
小野瀬
「…そっか。じゃあその女性の事情聴取を任された翼の為にも何か手がかりになるようなものをなんとしても見つけないとね。と、その前に翼が淹れてくれた美味しいコーヒー、飲ませてくれるかな?」
額にチュッとキスをされた翼は顔を真っ赤にしながらも、急いでコーヒーを淹れてラボに戻ったのだった。
お札の指紋鑑定ってめちゃ難しいんですよね?
思いっきりすっ飛ばしちゃいましたわσ(^_^;)
で、次にパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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05/24(Sat) 09:13
小春
小野瀬
「いいニュースと悪いニュースがある」
捜査室に全員を集めて、傍らに翼とイチゴを従えた小野瀬が、神妙な顔で告げた。
捜査室には穂積やTVクルーをはじめ、証拠品集めに奔走していた明智らや、件の女性の任意同行に成功して戻ってきた藤守らの姿もある。
穂積
「悪いニュースから聞きましょうか」
即答した穂積の周りで、他のメンバーも頷いた。
小野瀬
「副犯の部屋にあった紙幣から、指紋や痕跡を検出する事は出来なかった」
室内で複数の溜め息が漏れる。
藤守
「小野瀬さんでもダメやったか……」
如月
「それがあれば一気に崩せるかと思ったのになあ」
小野瀬
「やってみる価値はあると思ったんだけど……」
藤守や如月の反応を受けて、小野瀬がすまなそうに呟いた。
沈んだ表情の小野瀬を見ると、翼の胸も痛んだ。
その翼を見て、また全員が沈み込む。
「……」
穂積
「何言ってんのよ、やってみた価値はあったでしょうが」
沈滞しかけた空気を吹き飛ばしたのは、穂積だった。
穂積
「『紙幣から指紋は出なかった』。立派な鑑定結果だわ。それに、新券ならともかく、流通紙幣からの指紋は、そもそも証拠能力が低い。日数も経過してるし、主犯が札を持っていても期待は出来ないって事ね」
相変わらず、穂積は切り替えが速い。
まだその切り替えについていけない者もいる中で、穂積が続けた。
穂積
「いい方のニュースを聞きましょう」
悪い報告をバッサリ切り上げて次を促す穂積に、小野瀬は少し安堵したような顔で、口を開いた。
小野瀬
「副犯の自宅近くに設置された防犯カメラの映像に、一瞬だけど問題の女性が映っているのを、櫻井さんが見つけてくれた」
小野瀬が、翼の肩を抱く。
小野瀬
「小笠原くんの協力を得てさらに調査範囲を広げれば、複数のカメラから女性の行動を把握する事が出来ると思う」
明智
「物証ではなく、状況証拠から攻めるか……」
明智が呟いた。
ここでパースヽ(  ̄∇ ̄)/⌒◯
おはようございます
とも
やっと書き込めた~(´Д` )
皆さんGWはいかがでしたか?
~某TV局~
取調べを終えた如月と翼はイチゴが出演するTV局へと向かった。
警察手帳を見せ、収録をしているスタジオへ行く途中で見かける有名人にテンションが上がりそうになるのをお互いに抑え合いながらどうにかたどり着いた。
如月
「翼ちゃん、収録が終わってないみたいだから、まだ中には入れないみたいだよ」
扉の上にある『本番中』のランプを見て如月は残念そうな顔をした。
翼
「そうですね。室長と小笠原さんも中に入ってるみたいですし、終わるまでは交代できませんね」
2人で他愛もない話をして待っていると、ランプが消えて、中から扉が開けられると観覧者たちがゾロゾロと出てきた。
その波の合間を縫ってスタジオに入ったが、室長たちの姿が見当たらない。 すると、すれ違い様にこんな声が聞こえてきた。
観覧者A
「ねえねえ、スタジオの隅にいた金髪の背の高い人、超イケメンだったよね!」
観覧者B
「ホントホント! あの人芸能人じゃないのかな? あと隣のメガネの人もなかなかだと思ったんだけど!」
金髪の長身とメガネの人。
如月とスタジオの隅を探していると、室長の頭が見えた。…が近づいていくと周りにはありえない程の人だかりができていた。
室長がTV局行ったら、やっぱ目立つよね~(σ´∀`)σ
ハイ次パース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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05/08(Thu) 08:38
ともさんありがとうございますm(__)m
小春
GWですか?
私はもちろん、し、ご、と、よ
気付けば今年に入って正月1、2日と休んだだけだわ(笑)……って笑えなーい!
穂積と小笠原の周りにありえないほどの人だかりを作っているのは、48人という多人数を誇る人気アイドルグループの美少女たち。
しかも、本日はスペシャルな事に、東京と名古屋から同系列のグループが2組参加していて、総勢は96人にも達していた。
それだけの数の女の子たちが、スタジオの一角で穂積と小笠原を完全に包囲している。
収録が一段落したばかりのスタジオはそれでなくても人の出入りが多いのに、彼女たちが、きゃあきゃあと歓声を上げながら少しでも穂積たちに近付こうとするので、現場は大変な賑やかさだ。
如月と翼は顔を見合わせた後、背伸びをするようにして騒ぎを眺めた。
さぞかし不機嫌になっていると思いきや、少女たちの作る幾重もの人垣の中心で、頭ひとつ抜き出ている穂積は、にこやかに応対している。
「えー、おまわりさんなんですかー?」
穂積
「そうです。今日は、局内の防犯対策を検証する為に、あちこち見せてもらっているんですよ」
「かっこいいから、同業者かモデルさんかと思いましたー」
「大変なお仕事ですよねー!」
小笠原
「そんな事ないよー。君たちの方がすごいって」
驚いた事に、穂積の傍らで、小笠原までがアイドルと対話している。
小笠原
「ストーキングやセクハラみたいな怖い目にあってる子がいたら、そっちの大きい人に言ってね。ネットや電話での不安なら俺が聞くよ」
「うわー、頼もしい!」
「さすがおまわりさん!」
小笠原
「それほどでも……あるかな?」
「きゃははは」
女の子たちに囲まれていながら、如才なく受け答えをする二人を見ていた如月が、頬を緩めて呟いた。
如月
「なるほど」
翼
「?……如月さん、なにが『なるほど』ですか?」
如月がにやりとする。
如月
「室長は基本的に、一般人には親切だからね。あれは普通でしょ。彼女たちはイチゴちゃんの同業者でもあるし、だから『模範的な警察官』を装ってる。名付けて『秘技・猫被り』」
翼
「ぷっ」
如月
「室長には『奥義・大猫被り』って技もあるんだよ」
翼
「その話はちょっと詳しく聞きたいけど……」
如月
「それより、小笠原さんが意外にも爽やかに応対してるのが不思議なんだよね。あれはどういう事なんだろ?」
どうやら軽口を叩いて女の子たちを笑わせているらしい小笠原の姿を眺めながら、如月が首を傾げる。
だが、こちらの疑問には、翼が答えを出した。
翼
「私、分かりますよ。あれはたぶん、室長が小笠原さんに秘策を授けたんです」
如月
「へっ?」
翼
「つまり、小笠原さんに、『如月さんになったつもりで会話しろ』って命令してるんです。名付けて『秘技・如月被り』」
如月
「えーっ?俺、あんな感じなの?」
思わず声を出した如月に、一瞬、注目が集まる。
人垣からは数人が振り返っただけだったが、穂積には如月と翼の到着が分かったはずだ。
如月
「……っと」
口を押さえる如月に、翼はくすくす笑った。
翼
「室長が気付いてくれたみたいだから、これで交代出来ますね
。そろそろ2本目の収録が始まると思いますけど、イチゴちゃんはどこかなあ」
如月
「ねえ、翼ちゃん、ホント?ホントに俺ってあんな軽い感じ?」
翼
「うーん。いえ、むしろもっと」
イチゴ
「隙あり!」
ここでパースヽ(  ̄▽ ̄)/⌒◯
04/27(Sun) 11:50
リレーSS専用スレ・21
小春
おかげさまでスレッド増設です。
こちらではただいま、リレーSS『ストロベリー☆パニック』を開催中です。
~ここまでのあらすじ~
捜査室のみんなには内緒で、(と、本人たちだけが思っている)彼とお付き合いを始めたばかりの翼。
交際は順調だけれど、まだまだ、お互いにぎこちなさが抜けない。
そんなある日、以前に事件に巻き込まれた縁で顔見知りになった、人気アイドルの桃井イチゴが、捜査室に職業体験にやって来た。
実はイチゴは女装男子なのだが、「腹筋が割れてて投げ技が得意な男性」が好みのタイプで、狙われた捜査室のメンバーたちは戦々恐々。
期間中、イチゴの世話を命じられた翼は、明智、藤守、小笠原、如月……と順番に組んで取材に協力しながら、同時期に発生した振り込め詐欺にも挑む。
意外と役立つイチゴを加えた捜査室は、詐欺グループの犯人たちを全員検挙する事が出来るのか?
イチゴの職業体験は無事に終わるのか?
そして、最後に笑うのはいったい誰だ?
皆様、ふるってご参加ください。
[削除]
05/10(Sat) 22:07
お久しぶりです
ake
皆様GWお疲れ様です。
如月さんといえばコレでしょう!と思って参加です。
イチゴの声がして如月が咄嗟に身を引くと、背後から両腕をがしりと押さえ込まれた。
「え?」
振り払おうとしたが、鍛えられていない柔らかな感触に動きを止める。流行りの香りと地味ながらも洒落た服装にメイクスタッフだと気づく。
「何なに!?どーゆーことっ!」
反射的に穂積を見るとニヤニヤ笑っていた。
「それじゃ交代ね、
後はヨロシク」
「室ち…」
翼が如月拘束の理由を聞くために呼び止めようとした時、イチゴが翼に腕を絡ませてきた。
「次は翼ちゃんなの?わーい、ヨロシクね♪」
それに気をとられている一瞬のまに48人が如月と翼の間に入った。
穂積に引き連れられるように翼の前を色とりどりの衣装を纏った少女達が通りすぎる。まるで蝶の群れに飛び込んでしまったかのような錯覚がした。
「…と言うわけで、私のオトモダチ紹介のコーナーの人が出られなくなって、そうしたら穂積さんが如月さんでいいんじゃない?ってことで協力してもらうことになってね。」
イチゴの声に翼は現実に引き戻される。
え?
「ねぇ翼ちゃん。
私のオトモダチ、
女の子がいいと思う?
男の娘がいいと思う?」
にっこり
イチゴの天使のような笑顔と悪魔のような提案に惑わされている間に。
「こーちゃん!?」
翼は如月を見失ってしまった。
と、いうことで
次の方にお任せパースっ!
[削除]
05/11(Sun) 05:26
akeさんありがとうございます(´∇`)ノシ
小春
でもどうしましょう。如月さんが「女の子になる」のはわかるけど、「男の娘になる」のがイメージ出来ませんorz
ごめんなさい「男の娘」って何?
ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿アワワ
勉強してきますので、どなたか続き書いててくださいΣ(ノд<)
むしろ教えてくださいΣ(ノд<)
と言うわけでひとまずパースヽ( ̄∇ ̄)ノ⌒◯
[削除]
05/11(Sun) 22:18
わあスミマセン(-_-;)
ake
男の娘とは女装男子のことです(^_^;)
普通に男の人としてゲストに出て、翼ヤキモキ…な展開も捨てがたかったのですが、つい…。
女の子如月が出るのか、美青年如月がでるのか、イチゴちゃんと同じような女装男子が出るのか楽しみにします。
[削除]
05/12(Mon) 08:52
オトコノコと読むのね
小春
akeさん(´∇`)ノシ
ありがとうございます、勉強不足ですみません(笑)。
そして三択ですね。
私としては「男の娘」を採用したいです(←覚えたばかりだから)
室長や小笠原さんも、TV局を出るまでモテまくってたんでしょうね。
MC
「イチゴちゃん、最近髪切った?」
オールバックでサングラスのベテランMCが、大勢の歌手の居並ぶ雛壇を背にしたインタビュー席で、隣に座らせたイチゴに笑顔で話し掛けて来た。
イチゴ
「あっ、さっすが林田さん!毛先をカットして、トリートメントしてもらったばかりなんですよ!」
イチゴも、如才なく笑顔で返している。
MC
「えーと、今日は、イチゴちゃんのお友達を紹介してもらえるという話なんだけど?」
イチゴ
「はい!紹介します、こーちゃんです!」
舞台の隅で本番の収録を見ていた翼は、イチゴが如月を「こーちゃん」と呼んだ事にどきりとした。
そりゃ、「如月公平さんです、警視庁にお勤めの刑事さんです」と紹介するわけにいかないのは分かってるけど。
翼
「……」
翼のモヤモヤする気持ちをよそに、今度は、ステージの端にいた女性MCがマイクを握って、ニコニコしながら傍らの扉を開いた。
一瞬、暗くなった扉にスポットライトが当たる。
そこから、TV局で用意してくれた、プロのメイクさんの技と可愛らしい服で完璧に美少女に変身した、如月……「こーちゃん」が現れた。
ここでパースヽ( ̄∇ ̄)ノ⌒◯
05/12(Mon) 17:39
とも
如月
「ハーイ! イチゴちゃんのお友達のこーちゃんでぇ~す♪ ヨロシクお願いしまーす!」
翼
「(カッ、カワイイ…!)」
スポットライトがあたって見えた如月の姿は、見違える程の美少女っぷりだった。
本人もすっかりその気になっていて、MCとイチゴ相手に堂々と受け答えしている。
MC
「イチゴちゃん、そっちのコもカワイイね! ねぇねぇ、普段は何してるの?どっか事務所入ってる?」
その質問にスタジオの隅で様子を見ていた翼はドキッとして慌てて如月の方を見た。
如月
「えーっとね、芸能事務所には入ってないけどー、ちゃんとお仕事はしてるよー♪」
イチゴ
「ねー♪ イチゴもこーちゃんがお仕事してるとこ見たことあるけど、すごーくカッコいいの!」
そう言いながら、イチゴは如月の片方の腕にガバッとしがみついた。
翼
「!!」
如月
「え? あ、いや、カッコいいなんて大げさだよー」
如月は不自然にならないようにやんわり腕を解こうとするが、イチゴはこう見えて力があるためなかなか離れない。
そして次の瞬間、翼の耳にとんでもない言葉が聞こえてきた。
こーちゃんにうっかり「ハイハーイ、ベッキーでーす♪」って言わしそうになった∑(゚Д゚)
『男の娘』って言葉は私も初めて聞いたかも…。
イメージはイヴァンっていうハーフのオネエモデルなんですが、あってますか?
そんでもって次にパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
05/12(Mon) 18:38
ともさんにもごめんなさい人( ̄ω ̄;)
小春
「とんでもない言葉」って何だ?!Σ(´□`;)
いつもわくわくするような引きをありがとうございます。
さすがです。
でもごめんなさい、今度はイヴァンがわからない。←
勉強してきますのでどなたか続きをお願いします・゜・(つД`)・゜・
というところで、パースヽ( ̄∇ ̄)ノ⌒◯
[削除]
05/12(Mon) 19:16
男の娘……難しいですね
ジュン
イチゴ
「こーちゃんはイチゴの恋人候補でーす。」
MC
「えっ?イチゴちゃんの恋人候補?イチゴちゃんは女の子でその子も女の子で?あっ、イチゴちゃんは男の子だから相手は女の子でいいのか?でも、イチゴちゃんは心は女の子で……」
イチゴの発言にMCは軽くパニック状態になる。
如月
「やだなぁ、イチゴちゃんたらそんな冗談いって。イチゴちゃんと私はいいお友だちでーす。」
イチゴ
「ええ~、イチゴは恋人候補でもいいのにぃ」
頬を膨らませるイチゴの腕を如月がなんとかはずしながら友達宣言するとざわついていた会場もなんとか落ち着いた。
MC
「なんだ、イチゴちゃんの冗談か~。」
イチゴ
「ちなみにこーちゃんは男の娘でーす。」
また軽くパニックになる会場の片隅で翼は自分の胸が重くなるのを感じていた。
ということで、とんでも発言になったでしょうか?
次の方にパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
05/12(Mon) 20:15
ありがとうジュンさん(つ∀`).+°o*。.
小春
おお。
こんな難問をサラッと解決。
なんて頼もしいのかしら・゜・(つД`)・゜・
[削除]
05/12(Mon) 20:55
わぁぁヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
とも
小春さん、ややこしくしてごめんなさい(´Д` )
とんでもない発言はそんな大それた意味ではなかったんです…。 ジュンさんが書いてくださったみたいな感じで誰か繋いでくれるかな~って思ってたので( ´ ▽ ` )ノ
…私、いつもヘンな所でパスしてますかね?
ムフフ、I LOVE 他力本願(=゚ω゚)ノ
05/13(Tue) 08:41
ともさん(´∇`)ノシ
小春
大丈夫、タリッキー精神こそリレーSSの秘訣です。
話の流れも大事ですけど、いろんな人が関わって楽しく話が広がって行く方が大切♪
たぶん、その方が書き込みもしやすいですしね。
次の人がどんな風に繋げてくれるか楽しみながら、前の人に心の中でツッコミを入れながら、
のんびりやりましょう(´∇`)
[削除]
05/16(Fri) 08:40
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
イチゴの衝撃発言の後、ザワザワとした雰囲気が収まらないまま、その日の収録が終わった。
イチゴ
「みなさん、今日はお疲れさまでしたー‼︎ またよろしくお願いしまーす♪」
と出演者たちに笑顔で挨拶をし、観客たちにも手を振りながらスタジオを後にする。 その隣には先ほどからずっと腕を絡まれたままの如月がいた。
観客A
「イチゴちゃーん、今日も可愛いかったよ~!」
イチゴ
「ありがとー!」
観客B
「こーちゃんもカワイイよ~!」
如月
「……///」
何ともいえない表情で愛想笑いを浮かべていた如月だったが、入口近くで待っていた翼を見つけると、如月はイチゴの手を振り払ってダッシュで駆け寄ってきた。
翼
「如月さん、お疲れさまです」
如月
「ホント、こーちゃん、ものすごーく疲れちゃったぁ」
言葉が女の子のままの如月に翼はおかしくてクスクス笑っていると、如月は口を尖らせる。
如月
「ちょっと、翼ちゃん笑いすぎじゃない?」
翼
「あはは、すみません、あまりにカワイイから、つい」
イチゴ
「ホントだよねー。ま、イチゴは男の子でも男の娘でもどっちのこーちゃんも好きだから問題ないけど♪」
突然2人の間にイチゴが割り込んできて、如月の顔が若干引きつる。
イチゴ
「ねーねー、イチゴは今日はお仕事これで終わりなんだー。これから林田サンと収録の打ち上げに行くんだけど、こーちゃんもどうかな?」
驚いた如月だったが、イチゴに向かってこう言った。
如月
「…悪いけど、仕事が終わったんならオレは翼ちゃんと帰るよ。 プライベートまで女の子の格好でウロつきたくないからね 。それに、オレはれっきとした男だから!」
翼
「如月さん…」
ポカンとするイチゴを横目に如月は翼の手をとると、控室へと向かったのだった。
そろそろ電話かかってくる頃ですかね?
続きをお願いしま~すのパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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05/16(Fri) 12:00
久々にちょびっと参加
エミ
如月
「翼ちゃんってさ、やっぱりオヤジキラーだよね」
控え室のドアが閉じると同時に『こーちゃん』が少し拗ねたように呟いた。
翼
「え?」
予想外の唐突な一言に翼はキョトンとして如月を見る。
如月
「俺の親父も、ルイルイもそうだし」
室長をルイルイと呼ぶだけでなく、オヤジ扱い。
近くに居るはずがないのに、室長がどこかで聞いているような気がして、翼はキョロキョロしてしまう。
如月
「MCの林田さんも翼ちゃんのこと気に入ったみたいだったし」
翼
「えー?そうですか?」
控え室へ戻る途中で挨拶をしたとき、林田さんは照れ臭そうにはにかんでいた。側にいたイチゴが『林田さん、デレデレしてるぅ』と、チャチャを入れてたっけ。
翼
(普段通りの林田さんにしか見えなかったけどなぁ…)
如月
「大所帯アイドルグループの子にも『カワイイ~♪』って言われてたしさ」
如月にやたらと絡むイチゴや、『こーちゃん』の可愛いさに女としても彼女としても複雑だった翼と同じように、如月もモヤモヤしていたらしい。
如月
「……翼ちゃん」
翼
「えっ?あ、あの……」
如月は『こーちゃん』のまま、翼を抱きしめた。
はいっ!パス!
(ノ´∀`)ノ⌒〇
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05/16(Fri) 12:27
こんな事してていいのかしら
小春
翼
「っ、こーちゃ、んんっ……」
女装する時にも使ったという控え室に入った途端、振り返った如月は翼に唇を重ねてきた。
キスをしたまま、間に翼を挟んで、もどかしそうに入口の扉に鍵をかける。
扉に押し付けられるような体勢で続けられるキスに、翼は外の廊下を行き交う人たちに気付かれはしないか、気が気ではない。
鍵がかかったのを確かめると、ようやく、室内に引き込まれた。
とはいっても、狭い部屋だ。
奥に、着替えに使うロッカーと、二畳ほどの板張りのスペース。
室内には簡易なテーブル、それとパイプ椅子が2脚あるだけ。
如月は体重をかけるようにして、そのテーブルに、翼をゆっくりと押し倒した。
まさか。
翼は目を見開いた。
翼
「こ、こーちゃん、いえ如月さん!待って、まさか」
見上げた先にいるのは、完璧な美少女に扮していながら、明らかな男性の空気を纏っている、如月。
如月
「女の子の俺じゃ、イヤ?でも、俺もう我慢出来ないし」
翼
「い、イヤっていうか、落ち着いて!落ち着こう、ねっ?!」
如月
「翼ちゃん、どこに行っても人気者だしさ。俺、こんなカッコだから、翼ちゃんに色目を使う男たちを牽制することも出来なかったしさ。もう、心配で心配でたまらなかった」
言いながらも続けられる浅いキスは首筋から鎖骨へ下り、翼の脚を撫でる手は膝から大腿へと徐々に上がってゆく。
こんな場所でと慌てる半面、翼の胸には甘酸っぱい感情が湧き上がってきた。
如月が、そんな風に思っていたなんて。
人気者だったのは如月の方なのに。
心配だったのは私の方なのに。
イチゴが如月にくっつくたびに、嫉妬した。
たとえ仕事でも、女装してても。
如月の恋人は自分なのに。
翼
「如月さ……、こーちゃん」
如月
「翼ちゃん?」
翼は如月の背中に腕をまわして、引き寄せた。
翼
「私も、もうっ、我慢、出来ない……!」
あ、ご飯食べないと。←
ともさんエミさんありがとうございます。
大丈夫、如月さんは副犯の取り調べが終わらないので、まだ電話は来ませんよ。
で、パースヽ(´∇`)/⌒◯
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05/18(Sun) 10:44
ではもう少し。
小春
今日の如月のキスは口紅の味がする。
ここはテレビ局で、壁一枚向こうの廊下を、大勢の関係者が行き交っている。
こんな格好で、こんな場所で、こんな行為はダメだと思えば思うほど、欲しくて欲しくてたまらなくなる。
そうして如月にすがりつけば、髪からは甘い香りがして、いつもなら逞しいはずの胸はブラをつけていて、でも、押し付けられる下半身はやっぱり男性のもので。
翼
(……頭がおかしくなりそう、っ……)
如月
「翼ちゃん、声、我慢して、ねっ」
翼
「!」
如月の大きな掌が翼の口を塞いで、その瞬間の声を抑え込む。
息苦しさと一気に達した快感で、きつく瞑った翼の目からは大粒の涙が溢れ落ちた。
如月
「ね、翼ちゃん。俺、考えたんだけど」
脱力している翼の傍らで、ロッカーにしまってあった仕事着に着替えを終えた如月が、ネクタイを結びながら言った。
メイクも落とし、そこにいるのは、もう、すっかりいつもの如月公平だ。
翼
「……?」
如月
「副犯の、あいつ。かなり、しぶといタイプだと思うんだよね」
翼
「……うん、私もそう思うよ。葛西のおばあちゃんに確認してもらったから、犯人グループの一員なのは間違いないけど。自供を得るのは、こ……、如月さんでも、なかなか難しいかも……」
翼はゆっくりと、重たい身体を起こした。
行為を終えて、じわじわと頭脳が仕事モードに回復してくる。
如月
「でしょ。それで、俺、ずっと考えてたんだ。ああいう奴と組んで、命令を出せた主犯って、どんな奴なんだろうって」
如月は、翼の乱れた衣服や髪を直すのを手伝いながら、続けた。
如月
「主犯は、もしかしたら、女なんじゃないかな?」
翼
「女?!」
それは、翼には全く予想できない結論だった。
あんな屈強な副犯を従えて、詐欺を計画し実行したのが、女だなんて。
もちろん、「オレオレ詐欺」とは言うけれど、グループ内に女がいても不思議はない。
翼
「副犯の恋人とか、でしょうか?」
如月
「それはまだ分からないけどさ。出し子は、主犯と副犯で儲けを山分けしたって言ったんでしょ?だったら、可能性はあるよね。ただ、副犯が頑固でなかなか自供しないなら、周辺捜査に力を入れて、先に主犯を押さえる手もあるかなあって」
翼も、だんだん、如月の推理が当たっているような気がしてきた。
如月
「俺、今の話、室長にしてみようかな」
翼
「えっ」
如月
「電話してみる」
翼
「えっ今?!電話?!如月さんから?!」
如月
「何か変?」
翼
「いや、あの……」
すると。
如月がポケットから取り出した携帯から、ピッタリのタイミングでダース●イダーのテーマが……。
如月
「うわ!さすが室長」
翼
「……」
複雑な表情で黙り込む翼をよそに、如月は、電話の向こうの穂積に、さっき翼に話したばかりの自説を展開した。
穂積
『なるほど、その可能性はあるわね。よく考えたわね、如月。副犯の周辺は明智に調べさせているところだから、連絡しておくわ』
如月
「お願いします」
如月は穂積に褒められて嬉しそうだったが、次の穂積の言葉を聞いて、顔を強張らせた。
穂積
『じゃ、如月にも明智と合流してもらおうかしら。引き続き、副犯に関わる捜査をしてちょうだい。イチゴの世話と櫻井は、今度は小野瀬に預けるわ』
如月
「へっ?明智さん?……いえあの、俺、このまま翼ちゃんとがいいんですけど」
穂積
『もう小野瀬が待ってるのよ』
如月
「えっ?えっ?」
穂積
『ワタシは明日の朝まで待つつもりだったんだけどねえ?小野瀬が隣にいて、早く電話をかけろかけろってうるさいもんだから』
ごめんなさいねえ、と謝る穂積の声が、翼にも聞こえた。
心なしか、その声が、面白がっているように思えたのは気のせいだろうか……
如月さん、自爆( ノД`)…
あーあ(笑)
というところで、パースヽ(  ̄∇ ̄)/⌒◯
05/18(Sun) 16:14
ワタクシのこと、忘れられてなければいいのですが(T-T)
小野瀬せつな←
お久しぶりです~~;
気付いたら小野瀬さんのターンじゃありませんか(ノД`)・゜・。
慌てて全部読み返してきましたよ~~
どっかおかしなところがあるかも;とヒヤヒヤしながらも、書き込むワタクシ。
久しぶりの乱入参戦ですが、よろしくお願いしますね!
翼
「ただいま戻りました」
小野瀬
「ああ、やっと帰って来た。おかえり、翼」
捜査室のドアを開けるなり、華やかな笑顔の小野瀬さんが両手を広げて迎えてくれた。
何度姿を見ても、何度声を聴いても、そのたびに胸がドキドキする。
最近はイチゴちゃんのお世話とオレオレ詐欺の捜査とで忙しかった。
小野瀬さんとゆっくり過ごす時間が取れなかったから、メールや電話以外で顔を見れたのも久しぶり。
嬉しさで熱くなった頬を手のひらで押さえながら小野瀬さんに近づこうとすると・・・。
穂積
「はい、ストップ!」
その瞬間、室長の長い脚が座ってる椅子から伸びてきた。
穂積
「お~の~せ~~、まさか、仕事中に、ワタシの目の届く所で、娘に手を触れたりできると思ってるんじゃないわよねぇ?」
のっそりと立ち上がりながら小野瀬さんを一瞥すると、室長は私の頭を抱き寄せ、いつものように頭をくしゃくしゃと撫でる。
穂積
「イチゴと如月の収録はうまくいったようね。お疲れ様」
翼
「はい、如月さんは明智さんのところに向かいました」
室長の大きな手のひらも腕の中も、私にとってはとても安心できる温かな場所だ。
されるがままになっている私に、小野瀬さんはため息をひとつついた。
小野瀬
「・・・毎度のことながら、おまえの職権を乱用した横暴さに殺意が芽生えるよ」
穂積
「本当に職権乱用できるなら、小野瀬の捜査室出入り自体を差し止めして、櫻井は捜査室から出さずにずっと傍に置いておくさ」
いつの間にか娘を毒牙にかけやがってとぶつぶつ呪いの言葉を吐き、室長は一枚の書類を差し出した。
穂積
「今日の副犯の家宅捜索の押収品から共犯者の痕跡を解析する為、小野瀬のラボからの協力要請だ。・・・忌々しいが、櫻井、行って来い」
翼
「え!?本当ですか?」
つい、声が弾んでしまう。
小野瀬
「ちゃんとした依頼だからね、堂々と二人で一緒に仕事ができるよ?よろしくね」
翼
「はい!私、頑張ります!!」
穂積
「全く、どっちが職権乱用だ!!いいか?小野瀬、ラボで娘に邪なことしやがったら承知しねぇから!!」
室長が釘をさす。
それをスルーするように、小野瀬さんが私の左手をとり捜査室のドアを開けた。
小野瀬
「さ、じゃ行こうか」
穂積
「お父さんは許さないからな~~~」
振り返りもせず後ろ手にさっさとドアを閉める小野瀬さん。
室長の叫び声が遠くに聞こえた・・・。
お約束のベタな展開にしてみましたよ(^ω^)
ここでパースヽ( ^∇^)/⌒◯←やってみたかったw
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05/18(Sun) 16:23
せつなさん(´∇`)ノシ
小春
まさか、今日もう小野瀬さんのターンになるとは誰も予想していなかったはずなのに(←私自身が予想していなかったから)せつなさんたらすごい嗅覚!
さすがです。
そして話の流れも素晴らしい。室長が可愛い。
引き続きよろしくお願いします!( ̄▽ ̄)ノ ♪
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05/18(Sun) 18:11
調子こいて連投しちゃう(*´з`)
小野瀬せつな←シツコイ
小野瀬
「邪なことって、あいつは人のことを何だと思っているんだろうな」
小野瀬さんは嫌そうに言うけれど、表情は悪戯を企んでいる子供のように楽しそうだ。
小野瀬
「実は、今日はもう毛根や体液を疑わせる残留物の解析を機械にかけちゃったから、仕事自体は終わりなんだよね」
翼
「そうなんですか?小野瀬さんが呼んでるから早く帰って来いって室長に・・・あれ?」
小野瀬
「ふふ、あれも職権乱用。でも、穂積がうるさいし、今回は正式な仕事上での関係になるから、ラボでは何も悪いことはしないよ」
そう微笑んで私の唇に人差し指を当てた。
小野瀬さんから漂う柑橘系のコロンに官能の甘さが混ざる。
小野瀬
「今日はこのままずっと一緒にいられるよね?ただし、俺の家で」
思わず酩酊してしまうような香り。
私の返事なんてひとつしかない。
翼
「はい・・・もちろんです」
朝までの夢のような時間を想像するだけで身体の奥が痺れるような気がした。
イチゴ
「あれ~~?翼ちゃん、今朝はすっごく顔の色艶がいい!」
翌日、捜査室に顔を出すと同時にイチゴちゃんの鋭い指摘が飛んできた。
イチゴ
「昨夜パックとかしたの?どんなのつかってるの?」
翼
「え、いえ、まぁ・・・そんな大したもの使ってないですよ~~」
まさか久しぶりに大好きな人と過ごしたからですなんて言えるわけない。
一晩中小野瀬さんに抱きしめられ、いっぱいキスしてもらって、『愛してるよ』と囁かれていたことを思い出してしまった。
うっとりしていたら、室長のコメカミに青筋が立って頬がひきつっているのが見えた。
それを敏感に察知した如月さんが慌ててフォローに入ってくれる。
如月
「ほ、ほら、イチゴちゃん。今日から警視庁特別科捜研小野瀬ラボへの取材だよ!頑張ってきてね!」
イチゴ
「うん!いよいよ、オレオレ詐欺主犯に迫るんだもんね。イチゴ、頑張る!」
穂積
「イチゴ、あそこのボスはあんたには害がないからあえて言うわ。今回は櫻井を守りなさい。いいわね」
室長の迫力に押され、イチゴちゃんは反射的に頷く。
イチゴ
「は、はい。了解です。・・・って、誰から守るの?」
翼
「あははは。じゃあ、イチゴちゃん、行きましょうか!皆さん、捜査よろしくお願いします!」
パスしといて自分で書くなよ(((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.・
小野瀬さんとなると、つい歯止めが;;
皆様の素晴らしいリレー、いつも楽しませて頂いてますw
今度こそ、続きをお願いしま~~すヽ( ´∇`)/⌒◯
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05/19(Mon) 08:20
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
いよいよ小野瀬さんのターンに変わった~と思ってたら、さすがせつなさん(小野瀬さんとお呼びした方が?)です‼︎ 早くも連投してくれはったんですね(≧∇≦)更に続きもお願いしたいくらいです←
小野瀬さんはイチゴちゃんの守備範囲外ですよね~?
どうやって絡むかな~(´Д` )
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05/20(Tue) 19:01
少しだけ
とも
翼
「おはようございまーす、櫻井でーす」
コンコン、とラボのドアをノックして中へ入ると、小野瀬さんをはじめ、鑑識の人たちが忙しなく仕事をしていた。
イチゴ
「へぇ、ここが鑑識かぁ。何かいっぱい機械とかあるね」
捜査室とは違う雰囲気にイチゴはあちこち見ては感嘆の声をあげる。
小野瀬
「やぁ、櫻井さんおはよう。 今日はよろしくね」
小野瀬が翼に伸ばした手は、パチンとイチゴによってはたかれた。
小野瀬
「イタっ、何でイチゴちゃんが⁈」
イチゴ
「今日は室長さんから、ラボにいる間はイチゴが小野瀬さんから櫻井さんを守るように命じられてきたの。ねー?」
翼
「はは……」
冗談だと思っていた室長の言葉を忠実に守るイチゴに、翼は苦笑するしかなかった。
小野瀬
「全く穂積のやつめ。…じゃ、早速だけど、昨日解析にかけた残留物の仕分けと特定作業に入るから、櫻井さん、手伝ってくれるかな? イチゴちゃんはそこで見ててね」
小野瀬さんはそう言って白衣を翻し自席へ戻った。
翼
「(仕事モードのスイッチが入った小野瀬さんもやっぱりカッコいいな…)」
じっと見ていると、クスクス笑いながら小野瀬さんが声をかける。
小野瀬
「櫻井さん? そろそろ手伝って欲しいんだけど、いいかな?」
翼
「あっ、ハイっ、すみません!」
翼は慌てて仕事に取りかかった。
こんなんでましたけど…後はお願いします~。
ほいパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
05/20(Tue) 21:18
私もせつなさんに続けてもらいたいですわ(笑)
小春
ともさんありがとう(´∇`)
うまく繋がるでしょうか。
分析完了を告げる、ピー、という音が鳴り響いた。
待ち時間を利用して、イチゴと撮影スタッフに鑑識業務とラボの説明をしていた小野瀬が一旦言葉を切り、コンピュータの画面を見つめる。
小野瀬
「櫻井さん、穂積を呼んで来てくれる?」
翼
「はい」
イチゴ
「えっと、小野瀬さん。この機械は、副犯の部屋から集めてきた怪しいものを調べてたんだよね?今、何が分かったの?」
イチゴが小野瀬に質問するのを背中で聞きながら、翼は急いで捜査室に向かい、穂積を伴って戻った。
扉を開けた時、小野瀬は、イチゴに分析結果の説明をしているところだった。
小野瀬
「……つまりね。副犯の部屋から出た指紋や髪の毛などを調べた結果、最近、部屋に出入りしていたのは、出し子だった後輩、それと、一人の女性だけらしいって事が、分かったんだよ」
穂積
「へえ、女の痕跡は一人だけ?キレイなものね。誰かさんとはえらい違いねー」
カメラを気にしない穂積の言葉に小野瀬が咳払いで無言の抗議をし、翼が苦笑いで顔をひきつらせる。
それを見て、イチゴが、ははーん、と頷いた。
イチゴ
「なるほど。室長さんが翼ちゃんを守れって言った意味、イチゴ、分かったような気がするぅ」
穂積
「イチゴは賢いわねー」
穂積が、ニコニコしながらイチゴの頭を撫でた。
イチゴ
「えへへー」
いつも厳しい穂積に笑顔で褒められて、イチゴは嬉しそう。
穂積
「それで小野瀬、女の身元は?」
真顔に戻った穂積が、小野瀬に顔を向けた。
小野瀬
「過去の犯罪者データベースには無いね。少なくとも前科はない。ただ」
穂積
「……ただ?」
小野瀬は複雑な表情を浮かべて、穂積を見つめた。
小野瀬
「二年前、女友達の名前を騙って中絶費用を請求した振り込め詐欺で、50万超の被害に遭った女性と、特徴が一致した」
穂積が溜め息をついて、片手で顔を覆った。
イチゴ
「えっ?えっ?どういう事?」
小野瀬
「つまりね、主犯の疑いのある女性は、過去に、振り込め詐欺の被害に遭ったという事」
穂積
「おそらく、二年前、名前を使われた友人の家を捜索した時に、今問題になっている女の毛髪か何かが、友人の家から採取されたんでしょう。その時のデータが、警視庁のデータベースに残ってたってわけ」
イチゴ
「そんな……被害者が一転、加害者になるなんて」
翼
「……でも」
それまで黙っていた翼が、抑えていた声を出した。
翼
「だからって、葛西のおばあちゃんのお金を奪った罪が消えるわけじゃありません」
イチゴが、ちょっと驚いたように翼の顔を見た。
この時イチゴは気づかなかったが、翼の握り締めた拳は震えていた。
小野瀬
「そうだね」
穂積
「情状酌量を決めるのは、櫻井判事やアニの仕事よ。ワタシたちは事実を調べるだけ」
翼
「はい」
父親の名前が出た事で、翼の顔がさらに引き締まった。
穂積
「櫻井、やってみる?」
主犯の取り調べを。
翼は穂積を見、小野瀬を見つめた。
翼
「はい!」
ここでパースヽ(  ̄∇ ̄)/⌒◯
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05/21(Wed) 08:19
少しですが……
ジュン
穂積
「とりあえず、今日は1日レンタルだから、女性のお迎えには藤守と小笠原に行ってもらうわ。」
翼
「でも……」
予想外の穂積の言葉に翼は動揺を隠せなかった。主犯の取り調べを任せてもらえたのではなかったのだろうか……。
穂積
「お迎えの間にもっと有力な情報が見つかることを期待してるのよ。」
翼
「もっと有力な情報……?」
小野瀬
「まだお札の鑑定結果が出ていないからね。」
翼
「あっ!」
翼が納得したように頷く。お札の鑑定結果で同じ札から葛西のおばあちゃんと副犯、そしてその女性の指紋が出たら……
翼
「小野瀬さん!私、お手伝い頑張ります。だから……」
小野瀬
「もちろん、お姫様のためにも頑張りますよ。」
笑みを浮かべてそう言う小野瀬に翼は頼もしさを感じていた。
こんなんでどうでしょ?
で、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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05/21(Wed) 12:10
ああやっちゃったあorz
小春
ジュンさんすみません、フォローありがとうございますm(__)m
小野瀬さん、裏付けよろしくお願いしますm(__)m
以下つじつま合わせですm(__)m←平謝り
イチゴ
「お札の鑑定って?」
小野瀬
「うん、まだ、奪われた現金そのものが出たわけじゃないんだけどね」
首を傾げるイチゴに、小野瀬が説明する。
小野瀬
「葛西のおばあちゃんが引っ掛かった詐欺では、まず、お孫さんを名乗る電話でおばあちゃんを不安にさせた後、知り合いになりすました出し子が、直接、おばあちゃんと会ってる」
イチゴ
「うん」
小野瀬
「その時、おばあちゃんは、暗証番号を貼ったカードと一緒に、その時手元にあった現金を手渡してる」
穂積
「少しでも多くの金を、一刻も早く渡してやりたくて、ね。文字通り、老婆心ってやつだわ」
穂積の言葉に、小野瀬も頷いた。
小野瀬
「そうだね。でも、そのおかげで、お札には、おばあちゃんと出し子の汗や指紋がついたはずだ。実際、出し子が持っていたカードからは、二人分の指紋が検出出来ている」
小野瀬の説明に、イチゴが、ぽんと手を打つ。
イチゴ
「そっか。イチゴ、お札って、出し子の子が変装して引き出したお札の事かと思っちゃった」
小野瀬
「それだと、おばあちゃんの痕跡は検出出来ないよね。だから現在は、副犯の部屋の捜索で見つかった現金の中に、何らかの痕跡が残ってないか、調べているところ。テレビドラマなんかだと簡単に出るけど、実際には、紙幣からの指紋検出は難しいんだよ」
穂積
「副犯の持っていた札から、葛西さんと女の両方の痕跡を検出出来るか。もしくは、女から詐欺への関与を認める供述を引き出せるか。そうすれば、捜査は大きく進展する」
穂積はそう言って、翼の肩を抱いた。
穂積
「藤守たちはあくまでも任意同行で連れてくるだけだから、全ては、櫻井の事情聴取と、その結果を受けての小野瀬の鑑識作業にかかっているのよ。ある程度容疑が固まれば、今度は女の周辺の捜索が出来る。そこで痕跡の残る札が出れば、完璧」
翼の見上げた先で、穂積が優しい眼差しを向けていた。
穂積
「主犯が吐けば副犯も折れるでしょう。櫻井、ワタシもフォローするから、頑張れるわね?」
穂積に見つめられて、翼は気合いを入れ直す。
翼
「はい!」
小野瀬 、イチゴ
「はいはーい、近過ぎ!」
至近距離で見つめあう翼と穂積を、小野瀬とイチゴが間に入って引き離した。
苦しい。
しかし、こんなところで何とかなるでしょうか?m(__)m
パースヽ(  ̄∇ ̄)/⌒◯
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05/23(Fri) 17:23
こんにちは
とも
穂積
「じゃあワタシは一旦捜査室に戻って女性の事情聴取の準備をしておくわ。 櫻井、続きは小野瀬の指示を仰いで。 イチゴ、櫻井を頼んだわよ」
櫻井
「はい!」
イチゴ
「ハーイ、イチゴ、頑張りまーす!」
穂積がラボを出ていくと、小野瀬はお札の鑑定作業の続きにとりかかった。
パソコンにデータを打ち込み、解析にかける。
小野瀬
「さ、あとは結果が出るのを待つだけだよ。 イチゴちゃんは鑑識の仕事でわからないことはある?今のうちなら答えてあげられるけど」
イチゴ
「ホント? えーっとね…」
2人のやりとりを見ながら翼はコーヒーでも淹れようと立ち上がった。
コーヒーを淹れる準備をしながら先ほどの話を頭の中で思い出していた。
詐欺の主犯と思われる人物が過去に自分も被害にあっていたということ。
同じ被害者なら、騙された時の気持ちは自身もよくわかってるはずなのに。
女性はどんな事を思って詐欺をしようとしたのだろう。私には理解し難かった。
そんなことを暫く考えていると、ふわっと柑橘系の香りがして、小野瀬さんに後ろから抱きしめられていた。
小野瀬
「翼? なかなか戻ってこないからどうしたのかと思ったよ」
翼
「あ、葵⁈ ごめんね、ちょっと事件のことで考えてたの。これから来る女性のことでね。…被害者が加害者になるなんてどんなきっかけがあったんだろうって」
小野瀬
「…そっか。じゃあその女性の事情聴取を任された翼の為にも何か手がかりになるようなものをなんとしても見つけないとね。と、その前に翼が淹れてくれた美味しいコーヒー、飲ませてくれるかな?」
額にチュッとキスをされた翼は顔を真っ赤にしながらも、急いでコーヒーを淹れてラボに戻ったのだった。
お札の指紋鑑定ってめちゃ難しいんですよね?
思いっきりすっ飛ばしちゃいましたわσ(^_^;)
で、次にパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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05/24(Sat) 09:13
小春
小野瀬
「いいニュースと悪いニュースがある」
捜査室に全員を集めて、傍らに翼とイチゴを従えた小野瀬が、神妙な顔で告げた。
捜査室には穂積やTVクルーをはじめ、証拠品集めに奔走していた明智らや、件の女性の任意同行に成功して戻ってきた藤守らの姿もある。
穂積
「悪いニュースから聞きましょうか」
即答した穂積の周りで、他のメンバーも頷いた。
小野瀬
「副犯の部屋にあった紙幣から、指紋や痕跡を検出する事は出来なかった」
室内で複数の溜め息が漏れる。
藤守
「小野瀬さんでもダメやったか……」
如月
「それがあれば一気に崩せるかと思ったのになあ」
小野瀬
「やってみる価値はあると思ったんだけど……」
藤守や如月の反応を受けて、小野瀬がすまなそうに呟いた。
沈んだ表情の小野瀬を見ると、翼の胸も痛んだ。
その翼を見て、また全員が沈み込む。
「……」
穂積
「何言ってんのよ、やってみた価値はあったでしょうが」
沈滞しかけた空気を吹き飛ばしたのは、穂積だった。
穂積
「『紙幣から指紋は出なかった』。立派な鑑定結果だわ。それに、新券ならともかく、流通紙幣からの指紋は、そもそも証拠能力が低い。日数も経過してるし、主犯が札を持っていても期待は出来ないって事ね」
相変わらず、穂積は切り替えが速い。
まだその切り替えについていけない者もいる中で、穂積が続けた。
穂積
「いい方のニュースを聞きましょう」
悪い報告をバッサリ切り上げて次を促す穂積に、小野瀬は少し安堵したような顔で、口を開いた。
小野瀬
「副犯の自宅近くに設置された防犯カメラの映像に、一瞬だけど問題の女性が映っているのを、櫻井さんが見つけてくれた」
小野瀬が、翼の肩を抱く。
小野瀬
「小笠原くんの協力を得てさらに調査範囲を広げれば、複数のカメラから女性の行動を把握する事が出来ると思う」
明智
「物証ではなく、状況証拠から攻めるか……」
明智が呟いた。
ここでパースヽ(  ̄∇ ̄)/⌒◯