『ストロベリー☆パニック』
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04/02(Wed) 12:05
昼食
ジュン
私と藤守さん、イチゴちゃんと室長、小笠原さんで昼食となった。もちろん、スタッフの人もいるけど、機材の点検をしたり忙しそう。
イチゴ
「本当に藤守さん格好よかったあ。」
話題は専らイチゴちゃんが藤守さんを誉めるということ。
室長も小笠原さんも呆れ気味だ。
イチゴ
「格好よくてイチゴ、藤守さんのこと好きになっちゃいそう。」
イチゴちゃんがキャッキャッと藤守さんに絡むのを見て、収まっていたはずの胸のざわつきが蘇ってしまう。
そんな気持ちを落ち着けようと給湯室に向かった。
翼
「ふぅ……」
つい溜め息をついてしまったとき、人の気配を感じて振り返った。
翼
「藤守さん?」
藤守
「翼……」
藤守さんが抱き締めてくる。
翼
「こ、ここ庁内ですよ!?」
私が慌てて離れようとしても藤守さんはなにも言わず私の頭に顎を乗せてきた。
翼
「また、私は顎のせ台ですか?」
藤守
「そうや、お前に顎乗せていいのは俺だけや。」
何のことか分からずキョトンとしていると
藤守
「さっき、室長にされてたやろ?それ見たらなんか……」
そう言いながら藤守さんはぎゅっと私を抱き締める。
さっきまでざわついていた気持ちが落ち着いていく。
焼きもちを妬いてくれたことが嬉しい。
藤守
「悪かったな。」
翼
「ううん。午後からの取り調べも頑張ろうね。」
藤守
「おう、任しとけ!」
なんか、わかんなくなっちゃったけど、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ〇⌒
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04/04(Fri) 08:47
おはようございます(^-^)
とも
~取調室・午後~
午後からの取り調べも藤守さんが1人で行い、私とイチゴちゃんは隣のマジックミラーごしに様子を窺っていた。
被疑者の方は、午前の取り調べで犯行を自供したことで気持ちがスッキリしたのか、藤守さんからの質問には素直に答えていた。
そして、葛西のおばあちゃんの事件についての聴取が始まる。
藤守
「これで今回の窃盗容疑の事情聴取は終わりや。…あと、参考までにいくつか聞いときたい事があるんやけど、ええか?」
話題を変えたが、藤守さんは事情聴取の時の雰囲気を崩さずに話しかけた。
藤守
「変装して、別人になってみたいと思ったことはあるか?」
被疑者
「…は? 何ですか?急に」
咄嗟にとぼけたフリをしている被疑者の目が一瞬泳いだのを、藤守は見逃さなかった。
藤守
「いやな、ここに書いてあるお前の経歴、ヘアメイクの専門学校卒業て書いてあるから、変装するのにええ方法ないかな~て思て聞いたんや」
事件の捜査ですることもあるから参考に、なんてもっともらしい理由を付け加えた。
被疑者
「あぁ、それなら。俺、映画とかでやっている特殊メイクに興味を持って、それでそこの専門学校選んだんですけど、そこで覚えた技術で全く別人になるのってかなり楽しいですよ。今まで誰にも気づかれたことなかったですし」
藤守
「へぇ、そりゃオモロイな。全く別人てことは誰でもイケるんか? 例えば、アイドルのイチゴぱにゅぱにゅとか?」
いきなり名前を呼ばれて返事をしそうになるイチゴを抑えて、私は被疑者の反応を待った。
被疑者
「え⁈ イチゴちゃんはダメです、大ファンなんで、彼女や同じファンの人を騙すなんてできません! …まぁ、他人なら自信ありますけど」
それを聞いた藤守さんは、片方の口角を少し上げながら、1枚の写真を差し出した。
藤守
「じゃあ、こんなオバハンでも?」
被疑者
「もちろん、簡単で……っ」
驚いて固まった被疑者を見て、私の予感は確信に変わった。
藤守
「コイツな、葛西でオレオレ詐欺で騙されて振り込まれた金を引き出した犯人と思われる人物や。今所轄が必死こいて行方を探してるんやけど、お前に似てるて言うやつがおってな。 親戚とかにおらんか? こういうの」
なんか無理矢理終わらせたかも。
でもパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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04/08(Tue) 05:28
⌒○ヽ(^o^ヽ)やっとキャッチ♪
小春
藤守
「イチゴ言うたら、お前、知らんやろ。今、警視庁におんねんで」
被疑者
「えっ?!」
変装の技術について藤守の誘導尋問に引っ掛かりかけてしまい、被疑者は明らかに動揺を隠そうとしていた。
藤守はそれに気付きながらもあえてまだ畳み掛けようとはせず、世間話のように、そう言えば、と切り出したのだった。
藤守
「番組の取材でな。しばらくの間、俺らの部署で職業体験してんねん」
被疑者
「マジっすか!」
藤守
「本物見た事あるか?顔なんかこの、俺の拳くらいの大きさしかないで」
被疑者
「うっわ!」
被疑者は藤守の拳を見つめて目を見開く
藤守
「俺、実際会うまでよう知らんかったけど、けっこう、男前で熱血なんやな」
被疑者
「元相撲部だから、バリバリ体育会系らしいです」
藤守
「お、よお知ってるな。ホンマにファンなんやな」
被疑者
「そりゃあもう」
藤守
「正義感も強いで。俺ら、今の話に出た振り込め詐欺の事件を担当してるんやけどな。被害に遭ったお祖母ちゃんの話を聞いて、イチゴのやつ、怒る怒る」
被疑者
「え……」
被疑者がわずかに狼狽した。
藤守
「あいつが泣いたからって、事件が解決するわけ無いやんな。けど……」
被疑者
「イチゴちゃんが泣いたんですか?……怒って?」
ぎょっとした顔を上げて訊いてくる被疑者に、藤守は頷いた。
藤守
「うん泣いてたで。お祖母ちゃんが一生かかって大切に貯めたお金を、詐欺なんて卑怯な方法で、しかも遊び半分で奪うなんてひどいって」
被疑者
「……遊び半分って……」
被疑者が不満そうにぼそりと言いながら、唇を尖らせる。
藤守
「さっきもちょっと言うたけど、出し子が、現金を引き出すのにわざわざ変装したらしいねん。それに、奪った金は遊びに使うつもりやろ。どう考えても遊び半分やん」
被疑者
「……」
藤守
「イチゴは特に、犯人が変装を悪用した事が悲しかったみたいや。ほら、あいつも変装してるようなものやん?」
藤守がそう言いながら、お茶の入った湯呑みに手を伸ばしかけた時、被疑者が声を高くした。
被疑者
「イチゴちゃんのは変装じゃないです!オシャレなんです!俺のこれとは違います!」
ATMの写真を叩いての被疑者の叫びに、藤守は内心で、そして、隣室の翼とイチゴは思わず抱き合いながら、「やった!」と声を出す。
穂積
「よくやったわ、藤守」
穂積はマジックミラー越しの藤守に向かって満足そうに呟いてから、隣室を出て行った……。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
04/09(Wed) 11:33
イチゴちゃんの見せ場はどこだ!?
ジュン
翼
「藤守さん、すごいです!」
イチゴ
「藤守さん、やったあ!」
取調室から出てきた藤守に翼とイチゴが駆け寄る。
藤守
「おう。これで組織の全貌がわかればいいんやけどな。」
藤守は得意気にするでもなく微笑む。
イチゴ
「藤守さん、すごく格好いい!イチゴ、惚れ直しちゃった。」
イチゴが藤守の腕にしがみついた途端に見事な払い腰をきめられる。
イチゴ
「藤守さん、ひど~い。」
藤守
「惚れ直さなくていいから!っていうか、惚れんなや!」
イチゴが藤守に素直な好意を見せると翼の胸にはモヤモヤとしたものが湧いてきた。
その後も藤守とイチゴがワイワイ言いながら歩くのを後ろからついていき、捜査室に戻った。
机に向かうが先程のモヤモヤは消えない。溜め息をつきそうになった時、翼の携帯が鳴った。
『今日の取り調べのご褒美に夜、うちに来て?』
我ながら単純だと思わなくはないが、文面を見た途端にモヤモヤが消えて頬が緩むのを感じる翼だった。
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04/09(Wed) 15:02
あの曲が流れますよ♪
小春
終業後。
藤守と別々に捜査室を出て、途中のコンビニで待ち合わせる。
買い物かごの中に小袋のナッツや缶ビールを入れていると外の駐車場に見慣れた車が停まり、藤守が入って来た。
藤守
「お待たせ」
翼
「ううん」
藤守は翼を見つけると笑顔になって近付いて来て、翼の手から買い物かごを取ると代わりに持ってくれた。
藤守はこんな風に、いつもさりげなく優しい。
藤守
「翼、アイスも買おか?」
翼
「うん」
藤守
「あと、これもな」
藤守はすたすた歩いてアイスやスナック菓子を次々に手にしながら、なにか小さな箱も買い物かごに放り込む。
翼
「?」
何だろうかと覗き込んで、翼はその箱の正体に気付いて真っ赤になった。
翼
「やだもう!」
藤守
「だって、必要やろ?それとも、今夜は付けなくてもええ?」
翼
「……賢史くんのバカ!」
コンビニの店内だというのに、事件の糸口が見つかった嬉しさも手伝って、藤守と翼は小声で楽しくじゃれあっていた。
すると。
そんな幸せな二人の耳に、藤守の携帯から、悪魔の音楽が流れてきた。
それは捜査室長穂積泪からの着信を告げる、ダースベイダーのテーマ。
捜査室メンバー共通のその着信音は、穂積からの緊急連絡の合図だ。
ほとんど条件反射のように、藤守は素早くスマホを頬にくっつけた。
藤守
「はいっ!」
穂積の声
『楽しくお買い物の最中に、ごめんなさいねえ』
藤守
「へっ?な、何で分かるんですか?!」
無駄な質問だった。
穂積の洞察力にかかれば、どんな知能犯でも逃げ切れない。
素直で単純な藤守の帰宅中の行動を予測する事など、穂積にとっては洗濯物を洗濯機に入れるよりもたやすい事なのだ。
穂積の声
『アンタが頑張って白状させた、あの、出し子ね。イチゴのファンには嘘がつけないって言ったでしょ?』
藤守
「……そう言えばそんな事言いましたね。自分が大ファンだから、イチゴや、そのファンは騙せないって……」
穂積の声
『そこでね。葛西さんからカードと暗証番号を騙し取り、出し子に引き出しを命じたのは誰か、引き出した金をどうしたのか、小笠原に取り調べさせてみる事にしたの』
藤守
「小笠原に、ですか?!」
穂積の声
『ところが、当の小笠原がね。「櫻井さんとのコンビじゃなければ、取り調べなんて面倒だからやらない」って言うのよ』
えっ?!
隣で耳を澄ませていた翼は驚いてそう声を出しそうになり、慌てて口を押さえた。
しかし、これもまた、無駄な行動だったのだけれど。
穂積の声
『櫻井、そこにいるんでしょ?悪いけど、職場に戻ってちょうだい。引き続き、イチゴと、小笠原の面倒を見てほしいの』
翼
「え、ええと……」
翼は困惑顔で藤守を見上げた。
藤守
「しし、室長、せめて今晩、櫻井からのご褒美をもらってからじゃあきませんか?」
穂積の声
『アンタは、もう、冒頭で一度いい思いしたでしょ。たとえワタシが許しても、明智が許さないと思うわよ(笑)。』
藤守
「……(笑)って……室長!」
懇願を一蹴されて、藤守は涙声。
穂積の声
『アイスだけは持って来ていいから』
背筋が凍るようなセリフを残して、穂積からの電話は切れた。
はい、そんな感じで《ストロベリー☆パニック》は小笠原編へ。
藤守さんごめんね。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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04/09(Wed) 20:37
((´∀`*))ケラケラ
泉
藤守さん、残念でしたね!
確かに明智さんは許さないでしょう
………あ、藤守編一回も参加してないやΣ( ̄□ ̄;)
次の小笠原お義兄さん(笑)には参加しまーす、多分
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04/11(Fri) 08:49
おはようございます(^-^)
とも
~捜査室~
バンッ!
翼にしては珍しく、ドアを勢いよく開けて捜査室に戻ってきた。手にはコンビニで買ったアイスが入ったビニール袋をさげて。
肩で息をしているところを見ると、相当慌てて来たのだろう。 しかし、捜査室には誰の姿も見られなかった。
翼
「早く戻ってこいって言ったのに、室長はどこに行ったんだろう?」
室内を見回していると、奥のソファーで眠っている小笠原を見つけた。
気持ちよさそうに寝ているのを起こさないようにそっと近づき、その寝顔を見つめて額にキスをした。
小笠原
「うぅ~ん…。あれ、翼ちゃん? ここは…、僕の家だっけ?」
半分寝ぼけた様子で目を覚ました小笠原に、翼もニッコリ笑顔を返す。
翼
「起こしちゃってごめんね。残念だけど、ここは捜査室だよ。諒くんがあまりに気持ちよさそうに寝てるから…、ついキスしちゃった」
小笠原
「僕なんかより、翼ちゃんの寝顔の方がカワイイのに」
頬をピンクに染めて言う翼を小笠原はたまらず抱きしめながら言った。
小笠原
「…室長から聞いた? 例の振込め詐欺の出し子の取調べ、次は僕がしなくちゃいけなくなったんだ」
翼
「諒くんなら大丈夫だよ。私と一緒なら、頑張ってくれるんでしょ? 被疑者は私たちと同じでイチゴちゃんの大ファンみたいだし、意外と気が合って話してくれるかもしれないよ」
小笠原
「……」
それでも憂鬱そうな顔の小笠原を励ますように抱きしめ返そうと背中に手を回したところで、捜査室のドアが大きな音を立てて開いた。
小笠原さん相手やと、どうしてもお母さん目線になってしまう私(^_^;)
こんな感じでパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
04/12(Sat) 08:39
小笠原さんはアブ☆恋島では人気者♪
小春
捜査室に入ってきたのは、穂積と小野瀬。
二人は室内に翼と小笠原の姿を見つけると、満足そうに笑いながら近付いて来た。
小野瀬
「こんばんは、櫻井さん。小笠原くん、良かったねえ。櫻井さんが来てくれて」
小笠原
「……」
小野瀬に頭を撫でられて、小笠原は決まり悪そうに唇を尖らせる。
翼
「?」
小笠原
「俺は嫌だって言ったんだ。でも、この二人が」
小野瀬は小笠原を背中から抱きながら、くすくす笑っている。
小野瀬
「だって、どうやら小笠原くんには好きな女の子が出来たらしいからね」
私はぎくりとしたが、小野瀬さんはニコニコしているばかり。
小野瀬
「たとえ警視庁きっての秀才でコンピュータのプロフェッショナルでも、今は刑事部の捜査官だ。取り調べくらい出来なくちゃ、ねえ」
小笠原
「人には向き不向きがあるんだよ!」
振り返って肩越しに文句を言う小笠原さんを、小野瀬さんはニコニコしたままさらにぎゅうっと抱き締める。
小野瀬
「うん、うん、そうだね。その、不向きな事に挑戦するんだから、きみは偉いよ」
小笠原
「褒められても嬉しくない。離せ!」
小野瀬
「離さなーい」
離せ離さないと言い合いながら、嫌そうに抵抗する小笠原と笑顔の小野瀬は攻防を続ける。
何だかんだ言って、小笠原も小野瀬には懐いているのだ。
小笠原と小野瀬のやり取りを眺めていると、不意に、穂積が翼の耳元でそっと囁いた。
穂積
「……頼れる男になりたいんですってよ」
翼
「えっ」
穂積
「今の彼女とずっと一緒にいたい。それなら、結婚すればいい。そのためには、嫌な仕事からも逃げない男になるんだ、って」
翼
「りょ……小笠原さんが、そんな事を……」
思わずきゅんとしてしまう。
穂積
「ま、社会人としてはごく当たり前の心構えだけどね。あの子にしたら一大決心だわ」
翼が見上げた先で、穂積が目を細めた。
穂積
「そんなわけだから櫻井、フォロー頼むわね」
翼
「はい!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
04/13(Sun) 08:05
小笠原さん、うちの島では二児のパパです
泉
再び捜査室のドアが開く。
イチゴ
「すみません、化粧室に行ってました!」
そう言って入って来たのは、イチゴだ。
穂積
「男性用トイレを化粧室って言うのは、イチゴくらいじゃない?」
イチゴ
「室長さんの意地悪ー」
ぷうっとイチゴが頬を膨らませる。
イチゴ
「ところで、小野瀬さんと小笠原さんはなにしてるんですか?」
イチゴの視線が未だに攻防を続ける二人に向く。
穂積
「じゃれ合ってるだけよ」
イチゴ
「楽しそう!イチゴも混ぜてー」
目にも留まらぬ速さでイチゴは二人に駆け寄り、小野瀬の腰に抱き付く。
小野瀬
「うわっ!い、イチゴちゃん!?」
イチゴ
「イチゴもまーぜて!」
小野瀬
「は、離してイチゴちゃん!」
小笠原
「小野瀬さんも離してよ!」
より一層騒がしくなる捜査室。
三つ巴となった攻防は、室長の一喝が飛ぶまで続いた。
こんなんですみません!
(・∀・)ノ⌒○パース
[削除]
04/17(Thu) 05:06
⌒○ヽ(TOTヽ)すみません、やっとキャッチ
小春
そんなこんなで、穂積と小野瀬にアドバイスをもらいながら、どうにかこうにか前日のうちに準備を整えて。
いよいよ翌朝。
小笠原と翼による、詐欺事件の出し子に対する取り調べが始まろうとしていた。
翼
「小笠原さんと出し子のやり取りは、同室している私がしっかり記録しますから。小笠原さんは、とにかく供述を引き出す事に集中して下さい」
取り調べ室に向かう小笠原の後を追って小走りになりながら、翼は、昨日から何度も口にした言葉をまた繰り返していた。
小笠原
「葛西さんからカードと暗証番号を騙し取り、出し子に引き出しを命じたのは誰か、引き出した金をどうしたのか、だろ」
翼
「その通りです!さすが小笠原さん!頑張りましょうね!室長に期待されてるんですもん!」
愛用のノートパソコンを小脇に抱えて取り調べ室に向かう小笠原を、翼はさっきから大袈裟なぐらいに励ましている。
翼
「きっとうまくいきます!小笠原さんにだって、取り調べぐらいやれば出来るって所をみんなに見せてやりましょう!」
小笠原
「イチゴのファンには嘘つかない、って言った、出し子の言葉を信じるだけだよ」
翼
「信じる!いい言葉です!」
小笠原
「翼ちゃんも、信じてくれる?」
小笠原が不意に立ち止まって振り向いたので、翼は、危うくぶつかりそうになってしまった。
翼
「え?」
小笠原
「僕なら出来る、って」
一瞬、小笠原の口調が、「俺」から「僕」に、「櫻井さん」から「翼ちゃん」になった。
プライベートの時の、ちょっと甘えたような話し方になる小笠原に、翼の母性本能がきゅんと震える。
翼
「も、もちろん」
小笠原
「苦手な事に取り組む僕は偉い?」
翼
「え、偉い」
小笠原
「頼れる男?」
翼
「もちろんです」
小笠原
「ふふん」
翼の返事を聞いて、小笠原が胸を張る。
小笠原
「ちゃんと出来たら、お泊まりに来てくれる?」
翼がポッと頬を染めた。
翼
「……はい」
小笠原
「じゃあ頑張る」
小笠原は再び歩き出した。
取り調べ室はもう、すぐそこ。
取り調べの様子をマジックミラーで見ることが出来る隣の控え室には、すでに、イチゴが、穂積とともに待機しているはずだ。
その事を思い出したのか、小笠原がイチゴの歌を口ずさむ。
小笠原
「♪イチゴ、イチゴ、イチゴで練乳♪」
翼
「にゅるにゅるり~♪」
小笠原の言った「お泊まり」の意味を考えて赤面しながら、そして、頼もしさの増した小笠原の背中を追いかけながら、翼もまた、お気に入りのフレーズを口ずさんでいた。
小笠原、翼
「♪ぱにゅぱにゅフルーツ~♪」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
04/19(Sat) 09:11
駄目だったらスルーで
ake
あまり差し障りないように書いたんですが難しいっ
『今から取り調べを行います』
翼によって取り調べ開始日時と注意事項が読み上げられる。
スピーカーを通して聞きながら、イチゴは自分のファンだと言う若者をマジックミラー越しに見つめた。
小笠原の声が犯行当日に使われた携帯の通話履歴を淡々と読み上げ、当時の会話内容を確認していく。
入れ子をしていた青年は、悪びれる様子もなくそれに答えていく。
翼も小笠原も、ここ数日イチゴに向けてくれていた顔が想像できないほど表情が堅い。
ここに揃っているのは、イチゴのファンなのに、取調室にみちる空気は重い。
それが悲しい。
「なんで、悪いことって分かってるのに、どうして」
カメラがイチゴの表情を追っているのが分かってるのに、そんな単純な疑問しか口に出せなかった。
犯行当時の行動の確認を再度取り終え、一呼吸空いたとき、青年が口を開いた。
『なあ…アンタら、イチゴファンて本当?』
書き込みしてみたはいいが難しいですね!
今までリレー続けてこられた方々、本当に凄いです(*_*)
ってことでお願いします
パースッ
(-_-;)/⌒○
[削除]
04/20(Sun) 08:29
akeさんありがとうございます!ヽ( ̄▽ ̄)ノ
小春
リレーは難しいですよね。
今回は事件絡みですから特に。←
でも、自分が加わった話が続いていくのは楽しいですよ。
ぜひ、完結まで引き続きご参加くださいね!
~取り調べ室~
被疑者の言葉に、翼は反射的に小笠原を見た。
そもそも、翼と小笠原がこの被疑者の取り調べを担当する事になったのは、『イチゴのファンには嘘をつかない』という、被疑者の言葉に賭けてみるつもりだったからだ。
通常の取り調べをしながら、小笠原がイチゴの話題をいつ、どうやって持ち出すのか。
それが分からず気を揉んでいた翼にとって、相手の方からその話題を切り出してくれたのは、まさに理想的な展開だった。
が、好奇心に目を輝かせ始めた被疑者に対して、小笠原の表情は、いつもと変わらずクールだった。
小笠原
「櫻井さん、記録を一旦止めて」
翼
「あ、はいっ」
イチゴの話に乗ってくれると思ったのか、被疑者が、向かいに座る小笠原の方に身を乗り出した。
被疑者
「ね、いつからファンなの?カウントダウンコンサート行った?」
小笠原
「捜査室でファン歴が一番長いのは、グラビアアイドルでのデビュー当時から注目してた明智さんだね」
被疑者
「おぉ!」
~隣室~
ぴょん、とイチゴが跳ねた。
イチゴ
「えっ、本当?!」
穂積
「(小声)しっ」
~取り調べ室~
小笠原が、後ろ手に翼を示す。
小笠原
「俺や彼女は、やっぱり、『ぱにゅぱにゅフルーツイチゴ味』を聞いてからだね」
被疑者
「衝撃的だったもんなあ!俺なんか、あの曲が主題歌だったアニメを妹が見てて、それ聴いてハマっちゃってさ。翌週から毎週録画だよ」
被疑者は嬉しそうに笑った。
被疑者
「イチゴちゃん、アニメの声優の方は、演技が壊滅的に下手くそで全然だったけどさ。でも、やっぱ声はめちゃくちゃ可愛かった」
そんな表情をすると、まだ本当に若いのがよくわかる。
被疑者
「イチゴ、イチゴで練乳~、にゅるにゅるり~♪」
翼
「ぱにゅぱにゅフルーツ~♪」
自然に口をついて出た被疑者の歌に、翼が同調した。
被疑者
「私はイチゴ、イチゴは私~♪」
小春
「ぱにゅぱにゅフルーツ~♪」
小笠原
「じゃあ、どちらかと言うと、ビジュアルよりも、歌の方が好きなタイプ?」
被疑者
「だね。もちろん、見た目や性格も大好きだけど」
被疑者は、歌の続きを鼻歌で歌いながら頷いた。
その鼻歌に合わせて指先で机の上にリズムを刻みながら、小笠原も頷く。
小笠原
「今度の新曲もいいよね、バナナのさ」
被疑者
「えっ?!」
翼はハッとした。
突然、小笠原の意図が見えたのだ。
そこで、話を合わせてみた。
翼
「小笠原さん!その情報、まだ誰にも秘密だって、イチゴちゃん言ってたじゃないですか!」
小笠原
「あ、そうか」
思った通り、小笠原が、わざとらしく口を結ぶ。
それから、取り調べに戻るかのように、忙しく調書を広げた。
被疑者
「な、何だよ!そこまで言ったら教えてくれたっていいじゃん!」
小笠原
「新曲は来月発表されるから、楽しみにしてなよ。はい、櫻井さん。記録再開……」
被疑者
「待ってー!惹かれるー!超気になるー!」
被疑者は半泣きだ。
被疑者
「アンタ、知ってるんだろ?教えてくれよ!同じイチゴファンじゃん!仲間じゃん!」
小笠原
「お前なんか仲間じゃない」
小笠原さんが、ぴしゃりと言った。
小笠原
「昨日まで取り調べしてた、藤守さんにも聞いただろ。振り込め詐欺の件で、イチゴちゃんは泣いて怒ってた。イチゴちゃんを泣かせる奴なんか仲間じゃない」
被疑者は狼狽した。
被疑者
「じゃあ……じゃあ、取り調べに協力すれば、教えてくれるのか?」
さすがに察しが良い。
小笠原
「被疑者に利益を与えて、供述を引き出す事は出来ない。カツ丼出さないのと同じ理由だよ」
被疑者が何か言おうとする前に、小笠原が重ねて言った。
小笠原
「ただ、取り調べが順調に終了すれば、俺たちだって嬉しくて、その辺で歌を歌ったりはするかもしれない。ねえ、櫻井さん」
翼
「そうですね。私なんか振り付けも付けちゃうかも」
翼は言葉を選びながら、マジックミラーの向こうにいるはずの穂積に視線を送った。
穂積からは反応が無い。
という事は、穂積が、小笠原や翼の作戦を黙って見守っているということだ。
被疑者は小笠原と翼の顔を順番に確かめて、観念したように溜め息をついた。
被疑者
「俺の知ってる事って言っても、実際に葛西のばーさんからカードと暗証番号を受け取った奴の住所と名前だけだぜ。中学の先輩だったんだ」
重要な情報だ。
けれど、小笠原は眉をひそめた。
小笠原
「もしかして、今も近所に住んでる?警察に喋っちゃって大丈夫?」
くくっ、と被疑者は笑った。
被疑者
「アンタ、クールな顔してるけど面白いな。いいんだよあんな奴。どうせ俺に分け前なんかくれない。殴られると痛えから従ってただけだからさ」
それより、と被疑者は肩をすくめた。
被疑者
「もう、イチゴちゃんを泣かせるの嫌だしな」
見つめる翼と小笠原に、被疑者は初めて清々しい笑顔を見せた。
被疑者
「アンタたちに洗いざらい話して、詐欺の使いっ走りなんかやめる。メイクの仕事を探すよ。……そしたら、俺、堂々とコンサート行けるよな」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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04/22(Tue) 17:49
こんにちは(^-^)
とも
その日の取調べは、出し子にATMからお金を引き出す指示をしたという男の詳細を聞き出したところで終了した。
被疑者を担当警察官に託し、小笠原と翼が取調室を後にして捜査室へ戻ると、先に帰っていたイチゴが小笠原の姿を見つけて飛びついてきた。が、ヒラリとかわされてしまい、イチゴは顔からこけた。
イチゴ
「いたた…。小笠原さん、なんでよけちゃうの?」
小笠原
「俺は室長や明智さんや、藤守さんたちみたいに投げないよ。疲れるし」
イチゴ
「えー、小笠原さんもこの前の居酒屋さんで腕立て対決した時、結構いいとこまで頑張ってたから、どんだけ筋肉ついてるか、確かめようと思ったのに。ね、櫻井さんはいつもやってるんだから、知ってるでしょ?」
翼
「え? えーっと…」
室長や明智さん程じゃないけど、ちゃんと鍛えてるから、それなりに筋肉もついてるよ、と言いたいのをぐっと我慢して、曖昧に返事を返す。
そこへ自席でパソコンを操作していた室長がパンっと手を叩いてこちらへやってきた。
穂積
「ハイハイ、筋肉はわかったから。それよりも小笠原、アンタにしては今日はよくがんばったわね。この調子で他に事件に関与している連中がわかればいいんだけど」
室長に頭を撫でられた小笠原さんは頬を赤らめながら、まんざらでもなさそうだ。
穂積
「櫻井、小笠原と一緒に今日の取調べの調書、まとめておいてちょうだい。 ワタシはこれから会議に行くから、終わったら上がっていいわ」
翼
「ハイ!了解しました!じゃあ小笠原さん、早速始めましょうか?」
小笠原
「…わかった」
自分の席へと向かい、PCを立ち上げて、調書の内容をまとめていると、一通のメールを受信した。
メールボックスを開くと、差出人は小笠原さんからだった。
『櫻井さん 今日はお疲れ様。
早速だけど、取調べを頑張ったご褒美が欲しいな。 今夜、ウチに来てくれる?』
コッソリと小笠原さんの方を見ると、彼の方もこっちを見ていて、バッチリ目が合った。 お願い、と縋るように見つめられれば、私の返事は一つしかない。
『小笠原さんもお疲れ様です。 調書はなるべく早くまとめるようにしますね。 退庁したら、そのままお家に伺いますね』
メールを送信して、小笠原さんの方を見る。内容を確認すると、こちらを見て少し微笑んでくれた。
そうしてあっという間に調書をまとめ終わると、少し時間をずらして捜査室を後にしたのだった。
やっと書き込めた!
そんでパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
04/23(Wed) 22:09
前回誤字がありました、すみません!
ake
前回書き込んだ時、出し子を入れ子と書いてしまいました(赤面)すみません。
今回は誤字がありませんようにっ(>_<)!
諒くんの家に着くと、彼は大きなソファに座ってネットをしていた。
「今日はお疲れ様」
お互いにそう言い合って隣に座ると、
「翼ちゃん…」
囁くように名前を呼ばれた。
「あ」
鞄を下ろした直後の不安定な体勢を横抱きにされた。そのまま軟らかい唇の感触に押し倒される。
諒くんの甘えるようなバードキスが心地好くてされるがままになる。
諒くんの触れ方は、指も唇もソフトで、もどかしくて、体が勝手に熱くなって、そんな自分がいつも恥ずかしい。
鼻を押し付ける子犬のような仕草で胸元を探られて、愛しさと切なさで、体がジンと痺れた。
「諒くん…、っ、お願いっ、照明、落として…」
直接触れてほしいけど、見られるのが恥ずかしくてそう言うと、諒くんは照れたような顔をして身を起こした。
「分かった。…でも、ここでいい?今すぐ翼ちゃんと一つになりたい。」
「うん、私も。…大好き、諒くん。」
眼鏡を外して少年のように焦がれた瞳で懇願されたら、断るなんて出来なかった。
一人一回イイ思い(ヲイ)で合ってますよね( ̄▽ ̄;)アレ?
取調室で歌うところで小春さんが混ざってましたね!
不味かったら、なかったことにして下さい…
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04/24(Thu) 09:02
二人ともステキ
小春
小笠原さんにかわされて顔からコケるイチゴちゃんと、ソフトでもどかしい小笠原さんに萌えました(*^^*)
そして私!
取調室にまで忍び込むなんて、どんだけぱにゅぱにゅフルーツ歌いたいのΣ(´□`;)
akeさんに指摘されるまで、全っ然気付きませんでしたorz
でも想像したら面白かった←反省しろ
~小笠原のマンション~
いつものように優しい諒くんと、いつもと違うリビングでの行為に、いつしか私は没頭してしまって。
満たされた後もまだ離れ難くて、抱き締めてくれる諒くんの腕の中で、乱れた呼吸を整えていた。
小笠原
「翼ちゃん、満足出来た?」
諒くんはこんな時、こんな風に聞いてくる事がよくあって、私はそのたびに赤面させられてしまう。
でも、彼にはまるで悪気は無いのだ。
翼
「……そんな事聞かないで」
すごく良かった、なんて言えるわけないんだから。
熱くなってしまった顔を隠すように諒くんの胸に押し付けるけど、彼はまだ不安げに聞いてくる。
小笠原
「だって、室長が、男は女を満足させてこそだっていつも」
室長、諒くんに何を教えてるんですか!
でも、諒くんは意外と頑固だから、返事をするまで納得しないし……。
翼
「……満足、しました……」
小笠原
「本当?良かった」
諒くんはにこっと笑って、私をきゅんとさせた後、また、ぎゅうっと抱き締めてきた。
小笠原
「……ね、ベッド、行こう?僕、翼ちゃんと一緒に寝たい」
その時。
床に落としたままだった私のバッグの中で、ダースベイダーのテーマが鳴り出した。
捜査室のメンバーが共通して登録してある、室長からの着信音。
3コール目までに出ないと、もれなく怒鳴られる特典付きだ。
私はほとんど条件反射で電話に飛びついた。
穂積の声
『そろそろいいかしらぁ?』
翼
「ひっ」
悲鳴を飲み込んだ私の横で、諒くんが頭を抱えた。
~警視庁、捜査室~
穂積
「ごめんなさいねぇ。アンタと小笠原が出し子から聞き出してくれた情報を元に、実行犯の一人の身柄を拘束したものだから」
息を切らして駆けつけた捜査室で、室長がすまなそうな顔で私に両手を合わせた。
小笠原さんは家でふて寝すると言って、今夜はもう出て来なかった。
穂積
「そいつは、葛西のお婆ちゃんからカードを騙し取り、暗証番号を聞き出した。その後、出し子を使ってATMから現金を引き出させ、その金は、主犯であるもう一人の犯人と山分けしたらしいのよ」
翼
「つまり、受け子であり、詐欺グループのサブリーダーでもあるわけですね」
穂積
「そういう事。取り調べは明日から如月に担当させるから、アンタはその補助」
翼
「分かりました」
穂積
「あと」
翼
「イチゴちゃんのお世話も、ですね」
穂積
「分かってきたじゃない」
室長は私の頭を撫でてくれた。
穂積
「明日、イチゴは歌番組の収録もあるらしいから、そっちもよろしくね」
ここでパース(´∇`)ノ⌒◯
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04/25(Fri) 12:46
少しだけ
ジュン
久しぶりに書き込みできました。
なかなかお話が浮かばず難儀しております(;つД`)
翌朝、出勤した私は机を拭いたりコーヒーの準備をしていた。
「おはよーございまーす。」
捜査室に明るい声がして振り向く。
翼
「おはようございます。如月さん。」
如月
「おはよー。あれ?まだ翼ちゃんだけ?」
翼
「はい。室長は早朝会議で、他の人はまだ来てません。」
如月
「そっか。」
如月さんはそう言ってにっこりと笑う。そして私に近づいてきて……
「チュッ」
私に軽く口付けてきた。
翼
「なっ///」
慌てる私に如月さんは
如月
「スキありだよ、翼ちゃん。今日から一緒に頑張ろうね。」
それだけ言うと如月さんは自分の席に戻っていった。
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04/26(Sat) 14:25
如月編突入です((φ( ̄ー ̄ )
小春
ジュンさんありがとうございますm(__)m
明智
「おはよう、如月、今日は早いな」
如月
「はい!何たって、今日からは翼ちゃんと組んでの仕事ですからね!」
如月はニコニコしながらそう言って、次々に出勤してくるメンバーに応えていた。
明智
「いくら櫻井と組むのが嬉しいからといって、浮かれていると足元をすくわれるぞ」
明智が眉をひそめる。
藤守
「そうやで。詐欺グループの捜査はここからが正念場や。イチャつくのは事件が片付いてからにせえ」
藤守が腕組みをする。
小笠原
「今日の夜はテレビ局の生放送にも行くんだろ。さっさと受け子の取り調べをして、主犯の居所を白状させなよ」
小笠原はパソコンを開いた。
如月
「……なんか、みんな俺に厳しくないですか?!」
泣き声を出す如月の肩に、明智が、ぽんと手を置いた。
明智
「お前の為に言ってるんだ、如月」
如月
「へ?」
藤守
「そうやで。お前かて、たまには彼女とのんびりしたいやろ?」
如月
「そりゃもう」
小笠原
「だったら、余計な事は考えずに働くんだね。ぐずぐずしてると電話が鳴るよ」
如月
「電話?何ですかそれ……」
ばーん、と捜査室の扉が開いた。
穂積
「如月、取り調べ室に被疑者が入ったわよ」
ノックもせずに現れた穂積は、そう言うと、如月にファイルを差し出した。
穂積
「イチゴの歌番組のリハーサルにはひとまず私と小笠原が同行していくから、取り調べはアンタと櫻井に任せるわ」
穂積の後ろで、イチゴと空気マネージャーが、如月と翼に向かって小さく手を振っている。
如月
「はい」
穂積
「明智と藤守は、葛西のおばあちゃんを連れてきて、控室のマジックミラーから受け子の顔を確認させて」
明智 、藤守
「分かりました」
穂積
「如月、櫻井、頑張って主犯の情報を引き出してちょうだい。期待してるわよ」
期待してる、と穂積に笑顔を向けられて、如月の目が輝く。
如月
「はい!頑張ります!」
ここでパースヽ(  ̄▽ ̄)/⌒◯
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04/28(Mon) 08:50
おはようございます(^-^)
とも
あれ、いつの間にかこーちゃんにバトンタッチしてる ←まだ呼び方がこーちゃんのまま(・・;)
如月
「よし、翼ちゃん、準備ができたら行こうか?」
広げていたファイルをパタンととじた如月が翼に声をかけた。
翼
「はい、よろしくお願いします!」
如月
「もー、今は2人きりなんだから敬語じゃなくてもいいのに」
翼
「ダ、ダメですよ、ここは庁内だし、勤務中は気持ちを切り替える為にもその方がいいんです!」
ただでさえ同じ職場に恋人がいるのを捜査室メンバーに気づかれないようにするのに必死なのに…。
如月
「ちぇー、翼ちゃんは真面目だなぁ。ま、そんなとこが好きなんだけどね。でも…、今からの取調べ頑張るために、1回でいいからオレの事、名前で呼んで?ホラ、早くしないと誰か来ちゃうよ?」
ニコニコしながらせがんでくる如月さんは少しずつ翼を廊下の壁に追い込んでいく。
翼
「…こーちゃん、取調べ、頑張ろうね?」
顔を真っ赤にしながら上目遣いに見上げる翼に満足した如月は、ようやく側から離れてくれた。
如月
「うん、翼ちゃんのおかげで頑張れそうだよ。翼ちゃんもフォロー頼んだよ!」
そうして取調室の前にたどり着くと、翼は両手をギュッと握って扉を開けたのだった。
また繋ぎしかできひんかった~。
あとはお願いします、のパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
04/29(Tue) 10:37
『学園物語』読み返し中(笑)
小春
被疑者
「俺が詐欺の実行犯だなんて、誰が言ったんだよ」
受け子の青年は、ふて腐れたような態度で如月を睨み付けた。
調書によれば、年齢は24歳。
年齢は近いが被疑者はがっちりした体格で声も大きく、如月と翼は揃って童顔なので、一見、どちらが取り調べをされているのか分からない。
それほど被疑者は堂々としていた。
が、気の強さでは如月も負けない。
大学でも警察でも柔道では名の知られた存在だ。
威圧してくる相手の出方をじっくりと眺めながら、さてどう勝負しようかと算段する余裕のある如月の表情に、翼は頼もしさを覚えるのだった。
ここでパースヽ(  ̄▽ ̄)/⌒◯
[削除]
04/30(Wed) 18:37
難しい~
ジュン
如月が手を変え、品を変え、受け子の青年を追い詰めようとするが「関係ない」と答えが帰ってくるばかりだった。
勝負慣れした如月がさすがに溜め息を着きそうになった時、ドアがノックされた。
顔を覗かせたのは明智だった。
明智は如月に小声で何かを伝えると直ぐに部屋を出ていった。しかし、その時の如月が不敵に笑うのを翼は見逃さなかった。
少し前……マジックミラーで仕切られた隣の部屋には明智と藤守に連れられて葛西のおばあちゃんが来ていた。
明智
「あの青年に見覚えはありますか?」
藤守
「よお見てくださいね。」
二人に促されマジックミラー越しに男を見つめるおばあちゃん。明智と藤守は固唾を飲んで見守っていた。
葛西
「……間違いありません。あの男に通帳を渡したんです。」
ということで、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
05/01(Thu) 14:26
ジュンさんありがとうございますm(__)m
小春
ですよねー、事件はホント難しいですよねー。←
結局、この日の取り調べはそこまでで時間切れ。
如月と翼は、係官に連れられて留置場に向かった被疑者の背中を見送った後、明智と藤守に伴われて隣室から出てきた葛西和代に頭を下げた。
如月
「葛西さん、度々ご足労をお掛けします」
葛西
「いいえ、なかなか勇気が出せませんで、今日、こちらに伺うのが遅くなってしまって、本当に、申し訳ありませんでした」
和代は、小さい身体をますます小さく縮こまらせた。
翼
「とんでもない。今日の被疑者は、実際に対面して葛西さんからカードや通帳を騙し取った相手です。怖いのが当たり前です」
藤守
「そうですよ。それに、今日こうして葛西さんが来てくれたお陰で、本人確認ができたんやから」
明智
「葛西さんの証言を元に、明日も引き続き取り調べをして、必ず、主犯まで一網打尽にしますよ。そうだな、如月」
如月
「はい!任せてください!」
四人の笑顔に囲まれて、和代はようやく、強張っていた頬を緩めた。
和代
「ありがとうございます。……実を申しますと、警察の方々もみんな厳しくて、怖い方ばかりだと思っておりましたが……、捜査室の皆様や、桃井さんのお陰で、私、少しずつですが、気持ちが前向きになって来た気がいたします」
如月
「葛西さんは被害者です。後ろめたい事はないんだから、堂々と前を向いてくれていいんですよ」
翼
「そうですよ。イチゴちゃんも葛西さんの味方ですよ」
葛西
「ありがとうございます。本当に……ありがとうございます」
和代は涙ぐみながら、繰り返し頭を下げた。
葛西
「室長さんも、私を心配して自宅まで来てくださって、詐欺の被害者が陥りがちな心理について、時間をかけて家族に説明をしてくださいました」
「え」
それは、全員にとって初耳だった。
葛西
「お陰で、今では家族も私を責める事も無くなり、むしろ、以前よりもいたわってくれるようになりました」
明智
「そうでしたか……」
明智は納得したように微笑んで、和代の背中に手を添えた。
明智
「葛西さん、今日はありがとうございました。自分と藤守がお送りしますので、どうぞ、車に」
葛西
「ありがとうございます」
和代が藤守に促されて歩き出すのを確かめてから、明智は、如月と翼を振り返った。
明智
「お前たちはテレビ局に行って、イチゴの付き添いをしている室長と小笠原と交代してやってくれ」
如月、翼
「はい」
明智
「どう考えても、あの二人が、テレビ局や、アイドルの集まる歌番組の収録を喜んでるとは思えない。早く行って代わってやれ」
情景を思い浮かべたのか、明智は苦笑い。
如月と翼の脳裏にも、アイドルがさっぱり理解出来なくて苦虫を噛み潰したような顔の穂積や、大人数のスタッフたちに囲まれて青い顔をしている小笠原の姿が容易に浮かんだ。
如月
「了解です。翼ちゃん、行こ!」
翼
「はいっ!」
ここでパースヽ(  ̄▽ ̄)/⌒◯
昼食
ジュン
私と藤守さん、イチゴちゃんと室長、小笠原さんで昼食となった。もちろん、スタッフの人もいるけど、機材の点検をしたり忙しそう。
イチゴ
「本当に藤守さん格好よかったあ。」
話題は専らイチゴちゃんが藤守さんを誉めるということ。
室長も小笠原さんも呆れ気味だ。
イチゴ
「格好よくてイチゴ、藤守さんのこと好きになっちゃいそう。」
イチゴちゃんがキャッキャッと藤守さんに絡むのを見て、収まっていたはずの胸のざわつきが蘇ってしまう。
そんな気持ちを落ち着けようと給湯室に向かった。
翼
「ふぅ……」
つい溜め息をついてしまったとき、人の気配を感じて振り返った。
翼
「藤守さん?」
藤守
「翼……」
藤守さんが抱き締めてくる。
翼
「こ、ここ庁内ですよ!?」
私が慌てて離れようとしても藤守さんはなにも言わず私の頭に顎を乗せてきた。
翼
「また、私は顎のせ台ですか?」
藤守
「そうや、お前に顎乗せていいのは俺だけや。」
何のことか分からずキョトンとしていると
藤守
「さっき、室長にされてたやろ?それ見たらなんか……」
そう言いながら藤守さんはぎゅっと私を抱き締める。
さっきまでざわついていた気持ちが落ち着いていく。
焼きもちを妬いてくれたことが嬉しい。
藤守
「悪かったな。」
翼
「ううん。午後からの取り調べも頑張ろうね。」
藤守
「おう、任しとけ!」
なんか、わかんなくなっちゃったけど、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ〇⌒
[削除]
04/04(Fri) 08:47
おはようございます(^-^)
とも
~取調室・午後~
午後からの取り調べも藤守さんが1人で行い、私とイチゴちゃんは隣のマジックミラーごしに様子を窺っていた。
被疑者の方は、午前の取り調べで犯行を自供したことで気持ちがスッキリしたのか、藤守さんからの質問には素直に答えていた。
そして、葛西のおばあちゃんの事件についての聴取が始まる。
藤守
「これで今回の窃盗容疑の事情聴取は終わりや。…あと、参考までにいくつか聞いときたい事があるんやけど、ええか?」
話題を変えたが、藤守さんは事情聴取の時の雰囲気を崩さずに話しかけた。
藤守
「変装して、別人になってみたいと思ったことはあるか?」
被疑者
「…は? 何ですか?急に」
咄嗟にとぼけたフリをしている被疑者の目が一瞬泳いだのを、藤守は見逃さなかった。
藤守
「いやな、ここに書いてあるお前の経歴、ヘアメイクの専門学校卒業て書いてあるから、変装するのにええ方法ないかな~て思て聞いたんや」
事件の捜査ですることもあるから参考に、なんてもっともらしい理由を付け加えた。
被疑者
「あぁ、それなら。俺、映画とかでやっている特殊メイクに興味を持って、それでそこの専門学校選んだんですけど、そこで覚えた技術で全く別人になるのってかなり楽しいですよ。今まで誰にも気づかれたことなかったですし」
藤守
「へぇ、そりゃオモロイな。全く別人てことは誰でもイケるんか? 例えば、アイドルのイチゴぱにゅぱにゅとか?」
いきなり名前を呼ばれて返事をしそうになるイチゴを抑えて、私は被疑者の反応を待った。
被疑者
「え⁈ イチゴちゃんはダメです、大ファンなんで、彼女や同じファンの人を騙すなんてできません! …まぁ、他人なら自信ありますけど」
それを聞いた藤守さんは、片方の口角を少し上げながら、1枚の写真を差し出した。
藤守
「じゃあ、こんなオバハンでも?」
被疑者
「もちろん、簡単で……っ」
驚いて固まった被疑者を見て、私の予感は確信に変わった。
藤守
「コイツな、葛西でオレオレ詐欺で騙されて振り込まれた金を引き出した犯人と思われる人物や。今所轄が必死こいて行方を探してるんやけど、お前に似てるて言うやつがおってな。 親戚とかにおらんか? こういうの」
なんか無理矢理終わらせたかも。
でもパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
04/08(Tue) 05:28
⌒○ヽ(^o^ヽ)やっとキャッチ♪
小春
藤守
「イチゴ言うたら、お前、知らんやろ。今、警視庁におんねんで」
被疑者
「えっ?!」
変装の技術について藤守の誘導尋問に引っ掛かりかけてしまい、被疑者は明らかに動揺を隠そうとしていた。
藤守はそれに気付きながらもあえてまだ畳み掛けようとはせず、世間話のように、そう言えば、と切り出したのだった。
藤守
「番組の取材でな。しばらくの間、俺らの部署で職業体験してんねん」
被疑者
「マジっすか!」
藤守
「本物見た事あるか?顔なんかこの、俺の拳くらいの大きさしかないで」
被疑者
「うっわ!」
被疑者は藤守の拳を見つめて目を見開く
藤守
「俺、実際会うまでよう知らんかったけど、けっこう、男前で熱血なんやな」
被疑者
「元相撲部だから、バリバリ体育会系らしいです」
藤守
「お、よお知ってるな。ホンマにファンなんやな」
被疑者
「そりゃあもう」
藤守
「正義感も強いで。俺ら、今の話に出た振り込め詐欺の事件を担当してるんやけどな。被害に遭ったお祖母ちゃんの話を聞いて、イチゴのやつ、怒る怒る」
被疑者
「え……」
被疑者がわずかに狼狽した。
藤守
「あいつが泣いたからって、事件が解決するわけ無いやんな。けど……」
被疑者
「イチゴちゃんが泣いたんですか?……怒って?」
ぎょっとした顔を上げて訊いてくる被疑者に、藤守は頷いた。
藤守
「うん泣いてたで。お祖母ちゃんが一生かかって大切に貯めたお金を、詐欺なんて卑怯な方法で、しかも遊び半分で奪うなんてひどいって」
被疑者
「……遊び半分って……」
被疑者が不満そうにぼそりと言いながら、唇を尖らせる。
藤守
「さっきもちょっと言うたけど、出し子が、現金を引き出すのにわざわざ変装したらしいねん。それに、奪った金は遊びに使うつもりやろ。どう考えても遊び半分やん」
被疑者
「……」
藤守
「イチゴは特に、犯人が変装を悪用した事が悲しかったみたいや。ほら、あいつも変装してるようなものやん?」
藤守がそう言いながら、お茶の入った湯呑みに手を伸ばしかけた時、被疑者が声を高くした。
被疑者
「イチゴちゃんのは変装じゃないです!オシャレなんです!俺のこれとは違います!」
ATMの写真を叩いての被疑者の叫びに、藤守は内心で、そして、隣室の翼とイチゴは思わず抱き合いながら、「やった!」と声を出す。
穂積
「よくやったわ、藤守」
穂積はマジックミラー越しの藤守に向かって満足そうに呟いてから、隣室を出て行った……。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
04/09(Wed) 11:33
イチゴちゃんの見せ場はどこだ!?
ジュン
翼
「藤守さん、すごいです!」
イチゴ
「藤守さん、やったあ!」
取調室から出てきた藤守に翼とイチゴが駆け寄る。
藤守
「おう。これで組織の全貌がわかればいいんやけどな。」
藤守は得意気にするでもなく微笑む。
イチゴ
「藤守さん、すごく格好いい!イチゴ、惚れ直しちゃった。」
イチゴが藤守の腕にしがみついた途端に見事な払い腰をきめられる。
イチゴ
「藤守さん、ひど~い。」
藤守
「惚れ直さなくていいから!っていうか、惚れんなや!」
イチゴが藤守に素直な好意を見せると翼の胸にはモヤモヤとしたものが湧いてきた。
その後も藤守とイチゴがワイワイ言いながら歩くのを後ろからついていき、捜査室に戻った。
机に向かうが先程のモヤモヤは消えない。溜め息をつきそうになった時、翼の携帯が鳴った。
『今日の取り調べのご褒美に夜、うちに来て?』
我ながら単純だと思わなくはないが、文面を見た途端にモヤモヤが消えて頬が緩むのを感じる翼だった。
[削除]
04/09(Wed) 15:02
あの曲が流れますよ♪
小春
終業後。
藤守と別々に捜査室を出て、途中のコンビニで待ち合わせる。
買い物かごの中に小袋のナッツや缶ビールを入れていると外の駐車場に見慣れた車が停まり、藤守が入って来た。
藤守
「お待たせ」
翼
「ううん」
藤守は翼を見つけると笑顔になって近付いて来て、翼の手から買い物かごを取ると代わりに持ってくれた。
藤守はこんな風に、いつもさりげなく優しい。
藤守
「翼、アイスも買おか?」
翼
「うん」
藤守
「あと、これもな」
藤守はすたすた歩いてアイスやスナック菓子を次々に手にしながら、なにか小さな箱も買い物かごに放り込む。
翼
「?」
何だろうかと覗き込んで、翼はその箱の正体に気付いて真っ赤になった。
翼
「やだもう!」
藤守
「だって、必要やろ?それとも、今夜は付けなくてもええ?」
翼
「……賢史くんのバカ!」
コンビニの店内だというのに、事件の糸口が見つかった嬉しさも手伝って、藤守と翼は小声で楽しくじゃれあっていた。
すると。
そんな幸せな二人の耳に、藤守の携帯から、悪魔の音楽が流れてきた。
それは捜査室長穂積泪からの着信を告げる、ダースベイダーのテーマ。
捜査室メンバー共通のその着信音は、穂積からの緊急連絡の合図だ。
ほとんど条件反射のように、藤守は素早くスマホを頬にくっつけた。
藤守
「はいっ!」
穂積の声
『楽しくお買い物の最中に、ごめんなさいねえ』
藤守
「へっ?な、何で分かるんですか?!」
無駄な質問だった。
穂積の洞察力にかかれば、どんな知能犯でも逃げ切れない。
素直で単純な藤守の帰宅中の行動を予測する事など、穂積にとっては洗濯物を洗濯機に入れるよりもたやすい事なのだ。
穂積の声
『アンタが頑張って白状させた、あの、出し子ね。イチゴのファンには嘘がつけないって言ったでしょ?』
藤守
「……そう言えばそんな事言いましたね。自分が大ファンだから、イチゴや、そのファンは騙せないって……」
穂積の声
『そこでね。葛西さんからカードと暗証番号を騙し取り、出し子に引き出しを命じたのは誰か、引き出した金をどうしたのか、小笠原に取り調べさせてみる事にしたの』
藤守
「小笠原に、ですか?!」
穂積の声
『ところが、当の小笠原がね。「櫻井さんとのコンビじゃなければ、取り調べなんて面倒だからやらない」って言うのよ』
えっ?!
隣で耳を澄ませていた翼は驚いてそう声を出しそうになり、慌てて口を押さえた。
しかし、これもまた、無駄な行動だったのだけれど。
穂積の声
『櫻井、そこにいるんでしょ?悪いけど、職場に戻ってちょうだい。引き続き、イチゴと、小笠原の面倒を見てほしいの』
翼
「え、ええと……」
翼は困惑顔で藤守を見上げた。
藤守
「しし、室長、せめて今晩、櫻井からのご褒美をもらってからじゃあきませんか?」
穂積の声
『アンタは、もう、冒頭で一度いい思いしたでしょ。たとえワタシが許しても、明智が許さないと思うわよ(笑)。』
藤守
「……(笑)って……室長!」
懇願を一蹴されて、藤守は涙声。
穂積の声
『アイスだけは持って来ていいから』
背筋が凍るようなセリフを残して、穂積からの電話は切れた。
はい、そんな感じで《ストロベリー☆パニック》は小笠原編へ。
藤守さんごめんね。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
04/09(Wed) 20:37
((´∀`*))ケラケラ
泉
藤守さん、残念でしたね!
確かに明智さんは許さないでしょう
………あ、藤守編一回も参加してないやΣ( ̄□ ̄;)
次の小笠原お義兄さん(笑)には参加しまーす、多分
[削除]
04/11(Fri) 08:49
おはようございます(^-^)
とも
~捜査室~
バンッ!
翼にしては珍しく、ドアを勢いよく開けて捜査室に戻ってきた。手にはコンビニで買ったアイスが入ったビニール袋をさげて。
肩で息をしているところを見ると、相当慌てて来たのだろう。 しかし、捜査室には誰の姿も見られなかった。
翼
「早く戻ってこいって言ったのに、室長はどこに行ったんだろう?」
室内を見回していると、奥のソファーで眠っている小笠原を見つけた。
気持ちよさそうに寝ているのを起こさないようにそっと近づき、その寝顔を見つめて額にキスをした。
小笠原
「うぅ~ん…。あれ、翼ちゃん? ここは…、僕の家だっけ?」
半分寝ぼけた様子で目を覚ました小笠原に、翼もニッコリ笑顔を返す。
翼
「起こしちゃってごめんね。残念だけど、ここは捜査室だよ。諒くんがあまりに気持ちよさそうに寝てるから…、ついキスしちゃった」
小笠原
「僕なんかより、翼ちゃんの寝顔の方がカワイイのに」
頬をピンクに染めて言う翼を小笠原はたまらず抱きしめながら言った。
小笠原
「…室長から聞いた? 例の振込め詐欺の出し子の取調べ、次は僕がしなくちゃいけなくなったんだ」
翼
「諒くんなら大丈夫だよ。私と一緒なら、頑張ってくれるんでしょ? 被疑者は私たちと同じでイチゴちゃんの大ファンみたいだし、意外と気が合って話してくれるかもしれないよ」
小笠原
「……」
それでも憂鬱そうな顔の小笠原を励ますように抱きしめ返そうと背中に手を回したところで、捜査室のドアが大きな音を立てて開いた。
小笠原さん相手やと、どうしてもお母さん目線になってしまう私(^_^;)
こんな感じでパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
04/12(Sat) 08:39
小笠原さんはアブ☆恋島では人気者♪
小春
捜査室に入ってきたのは、穂積と小野瀬。
二人は室内に翼と小笠原の姿を見つけると、満足そうに笑いながら近付いて来た。
小野瀬
「こんばんは、櫻井さん。小笠原くん、良かったねえ。櫻井さんが来てくれて」
小笠原
「……」
小野瀬に頭を撫でられて、小笠原は決まり悪そうに唇を尖らせる。
翼
「?」
小笠原
「俺は嫌だって言ったんだ。でも、この二人が」
小野瀬は小笠原を背中から抱きながら、くすくす笑っている。
小野瀬
「だって、どうやら小笠原くんには好きな女の子が出来たらしいからね」
私はぎくりとしたが、小野瀬さんはニコニコしているばかり。
小野瀬
「たとえ警視庁きっての秀才でコンピュータのプロフェッショナルでも、今は刑事部の捜査官だ。取り調べくらい出来なくちゃ、ねえ」
小笠原
「人には向き不向きがあるんだよ!」
振り返って肩越しに文句を言う小笠原さんを、小野瀬さんはニコニコしたままさらにぎゅうっと抱き締める。
小野瀬
「うん、うん、そうだね。その、不向きな事に挑戦するんだから、きみは偉いよ」
小笠原
「褒められても嬉しくない。離せ!」
小野瀬
「離さなーい」
離せ離さないと言い合いながら、嫌そうに抵抗する小笠原と笑顔の小野瀬は攻防を続ける。
何だかんだ言って、小笠原も小野瀬には懐いているのだ。
小笠原と小野瀬のやり取りを眺めていると、不意に、穂積が翼の耳元でそっと囁いた。
穂積
「……頼れる男になりたいんですってよ」
翼
「えっ」
穂積
「今の彼女とずっと一緒にいたい。それなら、結婚すればいい。そのためには、嫌な仕事からも逃げない男になるんだ、って」
翼
「りょ……小笠原さんが、そんな事を……」
思わずきゅんとしてしまう。
穂積
「ま、社会人としてはごく当たり前の心構えだけどね。あの子にしたら一大決心だわ」
翼が見上げた先で、穂積が目を細めた。
穂積
「そんなわけだから櫻井、フォロー頼むわね」
翼
「はい!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
04/13(Sun) 08:05
小笠原さん、うちの島では二児のパパです
泉
再び捜査室のドアが開く。
イチゴ
「すみません、化粧室に行ってました!」
そう言って入って来たのは、イチゴだ。
穂積
「男性用トイレを化粧室って言うのは、イチゴくらいじゃない?」
イチゴ
「室長さんの意地悪ー」
ぷうっとイチゴが頬を膨らませる。
イチゴ
「ところで、小野瀬さんと小笠原さんはなにしてるんですか?」
イチゴの視線が未だに攻防を続ける二人に向く。
穂積
「じゃれ合ってるだけよ」
イチゴ
「楽しそう!イチゴも混ぜてー」
目にも留まらぬ速さでイチゴは二人に駆け寄り、小野瀬の腰に抱き付く。
小野瀬
「うわっ!い、イチゴちゃん!?」
イチゴ
「イチゴもまーぜて!」
小野瀬
「は、離してイチゴちゃん!」
小笠原
「小野瀬さんも離してよ!」
より一層騒がしくなる捜査室。
三つ巴となった攻防は、室長の一喝が飛ぶまで続いた。
こんなんですみません!
(・∀・)ノ⌒○パース
[削除]
04/17(Thu) 05:06
⌒○ヽ(TOTヽ)すみません、やっとキャッチ
小春
そんなこんなで、穂積と小野瀬にアドバイスをもらいながら、どうにかこうにか前日のうちに準備を整えて。
いよいよ翌朝。
小笠原と翼による、詐欺事件の出し子に対する取り調べが始まろうとしていた。
翼
「小笠原さんと出し子のやり取りは、同室している私がしっかり記録しますから。小笠原さんは、とにかく供述を引き出す事に集中して下さい」
取り調べ室に向かう小笠原の後を追って小走りになりながら、翼は、昨日から何度も口にした言葉をまた繰り返していた。
小笠原
「葛西さんからカードと暗証番号を騙し取り、出し子に引き出しを命じたのは誰か、引き出した金をどうしたのか、だろ」
翼
「その通りです!さすが小笠原さん!頑張りましょうね!室長に期待されてるんですもん!」
愛用のノートパソコンを小脇に抱えて取り調べ室に向かう小笠原を、翼はさっきから大袈裟なぐらいに励ましている。
翼
「きっとうまくいきます!小笠原さんにだって、取り調べぐらいやれば出来るって所をみんなに見せてやりましょう!」
小笠原
「イチゴのファンには嘘つかない、って言った、出し子の言葉を信じるだけだよ」
翼
「信じる!いい言葉です!」
小笠原
「翼ちゃんも、信じてくれる?」
小笠原が不意に立ち止まって振り向いたので、翼は、危うくぶつかりそうになってしまった。
翼
「え?」
小笠原
「僕なら出来る、って」
一瞬、小笠原の口調が、「俺」から「僕」に、「櫻井さん」から「翼ちゃん」になった。
プライベートの時の、ちょっと甘えたような話し方になる小笠原に、翼の母性本能がきゅんと震える。
翼
「も、もちろん」
小笠原
「苦手な事に取り組む僕は偉い?」
翼
「え、偉い」
小笠原
「頼れる男?」
翼
「もちろんです」
小笠原
「ふふん」
翼の返事を聞いて、小笠原が胸を張る。
小笠原
「ちゃんと出来たら、お泊まりに来てくれる?」
翼がポッと頬を染めた。
翼
「……はい」
小笠原
「じゃあ頑張る」
小笠原は再び歩き出した。
取り調べ室はもう、すぐそこ。
取り調べの様子をマジックミラーで見ることが出来る隣の控え室には、すでに、イチゴが、穂積とともに待機しているはずだ。
その事を思い出したのか、小笠原がイチゴの歌を口ずさむ。
小笠原
「♪イチゴ、イチゴ、イチゴで練乳♪」
翼
「にゅるにゅるり~♪」
小笠原の言った「お泊まり」の意味を考えて赤面しながら、そして、頼もしさの増した小笠原の背中を追いかけながら、翼もまた、お気に入りのフレーズを口ずさんでいた。
小笠原、翼
「♪ぱにゅぱにゅフルーツ~♪」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
04/19(Sat) 09:11
駄目だったらスルーで
ake
あまり差し障りないように書いたんですが難しいっ
『今から取り調べを行います』
翼によって取り調べ開始日時と注意事項が読み上げられる。
スピーカーを通して聞きながら、イチゴは自分のファンだと言う若者をマジックミラー越しに見つめた。
小笠原の声が犯行当日に使われた携帯の通話履歴を淡々と読み上げ、当時の会話内容を確認していく。
入れ子をしていた青年は、悪びれる様子もなくそれに答えていく。
翼も小笠原も、ここ数日イチゴに向けてくれていた顔が想像できないほど表情が堅い。
ここに揃っているのは、イチゴのファンなのに、取調室にみちる空気は重い。
それが悲しい。
「なんで、悪いことって分かってるのに、どうして」
カメラがイチゴの表情を追っているのが分かってるのに、そんな単純な疑問しか口に出せなかった。
犯行当時の行動の確認を再度取り終え、一呼吸空いたとき、青年が口を開いた。
『なあ…アンタら、イチゴファンて本当?』
書き込みしてみたはいいが難しいですね!
今までリレー続けてこられた方々、本当に凄いです(*_*)
ってことでお願いします
パースッ
(-_-;)/⌒○
[削除]
04/20(Sun) 08:29
akeさんありがとうございます!ヽ( ̄▽ ̄)ノ
小春
リレーは難しいですよね。
今回は事件絡みですから特に。←
でも、自分が加わった話が続いていくのは楽しいですよ。
ぜひ、完結まで引き続きご参加くださいね!
~取り調べ室~
被疑者の言葉に、翼は反射的に小笠原を見た。
そもそも、翼と小笠原がこの被疑者の取り調べを担当する事になったのは、『イチゴのファンには嘘をつかない』という、被疑者の言葉に賭けてみるつもりだったからだ。
通常の取り調べをしながら、小笠原がイチゴの話題をいつ、どうやって持ち出すのか。
それが分からず気を揉んでいた翼にとって、相手の方からその話題を切り出してくれたのは、まさに理想的な展開だった。
が、好奇心に目を輝かせ始めた被疑者に対して、小笠原の表情は、いつもと変わらずクールだった。
小笠原
「櫻井さん、記録を一旦止めて」
翼
「あ、はいっ」
イチゴの話に乗ってくれると思ったのか、被疑者が、向かいに座る小笠原の方に身を乗り出した。
被疑者
「ね、いつからファンなの?カウントダウンコンサート行った?」
小笠原
「捜査室でファン歴が一番長いのは、グラビアアイドルでのデビュー当時から注目してた明智さんだね」
被疑者
「おぉ!」
~隣室~
ぴょん、とイチゴが跳ねた。
イチゴ
「えっ、本当?!」
穂積
「(小声)しっ」
~取り調べ室~
小笠原が、後ろ手に翼を示す。
小笠原
「俺や彼女は、やっぱり、『ぱにゅぱにゅフルーツイチゴ味』を聞いてからだね」
被疑者
「衝撃的だったもんなあ!俺なんか、あの曲が主題歌だったアニメを妹が見てて、それ聴いてハマっちゃってさ。翌週から毎週録画だよ」
被疑者は嬉しそうに笑った。
被疑者
「イチゴちゃん、アニメの声優の方は、演技が壊滅的に下手くそで全然だったけどさ。でも、やっぱ声はめちゃくちゃ可愛かった」
そんな表情をすると、まだ本当に若いのがよくわかる。
被疑者
「イチゴ、イチゴで練乳~、にゅるにゅるり~♪」
翼
「ぱにゅぱにゅフルーツ~♪」
自然に口をついて出た被疑者の歌に、翼が同調した。
被疑者
「私はイチゴ、イチゴは私~♪」
小春
「ぱにゅぱにゅフルーツ~♪」
小笠原
「じゃあ、どちらかと言うと、ビジュアルよりも、歌の方が好きなタイプ?」
被疑者
「だね。もちろん、見た目や性格も大好きだけど」
被疑者は、歌の続きを鼻歌で歌いながら頷いた。
その鼻歌に合わせて指先で机の上にリズムを刻みながら、小笠原も頷く。
小笠原
「今度の新曲もいいよね、バナナのさ」
被疑者
「えっ?!」
翼はハッとした。
突然、小笠原の意図が見えたのだ。
そこで、話を合わせてみた。
翼
「小笠原さん!その情報、まだ誰にも秘密だって、イチゴちゃん言ってたじゃないですか!」
小笠原
「あ、そうか」
思った通り、小笠原が、わざとらしく口を結ぶ。
それから、取り調べに戻るかのように、忙しく調書を広げた。
被疑者
「な、何だよ!そこまで言ったら教えてくれたっていいじゃん!」
小笠原
「新曲は来月発表されるから、楽しみにしてなよ。はい、櫻井さん。記録再開……」
被疑者
「待ってー!惹かれるー!超気になるー!」
被疑者は半泣きだ。
被疑者
「アンタ、知ってるんだろ?教えてくれよ!同じイチゴファンじゃん!仲間じゃん!」
小笠原
「お前なんか仲間じゃない」
小笠原さんが、ぴしゃりと言った。
小笠原
「昨日まで取り調べしてた、藤守さんにも聞いただろ。振り込め詐欺の件で、イチゴちゃんは泣いて怒ってた。イチゴちゃんを泣かせる奴なんか仲間じゃない」
被疑者は狼狽した。
被疑者
「じゃあ……じゃあ、取り調べに協力すれば、教えてくれるのか?」
さすがに察しが良い。
小笠原
「被疑者に利益を与えて、供述を引き出す事は出来ない。カツ丼出さないのと同じ理由だよ」
被疑者が何か言おうとする前に、小笠原が重ねて言った。
小笠原
「ただ、取り調べが順調に終了すれば、俺たちだって嬉しくて、その辺で歌を歌ったりはするかもしれない。ねえ、櫻井さん」
翼
「そうですね。私なんか振り付けも付けちゃうかも」
翼は言葉を選びながら、マジックミラーの向こうにいるはずの穂積に視線を送った。
穂積からは反応が無い。
という事は、穂積が、小笠原や翼の作戦を黙って見守っているということだ。
被疑者は小笠原と翼の顔を順番に確かめて、観念したように溜め息をついた。
被疑者
「俺の知ってる事って言っても、実際に葛西のばーさんからカードと暗証番号を受け取った奴の住所と名前だけだぜ。中学の先輩だったんだ」
重要な情報だ。
けれど、小笠原は眉をひそめた。
小笠原
「もしかして、今も近所に住んでる?警察に喋っちゃって大丈夫?」
くくっ、と被疑者は笑った。
被疑者
「アンタ、クールな顔してるけど面白いな。いいんだよあんな奴。どうせ俺に分け前なんかくれない。殴られると痛えから従ってただけだからさ」
それより、と被疑者は肩をすくめた。
被疑者
「もう、イチゴちゃんを泣かせるの嫌だしな」
見つめる翼と小笠原に、被疑者は初めて清々しい笑顔を見せた。
被疑者
「アンタたちに洗いざらい話して、詐欺の使いっ走りなんかやめる。メイクの仕事を探すよ。……そしたら、俺、堂々とコンサート行けるよな」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
04/22(Tue) 17:49
こんにちは(^-^)
とも
その日の取調べは、出し子にATMからお金を引き出す指示をしたという男の詳細を聞き出したところで終了した。
被疑者を担当警察官に託し、小笠原と翼が取調室を後にして捜査室へ戻ると、先に帰っていたイチゴが小笠原の姿を見つけて飛びついてきた。が、ヒラリとかわされてしまい、イチゴは顔からこけた。
イチゴ
「いたた…。小笠原さん、なんでよけちゃうの?」
小笠原
「俺は室長や明智さんや、藤守さんたちみたいに投げないよ。疲れるし」
イチゴ
「えー、小笠原さんもこの前の居酒屋さんで腕立て対決した時、結構いいとこまで頑張ってたから、どんだけ筋肉ついてるか、確かめようと思ったのに。ね、櫻井さんはいつもやってるんだから、知ってるでしょ?」
翼
「え? えーっと…」
室長や明智さん程じゃないけど、ちゃんと鍛えてるから、それなりに筋肉もついてるよ、と言いたいのをぐっと我慢して、曖昧に返事を返す。
そこへ自席でパソコンを操作していた室長がパンっと手を叩いてこちらへやってきた。
穂積
「ハイハイ、筋肉はわかったから。それよりも小笠原、アンタにしては今日はよくがんばったわね。この調子で他に事件に関与している連中がわかればいいんだけど」
室長に頭を撫でられた小笠原さんは頬を赤らめながら、まんざらでもなさそうだ。
穂積
「櫻井、小笠原と一緒に今日の取調べの調書、まとめておいてちょうだい。 ワタシはこれから会議に行くから、終わったら上がっていいわ」
翼
「ハイ!了解しました!じゃあ小笠原さん、早速始めましょうか?」
小笠原
「…わかった」
自分の席へと向かい、PCを立ち上げて、調書の内容をまとめていると、一通のメールを受信した。
メールボックスを開くと、差出人は小笠原さんからだった。
『櫻井さん 今日はお疲れ様。
早速だけど、取調べを頑張ったご褒美が欲しいな。 今夜、ウチに来てくれる?』
コッソリと小笠原さんの方を見ると、彼の方もこっちを見ていて、バッチリ目が合った。 お願い、と縋るように見つめられれば、私の返事は一つしかない。
『小笠原さんもお疲れ様です。 調書はなるべく早くまとめるようにしますね。 退庁したら、そのままお家に伺いますね』
メールを送信して、小笠原さんの方を見る。内容を確認すると、こちらを見て少し微笑んでくれた。
そうしてあっという間に調書をまとめ終わると、少し時間をずらして捜査室を後にしたのだった。
やっと書き込めた!
そんでパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
04/23(Wed) 22:09
前回誤字がありました、すみません!
ake
前回書き込んだ時、出し子を入れ子と書いてしまいました(赤面)すみません。
今回は誤字がありませんようにっ(>_<)!
諒くんの家に着くと、彼は大きなソファに座ってネットをしていた。
「今日はお疲れ様」
お互いにそう言い合って隣に座ると、
「翼ちゃん…」
囁くように名前を呼ばれた。
「あ」
鞄を下ろした直後の不安定な体勢を横抱きにされた。そのまま軟らかい唇の感触に押し倒される。
諒くんの甘えるようなバードキスが心地好くてされるがままになる。
諒くんの触れ方は、指も唇もソフトで、もどかしくて、体が勝手に熱くなって、そんな自分がいつも恥ずかしい。
鼻を押し付ける子犬のような仕草で胸元を探られて、愛しさと切なさで、体がジンと痺れた。
「諒くん…、っ、お願いっ、照明、落として…」
直接触れてほしいけど、見られるのが恥ずかしくてそう言うと、諒くんは照れたような顔をして身を起こした。
「分かった。…でも、ここでいい?今すぐ翼ちゃんと一つになりたい。」
「うん、私も。…大好き、諒くん。」
眼鏡を外して少年のように焦がれた瞳で懇願されたら、断るなんて出来なかった。
一人一回イイ思い(ヲイ)で合ってますよね( ̄▽ ̄;)アレ?
取調室で歌うところで小春さんが混ざってましたね!
不味かったら、なかったことにして下さい…
[削除]
04/24(Thu) 09:02
二人ともステキ
小春
小笠原さんにかわされて顔からコケるイチゴちゃんと、ソフトでもどかしい小笠原さんに萌えました(*^^*)
そして私!
取調室にまで忍び込むなんて、どんだけぱにゅぱにゅフルーツ歌いたいのΣ(´□`;)
akeさんに指摘されるまで、全っ然気付きませんでしたorz
でも想像したら面白かった←反省しろ
~小笠原のマンション~
いつものように優しい諒くんと、いつもと違うリビングでの行為に、いつしか私は没頭してしまって。
満たされた後もまだ離れ難くて、抱き締めてくれる諒くんの腕の中で、乱れた呼吸を整えていた。
小笠原
「翼ちゃん、満足出来た?」
諒くんはこんな時、こんな風に聞いてくる事がよくあって、私はそのたびに赤面させられてしまう。
でも、彼にはまるで悪気は無いのだ。
翼
「……そんな事聞かないで」
すごく良かった、なんて言えるわけないんだから。
熱くなってしまった顔を隠すように諒くんの胸に押し付けるけど、彼はまだ不安げに聞いてくる。
小笠原
「だって、室長が、男は女を満足させてこそだっていつも」
室長、諒くんに何を教えてるんですか!
でも、諒くんは意外と頑固だから、返事をするまで納得しないし……。
翼
「……満足、しました……」
小笠原
「本当?良かった」
諒くんはにこっと笑って、私をきゅんとさせた後、また、ぎゅうっと抱き締めてきた。
小笠原
「……ね、ベッド、行こう?僕、翼ちゃんと一緒に寝たい」
その時。
床に落としたままだった私のバッグの中で、ダースベイダーのテーマが鳴り出した。
捜査室のメンバーが共通して登録してある、室長からの着信音。
3コール目までに出ないと、もれなく怒鳴られる特典付きだ。
私はほとんど条件反射で電話に飛びついた。
穂積の声
『そろそろいいかしらぁ?』
翼
「ひっ」
悲鳴を飲み込んだ私の横で、諒くんが頭を抱えた。
~警視庁、捜査室~
穂積
「ごめんなさいねぇ。アンタと小笠原が出し子から聞き出してくれた情報を元に、実行犯の一人の身柄を拘束したものだから」
息を切らして駆けつけた捜査室で、室長がすまなそうな顔で私に両手を合わせた。
小笠原さんは家でふて寝すると言って、今夜はもう出て来なかった。
穂積
「そいつは、葛西のお婆ちゃんからカードを騙し取り、暗証番号を聞き出した。その後、出し子を使ってATMから現金を引き出させ、その金は、主犯であるもう一人の犯人と山分けしたらしいのよ」
翼
「つまり、受け子であり、詐欺グループのサブリーダーでもあるわけですね」
穂積
「そういう事。取り調べは明日から如月に担当させるから、アンタはその補助」
翼
「分かりました」
穂積
「あと」
翼
「イチゴちゃんのお世話も、ですね」
穂積
「分かってきたじゃない」
室長は私の頭を撫でてくれた。
穂積
「明日、イチゴは歌番組の収録もあるらしいから、そっちもよろしくね」
ここでパース(´∇`)ノ⌒◯
[削除]
04/25(Fri) 12:46
少しだけ
ジュン
久しぶりに書き込みできました。
なかなかお話が浮かばず難儀しております(;つД`)
翌朝、出勤した私は机を拭いたりコーヒーの準備をしていた。
「おはよーございまーす。」
捜査室に明るい声がして振り向く。
翼
「おはようございます。如月さん。」
如月
「おはよー。あれ?まだ翼ちゃんだけ?」
翼
「はい。室長は早朝会議で、他の人はまだ来てません。」
如月
「そっか。」
如月さんはそう言ってにっこりと笑う。そして私に近づいてきて……
「チュッ」
私に軽く口付けてきた。
翼
「なっ///」
慌てる私に如月さんは
如月
「スキありだよ、翼ちゃん。今日から一緒に頑張ろうね。」
それだけ言うと如月さんは自分の席に戻っていった。
[削除]
04/26(Sat) 14:25
如月編突入です((φ( ̄ー ̄ )
小春
ジュンさんありがとうございますm(__)m
明智
「おはよう、如月、今日は早いな」
如月
「はい!何たって、今日からは翼ちゃんと組んでの仕事ですからね!」
如月はニコニコしながらそう言って、次々に出勤してくるメンバーに応えていた。
明智
「いくら櫻井と組むのが嬉しいからといって、浮かれていると足元をすくわれるぞ」
明智が眉をひそめる。
藤守
「そうやで。詐欺グループの捜査はここからが正念場や。イチャつくのは事件が片付いてからにせえ」
藤守が腕組みをする。
小笠原
「今日の夜はテレビ局の生放送にも行くんだろ。さっさと受け子の取り調べをして、主犯の居所を白状させなよ」
小笠原はパソコンを開いた。
如月
「……なんか、みんな俺に厳しくないですか?!」
泣き声を出す如月の肩に、明智が、ぽんと手を置いた。
明智
「お前の為に言ってるんだ、如月」
如月
「へ?」
藤守
「そうやで。お前かて、たまには彼女とのんびりしたいやろ?」
如月
「そりゃもう」
小笠原
「だったら、余計な事は考えずに働くんだね。ぐずぐずしてると電話が鳴るよ」
如月
「電話?何ですかそれ……」
ばーん、と捜査室の扉が開いた。
穂積
「如月、取り調べ室に被疑者が入ったわよ」
ノックもせずに現れた穂積は、そう言うと、如月にファイルを差し出した。
穂積
「イチゴの歌番組のリハーサルにはひとまず私と小笠原が同行していくから、取り調べはアンタと櫻井に任せるわ」
穂積の後ろで、イチゴと空気マネージャーが、如月と翼に向かって小さく手を振っている。
如月
「はい」
穂積
「明智と藤守は、葛西のおばあちゃんを連れてきて、控室のマジックミラーから受け子の顔を確認させて」
明智 、藤守
「分かりました」
穂積
「如月、櫻井、頑張って主犯の情報を引き出してちょうだい。期待してるわよ」
期待してる、と穂積に笑顔を向けられて、如月の目が輝く。
如月
「はい!頑張ります!」
ここでパースヽ(  ̄▽ ̄)/⌒◯
[削除]
04/28(Mon) 08:50
おはようございます(^-^)
とも
あれ、いつの間にかこーちゃんにバトンタッチしてる ←まだ呼び方がこーちゃんのまま(・・;)
如月
「よし、翼ちゃん、準備ができたら行こうか?」
広げていたファイルをパタンととじた如月が翼に声をかけた。
翼
「はい、よろしくお願いします!」
如月
「もー、今は2人きりなんだから敬語じゃなくてもいいのに」
翼
「ダ、ダメですよ、ここは庁内だし、勤務中は気持ちを切り替える為にもその方がいいんです!」
ただでさえ同じ職場に恋人がいるのを捜査室メンバーに気づかれないようにするのに必死なのに…。
如月
「ちぇー、翼ちゃんは真面目だなぁ。ま、そんなとこが好きなんだけどね。でも…、今からの取調べ頑張るために、1回でいいからオレの事、名前で呼んで?ホラ、早くしないと誰か来ちゃうよ?」
ニコニコしながらせがんでくる如月さんは少しずつ翼を廊下の壁に追い込んでいく。
翼
「…こーちゃん、取調べ、頑張ろうね?」
顔を真っ赤にしながら上目遣いに見上げる翼に満足した如月は、ようやく側から離れてくれた。
如月
「うん、翼ちゃんのおかげで頑張れそうだよ。翼ちゃんもフォロー頼んだよ!」
そうして取調室の前にたどり着くと、翼は両手をギュッと握って扉を開けたのだった。
また繋ぎしかできひんかった~。
あとはお願いします、のパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
04/29(Tue) 10:37
『学園物語』読み返し中(笑)
小春
被疑者
「俺が詐欺の実行犯だなんて、誰が言ったんだよ」
受け子の青年は、ふて腐れたような態度で如月を睨み付けた。
調書によれば、年齢は24歳。
年齢は近いが被疑者はがっちりした体格で声も大きく、如月と翼は揃って童顔なので、一見、どちらが取り調べをされているのか分からない。
それほど被疑者は堂々としていた。
が、気の強さでは如月も負けない。
大学でも警察でも柔道では名の知られた存在だ。
威圧してくる相手の出方をじっくりと眺めながら、さてどう勝負しようかと算段する余裕のある如月の表情に、翼は頼もしさを覚えるのだった。
ここでパースヽ(  ̄▽ ̄)/⌒◯
[削除]
04/30(Wed) 18:37
難しい~
ジュン
如月が手を変え、品を変え、受け子の青年を追い詰めようとするが「関係ない」と答えが帰ってくるばかりだった。
勝負慣れした如月がさすがに溜め息を着きそうになった時、ドアがノックされた。
顔を覗かせたのは明智だった。
明智は如月に小声で何かを伝えると直ぐに部屋を出ていった。しかし、その時の如月が不敵に笑うのを翼は見逃さなかった。
少し前……マジックミラーで仕切られた隣の部屋には明智と藤守に連れられて葛西のおばあちゃんが来ていた。
明智
「あの青年に見覚えはありますか?」
藤守
「よお見てくださいね。」
二人に促されマジックミラー越しに男を見つめるおばあちゃん。明智と藤守は固唾を飲んで見守っていた。
葛西
「……間違いありません。あの男に通帳を渡したんです。」
ということで、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
05/01(Thu) 14:26
ジュンさんありがとうございますm(__)m
小春
ですよねー、事件はホント難しいですよねー。←
結局、この日の取り調べはそこまでで時間切れ。
如月と翼は、係官に連れられて留置場に向かった被疑者の背中を見送った後、明智と藤守に伴われて隣室から出てきた葛西和代に頭を下げた。
如月
「葛西さん、度々ご足労をお掛けします」
葛西
「いいえ、なかなか勇気が出せませんで、今日、こちらに伺うのが遅くなってしまって、本当に、申し訳ありませんでした」
和代は、小さい身体をますます小さく縮こまらせた。
翼
「とんでもない。今日の被疑者は、実際に対面して葛西さんからカードや通帳を騙し取った相手です。怖いのが当たり前です」
藤守
「そうですよ。それに、今日こうして葛西さんが来てくれたお陰で、本人確認ができたんやから」
明智
「葛西さんの証言を元に、明日も引き続き取り調べをして、必ず、主犯まで一網打尽にしますよ。そうだな、如月」
如月
「はい!任せてください!」
四人の笑顔に囲まれて、和代はようやく、強張っていた頬を緩めた。
和代
「ありがとうございます。……実を申しますと、警察の方々もみんな厳しくて、怖い方ばかりだと思っておりましたが……、捜査室の皆様や、桃井さんのお陰で、私、少しずつですが、気持ちが前向きになって来た気がいたします」
如月
「葛西さんは被害者です。後ろめたい事はないんだから、堂々と前を向いてくれていいんですよ」
翼
「そうですよ。イチゴちゃんも葛西さんの味方ですよ」
葛西
「ありがとうございます。本当に……ありがとうございます」
和代は涙ぐみながら、繰り返し頭を下げた。
葛西
「室長さんも、私を心配して自宅まで来てくださって、詐欺の被害者が陥りがちな心理について、時間をかけて家族に説明をしてくださいました」
「え」
それは、全員にとって初耳だった。
葛西
「お陰で、今では家族も私を責める事も無くなり、むしろ、以前よりもいたわってくれるようになりました」
明智
「そうでしたか……」
明智は納得したように微笑んで、和代の背中に手を添えた。
明智
「葛西さん、今日はありがとうございました。自分と藤守がお送りしますので、どうぞ、車に」
葛西
「ありがとうございます」
和代が藤守に促されて歩き出すのを確かめてから、明智は、如月と翼を振り返った。
明智
「お前たちはテレビ局に行って、イチゴの付き添いをしている室長と小笠原と交代してやってくれ」
如月、翼
「はい」
明智
「どう考えても、あの二人が、テレビ局や、アイドルの集まる歌番組の収録を喜んでるとは思えない。早く行って代わってやれ」
情景を思い浮かべたのか、明智は苦笑い。
如月と翼の脳裏にも、アイドルがさっぱり理解出来なくて苦虫を噛み潰したような顔の穂積や、大人数のスタッフたちに囲まれて青い顔をしている小笠原の姿が容易に浮かんだ。
如月
「了解です。翼ちゃん、行こ!」
翼
「はいっ!」
ここでパースヽ(  ̄▽ ̄)/⌒◯