『ストロベリー☆パニック』
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03/13(Thu) 10:54
おーっと。
小春
私がボツにした翼ちゃんネタをともさんが採用。
さて、どうなるかな?
翼
「130、、131、、132……」
翼のカウントが90を過ぎたあたりから藤守、小笠原、小野瀬、と欠け始め、130で如月が脱落し、残っているのは穂積、明智、イチゴだけ。
普段の「最強の男決定戦」なら、最初に脱落者(=支払い者)が出た時点で終了する。
だが、今回は、最後まで勝ち残る者を決めるという変則ルール、つまり、文字通りの「最強の男決定戦」だ。
穂積
「くっそう、せっかく飲んだ酒が、全部、抜けちまう!」
腕立て伏せのペースは落ちないものの、穂積からは、汗と一緒におネエ言葉も抜けかけている。
イチゴ
「室長さん、も、明智、さん、も、汗で、髪が、濡れて、息も、乱れて、て、超、セクシーかも」
そう言うイチゴも、息が上がり、白い肌が紅に染まって、男とは思えないほど色っぽい。
明智
「よく、考えたら、イチゴは、勝っても、負けても、自腹じゃない、だろう。もう、ギブアップしたら、どうだ?」
メンタル攻撃に弱い明智は、黙々と腕立て伏せをこなしながらも、敵の脱落を待つ。
明智の言う通り、最後に捜査室の誰かが残れば、支払いはイチゴのマネージャー、つまり事務所持ち。
イチゴが勝てば、もちろん支払い免除。
翼からのキスがイチゴのモチベーションを上げているとは思えないから、イチゴが腕立て伏せで頑張っているのは、純粋に「最強の男決定戦」で勝ちたいから。
そして、副賞(笑)の、明智へのキスの為だ。
そんなものの為に頑張らなくていい、というのが、明智の言い分なのだが。
イチゴは、そして穂積も、少しも腕立て伏せを止める気配がない。
明智は焦りながら考えた。
室長はイチゴにさえ勝てれば、目的の焼酎が手に入るし満足なはずだ。
だが、翼と明智の交際を知っていながらキスの提案をしてきたのは、少なからず、室長も翼に気があるのではないだろうか?
このまま室長に負けて、翼が室長にキスするのを見るのは耐え難い。
しかも、そのうえ自分がイチゴに負けたら、イチゴにキスしなければならないわけで、これまた耐え難い。
しかし、イチゴはともかく、室長には全く勝てる気がしない。
明智
「……」
明智の額を、腕立て伏せのせいとは違う汗が伝い始めた。
その時だった。
03/12(Wed) 04:11
リレーSS専用スレ・20
小春
おかげさまでスレッド増設です。
こちらではただいま、リレーSS『ストロベリー☆パニック』を開催中です。
~ここまでのあらすじ~
捜査室のみんなには内緒で、(と、本人たちだけが思っている)お付き合いを始めたばかりの明智と翼。
交際は順調だけれど、まだまだ、お互いにぎこちなさが抜けない。
そんなある日、以前に事件に巻き込まれた縁で明智や翼と顔見知りになった、人気アイドルの桃井イチゴが、捜査室に職業体験にやって来た。
実はイチゴは女装男子なのだが、「腹筋が割れてて投げ技が得意な男性」が好みのタイプ。
積極的に明智にアタックを続けるイチゴと、イチゴを拒みきれない明智に、イチゴのファンでもある翼の思いはなんだか複雑。
イチゴの職業体験は無事に終わるのか?
明智と翼は絆を深める事が出来るのか?
そして、明智は今度こそリレーで幸せになれるのか?
皆様、ふるってご参加ください。
[削除]
03/13(Thu) 12:25
ストロベリー☆パニック
小春
「なかなか勝負がつかないから、負荷を増やそうか?」
ルール変更を提案したのは、小野瀬。
小野瀬
「穂積の背中に俺が乗る。イチゴちゃんの背中に櫻井さんが乗る。明智くんの背中に藤守くんが乗る」
明智
「はあ?!」
穂積
「アンタなんか乗せたくないわよ!」
イチゴ
「イチゴもー。櫻井さんなら小野瀬さんの方がいいなあ」
小野瀬
「本人の体重とのバランスなんだけどね。じゃあ、イチゴちゃんは如月くんにする?」
穂積
「アンタ、ワタシに乗りたいだけじゃない?」
小野瀬
「確かにそれも否定しないけど」
反対は予想済みだったのか、小野瀬は涼しい顔。
小野瀬
「三人とも意地っ張りだから、このままだと永遠に終わらないよ。それに、そろそろ締めないと、ここの女将に叱られる。それとも、順番に、女将に背中に乗ってもらおうか?」
タイミングよく、襖の向こうを、、ズシンズシンと女将の足音が横切ってゆく。
翼
「152、、153……」
穂積、明智、イチゴ
「……」
三人は顔を見合わせた。
よろしく(^_^ゞ
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03/13(Thu) 13:19
こんなで良いですか?
泉
あらすじの最後の一文に吹き出しました(´ψψ`)
小野瀬の提案を受け入れ、穂積の背中には小野瀬、イチゴの背中には如月、明智の背中には藤守が乗る。
小野瀬
「頑張ってね、穂積」
穂積
「お前、覚えてろよ…!」
イチゴ
「如月さん、男の人にしては、軽いね。もっと筋肉、付けたら?そしたら、イチゴ、如月さんの事、もっと好きになっちゃうかも」
如月
「それは勘弁して!」
明智
「………藤守」
藤守
「はい?」
明智
「余計な事したら、どうなるか、分かってるな?」
取調中以上にドスの利いた明智の低い声に、藤守の背中に冷たい汗が流れる。
藤守
「大人しくしてます!」
ここでパースヽ(´▽`)ノ⌒○
[削除]
03/13(Thu) 15:24
駄目だったら消してくださいm(__)m
ジュン
カウントが200に近づいた頃。
イチゴ
「もうだめ~」
流石に元相撲部と言えイチゴに限界が来た。
穂積
「おっしゃ!」
明智
「よし!」
イチゴが抜けたことで穂積のボトルは確定した……が、穂積は力を抜くことはなかった。
穂積
「あと、は、櫻井のキス、だな。」
明智
「(絶対に負けられない!)」
流石に話すのも辛くなってきた二人だがカウントが200を過ぎても二人が止まることはなかった。
そんな時……
女将
「アンタたち!いつまでやってんだい!」
突如、女将の大声が響いた。その声に怯んでしまったのは……明智だった。
穂積
「これで櫻井のキスは俺のだな。」
イチゴ
「櫻井さん、ズルーイ。」
藤守・如月
「室長、ズルーイ。」
穂積
「何がずるいんだよ!勝負だろうが勝負!」
明智の顔色は既に蒼白で、翼は穂積が勝ったことでどうしていいかオロオロしていた。
小野瀬
「じゃあ、櫻井さん、仕方ないから穂積にキスしてあげて。」
翼
「えっ、でも、その……」
如月
「翼ちゃん、ほっぺでいいんだよ?」
翼
「いえ、でも、あの……」
顔を真っ赤にしている翼に穂積が「ホレホレ」と言って迫るが、さすがに恋人の明智の前で他の男の人にキスなどできない。
周りが囃したてる中、翼が固まっていると……
穂積
「仕方ねぇな。」
穂積は翼の頭を抱え込み、髪にそっとキスをした。
こんなんなっちゃったけど、いいでしょうか!?
明智さん、ごめんなさいm(__)m室長が大人げない!
[削除]
03/13(Thu) 18:24
泉さん、ジュンさん、ナーイス(*TーT)b
小春
素晴らしいリレーありがとうございます。キレイに決着したんじゃないでしょうか?
小野瀬さんは俺得でいいですが、室長はひどいですねえ。
明智さん、色々頑張って!
ここでパースヽ(´▽`)ノ⌒○
↑気に入ったらしい♪
03/14(Fri) 11:45
ちょこっと書いてみる。
小春
穂積
「悪いわね、櫻井。こんな汗だくじゃなければ、抱き締めてキスしてあげるところなんだけど」
翼
「いえいえいえいえとんでもないです!私こそすみません。……本当なら、私から室長にキスしなければいけなかったんですけど……」
いや、それは穂積が思い付きで言い出しただけの特典なので、本当なら、翼がキスしなければならない理由も謝る必要も無いのだが。
おしぼりで汗を拭く穂積と、まだ立ち直れない明智の傍らで真面目な翼がぺこぺこ謝っていると、イチゴが何かを手に戻ってきた。
イチゴ
「二人とも、お疲れ様!」
イチゴが満面の笑みで差し出したのは、さっきの、『バナナはおやつに入ります♪』のタンクトップ。
穂積
「何これ」
明智
「……まさか」
イチゴ
「だってえ。もう、ここを出なきゃいけないけど、室長さんも明智さんもまだ汗が引かないでしょ?だから、コレ着て!」
穂積と明智は真顔を見合わせ、そして、腕立て伏せの前に脱いだ自分たちのシャツとスーツを探す。
が、それはすでに藤守や如月の手によって、座敷の外へ抱え出されている。
イチゴ
「いきなりスーツ着たら、汗臭くなっちゃうでしょ?だから、ハイ!」
無邪気にバナナタンクトップを勧めるイチゴ。
イチゴ
「イケメン二人が着てくれたら、宣伝になるかもしれないし!」
財布を手にした空気マネージャーも、レジの前から「どうぞどうぞ」と、両手で差し出すジェスチャーを送ってくる。
イチゴ
「二人とも、風邪引いちゃうから早く着て!ホラ、色違いだよ?」
穂積
「ま、待て。待って」
明智
「これは無いだろ!」
拒む穂積と明智だが、どちらもさすがに腕がパンパンで、いつもより押し返す力が弱い。
穂積
「やめろ!せめて青にしてくれ!」
明智
「裏返しで頼む!その柄は嫌だー!」
抵抗空しく、それぞれピンクと白のバナナタンクトップを着せられてしまう穂積と明智。
他のメンバーが、呼吸困難に陥りながらも、ずっと二人に携帯のカメラを向けている。
穂積
「撮るな!」
明智
「撮らないでくれー!」
居酒屋も閉店する深夜、二人の叫びは虚しく夜空に消えてゆくのであった……
イチゴ
「あー、楽しかったあ!!」
ここでパースヽ(´▽`)ノ⌒○
[削除]
03/14(Fri) 22:33
こんばんは☆
とも
室長と明智さんのマッチョの身体にバナナのタンクトップ…。
ヤバイ、素敵やわ←
追い出されるように居酒屋を出ると、近所のほとんどの店が閉まっている時間になっていた。
慌てて時間を確認すると、とっくに寮の門限を過ぎており、翼の顔が蒼白になる。
櫻井
「どうしよう、寮監に怒られちゃう…」
いまだに解散しようとしない(小笠原は既に帰宅済)メンバーを遠目に泣きそうになっていると、後ろからふわっと柑橘系の香りがした。
小野瀬
「櫻井さん、どうしたの? 今日は疲れちゃった?」
さりげなく肩を抱いて顔を近づけてくる小野瀬に翼が固まっていると、穂積が力づくで引き離した。
穂積
「櫻井、寮の事なら心配いらないわよ。
宴会が始まる前に、事件発生で帰りが遅くなるって、寮監には電話しておいたから」
ついでに如月もね、とニッコリ笑った。
穂積
「でもまぁ、明日も早いし、櫻井はワタシが送っていくわ。 小野瀬~」
小野瀬
「ハイハイ、お姫様はちゃんと俺がお送りいたしますよ。 穂積はついでだからね」
櫻井
「えっ? でも皆さんが…」
メンバーを見やると、藤守、如月が次の店で飲み直そうと明智を引っ張り、その反対側ではイチゴががっしりと腕を絡めて離さない。
櫻井
「……」
昨日、今日と誠臣さんとまともに話ができなかった。
イチゴがいるから、と頭ではわかっているけれど、なんだか急に悲しくなってきた。
そんな様子を見た穂積と小野瀬が翼の頭を撫でた。
ハイ、ここでパースヽ( ´ ▽ ` )ノ⌒◯ ←やっぱり気に入った
[削除]
03/15(Sat) 10:58
こんにちは(  ̄ー ̄)ノ
小春
翼
「……」
イチゴに腕を組まれて引っ張られながら、明智が翼を振り返る。
翼に謝っているような、困ったような表情ではあるが、深夜に外で騒ぐのを遠慮しているのか、もはや逆らわない方が得策だと観念したのか、イチゴを邪険に振り払うような事は無い。
その事が、何とも言えず悲しい。
翼
「小野瀬さん、お世話になります」
翼は咄嗟に、差し出されていた小野瀬の手と手を繋いだ。
小野瀬
「おや」
小野瀬は驚いたように目を見開いてから、微笑んだ。
翼
「室長も、お願いします」
反対側の手も、穂積の手を握る。
穂積は明智の顔色を確かめてから、ニッコリ笑って翼の手を握り返した。
穂積
「さ、帰りましょう」
唇をきゅっと結び、穂積と小野瀬を両手に従えて歩き出す翼の背中を、明智もまた唇を噛みながら、ただ見送るしかなかった。
穂積
「今日のイチゴの仕事は、ピーポと一緒に署内を廻りながら、警察全体の業務を紹介する事だそうよ」
翌朝のミーティングの穂積の言葉に、如月がすかさず手を挙げる。
如月
「イチゴちゃんは、例の、振り込め詐欺の事件にはもう関わらないんですか?」
穂積
「あくまでもTVの企画だからね。犯人が逮捕されれば別だけど」
そう言うと穂積は、如月と並んでしゅんとしているイチゴに、慰めるような眼差しを向けた。
穂積
「何凹んでるのよ、イチゴ。アンタの本職は、何?」
イチゴ
「……タレント。歌やお喋りで、みんなを元気にするの」
穂積
「よろしい。それならまず、アンタが元気にならなきゃ」
イチゴ
「そうだけど……」
穂積
「アンタ、言ったそうね。葛西のおばあちゃんを詐欺の被害に遭わせた犯人に、TVを通して訴えるって」
イチゴが、ハッとしたように顔を上げて、頷く。
イチゴ
「言った」
穂積
「葛西さんと同じような事件の被害者、同じような事件を起こそうとしている犯人。そういった相手に対して、アンタにしか伝えられない事があるんじゃないかしら」
イチゴの身体に、やる気がみなぎってくるのが見ていて分かる。
イチゴ
「室長さん……!イチゴ、頑張る!」
笑顔になって宣言し、イチゴは勢いよく穂積に飛びついた。
穂積も笑顔のままイチゴを受け止め、そのままの勢いで投げ飛ばす。
穂積
「期待してるわよ、イチゴ」
小笠原
「只今の決まり手は下手投げ、下手投げで、穂積」
イチゴ
「くっ……」
穂積
「そんなわけで、今日のイチゴの担当は明智と櫻井。警護を兼ねて、イチゴやピーポと一緒に行動してちょうだいね」
小笠原に向かって手刀を切りながら、穂積が明智と翼を振り返った。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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03/15(Sat) 22:40
こんばんは
エミ
室長と小笠原さんの相撲ネタ最高です(笑)
イチゴ
「明智さん、櫻井さん、よろしくお願いしまーす」
ぺこりと頭を下げたイチゴは、早速、明智の腕を取りに行くが軽くいなされてしまう。
イチゴ
「もー、昨日の夜は優しかったのにー」
如月
「えっ?明智さん、禁断の扉を開けちゃったんですか!?……って、痛゙っ!!」
明智の拳骨が如月の頭を直撃した。
イチゴ
「やだー、二人とも私のせいでケンカしちゃダメー!」
明智・如月
「違うから!」
捜査室を出たイチゴは、番組スタッフと収録の段取りなどの打ち合わせをしながらピーポとの待ち合わせ場所に移動中。
イチゴ達と少し離れた後方を明智と翼が歩いているのだが、昨夜の居酒屋での出来事もあり、お互いに気まずくて、言葉を交わすどころか視線を合わせる事も出来ずにいる。
室長の配慮で、今日は明智と組むことになったのだと分かっていても、翼の心は重いままだった。
はい、パース!
ヽ(*´∀`)ノ⌒○ ←
[削除]
03/16(Sun) 01:00
こんばんはー
泉
たまに笑いを堪えきれずに吹き出しちゃってます
あぁ、腹筋と家族からの視線が痛い←
どうでも良いですがヽ(´▽`)ノ⌒○←こいつが気に入られてて嬉しいです
そして続きは書かない(笑)
03/17(Mon) 08:47
おはようございます(^-^)
とも
イチゴ
「ハーイ、ここは警視庁正面玄関でーす。 今日はピーポくんと一緒に、警視庁の中を見学したいと思いまーす」
カメラに向かってニッコリ笑顔を作り、ピーポと打ち合わせ通りのセリフを言い終わると、スタッフからOKが出た。
櫻井
「(イチゴちゃんは、やっぱりスゴイな…)」
普段はキャーキャーはしゃいでいても、カメラが回れば途端にアイドルとしてしっかり仕事をこなしている。
私なんか、ちょっとした事でもすぐに顔に出ちゃうし。
今みたいに、撮影が終わって、振り向いたイチゴちゃんが、そのまま明智さんの元へ突進して行くのを見ただけでモヤモヤしている自分が嫌で、きっと今私はすごい顔をしている。
勢いよく飛びついたイチゴをそのまま巴投げで後方へ投げ飛ばしている彼を見て、私は小さくため息をついた。
明智
「櫻井?次は広報部に移動するぞ」
明智さんに肩を叩かれハッと気づくと、番組スタッフの人たちは投げ飛ばされたイチゴを抱えて既にエレベーターホールに向かって歩いていた。
櫻井
「…すみません。私たちも行きましょうか」
歩き出そうとした私の腕を明智さんが咄嗟に掴んだ。
明智
「…櫻井、今日の仕事が終わったら、いつもの場所で待ち合わせしないか? ゆっくり話がしたい」
彼も私の事を気にしてくれているとわかり、嬉しくなって笑顔を返した。
ハイ、ここでパースo(^▽^)ノ⌒◯
[削除]
03/17(Mon) 19:34
だんだん、イチゴへの返しが大技になってきたな(笑)
小春
イチゴ
「じゃーん!どう?似合うかな?」
更衣室の扉を開け、自ら効果音を出しながら登場したイチゴが身に着けていたのは、紺色の婦人警官の制服。
「わあ!」
「イチゴちゃん可愛い!」
「すごく似合う!」
待ち構えていたマスコミのカメラに一斉にフラッシュが焚かれ、非番で野次馬と化している職員たちの、携帯カメラのシャッター音が響き渡る。
さらに。
別の更衣室から出てきたのは、やはり、規定通りに制服を着た、明智さん。
「明智さんだ!」
「素敵!」
こちらにも同じように歓声が沸き起こる。
いつものスーツも素敵だけど、制服の明智さんも、惚れ惚れするほどカッコいい。
やっぱり、背が高くて筋肉質で引き締まっていて、顔立ちが凛々しいからかしら。
あの人が自分の彼氏だと思うと、ちょっぴり誇らしい気持ちになるな。
イチゴちゃんの目もハートマークになってるのは気になるけど……気にしない、気にしない。
私は自分に言い聞かせながら、ピーポくんと並んで敬礼し、写真におさまる美男美女を眺めていた。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
03/18(Tue) 09:47
風邪引いたぁ!
ジュン
如月
「すごい人気だね。」
藤守
「明智さんもキマってるな。」
^
二人を眺めていた翼の肩を二人が叩く。
翼
「藤守さん、如月さん。お疲れ様です。」
如月
「今から俺たち聞き込みなんだ。」
翼
「そうなんですね。頑張って下さいね。」
翼は二人に笑顔を作るが少し遅かったようだ。
藤守
「何、暗い顔してんねん。」
藤守に頭をグチャグチャに撫でられてしまった。
如月
「元気出してよ。」
翼はふたりとじゃれあっているうちに笑顔になるが、それをじっと見つめている明智には気づいていなかった。
風邪を引いて腹筋が痛くなるくらい咳が出てました(;つД`)皆さんも気をつけて!
で、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
[削除]
03/19(Wed) 12:58
ジュンさん(´∇`)ノシ
小春
咳は辛くて疲れますよね。
お大事に
広報課の仕事は、イチゴちゃんの普段の芸能活動に近いものがあるせいか、インタビューも撮影も順調にはかどり、無事、定時までにこの日のスケジュールをこなす事が出来た。
昨日の歓迎会が深夜に及んだこともあり、カメラが止まった途端、さすがのイチゴちゃんも大きく伸びをする。
イチゴ
「警察の皆さんも、スタッフさんたちも、お疲れ様でした!あー、疲れたぁ!」
翼
「お疲れ様でした。イチゴちゃん、着替えてシャワー浴びますか?」
イチゴ
「ありがとう、櫻井さん!警察って、シャワーあるの?」
翼
「何ヵ所かありますよ。イチゴちゃんが使うなら、道場へ案内するよう言われてますけど」
イチゴ
「道場?」
キラーン、とイチゴちゃんの目が輝いた。
イチゴ
「ねえ、櫻井さん。せっかくなら、イチゴ、道場でひと汗かいてからシャワー浴びたいな」
しまった。
翼
「あ、でも、明智さんは、ダメですよ。今日はもう、お帰りになる時間ですから」
イチゴ
「えー」
タイミングよく、制服からスーツへの着替えを終えた明智さんが、更衣室から出てきた。
イチゴ
「あっ、明智さん!……なあんだ、もう着替えちゃったの?」
明智
「?」
私は慌てて事情の分からない明智さんに駆け寄り、耳打ちをした。
明智さんは、笑いながらイチゴちゃんを振り返る。
明智
「俺はもう帰るから、組み手の相手なら如月か藤守にしてもらえ」
イチゴ
「明智さん、帰っちゃうの?」
明智
「室長に、今日の報告も済ませてきたしな。悪いが、先約があるんだ」
唇を尖らせるイチゴちゃんをよそに、明智さんは私だけに分かる目配せをして、逃げるかのように、通用口から帰って行ってしまった。
私も早く帰り支度をして、彼との待ち合わせ場所に行かなくちゃ。
翼
「じゃあ、イチゴちゃん。私も帰るね」
イチゴ
「やだ!」
翼
「へっ?!」
イチゴちゃんは、ぎゅっ、と私に抱きついてきた。
意外とがっちりした骨格を感じて、私は息が止まりそうになる。
イチゴ
「明智さんにフラれちゃったから、櫻井さん、一緒にお夕飯食べよ?」
翼
「わ、私?」
えーと。
イチゴちゃん芸能人なのに、私なんかとご飯に行って、スキャンダルとか大丈夫なのかな。
あ、女どうしだからいいのか。
じゃなくて。
イチゴちゃんは男の人だし(だよね?)。
明智さんの事が好きなんだし(だよね?)。
イチゴ
「イチゴ、腹筋割れてる男の人と、可愛い女の人が好きなの!」
翼
「……」
あれ?
なんだかこんがらがってきちゃった。
イチゴ
「櫻井さんてば、百面相して面白ーい。大丈夫だよ、マネージャーも一緒に行くから。さ、行こ!」
翼
「え、えー?」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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03/20(Thu) 17:25
女子会?
ジュン
結局、イチゴちゃんに無理やり連行(?)されて個室レストランにやってきた。
なんとか誠臣さんには連絡をいれたけれど……
イチゴ
「イチゴ、一度櫻井さんとじっくり話したかったんだあ。」
翼
「そ、そう?」
イチゴちゃんと二人きりで(マネージャーさんはいるけど)話すのはヴァンパイア伝説の話を聞かされた夜以来……
それでも、たわいない話をしながら食事は進んだのだけど……
イチゴ
「そう言えば、櫻井さんって好きな人いるの?」
翼
「えっ?」
いきなりの質問に飲んでいたサワーを吹き出しそうになる。
イチゴ
「捜査室のひとたちってみんな格好いいでしょ?だから、誰か気になる人とかいないのかと思って。」
私はなんと答えていいのか分からず苦笑いを浮かべるのが精一杯だった。
03/20(Thu) 18:58
ジュンさん、回復しました?
小春
イチゴ
「そういう態度、良くないと思うな」
不意に、イチゴちゃんが、向かい側の席から身を乗り出して来た。
翼
「えっ?」
イチゴちゃんが、ちっちっちっ、と細い指を振る。
イチゴ
「櫻井さん、明智さんのコト好きなんでしょ?」
翼
「えっ?!」
ズバリと言われて、私の心臓がドキリと音を立てた。
イチゴ
「自分たちは気付かれてないと思ってるかも知れないけど。バレバレだよ?櫻井さんも、明智さんも」
明智さんの名前を出されて、自分の顔が熱くなってくるのが分かる。
イチゴ
「だからね。堂々とする方がいいと思う。それとも、イチゴに譲ってくれる?」
イチゴちゃんの大きな目に、狼狽える私の顔が映った。
翼
「それは嫌!」
私は思わず腰を浮かしそうになる。
イチゴ
「だって、誰にも言えない交際なんて、続けても意味無いじゃん」
翼
「い、言えないのは、私がまだ新米で、恋なんて出来る立場じゃないからです。明智さんは悪くないんです」
イチゴ
「そうかなあ?イチゴが明智さんだったら、両思いになったらすぐ、周りに言いふらすよ。特に、捜査室のメンバーはみんな素敵だもん。取られたくないもん」
翼
「……」
イチゴ
「櫻井さんだって、明智さんみたいな素敵な人が彼氏なら、もっと自信満々でいられるはずでしょ?」
どうしよう。
不安になってきちゃった。
翼
「……明智さんの考えは、分からないけど……私は、私は、明智さんが好きですから!きっと、明智さんは、それを信じてくれてるから、だから……!」
イチゴ
「櫻井さんは、そう思ってるんだって。明智さんも、ハッキリしてあげた方がいいよ。こんなに涙を溜めて、拳を震わせて。櫻井さんが可哀想だよ」
イチゴちゃんの視線が、私の頭の上へ動く。
翼
「…………え?」
その視線を辿って振り返ると、私の椅子の後ろに、走って来たのか、まだ息の荒い明智さんが立っていた。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
03/21(Fri) 21:31
書きまーす
泉
翼
「あ、明智さん?」
思いがけない明智さんの登場に、間抜けな声が出る。
イチゴちゃんと食事に行くとは連絡したけど、お店の場所までは教えていなかったから。
呆然と明智さんの顔を見つめるていると、彼はゆっくりと口を開く。
明智
「イチゴ。俺と櫻井は、付き合っている」
イチゴ
「………」
明智
「だからお前の気持ちに応える事は出来ない。すまない」
明智さんはイチゴちゃんに向かって丁寧に頭を下げると、私の腕を掴んで強引に席を立たせる。
明智
「行こう。イチゴ、また明日」
翼
「え、え?」
突然の事で戸惑う私は明智さんとイチゴちゃんを交互に見る。
イチゴちゃんはニコニコと可愛らしい笑顔で、手を振っていた。
イチゴ
「また明日ね、櫻井さん、明智さん」
翼
「あ、はい、また明日…」
なんとかそれだけを言うと、明智さんに引きずられるようにしてお店を出た。
な、なんかすんませーん
パース( ノ・ω・)ノ⌒○
[削除]
03/23(Sun) 10:36
泉さんありがとうございます(´∇`)ノシ
小春
すぐ近くの駐車場に停めてあった、明智さんの車。
翼
「あっ、明智さん、こんな場所で、だめっ……」
明智
「お前はいつもそう言うが、駄目だ。……今日は、もう、我慢出来ない」
性急に、私を求める明智さん。
夜、車の中とはいえ、外で、しかも駐車場で。
いけないと分かっているのに、ずっと待ち焦がれていた相手と抱きあって、我慢出来なくなってきたのは私も同様で。
明智
「翼……翼っ……」
泣きたくなるほど激しく求められて、感情の波に抗えない。
翼
「誠臣さん……っあ」
キスも言葉もろくに交わさないうちに、着衣のままで明智さんと繋がる。
翼
「ああっ!」
後部座席に寝た明智さんの上で、私は呆気なく達して果てた。
逞しい胸の上に倒れ込む私に、明智さんが何度もキスをくれる。
しばらく互いの荒い息と鼓動を聞きながら、私たちは抱き合っていた。
ちゅ、と、明智さんが額に軽くキスしてくれて、私は少し照れながらも、笑顔を返す。
それでようやく安堵したように、明智さんも笑ってくれた。
明智
「愛してる、翼」
翼
「私もです……」
その時。
明智さんの携帯から、●ースベイダーのテーマ曲が鳴り出した。
目にも止まらぬ速さで、明智さんが電話に出る。
捜査室メンバーが共通して登録してある着信音。相手は確かめなくても分かる。
明智
「はい、明智です」
どこかから見られていたんじゃないかというタイミングに、私は明智さんから離れ、急いで身繕いをする。
明智さんも、携帯を手にしたままで、素早く着衣を直した。
穂積の声
『振込め詐欺の事件で出し子をしていた少年が、別の窃盗で捕まってウチに廻ってきたの。今後、イチゴと櫻井は藤守に預けるから、連れて来てちょうだい』
明智さんの顔色が変わった。
明智
「それは……もしかして……」
穂積の声
『さすが、察しがいいわね。そうよ。《ストロベリー・パニック》は、ここから、藤守編になるの』
明智さんが携帯を落としかける。
明智
「そんな!」
穂積の声
『何よ。イチゴから解放されるのに不満?それに、いつになくイイ思いもしたでしょうが。小春にしては大サービスだわ』
私はぎょっとして辺りを見回す。
本当に、どこかから見られているんじゃないだろうか。
一方、明智さんは、携帯に縋るようにして懇願していた。
穂積の声
『イチゴも、「最強の男決定戦」で、藤守の筋肉に見とれてたみたいだし?』
明智
「……で、でしたらせめて、櫻井ともう一回……」
穂積の声
『お・こ・る・わ・よ』
明智
「……はい」
穂積の声
『15分で戻って来なさい』
室長の非情な声とともに、通話は切られた。
ということで。
明智
「俺は、いつになったら掲示板で幸せになれるんだー?!」
遠吠えにも似た明智の叫びは、夜空に浮かぶ月に向かって消えて行ったのだった……
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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03/23(Sun) 14:02
ハッハッハッ(* ̄∇ ̄*)
泉
明智さん、残念!
交際宣言するからですよ(させたのは私ですが)
一瞬でも幸せだったんだから良いじゃないですか( ̄▽ ̄)bグッ
[削除]
03/23(Sun) 17:03
スタート?
ジュン
明智さん、残念でしたね(^^;)でも、いつもよりは幸せかも?
翼
「……ん、う~ん」
目覚ましのアラームが響く中、彼の腕の中で目を覚ます。
藤守
「う~ん、もうちょっと……」
藤守さんはまだ眠たいらしく起きようとはしない。そんな彼を起こさないように私はそっとベッドから抜け出した。
翼
「賢史さん、もう起きてください。」
2度目の目覚ましのアラームと一緒に彼を起こす。
藤守
「う~ん、おはようさん。」
翼
「おはようございます。朝ごはん出来てますよ。」
彼からの寝起きのキスに赤くなりながらも二人で取る朝食に幸せを感じていた。
藤守
「今日から一緒に組めるんやんな。めっちゃ嬉しいわ。」
翼
「私もです。でも、なんの事件を担当させられるんでしょうね?」
藤守
「さあな。とにかく、イチゴの面倒見つつ頑張るか。」
翼
「はい!」
というわけで、藤守さん編スタートでいいでしょうか!?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
03/23(Sun) 17:48
ジュンさん(´∇`)ノシ
小春
さすが藤守さんですね。
このぐらい積極的でないと掲示板では生き残れません。
明智さん、見習ってください。
《ストロベリー・パニック》は例の葛西のおばあちゃんの振り込め詐欺の事件を縦糸に、イチゴの為にTV的な見せ場を入れながら進みます。
勘のいい皆様にはこの先の展開がもうお分かりでしょう(笑)
そんな感じでよろしくでーす。
さあ、最初のリレーは明智さんから藤守さんへ。
藤守さんびいきの作家さんの登場に期待します!
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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03/25(Tue) 11:37
朝です
ジュン
翼
「おはようございます。」
穂積
「はい、おはよう。」
出勤して室長と挨拶を交わし、掃除とコーヒーの用意を始める。
穂積
「なんだか今日はご機嫌ね?」
翼
「えっ?そ、そうですか?」
訝しげな室長を前に平静を装う。藤守さんと組めることが嬉しくて顔に出てしまったようだ。
藤守さんと付き合っていることは周りには内緒にしている。だから、今日も時間差出勤だ。
廊下が騒がしくなり皆が出勤してくる。それにイチゴちゃんも加えて朝のミーティングが始まった。
穂積
「今日からは櫻井とイチゴは藤守と組んでもらうから。」
藤守
「はい。」
翼
「はい。」
イチゴ
「はい。」
穂積
「それと、振り込み詐欺の出し子が別件で逮捕されてうちに回ってきたから。今日から取り調べするわよ。」
その報告に皆の顔が引き締まる。もしかしたら、葛西のおばあちゃんの事件と繋がるかもしれないからだ。
穂積
「じゃあ、今日もよろしく頼むわよ。」
こうして、私と藤守さん、イチゴちゃんの事件は始まった。
察しが悪いのかこのあとの展開が全く読めないわたくしです(^^;)
ということでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
03/27(Thu) 19:57
こんばんは
とも
久しぶりに繋ぎますよ~
藤守
「ほなイチゴ、取り調べに行く前に、一通り相手の事を把握しとかなあかんから、この資料を櫻井と読んどいてくれるか?」
そう言って藤守は、逮捕されて警視庁に連れられて来た際にとった調書のコピーを2人に渡した。
イチゴ
「わぁ、当たり前だけど、調書って初めて見たー。どれどれ、あ、この犯人、詐欺だけでなくて、窃盗までやってたんだ。どんだけ悪いことしたら気が済むんだろ」
ふんふん、と調書を読むイチゴの横で櫻井も同じく目を通す。
今日取り調べる被疑者は、台東区で歩いているお年寄りの後ろから自転車で走り去る際に持っている鞄を奪って逃げ去る、という行為を繰り返していた。
お年寄りばかり狙う悪質な犯罪にイチゴ同様、許せない思いが強いが、顔写真を見て翼は首の後ろがチリッとするのを感じた。
ほい、パース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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03/28(Fri) 11:57
「チリッ」出ましたね(´∇`)
小春
イチゴ
「それで、この子が、葛西のおばあちゃんのお金を引き出したの?」
早くもイチゴが憤慨している。
藤守
「それなんやけどな、まだ確証は無いねん。銀行のカメラの画像では、葛西のおばあちゃんの金をATMから引き出したのは女で、しかも、太った中年のおばはん」
イチゴ
「えー?じゃあ、どうしてこの子が出し子だって事が分かったの?」
藤守さんが肩をすくめる。
藤守
「窃盗で捕まって連行されて来たこいつを見て、ルイルイのセンサーが反応したらしいねん」
イチゴ
「何、それ。ただの室長さんのカン、って事?」
藤守
「そうや。でも、バカにしたらあかん。ルイルイの目は何でも見抜くんやで」
藤守さんが、ちょっと怒ったように打ち消した。
藤守さんは室長を敬愛している。
時には私でさえ嫉妬しちゃうぐらい、室長の事が大好きなのだ。
藤守
「けどな、そのルイルイより凄いのが、櫻井や」
イチゴ
「えっ?!」
藤守
「人の顔を認識する眼力と、勘の良さ、犯人と遭遇する運の強さはピカイチや。天才やで」
自分の事のように胸を張る藤守さんに、私は可笑しいやら照れくさいやら。
つい、頬が緩んでしまうのを、少年の写真に視線を戻して、気持ちごと引き締める。
翼
「この少年は、葛西のおばあちゃんのお金を引き出したATMの女性と同一人物です。間違いありません」
藤守
「ホンマか?!もしそれが確かなら、そこからグループの全貌が掴めるかもしれん。よし、ルイルイに報告して、早速取り調べ開始や!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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03/30(Sun) 13:25
少しだけ
ジュン
室長に報告を済ませて、3人で取調室に向かう。さすがにカメラやイチゴちゃんを取調室に入れるわけにはいかないので、私とイチゴちゃんは取調室の隣の部屋からマジックミラー越しに取り調べを見守ることになった。
少年
「本当に俺はなにも知りませんよ。」
藤守
「この写真に写ってんのお前やろ?」
取調室では藤守さんが相手の少年から少しずつ情報を引き出していく。
藤守さんの取り調べは相手の身の上話を聞いたりしながら懐に入り込んでいく取り調べだ。
とても親身で優しい取り調べ……
イチゴ
「藤守さんって、いい筋肉してるだけじゃなくて、優しいんだ……」
隣からそんな言葉が聞こえて目を向けると、イチゴちゃんはキラキラした瞳をして藤守さんを見つめていた。
ということで、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
04/02(Wed) 06:11
おはようございます(^-^)
とも
今日は早起きで繋ぎますよ~
取り調べとかめちゃ難しい…(°_°)
イチゴが大きな瞳をキラキラさせて見ていると、その視線に気づくはずがないのに、藤守は目線だけをこちらによこしてきた。
藤守
「ほれ、この防犯カメラの画像、背格好なんかお前によう似てるで?」
被疑者
「……」
藤守さんはこんなときでも怒鳴ったり、威圧的な態度で追及したりしなかった。
少しずつ、核心に触れていくように画像と証拠品を見せながら、問い詰めていく。
初めは黙秘を続けていた被疑者も、時折世間話を交えながら話す藤守にぽつぽつと質問に答えるようになり、窃盗容疑については犯行を認めた。
イチゴ
「やった!犯行を認めた! あとは葛西のおばあちゃんのだけだね! 藤守さんは面白いし、カッコいいし、筋肉スゴイし、明智さんやめて藤守さんにアタックしようかな?」
隣でとんでもないことを言い出したイチゴに翼は慌てて振り返った。
またまたパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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04/02(Wed) 09:56
取り調べ室
小春
翼がイチゴに返す言葉に詰まっていると、扉が開いて、穂積が入ってきた。
穂積
「どう?」
穂積は右手で翼、左手でイチゴの肩を抱くようにして巧みに二人の間に入りながら、マジックミラー越しに藤守のいる取り調べ室を覗いた。
穂積の大きな手の温かさに、翼はざわついていた気持ちの波がおさまってゆくのが分かる。
イチゴ
「藤守さん、カッコいいです!」
穂積
「取り調べには人柄が出るから。藤守には、容疑者への思いやりがあるわよね。でも、そのせいで、被害者の感情との板挟みに悩む事もあるのよ」
イチゴの頭を撫でながら、穂積は顔を翼に向けた。
穂積
「葛西事件で、変装してATMから現金を引き出した事は認めた?」
翼
「まだです」
穂積
「間違いないわよね?」
翼
「間違いありません」
穂積
「アンタが言うなら確かね。ワタシが白状させてもいいんだけど……このまま藤守に任せましょう」
穂積はそう言うと、隣室と繋がっているマイクのスイッチを入れた。
穂積
「藤守、取り調べは一旦切り上げて、被疑者には拘置所で昼食を。アンタも休憩しなさい」
藤守
『はい』
藤守は、ATMの件の自白まで持ち込めなかったのを残念がるような表情で被疑者を見たものの、そちらの身柄は係官に預けて、取り調べ室を出る。
翼たちのいる部屋に入ってきた藤守は、穂積の姿を確かめて頭を下げた。
藤守
「すんません」
穂積
「藤守、櫻井が間違いないと言ってるのよ。自信を持って押しなさい」
藤守
「はい。櫻井も、すまん」
翼
「いえ。お疲れ様です」
イチゴ
「あのね、藤守さん」
イチゴが、藤守の腕に抱きついて見上げながら言った。
イチゴ
「あの容疑者……被疑者って言うの?若い男の子なのに、中年のおばちゃんに変装してたでしょ。かなり、変装に自信があると思うんだ。だから、その辺のプライドをくすぐってみたらどうかな」
藤守
「褒めろ、って事か?」
穂積
「さすが、自分も変装してるボーヤの言う事は違うわねえ」
穂積は背後から翼の肩に手を置き、頭の上に顎を乗せた姿勢で、ニヤニヤしながら話を聞いている。
イチゴ
「イチゴのは、変装じゃないの!これはオシャレなの!」
穂積
「あっそう」
穂積はイチゴの反論を歯牙にもかけない。
穂積
「藤守、出し子が容疑を認めれば、そこから芋づる式に詐欺グループのメンバーを引っ張れる可能性が高まるわ。頼むわよ」
藤守
「はい!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
おーっと。
小春
私がボツにした翼ちゃんネタをともさんが採用。
さて、どうなるかな?
翼
「130、、131、、132……」
翼のカウントが90を過ぎたあたりから藤守、小笠原、小野瀬、と欠け始め、130で如月が脱落し、残っているのは穂積、明智、イチゴだけ。
普段の「最強の男決定戦」なら、最初に脱落者(=支払い者)が出た時点で終了する。
だが、今回は、最後まで勝ち残る者を決めるという変則ルール、つまり、文字通りの「最強の男決定戦」だ。
穂積
「くっそう、せっかく飲んだ酒が、全部、抜けちまう!」
腕立て伏せのペースは落ちないものの、穂積からは、汗と一緒におネエ言葉も抜けかけている。
イチゴ
「室長さん、も、明智、さん、も、汗で、髪が、濡れて、息も、乱れて、て、超、セクシーかも」
そう言うイチゴも、息が上がり、白い肌が紅に染まって、男とは思えないほど色っぽい。
明智
「よく、考えたら、イチゴは、勝っても、負けても、自腹じゃない、だろう。もう、ギブアップしたら、どうだ?」
メンタル攻撃に弱い明智は、黙々と腕立て伏せをこなしながらも、敵の脱落を待つ。
明智の言う通り、最後に捜査室の誰かが残れば、支払いはイチゴのマネージャー、つまり事務所持ち。
イチゴが勝てば、もちろん支払い免除。
翼からのキスがイチゴのモチベーションを上げているとは思えないから、イチゴが腕立て伏せで頑張っているのは、純粋に「最強の男決定戦」で勝ちたいから。
そして、副賞(笑)の、明智へのキスの為だ。
そんなものの為に頑張らなくていい、というのが、明智の言い分なのだが。
イチゴは、そして穂積も、少しも腕立て伏せを止める気配がない。
明智は焦りながら考えた。
室長はイチゴにさえ勝てれば、目的の焼酎が手に入るし満足なはずだ。
だが、翼と明智の交際を知っていながらキスの提案をしてきたのは、少なからず、室長も翼に気があるのではないだろうか?
このまま室長に負けて、翼が室長にキスするのを見るのは耐え難い。
しかも、そのうえ自分がイチゴに負けたら、イチゴにキスしなければならないわけで、これまた耐え難い。
しかし、イチゴはともかく、室長には全く勝てる気がしない。
明智
「……」
明智の額を、腕立て伏せのせいとは違う汗が伝い始めた。
その時だった。
03/12(Wed) 04:11
リレーSS専用スレ・20
小春
おかげさまでスレッド増設です。
こちらではただいま、リレーSS『ストロベリー☆パニック』を開催中です。
~ここまでのあらすじ~
捜査室のみんなには内緒で、(と、本人たちだけが思っている)お付き合いを始めたばかりの明智と翼。
交際は順調だけれど、まだまだ、お互いにぎこちなさが抜けない。
そんなある日、以前に事件に巻き込まれた縁で明智や翼と顔見知りになった、人気アイドルの桃井イチゴが、捜査室に職業体験にやって来た。
実はイチゴは女装男子なのだが、「腹筋が割れてて投げ技が得意な男性」が好みのタイプ。
積極的に明智にアタックを続けるイチゴと、イチゴを拒みきれない明智に、イチゴのファンでもある翼の思いはなんだか複雑。
イチゴの職業体験は無事に終わるのか?
明智と翼は絆を深める事が出来るのか?
そして、明智は今度こそリレーで幸せになれるのか?
皆様、ふるってご参加ください。
[削除]
03/13(Thu) 12:25
ストロベリー☆パニック
小春
「なかなか勝負がつかないから、負荷を増やそうか?」
ルール変更を提案したのは、小野瀬。
小野瀬
「穂積の背中に俺が乗る。イチゴちゃんの背中に櫻井さんが乗る。明智くんの背中に藤守くんが乗る」
明智
「はあ?!」
穂積
「アンタなんか乗せたくないわよ!」
イチゴ
「イチゴもー。櫻井さんなら小野瀬さんの方がいいなあ」
小野瀬
「本人の体重とのバランスなんだけどね。じゃあ、イチゴちゃんは如月くんにする?」
穂積
「アンタ、ワタシに乗りたいだけじゃない?」
小野瀬
「確かにそれも否定しないけど」
反対は予想済みだったのか、小野瀬は涼しい顔。
小野瀬
「三人とも意地っ張りだから、このままだと永遠に終わらないよ。それに、そろそろ締めないと、ここの女将に叱られる。それとも、順番に、女将に背中に乗ってもらおうか?」
タイミングよく、襖の向こうを、、ズシンズシンと女将の足音が横切ってゆく。
翼
「152、、153……」
穂積、明智、イチゴ
「……」
三人は顔を見合わせた。
よろしく(^_^ゞ
[削除]
03/13(Thu) 13:19
こんなで良いですか?
泉
あらすじの最後の一文に吹き出しました(´ψψ`)
小野瀬の提案を受け入れ、穂積の背中には小野瀬、イチゴの背中には如月、明智の背中には藤守が乗る。
小野瀬
「頑張ってね、穂積」
穂積
「お前、覚えてろよ…!」
イチゴ
「如月さん、男の人にしては、軽いね。もっと筋肉、付けたら?そしたら、イチゴ、如月さんの事、もっと好きになっちゃうかも」
如月
「それは勘弁して!」
明智
「………藤守」
藤守
「はい?」
明智
「余計な事したら、どうなるか、分かってるな?」
取調中以上にドスの利いた明智の低い声に、藤守の背中に冷たい汗が流れる。
藤守
「大人しくしてます!」
ここでパースヽ(´▽`)ノ⌒○
[削除]
03/13(Thu) 15:24
駄目だったら消してくださいm(__)m
ジュン
カウントが200に近づいた頃。
イチゴ
「もうだめ~」
流石に元相撲部と言えイチゴに限界が来た。
穂積
「おっしゃ!」
明智
「よし!」
イチゴが抜けたことで穂積のボトルは確定した……が、穂積は力を抜くことはなかった。
穂積
「あと、は、櫻井のキス、だな。」
明智
「(絶対に負けられない!)」
流石に話すのも辛くなってきた二人だがカウントが200を過ぎても二人が止まることはなかった。
そんな時……
女将
「アンタたち!いつまでやってんだい!」
突如、女将の大声が響いた。その声に怯んでしまったのは……明智だった。
穂積
「これで櫻井のキスは俺のだな。」
イチゴ
「櫻井さん、ズルーイ。」
藤守・如月
「室長、ズルーイ。」
穂積
「何がずるいんだよ!勝負だろうが勝負!」
明智の顔色は既に蒼白で、翼は穂積が勝ったことでどうしていいかオロオロしていた。
小野瀬
「じゃあ、櫻井さん、仕方ないから穂積にキスしてあげて。」
翼
「えっ、でも、その……」
如月
「翼ちゃん、ほっぺでいいんだよ?」
翼
「いえ、でも、あの……」
顔を真っ赤にしている翼に穂積が「ホレホレ」と言って迫るが、さすがに恋人の明智の前で他の男の人にキスなどできない。
周りが囃したてる中、翼が固まっていると……
穂積
「仕方ねぇな。」
穂積は翼の頭を抱え込み、髪にそっとキスをした。
こんなんなっちゃったけど、いいでしょうか!?
明智さん、ごめんなさいm(__)m室長が大人げない!
[削除]
03/13(Thu) 18:24
泉さん、ジュンさん、ナーイス(*TーT)b
小春
素晴らしいリレーありがとうございます。キレイに決着したんじゃないでしょうか?
小野瀬さんは俺得でいいですが、室長はひどいですねえ。
明智さん、色々頑張って!
ここでパースヽ(´▽`)ノ⌒○
↑気に入ったらしい♪
03/14(Fri) 11:45
ちょこっと書いてみる。
小春
穂積
「悪いわね、櫻井。こんな汗だくじゃなければ、抱き締めてキスしてあげるところなんだけど」
翼
「いえいえいえいえとんでもないです!私こそすみません。……本当なら、私から室長にキスしなければいけなかったんですけど……」
いや、それは穂積が思い付きで言い出しただけの特典なので、本当なら、翼がキスしなければならない理由も謝る必要も無いのだが。
おしぼりで汗を拭く穂積と、まだ立ち直れない明智の傍らで真面目な翼がぺこぺこ謝っていると、イチゴが何かを手に戻ってきた。
イチゴ
「二人とも、お疲れ様!」
イチゴが満面の笑みで差し出したのは、さっきの、『バナナはおやつに入ります♪』のタンクトップ。
穂積
「何これ」
明智
「……まさか」
イチゴ
「だってえ。もう、ここを出なきゃいけないけど、室長さんも明智さんもまだ汗が引かないでしょ?だから、コレ着て!」
穂積と明智は真顔を見合わせ、そして、腕立て伏せの前に脱いだ自分たちのシャツとスーツを探す。
が、それはすでに藤守や如月の手によって、座敷の外へ抱え出されている。
イチゴ
「いきなりスーツ着たら、汗臭くなっちゃうでしょ?だから、ハイ!」
無邪気にバナナタンクトップを勧めるイチゴ。
イチゴ
「イケメン二人が着てくれたら、宣伝になるかもしれないし!」
財布を手にした空気マネージャーも、レジの前から「どうぞどうぞ」と、両手で差し出すジェスチャーを送ってくる。
イチゴ
「二人とも、風邪引いちゃうから早く着て!ホラ、色違いだよ?」
穂積
「ま、待て。待って」
明智
「これは無いだろ!」
拒む穂積と明智だが、どちらもさすがに腕がパンパンで、いつもより押し返す力が弱い。
穂積
「やめろ!せめて青にしてくれ!」
明智
「裏返しで頼む!その柄は嫌だー!」
抵抗空しく、それぞれピンクと白のバナナタンクトップを着せられてしまう穂積と明智。
他のメンバーが、呼吸困難に陥りながらも、ずっと二人に携帯のカメラを向けている。
穂積
「撮るな!」
明智
「撮らないでくれー!」
居酒屋も閉店する深夜、二人の叫びは虚しく夜空に消えてゆくのであった……
イチゴ
「あー、楽しかったあ!!」
ここでパースヽ(´▽`)ノ⌒○
[削除]
03/14(Fri) 22:33
こんばんは☆
とも
室長と明智さんのマッチョの身体にバナナのタンクトップ…。
ヤバイ、素敵やわ←
追い出されるように居酒屋を出ると、近所のほとんどの店が閉まっている時間になっていた。
慌てて時間を確認すると、とっくに寮の門限を過ぎており、翼の顔が蒼白になる。
櫻井
「どうしよう、寮監に怒られちゃう…」
いまだに解散しようとしない(小笠原は既に帰宅済)メンバーを遠目に泣きそうになっていると、後ろからふわっと柑橘系の香りがした。
小野瀬
「櫻井さん、どうしたの? 今日は疲れちゃった?」
さりげなく肩を抱いて顔を近づけてくる小野瀬に翼が固まっていると、穂積が力づくで引き離した。
穂積
「櫻井、寮の事なら心配いらないわよ。
宴会が始まる前に、事件発生で帰りが遅くなるって、寮監には電話しておいたから」
ついでに如月もね、とニッコリ笑った。
穂積
「でもまぁ、明日も早いし、櫻井はワタシが送っていくわ。 小野瀬~」
小野瀬
「ハイハイ、お姫様はちゃんと俺がお送りいたしますよ。 穂積はついでだからね」
櫻井
「えっ? でも皆さんが…」
メンバーを見やると、藤守、如月が次の店で飲み直そうと明智を引っ張り、その反対側ではイチゴががっしりと腕を絡めて離さない。
櫻井
「……」
昨日、今日と誠臣さんとまともに話ができなかった。
イチゴがいるから、と頭ではわかっているけれど、なんだか急に悲しくなってきた。
そんな様子を見た穂積と小野瀬が翼の頭を撫でた。
ハイ、ここでパースヽ( ´ ▽ ` )ノ⌒◯ ←やっぱり気に入った
[削除]
03/15(Sat) 10:58
こんにちは(  ̄ー ̄)ノ
小春
翼
「……」
イチゴに腕を組まれて引っ張られながら、明智が翼を振り返る。
翼に謝っているような、困ったような表情ではあるが、深夜に外で騒ぐのを遠慮しているのか、もはや逆らわない方が得策だと観念したのか、イチゴを邪険に振り払うような事は無い。
その事が、何とも言えず悲しい。
翼
「小野瀬さん、お世話になります」
翼は咄嗟に、差し出されていた小野瀬の手と手を繋いだ。
小野瀬
「おや」
小野瀬は驚いたように目を見開いてから、微笑んだ。
翼
「室長も、お願いします」
反対側の手も、穂積の手を握る。
穂積は明智の顔色を確かめてから、ニッコリ笑って翼の手を握り返した。
穂積
「さ、帰りましょう」
唇をきゅっと結び、穂積と小野瀬を両手に従えて歩き出す翼の背中を、明智もまた唇を噛みながら、ただ見送るしかなかった。
穂積
「今日のイチゴの仕事は、ピーポと一緒に署内を廻りながら、警察全体の業務を紹介する事だそうよ」
翌朝のミーティングの穂積の言葉に、如月がすかさず手を挙げる。
如月
「イチゴちゃんは、例の、振り込め詐欺の事件にはもう関わらないんですか?」
穂積
「あくまでもTVの企画だからね。犯人が逮捕されれば別だけど」
そう言うと穂積は、如月と並んでしゅんとしているイチゴに、慰めるような眼差しを向けた。
穂積
「何凹んでるのよ、イチゴ。アンタの本職は、何?」
イチゴ
「……タレント。歌やお喋りで、みんなを元気にするの」
穂積
「よろしい。それならまず、アンタが元気にならなきゃ」
イチゴ
「そうだけど……」
穂積
「アンタ、言ったそうね。葛西のおばあちゃんを詐欺の被害に遭わせた犯人に、TVを通して訴えるって」
イチゴが、ハッとしたように顔を上げて、頷く。
イチゴ
「言った」
穂積
「葛西さんと同じような事件の被害者、同じような事件を起こそうとしている犯人。そういった相手に対して、アンタにしか伝えられない事があるんじゃないかしら」
イチゴの身体に、やる気がみなぎってくるのが見ていて分かる。
イチゴ
「室長さん……!イチゴ、頑張る!」
笑顔になって宣言し、イチゴは勢いよく穂積に飛びついた。
穂積も笑顔のままイチゴを受け止め、そのままの勢いで投げ飛ばす。
穂積
「期待してるわよ、イチゴ」
小笠原
「只今の決まり手は下手投げ、下手投げで、穂積」
イチゴ
「くっ……」
穂積
「そんなわけで、今日のイチゴの担当は明智と櫻井。警護を兼ねて、イチゴやピーポと一緒に行動してちょうだいね」
小笠原に向かって手刀を切りながら、穂積が明智と翼を振り返った。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
03/15(Sat) 22:40
こんばんは
エミ
室長と小笠原さんの相撲ネタ最高です(笑)
イチゴ
「明智さん、櫻井さん、よろしくお願いしまーす」
ぺこりと頭を下げたイチゴは、早速、明智の腕を取りに行くが軽くいなされてしまう。
イチゴ
「もー、昨日の夜は優しかったのにー」
如月
「えっ?明智さん、禁断の扉を開けちゃったんですか!?……って、痛゙っ!!」
明智の拳骨が如月の頭を直撃した。
イチゴ
「やだー、二人とも私のせいでケンカしちゃダメー!」
明智・如月
「違うから!」
捜査室を出たイチゴは、番組スタッフと収録の段取りなどの打ち合わせをしながらピーポとの待ち合わせ場所に移動中。
イチゴ達と少し離れた後方を明智と翼が歩いているのだが、昨夜の居酒屋での出来事もあり、お互いに気まずくて、言葉を交わすどころか視線を合わせる事も出来ずにいる。
室長の配慮で、今日は明智と組むことになったのだと分かっていても、翼の心は重いままだった。
はい、パース!
ヽ(*´∀`)ノ⌒○ ←
[削除]
03/16(Sun) 01:00
こんばんはー
泉
たまに笑いを堪えきれずに吹き出しちゃってます
あぁ、腹筋と家族からの視線が痛い←
どうでも良いですがヽ(´▽`)ノ⌒○←こいつが気に入られてて嬉しいです
そして続きは書かない(笑)
03/17(Mon) 08:47
おはようございます(^-^)
とも
イチゴ
「ハーイ、ここは警視庁正面玄関でーす。 今日はピーポくんと一緒に、警視庁の中を見学したいと思いまーす」
カメラに向かってニッコリ笑顔を作り、ピーポと打ち合わせ通りのセリフを言い終わると、スタッフからOKが出た。
櫻井
「(イチゴちゃんは、やっぱりスゴイな…)」
普段はキャーキャーはしゃいでいても、カメラが回れば途端にアイドルとしてしっかり仕事をこなしている。
私なんか、ちょっとした事でもすぐに顔に出ちゃうし。
今みたいに、撮影が終わって、振り向いたイチゴちゃんが、そのまま明智さんの元へ突進して行くのを見ただけでモヤモヤしている自分が嫌で、きっと今私はすごい顔をしている。
勢いよく飛びついたイチゴをそのまま巴投げで後方へ投げ飛ばしている彼を見て、私は小さくため息をついた。
明智
「櫻井?次は広報部に移動するぞ」
明智さんに肩を叩かれハッと気づくと、番組スタッフの人たちは投げ飛ばされたイチゴを抱えて既にエレベーターホールに向かって歩いていた。
櫻井
「…すみません。私たちも行きましょうか」
歩き出そうとした私の腕を明智さんが咄嗟に掴んだ。
明智
「…櫻井、今日の仕事が終わったら、いつもの場所で待ち合わせしないか? ゆっくり話がしたい」
彼も私の事を気にしてくれているとわかり、嬉しくなって笑顔を返した。
ハイ、ここでパースo(^▽^)ノ⌒◯
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03/17(Mon) 19:34
だんだん、イチゴへの返しが大技になってきたな(笑)
小春
イチゴ
「じゃーん!どう?似合うかな?」
更衣室の扉を開け、自ら効果音を出しながら登場したイチゴが身に着けていたのは、紺色の婦人警官の制服。
「わあ!」
「イチゴちゃん可愛い!」
「すごく似合う!」
待ち構えていたマスコミのカメラに一斉にフラッシュが焚かれ、非番で野次馬と化している職員たちの、携帯カメラのシャッター音が響き渡る。
さらに。
別の更衣室から出てきたのは、やはり、規定通りに制服を着た、明智さん。
「明智さんだ!」
「素敵!」
こちらにも同じように歓声が沸き起こる。
いつものスーツも素敵だけど、制服の明智さんも、惚れ惚れするほどカッコいい。
やっぱり、背が高くて筋肉質で引き締まっていて、顔立ちが凛々しいからかしら。
あの人が自分の彼氏だと思うと、ちょっぴり誇らしい気持ちになるな。
イチゴちゃんの目もハートマークになってるのは気になるけど……気にしない、気にしない。
私は自分に言い聞かせながら、ピーポくんと並んで敬礼し、写真におさまる美男美女を眺めていた。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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03/18(Tue) 09:47
風邪引いたぁ!
ジュン
如月
「すごい人気だね。」
藤守
「明智さんもキマってるな。」
^
二人を眺めていた翼の肩を二人が叩く。
翼
「藤守さん、如月さん。お疲れ様です。」
如月
「今から俺たち聞き込みなんだ。」
翼
「そうなんですね。頑張って下さいね。」
翼は二人に笑顔を作るが少し遅かったようだ。
藤守
「何、暗い顔してんねん。」
藤守に頭をグチャグチャに撫でられてしまった。
如月
「元気出してよ。」
翼はふたりとじゃれあっているうちに笑顔になるが、それをじっと見つめている明智には気づいていなかった。
風邪を引いて腹筋が痛くなるくらい咳が出てました(;つД`)皆さんも気をつけて!
で、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
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03/19(Wed) 12:58
ジュンさん(´∇`)ノシ
小春
咳は辛くて疲れますよね。
お大事に
広報課の仕事は、イチゴちゃんの普段の芸能活動に近いものがあるせいか、インタビューも撮影も順調にはかどり、無事、定時までにこの日のスケジュールをこなす事が出来た。
昨日の歓迎会が深夜に及んだこともあり、カメラが止まった途端、さすがのイチゴちゃんも大きく伸びをする。
イチゴ
「警察の皆さんも、スタッフさんたちも、お疲れ様でした!あー、疲れたぁ!」
翼
「お疲れ様でした。イチゴちゃん、着替えてシャワー浴びますか?」
イチゴ
「ありがとう、櫻井さん!警察って、シャワーあるの?」
翼
「何ヵ所かありますよ。イチゴちゃんが使うなら、道場へ案内するよう言われてますけど」
イチゴ
「道場?」
キラーン、とイチゴちゃんの目が輝いた。
イチゴ
「ねえ、櫻井さん。せっかくなら、イチゴ、道場でひと汗かいてからシャワー浴びたいな」
しまった。
翼
「あ、でも、明智さんは、ダメですよ。今日はもう、お帰りになる時間ですから」
イチゴ
「えー」
タイミングよく、制服からスーツへの着替えを終えた明智さんが、更衣室から出てきた。
イチゴ
「あっ、明智さん!……なあんだ、もう着替えちゃったの?」
明智
「?」
私は慌てて事情の分からない明智さんに駆け寄り、耳打ちをした。
明智さんは、笑いながらイチゴちゃんを振り返る。
明智
「俺はもう帰るから、組み手の相手なら如月か藤守にしてもらえ」
イチゴ
「明智さん、帰っちゃうの?」
明智
「室長に、今日の報告も済ませてきたしな。悪いが、先約があるんだ」
唇を尖らせるイチゴちゃんをよそに、明智さんは私だけに分かる目配せをして、逃げるかのように、通用口から帰って行ってしまった。
私も早く帰り支度をして、彼との待ち合わせ場所に行かなくちゃ。
翼
「じゃあ、イチゴちゃん。私も帰るね」
イチゴ
「やだ!」
翼
「へっ?!」
イチゴちゃんは、ぎゅっ、と私に抱きついてきた。
意外とがっちりした骨格を感じて、私は息が止まりそうになる。
イチゴ
「明智さんにフラれちゃったから、櫻井さん、一緒にお夕飯食べよ?」
翼
「わ、私?」
えーと。
イチゴちゃん芸能人なのに、私なんかとご飯に行って、スキャンダルとか大丈夫なのかな。
あ、女どうしだからいいのか。
じゃなくて。
イチゴちゃんは男の人だし(だよね?)。
明智さんの事が好きなんだし(だよね?)。
イチゴ
「イチゴ、腹筋割れてる男の人と、可愛い女の人が好きなの!」
翼
「……」
あれ?
なんだかこんがらがってきちゃった。
イチゴ
「櫻井さんてば、百面相して面白ーい。大丈夫だよ、マネージャーも一緒に行くから。さ、行こ!」
翼
「え、えー?」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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03/20(Thu) 17:25
女子会?
ジュン
結局、イチゴちゃんに無理やり連行(?)されて個室レストランにやってきた。
なんとか誠臣さんには連絡をいれたけれど……
イチゴ
「イチゴ、一度櫻井さんとじっくり話したかったんだあ。」
翼
「そ、そう?」
イチゴちゃんと二人きりで(マネージャーさんはいるけど)話すのはヴァンパイア伝説の話を聞かされた夜以来……
それでも、たわいない話をしながら食事は進んだのだけど……
イチゴ
「そう言えば、櫻井さんって好きな人いるの?」
翼
「えっ?」
いきなりの質問に飲んでいたサワーを吹き出しそうになる。
イチゴ
「捜査室のひとたちってみんな格好いいでしょ?だから、誰か気になる人とかいないのかと思って。」
私はなんと答えていいのか分からず苦笑いを浮かべるのが精一杯だった。
03/20(Thu) 18:58
ジュンさん、回復しました?
小春
イチゴ
「そういう態度、良くないと思うな」
不意に、イチゴちゃんが、向かい側の席から身を乗り出して来た。
翼
「えっ?」
イチゴちゃんが、ちっちっちっ、と細い指を振る。
イチゴ
「櫻井さん、明智さんのコト好きなんでしょ?」
翼
「えっ?!」
ズバリと言われて、私の心臓がドキリと音を立てた。
イチゴ
「自分たちは気付かれてないと思ってるかも知れないけど。バレバレだよ?櫻井さんも、明智さんも」
明智さんの名前を出されて、自分の顔が熱くなってくるのが分かる。
イチゴ
「だからね。堂々とする方がいいと思う。それとも、イチゴに譲ってくれる?」
イチゴちゃんの大きな目に、狼狽える私の顔が映った。
翼
「それは嫌!」
私は思わず腰を浮かしそうになる。
イチゴ
「だって、誰にも言えない交際なんて、続けても意味無いじゃん」
翼
「い、言えないのは、私がまだ新米で、恋なんて出来る立場じゃないからです。明智さんは悪くないんです」
イチゴ
「そうかなあ?イチゴが明智さんだったら、両思いになったらすぐ、周りに言いふらすよ。特に、捜査室のメンバーはみんな素敵だもん。取られたくないもん」
翼
「……」
イチゴ
「櫻井さんだって、明智さんみたいな素敵な人が彼氏なら、もっと自信満々でいられるはずでしょ?」
どうしよう。
不安になってきちゃった。
翼
「……明智さんの考えは、分からないけど……私は、私は、明智さんが好きですから!きっと、明智さんは、それを信じてくれてるから、だから……!」
イチゴ
「櫻井さんは、そう思ってるんだって。明智さんも、ハッキリしてあげた方がいいよ。こんなに涙を溜めて、拳を震わせて。櫻井さんが可哀想だよ」
イチゴちゃんの視線が、私の頭の上へ動く。
翼
「…………え?」
その視線を辿って振り返ると、私の椅子の後ろに、走って来たのか、まだ息の荒い明智さんが立っていた。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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03/21(Fri) 21:31
書きまーす
泉
翼
「あ、明智さん?」
思いがけない明智さんの登場に、間抜けな声が出る。
イチゴちゃんと食事に行くとは連絡したけど、お店の場所までは教えていなかったから。
呆然と明智さんの顔を見つめるていると、彼はゆっくりと口を開く。
明智
「イチゴ。俺と櫻井は、付き合っている」
イチゴ
「………」
明智
「だからお前の気持ちに応える事は出来ない。すまない」
明智さんはイチゴちゃんに向かって丁寧に頭を下げると、私の腕を掴んで強引に席を立たせる。
明智
「行こう。イチゴ、また明日」
翼
「え、え?」
突然の事で戸惑う私は明智さんとイチゴちゃんを交互に見る。
イチゴちゃんはニコニコと可愛らしい笑顔で、手を振っていた。
イチゴ
「また明日ね、櫻井さん、明智さん」
翼
「あ、はい、また明日…」
なんとかそれだけを言うと、明智さんに引きずられるようにしてお店を出た。
な、なんかすんませーん
パース( ノ・ω・)ノ⌒○
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03/23(Sun) 10:36
泉さんありがとうございます(´∇`)ノシ
小春
すぐ近くの駐車場に停めてあった、明智さんの車。
翼
「あっ、明智さん、こんな場所で、だめっ……」
明智
「お前はいつもそう言うが、駄目だ。……今日は、もう、我慢出来ない」
性急に、私を求める明智さん。
夜、車の中とはいえ、外で、しかも駐車場で。
いけないと分かっているのに、ずっと待ち焦がれていた相手と抱きあって、我慢出来なくなってきたのは私も同様で。
明智
「翼……翼っ……」
泣きたくなるほど激しく求められて、感情の波に抗えない。
翼
「誠臣さん……っあ」
キスも言葉もろくに交わさないうちに、着衣のままで明智さんと繋がる。
翼
「ああっ!」
後部座席に寝た明智さんの上で、私は呆気なく達して果てた。
逞しい胸の上に倒れ込む私に、明智さんが何度もキスをくれる。
しばらく互いの荒い息と鼓動を聞きながら、私たちは抱き合っていた。
ちゅ、と、明智さんが額に軽くキスしてくれて、私は少し照れながらも、笑顔を返す。
それでようやく安堵したように、明智さんも笑ってくれた。
明智
「愛してる、翼」
翼
「私もです……」
その時。
明智さんの携帯から、●ースベイダーのテーマ曲が鳴り出した。
目にも止まらぬ速さで、明智さんが電話に出る。
捜査室メンバーが共通して登録してある着信音。相手は確かめなくても分かる。
明智
「はい、明智です」
どこかから見られていたんじゃないかというタイミングに、私は明智さんから離れ、急いで身繕いをする。
明智さんも、携帯を手にしたままで、素早く着衣を直した。
穂積の声
『振込め詐欺の事件で出し子をしていた少年が、別の窃盗で捕まってウチに廻ってきたの。今後、イチゴと櫻井は藤守に預けるから、連れて来てちょうだい』
明智さんの顔色が変わった。
明智
「それは……もしかして……」
穂積の声
『さすが、察しがいいわね。そうよ。《ストロベリー・パニック》は、ここから、藤守編になるの』
明智さんが携帯を落としかける。
明智
「そんな!」
穂積の声
『何よ。イチゴから解放されるのに不満?それに、いつになくイイ思いもしたでしょうが。小春にしては大サービスだわ』
私はぎょっとして辺りを見回す。
本当に、どこかから見られているんじゃないだろうか。
一方、明智さんは、携帯に縋るようにして懇願していた。
穂積の声
『イチゴも、「最強の男決定戦」で、藤守の筋肉に見とれてたみたいだし?』
明智
「……で、でしたらせめて、櫻井ともう一回……」
穂積の声
『お・こ・る・わ・よ』
明智
「……はい」
穂積の声
『15分で戻って来なさい』
室長の非情な声とともに、通話は切られた。
ということで。
明智
「俺は、いつになったら掲示板で幸せになれるんだー?!」
遠吠えにも似た明智の叫びは、夜空に浮かぶ月に向かって消えて行ったのだった……
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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03/23(Sun) 14:02
ハッハッハッ(* ̄∇ ̄*)
泉
明智さん、残念!
交際宣言するからですよ(させたのは私ですが)
一瞬でも幸せだったんだから良いじゃないですか( ̄▽ ̄)bグッ
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03/23(Sun) 17:03
スタート?
ジュン
明智さん、残念でしたね(^^;)でも、いつもよりは幸せかも?
翼
「……ん、う~ん」
目覚ましのアラームが響く中、彼の腕の中で目を覚ます。
藤守
「う~ん、もうちょっと……」
藤守さんはまだ眠たいらしく起きようとはしない。そんな彼を起こさないように私はそっとベッドから抜け出した。
翼
「賢史さん、もう起きてください。」
2度目の目覚ましのアラームと一緒に彼を起こす。
藤守
「う~ん、おはようさん。」
翼
「おはようございます。朝ごはん出来てますよ。」
彼からの寝起きのキスに赤くなりながらも二人で取る朝食に幸せを感じていた。
藤守
「今日から一緒に組めるんやんな。めっちゃ嬉しいわ。」
翼
「私もです。でも、なんの事件を担当させられるんでしょうね?」
藤守
「さあな。とにかく、イチゴの面倒見つつ頑張るか。」
翼
「はい!」
というわけで、藤守さん編スタートでいいでしょうか!?
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
03/23(Sun) 17:48
ジュンさん(´∇`)ノシ
小春
さすが藤守さんですね。
このぐらい積極的でないと掲示板では生き残れません。
明智さん、見習ってください。
《ストロベリー・パニック》は例の葛西のおばあちゃんの振り込め詐欺の事件を縦糸に、イチゴの為にTV的な見せ場を入れながら進みます。
勘のいい皆様にはこの先の展開がもうお分かりでしょう(笑)
そんな感じでよろしくでーす。
さあ、最初のリレーは明智さんから藤守さんへ。
藤守さんびいきの作家さんの登場に期待します!
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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03/25(Tue) 11:37
朝です
ジュン
翼
「おはようございます。」
穂積
「はい、おはよう。」
出勤して室長と挨拶を交わし、掃除とコーヒーの用意を始める。
穂積
「なんだか今日はご機嫌ね?」
翼
「えっ?そ、そうですか?」
訝しげな室長を前に平静を装う。藤守さんと組めることが嬉しくて顔に出てしまったようだ。
藤守さんと付き合っていることは周りには内緒にしている。だから、今日も時間差出勤だ。
廊下が騒がしくなり皆が出勤してくる。それにイチゴちゃんも加えて朝のミーティングが始まった。
穂積
「今日からは櫻井とイチゴは藤守と組んでもらうから。」
藤守
「はい。」
翼
「はい。」
イチゴ
「はい。」
穂積
「それと、振り込み詐欺の出し子が別件で逮捕されてうちに回ってきたから。今日から取り調べするわよ。」
その報告に皆の顔が引き締まる。もしかしたら、葛西のおばあちゃんの事件と繋がるかもしれないからだ。
穂積
「じゃあ、今日もよろしく頼むわよ。」
こうして、私と藤守さん、イチゴちゃんの事件は始まった。
察しが悪いのかこのあとの展開が全く読めないわたくしです(^^;)
ということでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
03/27(Thu) 19:57
こんばんは
とも
久しぶりに繋ぎますよ~
藤守
「ほなイチゴ、取り調べに行く前に、一通り相手の事を把握しとかなあかんから、この資料を櫻井と読んどいてくれるか?」
そう言って藤守は、逮捕されて警視庁に連れられて来た際にとった調書のコピーを2人に渡した。
イチゴ
「わぁ、当たり前だけど、調書って初めて見たー。どれどれ、あ、この犯人、詐欺だけでなくて、窃盗までやってたんだ。どんだけ悪いことしたら気が済むんだろ」
ふんふん、と調書を読むイチゴの横で櫻井も同じく目を通す。
今日取り調べる被疑者は、台東区で歩いているお年寄りの後ろから自転車で走り去る際に持っている鞄を奪って逃げ去る、という行為を繰り返していた。
お年寄りばかり狙う悪質な犯罪にイチゴ同様、許せない思いが強いが、顔写真を見て翼は首の後ろがチリッとするのを感じた。
ほい、パース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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03/28(Fri) 11:57
「チリッ」出ましたね(´∇`)
小春
イチゴ
「それで、この子が、葛西のおばあちゃんのお金を引き出したの?」
早くもイチゴが憤慨している。
藤守
「それなんやけどな、まだ確証は無いねん。銀行のカメラの画像では、葛西のおばあちゃんの金をATMから引き出したのは女で、しかも、太った中年のおばはん」
イチゴ
「えー?じゃあ、どうしてこの子が出し子だって事が分かったの?」
藤守さんが肩をすくめる。
藤守
「窃盗で捕まって連行されて来たこいつを見て、ルイルイのセンサーが反応したらしいねん」
イチゴ
「何、それ。ただの室長さんのカン、って事?」
藤守
「そうや。でも、バカにしたらあかん。ルイルイの目は何でも見抜くんやで」
藤守さんが、ちょっと怒ったように打ち消した。
藤守さんは室長を敬愛している。
時には私でさえ嫉妬しちゃうぐらい、室長の事が大好きなのだ。
藤守
「けどな、そのルイルイより凄いのが、櫻井や」
イチゴ
「えっ?!」
藤守
「人の顔を認識する眼力と、勘の良さ、犯人と遭遇する運の強さはピカイチや。天才やで」
自分の事のように胸を張る藤守さんに、私は可笑しいやら照れくさいやら。
つい、頬が緩んでしまうのを、少年の写真に視線を戻して、気持ちごと引き締める。
翼
「この少年は、葛西のおばあちゃんのお金を引き出したATMの女性と同一人物です。間違いありません」
藤守
「ホンマか?!もしそれが確かなら、そこからグループの全貌が掴めるかもしれん。よし、ルイルイに報告して、早速取り調べ開始や!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
[削除]
03/30(Sun) 13:25
少しだけ
ジュン
室長に報告を済ませて、3人で取調室に向かう。さすがにカメラやイチゴちゃんを取調室に入れるわけにはいかないので、私とイチゴちゃんは取調室の隣の部屋からマジックミラー越しに取り調べを見守ることになった。
少年
「本当に俺はなにも知りませんよ。」
藤守
「この写真に写ってんのお前やろ?」
取調室では藤守さんが相手の少年から少しずつ情報を引き出していく。
藤守さんの取り調べは相手の身の上話を聞いたりしながら懐に入り込んでいく取り調べだ。
とても親身で優しい取り調べ……
イチゴ
「藤守さんって、いい筋肉してるだけじゃなくて、優しいんだ……」
隣からそんな言葉が聞こえて目を向けると、イチゴちゃんはキラキラした瞳をして藤守さんを見つめていた。
ということで、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒〇
04/02(Wed) 06:11
おはようございます(^-^)
とも
今日は早起きで繋ぎますよ~
取り調べとかめちゃ難しい…(°_°)
イチゴが大きな瞳をキラキラさせて見ていると、その視線に気づくはずがないのに、藤守は目線だけをこちらによこしてきた。
藤守
「ほれ、この防犯カメラの画像、背格好なんかお前によう似てるで?」
被疑者
「……」
藤守さんはこんなときでも怒鳴ったり、威圧的な態度で追及したりしなかった。
少しずつ、核心に触れていくように画像と証拠品を見せながら、問い詰めていく。
初めは黙秘を続けていた被疑者も、時折世間話を交えながら話す藤守にぽつぽつと質問に答えるようになり、窃盗容疑については犯行を認めた。
イチゴ
「やった!犯行を認めた! あとは葛西のおばあちゃんのだけだね! 藤守さんは面白いし、カッコいいし、筋肉スゴイし、明智さんやめて藤守さんにアタックしようかな?」
隣でとんでもないことを言い出したイチゴに翼は慌てて振り返った。
またまたパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
[削除]
04/02(Wed) 09:56
取り調べ室
小春
翼がイチゴに返す言葉に詰まっていると、扉が開いて、穂積が入ってきた。
穂積
「どう?」
穂積は右手で翼、左手でイチゴの肩を抱くようにして巧みに二人の間に入りながら、マジックミラー越しに藤守のいる取り調べ室を覗いた。
穂積の大きな手の温かさに、翼はざわついていた気持ちの波がおさまってゆくのが分かる。
イチゴ
「藤守さん、カッコいいです!」
穂積
「取り調べには人柄が出るから。藤守には、容疑者への思いやりがあるわよね。でも、そのせいで、被害者の感情との板挟みに悩む事もあるのよ」
イチゴの頭を撫でながら、穂積は顔を翼に向けた。
穂積
「葛西事件で、変装してATMから現金を引き出した事は認めた?」
翼
「まだです」
穂積
「間違いないわよね?」
翼
「間違いありません」
穂積
「アンタが言うなら確かね。ワタシが白状させてもいいんだけど……このまま藤守に任せましょう」
穂積はそう言うと、隣室と繋がっているマイクのスイッチを入れた。
穂積
「藤守、取り調べは一旦切り上げて、被疑者には拘置所で昼食を。アンタも休憩しなさい」
藤守
『はい』
藤守は、ATMの件の自白まで持ち込めなかったのを残念がるような表情で被疑者を見たものの、そちらの身柄は係官に預けて、取り調べ室を出る。
翼たちのいる部屋に入ってきた藤守は、穂積の姿を確かめて頭を下げた。
藤守
「すんません」
穂積
「藤守、櫻井が間違いないと言ってるのよ。自信を持って押しなさい」
藤守
「はい。櫻井も、すまん」
翼
「いえ。お疲れ様です」
イチゴ
「あのね、藤守さん」
イチゴが、藤守の腕に抱きついて見上げながら言った。
イチゴ
「あの容疑者……被疑者って言うの?若い男の子なのに、中年のおばちゃんに変装してたでしょ。かなり、変装に自信があると思うんだ。だから、その辺のプライドをくすぐってみたらどうかな」
藤守
「褒めろ、って事か?」
穂積
「さすが、自分も変装してるボーヤの言う事は違うわねえ」
穂積は背後から翼の肩に手を置き、頭の上に顎を乗せた姿勢で、ニヤニヤしながら話を聞いている。
イチゴ
「イチゴのは、変装じゃないの!これはオシャレなの!」
穂積
「あっそう」
穂積はイチゴの反論を歯牙にもかけない。
穂積
「藤守、出し子が容疑を認めれば、そこから芋づる式に詐欺グループのメンバーを引っ張れる可能性が高まるわ。頼むわよ」
藤守
「はい!」
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○