『アブナイ☆恋の学園物語』
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テンポの良いジュンとともの会話を笑顔で聞いていた翼は、急に自分に話を振られてびっくりしてしまった。
翼
「えっと、私は……」
話の流れ的に、全員が知っている人物や教師の名前を出せばいいのは翼にも分かる。
しかし翼はともほど明け透けな性格でもなく、しかも、気になり始めたばかりの穂積はすぐそこにいるのだ。
小野瀬
「俺の名前を出してもいいよ、翼さん?」
穂積に背中を押されて出口に向かう小野瀬が気をきかせてくれたものの、それに乗ってしまうのも却って失礼な気がして。
翼
「わ、私も……穂積先生、かな……」
穂積の足が止まった。
振り向いて目が合った瞬間、嬉しそうに笑ってくれて、翼はホッとする。
穂積
「ホッとしたわー。担任なのに選ばれなかったら、どうしようかと思ったー」
小野瀬
「ちぇー」
篠崎
「はいはい、男性はここまで」
篠崎が、さらにその後ろから、扉の外まで二人の背中を押し出した。
篠崎
『ロバートと、ポールもよ。ここからは、女同士の特別講座なんだから』
09/20(Fri) 17:10
おっ?
とも
ロバートはやっぱり明智先生狙いですな(笑)
私もガールズトークは恥ずかしくって(/▽\)ドウシマショ
篠崎先生の特別講座とは一体どんなものなんでしょう?
←勝手に講座を受ける気マンマンp(^-^)q
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09/21(Sat) 09:05
おはようございます!
くちびる
昨日は寝落ちしてしまいました~(;´д`)
ガ-ルズト-クに絡めなかった!
翼ちゃんと小春ちゃんは恋のライバルになるのかしら?
この後の展開楽しみです(笑)(*^^*)
ではお仕事してきます~!!またのちほ~(笑)
[削除]
09/21(Sat) 09:12
くちびるさん!ザザーッ(←空振り)
小春
ああっ逃げられた。
ガールズトークに絡んで欲しかったのに!
ともさんも私も苦手だって言ってるんですからお願いしますよー。
今日も助けは来ないのかなー。
特別授業も延期かなー。
も少し待ってみよう。
09/22(Sun) 06:25
実は被ってしまって2回書き込めなかった(笑)
清香
どんな特別授業にしようかさんざん悩んだけど、よく考えたらみんな高1~高2設定なのよね。
過激なのはさすがにダメですよね。と言う事で。
☆茶道室前☆
ポールとロバートを茶道室から出し、篠崎が部室のドアを閉めようとすると。
穂積
「……あんまり余計なこと教えるんじゃねぇぞ?」
篠崎
「え?何の事かしら?」
とぼけるように笑みを浮かべる篠崎の頭をコツンっと穂積が叩いた。
穂積
「だーかーら、みんなまだ15~16の子どもだろうが。その辺を考慮しろ。飲み会の後のカラオケじゃねぇんだから。」
穂積に釘を刺され篠崎は膨れてみせるものの、穂積は厳しい表情を崩さない。
篠崎
「正しい性教育は大事だと思うけど?」
小野瀬
「そうそう。実践はさすがにしてあげられないからねぇ?」
小さな声でやり取りをする二人に混ざるように、小野瀬が穂積の肩越しに会話に混ざってくる。
穂積
「お前は混ざるな!余計に話がこじれる!」
小野瀬・篠崎
「えー。」
顔を見合わせて笑う二人に呆れながらも穂積は小野瀬の首根っこを掴んだ。
穂積
「とにかく!俺がドアの前にいる事を忘れるんじゃねぇぞ?」
篠崎
「はいはい、分かりましたよ。そういった話はしません。じゃあ、『どうしたら女子力を向上できるか』ならいいんでしょ。」
穂積
「そうしとけ。」
呆れたようにドアを閉めようとする穂積の後ろで、篠崎がニヤリと笑ったのを小野瀬は見逃してはいなかった。
穂積が鍵をかけようとする前に、中から施錠されてしまう。
そして聞こえてきたのは。
篠崎
「さぁ、お待たせ。穂積先生と小野瀬先生の妖しくも耽美な噂を聞きたい人ー?」
女子
「「えぇーーッ!」」
なんとも予定とは違うお題に穂積が目をむいた。
穂積
「コラ―ッ!!」
小野瀬
「まぁまぁ、あくまでも噂だから。」
穂積
「お前は…ッ!」
宥めようと穂積の肩に手を回す小野瀬を、ロバートとポールが羨ましそうに文字通り指を咥えながら見ている。
ロバート
『良いなぁ…。』
ポール
『でも悔しいけどイケメン同士は絵になるわぁ…。』
携帯で写真を撮ろうとするポールを一睨みし、穂積は茶道室のドアを一度だけ拳で叩いた。
とたんに、室内が静かになる。
穂積
「ほら、全員とっとと寝ろ!」
「はぁい」
そこかしこから聞こえる返事に穂積は腕を組んだまま周囲を見渡した。
手をヒラヒラ振りながら宿直室に戻る小野瀬に、『3メートル離れろ』と言われ隅で小さくなるロバートとポール。
室内からは狸寝入りかどうかは分からないが、寝息が聞こえる。
穂積
「…ったく。」
さっきまで楽しそうに駆けまわっていた校庭を眺めながらため息を一つつき、穂積はいつの間にか空になっていたポケットの中の煙草の箱をくしゃりと握りつぶした。
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09/22(Sun) 11:55
清香さん、どんな授業しようと思ってたんですかΣ(´□`;)
小春
じゃあ、特別授業は大学編までお預けね(笑)
☆生徒会室☆
深夜の七不思議解明お泊まり会から数日。
放課後の生徒会室では、珍しく会長席に藤守が座り、左右に如月と小笠原、対面に置かれたテーブルの議席にはとも、翼、小春が並んで就いていた。
如月
「えー、では、本日は、10月に予定されている『桜祭』文化祭、その翌日の体育祭、さらにその前後に行われる前夜祭、後夜祭について話し合いたいと思います」
少人数の生徒会ではあるが、基本的に会議は真面目にやっている。
小笠原
「一年生は初めてだから教えておくけど、文化祭、体育祭のために、『実行委員会』という名前で専門委員会が特設されるんだ。もちろん生徒会も協力するけどね。丸々一ヶ月、学園祭の準備をするんだ。激務だよ」
藤守
「総括の実行委員長はもちろん生徒会長の俺やけど、例年、それぞれの部門の責任者は、生徒会が指名した人物に委任してるんや」
藤守もまた、一年生の三人にも分かりやすいように説明を始めた。
藤守
「体育祭の実行委員長は、三年の和音に頼もうかと思うんやけどどうや?」
とも
「はい先輩。体育祭委員長は男子の先輩でなくていいんですか?」
小笠原
「毎年、男女交互に選ぶ事になってるんだよ」
とも
「なるほど」
如月
「和音先輩は女性だけど、成績は空間先輩と争うくらいの秀才だし、性格も男前だし。男子にも人気あるからいいんじゃないかな」
藤守は頷いた。
藤守
「ほな、俺から和音に頼んでみるわ」
小笠原
「文化祭はどうする?」
藤守
「ほな、名前が出た所で、空間はどうや?」
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09/22(Sun) 15:13
文化祭実行委員長指名@@?
せつな
ご指名頂きありがとうございます。
ガールズトークに絡めなくて残念だった空間セツナです。
さすがにあの時間じゃね;;
しかーーーし! 小野瀬先生が・・・BLなんて!!
・・・相手が穂積先生なので許します。←
娘にアドバイスもらいながら文化祭頑張りたいと思います・・・が。
後夜祭では、小野瀬先生と踊るのはワタクシよ!!!!
・・・しばし、お話が進んだら絡ませて頂きますね!
←約束していいのか@@;
といいつつ、ちょこっとだけ。
☆翌日の昼休み、3-D 教室☆
空間
「私が、文化祭実行委員長?」
藤守
「そうや、やってくれへん?」
空間
「せっかくのお話だけれど、去年・一昨年のあの件もあるし、いい思い出がないわ」
藤守
「あれは、しゃあないやん。そもそも、あれは不可抗力やで?ダレのせいでもないやん」
去年のアレとは。
実は、生徒の問題では無かった。
毎年の悩みの種でもある、他校の女子高生の乱入騒ぎのことだ。
小野瀬先生は言わずもがな。
穂積先生目当ての女子高生が押し寄せるのだ。
平日に行っているにももかかわらず。
家族限定で整理券を生徒にしか配布していないにもかかわらず。
裏サイトでどうやら整理券が高値で取引きされているらしい。
生徒会では、それをどう対処するかが、力量を問われるという、本末転倒な問題だった。
藤守も伊達に生徒会長をやっているわけではない。
小野瀬先生のファンクラブ裏会長が誰なのかは把握している。
わが校女子生徒の『アオイスト』を完全掌握し、統制している空間。
小野瀬先生関連の女性問題を未然に防ぐには、最適な人材だ。
如月
「それに、空間先輩なら、先生も認める優等生だし、女子に睨みもきく・・・いや、生徒からの人徳もあるから、適任ですよ!」
藤守
「そうや!企画や盛り上げるのは俺らが責任もってやるから、是非頼むわ!」
文化祭は、盛り上げるのと同じくらい、締めるところは締めて、トラブルや暴走を防ぐのが難しい。
そういう意味でも、生真面目な空間は適任といえた。
ちょっとばかり、変な方向に偏っているが。
如月
「・・・センパイ。後夜祭は是非、イイ思い出を作って下さい。俺、センパイのために最高のシュチュエーションを用意しますよ」
キラーン
如月の言葉に、空間の瞳が輝いた。
空間
「仕方ないわね」
右手で耳にかかる長い黒髪をかき上げながら、空間は渋々といった表情で頷いた。
空間
「・・・如月君、気に入ったわ。約束よ」
キーンコーン カーンコーン
午後の授業開始の予鈴が鳴り響く中、如月と藤守は小さくガッツポーズをとったのだった。
小野瀬
「───っっくしゅ!」
穂積
「おのせ~、風邪か?移すなよ」
小野瀬
「・・・いや、なんだろう、身の危険を感じたような」
穂積
「校内で刺されたらスキャンダルだ。辞表出してから、外でやってくれ」
篠崎
「あら~小野瀬君、笑えないわねぇ」
小野瀬
「・・・」
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09/22(Sun) 17:23
空間センパイ(´∇`)ノシ←ファンらしい
小春
快く引き受けて下さいましてありがとうございます。
もう後夜祭を視野に入れているとはさすがです。
一方、初登場の和音センパイはお名前募集に応じてくださった勇者です。ありがとうございます。
男勝りで男前、人望厚い三年生でスタートです。
空間センパイが月なら和音センパイは太陽でしょうか。
作家の皆さん、よろしくお願いします。
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09/23(Mon) 13:10
こんにちは(  ̄ー ̄)ノ
小春
☆最終休み時間・3-C教室☆
藤守
「あ、おったおった。お邪魔するでー」
教室の中に、友人達に囲まれて笑っている和音を見つけた藤守が、如月を引き連れて教室に入る。
藤守の姿に気付いた周りの友人達が、和音よりも先に騒ぎ出した。
友達
「藤守くんじゃん」
友達
「あーキサラギくんも一緒だ。可愛いーい」
好意的に迎えられているとは言え、いつも元気な如月も、三年生の教室では分が悪い。
如月
「こんにちは」
友達
「こんにちは、だって!可愛いーい!」
何をしても「可愛いーい」である。
如月は顔を赤くして縮こまってしまった。
藤守
「おい、もう、勘弁してやってくれや」
盛り上がる女子数人につつかれたり撫でられたりしている如月を必死で庇う藤守に、和音が笑った。
少し癖のある明るい色の髪。
和音は宝塚歌劇団にいてもおかしくないような、目鼻立ちのはっきりした美人だ。
長身で姿勢正しく声も落ち着いていて、宝塚に入れば間違いなく男役に抜擢されるだろう。
和音
「藤守くん、私に用事?」
藤守
「おう。実は頼みがあんねん。お前、『桜祭』で体育祭の実行委員長やってくれへん?」
周りの友人達が、わっと沸いた。
「やっぱり!」
「和音、凄いじゃん」
「適役だよ」
「応援するから、やりなよ!やってよ!」
和音はそれらの声の主に一人一人頷いてから、藤守に笑顔を向けた。
和音
「いいよ」
藤守
「ほんまか!ありがとう!」
和音
「みんなもこう言ってくれるしさ。生徒会も協力してくれるでしょ?だいいち、断ったら藤守くんが困るんでしょ」
和音の言葉に、藤守が目を潤ませる。
藤守
「お前、ええ奴やなあ!」
如月
「ありがとうございます!」
藤守と如月が、揃って頭を下げた。
藤守
「全校の実行委員が揃うのは来週やけど、お前、明日からでも、放課後になったら生徒会室に来てくれるか?先に、空間や生徒会役員と顔合わせしてもらいたいねん」
和音
「いいよ。明日からだね」
こうして、体育祭実行委員長はあっさり決まった。
藤守と如月はひとまずホッとしながら、それぞれの教室に戻ったのだった。
09/23(Mon) 16:27
o(^o^)o
ジュン
桜祭が動き出しましたね(^^)b
どんな波乱(?)があるのかしら?
楽しみですo(^o^)o
私もどこかで出してもらえるかな~?←(他力本願)
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09/23(Mon) 16:43
ジュンさん(´∇`)ノシ
小春
ジュンさんはねー……ミスコンに出場してもらいましょうかね(←明らかに今思い付いた)
阻止したかったら自分で食い止めて下さい。
あっ、水着はビキニでよろしく。
[削除]
09/24(Tue) 04:53
初心忘れるべからず。
清香
『設定資料集その2』作って下さってありがとうございました。必要だろうと思っていたところなので、助かりました。
☆1年A組 教室☆
校内は桜祭と体育祭の向けて慌ただしくなっていた。
ほとんどの生徒が何かしらの部活や委員会に属しているため、各クラスの出し物や学年ごとの競技の他にも文化系の部員は桜祭へ、体育会系の部員は体育祭への参加が決まっている。
昼休みや放課後には部活や委員会の打ち合わせでクラスの半分以上が他の教室へ行ってしまう事も見受けられた。
翼
「…はぁ。」
ほとんどのクラスメイトが終わりの挨拶と共に教室を飛び出して行くのを横目に見ながら、翼がため息をつきながらのろのろと帰り支度をしていると。
穂積
「どうしたの?浮かない顔しちゃって。」
ファイルを纏めていた穂積が、少しだけ屈んで翼の顔を覗きこんだ。
口元には笑みを浮かべてはいるが、うっすらと心配の色が滲んだ目もとに翼の胸がチクリと痛む。
翼
「…いや、何でもないです。」
穂積
「どう見たって何でもないって顔じゃないわよ。なんか困った事でもあるんじゃないの?」
前の席の椅子を引き寄せながら座る穂積に無言で座るよう促され、浮かしかけた腰を下ろす。
そしてじっと見つめてくる穂積の綺麗な碧色の瞳に負けたかのように、ぽつりと澱のように心の奥に溜まり始めた想いを口にした。
翼
「…みなさん、桜祭や体育祭に向けて頑張っているじゃないですか。」
穂積
「そうねぇ。自主性を重んじる学校だからかしら。」
翼
「……私は生徒会にしか属していないので、何にも出来ない自分がもどかしくて。」
きゅっと握りしめた翼の手の指先が白くなっているのを見ながら、穂積は目を丸くする。
穂積
「……は?」
翼
「ともちゃんもリレーの選手に選ばれて野球部の方々と走り込んでますし、小春ちゃんも桜祭の展示物にするんだ!と大きなあみぐるみを作ると意気込んでました。……私も何かできませんか?」
必死な目が『この行事に学園の一員として参加したい』と言う想いを言葉以上に物語っていた。
教師として素直に嬉しいと思える翼の言葉に、穂積の胸がほんのりと温かくなる。
穂積
「そう…。ありがとう。」
口を衝いて出た自分の言葉が感謝だったことに苦笑しつつも、出来あがったばかりの桜祭と体育祭のタイムスケジュール表へと目をやるが、いかんせん時間がない。。
教師の権限でどこかへ参加させる事が出来なくはないが、生徒会へもこの手で参加させた以上同じ事はしたくない。
さぁどうしたものかと考えていると、翼の変に明るさを帯びた声が聞こえる。
翼
「あっ、すみません!ワガママですよねッ。来年はきちんと参加できるようにしますから、気になさらないで下さい!」
笑顔を張り付けた顔には僅かに寂しさが滲んでいた。
そんな顔をさせたくないと、思わず腰を浮かした翼を引きとめるように穂積が口を衝く。
穂積
「…いや、手伝ってもらいたいことは、ある。」
翼
「えっ!?」
穂積
「後夜祭でダンスがあるんだ。練習、手伝ってもらえるか?」
机にぱさりと置いたタイムスケジュール表の最後に記載されていたのは、確かに生徒と教職員のためだけのパーティーだった。
穂積は普段この手のイベントには極力参加をしないでいた。
我も我もと押しかけられてもみくちゃにされて疲れるのが目に見えてるからだ。
小野瀬や篠崎に何度声をかけられても『めんどくせえ』と一蹴していたのに、この小さな少女の前でどうしてそんな事を言ってしまったのだろう。
翼
「ハイッ!!」
それでも顔を赤らめながら嬉しそうに笑う翼の姿を見て、後悔の念など微塵も湧いて来なかった。
.
[削除]
09/24(Tue) 05:22
清香さんありがとうございます(´ 3`)ノシ
小春
そしてすみません。
私の書き方が悪かったですね。
イベントの内容は、一日目が案内板や展示物などの準備そして「前夜祭」、二日目が「文化祭」、三日目が「体育祭」、そして四日目を丸ごと片付けの日にして、その夜が「後夜祭」です。
その四日間全部が『桜祭』です。
こんな感じでイメージしてましたがどうでしょう。
内容は作家さんたちにお任せしますのでよろしくお願いしますm(__)m
[削除]
09/24(Tue) 08:41
おはようございます!
くちびる
またまた寝落ちしてしまいました。そしてまたまた仕事前ですわ~(笑)(*^^*)
話しがどんどん進んでますねえ~♪
穂積先生と翼ちゃんはダンスの練習で急接近するんでしょうか?キャ(*^^*)ッ!!
続き待ってますねえ~←他力本願
09/23(Mon) 20:34
アブナイ☆恋の学園物語設定集
小春
穂積泪:厳しいが教え方が上手だと評判の金髪碧眼の英語教師。なぜかオカマ言葉。野球部顧問。
小野瀬葵:女子生徒に大人気な白衣の似合う生物教師。口癖は「キミも解剖されたい?」穂積と同期。剣道部顧問。
明智誠臣:生真面目な国語教師。毎週漢字テストをすることにこだわりを持っている。家庭科部顧問。試合前になると柔道部の指導もする。
藤守賢史(弟):3年生。明るく人望ある生徒会長。陸上部キャプテン。穂積先生とは仲良し。(パシリとも言う)
小笠原諒:2年生。生徒会副会長。口数は決して多くないが、影で会長を支える生徒会のブレーン。ベンチャー企業を経営している。帰宅部。
如月公平:2年生。世話好きで優しい先輩。ヒロインが転校し、初登校で学校を案内してもらった人物。髪型を常に気にしている。柔道部所属。次期部長候補。
藤守慶史(兄):校則に厳しい社会科教師。毎朝校門で生徒をチェックしている。「絶対領域は死守する!」がモットー。
山田太郎:桜田門高校の校長。謎の多い人物。
櫻井翼(ヒロイン):父親の転勤に伴い、桜田門高校に転校してきた1年生。明るく素直。人の名前と顔を覚えるのが得意。運動はちょっと苦手。
[削除]
09/23(Mon) 21:50
アブナイ☆恋の学園物語 設定集
小春
ロバート:ニューヨークにある桜田門学園の姉妹校の大学教授。中東の血が入っていてヒグマのような巨漢だが心は乙女。
ポール:ロバートの同僚。見た目はシロクマのようだが、理数系で繊細な神経を持っている。ロバート同様、面食いで心優しいゲイ。
ジョー:ニューヨークから桜田門学園の大学課程への留学生。留学中は同じ敷地内にある高校の学生寮に寄宿している。ブルネットの髪に青い目の美女だが、レズビアンである。
小春:翼の友達。同じクラスの1年生。生徒会役員。家庭科部と図書委員会にも所属している。髪は真っ黒でショートカット。小柄で天然ないじられキャラ。英語が苦手。明智の妹で顔も似ている。ブラコン。
とも:翼の友達。隣のクラスの1年生。生徒会役員。野球部マネージャーでもある。セミロングの髪を横で一つに束ね、うっすら日焼けしている。関西から来た特待生。明朗快活で姉御肌。空手の段持ちでもある。
藤守ジュン:2年生。藤守兄弟の従姉妹。小柄で少し赤みがかったセミロングの茶髪。高校2年生とは思えない可愛らしい女の子。特技はピアノ。
空間セツナ:3年生。つややかな長いストレートの黒髪が自慢のツンデレ美女。才色兼備だが、小野瀬先生へのストーカー気質という致命的かつ非常に残念な病気がある。『桜祭』文化祭実行委員長。
和音:3年生。少し癖のある明るい色の髪。長身で目鼻立ちのはっきりした美人で、性格は男前で男勝り。男女問わず人望のある『桜祭』体育祭実行委員長。
篠崎清香:緩くパーマのかかった長い髪、小柄だがナイスバディな養護教諭。小野瀬や穂積と同期で一緒に生徒会を務めた仲。小野瀬とは大人な関係か?
黒柳エミ:学園の理事長。就任して間もないが、校長と同様に神出鬼没で、いろいろとナゾの多い美女。
[削除]
09/24(Tue) 08:52
ありがとうございますm(__)m
小春
おかげさまでスレッド増設です。
こちらではただいまリレーSS『アブナイ☆恋の学園物語』を開催中です。
ここまでのストーリーと設定を参考に、ぜひご参加下さいませ。
ちなみに現在、物語は桜田門学園の学園祭『桜祭』に向けて動いております。
イベントの内容は、一日目が案内板や展示物などの準備そして「前夜祭」、二日目が「文化祭」、三日目が「体育祭」、そして四日目を丸ごと片付けの日にして、その夜が「後夜祭」です。
その四日間全部が『桜祭』です。
こんな感じでイメージしてましたがどうでしょう。
内容は作家さんたちにお任せしますのでよろしくお願いしますm(__)m
[削除]
09/24(Tue) 17:22
こんにちは
とも
ちょっと存在を忘れかけてたので入れてみました。
☆美術準備室☆
窓際3つの影が身を縮こめて外を覗いていた。
ロバート
『ハァ~、やっぱり若い男の子が頑張ってる姿って萌えるわぁ』
ポール
『ホントよね。ルイとアオイには負けるけど。あっ、あそこのコ、なんかカワイイわ~』
ロバート
『えっ、どこどこ?』
ジョー
『ちょっと、あんまりこっちに寄らないでよ。私が見えないじゃない!』
ポール
『しょうがないデショ。それよりジョーはあのコなんかタイプじゃない?』
ジョー
『えっ、どこどこ?』
☆グラウンド☆
とも
「あれ、あの窓のとこにおるのロバートとポールや。またあんなとこから男子たち見てるんか…ってジョーまで何してるねん。ホンマに日本に何しに来たんやろ?」
如月
「ともちゃん、お疲れ~って、ここで何してるの?」
とも
「あ、如月センパイ。あそこのちっちゃい窓からNY組がグラウンド見てキャーキャー言うてるみたいなんですけど、どうしたもんかな~って思って」
如月
「ホントだ。まぁ放っておいても大丈夫でしょ?ここまで来て騒ぎだしたら大変だけど。わ、それよりそろそろ生徒会室に行かなきゃと思って呼びに来たんだった。今日も打ち合わせだよ」
とも
「そうなんですか?ほなちょっとキャプテンに声かけたらすぐ行きますね」
如月
「じゃあ先に行ってるね~」
09/25(Wed) 12:08
ともさん(´∇`)ノシ
小春
NY3人組、相変わらず何やってるんだか(笑)
☆生徒会室☆
その頃生徒会室では、翼と小春が、きゃっきゃうふふと楽しそうに笑いあっていた。
小春
「はい、採寸終了です!」
翼
「小春ちゃん、本当に等身大で作るの?」
小春
「うん」
小春は、たった今翼を採寸して数字を書き込んだ自分の生徒手帳をパタンとたたんで、胸ポケットにしまった。
小春
「この数字は翼ちゃんの最重要機密ですから、編み図を作成した後に極秘処分します」
翼
「あはは」
神妙に呟いた小春に、翼は笑ってしまった。
十月に行われる『桜祭』。
家庭科部の小春は、文化祭で当日販売するお菓子や小物類の他に、個人の展示作品をひとつ以上出品しなくてはいけないらしい。
一年生の課題は「編みぐるみ」だということで、小春は、なんと、翼の等身大編みぐるみを作りたいと言い出した。
ちょっと恥ずかしい気もするけれど、翼自身、そんな大きさの編みぐるみを見たことが無いので、興味も後押しをして、協力する事にしたのだった。
互いに笑顔を残したまま、翼は小春に向き直った。
『桜祭』で思い出した事を、小春に伝えたくなったのだ。
翼
「あのね、小春ちゃん、私ね、後夜祭まで、時々、穂積先生のダンスの練習相手になる事にしたの」
そう言ったら、小春ならきっと、無邪気に一緒に喜んでくれると思っていた。
ところが、小春は、翼からいきさつを聞くと、ちょっと困ったような顔をして、声を潜めた。
小春
「翼ちゃん、その話、あまり皆にしない方がいいかも」
翼はハッとした。
穂積に練習相手を頼まれた時、「ただし、内密にしてね」と言われたのを思い出したのだ。
翼は今さら口を押さえた。
翼
「……穂積先生にも、そう言われた……」
小春は「でしょ」と頷いて、まだ心配そうに囁いた。
小春
「あのね、穂積先生って、たぶん翼ちゃんが思っている以上に人気あるの。だから、後夜祭で一緒に踊るなんて知られたら、翼ちゃん、いじめられちゃうかも」
翼に言いながら、小春はもう涙ぐんでいる。
小春
「私、穂積先生から英語ドリルの特別課題を出されてるでしょ。それだけで、最初の頃は、知らない先輩に廊下で足を掛けられたりしたよ。だから、気になる」
初めて聞く話に、翼は背中が寒くなる思いがした。
翼
「分かった、気を付けるね。ありがとう、小春ちゃん」
小春
「うん。私も誰にも言わない」
小指を絡めて指切りをして、小春はやっと少し笑った。
小春
「でも、良かったね。穂積先生と踊れるなんて、翼ちゃんが羨ましいな」
翼
「練習相手だから、本番では踊らないよ。私は部活動が無いから、穂積先生が気をつかって、仕事を与えてくれただけ」
小春
「うふふ」
ひそひそと顔を寄せあって内緒話をしながら、翼の表情を見ていた小春が笑った。
翼
「なあに?」
小春
「翼ちゃん、穂積先生の事、好きになってきたんだね」
翼
「えっ?!」
翼は、自分の顔が赤くなるのを感じた。
小春は楽しそうに笑っている。
小春
「翼ちゃん、最初の日に、そう言って私をからかったでしょ。だから、お返しー」
翼
「あっ!……もう、小春ちゃんったら!」
二人の笑いあう声が、また明るくなって、生徒会室に響いた。
[削除]
09/26(Thu) 04:39
可愛いな、この二人(笑)
清香
小春さんは大作に挑むのね(笑)
でも家庭科部は作品の展示だけじゃなくて、喫茶店もやる予定ですから頑張れ☆
☆生徒会室☆
本来は生徒会長席につく藤守がこの日は珍しく会議用の長机に並べられたパイプ椅子へと腰をおろしていた。
机を囲む面々もいつもとは違い3年生ばかりで、如月や小笠原はもとより下っ端の翼や小春、ともなどは壁側に一列になって会議の様子をじっと見つめている。
藤守
「そんじゃ、まず文化祭実行委員から。空間、頼むわ」
空間
「はい。文化祭実行委員長の空間です。一番の懸案事項であった整理券についてですが、今年は生徒一人につき2枚配布することになりました。事前に名前を印字し、当日は受付で身分証との照らし合わせをさせてもらいます。」
藤守
「ずいぶん大がかりやなぁ。入場すんのにエライ時間がかかるんちゃう?」
空間
「裏サイトでの売買を防ぐためには仕方ないし、不審者対策にもなるでしょう?学年ごとに入場ゲートを分けて、3年生の関係者は正門、2年生の関係者は裏門、1年生の関係者は校庭横の車両出入り口を使用してもらいます。」
藤守
「なるほど。」
空間
「ほとんどの来場者は開場1時間半以内にいらしてるってデータがあるから、それ以降は正門以外は完全に封鎖をして入場ゲートを絞ればそこまで負担にはならないわ。」
空間がちらりと小笠原を見ると、面倒くさそうにしながらも小笠原は手元に抱えていたパソコンを操作し壁にかかったスクリーンにグラフを表した。
小笠原
「過去3年間の来場者データだよ。開場直後と、午後1時以降に入場ゲートが混む。開場直後は本当の関係者だろうけれど、午後はどうだか分からないね。」
おそらくどうにかして整理券を手にした他校の生徒が授業が終わった後、もしくは学校を抜け出して乱入しようとしたのだろう。
不自然な人の流れを食い止めるため、というより小野瀬に近づく目障りな人間を根こそぎ排除するため、空間は十重二十重の防御を施すのだった。
空間
「入場者にはQRコードのついたIDホルダーを配布します。これを着けていない人はまず不正入場を疑えます。退場して再入場する際にも新しいQRコードを配布し、整理券・身分証との照らし合わせ・前のQRコードとの照合をします。そうすれば帰る人から整理券を貰って不正入場しようとする人をブロックできますから。」
藤守
「なんでQRコード化するん?…というか、そもそもQRコードって作れるんか?」
なんとなく言いたい事は把握できたものの、それを一体どう実践すればいいのか藤守には見当もつかなかった。
すると、小笠原が再びキーボードを叩いてスクリーンに簡単な仕組みを表す。
小笠原
「個人名を大っぴらに首から下げるのを嫌がる人もいるから、データ化するんだよ。簡単にQRコードに出来るシステムがあるから、生徒の学籍番号と整理券を組み合わせたコードを作ればいいだけ。事前に来る人が分かっていれば印刷もしておけるし、再入場用の新しいコードは古いコードの枝番を作ればいいからそんな手間もかからない。読み取るアプリも空間さんに言われて作っておいたから、システム自体はほとんど出来あがってる。」
藤守
「そ、そうなんや…。」
空間は水面下で既に指示を出していたのだろう。
小笠原がいくつもの資料を映しだしながら説明をすれば、こういった機械関係に疎い藤守は納得せざるを得ない。
空間
「仕事が早いわね。」
小笠原
「まぁ、データ整理みたいなものだから。」
小笠原の仕事に満足したのか、ふふっと黒い笑みを浮かべた空間に内心どん引きしながらも、藤守は空間の案を採用した。
藤守
「わ、分かったわ。その辺は空間と小笠原に一任するとして、次は文化部の出し物の確認をするで。まず、演劇部から――。」
文化祭は各クラスごと、部活ごとに出し物をすることが決まっていた。
クラスの出し物はこれまでの授業で学んだことの発表といった色合いが強いものではあったが、もともと自由な校風の学校という事もあり、『歴史で学んだから』と言ってはピラミッド内部を再現したようなお化け屋敷を作ったりしたクラスもあった。
そして、部活はそれ以上に自由度が高い。
大きな大会に出ては賞を取ってくる運動系の部に負けじと、この日に向けて文字通り寝る間を割いて文化系の部は己らの作品を仕上げるのだった。
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09/26(Thu) 04:40
長いって言われたから分割。
清香
各部の部長が大まかな案を伝え了承されていく中、最後に家庭科部の部長が立ち上がる。
家庭科部部長
「今年も例年通り喫茶店をやります。各クラスの出し物と作品の展示にどうしても人員を割かれるので、今回は事前に準備をしておける焼き菓子とお茶の提供となりそうです。」
如月
「えー、カレーが食べたかったなぁ。」
藤守
「あれ、めっちゃ美味かったんやけどなぁ。」
家庭科部部長
「今年はそこまで手が回らなそうなんですよ、ごめんなさい。」
思い出してしまったのか、『ぐぅ』とお腹を鳴らす二人にすまさそうに頭を下げる家庭科部の部長と共に、小春も居心地悪そうに小さな身体をより一層縮こまらせていた。
なんだろう?と翼とともが小春の顔を覗きこむと『実は去年お兄ちゃんが作ったカレーを出したの。それが大当たりしちゃったようで…。』と小さな声で説明した。
去年家庭科部が出したカレーは顧問である明智が何度も試作を繰り返したもので、噂が噂を呼んで飛ぶように売れてしまった。
当時中学生だった小春が学校が終わった頃には、喫茶店には話を聞きつけたものの食べられない人々で黒山の人だかりが出来ているほどだったらしい。
『伝説のカレー』とまで言われた品を今年も楽しみにしている人はきっと多いのだろう。
明智の料理のお相伴に預かった経験のある翼とともは『なるほど…。』と思うものの、人手がないと言われてしまえば仕方がないことだ。
先輩達のように鳴りそうなお腹を両手で押さえていると。
小笠原
「手ならあるでしょ。」
と敬語では無いので誰に向かって言ったのか分からないが、小笠原が当日のタイムスケジュールをスクリーンへと映した。
小笠原
「体育館のステージで発表し終わった部活からボランティアを募ればいいんじゃないの?」
家庭科部部長
「みんな自分のクラスもありますし、忙しいでしょうから集まらないと思いますが…。」
渋る部長に小笠原は『分かって無いなぁ』と言いたげにため息をつく。
小笠原
「報酬が『カレーを買う権利』なら?」
藤守・如月
「「ハイっ!!ハイっ!!!手伝います!!!!」」
椅子を倒さんばかりの勢いで立ち上がり手を挙げる二人に、その場にいた全員が驚き声が出なくなる。
藤守
「…あっ……。」
如月
「えっと……、すいません。」
家庭科部部長
「うふふ、良いんですよ。そこまで言っていただけるなんて嬉しいです。」
真っ赤になって手を下げた二人に、部長は何だか嬉しそうだった。
小笠原
「この二人は別として、事前に募集をしておけばそれなりに集まると思うからやってみる価値はあるんじゃない?」
家庭科部部長
「…そうですね、明智先生に相談してみます。小笠原君、ありがとう。」
小笠原
「………お、俺はただ経営者として良い商品をいかに売るか考えただけであって別に……。」
真っ直ぐに感謝の意を告げられ恥ずかしくなってしまったのだろう、ブツブツと下を向きながら口ごもる小笠原の耳は真っ赤になっていた。
その頃、廊下では。
穂積
「ふーん、小笠原もやるじゃねぇか。」
小野瀬
「心配する事は無さそうだね。」
職員会議のあと、様子を見に来た穂積達は生徒会室のドアの前で中の様子を窺っていたのだ。
行事になど興味のなさそうだった小笠原が率先して口を出した事に穂積と小野瀬は安堵の表情を浮かべる。
篠崎
「…それよりこっちの方が心配だけど?」
穂積・小野瀬
「ん?」
篠崎が指さした先には、手帳を広げながら何やらぶつぶつと思案する明智の姿だった。
明智
「一学年30人の4クラスで120人。それが三学年あって360人。関係者がその3倍。全員がカレーを食べるわけでは無いにしろ300食以上のカレーを作るには…」
穂積
「…あぁ、きっと幸せだろ。ほっといてやれ。」
小野瀬
「これで楽しみが増えたね。」
篠崎
「いつでも試食しますよー、明智せんせーい。」
穂積
「そうだな、おーい、あけ……ち…」
明智
「玉ねぎは事前に炒めておくとして、やっぱりチキンカレーか、いや、あえて原価を抑えるために牛すじカレーやキーマカレーでも…」
調理工程だけではなく原価計算まで始めてしまった明智の耳に、穂積と篠崎の声は届くことはなかった。
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09/26(Thu) 08:40
ナイスですね♪
くちびる
明智先生面白すぎてお腹がよじれそう!
私の中では明智兄妹はツボですね♪
この後何らかのはずみで翼ちゃんと穂積先生がダンスの練習してるのを空間先輩当たりに目撃されちゃったりして.....ひと波乱なんてことは!ドキドキしながら読んでますね♪←空間先輩って意地悪キャラ?ごごごめんなさ~い!!
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09/26(Thu) 09:11
くちびるさん(´∇`)ノシ
小春
清香さん長文ありがとうございます。
家庭科部、喫茶店もか(゜ロ゜;
そしてくちびるさん、明智兄妹が何故ツボに入るのかしら。
本人たちはいたって真面目なのに(笑)
空間センパイは、対穂積にはどうなのかしら。
そこまで意地悪しちゃうのかしら?
乞うご期待ですね(←オイ)
09/26(Thu) 11:33
とりあえず繋ぐ
小春
☆生徒会室☆
全国大会の常連である吹奏楽部や合唱部を筆頭に、桜田門学園では、文化系の部活も周辺の高校と比べて格段にレベルが高い事で知られている。
もちろん、転入してきたばかりの翼には初めて知る事ばかり。
翼は、各部の部長による日頃の活動と文化祭での出し物の説明を聞きながら、頭の中では、まだ見ぬ文化祭に思いを馳せていた。
それにしても、文化祭で家庭科部の占める役割がそんなに大きいとは知らなかった。
小春によれば、一年生の家庭科部員は、二年生が作る可愛いコスチュームを着て、喫茶店のウェイトレスをする事になっている。
三年生が焼いて喫茶店でお客様に提供するケーキは、すでに予約が入っているほど毎年人気なのだそうだ。
個人の展示物(小春の場合は等身大の編みぐるみ:笑)、さらに店頭販売用の菓子とケーキも作るらしいのに、今また『伝説のカレー』まで加わるだなんて、聞いただけで大変そう。
翼は、おっとりした家庭科部長と、小春の小さい身体を見ながら、少し心配になっていた。
藤守
「……よっしゃ、文化部はそんなところか。前夜祭、後夜祭のイベント内容は、この後、生徒会と実行委員で煮詰める事にして。次は体育祭やな。和音、頼むわ」
和音
「はい」
藤守に指名されて、和音が立ち上がった。
長身で見映えのする和音の姿には、自然と皆が注目する。
和音は一同を見渡してから、丁寧に頭を下げた。
和音
「和音です。体育祭実行委員長を務めさせて頂きます。よろしくお願いします」
期せずして拍手が起きる。
華がある、というべきか。
体育祭の種目の案や準備の段取り、人員の配置まで、和音の説明は的確で行き届いていて、一同を唸らせた。
もちろん異論の出るはずがない。
和音
「体育祭実行委員会からの提案は以上です。今後は生徒会さんや文化祭実行委員会さんとも協議を重ねた上で決定していきたいと思っていますので、よろしくお願いします」
頭を下げた和音に、一同からまた拍手が降り注いだ。
藤守
「今年の委員長はどっちも頼りになるなあ。俺、いらんのちゃう?」
生徒会長の藤守がそう言って笑わせたところで、全体会議はお開きとなった。
生徒会室にはいつものメンバーの他に、空間、和音が残る。
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09/26(Thu) 14:35
ミスコンしましょ
ジュン
藤守
「ところで、空間?」
空間
「はい、なんでしょう?」
藤守
「生徒会にミスコンをして欲しいって投書が結構あってな……」
ミスコンと聞いて空間が眉をしかめる。
空間
「女性の見かけだけを競うことが文化祭にふさわしいとは思えません。」
考える必要もないというように返す刀で叩き切られる。
藤守
「そ、そうですよね……」
空間の迫力に藤守が小さくなる。
如月
「で、でもですね、投書の数も無視できる量じゃないんですよ。」
藤守を援護するように如月が投書の数々をテーブルに広げる。
和音
「あら、結構な数が来てるのね。こんなに要望があるなら考えてみてもいいんじゃないかしら?」
藤守
「そうやろ!?」
如月
「ですよね。」
和音の言葉に後押しされて藤守と如月が空間に詰め寄る。
しかし、空間は表情を崩さず「却下で」と言い放った。
投書をないがしろにはできないと空間を拝み倒す藤守たちと、認めないと聞く耳を持たない空間との間で攻防が続く。
このままでは他の議案にも支障が出てしまう。
翼
「あの!」
そんな時に声を上げたのは翼だった。
空間
「……何かしら?」
翼
「ミスコンって、外見だけじゃないと思うんです。もちろん容姿も大切だとは思いますが、空間先輩や和音先輩のように内面にも魅力がある女性なら!」
そこまで言って翼はハッとする。1年の自分が偉そうに意見してしまって良かったのだろうか?
しかし、翼の予想を裏切り空間は戸惑いの表情を見せていた。揺れている?
如月
「そうですよ!先輩たちのように外見も内面もお手本になれるような女の子を選ぶミスコンならいいんじゃないですか?」
藤守
「そうや!外見だけで選んだら不純かもしれんけど、内面も審査したらええやん?」
翼の言葉にかぶせるように藤守と如月が畳み掛ける。他のメンバーも援護を続ける。空間とて褒められればやはり嬉しいもので……そして……
空間
「わかりました。容姿・内面ともに素晴らしい女生徒が見つかるようでしたら考えます。」
藤守と如月が小さくガッツポーズを作った。