『アブナイ☆恋の学園物語』
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
01/24(Fri) 09:32
皆さん、タリッキーになってると火傷しますよ((φ( ̄ー ̄ )
小春
☆エピローグ~第二会場~☆
小春
「ジュン先輩、お席はそちらで大丈夫ですか?クッション、もっと持って来ましょうか?」
第二会場。
大勢の現役学生や元生徒たちを招待したので、第二とは言っても、本会場にも負けない広さが用意されている。
立食形式ではあるが、心配性の明智兄妹の事だから、もちろん、ゆったりと座れるソファーやスツールもたっぷり準備してあった。
その中のひとつにジュンがいる。
小春
「藤守先輩と別々ですみません」
謝る小春に、ジュンはいつものようにおっとりと笑う。
ジュン
「ううん。私がこうだから、清香先生や小春ちゃんたちが気を遣ってくれたのは分かってる」
そう言って、ジュンは、大きくなったお腹を撫でた。
ジュン
「こっちの会場なら自由に動いたり休んだりできるし。広いから空も喜んでる」
ジュンの視線の先では、すっかり少年らしい体つきに成長した空が、さっきからロビーとの通路を走り回っている。
小春は絨毯の敷かれた床に膝をついて、ジュンのお腹に頬擦りした。
小春
「楽しみですね。ジュン先輩と藤守先輩の赤ちゃんなら、絶対可愛いだろうなあ」
[削除]
01/24(Fri) 12:13
わおっ!
ジュン
火傷した~(*≧∀≦*)
まさかすでにお腹が大きくなってるとは!
藤守
「ジュン、なんかいるものないか?」
小春とジュンが談笑していると藤守が様子を見に来た。
ジュン
「大丈夫だよ。ゆったりさせてもらってるし。予定日はまだ先だしね。」
藤守
「そうか。一緒に居れんで悪いな。」
ジュン
「本当に大丈夫だよ。」
心配そうにする藤守と少し呆れながらも優しく微笑むジュンを小春も微笑みながら見守る。
アニ
「ジュン、大丈夫か?」
ジュンを心配してアニまで様子を見に来た。
先程のリプレイのようにジュンは「大丈夫」と繰り返す。
臨月を迎えたジュンのお腹は藤守家の幸せの象徴だった。
和音
「藤守くんも、アニ先生もご心配なく。私もこっちにいるし、空くんも一緒だしね。」
いつの間にかそばに来ていた和音が空と一緒に「ね~」っと微笑み合う。
和音に追いやられるように第一会場に戻る藤守とアニ。
小春
「会長たちも相変わらずですね。」
和音
「本当ね。」
第二会場も和やかに式の始まりを待っていた。
01/24(Fri) 15:25
☆~新郎控え室~☆
小春
披露宴の為の身支度を終え、穂積や小野瀬と談笑していた明智の控え室に、小春が飛び込んで来た。
小春
「お兄ちゃん!」
明智、穂積、小野瀬
「「「はい」」」
小春に呼ばれて、三人が一斉に振り返って返事をする。
一瞬、嬉しそうににやけてしまったものの、小春は、慌てて顔を戻した。
小春
「あ、えーと……誠臣お兄ちゃん」
明智
「どうした、小春?」
明智が椅子から立ち上がる。
小春は、明智に駆け寄った。
小春
「校長先生が、第二会場で、お姉ちゃんたちと、タキシードと、ウェディングドレスで!」
明智
「落ち着け、小春」
穂積
「まずは深呼吸しろ」
小野瀬
「山田校長と、お姉さんたちが……何だって?」
小春が深呼吸をする。
小春
「校長先生、お姉ちゃんたちと、結婚するって!」
明智、穂積、小野瀬
「……何だってえ?!」
山田
「いやー、結婚式場でお姉さんたちと話してたら、そういう気分になっちゃってさ」
穂積
「……相変わらず適当な動機」
小野瀬
「しかも、三人と結婚って!日本では重婚は禁止ですよ!」
明智たちとは別の、第二会場に近い控え室。
早くもタキシードに着替えを済ませた山田は、小春と共に入ってきた穂積や小野瀬に、次々とツッコミを入れられていた。
山田
「正式に入籍するのは無理でも、事実婚ならいいんでしょ?」
穂積
「……良くはねえだろ?」
山田
「それに、彼女たちは三つ子だよ。一卵性だから、元々は一人だったって事で」
小野瀬
「いや、納得しそうになったけど違うから!元々そうでも、今は三人だから!産まれた時から三人だから!」
山田
「三人とも好きなんだよ。だから選べない」
小野瀬
「あのね……」
文句を言いかけて、小野瀬はハッとして小春を見る。
小野瀬
「小春さん、だったら小春さんも、俺と瞳くんの両方と結婚する?そしたら俺も、小春さんと空間さんの両方と」
小春の手を握った小野瀬の額に、穂積のデコピンが炸裂した。
穂積
「ややこしくするんじゃねえ!」
弾き飛ばされて膝をつく小野瀬の傍らで、ずっと真顔だった明智が、一歩踏み出した。
明智
「……本当に、姉たちと結婚する気ですか」
山田
「うん」
明智
「……姉たちの家事能力をご存知ですか」
山田
「うん。何年間も、きみの苦労話を聞かされてきたからね。洗濯機が火を噴いたとか、掃除機をベランダから落としたとか。あと、学生時代、きみの家の新品のオーブンを犠牲にして作られた、クッキーの形をした炭の固まりを食べさせられた事もある」
明智
「空腹になると狂暴になりますが、それでも……」
山田
「うん。好きだよ。結婚したい」
明智
「……」
明智の目から涙が溢れる。
その涙は、堅く繋がれた山田と明智の手の上に落ちた。
明智
「……あの狂暴なゴーゴンたちを、愛してくれて、結婚してくれて、引き受けてくれる勇者が現れるなんて……しかも三人まとめてだなんて」
小春
「お兄ちゃん」
小春もハンカチで涙を押さえる。
明智
「動機が適当だろうが重婚だろうが事実婚だろうが構いません!よろしくお願いします!」
山田
「うん。幸せにするよ」
山田もまた、明智の手を力強く握り返した。
[削除]
01/24(Fri) 17:33
おぉ~
とも
ジュンさんがおめでたΣ(・□・;)
そして校長と明智三姉妹が結婚ですか⁈
なにやら大騒ぎのエンディングの予感♪
はしゃぎながら会場を走り回っている空を誰かの大きな手が捕まえ、ヒョイと肩に乗せた。
空
「うわぁたかいたかい! あっ、ともちゃんのおとーさんだ!」
とも父
「空、久しぶりやな~。しばらく見んうちに大きなって! おっちゃんの事も覚えててくれたんか?めっちゃ嬉しいわ!」
ジュン
「ともちゃんのお父さん! すみません、弟がご迷惑を…」
空を叱ろうとするジュンに、とも父は相変わらずの笑顔で制した。
とも父
「かまへんかまへん。子供と遊ぶのは好きやからな。今日は安心して座っとき?」
ジュンを囲んで談笑していると、第二会場の入口付近がざわついた。
ロバート
『あーっ、ダディがいるわ!』
ポール
『ホント! 会いたかった~』
背の高いとも父の姿を見つけ、振袖に着替えたNYベアーズがドスドスと駆け寄ってきて、両腕にガッシリとしがみついた。
とも父
『ロバート、ポール! 元気にしとったか?』
ロバート
『モチロンよ!』
ポール
『ダディもますますダンディになったわね!』
[削除]
01/25(Sat) 06:57
☆第二会場☆
小春
ロバートとポールが両腕にしがみついた事で、とも父に肩車されていた空が、一瞬、大きく後ろに揺らいだ。
空
「わっ」
しかし、その背中は、バランスを失う前に、現れた白い手袋の大きな手に支えられた。
空
「?」
振り返った空の目に映ったのは、五色のバトルスーツに身を包んだ一団。
その先頭にいる黒いスーツのマスクマンが、空の身体を支えていた。
空の目がキラキラと輝く。
空
「サクラダモン!」
大喜びの声に応えるように、サクラダモン・ブラックはとも父の肩車から空を抱き上げ、優しく床に下ろした。
空の周りに、サクラダモンの輪が出来る。
ヒーローたちに見下ろされて、空は大はしゃぎだ。
空
「ありがとう、サクラダモン!」
サクラダモンの五人は大きく頷くと、揃ってビシッとポーズを決めた。
空も、サクラダモンたちと向かい合って、ブラックのポーズを真似している。
とも父
「おおきに、サクラダモン」
振り返ったとも父、ロバート、ポールに、ブラックが親指を立てて「OK」の合図を返した。
とも父
「(しかし誰やろ?)」
円陣を作って空を胴上げしている五人を見つめながら、とも父が密かに首を傾げていると。
安藤
「現役のサクラダモンでつ」
村崎
「ヒーローの伝統は、学園に脈々と受け継がれているのでござる」
そっと囁いてきた声がある。
とも父が振り向けば、見覚えのある二人が、より輝きを増してそこに立っていた。
とも父
「おお、男前さんたちやないかい。……そうか、あれは在校生なんか」
とも父に向かって頷く二人の美形が笑顔を見せると、彼らの姿を盗み見している女性たちから「キャー!」とか「カッコいい!」などという歓声が漏れ聞こえる。
一番近い歓声はロバートとポールからだが。
ロバート
『アンドロメダちゃんもパープルドラゴンくんも、もう、水も滴るいいオトコになって!』
ポール
『ああ、ダディと二人とに囲まれて、ワタシ幸せ……』
すると、村崎の隣に和音が、安藤の隣にibuが急いで現れ、NYベアーズが手を伸ばす前に、それぞれの恋人の腕を引いて、連れていってしまう。
NYベアーズ
『あああ……』
引き離されて名残を惜しむロバートとポールに笑いながら、とも父はぐるりと辺りを見渡す。
ニコ、上杉、流川……三年間、ともの成長に合わせて学校生活を見守って来たとも父は、数々の行事で出会った、たくさんの生徒たちの顔を覚えている。
とも父
「……あの、しょっちゅう転んだり倒れたりしてた、面白いべっぴんさんはまだやろか……?」
[削除]
01/25(Sat) 08:16
おお!
くちびる
おはようございます!
話が結婚式まで進んでいる....ビックリ!
もうじきエンディングですかね?
一番驚いたのは小春ちゃんの身長が伸びてた事ですね(笑)♪さすがま-くんの妹だわ(笑)
紅花は身長は伸びず...(;´д`)155cmのままでした(ToT)(泣)でも小笠原先輩と仲良しになれたからいいや♪
[削除]
01/25(Sat) 08:36
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
ともちゃんととも父にはお世話になりっぱなしですm(__)m
ジュンさんのおめでたは、まー当然の成り行きですよね?イヤン(*ノ▽ノ)
理事長おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪
紅花ちゃん、走れば少しは揺れるようになったよ!(゚(゚
最終的にエンディングは清香さんにお任せします。←こんな大騒ぎにしておいて_(^^;)ゞ
皆さん、もう少しお付き合いよろしくお願いしまーす。
01/25(Sat) 09:40
☆本会場☆
小春
一方、何も知らない本会場の面々は、式の開始時刻を待ちながら、賑やかに歓談していた。
紅花
「まーく……明智先生の正装、楽しみだな!」
翼
「私、さっき見ちゃったけど、すっごくカッコ良かったよ」
とも
「あの二人なら和装も洋装もカンペキちゃう?」
キャッキャうふふしているのは女子ばかりではない。
如月
「小春ちゃんがおっきくなってたのにはびっくりしたなあ。キレイになって、ギャルソン男子たちが騒いでた通りになったよ」
小笠原
「ジュンさんのお腹がおっきくなってたのにも驚いたけどね」
藤守
「言うとくけどな!ちゃんと入籍してからやからな!それより、お前と紅花はどうやねん?」
小笠原
「ノーコメント」
とも
「翼と穂積先生はどうやねん?」
藤守の言い方を真似て、ともが笑う。
翼
「う……私もノーコメント」
実際、卒業式の後も、穂積からこれといったアプローチはなかった。
もっとも、人気者の穂積は常に引っ張りだこで、二人でゆっくり話をする機会が与えられない、というのが本当のところだ。
でも、と、翼は自分の小指に触れてみる。
約束したから。
私は約束を守っているから。
空席のままの穂積の招待席を見ながら、翼は、穂積と指切りをした手を、大切に胸に押し当てた。
[削除]
01/25(Sat) 11:25
☆新婦控え室☆
小春
明智
「清香さん、すみません!」
新婦控え室では、大きな鏡の前に座って化粧を整えてもらっていた清香の前で、明智が頭を下げていた。
明智
「急にこんな事になってしまって……」
清香は明智の肩を撫でながら、笑う。
清香
「誠臣くんのせいじゃないわ。だから頭を上げて?それに、おめでたい事なんだから、喜ばなくちゃ」
明智
「しかし……」
清香
「誠臣くんのお姉さんたちのご結婚なら、私の身内も揃ってお祝いするのは当然の事よ。これからは、親戚になるんですもの」
明智
「清香さん……」
明智は目を潤ませる。
新婦の世話係の式場職員が、気を利かせて部屋を出て行った。
清香
「誠臣くんの親戚の方々も、お姉さんと校長の結婚披露に賛成されてるんでしょう?」
明智
「そりゃあもう。さっき、小春に頼んで、別室に親戚を集めて説明させたんです。そうしたら、全員で万歳三唱だったそうで」
清香
「それなら何も問題なし。親戚以外のお客様はほとんど学校関係者だから、校長の事は、みんなが知っているし。残りは友達だし……」
清香はそこで頬を染めた。
清香
「私は、誠臣くんが隣にいてくれたら、それでいいの」
明智
「清香さん……」
係員(扉の外から)
「そろそろお時間でございます」
唇が触れ合う直前で時間切れ。
慌てて咳払いする明智の頬に、離れ際、清香はちゅっとキスをする。
清香
「さ、行きましょ。みんながお祝いしてくれるわ。……きっと、素敵な結婚式になるわよ」
明智
「大騒ぎな、じゃないんですか?」
明智は、名残惜しそうに、ハンカチで口紅を拭き取った。
[削除]
01/25(Sat) 15:37
ちょっとまったああああ!
リアルせつな
皆様、幸せな時間が続いていますね(≧▽≦)b
空間セツナもこうしちゃいられません!!
スタンバイしなくっちゃ!←まだだったのか@@;
エンドマークまで、ほんのすこーーーしぶっこみのお時間くださいませφ(TT;)カキカキ
あ!披露宴の最中に駆け込んでも良ければ、お話進めちゃってくださいませ!
相変わらずの遅筆リアルせつなでした;;
[削除]
01/25(Sat) 18:29
やっとブッコミます!!!清香先生おめでとう!!!
せつな
☆某ホテルロビーにて ~セツナ劇場その1~☆ ←
遅くなっちゃったわ・・・
空間セツナは、タクシーを降りると同時に腕時計を見ながら駆け出した。
某ホテル。
今日はここで、明智先生と篠崎先生の結婚式が行われる。
その披露宴二次会場に学園の卒業生在校生有志が集まることになっているのだ。
和音から声をかけられ、その日は午前中にゼミが入っていたから断ろうかと思ったのだけど・・・
『小野瀬先生も楽しみにしてるって、藤守くんが言ってたよ』
その一言で、私の心は決まった。
小野瀬先生と明智先生は同僚なんだから、披露宴に参加するのは当たり前じゃない。
どうしてすぐに気付かなかったのかしら!
そういえば、小野瀬先生とお会いできるのは、成人式以来だわ。
今年、空間や藤守、和音たちは、成人式を迎えた。
式の後、同窓会が開かれたが、学園生だけの集まりである。
なにせエスカレーターで進学が決まる内進組とは別に、センター試験で国立を目指す生徒のため、その時期は先生方も大忙しだ。
特に穂積先生や小野瀬先生は、それ以外にも同窓会の招待が半端なく多いため、トラブルの原因にならないよう一律同窓会の参加は見合わせている。
なのに・・・、
『成人おめでとう。振袖姿がとても素敵だよ』
小野瀬先生は、わざわざ同窓会後、私のために会いに来てくれた。
その上、素敵なカフェに連れて行ってくれて・・・。
その時お祝いにと、この腕時計をくれたのだ。
『まだ左手の薬指は空けておかなくちゃね。今は君の左手首を独占させて?』
と、左手の甲にキスして、小野瀬先生自ら私の左手に時計をはめてくれたのだ!!! キャーキャー
華奢なデザインのプラチナがキラキラ光る腕時計を愛おしそうに撫でながら、空間はエレベーターへと向かった。
エレベーターを待ちながら、鏡張りのエレベーターのドアに映る自分の姿に、おかしなところがないかチェックする。
成人式の日は、振袖姿を誰よりも小野瀬先生に見て欲しかった。
だから、会いに来てくれただけでも嬉しかったのに、
プレゼントまでして頂いちゃって天にも昇る気持ちでいたワタクシ。
けれど、慣れない着物で一日過ごした疲労も重なって、
舞い上がっていたせいか、実は何をしゃべったのかよく覚えていないのよね・・・;;←注:また失神したらしい
なんて惜しいことをしたのかしら!!
でも、今日は違うわ!
今日も思い切ってオトナっぽくおしゃれしてきたんだもの!
自信を持つのよ!セツナ!!
とも
「あそこでポーズ作ってるの、空間先輩じゃあらへん?」
如月
「遅いからって見に来てみたら・・・」
小笠原
「しかも、あそこのエレベーターは高速で一気にレストランのある上階まで行く。乗ったって披露宴会場には行けない」
藤守
「うわー・・・相変わらずイタイやっちゃな~」
もしかしたら会場がどこかわからずに迷っているのではと、エスカレーターで一階のロビーまでわざわざ探しに来た4人は、そっと目頭を抑えたのだった。
その1END
せつなってば、まだ続ける気か???
このあと、小野瀬先生と無事に会えるのか???
誰も待ってないぞ!
でも勝手に続きを書き込むぜ!! ←いいから急げよ・・・orz;
[削除]
01/26(Sun) 13:35
遅筆すぎる(((((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.・
せつな&セツナ
☆披露宴会場 少し前の新郎控室での3TOPの会話 ~せつな劇場その2~☆←ひらがな?
穂積
「それにしても、オンナは一気に化けるな・・・卒業したとたん、もう大人の顔をしやがる」
小野瀬
「櫻井さんに一瞬見とれてたお前の顔は忘れないよ。めったに見れないものを見せてもらった」
穂積
「うるせえ。・・・俺は、時間は止まってはいないんだってことを言ってるんだよ」
明智
「学校の教師という職業は、永遠のループの中にいるような錯覚がありますからね」
小野瀬
「確かに。俺も、W藤守には驚かされた。よもやあいつらに先を越されるとは・・・」
明智
「・・・自分もお二人の先輩方を差し置いて、すみません」
穂積・小野瀬
「「腹立つから謝るな!!!」」
穂積
「小野瀬、お前、成人式の後、空間のところに行ったんだろう?なのに、なのに手出さなかったとは、お前にしちゃ珍しい」
小野瀬
「余計なお世話。・・・ちょっと手にキスしただけで気絶されちゃって。なんだか、彼女にはあのままでいて欲しいような・・・複雑な心境なんだよ。ま、当分それ以上のことは無理だね」
穂積
「どうせ、着物の帯をクルクル解いて、お代官様ごっこでもしようと企んでたのがバレたんじゃないか?残念だったな~」←
小野瀬
「お前こそ、櫻井さんは高校を卒業したんだし、これで堂々と付き合えるって内心喜んでるくせに」
明智
「清香さんの話だと、空間は警察官僚を目指すことにしたらしいですね。・・・お二人とも淫行罪で逮捕してもらったらどうですか」
穂積・小野瀬
「「コイツと一緒にするな!」」
穂積
「空間は●大文一だろう?3年になって法学部に進振りしたなら官僚志望でも不思議はない」
明智
「以前は教師になって学園に戻って来ると希望していたようですが、最近になって警察庁に入って小野瀬先生をストーカーから守るとか言い出したらしいですよ」
小野瀬
「ははは・・・どういうわけか、教授の話を聞いてるうちに、俺を守ってくれることになっちゃったらしいね」
明智
「空間の、小野瀬先生信奉は半端ないですからね。すぐ小春を口説き始める男のどこがそんなにいいのか分かりませんが」
小野瀬
「俺は小春さんの兄だって言ってるでしょ。棘のある物言いされるのは心外だな」
穂積
「理事長の話だと、警察庁には毛色のかわった有名人が二人いるらしいな」
小野瀬
「金髪碧眼のキャリアと、赤毛の鑑識官・・・だっけ?そのうちのキャリアのほうは、理事長の見合い相手で、鑑識官のほうは警視庁で抱かれたい男№1とか」
穂積
「何故だろう・・・。赤毛の鑑識官なんて会ったこともないのに、存在を想像しただけで妙にイラつく」
小野瀬
「俺も何故か他人のような気がしない・・・けど、空間さんが入庁するのはひどく危険な気がするよ」
穂積
「そいつがやりそうなことが想像できるからだろう。お前、空間に守ってもらうんじゃなくて逮捕されろよ、その方が世の中のためだ」
明智
「それはいいですね!ついでにお二人で何年間か網走体験してみてはどうですか?今なら待ってる人もいないようですし」
穂積・小野瀬
「「お前は、黙って清香の尻に敷かれてろ!!!」」
その2END←まだ続くのか;;
・・・いったいいつになったら、披露宴が始められるんだろう・・・
ていうか、皆様、どうぞ披露宴本会場、第二会場にお入りくださいませ。
きっとセツナはどうにか辿り着きます・・・(TдT);
乱入させるぜ!!
取りあえず とう!=3=3 ←逃げた
01/26(Sun) 18:23
さすがだなあ。
小春
おそらくこの空白な状況はですね。
せつなさん&セツナ先輩が面白いので、みんなイイコで続きを待っているんですね。
もちろん私もです。
決してイジメではありません。
愛です。
[削除]
01/26(Sun) 18:51
同じくです。
とも
セツナ先輩、面白いなぁ。
続き、って書いてあるので体育座りでおとなしく待っておりますよ~♪( ´▽`)
[削除]
01/26(Sun) 20:33
正座で……
ジュン
私もいい子で待ってます(*≧∀≦*)
先生方、W藤守が先越してすみません。
藤守
「先生方、すんません。でも、入籍してからですからね!」
ジュン
「そんなに強調しなくても……」
[削除]
01/26(Sun) 21:50
∑@@;
せつな
『続く』なんて書き込んだワタクシが元凶だったのね;;
(ノ××)ノ~☆ ダメ...(o_ __)o)) バタッ ・・・き、清香さん・・・タッチ!!
[削除]
01/27(Mon) 13:24
エミ
セツナ劇場おもしろいわぁ。続きお待ちしてますよん♪
では、自称乙女三人のおしゃべりを…。
☆少し前の控え室☆
ロバート
『それでそれで?』
ポール
『すんごーく仕事のデキる超イケメンなんでしょう?』
NYベアーズに振袖を着せながら、エミは質問責めにあっていた。
エミ
『お仕事のことはわからないけど、とっても素敵な人よ。私にはもったいないくらい』
ロバート・ポール
『キャー♪』
あの体育祭ですったもんだあったお見合い話。そんな事などすっかり忘れてしまったある日、エミは学園内の駐車場で、紺の三つ揃いのスーツを着た美形の男性に声を掛けられた。
「警視庁の瑞穂です。突然申し訳ありません。実は、貴女とお見合いの話がございまして」と。
まるで昔の記憶の王子様みたいな瑞穂に、エミの心は一瞬揺れたが、やんわりと断りの言葉を述べて頭を下げた。頭突きしないように細心の注意を払って。
だが、「近いうちに正式に会う事になりますから」と言って立ち去った瑞穂の言葉通り、その後お見合いは行われた。
どうやら、美形の超エリート刑事さんこと瑞穂は、かなり以前からエミを知っていたようで、長年の想いが叶ったというワケらしい。
ロバート
『いやん!どこで見初めたのかしら?訊いてみたいわ。っていうか、お会いしたい!イケメン拝みたい!』
ポール
『ワタシの事もひっそりと想い続けている殿方がいるかもしれないわね!カモーン!ダーリン!』
二人とも心は乙女のままだけど、少しだけオバチャンっぽくなったような気がする…と思いながら、せっせせっせと着付けを続けるエミをロバートが突っついた。
ロバート
『ねえねえ、刑事さんってことは、イイカラダしてるんでしょう?』
エミ
『もうっ!ロバートったら何言ってるの!』
ポール
『くっ…苦し…い』
思わず帯を締める力が入りすぎてしまったようで、ポールのずんぐりした手がエミをタップする。
エミ
『きゃあ、ポール!ごめんなさい!』
ロバート
『エミ、顔真っ赤!!あはは!』
エミ
『ロバートのバカっ!』
ポール
『ふげっ……苦し…死ぬ…』
エミ
『わわわ!ポール、ごめんなさいっ!しっかりして!』
なんだコレ(笑)ちゃんちゃん♪
ちなみに、美形の超エリート刑事さんの名前を逆から読めば……ふふふ♪←
01/27(Mon) 19:18
面白いから。
くちびる
セツナ先輩、紅花もおとなしく続き待ってますよ。先輩は本当に面白いなあ♪
小笠原先輩と一緒に取材させて頂きたいなぁ♪
[削除]
01/27(Mon) 22:35
取材?!わ、ワタクシで良ければいつでも大歓迎!!
せつな&セツナ
☆ようやく辿り着いた第二会場 ~セツナ劇場その3~☆ ←まだやる気らしい;
和音
「あ!セツナさん、やっと来たのね!遅かったから心配したわよ」
和音が声をかけてきた。
まさか、うっかりエレベーターを間違えて最上階まで往復してきたとは言えず、セツナはニッコリ微笑んで誤魔化す。
セツナ
「ゼミがなかなか終わらなかったの。心配かけてごめんなさい」
ジュン
「空間先輩!お久しぶりです~。丁度ケーキカットが始まるところですよ!!間に合ってよかった」
セツナ
「まぁ、ジュンさん、お久し・・・えええええええええええぇぇ?!そ、そ、の、あの」
ジュンの大きなお腹を見てしどろもどろになるセツナに、照れながらもジュンは、藤守との子供であることを説明した。
セツナ
「そ、それは、おめでとう。・・・藤守君たら・・・いつの間にそんなこと・・・ブツブツ」
ジュン
「え?」
和音
「ま、まぁいいじゃない!今日はおめでたいお話ばかりでいいことだわ!!ほら、あのケーキ、小春さんの手作りですってよ!素晴らしいわね」
モニター画面は、偉い方々のお祝いが終わり、ウェディングケーキカットの瞬間を映していた。
ジュン
「わぁ!綺麗!!小春ちゃんたらすごいわ!」
『それでは、ウェディングケーキ入刀です!』
司会者のアナウンスと共に、割れんばかりの拍手とフラッシュが光るなか、輝かんばかりの笑顔の篠崎先生と、氷漬けのように固まってナイフに手を添える明智先生の姿が、ズームアップされる。
・・・・・・
あぁ・・・、なんて・・・なんて素敵なのかしら!
明智先生と篠崎先生・・・
とっても幸せそうで、見ているこちらまで涙が溢れちゃう。
あぁ、いつかワタクシも、小野瀬先生とあーーーーんな風に、けっけっっこ、・・・ゴホゴホ
・・・あ、イケナイ;鼻水が・・・;;
和音
「セツナさん、大丈夫?」
セツナ
「え、ええ、・・・ズズ・・・ ちょっと、失礼するわね ・・・ズビ・・・」
涙でマスカラも流れ、鼻水まで止まらなくなったセツナは、慌ててラバトリーに駆け込んだ。
遅刻してしまったせいで、すでに披露宴が始まっていたから、本会場にいる小野瀬先生とはまだ会えていない。
今回の披露宴に参加する本当の目的はそれでも、明智先生と篠崎先生二人の姿からは、幸せオーラが溢れていて、
そこに自らと小野瀬先生の姿を重ね合わせてしまったら、どうにも涙と鼻水が止まらなくなったのだった・・・。
少し腫れぼったくなってしまった顔を洗ってメイクをやり直すと、幾分マシな顔に戻る。
はあ・・・とため息をつきつつ廊下に出ると、窓ガラス越しに空を眺めている小野瀬先生がいた。
いきなり心臓がバクバクと破裂しそうな勢いで高鳴りはじめる。
なああああああああああああんてラッキーな偶然!!!
正装した小野瀬先生。
シルバーグレーのスーツにワインレッドのタイが、紅い髪にとっても似合っている。
小野瀬
「やあ、空間さん。成人式以来だね」
ニッコリ微笑みながら小野瀬先生が近づいてくる。
セツナ
「は、はい。あの時はありがとうございました」
震える足もとに力を入れつつ、セツナは慌ててお礼を言う。
小野瀬
「それ、着けてくれてるんだ。今日のドレス姿にも良く似合うよ」
腕時計をつけたセツナの左手首を、小野瀬先生はそっと自分の右手でとった。
キャーーー キャー キャー
素敵すぎて、あ、また足元がふわ~~~~っと浮いちゃいそう・・・
はっっ! ダメダメ!!
もったいなさすぎるくらいおいしいシュチュエーションなんですもの!
今度こそ、しっかりしなくっちゃ!!
今日のセツナのドレスは、黒に近いワインレッド。
シルクタフタは光に当たると虹色に煌めく。
こうして並んでいると、小野瀬先生とペアのような雰囲気だ。
セツナが何でもつい紅を選んでしまうのは、小野瀬先生の髪の色を意識しているからかもしれない。
小野瀬
「大学の勉強は大変でしょ。無理してない?」
セツナ
「そうですね。課題がものすごく多くて、こなすので精一杯ですけど、目標がありますから、頑張れます」
小野瀬
「空間さんのことだから、何でも一生懸命になっちゃうんだろうね」
でも、と、小野瀬先生は微笑んでみせる。
とびきり色っぽい眼をして・・・。
セツナ
「お、お、小野瀬・・・せんせい??」
小野瀬
「大人になったらもう一度俺とダンスを踊ってくれる約束だよね。覚えてる?」
セツナ
「は、はい!!絶対に忘れません!!!」
小野瀬
「よかった~~!じゃ、本会場に来てくれるかな?」
セツナ
「え?」
本会場では、有志による余興が行われているところだ。
在校生によってサクラダモンVS戦闘員のバトル寸劇が繰り広げられ、
女の子は、みんなでAKBの『恋するフォー●ュンクッキー』を披露した。
小野瀬先生や藤守たちはリアル戦隊シリーズのキョ●リュウジャーのダンスの予定。
しかし、加わるはずのともと穂積先生が、さっきのAKBのダンスで足を挫いた翼を救護室に連れていってしまい、急きょ代役を探していたところだったのだ。
セツナは慌てて振付を覚えさせられ、キョウ●ュウピンクのコスプレをして踊らされるハメになった。
・・・どうせ、こんなオチよね。
ええ、わかっていましたとも。
いいの。ワタクシ、小野瀬先生の役に立てればそれでいいの!!
半ばヤケクソな空間の踊りは、会場に笑いを提供し、意図せず大盛り上がりで幕をおろしたのだった・・・。
その3END ・・・清香さんはまだお忙しいんでしょうか?(/_;)
優しい優しいお嬢様方からのプレッシャーに押しつぶされそうな、か弱いせつなです;;
小春さんの手作りウェディングケーキの描写など、第二会場では分からない本会場の様子を、是非にもレポートくださいませ!
ワタクシ、心よりお待ち申し上げておりますよおおおおおおおおぉぉぉ(ノД`)・゜・。
[削除]
01/28(Tue) 08:15
なんか名残惜しい。
小春
あー、明智&清香も和音先輩もW藤守も理事長も瑞穂もNYベアーズも紅花ちゃんもセツナ先輩も在校生サクラダモンもキョウリ●ウダンスも、みんなみんな面白いなあ。
お別れが近付いているのが辛いですわ。
今まで書き込めなかったぶん、せつなさんと清香さんには最後にたっぷり書いていただきましょう。
焦らずゆっくりで結構。ねっ皆様。
これはイジメでも放置playでもありません。
愛です。
愛。
[削除]
01/28(Tue) 08:33
セツナ先輩♪( ´▽`)
とも
余興で私の代わりにキョ⚫︎リュウピンクになっていただいてありがとうございます! その場で振り付けを覚えられるなんてさすがです‼︎ でも見損ねたので、その模様は後日の披露宴DVD試写会でじっくり鑑賞させてもらいますね(=´∀`)人(´∀`=)
[削除]
01/28(Tue) 08:53
ともちゃんお帰りなさい。
小春
第二会場で披露する時には穂積先生も一緒にキ●ウリュウダンスよろしくね。
でも会場の全員がフラッシュモブみたいにアレ踊り出したら小春爆笑しちゃうわ(←ツボらしい)
01/28(Tue) 10:20
せつなさん(*≧∀≦*)
ジュン
せつなさん、待ってたかいがありますね。おもしろいですo(^o^)o
W藤守が驚かしてすみません(〃∇〃)
ケーキ入刀は感動しますよね。W藤守も式は挙げてないので空間先輩と同じように自分たちと重ね合わせてウルウルしてましたよ。
[削除]
01/28(Tue) 10:26
ジュンさん!(←反応速!)
小春
藤守さん式挙げてないの?!(キラーン)
それはぜひ第二会場で山田&三姉妹とご一緒に!!ヽ( ̄▽ ̄)ノ
[削除]
01/28(Tue) 10:42
即反応
ジュン
山田&三姉妹と一緒に!?
ジュンが臨月だけど、着れるドレスがあるかしら(〃∇〃)←嬉しい
[削除]
01/29(Wed) 08:07
ウェディングケーキ。
小春
小春が本会場の明智と清香の挙式の為に焼いた、入刀セレモニー用のウェディングケーキは、桜田門学園高校の校舎を模した白亜のケーキ。
最下段には、フルーツとクリームで表現された色とりどりの花々と、飴細工で作られた飛び交う蝶が散りばめられたスクエアケーキ。
その上に四段のステージがあり、それぞれに、一階校舎、二階校舎、三階校舎、そして四階と屋上を模したスクエアケーキが乗っている。
実際には独立している五段のケーキだが、遠目には一棟の校舎に見えるという趣向だ。
さらに見た目は白いケーキでも、味はフルーツケーキだったりチョコレートだったりチーズケーキだったりと、それぞれ違う。
これは、セレモニーの後、切り分けてサーブする事を想定して、小春なりに工夫したからだ。
だから、本会場のケーキ入刀の映像を見た在校生、卒業生ら、第二会場の招待客たちは、一様に驚いていた。
なぜなら、第二会場の一角にも、全く同じものが置かれていた事に気付いていた客は多かったものの、てっきりオブジェだと思っていて、それが本物のケーキだと知っていたのは、端っこを指先でつまみ食いした、空少年だけだったのだから。
[削除]
01/29(Wed) 10:09
待機組の企み(笑)
小春
一方こちらは、医務室帰りの三人。
とも
「え?藤守先輩とジュン先輩、式挙げてへんのですか?」
穂積
「らしいぞ」
翼
「学生結婚ですもんね、式まではなかなか……」
とも
「お腹に赤ちゃんもおるしな」
三人
「……」
そんな事を話しながら戻って来ると、視線の先の通路を、小春が小走りに横切るのが見えた。
とも
「あ、小春や。おーい」
小春が振り返り、一旦バックステップを踏んでから、こちらに向き直って走ってきた。
小春
「翼ちゃん!足大丈夫?」
翼
「うん、軽く捻っただけ。ありがとう」
小春
「良かった」
翼
「それより小春ちゃん、ずっと忙しそうだよね」
とも
「ほんまやな。全部のテーブルに挨拶しながらお酌してまわってたし、その間にあちこち行ったり来たりしてるし」
翼
「お姉さんたちはどうしたの?全然姿を見かけなくて、私、まだご挨拶してないんだけど」
小春
「……実は……」
山田と明智三姉妹が結婚、と聞いて、翼とともがどれほど驚いたかはさておき。
とも
「え、じゃあ、明智先生と清香先生がお色直しで中座したら、今度は山田校長とお姉さんたちが出て来るん?!」
小春
「うん。それで、お兄ちゃんたちはそのまま第二会場に行って挨拶した後、お色直しして、また本会場に戻るの」
翼
「そうしたら今度は、校長先生たちが第二会場に移動して披露宴?」
とも
「うわー」
小春
「うん。急な事で驚かせてごめんね。……そんなわけで、私、式場の係の人と相談しながらお手伝いに動いているの」
翼
「穂積先生は驚かないですね。ご存知だったんですか?」
穂積
「明智とまだ控え室にいた時に、校長から結婚の話は聞いたが……、本当にW披露宴になるとはな」
とも
「そこまで何でもありなら、ジュン先輩と藤守の披露宴を兼ねてもええんちゃう?」
翼
「ともちゃんたら。校長先生たちは明智家だから許されるんだよ」
とも
「あ、そうか」
小春
「?」
首を傾げる小春に、翼が、藤守とジュンがまだ挙式していない事を説明する。
小春
「ああ、それなら、いずれは正式な式を挙げるよね。今は、みんなの前でウェディングドレスを着てケーキ入刀するくらいでいいんだよね?」
意外にも、小春はあっさり納得した。
翼
「でも、小春ちゃん。ジュン先輩は臨月のお腹だよ。ドレスって言っても……」
小春
「第二会場には家庭科部員も大勢いる。ジュン先輩さえよければ、臨月ドレスとブーケくらいすぐに仕立ててあげる」
とも
「……小春……頼もしい……」
小春
「ともちゃんも翼ちゃんも、三年生の時に、被服実習で体育祭の女神のドレス作ったでしょ?」
とも、翼
「あはは……」
二人は何故か乾いた笑い。
小春
「とにかくケーキとドレスは任せて」
小春はニッコリ笑った。
01/29(Wed) 12:10
藤守とジュン
ジュン
第一会場
第一会場にいた藤守は明智&篠崎の式が始まってから感動で泣きっぱなしであった。
如月
「藤守先輩はジュンちゃんと式は挙げてないんですよね?呼ばれた覚えがないですよ?」
藤守
「グズっ……お、おう。俺が卒業してから式は挙げようと思ってるから。ちゃんと自分らの稼ぎで挙げたいねん。」
小笠原
「そういうところはしっかりしてるんだね。」
如月
「でも、お子さん産まれたらしばらく大変じゃないですか?」
藤守
「式はいつでもできるしな。」
その時、藤守の背後に穂積と小野瀬が立った。
穂積
「それは立派だけど、女の子の気持ちも考えなさい。」
小野瀬
「はい、行くよ~」
藤守
「なっ、なに!?」
慌てる藤守の、両脇を抱えて穂積と小野瀬が藤守を連行していった。
第二会場
翼
「ジュン先輩。」
ジュン
「翼ちゃん?どうしたの?」
とも
「先輩と会長は式挙げてないんですよね?」
ジュン
「?うん。式は賢史くんが卒業してからって。でも、子供ができたからどうなるかな?」
翼
「ちょっと、来てもらえますか?」
ジュン
「えっ?どこに?」
とも
「ええから、立てます?」
訳がわからないという顔をしたジュンを翼とともが支えて連れ去った。
皆さん、タリッキーになってると火傷しますよ((φ( ̄ー ̄ )
小春
☆エピローグ~第二会場~☆
小春
「ジュン先輩、お席はそちらで大丈夫ですか?クッション、もっと持って来ましょうか?」
第二会場。
大勢の現役学生や元生徒たちを招待したので、第二とは言っても、本会場にも負けない広さが用意されている。
立食形式ではあるが、心配性の明智兄妹の事だから、もちろん、ゆったりと座れるソファーやスツールもたっぷり準備してあった。
その中のひとつにジュンがいる。
小春
「藤守先輩と別々ですみません」
謝る小春に、ジュンはいつものようにおっとりと笑う。
ジュン
「ううん。私がこうだから、清香先生や小春ちゃんたちが気を遣ってくれたのは分かってる」
そう言って、ジュンは、大きくなったお腹を撫でた。
ジュン
「こっちの会場なら自由に動いたり休んだりできるし。広いから空も喜んでる」
ジュンの視線の先では、すっかり少年らしい体つきに成長した空が、さっきからロビーとの通路を走り回っている。
小春は絨毯の敷かれた床に膝をついて、ジュンのお腹に頬擦りした。
小春
「楽しみですね。ジュン先輩と藤守先輩の赤ちゃんなら、絶対可愛いだろうなあ」
[削除]
01/24(Fri) 12:13
わおっ!
ジュン
火傷した~(*≧∀≦*)
まさかすでにお腹が大きくなってるとは!
藤守
「ジュン、なんかいるものないか?」
小春とジュンが談笑していると藤守が様子を見に来た。
ジュン
「大丈夫だよ。ゆったりさせてもらってるし。予定日はまだ先だしね。」
藤守
「そうか。一緒に居れんで悪いな。」
ジュン
「本当に大丈夫だよ。」
心配そうにする藤守と少し呆れながらも優しく微笑むジュンを小春も微笑みながら見守る。
アニ
「ジュン、大丈夫か?」
ジュンを心配してアニまで様子を見に来た。
先程のリプレイのようにジュンは「大丈夫」と繰り返す。
臨月を迎えたジュンのお腹は藤守家の幸せの象徴だった。
和音
「藤守くんも、アニ先生もご心配なく。私もこっちにいるし、空くんも一緒だしね。」
いつの間にかそばに来ていた和音が空と一緒に「ね~」っと微笑み合う。
和音に追いやられるように第一会場に戻る藤守とアニ。
小春
「会長たちも相変わらずですね。」
和音
「本当ね。」
第二会場も和やかに式の始まりを待っていた。
01/24(Fri) 15:25
☆~新郎控え室~☆
小春
披露宴の為の身支度を終え、穂積や小野瀬と談笑していた明智の控え室に、小春が飛び込んで来た。
小春
「お兄ちゃん!」
明智、穂積、小野瀬
「「「はい」」」
小春に呼ばれて、三人が一斉に振り返って返事をする。
一瞬、嬉しそうににやけてしまったものの、小春は、慌てて顔を戻した。
小春
「あ、えーと……誠臣お兄ちゃん」
明智
「どうした、小春?」
明智が椅子から立ち上がる。
小春は、明智に駆け寄った。
小春
「校長先生が、第二会場で、お姉ちゃんたちと、タキシードと、ウェディングドレスで!」
明智
「落ち着け、小春」
穂積
「まずは深呼吸しろ」
小野瀬
「山田校長と、お姉さんたちが……何だって?」
小春が深呼吸をする。
小春
「校長先生、お姉ちゃんたちと、結婚するって!」
明智、穂積、小野瀬
「……何だってえ?!」
山田
「いやー、結婚式場でお姉さんたちと話してたら、そういう気分になっちゃってさ」
穂積
「……相変わらず適当な動機」
小野瀬
「しかも、三人と結婚って!日本では重婚は禁止ですよ!」
明智たちとは別の、第二会場に近い控え室。
早くもタキシードに着替えを済ませた山田は、小春と共に入ってきた穂積や小野瀬に、次々とツッコミを入れられていた。
山田
「正式に入籍するのは無理でも、事実婚ならいいんでしょ?」
穂積
「……良くはねえだろ?」
山田
「それに、彼女たちは三つ子だよ。一卵性だから、元々は一人だったって事で」
小野瀬
「いや、納得しそうになったけど違うから!元々そうでも、今は三人だから!産まれた時から三人だから!」
山田
「三人とも好きなんだよ。だから選べない」
小野瀬
「あのね……」
文句を言いかけて、小野瀬はハッとして小春を見る。
小野瀬
「小春さん、だったら小春さんも、俺と瞳くんの両方と結婚する?そしたら俺も、小春さんと空間さんの両方と」
小春の手を握った小野瀬の額に、穂積のデコピンが炸裂した。
穂積
「ややこしくするんじゃねえ!」
弾き飛ばされて膝をつく小野瀬の傍らで、ずっと真顔だった明智が、一歩踏み出した。
明智
「……本当に、姉たちと結婚する気ですか」
山田
「うん」
明智
「……姉たちの家事能力をご存知ですか」
山田
「うん。何年間も、きみの苦労話を聞かされてきたからね。洗濯機が火を噴いたとか、掃除機をベランダから落としたとか。あと、学生時代、きみの家の新品のオーブンを犠牲にして作られた、クッキーの形をした炭の固まりを食べさせられた事もある」
明智
「空腹になると狂暴になりますが、それでも……」
山田
「うん。好きだよ。結婚したい」
明智
「……」
明智の目から涙が溢れる。
その涙は、堅く繋がれた山田と明智の手の上に落ちた。
明智
「……あの狂暴なゴーゴンたちを、愛してくれて、結婚してくれて、引き受けてくれる勇者が現れるなんて……しかも三人まとめてだなんて」
小春
「お兄ちゃん」
小春もハンカチで涙を押さえる。
明智
「動機が適当だろうが重婚だろうが事実婚だろうが構いません!よろしくお願いします!」
山田
「うん。幸せにするよ」
山田もまた、明智の手を力強く握り返した。
[削除]
01/24(Fri) 17:33
おぉ~
とも
ジュンさんがおめでたΣ(・□・;)
そして校長と明智三姉妹が結婚ですか⁈
なにやら大騒ぎのエンディングの予感♪
はしゃぎながら会場を走り回っている空を誰かの大きな手が捕まえ、ヒョイと肩に乗せた。
空
「うわぁたかいたかい! あっ、ともちゃんのおとーさんだ!」
とも父
「空、久しぶりやな~。しばらく見んうちに大きなって! おっちゃんの事も覚えててくれたんか?めっちゃ嬉しいわ!」
ジュン
「ともちゃんのお父さん! すみません、弟がご迷惑を…」
空を叱ろうとするジュンに、とも父は相変わらずの笑顔で制した。
とも父
「かまへんかまへん。子供と遊ぶのは好きやからな。今日は安心して座っとき?」
ジュンを囲んで談笑していると、第二会場の入口付近がざわついた。
ロバート
『あーっ、ダディがいるわ!』
ポール
『ホント! 会いたかった~』
背の高いとも父の姿を見つけ、振袖に着替えたNYベアーズがドスドスと駆け寄ってきて、両腕にガッシリとしがみついた。
とも父
『ロバート、ポール! 元気にしとったか?』
ロバート
『モチロンよ!』
ポール
『ダディもますますダンディになったわね!』
[削除]
01/25(Sat) 06:57
☆第二会場☆
小春
ロバートとポールが両腕にしがみついた事で、とも父に肩車されていた空が、一瞬、大きく後ろに揺らいだ。
空
「わっ」
しかし、その背中は、バランスを失う前に、現れた白い手袋の大きな手に支えられた。
空
「?」
振り返った空の目に映ったのは、五色のバトルスーツに身を包んだ一団。
その先頭にいる黒いスーツのマスクマンが、空の身体を支えていた。
空の目がキラキラと輝く。
空
「サクラダモン!」
大喜びの声に応えるように、サクラダモン・ブラックはとも父の肩車から空を抱き上げ、優しく床に下ろした。
空の周りに、サクラダモンの輪が出来る。
ヒーローたちに見下ろされて、空は大はしゃぎだ。
空
「ありがとう、サクラダモン!」
サクラダモンの五人は大きく頷くと、揃ってビシッとポーズを決めた。
空も、サクラダモンたちと向かい合って、ブラックのポーズを真似している。
とも父
「おおきに、サクラダモン」
振り返ったとも父、ロバート、ポールに、ブラックが親指を立てて「OK」の合図を返した。
とも父
「(しかし誰やろ?)」
円陣を作って空を胴上げしている五人を見つめながら、とも父が密かに首を傾げていると。
安藤
「現役のサクラダモンでつ」
村崎
「ヒーローの伝統は、学園に脈々と受け継がれているのでござる」
そっと囁いてきた声がある。
とも父が振り向けば、見覚えのある二人が、より輝きを増してそこに立っていた。
とも父
「おお、男前さんたちやないかい。……そうか、あれは在校生なんか」
とも父に向かって頷く二人の美形が笑顔を見せると、彼らの姿を盗み見している女性たちから「キャー!」とか「カッコいい!」などという歓声が漏れ聞こえる。
一番近い歓声はロバートとポールからだが。
ロバート
『アンドロメダちゃんもパープルドラゴンくんも、もう、水も滴るいいオトコになって!』
ポール
『ああ、ダディと二人とに囲まれて、ワタシ幸せ……』
すると、村崎の隣に和音が、安藤の隣にibuが急いで現れ、NYベアーズが手を伸ばす前に、それぞれの恋人の腕を引いて、連れていってしまう。
NYベアーズ
『あああ……』
引き離されて名残を惜しむロバートとポールに笑いながら、とも父はぐるりと辺りを見渡す。
ニコ、上杉、流川……三年間、ともの成長に合わせて学校生活を見守って来たとも父は、数々の行事で出会った、たくさんの生徒たちの顔を覚えている。
とも父
「……あの、しょっちゅう転んだり倒れたりしてた、面白いべっぴんさんはまだやろか……?」
[削除]
01/25(Sat) 08:16
おお!
くちびる
おはようございます!
話が結婚式まで進んでいる....ビックリ!
もうじきエンディングですかね?
一番驚いたのは小春ちゃんの身長が伸びてた事ですね(笑)♪さすがま-くんの妹だわ(笑)
紅花は身長は伸びず...(;´д`)155cmのままでした(ToT)(泣)でも小笠原先輩と仲良しになれたからいいや♪
[削除]
01/25(Sat) 08:36
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
ともちゃんととも父にはお世話になりっぱなしですm(__)m
ジュンさんのおめでたは、まー当然の成り行きですよね?イヤン(*ノ▽ノ)
理事長おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪
紅花ちゃん、走れば少しは揺れるようになったよ!(゚(゚
最終的にエンディングは清香さんにお任せします。←こんな大騒ぎにしておいて_(^^;)ゞ
皆さん、もう少しお付き合いよろしくお願いしまーす。
01/25(Sat) 09:40
☆本会場☆
小春
一方、何も知らない本会場の面々は、式の開始時刻を待ちながら、賑やかに歓談していた。
紅花
「まーく……明智先生の正装、楽しみだな!」
翼
「私、さっき見ちゃったけど、すっごくカッコ良かったよ」
とも
「あの二人なら和装も洋装もカンペキちゃう?」
キャッキャうふふしているのは女子ばかりではない。
如月
「小春ちゃんがおっきくなってたのにはびっくりしたなあ。キレイになって、ギャルソン男子たちが騒いでた通りになったよ」
小笠原
「ジュンさんのお腹がおっきくなってたのにも驚いたけどね」
藤守
「言うとくけどな!ちゃんと入籍してからやからな!それより、お前と紅花はどうやねん?」
小笠原
「ノーコメント」
とも
「翼と穂積先生はどうやねん?」
藤守の言い方を真似て、ともが笑う。
翼
「う……私もノーコメント」
実際、卒業式の後も、穂積からこれといったアプローチはなかった。
もっとも、人気者の穂積は常に引っ張りだこで、二人でゆっくり話をする機会が与えられない、というのが本当のところだ。
でも、と、翼は自分の小指に触れてみる。
約束したから。
私は約束を守っているから。
空席のままの穂積の招待席を見ながら、翼は、穂積と指切りをした手を、大切に胸に押し当てた。
[削除]
01/25(Sat) 11:25
☆新婦控え室☆
小春
明智
「清香さん、すみません!」
新婦控え室では、大きな鏡の前に座って化粧を整えてもらっていた清香の前で、明智が頭を下げていた。
明智
「急にこんな事になってしまって……」
清香は明智の肩を撫でながら、笑う。
清香
「誠臣くんのせいじゃないわ。だから頭を上げて?それに、おめでたい事なんだから、喜ばなくちゃ」
明智
「しかし……」
清香
「誠臣くんのお姉さんたちのご結婚なら、私の身内も揃ってお祝いするのは当然の事よ。これからは、親戚になるんですもの」
明智
「清香さん……」
明智は目を潤ませる。
新婦の世話係の式場職員が、気を利かせて部屋を出て行った。
清香
「誠臣くんの親戚の方々も、お姉さんと校長の結婚披露に賛成されてるんでしょう?」
明智
「そりゃあもう。さっき、小春に頼んで、別室に親戚を集めて説明させたんです。そうしたら、全員で万歳三唱だったそうで」
清香
「それなら何も問題なし。親戚以外のお客様はほとんど学校関係者だから、校長の事は、みんなが知っているし。残りは友達だし……」
清香はそこで頬を染めた。
清香
「私は、誠臣くんが隣にいてくれたら、それでいいの」
明智
「清香さん……」
係員(扉の外から)
「そろそろお時間でございます」
唇が触れ合う直前で時間切れ。
慌てて咳払いする明智の頬に、離れ際、清香はちゅっとキスをする。
清香
「さ、行きましょ。みんながお祝いしてくれるわ。……きっと、素敵な結婚式になるわよ」
明智
「大騒ぎな、じゃないんですか?」
明智は、名残惜しそうに、ハンカチで口紅を拭き取った。
[削除]
01/25(Sat) 15:37
ちょっとまったああああ!
リアルせつな
皆様、幸せな時間が続いていますね(≧▽≦)b
空間セツナもこうしちゃいられません!!
スタンバイしなくっちゃ!←まだだったのか@@;
エンドマークまで、ほんのすこーーーしぶっこみのお時間くださいませφ(TT;)カキカキ
あ!披露宴の最中に駆け込んでも良ければ、お話進めちゃってくださいませ!
相変わらずの遅筆リアルせつなでした;;
[削除]
01/25(Sat) 18:29
やっとブッコミます!!!清香先生おめでとう!!!
せつな
☆某ホテルロビーにて ~セツナ劇場その1~☆ ←
遅くなっちゃったわ・・・
空間セツナは、タクシーを降りると同時に腕時計を見ながら駆け出した。
某ホテル。
今日はここで、明智先生と篠崎先生の結婚式が行われる。
その披露宴二次会場に学園の卒業生在校生有志が集まることになっているのだ。
和音から声をかけられ、その日は午前中にゼミが入っていたから断ろうかと思ったのだけど・・・
『小野瀬先生も楽しみにしてるって、藤守くんが言ってたよ』
その一言で、私の心は決まった。
小野瀬先生と明智先生は同僚なんだから、披露宴に参加するのは当たり前じゃない。
どうしてすぐに気付かなかったのかしら!
そういえば、小野瀬先生とお会いできるのは、成人式以来だわ。
今年、空間や藤守、和音たちは、成人式を迎えた。
式の後、同窓会が開かれたが、学園生だけの集まりである。
なにせエスカレーターで進学が決まる内進組とは別に、センター試験で国立を目指す生徒のため、その時期は先生方も大忙しだ。
特に穂積先生や小野瀬先生は、それ以外にも同窓会の招待が半端なく多いため、トラブルの原因にならないよう一律同窓会の参加は見合わせている。
なのに・・・、
『成人おめでとう。振袖姿がとても素敵だよ』
小野瀬先生は、わざわざ同窓会後、私のために会いに来てくれた。
その上、素敵なカフェに連れて行ってくれて・・・。
その時お祝いにと、この腕時計をくれたのだ。
『まだ左手の薬指は空けておかなくちゃね。今は君の左手首を独占させて?』
と、左手の甲にキスして、小野瀬先生自ら私の左手に時計をはめてくれたのだ!!! キャーキャー
華奢なデザインのプラチナがキラキラ光る腕時計を愛おしそうに撫でながら、空間はエレベーターへと向かった。
エレベーターを待ちながら、鏡張りのエレベーターのドアに映る自分の姿に、おかしなところがないかチェックする。
成人式の日は、振袖姿を誰よりも小野瀬先生に見て欲しかった。
だから、会いに来てくれただけでも嬉しかったのに、
プレゼントまでして頂いちゃって天にも昇る気持ちでいたワタクシ。
けれど、慣れない着物で一日過ごした疲労も重なって、
舞い上がっていたせいか、実は何をしゃべったのかよく覚えていないのよね・・・;;←注:また失神したらしい
なんて惜しいことをしたのかしら!!
でも、今日は違うわ!
今日も思い切ってオトナっぽくおしゃれしてきたんだもの!
自信を持つのよ!セツナ!!
とも
「あそこでポーズ作ってるの、空間先輩じゃあらへん?」
如月
「遅いからって見に来てみたら・・・」
小笠原
「しかも、あそこのエレベーターは高速で一気にレストランのある上階まで行く。乗ったって披露宴会場には行けない」
藤守
「うわー・・・相変わらずイタイやっちゃな~」
もしかしたら会場がどこかわからずに迷っているのではと、エスカレーターで一階のロビーまでわざわざ探しに来た4人は、そっと目頭を抑えたのだった。
その1END
せつなってば、まだ続ける気か???
このあと、小野瀬先生と無事に会えるのか???
誰も待ってないぞ!
でも勝手に続きを書き込むぜ!! ←いいから急げよ・・・orz;
[削除]
01/26(Sun) 13:35
遅筆すぎる(((((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.・
せつな&セツナ
☆披露宴会場 少し前の新郎控室での3TOPの会話 ~せつな劇場その2~☆←ひらがな?
穂積
「それにしても、オンナは一気に化けるな・・・卒業したとたん、もう大人の顔をしやがる」
小野瀬
「櫻井さんに一瞬見とれてたお前の顔は忘れないよ。めったに見れないものを見せてもらった」
穂積
「うるせえ。・・・俺は、時間は止まってはいないんだってことを言ってるんだよ」
明智
「学校の教師という職業は、永遠のループの中にいるような錯覚がありますからね」
小野瀬
「確かに。俺も、W藤守には驚かされた。よもやあいつらに先を越されるとは・・・」
明智
「・・・自分もお二人の先輩方を差し置いて、すみません」
穂積・小野瀬
「「腹立つから謝るな!!!」」
穂積
「小野瀬、お前、成人式の後、空間のところに行ったんだろう?なのに、なのに手出さなかったとは、お前にしちゃ珍しい」
小野瀬
「余計なお世話。・・・ちょっと手にキスしただけで気絶されちゃって。なんだか、彼女にはあのままでいて欲しいような・・・複雑な心境なんだよ。ま、当分それ以上のことは無理だね」
穂積
「どうせ、着物の帯をクルクル解いて、お代官様ごっこでもしようと企んでたのがバレたんじゃないか?残念だったな~」←
小野瀬
「お前こそ、櫻井さんは高校を卒業したんだし、これで堂々と付き合えるって内心喜んでるくせに」
明智
「清香さんの話だと、空間は警察官僚を目指すことにしたらしいですね。・・・お二人とも淫行罪で逮捕してもらったらどうですか」
穂積・小野瀬
「「コイツと一緒にするな!」」
穂積
「空間は●大文一だろう?3年になって法学部に進振りしたなら官僚志望でも不思議はない」
明智
「以前は教師になって学園に戻って来ると希望していたようですが、最近になって警察庁に入って小野瀬先生をストーカーから守るとか言い出したらしいですよ」
小野瀬
「ははは・・・どういうわけか、教授の話を聞いてるうちに、俺を守ってくれることになっちゃったらしいね」
明智
「空間の、小野瀬先生信奉は半端ないですからね。すぐ小春を口説き始める男のどこがそんなにいいのか分かりませんが」
小野瀬
「俺は小春さんの兄だって言ってるでしょ。棘のある物言いされるのは心外だな」
穂積
「理事長の話だと、警察庁には毛色のかわった有名人が二人いるらしいな」
小野瀬
「金髪碧眼のキャリアと、赤毛の鑑識官・・・だっけ?そのうちのキャリアのほうは、理事長の見合い相手で、鑑識官のほうは警視庁で抱かれたい男№1とか」
穂積
「何故だろう・・・。赤毛の鑑識官なんて会ったこともないのに、存在を想像しただけで妙にイラつく」
小野瀬
「俺も何故か他人のような気がしない・・・けど、空間さんが入庁するのはひどく危険な気がするよ」
穂積
「そいつがやりそうなことが想像できるからだろう。お前、空間に守ってもらうんじゃなくて逮捕されろよ、その方が世の中のためだ」
明智
「それはいいですね!ついでにお二人で何年間か網走体験してみてはどうですか?今なら待ってる人もいないようですし」
穂積・小野瀬
「「お前は、黙って清香の尻に敷かれてろ!!!」」
その2END←まだ続くのか;;
・・・いったいいつになったら、披露宴が始められるんだろう・・・
ていうか、皆様、どうぞ披露宴本会場、第二会場にお入りくださいませ。
きっとセツナはどうにか辿り着きます・・・(TдT);
乱入させるぜ!!
取りあえず とう!=3=3 ←逃げた
01/26(Sun) 18:23
さすがだなあ。
小春
おそらくこの空白な状況はですね。
せつなさん&セツナ先輩が面白いので、みんなイイコで続きを待っているんですね。
もちろん私もです。
決してイジメではありません。
愛です。
[削除]
01/26(Sun) 18:51
同じくです。
とも
セツナ先輩、面白いなぁ。
続き、って書いてあるので体育座りでおとなしく待っておりますよ~♪( ´▽`)
[削除]
01/26(Sun) 20:33
正座で……
ジュン
私もいい子で待ってます(*≧∀≦*)
先生方、W藤守が先越してすみません。
藤守
「先生方、すんません。でも、入籍してからですからね!」
ジュン
「そんなに強調しなくても……」
[削除]
01/26(Sun) 21:50
∑@@;
せつな
『続く』なんて書き込んだワタクシが元凶だったのね;;
(ノ××)ノ~☆ ダメ...(o_ __)o)) バタッ ・・・き、清香さん・・・タッチ!!
[削除]
01/27(Mon) 13:24
エミ
セツナ劇場おもしろいわぁ。続きお待ちしてますよん♪
では、自称乙女三人のおしゃべりを…。
☆少し前の控え室☆
ロバート
『それでそれで?』
ポール
『すんごーく仕事のデキる超イケメンなんでしょう?』
NYベアーズに振袖を着せながら、エミは質問責めにあっていた。
エミ
『お仕事のことはわからないけど、とっても素敵な人よ。私にはもったいないくらい』
ロバート・ポール
『キャー♪』
あの体育祭ですったもんだあったお見合い話。そんな事などすっかり忘れてしまったある日、エミは学園内の駐車場で、紺の三つ揃いのスーツを着た美形の男性に声を掛けられた。
「警視庁の瑞穂です。突然申し訳ありません。実は、貴女とお見合いの話がございまして」と。
まるで昔の記憶の王子様みたいな瑞穂に、エミの心は一瞬揺れたが、やんわりと断りの言葉を述べて頭を下げた。頭突きしないように細心の注意を払って。
だが、「近いうちに正式に会う事になりますから」と言って立ち去った瑞穂の言葉通り、その後お見合いは行われた。
どうやら、美形の超エリート刑事さんこと瑞穂は、かなり以前からエミを知っていたようで、長年の想いが叶ったというワケらしい。
ロバート
『いやん!どこで見初めたのかしら?訊いてみたいわ。っていうか、お会いしたい!イケメン拝みたい!』
ポール
『ワタシの事もひっそりと想い続けている殿方がいるかもしれないわね!カモーン!ダーリン!』
二人とも心は乙女のままだけど、少しだけオバチャンっぽくなったような気がする…と思いながら、せっせせっせと着付けを続けるエミをロバートが突っついた。
ロバート
『ねえねえ、刑事さんってことは、イイカラダしてるんでしょう?』
エミ
『もうっ!ロバートったら何言ってるの!』
ポール
『くっ…苦し…い』
思わず帯を締める力が入りすぎてしまったようで、ポールのずんぐりした手がエミをタップする。
エミ
『きゃあ、ポール!ごめんなさい!』
ロバート
『エミ、顔真っ赤!!あはは!』
エミ
『ロバートのバカっ!』
ポール
『ふげっ……苦し…死ぬ…』
エミ
『わわわ!ポール、ごめんなさいっ!しっかりして!』
なんだコレ(笑)ちゃんちゃん♪
ちなみに、美形の超エリート刑事さんの名前を逆から読めば……ふふふ♪←
01/27(Mon) 19:18
面白いから。
くちびる
セツナ先輩、紅花もおとなしく続き待ってますよ。先輩は本当に面白いなあ♪
小笠原先輩と一緒に取材させて頂きたいなぁ♪
[削除]
01/27(Mon) 22:35
取材?!わ、ワタクシで良ければいつでも大歓迎!!
せつな&セツナ
☆ようやく辿り着いた第二会場 ~セツナ劇場その3~☆ ←まだやる気らしい;
和音
「あ!セツナさん、やっと来たのね!遅かったから心配したわよ」
和音が声をかけてきた。
まさか、うっかりエレベーターを間違えて最上階まで往復してきたとは言えず、セツナはニッコリ微笑んで誤魔化す。
セツナ
「ゼミがなかなか終わらなかったの。心配かけてごめんなさい」
ジュン
「空間先輩!お久しぶりです~。丁度ケーキカットが始まるところですよ!!間に合ってよかった」
セツナ
「まぁ、ジュンさん、お久し・・・えええええええええええぇぇ?!そ、そ、の、あの」
ジュンの大きなお腹を見てしどろもどろになるセツナに、照れながらもジュンは、藤守との子供であることを説明した。
セツナ
「そ、それは、おめでとう。・・・藤守君たら・・・いつの間にそんなこと・・・ブツブツ」
ジュン
「え?」
和音
「ま、まぁいいじゃない!今日はおめでたいお話ばかりでいいことだわ!!ほら、あのケーキ、小春さんの手作りですってよ!素晴らしいわね」
モニター画面は、偉い方々のお祝いが終わり、ウェディングケーキカットの瞬間を映していた。
ジュン
「わぁ!綺麗!!小春ちゃんたらすごいわ!」
『それでは、ウェディングケーキ入刀です!』
司会者のアナウンスと共に、割れんばかりの拍手とフラッシュが光るなか、輝かんばかりの笑顔の篠崎先生と、氷漬けのように固まってナイフに手を添える明智先生の姿が、ズームアップされる。
・・・・・・
あぁ・・・、なんて・・・なんて素敵なのかしら!
明智先生と篠崎先生・・・
とっても幸せそうで、見ているこちらまで涙が溢れちゃう。
あぁ、いつかワタクシも、小野瀬先生とあーーーーんな風に、けっけっっこ、・・・ゴホゴホ
・・・あ、イケナイ;鼻水が・・・;;
和音
「セツナさん、大丈夫?」
セツナ
「え、ええ、・・・ズズ・・・ ちょっと、失礼するわね ・・・ズビ・・・」
涙でマスカラも流れ、鼻水まで止まらなくなったセツナは、慌ててラバトリーに駆け込んだ。
遅刻してしまったせいで、すでに披露宴が始まっていたから、本会場にいる小野瀬先生とはまだ会えていない。
今回の披露宴に参加する本当の目的はそれでも、明智先生と篠崎先生二人の姿からは、幸せオーラが溢れていて、
そこに自らと小野瀬先生の姿を重ね合わせてしまったら、どうにも涙と鼻水が止まらなくなったのだった・・・。
少し腫れぼったくなってしまった顔を洗ってメイクをやり直すと、幾分マシな顔に戻る。
はあ・・・とため息をつきつつ廊下に出ると、窓ガラス越しに空を眺めている小野瀬先生がいた。
いきなり心臓がバクバクと破裂しそうな勢いで高鳴りはじめる。
なああああああああああああんてラッキーな偶然!!!
正装した小野瀬先生。
シルバーグレーのスーツにワインレッドのタイが、紅い髪にとっても似合っている。
小野瀬
「やあ、空間さん。成人式以来だね」
ニッコリ微笑みながら小野瀬先生が近づいてくる。
セツナ
「は、はい。あの時はありがとうございました」
震える足もとに力を入れつつ、セツナは慌ててお礼を言う。
小野瀬
「それ、着けてくれてるんだ。今日のドレス姿にも良く似合うよ」
腕時計をつけたセツナの左手首を、小野瀬先生はそっと自分の右手でとった。
キャーーー キャー キャー
素敵すぎて、あ、また足元がふわ~~~~っと浮いちゃいそう・・・
はっっ! ダメダメ!!
もったいなさすぎるくらいおいしいシュチュエーションなんですもの!
今度こそ、しっかりしなくっちゃ!!
今日のセツナのドレスは、黒に近いワインレッド。
シルクタフタは光に当たると虹色に煌めく。
こうして並んでいると、小野瀬先生とペアのような雰囲気だ。
セツナが何でもつい紅を選んでしまうのは、小野瀬先生の髪の色を意識しているからかもしれない。
小野瀬
「大学の勉強は大変でしょ。無理してない?」
セツナ
「そうですね。課題がものすごく多くて、こなすので精一杯ですけど、目標がありますから、頑張れます」
小野瀬
「空間さんのことだから、何でも一生懸命になっちゃうんだろうね」
でも、と、小野瀬先生は微笑んでみせる。
とびきり色っぽい眼をして・・・。
セツナ
「お、お、小野瀬・・・せんせい??」
小野瀬
「大人になったらもう一度俺とダンスを踊ってくれる約束だよね。覚えてる?」
セツナ
「は、はい!!絶対に忘れません!!!」
小野瀬
「よかった~~!じゃ、本会場に来てくれるかな?」
セツナ
「え?」
本会場では、有志による余興が行われているところだ。
在校生によってサクラダモンVS戦闘員のバトル寸劇が繰り広げられ、
女の子は、みんなでAKBの『恋するフォー●ュンクッキー』を披露した。
小野瀬先生や藤守たちはリアル戦隊シリーズのキョ●リュウジャーのダンスの予定。
しかし、加わるはずのともと穂積先生が、さっきのAKBのダンスで足を挫いた翼を救護室に連れていってしまい、急きょ代役を探していたところだったのだ。
セツナは慌てて振付を覚えさせられ、キョウ●ュウピンクのコスプレをして踊らされるハメになった。
・・・どうせ、こんなオチよね。
ええ、わかっていましたとも。
いいの。ワタクシ、小野瀬先生の役に立てればそれでいいの!!
半ばヤケクソな空間の踊りは、会場に笑いを提供し、意図せず大盛り上がりで幕をおろしたのだった・・・。
その3END ・・・清香さんはまだお忙しいんでしょうか?(/_;)
優しい優しいお嬢様方からのプレッシャーに押しつぶされそうな、か弱いせつなです;;
小春さんの手作りウェディングケーキの描写など、第二会場では分からない本会場の様子を、是非にもレポートくださいませ!
ワタクシ、心よりお待ち申し上げておりますよおおおおおおおおぉぉぉ(ノД`)・゜・。
[削除]
01/28(Tue) 08:15
なんか名残惜しい。
小春
あー、明智&清香も和音先輩もW藤守も理事長も瑞穂もNYベアーズも紅花ちゃんもセツナ先輩も在校生サクラダモンもキョウリ●ウダンスも、みんなみんな面白いなあ。
お別れが近付いているのが辛いですわ。
今まで書き込めなかったぶん、せつなさんと清香さんには最後にたっぷり書いていただきましょう。
焦らずゆっくりで結構。ねっ皆様。
これはイジメでも放置playでもありません。
愛です。
愛。
[削除]
01/28(Tue) 08:33
セツナ先輩♪( ´▽`)
とも
余興で私の代わりにキョ⚫︎リュウピンクになっていただいてありがとうございます! その場で振り付けを覚えられるなんてさすがです‼︎ でも見損ねたので、その模様は後日の披露宴DVD試写会でじっくり鑑賞させてもらいますね(=´∀`)人(´∀`=)
[削除]
01/28(Tue) 08:53
ともちゃんお帰りなさい。
小春
第二会場で披露する時には穂積先生も一緒にキ●ウリュウダンスよろしくね。
でも会場の全員がフラッシュモブみたいにアレ踊り出したら小春爆笑しちゃうわ(←ツボらしい)
01/28(Tue) 10:20
せつなさん(*≧∀≦*)
ジュン
せつなさん、待ってたかいがありますね。おもしろいですo(^o^)o
W藤守が驚かしてすみません(〃∇〃)
ケーキ入刀は感動しますよね。W藤守も式は挙げてないので空間先輩と同じように自分たちと重ね合わせてウルウルしてましたよ。
[削除]
01/28(Tue) 10:26
ジュンさん!(←反応速!)
小春
藤守さん式挙げてないの?!(キラーン)
それはぜひ第二会場で山田&三姉妹とご一緒に!!ヽ( ̄▽ ̄)ノ
[削除]
01/28(Tue) 10:42
即反応
ジュン
山田&三姉妹と一緒に!?
ジュンが臨月だけど、着れるドレスがあるかしら(〃∇〃)←嬉しい
[削除]
01/29(Wed) 08:07
ウェディングケーキ。
小春
小春が本会場の明智と清香の挙式の為に焼いた、入刀セレモニー用のウェディングケーキは、桜田門学園高校の校舎を模した白亜のケーキ。
最下段には、フルーツとクリームで表現された色とりどりの花々と、飴細工で作られた飛び交う蝶が散りばめられたスクエアケーキ。
その上に四段のステージがあり、それぞれに、一階校舎、二階校舎、三階校舎、そして四階と屋上を模したスクエアケーキが乗っている。
実際には独立している五段のケーキだが、遠目には一棟の校舎に見えるという趣向だ。
さらに見た目は白いケーキでも、味はフルーツケーキだったりチョコレートだったりチーズケーキだったりと、それぞれ違う。
これは、セレモニーの後、切り分けてサーブする事を想定して、小春なりに工夫したからだ。
だから、本会場のケーキ入刀の映像を見た在校生、卒業生ら、第二会場の招待客たちは、一様に驚いていた。
なぜなら、第二会場の一角にも、全く同じものが置かれていた事に気付いていた客は多かったものの、てっきりオブジェだと思っていて、それが本物のケーキだと知っていたのは、端っこを指先でつまみ食いした、空少年だけだったのだから。
[削除]
01/29(Wed) 10:09
待機組の企み(笑)
小春
一方こちらは、医務室帰りの三人。
とも
「え?藤守先輩とジュン先輩、式挙げてへんのですか?」
穂積
「らしいぞ」
翼
「学生結婚ですもんね、式まではなかなか……」
とも
「お腹に赤ちゃんもおるしな」
三人
「……」
そんな事を話しながら戻って来ると、視線の先の通路を、小春が小走りに横切るのが見えた。
とも
「あ、小春や。おーい」
小春が振り返り、一旦バックステップを踏んでから、こちらに向き直って走ってきた。
小春
「翼ちゃん!足大丈夫?」
翼
「うん、軽く捻っただけ。ありがとう」
小春
「良かった」
翼
「それより小春ちゃん、ずっと忙しそうだよね」
とも
「ほんまやな。全部のテーブルに挨拶しながらお酌してまわってたし、その間にあちこち行ったり来たりしてるし」
翼
「お姉さんたちはどうしたの?全然姿を見かけなくて、私、まだご挨拶してないんだけど」
小春
「……実は……」
山田と明智三姉妹が結婚、と聞いて、翼とともがどれほど驚いたかはさておき。
とも
「え、じゃあ、明智先生と清香先生がお色直しで中座したら、今度は山田校長とお姉さんたちが出て来るん?!」
小春
「うん。それで、お兄ちゃんたちはそのまま第二会場に行って挨拶した後、お色直しして、また本会場に戻るの」
翼
「そうしたら今度は、校長先生たちが第二会場に移動して披露宴?」
とも
「うわー」
小春
「うん。急な事で驚かせてごめんね。……そんなわけで、私、式場の係の人と相談しながらお手伝いに動いているの」
翼
「穂積先生は驚かないですね。ご存知だったんですか?」
穂積
「明智とまだ控え室にいた時に、校長から結婚の話は聞いたが……、本当にW披露宴になるとはな」
とも
「そこまで何でもありなら、ジュン先輩と藤守の披露宴を兼ねてもええんちゃう?」
翼
「ともちゃんたら。校長先生たちは明智家だから許されるんだよ」
とも
「あ、そうか」
小春
「?」
首を傾げる小春に、翼が、藤守とジュンがまだ挙式していない事を説明する。
小春
「ああ、それなら、いずれは正式な式を挙げるよね。今は、みんなの前でウェディングドレスを着てケーキ入刀するくらいでいいんだよね?」
意外にも、小春はあっさり納得した。
翼
「でも、小春ちゃん。ジュン先輩は臨月のお腹だよ。ドレスって言っても……」
小春
「第二会場には家庭科部員も大勢いる。ジュン先輩さえよければ、臨月ドレスとブーケくらいすぐに仕立ててあげる」
とも
「……小春……頼もしい……」
小春
「ともちゃんも翼ちゃんも、三年生の時に、被服実習で体育祭の女神のドレス作ったでしょ?」
とも、翼
「あはは……」
二人は何故か乾いた笑い。
小春
「とにかくケーキとドレスは任せて」
小春はニッコリ笑った。
01/29(Wed) 12:10
藤守とジュン
ジュン
第一会場
第一会場にいた藤守は明智&篠崎の式が始まってから感動で泣きっぱなしであった。
如月
「藤守先輩はジュンちゃんと式は挙げてないんですよね?呼ばれた覚えがないですよ?」
藤守
「グズっ……お、おう。俺が卒業してから式は挙げようと思ってるから。ちゃんと自分らの稼ぎで挙げたいねん。」
小笠原
「そういうところはしっかりしてるんだね。」
如月
「でも、お子さん産まれたらしばらく大変じゃないですか?」
藤守
「式はいつでもできるしな。」
その時、藤守の背後に穂積と小野瀬が立った。
穂積
「それは立派だけど、女の子の気持ちも考えなさい。」
小野瀬
「はい、行くよ~」
藤守
「なっ、なに!?」
慌てる藤守の、両脇を抱えて穂積と小野瀬が藤守を連行していった。
第二会場
翼
「ジュン先輩。」
ジュン
「翼ちゃん?どうしたの?」
とも
「先輩と会長は式挙げてないんですよね?」
ジュン
「?うん。式は賢史くんが卒業してからって。でも、子供ができたからどうなるかな?」
翼
「ちょっと、来てもらえますか?」
ジュン
「えっ?どこに?」
とも
「ええから、立てます?」
訳がわからないという顔をしたジュンを翼とともが支えて連れ去った。