『アブナイ☆恋の学園物語』
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11/11(Mon) 06:53
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
皆さまお騒がせしてすみません。
いや、先生たちがへとへとだからね、ファッションショーでクールダウンして徒競走でちょっと休んでもらおうかと思っただけなんですよ。
ストーリー的には借り物競走でOKです。清香さん、ありがとうございます。このまま行きましょう(←適当)
どんどん書き込みお願いしますm(__)m
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11/11(Mon) 08:54
おはようございます!
くちびる
紅花はすっかり失恋?の痛手から立ち直り、しっかり広報のお仕事してますね♪
お話がとっても進んでいて、スレッドが10ですか~凄いなぁ♪
毎日残業続きだったんで(ToT)(泣)....リアルはグッタリしてました~!!
今日もお仕事頑張るぞ!!
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11/11(Mon) 14:33
こんな感じかしら。
小春
☆借り物競走☆
パァン、というピストルの音と同時にスタートを切った、各組2人の三年生、そして、教員&PTAチーム2人の、計10人。
彼らは走って行ってコースの途中にある紙を拾い、そこに書かれている物を観客から借りなければならない。
「青いタオル貸して下さい!」
「二年生のジャージ貸して!」
「手芸部の女の子、いますか?」
「日傘と雨傘持ってませんか?」
右往左往する三年生と、一般参加の保護者たち。
観客や他の生徒は応援したり、一緒になって探したり。
運良く借り物の出来た選手から、判定係の明智の元に走る。
そして、明智が頷くのを待って初めて、ガッツポーズを出すのであった。
11/11(Mon) 22:32
こんばんは
とも
チョイとだけつなぎますよ~。
前の組の生徒たちが次々とゴールしていき、藤守の番になった。
学園の生徒会長の登場に観客からも下級生たちからも声援が届く。
空
「けんたーん、がんばれ~!」
藤守
「よっしゃ、空、見とけよ~、絶対トップでいったるで!」
パァン。
ピストルがスタートの合図を知らせた。
借り物メモのあるコーナーまでダッシュしていき、これだ!と思ものを取った。
藤守
「えーと、どれどれ?……なっ、なんやねん、コレ?!」
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11/11(Mon) 23:21
繋げます
ジュン
藤守の引いたのは「大切な人と手を繋いで」……
どうともとれるこのメモに藤守はしばし困惑した。
(大切ゆーたら家族とか友達とか?でも、別の意味にもとれるしなぁ……)
思いの外、長考する藤守をよそに他の選手はメモに書かれたものを探しに右往左往する。
そして、藤守は一つ深く深呼吸をしてから白組の待機場所へと走った。
藤守
「ジュン!来い!」
藤守から放たれた一言……それに何の疑問も唱えず前に進み出るジュンの姿。
藤守は内容は伝えず、ただジュンの手を引いて走り出した。
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11/12(Tue) 06:10
おはようございます♪
とも
うふふ。ジュンさんならきっと後に続いてくれるやろうと思ってましたよ~(^-^)v
またカップル誕生ですかね?
私も頑張らなくっちゃp(^-^)q
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11/12(Tue) 06:25
合ってて良かったo(^o^)o
ジュン
ただ、オチを考えてないのです……
どなたかヘルプミー(;>_<;)
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11/12(Tue) 06:55
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
ともさん、ジュンさん、ナイスコンビネーションですね♪
藤守さんたら相変わらず焦れった……ピュアなんだからもう。
ジュンさん、押して!押して!
ともさん、押し倒し(ピー)
11/12(Tue) 07:11
ちなみに。
小春
ジュンさんが藤守くんに「ねぇ、抱きついてもいい?」ってサラリと言ってみたら、「寒いの?」って言われた。ううん。むしろ火照ってます! http://shindanmaker.com/165125
ともさんが如月くんに「ねぇ、抱きついてもいい?」って背後から近付いて言ってみたら、「ちょっと待って。心の準備するから」って言われた。わかった。待つ! http://shindanmaker.com/165125
翼ちゃんが穂積先生に「ねぇ、抱きついてもいい?」って顔を真っ赤にして言ってみたら、恥じらいながら手招きされた。仕方ないので抱きついてあげた。 http://shindanmaker.com/165125
篠崎先生が明智に「ねぇ、抱きついてもいい?」って艶っぽく言ってみたら、微笑んでくれた。ときめいた! http://shindanmaker.com/165125
小野瀬先生が空間センパイに「ねぇ、抱きついてもいい?」って背後から近付いて言ってみたら、「待ってましたー!」って大喜びされた。お待たせしましたー! http://shindanmaker.com/165125
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11/12(Tue) 08:58
イタタタ(爆笑)
とも
どれも納得の内容にワロタ(*≧∀≦*)
ともは待ってあげるのか…いや、ムリ!(ぎゅー)ってやりそうです。
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11/12(Tue) 16:22
続き!
ジュン
ジュンをつれて走る間、周りからは冷やかした声がしたり、ジュンのファンからは罵声が飛んだ。しかし、藤守の頭は自分のしたことに動揺しまくり耳には入ってこない。
藤守は明智に借り物の書かれたメモを渡した。明智はそれを見てから二人を見る。
ジュンは走ったせいでハァハァと息を整えていて気づいてないようだが、藤守の顔は真っ赤である。
昨夜、篠崎がお膳立てした二人の時間に藤守に何か心境の変化があったのだろう。自分のことと重なるような感じがして明智はくくっと小さく喉で笑ってから、「よし!」と頷いた。
ジュン
「ごめんね。私が遅いから一着じゃなくて……」
走り終わりトラックの中央に移動するとジュンはそんなことを言った。
藤守
「お前のせいやないよ。俺がすぐに動けへんかったからや。」
ジュン
「そういえば、借り物って何だったの?」
ジュンは藤守の求めに何も聞かずついてきたのでメモの内容を知らない。
藤守
「……」
ジュン
「?賢史くん?何だったの?従姉妹?」
何も答えず頭をかきながらそっぽを向く藤守にジュンは首を傾げる。
藤守
「……大切な人や。」
ボソッと答えた藤守の言葉がよく聞こえずジュンは再び首を傾げる。
藤守
「借り物は大切な人やったんや。お前以上に大切なヤツなんかおらんから……!」
ボソボソと、だがハッキリとそう言い切った藤守の言葉にジュンは一瞬意味がわからなかった。しかし、藤守家特有の大きな瞳からは涙がポロポロと流れ出した。
藤守
「あ、アホ!泣くなや!俺が泣かしてるみたいやん!」
慌てる藤守をよそにジュンの涙はしばらく止まることはなかった。
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11/12(Tue) 16:35
よっしゃ。
小春
ジュンさん、良かったね(。´Д⊂)
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11/12(Tue) 17:33
ジュンさん、おめでとう
とも
ずっと待ってた甲斐があったね!
☆借り物競争・続き☆
次の徒競走に出るため、入場門から藤守とジュンの様子を見ていたともが小さくガッツポーズした。
紅花
「ともちゃん、まだ走ってないのに何でガッツポーズ?」
とも
「ん?ちょっとイイことあってん♪」
翼
「あ、次ともちゃんのお父さんだよ」
小春
「ホントだ!ともちゃんのお父さーん、頑張って~」
小春の声援にとも父はニコニコ手を振り返す。隣でNYベアーズがキャーキャー騒いでいた。
スタートしてメモのところまで来ると、ガサゴソとメモを引いた。
とも父
「俺は何を借りたらええんかな~っと。…ふうん、よし!」
メモを手に観客席まで来ると、大声で叫んだ。
とも父
「如月くん、頼むわ!」
如月
「え?オレ?」
名前を呼ばれ、反射的に立ち上がった如月はそのままとも父とトラックを走る。
如月
「お題って何ですか?」
とも父
「答えは明智先生がOKやったらわかるわ」
ゴールの明智の前にやってきて、とも父がメモを渡す。
明智
「では、お題を拝見します」
お題を読み、如月と見比べている明智の顔はなんだか笑いをこらえているようだった。
明智
「なるほど、OKです!」
とも父
「よっしゃ!如月くん、ありがとうな」
ポンと如月の肩に手を置き、ニコニコしながら、とも父がお題が何だったのかを耳元で囁いた。
とも父
「女装(男装)したら似合うと思う人やて。如月くんは顔がかわいらしいからカツラ被ったら間違われるんとちゃうかな~思て」
如月
「お父さん、よくわかりましたね!オレ、中学の時シンデレラ役をしたことあるんです!」
すっかり意気投合した2人にともも笑って見ていた。
11/12(Tue) 21:01
仲良き事は美しきかな。
小春
如月さん(笑)
とも父に「ムコ殿」と呼ばれる日も近いかしら(´∇`)←願望ダダ漏れ
みんな着々と愛を育んでいて羨ましいわ( ̄¬ ̄)
はてさて、続くのは誰かな?
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11/13(Wed) 07:33
☆借り物競走~小野瀬~☆
小春
『眼鏡のイケメン男子』
『あぶらとり紙』
『篠崎先生の聴診器』
『ガラケー』
借り物競走のカードに書かれたお題は、簡単に借りられる物から、難易度の高い物までさまざま。
審判を下す明智の声をスタンドマイクが拾うたび、客席からは歓声や拍手が起こる。
特に『借り物』が『借り人』の時には、なおさら。
そして、借り物をする選手の方が、穂積や小野瀬のような人気者の場合、会場の興奮は、『自分の所に来てくれるのではないか』という期待を込めて、MAXに達する。
その一人、小野瀬の順番がやって来た。
パァン、というスタートの音。
「小野瀬せんせーい!」
「頑張ってー!」
お題のカードの置かれた場所まで一番で走った小野瀬は、素早くカードを拾い上げた。
そこに書かれた文字を読んだ小野瀬は、一度ゴール方向を見定め、それから、何故か、スタート方向へ逆走する。
「えー?」
「かわいそう!」
せっかく一番だったのに。
ざわめく観客席を背に、小野瀬が走り着いたのは入場門。
そこには、次の徒競走に備えて、一年生が体育座りで整列している。
小野瀬
「小春さん!」
小野瀬は、A組女子の最前列にちょこんと座っていた小春の手を握って、引っ張った。
小春
「?」
きょとんとしながらも、お尻の土を払いながら、小春が立ち上がる。
小野瀬
「ごめんね。ゴールまで一緒に走って?」
小春
「分かりました」
小春と手を繋いで走り出すと、遥か先で、明智の顔がたちまち強張ったのが小野瀬には分かった。
つい、笑いが込み上げて来る。
傍らには、少し遅れながらも小野瀬の手をしっかりと握り返し、一生懸命走ってついて来てくれる小春。
ああ、運動会って楽しいなあ。
スタンドマイクが、明智の声を拾った。
明智
『小野瀬先生のお題は何ですか?』
小野瀬は笑いながら、審判の明智に、カードを手渡した。
明智が開いてそれを読む。
明智
『……「明智と手を繋いで」……』
明智が、呆れた表情で小野瀬を見た。
明智
『これなら、真っ直ぐ走って来れば、ここに俺がいたじゃないですか!』
だが、小野瀬にとって、明智の反論は予想済み。
小野瀬
『嫌だよ』
小野瀬は胸を張って答えた。
その声も、マイクを通して会場に流れて行く。
小野瀬
『どうせなら、きみより、可愛い方の明智さんと手を繋ぎたかったからね』
顔をひきつらせた明智に、観客席の反応は、一気に笑いへと変わった。
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11/13(Wed) 09:02
おはようございます
とも
☆借り物競争・NYベアーズ☆
スタートラインにNYベアーズが立つと観客たちにどっと笑いが起こった。
しかし、二人は意味がわかってないので応援してくれているのだと思い、手を振り返す。
ロバート
『運動会ってなんか興奮するわ!』
ポール
『そうね!頑張らなくちゃ!』
ドスドスと音が聞こえてきそうな走りでメモのところまで来て、それをとり読む。
ロバート
『ワタシのは何かしら?…キャー!急がなくちゃ!』
風のように走っていくロバートの横でポールもメモを開く。
ポール
『えっと、お題は……』
ポールも一目散に走っていくと、たどり着いた先はロバートと同じだった。
ロバート
『ケイジ、お題が「アニのジャージ」なの!』
ポール
『ワタシは「兄弟で上の人」なの!』
アニ
『な、なんだそのお題は!あ、コラ、何故下のジャージを脱がそうとするんだ!上のジャージでもいいだろう!』
気がつくとロバートはアニの足元にしゃがみこみ、ジャージ(下)を脱がそうとしていた。
ロバート
『仕方がないわ、ポール、二人でケイジを運びましょ!』
ポール
『OK!』
言うが早いか、アニを胴上げのようにして持ち上げ、急いでゴールを目指していった。
穂積
「アニのやつ、気の毒だな~」
一部始終を見ていた穂積は大笑い。
篠崎もお腹を抱えて笑っている。
篠崎
「穂積くんだって、ポールのお題なら当てはまるじゃない。彼が覚えてなかっただけで、もしかしたら穂積くんも連れて行かれるところだったわよ」
ゴールの明智のところでクリアできたベアーズはアニに抱きつき喜んでいた。一方のアニはもみくちゃにされ、さらにやつれていたのだった。
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11/13(Wed) 09:13
アニ……(笑)
小春
どこまで気の毒なんだ・゜・(つД`)・゜・←ちょっと笑ってる
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11/13(Wed) 09:27
借り物競争・藤守アニ
ジュン
NYベアーズの二人に解放されるとすぐに自分が走る番が回ってきた。
フラフラしそうな足元をなんとか建て直し走り出す。
アニ
「俺のメモは……」
メモを見てアニは少し考えるとトラックの中央に入っていく。
アニ
「ジュン、おんぶだ!」
ジュン
「ふぇ?」
おんぶなんて子供の時以来で恥ずかしいと変な声が出てしまったジュンの代わりに藤守がアニにメモの内容を聞く。
藤守
「兄貴、借り物何なん?」
アニ
「兄弟をおんぶして、だ!」
堂々と言い放ったアニに藤守が猛然と突っ込んだ。
藤守
「ジュンは兄弟ちゃうやん!」
アニ
「ジュンなら妹でいける!」
藤守
「いけへんわ!それに俺がいるのにわざわざジュンをおぶろうなんてやらしいねん!」
アニ
「なっ、何がやらしいんだ!俺は純粋な気持ちでだなぁ……」
藤守
「とにかく俺が行く!」
言うが早いか藤守はアニの背中におぶさった。
アニ
「くっ!重い……なぜ、愚弟などをおぶらねばならんのだ……」
藤守
「俺かて恥ずかしいわ!さっさと行けや、くそ兄貴!」
よろよろとしながらもなんとかゴールまで行き、周りの大爆笑をとった藤守兄弟であった。
11/13(Wed) 09:52
人気者だね
エミ
アニ……(笑)
°・(ノω`)・°・←笑い泣き
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11/13(Wed) 14:32
うへへ。
清香
ジュンさん、良かったねー(涙)
やっぱり藤守君はやる時はやるね!偉い!
☆借り物競走・篠崎☆
白いTシャツとハーフパンツのジャージを身に纏った篠崎は、小柄なのもあってか生徒とあまり変わりがない。
穂積
「そうやって生徒と並んでると教師に見えねぇ。」
篠崎
「それは褒め言葉としていただいておきます。」
後ろで順番を待つ穂積の言葉にそう言うと、篠崎は前を向いた。
真っ直ぐ進んだその先に、明智が背筋を伸ばして立っている。
これからあそこまで行かなくてはいけないのかと思うと、それだけで鼓動が早くなった。
なんとも乙女じみてるなぁと思いながらも、その立ち姿の美しさに目を離せないでいると、前の組の借り物を確認し終えたのか明智と視線が重なってしまう。
胸の奥に広がるむず痒さを隠すように視線を逸らし、誤魔化すよう大きく伸びをすると。
係員
「よぉーい、スタート!」
ぱぁんっと鳴った合図のピストルに合わせるよう、無意識のうちに足が前に出た。
出来るだけ前を見ないように、足元に置かれたお題のカードに焦点を合わせて走り急いで手に取ると。
篠崎
「えっ、これ?」
思わず辺りを見渡し、該当しそうな人物を探す。
しかし頭に浮かんだ人物が来校していないことなど、とっくに分かっていた。
篠崎
「えぇ…っと、どうしよう……?」
立ち止まってしまった足に周囲から「頑張れー!」と声援が送られる。
その声につられるように顔を上げると、心配そうに真っ直ぐな瞳でこちらを見る明智の姿が目に飛び込んだ。
晴れ渡った青空のような瞳の色に、絡まっていた思考が溶けだしていく。
篠崎
「……っ、そうだ!あの子!」
ふと思いついた答えに、篠崎は慌てて前へと走った。
向かったのは先ほど小野瀬に協力し、徒競走の待機列へ戻ろうとする小春の元で。
篠崎
「小春さん、ゴメン!ちょっと来て!!」
小春
「えっ?あっ、はいっ!!」
二度目の『借り物』になってしまったことに驚きながらも、小春は手を差し伸べた篠崎と一緒に駆け出した。
明智
「これはちょっと無理があるな。却下だ。」
先に借り物を用意したものの、ダメ出しをされた生徒に続く。
篠崎
「…明智先生、お願いします。」
明智
「はい。では、拝見します。」
同じように却下されないことを願いながら、握りしめて少しよれたお題のカードを明智へ手渡すと。
明智
「………分かりました。OKです。」
篠崎
「…ありがとうございます。」
一瞬だけ目を見開いたものの、すぐにいつもの笑顔を浮かべた明智はお題のカードを丁寧に折りたたんで己のジャージのポケットへと入れた。
その行動が正解だと表していて、よく分からないまま連れて来られた小春は隣で微笑む篠崎へ尋ねるが。
小春
「篠崎先生、お題は何だったんですか?」
自分がどんなお題に合致したのか不思議そうに首を傾げる小春へ、口を開こうとした篠崎ではなく明智が声をかける。
明智
「いいじゃないか、小春。ほら、次の徒競走の準備があるだろう?早く戻っておかないと一位になれないぞ?」
もっともな事ではあるが、明らかに濁された質問を胸に抱えながらも小春はいつものように兄の指示に従う。
再び徒競走の待機列へと戻ろうとする小春の背中を見ながら篠崎は傍らに立つ明智へ小さく呟いた。
篠崎
「…本当はダメでしたか?」
お題を小春に伝えなかったのは、オマケで正解にしてもらったからなのかと沈んでいく気持ちに、明智は少し笑いを含んだ声で答える。
明智
「…いや、どういう意味で篠崎先生が小春を連れて来たのか、後できちんと確認をさせていただいてからと思いましてね。」
篠崎
「そ、それは…。」
明智のポケットから再び出されたカードに書かれていたお題は『兄弟姉妹と一緒に』だ。
ご丁寧に(義理でも可)と注釈がつけられた点を明智が指差す。
明智
「…ここの答え合わせするのをお忘れずに。」
甘くひずんだ低い声に、ぞわりと何かが篠崎の背中を駆け抜けていく。
そんなことは知らないと涼しい顔で一位の列に並ぶよう促す明智の耳が少し赤くなっているのを、篠崎は睨みつけた横顔から見つけていた。
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11/13(Wed) 15:19
☆借り物競走~最終組~☆
小春
穂積
「さて……と」
いよいよ最終組。
穂積の隣には、ひょっこり帰って来た校長の山田。
三年生の選手の中にはアンドロメダ、パープルドラゴン。
さらには、女神からの着替えを終えた4人、ibu、千春、和音、セツナの姿も見える。
なんとも、豪華というかバラエティに富んでいるというか。
客席からは美男美女勢揃いのこの組に、「写真に撮っておきたい!」という声も漏れ聞こえてくるが、残念ながら、学園祭での写真撮影は、広報委員と指定業者以外厳禁だ。(←( ̄b ̄)シー※)
パァン!
いよいよ借り物競走、最後の組のスタートを告げる、ピストルの音が鳴り響いた。
※……もちろん龍鬼も違法(笑)。
ついでにお兄ちゃんと篠崎先生も不正!(by小春)(#`皿´)
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11/13(Wed) 16:46
☆借り物競走~最終組~☆
小春
放送
『さあ、借り物競走も、ついに最後の組がスタートしました!』
一斉に走り出した選手がお題のカードを広げたところで、グラウンドに放送が響き渡る。
放送
『あ、ただいま、体育祭実行委員会より情報が入ってきました。それによりますと……最後のお題は全員共通、《みんなのアイドル》だという事です!』
観客席が、わあっと沸く。
が、先にお題をオープンにされてしまった選手たちにしてみれば、笑い事ではない。
今までのように、誰が何を引いたのか分からず、判断も明智任せであれば、相手を出し抜く事も出来たのだが。
こうして発表されてしまい、しかも同じお題となれば、競合してしまうのは必至で。
おまけに、お題が『みんなのアイドル』とはまた曖昧な……。
和音
「空くーん!」
いち早く、和音が大きな声を出した。
どうやら和音は、ジュンの弟で藤守の従弟でもある、空を選んだようだ。
なるほど、空なら確かに『みんなのアイドル』に相応しい。
感心する一方で、穂積は焦り始めた。
『みんなのアイドル』が、そうそう何人もいるはずがない。
借り物競走最終組の闘いは、早い者勝ちの様相を呈してきた。
[削除]
11/13(Wed) 16:49
えっ?
清香
審判の明智先生が正解だって言ったから、不正じゃないもーん☆
11/13(Wed) 22:11
とも
いよいよ借り物競争も大詰めですね!
みんなのアイドルかぁ、誰を借りに行くんやろ?
気になりますね(*≧∀≦*)
[削除]
11/13(Wed) 22:16
こんばんは♪
くちびる
やっと失恋の痛手から立ち直りました。←まだ引きずってたのかあぁ!!
なんてね。
話がどんどん進んでいてビックリしたなぁ~!!
すっかり置いてきぼりの紅花ですが.(;´д`)しっかり見学させてもらいますね♪
実況中継も交えながら....。
[削除]
11/13(Wed) 23:00
お呼びいただきまして(≧▽≦)
空間セツナ
お題が『みんなのアイドル』となっちゃ、ぶっこまずにはいられません!!!
☆セツナが走る!☆
『みんなのアイドル』?
『みんなのアイドル』!?
『みんなのアイドル』・・・なんて、小野瀬先生しかいないじゃない!!!
みんな狙ってたらどうしよう!
誰かに獲られたら、そいつをデ●ノートで瞬殺してや・・・ゴホン
ワタクシ、たとえ相手が穂積先生でも、絶対に負けませんことよ!!←
セツナ参ります!!!小野瀬先生!!!!!
ダッシュε=ε=ε=ε=((((((; ̄□ ̄)ノゴオオオオォォォ
篠崎
「なんか・・・すごい顔して、空間さんがこっちに突進して来るんだけど・・・」
小野瀬
「うわ、なんなんだろう?」
とも
「みんなのアイドルってゆうてたし、もしかしてセンパイ・・・」
小春
「え?もしかして空間先輩、翼ちゃんのことを、アイドルって思ってるの?」
如月
「あ、あのね、小春ちゃん・・・」
翼
「わ、私のアイドルは・・・穂積先・・・あ、何でもない!」
そんな風に、小野瀬の周囲で皆が好き勝手なことを言い合ってると、
どべしゃっっ!!!!
すごい勢いで近づいていた空間が、土埃と共にいきなり視界から消えた。
と思ったら、顔面から滑り込んだようなポーズで、地面につっぷしている。
一同
「・・・・・」
藤守
「あ~~、あいつ運動音痴やのに無理するから・・・」
小笠原
「見事に転んだね。漫画みたいだ」
空間
「あいたったたた;」
どうしよう・・・どうしよう!
小野瀬先生の目の前で転ぶなんて。
おまけに、ものすごくみっともない転び方しちゃった・・・。
こんなに泥だらけになって、膝も腕もすりむいてて、恥ずかしい!
へたり込んで立ち上がれなくなった空間に、後ろから手が差し出された。
穂積
「空間、大丈夫か?」
空間
「・・・っく」
穂積
「仕方ないな、ほら、掴まれ」
穂積が、空間を抱えて立たせる。
空間と同じ方向に目指すものがあったのは事実だが、実は、本当にそれでいいのかと思案しながら、穂積は空間の後ろを走っていたのだ。
女生徒
「「「「「キャーーーーーーー、穂積先生~~~、イヤ~~~~」」」」」
周囲から、穂積ファンの黄色い悲鳴が上がる。
空間
「・・・いです」
穂積
「え?」
空間
「私、大丈夫・・・です。穂積先生は、競技を続けてくださ・・・ひっく」
穂積
「そんなのいいから。そこに篠崎もいるし、保健室に行くぞ。血が出ている」
空間
「いいんです!!」
穂積
「空間・・・」
小野瀬
「ほら、空間さん、行くよ?」
そこへ小野瀬がトラックの中に入ってきた。
うずくまって動こうとしない空間を、いきなり抱え上げる。
空間
「きゃあああああ!!」
小野瀬
「おや、ベソかいてたわりに、元気だね。安心したよ」
空間
「どっっ、どう、どうして、お、おのせっせん・・・」
小野瀬
「空間さん・・・日本語になってないよ」
苦笑しながらも、ゴールへ向かって走りだした。
穂積に引き続き、小野瀬に、しかもお姫様抱っこされるなんて、周囲からは更に阿鼻叫喚の悲鳴が上がる。
小野瀬の方はといえば、さすがにさっき穂積を抱えて走った身だ。
女子高校生とはいえ一人前の人間を抱きかかえてもう一度走るのはきつかった。
しかし、そんなことは顔に出さず涼やかに走って見せるのが小野瀬という男だ。
とことん、かっこつけが身についているところは、三十路でもアイドルの素養十分と言えるだろう。
しかし、この学園の二年生以上で、空間が強烈なアオイストだということを知らない人間は少ない。
後ろで穂積も苦笑しながら見守っている。
明智
「嫌味なくらい派手なゴールですが、空間のためだ。オッケーです」
小野瀬
「だってさ。よかったね?俺じゃアイドルってわけにはいかなかったかもしれないけど、空間さんは赤団のために怪我するほど頑張ってくれたんだから」
お姫様抱っこされたまま、ニッコリ微笑まれて、空間は頭から湯気が出るほど、真っ赤になった。
空間
「お、お、おのせせんせい・・・私!」
それだけ口にするのがやっとの空間。
次の瞬間、あまりの感激と興奮と出血で、ぐるぐる目を回し気を失ってしまった。
明智
「あ、おい!空間、大丈夫か?」
小野瀬
「空間さん?空間さん!!」
そのまま、保健室まで小野瀬に運ばれてしまうのだが、そんな幸せなことがおきていたことを空間本人は知らない・・・。
合掌。
[削除]
11/13(Wed) 23:12
さすが、せつなさん(爆笑)
小春
相変わらず空間センパイは最高です(*TーT)b
[削除]
11/13(Wed) 23:36
やっちゃった( *´艸`)
リアルせつな(笑)
すっごい長文になってしまいました。
すみません~~(;´Д`)
でも、およびいただいて空間も真っ青なくらいの勢いで駆け付けさせていただきましたよ!ハハハ
小春さん、ありがとうございます!
というわけで、小野瀬先生に抱っこしていただきましたb
きっと小野瀬先生は、穂積先生にイイとこもってかれるほうが悔しかったんでしょうwww
さて、穂積先生のアイドルって。。。誰でしょうねぇ?
穂積先生が走ってる方向は、空間と同じだったということで、さりげに会話に混ぜてみました(*´▽`*)
どうなるか、誰かお願いしますね~~~
とう!!← 逃走=3
11/14(Thu) 08:43
おはようございます
とも
さすがセツナ先輩! 小野瀬先生に抱っこされてゴールなんて、コケた甲斐がありました←(゜o゜)\(-_-)オイ
穂積先生が同じ方向に走ってきてたということは会話に出てきた誰かのところへ?!
ちなみにともは野球部のアイドルですよ~
( ̄^ ̄)エヘン ←誰も聞いてない
[削除]
11/14(Thu) 16:30
いや、面白かったです。
清香
素晴らしきセツナ劇場に嫉妬。
☆借り物競走・最終組☆
和音と空のペアに続いて小野瀬に抱きかかえられた空間が二着でゴールすると、穂積は我に返った。
早く『みんなのアイドル』を探さなければ。
穂積
「…くそっ。」
本当は、櫻井を連れて走りたかった。
次の徒競走に不安を持っているとか知ってから、こじつけでもいいから櫻井を呼んで走り方のコツを教えてやろうと思っていた。
しかしお題が明らかにされてしまった以上、学園内の皆に彼女を『アイドル』だと認識されなくてはいけない。
そう言い切れるほどの認知度を彼女がまだ持っていない事は無論分かっている。
それは自分が彼女に対して特別に目をかけていると知られていないという事の証でもあったが、今だけはその事実が足枷になってしまう。
ならば、自分が今すべき事は何なのか。
穂積
「篠崎!来いっ!」
篠崎
「えっ?私?」
穂積
「そうだ、早くっ!俺がゴール出来ねぇ!」
派手に転んだ空間を抱きかかえて保健室へと向かう小野瀬の後を歩く篠崎を呼びとめる事。
『借り物』となっている櫻井を徒競走の待機列まで連れて行き、励ましてやる事。
小野瀬
「篠崎先生、穂積先生のお手伝いしてあげて。空間さんは俺が先に連れて行くから。」
篠崎
「は、はい。」
そして。
穂積
「ほら、連れてきたぞ。『アイドル』……お前の。」
明智
「…穂積先生。」
お題が発表されてから、眉間に皺を寄せながら篠崎の心配をしていた明智を安堵させてやる事だ。
学生時代から篠崎を見ていた明智にとっては学年が違う事も有り、どこか遠い存在だったのかもしれない。
でも、この数日の二人は何か壁を越えたような近さがあった。
マイクに入らないよう小さく加えた最後の言葉に明智が驚く。
穂積
「正解か?」
明智
「…はい。」
穂積
「……良かったな。」
嫌味なくらいにこり綺麗に笑った明智へ篠崎を押しつけて、穂積は一年生を率いて徒競走の待機列へと向かったのだった。
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11/14(Thu) 17:18
☆借り物競走~最終組~☆
小春
穂積と篠崎の駆け込んだゴールの先では、屈んだ和音と背伸びした空が、ハイタッチをして喜びあっていた。
生徒席からその様子を見守っていたジュンも、ホッとして、空を迎えに行こうと立ち上がった。
するとその時。
???
「藤守くん、お願い!」
すぐ傍で、藤守に助けを求める声がして、ジュンはドキリとした。
さっき藤守アニに背負われてゴールして、戻って来たばかりの藤守の席に、駆け寄って来たのは千春。
藤守とは同じクラスで、先程、《学園祭白組の女神》として可愛らしい姿で会場を魅了した美少女だ。
体操服に着替えても、やっぱりその美貌とプロポーションは群を抜いている。
その美少女が、縋るような表情で藤守の手を握って引いた。
千春
「藤守くんなら、生徒会長だし人気者だし、アイドルだよね。お願い!」
藤守
「お、俺、そんなんちゃうけど……」
顔は笑いながらも腰の引けている藤守を、後ろから仲間たちが押し出す。
友達
「バカ、賢史!白組の女神だぞ!」
友達
「そうだ!早く行ってやれよ!」
周りじゅうから言われ、藤守も、躊躇している時ではないと思い直したらしい。
「よっしゃ!」と言うが早いか、千春の手を握って走り出した。
千春
「ありがとう、藤守くん!」
決断すれば藤守の行動は速い。
ゴールに向かって、手を繋いだ二人の姿は、あっという間に小さくなってゆく。
ジュン
「……」
ジュンは少しだけ唇を尖らせながら、藤守も向かったゴールの先へ、空を迎えに再び歩き出すのだった。
そのジュンの横を、応援団長を連れた山田が駆け抜けてゆく。
ibuも、チアリーダーのキャプテンと一緒に笑顔で走ってゆく。
全員が、着実に、「みんなのアイドル」を連れて、ゴールを目指していた。
一方で、アンドロメダとパープルドラゴンは、思いのほか手こずっていた。
ロバートとポールという、大学の講師でありながら、いまや学園内でゆるキャラ顔負けの存在感と人気を誇る二人組に目をつけたところまでは良かったのだが、意外にも、この二人が、すぐに動いてくれないのである。
ロバート
『ワタシが先にアンドロメダちゃんに誘ってもらったの!』
ポール
『じゃあ、ジャンケンで決めましょう!』
ロバート
『ジャンケン、ポン……ああ負けたわ!オーマイガッ!』
ポール
『じゃあ、ワタシが決めるわね。ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な……か、み、さ、ま、の、……』
ロバート
『えっ、何?勝った方がアンドロメダちゃんじゃないの?』
ポール
『だってえ、やっぱり、パープルドラゴンちゃんもイイオトコなんだもん!』
ロバート
『もう、パープルドラゴンちゃんはワタシのよ!』
ポール
『じゃあ、ジャンケンで決めましょう!』
白熱するゲイ二人の終わりの見えない闘いに、超美形の二人も食傷気味。
瞬一
『これではゴールにたどり着けないナリ』
龍二
『ロバート殿もポール殿も、どうか早くして欲しいでござる』
するとその時、見るに見かねた明智から助け船が。
明智
『ロバート、ポール!早く来ないと、安藤と村崎が失格になってしまうぞ!』
ロバート・ポール
『Oh!ごめんなさい!急がなきゃ!』
明智の声で我にかえったロバートとポールは、それぞれアンドロメダとパープルドラゴンの腕を掴むと、猛烈な勢いで走り出した。
瞬一、龍二
「うわわぁあああっ?!」
ほとんど引きずられるようにして、二人と二人はひとかたまりになってゴールした。
パァン、パァンと二回、ピストルの音が鳴り響く。
ゴール直後、ロバートとポールに抱き締められ、キスの雨を降らされる事になった美少年二人の悲鳴は、この、競技終了を告げるピストルの音に掻き消されながらも、長く尾を引いて響き渡るのだった……。
瞬一、龍二
「ぎゃーーーー!」
大混乱の借り物競走は、こうして幕を閉じたのである。
皆さん、お疲れ様。次は1年徒競走、そしてお昼休みにしましょう♪
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11/14(Thu) 17:24
うわーん(;つД`)
ジュン
賢史くんが千春さんにデレデレしてる~!←(そうは書いてない)
小春さんのイジワル~(。>д<)
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11/14(Thu) 17:43
借り物競走終了m(__)m
小春
皆さま、ご協力ありがとうございます。
おかげさまで借り物競走も終了です。
特に最終組のせつなさんと清香さん、ワタクシの無理難題に応えて頂きましてありがとうございます。
二人ともさすがです。
ともさん、野球部のアイドル出番無くてすみません。来年はきっともっと知名度上がるわよね、ねっ?(^-^ゞ
ジュンさん、ごめんなさいね。 でも、藤守さんデレデレしてませんよ。ジュンさんひとすじなんだから、ねっ?(^-^ゞ
紅花ちゃん、失恋の傷が癒えたそうで何よりです。徒競走頑張りましょうねっ(^-^ゞ
エミさん、他の板で私とAVトークしてる場合じゃありません。早く帰ってきてねっ(^-^ゞ
ではまた!
☆☆保健室☆☆
手当てを終え、小野瀬と篠崎がグラウンドへ戻って行った後の、保健室。
美しい顔を包帯でぐるぐる巻きにし、一人きりになった空間は、じっと天井を見つめた。
空間
「……龍鬼さん」
すると、天井裏から声が答えた。
龍鬼
「はい」
空間
「わたくしの勇姿、いえ、小野瀬先生に抱き上げて頂いたわたくしの晴れ姿、撮っていただけたかしら」
龍鬼
「もちろんです」
ふ、と空間は微笑んだ。
空間
「わたくし、小野瀬先生の借り物物競走では『明智』への改名手続きが間に合わず、お力になる事が出来なかったわ。……それどころか、むざむざ、小春さんなんかを迎えに行かせて、小野瀬先生のお手を煩わせる失態を演じてしまったけれど」
龍鬼
「さぞかし、ご無念でしたでしょうね」
空間
「ええ。……でも、『みんなのアイドル』のお題では、小野瀬先生をお守りする事が出来たと自負しているの」
龍鬼
「ご立派でございました」
空間
「ありがとう。……さあ、もういいわ、行って。小野瀬先生を撮り続けてちょうだい」
龍鬼
「はいっ」
……
龍鬼の気配も消えた、保健室。
空間はさっきまでの出来事を思い出してベッドの上でごろごろ転がって悶えた後、おもむろに起き上がった。
さあ、行かなくては。
私にはまだ、崇高な使命があるのだから。
そこに、小野瀬先生のいらっしゃる限り。
皆さま、本当にありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!(´ 3`)ノシ
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
皆さまお騒がせしてすみません。
いや、先生たちがへとへとだからね、ファッションショーでクールダウンして徒競走でちょっと休んでもらおうかと思っただけなんですよ。
ストーリー的には借り物競走でOKです。清香さん、ありがとうございます。このまま行きましょう(←適当)
どんどん書き込みお願いしますm(__)m
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11/11(Mon) 08:54
おはようございます!
くちびる
紅花はすっかり失恋?の痛手から立ち直り、しっかり広報のお仕事してますね♪
お話がとっても進んでいて、スレッドが10ですか~凄いなぁ♪
毎日残業続きだったんで(ToT)(泣)....リアルはグッタリしてました~!!
今日もお仕事頑張るぞ!!
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11/11(Mon) 14:33
こんな感じかしら。
小春
☆借り物競走☆
パァン、というピストルの音と同時にスタートを切った、各組2人の三年生、そして、教員&PTAチーム2人の、計10人。
彼らは走って行ってコースの途中にある紙を拾い、そこに書かれている物を観客から借りなければならない。
「青いタオル貸して下さい!」
「二年生のジャージ貸して!」
「手芸部の女の子、いますか?」
「日傘と雨傘持ってませんか?」
右往左往する三年生と、一般参加の保護者たち。
観客や他の生徒は応援したり、一緒になって探したり。
運良く借り物の出来た選手から、判定係の明智の元に走る。
そして、明智が頷くのを待って初めて、ガッツポーズを出すのであった。
11/11(Mon) 22:32
こんばんは
とも
チョイとだけつなぎますよ~。
前の組の生徒たちが次々とゴールしていき、藤守の番になった。
学園の生徒会長の登場に観客からも下級生たちからも声援が届く。
空
「けんたーん、がんばれ~!」
藤守
「よっしゃ、空、見とけよ~、絶対トップでいったるで!」
パァン。
ピストルがスタートの合図を知らせた。
借り物メモのあるコーナーまでダッシュしていき、これだ!と思ものを取った。
藤守
「えーと、どれどれ?……なっ、なんやねん、コレ?!」
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11/11(Mon) 23:21
繋げます
ジュン
藤守の引いたのは「大切な人と手を繋いで」……
どうともとれるこのメモに藤守はしばし困惑した。
(大切ゆーたら家族とか友達とか?でも、別の意味にもとれるしなぁ……)
思いの外、長考する藤守をよそに他の選手はメモに書かれたものを探しに右往左往する。
そして、藤守は一つ深く深呼吸をしてから白組の待機場所へと走った。
藤守
「ジュン!来い!」
藤守から放たれた一言……それに何の疑問も唱えず前に進み出るジュンの姿。
藤守は内容は伝えず、ただジュンの手を引いて走り出した。
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11/12(Tue) 06:10
おはようございます♪
とも
うふふ。ジュンさんならきっと後に続いてくれるやろうと思ってましたよ~(^-^)v
またカップル誕生ですかね?
私も頑張らなくっちゃp(^-^)q
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11/12(Tue) 06:25
合ってて良かったo(^o^)o
ジュン
ただ、オチを考えてないのです……
どなたかヘルプミー(;>_<;)
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11/12(Tue) 06:55
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
ともさん、ジュンさん、ナイスコンビネーションですね♪
藤守さんたら相変わらず焦れった……ピュアなんだからもう。
ジュンさん、押して!押して!
ともさん、押し倒し(ピー)
11/12(Tue) 07:11
ちなみに。
小春
ジュンさんが藤守くんに「ねぇ、抱きついてもいい?」ってサラリと言ってみたら、「寒いの?」って言われた。ううん。むしろ火照ってます! http://shindanmaker.com/165125
ともさんが如月くんに「ねぇ、抱きついてもいい?」って背後から近付いて言ってみたら、「ちょっと待って。心の準備するから」って言われた。わかった。待つ! http://shindanmaker.com/165125
翼ちゃんが穂積先生に「ねぇ、抱きついてもいい?」って顔を真っ赤にして言ってみたら、恥じらいながら手招きされた。仕方ないので抱きついてあげた。 http://shindanmaker.com/165125
篠崎先生が明智に「ねぇ、抱きついてもいい?」って艶っぽく言ってみたら、微笑んでくれた。ときめいた! http://shindanmaker.com/165125
小野瀬先生が空間センパイに「ねぇ、抱きついてもいい?」って背後から近付いて言ってみたら、「待ってましたー!」って大喜びされた。お待たせしましたー! http://shindanmaker.com/165125
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11/12(Tue) 08:58
イタタタ(爆笑)
とも
どれも納得の内容にワロタ(*≧∀≦*)
ともは待ってあげるのか…いや、ムリ!(ぎゅー)ってやりそうです。
[削除]
11/12(Tue) 16:22
続き!
ジュン
ジュンをつれて走る間、周りからは冷やかした声がしたり、ジュンのファンからは罵声が飛んだ。しかし、藤守の頭は自分のしたことに動揺しまくり耳には入ってこない。
藤守は明智に借り物の書かれたメモを渡した。明智はそれを見てから二人を見る。
ジュンは走ったせいでハァハァと息を整えていて気づいてないようだが、藤守の顔は真っ赤である。
昨夜、篠崎がお膳立てした二人の時間に藤守に何か心境の変化があったのだろう。自分のことと重なるような感じがして明智はくくっと小さく喉で笑ってから、「よし!」と頷いた。
ジュン
「ごめんね。私が遅いから一着じゃなくて……」
走り終わりトラックの中央に移動するとジュンはそんなことを言った。
藤守
「お前のせいやないよ。俺がすぐに動けへんかったからや。」
ジュン
「そういえば、借り物って何だったの?」
ジュンは藤守の求めに何も聞かずついてきたのでメモの内容を知らない。
藤守
「……」
ジュン
「?賢史くん?何だったの?従姉妹?」
何も答えず頭をかきながらそっぽを向く藤守にジュンは首を傾げる。
藤守
「……大切な人や。」
ボソッと答えた藤守の言葉がよく聞こえずジュンは再び首を傾げる。
藤守
「借り物は大切な人やったんや。お前以上に大切なヤツなんかおらんから……!」
ボソボソと、だがハッキリとそう言い切った藤守の言葉にジュンは一瞬意味がわからなかった。しかし、藤守家特有の大きな瞳からは涙がポロポロと流れ出した。
藤守
「あ、アホ!泣くなや!俺が泣かしてるみたいやん!」
慌てる藤守をよそにジュンの涙はしばらく止まることはなかった。
[削除]
11/12(Tue) 16:35
よっしゃ。
小春
ジュンさん、良かったね(。´Д⊂)
[削除]
11/12(Tue) 17:33
ジュンさん、おめでとう
とも
ずっと待ってた甲斐があったね!
☆借り物競争・続き☆
次の徒競走に出るため、入場門から藤守とジュンの様子を見ていたともが小さくガッツポーズした。
紅花
「ともちゃん、まだ走ってないのに何でガッツポーズ?」
とも
「ん?ちょっとイイことあってん♪」
翼
「あ、次ともちゃんのお父さんだよ」
小春
「ホントだ!ともちゃんのお父さーん、頑張って~」
小春の声援にとも父はニコニコ手を振り返す。隣でNYベアーズがキャーキャー騒いでいた。
スタートしてメモのところまで来ると、ガサゴソとメモを引いた。
とも父
「俺は何を借りたらええんかな~っと。…ふうん、よし!」
メモを手に観客席まで来ると、大声で叫んだ。
とも父
「如月くん、頼むわ!」
如月
「え?オレ?」
名前を呼ばれ、反射的に立ち上がった如月はそのままとも父とトラックを走る。
如月
「お題って何ですか?」
とも父
「答えは明智先生がOKやったらわかるわ」
ゴールの明智の前にやってきて、とも父がメモを渡す。
明智
「では、お題を拝見します」
お題を読み、如月と見比べている明智の顔はなんだか笑いをこらえているようだった。
明智
「なるほど、OKです!」
とも父
「よっしゃ!如月くん、ありがとうな」
ポンと如月の肩に手を置き、ニコニコしながら、とも父がお題が何だったのかを耳元で囁いた。
とも父
「女装(男装)したら似合うと思う人やて。如月くんは顔がかわいらしいからカツラ被ったら間違われるんとちゃうかな~思て」
如月
「お父さん、よくわかりましたね!オレ、中学の時シンデレラ役をしたことあるんです!」
すっかり意気投合した2人にともも笑って見ていた。
11/12(Tue) 21:01
仲良き事は美しきかな。
小春
如月さん(笑)
とも父に「ムコ殿」と呼ばれる日も近いかしら(´∇`)←願望ダダ漏れ
みんな着々と愛を育んでいて羨ましいわ( ̄¬ ̄)
はてさて、続くのは誰かな?
[削除]
11/13(Wed) 07:33
☆借り物競走~小野瀬~☆
小春
『眼鏡のイケメン男子』
『あぶらとり紙』
『篠崎先生の聴診器』
『ガラケー』
借り物競走のカードに書かれたお題は、簡単に借りられる物から、難易度の高い物までさまざま。
審判を下す明智の声をスタンドマイクが拾うたび、客席からは歓声や拍手が起こる。
特に『借り物』が『借り人』の時には、なおさら。
そして、借り物をする選手の方が、穂積や小野瀬のような人気者の場合、会場の興奮は、『自分の所に来てくれるのではないか』という期待を込めて、MAXに達する。
その一人、小野瀬の順番がやって来た。
パァン、というスタートの音。
「小野瀬せんせーい!」
「頑張ってー!」
お題のカードの置かれた場所まで一番で走った小野瀬は、素早くカードを拾い上げた。
そこに書かれた文字を読んだ小野瀬は、一度ゴール方向を見定め、それから、何故か、スタート方向へ逆走する。
「えー?」
「かわいそう!」
せっかく一番だったのに。
ざわめく観客席を背に、小野瀬が走り着いたのは入場門。
そこには、次の徒競走に備えて、一年生が体育座りで整列している。
小野瀬
「小春さん!」
小野瀬は、A組女子の最前列にちょこんと座っていた小春の手を握って、引っ張った。
小春
「?」
きょとんとしながらも、お尻の土を払いながら、小春が立ち上がる。
小野瀬
「ごめんね。ゴールまで一緒に走って?」
小春
「分かりました」
小春と手を繋いで走り出すと、遥か先で、明智の顔がたちまち強張ったのが小野瀬には分かった。
つい、笑いが込み上げて来る。
傍らには、少し遅れながらも小野瀬の手をしっかりと握り返し、一生懸命走ってついて来てくれる小春。
ああ、運動会って楽しいなあ。
スタンドマイクが、明智の声を拾った。
明智
『小野瀬先生のお題は何ですか?』
小野瀬は笑いながら、審判の明智に、カードを手渡した。
明智が開いてそれを読む。
明智
『……「明智と手を繋いで」……』
明智が、呆れた表情で小野瀬を見た。
明智
『これなら、真っ直ぐ走って来れば、ここに俺がいたじゃないですか!』
だが、小野瀬にとって、明智の反論は予想済み。
小野瀬
『嫌だよ』
小野瀬は胸を張って答えた。
その声も、マイクを通して会場に流れて行く。
小野瀬
『どうせなら、きみより、可愛い方の明智さんと手を繋ぎたかったからね』
顔をひきつらせた明智に、観客席の反応は、一気に笑いへと変わった。
[削除]
11/13(Wed) 09:02
おはようございます
とも
☆借り物競争・NYベアーズ☆
スタートラインにNYベアーズが立つと観客たちにどっと笑いが起こった。
しかし、二人は意味がわかってないので応援してくれているのだと思い、手を振り返す。
ロバート
『運動会ってなんか興奮するわ!』
ポール
『そうね!頑張らなくちゃ!』
ドスドスと音が聞こえてきそうな走りでメモのところまで来て、それをとり読む。
ロバート
『ワタシのは何かしら?…キャー!急がなくちゃ!』
風のように走っていくロバートの横でポールもメモを開く。
ポール
『えっと、お題は……』
ポールも一目散に走っていくと、たどり着いた先はロバートと同じだった。
ロバート
『ケイジ、お題が「アニのジャージ」なの!』
ポール
『ワタシは「兄弟で上の人」なの!』
アニ
『な、なんだそのお題は!あ、コラ、何故下のジャージを脱がそうとするんだ!上のジャージでもいいだろう!』
気がつくとロバートはアニの足元にしゃがみこみ、ジャージ(下)を脱がそうとしていた。
ロバート
『仕方がないわ、ポール、二人でケイジを運びましょ!』
ポール
『OK!』
言うが早いか、アニを胴上げのようにして持ち上げ、急いでゴールを目指していった。
穂積
「アニのやつ、気の毒だな~」
一部始終を見ていた穂積は大笑い。
篠崎もお腹を抱えて笑っている。
篠崎
「穂積くんだって、ポールのお題なら当てはまるじゃない。彼が覚えてなかっただけで、もしかしたら穂積くんも連れて行かれるところだったわよ」
ゴールの明智のところでクリアできたベアーズはアニに抱きつき喜んでいた。一方のアニはもみくちゃにされ、さらにやつれていたのだった。
[削除]
11/13(Wed) 09:13
アニ……(笑)
小春
どこまで気の毒なんだ・゜・(つД`)・゜・←ちょっと笑ってる
[削除]
11/13(Wed) 09:27
借り物競争・藤守アニ
ジュン
NYベアーズの二人に解放されるとすぐに自分が走る番が回ってきた。
フラフラしそうな足元をなんとか建て直し走り出す。
アニ
「俺のメモは……」
メモを見てアニは少し考えるとトラックの中央に入っていく。
アニ
「ジュン、おんぶだ!」
ジュン
「ふぇ?」
おんぶなんて子供の時以来で恥ずかしいと変な声が出てしまったジュンの代わりに藤守がアニにメモの内容を聞く。
藤守
「兄貴、借り物何なん?」
アニ
「兄弟をおんぶして、だ!」
堂々と言い放ったアニに藤守が猛然と突っ込んだ。
藤守
「ジュンは兄弟ちゃうやん!」
アニ
「ジュンなら妹でいける!」
藤守
「いけへんわ!それに俺がいるのにわざわざジュンをおぶろうなんてやらしいねん!」
アニ
「なっ、何がやらしいんだ!俺は純粋な気持ちでだなぁ……」
藤守
「とにかく俺が行く!」
言うが早いか藤守はアニの背中におぶさった。
アニ
「くっ!重い……なぜ、愚弟などをおぶらねばならんのだ……」
藤守
「俺かて恥ずかしいわ!さっさと行けや、くそ兄貴!」
よろよろとしながらもなんとかゴールまで行き、周りの大爆笑をとった藤守兄弟であった。
11/13(Wed) 09:52
人気者だね
エミ
アニ……(笑)
°・(ノω`)・°・←笑い泣き
[削除]
11/13(Wed) 14:32
うへへ。
清香
ジュンさん、良かったねー(涙)
やっぱり藤守君はやる時はやるね!偉い!
☆借り物競走・篠崎☆
白いTシャツとハーフパンツのジャージを身に纏った篠崎は、小柄なのもあってか生徒とあまり変わりがない。
穂積
「そうやって生徒と並んでると教師に見えねぇ。」
篠崎
「それは褒め言葉としていただいておきます。」
後ろで順番を待つ穂積の言葉にそう言うと、篠崎は前を向いた。
真っ直ぐ進んだその先に、明智が背筋を伸ばして立っている。
これからあそこまで行かなくてはいけないのかと思うと、それだけで鼓動が早くなった。
なんとも乙女じみてるなぁと思いながらも、その立ち姿の美しさに目を離せないでいると、前の組の借り物を確認し終えたのか明智と視線が重なってしまう。
胸の奥に広がるむず痒さを隠すように視線を逸らし、誤魔化すよう大きく伸びをすると。
係員
「よぉーい、スタート!」
ぱぁんっと鳴った合図のピストルに合わせるよう、無意識のうちに足が前に出た。
出来るだけ前を見ないように、足元に置かれたお題のカードに焦点を合わせて走り急いで手に取ると。
篠崎
「えっ、これ?」
思わず辺りを見渡し、該当しそうな人物を探す。
しかし頭に浮かんだ人物が来校していないことなど、とっくに分かっていた。
篠崎
「えぇ…っと、どうしよう……?」
立ち止まってしまった足に周囲から「頑張れー!」と声援が送られる。
その声につられるように顔を上げると、心配そうに真っ直ぐな瞳でこちらを見る明智の姿が目に飛び込んだ。
晴れ渡った青空のような瞳の色に、絡まっていた思考が溶けだしていく。
篠崎
「……っ、そうだ!あの子!」
ふと思いついた答えに、篠崎は慌てて前へと走った。
向かったのは先ほど小野瀬に協力し、徒競走の待機列へ戻ろうとする小春の元で。
篠崎
「小春さん、ゴメン!ちょっと来て!!」
小春
「えっ?あっ、はいっ!!」
二度目の『借り物』になってしまったことに驚きながらも、小春は手を差し伸べた篠崎と一緒に駆け出した。
明智
「これはちょっと無理があるな。却下だ。」
先に借り物を用意したものの、ダメ出しをされた生徒に続く。
篠崎
「…明智先生、お願いします。」
明智
「はい。では、拝見します。」
同じように却下されないことを願いながら、握りしめて少しよれたお題のカードを明智へ手渡すと。
明智
「………分かりました。OKです。」
篠崎
「…ありがとうございます。」
一瞬だけ目を見開いたものの、すぐにいつもの笑顔を浮かべた明智はお題のカードを丁寧に折りたたんで己のジャージのポケットへと入れた。
その行動が正解だと表していて、よく分からないまま連れて来られた小春は隣で微笑む篠崎へ尋ねるが。
小春
「篠崎先生、お題は何だったんですか?」
自分がどんなお題に合致したのか不思議そうに首を傾げる小春へ、口を開こうとした篠崎ではなく明智が声をかける。
明智
「いいじゃないか、小春。ほら、次の徒競走の準備があるだろう?早く戻っておかないと一位になれないぞ?」
もっともな事ではあるが、明らかに濁された質問を胸に抱えながらも小春はいつものように兄の指示に従う。
再び徒競走の待機列へと戻ろうとする小春の背中を見ながら篠崎は傍らに立つ明智へ小さく呟いた。
篠崎
「…本当はダメでしたか?」
お題を小春に伝えなかったのは、オマケで正解にしてもらったからなのかと沈んでいく気持ちに、明智は少し笑いを含んだ声で答える。
明智
「…いや、どういう意味で篠崎先生が小春を連れて来たのか、後できちんと確認をさせていただいてからと思いましてね。」
篠崎
「そ、それは…。」
明智のポケットから再び出されたカードに書かれていたお題は『兄弟姉妹と一緒に』だ。
ご丁寧に(義理でも可)と注釈がつけられた点を明智が指差す。
明智
「…ここの答え合わせするのをお忘れずに。」
甘くひずんだ低い声に、ぞわりと何かが篠崎の背中を駆け抜けていく。
そんなことは知らないと涼しい顔で一位の列に並ぶよう促す明智の耳が少し赤くなっているのを、篠崎は睨みつけた横顔から見つけていた。
[削除]
11/13(Wed) 15:19
☆借り物競走~最終組~☆
小春
穂積
「さて……と」
いよいよ最終組。
穂積の隣には、ひょっこり帰って来た校長の山田。
三年生の選手の中にはアンドロメダ、パープルドラゴン。
さらには、女神からの着替えを終えた4人、ibu、千春、和音、セツナの姿も見える。
なんとも、豪華というかバラエティに富んでいるというか。
客席からは美男美女勢揃いのこの組に、「写真に撮っておきたい!」という声も漏れ聞こえてくるが、残念ながら、学園祭での写真撮影は、広報委員と指定業者以外厳禁だ。(←( ̄b ̄)シー※)
パァン!
いよいよ借り物競走、最後の組のスタートを告げる、ピストルの音が鳴り響いた。
※……もちろん龍鬼も違法(笑)。
ついでにお兄ちゃんと篠崎先生も不正!(by小春)(#`皿´)
[削除]
11/13(Wed) 16:46
☆借り物競走~最終組~☆
小春
放送
『さあ、借り物競走も、ついに最後の組がスタートしました!』
一斉に走り出した選手がお題のカードを広げたところで、グラウンドに放送が響き渡る。
放送
『あ、ただいま、体育祭実行委員会より情報が入ってきました。それによりますと……最後のお題は全員共通、《みんなのアイドル》だという事です!』
観客席が、わあっと沸く。
が、先にお題をオープンにされてしまった選手たちにしてみれば、笑い事ではない。
今までのように、誰が何を引いたのか分からず、判断も明智任せであれば、相手を出し抜く事も出来たのだが。
こうして発表されてしまい、しかも同じお題となれば、競合してしまうのは必至で。
おまけに、お題が『みんなのアイドル』とはまた曖昧な……。
和音
「空くーん!」
いち早く、和音が大きな声を出した。
どうやら和音は、ジュンの弟で藤守の従弟でもある、空を選んだようだ。
なるほど、空なら確かに『みんなのアイドル』に相応しい。
感心する一方で、穂積は焦り始めた。
『みんなのアイドル』が、そうそう何人もいるはずがない。
借り物競走最終組の闘いは、早い者勝ちの様相を呈してきた。
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11/13(Wed) 16:49
えっ?
清香
審判の明智先生が正解だって言ったから、不正じゃないもーん☆
11/13(Wed) 22:11
とも
いよいよ借り物競争も大詰めですね!
みんなのアイドルかぁ、誰を借りに行くんやろ?
気になりますね(*≧∀≦*)
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11/13(Wed) 22:16
こんばんは♪
くちびる
やっと失恋の痛手から立ち直りました。←まだ引きずってたのかあぁ!!
なんてね。
話がどんどん進んでいてビックリしたなぁ~!!
すっかり置いてきぼりの紅花ですが.(;´д`)しっかり見学させてもらいますね♪
実況中継も交えながら....。
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11/13(Wed) 23:00
お呼びいただきまして(≧▽≦)
空間セツナ
お題が『みんなのアイドル』となっちゃ、ぶっこまずにはいられません!!!
☆セツナが走る!☆
『みんなのアイドル』?
『みんなのアイドル』!?
『みんなのアイドル』・・・なんて、小野瀬先生しかいないじゃない!!!
みんな狙ってたらどうしよう!
誰かに獲られたら、そいつをデ●ノートで瞬殺してや・・・ゴホン
ワタクシ、たとえ相手が穂積先生でも、絶対に負けませんことよ!!←
セツナ参ります!!!小野瀬先生!!!!!
ダッシュε=ε=ε=ε=((((((; ̄□ ̄)ノゴオオオオォォォ
篠崎
「なんか・・・すごい顔して、空間さんがこっちに突進して来るんだけど・・・」
小野瀬
「うわ、なんなんだろう?」
とも
「みんなのアイドルってゆうてたし、もしかしてセンパイ・・・」
小春
「え?もしかして空間先輩、翼ちゃんのことを、アイドルって思ってるの?」
如月
「あ、あのね、小春ちゃん・・・」
翼
「わ、私のアイドルは・・・穂積先・・・あ、何でもない!」
そんな風に、小野瀬の周囲で皆が好き勝手なことを言い合ってると、
どべしゃっっ!!!!
すごい勢いで近づいていた空間が、土埃と共にいきなり視界から消えた。
と思ったら、顔面から滑り込んだようなポーズで、地面につっぷしている。
一同
「・・・・・」
藤守
「あ~~、あいつ運動音痴やのに無理するから・・・」
小笠原
「見事に転んだね。漫画みたいだ」
空間
「あいたったたた;」
どうしよう・・・どうしよう!
小野瀬先生の目の前で転ぶなんて。
おまけに、ものすごくみっともない転び方しちゃった・・・。
こんなに泥だらけになって、膝も腕もすりむいてて、恥ずかしい!
へたり込んで立ち上がれなくなった空間に、後ろから手が差し出された。
穂積
「空間、大丈夫か?」
空間
「・・・っく」
穂積
「仕方ないな、ほら、掴まれ」
穂積が、空間を抱えて立たせる。
空間と同じ方向に目指すものがあったのは事実だが、実は、本当にそれでいいのかと思案しながら、穂積は空間の後ろを走っていたのだ。
女生徒
「「「「「キャーーーーーーー、穂積先生~~~、イヤ~~~~」」」」」
周囲から、穂積ファンの黄色い悲鳴が上がる。
空間
「・・・いです」
穂積
「え?」
空間
「私、大丈夫・・・です。穂積先生は、競技を続けてくださ・・・ひっく」
穂積
「そんなのいいから。そこに篠崎もいるし、保健室に行くぞ。血が出ている」
空間
「いいんです!!」
穂積
「空間・・・」
小野瀬
「ほら、空間さん、行くよ?」
そこへ小野瀬がトラックの中に入ってきた。
うずくまって動こうとしない空間を、いきなり抱え上げる。
空間
「きゃあああああ!!」
小野瀬
「おや、ベソかいてたわりに、元気だね。安心したよ」
空間
「どっっ、どう、どうして、お、おのせっせん・・・」
小野瀬
「空間さん・・・日本語になってないよ」
苦笑しながらも、ゴールへ向かって走りだした。
穂積に引き続き、小野瀬に、しかもお姫様抱っこされるなんて、周囲からは更に阿鼻叫喚の悲鳴が上がる。
小野瀬の方はといえば、さすがにさっき穂積を抱えて走った身だ。
女子高校生とはいえ一人前の人間を抱きかかえてもう一度走るのはきつかった。
しかし、そんなことは顔に出さず涼やかに走って見せるのが小野瀬という男だ。
とことん、かっこつけが身についているところは、三十路でもアイドルの素養十分と言えるだろう。
しかし、この学園の二年生以上で、空間が強烈なアオイストだということを知らない人間は少ない。
後ろで穂積も苦笑しながら見守っている。
明智
「嫌味なくらい派手なゴールですが、空間のためだ。オッケーです」
小野瀬
「だってさ。よかったね?俺じゃアイドルってわけにはいかなかったかもしれないけど、空間さんは赤団のために怪我するほど頑張ってくれたんだから」
お姫様抱っこされたまま、ニッコリ微笑まれて、空間は頭から湯気が出るほど、真っ赤になった。
空間
「お、お、おのせせんせい・・・私!」
それだけ口にするのがやっとの空間。
次の瞬間、あまりの感激と興奮と出血で、ぐるぐる目を回し気を失ってしまった。
明智
「あ、おい!空間、大丈夫か?」
小野瀬
「空間さん?空間さん!!」
そのまま、保健室まで小野瀬に運ばれてしまうのだが、そんな幸せなことがおきていたことを空間本人は知らない・・・。
合掌。
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11/13(Wed) 23:12
さすが、せつなさん(爆笑)
小春
相変わらず空間センパイは最高です(*TーT)b
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11/13(Wed) 23:36
やっちゃった( *´艸`)
リアルせつな(笑)
すっごい長文になってしまいました。
すみません~~(;´Д`)
でも、およびいただいて空間も真っ青なくらいの勢いで駆け付けさせていただきましたよ!ハハハ
小春さん、ありがとうございます!
というわけで、小野瀬先生に抱っこしていただきましたb
きっと小野瀬先生は、穂積先生にイイとこもってかれるほうが悔しかったんでしょうwww
さて、穂積先生のアイドルって。。。誰でしょうねぇ?
穂積先生が走ってる方向は、空間と同じだったということで、さりげに会話に混ぜてみました(*´▽`*)
どうなるか、誰かお願いしますね~~~
とう!!← 逃走=3
11/14(Thu) 08:43
おはようございます
とも
さすがセツナ先輩! 小野瀬先生に抱っこされてゴールなんて、コケた甲斐がありました←(゜o゜)\(-_-)オイ
穂積先生が同じ方向に走ってきてたということは会話に出てきた誰かのところへ?!
ちなみにともは野球部のアイドルですよ~
( ̄^ ̄)エヘン ←誰も聞いてない
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11/14(Thu) 16:30
いや、面白かったです。
清香
素晴らしきセツナ劇場に嫉妬。
☆借り物競走・最終組☆
和音と空のペアに続いて小野瀬に抱きかかえられた空間が二着でゴールすると、穂積は我に返った。
早く『みんなのアイドル』を探さなければ。
穂積
「…くそっ。」
本当は、櫻井を連れて走りたかった。
次の徒競走に不安を持っているとか知ってから、こじつけでもいいから櫻井を呼んで走り方のコツを教えてやろうと思っていた。
しかしお題が明らかにされてしまった以上、学園内の皆に彼女を『アイドル』だと認識されなくてはいけない。
そう言い切れるほどの認知度を彼女がまだ持っていない事は無論分かっている。
それは自分が彼女に対して特別に目をかけていると知られていないという事の証でもあったが、今だけはその事実が足枷になってしまう。
ならば、自分が今すべき事は何なのか。
穂積
「篠崎!来いっ!」
篠崎
「えっ?私?」
穂積
「そうだ、早くっ!俺がゴール出来ねぇ!」
派手に転んだ空間を抱きかかえて保健室へと向かう小野瀬の後を歩く篠崎を呼びとめる事。
『借り物』となっている櫻井を徒競走の待機列まで連れて行き、励ましてやる事。
小野瀬
「篠崎先生、穂積先生のお手伝いしてあげて。空間さんは俺が先に連れて行くから。」
篠崎
「は、はい。」
そして。
穂積
「ほら、連れてきたぞ。『アイドル』……お前の。」
明智
「…穂積先生。」
お題が発表されてから、眉間に皺を寄せながら篠崎の心配をしていた明智を安堵させてやる事だ。
学生時代から篠崎を見ていた明智にとっては学年が違う事も有り、どこか遠い存在だったのかもしれない。
でも、この数日の二人は何か壁を越えたような近さがあった。
マイクに入らないよう小さく加えた最後の言葉に明智が驚く。
穂積
「正解か?」
明智
「…はい。」
穂積
「……良かったな。」
嫌味なくらいにこり綺麗に笑った明智へ篠崎を押しつけて、穂積は一年生を率いて徒競走の待機列へと向かったのだった。
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11/14(Thu) 17:18
☆借り物競走~最終組~☆
小春
穂積と篠崎の駆け込んだゴールの先では、屈んだ和音と背伸びした空が、ハイタッチをして喜びあっていた。
生徒席からその様子を見守っていたジュンも、ホッとして、空を迎えに行こうと立ち上がった。
するとその時。
???
「藤守くん、お願い!」
すぐ傍で、藤守に助けを求める声がして、ジュンはドキリとした。
さっき藤守アニに背負われてゴールして、戻って来たばかりの藤守の席に、駆け寄って来たのは千春。
藤守とは同じクラスで、先程、《学園祭白組の女神》として可愛らしい姿で会場を魅了した美少女だ。
体操服に着替えても、やっぱりその美貌とプロポーションは群を抜いている。
その美少女が、縋るような表情で藤守の手を握って引いた。
千春
「藤守くんなら、生徒会長だし人気者だし、アイドルだよね。お願い!」
藤守
「お、俺、そんなんちゃうけど……」
顔は笑いながらも腰の引けている藤守を、後ろから仲間たちが押し出す。
友達
「バカ、賢史!白組の女神だぞ!」
友達
「そうだ!早く行ってやれよ!」
周りじゅうから言われ、藤守も、躊躇している時ではないと思い直したらしい。
「よっしゃ!」と言うが早いか、千春の手を握って走り出した。
千春
「ありがとう、藤守くん!」
決断すれば藤守の行動は速い。
ゴールに向かって、手を繋いだ二人の姿は、あっという間に小さくなってゆく。
ジュン
「……」
ジュンは少しだけ唇を尖らせながら、藤守も向かったゴールの先へ、空を迎えに再び歩き出すのだった。
そのジュンの横を、応援団長を連れた山田が駆け抜けてゆく。
ibuも、チアリーダーのキャプテンと一緒に笑顔で走ってゆく。
全員が、着実に、「みんなのアイドル」を連れて、ゴールを目指していた。
一方で、アンドロメダとパープルドラゴンは、思いのほか手こずっていた。
ロバートとポールという、大学の講師でありながら、いまや学園内でゆるキャラ顔負けの存在感と人気を誇る二人組に目をつけたところまでは良かったのだが、意外にも、この二人が、すぐに動いてくれないのである。
ロバート
『ワタシが先にアンドロメダちゃんに誘ってもらったの!』
ポール
『じゃあ、ジャンケンで決めましょう!』
ロバート
『ジャンケン、ポン……ああ負けたわ!オーマイガッ!』
ポール
『じゃあ、ワタシが決めるわね。ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な……か、み、さ、ま、の、……』
ロバート
『えっ、何?勝った方がアンドロメダちゃんじゃないの?』
ポール
『だってえ、やっぱり、パープルドラゴンちゃんもイイオトコなんだもん!』
ロバート
『もう、パープルドラゴンちゃんはワタシのよ!』
ポール
『じゃあ、ジャンケンで決めましょう!』
白熱するゲイ二人の終わりの見えない闘いに、超美形の二人も食傷気味。
瞬一
『これではゴールにたどり着けないナリ』
龍二
『ロバート殿もポール殿も、どうか早くして欲しいでござる』
するとその時、見るに見かねた明智から助け船が。
明智
『ロバート、ポール!早く来ないと、安藤と村崎が失格になってしまうぞ!』
ロバート・ポール
『Oh!ごめんなさい!急がなきゃ!』
明智の声で我にかえったロバートとポールは、それぞれアンドロメダとパープルドラゴンの腕を掴むと、猛烈な勢いで走り出した。
瞬一、龍二
「うわわぁあああっ?!」
ほとんど引きずられるようにして、二人と二人はひとかたまりになってゴールした。
パァン、パァンと二回、ピストルの音が鳴り響く。
ゴール直後、ロバートとポールに抱き締められ、キスの雨を降らされる事になった美少年二人の悲鳴は、この、競技終了を告げるピストルの音に掻き消されながらも、長く尾を引いて響き渡るのだった……。
瞬一、龍二
「ぎゃーーーー!」
大混乱の借り物競走は、こうして幕を閉じたのである。
皆さん、お疲れ様。次は1年徒競走、そしてお昼休みにしましょう♪
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11/14(Thu) 17:24
うわーん(;つД`)
ジュン
賢史くんが千春さんにデレデレしてる~!←(そうは書いてない)
小春さんのイジワル~(。>д<)
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11/14(Thu) 17:43
借り物競走終了m(__)m
小春
皆さま、ご協力ありがとうございます。
おかげさまで借り物競走も終了です。
特に最終組のせつなさんと清香さん、ワタクシの無理難題に応えて頂きましてありがとうございます。
二人ともさすがです。
ともさん、野球部のアイドル出番無くてすみません。来年はきっともっと知名度上がるわよね、ねっ?(^-^ゞ
ジュンさん、ごめんなさいね。 でも、藤守さんデレデレしてませんよ。ジュンさんひとすじなんだから、ねっ?(^-^ゞ
紅花ちゃん、失恋の傷が癒えたそうで何よりです。徒競走頑張りましょうねっ(^-^ゞ
エミさん、他の板で私とAVトークしてる場合じゃありません。早く帰ってきてねっ(^-^ゞ
ではまた!
☆☆保健室☆☆
手当てを終え、小野瀬と篠崎がグラウンドへ戻って行った後の、保健室。
美しい顔を包帯でぐるぐる巻きにし、一人きりになった空間は、じっと天井を見つめた。
空間
「……龍鬼さん」
すると、天井裏から声が答えた。
龍鬼
「はい」
空間
「わたくしの勇姿、いえ、小野瀬先生に抱き上げて頂いたわたくしの晴れ姿、撮っていただけたかしら」
龍鬼
「もちろんです」
ふ、と空間は微笑んだ。
空間
「わたくし、小野瀬先生の借り物物競走では『明智』への改名手続きが間に合わず、お力になる事が出来なかったわ。……それどころか、むざむざ、小春さんなんかを迎えに行かせて、小野瀬先生のお手を煩わせる失態を演じてしまったけれど」
龍鬼
「さぞかし、ご無念でしたでしょうね」
空間
「ええ。……でも、『みんなのアイドル』のお題では、小野瀬先生をお守りする事が出来たと自負しているの」
龍鬼
「ご立派でございました」
空間
「ありがとう。……さあ、もういいわ、行って。小野瀬先生を撮り続けてちょうだい」
龍鬼
「はいっ」
……
龍鬼の気配も消えた、保健室。
空間はさっきまでの出来事を思い出してベッドの上でごろごろ転がって悶えた後、おもむろに起き上がった。
さあ、行かなくては。
私にはまだ、崇高な使命があるのだから。
そこに、小野瀬先生のいらっしゃる限り。
皆さま、本当にありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!(´ 3`)ノシ