『アブナイ☆恋の学園物語』
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
10/30(Wed) 06:56
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
清香さん、サクラダモン三人のシャワーシーン熱望です。飲み会の後のサウナでもいいけど(* ̄ー ̄)
ジュンさん、賢史くんと二人になるチャンス!篠崎先生の特別講義(笑)を思い出して作戦実行よ(o≧▽゜)o
[削除]
10/30(Wed) 08:29
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
ちょっと挟んでみる。
☆準備終了後、廊下☆
とも
「如月先輩、今日は、なんか父が色々巻き込んでしまってすみませんでした」
明日の準備が終わり、ようやく解散になった役員たちがぞろぞろと帰って行く中、廊下の壁に背中を預けてメールを打っていた如月に、ともが声をかけてきた。
如月
「あ、ともちゃん、お疲れさまー。お父さんの事なら、全然!俺も面白かったし!また明日会えるの、本当に楽しみにしてるよ!」
とも
「そう言ってもらえたら嬉しいですけど。……すみません、メール邪魔してますね」
ともが声を掛けるまでメールを打っていた如月の手が止まったままなのを見て、ともが頭を下げ、離れようとした。
如月が笑う。
如月
「そんなんじゃないって。ジュンちゃんに、頑張れ、って打ってただけなんだ」
ともにもピンと来る。
とも
「藤守先輩との事ですか」
如月
「さっき、アニ先生は飲み会に誘われてたじゃん?……って事はさ」
とも
「二人きりになるチャンス?」
さすがともちゃん、と如月が頷く。
如月
「周りはみんな気付いてるのにねえ」
二人は顔を見合わせて笑った。
☆藤守宅☆
藤守
「たっだいまー」
ジュン
「お帰りなさーい」
帰宅した藤守を、エプロンを掛けたジュンが出迎えた。
ジュンのファンが見たら鼻の下を伸ばしそうな可愛らしさだが、藤守の視線はジュンをスルーして辺りを見回す。
藤守
「空は?」
ジュン
「奥で寝てる」
藤守
「そっか。お!ネギ焼きやな!」
ジュン
「賢史くんのリクエストですから」
ジュンが微笑んだ時、メールの着信音が鳴った。
藤守
「誰や?」
熱々のネギ焼きの出されたテーブルの前の席に座りながら、藤守がお約束の問いを放つ。
メールを確かめたジュンは微笑んで、携帯をしまった。
ジュン
「如月くんだった」
藤守が意外そうな顔をした。
藤守
「如月が?お前に?何やて?」
ジュンはちょっと躊躇ったものの、正直に答えた。
ジュン
「『今日はお疲れ様でした。和服のウェイトレスさん可愛かったよ。頑張ってね』って」
藤守
「『頑張ってね?』」
それはおそらく今夜、今からの事を応援してくれているのだと、ジュンにはすぐに分かったのだが。
藤守
「ああ、明日の体育祭の事か」
藤守は勝手に納得したらしく、ネギ焼きを頬張る。
藤守
「そういや同じクラスやったな。……けど、何でこんな時間に、わざわざそれだけメールしてくんねんあいつは。可愛かったよ、とかアホちゃうか」
やきもち、まではいかないかもしれないけど。ちょっとは気にしてくれたのかな。
さすが如月くん。ジュンは嬉しくなった。
[削除]
10/30(Wed) 08:58
おはようございます。少しつないでみた。
とも
如月とともの元へ小春もやってきた。
小春
「やっぱり体育会系は違うね~。重たい道具もあっという間に運んで準備が終わっちゃった。私、ちっともお手伝いできてないかも」
とも
「…小春?(自分が運ぼうとしてたやつ、運動部の連中が取り合いしてたの、見てへんかったんか…?)ま、まぁ、力仕事は男子に任しといたらええねん。ウチらはまた明日もあるんやし」
そこへ和音がやってきた。
和音
「ともちゃん、明日の例の件、よろしくね」
とも
「はい、和音先輩。バッチリですよ~」
小春
「例の件ってなあに?」
和音
「あぁ、小春ちゃんは家庭科部の準備で忙しかったから知らなかったのね。明日の体育祭で女子運動部の有志でちょっとしたことをするの。ジョーさんも一緒にね」
とも
「何をするかはナイショやけど、楽しみにしといてや」
さぁ、ともたちは一体何をするんでしょう? 出番的にはお昼休憩らへんで考えてま~す!
[削除]
10/30(Wed) 09:37
あはは。そうだったのか。男子がね。……何で気付かないかなあ小春は(笑)。凹orz
小春
小春
「……うん」
何だか仲間外れになっているような気がしたのか、少し寂しそうな笑顔で頷いた小春に、ともは内心、しまった、と思う。
とも
「……あ、そうやお昼!小春、明日は私とおとんの分まで、美味しいお弁当頼んでもええ?」
唐突な注文だったが、小春は目をぱちぱちした後、頷いた。
どうやら、頭の中で、今から間に合う食材を計算したらしい。
小春
「煮物や焼き魚、揚げ物と炊き込みご飯でいいかな。手鞠寿司の方がいい?」
とも
「両方!」
元気よく答えるともに、小春が笑う。
小春
「分かった」
和音
「あら。じゃあ、私も頼んでいい?(龍鬼さんのと)二人分」
小春
「はい」
ちゃっかり参加する和音にも笑ってから、小春は二人を順番に見つめて、ぺこりと頭を下げた。
二人の気遣いは小春にも伝わっている。
小春
「ご注文ありがとうございます。和音先輩、ともちゃん。明日の『ナイショ』、私、楽しみにしてるね!」
[削除]
10/30(Wed) 10:30
皆が応援してくれて嬉しい(*≧∀≦*)
ジュン
食事が終わると二人はお風呂に入った。勿論別々にである。
風呂上がりのジュンの格好は淡いピンクのパーカーに短パン、お揃いのニーハイのソックス。今日の買い物の時に買ってきたものだった。
パーカーの下はタンクトップになっておりパーカーの胸元は少し大きく開けていた。
篠崎曰く、胸も女の武器の1つだから使えとのことだった。ジュンのファンが見れば鼻血ものだろう。
だが藤守は新しい部屋着ということにすら気がついていないようだった。
藤守
「兄貴遅いなぁ。」
ソファーに腰掛けながらそんなことを呟いている。
ジュン
「飲み会が盛り上がっているんじゃない?それより、DVD見ない?」
藤守
「おう。エエで。」
このDVDは篠崎のお薦めである。内容はカーアクションだがラブシーンが濃厚らしい。二人はソファーに並んでDVDを見始めるのだった。
この後どうしよう……(^_^;)
10/30(Wed) 10:35
ジュンさん(笑)
小春
そこまで書いててどうしようって。
知らねーですわよ!もう!///
[削除]
10/30(Wed) 16:13
頑張る!
ジュン
だって、流石に押し倒してあんなことやこんなことしちゃったら怒られちゃうし(///ω///)
藤守とジュンが見た映画は確かにラブシーンが濃厚で二人とも顔を真っ赤にし、どことなく視線を逸らす内容だった。
藤守
「ちょっと早いけど、そろそろ寝よか。」
DVDを見終わり、まだ少し赤い顔をしたまま藤守がジュンを促す。
ジュン
「でも、慶史兄さんがまだだし……」
ジュンはまだ帰ってこないアニを待っている気らしい。
藤守
「兄貴なんか待たんでエエよ。何時になるかわからんしな。」
そう言って藤守はジュンの背中を押し、空の寝ている寝室に促す。
藤守
「じゃ、おやすみな。」
客間に向かう藤守の腕をジュンが急に引っ張り、藤守の体勢が少し傾く。
その瞬間に藤守の頬をジュンの唇が掠めた。
藤守
「……っ!」
ジュン
「お、おやすみなさい!」
驚いて声が出ない藤守を見ないようにジュンは寝室へと駆け込んだ。
ジュン
「篠崎先生、私、頑張りました!」
[削除]
10/30(Wed) 17:00
おぉ~( 〃▽〃)
とも
ジュンさん、勇気を出してほっぺにちゅー!
グッジョブです(^-^)
もし天井裏で私が見てたら、『あっ、そこだ、賢史くん、ジュンさんを押し倒しちゃえ!』とツッコんでいることでしょう←(゜o゜)\(-_-)オイ
アニがまだまだ帰ってきませんように(ー人ー)
[削除]
10/30(Wed) 18:28
ジュンさん、ここが『小春日和』ですみません。……藤守さんたらホントにもう!
小春
ジュンが駆け込んだ寝室の扉の前に立ち尽くしたまま、藤守は、しばらく呆然としていた。
頭の中に、さっき名前の出た如月の、いつかの言葉が蘇る。
……如月。
如月「ジュンちゃんは会長の従妹ですよね?妹じゃないんですよ?恋愛も結婚もできるんですよ!?」
藤守「従姉妹と結婚できることくらい俺でも知ってるっちゅーねん。」
……如月。
……なんで俺が、従姉妹と結婚出来る事を知ってると思う?
……それは……
藤守は、ジュンの唇が触れた頬を包むように、掌を当てた。
ジュンが真っ赤な顔をして、勇気を振り絞って、押し当ててきた、唇。
藤守
「あああ、くっそう!」
大声で叫んだ藤守は、ぐしゃぐしゃと自分の髪を掻きむしった。
藤守
「俺、カッコ悪っ!!」
[削除]
10/30(Wed) 18:31
イヤン(^_^ゞ
くちびる
あちこちでラブフラグが立ってますねえ~(笑)(*^^*)
紅花は~ど~しよ~かな~(悩)
穂積先生と翼ちゃんの方も気になってますが(笑)(*^^*)
10/31(Thu) 03:32
【速報】公式小野瀬さんが風呂上がりにノーパンでツイッターに書き込みをしている事が判明しました。
清香
シャワーシーンは3人かそれぞれかは分かりませんが、どこかで採用したいと思います。
いい身体の3人が並んでシャワー浴びてるだなんて、もう!
あっ、だから空間先輩は息を切らせて生徒会室の屋根裏に戻って来たのかしら?
バックショットでいいので、写真下さいね?←
☆居酒屋☆
穂積
「それでは文化祭の部が無事に終えられたことを記念して…」
「「「かんぱーい!!」」」
4つの生ビールと1つのウーロン茶のグラスが小気味いい音を立てた。
穂積
「あー、やっぱり美味いな。」
明智
「今日は動きましたからね。」
『とりあえず』と注文された食事が来る前に一気に飲み干されてしまった穂積のジョッキを、隣に座った明智が受け取る。
明智
「もう一杯いきますか?」
穂積
「いや、今日はもうやめておく。明日があるからな。」
普段はこの程度では酔う事の無い穂積だが、運動部の顧問をしている事もあり、まだ気は抜けないのだろう。
ウーロン茶を飲みながらポリポリと運ばれたキュウリの浅漬けを食べている姿が心なしか厳しく見える。
小野瀬
「そうだね、打ち上げは明後日の後夜祭が終わったら盛大にやろうか。」
明智
「まだ大仕事が残ってますからね。」
篠崎
「私は明日がメインだしねー。」
同意する三人に、藤守が『なんだ。』と言いたそうな顔でビールを飲み干した。
藤守
「なら、今日飲みに来る必要は無かったんじゃないのか?」
至極当然の疑問に、篠崎は笑みを浮かべながら藤守の皿に来たばかりの唐揚げを乗せる。
篠崎
「まぁまぁ、たまには親睦を深めるのもいいじゃないですか。藤守先生はいつも参加されないんだし。」
小野瀬
「そうそう。横の繋がりも大事だよ?」
顔を見合わせてふふっと笑う小野瀬と篠崎の言葉には何やら含みが持たされている。
穂積
「お前ら………、ったく、仕方ねぇなぁ。」
篠崎
「あら、なぁに?」
穂積
「何でもねぇよ。」
察しのいい穂積は『飲みに行こう』が何かの口実だった事を二人の表情から理解した。
でなければ普段飲みに誘わない藤守を、半ば強引に連れてくることなどしないのだから。
そしてこの日同じように気がついたのは穂積だけではなかった。
明智
「…………。」
しまほっけの干物の中骨を取りながら、明智は目の前で1本の焼き鳥を分け合う小野瀬と篠崎を伏せた視線の端で見た。
なんでこんなに胸が悪くなるのか。
小野瀬が気に入らないのは今に始まった事ではないが、今日は一段とそれが酷い。
いつもならば無心になれるはずの魚の骨取りも、なんだか気分が乗らない。
重くなっていく気持ちに、いつもならば冷静に考えられるはずの思考が追いついていかないのは、きっと疲れているせいだと自分に言い聞かせる。
明智
「………っくそ。」
呟いた言葉は賑やかな店内の中へと溶けだしていった。
[削除]
10/31(Thu) 08:59
感謝!
ジュン
皆さま、ご協力感謝です(*≧∀≦*)
これで少しは賢史くんも意識してくれるのでは!
邪魔物扱いしてごめんね~アニ……
体育祭はお弁当作るから許してね~
[削除]
10/31(Thu) 18:37
書き残しはありませんか?
小春
楽しかった文化祭(全員:文化祭!)←卒業式のノリで
NYベアーズの振り袖に、お茶にカレーにサクラダモン!
ラブフラグもたくさん立ったけど、皆さん書き残した事は無いですか?
もしもあったら回想で入れてね!
学園祭もいよいよ三日目、体育祭が始まりますよ!
[削除]
10/31(Thu) 18:49
☆体育祭☆
小春
3日目(体育祭)……和音をリーダーに、体育祭実行委員会が運営する。
会場は主にグラウンド。
生徒会からは藤守の他に如月、とも、小春が協力する事になっている。
体育祭にも文化祭同様の入場制限がある。
体育系の部活やスポーツの得意な生徒たちの晴れ舞台であり、クラスや学年別の種目の他、部活対抗、教職員やPTAも参加しての種目など盛り沢山。
MVPには後夜祭でのダンス相手を指名出来る特典もあるらしい。
※『桜祭』は基本的に生徒たちによって運営されるため、トラブルや突然の変更や新企画も多発します。
上記の内容はあくまでも参考ですのでご了承のうえ、ふるってご参加下さい。
[削除]
10/31(Thu) 19:49
☆櫻井家・朝☆
小春
櫻井家では、スポーツバッグを傍らに置き、玄関で靴を履く翼に、父と母が交互に声を掛けていた。
父
「すまんな、翼。わたしのせいで、母さんまで応援に行けなくなって」
翼
「もう、お父さんたら何回謝るの?もう、いいの。学園祭は来年も再来年もあるんだし」
母
「そうですよ。翼、はい、お弁当」
翼
「ありがとう。お母さん、お父さんが無理しないよう、ちゃんと見張っててね?」
父
「……せめて看病してろと言わんか」
呟く父に、母が笑う。
母
「お友達も増えてきたみたいだし、私達が行けなくても、寂しい思いもしないでしょう。心配ありませんよ」
翼
「そうよ。ともちゃんや小春ちゃんがいてくれるし、生徒会の人達と一緒に食べるから平気」
父
「そ、そうか……」
父親としては、嬉しいような少しだけ寂しいような。
翼
「じゃあね」
父
「あ、翼」
立ち上がって振り返った翼に、父親は、何となくもぞもぞしながら言った。
父
「その……昨日は会えなかったから話も出来なかったが……穂積にも、よろしくな」
翼の表情が輝いた。
翼
「うん!」
扉を開けて、翼は、晴れた秋空の下に飛び出した。
翼
「行ってきまーす!」
10/31(Thu) 20:30
ジュン
朝のまどろみの中、味噌汁のいい臭いがする。
(お~、味噌汁の臭いでおきるなんて久しぶりやなぁ)
そう思って寝返りを打とうとした瞬間……
空
「けんたん、おはよー。」
藤守
「ぐえっっ!」
藤守の上に空が降ってきた。
空
「けいたん、おはよー。」
空は悶絶する藤守をよそに今度はアニのお腹へダイブする。
アニ
「くっ!そ、空……朝から元気だな……」
二人が悶絶しているとジュンが顔を覗かせる。
ジュン
「二人ともおはよう。お母さんが朝ごはん作ってくれてるよ?お弁当ももうすぐできるからね。」
それだけ言うと台所に戻ってしまうジュンを見て、藤守は昨夜のことを思い出し頭を抱えるのだった。
藤守
「アカン、アカン。これは気の迷いや……」
[削除]
10/31(Thu) 21:06
往生際の悪い男(`Δ´)
小春
それともこの焦れったさがいいのかしら。
ジュンさんも大変ですね(-_-;)
元気よく家を出てきたものの、学校が見えて来る頃には、翼は少し元気を失ってきていた。
実は翼は、運動があまり得意ではないのだ。
体育の授業でも、みんなに首を傾げられるほど不器用で、走るのも速くない。
こうなるとおかしなもので、体操服もジャージも似合わないような気までしてくるから不思議だ。
けれど、少なくとも、全員参加である徒競走では100メートルを走らなくてはならない。
クラス競技で、みんなの足を引っ張りたくないなあ……
翼
「……はあ」
翼は溜め息をついた。
[削除]
10/31(Thu) 21:26
ジュン
焦れったいんじゃなくて、賢史くんは純なのですよ!……たぶん……(^_^;)
体育祭では格好いいとこ見せてくれる!……はず?
[削除]
10/31(Thu) 23:23
こんばんは(*^^*)
くちびる
寝る前に少し参加しますよ♪
紅花Vision
あ~,今日から体育祭かぁ...正直走るの苦手なんだよね~...取材にかこつけて、ごまかしちゃうか...はっ!!いかんいかん参加する事に意義があるんだから!
あれ?前に歩いてるのって翼ちゃんかな?
何だかちょっと元気ないみたいだけど...声掛けてみようっと。
紅花は翼ちゃんと登校しま~す(笑)(*^^*)
走りはリアルに得意じゃあないです.(;´д`)
[削除]
11/01(Fri) 07:29
おはよーございます
エミ
紅花
「翼ちゃん、おはよう」
翼
「あ、紅花ちゃん。おはよう」
紅花が声を掛けると、翼は笑顔で挨拶をした。
でも、やっぱり心なしか元気が無い。
紅花
「どうかしたの?なんか、元気ないね」
翼
「えっ?…あ、うん。実は…ね…」
運動があまり得意ではないと正直に話す翼に、思い当たる節のある紅花も、ちょっぴり憂鬱な気分である事を打ち明けた。
?
「なあに、二人して朝からため息ついてんの?」
背後から飛んできた声に振り向くと、声の主は穂積だった。
翼
「お、おはようございます」
紅花
「おはようございま~す」
穂積
「はい、おはよう。ま、アンタたちのことだから、徒競走が嫌だなぁとか、そんな話でしょうけど」
翼・紅花
「…うっ」
穂積
「そんなんじゃ、せっかくの体育祭なのに楽しめないわね~」
翼
「…はい、すみません」
穂積
「何に謝ってんのよ。べつに、ビリになったって誰も気にしちゃいないわ。自分の出来る範囲で頑張ればいいの!」
翼
「…はい」
穂積
「で、紅花は今日も取材?」
紅花
「はい!今日は、いつも和装の理事長が何を着るのか、突撃ファッションチェックから始まって、お昼は突撃隣りのお弁当をやります!」
穂積
「今日って…体育祭よね?」
紅花
「あっ、も、もちろんメインは体育祭ですよ~!アハ、アハハハハ!」
壁|д・)ノ あとお願いしまーす!
☆学校の片隅☆
龍鬼
「和音さん、今日も紛れ込ませて頂いてありがとうございます。よろしくお願いします」
和音
「IDカードが無いんだから、くれぐれも目立たないようにね」
龍鬼
「はい」
和音
「ところで、私、体育祭と後夜祭の実行委員長だから、今日は、あなたに付いていてあげられないんだ」
龍鬼
「お忙しいのにすみませんでした。もう適当に写真撮ったらこっそり帰り……」
和音
「だからね。代わりにこの人に頼んだから」
空間
「空間セツナです」
龍鬼
「ひゃあああ?か、和音さんっ?この人いやこの方はもしかして?!」
逃げようとする龍鬼の襟首を、空間が声だけで引き止める。
空間
「龍鬼さん、だったわね。あなたには、どうやって文化祭に入り込めたのか、お聞きしたいわ。後学の為にね」
龍鬼
「(超美人なのに笑顔が怖い!)」
龍鬼は足がすくんで動けない。
和音
「良かった仲良くやれそうね。じゃあ空間さん、後はよろしく!」
空間
「分かったわ。和音さん、頑張ってね!」
和音
「(遠ざかりながら)あ、龍鬼さん、お昼は小春さんにお弁当頼んであるからねー」
龍鬼
「(帰りたーい!)」
空間
「さて、と。龍鬼さん、あなた、写真撮りに来たんですってね」
龍鬼
「はははいっ、すみません!」
空間
「(にっこり)いいのよ。バッテリーの充電は完璧?危なくなったら、充電器でも予備のバッテリーでもデジタルビデオカメラでも一眼レフでも、私のロッカーに入っているから好きに使って?」
龍鬼
「へ?」
訳の分からない龍鬼に、空間が、ずいと顔を寄せた。
空間
「その代わり、小野瀬先生だけを撮るのよ。小野瀬先生だ・け・を。撮って、撮って、撮りまくるの。写真は全部、私が買い取ってあげるわ」
龍鬼
「(目が怖い!)」
空間
「他の物の撮影は許しません」
龍鬼
「えっ……」
空間
「分かったわね?!」
龍鬼
「(ひいいいぃっ!)」
さあ、体育祭スタート!
皆様引き続きよろしくお願いします!(´ 3`)ノシ×7000
10/31(Thu) 16:36
リレーSS専用スレ・8
小春
☆こちらはリレーSS専用スレッドです。
☆書き込みの前に作成した文章を保護した上で、最新の情報に更新する事をお勧めします。
☆お話を書きこむ時は黒では無く文字色を変えて下さい。出来るだけ他の方と被らない色でお願いします。
☆前の人の書き込みの続きを書いてるけれどまだ時間がかかりそう、また、自分の書き込みにまだ続きがある、など、他の人の書き込みをブロックしておきたい時には、そのむねメッセージを書いておきましょう。
他の人も、メッセージがあったら広い心で待っててあげて下さい。
☆逆に、フラグ(意味深な伏線)があるけれど、他の人に続きを書いてもらいたい時には、「続きはお願いします」とメッセージを書きましょう。
基本的に、自分発のエピソードは自分で片付ける事になってます(笑)ので、メッセージが無いと、他の人は広い心でフラグを素通りします。
☆初参加・短文・ぶっこみ大歓迎です。きっと誰かが何とかしてくれます。
☆合言葉は『他力本願』です。
☆☆リレーSSは他の過去スレッドにもありますので、そちらもぜひご覧くださいませ☆☆
[削除]
11/01(Fri) 12:48
体育祭o(^o^)o
ジュン
アニ
「ジュン、賢史、急がないと俺が遅れる。」
ジュン
「すぐ行くから!」
藤守
「ていうか、先にいけばエエやん?なんで兄貴に合わせなアカンねん。」
玄関先で三人がバタバタしていると空とジュンの母親が見送りに来る。
空
「おねーたん、がんばってね。けんたんもがんばってね。おーえんいくからね!」
藤守・ジュン
「ありがとう。」
ジュン母
「楽しんできなさいや。きばってなぁ。」
京都出身のジュンの母親は柔らかい口調で送り出してくれた。
藤守
「おし!今日は頑張るでぇ!」
アニ
「お前は運動しか取り柄がないからな。」
藤守
「うるさいわ!失礼やねん!」
ジュン
「でも、本当に頑張ってね?MVP狙ってるんでしょう?」
ジュンは二人のやり取りをクスクス笑って言う。
藤守
「…………」
アニ
「?賢史、どうかしたのか?」
藤守
「なっ、なんでもあらへん。」
藤守は昨日までとは違う気持ちを感じていた。
[削除]
11/01(Fri) 16:23
あっ!!
ジュン
小春さんのあらすじがまだ、書いてない(゜ロ゜)
私が書いてよかったのかしら(;>_<;)
都合悪かったら消してくださいm(__)m
[削除]
11/01(Fri) 18:42
ジュンさん(´∇`)ノシ
小春
遠慮なく進めて頂いて大丈夫ですよ。
ここまでのあらすじが分からない人は、ぜひこの機会に頭から読み返してみてね!
運動の得意な人もそうでない人も、全員参加の体育祭!
体育祭MVPの行方は?
翼と穂積に進展はあるのか?
静かに待ち受ける篠崎の企みは果たして何か?
みんなが誰かに恋してる、リレーSS専用スレ8、体育祭編突入!
☆1A教室☆
登校中に穂積に励まされ、とにかく教室までは来たものの、体育の苦手な翼と紅花は、やはりまだ気が重いままで。
とも
「なんや二人とも、暗いなあ」
翼
「はあ……ともちゃんはいいよね、頭もいいし、スポーツ万能だもんね」
紅花は翼の言葉に相槌を打ちながら、体育祭なのに、いつものように花瓶の水を取り換えている小春を遠目に眺めた。
紅花
「小春ちゃんだって、ああ見えて英語以外は無難にこなすし」
そう。
国語と家庭科の評価は10、どういうわけか英語が3という小春だが、意外にも体育の成績はそれ以外の科目同様、「6」と「7」とを行ったり来たり。
速くもなく遅くもなく、器用でもなく不器用でもない。
かつて穂積が評価した通りにまさしく「並(笑)」で、目立たない生徒代表だ。
小春
「ああ見えてって、どう見えてるの?」
戻って来た小春が、膨れた赤い顔を紅花に向ける。
紅花
「うふふ、ごめーん」
小春はさらにぷうっと膨れたが、そこは小春だから、すぐに機嫌を直してにっこり笑う。
小春
「でもね、徒競走は仕方ないけど、先生方や運動部の人達の活躍が見られるのは楽しみじゃない?」
とも
「そうそう。それに、PTA参加の競技かてあるで。うちのおとんなんか、めっちゃ張り切ってるし!」
二人に言われて、翼と紅花は顔を見合わせた。
確かに、そう考えてみれば、純粋に速さや強さを競うだけの種目の方が、むしろ少ないかも。
小春
「頑張ればお弁当も美味しいよ!」
小春の言葉に、さらに、二人の気持ちは大きく揺れる。
紅花
「……小春ちゃん、スイートポテト作ってきてくれた?」
小春
「かぼちゃのプリンもあるよ」
翼
「私、頑張る!」
紅花
「私も!」
とも
「よっしゃ!」
四人の少女たちは、声を立てて笑い合った。
[削除]
11/01(Fri) 19:03
こんばんは(*^^*)
くちびる
スイ-トポテトにカボチャのプリン!!
グフフ(笑)(*^^*)
紅花頑張っちゃうよ♪
今帰宅途中(^3^)/....お腹すいてきちゃいましたあ!(ToT)(泣)
11/01(Fri) 20:47
こんばんは
とも
体育祭いよいよスタートですね!
お弁当以外にもデザートまであるなんてステキ♪ヽ(´▽`)/
ともも頑張りまーすd(^-^)
[削除]
11/02(Sat) 10:53
学校到着
ジュン
翼たちが談笑していると声をかけられた。
藤守
「おはよーさん。」
ジュン
「おはよう。」
とも
「会長、ジュン先輩おはようございます。今日はよろしくお願いします。」
藤守
「そういえば、ともと紅花はBクラスやったな?」
紅花
「はい。」
ジュン
「じゃあ、同じチームね。よろしくね。」
とも
「如月先輩もBクラスですよね?」
ジュン
「そうよ。」
藤守
「おし!優勝目指して頑張るか。とも、アテにしてるで?ジュンは戦力外やからな。」
ジュン
「戦力外でわるうございました。」
頬を膨らませてそっぽを向くジュンの頭を、藤守が謝りながら撫でる。
翼
「な、なんか会長とジュン先輩の雰囲気がいつもと違うような気がする……」
小春
「私も……」
勘の鋭い翼と小春は藤守とジュンの間に流れる雰囲気の細やかな違いに気づいたのだった。
[削除]
11/02(Sat) 17:01
篠崎と小野瀬の過去。
清香
校長は中立じゃなきゃダメでは?
☆校庭☆
生徒達がぞくぞくと登校してくる中、校庭では放送部がマイクやBGMのチェックをしたり、体育祭実行委員が必要な用具のチェックをしていた。
皆が忙しなく動く中、実行委員のテントの下に設けられた救護スペースで篠崎が『あふっ』と欠伸をかみ殺す。
保健委員
「先生、寝不足ですか?」
篠崎
「ちょっとね。昨日は久しぶりに遅かったから。」
見られてしまった気恥ずかしさを隠すように笑って言う篠崎に、3年の保健委員が『いつものことじゃないですか』と呆れる。
保健委員
「また先生方で飲みに行ったんですか?」
篠崎
「昨日は大して飲んでないんだけど、ね。」
救急箱の中身の最終チェックをしながら思い出すのは昨夜の出来事だ。
鈍い藤守へ向けられたジュンの淡い恋心を後押しするために、アニを居酒屋に呼んだこと。
出来るだけ時間を稼げるように酔ったアニの長い教育論に耳を貸してあげたこと。
篠崎
「…あれは、ねぇ。」
熱心に語るアニを完全にスルーして食事をする穂積に、適当に相槌を打つ小野瀬。明智だけはきちんと背筋を伸ばして聞いていた。
三者三様の姿を思い出すだけで笑ってしまう。
結局最後は「分かった!よぉーく、分かった。飲め!」と穂積が半ば強引に話を終わらせてしまい、挙句の果てにはタクシーに乗せて強制送還させてしまった。
何とも不憫な結末ではあったが、本人は今日も朝から元気に正門で生徒を監視している。
彼に問題が無いのならそれでいい。
しかし、こちらには問題が起きてしまっていた。
アニを『面倒くさいから』とタクシーに乗せたものの、まだ電車の動いている時間だった。
穂積
「さぁ、帰るか。小野瀬、行くぞ。」
小野瀬
「あぁ。篠崎先生、大丈夫?」
いつもなら車で送る小野瀬も、桜祭の時期は駐車場が入場待ちをする人の待機場所として開放されるため、電車での通勤にしていたのだ。
篠崎
「今日は送らなくても大丈夫よ。途中までは明智先生もいるし、なにより帰れなくなるじゃない。」
穂積と小野瀬は帰る方向が同じだ。そして篠崎と明智は途中までが同じ。
電車は動いていても、送った後に自宅まで帰れなければ仕方ない。
小野瀬
「まぁ、明日もやる事いっぱいだし、今日はゆっくり休みますか。じゃあ、ね。」
『また明日。』と手を振ってJRの駅へと向かう小野瀬と穂積を見送ると、佇んでいた明智に声をかける。
篠崎
「明智先生、帰りましょうか。」
明智
「…はい。」
そっぽを向いたままの明智に声をかけると、本当に小さく聞こえる程度の声で返事が返ってきた。
こちらを見ずに歩き始める明智に置いていかれないよう、小走りになりながら着いて行く。
篠崎
「(なんか機嫌悪いのかしら?)」
そう思いながらも夜道を一人で歩く怖さを考えれば、明智と一緒に帰る方が何倍も良い。
少しずつ離れていく距離に焦りながら再び駆け寄ると。
明智
「…あぁ、すみません。歩くの、早かったですか?」
篠崎
「…え、えぇ。……もう…ちょっと……ゆっくり…」
やっと振り返り、気がついてくれたのはありがたいが飲んだ後の走りは身体に優しくない。
横腹を押さえながら答える篠崎に、明智は少し不貞腐れたような声で思いもよらない事を言う。
明智
「…小野瀬先生のように気を使えず、すみません。」
篠崎
「へっ?小野瀬先生?」
なんでまた小野瀬先生なのか?と思いながらも、しょぼくれたような明智にフォローをした方がいいのかと、篠崎はあえて明るい声を出す。
篠崎
「あはは、小野瀬先生とはもう20年以上の付き合いですからね。歩く速さも分かってますし。」
『気にしない、気にしない』と深呼吸をして息を整える篠崎に、明智は驚いたような顔を向けた。
明智
「…20年以上ですか?」
篠崎
「そうですよ。家が近所だったんです。言いませんでしたっけ?」
明智
「いや、初耳です。」
『おかしいなぁ?』と首を傾げながらも、ゆっくりと歩きながら思い出話をする。
篠崎
「お互い親が忙しくて構って貰えなくて。似たような家庭環境だったので、すぐに仲良くなりましたよ。互いに電話をかけあって習い事をサボったり、自転車で遠出したり、ほとんど二人で遊んでました。」
明智
「……。」
篠崎
「中学の時、色々とあって小野瀬先生は実家を出てしまって疎遠になったんですけど、高校でまた再会したんです。それからは明智先生もご存知でしょ?」
明智
「はい。」
篠崎
「生き別れた兄妹にあったみたいだねって笑ったんですよ、あの時。今思うと、幼かった時、無意識の内に互いを支えてバランスを取っていたのかも。」
『ハァ』とついたため息が白く秋の夜空に消えていく。寒くなったなぁ、と暖かさを求めてポケットに手を入れる。
篠崎
「もういい大人なのに、心配癖が抜けないんですかね?『三つ子の魂百まで』ってこういう事ですか?」
明智
「………どうでしょうね。」
ポケットに手を入れたまま見上げた明智の横顔は何だがいつも以上に優しく見えた。
明智
「でも、確かにもう大人なんですから、誤解を与える行動は控えた方が良いと思いますよ。」
篠崎
「誤解…ですか。」
『はい。』と言った明智の笑顔の意味は分からなかったけれど、その笑顔を崩したくなくて頷いてしまう。
明智
「話して下さってありがとうございました。お礼に、明日のお弁当は俺が作りますよ。」
篠崎
「えっ!いいんですか!?」
明智
「もちろん。」
やったぁ!と喜ぶ篠崎と、隣で笑う明智を駅の電灯が照らしていた。
[削除]
11/02(Sat) 17:34
再度ご連絡です
小春
ご指摘ありがとうございます。
訂正しましたm(__)m
色別のチームについてご確認願います。
主なメンバーのクラスは以下の通りでよろしいでしょうか?
※部分訂正しました
☆緑(A組)……穂積
1A……翼、小春
3A……アンドロメダ、パープルドラゴン
☆白(B組)……藤守アニ
1B……とも、紅花
2B……如月、ジュン
3B……藤守
☆青(C組)……明智※
2C……細野、太田
3C……和音
☆赤(D組)……小野瀬
2D……小笠原
3D……空間
よろしくお願いします。
[削除]
11/02(Sat) 21:52
こんばんにゃ
エミ
ちょびっとだけ繋ぎます。
☆校庭☆
篠崎が再び欠伸を噛み殺し、テント内の生徒に目を向けると、見慣れない人物がいた。
生徒と同じジャージを着て、保健委員と一緒にせっせと準備をしているが、誰だか名前が出てこない。こんな生徒いたかしら?と、首を傾げること数秒。
篠崎
「えぇっ?理事長先生?!」
そう。
生徒に紛れていたのは、黒柳理事長だった。
篠崎の驚きの叫びに、黒柳理事長は人差し指を口元にあて「しーっ!」と言いながら、キョロキョロと辺りを見回す。
黒柳
「ちょっとワケ有りで。少しの間、匿って!お願いっ!」
どんなワケなのかと話を聞けば、親戚がお見合い写真を山ほど持って理事長室に来ている、という。世話焼きの親戚というのは、どこにでも必ず一人はいるものだ。
話をしながら、篠崎は黒柳理事長をまじまじと見ていた。こうして話をすることは初めてかもしれない。普段は和装でいるせいか、かなり年上だと思っていたが髪を下ろしてジャージを着ていると意外と若い。お見合いを勧められるくらいだから、さほど自分と歳は離れていないのだろう。
篠崎
「あの…、理事長先生にはイイ人でもいらっしゃるんですか?」
黒柳
「えっ?」
篠崎
「あ、ごめんなさい。立ち入った事を…。お見合いを嫌がる理由が何かおありなのかと…」
黒柳
「ううん、謝らないでいいのいいの。自分にその気が無いだけなんだけど、そんな理由じゃ納得してくれなくて」
困ったように眉を下げる黒柳だったが、篠崎はオンナの勘で、理由はそれだけではないようだと感じていた。
作業を手伝いながら女子トークを楽しんだ後、黒柳理事長は次の隠れ場所を探すと言ってテントを離れた。
体育祭日和の絶好の晴天。
あまり忙しくならなければいいなと思いながら、篠崎は本日何度目かの欠伸を噛み殺した。
11/03(Sun) 05:48
☆体育祭開会☆
小春
☆校庭☆
グラウンドに整列した全校生徒の前で、来賓の挨拶や競技上の注意など、一連のセレモニーが滞りなく終わり。
実行委員長として壇上に立った和音が、華やかな美貌の長身を折って一礼した後、高らかに、体育祭の開会を宣言した。
和音
「それでは、ただ今より、桜田門学園高校『桜祭』、体育祭を開会致します!」
直後に遥か上空で、どん、どん、どん、と、三段雷の音が鳴る。
白い鳩が一斉に飛び立ち、グラウンドの上空を旋回した後、真っ青な秋空に消えていった。
派手好きな山田校長らしい演出だ。
紅花
『プログラム1番、全校体操……』
正面に設置された本部テントの中で、広報委員会の紅花が、プログラムに沿ってアナウンスを始めた。
体育祭に気乗りのしていなかった翼だが、校庭に広がり、揃って体操を始める生徒たちに混じって同じ動きをする事で、自然と連帯感が生まれてくる。
トラックの外に目を向ければ、東西に置かれた入退場門の間に、緑、白、青、赤のテントが張られ、その下に、教室から運んできた自分たちの椅子が並べられていた。
来場者のためのスペースには、レジャー用のテーブルセットや簡易チェアーを置いたり、シートを敷いて腰を下ろしている保護者の姿も見られる。
今日は翼の両親は来られないが、すでに、三脚を立ててビデオを構える業者の近くに、とも父がニコニコしながら立っているのが見えた。
体操が終われば、本格的に競技が始まる。
これからどんな事が起きるのかな。
翼は、高校での初めての体育祭に、胸を高鳴らせるのだった。
さー始めてください(´∇`)ノシ
[削除]
11/03(Sun) 07:01
おはようございます!
くちびる
始まりましたね体育祭(笑)(*^^*)
これから何が起きるか....期待大ですね♪
二人三脚はあるのかしら♪
気になってる者同士での二人三脚(^_^ゞ....きゃっ!!
はっ!いけないいけない(;´д`)気を取り直してお仕事行って来ま~す(笑)(*^^*)
紅花も広報委員だから大忙しですわ(;´д`)
[削除]
11/03(Sun) 07:18
くちびるさん(´∇`)ノシ
小春
二人三脚ですか、気になる人とか仲良しと組むと楽しいですよね。
よく知らない人だと気まずい事この上ない(笑)
小春小さいしなあ……(-_-;)
さて、何から始まるのかな?
私の高校はリレーだったような。
まあ、皆さんにネタがある種目からどんどんいきましょう。
とりあえずプログラム組まないでいきましょう。「プログラム2番」とかも言わなくていいです。
基本は各色対抗ですが、学年別でも部活対抗でもエキジビションでも何でもいいです。
どなたかお願いしまーす(´∇`)
[削除]
11/03(Sun) 11:16
こんにちは(  ̄ー ̄)ノ←更新してきた
小春
☆業務連絡☆
そしたら、二人三脚は障害物リレーに入れる事にして、ラブラブな方々に頑張って頂きましょうか。
障害物は準備が必要なので、まずは2年生の徒競走あたりから始めましょうか?
2年生は如月くん、小笠原くん、ジュンさん、太田くん、細野くんといったメンバーですね。
会場の様子も入れつついきたいと思いますので、ボチボチご参加お願いしますm(__)m
[削除]
11/03(Sun) 12:40
2年頑張ります!
ジュン
紅花
「次は2年生による徒競走です。」
紅花の声でアナウンスが流れ2年生全員が入場してくる。
まず、女子生徒からスタートを切った。あちこちからの声援を受け進んでいく中、ジュンの順番となった。
藤守
「ジュン!頑張れよ~」
空
「おねーたん、がんばれ~」
一際大きく響く藤守の声援と可愛い空の声援を受け、ジュンは自分では上出来の3位となった。
そして、女子が終われば次は男子生徒の出番。順調に進んでいく中、小春の声援を受け、太田と細野も健闘した。
そして、2年男子の徒競走はこの人物たちの順番に最高潮を向かえた。
「如月く~ん、頑張って~」
「小笠原先輩、ファイト~」
生徒会のメンバーで生徒からも人気の高い二人はあちこちから声援を受ける。その声援に答えるように手を降る如月と、対照的に顔色の悪い小笠原。この二人が同じ組で走ることとなってしまった。
翼
「どっちを応援したらいいんだろう……?」
とも
「うちは同じチームの如月先輩を応援するで!」
小春
「両方応援してもいいんじゃないかな?チームが違うけど……」
それぞれの声援が飛び交う中、二人はそれぞれスタートの位置についた。
パァン!
ピストルの音でスタートを切った二人は他の生徒を引き離していく。
とも
「如月先輩!頑張って~!!」
ともの声援が聞こえたのか如月が小笠原を離し、一着でゴールを決めた。それでも、小笠原も二着でゴールし二人で、1-2フィニッシュを決めた。
二人への歓声はしばらく続き、体育祭は大盛り上がりで始まった。
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
清香さん、サクラダモン三人のシャワーシーン熱望です。飲み会の後のサウナでもいいけど(* ̄ー ̄)
ジュンさん、賢史くんと二人になるチャンス!篠崎先生の特別講義(笑)を思い出して作戦実行よ(o≧▽゜)o
[削除]
10/30(Wed) 08:29
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
ちょっと挟んでみる。
☆準備終了後、廊下☆
とも
「如月先輩、今日は、なんか父が色々巻き込んでしまってすみませんでした」
明日の準備が終わり、ようやく解散になった役員たちがぞろぞろと帰って行く中、廊下の壁に背中を預けてメールを打っていた如月に、ともが声をかけてきた。
如月
「あ、ともちゃん、お疲れさまー。お父さんの事なら、全然!俺も面白かったし!また明日会えるの、本当に楽しみにしてるよ!」
とも
「そう言ってもらえたら嬉しいですけど。……すみません、メール邪魔してますね」
ともが声を掛けるまでメールを打っていた如月の手が止まったままなのを見て、ともが頭を下げ、離れようとした。
如月が笑う。
如月
「そんなんじゃないって。ジュンちゃんに、頑張れ、って打ってただけなんだ」
ともにもピンと来る。
とも
「藤守先輩との事ですか」
如月
「さっき、アニ先生は飲み会に誘われてたじゃん?……って事はさ」
とも
「二人きりになるチャンス?」
さすがともちゃん、と如月が頷く。
如月
「周りはみんな気付いてるのにねえ」
二人は顔を見合わせて笑った。
☆藤守宅☆
藤守
「たっだいまー」
ジュン
「お帰りなさーい」
帰宅した藤守を、エプロンを掛けたジュンが出迎えた。
ジュンのファンが見たら鼻の下を伸ばしそうな可愛らしさだが、藤守の視線はジュンをスルーして辺りを見回す。
藤守
「空は?」
ジュン
「奥で寝てる」
藤守
「そっか。お!ネギ焼きやな!」
ジュン
「賢史くんのリクエストですから」
ジュンが微笑んだ時、メールの着信音が鳴った。
藤守
「誰や?」
熱々のネギ焼きの出されたテーブルの前の席に座りながら、藤守がお約束の問いを放つ。
メールを確かめたジュンは微笑んで、携帯をしまった。
ジュン
「如月くんだった」
藤守が意外そうな顔をした。
藤守
「如月が?お前に?何やて?」
ジュンはちょっと躊躇ったものの、正直に答えた。
ジュン
「『今日はお疲れ様でした。和服のウェイトレスさん可愛かったよ。頑張ってね』って」
藤守
「『頑張ってね?』」
それはおそらく今夜、今からの事を応援してくれているのだと、ジュンにはすぐに分かったのだが。
藤守
「ああ、明日の体育祭の事か」
藤守は勝手に納得したらしく、ネギ焼きを頬張る。
藤守
「そういや同じクラスやったな。……けど、何でこんな時間に、わざわざそれだけメールしてくんねんあいつは。可愛かったよ、とかアホちゃうか」
やきもち、まではいかないかもしれないけど。ちょっとは気にしてくれたのかな。
さすが如月くん。ジュンは嬉しくなった。
[削除]
10/30(Wed) 08:58
おはようございます。少しつないでみた。
とも
如月とともの元へ小春もやってきた。
小春
「やっぱり体育会系は違うね~。重たい道具もあっという間に運んで準備が終わっちゃった。私、ちっともお手伝いできてないかも」
とも
「…小春?(自分が運ぼうとしてたやつ、運動部の連中が取り合いしてたの、見てへんかったんか…?)ま、まぁ、力仕事は男子に任しといたらええねん。ウチらはまた明日もあるんやし」
そこへ和音がやってきた。
和音
「ともちゃん、明日の例の件、よろしくね」
とも
「はい、和音先輩。バッチリですよ~」
小春
「例の件ってなあに?」
和音
「あぁ、小春ちゃんは家庭科部の準備で忙しかったから知らなかったのね。明日の体育祭で女子運動部の有志でちょっとしたことをするの。ジョーさんも一緒にね」
とも
「何をするかはナイショやけど、楽しみにしといてや」
さぁ、ともたちは一体何をするんでしょう? 出番的にはお昼休憩らへんで考えてま~す!
[削除]
10/30(Wed) 09:37
あはは。そうだったのか。男子がね。……何で気付かないかなあ小春は(笑)。凹orz
小春
小春
「……うん」
何だか仲間外れになっているような気がしたのか、少し寂しそうな笑顔で頷いた小春に、ともは内心、しまった、と思う。
とも
「……あ、そうやお昼!小春、明日は私とおとんの分まで、美味しいお弁当頼んでもええ?」
唐突な注文だったが、小春は目をぱちぱちした後、頷いた。
どうやら、頭の中で、今から間に合う食材を計算したらしい。
小春
「煮物や焼き魚、揚げ物と炊き込みご飯でいいかな。手鞠寿司の方がいい?」
とも
「両方!」
元気よく答えるともに、小春が笑う。
小春
「分かった」
和音
「あら。じゃあ、私も頼んでいい?(龍鬼さんのと)二人分」
小春
「はい」
ちゃっかり参加する和音にも笑ってから、小春は二人を順番に見つめて、ぺこりと頭を下げた。
二人の気遣いは小春にも伝わっている。
小春
「ご注文ありがとうございます。和音先輩、ともちゃん。明日の『ナイショ』、私、楽しみにしてるね!」
[削除]
10/30(Wed) 10:30
皆が応援してくれて嬉しい(*≧∀≦*)
ジュン
食事が終わると二人はお風呂に入った。勿論別々にである。
風呂上がりのジュンの格好は淡いピンクのパーカーに短パン、お揃いのニーハイのソックス。今日の買い物の時に買ってきたものだった。
パーカーの下はタンクトップになっておりパーカーの胸元は少し大きく開けていた。
篠崎曰く、胸も女の武器の1つだから使えとのことだった。ジュンのファンが見れば鼻血ものだろう。
だが藤守は新しい部屋着ということにすら気がついていないようだった。
藤守
「兄貴遅いなぁ。」
ソファーに腰掛けながらそんなことを呟いている。
ジュン
「飲み会が盛り上がっているんじゃない?それより、DVD見ない?」
藤守
「おう。エエで。」
このDVDは篠崎のお薦めである。内容はカーアクションだがラブシーンが濃厚らしい。二人はソファーに並んでDVDを見始めるのだった。
この後どうしよう……(^_^;)
10/30(Wed) 10:35
ジュンさん(笑)
小春
そこまで書いててどうしようって。
知らねーですわよ!もう!///
[削除]
10/30(Wed) 16:13
頑張る!
ジュン
だって、流石に押し倒してあんなことやこんなことしちゃったら怒られちゃうし(///ω///)
藤守とジュンが見た映画は確かにラブシーンが濃厚で二人とも顔を真っ赤にし、どことなく視線を逸らす内容だった。
藤守
「ちょっと早いけど、そろそろ寝よか。」
DVDを見終わり、まだ少し赤い顔をしたまま藤守がジュンを促す。
ジュン
「でも、慶史兄さんがまだだし……」
ジュンはまだ帰ってこないアニを待っている気らしい。
藤守
「兄貴なんか待たんでエエよ。何時になるかわからんしな。」
そう言って藤守はジュンの背中を押し、空の寝ている寝室に促す。
藤守
「じゃ、おやすみな。」
客間に向かう藤守の腕をジュンが急に引っ張り、藤守の体勢が少し傾く。
その瞬間に藤守の頬をジュンの唇が掠めた。
藤守
「……っ!」
ジュン
「お、おやすみなさい!」
驚いて声が出ない藤守を見ないようにジュンは寝室へと駆け込んだ。
ジュン
「篠崎先生、私、頑張りました!」
[削除]
10/30(Wed) 17:00
おぉ~( 〃▽〃)
とも
ジュンさん、勇気を出してほっぺにちゅー!
グッジョブです(^-^)
もし天井裏で私が見てたら、『あっ、そこだ、賢史くん、ジュンさんを押し倒しちゃえ!』とツッコんでいることでしょう←(゜o゜)\(-_-)オイ
アニがまだまだ帰ってきませんように(ー人ー)
[削除]
10/30(Wed) 18:28
ジュンさん、ここが『小春日和』ですみません。……藤守さんたらホントにもう!
小春
ジュンが駆け込んだ寝室の扉の前に立ち尽くしたまま、藤守は、しばらく呆然としていた。
頭の中に、さっき名前の出た如月の、いつかの言葉が蘇る。
……如月。
如月「ジュンちゃんは会長の従妹ですよね?妹じゃないんですよ?恋愛も結婚もできるんですよ!?」
藤守「従姉妹と結婚できることくらい俺でも知ってるっちゅーねん。」
……如月。
……なんで俺が、従姉妹と結婚出来る事を知ってると思う?
……それは……
藤守は、ジュンの唇が触れた頬を包むように、掌を当てた。
ジュンが真っ赤な顔をして、勇気を振り絞って、押し当ててきた、唇。
藤守
「あああ、くっそう!」
大声で叫んだ藤守は、ぐしゃぐしゃと自分の髪を掻きむしった。
藤守
「俺、カッコ悪っ!!」
[削除]
10/30(Wed) 18:31
イヤン(^_^ゞ
くちびる
あちこちでラブフラグが立ってますねえ~(笑)(*^^*)
紅花は~ど~しよ~かな~(悩)
穂積先生と翼ちゃんの方も気になってますが(笑)(*^^*)
10/31(Thu) 03:32
【速報】公式小野瀬さんが風呂上がりにノーパンでツイッターに書き込みをしている事が判明しました。
清香
シャワーシーンは3人かそれぞれかは分かりませんが、どこかで採用したいと思います。
いい身体の3人が並んでシャワー浴びてるだなんて、もう!
あっ、だから空間先輩は息を切らせて生徒会室の屋根裏に戻って来たのかしら?
バックショットでいいので、写真下さいね?←
☆居酒屋☆
穂積
「それでは文化祭の部が無事に終えられたことを記念して…」
「「「かんぱーい!!」」」
4つの生ビールと1つのウーロン茶のグラスが小気味いい音を立てた。
穂積
「あー、やっぱり美味いな。」
明智
「今日は動きましたからね。」
『とりあえず』と注文された食事が来る前に一気に飲み干されてしまった穂積のジョッキを、隣に座った明智が受け取る。
明智
「もう一杯いきますか?」
穂積
「いや、今日はもうやめておく。明日があるからな。」
普段はこの程度では酔う事の無い穂積だが、運動部の顧問をしている事もあり、まだ気は抜けないのだろう。
ウーロン茶を飲みながらポリポリと運ばれたキュウリの浅漬けを食べている姿が心なしか厳しく見える。
小野瀬
「そうだね、打ち上げは明後日の後夜祭が終わったら盛大にやろうか。」
明智
「まだ大仕事が残ってますからね。」
篠崎
「私は明日がメインだしねー。」
同意する三人に、藤守が『なんだ。』と言いたそうな顔でビールを飲み干した。
藤守
「なら、今日飲みに来る必要は無かったんじゃないのか?」
至極当然の疑問に、篠崎は笑みを浮かべながら藤守の皿に来たばかりの唐揚げを乗せる。
篠崎
「まぁまぁ、たまには親睦を深めるのもいいじゃないですか。藤守先生はいつも参加されないんだし。」
小野瀬
「そうそう。横の繋がりも大事だよ?」
顔を見合わせてふふっと笑う小野瀬と篠崎の言葉には何やら含みが持たされている。
穂積
「お前ら………、ったく、仕方ねぇなぁ。」
篠崎
「あら、なぁに?」
穂積
「何でもねぇよ。」
察しのいい穂積は『飲みに行こう』が何かの口実だった事を二人の表情から理解した。
でなければ普段飲みに誘わない藤守を、半ば強引に連れてくることなどしないのだから。
そしてこの日同じように気がついたのは穂積だけではなかった。
明智
「…………。」
しまほっけの干物の中骨を取りながら、明智は目の前で1本の焼き鳥を分け合う小野瀬と篠崎を伏せた視線の端で見た。
なんでこんなに胸が悪くなるのか。
小野瀬が気に入らないのは今に始まった事ではないが、今日は一段とそれが酷い。
いつもならば無心になれるはずの魚の骨取りも、なんだか気分が乗らない。
重くなっていく気持ちに、いつもならば冷静に考えられるはずの思考が追いついていかないのは、きっと疲れているせいだと自分に言い聞かせる。
明智
「………っくそ。」
呟いた言葉は賑やかな店内の中へと溶けだしていった。
[削除]
10/31(Thu) 08:59
感謝!
ジュン
皆さま、ご協力感謝です(*≧∀≦*)
これで少しは賢史くんも意識してくれるのでは!
邪魔物扱いしてごめんね~アニ……
体育祭はお弁当作るから許してね~
[削除]
10/31(Thu) 18:37
書き残しはありませんか?
小春
楽しかった文化祭(全員:文化祭!)←卒業式のノリで
NYベアーズの振り袖に、お茶にカレーにサクラダモン!
ラブフラグもたくさん立ったけど、皆さん書き残した事は無いですか?
もしもあったら回想で入れてね!
学園祭もいよいよ三日目、体育祭が始まりますよ!
[削除]
10/31(Thu) 18:49
☆体育祭☆
小春
3日目(体育祭)……和音をリーダーに、体育祭実行委員会が運営する。
会場は主にグラウンド。
生徒会からは藤守の他に如月、とも、小春が協力する事になっている。
体育祭にも文化祭同様の入場制限がある。
体育系の部活やスポーツの得意な生徒たちの晴れ舞台であり、クラスや学年別の種目の他、部活対抗、教職員やPTAも参加しての種目など盛り沢山。
MVPには後夜祭でのダンス相手を指名出来る特典もあるらしい。
※『桜祭』は基本的に生徒たちによって運営されるため、トラブルや突然の変更や新企画も多発します。
上記の内容はあくまでも参考ですのでご了承のうえ、ふるってご参加下さい。
[削除]
10/31(Thu) 19:49
☆櫻井家・朝☆
小春
櫻井家では、スポーツバッグを傍らに置き、玄関で靴を履く翼に、父と母が交互に声を掛けていた。
父
「すまんな、翼。わたしのせいで、母さんまで応援に行けなくなって」
翼
「もう、お父さんたら何回謝るの?もう、いいの。学園祭は来年も再来年もあるんだし」
母
「そうですよ。翼、はい、お弁当」
翼
「ありがとう。お母さん、お父さんが無理しないよう、ちゃんと見張っててね?」
父
「……せめて看病してろと言わんか」
呟く父に、母が笑う。
母
「お友達も増えてきたみたいだし、私達が行けなくても、寂しい思いもしないでしょう。心配ありませんよ」
翼
「そうよ。ともちゃんや小春ちゃんがいてくれるし、生徒会の人達と一緒に食べるから平気」
父
「そ、そうか……」
父親としては、嬉しいような少しだけ寂しいような。
翼
「じゃあね」
父
「あ、翼」
立ち上がって振り返った翼に、父親は、何となくもぞもぞしながら言った。
父
「その……昨日は会えなかったから話も出来なかったが……穂積にも、よろしくな」
翼の表情が輝いた。
翼
「うん!」
扉を開けて、翼は、晴れた秋空の下に飛び出した。
翼
「行ってきまーす!」
10/31(Thu) 20:30
ジュン
朝のまどろみの中、味噌汁のいい臭いがする。
(お~、味噌汁の臭いでおきるなんて久しぶりやなぁ)
そう思って寝返りを打とうとした瞬間……
空
「けんたん、おはよー。」
藤守
「ぐえっっ!」
藤守の上に空が降ってきた。
空
「けいたん、おはよー。」
空は悶絶する藤守をよそに今度はアニのお腹へダイブする。
アニ
「くっ!そ、空……朝から元気だな……」
二人が悶絶しているとジュンが顔を覗かせる。
ジュン
「二人ともおはよう。お母さんが朝ごはん作ってくれてるよ?お弁当ももうすぐできるからね。」
それだけ言うと台所に戻ってしまうジュンを見て、藤守は昨夜のことを思い出し頭を抱えるのだった。
藤守
「アカン、アカン。これは気の迷いや……」
[削除]
10/31(Thu) 21:06
往生際の悪い男(`Δ´)
小春
それともこの焦れったさがいいのかしら。
ジュンさんも大変ですね(-_-;)
元気よく家を出てきたものの、学校が見えて来る頃には、翼は少し元気を失ってきていた。
実は翼は、運動があまり得意ではないのだ。
体育の授業でも、みんなに首を傾げられるほど不器用で、走るのも速くない。
こうなるとおかしなもので、体操服もジャージも似合わないような気までしてくるから不思議だ。
けれど、少なくとも、全員参加である徒競走では100メートルを走らなくてはならない。
クラス競技で、みんなの足を引っ張りたくないなあ……
翼
「……はあ」
翼は溜め息をついた。
[削除]
10/31(Thu) 21:26
ジュン
焦れったいんじゃなくて、賢史くんは純なのですよ!……たぶん……(^_^;)
体育祭では格好いいとこ見せてくれる!……はず?
[削除]
10/31(Thu) 23:23
こんばんは(*^^*)
くちびる
寝る前に少し参加しますよ♪
紅花Vision
あ~,今日から体育祭かぁ...正直走るの苦手なんだよね~...取材にかこつけて、ごまかしちゃうか...はっ!!いかんいかん参加する事に意義があるんだから!
あれ?前に歩いてるのって翼ちゃんかな?
何だかちょっと元気ないみたいだけど...声掛けてみようっと。
紅花は翼ちゃんと登校しま~す(笑)(*^^*)
走りはリアルに得意じゃあないです.(;´д`)
[削除]
11/01(Fri) 07:29
おはよーございます
エミ
紅花
「翼ちゃん、おはよう」
翼
「あ、紅花ちゃん。おはよう」
紅花が声を掛けると、翼は笑顔で挨拶をした。
でも、やっぱり心なしか元気が無い。
紅花
「どうかしたの?なんか、元気ないね」
翼
「えっ?…あ、うん。実は…ね…」
運動があまり得意ではないと正直に話す翼に、思い当たる節のある紅花も、ちょっぴり憂鬱な気分である事を打ち明けた。
?
「なあに、二人して朝からため息ついてんの?」
背後から飛んできた声に振り向くと、声の主は穂積だった。
翼
「お、おはようございます」
紅花
「おはようございま~す」
穂積
「はい、おはよう。ま、アンタたちのことだから、徒競走が嫌だなぁとか、そんな話でしょうけど」
翼・紅花
「…うっ」
穂積
「そんなんじゃ、せっかくの体育祭なのに楽しめないわね~」
翼
「…はい、すみません」
穂積
「何に謝ってんのよ。べつに、ビリになったって誰も気にしちゃいないわ。自分の出来る範囲で頑張ればいいの!」
翼
「…はい」
穂積
「で、紅花は今日も取材?」
紅花
「はい!今日は、いつも和装の理事長が何を着るのか、突撃ファッションチェックから始まって、お昼は突撃隣りのお弁当をやります!」
穂積
「今日って…体育祭よね?」
紅花
「あっ、も、もちろんメインは体育祭ですよ~!アハ、アハハハハ!」
壁|д・)ノ あとお願いしまーす!
☆学校の片隅☆
龍鬼
「和音さん、今日も紛れ込ませて頂いてありがとうございます。よろしくお願いします」
和音
「IDカードが無いんだから、くれぐれも目立たないようにね」
龍鬼
「はい」
和音
「ところで、私、体育祭と後夜祭の実行委員長だから、今日は、あなたに付いていてあげられないんだ」
龍鬼
「お忙しいのにすみませんでした。もう適当に写真撮ったらこっそり帰り……」
和音
「だからね。代わりにこの人に頼んだから」
空間
「空間セツナです」
龍鬼
「ひゃあああ?か、和音さんっ?この人いやこの方はもしかして?!」
逃げようとする龍鬼の襟首を、空間が声だけで引き止める。
空間
「龍鬼さん、だったわね。あなたには、どうやって文化祭に入り込めたのか、お聞きしたいわ。後学の為にね」
龍鬼
「(超美人なのに笑顔が怖い!)」
龍鬼は足がすくんで動けない。
和音
「良かった仲良くやれそうね。じゃあ空間さん、後はよろしく!」
空間
「分かったわ。和音さん、頑張ってね!」
和音
「(遠ざかりながら)あ、龍鬼さん、お昼は小春さんにお弁当頼んであるからねー」
龍鬼
「(帰りたーい!)」
空間
「さて、と。龍鬼さん、あなた、写真撮りに来たんですってね」
龍鬼
「はははいっ、すみません!」
空間
「(にっこり)いいのよ。バッテリーの充電は完璧?危なくなったら、充電器でも予備のバッテリーでもデジタルビデオカメラでも一眼レフでも、私のロッカーに入っているから好きに使って?」
龍鬼
「へ?」
訳の分からない龍鬼に、空間が、ずいと顔を寄せた。
空間
「その代わり、小野瀬先生だけを撮るのよ。小野瀬先生だ・け・を。撮って、撮って、撮りまくるの。写真は全部、私が買い取ってあげるわ」
龍鬼
「(目が怖い!)」
空間
「他の物の撮影は許しません」
龍鬼
「えっ……」
空間
「分かったわね?!」
龍鬼
「(ひいいいぃっ!)」
さあ、体育祭スタート!
皆様引き続きよろしくお願いします!(´ 3`)ノシ×7000
10/31(Thu) 16:36
リレーSS専用スレ・8
小春
☆こちらはリレーSS専用スレッドです。
☆書き込みの前に作成した文章を保護した上で、最新の情報に更新する事をお勧めします。
☆お話を書きこむ時は黒では無く文字色を変えて下さい。出来るだけ他の方と被らない色でお願いします。
☆前の人の書き込みの続きを書いてるけれどまだ時間がかかりそう、また、自分の書き込みにまだ続きがある、など、他の人の書き込みをブロックしておきたい時には、そのむねメッセージを書いておきましょう。
他の人も、メッセージがあったら広い心で待っててあげて下さい。
☆逆に、フラグ(意味深な伏線)があるけれど、他の人に続きを書いてもらいたい時には、「続きはお願いします」とメッセージを書きましょう。
基本的に、自分発のエピソードは自分で片付ける事になってます(笑)ので、メッセージが無いと、他の人は広い心でフラグを素通りします。
☆初参加・短文・ぶっこみ大歓迎です。きっと誰かが何とかしてくれます。
☆合言葉は『他力本願』です。
☆☆リレーSSは他の過去スレッドにもありますので、そちらもぜひご覧くださいませ☆☆
[削除]
11/01(Fri) 12:48
体育祭o(^o^)o
ジュン
アニ
「ジュン、賢史、急がないと俺が遅れる。」
ジュン
「すぐ行くから!」
藤守
「ていうか、先にいけばエエやん?なんで兄貴に合わせなアカンねん。」
玄関先で三人がバタバタしていると空とジュンの母親が見送りに来る。
空
「おねーたん、がんばってね。けんたんもがんばってね。おーえんいくからね!」
藤守・ジュン
「ありがとう。」
ジュン母
「楽しんできなさいや。きばってなぁ。」
京都出身のジュンの母親は柔らかい口調で送り出してくれた。
藤守
「おし!今日は頑張るでぇ!」
アニ
「お前は運動しか取り柄がないからな。」
藤守
「うるさいわ!失礼やねん!」
ジュン
「でも、本当に頑張ってね?MVP狙ってるんでしょう?」
ジュンは二人のやり取りをクスクス笑って言う。
藤守
「…………」
アニ
「?賢史、どうかしたのか?」
藤守
「なっ、なんでもあらへん。」
藤守は昨日までとは違う気持ちを感じていた。
[削除]
11/01(Fri) 16:23
あっ!!
ジュン
小春さんのあらすじがまだ、書いてない(゜ロ゜)
私が書いてよかったのかしら(;>_<;)
都合悪かったら消してくださいm(__)m
[削除]
11/01(Fri) 18:42
ジュンさん(´∇`)ノシ
小春
遠慮なく進めて頂いて大丈夫ですよ。
ここまでのあらすじが分からない人は、ぜひこの機会に頭から読み返してみてね!
運動の得意な人もそうでない人も、全員参加の体育祭!
体育祭MVPの行方は?
翼と穂積に進展はあるのか?
静かに待ち受ける篠崎の企みは果たして何か?
みんなが誰かに恋してる、リレーSS専用スレ8、体育祭編突入!
☆1A教室☆
登校中に穂積に励まされ、とにかく教室までは来たものの、体育の苦手な翼と紅花は、やはりまだ気が重いままで。
とも
「なんや二人とも、暗いなあ」
翼
「はあ……ともちゃんはいいよね、頭もいいし、スポーツ万能だもんね」
紅花は翼の言葉に相槌を打ちながら、体育祭なのに、いつものように花瓶の水を取り換えている小春を遠目に眺めた。
紅花
「小春ちゃんだって、ああ見えて英語以外は無難にこなすし」
そう。
国語と家庭科の評価は10、どういうわけか英語が3という小春だが、意外にも体育の成績はそれ以外の科目同様、「6」と「7」とを行ったり来たり。
速くもなく遅くもなく、器用でもなく不器用でもない。
かつて穂積が評価した通りにまさしく「並(笑)」で、目立たない生徒代表だ。
小春
「ああ見えてって、どう見えてるの?」
戻って来た小春が、膨れた赤い顔を紅花に向ける。
紅花
「うふふ、ごめーん」
小春はさらにぷうっと膨れたが、そこは小春だから、すぐに機嫌を直してにっこり笑う。
小春
「でもね、徒競走は仕方ないけど、先生方や運動部の人達の活躍が見られるのは楽しみじゃない?」
とも
「そうそう。それに、PTA参加の競技かてあるで。うちのおとんなんか、めっちゃ張り切ってるし!」
二人に言われて、翼と紅花は顔を見合わせた。
確かに、そう考えてみれば、純粋に速さや強さを競うだけの種目の方が、むしろ少ないかも。
小春
「頑張ればお弁当も美味しいよ!」
小春の言葉に、さらに、二人の気持ちは大きく揺れる。
紅花
「……小春ちゃん、スイートポテト作ってきてくれた?」
小春
「かぼちゃのプリンもあるよ」
翼
「私、頑張る!」
紅花
「私も!」
とも
「よっしゃ!」
四人の少女たちは、声を立てて笑い合った。
[削除]
11/01(Fri) 19:03
こんばんは(*^^*)
くちびる
スイ-トポテトにカボチャのプリン!!
グフフ(笑)(*^^*)
紅花頑張っちゃうよ♪
今帰宅途中(^3^)/....お腹すいてきちゃいましたあ!(ToT)(泣)
11/01(Fri) 20:47
こんばんは
とも
体育祭いよいよスタートですね!
お弁当以外にもデザートまであるなんてステキ♪ヽ(´▽`)/
ともも頑張りまーすd(^-^)
[削除]
11/02(Sat) 10:53
学校到着
ジュン
翼たちが談笑していると声をかけられた。
藤守
「おはよーさん。」
ジュン
「おはよう。」
とも
「会長、ジュン先輩おはようございます。今日はよろしくお願いします。」
藤守
「そういえば、ともと紅花はBクラスやったな?」
紅花
「はい。」
ジュン
「じゃあ、同じチームね。よろしくね。」
とも
「如月先輩もBクラスですよね?」
ジュン
「そうよ。」
藤守
「おし!優勝目指して頑張るか。とも、アテにしてるで?ジュンは戦力外やからな。」
ジュン
「戦力外でわるうございました。」
頬を膨らませてそっぽを向くジュンの頭を、藤守が謝りながら撫でる。
翼
「な、なんか会長とジュン先輩の雰囲気がいつもと違うような気がする……」
小春
「私も……」
勘の鋭い翼と小春は藤守とジュンの間に流れる雰囲気の細やかな違いに気づいたのだった。
[削除]
11/02(Sat) 17:01
篠崎と小野瀬の過去。
清香
校長は中立じゃなきゃダメでは?
☆校庭☆
生徒達がぞくぞくと登校してくる中、校庭では放送部がマイクやBGMのチェックをしたり、体育祭実行委員が必要な用具のチェックをしていた。
皆が忙しなく動く中、実行委員のテントの下に設けられた救護スペースで篠崎が『あふっ』と欠伸をかみ殺す。
保健委員
「先生、寝不足ですか?」
篠崎
「ちょっとね。昨日は久しぶりに遅かったから。」
見られてしまった気恥ずかしさを隠すように笑って言う篠崎に、3年の保健委員が『いつものことじゃないですか』と呆れる。
保健委員
「また先生方で飲みに行ったんですか?」
篠崎
「昨日は大して飲んでないんだけど、ね。」
救急箱の中身の最終チェックをしながら思い出すのは昨夜の出来事だ。
鈍い藤守へ向けられたジュンの淡い恋心を後押しするために、アニを居酒屋に呼んだこと。
出来るだけ時間を稼げるように酔ったアニの長い教育論に耳を貸してあげたこと。
篠崎
「…あれは、ねぇ。」
熱心に語るアニを完全にスルーして食事をする穂積に、適当に相槌を打つ小野瀬。明智だけはきちんと背筋を伸ばして聞いていた。
三者三様の姿を思い出すだけで笑ってしまう。
結局最後は「分かった!よぉーく、分かった。飲め!」と穂積が半ば強引に話を終わらせてしまい、挙句の果てにはタクシーに乗せて強制送還させてしまった。
何とも不憫な結末ではあったが、本人は今日も朝から元気に正門で生徒を監視している。
彼に問題が無いのならそれでいい。
しかし、こちらには問題が起きてしまっていた。
アニを『面倒くさいから』とタクシーに乗せたものの、まだ電車の動いている時間だった。
穂積
「さぁ、帰るか。小野瀬、行くぞ。」
小野瀬
「あぁ。篠崎先生、大丈夫?」
いつもなら車で送る小野瀬も、桜祭の時期は駐車場が入場待ちをする人の待機場所として開放されるため、電車での通勤にしていたのだ。
篠崎
「今日は送らなくても大丈夫よ。途中までは明智先生もいるし、なにより帰れなくなるじゃない。」
穂積と小野瀬は帰る方向が同じだ。そして篠崎と明智は途中までが同じ。
電車は動いていても、送った後に自宅まで帰れなければ仕方ない。
小野瀬
「まぁ、明日もやる事いっぱいだし、今日はゆっくり休みますか。じゃあ、ね。」
『また明日。』と手を振ってJRの駅へと向かう小野瀬と穂積を見送ると、佇んでいた明智に声をかける。
篠崎
「明智先生、帰りましょうか。」
明智
「…はい。」
そっぽを向いたままの明智に声をかけると、本当に小さく聞こえる程度の声で返事が返ってきた。
こちらを見ずに歩き始める明智に置いていかれないよう、小走りになりながら着いて行く。
篠崎
「(なんか機嫌悪いのかしら?)」
そう思いながらも夜道を一人で歩く怖さを考えれば、明智と一緒に帰る方が何倍も良い。
少しずつ離れていく距離に焦りながら再び駆け寄ると。
明智
「…あぁ、すみません。歩くの、早かったですか?」
篠崎
「…え、えぇ。……もう…ちょっと……ゆっくり…」
やっと振り返り、気がついてくれたのはありがたいが飲んだ後の走りは身体に優しくない。
横腹を押さえながら答える篠崎に、明智は少し不貞腐れたような声で思いもよらない事を言う。
明智
「…小野瀬先生のように気を使えず、すみません。」
篠崎
「へっ?小野瀬先生?」
なんでまた小野瀬先生なのか?と思いながらも、しょぼくれたような明智にフォローをした方がいいのかと、篠崎はあえて明るい声を出す。
篠崎
「あはは、小野瀬先生とはもう20年以上の付き合いですからね。歩く速さも分かってますし。」
『気にしない、気にしない』と深呼吸をして息を整える篠崎に、明智は驚いたような顔を向けた。
明智
「…20年以上ですか?」
篠崎
「そうですよ。家が近所だったんです。言いませんでしたっけ?」
明智
「いや、初耳です。」
『おかしいなぁ?』と首を傾げながらも、ゆっくりと歩きながら思い出話をする。
篠崎
「お互い親が忙しくて構って貰えなくて。似たような家庭環境だったので、すぐに仲良くなりましたよ。互いに電話をかけあって習い事をサボったり、自転車で遠出したり、ほとんど二人で遊んでました。」
明智
「……。」
篠崎
「中学の時、色々とあって小野瀬先生は実家を出てしまって疎遠になったんですけど、高校でまた再会したんです。それからは明智先生もご存知でしょ?」
明智
「はい。」
篠崎
「生き別れた兄妹にあったみたいだねって笑ったんですよ、あの時。今思うと、幼かった時、無意識の内に互いを支えてバランスを取っていたのかも。」
『ハァ』とついたため息が白く秋の夜空に消えていく。寒くなったなぁ、と暖かさを求めてポケットに手を入れる。
篠崎
「もういい大人なのに、心配癖が抜けないんですかね?『三つ子の魂百まで』ってこういう事ですか?」
明智
「………どうでしょうね。」
ポケットに手を入れたまま見上げた明智の横顔は何だがいつも以上に優しく見えた。
明智
「でも、確かにもう大人なんですから、誤解を与える行動は控えた方が良いと思いますよ。」
篠崎
「誤解…ですか。」
『はい。』と言った明智の笑顔の意味は分からなかったけれど、その笑顔を崩したくなくて頷いてしまう。
明智
「話して下さってありがとうございました。お礼に、明日のお弁当は俺が作りますよ。」
篠崎
「えっ!いいんですか!?」
明智
「もちろん。」
やったぁ!と喜ぶ篠崎と、隣で笑う明智を駅の電灯が照らしていた。
[削除]
11/02(Sat) 17:34
再度ご連絡です
小春
ご指摘ありがとうございます。
訂正しましたm(__)m
色別のチームについてご確認願います。
主なメンバーのクラスは以下の通りでよろしいでしょうか?
※部分訂正しました
☆緑(A組)……穂積
1A……翼、小春
3A……アンドロメダ、パープルドラゴン
☆白(B組)……藤守アニ
1B……とも、紅花
2B……如月、ジュン
3B……藤守
☆青(C組)……明智※
2C……細野、太田
3C……和音
☆赤(D組)……小野瀬
2D……小笠原
3D……空間
よろしくお願いします。
[削除]
11/02(Sat) 21:52
こんばんにゃ
エミ
ちょびっとだけ繋ぎます。
☆校庭☆
篠崎が再び欠伸を噛み殺し、テント内の生徒に目を向けると、見慣れない人物がいた。
生徒と同じジャージを着て、保健委員と一緒にせっせと準備をしているが、誰だか名前が出てこない。こんな生徒いたかしら?と、首を傾げること数秒。
篠崎
「えぇっ?理事長先生?!」
そう。
生徒に紛れていたのは、黒柳理事長だった。
篠崎の驚きの叫びに、黒柳理事長は人差し指を口元にあて「しーっ!」と言いながら、キョロキョロと辺りを見回す。
黒柳
「ちょっとワケ有りで。少しの間、匿って!お願いっ!」
どんなワケなのかと話を聞けば、親戚がお見合い写真を山ほど持って理事長室に来ている、という。世話焼きの親戚というのは、どこにでも必ず一人はいるものだ。
話をしながら、篠崎は黒柳理事長をまじまじと見ていた。こうして話をすることは初めてかもしれない。普段は和装でいるせいか、かなり年上だと思っていたが髪を下ろしてジャージを着ていると意外と若い。お見合いを勧められるくらいだから、さほど自分と歳は離れていないのだろう。
篠崎
「あの…、理事長先生にはイイ人でもいらっしゃるんですか?」
黒柳
「えっ?」
篠崎
「あ、ごめんなさい。立ち入った事を…。お見合いを嫌がる理由が何かおありなのかと…」
黒柳
「ううん、謝らないでいいのいいの。自分にその気が無いだけなんだけど、そんな理由じゃ納得してくれなくて」
困ったように眉を下げる黒柳だったが、篠崎はオンナの勘で、理由はそれだけではないようだと感じていた。
作業を手伝いながら女子トークを楽しんだ後、黒柳理事長は次の隠れ場所を探すと言ってテントを離れた。
体育祭日和の絶好の晴天。
あまり忙しくならなければいいなと思いながら、篠崎は本日何度目かの欠伸を噛み殺した。
11/03(Sun) 05:48
☆体育祭開会☆
小春
☆校庭☆
グラウンドに整列した全校生徒の前で、来賓の挨拶や競技上の注意など、一連のセレモニーが滞りなく終わり。
実行委員長として壇上に立った和音が、華やかな美貌の長身を折って一礼した後、高らかに、体育祭の開会を宣言した。
和音
「それでは、ただ今より、桜田門学園高校『桜祭』、体育祭を開会致します!」
直後に遥か上空で、どん、どん、どん、と、三段雷の音が鳴る。
白い鳩が一斉に飛び立ち、グラウンドの上空を旋回した後、真っ青な秋空に消えていった。
派手好きな山田校長らしい演出だ。
紅花
『プログラム1番、全校体操……』
正面に設置された本部テントの中で、広報委員会の紅花が、プログラムに沿ってアナウンスを始めた。
体育祭に気乗りのしていなかった翼だが、校庭に広がり、揃って体操を始める生徒たちに混じって同じ動きをする事で、自然と連帯感が生まれてくる。
トラックの外に目を向ければ、東西に置かれた入退場門の間に、緑、白、青、赤のテントが張られ、その下に、教室から運んできた自分たちの椅子が並べられていた。
来場者のためのスペースには、レジャー用のテーブルセットや簡易チェアーを置いたり、シートを敷いて腰を下ろしている保護者の姿も見られる。
今日は翼の両親は来られないが、すでに、三脚を立ててビデオを構える業者の近くに、とも父がニコニコしながら立っているのが見えた。
体操が終われば、本格的に競技が始まる。
これからどんな事が起きるのかな。
翼は、高校での初めての体育祭に、胸を高鳴らせるのだった。
さー始めてください(´∇`)ノシ
[削除]
11/03(Sun) 07:01
おはようございます!
くちびる
始まりましたね体育祭(笑)(*^^*)
これから何が起きるか....期待大ですね♪
二人三脚はあるのかしら♪
気になってる者同士での二人三脚(^_^ゞ....きゃっ!!
はっ!いけないいけない(;´д`)気を取り直してお仕事行って来ま~す(笑)(*^^*)
紅花も広報委員だから大忙しですわ(;´д`)
[削除]
11/03(Sun) 07:18
くちびるさん(´∇`)ノシ
小春
二人三脚ですか、気になる人とか仲良しと組むと楽しいですよね。
よく知らない人だと気まずい事この上ない(笑)
小春小さいしなあ……(-_-;)
さて、何から始まるのかな?
私の高校はリレーだったような。
まあ、皆さんにネタがある種目からどんどんいきましょう。
とりあえずプログラム組まないでいきましょう。「プログラム2番」とかも言わなくていいです。
基本は各色対抗ですが、学年別でも部活対抗でもエキジビションでも何でもいいです。
どなたかお願いしまーす(´∇`)
[削除]
11/03(Sun) 11:16
こんにちは(  ̄ー ̄)ノ←更新してきた
小春
☆業務連絡☆
そしたら、二人三脚は障害物リレーに入れる事にして、ラブラブな方々に頑張って頂きましょうか。
障害物は準備が必要なので、まずは2年生の徒競走あたりから始めましょうか?
2年生は如月くん、小笠原くん、ジュンさん、太田くん、細野くんといったメンバーですね。
会場の様子も入れつついきたいと思いますので、ボチボチご参加お願いしますm(__)m
[削除]
11/03(Sun) 12:40
2年頑張ります!
ジュン
紅花
「次は2年生による徒競走です。」
紅花の声でアナウンスが流れ2年生全員が入場してくる。
まず、女子生徒からスタートを切った。あちこちからの声援を受け進んでいく中、ジュンの順番となった。
藤守
「ジュン!頑張れよ~」
空
「おねーたん、がんばれ~」
一際大きく響く藤守の声援と可愛い空の声援を受け、ジュンは自分では上出来の3位となった。
そして、女子が終われば次は男子生徒の出番。順調に進んでいく中、小春の声援を受け、太田と細野も健闘した。
そして、2年男子の徒競走はこの人物たちの順番に最高潮を向かえた。
「如月く~ん、頑張って~」
「小笠原先輩、ファイト~」
生徒会のメンバーで生徒からも人気の高い二人はあちこちから声援を受ける。その声援に答えるように手を降る如月と、対照的に顔色の悪い小笠原。この二人が同じ組で走ることとなってしまった。
翼
「どっちを応援したらいいんだろう……?」
とも
「うちは同じチームの如月先輩を応援するで!」
小春
「両方応援してもいいんじゃないかな?チームが違うけど……」
それぞれの声援が飛び交う中、二人はそれぞれスタートの位置についた。
パァン!
ピストルの音でスタートを切った二人は他の生徒を引き離していく。
とも
「如月先輩!頑張って~!!」
ともの声援が聞こえたのか如月が小笠原を離し、一着でゴールを決めた。それでも、小笠原も二着でゴールし二人で、1-2フィニッシュを決めた。
二人への歓声はしばらく続き、体育祭は大盛り上がりで始まった。