『アブナイ☆恋の学園物語』
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10/20(Sun) 06:55
あっそうか。
小春
ロバ子とポル美ならベストですね(´∇`)。
元々茶道部にいるし。
良かった良かった……って、NYベアーズがいつの間にか茶道部に溶け込んでる(笑)
☆家庭科部の喫茶店☆
太田
「ありがとう、小春さん!自分、これ夢だったんです」
10段重ねの照り焼きバーガーを見上げて、太田が目を潤ませる。
細野
「良かったなあ、太田」
傍らのカウンターで支払いをしながら、細野も目を細めた。
小春
「どういたしまして。喜んでもらえたら嬉しいです。今、テーブルまで運んでもらいますからね」
笑顔の小春が手で合図を送るだけで、二人のギャルソン男子が駆け寄って来る。
小春
「お願いします」
男子1
「りょーかーい」
男子2
「太田、写真撮らせてくれよな」
太田
「もちろん、いいっすよ」
ワイワイ言いながら、ハンバーガータワーを倒さないようにテーブルまで運んでゆく。
席の周りには他にも携帯を構えている客や見物人がいて、太田がハンバーガーを食べるのはまだまだ先になりそうだった。
小春は微笑んで見送ってから、もう、次のナポリタンに取り掛かっている。
姉1(亜衣)・2(麻衣)・3(未衣)
「小春ーーー!」
行列の最後尾から、賑やかな声が小春の名前を呼んだ。
三人の姉たちが、小春に向かってそれぞれ手を振ったり、投げキッスをしたり、写真を撮ったりしている。
小春が笑顔になった。
小春
「お姉ちゃん!来てくれてありがとう!」
白いスモックの小春に手を振り返されて、三人の姉たちはめろめろ。
亜衣
「来るに決まってるでしょ!」
麻衣
「可愛い可愛い末っ子ちゃんが頑張ってるんだから!」
未衣
「お姉ちゃんたち、とりあえずカレーとナポリタン10人前ずつ食べるわよ!」
小春
「はーい。でも、順番だから待っててね?」
姉1・2・3
「はぁーい!!!」
明智がいれば、自分に対する態度と大違いだと憤慨するようなお行儀の良さで、三人の姉たちが返事をした。
ウェイターとしてテーブルの間を忙しく動き回っているギャルソン男子や客たちは、そんなやり取りを見ながら、小春と姉たちを見比べている。
男子
「見たかよ。小春の姉ちゃんたち、すっげえ美人」
男子
「しかも三つ子とか、ありえなくね?」
男子
「……小春も、成長したらあんな美人になるのかな」
男子
「明智先生だって男前だしな」
男子
「なるよなあ。今はガキんちょだけど」
男子
「まだ15だろ。10年、いや、5年後には……」
男子
「……」
男子
「……」
小春
「5番テーブルのナポリタン出来ましたー」
「はーい!」
小春の声に何故か赤い顔をしつつ、男子たちは、先を争うようにカウンターへすっ飛んで行くのであった。
お姉ちゃんたち登場で小春への期待値がUPした!(笑)
だが本人は気付いていない!(←残念)
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10/20(Sun) 07:34
紅花です。
くちびる
色々な場所に取材出来ました!
編集が大変だけどね♪
個性溢れる方々で取材のしがいがありましたよ♪
そろそろ小春ちゃんにご飯もらいに行こうっと♪
リアルは今から出勤です。今日も頑張りますね♪
10/20(Sun) 08:00
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
理事長、色々詰め込んで頂いてありがとうございます。
朝から妄想ゲージ高いですね( ̄▽ ̄)b(笑)
紅花ちゃん、サンドイッチ出来てますよ。お取り置きコーナーに来てね。
私ももちろんし・ご・と。うふ♪お互い頑張りましょうね!行ってらっしゃい!
[削除]
10/21(Mon) 03:44
こっはーん☆
龍鬼
始めましての方おおいなぁ…お久しぶりの龍鬼さんです(
やっと落ち着いて来たので乱入しよーかなぁと思いつつ読むのが楽しい私です。
そのうち何処からか迷い込んだ別学園の生徒でも乱入させてください(
こんな学園あったら入学したいなぁ…でもある意味倍率高そうだ、小野瀬さんあたりにルイルイの隠し撮りブロマイドの販売許可でも降りた上で入学したいなぁ…(((
[削除]
10/21(Mon) 05:51
龍鬼さん
ジュン
もしかして、私は龍鬼さんとは初めましてかも?はじめまして~ジュンです。よろしくお願いしますo(^o^)o
アニ先生目線
俺は妹がほしかった。賢史が産まれたときも遊び相手ができて嬉しかったが、従妹のジュンが産まれたときは「僕の妹にしよう!」と思ったものだ。
妹萌えではない。大事なことなので二回言います。
「妹萌えではない!!」
しかし、俺はジュンが可愛くて小さな頃から何でも言うことを聞いてやった。その結果、夜中にピアノの練習に生きたいと言われても断れないほど、ジュンの笑顔には逆らえなくなってしまった。
アニ先生
「なぜ俺がロバートとポールと一緒に空の面倒を見ないといけないんだ……どうせなら俺一人で……」
空
「けいたん、どーしたの?」
ジュン
「慶史兄さん、ヨロシクね。休憩時間には代わるから。」
そう言ってニコリと微笑むジュンに俺は勝てない。
「妹萌えではないぞ!」
[削除]
10/21(Mon) 05:51
龍鬼さん(´∇`)ノシ
小春
いらっしゃーい。
そして相変わらずの商売人発言(笑)
ふらふら迷い込みもブロマイド販売も、小野瀬先生より空間センパイの許可が必要ですよ( ̄ー ̄)
あ、穂積先生のブロマイド全種類予約しておきますね。
登場お待ちしております。
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10/21(Mon) 06:36
今回はジュンさんと被るなあ(´∇`)←嬉しそう
小春
アニ先生、呟きを邪魔してすみません。
妹萌えではないのね。
はいはい。
10/21(Mon) 08:33
おはよーございます
エミ
私も龍鬼さんと初めまして…ですかね?自他共に認めるマイペース変人のエミです。よろしくお願いします。
あ、私も穂積先生のブロマイド全種類2セット予約しまーす。
リレー、いろいろ詰め込んじゃいましたけど、あとの事は全く考えてないので…(汗)←
お願いしまーす。
m(_ _)m ゴメンチャイ
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10/21(Mon) 08:51
おはようございます(^-^)
とも
私も龍鬼さんははじめましてやと思うのですが…。
リレーにちょこっと顔を出されてたのは存じておりますよ(^-^)/
あ、私にも穂積先生のブロマイドお願いします。
とも
「小春~!頑張ってるか~?」
照り焼きバーガータワーを見送ったともたちがキッチンブースの小春に声をかけた。
小春
「ともちゃん!翼ちゃんに如月先輩も来てくれたんですね!あの、後ろの方は?」
とも
「私のおとんやねん。小春が一人で料理してるって、めちゃスゴいって感心してるで」
とも父
「君が小春ちゃんか~。いつもともと仲良くしてもろてありがとうな~。今日は楽しみにして来たで!」
小春
「こちらこそありがとうございます!たくさん食べてくださいね!」
翼たちは毎日軽食の試食をしていたので、どれも美味しいことは知っている。そのためそれぞれが別々のメニューを注文し、お互いに分けあいながら小春の作った料理を平らげた。
翼
「やっぱり小春ちゃんは明智先生のレシピを忠実に再現していて、今日もどれも美味しかったね」
とも父
「あー、食った食った。ホンマどれもうまかったわ。さ、今度は茶道部のところに行こか?」
如月
「え?今食べたばかりですよ?」
自分よりも食べていたとも父にまだ何か食べる余裕があるのかと驚いていると、とも父はニコニコして言った。
とも父
「さっきの奴らのとこに顔出すだけや。後で行くって約束したからな。結構食べたから、茶を飲むくらいでやめとくけど」
翼
「約束覚えてたんだね。ともちゃんのお父さんスゴいね」
とも
「なんかそういうところは義理堅いというか…。誰とでもすぐ仲良くなるしな」
翼
「ともちゃんも誰とでも仲良くなるとこはお父さんと同じだよ。私の時もそうだったでしょ?」
とも
「そういえばそうやった」
☆茶道部・茶店☆
空と遊んでいたロバートはふと、アニと空を見比べていた。
ロバート
『ねぇ、ケイジ。空はどことなくアナタにも似てるわね』
突然振られたアニは顔を真っ赤にして反論する。
アニ
『なっ、何を言っている!空は俺の子供ではないぞ!』
ポール
『そうなんだけど、さっきケンジと遊んでいるのを見た時も似てるなぁって思ったのよね~』
空
「わーい、けんたんとけいたんといっしょ~♪」
アニ
「……愚弟も一緒なのか……」
そこへ小春のところから翼たちがやってきた。NYベアーズは後ろにいるとも父の姿を見るや否や飛んでいく。
ポール
『ダディ、待ってたわ~』
ロバート
『今からダディにお茶を点てるから!』
とも父
『わかったわかった。それよりこの子供は誰の子や?』
とも
「もしかして、ジュン先輩の弟の空くん?」
翼
「わぁ、カワイイ!空くん、お姉ちゃんたちもお友達になってくれる?」
空
「いいよ~」
茶道部カワイイマスコット(?)登場でますます賑わうのだった。
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10/21(Mon) 10:03
もらったぁ
ジュン
茶道部のマスコットいただきました!
茶道部部長
「これは行けるかもしれないわね。」
ジュン
「何がですか?」
部長
「ジュンさん、弟くんを貸して!」
両手をがしりと握られて懇願され、あまりの迫力にジュンは訳がわからないまま頷いた。
部長
「ありがとう!誰か紅花さん連れてきておいて!私はちょっと校長のとこに行ってくるわ!」
そして、30分後…………
紅花
「先程もご紹介しましたが、女性ばかりの茶道部に男性助っ人が登場したとのことで、再び茶道部にやって来ました。」
紅花のカメラの先には空の姿。
藤守家特有の真ん丸い目に赤みがかった茶髪。それだけでも、「かわいい」と形容してもいいだろうが、服装はギャルソン服。2歳の子供がギャルソン服で「どうぞ。」とお客様におしぼりを渡しているのだ。
紅花
「かわいらしい助っ人ですね、部長。」
部長
「ええ。空くんちょっと来て?」
トコトコ近づいてきた空に部長が何か耳打ちをする。
空
「おねーたまがた、おまちしてましゅ!」
そう言って満面の笑顔を見せた空に放送を見ていた女性たちから黄色い悲鳴が上がった。
おねーたま方、遊びに来てくださいね。
[削除]
10/21(Mon) 18:17
わーい!予約いっぱい!
龍鬼
うひひひ(
発売前からの予約がいっぱい。
さーてと、デジカメもってちょっこら、とうさ… ゲフン
_________
そんな黄色い悲鳴が上がってる中、とある人物が商売のために、カメラを持ちながら、空間先輩という方を探していた。
「うーん…ダレだろう。 というかどこだ ココ」
(現在茶道部前通過中)
「空間センパイー どこですかー。 後ルイルイどこやー。 写真とらせろやー」
ふう、どうしよう。 先に写真とるべきかどうしよう。
もう、疲れた。そこら辺の喫茶店に入ってみよう。
ふっと通過した後ろを見れば茶道部の看板。
「お茶か… 和菓子出るかな」
______________________
ちょっとだけ乱入。
[削除]
10/21(Mon) 19:09
一名様入ります
ジュン
空
「どうぞ。」
一人で来店したカメラを持った女性に空がおしぼりを渡す。
ジュン
「いらっしゃいませ。何になさいますか?」
龍鬼
「うーん、お抹茶セットで。和菓子でるのよね?」
ジュン
「はい。少々お待ちくださいね。」
ジュンはすぐにお茶を点て戻ってきた。
龍鬼
「ありがとう。ところで、空間センパイってどこにいるか知ってる?」
ジュン
「空間先輩ですか?実行委員の本部にいらっしゃると思いますけど?」
ジュンが本部にの場所を説明する。
龍鬼
「ありがとうね。」
ジュン
「お役に立ててなによりです。」
10/21(Mon) 20:11
龍鬼
もぐもぐと食べ歩きスタイルで両手に色々な物を持っていた龍鬼である
龍鬼
「おいしいなぁ…それにしてもさっきの茶道部の一番初めに応対してくれた人かわいい…あの子は売れる。」
いつのまにとったのかあの子の写真がうつったデジカメを操作しつつ移動するのであった。
龍鬼
「実行委員は確かこっちだったよなー」
そう言いながら階段を上りまくり本部らしき場所に突撃する龍鬼
龍鬼
「ブロマイド販売の許可くださいー、空間センパーイ」
風が通りそこには先客がいた
穂積
「はっ!?」
龍鬼
「はっ!?」
目の前には被写体の穂積泪。
小野瀬
「僕もいること忘れてないよね」
龍鬼
「あれ、ココ実行委員のスペースじゃ…?」
穂積と小野瀬が顔を見合わせこえを合わせて言った
穂積・小野瀬
「もしかして、迷子?」
龍鬼
「……旅に出たかったのです」
パシャリ、パシャリ、ペタ、ペタ
実行委員にはいけないけど、いい被写体を二人もみつけ取り放題な龍鬼であった。
おまけに説明しよう。
最後に何を貼り付けたかって?
小型カメラ、「なんでも撮っちゃうくん」です。
自作カメラ、気が付かれない事No1!
今なら、この撮った写真がすぐ見れるタブレットもつけて4千円!
先着2名のみはんばいです(
__________________
さて、写真はとった。後は許可と印刷スペースを確保して販売のみ。 …ウフフ(
みなさんこれからよろしくですー!
今更だけど自サイトを更新しないでこっちに来てる私って(
10/21(Mon) 07:35
☆『桜祭』とは?☆
小春
1日目(前夜祭)……生徒会長藤守の指揮のもと、会場設営、各教室の展示物や模擬店の準備などが行われた。
今年はアニとNYベアーズによるオープニングダンス、実行委員会による仮装寸劇『10分間でロミオとジュリエット』が披露された後、開会宣言。
各部の演奏や、演劇部の正統派『ロミオとジュリエット』も上演された。
ちなみに、ミス桜祭&ミスター桜祭への投票は1日目の正午から受け付け開始されている。
2日目(文化祭)←今ここ
……空間委員長率いる文化祭実行委員会が仕切る。
講堂や体育館で吹奏楽部、合唱部などの演奏、演劇部や有志の手品や漫才などのパフォーマンスが行われている。
各教室ではクラス展示、軽音楽やアニメ研究会など同好会活動の発表、文化部では部室を開放しての展示や実演など活動の紹介の機会となっている。
生徒会役員は会場のあちこちに散らばって、入場を管理したり、
(空間や小笠原はここにいる)
イベントの手伝いをしたり、校内の見回りをしたり、さらに明日の準備に当たったりしている。
(藤守、如月、とも、翼、和音などはここにいる)
茶道部ではお茶とお茶菓子をふるまう茶店、
(ジュン、ロバート、ポールなどがここにいる)
家庭科部では喫茶店
(小春、ジョー、ニコなどがここにいる)
というように、中庭などに模擬店もたくさん並ぶ。
※『桜祭』は基本的に生徒たちによって運営されるため、トラブルや突然の変更や新企画も多発します。
上記の内容はあくまでも参考ですのでご了承のうえ、ふるってご参加下さい。
《あらすじ》
文化祭は一般の入場や売店も始まり、一段と賑やかになってきていた。
校内を取材してまわっている広報委員の紅花、『黄金に輝くペガサス流星研究会』の残念なイケメン瞬一&龍二や化学部の細野や太田といった名物生徒も現れて、文化祭は大騒ぎ。
そこへ、ともの父やジュンの弟の空、明智三姉妹ら、生徒の家族も加わって騒ぎは大きくなるばかり。
さらには、屋上に避難していた穂積と小野瀬を文化祭に参加させるため、篠崎や明智がひそかに奮闘している。
マイペースで祭を楽しむ山田やエミ、龍鬼、そしてまだ見ぬ人物たちも、登場する機会をうかがっている。
さあ、スレッド1から読み返して来たかな?
まだまだ続くよ文化祭!のスレッド6、スタート!
[削除]
10/21(Mon) 21:13
☆実行委員会本部☆
小春
龍鬼と入れ代わるようにして、本部に空間が帰ってきた。
空間
「ただいま。何か変わった事はあった?」
パイプ椅子に腰掛けて髪を掻き上げた空間に、さきほど、龍鬼に対応した穂積と小野瀬が、ニコニコしながら近付いてきて報告をする。
穂積?
「迷子の女の子がひとり来ました」
空間
「迷子?」
小野瀬?
「迷子じゃなくて旅人だろ?」
空間
「……どっちでもいいわ。その女の子がどうしたの?」
穂積?
「それが、俺と、ダミー小野瀬の写真をバシャバシャ撮って、どこかに行っちゃいました」
小野瀬?
「空間センパイを探しに行ったんですよ。何か、写真の販売許可が欲しいそうで」
空間
「写真って、……もしかして、あなたたちの?」
穂積?と小野瀬?
「そうなんですよ」
空間は、そこにいる穂積と小野瀬の顔をじっと見た。
賢明な皆様はもうお気付きだろうが、実は、この『穂積と小野瀬』は本物ではない。
二人とも、二年生の演劇部員だ。
本物と体つきが似ているのを空間がスカウトしてきて、映画研究会に特殊メイクを施させて『穂積と小野瀬』に仕立て上げたのだ。
本物の二人は屋上に避難させているため、念のために用意だけはしておいた影武者である。
しかしながら、特殊メイクの出来映えはお世辞にも上出来とは言えず、本物を知らない相手なら何とか騙しきれるかも、というレベル。
ダミー穂積
「そんな事ないですよ。なあ」
ダミー小野瀬
「そうですよ。あの子、信じてましたもん」
空間
「お黙り!」
立ち上がった空間が、びっ、とダミー二人に指を突きつけた。
空間
「調子に乗るんじゃないの!今まで通りここで大人しくしてるのよ、いいわね!」
ダミーの二人がしゅんとしながらも頷くのを見届けると、空間はひそかに屋上を見上げた。
空間
「……そろそろ限界かしら……」
呟いた空間の声は、誰にも聞こえないまま、秋の空に消えていった。
龍鬼さん、残念。
本物が来たら再挑戦してみてください。
[削除]
10/22(Tue) 14:37
参上!
小春
☆中庭☆
昼休みを迎え、いよいよ大賑わいの中庭。
家庭科部の喫茶店や茶道部の茶店を始め、クレープや焼きそばを売る模擬店の店先にも、たくさんのお客さんたちが集まっている。
そこへ。
???
『あっはっはっはっ、皆さん、ようこそ桜田門学園高校へ!』
どこからか、高らかに響き渡る男の笑い声。
ピンマイクをつけているのか、広報委員会のモニターからも、拡声された同じ声が出ている。
客
「何だ?」
客
「どこだ?」
生徒たちを始め、大勢の客たちもきょろきょろしながら声の主を探していている。
すると、ギャルソン男子の一人が突然叫んで、校舎の窓のひとつを指差した。
客
「あそこだ!」
中庭の全員が見上げた先には、二階の窓から半身を乗り出し、顔の上半分を隠したマスクと、黒いマントをはためかせているJS……もとい、
小春
「……校長先生……」
そう、山田太郎校長の姿。
そして、彼の傍らには……
エミ
「あーれー」
ニコニコしながら下界に手を振り、一応、助けを求めている風を装う、和服姿の黒柳理事長。
ジュン
「きゃー、理事長先生!」
空
「わるものー」
さらに、校舎の裏手や植木の陰から、十人はいるであろうか、緑色の全身タイツを身にまとった、怪しい男たちが、ばらばらと飛び出して来る。
奇声を上げながら現れた怪人たちは、パック詰めされた焼きそばを抱えて逃げ出したり、割り箸をばらまいたり、茶店の客の皿から和菓子を盗んだり、喫茶店の客のアイスコーヒーを一気飲みしたりと、狼藉の限りを尽くし始めた。
「きゃー!」
「やめてー!」
その時!
???
『待て!』
モニターからの声とともに、2号棟の窓辺に颯爽と現れたのは、カラフルな色のマントを頭から被った謎の一団!
翼
「今の声、小笠原先輩……?」
翼は思わず、声の出たモニターを振り返った。
しかし、そこには現在の中庭の様子が映っているだけで、小笠原の姿は無い。
どこか別の場所で見ていて、声だけ送っているのだろうか。
しかし、如月をはじめ、ともも、とも父も目を輝かせて成り行きを見ていて、そう呟いた翼の声は聞こえていないようだった。
ナレーション
『学園の平和を乱す悪人ども!これ以上の妨害は、我々が許さない!』
ばばばばっ、と、マスクマンたちが外した色とりどりのマントが宙を舞う!
突如として渡り廊下で演奏され始めた、軽音楽部によるテーマソング(!)に合わせて、茶店で空が踊り出した。
ナレーション
『とう!』
レッド、ゴールド、シルバー、さらにブラック、ホワイト!
フルフェイスのマスクとスーツを身につけた五人の戦士は、中庭に飛び降りると、広い通路に隊列を組み、きゃっきゃとはしゃぐ小さな空を連れてきて立たせ、その後ろでポーズを決める。
ナレーション
『学園戦隊!サクラダモン!!あーんど、藤守空!』
空
「どーん!!」
空が歓声を上げた。
10/22(Tue) 14:59
きゃー
ジュン
キャー!!サクラダモン素敵(*≧∀≦*)
中身が誰か気になるo(^o^)o
はっΣ(T▽T;)中身なんていないのよ!空の夢を壊しちゃいけないわ!(←それは着ぐるみや!by賢史)
[削除]
10/22(Tue) 15:42
ハァハァ(息切れ)
清香
ジュンさん、鋭いですね!
そして小春さん、言ったじゃないですか。『篠崎先生が誰を狙ってるのかは、まだ分かりませんよ?』って。
うふふ。
龍鬼さんもお久しぶりです。本物の穂積と小野瀬を見つけられるかしら?
☆国語科準備室☆
2号棟に入ってすぐに屋上へ向かうのはさすがに危険かと、明智と篠崎は行きかう生徒たちの間をすり抜けて階段を上り、職員室からほど近い国語科準備室へ体を滑り込ませた。
カチリと内側から鍵をかけると、壁に背中を預けながら二人とも座り込んでしまう。
篠崎
「…さ、さすがに…ダッシュは………しんどいです…。」
明智
「すみません、…焦ってしまいました。」
肩で息をするかのようにゼェゼェと荒い息で話す篠崎ほどでは無いが、明智も珍しく額に汗をかいていた。
ハンカチを出すためにポケットに手をやろうとすると。
明智
「…あっ!す、すみません!!」
繋がれたままだった自分の手に驚き、慌てて離したものの変な汗がジワリと額から流れる。
篠崎
「大丈夫ですよ、私も慌ててましたから。」
明智
「本当にすみません……。」
苦笑する篠崎に謝りの言葉を何度も重ねながら、明智は熱を持った掌から意識を逸らせない。
ジンジンとした痺れをどうにか消すように、固く手を握りしめていると。
篠崎
「あっ、またメールだ。」
ポケットからスマホを取り出すと、篠崎が『はぁっ』とため息をまた一つついた。
明智
「どうしたんですか?」
篠崎
「…カレーはまだかって。ったく、呑気なものよね。文化祭に参加出来るようにこっちも頑張ってるのに。」
べーっと舌を出しながら悪態をつく篠崎に、明智が不思議そうな顔を向ける。
明智
「えっ、穂積先生と小野瀬先生は今日は閉会まで隠れていらっしゃるんじゃないんですか?」
確か朝の職員会議ではそんな話になっていたはずなのに…と首を傾げる明智に、篠崎は笑うばかりだ。
篠崎
「もちろん隠れてもらいますよ?顔は……ね?」
意味深な篠崎の笑みに、明智は訳がわからないといった様子だ。
篠崎
「さぁ、急ぎましょう。理事長も校長もご協力下さるんですから、遅れたらマズイわ。」
明智
「理事長と校長もですか?」
篠崎
「そう。ですから、行きましょう?」
差し出された手を反射で掴むと、グイッと引っ張られる。
辺りを気にしながら準備室のドアを開いて屋上への階段を目指す篠崎の小さな背中を、明智は見つめることしかできなかった。
[削除]
10/22(Tue) 15:43
回想・2
清香
☆屋上☆
やっと辿り着いた2号棟の屋上へ無事にカレーを運び終えた明智は、嬉しそうに頬張る穂積に神妙な顔で話しかけた。
明智
「穂積先生、文化祭に参加されるとの事ですが…」
穂積
「あぁ。ちょっとした余興だよ。」
小野瀬
「そうそう。なんでも予定通りにいくとは限らないって事を皆に知らしめるためにね。」
確かにどんな物事にはイレギュラーは存在する。しかしそれをこの文化祭でやるのはいかがなものかと、明智は言いたいのだろう。
納得がいかない様子でいるのを、穂積は分かっていた。
穂積
「心配なら、お前も参加すればいい。そうすれば危ない事があっても自分で対処できるだろう?」
明智
「ま、まぁ、それはそうなんですが…。」
人任せにするより、自ら行動してしまう明智を分かっているのか、予想通りの反応を見せる明智に穂積は顔を綻ばせた。
穂積
「よし。なら、あいつらも参加させて5人でやるか。篠崎、衣装は?」
篠崎
「もちろん、私以外の全員分用意したわよ。重かったんだから。」
穂積
「どうせ明智に運ばせたんだろうが。」
篠崎
「明智先生は自分から持って下さったのよ。誰かさんと違って優しいからねー。」
言い争いを始める穂積と篠崎に驚きながらも、明智は持っていたカバンを篠崎へと渡す。
篠崎
「久しぶりね、コレ!」
取り出したのは、懐かしき衣装だった。
明智
「こ、これをやるんですか!?」
あははと笑う3人に、明智はこの時ばかりは自分の発言を悔やんだ。
[削除]
10/22(Tue) 15:48
出たあ~!!
くちびる
サクラダモン←受けた(笑)(*^^*)
いけないいけない.....(;´д`)笑ってる場合じゃあなかった!写真撮影しないと!!
紅花は大忙しですわ(;´д`)
[削除]
10/22(Tue) 16:24
回想・3
清香
☆屋上☆
小野瀬から連絡を受けてやって来たのは『黄金に輝くペガサス流星研究会』のアンドロメダ瞬一とパープルドラゴン龍二だった。
瞬一
「小野瀬先生、なんでつか。これでも自分たちは忙しいナリ。」
龍二
「このあとは映画研究会と新撰組の土方×沖田をやらなきゃいけないでござるよ。」
美形な二人はあちらこちらで協力を依頼されているようだった。
ただでさえ多忙な二人にお願いをするのは若干心が引けるのだが、こちらもどうせやるのならばキチンとやりたい。
小野瀬
「実は君たちに、コレをお願いしたいんだ。」
小野瀬と篠崎がカバンから取り出した衣装を見せると、二人の顔つきが一瞬にして変わる。
瞬一
「こ、これは、学校裏サイトでこっそりうpされ、ニコ動に転載されると瞬く間にランキング入りした伝説のサクラダモン!」
龍二
「必殺技の『デコピンクラッシュ』と、ピンクの変身シーンでは画面が見えなくなるほどのコメントで埋まるという、あのサクラダモンでござるか!!」
興奮気味に衣装を手に取る二人に、小野瀬も篠崎も一歩後ずさる。
篠崎
「そ、そんな事になってたの…?」
小野瀬
「さ、さぁ…?」
穂積
「その伝説のサクラダモンに、協力をしてくれないか?」
それまで腕を組んで黙っているだけだった穂積の低い声に、勘のいい二人は事態の深刻さを理解したのだろう。
瞬一
「ぼ、僕たちが伝説になるんでつね。」
龍二
「ニュータイプとして覚醒するでござるよ…!」
瞬一と龍二は穂積の意志を受けて、しっかりと頷いた。
穂積
「よし!サクラダモン、出動だ!」
全員
「イェッサー、ボス!!」
10/22(Tue) 16:54
血が騒ぐ人々(笑)
小春
☆再び中庭☆
とも
「何や面白い事になってきたなあ、おとん?」
とも父
「せやな」
二人はもううずうずしている様子。
とも父
「如月くんはどないや?実は、腕に覚えありやろ?隠してたかて見たらわかるで。柔道やな」
如月
「恐れ入ります」
如月もともと並んで、成り行きを見守りながら柔軟を始めている。
三人は準備運動を続けながら顔を見合わせて、にやりと笑った。
[削除]
10/22(Tue) 17:01
待ってましたサクラダモン!!
とも
桜田門学園は伝説やら七不思議やら多いな~ヽ( ̄▽ ̄)ノ
空くんは戦隊ものは大好きでしょうね!
空
「かっこいい~♪ぼくもさくらだもんになる~」
[削除]
10/22(Tue) 18:02
おぉ(゚∀゚)
エミ
サクラダモンだー!
キャッ♪(*´艸`)キャッ♪
[削除]
10/22(Tue) 18:12
偽物だ…と
龍鬼
一方、行方不明の龍鬼は未だ空間センパイをさがしていた。
そして怪しい笑い声を上げている龍鬼。
龍鬼
「これでとりほうだ…あ?」
タブレットを操作するとそこに写ったのは見知らぬ生徒。
龍鬼
「にせも…の?」
いい感じにとれた物を選抜していたのでそのショックは盛大の物だった。
龍鬼
「それにしてもココはドコだ。」
今龍鬼がいる場所は地下室である。
龍鬼
「遭難届けってドコに出せばいいかしら…、このさい噂のサクラダモンに助けをもとめてみようかしら。」
地下室の壁によりかかり携帯を取り出すが…
龍鬼
「圏外…?」
__________
まいごのまいごのりゅーきさーん。
こまってしまって
たすけてサクラダモーン!(
[削除]
10/22(Tue) 22:19
困った人ね(笑)
小春
☆地下倉庫☆
???
「誰かいるの?」
差し込んだ光とともに声が掛けられて、龍鬼は顔を上げた。
龍鬼
「たすけてくださーい」
手探りで引っ張り出した女の子の顔を見て、和音は首を傾げた。
和音
「大丈夫?」
龍鬼
「ありがとうございます。ここはどこですか」
和音
「武道館の地下倉庫だよ。こんな所に迷い込むなんて、あなた、うちの生徒じゃないよね。IDカードは?……無いの?それじゃ不法侵入になっちゃうよ。空間さんのセキュリティを抜けて来たなんて、ある意味凄いけど」
龍鬼
「その空間さんという人を探しているのです」
和音
「どうして?」
龍鬼
「実は……」
龍鬼の話を聞いて、さすがの和音も眉をひそめた。
和音
「いろいろ無謀だね」
龍鬼
「ごめんなさい」
和音は咳払いをした。
和音
「まず、写真の販売スペースは今からじゃ無理だよ。会場は事前に細かく区割りされてるからね」
龍鬼
「えっ」
和音
「次に、販売の許可を出すのは確かに空間さんだけど、隠し撮りした写真を学園祭で売るのは色々と問題が多いから、諦めた方がいいね。穂積先生や小野瀬先生のなら、なおさら」
龍鬼
「ええっ」
(天の声)
(それを売るのは、リレー終了後の反省会にして下さい)
龍鬼
「……ん?」
和音
「そもそも、学園祭にはIDカードが無いと入れないんだよ。見つかったら即刻追い出されるよ」
龍鬼
「えええっ」
和音
「迷い込めたのが奇跡なんだよ。事前に登録した家族しか入れないんだから。門の所で追い返された人たちを見たでしょ?」
龍鬼
「ええええっ」
和音
「ルールは守らないとね」
龍鬼
「……」
和音は溜め息をついた。
和音
「とりあえず、今年は見学だけで我慢してくれる?それなら、私が監督するって条件で、空間さんに頼んでみるから」
龍鬼
「……」
10/23(Wed) 01:13
和音さん、スゴイ!
清香
とうとうあの人もいらっしゃいましたよー。
☆正門☆
空間
「何だか騒がしいわね…?」
中庭で何度か『わぁっ』と歓声があがっているのは分かっていた。
しかしそれらは茶道部や家庭科部のパフォーマンスによるものだと、空間は思っていたのだ。
空間
「まぁ、私には関係の無い事だけれど。」
タブレット端末を見ながら、ほとんどの来場予定者が無事に入場手続きを済ませたのを確認すると、ほっと息をつく。
事前に生徒達へ厳しく申し伝えていた事もあり、今年の入場に関して例年以上にスムーズに執り行う事が出来たと、協力してくれた先生達からの評価が高かったのだ。
もちろん不正入場しようとした者も少なからずいたが、あくまでも想定の範囲で収まり、空間は気分がとても良かった。
空間
「後は閉会後の隠しカメラ及び盗聴器の確認だけかしらね。」
クラスの出し物も、部活の出し物もどうでもいい。
この桜祭でやるべきことはただ一つ。
『小野瀬先生を不逞の輩から守ること』
ただそれだけだった。
楽しそうに笑う声も、次に何を見ようかと駆ける足音も、自分には無縁のように通り過ぎて行くだけだ。
空間
「まだいらしていないのは……。」
残り僅かとなった来場予定者の一覧をタブレットに表示しようとすると。
???
「すみません、『桜祭』の入場口はこちらでしょうか?」
少し落ち着いた低い声が、空間の耳に届く。
遅れてきた来場者の一人だろうと、
空間
「はい、こちらで整理券と身分証明書を確認させていただきます。まず、本校の生徒の名前かクラス番号をご存知でしょうか?」
今日何度となく口にした定型文を言いながら顔をあげると、そこにいたのは眼鏡をかけた気難しげな男性だった。
櫻井父
「娘に言われていた通り、セキュリティが厳しいのだね。…1年A組の櫻井翼の父親です。」
差し出された整理券と身分証明書である免許証を確認する空間の手が一瞬止まる。
空間
「…櫻井さんのお父様でしたか。失礼しました。私はこの桜祭の実行委員長を務めております、3年の空間セツナと申します。」
ニコリと笑顔で丁寧に挨拶をし、両手で身分証明書を返した空間に翼の父親も好感を持ったのだろう。
櫻井父
「あなたが実行委員長の空間さんでしたか。娘から責任感のある素晴らしい先輩だと伺っています。」
『これからも娘をよろしくお願いします』と父親らしい一文を付け加えながらも、柔らかな笑みを見せてくれた。
空間
「とんでもない。櫻井さんは入学して間も無い頃から生徒会で学園の為に活動していらっしゃいますよ。今日も文化祭を滞りなく運営していけるよう見回りをして下さっているはずですから、よろしければこちらで連絡を取りましょうか?」
親切かつ丁寧に応対するのは、この評価がどこか巡り巡って小野瀬の耳元に届けばいいなという下心があってのものだ。
穂積と何やら近い距離にいるであろう翼の耳元に届けば、必然的に穂積とつるむことの多い小野瀬の耳にも入るだろう。
そんな思いを抱きながら携帯を手に取ると、翼の父親はそっと手で制した。
櫻井父
「いや、あの子も自分の仕事をしているでしょうし、邪魔をしては皆さんの為になりません。自分で見つけますのでお気になさらずに。」
思惑を見透かされたのか、やんわりと断られてしまった。
しかし、ここで引き下がるような弱さを残念ながら空間は持っていない。
チラリと腕時計に目をやると、時刻は12時半を示していた。
空間
「では、ちょうど交代の時間ですし、一番賑やかな中庭までご案内いたしますわ。お昼の時間ですし、きっとお嬢さんも……翼さんもそちらにいらっしゃるんじゃないかしら?」
連絡用のイヤホンを耳から外すと、そばに控えていた他の生徒がさっとやってきた。
タブレット端末を渡しながら『少し席を外すから』と空間が言えば、逆らえるはずなど無い。
『こちらへどうぞ』と半ば強引に案内をしながら、空間はそっと2号棟の屋上を視界にとらえていたのだった。
[削除]
10/23(Wed) 07:32
カーン☆(ゴングの音:笑)
小春
☆中庭☆
ナレーション(小笠原)
『説明しよう!』
観客
「待ってました!」
スピーカーから流れる小笠原の声に、いや、正確にはお約束のそのセリフに、一部の観客や、駆けつけたアニメ同好会、映画研究会の生徒たちから喝采が起こる。
ナレーション
『学園戦隊戦隊サクラダモンとは、桜田門学園高校の治安を守る為、特命を帯びて日夜戦う正義のヒーローである!
普段は平和な学園生活を送っている彼らだが、愛すべき茶道部のマスコット、藤守空のアンテナが事件や危険をキャッチすると、『学園戦隊サクラダモン』として、正義の活動を開始しなければならないのである!』
観客
「空くーん!」
観客
「可愛いーい!」
当の空は大人しく中央のポジションに立ったまま、声援に振り返ったり、傍らのサクラダモンたちを「ぶやっく、れっど」などと指差しては、頷き返してもらってご機嫌に笑ったりしている。
小笠原の前口上が終わると、対面する校舎の窓から、山田が黒柳の危機を見せつけるように彼女の着物の袖を振った。
山田
『現れたなサクラダモン!』
山田の声は小笠原のナレーション同様、スピーカーで会場に流れる。
山田
『いつもいつも我が覇業に立ちはだかる邪魔者たちめ!学園祭にお越しいただいたお客様に申し上げます。校内は禁煙になっております。お煙草は案内板に従いまして指定の場所で……』
ナレーション
『大変申し訳ありませんがご協力をお願いします。……言いたい事はそれだけか!理事長を離せ!』
山田
『ただいま学園祭では「ミス桜祭」、「ミスター桜祭」の投票が行われております。……そこで、戦闘員たちよ!藤守空、そして、会場にいる可愛い女子たちを、片っ端からさらってしまいなさい!』
ナレーション
『何だと?!』
山田
『手当たり次第に捕まえて、逃げられないよう頭からフラフープを被せてしまうのだ!』
戦闘員たち
「eeeeeeeeeー!!」
ナレーション
『人権侵害だ!選挙妨害だ!』
山田の命令に呼応して奇声を上げる戦闘員、叫ぶナレーション。
その間に、空に小振りのピコピコハンマーを手渡す篠崎。
ナレーション
『ヤマダ!お前の勝手にはさせない!行くぞ、学園戦隊、サクラダモン!』
おうっ、という全員の声とともに、サクラダモンの五人が走り出した。
山田
『行け、私のしもべたちよ!』
戦闘員
「eeeeeeeeeー!」
迎え撃つ戦闘員たち、と思いきや、二十人ほどに増えた緑色全身タイツは、いっせいに会場に散らばった。
ナレーション
『しまった!』
小笠原の叫ぶ声と、翼やジュン、そして、ともや空に悪の手が伸ばされたのは、ほぼ同時の出来事であった。
10/23(Wed) 08:37
おはようございます
とも
中庭はスゴい盛り上がりですね!
そして、サクラダモン登場にうずうずしてる3人が飛び入りしちゃいます(笑)
緑の全身タイツたちが翼たちに手を伸ばそうとしたその時。
ドカッ、バキッ、ボコッ!
とも
「私を連れ去ろうなんて甘いわ!」
とも父
「みんな、大丈夫か?」
如月
「学園の平和を守るのはサクラダモンだけじゃないよ!」
念入りに準備体操をして乱入する機会を待っていた3人があっという間に緑タイツたちを蹴散らしていた。
予想外の出来事に緑タイツたちが怯んでいる。
ナレーション
『おおっと、以外な場所から助っ人が現れた!生徒会の如月ととも、そして隣のちょい悪オヤジは誰だ?!』
とも父
「ちょい悪オヤジて……。もっと何かないの?」
こんなときでもツッコむことは忘れない。
ロバート・ポール
『キャー、ダディ!ワタシたちも守って~!』
とも
「サクラダモン!緑タイツは私たちに任せて、ヤマダをやっつけてや!」
10/23(Wed) 09:19
ともさんファミリー、ナイスですd(⌒ー⌒)!
小春
とも、とも父、如月の周辺では、戦闘員たちが次々に倒されていた。
が、戦闘員たちは倒されてもすぐに起き上がり、再び三人に挑みかかってゆく。
意外と粘りを見せるのもそのはず、馬鹿馬鹿しい緑色の全身タイツを着てはいるものの、彼らは柔道部や空手部の猛者揃いだからだ。
彼らは山田校長に誘われて、文化祭での空き時間の暇潰しに、戦闘員になる事を引き受けたのである。
だから、とも父や如月のような強い相手であればあるほど、そして、とものように普段は組めない相手であればあるほど、張り切って向かってくるのであった。
その間に、和服のジュンや小さい空にも容赦なく戦闘員が迫っていた。
空が一生懸命に振り回すピコピコハンマーに当たると、叩かれた戦闘員は、「ピコッ」という音の後、わあっと叫んで派手に倒れる。
が、空が背中を向けるとそっと復活し、身動きの取れないジュンや、うろたえるだけの翼に手を伸ばすのだ。
それが繰り返されるうち、ついに、翼の腕が掴まれ、あっという間に二人に担がれた。
翼
「きゃあっ!」
ブラック
「!」
戦闘員を投げ飛ばしたブラックの耳に、翼の悲鳴が届いた。
抵抗しながらも、校舎内に連れ去られてしまう翼。
後を追って、ブラックが校舎に飛び込んで行った。
一方、離れた場所から騒ぎを聞きつけ、ジュンと空、そして、ロバートとポールの元へそれぞれ駆けつける、二つの影があった……。
[削除]
10/23(Wed) 09:30
楽しみ
ジュン
誰が助けに来てくれるのかしら(*≧∀≦*)
楽しみですo(^o^)o
あっそうか。
小春
ロバ子とポル美ならベストですね(´∇`)。
元々茶道部にいるし。
良かった良かった……って、NYベアーズがいつの間にか茶道部に溶け込んでる(笑)
☆家庭科部の喫茶店☆
太田
「ありがとう、小春さん!自分、これ夢だったんです」
10段重ねの照り焼きバーガーを見上げて、太田が目を潤ませる。
細野
「良かったなあ、太田」
傍らのカウンターで支払いをしながら、細野も目を細めた。
小春
「どういたしまして。喜んでもらえたら嬉しいです。今、テーブルまで運んでもらいますからね」
笑顔の小春が手で合図を送るだけで、二人のギャルソン男子が駆け寄って来る。
小春
「お願いします」
男子1
「りょーかーい」
男子2
「太田、写真撮らせてくれよな」
太田
「もちろん、いいっすよ」
ワイワイ言いながら、ハンバーガータワーを倒さないようにテーブルまで運んでゆく。
席の周りには他にも携帯を構えている客や見物人がいて、太田がハンバーガーを食べるのはまだまだ先になりそうだった。
小春は微笑んで見送ってから、もう、次のナポリタンに取り掛かっている。
姉1(亜衣)・2(麻衣)・3(未衣)
「小春ーーー!」
行列の最後尾から、賑やかな声が小春の名前を呼んだ。
三人の姉たちが、小春に向かってそれぞれ手を振ったり、投げキッスをしたり、写真を撮ったりしている。
小春が笑顔になった。
小春
「お姉ちゃん!来てくれてありがとう!」
白いスモックの小春に手を振り返されて、三人の姉たちはめろめろ。
亜衣
「来るに決まってるでしょ!」
麻衣
「可愛い可愛い末っ子ちゃんが頑張ってるんだから!」
未衣
「お姉ちゃんたち、とりあえずカレーとナポリタン10人前ずつ食べるわよ!」
小春
「はーい。でも、順番だから待っててね?」
姉1・2・3
「はぁーい!!!」
明智がいれば、自分に対する態度と大違いだと憤慨するようなお行儀の良さで、三人の姉たちが返事をした。
ウェイターとしてテーブルの間を忙しく動き回っているギャルソン男子や客たちは、そんなやり取りを見ながら、小春と姉たちを見比べている。
男子
「見たかよ。小春の姉ちゃんたち、すっげえ美人」
男子
「しかも三つ子とか、ありえなくね?」
男子
「……小春も、成長したらあんな美人になるのかな」
男子
「明智先生だって男前だしな」
男子
「なるよなあ。今はガキんちょだけど」
男子
「まだ15だろ。10年、いや、5年後には……」
男子
「……」
男子
「……」
小春
「5番テーブルのナポリタン出来ましたー」
「はーい!」
小春の声に何故か赤い顔をしつつ、男子たちは、先を争うようにカウンターへすっ飛んで行くのであった。
お姉ちゃんたち登場で小春への期待値がUPした!(笑)
だが本人は気付いていない!(←残念)
[削除]
10/20(Sun) 07:34
紅花です。
くちびる
色々な場所に取材出来ました!
編集が大変だけどね♪
個性溢れる方々で取材のしがいがありましたよ♪
そろそろ小春ちゃんにご飯もらいに行こうっと♪
リアルは今から出勤です。今日も頑張りますね♪
10/20(Sun) 08:00
おはようございます(´∇`)ノシ
小春
理事長、色々詰め込んで頂いてありがとうございます。
朝から妄想ゲージ高いですね( ̄▽ ̄)b(笑)
紅花ちゃん、サンドイッチ出来てますよ。お取り置きコーナーに来てね。
私ももちろんし・ご・と。うふ♪お互い頑張りましょうね!行ってらっしゃい!
[削除]
10/21(Mon) 03:44
こっはーん☆
龍鬼
始めましての方おおいなぁ…お久しぶりの龍鬼さんです(
やっと落ち着いて来たので乱入しよーかなぁと思いつつ読むのが楽しい私です。
そのうち何処からか迷い込んだ別学園の生徒でも乱入させてください(
こんな学園あったら入学したいなぁ…でもある意味倍率高そうだ、小野瀬さんあたりにルイルイの隠し撮りブロマイドの販売許可でも降りた上で入学したいなぁ…(((
[削除]
10/21(Mon) 05:51
龍鬼さん
ジュン
もしかして、私は龍鬼さんとは初めましてかも?はじめまして~ジュンです。よろしくお願いしますo(^o^)o
アニ先生目線
俺は妹がほしかった。賢史が産まれたときも遊び相手ができて嬉しかったが、従妹のジュンが産まれたときは「僕の妹にしよう!」と思ったものだ。
妹萌えではない。大事なことなので二回言います。
「妹萌えではない!!」
しかし、俺はジュンが可愛くて小さな頃から何でも言うことを聞いてやった。その結果、夜中にピアノの練習に生きたいと言われても断れないほど、ジュンの笑顔には逆らえなくなってしまった。
アニ先生
「なぜ俺がロバートとポールと一緒に空の面倒を見ないといけないんだ……どうせなら俺一人で……」
空
「けいたん、どーしたの?」
ジュン
「慶史兄さん、ヨロシクね。休憩時間には代わるから。」
そう言ってニコリと微笑むジュンに俺は勝てない。
「妹萌えではないぞ!」
[削除]
10/21(Mon) 05:51
龍鬼さん(´∇`)ノシ
小春
いらっしゃーい。
そして相変わらずの商売人発言(笑)
ふらふら迷い込みもブロマイド販売も、小野瀬先生より空間センパイの許可が必要ですよ( ̄ー ̄)
あ、穂積先生のブロマイド全種類予約しておきますね。
登場お待ちしております。
[削除]
10/21(Mon) 06:36
今回はジュンさんと被るなあ(´∇`)←嬉しそう
小春
アニ先生、呟きを邪魔してすみません。
妹萌えではないのね。
はいはい。
10/21(Mon) 08:33
おはよーございます
エミ
私も龍鬼さんと初めまして…ですかね?自他共に認めるマイペース変人のエミです。よろしくお願いします。
あ、私も穂積先生のブロマイド全種類2セット予約しまーす。
リレー、いろいろ詰め込んじゃいましたけど、あとの事は全く考えてないので…(汗)←
お願いしまーす。
m(_ _)m ゴメンチャイ
[削除]
10/21(Mon) 08:51
おはようございます(^-^)
とも
私も龍鬼さんははじめましてやと思うのですが…。
リレーにちょこっと顔を出されてたのは存じておりますよ(^-^)/
あ、私にも穂積先生のブロマイドお願いします。
とも
「小春~!頑張ってるか~?」
照り焼きバーガータワーを見送ったともたちがキッチンブースの小春に声をかけた。
小春
「ともちゃん!翼ちゃんに如月先輩も来てくれたんですね!あの、後ろの方は?」
とも
「私のおとんやねん。小春が一人で料理してるって、めちゃスゴいって感心してるで」
とも父
「君が小春ちゃんか~。いつもともと仲良くしてもろてありがとうな~。今日は楽しみにして来たで!」
小春
「こちらこそありがとうございます!たくさん食べてくださいね!」
翼たちは毎日軽食の試食をしていたので、どれも美味しいことは知っている。そのためそれぞれが別々のメニューを注文し、お互いに分けあいながら小春の作った料理を平らげた。
翼
「やっぱり小春ちゃんは明智先生のレシピを忠実に再現していて、今日もどれも美味しかったね」
とも父
「あー、食った食った。ホンマどれもうまかったわ。さ、今度は茶道部のところに行こか?」
如月
「え?今食べたばかりですよ?」
自分よりも食べていたとも父にまだ何か食べる余裕があるのかと驚いていると、とも父はニコニコして言った。
とも父
「さっきの奴らのとこに顔出すだけや。後で行くって約束したからな。結構食べたから、茶を飲むくらいでやめとくけど」
翼
「約束覚えてたんだね。ともちゃんのお父さんスゴいね」
とも
「なんかそういうところは義理堅いというか…。誰とでもすぐ仲良くなるしな」
翼
「ともちゃんも誰とでも仲良くなるとこはお父さんと同じだよ。私の時もそうだったでしょ?」
とも
「そういえばそうやった」
☆茶道部・茶店☆
空と遊んでいたロバートはふと、アニと空を見比べていた。
ロバート
『ねぇ、ケイジ。空はどことなくアナタにも似てるわね』
突然振られたアニは顔を真っ赤にして反論する。
アニ
『なっ、何を言っている!空は俺の子供ではないぞ!』
ポール
『そうなんだけど、さっきケンジと遊んでいるのを見た時も似てるなぁって思ったのよね~』
空
「わーい、けんたんとけいたんといっしょ~♪」
アニ
「……愚弟も一緒なのか……」
そこへ小春のところから翼たちがやってきた。NYベアーズは後ろにいるとも父の姿を見るや否や飛んでいく。
ポール
『ダディ、待ってたわ~』
ロバート
『今からダディにお茶を点てるから!』
とも父
『わかったわかった。それよりこの子供は誰の子や?』
とも
「もしかして、ジュン先輩の弟の空くん?」
翼
「わぁ、カワイイ!空くん、お姉ちゃんたちもお友達になってくれる?」
空
「いいよ~」
茶道部カワイイマスコット(?)登場でますます賑わうのだった。
[削除]
10/21(Mon) 10:03
もらったぁ
ジュン
茶道部のマスコットいただきました!
茶道部部長
「これは行けるかもしれないわね。」
ジュン
「何がですか?」
部長
「ジュンさん、弟くんを貸して!」
両手をがしりと握られて懇願され、あまりの迫力にジュンは訳がわからないまま頷いた。
部長
「ありがとう!誰か紅花さん連れてきておいて!私はちょっと校長のとこに行ってくるわ!」
そして、30分後…………
紅花
「先程もご紹介しましたが、女性ばかりの茶道部に男性助っ人が登場したとのことで、再び茶道部にやって来ました。」
紅花のカメラの先には空の姿。
藤守家特有の真ん丸い目に赤みがかった茶髪。それだけでも、「かわいい」と形容してもいいだろうが、服装はギャルソン服。2歳の子供がギャルソン服で「どうぞ。」とお客様におしぼりを渡しているのだ。
紅花
「かわいらしい助っ人ですね、部長。」
部長
「ええ。空くんちょっと来て?」
トコトコ近づいてきた空に部長が何か耳打ちをする。
空
「おねーたまがた、おまちしてましゅ!」
そう言って満面の笑顔を見せた空に放送を見ていた女性たちから黄色い悲鳴が上がった。
おねーたま方、遊びに来てくださいね。
[削除]
10/21(Mon) 18:17
わーい!予約いっぱい!
龍鬼
うひひひ(
発売前からの予約がいっぱい。
さーてと、デジカメもってちょっこら、とうさ… ゲフン
_________
そんな黄色い悲鳴が上がってる中、とある人物が商売のために、カメラを持ちながら、空間先輩という方を探していた。
「うーん…ダレだろう。 というかどこだ ココ」
(現在茶道部前通過中)
「空間センパイー どこですかー。 後ルイルイどこやー。 写真とらせろやー」
ふう、どうしよう。 先に写真とるべきかどうしよう。
もう、疲れた。そこら辺の喫茶店に入ってみよう。
ふっと通過した後ろを見れば茶道部の看板。
「お茶か… 和菓子出るかな」
______________________
ちょっとだけ乱入。
[削除]
10/21(Mon) 19:09
一名様入ります
ジュン
空
「どうぞ。」
一人で来店したカメラを持った女性に空がおしぼりを渡す。
ジュン
「いらっしゃいませ。何になさいますか?」
龍鬼
「うーん、お抹茶セットで。和菓子でるのよね?」
ジュン
「はい。少々お待ちくださいね。」
ジュンはすぐにお茶を点て戻ってきた。
龍鬼
「ありがとう。ところで、空間センパイってどこにいるか知ってる?」
ジュン
「空間先輩ですか?実行委員の本部にいらっしゃると思いますけど?」
ジュンが本部にの場所を説明する。
龍鬼
「ありがとうね。」
ジュン
「お役に立ててなによりです。」
10/21(Mon) 20:11
龍鬼
もぐもぐと食べ歩きスタイルで両手に色々な物を持っていた龍鬼である
龍鬼
「おいしいなぁ…それにしてもさっきの茶道部の一番初めに応対してくれた人かわいい…あの子は売れる。」
いつのまにとったのかあの子の写真がうつったデジカメを操作しつつ移動するのであった。
龍鬼
「実行委員は確かこっちだったよなー」
そう言いながら階段を上りまくり本部らしき場所に突撃する龍鬼
龍鬼
「ブロマイド販売の許可くださいー、空間センパーイ」
風が通りそこには先客がいた
穂積
「はっ!?」
龍鬼
「はっ!?」
目の前には被写体の穂積泪。
小野瀬
「僕もいること忘れてないよね」
龍鬼
「あれ、ココ実行委員のスペースじゃ…?」
穂積と小野瀬が顔を見合わせこえを合わせて言った
穂積・小野瀬
「もしかして、迷子?」
龍鬼
「……旅に出たかったのです」
パシャリ、パシャリ、ペタ、ペタ
実行委員にはいけないけど、いい被写体を二人もみつけ取り放題な龍鬼であった。
おまけに説明しよう。
最後に何を貼り付けたかって?
小型カメラ、「なんでも撮っちゃうくん」です。
自作カメラ、気が付かれない事No1!
今なら、この撮った写真がすぐ見れるタブレットもつけて4千円!
先着2名のみはんばいです(
__________________
さて、写真はとった。後は許可と印刷スペースを確保して販売のみ。 …ウフフ(
みなさんこれからよろしくですー!
今更だけど自サイトを更新しないでこっちに来てる私って(
10/21(Mon) 07:35
☆『桜祭』とは?☆
小春
1日目(前夜祭)……生徒会長藤守の指揮のもと、会場設営、各教室の展示物や模擬店の準備などが行われた。
今年はアニとNYベアーズによるオープニングダンス、実行委員会による仮装寸劇『10分間でロミオとジュリエット』が披露された後、開会宣言。
各部の演奏や、演劇部の正統派『ロミオとジュリエット』も上演された。
ちなみに、ミス桜祭&ミスター桜祭への投票は1日目の正午から受け付け開始されている。
2日目(文化祭)←今ここ
……空間委員長率いる文化祭実行委員会が仕切る。
講堂や体育館で吹奏楽部、合唱部などの演奏、演劇部や有志の手品や漫才などのパフォーマンスが行われている。
各教室ではクラス展示、軽音楽やアニメ研究会など同好会活動の発表、文化部では部室を開放しての展示や実演など活動の紹介の機会となっている。
生徒会役員は会場のあちこちに散らばって、入場を管理したり、
(空間や小笠原はここにいる)
イベントの手伝いをしたり、校内の見回りをしたり、さらに明日の準備に当たったりしている。
(藤守、如月、とも、翼、和音などはここにいる)
茶道部ではお茶とお茶菓子をふるまう茶店、
(ジュン、ロバート、ポールなどがここにいる)
家庭科部では喫茶店
(小春、ジョー、ニコなどがここにいる)
というように、中庭などに模擬店もたくさん並ぶ。
※『桜祭』は基本的に生徒たちによって運営されるため、トラブルや突然の変更や新企画も多発します。
上記の内容はあくまでも参考ですのでご了承のうえ、ふるってご参加下さい。
《あらすじ》
文化祭は一般の入場や売店も始まり、一段と賑やかになってきていた。
校内を取材してまわっている広報委員の紅花、『黄金に輝くペガサス流星研究会』の残念なイケメン瞬一&龍二や化学部の細野や太田といった名物生徒も現れて、文化祭は大騒ぎ。
そこへ、ともの父やジュンの弟の空、明智三姉妹ら、生徒の家族も加わって騒ぎは大きくなるばかり。
さらには、屋上に避難していた穂積と小野瀬を文化祭に参加させるため、篠崎や明智がひそかに奮闘している。
マイペースで祭を楽しむ山田やエミ、龍鬼、そしてまだ見ぬ人物たちも、登場する機会をうかがっている。
さあ、スレッド1から読み返して来たかな?
まだまだ続くよ文化祭!のスレッド6、スタート!
[削除]
10/21(Mon) 21:13
☆実行委員会本部☆
小春
龍鬼と入れ代わるようにして、本部に空間が帰ってきた。
空間
「ただいま。何か変わった事はあった?」
パイプ椅子に腰掛けて髪を掻き上げた空間に、さきほど、龍鬼に対応した穂積と小野瀬が、ニコニコしながら近付いてきて報告をする。
穂積?
「迷子の女の子がひとり来ました」
空間
「迷子?」
小野瀬?
「迷子じゃなくて旅人だろ?」
空間
「……どっちでもいいわ。その女の子がどうしたの?」
穂積?
「それが、俺と、ダミー小野瀬の写真をバシャバシャ撮って、どこかに行っちゃいました」
小野瀬?
「空間センパイを探しに行ったんですよ。何か、写真の販売許可が欲しいそうで」
空間
「写真って、……もしかして、あなたたちの?」
穂積?と小野瀬?
「そうなんですよ」
空間は、そこにいる穂積と小野瀬の顔をじっと見た。
賢明な皆様はもうお気付きだろうが、実は、この『穂積と小野瀬』は本物ではない。
二人とも、二年生の演劇部員だ。
本物と体つきが似ているのを空間がスカウトしてきて、映画研究会に特殊メイクを施させて『穂積と小野瀬』に仕立て上げたのだ。
本物の二人は屋上に避難させているため、念のために用意だけはしておいた影武者である。
しかしながら、特殊メイクの出来映えはお世辞にも上出来とは言えず、本物を知らない相手なら何とか騙しきれるかも、というレベル。
ダミー穂積
「そんな事ないですよ。なあ」
ダミー小野瀬
「そうですよ。あの子、信じてましたもん」
空間
「お黙り!」
立ち上がった空間が、びっ、とダミー二人に指を突きつけた。
空間
「調子に乗るんじゃないの!今まで通りここで大人しくしてるのよ、いいわね!」
ダミーの二人がしゅんとしながらも頷くのを見届けると、空間はひそかに屋上を見上げた。
空間
「……そろそろ限界かしら……」
呟いた空間の声は、誰にも聞こえないまま、秋の空に消えていった。
龍鬼さん、残念。
本物が来たら再挑戦してみてください。
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10/22(Tue) 14:37
参上!
小春
☆中庭☆
昼休みを迎え、いよいよ大賑わいの中庭。
家庭科部の喫茶店や茶道部の茶店を始め、クレープや焼きそばを売る模擬店の店先にも、たくさんのお客さんたちが集まっている。
そこへ。
???
『あっはっはっはっ、皆さん、ようこそ桜田門学園高校へ!』
どこからか、高らかに響き渡る男の笑い声。
ピンマイクをつけているのか、広報委員会のモニターからも、拡声された同じ声が出ている。
客
「何だ?」
客
「どこだ?」
生徒たちを始め、大勢の客たちもきょろきょろしながら声の主を探していている。
すると、ギャルソン男子の一人が突然叫んで、校舎の窓のひとつを指差した。
客
「あそこだ!」
中庭の全員が見上げた先には、二階の窓から半身を乗り出し、顔の上半分を隠したマスクと、黒いマントをはためかせているJS……もとい、
小春
「……校長先生……」
そう、山田太郎校長の姿。
そして、彼の傍らには……
エミ
「あーれー」
ニコニコしながら下界に手を振り、一応、助けを求めている風を装う、和服姿の黒柳理事長。
ジュン
「きゃー、理事長先生!」
空
「わるものー」
さらに、校舎の裏手や植木の陰から、十人はいるであろうか、緑色の全身タイツを身にまとった、怪しい男たちが、ばらばらと飛び出して来る。
奇声を上げながら現れた怪人たちは、パック詰めされた焼きそばを抱えて逃げ出したり、割り箸をばらまいたり、茶店の客の皿から和菓子を盗んだり、喫茶店の客のアイスコーヒーを一気飲みしたりと、狼藉の限りを尽くし始めた。
「きゃー!」
「やめてー!」
その時!
???
『待て!』
モニターからの声とともに、2号棟の窓辺に颯爽と現れたのは、カラフルな色のマントを頭から被った謎の一団!
翼
「今の声、小笠原先輩……?」
翼は思わず、声の出たモニターを振り返った。
しかし、そこには現在の中庭の様子が映っているだけで、小笠原の姿は無い。
どこか別の場所で見ていて、声だけ送っているのだろうか。
しかし、如月をはじめ、ともも、とも父も目を輝かせて成り行きを見ていて、そう呟いた翼の声は聞こえていないようだった。
ナレーション
『学園の平和を乱す悪人ども!これ以上の妨害は、我々が許さない!』
ばばばばっ、と、マスクマンたちが外した色とりどりのマントが宙を舞う!
突如として渡り廊下で演奏され始めた、軽音楽部によるテーマソング(!)に合わせて、茶店で空が踊り出した。
ナレーション
『とう!』
レッド、ゴールド、シルバー、さらにブラック、ホワイト!
フルフェイスのマスクとスーツを身につけた五人の戦士は、中庭に飛び降りると、広い通路に隊列を組み、きゃっきゃとはしゃぐ小さな空を連れてきて立たせ、その後ろでポーズを決める。
ナレーション
『学園戦隊!サクラダモン!!あーんど、藤守空!』
空
「どーん!!」
空が歓声を上げた。
10/22(Tue) 14:59
きゃー
ジュン
キャー!!サクラダモン素敵(*≧∀≦*)
中身が誰か気になるo(^o^)o
はっΣ(T▽T;)中身なんていないのよ!空の夢を壊しちゃいけないわ!(←それは着ぐるみや!by賢史)
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10/22(Tue) 15:42
ハァハァ(息切れ)
清香
ジュンさん、鋭いですね!
そして小春さん、言ったじゃないですか。『篠崎先生が誰を狙ってるのかは、まだ分かりませんよ?』って。
うふふ。
龍鬼さんもお久しぶりです。本物の穂積と小野瀬を見つけられるかしら?
☆国語科準備室☆
2号棟に入ってすぐに屋上へ向かうのはさすがに危険かと、明智と篠崎は行きかう生徒たちの間をすり抜けて階段を上り、職員室からほど近い国語科準備室へ体を滑り込ませた。
カチリと内側から鍵をかけると、壁に背中を預けながら二人とも座り込んでしまう。
篠崎
「…さ、さすがに…ダッシュは………しんどいです…。」
明智
「すみません、…焦ってしまいました。」
肩で息をするかのようにゼェゼェと荒い息で話す篠崎ほどでは無いが、明智も珍しく額に汗をかいていた。
ハンカチを出すためにポケットに手をやろうとすると。
明智
「…あっ!す、すみません!!」
繋がれたままだった自分の手に驚き、慌てて離したものの変な汗がジワリと額から流れる。
篠崎
「大丈夫ですよ、私も慌ててましたから。」
明智
「本当にすみません……。」
苦笑する篠崎に謝りの言葉を何度も重ねながら、明智は熱を持った掌から意識を逸らせない。
ジンジンとした痺れをどうにか消すように、固く手を握りしめていると。
篠崎
「あっ、またメールだ。」
ポケットからスマホを取り出すと、篠崎が『はぁっ』とため息をまた一つついた。
明智
「どうしたんですか?」
篠崎
「…カレーはまだかって。ったく、呑気なものよね。文化祭に参加出来るようにこっちも頑張ってるのに。」
べーっと舌を出しながら悪態をつく篠崎に、明智が不思議そうな顔を向ける。
明智
「えっ、穂積先生と小野瀬先生は今日は閉会まで隠れていらっしゃるんじゃないんですか?」
確か朝の職員会議ではそんな話になっていたはずなのに…と首を傾げる明智に、篠崎は笑うばかりだ。
篠崎
「もちろん隠れてもらいますよ?顔は……ね?」
意味深な篠崎の笑みに、明智は訳がわからないといった様子だ。
篠崎
「さぁ、急ぎましょう。理事長も校長もご協力下さるんですから、遅れたらマズイわ。」
明智
「理事長と校長もですか?」
篠崎
「そう。ですから、行きましょう?」
差し出された手を反射で掴むと、グイッと引っ張られる。
辺りを気にしながら準備室のドアを開いて屋上への階段を目指す篠崎の小さな背中を、明智は見つめることしかできなかった。
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10/22(Tue) 15:43
回想・2
清香
☆屋上☆
やっと辿り着いた2号棟の屋上へ無事にカレーを運び終えた明智は、嬉しそうに頬張る穂積に神妙な顔で話しかけた。
明智
「穂積先生、文化祭に参加されるとの事ですが…」
穂積
「あぁ。ちょっとした余興だよ。」
小野瀬
「そうそう。なんでも予定通りにいくとは限らないって事を皆に知らしめるためにね。」
確かにどんな物事にはイレギュラーは存在する。しかしそれをこの文化祭でやるのはいかがなものかと、明智は言いたいのだろう。
納得がいかない様子でいるのを、穂積は分かっていた。
穂積
「心配なら、お前も参加すればいい。そうすれば危ない事があっても自分で対処できるだろう?」
明智
「ま、まぁ、それはそうなんですが…。」
人任せにするより、自ら行動してしまう明智を分かっているのか、予想通りの反応を見せる明智に穂積は顔を綻ばせた。
穂積
「よし。なら、あいつらも参加させて5人でやるか。篠崎、衣装は?」
篠崎
「もちろん、私以外の全員分用意したわよ。重かったんだから。」
穂積
「どうせ明智に運ばせたんだろうが。」
篠崎
「明智先生は自分から持って下さったのよ。誰かさんと違って優しいからねー。」
言い争いを始める穂積と篠崎に驚きながらも、明智は持っていたカバンを篠崎へと渡す。
篠崎
「久しぶりね、コレ!」
取り出したのは、懐かしき衣装だった。
明智
「こ、これをやるんですか!?」
あははと笑う3人に、明智はこの時ばかりは自分の発言を悔やんだ。
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10/22(Tue) 15:48
出たあ~!!
くちびる
サクラダモン←受けた(笑)(*^^*)
いけないいけない.....(;´д`)笑ってる場合じゃあなかった!写真撮影しないと!!
紅花は大忙しですわ(;´д`)
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10/22(Tue) 16:24
回想・3
清香
☆屋上☆
小野瀬から連絡を受けてやって来たのは『黄金に輝くペガサス流星研究会』のアンドロメダ瞬一とパープルドラゴン龍二だった。
瞬一
「小野瀬先生、なんでつか。これでも自分たちは忙しいナリ。」
龍二
「このあとは映画研究会と新撰組の土方×沖田をやらなきゃいけないでござるよ。」
美形な二人はあちらこちらで協力を依頼されているようだった。
ただでさえ多忙な二人にお願いをするのは若干心が引けるのだが、こちらもどうせやるのならばキチンとやりたい。
小野瀬
「実は君たちに、コレをお願いしたいんだ。」
小野瀬と篠崎がカバンから取り出した衣装を見せると、二人の顔つきが一瞬にして変わる。
瞬一
「こ、これは、学校裏サイトでこっそりうpされ、ニコ動に転載されると瞬く間にランキング入りした伝説のサクラダモン!」
龍二
「必殺技の『デコピンクラッシュ』と、ピンクの変身シーンでは画面が見えなくなるほどのコメントで埋まるという、あのサクラダモンでござるか!!」
興奮気味に衣装を手に取る二人に、小野瀬も篠崎も一歩後ずさる。
篠崎
「そ、そんな事になってたの…?」
小野瀬
「さ、さぁ…?」
穂積
「その伝説のサクラダモンに、協力をしてくれないか?」
それまで腕を組んで黙っているだけだった穂積の低い声に、勘のいい二人は事態の深刻さを理解したのだろう。
瞬一
「ぼ、僕たちが伝説になるんでつね。」
龍二
「ニュータイプとして覚醒するでござるよ…!」
瞬一と龍二は穂積の意志を受けて、しっかりと頷いた。
穂積
「よし!サクラダモン、出動だ!」
全員
「イェッサー、ボス!!」
10/22(Tue) 16:54
血が騒ぐ人々(笑)
小春
☆再び中庭☆
とも
「何や面白い事になってきたなあ、おとん?」
とも父
「せやな」
二人はもううずうずしている様子。
とも父
「如月くんはどないや?実は、腕に覚えありやろ?隠してたかて見たらわかるで。柔道やな」
如月
「恐れ入ります」
如月もともと並んで、成り行きを見守りながら柔軟を始めている。
三人は準備運動を続けながら顔を見合わせて、にやりと笑った。
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10/22(Tue) 17:01
待ってましたサクラダモン!!
とも
桜田門学園は伝説やら七不思議やら多いな~ヽ( ̄▽ ̄)ノ
空くんは戦隊ものは大好きでしょうね!
空
「かっこいい~♪ぼくもさくらだもんになる~」
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10/22(Tue) 18:02
おぉ(゚∀゚)
エミ
サクラダモンだー!
キャッ♪(*´艸`)キャッ♪
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10/22(Tue) 18:12
偽物だ…と
龍鬼
一方、行方不明の龍鬼は未だ空間センパイをさがしていた。
そして怪しい笑い声を上げている龍鬼。
龍鬼
「これでとりほうだ…あ?」
タブレットを操作するとそこに写ったのは見知らぬ生徒。
龍鬼
「にせも…の?」
いい感じにとれた物を選抜していたのでそのショックは盛大の物だった。
龍鬼
「それにしてもココはドコだ。」
今龍鬼がいる場所は地下室である。
龍鬼
「遭難届けってドコに出せばいいかしら…、このさい噂のサクラダモンに助けをもとめてみようかしら。」
地下室の壁によりかかり携帯を取り出すが…
龍鬼
「圏外…?」
__________
まいごのまいごのりゅーきさーん。
こまってしまって
たすけてサクラダモーン!(
[削除]
10/22(Tue) 22:19
困った人ね(笑)
小春
☆地下倉庫☆
???
「誰かいるの?」
差し込んだ光とともに声が掛けられて、龍鬼は顔を上げた。
龍鬼
「たすけてくださーい」
手探りで引っ張り出した女の子の顔を見て、和音は首を傾げた。
和音
「大丈夫?」
龍鬼
「ありがとうございます。ここはどこですか」
和音
「武道館の地下倉庫だよ。こんな所に迷い込むなんて、あなた、うちの生徒じゃないよね。IDカードは?……無いの?それじゃ不法侵入になっちゃうよ。空間さんのセキュリティを抜けて来たなんて、ある意味凄いけど」
龍鬼
「その空間さんという人を探しているのです」
和音
「どうして?」
龍鬼
「実は……」
龍鬼の話を聞いて、さすがの和音も眉をひそめた。
和音
「いろいろ無謀だね」
龍鬼
「ごめんなさい」
和音は咳払いをした。
和音
「まず、写真の販売スペースは今からじゃ無理だよ。会場は事前に細かく区割りされてるからね」
龍鬼
「えっ」
和音
「次に、販売の許可を出すのは確かに空間さんだけど、隠し撮りした写真を学園祭で売るのは色々と問題が多いから、諦めた方がいいね。穂積先生や小野瀬先生のなら、なおさら」
龍鬼
「ええっ」
(天の声)
(それを売るのは、リレー終了後の反省会にして下さい)
龍鬼
「……ん?」
和音
「そもそも、学園祭にはIDカードが無いと入れないんだよ。見つかったら即刻追い出されるよ」
龍鬼
「えええっ」
和音
「迷い込めたのが奇跡なんだよ。事前に登録した家族しか入れないんだから。門の所で追い返された人たちを見たでしょ?」
龍鬼
「ええええっ」
和音
「ルールは守らないとね」
龍鬼
「……」
和音は溜め息をついた。
和音
「とりあえず、今年は見学だけで我慢してくれる?それなら、私が監督するって条件で、空間さんに頼んでみるから」
龍鬼
「……」
10/23(Wed) 01:13
和音さん、スゴイ!
清香
とうとうあの人もいらっしゃいましたよー。
☆正門☆
空間
「何だか騒がしいわね…?」
中庭で何度か『わぁっ』と歓声があがっているのは分かっていた。
しかしそれらは茶道部や家庭科部のパフォーマンスによるものだと、空間は思っていたのだ。
空間
「まぁ、私には関係の無い事だけれど。」
タブレット端末を見ながら、ほとんどの来場予定者が無事に入場手続きを済ませたのを確認すると、ほっと息をつく。
事前に生徒達へ厳しく申し伝えていた事もあり、今年の入場に関して例年以上にスムーズに執り行う事が出来たと、協力してくれた先生達からの評価が高かったのだ。
もちろん不正入場しようとした者も少なからずいたが、あくまでも想定の範囲で収まり、空間は気分がとても良かった。
空間
「後は閉会後の隠しカメラ及び盗聴器の確認だけかしらね。」
クラスの出し物も、部活の出し物もどうでもいい。
この桜祭でやるべきことはただ一つ。
『小野瀬先生を不逞の輩から守ること』
ただそれだけだった。
楽しそうに笑う声も、次に何を見ようかと駆ける足音も、自分には無縁のように通り過ぎて行くだけだ。
空間
「まだいらしていないのは……。」
残り僅かとなった来場予定者の一覧をタブレットに表示しようとすると。
???
「すみません、『桜祭』の入場口はこちらでしょうか?」
少し落ち着いた低い声が、空間の耳に届く。
遅れてきた来場者の一人だろうと、
空間
「はい、こちらで整理券と身分証明書を確認させていただきます。まず、本校の生徒の名前かクラス番号をご存知でしょうか?」
今日何度となく口にした定型文を言いながら顔をあげると、そこにいたのは眼鏡をかけた気難しげな男性だった。
櫻井父
「娘に言われていた通り、セキュリティが厳しいのだね。…1年A組の櫻井翼の父親です。」
差し出された整理券と身分証明書である免許証を確認する空間の手が一瞬止まる。
空間
「…櫻井さんのお父様でしたか。失礼しました。私はこの桜祭の実行委員長を務めております、3年の空間セツナと申します。」
ニコリと笑顔で丁寧に挨拶をし、両手で身分証明書を返した空間に翼の父親も好感を持ったのだろう。
櫻井父
「あなたが実行委員長の空間さんでしたか。娘から責任感のある素晴らしい先輩だと伺っています。」
『これからも娘をよろしくお願いします』と父親らしい一文を付け加えながらも、柔らかな笑みを見せてくれた。
空間
「とんでもない。櫻井さんは入学して間も無い頃から生徒会で学園の為に活動していらっしゃいますよ。今日も文化祭を滞りなく運営していけるよう見回りをして下さっているはずですから、よろしければこちらで連絡を取りましょうか?」
親切かつ丁寧に応対するのは、この評価がどこか巡り巡って小野瀬の耳元に届けばいいなという下心があってのものだ。
穂積と何やら近い距離にいるであろう翼の耳元に届けば、必然的に穂積とつるむことの多い小野瀬の耳にも入るだろう。
そんな思いを抱きながら携帯を手に取ると、翼の父親はそっと手で制した。
櫻井父
「いや、あの子も自分の仕事をしているでしょうし、邪魔をしては皆さんの為になりません。自分で見つけますのでお気になさらずに。」
思惑を見透かされたのか、やんわりと断られてしまった。
しかし、ここで引き下がるような弱さを残念ながら空間は持っていない。
チラリと腕時計に目をやると、時刻は12時半を示していた。
空間
「では、ちょうど交代の時間ですし、一番賑やかな中庭までご案内いたしますわ。お昼の時間ですし、きっとお嬢さんも……翼さんもそちらにいらっしゃるんじゃないかしら?」
連絡用のイヤホンを耳から外すと、そばに控えていた他の生徒がさっとやってきた。
タブレット端末を渡しながら『少し席を外すから』と空間が言えば、逆らえるはずなど無い。
『こちらへどうぞ』と半ば強引に案内をしながら、空間はそっと2号棟の屋上を視界にとらえていたのだった。
[削除]
10/23(Wed) 07:32
カーン☆(ゴングの音:笑)
小春
☆中庭☆
ナレーション(小笠原)
『説明しよう!』
観客
「待ってました!」
スピーカーから流れる小笠原の声に、いや、正確にはお約束のそのセリフに、一部の観客や、駆けつけたアニメ同好会、映画研究会の生徒たちから喝采が起こる。
ナレーション
『学園戦隊戦隊サクラダモンとは、桜田門学園高校の治安を守る為、特命を帯びて日夜戦う正義のヒーローである!
普段は平和な学園生活を送っている彼らだが、愛すべき茶道部のマスコット、藤守空のアンテナが事件や危険をキャッチすると、『学園戦隊サクラダモン』として、正義の活動を開始しなければならないのである!』
観客
「空くーん!」
観客
「可愛いーい!」
当の空は大人しく中央のポジションに立ったまま、声援に振り返ったり、傍らのサクラダモンたちを「ぶやっく、れっど」などと指差しては、頷き返してもらってご機嫌に笑ったりしている。
小笠原の前口上が終わると、対面する校舎の窓から、山田が黒柳の危機を見せつけるように彼女の着物の袖を振った。
山田
『現れたなサクラダモン!』
山田の声は小笠原のナレーション同様、スピーカーで会場に流れる。
山田
『いつもいつも我が覇業に立ちはだかる邪魔者たちめ!学園祭にお越しいただいたお客様に申し上げます。校内は禁煙になっております。お煙草は案内板に従いまして指定の場所で……』
ナレーション
『大変申し訳ありませんがご協力をお願いします。……言いたい事はそれだけか!理事長を離せ!』
山田
『ただいま学園祭では「ミス桜祭」、「ミスター桜祭」の投票が行われております。……そこで、戦闘員たちよ!藤守空、そして、会場にいる可愛い女子たちを、片っ端からさらってしまいなさい!』
ナレーション
『何だと?!』
山田
『手当たり次第に捕まえて、逃げられないよう頭からフラフープを被せてしまうのだ!』
戦闘員たち
「eeeeeeeeeー!!」
ナレーション
『人権侵害だ!選挙妨害だ!』
山田の命令に呼応して奇声を上げる戦闘員、叫ぶナレーション。
その間に、空に小振りのピコピコハンマーを手渡す篠崎。
ナレーション
『ヤマダ!お前の勝手にはさせない!行くぞ、学園戦隊、サクラダモン!』
おうっ、という全員の声とともに、サクラダモンの五人が走り出した。
山田
『行け、私のしもべたちよ!』
戦闘員
「eeeeeeeeeー!」
迎え撃つ戦闘員たち、と思いきや、二十人ほどに増えた緑色全身タイツは、いっせいに会場に散らばった。
ナレーション
『しまった!』
小笠原の叫ぶ声と、翼やジュン、そして、ともや空に悪の手が伸ばされたのは、ほぼ同時の出来事であった。
10/23(Wed) 08:37
おはようございます
とも
中庭はスゴい盛り上がりですね!
そして、サクラダモン登場にうずうずしてる3人が飛び入りしちゃいます(笑)
緑の全身タイツたちが翼たちに手を伸ばそうとしたその時。
ドカッ、バキッ、ボコッ!
とも
「私を連れ去ろうなんて甘いわ!」
とも父
「みんな、大丈夫か?」
如月
「学園の平和を守るのはサクラダモンだけじゃないよ!」
念入りに準備体操をして乱入する機会を待っていた3人があっという間に緑タイツたちを蹴散らしていた。
予想外の出来事に緑タイツたちが怯んでいる。
ナレーション
『おおっと、以外な場所から助っ人が現れた!生徒会の如月ととも、そして隣のちょい悪オヤジは誰だ?!』
とも父
「ちょい悪オヤジて……。もっと何かないの?」
こんなときでもツッコむことは忘れない。
ロバート・ポール
『キャー、ダディ!ワタシたちも守って~!』
とも
「サクラダモン!緑タイツは私たちに任せて、ヤマダをやっつけてや!」
10/23(Wed) 09:19
ともさんファミリー、ナイスですd(⌒ー⌒)!
小春
とも、とも父、如月の周辺では、戦闘員たちが次々に倒されていた。
が、戦闘員たちは倒されてもすぐに起き上がり、再び三人に挑みかかってゆく。
意外と粘りを見せるのもそのはず、馬鹿馬鹿しい緑色の全身タイツを着てはいるものの、彼らは柔道部や空手部の猛者揃いだからだ。
彼らは山田校長に誘われて、文化祭での空き時間の暇潰しに、戦闘員になる事を引き受けたのである。
だから、とも父や如月のような強い相手であればあるほど、そして、とものように普段は組めない相手であればあるほど、張り切って向かってくるのであった。
その間に、和服のジュンや小さい空にも容赦なく戦闘員が迫っていた。
空が一生懸命に振り回すピコピコハンマーに当たると、叩かれた戦闘員は、「ピコッ」という音の後、わあっと叫んで派手に倒れる。
が、空が背中を向けるとそっと復活し、身動きの取れないジュンや、うろたえるだけの翼に手を伸ばすのだ。
それが繰り返されるうち、ついに、翼の腕が掴まれ、あっという間に二人に担がれた。
翼
「きゃあっ!」
ブラック
「!」
戦闘員を投げ飛ばしたブラックの耳に、翼の悲鳴が届いた。
抵抗しながらも、校舎内に連れ去られてしまう翼。
後を追って、ブラックが校舎に飛び込んで行った。
一方、離れた場所から騒ぎを聞きつけ、ジュンと空、そして、ロバートとポールの元へそれぞれ駆けつける、二つの影があった……。
[削除]
10/23(Wed) 09:30
楽しみ
ジュン
誰が助けに来てくれるのかしら(*≧∀≦*)
楽しみですo(^o^)o