『アブナイ☆恋の学園物語』
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10/17(Thu) 00:58
エミ
☆中庭☆
???
『ファンタスティック…』
小春が作業を中断して顔を上げると、ジョーがいた。小春の包丁さばきに思わず感嘆の声が洩れたのだ。
ジョー
『おはよう。小春』
すらりとした長身にショートカットのブルネット。白いシャツと細身のパンツにギャルソンエプロン姿。美人なのに、そのへんの男子生徒よりも格好良く見えてしまうのはナゼだろう。
小春
「おはようございます。ジョーさん」
虹色のゴーグルとマスクずらして小春も笑顔で挨拶をする。もちろん、日本語で。
ジョー
「キョー ハ ヨロシク ネ」
パチンとウインクと共に片言の日本語が返ってきた。留学生のジョーは成績優秀。少しずつ日本語も覚えていた。
**********************
壁|д・)チラッ
ジョーをぶっこんでみました。
あと、お願いしまーす←他力本願(笑)
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10/17(Thu) 01:14
ジョーとNYベアーズには御協力賜りたく存じます。
清香
☆保健室☆
保健委員A
「今年は静かですね。」
保健委員B
「毎年何人かは階段を踏み外して捻挫をしたり、人波に押されて転んですり傷を作ったりしてるのに。」
不思議そうに窓の外を眺める保健委員達に、篠崎は明智監修・家庭科部の『伝説のカレー』を食べながら苦笑いを浮かべた。
篠崎
「まぁ、無事に終わってくれるなら、それに越したことはないわ。ここと警備はヒマなくらいがいいのよ。」
保健委員A・B
「そうですね、私達は明日が本番ですから。」
篠崎
「明日はきっと忙しくなるだろうから、頑張りましょう?」
笑って納得をしていた彼女達の隣に立ち、同じように窓の外に視線をやった。
しかし見つめるのは保健室のある1号棟の、中庭を挟んで反対にある2号棟の屋上だ。
(……大丈夫かな?)
もちろん篠崎には今年の文化祭でけが人が少ない理由が分かっている。
穂積と小野瀬を追いかけてケガをしたり、無理やり近づこうと人を押しのける輩が今年は入場できていないのだ。
もちろん空間と小笠原によるセキュリティの影響もあるのだが、そもそも本人達が文化祭の会場のどこにもいないのである。
野球部も剣道部も文化祭には関係ない部活のうえ、委員会活動も生徒会を担当しているので一般生徒には分かるはずもない。
穂積は一年で担任を持っているが生徒も知らないの一点張りで、外部の人間は地道に校内を探すしかないのだが一向に二人が見つかる気配がないという事に、諦めムードが漂い始めていた。
すごすごと帰って行く人も現れ始めた、その時。
保健委員A
「先生、携帯が鳴ってますよ?」
篠崎
「あっ、メールだわ。………ちょっと呼ばれたから行ってくるわね。手に負えない事があったら電話して?」
保健委員B
「はぁーい。大丈夫ですよ―。」
机の下に仕舞っていた大きな鞄を引きずり出して肩にかけると、篠崎はヒールの音を立ててどこかへ走って行ってしまった。
保健委員A
「あれ?篠崎先生、救急箱持って行ってないね。」
保健委員B
「じゃあ、あの大荷物何なんだろう?」
不思議そうに首を傾げる二人の声だけが保健室に響いていた。
10/17(Thu) 04:04
清香さん、小春が穂積先生を好きだった事覚えてませんか(涙)
小春
☆中庭☆
ロバート
「キャー!」
ポール
「キャー!」
ジョー
「キャー!」
NYベアーズとジョーが大興奮しているのは、家庭科部の喫茶店で働く生徒たちが、どやどやと中庭に集まって来たから。
手に手に家庭科室からの食材や荷物を運んでやって来た男子たちは、ジャージに黒いギャルソンエプロン。
彼らは、文化祭では仕事の無い運動部の面々。クラス発表の合唱を体育館で披露し終えた順に、手伝いに来てくれるのだ。
みんな細マッチョで、しかも、報酬のカレーが楽しみで今からニコニコしている。
ロバートとポールが目移りしながら彼らを見るのも当然というもの。
しかし元々控え目なNYベアーズの事。隣の茶道部の茶店から、さりげなく振袖をアピールしたりしてはいるが、開店準備にかかる彼らを邪魔するような事はしない。
文化祭はまだまだこれからなのだ。
それにひきかえ、自身がギャルソンエプロンを着けて男装しているジョーの方は積極的だ。
喫茶部門のウェイトレスを務める、一年生の女子は三人(ちなみに一人はさっきのニコ)。
同じく一年生だがキッチン担当の小春の元に集まってキャッキャうふふしている彼女たちの可愛いメイド服姿を写真におさめながら、ちゃっかりガールズトークに参加している。
ロバート
「あの子の性格が羨ましいわ……」
ギャルソン男子たちにチラ見されながらジュンの弾く琴の音と、小春の作る照り焼きバーガーの香りが漂い始める頃、中庭にも、ちらほらと一般客の姿が現れはじめた。
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10/17(Thu) 05:50
文化祭本番!
ジュン
受付が一段落し、後は実行委員が交代で行う。
藤守
「ほんならお先に。おつかれさん。」
引き続き受付をする委員たちに声をかけ、生徒会の仕事に戻ろうとすると実行委員の男子生徒が話しかけてきた。
実行委員A
「あの、生徒会長?」
藤守
「ん~?どないした?」
実行委員B
「さっき、藤守さんが抱いてた男の子って、二年の藤守さんの弟さんですか?」
藤守
「ああ。空っていうねん。かわいいやろ?」
実行委員A
「やっぱり!」
実行委員B
「じゃあ、一緒にいらしたのはご両親ですよね?挨拶しとけばよかった~」
なにやら盛り上がる二人に藤守は首を傾げる。
藤守
「ジュンの親に挨拶したって意味ないやろ?」
実行委員A
「なに言ってんすか!きちんと親御さんに挨拶できるなんて好印象じゃないですか!?」
実行委員B
「だよな~。藤守さんて礼儀正しいから、こっちもきちんとしてないと印象悪いかもな。」
相変わらず盛り上がる二人だが藤守には訳がわからない。ジュンの印象が良かろうが悪かろうが大したことではないのではないか?
藤守
「なんで、そんなん気にしてんの?」
藤守は素朴な疑問を投げ掛けたのだかが、途端に二人の目が泳ぐ。
実行委員A
「えっ、いや~。普通、好きな子には印象よくしておきたいじゃないですか。」
青天の霹靂!!
藤守
「好きな子ってジュンのことか?」
実行委員B
「ま、まぁ……彼女けっこう人気あるんで倍率高いんですけどね……」
藤守
「…………」
如月がそんなことを言っていた気はするがいつもの冗談だと思っていた。
藤守にとってジュンは妹というか家族というか、女の子として見たことがなかった。そんなジュンのことを恋愛対象として見ている男子がいることに驚いた。
そして、なぜかモヤモヤした気持ちになってしまった。
実行委員A
「引き止めちゃってすみませんでした。」
実行委員B
「お疲れ様です!」
藤守
「ああ……おつかれさん。」
どこか重い足を引きずって藤守は受付を後にした。
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10/17(Thu) 06:52
色々動き出しましたね(´∇`)←ご機嫌
小春
今さらですけど穂積先生って30なのね。
小春はブラコンでファザコンだからいいけど( ̄ー ̄)。
清香さん、気付くの早かったねって、小春、ちゅーの現場にもいたじゃん(笑)
いつも翼ちゃんの一番近くにいるんですから。二人のこと大好きなんですから。気付けば応援しますから(でも、心配性&やきもちやきの要素も入れてみました)
てへ。
ともさんもエミさんもジュンさんも紅花さんも空間先輩もいい仕事してくれます。
ibuさんとニコさん、お名前お借りしてます。
そして頑張れジュンさん。
空くんには苦手な野菜を小春が美味しく食べさせてあげます(笑)
とも父さんも気になってます。
カレーも姉も登場します。
みんなで文化祭楽しみましょう。
引き続きよろしくお願いします。
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10/17(Thu) 17:28
翼 meets とも父
とも
☆通用門☆
如月がとも父と話していると、電話を受けたともと翼が小走りでやって来た。
とも
「如月先輩、すいませ~ん。父の相手までしてもろて…」
如月
「いいよいいよ、受付も落ち着いてきたからそろそろ引き揚げようと思ってたとこだったからね」
とも父
「とも、元気にしとるみたいやな~。生徒会に入ったんやて?さては如月くんみたいなええ男掴まえよう思て入ったんやろ?」
とも
「なっ、そんなわけないやろ!ちゃんと先生に信頼されて入ったんですよ~だ!」
如月
「えぇ~、ともちゃん、そこはそうだと言ってよ~」
言い終わるが早いか、ともは父に駆け寄りながら飛び蹴りを入れた。
とも父
「おっと」
寸前で避けた父から今度は突きが繰り出される。ともも動きを読んでいたのか、なんなくかわす。
翼も如月も、何が起こったのかわからず二人の攻防をただ見ていたが、我に返った翼があわてて声をかけた。
翼
「と、ともちゃん?! こんなところでケンカはダメだよ!」
とも
「ん?あぁコレ?うちらのスキンシップみたいなもんやから気にせんとって」
話しながら回し蹴りをするともの足をとも父が掴んで止めた。
とも父
「そうやったわ。久しぶりやからついやってしもたけど、友達おるのにすまんなぁ。とも、今日はこれくらいにしとけ」
とも
「…うぅっ、ごめんな、翼。如月先輩も…。学校におること忘れてた…」
ニコニコしながら手を離すとも父とは対照的に、珍しくしゅんとするともに翼は可愛いと思いつつ、笑って言った。
翼
「ともちゃん、せっかくだし、お父さんも如月先輩も一緒に小春ちゃんのとこに行こうよ。そろそろ行かないと、混んできて大変だよ」
とも
「それもそうやな。忙しくなる前に行っとこか? ほな、学校の中案内するわ。…あれ、如月先輩?」
如月
「…あ、あぁ。じゃあ俺も一緒にいこっかな?」
ともと翼の後ろを歩く如月の顔が少し赤いことに気づいたとも父が、小声で話しかけた。
とも父
「(小声)如月くん、さっきは恥ずかしいとこ見せてしもたわ。ホンマ、堪忍やで」
如月
「(小声)い、いえ、最初はビックリしましたけど、ともちゃんがいつも元気な理由がわかったような気がします」
とも父
「(小声)ハハハ、そんならええわ。あと、如月くんとこから、とものスカートの中はバッチリ見えたんとちゃうか?」
如月
「……っ?!」
とも父は小声ではあるが、『ちょっとは色気のあるもん穿いとったか?』などとニコニコしながら如月に聞いてきた。
…確かに、さっきともが回し蹴りをした時にとものスカートがチラリとめくれて中が少し見えたが。
…これは肯定すべきか、否定すべきか悩んでいると。
とも父
「(小声)心配せんでも大丈夫や。ともにはナイショやからな。」
如月
「……はぁ」
得した気分なのかはわからないが、変わらずドキドキしている自分をごまかすようにともたちについていくことにした如月だった。
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10/17(Thu) 18:19
キャー!
ジュン
キャー!ドキドキ(*≧∀≦*)
ともさんは何色はいてたんでしょう?
(←そこ!?)
如月さんとともさんはどうにかなるのかしら?o(^o^)o
10/17(Thu) 18:32
あらまあ♪
くちびる
色々動き出してますねえ~!
小春ちゃんは本当に友達思いのいい子ですね♪
紅花は取材で大忙しだけど翼ちゃんの編みぐるみに癒されてますよ(笑)
さてと....次の取材先はっと.......(;´д`)
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10/18(Fri) 07:58
Σ(゜ロ゜小春が淡い失恋をしてる間に……(笑)
小春
☆中庭☆
家庭科部部長
『お待たせ致しました、家庭科部の喫茶店開店です』
拡声器を持った家庭科部部長の声に、開店を待っていた客たちから、わあっ、と歓声が上がる。
家庭科部部長
『カレーをお求めの方はこちらの黄色いカウンターへ、ナポリタンや照り焼きバーガーなどをお求めの方はテント前の白いカウンターへ、ケーキやお菓子をお求めの方はその先のピンクのカウンターへお並び下さい』
わいわい言いながら、客たちはそれぞれの目指すカウンターに並ぶ。
ボランティアの手伝いもあって、予定通りのスムーズな行列が出来た。
一旦、人の流れが出来れば、多少混雑してきても後は大丈夫だ。
家庭科部部長はその様子を見てひと安心し、それぞれのカウンターの責任者と笑顔を交わしあった。
カレーは予想通りの評判。
照り焼きバーガーは飛ぶように売れる。
喫茶部門の席でも、ケーキやお菓子を運ぶウェイトレスは大忙し。
そして、会場の中央にあるテントの下、全ての軽食をその場で作る小春のオープンキッチンの周りには、見物客の人垣が出来ていた。
他人が手際よく料理を作るのを見るのは楽しいものだ。
行列待ちの客や、持ち帰りの菓子を手にした客たちが、ニコニコしながら、注文に応えて次々とバーガーやナポリタンやをこしらえる小春のフライパン捌きを眺めている。
もちろん、小春本人に、それを眺める余裕はない。
そこへ。
周囲のざわめきとともに、異様な一団が現れた。
瞬一
「小春たーん!」
名前を呼ばれて、手は休めずに小春が顔を上げる。
そこにいたのは、きらびやかなコスプレをした、穂積や小野瀬に負けないほど超イケメンな二人の背の高い男性と、数人のコスプレ仲間。
小春はマスクをしたまま、微笑んだ。
すでにゴーグルは外しているので、小春が楽しそうに目を細めたのは、相手にも見える。
小春
「アンドロメダさん!パープルドラゴンさん!」
完成したナポリタンを皿に盛ってギャルソン男子に手渡してから、小春が手を振った。
その手はもうすぐに、次のミートソースに取り掛かっている。
小春
「今日は一段とカッコいいですね!」
龍二
「文化祭だからという事で、アニメ同好会からコラボを申し込まれたのでござる」
黒髪長髪で着流し姿のパープルドラゴン龍二が微笑むと、女性の客から溜め息が漏れた。
瞬一
「お邪魔になってはいけないので、注文だけして帰るでつ。照り焼きバーガーを20個、『黄金に輝くペガサス流星研究会』で予約お願いするナリ」
きれいな栗色の髪をかきあげるアンドロメダ瞬一を見て、お隣茶道部の女子の中にもざわめきが起きる。
小春
「ありがとうございます!」
瞬一
「では、一時間ほどしたらまた来るナリ」
龍二
「さらばだ、小春どの。健闘を祈るぞ」
小春
「はーい!UFO呼ぶときはまた誘って下さいね!」
一団が去ると、茶道部からジュンが近付いて来た。
ジュン
「小春さん、あの先輩たちとお知り合いなの?」
カウンターいっぱいに並べたサラダの皿にドレッシングをかけながら、小春が頷いた。
小春
「ダイエットに協力してから仲良くなったんです。お友達です」
ジュン
「……小春さん、意外と顔が広いのね……」
小春
「二年生では、化学部の太田先輩や細野先輩とも仲良くさせて頂いてますよ。家庭科部の隣ですから。はい、サラダ完成です!」
ジュン
「……」
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10/18(Fri) 09:59
茶道部も頑張る
ジュン
意外な小春の友人関係に戸惑いながらもジュンは持ち場へと急いで帰る。
今年は野点形式にしたおかげか、なかなか好評で生徒の親や教職員、女子生徒を中心にお茶を楽しんでくれている。
ジュンは琴も弾きつつ、ウエイトレスもこなしていた。
藤守アニ
「好評のようだな。」
ジュン
「慶史兄さん、いらっしゃい。」
藤守
「抹茶セットを頼む。」
ジュン
「はい。すぐに点てるから待っててね。」
ジュンがお茶を点てに行くとアニの側に近寄る二人……
アニに声をかけたいがいつもの調子ではダメだと自問し、おしとやかにと考えて、どうしたものかと戸惑っている。
そこにお抹茶セットを持ったジュンが戻り、二人に気付く。
ジュン
『お二人ともどうしたんですか?』
ジュンの声で二人に気付いたアニが明らかに狼狽える。
藤守アニ
『なっ、なんだ!その格好は!!』
狼狽えるアニを尻目にロバートとポールは頬を染める。
ロバート
『どうかしら?』
ポール
『かわいいかしら?』
二人は勿論誉めてほしいのだが、アニは口をパクパクしているだけ。
そんなアニの側によりジュンはアニの耳元で囁いた。
ジュン
「慶史兄さん、似合ってるって言ってあげて?」
藤守
「いや、しかし……」
アニもつられて小声になる。
ジュン
「ロバート先生もポール先生も誉めてほしいだけなの。そういう乙女心を察するのが男性の役目でしょ?」
ニコリと笑いウインクするジュン。幼い頃からジュンのこの笑顔に逆らえたことのないアニは覚悟を決めて二人に向き直った。
藤守
『ふ、二人ともとても似合っているぞ。』
若干の棒読みには目をつぶるとしてきちんと女性(?)を誉めたアニにジュンは満足そうに微笑んだ。
もちろん、この後は歓喜の雄叫びをあげる二人にジュンが止めるまでアニが揉みくちゃにされたのは言うまでもない。
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10/18(Fri) 17:28
NYベアーズ meets とも父
とも
小春ちゃんは『黄金に輝くペガサス流星研究会』に入ってるんですか? ガリガリくんとフトシは2年生で化学部…。あれ?顧問は小野瀬先生でした?
ジュンさんも相変わらずアニの扱いはさすがです(^-^)/ アニはジュンさんのことはどう思ってるんですかね? 藤守兄弟でしジュンさんを取り合い?! 楽しみですね(^-^)
そしてまだまだとも父は登場しますよ。
☆中庭☆
とも
「上から見ててもスゴいと思ったけど、中庭ってめちゃくちゃ広いなぁ。両サイドに模擬店開いても真ん中の通路は広々してるし」
翼
「ホントだね。どこかのお祭りに来たみたい。あっ、家庭科部のお店、オープンしてるよ!」
とも父
「へぇ、エラい行列できとるな。ん?あそこの厨房で料理してるの、女の子や。もしかしてこの行列を一人で捌いてるんか?」
とも
「そやで。あのコがさっき話してた小春や。今年は彼女がおるから大盛況やけどな。おとん、ちょっと早いけどお昼にしよか?小春の作ったのはどれもめちゃ美味しいで!」
いい匂いと共に琴の音色が聞こえ、とも父があたりを見回す。
とも父
「久しぶりの日本で琴の演奏が聞けるなんて、風情があってええな。ちょっと見てくるわ」
ともたちから離れ、茶道部のお茶屋へ向かっていくとも父に、ロバートとポールのイケメン(を感知する)アンテナが反応した。
ロバート
『ポール、あの前から来るダンディーは誰かしら?』
ポール
『この学校の先生なら覚えてるハズだけど…。それにしてもイイ男ね~』
アニを骨抜きにしてとも父の元へ突進していくロバートとポール。飛びついた二人にとも父も驚いたが、押し倒されなかったことにNYベアーズが逆に驚いた。
とも
「あっ、おとん?!大丈夫?」
ロバート
『ごめんなさい、驚かせてしまって…』
ポール
『ワタシも…』
とも父
『俺は平気やから。それより、オンナノコは着物を着ているならもっとおしとやかにせなあかんやろ?着物の裾はだけとるやん』
ニコニコしながら話すとも父の周りは?が飛び交っていたが、NYベアーズの二人の目がハートになった。
ロバート
『キャー、ワタシたちオンナノコですって!』
ポール
『キャー、ウレシイ!ねぇ、アナタはこの学校の人かしら?』
とも父
『俺?俺はガッコの先生ちゃうけど?』
キャーキャー言いながらとも父に群がるNYベアーズを引き剥がそうとともが間に入る。
とも
『ハイハイ、ちょっとそこの3人目立ちすぎやで!ロバート先生とポール先生はお茶屋に戻ってください。後で連れていきますから。おとんはこっちで並んでて』
ポール
『とも、‘おとん’てどういう意味なの?』
とも
『彼は私の‘父’なんですよ』
ロバート・ポール
『まぁ、とものダディ?!カッコいい~!』
離したハズの二人が再びとも父に群がる。成り行きを見ていた翼と如月は
ため息をついた。
翼
「相変わらずですね、あの二人は…」
如月
「うん、それよりともちゃんのお父さんも負けてないよね…」
[削除]
10/18(Fri) 17:52
インフォメーションです
小春
小春は研究会には入ってません。
純粋にお友達です。
ただし、会話の流れから、前回の「UFOを呼んでみようの会」には参加した様子です。
心配するお兄ちゃんの顔が目に浮かびます。
化学部の顧問は小野瀬先生でいいと思います。もしかするとOBで、「御大」と呼ばれているかもしれません。
ジュンさんは恐るべし手腕。
そしてとも父さんはパワフルですねー。
これからの展開が楽しみです(´∇`
10/18(Fri) 20:36
おっと。
小春
言葉足らずですみません。
小野瀬先生は剣道部顧問です。
化学部の顧問は兼任というカタチ。
明智先生が柔道部と家庭科部を掛け持ちしているのと同じですね。
紛らわしくて失礼しました。
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10/19(Sat) 05:05
先に言っておきます。ゴメンなさい。
清香
小野瀬先生を剣道部にしたのは私です。化学部は全く考えていませんでした。
なんで剣道部にしたのかは運動会で明らかにしたいと思ってますので、今しばらくお待ちください。
そして私も動きます(笑)
☆中庭☆
何度か大きなカバンを左右に持ちかえながら保健室のある1号棟から向かいの2号棟へと向かっていたところ、篠崎の
ポケットで再びスマホがメールを受信する。
何か緊急の用事でもあったのかと、立ち止まって確認をしてみると。
篠崎
「お腹が空いただぁ?人をパシリにして…、ったく、もうっ!」
フラフラとよろけながら来た道を少し戻り、向かったのはもちろん家庭科部のブースだった。
どこの列にも人が大勢並んでおり、盛況ぶりは他の屋台とは比べ物にならないほどだ。
篠崎
「えー、っと。」
どこの列に並ぼうかと思ったその時。
明智
「何をしてるんですか。カレーだけじゃ足りませんでしたか?」
篠崎
「明智先生!」
声をかけてきたのは、昨日と同じようにコックコートに身を包んだ明智だった。
大きな寸胴鍋を手に持っているのを見つけ、家庭科部の部員達が駆け寄ってくる。
明智
「ほら、次の分が出来たぞ。その次は30分後に仕上がる。売り切れの時間を極力作らないよう、時間を気にしながら
販売していけよ。」
部員達
「はいっ!」
数人がかりで大きな寸胴鍋を運ぶ部員たちの姿を見送っていると。
明智
「で、そんな大荷物で何をしてるんですか?」
篠崎
「…あっ、えーっと…、その…。」
周りには大勢の生徒や来場者がいる。ここで誰の為の食事を調達しに来たのかと言ってしまえば、そしてそれが誰か
の耳に入れば騒ぎになりかねない。
せっかく穏便に文化祭を執り行うために空間が計画してきた事が水の泡になってしまうではないか。
どう伝えればいいのか、口ごもる篠崎に明智は一瞬だけ眉をひそめた。
明智
「いや、詮索して申し訳ありません。俺には関係ない事でした。」
篠崎
「関係なくないです!」
そう言いながら背を向けようとする明智の袖を掴みながら、篠崎が精一杯背伸びをする。
明智
「ちょ、ッ!?」
篠崎
「…と…は、……で、………んです。で、食事を届けてと連絡が来たので、調達しに来たんですよ。」
他の人に聞かれないよう、手を添えて耳元でこっそり理由を告げると『なんだ、そんなことか。』と明智の顔がほこ
ろんだ。
篠崎
「ですから、なんか届けられるよう用意して欲しいな―って思って…、まして。」
行列を見ると少しばかり申し訳ない気持ちにはなるが、こちらとしてもこの後やらなくてはいけない事を考えれば悠
長に並んでいる余裕はあまり無い。
料理長のお情けでどうにかならないかと、掴んだままの袖を引っ張りながら訴えると。
明智
「身動きの取れなさそうな先生方のためにプラスチック容器を用意してありますから、それで持って行って下さい。
今、準備します。」
篠崎
「ありがとうございます!」
これで一安心と笑顔を浮かべる篠崎に、明智は掴まれたままの袖を解けないでいた。
[削除]
10/19(Sat) 05:07
9時から運動会なんだが、体力は持つかしら。
清香
登場人物増やしますよー。
☆中庭☆
明智
「ここで待っていて下さい。すぐに用意をしますから。」
篠崎
「はい。」
そう言われ、手離した袖の感触が掌に残っているようで意味も無く手を閉じたり開いたりしていると、宣言通り明智
はすぐに戻ってきた。
明智
「下が大食漢なあの方ので、上がいけすかない方のです。」
篠崎
「うふふっ、分かりました。ありがとうございます。」
ビニール袋に入れて貰った温かいカレー弁当を片手に、大きな鞄を勢いをつけて肩に担ごうとする篠崎の手からカバ
ンの持ち手を取ると。
明智
「こんな大荷物じゃ、カレーがこぼれます。……2号棟まで手伝います。」
早口でそれだけ言うと、いとも簡単に持ち上げたカバンを片手に明智は歩きだしてしまった。
篠崎
「…あ、ありがとうございます。」
人波を縫うようにするすると歩く明智の背中を見失わないよう続くように歩いていたのだが。
篠崎
「…ッ!!」
いきなり立ち止まった明智の背中に篠崎は思いっきり鼻をぶつけてしまう。
篠崎
「あ、あの……?」
どうしたのかと背中越しに顔を覗こうとした、その時。
明智
「マズイッ、隠れてて下さい!」
???
「「「あっ、いたー!!まーーくぅーーーーーん!!!!」」」
初めて聞く複数の大きな声にかき消され、なんと言われたのか分からないでいた篠崎はそのまま動けなかった。
それもそのはず。
明智の広い背中越しに見えたのは、小春と明智によく似た顔を持つ人間が3人も手を振りながら向かって来たからであ
る。
姉1
「まーくん、やっと見つけたよー。すごい人だね!」
姉2
「この屋台の食べ物、全部まーくんが手掛けたの?」
姉3
「お腹すいたー!まーくん、とりあえずカレー!」
矢継ぎ早に話しかける女性達に、背中に隠された篠崎も、そして周囲の生徒や来場者も唖然としてしまう。
明智
「お前達、声がでかいぞ!それに、ここは学校なんだからまーくんと呼ぶな!明智先生と呼べっ!」
声をひそめて明智が抗議をするも、そんなのどこ吹く風と言いたげに女性達はからからと笑い飛ばした。
姉1
「何言ってんのよ、まーくんはまーくんじゃない。」
姉2
「そうよ、明智って私達も明智なのに。」
姉3
「そうだ、小春はどこ?あの子小さいから間違って踏みつぶされてないか心配なのよねー。」
気ままに話す女性達に、苦笑いを浮かべる周囲の人々。
明智は眉間に深くしわを寄せたが、背中にいる篠崎は記憶していた脳内のファイルを開いていた。
篠崎
「……もしかして明智先生と小春さんのお姉さんですか?」
確か今年の春に入学してきた時の書類には姉がいると書いてあったはず…と、半身だけ身をずらして明智の顔を覗き
こんだ。
明智
「あっ、こらッ!」
姉達
「えっ!?」
篠崎
「えっ?」
一瞬にして固まった5人が、ゆっくりと確認するように互いの顔を観回する。
篠崎
「…お姉さん達ですか?」
明智
「……ハイ。」
それだけ答えると、明智は少しずつ姉達から距離を取り始めた。
ジリジリと後退してくる明智に押されるような形で同じように後退すると、篠崎の背中が2号棟の出入口へとぶつかる
。
施錠されたそこは屋上まで続く階段へは遠いものの、各教科の準備室まではすぐだった。
『ここさえ開けられれば』とポケットから穂積より預かっていた2号棟の鍵の束を取り出すと、他とは少し異なってい
るはずの鍵を指先の感覚で探し出していく。
姉1
「まーくん、紹介してくれるよね?」
姉2
「取って食べたりしないから、大丈夫よ☆」
姉3
「荷物持ってあげるなんて、やるじゃない?」
明智
「………ち、ちがっ」
どうにか同僚だと答えようにも、ニコニコ笑顔で迫ってくる姉達のオーラがいつもの空腹時のものと違い、流石の明
智も怯んでしまい言葉が出なくなる。
姉達
「「「ねぇ、まーくん?」」」
明智
「う、うわぁ!!」
篠崎
「これか、な!?」
篠崎が祈るような気持ちで差し込んで回した鍵は、確かに出入り口のものだった。
かちりと音を立てて開いたのを耳で確認すると、そのままドアを開いて一気に2号棟へと身体を滑り込ませる。
篠崎
「明智先生っ!」
固まったまま動けないでいる明智の手を握って一気に引き寄せると、やっと我に帰ることができたのか明智も素早く2
号棟へと入り込むことができた。
姉達
「あっ、!」
この面白い機会を逃して堪るものかと追いかけようとした、その時。
『わぁっ!』っと中庭の中央で歓声が上がった。
声につられて少しだけ視線をやると、中心では小春が何段にも積み重ねられた高層ハンバーガーを作り上げていた。
姉1
「あっ、小春じゃない!」
姉2
「すごい!あの子、一人で作ったの?」
姉3
「もう、お姉ちゃんの為にあんな大作を作るなんて!」
妹の雄姿が見れた喜びに姉達は喜びを爆発させている。
篠崎
「……逃げるなら、今でしょ!」
小さな声で身を屈めながら出来るだけ音を立てずに出入り口の鍵を閉め、篠崎と明智は近くの階段へと走った。
何でこんなことになるんだと思いながらも、繋がれた手に込められた力強さが可笑しくて仕方無かった。
[削除]
10/19(Sat) 07:03
あ゙ーーー!
小春
清香さんは悪くないですよ。
小野瀬先生は最初から剣道部。
私が設定を追加しただけです(笑)
それはいいけど明智篠崎フラグが……(ノ*`Д´*)ノ キィィィ
[削除]
10/19(Sat) 07:43
中継も来ました!
小春
紅花
「こんにちは、広報委員です!11時を過ぎ、校内にはすでに一般のお客様もたくさんご来場になっています」
中庭のどこからでも見える場所に設置されている屋外モニターに、リアルタイムの映像が流れ始めた。
自分たちが今いる場所が映っていると知って、中庭がわっと盛り上がる。
今回は先輩カメラマンとともに現れた紅花が、中庭の入り口でぺこりと頭を下げた。
紅花
「私は今、屋台や売店の並ぶ中庭にやって参りました。ご覧ください、この盛況ぶり」
紅花の目線を追うように、カメラが中庭をぐるりと映す。
次々とモニターに映る人々は、思い思いに手を振ったりピースサインを出したり。あちこちで笑いが起きた。
紅花
「話題のお店の紹介や、気になる人へのインタビューなど、文化祭の魅力を体当たりでリポートしますので、皆様、便利にお使い……じゃなかった、お楽しみにしてください!」
10/19(Sat) 07:50
頑張るぞ~、オー
ジュン
篠崎先生と明智先生とは!
でも、最初の保健室からそんな感じだったような……なかったような……
小春の作ったの高層ハンバーガーに見惚れているとよく知った声が隣から聞こえた。
空
「しゅご~い。」
藤守
「小春はやりおるなぁ。」
そこにいたのは空を肩車した藤守だった。
ジュン
「賢史くん、空!」
声をかけると二人がよく似た顔の笑顔で振り向いた。
藤守
「茶ぁ飲みに着たでぇ。」
空
「お菓子食べたい!」
二人に空いてる席を進め、藤守にお抹茶のセット。空には麦茶とお菓子を運んだ。
ジュン
「ところで、お父さんとお母さんは?」
空をつれてきたはずの両親の姿がない。
空
「おしごと~。」
藤守
「二人とも呼び出されたらしくてな仕事行ったで。泊まりになりそうやからヨロシクって言われたわ」
ジュン
「そうなんだ。残念……慶史兄さんもさっきいたんだけど、もう知ってる?」
藤守
「さっき、メールしといたぞ。」
ジュンの両親のヨロシクとは夜勤の時に藤守とアニがジュンの家に泊まることを指している。
年頃の娘とまだ小さい息子が心配だからという理由だが、それ以外の目論見があることをジュンだけは気付いていた。
藤守
「空~。口の周り一杯ついてんぞ~。」
ジュン
「あっ、本当。ほらこっち向いて。」
空の口を拭いていると足元に影が落ちたのに気付いた。
紅花
「かわいい~。」
藤守
「おう、紅花やんか。取材か~?」
そこにいたのはビデオカメラを構えた紅花だった。紅花は空のほっぺをツンツンしながらカメラを回し続ける。
紅花
「そうですよ。あとで編集して校内に流すんです。しかし……」
藤守・ジュン
「ん?」
紅花
「3人でいると親子みたいですね。」
にっこりと笑いながら言った紅花の言葉に藤守は盛大にお茶を吹き出し、ジュンは頬を染めた。
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10/19(Sat) 08:10
おっと被った。
小春
ジュンさんすみません、ここは生中継でした。
もちろん紅花はオフショット用のポータブルカメラも持ってますよ!だから矛盾はないですよ!(汗)
後で、藤守さんとのショットだけ編集してプレゼントするから許してください!(紅花が)←オイ
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10/19(Sat) 08:11
わ~い×2
くちびる
紅花が色んな場所をリポートしてる!
小春さんジュンさん全然被ってないですよ(笑)(*^^*)
むしろ時間差で紅花が取材してる感が出ていて、いいと思いますよ♪
紅花はリレーでもリアルでも多忙ですわ(;´д`)
今日も頑張りますね♪
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10/19(Sat) 12:41
(;>_<;)
ジュン
小春さんとちょいかぶりしてしまいましたねΣ(ノд<)
紅花さんは大忙しですね。
写真楽しみにしておりますm(__)m
文化祭は賢史くんはお仕事忙しいかしら?空の面倒誰に見てもらおう?(←これぞ他力本願!?)
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10/19(Sat) 13:13
被りは気にしない方向で。
小春
ジュンさん、入場のピークが終われば、比較的暇になる小笠原さんがどこかにいるはずですよ。
子守りは彼に押し付けたらどうですか(←ひでえ)。
兄弟の多い如月さんに手伝わせれば、とも父からのさらなる好感度UPも狙えます。(  ̄▽ ̄)
10/19(Sat) 17:24
大きなカバンの中は何だろう?
エミ
☆明智先生と篠崎先生がお手々つないでいる頃の屋上☆
ガチャッ
屋上への扉を開け、日当たりの良い一角に設けた小さい花壇と畑に行こうとしたエミは、何気なく視線を向けた先を二度見した。
なぜなら、そこには大の字に寝転がる穂積と、隣に座って優しく穂積を見る小野瀬が居たから。
と同時に、二人は身を隠す事になっている、と山田から報告があったのを思い出す。朝から慌ただしかったので、すっかり忘れていたのだ。
……いや、それよりも。
二人の間に漂う雰囲気に、あらぬ妄想が脳内を駆け巡りそうになったのか、やや狼狽えている。
エミ
「あ、あの…お、お邪魔します。すぐ帰りますから、しばしお待ちを」
小走りで花壇へ向かう背中を目で追いながら、穂積はキョトンとし、小野瀬は吹き出した。
コスモスを数本摘み取り戻ってきたエミが、扉に手を掛けて振り向く。
エミ
「あ、そうそう、穂積先生。今年のトマトと胡瓜の出来はいかがでしたか?」
穂積
「………バレてたか」
もともとは先代の理事長が趣味で始めた畑。その頃から、たまに穂積は畑から作物を頂戴していた。
穂積
「すみません。美味そうだったので、つい…」
小野瀬
「穂積…、大人になった今でもそんな事してるんだ」
穂積
「うるせぇ。腹が減った時だけだ」
エミ
「ふふ。いいんですよ。美味しく食べてくれる人が居れば、きっと野菜も嬉しいでしょうし、作る方も楽しいです。来年はメロンも作りますから、小野瀬先生もどうぞ」
小野瀬
「それは楽しみ。よかったら、朝食にメロン…一緒にどうかな?」
エミ
「朝はしっかりお米を食べたい派ですので」
にっこり笑ってそう言うと、エミは校舎内へ戻って行った。
小野瀬
「うーん…相変わらずだねえ、彼女。また逃げられた」
穂積
「はあ?『また』って、いつも口説いてんのか?」
小野瀬
「口説いているふりをした挨拶、だよ。それくらい、彼女だってわかってるって」
穂積
「お前も相変わらずだな。あー、腹減ったー」
小野瀬
「そろそろだと思うんだけど」
小野瀬はスマホを取り出し時間を見た。
[削除]
10/19(Sat) 22:47
壁|д・) 連投シマース
エミ
☆続き☆
中庭に立ち寄ったエミは、ロバートとポールの熊耳に作っておいたループにコスモスを挿し、少々着崩れた振袖を直してあげてから理事長室に戻った。
山田
「おかえりなさい。お待ちかねの伝説のカレー、お持ちしました」
山田は窓際で中庭を眺めていたようだ。
山田
「なぜ、あの二人にコスモスなんです?」
エミ
「コスモスの花言葉、ご存知ですか?」
山田
「えーっと、たしか…」
エミ
「『乙女の真心』です。他にもありますけど、あの二人にぴったりでしょう?」
苦笑する山田とは対照的に、無邪気に笑うエミの手には数本のコスモスが残っている。どこかから貰ってきたアルミホイルで切り口を覆い、束ねたそれを山田のスーツの胸ポケットに挿した。
エミ
「それに『桜祭』ですから。ほら、コスモスは『秋桜』と書きますし」
山田は静かに微笑みを浮かべたままで、何のリアクションも無い。
エミ
「……んー、結構似合ってますけど、やっぱり机に飾りましょうかね」
胸ポケットに伸ばした右手を、山田の左手が包み込む。
エミ
「………」
山田
「………」
ガラガラガラ
突然入り口の引き戸が開く音がして、咄嗟に手を離しそちらを見ると
小笠原
「……眠い」
一仕事を終えた小笠原が、ノーパソを抱えたままフラフラと長ソファーへやってきて、置いてあったブランケットを掛け横になった。
エミと山田はカレーを持って、そーっと理事長室をあとにした。
10/20(Sun) 05:47
この人たちがいた!
ジュン
中継中に鼻から牛乳……もとい、お茶を吹き出してしまった藤守だったが、そこはさすがに生徒会長。すぐに紅花のカメラに向かって中庭の盛り上がりをアピールした。
紅花
「ありがとうございました。では次は大変な盛り上がりを見せている家庭科部のブースに行ってみましょう。」
紅花が去り、一息つく。先程の紅花の言葉に藤守とジュンの間には微妙な空気が流れていた。そんな空気を打ち破ったのはこの二人だった。
ロバート
『きゃあ!かわいい!!』
ポール
『この子はあなたたちの子なの?』
藤守
「ん?な、何?早口でわからん。」
藤守はあまり英語が得意ではなく『かわいい』以外は理解ができない。一方ジュンは海外のコンクールに出ることもあるため話すのは片言でも聞き取りはできた。そのため、先程の紅花と同じようなことを言われて、また頬を染める。
ジュン
『この子は私の弟です。』
ロバート
『そうなの!とってもかわいいわ!』
ポール
『だから、二人に似ているのね。抱っこしてもいいかしら?』
ジュン
『どうぞ。』
二人は代わる代わる空を抱っこしたり高い高いをする。空は振り袖姿の異様な二人組相手に物怖じもせず、キャッキャッと喜んでいる。
藤守
「空はホンマに人見知りせんなぁ。ところで、空はどないする?俺もまた生徒会の仕事あるし、お前も忙しいやろ?」
ジュン
「そうだね。取り敢えず慶史兄さんを召喚しようかな?」
藤守
「兄貴もずっとは無理やろ?それに恐ろしく子守りには向かん。この間はガ〇プラ作らそうとしてたぞ……」
ジュン
「……」
藤守とジュンの困り顔を見て、ロバートとポールが声をかける。
ロバート
『どうしたの?二人とも難しい顔をして?』
ポール
『何かあったの?』
ジュンは簡単に二人に事情を説明する。
ロバート
『それなら任せて!』
ポール
『空なら私たちが相手をしてるわ。』
ジュン
『でも……わるいですよ。』
ロバート
『気にしないで!』
ポール
『ケイジにもいてもらえば心配ないでしょ?中庭から向こうには行かないから。』
申し訳ないと思いつつ、藤守とジュンは二人の休憩時間を合わせて、それまでは茶道部の近くでロバートとポール、アニに空を任すことにした。
藤守
「ありがとうな。それと頭のコスモスかわいいでぇ。」
エミ
☆中庭☆
???
『ファンタスティック…』
小春が作業を中断して顔を上げると、ジョーがいた。小春の包丁さばきに思わず感嘆の声が洩れたのだ。
ジョー
『おはよう。小春』
すらりとした長身にショートカットのブルネット。白いシャツと細身のパンツにギャルソンエプロン姿。美人なのに、そのへんの男子生徒よりも格好良く見えてしまうのはナゼだろう。
小春
「おはようございます。ジョーさん」
虹色のゴーグルとマスクずらして小春も笑顔で挨拶をする。もちろん、日本語で。
ジョー
「キョー ハ ヨロシク ネ」
パチンとウインクと共に片言の日本語が返ってきた。留学生のジョーは成績優秀。少しずつ日本語も覚えていた。
**********************
壁|д・)チラッ
ジョーをぶっこんでみました。
あと、お願いしまーす←他力本願(笑)
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10/17(Thu) 01:14
ジョーとNYベアーズには御協力賜りたく存じます。
清香
☆保健室☆
保健委員A
「今年は静かですね。」
保健委員B
「毎年何人かは階段を踏み外して捻挫をしたり、人波に押されて転んですり傷を作ったりしてるのに。」
不思議そうに窓の外を眺める保健委員達に、篠崎は明智監修・家庭科部の『伝説のカレー』を食べながら苦笑いを浮かべた。
篠崎
「まぁ、無事に終わってくれるなら、それに越したことはないわ。ここと警備はヒマなくらいがいいのよ。」
保健委員A・B
「そうですね、私達は明日が本番ですから。」
篠崎
「明日はきっと忙しくなるだろうから、頑張りましょう?」
笑って納得をしていた彼女達の隣に立ち、同じように窓の外に視線をやった。
しかし見つめるのは保健室のある1号棟の、中庭を挟んで反対にある2号棟の屋上だ。
(……大丈夫かな?)
もちろん篠崎には今年の文化祭でけが人が少ない理由が分かっている。
穂積と小野瀬を追いかけてケガをしたり、無理やり近づこうと人を押しのける輩が今年は入場できていないのだ。
もちろん空間と小笠原によるセキュリティの影響もあるのだが、そもそも本人達が文化祭の会場のどこにもいないのである。
野球部も剣道部も文化祭には関係ない部活のうえ、委員会活動も生徒会を担当しているので一般生徒には分かるはずもない。
穂積は一年で担任を持っているが生徒も知らないの一点張りで、外部の人間は地道に校内を探すしかないのだが一向に二人が見つかる気配がないという事に、諦めムードが漂い始めていた。
すごすごと帰って行く人も現れ始めた、その時。
保健委員A
「先生、携帯が鳴ってますよ?」
篠崎
「あっ、メールだわ。………ちょっと呼ばれたから行ってくるわね。手に負えない事があったら電話して?」
保健委員B
「はぁーい。大丈夫ですよ―。」
机の下に仕舞っていた大きな鞄を引きずり出して肩にかけると、篠崎はヒールの音を立ててどこかへ走って行ってしまった。
保健委員A
「あれ?篠崎先生、救急箱持って行ってないね。」
保健委員B
「じゃあ、あの大荷物何なんだろう?」
不思議そうに首を傾げる二人の声だけが保健室に響いていた。
10/17(Thu) 04:04
清香さん、小春が穂積先生を好きだった事覚えてませんか(涙)
小春
☆中庭☆
ロバート
「キャー!」
ポール
「キャー!」
ジョー
「キャー!」
NYベアーズとジョーが大興奮しているのは、家庭科部の喫茶店で働く生徒たちが、どやどやと中庭に集まって来たから。
手に手に家庭科室からの食材や荷物を運んでやって来た男子たちは、ジャージに黒いギャルソンエプロン。
彼らは、文化祭では仕事の無い運動部の面々。クラス発表の合唱を体育館で披露し終えた順に、手伝いに来てくれるのだ。
みんな細マッチョで、しかも、報酬のカレーが楽しみで今からニコニコしている。
ロバートとポールが目移りしながら彼らを見るのも当然というもの。
しかし元々控え目なNYベアーズの事。隣の茶道部の茶店から、さりげなく振袖をアピールしたりしてはいるが、開店準備にかかる彼らを邪魔するような事はしない。
文化祭はまだまだこれからなのだ。
それにひきかえ、自身がギャルソンエプロンを着けて男装しているジョーの方は積極的だ。
喫茶部門のウェイトレスを務める、一年生の女子は三人(ちなみに一人はさっきのニコ)。
同じく一年生だがキッチン担当の小春の元に集まってキャッキャうふふしている彼女たちの可愛いメイド服姿を写真におさめながら、ちゃっかりガールズトークに参加している。
ロバート
「あの子の性格が羨ましいわ……」
ギャルソン男子たちにチラ見されながらジュンの弾く琴の音と、小春の作る照り焼きバーガーの香りが漂い始める頃、中庭にも、ちらほらと一般客の姿が現れはじめた。
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10/17(Thu) 05:50
文化祭本番!
ジュン
受付が一段落し、後は実行委員が交代で行う。
藤守
「ほんならお先に。おつかれさん。」
引き続き受付をする委員たちに声をかけ、生徒会の仕事に戻ろうとすると実行委員の男子生徒が話しかけてきた。
実行委員A
「あの、生徒会長?」
藤守
「ん~?どないした?」
実行委員B
「さっき、藤守さんが抱いてた男の子って、二年の藤守さんの弟さんですか?」
藤守
「ああ。空っていうねん。かわいいやろ?」
実行委員A
「やっぱり!」
実行委員B
「じゃあ、一緒にいらしたのはご両親ですよね?挨拶しとけばよかった~」
なにやら盛り上がる二人に藤守は首を傾げる。
藤守
「ジュンの親に挨拶したって意味ないやろ?」
実行委員A
「なに言ってんすか!きちんと親御さんに挨拶できるなんて好印象じゃないですか!?」
実行委員B
「だよな~。藤守さんて礼儀正しいから、こっちもきちんとしてないと印象悪いかもな。」
相変わらず盛り上がる二人だが藤守には訳がわからない。ジュンの印象が良かろうが悪かろうが大したことではないのではないか?
藤守
「なんで、そんなん気にしてんの?」
藤守は素朴な疑問を投げ掛けたのだかが、途端に二人の目が泳ぐ。
実行委員A
「えっ、いや~。普通、好きな子には印象よくしておきたいじゃないですか。」
青天の霹靂!!
藤守
「好きな子ってジュンのことか?」
実行委員B
「ま、まぁ……彼女けっこう人気あるんで倍率高いんですけどね……」
藤守
「…………」
如月がそんなことを言っていた気はするがいつもの冗談だと思っていた。
藤守にとってジュンは妹というか家族というか、女の子として見たことがなかった。そんなジュンのことを恋愛対象として見ている男子がいることに驚いた。
そして、なぜかモヤモヤした気持ちになってしまった。
実行委員A
「引き止めちゃってすみませんでした。」
実行委員B
「お疲れ様です!」
藤守
「ああ……おつかれさん。」
どこか重い足を引きずって藤守は受付を後にした。
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10/17(Thu) 06:52
色々動き出しましたね(´∇`)←ご機嫌
小春
今さらですけど穂積先生って30なのね。
小春はブラコンでファザコンだからいいけど( ̄ー ̄)。
清香さん、気付くの早かったねって、小春、ちゅーの現場にもいたじゃん(笑)
いつも翼ちゃんの一番近くにいるんですから。二人のこと大好きなんですから。気付けば応援しますから(でも、心配性&やきもちやきの要素も入れてみました)
てへ。
ともさんもエミさんもジュンさんも紅花さんも空間先輩もいい仕事してくれます。
ibuさんとニコさん、お名前お借りしてます。
そして頑張れジュンさん。
空くんには苦手な野菜を小春が美味しく食べさせてあげます(笑)
とも父さんも気になってます。
カレーも姉も登場します。
みんなで文化祭楽しみましょう。
引き続きよろしくお願いします。
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10/17(Thu) 17:28
翼 meets とも父
とも
☆通用門☆
如月がとも父と話していると、電話を受けたともと翼が小走りでやって来た。
とも
「如月先輩、すいませ~ん。父の相手までしてもろて…」
如月
「いいよいいよ、受付も落ち着いてきたからそろそろ引き揚げようと思ってたとこだったからね」
とも父
「とも、元気にしとるみたいやな~。生徒会に入ったんやて?さては如月くんみたいなええ男掴まえよう思て入ったんやろ?」
とも
「なっ、そんなわけないやろ!ちゃんと先生に信頼されて入ったんですよ~だ!」
如月
「えぇ~、ともちゃん、そこはそうだと言ってよ~」
言い終わるが早いか、ともは父に駆け寄りながら飛び蹴りを入れた。
とも父
「おっと」
寸前で避けた父から今度は突きが繰り出される。ともも動きを読んでいたのか、なんなくかわす。
翼も如月も、何が起こったのかわからず二人の攻防をただ見ていたが、我に返った翼があわてて声をかけた。
翼
「と、ともちゃん?! こんなところでケンカはダメだよ!」
とも
「ん?あぁコレ?うちらのスキンシップみたいなもんやから気にせんとって」
話しながら回し蹴りをするともの足をとも父が掴んで止めた。
とも父
「そうやったわ。久しぶりやからついやってしもたけど、友達おるのにすまんなぁ。とも、今日はこれくらいにしとけ」
とも
「…うぅっ、ごめんな、翼。如月先輩も…。学校におること忘れてた…」
ニコニコしながら手を離すとも父とは対照的に、珍しくしゅんとするともに翼は可愛いと思いつつ、笑って言った。
翼
「ともちゃん、せっかくだし、お父さんも如月先輩も一緒に小春ちゃんのとこに行こうよ。そろそろ行かないと、混んできて大変だよ」
とも
「それもそうやな。忙しくなる前に行っとこか? ほな、学校の中案内するわ。…あれ、如月先輩?」
如月
「…あ、あぁ。じゃあ俺も一緒にいこっかな?」
ともと翼の後ろを歩く如月の顔が少し赤いことに気づいたとも父が、小声で話しかけた。
とも父
「(小声)如月くん、さっきは恥ずかしいとこ見せてしもたわ。ホンマ、堪忍やで」
如月
「(小声)い、いえ、最初はビックリしましたけど、ともちゃんがいつも元気な理由がわかったような気がします」
とも父
「(小声)ハハハ、そんならええわ。あと、如月くんとこから、とものスカートの中はバッチリ見えたんとちゃうか?」
如月
「……っ?!」
とも父は小声ではあるが、『ちょっとは色気のあるもん穿いとったか?』などとニコニコしながら如月に聞いてきた。
…確かに、さっきともが回し蹴りをした時にとものスカートがチラリとめくれて中が少し見えたが。
…これは肯定すべきか、否定すべきか悩んでいると。
とも父
「(小声)心配せんでも大丈夫や。ともにはナイショやからな。」
如月
「……はぁ」
得した気分なのかはわからないが、変わらずドキドキしている自分をごまかすようにともたちについていくことにした如月だった。
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10/17(Thu) 18:19
キャー!
ジュン
キャー!ドキドキ(*≧∀≦*)
ともさんは何色はいてたんでしょう?
(←そこ!?)
如月さんとともさんはどうにかなるのかしら?o(^o^)o
10/17(Thu) 18:32
あらまあ♪
くちびる
色々動き出してますねえ~!
小春ちゃんは本当に友達思いのいい子ですね♪
紅花は取材で大忙しだけど翼ちゃんの編みぐるみに癒されてますよ(笑)
さてと....次の取材先はっと.......(;´д`)
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10/18(Fri) 07:58
Σ(゜ロ゜小春が淡い失恋をしてる間に……(笑)
小春
☆中庭☆
家庭科部部長
『お待たせ致しました、家庭科部の喫茶店開店です』
拡声器を持った家庭科部部長の声に、開店を待っていた客たちから、わあっ、と歓声が上がる。
家庭科部部長
『カレーをお求めの方はこちらの黄色いカウンターへ、ナポリタンや照り焼きバーガーなどをお求めの方はテント前の白いカウンターへ、ケーキやお菓子をお求めの方はその先のピンクのカウンターへお並び下さい』
わいわい言いながら、客たちはそれぞれの目指すカウンターに並ぶ。
ボランティアの手伝いもあって、予定通りのスムーズな行列が出来た。
一旦、人の流れが出来れば、多少混雑してきても後は大丈夫だ。
家庭科部部長はその様子を見てひと安心し、それぞれのカウンターの責任者と笑顔を交わしあった。
カレーは予想通りの評判。
照り焼きバーガーは飛ぶように売れる。
喫茶部門の席でも、ケーキやお菓子を運ぶウェイトレスは大忙し。
そして、会場の中央にあるテントの下、全ての軽食をその場で作る小春のオープンキッチンの周りには、見物客の人垣が出来ていた。
他人が手際よく料理を作るのを見るのは楽しいものだ。
行列待ちの客や、持ち帰りの菓子を手にした客たちが、ニコニコしながら、注文に応えて次々とバーガーやナポリタンやをこしらえる小春のフライパン捌きを眺めている。
もちろん、小春本人に、それを眺める余裕はない。
そこへ。
周囲のざわめきとともに、異様な一団が現れた。
瞬一
「小春たーん!」
名前を呼ばれて、手は休めずに小春が顔を上げる。
そこにいたのは、きらびやかなコスプレをした、穂積や小野瀬に負けないほど超イケメンな二人の背の高い男性と、数人のコスプレ仲間。
小春はマスクをしたまま、微笑んだ。
すでにゴーグルは外しているので、小春が楽しそうに目を細めたのは、相手にも見える。
小春
「アンドロメダさん!パープルドラゴンさん!」
完成したナポリタンを皿に盛ってギャルソン男子に手渡してから、小春が手を振った。
その手はもうすぐに、次のミートソースに取り掛かっている。
小春
「今日は一段とカッコいいですね!」
龍二
「文化祭だからという事で、アニメ同好会からコラボを申し込まれたのでござる」
黒髪長髪で着流し姿のパープルドラゴン龍二が微笑むと、女性の客から溜め息が漏れた。
瞬一
「お邪魔になってはいけないので、注文だけして帰るでつ。照り焼きバーガーを20個、『黄金に輝くペガサス流星研究会』で予約お願いするナリ」
きれいな栗色の髪をかきあげるアンドロメダ瞬一を見て、お隣茶道部の女子の中にもざわめきが起きる。
小春
「ありがとうございます!」
瞬一
「では、一時間ほどしたらまた来るナリ」
龍二
「さらばだ、小春どの。健闘を祈るぞ」
小春
「はーい!UFO呼ぶときはまた誘って下さいね!」
一団が去ると、茶道部からジュンが近付いて来た。
ジュン
「小春さん、あの先輩たちとお知り合いなの?」
カウンターいっぱいに並べたサラダの皿にドレッシングをかけながら、小春が頷いた。
小春
「ダイエットに協力してから仲良くなったんです。お友達です」
ジュン
「……小春さん、意外と顔が広いのね……」
小春
「二年生では、化学部の太田先輩や細野先輩とも仲良くさせて頂いてますよ。家庭科部の隣ですから。はい、サラダ完成です!」
ジュン
「……」
[削除]
10/18(Fri) 09:59
茶道部も頑張る
ジュン
意外な小春の友人関係に戸惑いながらもジュンは持ち場へと急いで帰る。
今年は野点形式にしたおかげか、なかなか好評で生徒の親や教職員、女子生徒を中心にお茶を楽しんでくれている。
ジュンは琴も弾きつつ、ウエイトレスもこなしていた。
藤守アニ
「好評のようだな。」
ジュン
「慶史兄さん、いらっしゃい。」
藤守
「抹茶セットを頼む。」
ジュン
「はい。すぐに点てるから待っててね。」
ジュンがお茶を点てに行くとアニの側に近寄る二人……
アニに声をかけたいがいつもの調子ではダメだと自問し、おしとやかにと考えて、どうしたものかと戸惑っている。
そこにお抹茶セットを持ったジュンが戻り、二人に気付く。
ジュン
『お二人ともどうしたんですか?』
ジュンの声で二人に気付いたアニが明らかに狼狽える。
藤守アニ
『なっ、なんだ!その格好は!!』
狼狽えるアニを尻目にロバートとポールは頬を染める。
ロバート
『どうかしら?』
ポール
『かわいいかしら?』
二人は勿論誉めてほしいのだが、アニは口をパクパクしているだけ。
そんなアニの側によりジュンはアニの耳元で囁いた。
ジュン
「慶史兄さん、似合ってるって言ってあげて?」
藤守
「いや、しかし……」
アニもつられて小声になる。
ジュン
「ロバート先生もポール先生も誉めてほしいだけなの。そういう乙女心を察するのが男性の役目でしょ?」
ニコリと笑いウインクするジュン。幼い頃からジュンのこの笑顔に逆らえたことのないアニは覚悟を決めて二人に向き直った。
藤守
『ふ、二人ともとても似合っているぞ。』
若干の棒読みには目をつぶるとしてきちんと女性(?)を誉めたアニにジュンは満足そうに微笑んだ。
もちろん、この後は歓喜の雄叫びをあげる二人にジュンが止めるまでアニが揉みくちゃにされたのは言うまでもない。
[削除]
10/18(Fri) 17:28
NYベアーズ meets とも父
とも
小春ちゃんは『黄金に輝くペガサス流星研究会』に入ってるんですか? ガリガリくんとフトシは2年生で化学部…。あれ?顧問は小野瀬先生でした?
ジュンさんも相変わらずアニの扱いはさすがです(^-^)/ アニはジュンさんのことはどう思ってるんですかね? 藤守兄弟でしジュンさんを取り合い?! 楽しみですね(^-^)
そしてまだまだとも父は登場しますよ。
☆中庭☆
とも
「上から見ててもスゴいと思ったけど、中庭ってめちゃくちゃ広いなぁ。両サイドに模擬店開いても真ん中の通路は広々してるし」
翼
「ホントだね。どこかのお祭りに来たみたい。あっ、家庭科部のお店、オープンしてるよ!」
とも父
「へぇ、エラい行列できとるな。ん?あそこの厨房で料理してるの、女の子や。もしかしてこの行列を一人で捌いてるんか?」
とも
「そやで。あのコがさっき話してた小春や。今年は彼女がおるから大盛況やけどな。おとん、ちょっと早いけどお昼にしよか?小春の作ったのはどれもめちゃ美味しいで!」
いい匂いと共に琴の音色が聞こえ、とも父があたりを見回す。
とも父
「久しぶりの日本で琴の演奏が聞けるなんて、風情があってええな。ちょっと見てくるわ」
ともたちから離れ、茶道部のお茶屋へ向かっていくとも父に、ロバートとポールのイケメン(を感知する)アンテナが反応した。
ロバート
『ポール、あの前から来るダンディーは誰かしら?』
ポール
『この学校の先生なら覚えてるハズだけど…。それにしてもイイ男ね~』
アニを骨抜きにしてとも父の元へ突進していくロバートとポール。飛びついた二人にとも父も驚いたが、押し倒されなかったことにNYベアーズが逆に驚いた。
とも
「あっ、おとん?!大丈夫?」
ロバート
『ごめんなさい、驚かせてしまって…』
ポール
『ワタシも…』
とも父
『俺は平気やから。それより、オンナノコは着物を着ているならもっとおしとやかにせなあかんやろ?着物の裾はだけとるやん』
ニコニコしながら話すとも父の周りは?が飛び交っていたが、NYベアーズの二人の目がハートになった。
ロバート
『キャー、ワタシたちオンナノコですって!』
ポール
『キャー、ウレシイ!ねぇ、アナタはこの学校の人かしら?』
とも父
『俺?俺はガッコの先生ちゃうけど?』
キャーキャー言いながらとも父に群がるNYベアーズを引き剥がそうとともが間に入る。
とも
『ハイハイ、ちょっとそこの3人目立ちすぎやで!ロバート先生とポール先生はお茶屋に戻ってください。後で連れていきますから。おとんはこっちで並んでて』
ポール
『とも、‘おとん’てどういう意味なの?』
とも
『彼は私の‘父’なんですよ』
ロバート・ポール
『まぁ、とものダディ?!カッコいい~!』
離したハズの二人が再びとも父に群がる。成り行きを見ていた翼と如月は
ため息をついた。
翼
「相変わらずですね、あの二人は…」
如月
「うん、それよりともちゃんのお父さんも負けてないよね…」
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10/18(Fri) 17:52
インフォメーションです
小春
小春は研究会には入ってません。
純粋にお友達です。
ただし、会話の流れから、前回の「UFOを呼んでみようの会」には参加した様子です。
心配するお兄ちゃんの顔が目に浮かびます。
化学部の顧問は小野瀬先生でいいと思います。もしかするとOBで、「御大」と呼ばれているかもしれません。
ジュンさんは恐るべし手腕。
そしてとも父さんはパワフルですねー。
これからの展開が楽しみです(´∇`
10/18(Fri) 20:36
おっと。
小春
言葉足らずですみません。
小野瀬先生は剣道部顧問です。
化学部の顧問は兼任というカタチ。
明智先生が柔道部と家庭科部を掛け持ちしているのと同じですね。
紛らわしくて失礼しました。
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10/19(Sat) 05:05
先に言っておきます。ゴメンなさい。
清香
小野瀬先生を剣道部にしたのは私です。化学部は全く考えていませんでした。
なんで剣道部にしたのかは運動会で明らかにしたいと思ってますので、今しばらくお待ちください。
そして私も動きます(笑)
☆中庭☆
何度か大きなカバンを左右に持ちかえながら保健室のある1号棟から向かいの2号棟へと向かっていたところ、篠崎の
ポケットで再びスマホがメールを受信する。
何か緊急の用事でもあったのかと、立ち止まって確認をしてみると。
篠崎
「お腹が空いただぁ?人をパシリにして…、ったく、もうっ!」
フラフラとよろけながら来た道を少し戻り、向かったのはもちろん家庭科部のブースだった。
どこの列にも人が大勢並んでおり、盛況ぶりは他の屋台とは比べ物にならないほどだ。
篠崎
「えー、っと。」
どこの列に並ぼうかと思ったその時。
明智
「何をしてるんですか。カレーだけじゃ足りませんでしたか?」
篠崎
「明智先生!」
声をかけてきたのは、昨日と同じようにコックコートに身を包んだ明智だった。
大きな寸胴鍋を手に持っているのを見つけ、家庭科部の部員達が駆け寄ってくる。
明智
「ほら、次の分が出来たぞ。その次は30分後に仕上がる。売り切れの時間を極力作らないよう、時間を気にしながら
販売していけよ。」
部員達
「はいっ!」
数人がかりで大きな寸胴鍋を運ぶ部員たちの姿を見送っていると。
明智
「で、そんな大荷物で何をしてるんですか?」
篠崎
「…あっ、えーっと…、その…。」
周りには大勢の生徒や来場者がいる。ここで誰の為の食事を調達しに来たのかと言ってしまえば、そしてそれが誰か
の耳に入れば騒ぎになりかねない。
せっかく穏便に文化祭を執り行うために空間が計画してきた事が水の泡になってしまうではないか。
どう伝えればいいのか、口ごもる篠崎に明智は一瞬だけ眉をひそめた。
明智
「いや、詮索して申し訳ありません。俺には関係ない事でした。」
篠崎
「関係なくないです!」
そう言いながら背を向けようとする明智の袖を掴みながら、篠崎が精一杯背伸びをする。
明智
「ちょ、ッ!?」
篠崎
「…と…は、……で、………んです。で、食事を届けてと連絡が来たので、調達しに来たんですよ。」
他の人に聞かれないよう、手を添えて耳元でこっそり理由を告げると『なんだ、そんなことか。』と明智の顔がほこ
ろんだ。
篠崎
「ですから、なんか届けられるよう用意して欲しいな―って思って…、まして。」
行列を見ると少しばかり申し訳ない気持ちにはなるが、こちらとしてもこの後やらなくてはいけない事を考えれば悠
長に並んでいる余裕はあまり無い。
料理長のお情けでどうにかならないかと、掴んだままの袖を引っ張りながら訴えると。
明智
「身動きの取れなさそうな先生方のためにプラスチック容器を用意してありますから、それで持って行って下さい。
今、準備します。」
篠崎
「ありがとうございます!」
これで一安心と笑顔を浮かべる篠崎に、明智は掴まれたままの袖を解けないでいた。
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10/19(Sat) 05:07
9時から運動会なんだが、体力は持つかしら。
清香
登場人物増やしますよー。
☆中庭☆
明智
「ここで待っていて下さい。すぐに用意をしますから。」
篠崎
「はい。」
そう言われ、手離した袖の感触が掌に残っているようで意味も無く手を閉じたり開いたりしていると、宣言通り明智
はすぐに戻ってきた。
明智
「下が大食漢なあの方ので、上がいけすかない方のです。」
篠崎
「うふふっ、分かりました。ありがとうございます。」
ビニール袋に入れて貰った温かいカレー弁当を片手に、大きな鞄を勢いをつけて肩に担ごうとする篠崎の手からカバ
ンの持ち手を取ると。
明智
「こんな大荷物じゃ、カレーがこぼれます。……2号棟まで手伝います。」
早口でそれだけ言うと、いとも簡単に持ち上げたカバンを片手に明智は歩きだしてしまった。
篠崎
「…あ、ありがとうございます。」
人波を縫うようにするすると歩く明智の背中を見失わないよう続くように歩いていたのだが。
篠崎
「…ッ!!」
いきなり立ち止まった明智の背中に篠崎は思いっきり鼻をぶつけてしまう。
篠崎
「あ、あの……?」
どうしたのかと背中越しに顔を覗こうとした、その時。
明智
「マズイッ、隠れてて下さい!」
???
「「「あっ、いたー!!まーーくぅーーーーーん!!!!」」」
初めて聞く複数の大きな声にかき消され、なんと言われたのか分からないでいた篠崎はそのまま動けなかった。
それもそのはず。
明智の広い背中越しに見えたのは、小春と明智によく似た顔を持つ人間が3人も手を振りながら向かって来たからであ
る。
姉1
「まーくん、やっと見つけたよー。すごい人だね!」
姉2
「この屋台の食べ物、全部まーくんが手掛けたの?」
姉3
「お腹すいたー!まーくん、とりあえずカレー!」
矢継ぎ早に話しかける女性達に、背中に隠された篠崎も、そして周囲の生徒や来場者も唖然としてしまう。
明智
「お前達、声がでかいぞ!それに、ここは学校なんだからまーくんと呼ぶな!明智先生と呼べっ!」
声をひそめて明智が抗議をするも、そんなのどこ吹く風と言いたげに女性達はからからと笑い飛ばした。
姉1
「何言ってんのよ、まーくんはまーくんじゃない。」
姉2
「そうよ、明智って私達も明智なのに。」
姉3
「そうだ、小春はどこ?あの子小さいから間違って踏みつぶされてないか心配なのよねー。」
気ままに話す女性達に、苦笑いを浮かべる周囲の人々。
明智は眉間に深くしわを寄せたが、背中にいる篠崎は記憶していた脳内のファイルを開いていた。
篠崎
「……もしかして明智先生と小春さんのお姉さんですか?」
確か今年の春に入学してきた時の書類には姉がいると書いてあったはず…と、半身だけ身をずらして明智の顔を覗き
こんだ。
明智
「あっ、こらッ!」
姉達
「えっ!?」
篠崎
「えっ?」
一瞬にして固まった5人が、ゆっくりと確認するように互いの顔を観回する。
篠崎
「…お姉さん達ですか?」
明智
「……ハイ。」
それだけ答えると、明智は少しずつ姉達から距離を取り始めた。
ジリジリと後退してくる明智に押されるような形で同じように後退すると、篠崎の背中が2号棟の出入口へとぶつかる
。
施錠されたそこは屋上まで続く階段へは遠いものの、各教科の準備室まではすぐだった。
『ここさえ開けられれば』とポケットから穂積より預かっていた2号棟の鍵の束を取り出すと、他とは少し異なってい
るはずの鍵を指先の感覚で探し出していく。
姉1
「まーくん、紹介してくれるよね?」
姉2
「取って食べたりしないから、大丈夫よ☆」
姉3
「荷物持ってあげるなんて、やるじゃない?」
明智
「………ち、ちがっ」
どうにか同僚だと答えようにも、ニコニコ笑顔で迫ってくる姉達のオーラがいつもの空腹時のものと違い、流石の明
智も怯んでしまい言葉が出なくなる。
姉達
「「「ねぇ、まーくん?」」」
明智
「う、うわぁ!!」
篠崎
「これか、な!?」
篠崎が祈るような気持ちで差し込んで回した鍵は、確かに出入り口のものだった。
かちりと音を立てて開いたのを耳で確認すると、そのままドアを開いて一気に2号棟へと身体を滑り込ませる。
篠崎
「明智先生っ!」
固まったまま動けないでいる明智の手を握って一気に引き寄せると、やっと我に帰ることができたのか明智も素早く2
号棟へと入り込むことができた。
姉達
「あっ、!」
この面白い機会を逃して堪るものかと追いかけようとした、その時。
『わぁっ!』っと中庭の中央で歓声が上がった。
声につられて少しだけ視線をやると、中心では小春が何段にも積み重ねられた高層ハンバーガーを作り上げていた。
姉1
「あっ、小春じゃない!」
姉2
「すごい!あの子、一人で作ったの?」
姉3
「もう、お姉ちゃんの為にあんな大作を作るなんて!」
妹の雄姿が見れた喜びに姉達は喜びを爆発させている。
篠崎
「……逃げるなら、今でしょ!」
小さな声で身を屈めながら出来るだけ音を立てずに出入り口の鍵を閉め、篠崎と明智は近くの階段へと走った。
何でこんなことになるんだと思いながらも、繋がれた手に込められた力強さが可笑しくて仕方無かった。
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10/19(Sat) 07:03
あ゙ーーー!
小春
清香さんは悪くないですよ。
小野瀬先生は最初から剣道部。
私が設定を追加しただけです(笑)
それはいいけど明智篠崎フラグが……(ノ*`Д´*)ノ キィィィ
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10/19(Sat) 07:43
中継も来ました!
小春
紅花
「こんにちは、広報委員です!11時を過ぎ、校内にはすでに一般のお客様もたくさんご来場になっています」
中庭のどこからでも見える場所に設置されている屋外モニターに、リアルタイムの映像が流れ始めた。
自分たちが今いる場所が映っていると知って、中庭がわっと盛り上がる。
今回は先輩カメラマンとともに現れた紅花が、中庭の入り口でぺこりと頭を下げた。
紅花
「私は今、屋台や売店の並ぶ中庭にやって参りました。ご覧ください、この盛況ぶり」
紅花の目線を追うように、カメラが中庭をぐるりと映す。
次々とモニターに映る人々は、思い思いに手を振ったりピースサインを出したり。あちこちで笑いが起きた。
紅花
「話題のお店の紹介や、気になる人へのインタビューなど、文化祭の魅力を体当たりでリポートしますので、皆様、便利にお使い……じゃなかった、お楽しみにしてください!」
10/19(Sat) 07:50
頑張るぞ~、オー
ジュン
篠崎先生と明智先生とは!
でも、最初の保健室からそんな感じだったような……なかったような……
小春の作ったの高層ハンバーガーに見惚れているとよく知った声が隣から聞こえた。
空
「しゅご~い。」
藤守
「小春はやりおるなぁ。」
そこにいたのは空を肩車した藤守だった。
ジュン
「賢史くん、空!」
声をかけると二人がよく似た顔の笑顔で振り向いた。
藤守
「茶ぁ飲みに着たでぇ。」
空
「お菓子食べたい!」
二人に空いてる席を進め、藤守にお抹茶のセット。空には麦茶とお菓子を運んだ。
ジュン
「ところで、お父さんとお母さんは?」
空をつれてきたはずの両親の姿がない。
空
「おしごと~。」
藤守
「二人とも呼び出されたらしくてな仕事行ったで。泊まりになりそうやからヨロシクって言われたわ」
ジュン
「そうなんだ。残念……慶史兄さんもさっきいたんだけど、もう知ってる?」
藤守
「さっき、メールしといたぞ。」
ジュンの両親のヨロシクとは夜勤の時に藤守とアニがジュンの家に泊まることを指している。
年頃の娘とまだ小さい息子が心配だからという理由だが、それ以外の目論見があることをジュンだけは気付いていた。
藤守
「空~。口の周り一杯ついてんぞ~。」
ジュン
「あっ、本当。ほらこっち向いて。」
空の口を拭いていると足元に影が落ちたのに気付いた。
紅花
「かわいい~。」
藤守
「おう、紅花やんか。取材か~?」
そこにいたのはビデオカメラを構えた紅花だった。紅花は空のほっぺをツンツンしながらカメラを回し続ける。
紅花
「そうですよ。あとで編集して校内に流すんです。しかし……」
藤守・ジュン
「ん?」
紅花
「3人でいると親子みたいですね。」
にっこりと笑いながら言った紅花の言葉に藤守は盛大にお茶を吹き出し、ジュンは頬を染めた。
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10/19(Sat) 08:10
おっと被った。
小春
ジュンさんすみません、ここは生中継でした。
もちろん紅花はオフショット用のポータブルカメラも持ってますよ!だから矛盾はないですよ!(汗)
後で、藤守さんとのショットだけ編集してプレゼントするから許してください!(紅花が)←オイ
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10/19(Sat) 08:11
わ~い×2
くちびる
紅花が色んな場所をリポートしてる!
小春さんジュンさん全然被ってないですよ(笑)(*^^*)
むしろ時間差で紅花が取材してる感が出ていて、いいと思いますよ♪
紅花はリレーでもリアルでも多忙ですわ(;´д`)
今日も頑張りますね♪
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10/19(Sat) 12:41
(;>_<;)
ジュン
小春さんとちょいかぶりしてしまいましたねΣ(ノд<)
紅花さんは大忙しですね。
写真楽しみにしておりますm(__)m
文化祭は賢史くんはお仕事忙しいかしら?空の面倒誰に見てもらおう?(←これぞ他力本願!?)
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10/19(Sat) 13:13
被りは気にしない方向で。
小春
ジュンさん、入場のピークが終われば、比較的暇になる小笠原さんがどこかにいるはずですよ。
子守りは彼に押し付けたらどうですか(←ひでえ)。
兄弟の多い如月さんに手伝わせれば、とも父からのさらなる好感度UPも狙えます。(  ̄▽ ̄)
10/19(Sat) 17:24
大きなカバンの中は何だろう?
エミ
☆明智先生と篠崎先生がお手々つないでいる頃の屋上☆
ガチャッ
屋上への扉を開け、日当たりの良い一角に設けた小さい花壇と畑に行こうとしたエミは、何気なく視線を向けた先を二度見した。
なぜなら、そこには大の字に寝転がる穂積と、隣に座って優しく穂積を見る小野瀬が居たから。
と同時に、二人は身を隠す事になっている、と山田から報告があったのを思い出す。朝から慌ただしかったので、すっかり忘れていたのだ。
……いや、それよりも。
二人の間に漂う雰囲気に、あらぬ妄想が脳内を駆け巡りそうになったのか、やや狼狽えている。
エミ
「あ、あの…お、お邪魔します。すぐ帰りますから、しばしお待ちを」
小走りで花壇へ向かう背中を目で追いながら、穂積はキョトンとし、小野瀬は吹き出した。
コスモスを数本摘み取り戻ってきたエミが、扉に手を掛けて振り向く。
エミ
「あ、そうそう、穂積先生。今年のトマトと胡瓜の出来はいかがでしたか?」
穂積
「………バレてたか」
もともとは先代の理事長が趣味で始めた畑。その頃から、たまに穂積は畑から作物を頂戴していた。
穂積
「すみません。美味そうだったので、つい…」
小野瀬
「穂積…、大人になった今でもそんな事してるんだ」
穂積
「うるせぇ。腹が減った時だけだ」
エミ
「ふふ。いいんですよ。美味しく食べてくれる人が居れば、きっと野菜も嬉しいでしょうし、作る方も楽しいです。来年はメロンも作りますから、小野瀬先生もどうぞ」
小野瀬
「それは楽しみ。よかったら、朝食にメロン…一緒にどうかな?」
エミ
「朝はしっかりお米を食べたい派ですので」
にっこり笑ってそう言うと、エミは校舎内へ戻って行った。
小野瀬
「うーん…相変わらずだねえ、彼女。また逃げられた」
穂積
「はあ?『また』って、いつも口説いてんのか?」
小野瀬
「口説いているふりをした挨拶、だよ。それくらい、彼女だってわかってるって」
穂積
「お前も相変わらずだな。あー、腹減ったー」
小野瀬
「そろそろだと思うんだけど」
小野瀬はスマホを取り出し時間を見た。
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10/19(Sat) 22:47
壁|д・) 連投シマース
エミ
☆続き☆
中庭に立ち寄ったエミは、ロバートとポールの熊耳に作っておいたループにコスモスを挿し、少々着崩れた振袖を直してあげてから理事長室に戻った。
山田
「おかえりなさい。お待ちかねの伝説のカレー、お持ちしました」
山田は窓際で中庭を眺めていたようだ。
山田
「なぜ、あの二人にコスモスなんです?」
エミ
「コスモスの花言葉、ご存知ですか?」
山田
「えーっと、たしか…」
エミ
「『乙女の真心』です。他にもありますけど、あの二人にぴったりでしょう?」
苦笑する山田とは対照的に、無邪気に笑うエミの手には数本のコスモスが残っている。どこかから貰ってきたアルミホイルで切り口を覆い、束ねたそれを山田のスーツの胸ポケットに挿した。
エミ
「それに『桜祭』ですから。ほら、コスモスは『秋桜』と書きますし」
山田は静かに微笑みを浮かべたままで、何のリアクションも無い。
エミ
「……んー、結構似合ってますけど、やっぱり机に飾りましょうかね」
胸ポケットに伸ばした右手を、山田の左手が包み込む。
エミ
「………」
山田
「………」
ガラガラガラ
突然入り口の引き戸が開く音がして、咄嗟に手を離しそちらを見ると
小笠原
「……眠い」
一仕事を終えた小笠原が、ノーパソを抱えたままフラフラと長ソファーへやってきて、置いてあったブランケットを掛け横になった。
エミと山田はカレーを持って、そーっと理事長室をあとにした。
10/20(Sun) 05:47
この人たちがいた!
ジュン
中継中に鼻から牛乳……もとい、お茶を吹き出してしまった藤守だったが、そこはさすがに生徒会長。すぐに紅花のカメラに向かって中庭の盛り上がりをアピールした。
紅花
「ありがとうございました。では次は大変な盛り上がりを見せている家庭科部のブースに行ってみましょう。」
紅花が去り、一息つく。先程の紅花の言葉に藤守とジュンの間には微妙な空気が流れていた。そんな空気を打ち破ったのはこの二人だった。
ロバート
『きゃあ!かわいい!!』
ポール
『この子はあなたたちの子なの?』
藤守
「ん?な、何?早口でわからん。」
藤守はあまり英語が得意ではなく『かわいい』以外は理解ができない。一方ジュンは海外のコンクールに出ることもあるため話すのは片言でも聞き取りはできた。そのため、先程の紅花と同じようなことを言われて、また頬を染める。
ジュン
『この子は私の弟です。』
ロバート
『そうなの!とってもかわいいわ!』
ポール
『だから、二人に似ているのね。抱っこしてもいいかしら?』
ジュン
『どうぞ。』
二人は代わる代わる空を抱っこしたり高い高いをする。空は振り袖姿の異様な二人組相手に物怖じもせず、キャッキャッと喜んでいる。
藤守
「空はホンマに人見知りせんなぁ。ところで、空はどないする?俺もまた生徒会の仕事あるし、お前も忙しいやろ?」
ジュン
「そうだね。取り敢えず慶史兄さんを召喚しようかな?」
藤守
「兄貴もずっとは無理やろ?それに恐ろしく子守りには向かん。この間はガ〇プラ作らそうとしてたぞ……」
ジュン
「……」
藤守とジュンの困り顔を見て、ロバートとポールが声をかける。
ロバート
『どうしたの?二人とも難しい顔をして?』
ポール
『何かあったの?』
ジュンは簡単に二人に事情を説明する。
ロバート
『それなら任せて!』
ポール
『空なら私たちが相手をしてるわ。』
ジュン
『でも……わるいですよ。』
ロバート
『気にしないで!』
ポール
『ケイジにもいてもらえば心配ないでしょ?中庭から向こうには行かないから。』
申し訳ないと思いつつ、藤守とジュンは二人の休憩時間を合わせて、それまでは茶道部の近くでロバートとポール、アニに空を任すことにした。
藤守
「ありがとうな。それと頭のコスモスかわいいでぇ。」