『ポケット小野瀬』
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
07/09(Tue) 09:11
くちびるさん、おはようございます。
小春
今日も書き込みありがとうございます。
お陰さまでようやく「ポケット小野瀬」になってきましたよ。
しかし私は壊れた冷蔵庫を掃除しなければ。
出遅れますが、本日もよろしくお願いします!
[削除]
07/09(Tue) 09:54
。・゜・(ノД`)・゜・。←まだ泣いてる
清香
おはようございます。
昨日はフテ寝しました。
???
「おはようございま~す。山田電機で~す。冷蔵庫お届けにきました。」
小春
「はーい。」
山田電機
「あぁ、お嬢さん、ちょうど良かった。ちょっと重いので手伝ってもらえませんか?」
小春
「はい?どうして?」
山田電機
「だって重いから、僕の手が痛くなっちゃうでしょ?」
小春
「は、はぁ。じゃあこっちへ運びましょうか。」
納得はいかないものの、言われるがまま手伝おうとすると。
山田電機
「おおっとぉ、手が滑ったぁぁ!」
小春
「ぎゃあっ!」
山田
「あぁ、ごめんなさ~い、大丈夫ですか?」
小春
「い、いや、見てないで助け…て…」
冷蔵庫に潰されながら小春が助けを求めると。
ヤマダ
「ふふっ、助けて欲しい?」
小春
「は、早…く、ぐぇ…」
ヤマダ
「ダメー。」
冷蔵庫に座りながら、ヤマダがニッコリと笑う。
ヤマダ?
「もうちょっとミニ穂積で遊びたかったのに消しちゃったから、お・し・お・き・よ☆」
帽子からこぼれる長い髪を指で弄ぶヤマダを見上げながら、小春の意識は遠のいていくのだった…。
ちくしょう、私の明智×穂積が…(泣)←まだ言う
[削除]
07/09(Tue) 10:11
ううう重い
小春
ううう。悪かったよう。
でも、明智×穂積の人工呼吸入れてやったじゃんかよう。
明智さんがベッドにいるんだから、ポケット誠臣出せばいいじゃんかよう。
で、室長の世話女房にすればいいじゃんかよう。
何ならポケット穂積復活させればいいじゃんかよう。
「また来ちゃった」とか言わせちゃえばいいじゃんかよう。
掲示板だからいいじゃんかよう。
……ああ、心の声がダダ漏れしてゆく。
ううう重い。
なにしろ470Lサイズだから……ガクリ。
07/09(Tue) 10:41
こんにちは。
エミ
ここにもミニ穂積消滅を悲しむオンナが一人…。
°・(ノд`)・°・
今日も暑い一日になりそうですけど、頑張りましょーねっ!
[削除]
07/09(Tue) 10:44
おはようございます
ジュン
おはようございます。
昨日は驚きの展開に思わず「わお!」と叫んでしまいました(゜ロ゜;ノ)ノ
今日もどうなるのかワクワクしております。
~藤守・如月・小笠原~
藤守
「なぁ、ホンマに看護師長探さなアカンの?」
小笠原
「駄目に決まってるでしょ!」
如月
「ヘッドロックの悪夢が…」
藤守
「フライングボディアタックの恐怖が…」
小笠原
「それは自業自得だから!さっさと探して。」
藤守・如月
「……はい(涙)」
昨日、勇者の称号をいただきましたが…
へっぽこ勇者に転職させて下さい~。
((((ヽ(;^^)/
[削除]
07/09(Tue) 11:01
エミさんこんにちは。
小春
ああっ。(空振り)
今日も逃げられた。
冷蔵庫の下敷きになってて追えなかった。
ううう、エミさんもミニ穂積派か。悪かったよう。(エンドレス)
だから、みんなもっと好きにキャラやストーリーを動かしちゃえばいいじゃんかよう。
痛い。
なぜか突然開いたWドアに殴られたよう。
[削除]
07/09(Tue) 13:02
ジュンさん、こんにちは。
小春
本物の電気屋さんが来て助けてくれたよ。
何だか気持ちが前向きになった気がするよ。
ジュンさんが今日もリレーに来てくれたおかげかな。
人間、冷蔵庫を乗せられるようになったらおしまいだね。
さあ、心機一転頑張るよ。
山田の登場でゴールが遠退いた気がするけど頑張るよ。
神様が降りるといいね。
ちなみに、ミニ穂積は室長を爆睡させると翌朝呼び出せるよ。
後始末は知らないけどね。
[削除]
07/09(Tue) 20:50
暑かった~(;>_<;)
くちびる
やっと落ち着きました~( ´△`)
明智はどこか腑に落ちない…。
明智
「櫻井…お前いつから俺の事を好きだったんだ?
そんな素振り全く無かった様に思っていたんだが…」
翼
「ヤダッ~明智さん私初めて会った時から明智さんの事好きだったんですよ~!」
普段の彼女からは考えられない程の高いテンションで返事が返ってくる。
明智はひどく違和感を感じていた。
07/09(Tue) 23:58
続きがムズい(ーー;)
とも
~明智サイド~
明智ははじめは櫻井のような女性には刑事は無理だと思い、捜査室に迎えるのを反対していた。だから櫻井に冷たく接していたのに、それでも好きになってくれていたのか。
自分の方はは櫻井のひたむきに頑張るところや、可愛らしい笑顔に徐々に惹かれていったので思わぬ告白に内心嬉しい気持ちがあるのは事実なのだが。
なんだか先程からの櫻井の態度に違和感が拭えない。
それに、まだ疑問に思っていることがある。自分はあの大雨の中の警備途中で、川に流されたお年寄りを助けに入った際に、流木で頭を強打して意識を失っていた。
一度目が覚めようとして、起きあがろうとしたところ、強いちからで誰かに止められたのだ。
[削除]
07/10(Wed) 07:36
落ちてた。
小春
昨日はともさん、くちびるさん、清香さん、エミさん、ジュンさん、ありがとうございました。
物語はぐっと難易度が上がってまいりましたねー。
くちびるさん、翼ちゃんは完全に操られてるんですね。ごめんなさい明智さん、また今回も土下座かも。(泣)
ともさんもごめんなさい。手に汗握って読んでしまったけど、私にはこの続きが思い付かないのでお任せします(泣)
一方。
~藤守・如月・小笠原~
藤守
「知らない?」
看護師長
「私が明智と最後に会ったのは、救急隊員に搬送されて来て、集中治療室に運び入れた時だ。その後は今まで会っていない」
如月
「そんな。だってさっき」
さらに食い下がろうとした如月を、小笠原が制する。
小笠原
「分かりました。お忙しい中ありがとうございました」
看護師長
「うむ」
ナースステーションに戻る看護師長に頭を下げてから、三人は頭を付き合わせた。
藤守
「どういう事やねん」
小笠原
「あの看護師長が偽物だったはずがない。とすると、看護師長は、明智さんが目覚めた時に部屋にいた記憶を、消されているのかも」
藤守・如月
「……」
小笠原
「室長たちはあの若い医師を探しに行ったけど、この分だと、見つからないかもしれないね」
小笠原の予想通りだった。
穂積をもってしても、あの医師を見つけ出す事は出来なかったのだ。
休憩室のテーブルを囲んだ穂積、藤守、如月、小笠原、そして小さな小野瀬の5人は、互いの報告に溜め息をついた。
穂積
「この病院に、あの医師は在籍していない。看護師や患者も誰も知らないどころか、姿を見たと言う人間もいない」
穂積は腕組みをしてしばらく考えていたが、やがて、テーブルの上で体育座りをしている小野瀬を見た。
穂積
「……小野瀬、どう思う?櫻井は、やはり暗示をかけられていると思うか?」
小野瀬
「明智くんには悪いけど、かなり確率は高いね」
小野瀬が頷いた。
小野瀬
「彼女がミニ穂積よりも俺ばかり可愛がってくれたのは事実だし、以前から明智くんを好きだったとしても何もおかしくない。……ただ、あの医師と接してからの彼女の様子は、明らかにおかしいと思う」
穂積
「治せるか」
小野瀬
「えっ?」
小野瀬が聞き返すと、穂積は腕組みを解き、小野瀬の顔を覗き込むように、テーブルに両手をついた。
穂積
「お前、心理学を勉強しただろう。カウンセリングも出来るだろう。催眠や暗示とは少し違うかもしれないが、試してみてくれないか」
穂積はその姿勢のまま、頭を下げた。
金髪がテーブルに触れて、小野瀬はあわてて穂積の頭を上げさせた。
小野瀬
「俺は、暗示や催眠の解き方なんて知らないよ。普段なら専門家に相談も出来るが、この身体じゃ無理だ」
穂積
「身体なら俺を使え。どこへでも行くし、お前の代わりに何でもしてやる」
穂積は自分の胸を叩いて見せた。
小野瀬
「それに……櫻井さんに近付く事になるけど」
穂積は翼との関係について、小野瀬とは対等な立場でありたいと言っていた。
翼をカウンセリングする事になれば、必然的に、小野瀬の方が彼女に近付く。
心身ともに相手と距離を縮めなければ、カウンセリングは出来ないからだ。
穂積
「近付くのは当たり前だ。治療だからな」
小野瀬の懸念を、穂積は一蹴した。
穂積
「それより、忘れるなよ。このカウンセリングは、明智と引き離す為にやる処置じゃない。……たとえば、一生暗示が解けなくても、明智といる方が櫻井にとって安定しているなら、それはそれでいいんだ」
如月
「えっ、いいんですか?!」
如月が素頓狂な声を上げた。
穂積
「たとえば、の話だ。……その時は、明智には俺から説明する。明智なら、必ず理解して、一生、櫻井を愛して守ってくれるはずだ」
藤守
「……室長……」
小笠原
「……俺も、小野瀬さんに協力するよ。もう、日にちも残り少ないしね」
そう。
小野瀬が病気を理由に仕事を休める期間は、せいぜい残り2、3日だ。
小野瀬
「分かった、やってみる。
小野瀬は頷いた。
小野瀬
「俺も穂積の意見に賛成だけど、他人に定められた人生なんかを、あの二人に送らせるわけにはいかないからね。それに」
小野瀬は穂積を見つめて、ふふ、と笑った。
小野瀬
「俺も穂積も、往生際は悪い方なんだ。どうせ失恋するなら、納得するまでやらせてもらうよ」
[削除]
07/10(Wed) 08:23
(゜ロ゜;
とも
昨日は半分寝ながら書いたので、全く後の展開考えてませ~ん(ーー;)
だって、ここの合言葉は『他力本願』やから!←ホンマに他人任せ
ですが頑張って考えてみるので夕方までお待ちを。
[削除]
07/10(Wed) 08:40
ともさん(笑)
小春
警報が出る大雨の中で、この場面には室長くらいしかいないですよね。
でも室長は起こそうとしてるんだから起きようとすればそのまま起こすだろうし、心肺停止してないなら人工呼吸しないし。
明智さんには暗示は無いし。
何があったんだ明智(´□`;)
私も考えてみます。
[削除]
07/10(Wed) 08:41
おはようございます♪
くちびる
散々話をややこしくして…続きがなかなか浮かびません~(;>_<;)
暑すぎて思考回路がストップしてます…( ̄▽ ̄;)
私も今から仕事なので…また夕方あたりに覗きに行きます~(⌒‐⌒)
他力本願♪
07/10(Wed) 08:48
とりあえずこんなかんじで
とも
時は少し遡る。
~警察病院~
???
「明智くん、キミには悪いけどまだ眠っててもらわないと困るんだ。次に目覚めた時、キミにいいことが起きるから。それまでいい夢を見ててくれたまえ」
関係者以外が入ることのできない集中治療室で生死をさまよう明智の耳元でその男はそう囁いた。
~翼サイド~
明智さんが無事で心底ホッとした。危険を顧みずにお年寄りを助けに川に飛び込んだと聞いてから病院に駆けつけるまで、どうやって身体が動いたのかも覚えていなかった程だった。
目を覚ます直前にやってきた医師は患者よりも先に私のところへやってきた。
そして、周りの誰にも聞こえない位の声で話しかけてきた。
医師
「僕の可愛いマルガレーテ、キミには少し僕のお人形になってもらうよ。明智くんが目覚めたら、キミは彼の事が好きだから、その腕のなかに飛び込んでおいで」
何かこれしか思いつかへんかった(ーー;)
[削除]
07/10(Wed) 08:49
くちびるさん、おはようございます。
小春
定着してきましたね、『他力本願』。
昨日は私も人任せでしたからね。
いいんですいいんです。
みんな、困った時には他の人に託して、オイシイとこだけ書いてくれたらいいんです。
お仕事頑張ってくださいね!
[削除]
07/10(Wed) 09:01
エミ
おはよーございます。
小春さん…昨日は冷蔵庫の下から助け出さずに立ち去ってゴメンナサイ。
(>_<)
ご無事でなによりです。
創作の神様ー!作家様の元に出でよ!
\(`д´)/
他力本願♪
(´∀`)にぱっ♪
[削除]
07/10(Wed) 09:02
あ、そこか(笑)
小春
病院ならなんとか……。
苦しい。
でもそれで行きましょう。
ともさん、マッチポンプOKです(*TーT)b
出すつもりが無かっただけに、なんか山田に同情してきたわ(爆笑)。
[削除]
07/10(Wed) 09:09
エミさん!
小春
(空振り)
くっ、無言で近付いたのに逃げられた!
なんて逃げ足の速い( ̄ε ̄; )
07/10(Wed) 09:14
とも
これでイケそうですか?
山田は出ないと思ってたけど、小春さん、チラッとココで名前出してませんでしたっけ? 勘違い?
まいいや、仕事行ってきます(^-^)/
07/10(Wed) 12:22
ポケット小野瀬*ここまでのあらすじ*
小春
初夏のある日の早朝。
徹夜明けの小野瀬が話し相手を求めて捜査室に顔を出すと、そこにいるはずの穂積の姿は無く、代わりに、1/10の小ささになったミニ穂積がいた。
直後に現れた穂積の説明によると、朝、目が覚めたらベッドの中にいたから連れてきたのだと言う。
出勤してきた捜査室のメンバーは、驚きながらもミニ穂積を受け入れる。
ミニ穂積の世話は家庭的な明智に託され、明智は服を縫ったり、食事をさせたりと甲斐甲斐しく世話を始めた。
藤守たちもミニ穂積の遊び相手に怪獣のおもちゃを用意したり、小野瀬のフィギュアを作ったり。
ところが翌日の午後、今度は小野瀬が小さくなってしまった。
本体のある穂積と違い、仕事が出来なくなってしまう小野瀬は大弱り。
しかし、そこに居合わせた翼が、小野瀬の世話を引き受けてくれた。
すでに昨日のミニ穂積で免疫の出来ていた捜査室のメンバーたちも、小野瀬をすんなりと受け入れてくれる。
ミニ穂積は明智と組んでパトロールにも出掛け、自販機の下の小銭を拾ったりして泥だらけになって帰ってきた。
張り切って小さい二人を入浴させようとする翼だが、男性陣の制止にあってしまう。
なかなか小さい二人とコミュニケーションがとれないで落ち込む翼に、小野瀬は自ら、自分の世話をしてくれるよう頼み、翼は喜ぶ。
風呂から上がった後、開いていた窓から小野瀬は猫に、穂積はカラスにさらわれてしまう。
二手に分かれての捜索で小野瀬とミニ穂積は無事に戻ってくるが、その中でミニ穂積は明智たちと信頼関係を深め、小野瀬は穂積や翼の新たな面を発見したりして、徐々に絆を深めてゆく。
小野瀬のいない鑑識には小笠原と翼が応援に行く事になり、小野瀬不在の穴を埋める。
慣れない仕事は小野瀬のフォローで切り抜け、時にはそれが原因でバレそうになったりしながらも、小野瀬と翼は不思議な関係を深めていくのだった。
しかし、大雨の特別警戒に出動した明智が、人命救助の最中に事故に遭い、意識不明で病院に運ばれる。
怪しい医師と看護師長の登場により明智は意識を取り戻すが、その時、翼が突然明智に抱きつき、ずっと好きだったのだと告白する。
さらに、明智が息を吹き返したのを見届けて、ミニ穂積が姿を消す。
混乱する捜査室メンバーだが、翼の急変に不審なものを感じ、怪しい医師による暗示の可能性を疑い始める。
しかし、すぐに後を追ったものの、怪しい医師を見つける事は出来なかった。
解決法を探す穂積は小野瀬にカウンセリングを命じ、小野瀬も、専門外ではあるが、暗示を解き、翼の本当の気持ちを知るためにも協力すると約束する。
一方、自分に向けられる翼の好意に悪い気はしない明智だが、どうしても腑に落ちない。
明智もまた、自身の記憶に違和感を感じ、翼の行動に疑問を持ち始めるのだった……。
[削除]
07/10(Wed) 15:53
実は私の中で山田は無罪だった。
清香
複雑な展開になってきましたが、初心に還ります。
どうすればいいのか、正直手探りだった。
ただ根底にあったのは、
『不思議な力の思い通りにはさせない』
ただそれだけだった。
穂積
「……行くぞ。」
小野瀬
「あぁ。」
穂積のポケットに収まった小野瀬が小さく頷くと、穂積は明智の病室のドアをノックした。
いつもは返事が返ってくる前に開けてしまう事が多い穂積が、じっと中の様子を伺っている。
それもそうだろう。
もし中に入って二人がキスでもしてようものなら、それこそ救いがなくなってしまうじゃないか。
祈るような気持ちでドアを見つめていると、すぐに『どうぞ』と言う声が聞こえた。
その声に、思わず穂積と小野瀬が顔を見合わせる。
穂積
「…聞こえたか?」
小野瀬
「あぁ、彼女じゃないみたいだ…。」
いつもの明るくて可愛い声が、まるで抑揚の無い機械音のように聞こえた。
この短時間で彼女はどこまで変わってしまったのだろう。
穂積と小野瀬の背中に冷たいものが流れ落ちる。
穂積
「ヤバイな。」
小野瀬
「あぁ、行こう。できる事をしなくちゃ。」
意を決してドアを開けると、そこにいたのは無表情で微笑む翼と、病床で訝しげに翼を見守る明智の姿だった。
その様子は恋人同士というような甘い空気は微塵もなく、逆に異質にさえ見える。
やはり、おかしい。
予感が確信へと変わる。
明智のベッドの側へ穂積が立つと、ポケットの中から小野瀬が飛び降りた。
今までならば、『大丈夫ですか?』『危ないですから、降りるなら言ってくださいね、手伝います。』と声をかけていた翼が、微動だにせず無表情のまま微笑んでいる。
小野瀬
「櫻井さん、ちょっと手伝って欲しいことがあるんだ?いいかな?」
いつものように翼を見上げてにこやかに小野瀬が言うと。
翼
「今じゃなくてはダメでしょうか?明智さんに着いていたいんですが…。」
微笑みを浮かべたまま恋人の心配をしているような事を翼は言っているが、まるで心のこもっていない口調に大根役者と名高い明智でさえ驚きの表情を浮かべた。
明智
「お、おい櫻井、大丈夫か…?」
声をかけようとした明智を、穂積がそっと制した。視線が『合わせろ』と無言で伝えている。
小野瀬
「…うん、今じゃなきゃダメなんだ。」
穂積
「明智なら俺が面倒を見ておくから、な。」
ポンっと穂積に肩を叩かれ、『嫌だ』などと明智が言えるはずも無く。
明智
「…あぁ、俺は大丈夫だから、小野瀬さんの手伝いをしてこい。」
と言うのが精一杯だった。
翼
「…….…はい。」
気持ちは小野瀬に向かっていなくとも、やはり慣れてたのだろうか。
ジャケットのポケットを広げ、『どうぞ。』と入りやすく差し出す翼の姿は昨日までと同じで。
どうにか彼女を取り戻したい
ただそれだけを胸に抱えながら、小野瀬は翼のポケットへと潜り込んだのだった。
[削除]
07/10(Wed) 15:58
ごめんなさい。
清香
もっかい続けさせて下さい。
しばしお待ちを。
[削除]
07/10(Wed) 18:36
お待たせしました。
清香
翼が明智の病室から出ると、小笠原がすぐ隣の個室のドアを開け、中に入るよう促した。
小笠原
「貸してもらったから、この部屋を使って。」
いつの間に交渉して用意をしたのだろう。
真ん中に小さなテーブルとイスが置かれた病室は少し薄暗く、とても静かだった。
翼に言っているようで、実は小野瀬に伝えている言葉に小野瀬は少しだけ胸が軽くなった気がする。
見えないモノと戦おうとしているのは自分だけじゃない、というみんなの思いが背中を支えてくれているようで。
小野瀬
「話をさせてもらいたいんだ、座ってくれないかい?」
テーブルに乗ると、小野瀬はにっこりと笑いかけながら翼に言った。
翼
「はい…。」
言われた通りにイスへと座るが、こんなにも気のない翼の返事を聞いた事なんて、今まであっただろうか。
いつもはちょっとしたからかいにも真っ赤になっていて、でも、結局最後は笑顔で笑っていてくれて。
その笑顔が見たくてちょっかいを出す事なんて日常茶飯事だった。
好きな子をいじめるなんて小学生みたいだ、と思いながらも止められなくて、「もう!」と膨れる顔すら可愛くて。
近づきたくて、でも嫌われたく無くて「桜田門の光源氏」と呼ばれているのをいい事に、軽い男を装っていた。
それでも君は俺を見捨てなかった。
小さくなっても、小さな穂積を世話する明智くんに対抗するようでも、そばにいてくれた。猫に攫われた俺を見つけてくれた。探し出してくれた。
だから、今度は俺が君を助けたいんだ。
自分の思いも、託してくれた穂積の思いも、心配している捜査室メンバーの思いも受け止めて、やらなきゃいけない。
どこを見ているのか、焦点が合わない翼の顔をジッとみながら、小野瀬は覚悟を決めたのだった。
小野瀬
「ねぇ、櫻井さん、ちょっと目を瞑ってくれないかな?」
翼
「…はい。」
よく分からない、と言いたげにしてはいたものの、素直に目を閉じてくれるのは、完全に誰かに操られているわけではないのだろう。
少しのチャンスも見逃さないよう、小野瀬が一歩ずつ翼に近寄った。
医療機器はもちろん、時計すらない部屋は恐ろしいほど静かで、小さな小野瀬の靴音と窓を叩く雨音だけが響いていた。
規則正しく歩き、一定のリズムを靴で刻みながら小野瀬が翼に話しかける。
小野瀬
「目を閉じたまま答えてね。ここはどこだかわかる?」
翼
「警察病院です。」
小野瀬
「どうして君はここへ来たの?」
翼
「明智さんが心配だったんです。…好きだったので。」
小野瀬
「そう……だね。」
操られているのかもしれない。
本心かもしれない。
どちらにしても、思いを寄せる人から聞きたい言葉では無いことは確かだ。
小野瀬の胸に『好きだった』の言葉が突き刺さる。
自分に向けられていたのなら、どんなに良かったか。
でも、今はくよくよ落ち込む時じゃない。
再び靴音を鳴らしながら質問を続ける。
小野瀬
「明智くんの病室に来た医師の事は覚えている?」
翼
「…医師……?」
首を傾げながら記憶を辿る翼に違和感が拭えない。
さっきまでの記憶は完璧だった。
それに、翼は驚異的な記憶力の持ち主だ。一度見た顔は忘れないからと捜査室に穂積がスカウトしたくらいなのに。
…あんな至近距離で会った医師を覚えていない?
小野瀬
「じゃあ、看護師長は?」
翼
「…今日はお会いしていないです……。」
あんなインパクトのある二人を記憶していないなんて、おかしすぎる。やはりあの二人が原因なのだろうか。
立ち止まって考えていると。
翼
「小野瀬…さん?」
不安そうな声が小野瀬の思考を引き戻した。
小野瀬
「あっ、あぁ、ごめんね。ここにいるよ?」
小さな手では慰めにもならないだろうけど、少しでも助けたい。
小野瀬は両腕を思い切り伸ばして翼の頬に触り、ちゅっと音を立てて鼻に軽くキスをした。
いつものように真っ赤になってくれれば、と思ってシタのに。
翼
「小野瀬…さん、…。」
小野瀬
「櫻井さん!?」
ポロポロと大きな涙が翼の頬を伝い、触れていた小野瀬のジャケットへ滲みていく。
翼
「なんか…わから……なくて……、こわ…く…て…。」
目を閉じているからこそ、彼女には自分の心が見えるのかもしれない。
そして、もしかしたら一人で得体の知れない何かと戦っているのかもしれない。
小野瀬
「ねぇ、櫻井さん。目を開いて、俺を見て?」
頬を撫でながら言うと、翼の長い睫毛が涙を乗せたままゆっくりと揺れる。
小野瀬は開いた翼の瞳に、微かな光をみつけられたような気がしていた。
→
ぎゃあ!
この先まで書いてたのに、捜査ミス(誤変換)で消えちゃったL(゚□゚)」オーマイガ!
次は夜になっちゃいそうなので、書けそうなら挙手お願いします。よ~わからんなら、やります。
ごめんなさーいヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´ェ`)ノアゥ
07/10(Wed) 20:54
お~まいが( ̄▽ ̄;)
くちびる
もっと早く帰れるはずだったのに~(;>_<;)まさかの残業( ̄0 ̄;
さすがです♪清香さん(o^-^o)
続き期待してます~(⌒‐⌒)
他力本願♪←まだ言うか!!
[削除]
07/10(Wed) 21:48
おぉ~(゜◇゜)ゞ
とも
さすが清香先生!
私はう~んと仕事中に考えてたのに(オイ)ちっとも続きができなかったわ(ーー;)
ちょって休憩~ヾ(・◇・)ノ
[削除]
07/10(Wed) 22:10
清香さんありがとうございます
小春
くちびるさん、ともさん、こんばんは。
清香さん、お待ちしてますよ(´∇`)
[削除]
07/11(Thu) 02:21
寝落ち注意報発令中
清香
くちびるさん、ともさん、ありがとうございます。
小春さん、キリのいいとこまでちょいと進めちゃいます。
今度は操作ミスしませんようにL(゚□゚;)」オーマイガ!←最近のお気に入り
→
涙が浮かび、ゆらゆらと揺れる翼の瞳に小野瀬の顔が映りこむ。
不安定な瞳と同じように、不安定な翼の心。
でも、さっき見えた光を取り戻せれば、彼女はきっと……。
あくまでも希望的観測だけれど、今はこの可能性に賭けるしかない。
窓に吹きつける雨が強まり始め、さっきまで静かだった病室が少し騒がしくなる。
ほんの少しの言葉も聞き逃さないよう、もう一歩小野瀬が翼へ近づいた。
小野瀬
「ねぇ、櫻井さん。」
翼
「はい。」
小野瀬
「俺から瞳を逸らさないで、ね。」
翼
「はい…。」
小野瀬
「大丈夫だよ、俺が必ず助けるから…。」
まるで自分自身へ言い聞かせるように小野瀬が呟くと、また一筋の涙が翼の頬を伝う。
抱きしめてあげられない己の体の小ささを恨めしく思いながらも、せめてもの慰みになるのならと瞳を逸らさないままもう一度だけ鼻先にキスをした。
あまりすると穂積とフェアにならないからと頭の片隅で思うが、好きな女の子に泣き止んで貰うためには、この体ではキス以外できることがなかったからだ。
ちゅっと音をたてて少し離れると、翼の頬と目元がほんのり赤くなる。
小野瀬
「可愛いね、櫻井さん。」
翼
「あ、あの…、小野瀬…さん、」
小野瀬
「なぁに?」
小野瀬が翼の頬に手を添えて視線を合わせると。
きらり
翼の瞳の奥がまた光る。
小野瀬
「櫻井さん、君さぁ、好きな人がいるでしょう?」
翼
「え、えぇっ?」
小野瀬
「うまく伝えられないで、奥底にずっとしまいこんでいて」
図星なのか、翼が顔を逸らそうとするのを、小野瀬が小さな手で制した。
小野瀬
「俺のことを見て?誰かまでは言わなくていいから、自分の心をさらけ出して。」
翼に向かって言っているはずなのに、何故だか自分自身にも言い聞かせているような錯覚に陥る。
偉そうに言えるような立場なんだろうか、自分は。
本心を誤魔化して隠して、人を試すようなことばかりして素直になれなくて。
どの口が言ってるんだか。
思わず苦笑いが漏れる。
翼
「小野瀬…さん?」
すると、自分の事を笑われたのかと思ったのか、翼が悲しそうな顔をした。
小野瀬
「あぁ、ごめんね?君の事を笑ったんじゃないよ。自分自身にも同じ事を言い聞かせていたんだ。」
翼
「小野瀬さんも……同じ?」
きらり
また翼の瞳が光る
届きそうで、あと少し届かなくて。
カバンの中に紛れた小さな鍵を探すように、彼女の心を少しずつ探して。
でも、鍵が見つからない。
どうしたものかと翼の瞳を覗き込んだその時。
ピカッ
窓の外が一瞬明るくなり、翼の瞳に大きな光が映り込んだ。
さっきまでの光とは比べものにならないほど強くて明るい光に、こちらが驚いてしまう。
次の瞬間
ドーーンッッ!
凄まじい衝撃音と共に、窓の外に稲光が見えた。
翼
「きゃあああ!」
小野瀬
「うわっ、まずい!!」
窓を通して、予想以上の雷撃の波動が伝わってくる。
ぐらりと揺れるテーブルから小野瀬がバランスを崩して落ちそうになってしまう。
まずい
本能でそう思いながら、何かに縋るよう小野瀬が手を伸ばした。
[削除]
07/11(Thu) 08:10
おはようございます。
小春
昨日はともさん、くちびるさん、エミさん、そして大仕事の清香さん、ありがとうございました。
今日もよろしくお願いします!
~明智の病室~
明智
「……櫻井、大丈夫でしょうか……」
明智が、自分のベッドに腰掛けている穂積にその質問をするのは、もう二度目。
優しい男だな、と改めて穂積は思う。
九死に一生を得たばかりだというのに、明智は他人の心配ばかりしている。
穂積
「小野瀬がついてる」
大丈夫、とは言い切れないが。
穂積
「あんなに必死な小野瀬は初めて見る」
だから。
穂積
「きっと、うまくいく」
穂積は自分でも知らないうちに、かつてミニ穂積が小野瀬に向けて言ったのと、同じ言葉を口にしていた。
明智
「……」
それを聞いた明智がふと、穂積を見つめた。
穂積
「ん?」
穂積が首を傾げると、明智は、ベッドの上に座り直し、穂積に向かって頭を下げた。
明智
「遅くなりましたが、ありがとうございました。藤守たちから聞きました。救急隊員が来るまで、室長が、心肺蘇生措置をしてくれていたそうですね」
そんな事か、というように、穂積は端整な顔をしかめた。
穂積
「あの場にいたら、措置をするのは当たり前だ、馬鹿。むしろ、近くにいながら、お前を危険な目に遭わせた。……すまなかった」
そう言うと、穂積は立ち上がって、明智に頭を下げる。
明智
「やめてください」
慌てて、穂積に頭を上げさせようとした明智は、自分が触れた穂積の身体が震えているのに気付いて、ハッとした。
明智
「室長」
穂積
「……お前が息を吹き返すまで、生きた心地がしなかった」
明智
「室長……」
胸が詰まって、明智は穂積の震える拳をとり、上から握った。
その明智の手の甲に、熱い雫が一粒落ちる。
穂積
「本当に……生きててくれて、良かった」
普段、『悪魔』と称されるほど気丈な穂積が、今、自分のために泣いてくれる。
明智の目頭も熱くなった。
そして、穂積のきれいな髪の色と、手から伝わってくる温かさに、明智の胸に、ある想いが浮かんだ。
明智
「……きっと、穂積くんが命をくれたんですね」
穂積
「え?」
穂積の、潤んだ碧色の目を見て、明智はさらにその想いを強める。
明智
「穂積くんが、自分の命と引き換えに、俺を生かしてくれたんです」
穂積がどう思ったかは分からない。
けれど、明智の荒唐無稽な思いつきを笑わなかった事だけは確かだ。
穂積
「……お前がそう思ってくれるなら、あいつも喜んでるだろうよ」
その時、窓の外を稲光が走った。
少しおいて、ごろごろと遠い音がする。
穂積
「……雷……」
穂積の脳裏にも、閃くものがあった。
穂積
「明智、雷が来るぞ」
明智
「えっ?」
穂積
「もう一度、失恋するかもしれないけどな」
意味が分からず戸惑う明智の目の前で、穂積の表情が輝きを増す。
穂積は、落雷の時の翼の反応を覚えている。
穂積
「雷が来るぞ、小野瀬!」
07/11(Thu) 08:18
またもや私のターン。
清香
小野瀬の差し出した手を掴んだのは、翼の温かな手だった。
何度となく小さくなった小野瀬を抱きしめたように、テーブルから落ちる小野瀬を胸に抱きとめ、床へとうずくまる。
温かくて柔らかくて甘くていい匂いがして、この世のどこよりも幸せな気分になれる場所に抱きとめられ、一瞬天国へと行ったのかと思うくらいだ。
小野瀬
「櫻井さん……、ありがとう。」
ずっとこの場にいたいけれど、そうもいかないだろう。
お礼を言って降りなくちゃと考えていると。
翼
「良かった……、小野瀬さんが無事で……。」
明智が意識を取り戻した時のような号泣でもない、心底安心したような翼の声が聞こえる。
それは小野瀬がネコに攫われてしまい、助け出された時と同じトーンのもので。
小野瀬
「さ、櫻井さん、もしかして!?」
抱きとめられていた翼の胸元から身を起こそうとすると。
ドクンッ
小野瀬の胸が嫌に大きな音をたてて跳ねた。
苦しいくらいの心臓の拍動に思わず倒れこんでしまう。
小野瀬
「…く、…あッ……」
息をしたくても胸が圧迫されているようで、酸素が入っていかない。そのくせ、心臓は体から飛び出そうなくらいうるさく動いている。
翼
「小野瀬さんッ!」
不安気な表情を浮かべながらも、必死に小野瀬の小さな背中を撫でる翼の姿は、いつものものだった。
戻れた。
彼女が助かった。
それだけで、本当に、良かった。
小野瀬
「櫻井……さ、ん…」
翼の胸元に抱かれながらなら、このまま死んでいくのも悪くないのかも、なんてぼやけ始めた頭の片隅で思っていると。
ピカッ
窓の外に大きな稲光が走り、櫻井と小野瀬を照らし出した。
床に映るシルエットが二人の距離の近さを表していて、少しだけ嬉しくなる。
小野瀬
「君が、好き…だよ」
ドォォーーーン
近くに雷が落ちたのだろうか。
大きな音と共に病室の窓ガラスが揺れ、小さな小野瀬の呟きなど翼の耳には届いていなかった。
翼
「きゃあぁぁっ!」
最後に抱きしめてあげられたら…と伸ばした手が翼の頬を包み込む。
白くて柔らかい頬に幾つもの涙の跡が残り、そっと指でなぞると翼と視線が重なった。
最後に笑顔が見たくて、心配をかけたくなくて、精一杯の笑顔を浮かべると翼の表情が一変した。
翼
「お、小野瀬さん!?体が!!」
翼の胸に抱きしめられていた体が少しずつ変わっていた。
心臓の拍動に合わせるよう、少しずつ手が、足が、身体が大きくなっていく。
小野瀬
「櫻井…さん、危な…い、から、離…れて……」
このまま元のサイズに戻れれば良い。でも、そうなる確証など、どこにも無いのはわかっていた。
翼を押しつぶしてしまうかもしれない。
それだけが恐怖だった。
小野瀬
「早く、…穂積達の所へ、戻れ……、ッ」
体が大きくなるにつれて、肌や喉に服が食い込んでいく。
簡単に破れないのは、さすが明智くんの仕事だな、なんて考えながらボタンを外していくと翼が真っ赤な顔をした。
小野瀬
「ホラ、苦しいから…、服を脱ぎたいんだ。…俺の裸が見たいなら、見せてあげるけど?」
シャツを勢いよく脱げば、男慣れしていない翼は逃げ出していくだろうと思った。
あとは元の大きさ以上になってしまうのならば……。
病室の中をぐるりと見渡して、終わりにできそうな物を探していると。
翼
「大丈夫です、今度は私が助けますから!!」
ベッドからシーツを剥がし、少しずつ大きくなる小野瀬の体に巻きつけると、翼がぎゅっと後ろから抱きしめた。
翼
「…だから…いかないで下さい。」
小野瀬
「櫻井さ…ん。」
ずっと抱きしめてもらいたかった。
小さくなったから叶ったけれど、人は欲深くて。
今度は抱きしめたくなる。
伸ばした腕で翼の体を引き寄せると、ぎこちないながらも身を寄せてくれた。
どうか。
この時間が止まりますように。
稲光と雷鳴が轟く中、祈るような思いで小野瀬と翼は抱きしめあっていたのだった。
07/11(Thu) 08:25
見事に。
清香
書いて寝て起きて、また書いたというのが明らかに分かる投稿時間(笑)
おはようございます。
書いている途中で冷蔵庫を買い直す夢を見ました。
ヤマダの呪いか、小春さんの怨念か(´・ω・`)
こんな感じに仕上げましたが、いかがでしょうか。
[削除]
07/11(Thu) 08:44
おはようございます♪
とも
穂積
「明智、すまないが小野瀬と櫻井が心配だ。少し様子を見てくるからお前はゆっくり休め」
明智
「室長は誰かの心配ばかりですね。俺も心配ではありますが、今日ばかりはゆっくりさせていただきます」
明智の返事を聞いて穂積は立ち上がり、隣の部屋にいる小野瀬と翼のもとへ向かおうとしたその時、一際大きい音と共に稲光が窓を照らした。
清香さん、とってもいい仕事してはりますd(⌒ー⌒)!
私はちょいつなぎだけ。
[削除]
07/11(Thu) 11:39
寝落ち~(;>_<;)
くちびる
残業疲れで寝落ち~!
でも今車でデパートに向かってます~(⌒‐⌒)私は助手席でノンビリカキコしてます~!
清香さん、ともさん~さすがです♪
今日もあっついですが…私も何か続き考えたいので…頭リセットさせますね~( ̄ー ̄)
[削除]
07/11(Thu) 11:54
うんうん。
小春
清香さん、ともさん、くちびるさん、ありがとうございます。
ステキな展開でいよいよラスト間近です。
書き残しはありませんか?(´∇`)
07/11(Thu) 12:06
ちょっとだけ…( ̄▽ ̄;)
くちびる
2人の所に向かう穂積はひどく胸騒ぎを覚えていた。
見えない何かが自分に向かって来る様なひどい違和感…。
穂積
「無事でいてくれ…。」
………………………………
翼に抱きしめられていた小野瀬は激しい頭痛に襲われていた。
抱きしめいる翼の腕により力が加わる。
小野瀬
「くっ…さ櫻井さん…苦しい…。」
???
「フフフ…全く気付かないんだもんな~。ルイルイも御大さんも…。」
小野瀬
「君は…櫻井さんじゃないなっ!」
???
「おや~やっと気がついた?
愛しのマルガレーテは今ここにはいないよ。
少しの間眠って頂いている。
何処にいるかは…内緒だよ。せいぜいルイルイと手分けして探してみるといいよ。身体も元に戻ったんだ。これで対等に彼女を探せるでしょ。
では検討を祈ってるよ。再見!」
どどどどうでしょうか!?(((・・;)
[削除]
07/11(Thu) 12:11
くちびるさん!
小春
ここにいたのかヤマダ!
どうしよう、大笑いしちゃったんだけど!
07/11(Thu) 12:49
エミ
こんにちは。
作家の皆さん、すごいなぁ…。さすがです。
(´∀`)
…え?ヤマダだったの?!
ぶはっ(*゚∀゚)・∴←麦茶噴いたー(笑)
いやん。このあとどうなるんでしょう?
楽しみにしてまーす♪
(・∀・)ノ じゃっ!
[削除]
07/11(Thu) 12:53
エミさん!
小春
ザザーッ(空振り)
この状況で読み逃げか!
07/11(Thu) 13:19
え~ん(ノ_・,)
くちびる
笑われちゃったよ~。
本当の翼ちゃんは何処に…?
探し出せるのか!?2人の三十路王子!!
そして明智さん今回もごめんなさい!!(∋_∈)
明智さん…ヤマダに告白されたんだよね~( ̄ー ̄)←反省~!
07/11(Thu) 14:44
ヤマダめ。
小春
私を冷蔵庫の下敷きにしたのを後悔させてやる。(←筋違いな怒り)
というわけで私が続きを書きますので、しばらくお待ちを(´∇`)
[削除]
07/11(Thu) 15:11
こんにちは!
ジュン
こんにちは!
もうすぐラストですね(>_<)
翼を見つけるのは穂積か小野瀬か!
それとも他の誰かなのか!?
楽しみにしています(^^)
[削除]
07/11(Thu) 15:14
ジュンさんこんにちは。
小春
本日も起こし頂きありがとうございますヽ( ̄▽ ̄)ノ
最大の山場到来ですよ。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
くちびるさん、おはようございます。
小春
今日も書き込みありがとうございます。
お陰さまでようやく「ポケット小野瀬」になってきましたよ。
しかし私は壊れた冷蔵庫を掃除しなければ。
出遅れますが、本日もよろしくお願いします!
[削除]
07/09(Tue) 09:54
。・゜・(ノД`)・゜・。←まだ泣いてる
清香
おはようございます。
昨日はフテ寝しました。
???
「おはようございま~す。山田電機で~す。冷蔵庫お届けにきました。」
小春
「はーい。」
山田電機
「あぁ、お嬢さん、ちょうど良かった。ちょっと重いので手伝ってもらえませんか?」
小春
「はい?どうして?」
山田電機
「だって重いから、僕の手が痛くなっちゃうでしょ?」
小春
「は、はぁ。じゃあこっちへ運びましょうか。」
納得はいかないものの、言われるがまま手伝おうとすると。
山田電機
「おおっとぉ、手が滑ったぁぁ!」
小春
「ぎゃあっ!」
山田
「あぁ、ごめんなさ~い、大丈夫ですか?」
小春
「い、いや、見てないで助け…て…」
冷蔵庫に潰されながら小春が助けを求めると。
ヤマダ
「ふふっ、助けて欲しい?」
小春
「は、早…く、ぐぇ…」
ヤマダ
「ダメー。」
冷蔵庫に座りながら、ヤマダがニッコリと笑う。
ヤマダ?
「もうちょっとミニ穂積で遊びたかったのに消しちゃったから、お・し・お・き・よ☆」
帽子からこぼれる長い髪を指で弄ぶヤマダを見上げながら、小春の意識は遠のいていくのだった…。
ちくしょう、私の明智×穂積が…(泣)←まだ言う
[削除]
07/09(Tue) 10:11
ううう重い
小春
ううう。悪かったよう。
でも、明智×穂積の人工呼吸入れてやったじゃんかよう。
明智さんがベッドにいるんだから、ポケット誠臣出せばいいじゃんかよう。
で、室長の世話女房にすればいいじゃんかよう。
何ならポケット穂積復活させればいいじゃんかよう。
「また来ちゃった」とか言わせちゃえばいいじゃんかよう。
掲示板だからいいじゃんかよう。
……ああ、心の声がダダ漏れしてゆく。
ううう重い。
なにしろ470Lサイズだから……ガクリ。
07/09(Tue) 10:41
こんにちは。
エミ
ここにもミニ穂積消滅を悲しむオンナが一人…。
°・(ノд`)・°・
今日も暑い一日になりそうですけど、頑張りましょーねっ!
[削除]
07/09(Tue) 10:44
おはようございます
ジュン
おはようございます。
昨日は驚きの展開に思わず「わお!」と叫んでしまいました(゜ロ゜;ノ)ノ
今日もどうなるのかワクワクしております。
~藤守・如月・小笠原~
藤守
「なぁ、ホンマに看護師長探さなアカンの?」
小笠原
「駄目に決まってるでしょ!」
如月
「ヘッドロックの悪夢が…」
藤守
「フライングボディアタックの恐怖が…」
小笠原
「それは自業自得だから!さっさと探して。」
藤守・如月
「……はい(涙)」
昨日、勇者の称号をいただきましたが…
へっぽこ勇者に転職させて下さい~。
((((ヽ(;^^)/
[削除]
07/09(Tue) 11:01
エミさんこんにちは。
小春
ああっ。(空振り)
今日も逃げられた。
冷蔵庫の下敷きになってて追えなかった。
ううう、エミさんもミニ穂積派か。悪かったよう。(エンドレス)
だから、みんなもっと好きにキャラやストーリーを動かしちゃえばいいじゃんかよう。
痛い。
なぜか突然開いたWドアに殴られたよう。
[削除]
07/09(Tue) 13:02
ジュンさん、こんにちは。
小春
本物の電気屋さんが来て助けてくれたよ。
何だか気持ちが前向きになった気がするよ。
ジュンさんが今日もリレーに来てくれたおかげかな。
人間、冷蔵庫を乗せられるようになったらおしまいだね。
さあ、心機一転頑張るよ。
山田の登場でゴールが遠退いた気がするけど頑張るよ。
神様が降りるといいね。
ちなみに、ミニ穂積は室長を爆睡させると翌朝呼び出せるよ。
後始末は知らないけどね。
[削除]
07/09(Tue) 20:50
暑かった~(;>_<;)
くちびる
やっと落ち着きました~( ´△`)
明智はどこか腑に落ちない…。
明智
「櫻井…お前いつから俺の事を好きだったんだ?
そんな素振り全く無かった様に思っていたんだが…」
翼
「ヤダッ~明智さん私初めて会った時から明智さんの事好きだったんですよ~!」
普段の彼女からは考えられない程の高いテンションで返事が返ってくる。
明智はひどく違和感を感じていた。
07/09(Tue) 23:58
続きがムズい(ーー;)
とも
~明智サイド~
明智ははじめは櫻井のような女性には刑事は無理だと思い、捜査室に迎えるのを反対していた。だから櫻井に冷たく接していたのに、それでも好きになってくれていたのか。
自分の方はは櫻井のひたむきに頑張るところや、可愛らしい笑顔に徐々に惹かれていったので思わぬ告白に内心嬉しい気持ちがあるのは事実なのだが。
なんだか先程からの櫻井の態度に違和感が拭えない。
それに、まだ疑問に思っていることがある。自分はあの大雨の中の警備途中で、川に流されたお年寄りを助けに入った際に、流木で頭を強打して意識を失っていた。
一度目が覚めようとして、起きあがろうとしたところ、強いちからで誰かに止められたのだ。
[削除]
07/10(Wed) 07:36
落ちてた。
小春
昨日はともさん、くちびるさん、清香さん、エミさん、ジュンさん、ありがとうございました。
物語はぐっと難易度が上がってまいりましたねー。
くちびるさん、翼ちゃんは完全に操られてるんですね。ごめんなさい明智さん、また今回も土下座かも。(泣)
ともさんもごめんなさい。手に汗握って読んでしまったけど、私にはこの続きが思い付かないのでお任せします(泣)
一方。
~藤守・如月・小笠原~
藤守
「知らない?」
看護師長
「私が明智と最後に会ったのは、救急隊員に搬送されて来て、集中治療室に運び入れた時だ。その後は今まで会っていない」
如月
「そんな。だってさっき」
さらに食い下がろうとした如月を、小笠原が制する。
小笠原
「分かりました。お忙しい中ありがとうございました」
看護師長
「うむ」
ナースステーションに戻る看護師長に頭を下げてから、三人は頭を付き合わせた。
藤守
「どういう事やねん」
小笠原
「あの看護師長が偽物だったはずがない。とすると、看護師長は、明智さんが目覚めた時に部屋にいた記憶を、消されているのかも」
藤守・如月
「……」
小笠原
「室長たちはあの若い医師を探しに行ったけど、この分だと、見つからないかもしれないね」
小笠原の予想通りだった。
穂積をもってしても、あの医師を見つけ出す事は出来なかったのだ。
休憩室のテーブルを囲んだ穂積、藤守、如月、小笠原、そして小さな小野瀬の5人は、互いの報告に溜め息をついた。
穂積
「この病院に、あの医師は在籍していない。看護師や患者も誰も知らないどころか、姿を見たと言う人間もいない」
穂積は腕組みをしてしばらく考えていたが、やがて、テーブルの上で体育座りをしている小野瀬を見た。
穂積
「……小野瀬、どう思う?櫻井は、やはり暗示をかけられていると思うか?」
小野瀬
「明智くんには悪いけど、かなり確率は高いね」
小野瀬が頷いた。
小野瀬
「彼女がミニ穂積よりも俺ばかり可愛がってくれたのは事実だし、以前から明智くんを好きだったとしても何もおかしくない。……ただ、あの医師と接してからの彼女の様子は、明らかにおかしいと思う」
穂積
「治せるか」
小野瀬
「えっ?」
小野瀬が聞き返すと、穂積は腕組みを解き、小野瀬の顔を覗き込むように、テーブルに両手をついた。
穂積
「お前、心理学を勉強しただろう。カウンセリングも出来るだろう。催眠や暗示とは少し違うかもしれないが、試してみてくれないか」
穂積はその姿勢のまま、頭を下げた。
金髪がテーブルに触れて、小野瀬はあわてて穂積の頭を上げさせた。
小野瀬
「俺は、暗示や催眠の解き方なんて知らないよ。普段なら専門家に相談も出来るが、この身体じゃ無理だ」
穂積
「身体なら俺を使え。どこへでも行くし、お前の代わりに何でもしてやる」
穂積は自分の胸を叩いて見せた。
小野瀬
「それに……櫻井さんに近付く事になるけど」
穂積は翼との関係について、小野瀬とは対等な立場でありたいと言っていた。
翼をカウンセリングする事になれば、必然的に、小野瀬の方が彼女に近付く。
心身ともに相手と距離を縮めなければ、カウンセリングは出来ないからだ。
穂積
「近付くのは当たり前だ。治療だからな」
小野瀬の懸念を、穂積は一蹴した。
穂積
「それより、忘れるなよ。このカウンセリングは、明智と引き離す為にやる処置じゃない。……たとえば、一生暗示が解けなくても、明智といる方が櫻井にとって安定しているなら、それはそれでいいんだ」
如月
「えっ、いいんですか?!」
如月が素頓狂な声を上げた。
穂積
「たとえば、の話だ。……その時は、明智には俺から説明する。明智なら、必ず理解して、一生、櫻井を愛して守ってくれるはずだ」
藤守
「……室長……」
小笠原
「……俺も、小野瀬さんに協力するよ。もう、日にちも残り少ないしね」
そう。
小野瀬が病気を理由に仕事を休める期間は、せいぜい残り2、3日だ。
小野瀬
「分かった、やってみる。
小野瀬は頷いた。
小野瀬
「俺も穂積の意見に賛成だけど、他人に定められた人生なんかを、あの二人に送らせるわけにはいかないからね。それに」
小野瀬は穂積を見つめて、ふふ、と笑った。
小野瀬
「俺も穂積も、往生際は悪い方なんだ。どうせ失恋するなら、納得するまでやらせてもらうよ」
[削除]
07/10(Wed) 08:23
(゜ロ゜;
とも
昨日は半分寝ながら書いたので、全く後の展開考えてませ~ん(ーー;)
だって、ここの合言葉は『他力本願』やから!←ホンマに他人任せ
ですが頑張って考えてみるので夕方までお待ちを。
[削除]
07/10(Wed) 08:40
ともさん(笑)
小春
警報が出る大雨の中で、この場面には室長くらいしかいないですよね。
でも室長は起こそうとしてるんだから起きようとすればそのまま起こすだろうし、心肺停止してないなら人工呼吸しないし。
明智さんには暗示は無いし。
何があったんだ明智(´□`;)
私も考えてみます。
[削除]
07/10(Wed) 08:41
おはようございます♪
くちびる
散々話をややこしくして…続きがなかなか浮かびません~(;>_<;)
暑すぎて思考回路がストップしてます…( ̄▽ ̄;)
私も今から仕事なので…また夕方あたりに覗きに行きます~(⌒‐⌒)
他力本願♪
07/10(Wed) 08:48
とりあえずこんなかんじで
とも
時は少し遡る。
~警察病院~
???
「明智くん、キミには悪いけどまだ眠っててもらわないと困るんだ。次に目覚めた時、キミにいいことが起きるから。それまでいい夢を見ててくれたまえ」
関係者以外が入ることのできない集中治療室で生死をさまよう明智の耳元でその男はそう囁いた。
~翼サイド~
明智さんが無事で心底ホッとした。危険を顧みずにお年寄りを助けに川に飛び込んだと聞いてから病院に駆けつけるまで、どうやって身体が動いたのかも覚えていなかった程だった。
目を覚ます直前にやってきた医師は患者よりも先に私のところへやってきた。
そして、周りの誰にも聞こえない位の声で話しかけてきた。
医師
「僕の可愛いマルガレーテ、キミには少し僕のお人形になってもらうよ。明智くんが目覚めたら、キミは彼の事が好きだから、その腕のなかに飛び込んでおいで」
何かこれしか思いつかへんかった(ーー;)
[削除]
07/10(Wed) 08:49
くちびるさん、おはようございます。
小春
定着してきましたね、『他力本願』。
昨日は私も人任せでしたからね。
いいんですいいんです。
みんな、困った時には他の人に託して、オイシイとこだけ書いてくれたらいいんです。
お仕事頑張ってくださいね!
[削除]
07/10(Wed) 09:01
エミ
おはよーございます。
小春さん…昨日は冷蔵庫の下から助け出さずに立ち去ってゴメンナサイ。
(>_<)
ご無事でなによりです。
創作の神様ー!作家様の元に出でよ!
\(`д´)/
他力本願♪
(´∀`)にぱっ♪
[削除]
07/10(Wed) 09:02
あ、そこか(笑)
小春
病院ならなんとか……。
苦しい。
でもそれで行きましょう。
ともさん、マッチポンプOKです(*TーT)b
出すつもりが無かっただけに、なんか山田に同情してきたわ(爆笑)。
[削除]
07/10(Wed) 09:09
エミさん!
小春
(空振り)
くっ、無言で近付いたのに逃げられた!
なんて逃げ足の速い( ̄ε ̄; )
07/10(Wed) 09:14
とも
これでイケそうですか?
山田は出ないと思ってたけど、小春さん、チラッとココで名前出してませんでしたっけ? 勘違い?
まいいや、仕事行ってきます(^-^)/
07/10(Wed) 12:22
ポケット小野瀬*ここまでのあらすじ*
小春
初夏のある日の早朝。
徹夜明けの小野瀬が話し相手を求めて捜査室に顔を出すと、そこにいるはずの穂積の姿は無く、代わりに、1/10の小ささになったミニ穂積がいた。
直後に現れた穂積の説明によると、朝、目が覚めたらベッドの中にいたから連れてきたのだと言う。
出勤してきた捜査室のメンバーは、驚きながらもミニ穂積を受け入れる。
ミニ穂積の世話は家庭的な明智に託され、明智は服を縫ったり、食事をさせたりと甲斐甲斐しく世話を始めた。
藤守たちもミニ穂積の遊び相手に怪獣のおもちゃを用意したり、小野瀬のフィギュアを作ったり。
ところが翌日の午後、今度は小野瀬が小さくなってしまった。
本体のある穂積と違い、仕事が出来なくなってしまう小野瀬は大弱り。
しかし、そこに居合わせた翼が、小野瀬の世話を引き受けてくれた。
すでに昨日のミニ穂積で免疫の出来ていた捜査室のメンバーたちも、小野瀬をすんなりと受け入れてくれる。
ミニ穂積は明智と組んでパトロールにも出掛け、自販機の下の小銭を拾ったりして泥だらけになって帰ってきた。
張り切って小さい二人を入浴させようとする翼だが、男性陣の制止にあってしまう。
なかなか小さい二人とコミュニケーションがとれないで落ち込む翼に、小野瀬は自ら、自分の世話をしてくれるよう頼み、翼は喜ぶ。
風呂から上がった後、開いていた窓から小野瀬は猫に、穂積はカラスにさらわれてしまう。
二手に分かれての捜索で小野瀬とミニ穂積は無事に戻ってくるが、その中でミニ穂積は明智たちと信頼関係を深め、小野瀬は穂積や翼の新たな面を発見したりして、徐々に絆を深めてゆく。
小野瀬のいない鑑識には小笠原と翼が応援に行く事になり、小野瀬不在の穴を埋める。
慣れない仕事は小野瀬のフォローで切り抜け、時にはそれが原因でバレそうになったりしながらも、小野瀬と翼は不思議な関係を深めていくのだった。
しかし、大雨の特別警戒に出動した明智が、人命救助の最中に事故に遭い、意識不明で病院に運ばれる。
怪しい医師と看護師長の登場により明智は意識を取り戻すが、その時、翼が突然明智に抱きつき、ずっと好きだったのだと告白する。
さらに、明智が息を吹き返したのを見届けて、ミニ穂積が姿を消す。
混乱する捜査室メンバーだが、翼の急変に不審なものを感じ、怪しい医師による暗示の可能性を疑い始める。
しかし、すぐに後を追ったものの、怪しい医師を見つける事は出来なかった。
解決法を探す穂積は小野瀬にカウンセリングを命じ、小野瀬も、専門外ではあるが、暗示を解き、翼の本当の気持ちを知るためにも協力すると約束する。
一方、自分に向けられる翼の好意に悪い気はしない明智だが、どうしても腑に落ちない。
明智もまた、自身の記憶に違和感を感じ、翼の行動に疑問を持ち始めるのだった……。
[削除]
07/10(Wed) 15:53
実は私の中で山田は無罪だった。
清香
複雑な展開になってきましたが、初心に還ります。
どうすればいいのか、正直手探りだった。
ただ根底にあったのは、
『不思議な力の思い通りにはさせない』
ただそれだけだった。
穂積
「……行くぞ。」
小野瀬
「あぁ。」
穂積のポケットに収まった小野瀬が小さく頷くと、穂積は明智の病室のドアをノックした。
いつもは返事が返ってくる前に開けてしまう事が多い穂積が、じっと中の様子を伺っている。
それもそうだろう。
もし中に入って二人がキスでもしてようものなら、それこそ救いがなくなってしまうじゃないか。
祈るような気持ちでドアを見つめていると、すぐに『どうぞ』と言う声が聞こえた。
その声に、思わず穂積と小野瀬が顔を見合わせる。
穂積
「…聞こえたか?」
小野瀬
「あぁ、彼女じゃないみたいだ…。」
いつもの明るくて可愛い声が、まるで抑揚の無い機械音のように聞こえた。
この短時間で彼女はどこまで変わってしまったのだろう。
穂積と小野瀬の背中に冷たいものが流れ落ちる。
穂積
「ヤバイな。」
小野瀬
「あぁ、行こう。できる事をしなくちゃ。」
意を決してドアを開けると、そこにいたのは無表情で微笑む翼と、病床で訝しげに翼を見守る明智の姿だった。
その様子は恋人同士というような甘い空気は微塵もなく、逆に異質にさえ見える。
やはり、おかしい。
予感が確信へと変わる。
明智のベッドの側へ穂積が立つと、ポケットの中から小野瀬が飛び降りた。
今までならば、『大丈夫ですか?』『危ないですから、降りるなら言ってくださいね、手伝います。』と声をかけていた翼が、微動だにせず無表情のまま微笑んでいる。
小野瀬
「櫻井さん、ちょっと手伝って欲しいことがあるんだ?いいかな?」
いつものように翼を見上げてにこやかに小野瀬が言うと。
翼
「今じゃなくてはダメでしょうか?明智さんに着いていたいんですが…。」
微笑みを浮かべたまま恋人の心配をしているような事を翼は言っているが、まるで心のこもっていない口調に大根役者と名高い明智でさえ驚きの表情を浮かべた。
明智
「お、おい櫻井、大丈夫か…?」
声をかけようとした明智を、穂積がそっと制した。視線が『合わせろ』と無言で伝えている。
小野瀬
「…うん、今じゃなきゃダメなんだ。」
穂積
「明智なら俺が面倒を見ておくから、な。」
ポンっと穂積に肩を叩かれ、『嫌だ』などと明智が言えるはずも無く。
明智
「…あぁ、俺は大丈夫だから、小野瀬さんの手伝いをしてこい。」
と言うのが精一杯だった。
翼
「…….…はい。」
気持ちは小野瀬に向かっていなくとも、やはり慣れてたのだろうか。
ジャケットのポケットを広げ、『どうぞ。』と入りやすく差し出す翼の姿は昨日までと同じで。
どうにか彼女を取り戻したい
ただそれだけを胸に抱えながら、小野瀬は翼のポケットへと潜り込んだのだった。
[削除]
07/10(Wed) 15:58
ごめんなさい。
清香
もっかい続けさせて下さい。
しばしお待ちを。
[削除]
07/10(Wed) 18:36
お待たせしました。
清香
翼が明智の病室から出ると、小笠原がすぐ隣の個室のドアを開け、中に入るよう促した。
小笠原
「貸してもらったから、この部屋を使って。」
いつの間に交渉して用意をしたのだろう。
真ん中に小さなテーブルとイスが置かれた病室は少し薄暗く、とても静かだった。
翼に言っているようで、実は小野瀬に伝えている言葉に小野瀬は少しだけ胸が軽くなった気がする。
見えないモノと戦おうとしているのは自分だけじゃない、というみんなの思いが背中を支えてくれているようで。
小野瀬
「話をさせてもらいたいんだ、座ってくれないかい?」
テーブルに乗ると、小野瀬はにっこりと笑いかけながら翼に言った。
翼
「はい…。」
言われた通りにイスへと座るが、こんなにも気のない翼の返事を聞いた事なんて、今まであっただろうか。
いつもはちょっとしたからかいにも真っ赤になっていて、でも、結局最後は笑顔で笑っていてくれて。
その笑顔が見たくてちょっかいを出す事なんて日常茶飯事だった。
好きな子をいじめるなんて小学生みたいだ、と思いながらも止められなくて、「もう!」と膨れる顔すら可愛くて。
近づきたくて、でも嫌われたく無くて「桜田門の光源氏」と呼ばれているのをいい事に、軽い男を装っていた。
それでも君は俺を見捨てなかった。
小さくなっても、小さな穂積を世話する明智くんに対抗するようでも、そばにいてくれた。猫に攫われた俺を見つけてくれた。探し出してくれた。
だから、今度は俺が君を助けたいんだ。
自分の思いも、託してくれた穂積の思いも、心配している捜査室メンバーの思いも受け止めて、やらなきゃいけない。
どこを見ているのか、焦点が合わない翼の顔をジッとみながら、小野瀬は覚悟を決めたのだった。
小野瀬
「ねぇ、櫻井さん、ちょっと目を瞑ってくれないかな?」
翼
「…はい。」
よく分からない、と言いたげにしてはいたものの、素直に目を閉じてくれるのは、完全に誰かに操られているわけではないのだろう。
少しのチャンスも見逃さないよう、小野瀬が一歩ずつ翼に近寄った。
医療機器はもちろん、時計すらない部屋は恐ろしいほど静かで、小さな小野瀬の靴音と窓を叩く雨音だけが響いていた。
規則正しく歩き、一定のリズムを靴で刻みながら小野瀬が翼に話しかける。
小野瀬
「目を閉じたまま答えてね。ここはどこだかわかる?」
翼
「警察病院です。」
小野瀬
「どうして君はここへ来たの?」
翼
「明智さんが心配だったんです。…好きだったので。」
小野瀬
「そう……だね。」
操られているのかもしれない。
本心かもしれない。
どちらにしても、思いを寄せる人から聞きたい言葉では無いことは確かだ。
小野瀬の胸に『好きだった』の言葉が突き刺さる。
自分に向けられていたのなら、どんなに良かったか。
でも、今はくよくよ落ち込む時じゃない。
再び靴音を鳴らしながら質問を続ける。
小野瀬
「明智くんの病室に来た医師の事は覚えている?」
翼
「…医師……?」
首を傾げながら記憶を辿る翼に違和感が拭えない。
さっきまでの記憶は完璧だった。
それに、翼は驚異的な記憶力の持ち主だ。一度見た顔は忘れないからと捜査室に穂積がスカウトしたくらいなのに。
…あんな至近距離で会った医師を覚えていない?
小野瀬
「じゃあ、看護師長は?」
翼
「…今日はお会いしていないです……。」
あんなインパクトのある二人を記憶していないなんて、おかしすぎる。やはりあの二人が原因なのだろうか。
立ち止まって考えていると。
翼
「小野瀬…さん?」
不安そうな声が小野瀬の思考を引き戻した。
小野瀬
「あっ、あぁ、ごめんね。ここにいるよ?」
小さな手では慰めにもならないだろうけど、少しでも助けたい。
小野瀬は両腕を思い切り伸ばして翼の頬に触り、ちゅっと音を立てて鼻に軽くキスをした。
いつものように真っ赤になってくれれば、と思ってシタのに。
翼
「小野瀬…さん、…。」
小野瀬
「櫻井さん!?」
ポロポロと大きな涙が翼の頬を伝い、触れていた小野瀬のジャケットへ滲みていく。
翼
「なんか…わから……なくて……、こわ…く…て…。」
目を閉じているからこそ、彼女には自分の心が見えるのかもしれない。
そして、もしかしたら一人で得体の知れない何かと戦っているのかもしれない。
小野瀬
「ねぇ、櫻井さん。目を開いて、俺を見て?」
頬を撫でながら言うと、翼の長い睫毛が涙を乗せたままゆっくりと揺れる。
小野瀬は開いた翼の瞳に、微かな光をみつけられたような気がしていた。
→
ぎゃあ!
この先まで書いてたのに、捜査ミス(誤変換)で消えちゃったL(゚□゚)」オーマイガ!
次は夜になっちゃいそうなので、書けそうなら挙手お願いします。よ~わからんなら、やります。
ごめんなさーいヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´ェ`)ノアゥ
07/10(Wed) 20:54
お~まいが( ̄▽ ̄;)
くちびる
もっと早く帰れるはずだったのに~(;>_<;)まさかの残業( ̄0 ̄;
さすがです♪清香さん(o^-^o)
続き期待してます~(⌒‐⌒)
他力本願♪←まだ言うか!!
[削除]
07/10(Wed) 21:48
おぉ~(゜◇゜)ゞ
とも
さすが清香先生!
私はう~んと仕事中に考えてたのに(オイ)ちっとも続きができなかったわ(ーー;)
ちょって休憩~ヾ(・◇・)ノ
[削除]
07/10(Wed) 22:10
清香さんありがとうございます
小春
くちびるさん、ともさん、こんばんは。
清香さん、お待ちしてますよ(´∇`)
[削除]
07/11(Thu) 02:21
寝落ち注意報発令中
清香
くちびるさん、ともさん、ありがとうございます。
小春さん、キリのいいとこまでちょいと進めちゃいます。
今度は操作ミスしませんようにL(゚□゚;)」オーマイガ!←最近のお気に入り
→
涙が浮かび、ゆらゆらと揺れる翼の瞳に小野瀬の顔が映りこむ。
不安定な瞳と同じように、不安定な翼の心。
でも、さっき見えた光を取り戻せれば、彼女はきっと……。
あくまでも希望的観測だけれど、今はこの可能性に賭けるしかない。
窓に吹きつける雨が強まり始め、さっきまで静かだった病室が少し騒がしくなる。
ほんの少しの言葉も聞き逃さないよう、もう一歩小野瀬が翼へ近づいた。
小野瀬
「ねぇ、櫻井さん。」
翼
「はい。」
小野瀬
「俺から瞳を逸らさないで、ね。」
翼
「はい…。」
小野瀬
「大丈夫だよ、俺が必ず助けるから…。」
まるで自分自身へ言い聞かせるように小野瀬が呟くと、また一筋の涙が翼の頬を伝う。
抱きしめてあげられない己の体の小ささを恨めしく思いながらも、せめてもの慰みになるのならと瞳を逸らさないままもう一度だけ鼻先にキスをした。
あまりすると穂積とフェアにならないからと頭の片隅で思うが、好きな女の子に泣き止んで貰うためには、この体ではキス以外できることがなかったからだ。
ちゅっと音をたてて少し離れると、翼の頬と目元がほんのり赤くなる。
小野瀬
「可愛いね、櫻井さん。」
翼
「あ、あの…、小野瀬…さん、」
小野瀬
「なぁに?」
小野瀬が翼の頬に手を添えて視線を合わせると。
きらり
翼の瞳の奥がまた光る。
小野瀬
「櫻井さん、君さぁ、好きな人がいるでしょう?」
翼
「え、えぇっ?」
小野瀬
「うまく伝えられないで、奥底にずっとしまいこんでいて」
図星なのか、翼が顔を逸らそうとするのを、小野瀬が小さな手で制した。
小野瀬
「俺のことを見て?誰かまでは言わなくていいから、自分の心をさらけ出して。」
翼に向かって言っているはずなのに、何故だか自分自身にも言い聞かせているような錯覚に陥る。
偉そうに言えるような立場なんだろうか、自分は。
本心を誤魔化して隠して、人を試すようなことばかりして素直になれなくて。
どの口が言ってるんだか。
思わず苦笑いが漏れる。
翼
「小野瀬…さん?」
すると、自分の事を笑われたのかと思ったのか、翼が悲しそうな顔をした。
小野瀬
「あぁ、ごめんね?君の事を笑ったんじゃないよ。自分自身にも同じ事を言い聞かせていたんだ。」
翼
「小野瀬さんも……同じ?」
きらり
また翼の瞳が光る
届きそうで、あと少し届かなくて。
カバンの中に紛れた小さな鍵を探すように、彼女の心を少しずつ探して。
でも、鍵が見つからない。
どうしたものかと翼の瞳を覗き込んだその時。
ピカッ
窓の外が一瞬明るくなり、翼の瞳に大きな光が映り込んだ。
さっきまでの光とは比べものにならないほど強くて明るい光に、こちらが驚いてしまう。
次の瞬間
ドーーンッッ!
凄まじい衝撃音と共に、窓の外に稲光が見えた。
翼
「きゃあああ!」
小野瀬
「うわっ、まずい!!」
窓を通して、予想以上の雷撃の波動が伝わってくる。
ぐらりと揺れるテーブルから小野瀬がバランスを崩して落ちそうになってしまう。
まずい
本能でそう思いながら、何かに縋るよう小野瀬が手を伸ばした。
[削除]
07/11(Thu) 08:10
おはようございます。
小春
昨日はともさん、くちびるさん、エミさん、そして大仕事の清香さん、ありがとうございました。
今日もよろしくお願いします!
~明智の病室~
明智
「……櫻井、大丈夫でしょうか……」
明智が、自分のベッドに腰掛けている穂積にその質問をするのは、もう二度目。
優しい男だな、と改めて穂積は思う。
九死に一生を得たばかりだというのに、明智は他人の心配ばかりしている。
穂積
「小野瀬がついてる」
大丈夫、とは言い切れないが。
穂積
「あんなに必死な小野瀬は初めて見る」
だから。
穂積
「きっと、うまくいく」
穂積は自分でも知らないうちに、かつてミニ穂積が小野瀬に向けて言ったのと、同じ言葉を口にしていた。
明智
「……」
それを聞いた明智がふと、穂積を見つめた。
穂積
「ん?」
穂積が首を傾げると、明智は、ベッドの上に座り直し、穂積に向かって頭を下げた。
明智
「遅くなりましたが、ありがとうございました。藤守たちから聞きました。救急隊員が来るまで、室長が、心肺蘇生措置をしてくれていたそうですね」
そんな事か、というように、穂積は端整な顔をしかめた。
穂積
「あの場にいたら、措置をするのは当たり前だ、馬鹿。むしろ、近くにいながら、お前を危険な目に遭わせた。……すまなかった」
そう言うと、穂積は立ち上がって、明智に頭を下げる。
明智
「やめてください」
慌てて、穂積に頭を上げさせようとした明智は、自分が触れた穂積の身体が震えているのに気付いて、ハッとした。
明智
「室長」
穂積
「……お前が息を吹き返すまで、生きた心地がしなかった」
明智
「室長……」
胸が詰まって、明智は穂積の震える拳をとり、上から握った。
その明智の手の甲に、熱い雫が一粒落ちる。
穂積
「本当に……生きててくれて、良かった」
普段、『悪魔』と称されるほど気丈な穂積が、今、自分のために泣いてくれる。
明智の目頭も熱くなった。
そして、穂積のきれいな髪の色と、手から伝わってくる温かさに、明智の胸に、ある想いが浮かんだ。
明智
「……きっと、穂積くんが命をくれたんですね」
穂積
「え?」
穂積の、潤んだ碧色の目を見て、明智はさらにその想いを強める。
明智
「穂積くんが、自分の命と引き換えに、俺を生かしてくれたんです」
穂積がどう思ったかは分からない。
けれど、明智の荒唐無稽な思いつきを笑わなかった事だけは確かだ。
穂積
「……お前がそう思ってくれるなら、あいつも喜んでるだろうよ」
その時、窓の外を稲光が走った。
少しおいて、ごろごろと遠い音がする。
穂積
「……雷……」
穂積の脳裏にも、閃くものがあった。
穂積
「明智、雷が来るぞ」
明智
「えっ?」
穂積
「もう一度、失恋するかもしれないけどな」
意味が分からず戸惑う明智の目の前で、穂積の表情が輝きを増す。
穂積は、落雷の時の翼の反応を覚えている。
穂積
「雷が来るぞ、小野瀬!」
07/11(Thu) 08:18
またもや私のターン。
清香
小野瀬の差し出した手を掴んだのは、翼の温かな手だった。
何度となく小さくなった小野瀬を抱きしめたように、テーブルから落ちる小野瀬を胸に抱きとめ、床へとうずくまる。
温かくて柔らかくて甘くていい匂いがして、この世のどこよりも幸せな気分になれる場所に抱きとめられ、一瞬天国へと行ったのかと思うくらいだ。
小野瀬
「櫻井さん……、ありがとう。」
ずっとこの場にいたいけれど、そうもいかないだろう。
お礼を言って降りなくちゃと考えていると。
翼
「良かった……、小野瀬さんが無事で……。」
明智が意識を取り戻した時のような号泣でもない、心底安心したような翼の声が聞こえる。
それは小野瀬がネコに攫われてしまい、助け出された時と同じトーンのもので。
小野瀬
「さ、櫻井さん、もしかして!?」
抱きとめられていた翼の胸元から身を起こそうとすると。
ドクンッ
小野瀬の胸が嫌に大きな音をたてて跳ねた。
苦しいくらいの心臓の拍動に思わず倒れこんでしまう。
小野瀬
「…く、…あッ……」
息をしたくても胸が圧迫されているようで、酸素が入っていかない。そのくせ、心臓は体から飛び出そうなくらいうるさく動いている。
翼
「小野瀬さんッ!」
不安気な表情を浮かべながらも、必死に小野瀬の小さな背中を撫でる翼の姿は、いつものものだった。
戻れた。
彼女が助かった。
それだけで、本当に、良かった。
小野瀬
「櫻井……さ、ん…」
翼の胸元に抱かれながらなら、このまま死んでいくのも悪くないのかも、なんてぼやけ始めた頭の片隅で思っていると。
ピカッ
窓の外に大きな稲光が走り、櫻井と小野瀬を照らし出した。
床に映るシルエットが二人の距離の近さを表していて、少しだけ嬉しくなる。
小野瀬
「君が、好き…だよ」
ドォォーーーン
近くに雷が落ちたのだろうか。
大きな音と共に病室の窓ガラスが揺れ、小さな小野瀬の呟きなど翼の耳には届いていなかった。
翼
「きゃあぁぁっ!」
最後に抱きしめてあげられたら…と伸ばした手が翼の頬を包み込む。
白くて柔らかい頬に幾つもの涙の跡が残り、そっと指でなぞると翼と視線が重なった。
最後に笑顔が見たくて、心配をかけたくなくて、精一杯の笑顔を浮かべると翼の表情が一変した。
翼
「お、小野瀬さん!?体が!!」
翼の胸に抱きしめられていた体が少しずつ変わっていた。
心臓の拍動に合わせるよう、少しずつ手が、足が、身体が大きくなっていく。
小野瀬
「櫻井…さん、危な…い、から、離…れて……」
このまま元のサイズに戻れれば良い。でも、そうなる確証など、どこにも無いのはわかっていた。
翼を押しつぶしてしまうかもしれない。
それだけが恐怖だった。
小野瀬
「早く、…穂積達の所へ、戻れ……、ッ」
体が大きくなるにつれて、肌や喉に服が食い込んでいく。
簡単に破れないのは、さすが明智くんの仕事だな、なんて考えながらボタンを外していくと翼が真っ赤な顔をした。
小野瀬
「ホラ、苦しいから…、服を脱ぎたいんだ。…俺の裸が見たいなら、見せてあげるけど?」
シャツを勢いよく脱げば、男慣れしていない翼は逃げ出していくだろうと思った。
あとは元の大きさ以上になってしまうのならば……。
病室の中をぐるりと見渡して、終わりにできそうな物を探していると。
翼
「大丈夫です、今度は私が助けますから!!」
ベッドからシーツを剥がし、少しずつ大きくなる小野瀬の体に巻きつけると、翼がぎゅっと後ろから抱きしめた。
翼
「…だから…いかないで下さい。」
小野瀬
「櫻井さ…ん。」
ずっと抱きしめてもらいたかった。
小さくなったから叶ったけれど、人は欲深くて。
今度は抱きしめたくなる。
伸ばした腕で翼の体を引き寄せると、ぎこちないながらも身を寄せてくれた。
どうか。
この時間が止まりますように。
稲光と雷鳴が轟く中、祈るような思いで小野瀬と翼は抱きしめあっていたのだった。
07/11(Thu) 08:25
見事に。
清香
書いて寝て起きて、また書いたというのが明らかに分かる投稿時間(笑)
おはようございます。
書いている途中で冷蔵庫を買い直す夢を見ました。
ヤマダの呪いか、小春さんの怨念か(´・ω・`)
こんな感じに仕上げましたが、いかがでしょうか。
[削除]
07/11(Thu) 08:44
おはようございます♪
とも
穂積
「明智、すまないが小野瀬と櫻井が心配だ。少し様子を見てくるからお前はゆっくり休め」
明智
「室長は誰かの心配ばかりですね。俺も心配ではありますが、今日ばかりはゆっくりさせていただきます」
明智の返事を聞いて穂積は立ち上がり、隣の部屋にいる小野瀬と翼のもとへ向かおうとしたその時、一際大きい音と共に稲光が窓を照らした。
清香さん、とってもいい仕事してはりますd(⌒ー⌒)!
私はちょいつなぎだけ。
[削除]
07/11(Thu) 11:39
寝落ち~(;>_<;)
くちびる
残業疲れで寝落ち~!
でも今車でデパートに向かってます~(⌒‐⌒)私は助手席でノンビリカキコしてます~!
清香さん、ともさん~さすがです♪
今日もあっついですが…私も何か続き考えたいので…頭リセットさせますね~( ̄ー ̄)
[削除]
07/11(Thu) 11:54
うんうん。
小春
清香さん、ともさん、くちびるさん、ありがとうございます。
ステキな展開でいよいよラスト間近です。
書き残しはありませんか?(´∇`)
07/11(Thu) 12:06
ちょっとだけ…( ̄▽ ̄;)
くちびる
2人の所に向かう穂積はひどく胸騒ぎを覚えていた。
見えない何かが自分に向かって来る様なひどい違和感…。
穂積
「無事でいてくれ…。」
………………………………
翼に抱きしめられていた小野瀬は激しい頭痛に襲われていた。
抱きしめいる翼の腕により力が加わる。
小野瀬
「くっ…さ櫻井さん…苦しい…。」
???
「フフフ…全く気付かないんだもんな~。ルイルイも御大さんも…。」
小野瀬
「君は…櫻井さんじゃないなっ!」
???
「おや~やっと気がついた?
愛しのマルガレーテは今ここにはいないよ。
少しの間眠って頂いている。
何処にいるかは…内緒だよ。せいぜいルイルイと手分けして探してみるといいよ。身体も元に戻ったんだ。これで対等に彼女を探せるでしょ。
では検討を祈ってるよ。再見!」
どどどどうでしょうか!?(((・・;)
[削除]
07/11(Thu) 12:11
くちびるさん!
小春
ここにいたのかヤマダ!
どうしよう、大笑いしちゃったんだけど!
07/11(Thu) 12:49
エミ
こんにちは。
作家の皆さん、すごいなぁ…。さすがです。
(´∀`)
…え?ヤマダだったの?!
ぶはっ(*゚∀゚)・∴←麦茶噴いたー(笑)
いやん。このあとどうなるんでしょう?
楽しみにしてまーす♪
(・∀・)ノ じゃっ!
[削除]
07/11(Thu) 12:53
エミさん!
小春
ザザーッ(空振り)
この状況で読み逃げか!
07/11(Thu) 13:19
え~ん(ノ_・,)
くちびる
笑われちゃったよ~。
本当の翼ちゃんは何処に…?
探し出せるのか!?2人の三十路王子!!
そして明智さん今回もごめんなさい!!(∋_∈)
明智さん…ヤマダに告白されたんだよね~( ̄ー ̄)←反省~!
07/11(Thu) 14:44
ヤマダめ。
小春
私を冷蔵庫の下敷きにしたのを後悔させてやる。(←筋違いな怒り)
というわけで私が続きを書きますので、しばらくお待ちを(´∇`)
[削除]
07/11(Thu) 15:11
こんにちは!
ジュン
こんにちは!
もうすぐラストですね(>_<)
翼を見つけるのは穂積か小野瀬か!
それとも他の誰かなのか!?
楽しみにしています(^^)
[削除]
07/11(Thu) 15:14
ジュンさんこんにちは。
小春
本日も起こし頂きありがとうございますヽ( ̄▽ ̄)ノ
最大の山場到来ですよ。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。